JP7342290B1 - 作業モジュール及び作業補助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】意志表出の難しさ等を理由に作品の著作権を主張できない当事者が、ペルシャ絨毯やビーズアートのような作品を手作業によって製作する場合に、作品に用いる部品を容易に収容する形状収容空間を有し、作品の製作を容易にする作業モジュール及び作業補助システムを提供する。【解決手段】作業者が作品を作成する際に使用する作業モジュール1は、四方を囲み、内部に開口が形成された枠体6及び開口に表示面が近接して配置されるディスプレイ7を備える。開口は、複数の隔壁板8が行列状に配置され、隔壁板によって四方を囲まれ、作品を制作するための部品を収容する複数の収容空間9を備える。収容空間は、表示面が透視可能であり、表示面には、収容空間に夫々対応する表示区画10が複数設けられる。表示区画は、絵柄図を作業者が理解し易いように変換して作図した変換図と、作業者が操作を誤った際に誤操作を知らせるためのアラート表示と、を表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、ペルシャ絨毯やビーズアートのような作品を手作業によって製作する際、作品の部品である糸あるいはビーズなどの部品がおびただしい数で存在していて、それら部品を作品の図案となる絵柄図記載の指示を理解し、さらに手指で部品を操作せねばならないような場合に、絵柄図記載の指示を理解することが困難となるような障害を有している人であっても、絵柄図を理解しやすく、誤った操作を少なく作業できるように誘導することを目的とし、さらに手指をうまく扱えずに作業を達成することが困難となるような障害を有している人であっても、円滑に作業ができるように作業できることをも目的とした作業モジュール及び作業補助システムを提供することに関する。
非特許文献1が示すところによれば、令和3年度の日本国内の障害者総数は964万人とされ、そのうち18歳から64歳の在宅者数は約377万人である。在宅者数の内訳を見てみると、身体障害者が101.3万人、知的障害者が58.0万人、精神障害者が217.2万人である。
就業した障害者の人口を表す雇用障害者数を見てみると、民間企業で59.7万人、国立機関で0.9万人、都道府県機関で1.1万人、市町村機関で3.3万人、教育委員会で1.6万人、独立行政法人等で1.2万人とされており、雇用の機会を得た障害者数は在宅障害者数の約18%、障害者総数の約7%に留まっており、障害者にとって就業がいかに困難であるか推察ができる。
さらに非特許文献2が示すところによれば、令和3年7月時点で就労系障害福祉サービスの利用者数は就労継続支援A型で約3.4万人、就労継続支援B型で約26.9万人であり、これらは合計しても在宅障害者総数の約8%、障害者総数の約3%に留まっており、何らかの障害を抱えている人にとって就労系障害福祉サービスを利用することがいかに困難であるか推察ができる。
このように、何らかの障害を理由として就業が困難となっている人(以下、当事者という)が存在する。なかでも知的障害を理由に数字や色または表を理解できず、作業に行き詰まり、結果として就労ができなくなる、あるいは就労が困難となる事例が課題に挙げられる。
非特許文献3が示すように、平成30年度3月に特別支援学校を卒業した21,657人の障害別分類を見てみると、視覚障害290人、聴覚障害492人、知的障害18,668人、肢体不自由1,841人、病弱・身体虚弱366人とされており、知的障害のある生徒が突出して多かったことが分かる。さらにそのうち、知的障害者の進路の内訳を見てみると、進学者76人、教育訓練機関等入学者241人、就職者6,338人、社会福祉施設等入所・通所者11,267であった。残る746名の生活実態は「その他」とされている。進学・入学者と就職者の合計は6,625人で、知的障害のある生徒数の約35%であり、特別支援学校を卒業した知的障害者の多くが進学あるいは就業ではなく、社会福祉施設等の利用を選択していたことが分かる。
これらの数値は、特別支援学校を卒業する人の大部分は知的障害者であり、さらにその人々にとって就業することがいかに困難であるか推察ができる。
このように何らかの障害を抱えている児童生徒の中には、特別支援学校を卒業しても就業が困難になっている人(以下、当事者という)が存在している。それら当事者のうち、成人年齢に達しても数や色または表を理解できないか、または誤った理解でいるために、例えば数字の順番が分からない、図案が読めない、などを理由に職業技能の獲得ができず、結果として就業が困難となってしまうという課題が挙げられる。
非特許文献4が示すところによれば、「知的障害のある子供には、学習によって得た知識や技能が断片的になりやすく、実際の生活の場面の中で生かすことが難しい傾向がみられます。そこで、特別支援学校(知的障害)では、実際の生活場面に即しながら、繰り返して学習することにより、例えば、自分の意思を伝えることや身近な日常生活における行動など、日常生活や社会生活を送る上で必要な知識や技能等を身に付けられるようにする継続的、段階的な指導を行っています。」とあり、知的障害のある子どもには生活場面に即しながら繰り返し、かつ継続的に、しかも段階的に学習する方法が技能を習得する上で有用であることを示唆している。
非特許文献5に示すように、文化庁は著作物について「原則として創作者が著作権を有する」ことを認めながらも、創作者に対して「著作物の公表に際して、自らの意思を明確に分かりやすく示す事が求められていることを理解する必要があります」と述べている。
しかしながら何らかの障害を抱えている当事者は、発語がなかったり、意志表出そのものが困難であったりするために、著作権の主張ができないことがある。このような当事者の場合、家族や後見人等の代理人が本人に代わって著作権の主張を行うことがほとんどであるが、本人以外の人が著作権を主張することについては本質的な疑義があり、著作物の特性による創作の痕跡・証拠を残すための方法は、当事者本人が主張できなければ立証することが難しく、当事者の権利に係る権利保護の課題として挙げられる。
知的障害を抱えた当事者向けの作品製作の方法として、特許文献6が示すような絨毯の製造方法がある。この文献に記載された絨毯の製造方法とは、糸を切断する、絵柄図を見る、糸を配置する、糸を結ぶ、といった一連の動作を何度も繰り返しながら製作していくため、当事者にとっては技能を学習しやすく、習得もしやすいといえる。
令和3年12月24日 厚生労働省 報道発表資料「令和3年 障害者雇用状況の集計結果」 令和3年6月21日 厚生労働省 社会保障審議会障害者部会 資料5「障害者の就労支援について」 文部科学省 ホームページより「特別支援学校高等部(本科)卒業後の状況(国・公・私立計)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/013.htm 文部科学省 ホームページより「特別支援教育について・障害に配慮した教育・知的障害」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00803.html 文化庁「令和4年度版 著作権テキスト」 特開2021―161548「絨毯等の敷物の製造方法」
しかしながら、特許文献6に示された「糸ケース」の構造は、当事者一人ひとりの手指の運動機能まで考慮されておらず、取り扱いにくい部品である糸を該糸ケースに収容したり、摘まみ取ったりできるような手指の機能を備えた人でなければ作業を達成できない。
さらに、特許文献6に示された「絵柄図に列番号が記載されており、列番号に対応する枠番号が記載された糸ケースの枠番号が記載された枠内に、糸切断工程により切断された糸を配置させる糸配置工程」は、作業者に数・色・表・工程・作業単元の理解を要求する工程であり、それらの理解を困難とする当事者への配慮がなされておらず、そのような当事者には困難な作業である。
さらに、特許文献6の方法は、当事者の製作した作品について、当事者自身が有する著作権を証明したり、創作の証拠を保護したりするための機能を有してもいない。
そこで本発明は、当事者が作品を製作する場合に、作品に用いる部品を容易に収容できるように収容空間の形状を工夫することで、当事者が作品を容易に製作できる作業モジュールを提供する。
さらに本発明は、作品に用いる図案を当事者一人ひとりの理解力に合わせて変換し、行列状に区画された収容空間の底面に表示させて、作品に使用する部品の収容と、部品の消費とを誘導し、作業者が誤って部品を収容した場合あるいは誤って部品を消費した場合に、アラートを表示して作業者の誤操作を通知する作業補助システムを提供する。
さらに本発明は、意志表出の難しさ等を理由に、作品の著作権を主張できない当事者が、本発明を使用して作品を製作する時、その製作過程を電子情報として記録して、作品を創作する際の痕跡を保存し、当事者が作品の著作権を有していることを証明するための方法を提供する。
本発明の作業モジュールは、作業者が作品を作成する際に使用する作業モジュールであって、四方を囲み、内部に開口が形成された枠体と、前記開口に表示面が近接して配置される表示装置とを備え、前記開口には、複数の隔壁板が配置されて、前記隔壁板によって四方を囲まれ、前記作品を制するための部品を収容する収容空間が複数設けられており、前記収容空間は、前記表示面が透視可能なものであり、前記表示面には、前記収容空間にそれぞれ対応する表示区画が複数設けられていることを特徴とする。
本発明の作業モジュールは、収容空間は、表示面に近接するにつれて開口幅が広がるように構成されていることを特徴とする。
本発明の作業モジュールは、前記複数の隔壁板は、前記開口に行列状に配置されていることを特徴とする。
本発明の作業補助システムは、請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の作業モジュールを備え、表示装置が、作業者の身体機能の特徴を示す身体機能特徴データおよび作業者の認知機能の特徴を示す認知機能特徴データが入力されるとともに、作品の図案データが入力される入力部と、身体機能特徴データおよび認知機能特徴データに基づいて、図案データを変換する判定部と、判定部において変換された図案データを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明の作業補助システムは、収容空間に配置された部品を検知する検知部と、判定部は、さらに検知部が部品を検知した検知データに基づいて作業者による誤操作を判定し、判定部の判定データに基づいて、誤操作と判定された場合にアラート情報を出力する表示部とアラート出力部とを備え、判定部がアラート情報をもとに作品の図案データを変換したアラート表示データを作成し、表示部がアラート表示データを表示することを特徴とする。
本発明の作業補助システムは、作業者の識別データに、身体機能特徴データ、認知機能特徴データ、または図案データの少なくともいずれか一つを紐づけて格納する記録部をさらに備え、検知部は、検知データを取得した時間を示す検知時間データを取得し、判定部は、判定データを取得した時間を示す判定時間データを取得し、記録部は、検知データに検知時間データを紐づけて記録するとともに、判定データに判定時間データを紐づけて記録することを特徴とする。
本発明では、表示装置の表示面が、複数の収容空間を行列状に区画する列の数と行の数と同数の行列状に分割した複数の表示区画を構成し、表示区画は収容空間と位置関係が一致するように構成されていて、収容空間の内部に図案を表示して作業者の部品を収容する作業を誘導するために、図案を使用した作品の製作作業が容易になる。
本発明では、枠体に収容する部品が糸や皮革のような弾性を有する部品である時、収容空間は表示面に近接するにつれて開口幅が広がるように側面が傾斜する傾斜角が設けられるため、弾性を有する部品との間で摩擦が生じやすく、該部品が収容空間から飛び出ることを防ぎ、手指に不自由さを抱える作業者であっても部品を収容することが容易になる。また、本発明では、隔壁板が行列状に配置されているので、収容空間が格子状に配置されることになり、作業者がより容易に収容空間の位置を把握することができる。
本発明では、入力部に入力した図案データ、身体機能特徴データ、認知機能特徴データをもとに、作業者の理解力に合わせて変換した図案を収容空間に表示するために、図案を解読する知的過程を必要とせず、図案の解読または理解のできない作業者であっても図案を使用した作品の製作作業が容易になる。
本発明では、枠体に収容する部品を検知部が監視する検知データと、図案データとを照合することによって、判定部が作業者の誤操作を判定し、表示区画あるいは出力部にアラート表示を表示するために、作業者または作業者を援助する人が作業手順の誤りに気付くことが容易になる。
本発明では、記録部が、作業補助システムが作動することによって作成あるいは出力される複数のデータと時間情報とを紐づけた作業記録を作成して管理することによって、作業者が創作行為をしたことの痕跡となるために、作業者自身が制作した作品の著作権を主張する際の立証を行うことが容易になる。
本発明における作業モジュールの構造を示す図である。 ペルシャ絨毯を構成する糸と縦糸を示す図である。 ペルシャ絨毯を製作するための絵柄図を表す図である。 部品を収容する収容空間の形状と、収容空間の内部とを示す断面図である。 表示区画と、収容空間の底面とが一致した位置関係であることを示す図である。 (a)は、収容空間の基本的な内部形状の一形態を示す断面図である。(b)は、収容空間の応用した内部形状の一形態を示す断面図である。 (a)は、表示区画に表示する変換した絵柄図を示す図であって、主に数・色・表・工程・作業単元の理解を困難とする作業者のために用いられる変換図の一形態である。(b)は、表示区画に表示する変換した絵柄図を示す図であって、主に色・表・工程・作業単元の理解を困難とする作業者のために用いられる変換図の一形態である。(c)は、表示区画に表示する変換した絵柄図を示す図であって、主に表・工程・作業単元の理解を困難とする作業者のために用いられる変換図の一形態である。(d)は、表示区画に表示する変換した絵柄図を示す図であって、主に工程・作業単元の理解を困難とする作業者のために用いられる変換図の一形態である。 作業モジュールを構成する機器の一形態を表すブロック図である。 クライエントCPUが備える内部機能の一形態を表したブロック図である。 作業補助システムを運用するプログラムの一形態を表したブロック図である。 認知機能特徴データと作業者区分情報と表示部と変換図との関連を示す表である。 (a)は、収容空間内部の部品の有無と、収容空間の状態との関連性を表した表である。(b)は、収容空間内部の部品の有無と、収容空間の状態との関連性を表した表である。 (a)は、当事者が、1番~100番の表示区画の表示に従って糸を正しい順位で収容した状態の一形態を表した図である。なお、51番~100番の表示区画は省略した。(b)は、当事者が、1番~100番の収容空間に収容された糸を正しい順位で取り出した状態の一形態を表した図である。なお、51番~100番の表示区画は省略した。 (a)は、収容空間内部の部品の有無と、収容空間の状態との関連性を表した表である。(b)は、収容空間内部の部品の有無と、収容空間の状態との関連性を表した表である。 (a)は、当事者が、1番~100番の表示区画の表示に対して誤った順位で糸を収容した時、あるいは誤った色の糸を収容した時に表示されるアラート表示の一形態を表した図である。なお、51番~100番の表示区画は省略した。(b)は、当事者が、1番~100番の収容空間に収容された糸を誤って摘まみ取った時に表示されるアラート表示の一形態を表した図である。なお、51番~100番の表示区画は省略した。
本発明の作業モジュール1は、図1に示すように、知的障害等あるいは手指に不自由さを有する作業者が作品を製作するために使用するものであって、作業補助システム2は、作業者が該作業モジュール1と図案とを使用して行う作業の補助を行うためのものである。なお、本実施形態では、図案の一例として、デジタル表示される絵柄図3を用いて以下説明する。
本実施例では、作品の一例としてペルシャ絨毯を挙げて説明する。
ペルシャ絨毯は、図2に示すように、糸4と縦糸5と横糸と織機とで製作する作品である。糸4は、A色とB色とC色との3色に分類できる複数の糸である。ただし、糸4の色は前述の3色に限られるものではなく、さらに多色の分類をしてもよい。縦糸5は、糸4を結びつけるために織機に張られた複数の糸である。なお、横糸と織機とは、本実施例に関与しないため詳細を割愛する。
ペルシャ絨毯は、図3に示す絵柄図3を基準に、糸4の色を選別し、選別した該糸4と縦糸5とを結びつける作業によって製作するものである。
絵柄図3は、作業者が、糸4をA色とB色とC色とに選別する際の基準となるA´色とB´色とC´色とをセル内部に有するものであって、縦糸5に糸4を結ぶ作業のスタートからエンドまでの順位を表すものである。
本実施形態では、絵柄図3は、2000本の糸4で構成される絨毯の図案であり、当該絨毯は、250本の糸4を縦糸5に結んで、横糸で当該縦糸5に結んだ糸4を固定する1サイクルを8回繰り返すことで構成される。250本の糸は、100本、100本、50本に区分されている。1サイクルには、100本の糸4の色を絵柄図3に応じて選別して縦糸5に結びつける1工程と、次の100本の糸4の色を絵柄図3に応じて選別して縦糸5に結び付ける2工程と、50本の糸4を絵柄図3に応じて選別して縦糸5に結び付ける3工程とを備える。
本実施例の作業者は、何らかの障害を有する者であって、糸4の色を選別する作業と、選別した該糸4を摘まみ取って縦糸5に結び付ける作業と、1~3工程に区分した1~8サイクルの作業単位とに基づいて、ペルシャ絨毯の製作を行う者である。作業者は援助者による援助を要する場合があり、援助者とは、作業者が作業を誤った場合に、作業者に助言を与える業を担う者である。
本実施例におけるペルシャ絨毯を製作する場合、糸4は合計2000本を要する。さらにA~C色の該糸4を選別しながら、色鮮やかなペルシャ絨毯を織る作業は、定型発達の作業者にとっても熟練した技術を要するものであり、知的障害等を抱えた人にとっては難解な作業といえる。
さらに、知的障害等を抱えた一部の人々は、幼少期から体を動かす学習体験が乏しくなりがちで、発達上の偏りが生じるために、うまく手指の関節や筋肉を動かせない人々が存在する。
さらに、知的障害等を抱えた一部の人々は発語を獲得できなかったり、身体障害を抱えた一部の人々は言語を阻害されていたりして意思表示が困難となっている人々が存在する。
しかし、知的障害等を抱えた一部の人々に見られる高い集中力や、一つのことをやり遂げようとする意志の力は、膨大な量の工程を繰り返すような作業において、類まれな粘り強さとなって発揮され、有利に働くこともある。
さらに、同じ色・形状のものを規則的に並べたり、一つの行動を何度も繰り返したりする特徴的な行動を呈する人もいるが、このような特徴的な行動は、糸4を整然と並べたり、同じ工程を何度も繰り返したりする作業においては、有利に働くこともある。
こうした人々の学習体験が成功するためには、障害由来の弱みに着目するのではなく、個々の理解力に合わせた合理的配慮の上に、その人が持つ強みに焦点を当てたスモールステップ課題を作業ごとに設定し、成功体験とともにステップアップしていく学習方法が有効である。
しかしながら、このような学習方法を援助者の業によって援助する時、合理的配慮を欠いてしまったり、学習方法の援助方法を誤ってしまったりするために、作業者への適切な学習方法を維持することは難しい。
さらには援助者の悪意にさらされ、作業者が本来有するべき作品の著作権を欺かれ、作業者が損益を被ることもありうる。本発明は、これらの課題を解決するためになされたものである。また、障害を抱える作業者にとって、糸4の色を識別したり、糸4を摘まみ取ったりする作業は困難を伴うものである。この困難性を取り除くために本発明は以下の構成を備える。
<作業モジュール>
作業モジュール1は、図1に示すように、四方を囲み、内部に開口が形成された枠体6と開口に近接して表示面に配置するディスプレイ7(請求項で記載した「表示装置」に該当する。)とを備えるものである。本実施形態において、枠体6には、開口に11行かつ11列の行列状に配置された隔壁板8が設けられており、該隔壁板8によって四方を囲まれた10行かつ10列の合計100に区画された収容空間9を備える。
本実施例では、収容空間9は鉛直方向に開口しており、図4に示すように、作業者が糸4を収容するために該収容空間9を使用する。なお、該収容空間9の底面にガラス等の透過部材を配置していてもよい。隔壁板8の材質は特に限定するものではなく、適宜変更することができる。
収容空間9は、本実施形態では該糸4を収容するものであって、図4に示すように、鉛直方向に配置した両端部が開口する隔壁板8によって構成されるものであって、図1に示すように、10行かつ10列の合計100区画ずつ設けられ、該隔壁板8の鉛直方向に配置した開口する一端部に近接して配置されるディスプレイ7上に配置されている。このため、収容空間9では、近接して配置される表示面を視認することができる。
ディスプレイ7は、収容空間9に近接して配置される表示面を10行かつ10列の合計100の行列に区画した表示区画10を備える。図5に示すように、該表示区画10は、収容空間9と内部空間の位置関係が一致し、図4に示すように、該収容空間9の底面に配置されるものである。
表示区画9は、作業補助システム2が、絵柄図3を作業者が理解しやすいように変換し、作図した変換図11を表示するものであって、さらに作業者が操作を誤った際に、作業者あるいは援助者に対して誤操作を知らしめるためのアラート表示12を表示するものでもある。
<収容空間の形状を工夫する>
ここで、作業者が糸4を該収容空間9に収容した時、該糸4が有する弾性が働き、該糸4は作業者の意図に反して該収容空間9から飛び出そうとする。したがって、弾性を有する該糸4を該収容 空間9に収容する作業は、手指に不自由さを抱える作業者には難しく、課題がある。
糸4が弾性によって収容空間9から飛び出そうとする上述の課題は次のように解決することができる。図4に示すように、隔壁板8は表示区画10に近接するにつれて開口幅が広がる形状によって該収容空間9を構成する側面に傾斜角θを構成する。
傾斜角θは、図4に示すように、収容空間9に収容された糸4と隔壁板8との接点13に生じる摩擦力を大きくする。該糸4を該収容空間9に収容する場合、該糸4と該隔壁板8との該接点13に生じる摩擦力は大きくなり、収容された該糸4が弾性によって該収容空間9から飛び出そうとする作用を小さくするため、多くの作業者にとって該糸4を収容しやすい形状といえる。
作業モジュール1は、ペルシャ絨毯以外の作品製作にも応用できる。
作品の部品がわずかな力が加わるだけで並進運動や回転運動を生じるビーズのような部品である場合、収容空間9の構造を応用することもできる。
収容空間9の内部空間の構造は、図6(a)~(b)に示すように応用できる。
図6(a)に示すように、地点aに置いたビーズ14は、並進運動や回転運動を生じるような力が加わる時、作業者の意図に反して地点bへ移動することがある。この地点bは多くの作業者にとって該ビーズ14を摘まみ取りにくいという課題がある。
ビーズ14を収容空間9から摘まみ取りにくいという課題は次のように解決できる。
図6(b)に示すように、ディスプレイ7の表示面上に光を透過する部材を用いた平凹レンズ形状の透過層15を構成する方法がある。該透過層15は光を透過するため、作業者は該ディスプレイ7および表示区画10の表示を視認する事ができる。
透過層15は、図6(b)に示すように、ビーズ14を地点a’に置いた時、該ビーズ14に並進運動または回転運動を生じる力が加わると、該ビーズ14は地点b’へ動き出すが、該ビーズ14は重力によって地点a’の方向に戻り始め、やがて該ビーズ14は地点a’で静止する。この地点a’は地点bと比べ、多くの作業者にとって該ビーズ14を摘まみ取りやすい地点であるといえる。
上述のように構成した作業モジュール1は、うまく手指を動かせない作業者には糸4を収容しやすく、ビーズ14を摘み取りやすい構造でもあるため、作品製作が容易となる効果を発揮する。
しかしながら、上述した作業を行うためには、数・色・表・工程(本実施形態では、250本の糸を100本、100本、50本に分けて1~3工程を行うことを指す)・作業単元(本実施形態では、1サイクル~8サイクルのそれぞれのサイクルを指す)を理解している必要があるが、数・色・表・工程・作業単元の少なくともいずれか一つが理解できないような障害を有する作業者には作業ができない。このような課題は、次のように解決することができる。
<作業補助システム>
作業補助システム2について、以下説明する。作業補助システム2はディスプレイ7の表示面に近接する収容空間9に変換図11を表示し、該収容空間9に作業者が正しい順序で糸4を収容できるように誘導し、さらに収容した該糸4を正しい順序で使用するように誘導するものである。
変換図11は、知的障害を有する作業者の理解に合わせて絵柄図3を変形したものであって、本実施例においては、図7(a)~(d)に示すように、4種類の変換図11のいずれか一つを作業補助システム2が選定するものである。
作業補助システム2は、図8に示すように、収容空間9が合計100区画設けられた枠体6と、ディスプレイ7とを備え、該ディスプレイ7は、クライエントCPU16と、センサー17と、スピーカー18と、ストレージ19とを備える。クライエントCPU16は、外部装置であるホストCPU20と有線または無線を介して接続することができる。
クライエントCPU16は、図9に示すように、入力部21と、表示部22と、判定部23と、検知部24と、アラート出力部25と、記録部26と、時計部27とを有する。
ホストCPU20は、図10に示すように、作業者あるいは援助者が、絵柄図3と、作業者識別情報28と、作業者の認知機能特徴データ29とを入力することができる外部装置である。
認知機能特徴データ29は、図11に示すように、数、色、表、工程、作業単元それぞれに関する理解を作業者が有しているか否かを示すデータである。
<絵柄図を読み込んで変換図を作成する>
判定部23は、図9に示すように、入力部21から入力される作業者の身体機能の特徴を示す身体機能特徴データおよび作業者の認知機能の特徴を示す認知機能特徴データに基づいて、図案データを変換する。この絵柄図を変換した図案データの作成について、以下説明する。
絵柄図3は、図3に示すように、有色のセルを集合させてペルシャ絨毯の図柄を表したデータであって、収容空間9に収容すべき糸4の色を作業者に選別させるために、100区画と100区画と50区画とに区分した1~3の工程と、1~8サイクルの作業単元とでペルシャ絨毯の製作手順を示したものである。
セルは、図3に示すように、A´色とB´色とC´色との色情報30を有し、収容空間9に収容すべき色の糸4をA色~C色から選別するための基準となるものであって、収容空間9に収容すべき該糸4の順位を表す基準となるものでもある。
本実施例におけるペルシャ絨毯の製作手順は、図3に示すように、作業者が絵柄図3のスタートからエンドに至る順位に従って、A色~C色いずれかの糸4の色を選別しながら収容空間9に部品(本実施形態では糸4)を収容する作業と、該収容空間9に収容した該糸4を摘まみ取って縦糸5に結び付ける作業とで構成するものである。
判定部23は、ホストCPUに作業者識別情報28と、認知機能特徴データ29とが入力されると、図11に示すように、該認知機能特徴データ29と対応する作業区分A~Dのいずれか一つを作業区分情報32として選択し、決定する。
作業区分情報32は、図11に示すように、選択された作業区分A~Dのいずれかと、該作業区分A~Dと対応したディレクトリA~Dとを紐づけるデータである。
入力部21は、図11に示すように、ホストCPUに絵柄図3が初めて入力された時、あるいは絵柄リクエスト31を受信した時、作業区分情報32を手がかりとして、表示部22が備えるディレクトリA~Dのいずれか一つに、各々の工程ごとに区切った色情報30を格納する。
絵柄リクエスト31は、作業者が糸4の色を選別する作業と、選別した該糸4を摘まみ取る作業とを終えたことをセンサー17が検知した時に、検知部24から入力部に送信されるデータである。
表示部22は、図10に示すように、ディレクトリA~Dを備える。ディレクトリA~Dは、変換図11を構成するデータを自在に編集・格納するためのコンピュータプログラムの概念である。
さらに表示部22は、図10に示すように、入力された作業区分情報32が作業区分Aに分類される場合、ディレクトリAに色情報30を格納する。
さらに表示部22は、図10に示すように、入力された作業区分情報32が作業区分Bに分類される場合、ディレクトリBに色情報30を格納する。
さらに表示部22は、図10に示すように、入力された作業区分情報32が作業区分Cに分類される場合、ディレクトリCに色情報30を格納する。
さらに表示部22は、図10に示すように、入力された作業区分情報32が作業区分Dに分類される場合、ディレクトリDに色情報30を送信する。
ディレクトリAは、図7(a)に示すように、色情報30と同じ色の数字フォント33で変換図11を構成し、表示区画10に表示する。
ディレクトリBは、図7(b)に示すように、黒色の数字フォント33と、数字フォント33の背景に色情報30と同じ色の誘導色34とで変換図11を構成し、表示区画10に表示する。
ディレクトリCは、図7(c)に示すように、黒色の数字フォント33と、色情報30と同じ色の誘導色34とで変換図11を構成し、表示区画10に表示する。
ディレクトリDは、図7(d)に示すように、黒色の数字フォント33と、色情報30と同じ色の誘導色34と、ダミー誘導色35とで、変換図11を構成し、表示区画10に表示する。
数字フォント33は、変換図11を構成する1~100の数字であって、ディレクトリA~Cに指定された色で表され、収容空間9に収容すべき糸4の色を表すものである。
誘導色34は、変換図11を構成し、収容空間9に収容すべき糸4の色を表すものである。
ダミー誘導色35は、変換図11を構成するものであって、作業区分情報32が作業区分Dである場合、意図して作業者を欺くために色情報30とは異なる色で表されるものである。
上述のように構成した変換図11は、ディスプレイ7の表示面を区画した表示区画10のそれぞれに個別で表示され、該表示区画10は収容空間9によってそれぞれ個別に区分けされている。
上述のように構成した作業補助システム2は、ディスプレイ7の表示面に変換図11を表示し、表示面の表示区画10にはそれぞれ対応する収容空間9が配置されているので、作業者は、それぞれの収容空間に表示された変換図11を確認するだけで、数、色、表、工程、作業単元を容易に理解できる効果を発揮する。また、作業者の理解に合わせて変換図11を自在に構成することができるため、作業者の能力に合わせてより容易に識別することが可能となる。
<変換図と検知情報とを連携する>
さらに作業補助システム2は以下に説明するように、ペルシャ絨毯を製作する正確な作業手順へと作業者を誘導し、作業者が操作を誤った場合には、作業者あるいは援助者に対して通知を行う。
枠体6は、図5に示すように、隔壁板8に組付けられたセンサー17を100個備えるものであって、収容空間9の1区画に対して1個の該センサー17が組付けられるものである。
センサー17は、各々の収容空間9の内部空間を監視して、糸4あるいはビーズ14(以下、部品という)を検知したり、検知しなくなったりする時、図10に示すように、各々の立体検知情報36として取得する。
さらにセンサー17は、図10に示すように、各々の収容空間9の内部空間を監視して、部品の色を検知して各々の色検知情報37として取得する。
検知部25は、各々のセンサー17が取得した立体検知情報36と色検知情報37とに基づいて1番~100番の表示区画10それぞれをブレイク状態と、アクティブ状態と、デフォルト状態と、パッシブ状態のうち、いずれか一つの状態に変化させる。
<収容空間に部品を収容する順位を誘導する>
検知部25は、図12(a)に示すように、ホストCPU20に絵柄図3が初めて入力された時、あるいは絵柄リクエスト31を受信した時、1番の表示区画10をデフォルト状態に変化させ、さらに2番~100番までの表示区画10をブレイク状態に変化させる機能を備える。
デフォルト状態とは、収容空間9に部品が収容されることを許容する表示区画10の状態の一つであって、図12(b)に示すように、デフォルト状態では色情報30と一致する色の部品が収容された時、アクティブ状態に変化する性質を有する。
さらにデフォルト状態では、収容空間9に色情報30とは異なる色の部品を収容された時、表示部22とアラート出力部25とに収容アラート情報を送信する機能を備える。
ブレイク状態とは、収容空間9に誤って部品が収容されることを拒絶する表示区画10の状態の一つであって、もしも収容空間9の内部空間で部品を検知した場合、表示部22とアラート出力部25とに収容アラート情報を送信する機能を備える。
アクティブ状態とは、収容空間9から部品が摘まみ取られることを拒絶する表示区画10の状態の一つであって、もしも収容空間9の内部空間が部品を検知しなくなった場合、表示部22とアラート出力部25とに収容アラート情報を送信する機能を備える。
さらにアクティブ状態では、図12(b)に示すように、連続した隣の表示区画10をデフォルト状態に変化させる機能を備える。
例えば、図13(a)の場合、1番~28番の収容空間9に対応する表示区画10は、糸4が摘まみ取られることを拒絶するアクティブ状態であって、29番の表示区画10は糸4の収容を許容するデフォルト状態に変化する。
なお、30番~50番の表示区画10は糸4の収容を拒絶するブレイク状態である。
ここで、部品を収容する作業をしていた作業者が、休憩等のため中断した作業を再開する際に、部品を誤ってアクティブ状態の収容空間9から摘まみ取ってしまうこともある。この場合、アクティブ状態の収容空間9が、表示部22とアラート出力部25とに収容アラート情報を送信する。
<収容空間から部品を摘まみ取る順位を誘導する>
検知部24は、図14(a)に示すように、1番~100番までの全ての表示区画10に正しい色の部品が配置されてアクティブ状態に変化した時、1番の表示区画10をパッシブ状態に変化させる機能を備える。
パッシブ状態とは、収容空間9から部品が摘まみ取られることを許容する表示区画10の状態の一つである。図14(b)に示すように、パッシブ状態の収容空間9は、部品を検知しなくなった時、ブレイク状態に変化する性質を有する。
ブレイク状態の表示区画10は、図14(b)に示すように、収容空間9の内部空間で部品を検知しなくなった時、隣り合う次の表示区画10をパッシブ状態に変化させる機能を備える。
例えば、図13(b)の場合、1番~21番の表示区画10は糸4が誤って収容されることを拒絶するブレイク状態であって、22番の表示区画10は部品が摘まみ取られることを許容するパッシブ状態に変化する。
なお、23番~50番の表示区画10は糸4が誤って摘まみ取られることを拒絶するアクティブ状態である。
ここで、部品を摘まみ取る作業をしていた作業者が、休憩等のため中断した作業を再開する際に、部品を誤ってブレイク状態の収容空間9に収容してしまうこともある。この場合、ブレイク状態の収容空間9が、表示部22とアラート出力部25とに収容アラート情報を送信する。
<表示区画とスピーカーからアラートを表示する>
表示部22は、図15(a)に示すように、例えば作業者が、39番の収容空間9に糸4を誤って収容した時、29番の表示区画10にアラート表示12を表示し、さらに30番~100番までの表示区画10の表示を黒のRGBカラーコードで表示する。
アクティブ状態の表示区画10は、もしも収容空間9の内部空間で部品を検知しなくなった場合、表示部22とアラート出力部25とに消費アラート情報を送信する。
表示部22は、図15(b)に示すように、例えば作業者が、25番の収容空間9から糸4を誤って摘まみ取った時、22番の表示区画10にアラート表示12を表示し、さらに23番~100番までの表示区画10を黒のRGBカラーコードで表示する。
アラート出力部25は、収容アラート情報あるいは消費アラート情報を受信すると、スピーカー19からアラート音声を鳴らす。
検知部24は、1番~100番まで全ての表示区画10から正しい順位で部品が摘まみ取られ、全ての該表示区画10がブレイク状態に変化した時、1番の収容空間9に対応する表示区画10を、部品の収容を許容するデフォルト状態に変化させる機能を備える。
さらに検知部24は、1番~100番まで全ての表示区画10がブレイク状態に変化した時、図10に示すように、絵柄リクエスト31を入力部21に送信することによって、次回の工程に相当するそれぞれの変換図11をそれぞれの表示区画10に表示させる。
上述のように、表示区画10は絵柄図3のスタートからエンドに至るまで変換図11を更新しながら表示する。
上述のように構成した作業補助システム2は、作業者が誤操作をしてしまった時はアラート表示12やアラート音声を発するために、作業者が誤操作をしてしまった時に援助者が気づきやすく、言葉の話せない作業者であっても、援助者からの援助を得やすいという効果を発揮する。
さらに作業補助システム2は以下に説明するように、作業者がペルシャ絨毯製作の作業を行う際、ペルシャ絨毯を製作する作業の痕跡を電子データとして保存し、作業の電子記録を作成し、作業者の権利を立証したり、作業者の利益のために活用したりするものでもある。
記録部26は、作業モジュール1および作業補助システム2が動作する際に送受信される各々のデータを収集して記録するものであって、作業者識別情報28と、認知機能特徴データ29と、色情報30と、絵柄リクエスト31と、作業区分情報32と、ディレクトリA~Dと、立体検知情報36と、色検知情報37と、表示区画10の各々の状態と、収容アラート情報と、消費アラート情報とを時計部27から取得した時間情報と紐づけて作業記録を作成する。
さらに記録部26は、作業記録を暗号化する機能を有するものであって、外部記憶装置あるいはインターネット上に作業記録を転送する機能を有するものでもある。
上述のように構成した作業補助システム2は、作業者が行った作業に伴って送受信されたデータを時間情報と紐づけて作業記録として保存し、作品制作の痕跡を残すために、作品製作の痕跡をうまく説明できない作業者であっても、作品製作の権利を証明しやすいという効果を発揮する。
さらに上述のように構成した作業補助システム2は、暗号化した作業記録を外部記録装置あるいはインターネット上に転送できる機能を有するために、作業者の利益のために作業記録を自由な形態、目的に活用できるという効果をも発揮する。
上述のように構成した本発明の作業モジュール1は、以下のような格別の効果を奏する。
作業モジュール1は、収容空間6の内部空間が傾斜角を有する形状であるために、うまく手指を動かせない作業者にとって糸4を収容しやすく、さらにビーズ14を摘み取りやすい構造でもあるため、作業者の作業効率を向上させる効果を発揮する。
上述のように構成した本発明の作業補助システム2は、以下のような格別の効果を奏する。
作業補助システム2は、糸4を収容すべき収容空間9の底面に変換図11を表示するため、作業者は数、色、表、工程、作業単元を容易に理解できる効果を発揮する。
作業モジュール1および作業補助システム2は、収容空間9の底面に配置した表示区画10に変換図11を表示する機能を有するために、数・色・表・工程・作業単元の理解が難しい作業者であっても、糸4の色を選別しながら収容空間9へ該糸4を収容することが容易となる。
さらに作業補助システム2は、作業者が誤操作をしてしまった時はアラート表示12やアラート音声を発するために、作業者が誤操作をしてしまった時に援助者が気づきやすく、言葉の話せない作業者であっても、援助者からの援助を得やすいという効果を発揮する。
さらに作業補助システム2は、作業者が行った作業に伴って送受信されたデータを時間情報と紐づけて作業記録として保存し、作品制作の痕跡を残すために、作品製作の痕跡をうまく説明できない作業者であっても、作品製作の権利を証明しやすいという効果を発揮する。
さらに作業補助システム2は、暗号化した作業記録を外部記録装置あるいはインターネット上に転送できる機能を有するために、作業者の利益のために作業記録を自由な形態、目的に活用できるという効果をも発揮する。
本発明は上述した実施形態に限られたものではない。
本発明によって製作されるペルシャ絨毯は、上述した実施例よりもさらに多くのセルで絵柄図を構成すれば、さらに大きく色彩豊かなペルシャ絨毯製作の補助もできる。
本発明はペルシャ絨毯の製作に用途を限定するものではない。絵柄図の形態は上述した実施例の形態に限らず、ビーズを部品としてビーズアートのような作品に使用することもできる。
センサーの種類を変えることで、検知できる部品をより広い対象にすることもできる。例えば部品の形状を検知できるセンサーを用いて、絵柄図を回路図や組み立て手順書などに置き換えることにより、電子回路を組み立てるような作業にも応用ができる。
収容空間を監視するために組付けられるセンサーは、隔壁板に組み付ける上述した方法の他に、枠体の上部空間に組み付けて、該枠体6の全体を監視することもできる。
収容空間を構成する隔壁板の列と行の数は、上述した形態に限られるものではない。同様に、表示区画の列と行の数も、上述した形態に限られるものではない。
作業者の能力や製作しようとする作品の形態に合わせて、さらに多くの収容空間および表示区画を構成したり、さらに少ない収容空間および表示区画を構成したりしてもよい。
収容空間を構成する隔壁板の形状は、図1に示した格子状の形状に限られるものではない。例えば、収容空間の開口部の形状は、作業者が収容空間に収容された部品をより摘み取りやすいように、円形や楕円形などの形状としてもよい。
さらに、収容空間と表示区画とは、必ずしも直線的な列と行とで区画されなくともよい。例えば、渦巻き状の列に収容空間と表示区画とを配置することによって、作業者は渦巻きの進行方向にそって作業を進める事ができるようになり、表の理解を困難とする作業者であっても、上述した形態と比べた場合、さらに容易に作業を進めることができる。
本発明は、表示区画に表示する変換図の形態がどのようなものであるかは問わず、ホストCPUに入力する認知機能特徴データや作業区分情報は、上述した形態に限られるものでもない。
例えば、作業者が弱視である場合、色や数字の認識が困難となることがある。そのような作業者に合わせて、身体機能特徴データとして視覚障害に関する情報を入力することもできる。その場合、変換図の形態は作業者の視覚機能を補うような色あるいは形態を用いてもよい。
さらに、上述したディレクトリA~Dに格納するデータは作業者に合わせて容易に入れ替えることもできる。
本発明は、表示区画に表示する変換図の色名称や数字を音声で読み上げて作業者に通知し、視覚障害を抱えた作業者の視覚を補助してもよい。
さらに、収容空間の底面に配置する各々の透過層には、各々の底面に数字などを点字で表示し、視覚障害を抱えた作業者の視覚を補助してもよい。
本発明は、作業者が表示区画に部品を収容した瞬間に、表示区画の数字と対応した音声を表示することもよい。このように、数字と該音声との因果関係について作業者が「気付き」を得るように促し、該作業者が数の概念について理解を深めることも期待できる。
表示区画に表示されるアラート表示やアラート音声は、上記の形態に限らず、作業者の理解や認知の特徴に合わせて自由に変更することができる。作業者が誤操作をしたことの「気づき」を作業者自身に促すために、アラート表示を表示しないようにしてもよい。
本発明は、スマートウォッチなどをアラート出力部として運用することによって、作業者に振動や音声などの方法でアラート表示を伝達することもできる。さらに、スマートウォッチが備える脈拍や血圧などの測定機能を活用して、例えば、作業者が誤操作に動揺して脈拍や血圧が乱れる場合、アラートを援助者に通知し、作業者が援助者からの助言を得やすいようにすることもできる。
記録部は、暗号化機能を備えるものであるが、生体認証システムや、製作途上の作品を撮影するカメラ等を併用してもよい。このような方法は、作業者の生体情報や製作途上の作品画像(あるいは動画)と暗号化された作業記録とを紐づけて、作業者が有すべき著作権をより強固に証明することもできる。
記録部は、ブロックチェーン技術と連携することもよい。その場合、本発明を利用する複数のユーザそれぞれをノードとして扱い、改竄に強い作業記録を作成することもできる。上述した生体認証システムとカメラ等とブロックチェーン技術とを併用することによって、作業者と作品と作業記録とを強固な関連性によって紐づけたNFTを発行することもできる。
例えばNFTアートと障害を抱えた人の作品とが強固に連携しあうような産業を作り出すことによって、就業が困難となっている人々が在宅で作品を製作し、インターネットで該作品の販売を行うなどの新たな労働機会を提供することもできる。
作業者の生体情報と製作途上の作品画像と作業記録とが強固に紐づけられた作品は、ECサイト等で該作品の販売を行う際に、作品を製造した人が作業者であるという事実を証明しやすく、障害を抱えた作業者と顧客との個人間取引を容易にするという効果がある。一般に商取引を行う上では、中間業者が増えるほど取引に必要な手数料や仲介料も増え、作業者が手にする利益は減少する。こういった商取引において、意志表出に困難さを抱える人であるほど、中間業者をより多く必要とするために、手にする利益を減らすリスクに晒されやすい。そういった点において、本発明が作業者と顧客との間で信用を可視化して商取引を行えることの意義は大きい。
本発明は、スマートフォンなどの通信端末をホストCPUとして運用することによって、該通信端末にアラート表示を通知させ、遠隔地にいる援助者に対して、作業者が誤操作に陥り困っている状態を知らしめることもできる。
さらに、ビデオカメラ等によって作業者が作業モジュールを使用する状況を動画で撮影し、ライブ配信することによって、離れたところにいる援助者であっても、通信端末を通じて、誤操作の詳細な状況を把握することができるために、援助者は遠隔地から作業者に対して助言を行なったり、作業に介入したりすることもできる。
遠隔地にいる援助者が、スマートフォンなどの通信端末を通じてアラート通知を受け取った場合に、スピーカーやスマートウォッチなどを通じて音声で指示を行うこともできる。さらに、援助者が通信端末を操作して、表示区画のアラート表示を操作し、作業者に対して誤操作を修正する作業手順を指示することもできる。
本発明は、上述のような進歩性を有する技術を組み合わせることによって、知的障害に限らず多くの困難さを抱える人々にとって有用な効果を発揮する。障害を抱えた人々にとって、上述した形態のような作業環境を提供することは、情報通信技術の利用を容易にするばかりでなく、援助者が作業者に助言を行うための労力を減らすことができるために、常時援助者の支援を必要としながら就労していた作業者の自立を促す効果が期待できる。
本発明は、定型発達の人に提供する場合、作品製作の作業が煩わしくなるために、非効率的な方法であると言わざるを得ない。さらに、今日の製造産業において量産品を効率よく生産できることの方が多くの人々にとって価値あることといえよう。
しかし一方で、障害程度が重度であればあるほど、就労がより困難となる人々にとっては、一見煩わしく見える本発明であっても、作業を分かりやすく構造化し、進歩的な技術を当事者が容易に活用できるという点と、該作業者の就労を支援するという目的とにおいて、本発明の効果は大きいものといえる。
非特許文献5において、文化庁は著作物の創作者に対して「著作物の公表に際して、自らの意思を明確に分かりやすく示す事が求められていることを理解する必要があります」と述べているが、意思の表出に困難さを抱える人々にとって、「意思を明確に分かりやすく示す」ということは本質的な課題がある。
本発明は、そういった意志の表出に困難さを抱える人々の創作意思を代弁し、創作者たちの権利を強固に保護するという点において、大きな期待ができるものである。
1 作業モジュール
2 作業補助システム
3 絵柄図
4 糸
5 縦糸
6 枠体
7 ディスプレイ
8 隔壁板
9 収容空間
10 表示区画
11 変換図
12 アラート表示
13 接点
14 ビーズ
15 透過層
16 クライエントCPU
17 センサー
18 スピーカー
19 ストレージ
20 ホストCPU
21 入力部
22 表示部
23 判定部
24 検知部
25 アラート出力部
26 記録部
27 時計部
28 作業者識別情報
29 認知機能特徴データ
30 色情報
31 絵柄リクエスト
32 作業区分情報
33 数字フォント
34 誘導色
35 ダミー誘導色
36 立体検知情報
37 色検知情報

Claims (5)

  1. 作業者が作品を作成する際に使用する作業モジュールを備える作業補助システムであって、
    前記作業モジュールが、四方を囲み、内部に開口が形成された枠体と、前記開口に表示面が近接して配置される表示装置とを備え、
    前記開口には、複数の隔壁板が配置されて、前記隔壁板によって四方を囲まれ、前記作品
    を制作するための部品を収容する収容空間が複数設けられており、
    前記収容空間は、前記表示面が透視可能なものであり、
    前記表示面には、前記収容空間にそれぞれ対応する表示区画が複数設けられており、
    前記表示装置が、前記作業者の身体機能の特徴を示す身体機能特徴データおよび前記作業者の認知機能の特徴を示す認知機能特徴データが入力されるとともに、前記作品の図案データが入力される入力部と、前記表示装置が、前記身体機能特徴データおよび前記認知機能特徴データに基づいて、前記図案データを変換する判定部と、前記判定部において変換された前記図案データを表示する表示部とを備える、作業補助システム
  2. 前記収容空間は、前記表示面に近接するにつれて開口幅が広がるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の作業補助システム
  3. 前記複数の隔壁板は、前記開口に行列状に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の作業補助システム
  4. 前記収容空間に配置された前記部品を検知する検知部と、
    前記判定部は、さらに前記検知部が前記部品を検知した検知データに基づいて前記作業者による誤操作を判定し、
    前記判定部の判定データに基づいて、誤操作と判定された場合にアラート情報を出力するアラート出力部とを備え、
    前記判定部が前記アラート情報をもとに前記作品の前記図案データを変換したアラート表示データを作成し、前記表示部が前記アラート表示データを表示することを特徴とする請求項記載の作業補助システム。
  5. 前記作業者の識別データに、前記身体機能特徴データ、前記認知機能特徴データ、または
    前記図案データの少なくともいずれか一つを紐づけて格納する記録部をさらに備え、
    前記検知部は、前記検知データを取得した時間を示す検知時間データを取得し、
    前記判定部は、前記判定データを取得した時間を示す判定時間データを取得し、
    前記記録部は、前記検知データに前記検知時間データを紐づけて記録するとともに、前記
    判定データに前記判定時間データを紐づけて記録することを特徴とする請求項記載の作業補助システム。
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