JP7337306B1 - 通信装置 - Google Patents

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茂 角
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Abstract

通信装置(100)は、本体部(101)と、本体部(101)に収容され、本体部(101)に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信部と、を備える。本体部(101)は、壁面(203)の開口部(201)に挿入されて壁面(203)に取り付けられた状態で壁面(203)から露出する露出面(103)を有し、無線通信部は、外部機器との間で磁気結合をするコイルパターンが形成された基板(132)を有し、基板(132)と露出面(103)とは、非平行である。

Description

本開示は、通信装置に関する。
例えばFA(Factory Automation)の現場で用いられる制御盤のような、装置を取り付けることで、ユーザインタフェースに代表される機能を追加可能な設備が知られている。このような設備に取り付けられる装置が、スマートホン及びタブレット端末に代表される携帯端末との無線通信をすることができれば、作業者によるデータの入出力が容易になり、利便性が高くなる。
ここで、設備を利用するユーザが、ネットワーク設定のような煩雑な事前作業を要することなく簡便に装置を取り付けて使用するためには、設備に取り付けられる装置が、携帯端末と近距離無線通信をすることが望ましい。そこで、近距離無線通信の技術を、設備に取り付けられる装置に適用することが考えられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011-091503号公報
特許文献1には、相手側機器のアンテナが近接するときに近距離無線通信を実行するアンテナを備えるデジタルカメラについて記載されている。このようなデジタルカメラにおいては、上下、左右及び前後から相手側機器が近接することが可能であるため、アンテナを配置する自由度が高い。
しかしながら、設備に取り付けられた装置は、通常、本来の機能を発揮するための一面を除いて設備に埋め込まれて一体化するため、近距離無線通信は、この一面を介して行われることとなる。ここで、特許文献1と同様に、平面状のアンテナを、相手側機器のアンテナと向かい合わせられるように内蔵すると、設備に取り付けられるべき装置の上記一面を、少なくともアンテナの面積だけ拡大する必要がある。このため、設備に取り付けられるべき装置に近距離無線通信の機能を実装した際に当該装置が大型化してしまうおそれがある。
本開示は、上述の事情の下になされたもので、設備に取り付けられるべき装置に近距離無線通信の機能を実装した際の当該装置の大型化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の通信装置は、本体部と、本体部に収容され、本体部に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信手段と、を備え、本体部は、壁面の開口部に挿入されて壁面に取り付けられた状態で壁面から露出する露出面を有し、無線通信手段は、外部機器との間で磁気結合をするコイルパターンが形成された基板を有し、基板と露出面とは、非平行であり、コイルパターンは、少なくとも1の巻き線数をそれぞれ有する第1コイルパターン及び第2コイルパターンを有し、第1コイルパターンは、露出面が露出している外部の方向及び本体部が挿入された方向のうちの一側の第1導体部と、他側の第2導体部と、を有し、第2コイルパターンは、一側の第3導体部と、他側の第4導体部と、を有し、第1導体部及び第3導体部は、基板において同一の面上に形成されており、第2導体部及び第4導体部は、基板の異なる層に形成されている
本開示によれば、コイルパターンが形成された基板と露出面とが非平行である。このため、露出面において無線通信のために確保すべき領域は、基板の面積より小さくなる。これにより、設備に取り付けられるべき装置に近距離無線通信の機能を実装した際の当該装置の大型化を抑制することができる。
実施の形態1に係る通信装置の外観を示す図 実施の形態1に係る通信装置が設備に取り付けられた状態を示す図 実施の形態1に係る本体部の構成を示す図 実施の形態1に係るコイルパターンによって発生する磁界を模式的に示す図 実施の形態1に係る基板を露出面に対して傾斜する場合を示す図 比較例に係る基板を含む枠を示す図 実施の形態2に係るコイルパターンを示す図 実施の形態2に係るコイルパターンによって発生する磁界を模式的に示す図 変形例に係るコイルパターンを示す第1の図 実施の形態3に係るコイルパターンを示す図 実施の形態3に係る基板の断面を模式的に示す図 実施の形態3に係るコイルパターンによって発生する磁界を模式的に示す図 変形例に係る磁界の発生を模式的に示す図 変形例に係る基板の断面を模式的に示す第1の図 変形例に係る基板の断面を模式的に示す第2の図 実施の形態4に係るコイルパターンを示す図 実施の形態4に係る基板の断面を模式的に示す図 変形例に係る基板の断面を模式的に示す第3の図 変形例に係る基板の断面を模式的に示す第4の図 実施の形態5に係るコイルパターンを示す図 実施の形態5に係る基板の断面を模式的に示す図 変形例に係る基板の断面を模式的に示す第5の図 変形例に係る通信装置を示す図
以下、本開示の実施の形態に係る通信装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図中、矢印Z1は、設備に通信装置を挿入する方向を指し、矢印Z2は、矢印Z1とは反対の方向を指す。矢印X1、X2及び矢印Y1、Y2はそれぞれ、矢印Z1,Z2と直交する方向を指す。実施の形態では、矢印X1,X2が水平方向を指し、矢印Y1,Y2が鉛直方向を指す例を中心に説明する。設備に取り付けられた状態の通信装置の露出面は、X-Y平面となる。
実施の形態1.
本実施の形態に係る通信装置100は、図1に示されるように、制御盤である設備200に取り付けられることで設備200のユーザインタフェースとして機能する表示器である。通信装置100は、通信装置100のユーザインタフェース機能を発揮するための本体部101と、設備200に本体部101を取り付けて固定するための取付部102と、設備200に取り付けられたときに設備200の外部に対して露出する露出面103と、を有する。
通信装置100の露出面103とは反対側の面から、設備200の壁面203に設けられた開口部201に、矢印Z1に沿って本体部101を挿入して、設備200の内壁面側の孔202に取付部102を不図示のネジで固定することにより、通信装置100が設備200に取り付けられる。なお、図1では、取付部102がネジ孔を有する金具として例示されているが、取付部102は、本体部101を開口部201に挿入してから当該金具を取り付けるための金具取付部であってもよい。露出面103は、壁面203の開口部201に挿入されて壁面201に取り付けられた状態で壁面201から露出する本体部101のZ2側の面であって、設備200を操作する作業者に対して画像を表示する表示面104を含む。
通信装置100の内部には、近距離無線通信のためのアンテナとして機能するコイルパターンを含む基板132が、X-Z平面と平行に配置されている。図2には、設備200に取り付けられて設備200と一体化した通信装置100が示されている。図2に示されるように、露出面103は、表示面104及び表示面104の枠を含む。
表示器である通信装置100の主たる機能がユーザインタフェースであるため、その機能を発揮するための表示面104が露出面103において占める割合が大きく、枠が小さいことが望ましい。作業者は、枠の内部に配置された基板132に携帯端末を近接させることで、近距離無線通信によりデータの入出力を行う。
図3には、本体部101の構成が示されている。図3に示されるように、本体部101は、本体部101の各構成要素を制御する制御部110と、設備200と通信するための装置通信部120と、外部機器と近距離無線通信をするための無線通信部130と、表示面104に画像を表示する表示部140と、を有する。表示面104は、画像が表示される画面の一例に相当し、表示部140は、露出面内の画面に画像を表示する表示手段の一例に相当する。
装置通信部120は、設備200とケーブルで接続されて設備200と有線通信を行ってもよいし、設備200と無線通信を行ってもよい。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)に代表されるメモリと、を含む。制御部110は、メモリに記憶されるプログラムを実行することで、装置通信部120、無線通信部130及び表示部140を制御する。
詳細には、制御部110は、表示部140のタッチスクリーンに対する作業者の操作内容又は当該操作内容を処理した結果を、装置通信部120を介して設備200に通知することにより、通信装置100の入力インタフェースとしての機能を実現する。また、制御部110は、装置通信部120を介して設備200から受信した信号に基づいて作成した画像を表示部140に表示させることにより、通信装置100の出力インタフェースとしての機能を発揮する。さらに、制御部110は、無線通信部130を介して外部機器から受信したデータを処理し、無線通信部130を介して外部機器にデータを送信する。
無線通信部130は、本体部101に収容され、本体部101の露出面103に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信手段の一例に相当する。無線通信部130は、通信インタフェース回路を含む通信回路部131と、外部機器との間で磁気結合をするコイルパターン133が形成された基板132と、を有する。コイルパターン133は、リジッド基板である基板132の表面にプリントされた、図3において実線で示される導体部と、基板132の裏面にプリントされた、破線で示される導体部と、を有する。これらの導体部は、基板の絶縁層を貫くスルーホール導体又はビア導体によって電気的に接続される。このため、コイルパターン133は、コイルを形成し、インダクタとして機能する。通信回路部131は、コイルパターン133と外部機器が有するコイルとの磁気結合により、外部機器との間でデータを送受信する。
基板132が上述のようにX-Z平面と平行に配置されているため、コイルパターン133に電流が流れると、図4において破線で示されるような磁界が発生する。通常、コイルによって発生する磁束密度は、当該コイルの中心軸において大きな値を有するが、図4から分かるように、Z2方向に位置する外部機器300においてもフリンジ磁界が発生するため、コイルパターン133をアンテナとして用いる通信が可能になる。
なお、外部機器300側のアンテナから発生する磁界による誘導電流についても、アンテナを含む基板同士を向かい合わせるときより弱いものの発生するため、無線通信部130は、外部機器300からデータを受信することができる。外部機器300側のアンテナとしてのコイルの中心軸が基板132と一致する場合には誘導電流がほぼ発生しないが、そのような場合には外部機器300の位置又は姿勢を調整することを促すメッセージを表示部140に表示させればよい。
基板132がX-Z平面と平行である例、すなわち、基板132と露出面103とが垂直であって、基板132と露出面103とのなす角度θが90度である例について説明したが、これには限定されない。角度θは、図5に示されるように、ゼロ度より大きく90度より小さくてもよい。すなわち、基板132と露出面103とが非平行であればよい。なお、図5から分かるように、基板132と露出面103とのなす角度θは、基板132を延長した平面と露出面103を延長した平面とのなす角であってもよい。また、図4,5から分かるように、角度θは、基板132と露出面103とのなす鋭角に等しい。
以上、説明したように、アンテナとしてのコイルパターン133が形成されている基板132と露出面103とが非平行である。このため、露出面103において無線通信のために確保すべき領域は、基板の面積より小さくなる。例えば、図5に示される露出面103において表示面を囲む枠の幅D1の方が、図6において比較例として示される基板132aと平行な露出面103の枠の幅D2よりも小さい。これにより、設備200に取り付けられるべき通信装置100に近距離無線通信の機能を実装した際の当該通信装置100の大型化を抑制することができる。
特に、角度θが60度以上であれば、露出面103において確保すべき領域が、基板132の面積の半分以下となるため、好ましい。角度θが85度以上であれば、露出面103において確保すべき領域が、基板132の面積の10%以下となるため、さらに好適である。
なお、コイルパターン133の巻き線数が2である例について説明したが、この巻き線数は1であってもよいし2より多くてもよい。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態は、コイルパターン133が、中心点の異なる複数のコイル状のパターンを含む点で、実施の形態1とは異なる。
図7に示されるように、コイルパターン133は、塗りつぶされた領域で示される第1コイルパターン151と、ハッチングが付された領域で示される第2コイルパターン152と、を有する。第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152の巻き線数はそれぞれ1であり、コイルパターン133は、巻き線数が2のコイルに相当する。第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152は、基板132の同一の面1321上に形成され、第1コイルパターン151は、第2コイルパターン152の外周側に形成されている。
第2コイルパターン152の中心点C22は、第1コイルパターン151の中心点C21よりも、露出面103に近い。中心点C21,C22は、第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152の重心であってもよいし、第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152と同じ基板132の面1321において、第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152それぞれに電流が流れるときに最も磁束密度が大きくなる点であってもよい。
第1コイルパターン151は、露出面103側の第1導体部151aと、第1導体部151aを挟んで露出面103とは反対側の第2導体部151bと、を含み、第2コイルパターン152は、露出面103側の第3導体部152aと、第3導体部152aを挟んで露出面103とは反対側の第4導体部152bと、を有する。そして、第1導体部151aと第3導体部152aとの間の距離D11は、第2導体部151bと第4導体部152bとの間の距離D12より小さい。
本実施の形態に係るコイルパターン133によれば、図8に示されるように、コイルパターン133を構成する導体パターンのうちの露出面103側の導体パターンが密になることにより、その周辺の磁束密度が大きくなると考えられる。これにより、外部機器300との近距離無線通信の効率が向上することが期待される。
なお、第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152それぞれの巻き線数が1である例について説明したが、これには限定されない。第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152の少なくとも一方の巻き線数が1より大きくてもよい。図9には、第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152の巻き線数がそれぞれ2である場合のコイルパターン133が例示されている。巻き線数に関わらず、第2コイルパターン152の中心点C22と露出面103との間の距離D22が、第1コイルパターン151の中心点C21と露出面103との間の距離D21より小さければよい。ただし、第1コイルパターン151が内周側に位置し、第2コイルパターン152が外周側に位置する場合には、距離D21が距離D22より小さければよい。コイルパターン133は、距離D21が距離D22とは異なるような第1コイルパターン151及び第2コイルパターン152を有していればよい。距離D21は、第1コイルパターンの中心と露出面との第1距離の一例に相当し、距離D22は、第2コイルパターンの中心と露出面との第2距離の一例に相当する。
実施の形態3.
続いて、実施の形態3について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態は、コイルパターン133が、基板132の異なる層に形成されている複数のコイル状のパターンを含む点で、実施の形態1とは異なる。
図10に示されるように、コイルパターン133は、塗りつぶされた領域で示される第1コイルパターン161と、ハッチングが付された領域で示される第2コイルパターン162と、を有する。第1コイルパターン161は、基板132の矢印Y1側の表面に形成されていて、第2コイルパターン162は、基板132の矢印Y2側の裏面に形成されていて、スルーホール導体又はビア導体である導体163aを介して第1コイルパターン161と電気的に接続されている。第1コイルパターン161及び第2コイルパターン162の巻き線数はそれぞれ1であり、コイルパターン133は、巻き線数が2のコイルに相当する。
第1コイルパターン161の中心点C31は、第2コイルパターン162の中心点C32よりも、露出面103に近い。すなわち、中心点C31と露出面103との距離D31は、中心点C32と露出面103との距離D32より小さい。中心点C31,C32は、実施の形態2における中心点C21,C22と同様に規定されてもよい。
基板132のA-A線における断面が、図11で模式的に示されている。図11に示されるように、第1コイルパターン161は、基板132の表面の導体層に形成されており、第2コイルパターン162は、基板132の裏面の導体層に形成されている。図11から分かるように、第1コイルパターン161及び第2コイルパターン162を含むコイルパターン133に相当するコイルは、基板132に対して傾斜する。
本実施の形態に係るコイルパターン133を有する通信装置100によれば、図12に示されるように、基板132と露出面103とのなす角度θが90度であっても、コイルパターン133の中心軸は、Y軸に対して傾斜する。その結果、外部機器300の位置における磁束密度の値が大きくなることが期待される。したがって、外部機器300との通信効率が向上すると考えられる。
なお、角度θを90度より小さくすれば、図13に示されるように、コイルの中心軸がさらにZ軸に近接する結果、外部機器300との通信効率がさらに向上することが期待される。
また、基板132を多層基板として、コイルパターン133は、異なる導体層にそれぞれ形成されているコイルパターンを有してもよい。図14には、コイルパターン133が、第1コイルパターン161及び第2コイルパターン162に加えて、第1コイルパターン161よりY1側に形成されている第3コイルパターン163、並びに、第2コイルパターン162よりY2側に形成されている第4コイルパターン164及び第5コイルパターン165を含む例が示されている。いずれのコイルパターンについても、露出面103側の導体と反対側の導体との間の距離D30が等しく、中心点C31,C32並びに第3コイルパターン163の中心点C33、第4コイルパターン164の中心点C34及び第5コイルパターン165の中心点C35は、矢印Y1に沿う順番で露出面103に近くなっている。換言すると、基板132の積層方向の順で、各層における中心点C31,C32,C33,C34,C35は露出面103に近くなっている。
また、図14の形態を図15に示されるように更に変形してもよい。図15の例では、中心点C33が、中心点C31よりも露出面103に近く、中心点C34が、中心点C32よりも露出面103に近く、中心点C35が、中心点C34よりも露出面103に近くなっている。
また、第1コイルパターン161及び第2コイルパターン162それぞれの巻き線数が1である例について説明したが、これには限定されない。第1コイルパターン161及び第2コイルパターン162の少なくとも一方の巻き線数が1より大きくてもよい。
実施の形態4.
続いて、実施の形態4について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態は、コイルパターン133を構成する複数のコイルパターンのうち、露出面103側の導体部は基板132の同一面上に形成されているのに対して、反対側の導体部は異なる層に形成されている点で、実施の形態1とは異なる。
図16に示されるように、コイルパターン133は、塗りつぶされた領域で示される第1コイルパターン171と、ハッチングが付された領域で示される第2コイルパターン172と、を有する。第1コイルパターン171及び第2コイルパターン172の巻き線数はそれぞれ1であり、コイルパターン133は、巻き線数が2のコイルに相当する。
第1コイルパターン171は、露出面103側の第1導体部171aと、第1導体部171aを挟んで露出面103とは反対側の第2導体部171bと、を有する。第1導体部171a及び第2導体部171bはいずれも、基板132の表面である面1321上に形成されている。第2コイルパターン172は、露出面103側の第3導体部172aと、第3導体部172aを挟んで露出面103とは反対側の第4導体部172bと、を有する。第3導体部172aは、第1コイルパターン171と同様に面1321上に形成されているが、第4導体部172bは、基板132の裏面上に形成される。第3導体部172a及び第4導体部172bは、図16において白抜きの丸印で示される導体により電気的に接続されている。
基板132のB-B線における断面が、図17で模式的に示されている。図17に示されるように、第1コイルパターン171を構成する第1導体部171a及び第2導体部171bはいずれも、基板132の表面の導体層に形成されている。一方、第2コイルパターン172のうち、第3導体部172aは、基板132の表面の導体層に形成されており、第4導体部172bは、基板132の裏面の導体層に形成されている。
本実施の形態に係る基板132を有する通信装置100によれば、コイルパターン133によって発生する磁界において、露出面103側の磁束密度の値が大きくなり、通信効率が向上することが期待される。特に、第1導体部171a及び第3導体部172aを近接して配置するとともに、第2導体部171b及び第4導体部172bとは、X-Z平面上において重複することが望ましい。
なお、角度θが90度である例を説明したが、上述の実施形態のように角度θを変更してもよい。
また、基板132を多層基板として、コイルパターン133は、部分的に異なる層に形成されている、2つより多くのコイルパターンを含んでもよい。図18の例では、第1導体部171a及び第3導体部172aに加えて、第5導体部173a、第7導体部174a及び第9導体部175aが同一の導体層において露出面103側に形成されている。また、第2導体部171b、第4導体部172b、第5導体部173aとともに第3コイルパターンを構成する第6導体部173b、第7導体部174aとともに第4コイルパターンを構成する第8導体部174b、及び、第9導体部175aとともに第5コイルパターンを構成する第10導体部175bが、Z1側においてY軸に沿って形成されている。このように構成される基板132によっても、通信効率の向上が期待される。図18の例は、一般的な円筒型のコイルを図15に示されるように折り曲げた変形の、さらに別の例に相当する。
また、第1コイルパターン171及び第2コイルパターン172それぞれの巻き線数が1である例について説明したが、これには限定されない。第1コイルパターン171及び第2コイルパターン172の少なくとも一方の巻き線数が1より大きくてもよい。
なお、図18に示されるZ1側とZ2側の導体部の配置を入れ替えて、図19のように、複数の層に形成された導体部を露出面103の近傍に配置することで、露出面103側において反対側より均一な磁場を形成させることにより外部機器300との通信の安定性を向上させることも考えられる。すなわち、図16~18において、X軸に対して対称な形状のコイルパターンを基板132が有してもよい。磁束密度に影響するパラメータは、コイルパターンに加えて、基板132と露出面103との距離、通信装置100及び設備200の材料、基板132の姿勢、その他の要因を含み多様であるため、通信効率及び通信の安定性を検証してから通信装置100に実装すべきコイルパターンを決定してもよい。
基板132に形成されたコイルパターンは、少なくとも1の巻き線数をそれぞれ有する第1コイルパターン及び第2コイルパターンを有し、第1コイルパターンは、露出面が露出している外部の方向すなわちZ2方向、及び、本体部101が挿入された方向すなわちZ1方向のうちの一側の第1導体部と、他側の第2導体部と、を有し、第2コイルパターンは、一側の第3導体部と、他側の第4導体部と、を有していればよい。この第1導体部及び第3導体部は、基板において同一の面上に形成されていて、第2導体部及び第4導体部は、基板の異なる層に形成されていればよい。
実施の形態5.
続いて、実施の形態5について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いる。本実施の形態は、コイルパターン133を構成する導体部の一部が、並列に接続されている点で、実施の形態1とは異なる。
図20に示されるように、コイルパターン133は、Z2側、すなわち露出面103側の第1導体部181と、Z1側、すなわち第1導体部181を挟んで露出面103とは反対側の導体部182と、を有する。ただし、導体部182は、互いに異なる層に形成されている第2導体部182a、第3導体部182b及び第4導体部182cを含む。第2導体部182a、第3導体部182b及び第4導体部182cは、スルーホール導体又はビア導体を介して並列に、第1導体部181と電気的に接続されている。
基板132のC-C線における断面が、図21で模式的に示されている。図21の例では、コイルパターン133の導体部182が、ビア導体により異なる導体層を電気的に接続している。
本実施の形態に係る基板132を有する通信装置100によれば、コイルパターン133によって発生する磁界において、露出面103側の磁束密度の値が大きくなり、通信効率が向上することが期待される。
なお、コイルパターン133の導体部182が3つの異なる層に形成される導体パターンを有する例について説明したが、これには限定されない。導体部182を構成する導体パターンが形成される層は、2層であってもよいし、3層より多くてもよい。特に、導体部182を構成する導体パターンが、5層にわたって形成される場合は、図18に示される第1導体部171a、第3導体部172a、第5導体部173a、第7導体部174a及び第9導体部175aをまとめて1つの導体パターンに変形した例に相当する。
また、コイルパターン133の巻き線数が1である例について説明したが、これには限定されない。コイルパターン133の巻き線数は1より大きくてもよい。
なお、図21に示されるZ1側とZ2側の導体部の配置を入れ替えて、図22のように、複数の層に形成された導体部を露出面103の近傍に配置することで、露出面103側において反対側より均一な磁場を形成させることにより外部機器300との通信の安定性を向上させることも考えられる。すなわち、図20~21において、X軸に対して対称な形状のコイルパターンを基板132が有してもよい。磁束密度に影響するパラメータが多様であるため、これらのパラメータとコイルパターンの形状と、通信効率及び通信の安定性と、の関係を検証してから通信装置100に実装すべきコイルパターンを決定してもよい。
コイルパターンは、露出面103が露出している外部の方向すなわちZ2方向、及び、本体部101が挿入された方向すなわちZ1方向のうちの一側の第1導体部と、他側の、第1導体部に並列に接続される第2導体部及び第3導体部と、を有し、第2導体部及び第3導体部は、基板の異なる層に形成されていればよい。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、通信装置100が実質的に本体部101に等しい例について説明したが、これには限定されない。通信装置100は、本体部101に加えて、取付部102とは異なる構成要素を有してもよい。
また、通信装置100の形状は、直方体に限定されず、任意の形状であってもよい。例えば、図23に示されるように、通信装置100の本体部101は、Z2方向の作業者からみて開口部201より大きな表示面を含む画面ユニット105を有してもよい。この例において、通信装置100が設備200の開口部201に挿入されて取り付けられたときには、画面ユニット105のうちの表示面の外周に位置する枠の内部に配置されている基板132により、近距離無線通信が達成される。
また、通信装置100が表示器である例を説明したが、これには限定されない。例えば、通信装置100は、制御盤である設備200に取り付けられるスピーカ又は記憶装置であってもよい。また、設備200は、制御盤でなくともよい。例えば、設備200は、コンクリート、木材、金属のような材料で建てられた建築物の壁であってもよい。設備200は、通信装置100を取り付けるための壁面203を有していればよく、通信装置100は、壁面203の窪みに取り付けられてもよい。
また、取付部102を利用してネジ留めにより通信装置100を設備200に取り付ける例について説明したが、これには限定されず、設備200に通信装置100を取り付ける方法を任意に変更してもよい。例えば、通信装置100から取付部102を省略してもよい。具体的には、直方体の本体部101が開口部201に挿入されたときに本体部101を押さえ付けて又は挟み込むことで取り付ける取付部が壁面203又は開口部201に設けられていてもよい。また、本体部101の筐体に含まれる鋼板を、開口部201の底に設けられた磁石で吸着することで、通信装置100を開口部201に固定してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
本開示は、壁面に取り付けられて近距離無線通信を行う装置に適している。
100 通信装置、 101 本体部、 102 取付部、 103 露出面、 104 表示面、 105 画面ユニット、 110 制御部、 120 装置通信部、 130 無線通信部、 131 通信回路部、 132,132a 基板、 1321 面、 133 コイルパターン、 140 表示部、 151,161,171 第1コイルパターン、 151a,171a,181 第1導体部、 151b,171b,182a 第2導体部、 152,162,172 第2コイルパターン、 152a,172a,182b 第3導体部、 152b,172b,182c 第4導体部、 163 第3コイルパターン、 163a 導体、 164 第4コイルパターン、 165 第5コイルパターン、 173a 第5導体部、 173b 第6導体部、 174a 第7導体部、 174b 第8導体部、 175a 第9導体部、 175b 第10導体部、 182 導体部、 200 設備、 201 開口部、 202 孔、 300 外部機器、 C21,C22,C31,C32,C33,C34,C35 中心点、 D1,D2 幅、 D11,D12,D21,D22,D30,D31,D32 距離、 θ 角度。

Claims (4)

  1. 本体部と、
    前記本体部に収容され、前記本体部に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信手段と、を備え、
    前記本体部は、壁面の開口部に挿入されて前記壁面に取り付けられた状態で前記壁面から露出する露出面を有し、
    前記無線通信手段は、前記外部機器との間で前記磁気結合をするコイルパターンが形成された基板を有し、
    前記基板と前記露出面とは、非平行であ
    前記コイルパターンは、少なくとも1の巻き線数をそれぞれ有する第1コイルパターン及び第2コイルパターンを有し、
    前記第1コイルパターンは、前記露出面が露出している外部の方向及び前記本体部が挿入された方向のうちの一側の第1導体部と、他側の第2導体部と、を有し、
    前記第2コイルパターンは、前記一側の第3導体部と、前記他側の第4導体部と、を有し、
    前記第1導体部及び前記第3導体部は、前記基板において同一の面上に形成されており、
    前記第2導体部及び前記第4導体部は、前記基板の異なる層に形成されている、
    通信装置。
  2. 前記基板と前記露出面とのなす角度は、60度以上である、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 本体部と、
    前記本体部に収容され、前記本体部に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信手段と、を備え、
    前記本体部は、壁面の開口部に挿入されて前記壁面に取り付けられた状態で前記壁面から露出する露出面を有し、
    前記無線通信手段は、前記外部機器との間で前記磁気結合をするコイルパターンが形成された基板を有し、
    前記基板と前記露出面とは、非平行であり、
    前記コイルパターンは、前記露出面が露出している外部の方向及び前記本体部が挿入された方向のうちの一側の第1導体部と、他側の、前記第1導体部に並列に接続される第2導体部及び第3導体部と、を有し、
    前記第2導体部及び前記第3導体部は、前記基板の異なる層に形成されている、
    信装置。
  4. 本体部と、
    前記本体部に収容され、前記本体部に近接する外部機器と磁気結合による無線通信をする無線通信手段と、を備え、
    前記本体部は、壁面の開口部に挿入されて前記壁面に取り付けられた状態で前記壁面から露出する露出面を有し、
    前記無線通信手段は、前記外部機器との間で前記磁気結合をするコイルパターンが形成された基板を有し、
    前記基板と前記露出面とは、非平行であり、
    前記露出面内の画面に画像を表示する表示手段、をさらに備え、
    前記基板は、前記画面を囲む枠の内部に配置される、
    信装置。
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