JP7338648B2 - 絵本 - Google Patents
絵本 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7338648B2 JP7338648B2 JP2021015387A JP2021015387A JP7338648B2 JP 7338648 B2 JP7338648 B2 JP 7338648B2 JP 2021015387 A JP2021015387 A JP 2021015387A JP 2021015387 A JP2021015387 A JP 2021015387A JP 7338648 B2 JP7338648 B2 JP 7338648B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- picture
- picture book
- interest
- word
- target person
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electrically Operated Instructional Devices (AREA)
- Toys (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Description
第1実施形態の絵本は、例えば、図1に例示する表紙110A,110B、図2に例示する導入部120A,120B、図3に例示する第3の見開きページ130A,130Bと図4に例示する第2の見開きページ140A,140Bと図5に例示する第1の見開きページ150A,150Bを含む本編、図6に例示する終結部160A,160B、裏表紙、を順に含む。ただし、本発明の絵本は、対象となる幼児(以下、対象者という)に特化したことが特徴であるので、各図の各参照番号には、例示した2人の対象者である「えれん」と「ゆっぴー」をそれぞれ特定する識別子であるAとBを付してある。すなわち、本明細書では絵本の各部の説明箇所においてAを付した参照番号とBを付した参照番号を「,」を挟んで併記してあるが、1つの絵本がAを付した参照番号の構成とBを付した参照番号の構成部との両方を備えるわけではなく、例えば、対象者「えれん」向けの絵本は、図1に例示する表紙110A、図2に例示する導入部120A、図3に例示する第3の見開きページ130Aと図4に例示する第2の見開きページ140Aと図5に例示する第1の見開きページ150Aを含む本編、図6に例示する終結部160A、図示しない裏表紙、を順に含む。また、例えば、対象者「ゆっぴー」向けの絵本は、図1に例示する表紙110B、図2に例示する導入部120B、図3に例示する第3の見開きページ130Bと図4に例示する第2の見開きページ140Bと図5に例示する第1の見開きページ150Bを含む本編、図6に例示する終結部160B、図示しない裏表紙、を順に含む。
表紙110A,110Bは、図1に例示するように、タイトル111A,111Bを含み、幼児を表す絵112A,112Bや作者名113A,113Bなどを含んでもよい。タイトルは、例えば図1のタイトル111Aの「えれんちゃんの すきなもの」及び図1のタイトル111Bの「ゆっぴーちゃんの すきなもの」のように、対象者の名または愛称を含み、かつ、対象者が興味を有するオブジェクトが話題となっていることを特定する記載である。対象者が幼児であることを考慮すると、対象者が興味を有するオブジェクトとしては、対象者が好きなオブジェクトを採用するのがよい。幼児を表す絵112A,112Bは、例えば幼児の顔を模した絵であり、対象者の性別に合わせた絵としてもよい。対象者「えれん」と対象者「ゆっぴー」はともに女児であるため、図1の幼児を表す絵112Aと図1の幼児を表す絵112Bは、女児の顔を模した絵としている。なお、表紙110A,110Bには、上述した以外の絵や記載を含んでもよい。
導入部120A,120Bは、図2に例示するように、導入記載121A,121Bを含む。導入記載は、例えば図2の導入記載121Aの「えれんちゃんの すきなもの さがしに いこう」及び図2の導入記載121Bの「ゆっぴーちゃんの すきなもの さがしに いこう」のように、対象者の名または愛称を含み、かつ、対象者が興味を有するオブジェクトを探す話であることを特定する記載である。なお、導入部120A,120Bには、上述した以外の絵や記載を含んでもよい。
本編は、第1の見開きページ150A,150B(図5参照)を含む。本編は、第1の見開きページ150A,150Bの前に第2の見開きページ140A,140B(図4参照)を含んでもよく、さらに第2の見開きページ140A,140Bの前に第3の見開きページ130A,130B(図3参照)を含んでもよい。また、絵本には複数の本編を含んでもよい。絵本に複数の本編を含む場合には、それぞれ異なるカテゴリの本編とする。対象者が幼児であることを考慮すると、カテゴリとしては単純かつ大括りであるものを用いるのがよく、例えば、「動物」「飲食物」「その他(すなわち、動物でも飲食物でもないもの)」の3個の少なくとも何れかをカテゴリとして用いるとよい。
本編の第1の見開きページ150A,150Bには、図5に例示するように、あるカテゴリについての、対象者が興味を有する1個のオブジェクト(すなわち、興味オブジェクト)を表す絵151A,151Bと、対象者が発話できない複数の語それぞれに対応するオブジェクト(すなわち、未獲得語オブジェクト)を表す絵152A-n,152B-n(nは1以上N以下の整数、Nは2以上の整数)と、を少なくとも含む。以下では、第1の見開きページ150A,150Bが含む対象者が興味を有するオブジェクトを表す絵のことを「興味語絵」と呼び、第1の見開きページ150A,150Bが含む対象者が発話できない語に対応するオブジェクトを表す絵のことを「未獲得語絵」と呼ぶ。この第1の見開きページ150A,150Bの構成は、同じカテゴリの興味語絵と未獲得語絵を同等の位置付けで含むことで、対象者に興味語絵だけではなく未獲得語絵にも興味を持たせて、対象者が未獲得語オブジェクトを表す語を覚えて発話できるようになる効果を狙うものである。
本編の第1の見開きページ150A,150Bには、図5に例示するように、対象者が興味を有するオブジェクト(すなわち、興味オブジェクト)がどれであるかを質問する記載である質問記載153A,153Bを含むとよい。質問記載153A,153Bは、例えば図5の質問記載153Aの「ねこ どこどこ?」のように、対象者「えれん」が好きな動物「ねこ」がどれであるかを質問する記載であり、また例えば図5の質問記載153Bの「いぬ どこどこ?」のように、対象者「ゆっぴー」が好きな動物「いぬ」がどれであるかを質問する記載である。質問記載153A,153Bは、興味オブジェクトがどれであるかを確認するために興味語絵だけではなく未獲得語絵についても対象者が目視する必要性を生じさせることで、未獲得語オブジェクトにも対象者に興味を持たせて、対象者が未獲得語を覚えて発話できるようになる効果も狙うものである。
本編の第1の見開きページ150A,150Bには、図5に例示するように、興味オブジェクトの絵151A,151Bの近傍に興味オブジェクトを表す語の文字表記154A,154Bを含んでもよく、未獲得語オブジェクトの絵152A-n,152B-nそれぞれの近傍に未獲得語の文字表記155A-n,155B-nを含んでもよい。例えば図5に示すように、対象者「えれん」が好きな動物である「ねこ」の絵151Aのすぐ下に「ねこ」との文字表記154Aを含み、対象者「えれん」が発話できない語に対応する動物である「ぞう」「キリン」「うし」の絵152A-1、152A-2、152A-3それぞれのすぐ下に、「ぞう」「キリン」「うし」との文字表記155A-1、155A-2、155A-3を含んでもよい。また例えば図5に示すように、対象者「ゆっぴー」が好きな動物である「いぬ」の絵151Bのすぐ下に「いぬ」との文字表記154Bを含み、対象者「ゆっぴー」が発話できない語に対応する動物である「ぞう」「カエル」「パンダ」の絵152B-1、152B-2、152B-3それぞれのすぐ下に、「ぞう」「カエル」「パンダ」との文字表記155B-1、155B-2、155B-3を含んでもよい。
本編の第2の見開きページ140A,140Bは、絵本において本編の第1の見開きページ150A,150Bの前に含むページであって、図4に例示するように、本編が対応するカテゴリ(すなわち、第1の見開きページ150A,150Bと同じカテゴリ)については興味オブジェクトの絵141A,141Bのみを含み、興味オブジェクトに関する文142A,142Bも含む。対象者が幼児であることを考慮すると、1個の本編があまりに多くの見開きページを含むのは好ましくないことから、本編において、第2の見開きページ140A,140Bは、第1の見開きページ150A,150Bの直前に含むようにするとよい。
本編の第3の見開きページ130A,130Bは、絵本において本編の第2の見開きページ140A,140Bの前に含むページであって、図3に例示するように、本編が対応するカテゴリ(すなわち、第1の見開きページ150A,150B及び第2の見開きページ140A,140Bと同じカテゴリ)については興味オブジェクトの絵131A,131Bのみを含み、興味オブジェクトに関する質問をする記載である質問記載132A,132Bも含む。対象者が幼児であることを考慮すると、1個の本編があまりに多くの見開きページを含むのは好ましくないことから、本編において、第3の見開きページ130A,130Bは、第2の見開きページ140A,140Bの直前に含むようにするとよい。また、第3の見開きページ130A,130Bの興味オブジェクトの絵131A,131Bは、第1の見開きページ150A,150Bの興味語絵151A,151Bとも第2の見開きページ140A,140Bの興味オブジェクトの絵141A,141Bとも異なるものとするとよい。
終結部160A,160Bは、それぞれ、図6に例示するように、終結記載161A,161Bと興味オブジェクトの絵162A,162Bを含む。終結記載は、例えば図6の終結記載161A,161Bの「あ~ たのしかった すきなもの いっぱい」のように、対象者が興味を有するオブジェクトの話であったことを特定する記載である。終結記載161A,161Bには、対象者の名または愛称を含むようにしてもよい。興味オブジェクトの絵162A,162Bは、絵本が含む本編の興味オブジェクトの絵である。絵本が複数の本編を含んでいる場合には、終結部160A,160Bは、絵本が含む複数個の本編それぞれの興味オブジェクトの絵である複数個の絵を興味オブジェクトの絵162A,162Bとして含んでもよい。ただし、終結部160A,160Bは、上述した以外の絵や記載を含んでもよいが、絵本が含む本編の各カテゴリについては、興味オブジェクトの絵162A,162Bのみを含み、興味オブジェクト以外のオブジェクトの絵は含まない。
裏表紙は、図は例示しないが、周知の絵本と同様に絵や文字などを適宜含むものとすればよい。
絵本には、養育者向けのページとして、対象者の語の獲得に関する情報を含むページである情報部を含んでもよい。この場合には、絵本には、終結部160A,160Bの後かつ裏表紙より前に、すなわち、終結部160A,160Bと裏表紙の間に、図7に例示する情報部170A,170Bを含めるとよい。
情報部170A,170Bは、対象者の語の獲得に関する情報を含むページである。情報部170A,170Bは、図7に例示するように、対象者の名または愛称、対象者が覚えている語の数、対象者が既に覚えている語の例、対象者がこれから覚えると予想される語の例、を含む。対象者がこれから覚えると予想される語は、対象者の歳と対象者がこれまでに覚えた語と、発明者らが収集した各語の平均獲得齢などの情報と、から得られるものである。対象者がこれまでに覚えた語の数や対象者が既に覚えている語の例には、例えば特開2019-101255に記載された語彙力取得装置で取得した情報を用いればよい。なお、対象者がこれから覚えると予想される語は、図7に例示するように、複数個の期間に分けて例示してもよい。
第1実施形態の絵本を製作するためには、対象者が興味を有するオブジェクト、対象者が発話できない語、などの情報が必要である。第2実施形態では、これらの情報を取得する絵本製作情報取得装置とその動作について説明する。
絵本素材記憶部250には、絵本に含める各カテゴリについての、複数個の興味オブジェクトを表す語の候補と、複数個の未獲得語の候補と、が予め記憶されている。
興味語の選択は、カテゴリごとに、以下のステップS210-1からステップS210-4により行われる。興味語選択部210は、対象とするカテゴリについての、絵本素材記憶部250に記憶された複数個の興味オブジェクトを表す語の候補を絵本素材記憶部250から読み出して(ステップS210-1)、読み出した複数個の興味オブジェクトを表す語の候補全てを選択肢として表示部240に表示させて(ステップS210-2)、表示部240が表示した候補のうちの何れか1個に対する利用者による選択操作を入力部230に受け付けさせて(ステップS210-3)、入力部230が選択操作を受け付けた候補を興味オブジェクトを表す語として選択して対象者情報記憶部260に記憶する(ステップS210-4)。
未獲得語の選択は、カテゴリごとに、以下のステップS220-1からステップS220-4により行われる。未獲得語選択部220は、対象とするカテゴリについての、絵本素材記憶部250に記憶された複数個の未獲得語の候補を絵本素材記憶部250から読み出して(ステップS220-1)、読み出した複数個の未獲得語の候補それぞれを表示部240に表示させて(ステップS220-2)、表示部240が表示したそれぞれの候補について対象者が発話できるか否かについての利用者による選択操作を入力部230に受け付けさせて(ステップS220-3)、対象者が発話できないとの選択操作を入力部230が受け付けた語を未獲得語として選択して対象者情報記憶部260に記憶する(ステップS220-4)。
なお、絵本製作情報取得装置200が対象者情報取得部270を備える場合には、対象者情報取得部270は、対象者の名や愛称や性別を入力するための画面を表示部240に表示させて、対象者の名や愛称や性別についての利用者による入力操作を入力部230に受け付けさせて、入力された対象者の名や愛称や性別を対象者情報記憶部260に記憶するようにしてもよい。
第3実施形態では、まず、第1実施形態の絵本を製作する装置とその動作について説明する。
絵本素材記憶部250は、絵本の素材となる画像やテキストの情報を予め記憶した記憶部である。
対象者情報記憶部260は、絵本の製作に用いる対象者ごとの情報を予め記憶した記憶部である。対象者情報記憶部260には、対象者ごとの、興味オブジェクトを表す語、未獲得語、名や愛称、性別、が予め記憶されている。対象者情報記憶部260に予め記憶しておくこれらの情報は、例えば、第2実施形態の絵本製作情報取得装置200が対象者情報記憶部260に記憶したものである。
個人特化素材取得部310は、絵本の各部に用いる対象者ごとの画像及びテキストを、対象者情報記憶部260と絵本素材記憶部250の少なくとも何れかに基づいて取得してページ画像生成部320に出力する。第2実施形態の絵本製作情報取得装置200が取得した対象者の情報に基づいて第1実施形態の絵本の各部に用いる対象者ごとの画像やテキストを取得する場合であれば、個人特化素材取得部310は、例えば下記の動作をする。
個人特化素材取得部310は、対象者情報記憶部260から、対象者の名または愛称を取得して出力する。例えば、対象者「えれん」向けの絵本を製作する場合であれば、対象者情報記憶部260から「えれん」とのテキストを取得して出力する。
個人特化素材取得部310は、絵本素材記憶部250に記憶された幼児を表す絵の画像のうち、対象者情報記憶部260に記憶された対象者の性別に対応する画像を取得して出力する。例えば、対象者「えれん」向けの絵本を製作する場合であれば、絵本素材記憶部250に記憶された女児の顔を模した絵の画像と男児の顔を模した絵の画像のうちの、対象者情報記憶部260に記憶された対象者「えれん」の性別である「女」に対応する画像である女児の顔を模した絵の画像を取得して出力する。
個人特化素材取得部310は、絵本に含める各カテゴリについて、絵本素材記憶部250に記憶されたM組の興味オブジェクトを表す語の候補のテキストと各候補が対応する興味オブジェクトを表す絵の画像と興味オブジェクトに関する文のテキストの組のうちの、対象者情報記憶部260に記憶された対象者の興味オブジェクトを表す語のテキストを含む組(1組)に含まれる興味オブジェクトを表す語のテキストと興味オブジェクトを表す絵の画像と興味オブジェクトに関する文のテキストを取得して出力する。例えば、対象者「えれん」向けの絵本を製作する場合であれば、絵本に含める「動物」カテゴリについては、絵本素材記憶部250に記憶された15組の興味オブジェクトを表す語の候補のテキストと各候補が対応する興味オブジェクト表す絵と興味オブジェクトに関する文のテキストとの組のうちの、対象者情報記憶部260に記憶された対象者「えれん」の興味オブジェクトを表す語「ねこ」のテキストを含む組に含まれる、「ねこ」とのテキストと、「ねこ」を表す絵の画像と、「ねこさん にゃー にゃー にゃー」とのテキストと、「さんかく おみみの きみ だあれ?」とのテキストと、「あたまを なで なで なで」とのテキストと、を取得して出力する。
個人特化素材取得部310は、絵本に含める各カテゴリについて、絵本素材記憶部250に記憶されたL組の未獲得語の候補のテキストと各候補が対応する未獲得語オブジェクトを表す絵の画像との組のうちの、対象者情報記憶部260に記憶された対象者の未獲得語のうちのN個それぞれを含む組(すなわちN組)を選択し、選択した各組に含まれる未獲得語オブジェクトを表す語のテキストと未獲得語オブジェクトを表す絵の画像を取得して出力する。例えば、「動物」カテゴリについて、対象者情報記憶部260に記憶された対象者「えれん」の未獲得語が12語であり、L=20でありN=3である場合であれば、個人特化素材取得部310は、絵本素材記憶部250に記憶された20組の未獲得語の候補のテキストと各候補が対応する未獲得語オブジェクトを表す絵の画像との組のうちの、対象者情報記憶部260に記憶された対象者「えれん」の未獲得語12語のうちの3個それぞれを含む組(すなわち3組)を選択し、選択した各組に含まれる未獲得語オブジェクトを表す語のテキストと未獲得語オブジェクトを表す絵の画像を取得して出力する。
ページ画像生成部320は、絵本素材記憶部250から入力された絵本の各部の元画像、すなわち、絵本の各部の対象者に特化した部分を含まない画像に、個人特化素材取得部310から入力された絵本の各部に用いる対象者ごとの画像及びテキストを挿入することで、絵本の各部のページ画像を生成して絵本製作部330に出力する。例えば、絵本の本編の第1の見開きページ150A,150Bを生成する場合であれば、個人特化素材取得部310で選択された興味オブジェクトを表す絵の画像と、個人特化素材取得部310で選択された複数個の未獲得語オブジェクトを表す絵の画像と、を含む第1の見開きページ150A,150Bの画像を生成する。
絵本製作部330は、ページ画像生成部320から入力された絵本の各部の画像を視認可能とした絵本を製作して出力する。例えば、絵本製作部330は、入力された絵本の各部の画像を紙に印刷して、印刷により得た紙を、表紙110A,110B、導入部120A,120B、第3の見開きページ130A,130B、第2の見開きページ140A,140B、第1の見開きページ150A,150B、終結部160A,160B、裏表紙、の順に含むように製本することで、絵本を得て出力する。
第3実施形態では、紙を製本した物理的な絵本を製作する形態を説明したが、第1実施形態の絵本は必ずしも物理的な絵本ではなく電子的な絵本であってもよい。電子的な絵本を製作する絵本製作装置300は、第3実施形態の絵本製作装置300とは、絵本製作部330の動作のみが異なる。具体的には、絵本製作部330は、入力された絵本の各部の画像を第3実施形態で説明した順に含む電子ファイルを製作することで、絵本を得て出力する(ステップS330)。
第1実施形態の絵本を製作する際には、第3実施形態のように既に記憶された対象者の情報に基づいて素材を選択するのではなく、対象者の情報を取得して、取得した情報に基づいて素材を選択する形態としてもよい。この形態を第4実施形態として説明する。
絵本素材記憶部250には、第3実施形態の絵本製作装置300の絵本素材記憶部250の記憶内容と、第2実施形態の絵本製作情報取得装置200の絵本素材記憶部250の記憶内容とが予め記憶されている。ただし、第3実施形態の絵本製作装置300の絵本素材記憶部250の記憶内容には第2実施形態の絵本製作情報取得装置200の記憶内容が含まれているので、絵本素材記憶部250は、実質的には第3実施形態の絵本製作装置300の絵本素材記憶部250と同じでよい。
興味語の選択は、カテゴリごとに、以下のステップS210’-1からステップS210’-4により行われる。興味語選択部210は、対象とするカテゴリについての、絵本素材記憶部250に記憶された複数個の興味オブジェクトを表す語の候補を絵本素材記憶部250から読み出して(ステップS210’-1)、読み出した複数個の興味オブジェクトを表す語の候補全てを選択肢として表示部240に表示させて(ステップS210’-2)、表示部240が表示した候補のうちの何れか1個に対する利用者による選択操作を入力部230に受け付けさせて(ステップS210’-3)、入力部230が選択操作を受け付けた候補を興味オブジェクトを表す語として選択して個人特化素材取得部310に出力する(ステップS210’-4)。すなわち、第4実施形態の絵本製作装置301が行う興味語の選択の動作(ステップS210’)は、選択した興味オブジェクトを表す語を個人特化素材取得部310に出力すること以外は第2実施形態のステップS210と同じである。
未獲得語の選択は、カテゴリごとに、以下のステップS220’-1からステップS220’-4により行われる。未獲得語選択部220は、対象とするカテゴリについての、絵本素材記憶部250に記憶された複数個の未獲得語の候補を絵本素材記憶部250から読み出して(ステップS220’-1)、読み出した複数個の未獲得語の候補それぞれを表示部240に表示させて(ステップS220’-2)、表示部240が表示したそれぞれの候補について対象者が発話できるか否かについての利用者による選択操作を入力部230に受け付けさせて(ステップS220’-3)、対象者が発話できないとの選択操作を入力部230が受け付けた語を未獲得語として選択して個人特化素材取得部310に出力する(ステップS220’-4)。すなわち、第4実施形態の絵本製作装置301が行う未獲得語の選択の動作(ステップS220’)は、選択した未獲得語を個人特化素材取得部310に出力すること以外は第2実施形態のステップS220と同じである。
対象者情報取得部270は、対象者の名や愛称や性別を入力するための画面を表示部240に表示させて、対象者の名や愛称や性別についての利用者による入力操作を入力部230に受け付けさせて、入力された対象者の名や愛称や性別を個人特化素材取得部310に出力する。すなわち、第4実施形態の絵本製作装置301が行う対象者情報の取得の動作(ステップS270’)は、入力された対象者の名や愛称や性別を個人特化素材取得部310に出力すること以外は第2実施形態のステップS270と同じである。
個人特化素材取得部310は、絵本の各部に用いる対象者ごとの画像及びテキストを、興味語選択部210から入力された興味オブジェクトを表す語の情報、未獲得語選択部220から入力された未獲得語の情報、対象者情報取得部270から入力された対象者の名や愛称や性別の情報、絵本素材記憶部250の記憶内容、に基づいて得た絵本の各部に用いる対象者ごとの画像及びテキストをページ画像生成部320に出力する。個人特化素材取得部310が行う対象者ごとの素材の取得の動作(ステップS310’)は、対象者情報記憶部260に記憶された対象者の情報に代えて興味語選択部210と未獲得語選択部220と対象者情報取得部270が取得した対象者の情報を用いること以外は、第3実施形態の絵本製作装置300の個人特化素材取得部310と同じ動作をする。
ページ画像生成部320は、第3実施形態の絵本製作装置300のページ画像生成部320と同じ動作(ステップS320)をする。
絵本製作部330は、第3実施形態の絵本製作装置300の絵本製作部330と同じ動作(ステップS330)をする。
第4実施形態の絵本製作装置301についても、第3実施形態の変形例の絵本製作装置300と同様に、電子的な絵本を製作するようにしてもよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、第2実施形態の絵本製作情報取得装置200や第4実施形態の絵本製作装置301の入力部230と表示部240を含む装置とその他の各部を含む装置とが分散して配置され、これらの装置がインターネット等を通じて互いに情報の受け渡しを行って上述の各処理が実行されてもよい。
120A,120B 導入部
130A,130B 第3の見開きページ
140A,140B 第2の見開きページ
150A,150B 第1の見開きページ
160A,160B 終結部
170A,170B 情報部
200 絵本製作情報取得装置
210 興味語選択部
220 未獲得語選択部
230 入力部
240 表示部
250 絵本素材記憶部
260 対象者情報記憶部
270 対象者情報取得部
300,301 絵本製作装置
310 個人特化素材取得部
320 ページ画像生成部
330 絵本製作部
Claims (6)
- 紙を製本した絵本であり、対象となる幼児個人(以下「対象者」という)に特化した絵本であって、
あるカテゴリを対象とした1以上の見開きページにより構成された本編を含み、
前記本編には、
前記カテゴリについての、前記対象者が興味を有する1個のオブジェクト(以下、「興味オブジェクト」という)を表す絵と、
前記カテゴリについての、前記対象者が発話できない複数の語それぞれに対応するオブジェクトを表す絵である未獲得語絵と、
を含む見開きページ(以下、「第1の見開きページ」という)
を含み、
前記本編には、
前記第1の見開きページの前に、
前記カテゴリについては前記興味オブジェクトを表す絵のみを含み、
前記興味オブジェクトに関する文も含む、
第2の見開きページ
を含む絵本。 - 請求項1記載の絵本であって、
前記興味オブジェクトを表す絵は、前記カテゴリについての興味オブジェクトの複数個の候補それぞれの絵のうちの、前記対象者が興味を有するものとして予め選択された1個のオブジェクトを表す絵であり、
前記未獲得語絵は、前記カテゴリについての未獲得語の複数個の候補それぞれの絵のうちの、前記対象者が発話できないものとして予め選択された語を表す絵である、絵本。 - 請求項1から2の何れかに記載の絵本であって、
前記第1の見開きページには、前記興味オブジェクトがどれであるかを質問する記載を含む、絵本。 - 電子ファイルによる絵本であり、対象となる幼児個人(以下「対象者」という)に特化した絵本であって、
前記電子ファイルには、前記絵本の見開きページの画像が、1画面に表示される形式で格納されており、
あるカテゴリを対象とした1以上の見開きページの画像により構成された本編を含み、
前記本編には、
前記カテゴリについての、前記対象者が興味を有する1個のオブジェクト(以下、「興味オブジェクト」という)を表す絵と、
前記カテゴリについての、前記対象者が発話できない複数の語それぞれに対応するオブジェクトを表す絵である未獲得語絵と、
を含む見開きページ(以下、「第1の見開きページ」という)の画像
を含み、
前記本編には、
前記第1の見開きページの画像の前に、
前記カテゴリについては前記興味オブジェクトを表す絵のみを含み、
前記興味オブジェクトに関する文も含む、
第2の見開きページの画像
を含む絵本。 - 請求項4記載の絵本であって、
前記興味オブジェクトを表す絵は、前記カテゴリについての興味オブジェクトの複数個の候補それぞれの絵のうちの、前記対象者が興味を有するものとして予め選択された1個のオブジェクトを表す絵であり、
前記未獲得語絵は、前記カテゴリについての未獲得語の複数個の候補それぞれの絵のうちの、前記対象者が発話できないものとして予め選択された語を表す絵である、絵本。 - 請求項4から5の何れかに記載の絵本であって、
前記第1の見開きページには、前記興味オブジェクトがどれであるかを質問する記載を含む、絵本。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021015387A JP7338648B2 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-03 | 絵本 |
JP2023131775A JP2023145800A (ja) | 2019-07-30 | 2023-08-14 | 絵本 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020536895A JP6834065B1 (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 絵本、絵本製作装置、絵本製作情報取得装置、絵本製作方法、絵本製作情報取得方法、絵本製作プログラム、絵本製作情報取得プログラム |
JP2021015387A JP7338648B2 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-03 | 絵本 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020536895A Division JP6834065B1 (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 絵本、絵本製作装置、絵本製作情報取得装置、絵本製作方法、絵本製作情報取得方法、絵本製作プログラム、絵本製作情報取得プログラム |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023131775A Division JP2023145800A (ja) | 2019-07-30 | 2023-08-14 | 絵本 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021075061A JP2021075061A (ja) | 2021-05-20 |
JP7338648B2 true JP7338648B2 (ja) | 2023-09-05 |
Family
ID=75898458
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021015387A Active JP7338648B2 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-03 | 絵本 |
JP2023131775A Pending JP2023145800A (ja) | 2019-07-30 | 2023-08-14 | 絵本 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023131775A Pending JP2023145800A (ja) | 2019-07-30 | 2023-08-14 | 絵本 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7338648B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3155087U (ja) | 2009-08-26 | 2009-11-05 | 琴美 和田 | つなげる知育パズル |
JP2010039851A (ja) | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 演出画像再生装置、演出画像再生方法、演出画像再生プログラム及び記録媒体 |
JP2010039991A (ja) | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 画像表示方法、画像表示用コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
CN103810740A (zh) | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 厦门市信达益机电设备有限公司 | 一种连环画制作装置及制作方法 |
JP6834065B1 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-24 | 日本電信電話株式会社 | 絵本、絵本製作装置、絵本製作情報取得装置、絵本製作方法、絵本製作情報取得方法、絵本製作プログラム、絵本製作情報取得プログラム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03138197A (ja) * | 1989-10-24 | 1991-06-12 | Naritsushiyu Adobataijingu & Commun Kk | 創作絵本 |
-
2021
- 2021-02-03 JP JP2021015387A patent/JP7338648B2/ja active Active
-
2023
- 2023-08-14 JP JP2023131775A patent/JP2023145800A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010039851A (ja) | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 演出画像再生装置、演出画像再生方法、演出画像再生プログラム及び記録媒体 |
JP2010039991A (ja) | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 画像表示方法、画像表示用コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
JP3155087U (ja) | 2009-08-26 | 2009-11-05 | 琴美 和田 | つなげる知育パズル |
CN103810740A (zh) | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 厦门市信达益机电设备有限公司 | 一种连环画制作装置及制作方法 |
JP6834065B1 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-24 | 日本電信電話株式会社 | 絵本、絵本製作装置、絵本製作情報取得装置、絵本製作方法、絵本製作情報取得方法、絵本製作プログラム、絵本製作情報取得プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023145800A (ja) | 2023-10-11 |
JP2021075061A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Hobbs | Create to learn: Introduction to digital literacy | |
Viegas et al. | Participatory visualization with wordle | |
Walker | Weblogs: Learning in public | |
Aydoğdu | Augmented reality for preschool children: An experience with educational contents | |
Davies | Children, media and culture | |
Myatt | The curriculum: gallimaufry to coherence | |
Coventry et al. | Ways of seeing: Evidence and learning in the history classroom | |
Larkin‐Lieffers | Images of childhood and the implied reader in young children's information books | |
JP6834065B1 (ja) | 絵本、絵本製作装置、絵本製作情報取得装置、絵本製作方法、絵本製作情報取得方法、絵本製作プログラム、絵本製作情報取得プログラム | |
Tracy et al. | Courageous voices: Using text sets to inspire change | |
Redman | Knowing with new media: A multimodal approach for learning | |
Makini et al. | Spelling their pictures: the role of visual scaffolds in an authoring app for young children's literacy and creativity | |
Bratitsis et al. | Kindergarten children as story makers: the effect of the digital medium | |
JP7338648B2 (ja) | 絵本 | |
JP2021123106A (ja) | 絵本製作方法および絵本製作装置 | |
Hermansson | Images of writing and the writing child | |
Davis | Writing as a second language: From experience to story to prose | |
Kim | Learning-by-Designing literacy-based concept-oriented play (LBCOP) activities: emergent curriculum for/with young CLD children and their teacher | |
Evans | E-book design and young children’s behaviour: The case of alphabet books | |
Stec | A multimodal analysis of ELT materials for young learners | |
Rajakannan et al. | Reading Paradigms of Digital Narratives: Reception of Hypertext Fictions and Its Implications | |
Folk | Multimodal style and the evolution of digital writing pedagogy | |
Bliss | EXAMINING THE NATURE, QUALITY, AND REPRESENTATIONS OF GENDER IN POPULAR CHILDREN’S DIGITAL PICTURE BOOK APPS | |
Olin-Scheller et al. | Literacies on the web: Co-production of literary texts on fan fiction sites | |
JP2021125231A (ja) | 絵本製作方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220524 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230314 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7338648 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |