JP7336422B2 - 帳票業務支援方法、帳票業務支援装置、および帳票業務支援システム - Google Patents

帳票業務支援方法、帳票業務支援装置、および帳票業務支援システム Download PDF

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Description

本発明は、帳票業務支援方法、帳票業務支援装置、および帳票業務支援システムに関する。
業務効率の改善等を目指し、幅広い分野で業務の電子化が進められている。その一方で、従来から今に至るまで、様々な業種、業務において、紙の帳票を処理媒体として使用する状況は大きく変わっていない。
そうした業務の担当者らは、紙の帳票上のデータをシステムに入力し確認することに多くの手間と労力を要している。そこで、紙の帳票を使用する形態は残しつつも、帳票認識を種々の手法で自動化し、全体として業務効率を向上させる動きがある。
このような技術としては、例えば、或るアプリケーションから別のアプリケーションに対してOCR処理等を依頼する場合において、スキャン画像内の適切な位置にOCR結果等を配置した電子文書を生成することが可能な技術を提供することを課題とした、電子文書生成支援(特許文献1参照)などが提案されている。
この電子文書生成システムは、原稿のスキャン画像を生成する画像形成装置と、第1のアプリケーションを実行することによって、前記画像形成装置から受信した前記スキャン画像に基づき電子文書を生成する外部端末と、を備え、前記外部端末は、前記画像形成装置で生成された前記スキャン画像を取得する取得手段と、前記スキャン画像の文字領域から複数の部分領域を抽出する抽出手段と、前記スキャン画像内における前記複数の部分領域の位置をそれぞれ検出する検出手段と、電子文書生成に関連する少なくとも1つの処理を前記複数の部分領域のそれぞれに関して行うべき旨の指示と前記複数の部分領域のそれぞれに関する画像データとを、前記第1のアプリケーションから第2のアプリケーションに送出する指示送出手段と、前記複数の部分領域のそれぞれに関する前記少なくとも1つの処理の各処理結果を前記第2のアプリケーションから受け取る受取手段と、前記各処理結果に係るテキスト情報を、前記各処理結果にそれぞれ対応する部分領域の検出位置に配置して、前記電子文書を生成する生成手段と、を有するものとなっている。
特開特開2015-204015号公報
上述のような帳票認識の業務効率改善の施策例として、当該業務の実行主体となる事業者自らのリソースではなく、外部組織が提供するOCRエンジンをネットワーク経由で適宜に利用する運用形態が存在する。そうした運用形態を採用すれば、事業者自らが各種の帳票それぞれに対応するOCR機能を開発、実装することが不要となり、相応の業務効率改善が望める。
一方、例えば、金融機関が遂行する帳票業務において、処理対象となる帳票種別は事案により様々である。そのため、それら全ての帳票に対する文字認識処理を上述のOCRエンジンで行う運用とする場合、各OCRエンジンにおいて、帳票種類ごとの全ての認識レイアウト定義を用意する必要がある。
一般的に、OCRエンジン上の認識レイアウト定義は、(金融機関側の又はその委託を
受けたベンダーの)エンジニアが実施する業務であり、上記運用形態に対応する場合、状況によっては大きなコスト高を招く可能性もある。
他方、網羅的に認識レイアウト定義を作成、適用しなければ、認識不可/誤認識といった事態が頻発する可能性もあり、結局のところ、OCRエンジンを文字認識処理に使用する目的(業務効率化)を達成できない恐れもある。そればかりか、業務遅延や業務ミスに伴う、顧客満足度や業務効率の低下懸念もある。
そこで本発明の目的は、帳票認識業務を外部のOCRエンジンで遂行する業務運用に際し、当該OCRエンジンの設定業務に要する負荷を抑制しつつ、帳票認識業務の効率や精度を適宜なものとする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の帳票業務支援方法は、情報処理装置が、帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を記憶装置で保持し、帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにおける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の帳票業務支援装置は、帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を保持する記憶装置と、帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにおける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、を実行する演算装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の帳票業務支援システムは、帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を保持する記憶装置と、帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにおける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、を実行する演算装置と、を備える帳票業務支援装置を含むことを特徴とする。
本発明によれば、帳票認識業務を外部のOCRエンジンで遂行する業務運用に際し、当該OCRエンジンの設定業務に要する負荷を抑制しつつ、帳票認識業務の効率や精度を適宜なものとすることが可能となる。
本実施形態の帳票業務支援システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態の帳票業務支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の項目位置DBのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の統一フォーマットの構成例を示す図である 本実施形態の認識レイアウト定義のデータ構成例を示す図である。 本実施形態における帳票業務支援方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における帳票例を示す図である。 本実施形態における帳票例を示す図である。 本実施形態における帳票例を示す図である。 本実施形態における統一帳票イメージ例を示す図である。 本実施形態における統一帳票イメージ例を示す図である。 本実施形態における統一帳票イメージ例を示す図である。 本実施形態における文字認識結果例を示す図である。 本実施形態における帳票業務支援方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における統一フォーマット例を示す図である。 本実施形態における統一フォーマット例を示す図である。 本実施形態における統一フォーマット例を示す図である。 本実施形態における統一帳票イメージ(手書き文字)例を示す図である。 本実施形態における文字認識結果(手書き文字)例を示す図である。 本実施形態における文字認識結果(数字)例を示す図である。 本実施形態における文字認識結果(活字)例を示す図である。 本実施形態における文字認識結果(統合)例を示す図である。
<ネットワーク構成>
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の帳票業務支援システム10を含むネットワーク構成図である。図1に示す帳票業務支援システム10は、帳票認識業務を外部のOCRエンジンで遂行する業務運用に際し、当該OCRエンジンの設定業務に要する負荷を抑制しつつ、帳票認識業務の効率や精度を適宜なものとするコンピュータシステムである。
帳票業務支援システム10は、少なくとも帳票業務支援装置100を含み、この帳票業務支援装置100とネットワーク1で結ばれた複数のサービス提供システム200をさらに含みうる構成を想定する。
このうち帳票業務支援装置100は、銀行などの金融機関で運用される装置であって、テラーが操作する窓口端末50と連携する情報処理装置である。当該金融機関の営業店を訪れた顧客が、テラーに対して紙の帳票を提示して所定の金融手続等を要求した場合、テラーは、窓口端末50で当該業務に対応する業務アプリケーションを利用しつつ、帳票業務支援装置100の帳票スキャナー108に当該帳票をセットして読み込み動作を実行させる。
この帳票業務支援装置100は、上記読み込み動作で得た、帳票種類、および当該帳票に関して項目位置DB125(詳細後述。帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報)で保持する位置情報に基づき、当該帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する。
また、帳票業務支援装置100は、上述のように抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマット126における当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成し、これをサービス提供システム200(のうち予め規定のもの)のOCRエンジン210に配信して文字認識処理を実行させる。
このサービス提供システム200は、例えば、手書き文字や数字、活字など、所定の形態の文字や数字の文字認識に優れたOCRエンジン210を実装し、ネットワーク経由で文字認識処理サービスを提供するシステムである。
従来であれば、こうした各OCRエンジンにおいて、金融機関で取り扱う帳票種類ごとの全ての認識レイアウト定義を網羅的に用意する必要があった。ところが本発明の帳票業務支援装置100は、種々の帳票から得る各項目の画像を統一フォーマットに設定し、これをOCRエンジン210に入力するため、OCRエンジン210側では、帳票種類ごとの認識レイアウト定義を網羅する必要がない。
なお、サービス提供システム200は、金融機関とは別組織の事業者が運用するものである。
帳票業務支援装置100は、こうしたサービス提供システム200から、その文字認識処理の結果である、上述の各項目の文字情報を取得することとなる。また、帳票業務支援装置100は、サービス提供システム200から得た文字情報を、窓口端末50の業務処理アプリケーションに連携させ、帳票認識結果としてテラー向けに提示することとなる。<ハードウェア構成>
また、本実施形態における帳票業務支援装置100のハードウェア構成は、図2に例示する如くとなる。すなわち、帳票業務支援装置100は、記憶装置101、メモリ103、演算装置104、入力装置105、出力装置106、通信装置107、および帳票スキャナー108を備えている。
このうち記憶装置101は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。
また、メモリ103は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
また、演算装置104は、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
また、入力装置105は、テラーからのキー入力や音声入力を受け付ける、キーボードやマウス、マイクなどの装置である。
また、出力装置106は、演算装置104での処理データの表示を行うディスプレイ、スピーカー等の装置である。
また、通信装置107は、ネットワーク1と接続して、サービス提供システム200との通信処理を担うネットワークインターフェイスカードである。
また、帳票スキャナー108は、紙の帳票を受け入れて光学系に搬送するソーター、搬送されてきた帳票の表面を撮影してイメージデータを取得する光学系、当該イメージデータを適宜に加工して所定のファイル形式にし、これを帳票業務支援装置100に転送するデータ処理ユニットといった構成を備える。こうした帳票スキャナー108は、既存のものを適宜に採用すればよい。
また、記憶装置101内には、本実施形態の帳票業務支援装置として必要な機能を実装する為のプログラム102に加えて、項目位置DB125および統一フォーマット126が少なくとも記憶されている。この項目位置DB125および統一フォーマット126の詳細については後述する。
<データ構造例>
続いて、本実施形態の帳票業務支援システム10において利用される情報について説明
する。図3に、本実施形態における項目位置DB125の構成例を示す。
この項目位置DB125は、例えば各自治体における各種税やインフラ利用料の納付、などといった各業務に対応する紙の帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を格納したデータベースである。こうした紙の帳票種類ごとの項目位置情報は、すでに金融機関で管理しているものを利用すればよい。
そのデータ構造は、帳票種類をキーとして、当該帳票の発行者、当該帳票における各項目、および当該項目の位置情報といったデータから成るレコードの集合体である。位置情報は、例えば、当該帳票の紙面上の所定位置を原点とした二次元平面における、当該項目に関する矩形表記欄の頂点座標の値、などを想定できる。
図4に、本実施形態における統一フォーマット126の構成例を示す。この統一フォーマット126は、帳票業務支援装置100が取り扱う各種の帳票を跨がった、すなわち形式を共通化した帳票イメージである。
したがって、例えば各自治体における各種税やインフラ利用料の納付、などといった各業務に対応する紙の帳票種類を跨がり、当該帳票の使用者の住所、氏名、処理金額、といった各項目のイメージを配置した、いわばユニバーサル帳票イメージとも言える。
図5に、本実施形態の認識レイアウト定義225の構成例を示す。本実施形態の認識レイアウト定義225は、サービス提供システム200のOCRエンジン210が保持する情報であり、当該OCRエンジン210が文字認識処理を実行する際に、対象となる帳票画像のうち、どこが当該帳票における各項目にあたるかを定義したものである。
その情報は、図4で例示するように、市民税通知帳票といった帳票の種類ごとに、住所、氏名、金額、といった帳票上の記載項目それぞれの配置を規定した情報となっている。<フロー例>
以下、本実施形態における帳票業務支援方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する帳票業務支援方法に対応する各種動作は、帳票業務支援システム10を構成する各装置らがメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図6は、本実施形態における帳票業務支援方法のフロー例を示す図である。ここでは、例えば、金融機関の営業店を顧客が訪れ、窓口のテラーに対して納税用の帳票を提示した状況を想定する。
図1に関して述べたように、この場合の当該テラーは、窓口端末50を操作し、帳票による納税処理に対応する機能を呼び出して実行する。また、テラーは、顧客から受領した帳票を帳票スキャナー108にセットし読取り指示を行う。
ここでは、例えば、A市に居住する顧客から、A市の市民税通知票(図7の帳票600)を受領し、帳票スキャナー108での読取りが実行されたとする。なお、図8の帳票700、図9の帳票800でも例示するように、市民税通知票の形式は自治体によって異なるものである。
一方、帳票業務支援装置100は、上述の帳票スキャナー108による帳票の読み取り処理結果である帳票種類の情報(例:“市民税通知票(A市)”)に基づき、項目位置DB125において、当該帳票種類に関して保持する、氏名、住所、および金額といった各
項目の位置情報を取得する(s10)。
続いて、帳票業務支援装置100は、s10で得た位置情報に基づき、上述の読取りで帳票スキャナー108から得ている読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する(s11)。つまり、氏名、住所、および金額の記載・印字がある各項目の画像を、帳票全体の読取りイメージから切り出す。
続いて、帳票業務支援装置100は、s11で抽出した各項目の画像を、統一フォーマット(図4参照)における当該項目の対応位置(図4の例であれば、住所、氏名、および金額の各表記の右欄1261~1263)にセットして統一帳票イメージ(図10の市民税通知票900)を生成する(s12)。
勿論、図8、図9で例示した他市の市民税通知票であっても、形式としては全く同一の統一帳票イメージ(図11の市民税通知票1000、図12の市民税通知票11100)が生成できる。
なお、s12での統一帳票イメージの生成に際し、統一フォーマットにおける各項目の画像の配置欄のサイズよりも、帳票から抽出した画像のサイズが大きい場合又は著しく小さい場合、すなわち画像サイズが不適合(文字認識処理に支障がでるほど大きい/小さい)である場合、帳票業務支援装置100は、統一フォーマットにおける配置欄のサイズにあわせ、帳票から抽出した画像を縮小または拡大するものとする。
続いて、帳票業務支援装置100は、s12で生成した統一帳票イメージを、サービス提供システム200のOCRエンジン210に配信し、文字認識処理を実行させ、その文字認識処理の結果である、各項目の文字情報を取得する(s13)。
例えば、上述の各市(A市~C市)の市民税通知票、すなわち計3枚の帳票に関して上述の各処理を一定時間内に連続して実行した場合、OCRエンジン210からは、各帳票の読取り結果を連続して得られる。
帳票業務支援装置100は、こうして帳票ごとに得られる読取り結果を、所定の業務システムに格納するとともに、図13に示すように、各帳票の読取り結果を集約して、1つの処理結果1200として生成し、これを窓口端末50にて表示させる(s14)。
勿論、1枚の帳票に関してのみ一連の処理を実行すれば、1枚の帳票のみの読取り結果が得られる。
なお、帳票業務支援装置100は、上述までの形態とは異なり、帳票からの画像の抽出(s10)、及び統一帳票イメージの生成(s11)の各処理について、OCRエンジン210を利用する際と同様に、対応する外部サービスをネットワーク1を介して呼び出して実行するとしてもよい。或いは、統一帳票イメージの生成についても、当該機能を提供する外部サービスを呼び出して実装するとしてもよい。
<その他の形態>
続いて、帳票業務支援装置100が、OCRエンジン210の特性に応じた、複数種の統一フォーマットを記憶装置101で保持し、これを利用する形態について説明する。
このOCRエンジン210の特性とは、例えば、文字認識処理の精度や効率が良好とされる、数値(金額等)、手書き文字、活字、といった文字の種類や形態を意図する。換言すれば、OCRエンジン210が、文字認識処理における得意分野ごとに用意され、帳票業務支援装置100はそれらを適宜に利用出来る状況に対応する。
図14は、本実施形態における帳票業務支援方法のフロー例を示す図である。この場合、帳票業務支援装置100は、顧客の帳票から抽出した各項目の画像(s11で得たもの)を、当該画像の種類であって、上述のOCRエンジン210の特性に対応したものごとに分類する(s20)。
上述の分類は、帳票業務支援装置100が、例えば、帳票の各項目における文字種の規定を予め情報として保持しておき、各項目に関して得ている画像は、当該項目における文字種の画像であると判定する形態などを想定できる。
続いて、帳票業務支援装置100は、s20での分類を経た各画像に、当該画像の抽出元となった帳票の識別情報として適宜な帳票IDを付与する(s21)。帳票IDの付与は、例えば、帳票スキャナー108で帳票を読み取るごとに、所定の初期値をインクリメントして生成し、これを画像データの名称やプロパティ情報に設定する、といった運用を想定できる。
また、帳票業務支援装置100は、s21で帳票IDを付与した各画像を、対応する種類の統一フォーマット(図15~図17参照)にそれぞれセットし、種類別の統一帳票イメージ(図18)を生成する(s22)。図18で例示する統一帳票イメージ1800は、各帳票の氏名欄の手書き氏名の画像を抽出し、これらに帳票IDを付与しセットしたものを示している。
こうした統一フォーマットおよび統一帳票イメージの形態であれば、例えば、1つの統一帳票イメージには、異なる帳票からそれぞれ得た画像がセットされているが、1つの帳票のうち1つの項目のみ抽出されセットされているため、当該帳票イメージだけ見ても、個人や取引内容は特定困難である。
ただし、各統一帳票イメージの各画像には、画像抽出元の帳票が同じなら、同一の帳票IDが紐付いており、後に文字認識処理結果を帳票IDで名寄せして集約することが可能となっている。
続いて、帳票業務支援装置100は、s22で得た、特性別の統一帳票イメージを、対応する特性を有するOCRエンジン210に配信して文字認識処理それぞれを実行させ、当該文字認識処理の結果(図19~図21)である文字情報を取得する(s23)。
また、帳票業務支援装置100は、s23で、各特性のOCRエンジンからそれぞれ得た文字情報を、当該文字情報の元となる画像の帳票IDごとに集約し、統合的な文字認識結果(図22)を生成し、これを窓口端末50に出力する(s24)。
このように、OCRエンジン210の特性を踏まえて、かつセキュアに、文字認識処理を分散化し、その後に処理結果を統合する運用とすれば、文字認識処理の効率や精度がさらに向上することが期待出来る。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、帳票認識業務を外部のOCRエンジンで遂行する業務運用に際し、当該OCRエンジンの設定業務に要する負荷を抑制しつつ、帳票認識業務の効率や精度を適宜なものとすることが可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の帳票業務支援システムにおいて、前記情報処理装置が、前記OCRエンジンの特性に応じた、複数種の統一フォーマットを記憶装置で保持し、前記帳票から抽出した各項目の前記画像を、当該画像の種類であって前記特性に対応したものごとに分類する処理と、前記分類を経た各画像に帳票IDを付与した上で、当該各画像を対応する種類の統一フォーマットにそれぞれセットし、種類別の統一帳票イメージを生成する処理と、前記種類別の統一帳票イメージを、当該種類に対応する特性のOCRエンジンに配信して文字認識処理それぞれを実行させ、当該文字認識処理の結果である文字情報を取得する処理と、前記種類に対応する特性の各OCRエンジンから得た文字情報を、当該文字情報の元となる前記画像の帳票IDごとに集約する処理と、をさらに実行するとしてもよい。
これによれば、帳票認識業務を外部のOCRエンジンで遂行する業務運用に際し、当該OCRエンジンの設定業務に要する負荷を抑制しつつ、帳票認識業務の効率や精度を適宜なものとすることが可能となる。
また、本実施形態の帳票業務支援方法において、前記情報処理装置が、前記統一フォーマットにおける規定サイズと、前記帳票から抽出した画像のサイズとが適合しない場合、前記統一フォーマットにおける規定サイズにあわせて前記画像を拡大または縮小する処理をさらに実行する、としてもよい。
これによれば、OCRエンジンにおける画像認識の精度、効率を良好に維持することが期待出来る。
また、本実施形態の帳票業務支援方法において、前記情報処理装置が、前記画像の抽出、及び前記統一帳票イメージの生成の各処理について、対応する外部サービスを呼び出して実行する、としてもよい。
これによれば、各処理をさらにアウトソーシングする形態となり、金融機関等における業務負担やシステム開発負担が低減可能となりうる。
1 ネットワーク
10 帳票業務支援システム
50 窓口端末
100 帳票業務支援装置
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
108 帳票スキャナー
125 項目位置DB
126 統一フォーマット
150 帳票スキャナー
200 サービス提供システム
210 OCRエンジン
225 認識レイアウト定義

Claims (6)

  1. 情報処理装置が、
    帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を記憶装置で保持し、
    帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、
    前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにおける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、
    前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、
    を実行する帳票業務支援方法。
  2. 前記情報処理装置が、
    前記OCRエンジンの特性に応じた、複数種の統一フォーマットを記憶装置で保持し、
    前記帳票から抽出した各項目の前記画像を、当該画像の種類であって前記特性に対応したものごとに分類する処理と、
    前記分類を経た各画像に帳票IDを付与した上で、当該各画像を対応する種類の統一フォーマットにそれぞれセットし、種類別の統一帳票イメージを生成する処理と、
    前記種類別の統一帳票イメージを、当該種類に対応する特性のOCRエンジンに配信して文字認識処理それぞれを実行させ、当該文字認識処理の結果である文字情報を取得する処理と、
    前記種類に対応する特性の各OCRエンジンから得た文字情報を、当該文字情報の元となる前記画像の帳票IDごとに集約する処理と、
    をさらに実行することを特徴とする請求項1に記載の帳票業務支援方法。
  3. 前記情報処理装置が、
    前記統一フォーマットにおける規定サイズと、前記帳票から抽出した画像のサイズとが適合しない場合、前記統一フォーマットにおける規定サイズにあわせて前記画像を拡大または縮小する処理をさらに実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の帳票業務支援方法。
  4. 前記情報処理装置が、
    前記画像の抽出、及び前記統一帳票イメージの生成の各処理について、対応する外部サービスを呼び出して実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の帳票業務支援方法。
  5. 帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を保持する記憶装置と、
    帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにおける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、を実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする帳票業務支援装置。
  6. 帳票種類ごとに定義された各項目の位置情報を保持する記憶装置と、
    帳票の読み取り処理で特定した帳票種類および当該帳票に関して前記記憶装置で保持する前記位置情報に基づき、前記帳票の読取りイメージにおける各位置から、各項目の画像を抽出する処理と、前記抽出した各項目の画像を、帳票間を跨がる統一フォーマットにお
    ける当該項目の対応位置にセットして統一帳票イメージを生成する処理と、前記統一帳票イメージを、OCRエンジンに配信して文字認識処理を実行させ、当該文字認識処理の結果である、前記各項目の文字情報を取得する処理と、を実行する演算装置と、
    を備える帳票業務支援装置を含むことを特徴とする帳票業務支援システム。
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