JP7335970B2 - 非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチおよびこれを含むたばこ材料 - Google Patents

非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチおよびこれを含むたばこ材料 Download PDF

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Description

本発明は、非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチおよびこれを含むたばこ材料に関する。
種々の非燃焼型香味吸引器が上市されている(例えば特許文献1)。非燃焼型香味吸引器には従来の燃焼型香味吸引器と同等レベルの香喫味が要求されている。
国際公開第2018/216430
かかる事情を鑑み、本発明は優れた香喫味を有する非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチおよびこれを含むたばこ材料を提供することを課題とする。
発明者らは、特定量のカルボン酸およびニコチンを含有する葉たばこによって前記課題が解決できることを見出した。すなわち、前記課題は、以下の本発明によって解決される。
(1)絶乾重量基準で、
成分(A)として80~130mg/gのカルボン酸、および
成分(B)として6.5~10重量%のニコチン、
を含む、非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチ。
(2)成分(C)として20~40mg/gのアミノ酸をさらに含む、(1)に記載のたばこマスターバッチ。
(3)前記成分(A)が、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、(1)または(2)に記載のたばこマスターバッチ。
(4)前記成分(C)が、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、セリンおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、(1)~(3)のいずれかに記載のたばこマスターバッチ。
(5)前記(1)~(4)に記載のたばこマスターバッチと他の材料を含む、非燃焼型香味吸引器用のたばこ材料。
(6)前記たばこマスターバッチを、前記材料中に5~80重量%含む、(5)に記載のたばこ材料。
(7)前記他の材料が、前記たばこマスターバッチよりも少ない量の成分(A)または成分(B)を含有する材料を含む、(4)~(6)のいずいれかに記載のたばこ材料。
(8)前記(5)~(7)のいずれかに記載のたばこ材料と、これを巻装するラッパーを備える、たばこロッド。
(9)前記(5)~(7)のいずれかに記載のたばこ材料が充填されたカプセルであって、気体が連通可能であるように封止されているカプセル。
本発明によって優れた香喫味を有する非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチおよびこれを含むたばこ材料を提供できる。
非燃焼型香味吸引器の一態様を示す図 非燃焼型香味吸引器の別態様を示す図
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「X~Y」はその端値であるXおよびYを含む。
1.たばこマスターバッチ
たばこマスターバッチとは、比較的高濃度の香味成分を含む材料であり、他の材料と混合し、前記成分を希釈して用いられる香味発生材料である。本発明のたばこマスターバッチは、たばこマスターバッチ中に絶乾重量基準で、成分(A)として80~130mg/gのカルボン酸と、成分(B)として6.5~10重量%のニコチンとを含む。
成分(A)のカルボン酸は、使用者に対して、香喫味を保持しながらもマイルドなテイストを提供する。しかし、成分(A)の量が過度に多いと、雑味を生じる。この観点から、成分(A)の上限量は好ましくは120mg/g以下、より好ましくは110mg/g以下であり、その下限量は好ましくは95mg/g以上、より好ましくは100mg/g以上である。カルボン酸としては、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。成分(A)としてのカルボン酸はアミノ酸を含まない。
本発明のたばこマスターバッチは、通常、他の材料と混合されたたばこ材料として使用に供されるので、使用時のニコチンの量は低くなる。しかし、当該たばこ材料は、同じニコチン量の葉たばこに比べて、優れた香喫味を与える。この理由は明らかではないが、ニコチンがたばこ材料中に偏在することに起因する、いわゆるマスターバッチ効果によると推察される。したがって、成分(B)の量は、希釈後の濃度によって適宜調整されるが、その上限量は好ましくは9重量%以下、下限量は好ましくは8重量%以上である。
本発明のたばこマスターバッチは、成分(C)として、20~40mg/gのアミノ酸をさらに含んでいてもよい。アミノ酸は主として使用者に対して甘味を提供する。この観点から、成分(C)の上限量は好ましくは35mg/g以下であり、その下限量は好ましくは25mg/g以上である。アミノ酸としては、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、セリンおよびこれらの組み合せが挙げられる。
絶乾重量基準での前記成分の含有量は、例えば、マスターバッチの水分量と前記成分の量を分析によって求めこれらから算出することができ、あるいは絶乾状態のマスターバッチを分析して直接求めることもできる。作業性の観点からは前者の方法が好ましい。成分(B)を例にすると、当該方法は一態様において次のように実施できる。
1)秤量したマスターバッチを回転棚式乾燥器(ロータリー乾燥器)に投入して、80℃±1℃、3時間で乾燥し、重量減少から水分量W(重量%)を測定する。
2)秤量したマスターバッチ(未乾燥)を公知の方法で分析して、未乾燥マスターバッチにおける成分(B)の含有量Bw(重量%)を求める。
3)以下の式によって、絶乾重量基準での成分(B)の含有量Bd(重量%)を求める。
Bd(重量%)=Bw/(1-W)
本発明のたばこマスターバッチは、前記各成分を準備して混合することによって調製できる。例えば、各成分の含有量がたばこマスターバッチよりも低い材料(例えば、従来の葉たばこ)を準備して、これに所望の量の各成分を添加することでたばこマスターバッチを調製できる。あるいは、前記成分量を含む葉たばこをそのままたばこマスターバッチとして用いることもできる。このような葉たばこは、特定期間に窒素量が特定量となるような施肥を行う、不要な葉を早期に収穫除去する、または摘心から収穫までの期間を通常よりも長くするなどの方法によって栽培できる。一態様において、摘心の前後に窒素量が特定量となるように施肥を行い、通常位置よりも1~2枚深い摘心を実施して不要な葉を早期に収穫除去し、そして摘心から収穫までの期間を通常よりも1週間~2週間長くすることによって、前記成分量を含む葉たばこを栽培できる。また、既知の技術によって栽培された、他の葉たばこよりも成分(A)、(B)、および(C)の含有量が高い葉たばこを用いてもよい。
2.たばこ材料
本発明のたばこ材料は、前記たばこマスターバッチと他の材料と混合することによって得られる。他の材料としては、当該たばこマスターバッチよりも少ない量の成分(A)または(B)を含有する材料であれば限定されないが、当該たばこマスターバッチよりも少ない量の成分(B)を含有する材料であることが好ましい。このような材料としては、例えば、通常当該分野で使用されているたばこ刻、たばこ細粉、たばこ中骨、たばこ茎、たばこシート、セルロース等の充填材が挙げられる。これらは単独または併用して使用される。たばこマスターバッチと他の材料の混合比は限定されないが、たばこ材料中のたばこマスターバッチ濃度の下限は、好ましくは5重量%以上、より好ましくは8重量%以上、さらに好ましくは10重量%以上である。またその好ましい上限は、80重量%以下、65重量%以下、50重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、または20重量%以下である。
他の材料としての葉たばこには、様々なものを用いることができ、例えば、黄色種、バーレー種、オリエント種、在来種、その他のニコチアナ-タバカム系品種、ニコチアナ-ルスチカ系品種、およびこれらの混合物を使用できる。混合物としては、目的とする味となるように前記の各品種を適宜ブレンドしたものを用いることができる。前記たばこの品種の詳細は、「たばこの事典、たばこ総合研究センター、2009.3.31」に開示されている。
たばこ材料は、加熱に伴って蒸気またはエアロゾルを発生してもよい。加熱温度は限定されないが30~350℃程度である。エアロゾルの発生を促進するためにたばこ充填材にグリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール等のポリオール等のエアロゾル源を添加することが好ましい。エアロゾル源の添加量は、たばこ材料の乾燥重量に対して5~50重量%が好ましく、10~30重量%がより好ましい。
また、たばこ材料は、その上流(吸口端とは反対方向)で発生させた蒸気またはエアロゾルと接触させて、当該蒸気等に成分(A)や(B)等の香味成分を付与できるものであってもよい。
たばこ材料の形状は限定されず、例えば、平均粒子径が0.3~1.2mmである顆粒、幅0.8~1.2mmに裁刻された刻、シート、または当該シートを幅0.8~1.2mmに裁刻したものなど挙げられる。
本発明のたばこ材料は、優れた香喫味を呈することに加えて、使用開始から終了においてデリバリーが均一であるという優れたデリバリー特性を備える。この理由は限定されないが、たばこマスターバッチの成分(A)~(C)がたばこ材料中に偏在して存在するいわゆるマスターバッチ効果に起因すると考えられる。
以下に、好ましいたばこ材料の態様を例示する。
1)たばこ材料顆粒
たばこ材料顆粒とは、たばこマスターバッチと他の材料を含む顆粒である。当該顆粒は、従来の燃焼型香味吸引器に近い香喫味を発現し、吸い応え感を向上させることができる。
2)たばこ材料顆粒と他の顆粒のブレンド
当該ブレンドは前記顆粒を個々に準備して混合することで調製される。ブレンド比や他の顆粒の種類を選択することで、香喫味の強さを調製したり、異なる香喫味特徴を付与したり、エアロゾルの生成量を調製することができる。
3)たばこ材料シート
たばこ材料シートとは、たばこマスターバッチと他の材料を含むシートである。当該シートは、従来の燃焼型香味吸引器に近い香喫味を発現し、吸い応え感を向上させることができる。
4)たばこ材料シートと他シートのブレンド
当該ブレンドは前記シートを個々に準備して混合することで調製される。ブレンド比や他のシートの種類を選択することで、香喫味の強さを調製したり、異なる香喫味特徴を付与したり、エアロゾルの生成量を調製することができる。
5)たばこ材料刻と他の刻のブレンド
たばこマスターバッチを裁刻した刻は強い吸い応え感を有する。たばこマスターバッチ刻に異なる香喫味特徴を付与するために、たばこマスターバッチを含まない裁刻した刻をブレンドすることもできる。
6)たばこ材料シートと刻のブレンド
たばこ材料シートに、たばこマスターバッチを含む刻、含まない刻、またはこれら双方とブレンドすることで、香喫味の強さを調製したり、異なる香喫味特徴を付与したりすることができる。
7)たばこ材料刻とシートのブレンド
たばこ材料刻に、たばこマスターバッチを含むシート、含まないシート、またはこれら双方とブレンドすることで、香喫味の強さを調製したり、異なる香喫味特徴を付与したりすることができる。
8)たばこ細粉を添加したたばこ材料
たばこ細粉を添加したたばこ材料とは、30μm以下の大きさに微粉砕したたばこマスターバッチの細粉を、分散媒体(水やグリセリン)に溶かしてスラリーとし、これを、たばこマスターバッチを含まない裁刻した刻またはシートにスプレーにて添加して調製されるたばこ材料である。当該たばこ材料は、香喫味の強さを調製したり、異なる香喫味特徴を付与したりすることができる。
3.非燃焼型香味吸引器具
本発明のたばこマスターバッチおよびたばこ材料は、非燃焼型香味吸引器具の香味源として有用である。非燃焼型香味吸引器具は、たばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備える。
(1)第1の態様
図1は本発明の非燃焼型香味吸引器具の第1の態様を示す。図中、10は非燃焼型香味吸引器具、1rはたばこロッド、3は冷却セグメント、5はマウスピース、52はフィルター、54はセンターホールフィルター、7はチップペーパ、Vはベンチレーションである。図1に示す態様は、たばこ材料を加熱するので非燃焼直接加熱型香味吸引器具ともいう。
1)たばこロッド
たばこロッドとは、たばこ原料に含まれる香喫味成分を発生するための略円柱状の部材である。たばこロッドは本発明のたばこ材料とその周囲を巻装するラッパーを備える。ラッパー内に充填されるたばこ材料の形状は限定されず、例えばシート、または当該シートを幅0.8~1.2mmに裁刻したもの、あるいは幅0.8~1.2mmに裁刻された刻などが挙げられる。前記シートを裁刻せずにギャザー加工、折り畳み、あるいは渦巻き状にしてラッパー内に充填してたばこロッドとしてもよい。また、当該シートを短冊状に裁断してこれらをラッパー内に、同心円状にあるいは短冊の長手方向がたばこロッドの長手方向と平行になるように充填してたばこロッドとしてもよい。
たばこ材料の充填密度は特に限定されないが、非燃焼型香味吸引器具の特性を担保し、良好な喫味を付与する観点から、通常250mg/cm以上であり、好ましくは320mg/cm以上である。また、その上限は通常800mg/cm以下であり、好ましくは600mg/cm以下である。たばこロッド1rの長さは限定されないが15~25mmであることが好ましい。その直径も限定されないが6~8mmであることが好ましい。
2)冷却セグメント
冷却セグメントは、たばこロッド1rで発生した香喫味成分や蒸気を冷却する等してエアロゾル化を促進するための部材である。冷却セグメント3は中空の紙管であってよい。紙管はラッパーやチップペーパよりも剛性の高いカードボードで構成されることが好ましい。当該紙管には、ベンチレーションV(開孔)を設けてもよい。ベンチレーションは紙管の円周に沿って複数設けられることが好ましい。また冷却セグメント3内には、熱交換効率を高めるためにギャザー付けされたシートが充填されてもよい。冷却セグメント3の寸法は限定されないが、長さは15~25mmであることが好ましく、直径は5.5~7.5mmであることが好ましい。
3)マウスピース
マウスピースは吸口端を構成する部材である。一態様においてマウスピース5は、フィルター52とセンターホールフィルター54を備える。フィルター52およびセンターホールフィルター54としては公知のものを使用できる。
4)ヒーター
ヒーターは、好ましくは電気的にたばこロッド1rを加熱する。ヒーターは電源等を備える加熱ユニットを備えることが好ましい。第1の態様の非燃焼型香味吸引器具とヒーターの組合せを、非燃焼型香味吸引システムともいう。図1(2)に当該システムの一態様を示す。図中、100は非燃焼型香味吸引システム、10は非燃焼型香味吸引器具、30はヒーターを備える加熱ユニットである。
ヒーターの形状は限定されず、たばこロッド1rの外周に配置されてもよく、たばこロッド1rの内部に挿入されてもよい。ヒーターは、例えばシート状ヒーター、平板状ヒーター、筒状ヒーター、ニードル状ヒーターであってよい。シート状ヒーターとは柔軟なシート形のヒーターであり、例えばポリイミド等の耐熱性ポリマーのフィルム(厚み20~225μm程度)を含むヒーターが挙げられる。平板状ヒーターとは剛直な平板形のヒーター(厚み200~500μm程度)であり、例えば平板基材上に抵抗回路を有し当該部分を発熱部とするヒーターが挙げられる。筒状ヒーターとは中空または中実の筒形のヒーターであり、例えば、外周面に抵抗回路を有し当該部分を発熱部とするヒーターが挙げられる。筒状ヒーターの断面形状は円、楕円、多角、角丸多角等であってよい。筒状ヒーターやニードル状ヒーターは、たばこロッド1rの内部に挿入され内部から加熱する方式に好適である。
(2)第2の態様
図2(1)は本発明の非燃焼型香味吸引器具の第2の態様を示す。図中、10は非燃焼型香味吸引器具、1cはたばこカプセル、2霧化部、4はエアロゾル源、5はマウスピース、6は筐体、8は電源である。図2に示す態様は、たばこ材料を間接的に加熱するので非燃焼間接加熱型香味吸引器具ともいう。当該器具では、たばこ材料の上流に配置したエアロゾル源からエアロゾルを発生させて、当該エアロゾルにたばこ材料からの香味成分を担持させて香味を生成する物品である。
1)たばこカプセル
たばこカプセルは、本発明のたばこ材料とこれを充填する容器を備える。当該容器は気体が外部と内部に連通可能であるように封止されている。当該容器は公知のもので構成されることができ、例えばポリマーで構成される。当該容器はエアロゾル源から発生したエアロゾルが当該容器内に導入され、かつ当該容器から吸口端に向かって通過できるように封止されている。このため、好ましくは容器の長手方向の両端部に開口が設けられている。容器内に充填されるたばこ材料の形状は限定されないが、顆粒状であることが好ましい。
2)エアロゾル源
エアロゾル源は、前述のエアロゾル源を繊維充填物等の多孔質体に担持させて構成することができる。エアロゾル源の長さは限定されないが10~25mmであることが好ましい。
3)霧化部
霧化部2は電気的にエアロゾル源4を200~300℃程度に加熱できることが好ましい。当該加熱によってエアロゾルが発生し、当該エアロゾルはたばこカプセル1c内に導入され、たばこ材料を30~40℃の雰囲気にしながら通過し、香味成分を担持し、使用者に吸引される。この態様においても、非燃焼型香味吸引器と電源との組合せを非燃焼型香味吸引システムともいう。霧化部4は例えばコイルであってよく、図2(2)に示すように電源8から供給される電気によってエアロゾルを発生させることができる。このようなシステムは、例えば、国際公開2016/075749に開示されている。
4)マウスピース
マウスピースはフィルターを備えていてもよい。
5)筐体
筐体6は公知の材料で構成されてよいが、例えばポリマーで構成されていることが好ましい。
また、本発明のたばこ材料は、本態様の一つの応用例である超音波振動型香味吸引器にも用いることができる。超音波振動型香味吸引器とは、霧化部に超音波発振装置を採用し、エアロゾル源に振動を与えてエアロゾルを発生させる形式の香味吸引器である。
[実施例1]
バーレー種の栽培において、摘心の1週間前から1週間後の間に窒素量として6~15kg/10aの肥料を施用した。そして通常位置よりも1~2枚深い摘心を実施し、マスターバッチ用の葉たばことして不要な葉を早期に収穫除去した。次いで、摘心から収穫までの期間を通常よりも1週間~2週間長くした後に葉を収穫した。収穫した葉に空気乾燥を施したものをマスターバッチ用の葉たばことした。当該葉たばこについて以下の条件で分析して、各成分の含有量を求めた。
<分析条件>
1)葉たばこに含まれるニコチン成分の測定方法
葉たばこ2.0gを採取し、回転棚式乾燥器(ロータリー乾燥器)に投入して、80℃±1℃、3時間で乾燥し、減少した重量から葉たばこの水分量W(重量%)を求めた。次いで葉たばこ0.5gを採取し、蒸留水10mL、ヘキサン20mL、8mol/Lの水酸化ナトリウム溶液5mLを加え、60分間振とうして抽出操作を行った。抽出後、上澄み液(ヘキサン相)をガスクロマトグラフ(GC/FID)に供し、葉たばこに含まれるニコチン量を定量し、その含有量Bw(重量%)を求めた。これらの値から、以下の式によって絶乾重量基準での葉たばこに含まれるニコチン成分の含有量Bd(重量%)を算出した。
Bd(重量%)=Bw/(1-W)
2)葉たばこに含まれるカルボン酸成分の測定方法
葉たばこ1gを採取し、蒸留水20mLを加え、20分間振とうして抽出操作を行った。抽出後、遠心分離(3分、3200rpm)を行った。上澄み液を高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析計に供し、葉たばこに含まれるカルボン酸量を定量した。この値と水分量から、前記と同じ方法で、乾重量基準での葉たばこに含まれるカルボン酸成分の含有量を求めた。
3)葉たばこに含まれるアミノ酸成分の測定方法
葉たばこ0.2gを採取し、80%メタノール水溶液20mLを加え、30分間超音波で振とうして抽出操作を行った。抽出後、遠心分離(5分、3000rpm)を行った。上澄み液を高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析計に供し、葉たばこに含まれるアミノ酸量を定量した。この値と水分量から、前記と同じ方法で、乾重量基準での葉たばこに含まれるアミノ酸成分の含有量を求めた。
[実施例2]
実施例1と同様にしてたばこ葉を収穫した。収穫した葉に空気乾燥を施したものをマスターバッチ用の葉たばことした。当該葉たばこについて前記条件で分析して、各成分の含有量を求めた。
[比較例]
表1に示す銘柄の葉たばこを準備し、実施例1と同じ方法で分析して、各成分の含有量を求めた。
1r たばこロッド
3 冷却セグメント
5 マウスピース
52 フィルター
54 センターホールフィルター
7 チップペーパ
V ベンチレーション

10 非燃焼型香味吸引器具
30 ヒーターを備える加熱ユニット
100 非燃焼型香味吸引システム

1c たばこカプセル
2 霧化部
4 エアロゾル源
6 筐体
8 電源

Claims (9)

  1. 絶乾重量基準で、
    成分(A)として80~130mg/gのカルボン酸、および
    成分(B)として6.5~10重量%のニコチン、
    を含む、非燃焼型香味吸引器用のたばこマスターバッチ。
  2. 成分(C)として20~40mg/gのアミノ酸をさらに含む、請求項1に記載のたばこマスターバッチ。
  3. 前記成分(A)が、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ギ酸、酢酸、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1または2に記載のたばこマスターバッチ。
  4. 前記成分(C)が、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、セリンおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項2、または、請求項2に従属する請求項3に記載のたばこマスターバッチ。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載のたばこマスターバッチと他の材料を含む、非燃焼型香味吸引器用のたばこ材料。
  6. 前記たばこマスターバッチを、前記材料中に5~80重量%含む、請求項5に記載のたばこ材料。
  7. 前記他の材料が、前記たばこマスターバッチよりも少ない量の成分(A)または成分(B)を含有する材料を含む、請求項5または6に記載のたばこ材料。
  8. 請求項5~7のいずれかに記載のたばこ材料と、これを巻装するラッパーを備える、たばこロッド。
  9. 請求項5~7のいずれかに記載のたばこ材料が充填されたカプセルであって、気体が連通可能であるように封止されているカプセル。
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