JP7335841B2 - 洗濯物処理装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、洗濯物処理装置に関する。
従来より、洗濯物に所定の処理を施す洗濯物処理装置の一例である洗濯機においては、実行可能な複数種類の運転コースが予め用意されている。しかしながら、洗濯機に予め備えられている運転コースは、代表的あるいは一般的な洗濯物を洗濯することを想定して動作内容が設定されている。そのため、実際の洗濯物の汚れ度合いに対応した適切な洗濯を行えない場合がある。そこで、例えば特許文献1に開示されている洗濯機は、濁度センサなどで構成される汚れ検知部によって検知された汚れレベルに基づいて洗剤の追加投入や洗い時間の延長を行うことにより、洗濯物の汚れレベルに合わせた最適な洗濯を行うことを図っている。
特開2018-121898号公報
ところで、洗濯物処理装置によって処理される洗濯物には、例えば衣類などといった頻繁に洗濯される洗濯物のほか、例えばカーテンなどといった長期間にわたって洗濯されない洗濯物も含まれる。そして、このような長期間にわたって洗濯されない洗濯物については、その汚れの蓄積量も衣類などに比べて多くなる。そのため、上述した濁度センサなどで構成される汚れ検知部では、例えば検知限界を超えてしまうなどして汚れ度合いを正確に検知することが困難となる。
そこで、本実施形態は、長期間にわたって洗濯されない洗濯物についても、その汚れ度合いに応じて処理できるようにした洗濯物処理装置を提供する。
本実施形態に係る洗濯物処理装置は、洗濯物を処理する洗濯物処理コースを実行する洗濯物処理コース実行部と、前記洗濯物処理コース実行部が前記洗濯物処理コースを実行した時間間隔を記憶する時間間隔記憶部と、前記時間間隔記憶部が記憶している時間間隔に応じて、前記洗濯物処理コースにおける動作内容を設定する動作内容設定部と、を備える。
第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断側面図 第1実施形態に係る給水部の構成例を概略的に示す図 第1実施形態に係る洗濯機の制御系の構成例を概略的に示すブロック図 第1実施形態に係るカーテン用運転コースの動作内容の設定例を概略的に示す図 第2実施形態に係る各種の運転コースの動作内容の設定例を比較して示す図
以下、洗濯物処理装置に係る一実施形態について図面を参照ながら説明する。図1に例示する洗濯機1は、洗濯物に所定の処理、この場合、少なくとも、洗濯物を洗う洗い処理、洗濯物をすすぐすすぎ処理、洗濯物を脱水する脱水処理を施すことが可能な洗濯物処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
洗濯機1は、その外郭を構成する矩形箱状の外箱2の内部に、洗濯物を洗浄するための洗浄槽3を備えている。洗浄槽3は、洗濯物処理槽の一例であり、有底円筒状の水槽の内部に、同じく有底円筒状のドラムを回転可能に備えた構成である。ドラムの周壁には多数の小孔が設けられており、また、ドラムの内周面には、洗濯物をかき上げるためのバッフルが設けられている。洗浄槽3の前面開口部は、外箱2の前面に設けられたドア5によって開閉可能となっている。使用者は、ドア5を開くことにより、洗浄槽3の前面開口部を通して当該洗浄槽3内に洗濯物を出し入れすることができる。
また、洗濯機1は、洗浄槽3内に水を供給するための給水部4、および、洗浄槽3内の水を機外に排水するための排水部6を備えている。給水部4は、例えば水道などの図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、後述する給水弁ユニット10などを備えた構成となっている。また、排水部6は、洗浄槽3の底部から機外に延びる排水経路の途中に排水弁7などを備えた構成となっている。排水弁7が閉じられた状態で給水部4により洗浄槽3内に水が供給されることにより、洗浄槽3内に所定量の水が溜められる。また、排水弁7が開かれることにより、洗浄槽3内の水が排水経路を介して機外に排出される。
図2に例示するように、給水部4は、図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、給水弁ユニット10、自動投入部11、注水ケース12などを備えた構成となっている。給水弁ユニット10の入口は、例えば水道などの図示しない水源に接続されている。また、給水弁ユニット10は、少なくとも2つの給水弁10a,10bを有している。給水弁10aは、手動用給水弁の一例であり、手動用供給経路13aを介して注水ケース12に接続されている。給水弁10bは、自動用給水弁の一例であり、自動用供給経路13bを介して注水ケース12に接続されている。以下、給水弁10aを手動用給水弁10aと称し、給水弁10bを自動用給水弁10bと称する。注水ケース12の出口は、給水ホース14を介して洗浄槽3に接続されている。
自動投入部11は、洗剤タンク15および柔軟剤タンク16を備えている。洗剤タンク15および柔軟剤タンク16は、給水部4に対し着脱可能に備えられている。具体的には、洗剤タンク15および柔軟剤タンク16は、給水部4を構成するタンク収容部4aの内部に着脱可能に備えられている。
洗剤タンク15内には、運転複数回分の洗濯物処理剤、この場合、洗浄槽3内に収容されている洗濯物を洗浄するための洗剤を貯留可能となっている。一方、柔軟剤タンク16内には、運転複数回分の洗濯物処理剤、この場合、洗浄槽3内に収容されている洗濯物に柔軟処理を施すための柔軟剤を貯留可能となっている。
洗剤タンク15は、洗剤用計量ポンプ17を介して自動用供給経路13bに接続されている。洗剤用計量ポンプ17は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。洗剤用計量ポンプ17は、洗剤タンク15内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗剤を吸引し、その吸引した洗剤を自動用供給経路13b内に送出する。そして、自動用供給経路13b内に送出された洗剤は、給水弁ユニット10の自動用給水弁10bから供給される水とともに注水ケース12内に導入される。そして、注水ケース12内に導入された洗剤は、同じく注水ケース12内に導入された水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。これにより、洗剤タンク15内から洗浄槽3内に洗剤が自動的に投入される。なお、洗剤用計量ポンプ17は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
柔軟剤タンク16は、柔軟剤用計量ポンプ18を介して自動用供給経路13bに接続されている。柔軟剤用計量ポンプ18は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。柔軟剤用計量ポンプ18は、柔軟剤タンク16内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の柔軟剤を吸引し、その吸引した柔軟剤を自動用供給経路13b内に送出する。そして、自動用供給経路13b内に送出された柔軟剤は、給水弁ユニット10の自動用給水弁10bから供給される水とともに注水ケース12内に導入される。そして、注水ケース12内に導入された柔軟剤は、同じく注水ケース12内に導入された水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。これにより、柔軟剤タンク16内から洗浄槽3内に柔軟剤が自動的に投入される。なお、柔軟剤用計量ポンプ18は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
また、注水ケース12内には、手動投入用ケース12aが出し入れ可能に収容されている。手動投入用ケース12a内には、使用者の手動によって洗剤が投入される図示しない手動洗剤投入部、および、使用者の手動によって柔軟剤が投入される図示しない手動柔軟剤投入部が設けられている。手動洗剤投入部に投入されている洗剤、あるいは、手動柔軟剤投入部に投入されている柔軟剤は、給水弁ユニット10から手動用供給経路13aを介して注水ケース12内に注水される水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。
以上のように構成される給水部4において、手動用供給経路13aは、使用者が手動で投入する洗剤や柔軟剤などの洗濯物処理剤を洗浄槽3内に供給するための供給経路を構成している。また、自動用供給経路13bは、自動投入部11が自動で投入する洗剤や柔軟剤などの洗濯物処理剤を洗浄槽3内に供給するための供給経路を構成している。
次に、洗濯機1の制御系の構成例について説明する。図3に例示する制御装置30は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムおよび各種の設定内容に基づいて洗濯機1の動作全般を制御する。制御装置30には、上述した給水弁ユニット10、排水弁7、洗剤用計量ポンプ17、柔軟剤用計量ポンプ18などが接続されている。また、制御装置30には、ドラムモータ31、表示パネル32、操作部33などが接続されている。ドラムモータ31は、洗浄槽3内のドラムを回転させる。表示パネル32は、例えば液晶表示パネルなどで構成されており、例えば、実行中の運転コースの名称や各行程の進捗度などといった運転に関する各種の情報を表示する。操作部33は、例えば、表示パネル33の表面に設けられた静電容量式のタッチボタンや表示パネル33の周辺に設けられた機械式のボタンなどを有している。ユーザは、この操作部33の操作を介して、例えば、洗濯機1の電源のオン/オフ、実行する運転コースの選択、選択した運転コースの開始や一時停止などの操作を入力することができる。
また、制御装置30には、通信部34、記憶部35が接続されている。通信部34は、例えば周知の無線通信モジュールなどで構成されており、図示しない外部のサーバなどに洗濯機1を無線通信可能に接続する。制御装置30は、この通信部34を介して外部のサーバなどとの間でデータのダウンロードやアップロードを行うことが可能である。記憶部35は、例えば周知のメモリなどの記憶媒体で構成されており、各種のデータを記憶する。
また、制御装置30は、制御プログラムを実行することにより、運転コース実行部41、時間間隔記憶部42、動作内容設定部43をソフトウェアにより仮想的に実現している。なお、運転コース実行部41、時間間隔記憶部42、動作内容設定部43は、ハードウェアにより構成してもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより構成してもよい。
運転コース実行部41は、洗濯物処理コース実行部の一例であり、洗濯機1に予め備えられている各種の運転コースを実行可能である。洗濯機1に予め備えられている各種の運転コースは、主として、日ごと、あるいは、数日ごとといった短期間のうちに少なくとも1回は実行される運転コースを想定しており、例えば、周知の洗い行程、すすぎ行程、脱水行程を含む「標準」の洗濯コースなどを含む。また、洗濯機1が例えば周知のヒートポンプ機構などからなる乾燥機能を備える場合には、洗浄槽3内の洗濯物に温風を供給して乾燥させる周知の乾燥行程を含む運転コース、即ち、洗濯乾燥コースや乾燥コースなどを含む。洗濯機1に予め備えられている各種の運転コースは、何れも、洗濯物を処理する洗濯物処理コースの例である。
また、運転コース実行部41は、実行可能な運転コースを追加可能に構成されている。即ち、制御装置30は、通信部34を介して、図示しない外部のサーバから「追加運転コース」を実行するために必要な制御プログラムやパラメータデータなどを取得する。これにより、運転コース実行部41は、予め洗濯機1に備えられている各種の運転コースに加え、さらに「追加運転コース」も実行可能となる。「追加運転コース」も、洗濯物を処理する洗濯物処理コースの例である。
「追加運転コース」は、長期間にわたって洗濯されない洗濯物を洗濯することを想定した運転コースであり、例えば、週単位、月単位、季節単位、年単位といった長期間間隔で実行される運転コースを想定している。本実施形態では、「追加運転コース」の一例として「カーテン用運転コース」が設けられている。制御装置30は、通信部34を介して、図示しない外部のサーバから「カーテン用運転コース」を実行するために必要な制御プログラムやパラメータデータなどを取得することにより、予め洗濯機1に備えられている各種の運転コースに加え、さらに「カーテン用運転コース」も実行可能となる。
時間間隔記憶部42は、洗濯機1が備える図示しない計時回路と協働することにより、運転コース実行部41が運転コースを実行した時刻の時間間隔を記憶する。即ち、時間間隔記憶部42は、運転コース実行部41が運転コースを実行した時刻、例えば、運転コースを開始した時刻あるいは終了した時刻を記憶する。この場合、洗濯機1は、複数種類の運転コースを実行可能に構成されている。そのため、時間間隔記憶部42は、運転コースごとに、当該運転コースが実行された時刻の時間間隔を記憶するように構成されている。具体的には、時間間隔記憶部42は、記憶した時刻データに基づき、運転コースごとに当該運転コースが実行された時刻の時間間隔つまりインターバルを算出して記憶部35に記憶する。
なお、時間間隔記憶部42は、前回の運転コースの実行開始から今回の運転コースの実行開始までの経過時間を当該運転コースの時間間隔として記憶してもよいし、前回の運転コースの終了から今回の運転コースの実行開始までの経過時間を当該運転コースの時間間隔として記憶してもよい。また、時間間隔記憶部42は、前々回の運転コースの実行開始から前回の運転コースの実行開始までの経過時間を当該運転コースの時間間隔として記憶してもよいし、前々回の運転コースの終了から前回の運転コースの終了までの経過時間を当該運転コースの時間間隔として記憶してもよい。また、時間間隔記憶部42は、運転コースの過去の実行履歴における複数回の実行間隔の平均値、最大値、最小値、中央値などを当該運転コースの時間間隔として記憶してもよいし、直近の2回の運転コースの実行間隔を当該運転コースの時間間隔として記憶してもよい。以上の通り、記憶する時間間隔の始期および終期は、適宜変更して実施することができる。
動作内容設定部43は、時間間隔記憶部42によって記憶された時間間隔に応じて、各種の運転コースの動作内容を設定する。即ち、例えば、動作内容設定部43は、周知の洗濯コースについて記憶されている時間間隔に応じて当該洗濯コースの動作内容を設定する。これにより、洗濯コースの動作内容が当該運転コースの実行履歴における時間間隔に応じて調整される。また、動作内容設定部43は、「カーテン用運転コース」について記憶されている時間間隔に応じて当該「カーテン用運転コース」の動作内容を設定する。これにより、「カーテン用運転コース」の動作内容が当該運転コースの実行履歴における時間間隔に応じて調整される。
次に、「追加運転コース」の一例である「カーテン用運転コース」の動作内容を時間間隔に応じて設定する場合の設定例について説明する。即ち、図4には、時間間隔に応じた「カーテン用運転コース」の動作内容の設定例について、その要部を概略的に示している。図4に例示するように、「カーテン用運転コース」は、複数の行程、この場合、「重量検知行程」、「予洗い行程」、「洗い行程」、「すすぎ行程」、「脱水行程」を組み合わせた構成となっている。そして、それぞれの行程を構成する各種の動作は、次の内容となっている。
「重量検知」は、洗浄槽3内、より詳細にはドラム内に収容された洗濯物の重量を検知する動作である。洗濯物の重量検知は、周知の検知手法を適用することができ、例えば、ドラムを所定速度まで回転させ、その後、その回転速度が所定速度まで減衰するまでの時間に基づいて判定することができる。
「洗剤投入」は、自動投入部11によって洗剤タンク15内の洗剤を洗浄槽3内に自動的に投入する動作である。「給水」は、給水部4によって洗浄槽3内に所定量の水を供給する動作である。洗浄槽3内への給水量は、例えば、「重量検知」による検知結果あるいはユーザによる手動設定結果に応じて決定される。「温水」は、洗浄槽3内に設けられている図示しないヒータによって、洗浄槽3内の水を所定温度に加熱する動作である。
「つけおき」は、所定量の水が溜められた洗浄槽3内においてドラムを回転させず所定時間放置することにより、洗浄槽3内の洗濯物を当該洗浄槽3内の水に静止状態で漬けておく動作である。なお、この「つけおき」においては、ドラムを若干回転あるいは揺動させるようにしてもよい。
「洗い」は、洗浄槽3内においてドラムを所定の低速度で回転させることにより、洗浄槽3内の洗濯物を撹拌して洗う周知の洗い動作である。「排水」は、排水部6によって洗浄槽3内の水を機外に排出する動作である。「脱水」は、洗浄槽3内においてドラムを所定の高速度で回転させることにより、洗浄槽3内の洗濯物から水を離脱させる周知の脱水動作である。
「ためすすぎ」は、所定量の水が溜められた洗浄槽3内においてドラムを所定の低速度で回転させることにより、洗浄槽3内の洗濯物をすすぐ周知のすすぎ動作である。なお、この「ためすすぎ」は、すすぎ行程において複数回、この場合、第1段、第2段、第3段の3回まで実行可能となっている。「柔軟剤投入」は、自動投入部11によって柔軟剤タンク16内の柔軟剤を洗浄槽3内に自動的に投入する動作である。
そして、「カーテン用運転コース」を構成する各種の行程は、上述した各種の動作を適宜組み合わせた構成となっている。即ち、「重量検知行程」は、上述した「重量検知」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。
「予洗い行程」は、上述した「洗剤投入」、「給水」、「温水」、「つけおき」、「洗い」、「排水」、「脱水」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。「洗い行程」は、上述した「洗剤投入」、「給水」、「温水」、「つけおき」、「洗い」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。
「すすぎ行程」は、上述した「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第2段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。「脱水行程」は、上述した「排水」、「脱水」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。
そして、制御装置30は、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔に応じて当該「カーテン用運転コース」の動作内容を例えば下記のように設定するように構成されている。
即ち、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔が例えば1か月未満である場合には、当該「カーテン用運転コース」の動作内容を次の通りに設定する。
・重量検知行程:実行する。
・予洗い行程:実行しない。
・洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「洗い」で構成し、「洗剤投入」では運転1回分の洗剤を投入する。
・すすぎ行程:「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」で構成する。
・脱水行程:「排水」、「脱水」で構成する。
また、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔が例えば1か月以上3か月未満である場合には、当該「カーテン用運転コース」の動作内容を次の通りに設定する。
・重量検知行程:実行する。
・予洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「洗い」、「排水」、「脱水」で構成し、「洗剤投入」では運転0.5回分の洗剤を投入する。つまり、運転1回分の半分の量の洗剤を投入する。
・洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「洗い」で構成し、「洗剤投入」では運転1回分の洗剤を投入する。
・すすぎ行程:「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」で構成する。
・脱水行程:「排水」、「脱水」で構成する。
また、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔が例えば3か月以上6か月未満である場合には、当該「カーテン用運転コース」の動作内容を次の通りに設定する。
・重量検知行程:実行する。
・予洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「洗い」、「排水」、「脱水」で構成し、「洗剤投入」では運転0.5回分の洗剤を投入する。つまり、運転1回分の半分の量の洗剤を投入する。
・洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「つけおき」、「洗い」で構成し、「洗剤投入」では運転1.5回分の洗剤を投入する。また、「つけおき」の動作時間は2時間とする。
・すすぎ行程:「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」で構成する。
・脱水行程:「排水」、「脱水」で構成する。
また、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔が例えば6か月以上9か月未満である場合には、当該「カーテン用運転コース」の動作内容を次の通りに設定する。
・重量検知行程:実行する。
・予洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「洗い」、「排水」、「脱水」で構成し、「洗剤投入」では運転0.8回分の洗剤を投入する。
・洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「温水」、「つけおき」、「洗い」で構成し、「洗剤投入」では運転2回分の洗剤を投入する。また、「温水」では、ヒータを駆動することによって洗浄槽3内の水を例えば40度に加熱する。また、「つけおき」の動作時間は2時間とする。
・すすぎ行程:「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第2段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」で構成する。
・脱水行程:「排水」、「脱水」で構成する。
また、記憶されている「カーテン用運転コース」の時間間隔が例えば9か月以上12か月未満である場合には、当該「カーテン用運転コース」の動作内容を次の通りに設定する。
・重量検知行程:実行する。
・予洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「温水」、「つけおき」、「洗い」、「排水」、「脱水」で構成し、「洗剤投入」では運転1回分の洗剤を投入する。また、「温水」では、ヒータを駆動することによって洗浄槽3内の水を例えば30度に加熱する。また、「つけおき」の動作時間は0.5時間とする。
・洗い行程:「洗剤投入」、「給水」、「温水」、「つけおき」、「洗い」で構成し、「洗剤投入」では運転3回分の洗剤を投入する。また、「温水」では、ヒータを駆動することによって洗浄槽3内の水を例えば40度に加熱する。また、「つけおき」の動作時間は3時間とする。
・すすぎ行程:「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水」、「給水」、「ためすすぎ:第2段」、「排水」、「脱水」、「柔軟剤投入」、「給水」、「ためすすぎ:第3段」で構成する。
・脱水行程:「排水」、「脱水」で構成する。
以上に例示した設定例において、制御装置30の動作内容設定部43は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔に応じて、当該「カーテン用運転コース」における動作内容に所定の促進動作を含ませるように構成されている。即ち、上述した設定例において、「予洗い行程」、「温水」、「つけおき」は、何れも、洗濯物の洗浄処理を促進する促進動作の例である。「予洗い行程」は、予備的な洗い動作が「洗い行程」の前に実行されることで、洗濯物から汚れをある程度落とした状態で「洗い行程」を開始できるようにするものであり、洗浄処理を促進する機能を発揮する。また、「温水」は、洗濯物の洗浄に供される水を加熱することによって、洗濯物から汚れを落ちやすくするものであり、洗濯物の洗浄処理を促進する機能を発揮する。また、「つけおき」は、洗濯物に水や洗濯物処理剤を十分に含侵させることによって、洗濯物から汚れを落ちやすくするものであり、洗濯物の洗浄処理を促進する機能を発揮する。
そして、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が1か月以上である場合には、促進処理である「予洗い行程」を「カーテン用運転コース」に含ませる。また、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が3か月以上である場合には、促進処理である「つけおき」を「カーテン用運転コース」の「洗い行程」に含ませる。また、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が長くなることに応じて、「洗い行程」における「つけおき」の動作時間を長くする。また、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が6か月以上である場合には、促進処理である「温水」を「カーテン用運転コース」の「洗い行程」に含ませる。また、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が9か月以上である場合には、促進処理である「温水」および「つけおき」を「カーテン用運転コース」の「予洗い行程」に含ませる。
また、以上に例示した設定例において、制御装置30の動作内容設定部43は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔に応じて、当該「カーテン用運転コース」における所定の動作の実行回数を調整するように構成されている。即ち、上述した設定例において、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が6か月未満である場合には、「カーテン用運転コース」の「すすぎ行程」における「ためすすぎ」の実行回数を、第1段および第3段の合計「2回」としている。しかし、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が6か月以上である場合には、「カーテン用運転コース」の「すすぎ行程」における「ためすすぎ」の実行回数を、第1段、第2段、第3段の合計「3回」としている。このように、制御装置30は、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔が長くなることに応じて、所定の動作、この場合、「すすぎ行程」における「ためすすぎ」の実行回数を多くする。
以上に例示した本実施形態に係る洗濯機1によれば、「カーテン用運転コース」を実行した時間間隔を記憶しておき、その記憶している時間間隔に応じて当該「カーテン用運転コース」の動作内容を設定するように構成した。この構成によれば、長期間にわたって洗濯されない洗濯物、この場合、カーテンについても、その洗濯されなかった期間に応じて動作内容をきめ細かく調整することができ、その洗濯物の汚れ度合いに応じて最適な洗濯を行うことができる。
また、洗濯機1によれば、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔に応じて、当該「カーテン用運転コース」における動作内容に所定の促進動作、この場合、「予洗い行程」、「温水」、「つけおき」などを含ませる。この構成によれば、洗濯物の洗浄処理を促進動作によって促進することができ、長期間にわたって洗濯されていない洗濯物、この場合、カーテンについて、その汚れ度合いに応じた一層最適な洗濯を行うことができる。なお、促進動作は、「予洗い行程」、「温水」、「つけおき」に限られるものではなく、例えば洗濯物を漂白する漂白行程など、洗濯物の洗浄を促進できる動作であれば種々の動作を適用することができる。促進動作として漂白動作を適用する場合には、洗剤や柔軟剤などの洗濯物処理剤と同様に、洗浄槽3内に漂白剤を自動的に投入する機構を自動投入部11に備えるようにするとよい。
また、洗濯機1によれば、「カーテン用運転コース」について記憶している時間間隔に応じて、当該「カーテン用運転コース」における所定の動作、この場合、「すすぎ行程」における「ためすすぎ」の回数を調整する。この構成によれば、洗濯されていない期間に応じた回数で洗濯物をすすぐことができ、長期間にわたって洗濯されていない洗濯物、この場合、カーテンについて、その汚れ度合いに応じた一層最適な洗濯を行うことができる。なお、実行回数を調整する動作は、「ためすすぎ」に限られるものではなく、その他の動作であってもよい。この場合、実行回数を調整する動作は、上述した動作に限定されるものではなく、洗濯機1において実行可能な動作であれば種々の動作を適用することができる。
また、上述した「カーテン用運転コース」においては、洗浄槽3内に洗剤を自動的に投入する「洗剤投入」が複数回、この場合、「予洗い行程」で1回、「洗い行程」で1回の合計「2回」となっている。洗濯機1によれば、洗浄槽3内に洗濯物処理剤を自動的に投入する自動投入部11を備えている。この構成によれば、1つの運転コースにおいて洗濯物処理剤を投入するタイミングが複数回ある場合であっても、その洗濯物処理剤の投入を自動的に行うことができる。よって、ユーザの手間が過大となることを回避することができ、使い勝手の良い洗濯機1を提供することができる。
(第2実施形態)
図5は、「追加運転コース」の他の例である「防水性衣類用運転コース」および「帽子用運転コース」の動作内容の一例について、その要部を概略的に示している。また、図5は、「防水性衣類用運転コース」および「帽子用運転コース」の動作内容を「標準」の洗濯コースの動作内容と比較して示している。制御装置30は、通信部34を介して、図示しない外部のサーバから「防水性衣類用運転コース」および「帽子用運転コース」を実行するために必要な制御プログラムやパラメータデータなどを取得しており、これにより、運転コース実行部41は、さらに「防水性衣類用運転コース」および「帽子用運転コース」も実行可能となっている。以下、それぞれの運転コースについて詳細に説明する。
即ち、「標準」の洗濯コースは、「重量検知行程」、「洗い行程」、「すすぎ行程」、「脱水行程」を組み合わせた行程となっている。「重量検知行程」は、上述した「重量検知」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。「洗い行程」は、上述した「給水」、「洗い」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「洗い」の動作時間は例えば10分であり、洗浄槽3内のドラムは例えば50rpmで20秒ごとに回転方向が正転方向と逆転方向に切り替えられる。
「すすぎ行程」は、上述した「排水」、「脱水:第1段」、「給水:第1段」、「排水」、「脱水:第2段」、「給水:第2段」、「ためすすぎ」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、第1段の「脱水」の動作時間は例えば4分であり、洗浄槽3内のドラムは例えば1200rpmで回転する。また、第1段の「給水」は、給水部4によって洗浄槽3内に所定量の水を供給する通常の給水動作であってもよいし、洗濯機1が洗浄槽3内の水を循環させる周知の循環機構を備えているのであれば、この循環機構を介したシャワー給水動作であってもよい。この種の循環機構は、例えば、洗浄槽3に連通する循環経路と、この循環経路に設けられた循環ポンプなどで構成することができる。
シャワー給水動作は、洗浄槽3内に供給された水を循環機構を介して循環させることによって、洗浄槽3内の水を当該洗浄槽3内にシャワー状に吐出させるようにした周知の動作である。また、第2段の「脱水」の動作時間は例えば2分であり、洗浄槽3内のドラムは例えば1200rpmで回転する。また、「ためすすぎ」の動作時間は例えば2分である。
「脱水行程」は、上述した「排水」、「脱水」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「脱水」の動作時間は例えば3分であり、洗浄槽3内のドラムは例えば1000rpmで回転する。
これに対して、「防水性衣類用運転コース」は、「洗い行程」、「すすぎ行程」、「脱水行程」を組み合わせた行程となっている。この場合、「防水性衣類用運転コース」は、「重量検知行程」を含んでいない。「洗い行程」は、上述した「給水」、「洗い」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「給水」における洗浄槽3内への給水量は、「標準」の運転コースにおける給水量よりも多い。また、「洗い」の動作時間は例えば2分であり、洗浄槽3内のドラムは「標準」の運転コースにおける「洗い」の回転速度よりも低速である例えば30rpmで緩やかに揺動される。
「すすぎ行程」は、上述した「排水」、「給水:第1段」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「給水:第2段」、「ためすすぎ:第2段」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「給水:第1段」および「給水:第2段」における洗浄槽3内への給水量は、「標準」の運転コースにおける給水量よりも多い。また、「ためすすぎ:第1段」および「ためすすぎ:第2段」の動作時間は例えば1分であり、洗浄槽3内のドラムは「標準」の運転コースにおける「洗い」の回転速度よりも低速である例えば30rpmで緩やかに揺動される。
「脱水行程」は、上述した「排水」、「脱水」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「脱水」の動作時間は例えば1分であり、洗浄槽3内のドラムは「標準」の運転コースにおける「脱水」の回転速度よりも低速である例えば50rpmで回転する。なお、この脱水動作は、洗濯物から水を切る程度の脱水を想定したものであり、通常の脱水動作に比べ脱水効果が低いものとなっている。
また、「帽子用運転コース」は、「重量検知行程」、「洗い行程」、「すすぎ行程」、「脱水行程」を組み合わせた行程となっている。「重量検知行程」は、上述した「重量検知」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。「洗い行程」は、上述した「給水」、「洗い」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「洗い」の動作時間は例えば15分であり、洗浄槽3内に所定量の水を溜めた状態でドラムを回転させないようになっている。また、洗濯機1が周知の循環機構を備えているのであれば、この循環機構を介したシャワー給水動作を行うようになっている。
「すすぎ行程」は、上述した「排水」、「脱水:第1段」、「ためすすぎ:第1段」、「排水」、「脱水:第2段」、「給水」、「ためすすぎ:第2段」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「脱水:第1段」および「脱水:第2段」の動作時間は例えば1分である。また、「脱水:第1段」および「脱水:第2段」におけるドラムの回転速度は、「標準」の運転コースにおける「脱水」の回転速度よりも低速である例えば400rpmである。また、「ためすすぎ:第1段」および「ためすすぎ:第2段」の動作時間は例えば1分であり、洗浄槽3内に所定量の水を溜めた状態でドラムを回転させないようになっている。また、洗濯機1が周知の循環機構を備えているのであれば、この循環機構を介したシャワー給水動作を行うようになっている。
「脱水行程」は、上述した「排水」、「脱水」を構成要素とする衣類処理工程の一例となっている。なお、この場合、「脱水」の動作時間は例えば2分であり、洗浄槽3内のドラムは「標準」の運転コースにおける「脱水」の回転速度よりも低速である例えば400rpmで回転する。
以上の通り、「追加運転コース」は、それぞれ特殊な洗濯物を洗濯することを想定して、その動作内容がきめ細かく設定されている。そして、制御装置30は、例えば上述した複数種類の「追加運転コース」を実行可能である場合には、「追加運転コース」ごとに時間間隔を記憶する。これにより、制御装置30は、それぞれの「追加運転コース」で洗濯される洗濯物ごとに時間間隔を記憶するようになっている。そして、制御装置30は、それぞれの運転コースについて記憶した時間間隔に応じて動作内容を調整可能である。
なお、「追加運転コース」は、対象とする洗濯物をさらに細分化して時間間隔を管理することができ、また、動作内容を調整することができる。即ち、「カーテン用運転コース」は、例えば、「子供部屋のカーテン」用の「カーテン用運転コース」、「リビングのカーテン」用の「カーテン用運転コース」、「寝室のカーテン」用の「カーテン用運転コース」といったようにさらに細分化して時間間隔を管理することができる。そして、例えば、「子供部屋のカーテン」用の「カーテン用運転コース」の動作内容は、その「子供部屋のカーテン」用の「カーテン用運転コース」について記憶されている時間間隔に応じて調整し、「リビングのカーテン」用の「カーテン用運転コース」の動作内容は、その「リビングのカーテン」用の「カーテン用運転コース」について記憶されている時間間隔に応じて調整するようにすることで、対象とするカーテンそのもの、つまり、洗濯処理の対象とされる洗濯物そのものの汚れ度合いに応じた最適な洗濯を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や拡張を行うことができる。即ち、例えば、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。また。洗濯機1に追加される洗濯物処理コースは、「カーテン用運転コース」、「防水性衣類用運転コース」、「帽子用運転コース」に限られるものではなく、一般的に洗濯機に標準的に備えられる運転コース以外の運転コースであれば種々の運転コースを適用することができる。
また、運転コースの構成や動作内容の調整は、上述した実施形態に例示したものに限られるものではなく、洗濯処理の対象とされる洗濯物の種類や特性などに応じて調整することができる。
また、洗濯機1は、「追加運転コース」の実行に必要な各種のプログラムやデータを通信部34を介して取得する構成に限られるものではなく、例えばUSB端末などの外部機器が接続される接続端子を備え、その接続端子に接続された外部機器から必要なプログラムやデータを取得する構成としてもよい。
また、制御装置30は、例えば、ある運転コースを前回実行してから今回実行するまでの間に春の期間が含まれている場合には、当該運転コースの動作内容を春用の動作内容となるように調整し、夏の期間が含まれている場合には、当該運転コースの動作内容を夏用の動作内容となるように調整するように構成してもよい。春の期間においては、洗濯物に花粉が付着しやすい。そのため、春用の動作内容としては、例えば、洗浄槽3内への給水量を増やすことが考えられる。また、夏の期間においては、洗濯物に汗や皮脂の汚れが付着しやすい。そのため、夏用の動作内容としては、例えば、洗浄槽3内へ投入する洗剤量を増やすことが考えられる。なお、季節に基づく動作内容の調整例は、あくまでも例示であり、季節の特性に応じて種々の調整を行うことができる。
また、洗濯機1に備えられるタンクは、洗剤を貯留する洗剤タンク15や柔軟剤を貯留する柔軟剤タンク16に限られるものではなく、例えば、消臭剤を貯留する消臭剤タンク、除菌剤を貯留する除菌剤タンク、漂白剤を貯留する漂白剤タンクなど、洗濯物に何らかの処理を施す種々の処理剤を貯留するタンクであれば種々の種類のタンクを適宜採用することができる。また、給水部4に備えられる複数のタンクは、同じ種類の処理剤を貯留するタンクであってもよいし、異なる種類の処理剤を貯留するタンクであってもよい。また、洗濯機1は、給水部4に1つのタンクを備える構成としてもよし、3つ以上の複数のタンクを備える構成としてもよい。また、洗剤用計量ポンプ17および柔軟剤用計量ポンプ18は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
また、本実施形態は、回転槽の回転中心軸が鉛直方向に延びる、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有する洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有しない洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、洗濯物の消臭、脱臭、除菌、漂白など、洗濯物に対して何らかの処理を施す装置であれば、種々の洗濯物処理装置に適用することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機(洗濯物処理装置)、11は自動投入部、41は運転コース実行部(洗濯物処理コース実行部)、42は時間間隔記憶部、43は動作内容設定部を示す。

Claims (6)

  1. 洗濯物を処理する洗濯物処理コースを実行する洗濯物処理コース実行部と、
    前記洗濯物処理コース実行部が前記洗濯物処理コースを実行した時間間隔を記憶する時間間隔記憶部と、
    前記時間間隔記憶部が記憶している時間間隔に応じて、前記洗濯物処理コースにおける動作内容を設定する動作内容設定部と、
    を備える洗濯物処理装置。
  2. 前記洗濯物処理コース実行部は、実行可能な前記洗濯物処理コースを追加可能である請求項1に記載の洗濯物処理装置。
  3. 前記時間間隔記憶部は、前記洗濯物処理コースにおいて処理される洗濯物ごとに前記時間間隔を記憶する請求項1または2に記載の洗濯物処理装置。
  4. 前記動作内容設定部は、前記時間間隔記憶部が記憶している時間間隔に応じて、前記洗濯物処理コースにおける動作内容に、洗濯物の処理を促進する促進動作を含ませる請求項1から3の何れか1項に記載の洗濯物処理装置。
  5. 洗濯物を処理する洗濯物処理剤を自動的に投入する自動投入部を備える請求項1から4の何れか1項に記載の洗濯物処理装置。
  6. 前記動作内容設定部は、前記時間間隔記憶部が記憶している時間間隔に応じて、前記洗濯物処理コースにおける所定の動作の実行回数を調整する請求項1から5の何れか1項に記載の洗濯物処理装置。
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