JP7335276B2 - 骨の伸延/圧迫装置および方法 - Google Patents

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Description

大腿骨、脛骨、または上腕骨などの長骨が完全な骨折を被った場合に、この長骨は、プレート、くぎ、またはねじなどのインプラントに対して装着することによってしばしば治療される。このインプラントは、骨を補強し治癒中に骨をアラインメント状態に維持するために外科的に導入される内部固定デバイスである。
骨折した骨、具体的には腕または脚の骨に対して付着した軟組織は、骨を軸方向に圧迫し得る。この圧迫により、骨片は骨が固定される前に変位構成に保持されるおそれがある。外科医は、骨片がそれらの解剖学的位置へと戻されインプラントで固定されることが可能となる前に、骨に対して引張力を印加することによりこの圧迫力を克服することが必要となる場合がある。このために、手術中に伸延器が使用される場合がある。伸延器は、骨中に途中まで駆動された一対のピンに対して装着され、次いでこれらのピンを介して骨に対して引張力を印加し得る。インプラントを用いた骨折の軽減および骨の固定の後に、ピンおよび伸延器は、手術の完了前に取り外される。
広く一般的に使用される伸延器は、DePuy Synthesから市販されている。この伸延器は、その目的にはかなうものであるがユーザフレンドリではない。手術室内でのこの伸延器の組立ては困難である。組み立てられた伸延器の調節は非効率的である。手術後の伸延器の分解は長時間を要する。改良された伸延器が必要とされている。
米国特許出願第15/654,641号
本開示は、骨を伸延および/または圧迫するための装置および方法を提供する。例示の装置は、雄ねじ山を有するロッドを備え得る。この装置は、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリをさらに備えてもよく、これらのアセンブリはそれぞれ、ロッドに対して結合されまたは結合されるように構成され、骨中へ延在する各ピンに対して装着されるようにそれぞれ構成され得る。この装置は、ナットをさらに備えてもよく、このナットは、雄ねじ山に係合されまたは係合されるように構成され、回転されることによりロッドに沿って第2のアセンブリを駆動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アセンブリのうちの少なくとも1つが、単一の把持可能部材を操縦することにより除去され得る少なくとも2つの回転自由度を有し得る。いくつかの実施形態では、ロッドおよび第2のアセンブリが、ロッドを中心とする第2のアセンブリの回転を防止するとともに、ロッドに沿った第2のアセンブリの軸方向移動を可能にするように相互に連携するように構成された回転防止特徴部を有し得る。
本開示の態様による、複数のピンを介して脛骨および骨折した大腿骨に対して装着された伸延/圧迫装置を備える例示のシステムを示す図である。 本開示の態様による、図1の装置のロッドと、さらに長いロッドアセンブリを形成するためにこのロッドに対して同軸状に取り付けられる例示のオプションのロッド延長部との分解図である。 ロッド延長部がロッドに対して取り付けられた状態にある、ロッドとロッド延長部との間の接合部のほぼ近辺における図2のロッドアセンブリの部分側面図である。 図2Aの線3-3にほぼ沿った、図2のロッドアセンブリの部分断面図である。 図2の線4-4にほぼ沿った、図2のロッドの端面図である。 装置の固定ピン保持アセンブリの近辺における、しかしロッドの端部に対して取り付けられたピン保持アセンブリの定置のベースのみを示す、図1の装置の選択された態様の部分立面図である。 ユーザが一連の可能な回転位置(および/または径方向配向)のうちから、ベースの、ある回転位置(および/または径方向配向)を選択することが可能になるように、種々の構成において図5の定置のベースの対応する対合構造部に嵌着するロッドの対合構造部の近辺における図2のロッドの部分図である。 図5の線7-7にほぼ沿った、図5の定置のベースの端面図である。 図7の線8-8にほぼ沿った、図5のロッドおよびベースの部分断面図である。 図5の線9-9にほぼ沿った、図5のロッドおよびベースの部分断面図である。 装置の可動ピン保持アセンブリおよび伸延ナットの近辺における、しかしロッド上に摺動可能に配設されたアセンブリのベースのみを示す、図1の装置の選択された態様の別の部分立面図である。 分離状態における、図10の伸延ナットの軸方向図である。 ナットの固定部材がロッドの雄ねじ山に係合した状態にある、図10の線12-12にほぼ沿った図10のロッド、ベース、およびナットの断面図である。 図12におけるものと同様の、しかしナットの固定部材がロッドの雄ねじ山から係合解除された状態にある、図10のロッド、ベース、およびナットの別の断面図である。 分離状態における、図12および図12Aのナットの固定部材の等角図である。 図10の線14-14にほぼ沿った、図1の装置の選択された態様の断面図である。 図14の線15-15にほぼ沿った、図1の装置の別の断面図である。 アセンブリの結合部分の近辺における、図1の装置のいずれかのピン保持アセンブリの部分図である。 図16の線17-17にほぼ沿った、図16の結合部分の断面図である。 アセンブリに対してロックされるピンが存在する状態において図16の線18-18にほぼ沿った、図16のピン保持アセンブリの部分断面図である。 ロッドにより画定される長軸に対して横軸方向(例えば直交方向)の面内におけるチューブの角度調節可能性を示すための、アセンブリのチューブが1つの配向にある状態にある、図16のピン保持アセンブリの部分端面図である。 ロッドにより画定される長軸に対して横軸方向(例えば直交方向)の面内におけるチューブの角度調節可能性を示すための、アセンブリのチューブが別の異なる配向にある状態にある、図16のピン保持アセンブリの部分端面図である。 ロッドにより画定される長軸に対して平行な面などの、図19Aおよび図19Bにおける面とは異なる面内でのチューブの追加的な角度調節可能性を示すための、アセンブリのチューブが1つの配向にある状態における、図16のピン保持アセンブリの部分上面図である。 ロッドにより画定される長軸に対して平行な面などの、図19Aおよび図19Bにおける面とは異なる面内でのチューブの追加的な角度調節可能性を示すための、アセンブリのチューブが別の異なる配向にある状態における、図16のピン保持アセンブリの部分上面図である。 アウトリガーの長軸の配向の例示の調節可能性が破線輪郭で示された、装置の第1のピン保持アセンブリと第2のピン保持アセンブリとの間のある位置にてロッドの雄ねじ山に係合されたクランプを有する第3のアセンブリすなわちアウトリガーの近辺における、図1の装置の部分図である。 アウトリガーの反対側の面を示す点を除いては図21と同様である、図1の装置の別の部分図である。 アウトリガーの長軸を含みロッドの長軸に対して平行である面内においてアウトリガーを貫通する、図21のアウトリガーおよびロッドの部分断面図である。 図22中の「図24」により示唆される領域のほぼ近辺における、およびクランプとロッドの雄ねじ山との間の係合の例示の構成を示す、アウトリガークランプおよびロッドの部分断面図である。
本開示は、骨を伸延および/または圧迫するための装置および方法を提供する。例示の装置は、雄ねじ山を有するロッドを備え得る。この装置は、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリをさらに備えてもよく、これらのアセンブリはそれぞれ、ロッドに対して結合されまたは結合されるように構成され、骨中へ延在する各ピンに対して装着されるようにそれぞれ構成され得る。この装置は、ナットをさらに備えてもよく、このナットは、雄ねじ山に係合されまたは係合されるように構成され、回転されることによりロッドに沿って第2のアセンブリを駆動するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリの少なくとも一方が、結合部分を備えてもよく、この結合部分は、ピン受け軸を画定し、ロッドと連係するベースに対して連結される。この結合部分および/またはその固定アセンブリは、ベースに対するピン受け軸の配向が一対の非平行面のそれぞれの面内で調節可能である調節可能構成を有し得る。また、結合部分および/または固定アセンブリは、この一対の非平行面のそれぞれの面内における配向が固定される固定構成を有し得る。いくつかの実施形態では、結合部分および/または固定アセンブリは、結合部分および/または固定アセンブリの単一の把持可能部材を移動させることにより調節可能構成と固定構成との間で変更されるように構成され得る。任意には、把持可能部材は、回転により操縦されてもよく、および/または中央本体からそれぞれ異なる方向に突出する一対の翼部などの1つまたは複数の翼部を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、ロッドは、雄ねじ山を横断する少なくとも1つの回転防止特徴部を有し得る。例えば、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部は、特に1つまたは複数のスロット、1つまたは複数のフラット、またはそれらの組合せからなるものであってもよい。第2のアセンブリは、ロッドに沿った第2のアセンブリの軸方向移動を可能にするとともにロッドを中心とする第2のアセンブリの回転を防止するために、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部と連携するように構成された少なくとも1つの回転防止特徴部を有してもよい。例えば、第2のアセンブリの回転防止特徴部は、少なくとも部分的にロッドの軸方向スロット内に位置するまたは位置するように構成された少なくとも1つの突出部材からなるものであってもよく、および/または対応する個数のロッドの軸方向フラットと連携するための1つまたは複数のフラットからなるものであってもよい。ロッドおよび第2のアセンブリのこれらの回転防止特徴部は、いかなる追加のロッキング作用も必要とすることなくロッド上において第2のアセンブリを回転的に安定化させ得るとともに、第2のアセンブリが骨の伸延/圧迫のためにロッドに沿って移動するのを可能にし得る。
いくつかの実施形態では、第1のアセンブリは、第1のベースを備えてもよく、この第1のベースは、ロッドに対して事前装着される(例えば固定的におよび/または取外し不能に装着される)、またはロッドの長軸を中心とした第1のベースの1つのみのまたは有限数のみの複数の所定の回転位置(および/または径方向配向)にてロッドに対してロックされるように構成される。換言すれば、第1のベースの配向は、ロッドを中心としておよび/または第2のアセンブリのベース(第2のベース)に対して段階的に調節可能であり得る。任意には、第1のベースの所定の回転位置(および/または径方向配向)は、360/n度だけ相互からオフセットされてもよく、ここでnは、整数値を有する。第1のベースおよび第2のベースの相互に対する径方向配向は、整列するように、または段階的に(例えば360/n度の増分で)調節可能な角度オフセットを有するように調節され得る。任意には、第1のベースは、第1のベースがロッドに対してロックされるように、ロッドからの第1のベースの軸方向取外しを防止するように構成されたロッキング部材を備え得る。いくつかの実施形態では、このロッキング部材は、固定構成に向かって付勢され得るものであり、任意には手による操縦によって、ロッドからの第1のベースの軸方向取外しを、ならびに/または回転位置のうちの異なる1つの回転位置および/もしくは径方向配向のうちの異なる1つの径方向配向への第1のベースの回転を可能にする解除構成へと調節されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、ロッキング部材は、第1のベースの配向が段階的に調節されるのを可能にするために、押されることによりロッドから第1のベースをロック解除し得るボタンを備えてもよい。任意には、第2のベースは、第1のベースの所定の回転位置のうちの1つに合致する所定の回転位置(および/または径方向配向)にてロッドに対して摺動可能に結合されまたは摺動可能に結合されるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のベースの所定の回転位置(および/または径方向配向)は、ロッドおよび第2のアセンブリの回転防止特徴部と連携することにより確立され得る。
いくつかの実施形態では、ナットは、相互に対して結合された本体および固定部材を備え得る。この固定部材は、ロッドのねじ山と係合するための展開構成と、雄ねじ山上でロッドに沿ってナットを摺動させ得る格納構成との間で本体に対して可動であり得る。ナットは、固定部材が格納構成にある場合に、ロッドに対して迅速に結合され得る、および/またはロッドに沿って所望の位置へとロッド上を軸方向に摺動され得る。いくつかの実施形態では、ナットは、固定部材のユーザインターフェース(例えばボタン構造部)を押すことおよび放すことのそれぞれによってロッドの雄ねじ山から係合解除され得るおよび再係合され得る。
いくつかの実施形態では、ナットおよびロッドは、ナットが軸方向荷重下におかれていない場合に(例えばナットが第2のアセンブリに対して圧力を印加していない場合に)相互に低摩擦螺合を有する、または有するように構成され得る。この低摩擦螺合により、ナットがロッド上において容易に旋回することが可能となり、それにより最小限のユーザの労力でロッドのねじ山部分に沿ったナットの迅速な螺動が実現され得る。例えば、ナットは、1つまたは複数の翼部(少なくとも2つの翼部または少なくとも3つの翼部など)を有してもよく、これらの翼部のいずれかが、ユーザの手(例えばその指)でフリックされることによりロッドを中心としてナットを旋回させ得る。ナットは、相互に対して移動するように構成されたパーツを有さなくてもよく、または例えば本明細書の他の箇所で説明されるような本体および固定部材を備えてもよい。
いくつかの実施形態では、この装置は、クランプを備える第3のアセンブリを備えてもよく、このクランプは、ロッドに対して第3のアセンブリを取り付けるように構成される。クランプは、クランプがロッドに対してロックされるようにロッドの雄ねじ山に係合するように構成された顎部を有し得る。これらの顎部は、ロッドの長軸に対して直交方向においてロッドおよびクランプを相互に対して移動させることによりロッドのあるセクションがこれらの顎部の間に配置され得るように、雄ねじ山の直径よりも大きくなるように調節可能である口部を形成してもよい。これらの顎部の少なくとも一方が、雄ねじ山の一部分と相補的である1つまたは複数の溝を画定してもよい。ロッドの雄ねじ山は、一対のフランクの間に位置するクレストを形成してもよく、クランプの顎部の少なくとも一方が、クランプがロッドに対してロックされた場合にクレストに対してフランクのうちの少なくとも1つを優先的に係合させるように構成されてもよい。
本開示の装置および方法は、先行技術を上回る様々な利点を提供し得る。例示の利点としては、迅速かつ容易な組立ておよび分解、ツールを必要としない完全な調節可能性、および/または装置が調節されるユーザインターフェースの少数化が含まれ得る。追加的なおよび/または代替的な例示の利点としては、ロッドに沿ったナットの迅速な並進移動および/または回転移動、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリがロッドに対して依然として結合された状態にある間に第1のアセンブリと第2のアセンブリとの間に第3のアセンブリ(アウトリガー)を取り付ける能力、および/または取外し可能パーツの少数化が含まれ得る。第1のアセンブリおよび第2のアセンブリはそれぞれ、取外し可能パーツを有さなくてもよく、したがってユーザにより誤って分解されることが不可能となるように構成されてもよい。
本開示のさらなる態様が、以下の章、すなわち(I)システム概要、(II)ロッド、(III)定置のベース、(IV)摺動可能ベースおよびナット、(V)結合部分、(VI)アウトリガー、(VII)骨を伸延/圧迫する方法、(VIII)システム構成および構成要素、ならびに(IX)選択された実施形態において説明される。
I.システム概要
本章は、1つまたは複数の骨54、55中へ延在する少なくとも2つのピン52a、52bを保持するための伸延/圧迫装置50を備える例示のシステム40の概要を示す。図1を参照されたい。
装置50は、組み立てられた形態で、またはユーザにより組み立てられるように複数の別個の構成要素として提供され得る。この装置は、ねじ山ロッド56と、一対のピン保持アセンブリ58、60(ピンホルダとも同義的に呼ばれる)とを備え得る。各ピン保持アセンブリ58、60は、ロッドに対して各ピン52a、52bを連結する。アセンブリ58、60間のロッド56に沿った軸方向距離(およびピン52a、52b間の距離)は、これらのアセンブリを相互に対して軸方向移動することにより調節可能であり、これらのアセンブリの少なくとも一方が、それらの長軸62に対して平行なロッドに沿って摺動可能である。例えば、図示する実施形態では、固定ピン保持アセンブリ58が、ロッド上の固定軸方向位置にてロッド56に対して取り付けられる定置のベース64を有し、可動ピン保持アセンブリ60が、ロッドに対して摺動可能に結合される摺動可能ベース66を有する。ロッド56、定置のベース64、および摺動可能ベース66のさらなる態様は、章II~章IVにおいてなど、本明細書内の他の箇所で説明される。
いくつかの実施形態では、摺動可能ベース66の移動は、ベースの少なくとも1つの回転防止特徴部68とロッド56により画定された少なくとも1つの回転防止特徴部70との間の連携によりロッド56上において軸方向に案内され得る。ロッド56および摺動可能ベース66のこれらの回転防止特徴部は、ロッドに沿ったベースの並進運動を可能にしつつ、ロッドを中心とするベースの回転を協働的に阻止するように構成される。図示する実施形態では、ロッド56の回転防止特徴部70はスロットであり、回転防止特徴部68はスロット内に少なくとも部分的に位置する突出部材である。他の実施形態では、回転防止特徴部68、70は、円対称性(特徴部68)および均一なねじ山深さ(特徴部70)からの任意の適切な対応する偏差をもたらし得る。例えば、各回転防止特徴部68が、フラットであり、このフラットが、やはりフラットである回転防止特徴部70に対面してもよい。別の例としては、回転防止特徴部68が、凹部を備え、回転防止特徴部70が、この凹部内に少なくとも部分的に位置するように構成された少なくとも1つの突出部材を備えてもよい。
長軸62に対して平行であるピン保持アセンブリ60の軸方向移動は、ロッド56と螺合状態になるように構成された1つまたは複数のナット72a、72bにより制限および駆動され得る。これらのナットは、実質的に相互に同等のものであってもよい(または同等のものでなくてもよい)。図示する実施形態では、外側ナット72a(アセンブリ58、60間に位置しない)は、ロッドを中心としておよび可動アセンブリ60の摺動可能ベース66に対接して回転されることにより、固定されたアセンブリ58に向かって可動アセンブリ60を駆動し、骨に対して圧迫力を印加し得る。内側ナット72b(アセンブリ58、60間に位置する)は、ロッドを中心としておよび可動アセンブリ60の摺動可能ベース66に対接して回転されることにより、固定されたアセンブリ58から離れるように可動アセンブリを駆動し、骨に対して伸延力を印加し得る。いくつかの実施形態では、各ナットが、摺動可能構成と回転可能構成との間でナットを変更するために相互に対して移動するパーツを有してもよい。摺動可能構成では、ナットは、ロッドの雄ねじ山74に係合することなく長軸62に沿って軸方向に摺動することが可能である(ナットの軸方向位置の大まかな調節を目的として)。回転可能構成では、ナットは、ナットが回転されると、雄ねじ山74に係合し螺動前進により移動し得る(ナットの軸方向位置の微調節を目的として)。ナット72a、72bのさらなる態様は、章IVにおいてなど、本明細書内の他の箇所で説明される。
各ピン保持アセンブリ58、60は、ピンに対してベースを連結するためにベース(64または66)および対応するピン(52aまたは52b)に係合する結合部分76を有し得る。結合部分76は、ベースおよびピンの両方に対して固定的に装着可能であってもよい。例えば、図示する実施形態では、結合部分は、ベースに対して装着するためのクランプ78と、ピンのあるセクションを受けるためのチューブ80と、チューブに対してピンをロックするための止めねじ82とを有する。単一の把持可能部材84などのユーザインターフェースが、調節可能構成と固定構成との間で結合部分を変更するためにユーザによって操縦(例えば回転)され得る。調節可能構成では、チューブ80(および具体的にはその長軸86)の配向は、少なくとも1つの面内においておよび/または一対の非平行面内において(一対の直交面など)対応するベース(64または66)に対して調節可能であってもよい。例えば、この配向は、ロッド56の長軸62に対して直交する第1の面内と、長軸62に対して平行である第2の面内とにおいて調節可能であってもよい。固定構成では、両面内における長軸86の配向は、対応するベースに対して固定され得る。結合部分76のさらなる態様は、章Vにおいてなど、本明細書の他の箇所で説明される。
任意には、装置50は、ロッド56に対して取付け可能である第3のアセンブリ、すなわちアウトリガー88を備え得る。アウトリガーは、クランプ90を使用してロッドの雄ねじ山74に係合し得る。したがって、アウトリガーは、ベース64、66間またはロッドの一方の端部と両ベースとの間においてロッド56に対して取り付けられ得る。顎部がロッドに対接して締め付けられる前に、ロッド56のあるセクションが、クランプおよびロッドを相互に対してロッドの長軸に対する直交方向へ移動させることにより、クランプ90の顎部の間に位置決めされ得る。換言すれば、クランプ90は、ロッドのいずれの端部に対するアクセスも伴うことなく、ロッドの横の位置からロッド上に配置され得る。この側方装備の能力により、アウトリガーは、両ベース64および66がロッドに対して依然として結合された状態(例えばロッド上において定位置に固定された状態)のままにありながら、ベース64と66との間においてロッドに対して取り付けられ、ロッドから取り外されることが可能となり得る。
アウトリガーは、クランプ90に対して結合された長尺部分92を備え得る。長尺部分92は、把持可能部材94などのユーザインターフェースを形成する近位領域と、アーム96を備える遠位領域とを有し得る。把持可能部材94は、クランプ90を開閉するために、およびクランプ(およびロッド56)に対するアーム96の配向を固定するために操縦(例えば回転)され得る。いくつかの実施形態では、アーム96により画定された長軸の配向は、ロッド56の長軸62に対して平行な面内において調節可能であってもよい。遠位クランプ98が、アーム96に対して第3のピン52cまたはツールを取り付け得る。第3のピンは、プレートなどの固定デバイスが骨片に対して装着されつつある間に骨片を定位置に保持し得る。アームに対して取り付けられ得る例示のツールとしては、特に骨クランプ、組織スプレッダ、深さゲージ、または関節アラインメントガイドが含まれる。被験者の脚の関節アラインメントのために適し得る例示のガイドは、2017年7月19日に出願された米国特許出願第15/654,641号において説明されており、この特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。アウトリガー88のさらなる態様は、章VI内になど、本明細書の他の箇所で説明される。
ピン52a、52b、および52cは(もしあれば)、任意の適切な骨中に、および各ピンの任意の適切な部分が骨から突出した状態において配置され得る。図示する実施形態では、ピン52aは、脛骨54中に設置され、ピン52bは、大腿骨の骨折部100の解剖学的近位の位置にて大腿骨55中に設置され、ピン52cは、骨折部100と膝との間の位置にて大腿骨中に設置される。装置50と共に使用するのに適し得る他の骨およびその骨中の不連続部は、以降の章VIIにおいて説明される。
各ピン52a~52cは、任意の適切な構造を有してもよい。ピンは、円筒状であってもまたは円筒状でなくてもよい長尺シャフトを有してもよい。ピンの少なくとも前縁セクションなど、少なくともあるセクションが、雄ねじ山を有してもよく、またはピンが、ねじ山を有さなくてもよい。ピンの後縁端部セクションが、ドライバのコレットに係合されるように構成されてもよく、例えば少なくとも1つのフラット102を備えてもよい。ピンは、その後縁端部に形成されたヘッドを有してもまたは有さなくてもよい。適切であり得る例示のピンとしては、特にシャンツピン/ねじまたはシュタインマンピン等が含まれる。
II.ロッド
本章は、装置50の例示のロッド56(図1を参照)と、ロッドの有効長さを増大させるためにロッドの端部に装着するための例示のロッド延長部104とのさらなる態様を説明する。図2、図2A、図3、および図4を参照されたい。
図2は、対合することによってより大きな長さのロッドアセンブリ106を形成するための、長軸62上で同軸状に配置されたロッド56およびロッド延長部104を示す。ロッド56は、少なくとも1つの雄ねじ山74を備えるねじ山部分108と、ねじ山部分から軸方向に続きロッドの両端部112、114の一方を形成する非ねじ山部分110とを有し得る。ロッドは、1つのみのらせん経路をたどる単一の雄ねじ山、またはほぼ同一ピッチからなり、特にピッチ未満だけ相互から軸方向にオフセットされた2つ以上のらせん経路をたどる2つ以上の雄ねじ山を有し得る。
非ねじ山部分110は、ロッドに対して取り付けられる場合に定置のベース64(図1および章IIIを参照)またはロッド延長部104により係合される様々な表面特徴部116を画定し得る。これらの表面特徴部は、ロッドの長軸62に沿ったベースもしくはロッド延長部の軸方向運動を制約するように、および/または長軸を中心とするベースもしくはロッド延長部の回転運動を制約するように構成され得る。例えば、非ねじ山部分110は、ベースまたはロッド延長部の軸方向運動を制約するために直径を小さくされたネック領域118を画定し得る。このネック領域は、長軸62を中心として部分的にまたは完全に延在する周方向凹部として説明され得る。さらにまたは代替的には、非ねじ山部分は、少なくとも1つの軸方向くぼみ120を画定してもよい。各くぼみ120は、長軸62に対して平行に長尺であり得、端部114の末端まで実質的に延在し得る。図示する実施形態では、ロッド56は、長軸62を中心として180度だけオフセットされた一対の軸方向くぼみ120を画定するが、任意の個数のくぼみおよび/または任意の量の角度オフセットが適切であり得る。
ロッド延長部104は、長尺シャフト122を有し得る。このシャフトは、ロッド56の非ねじ山部分110の長さの少なくとも一部がシャフト内部に受けられ得るように中空であってもよい(図2Aおよび図3を参照)。図示する実施形態では、シャフト122は、その長軸に沿ってシャフトを完全に貫通して延在するチャネル124を画定する。シャフト122は、ロッドの表面特徴部116と同様である表面特徴部116a(例えばネック領域118aおよび軸方向くぼみ120a)を画定するなどロッドの非ねじ山部分110に合致する非ねじ山部分110aを有し得る。この設計により、ベース64(図1を参照)またはロッド延長部104の1つまたは複数の追加のコピーが、シャフト122の端部に対して取り付けられることが可能となる。さらに、シャフトは、ロッドおよびロッド延長部が軸方向において相互に対合される場合に軸方向くぼみ120のうちの1つの中に受けられるように構成された対合突出部126を備えることにより、ロッドの長軸を中心とする回転を制約し得る。突出部126は、一体的に形成されてもよく、またはシャフトの本体に対して装着され内方に突出する短ペグなどの個別の構成要素により形成されてもよい。
ロッド延長部104は、ネック領域118の内外へと動くことによりロッド延長部の軸方向取外しをそれぞれ制約するおよび可能にする保持部材128を備え得る(図3を参照)。例えば、図示する実施形態では、ロッド延長部は、シャフト122により画定されたそれぞれのボア132内に部分的にそれぞれが位置する一対のボール130を有する。各ボール130は、ボールがネック領域118のくぼみ内に部分的に位置決めされる保持位置(図3におけるように)と、ボールがロッドからのロッド延長部の取外しを阻止しない非保持位置との間においてシャフト122に対して径方向に可動である。
各ボール130の位置は、ロッド延長部104に対して同軸状に連結されたカラー134により制御され得る。カラー134は、ばね136により付勢された軸方向位置を有し得る。クリップ138が、カラー134の移動に対する制限を設定し、シャフト122上にカラーを保持し得る。カラーは、ブロック構造部140が移動されるまでボール130の外方移動を防止するブロッキング構造部140を備え得る。ユーザは、クリップ138から離れる方向へとシャフト122上においてカラー134を軸方向に摺動させることによりばね136を圧縮することができ、これによりボール130は、径方向外方へと移動することが可能となり、ロッド延長部104は、ロッド56から軸方向に取り外さることが可能となる。
図2、図2A、および図4は、ロッド56により画定された回転防止特徴部70と、横断する雄ねじ山74とを示す。各回転防止特徴部70は、スロット(図示するような)、フラット、または雄ねじ山74中に形成された他の構造部であってもよい。回転防止特徴部70は、長軸62に対して平行になど、ロッド56に沿って長尺であってもよく、直線状であってもよい。回転防止特徴部は、開口端部を有してもよく(図4を参照)、一方でその反対側端部は、閉じられてもよい(または閉じられなくてもよい)。回転防止特徴部70は、ねじ山の少なくとも大部分の回転などの複数の一連の回転のそれぞれからねじ山74の一部分(例えば短セクション141)を除去し得る。短セクション141は、ねじ山74の谷底142まで除去されてもよくまたは除去されなくてもよい。したがって、回転防止特徴部70の底部表面領域143は、谷底142よりも長軸62に対してより近くに位置してもよくまたはより近くに位置しなくてもよい。各回転防止特徴部70は、ロッド56の長さの大部分および/またはねじ山部分108の長さの大部分にわたり延在し得る。回転防止特徴部は、その長さ方向に沿って深さおよび幅に関して実質的に均一であってもよい。回転防止特徴部70、および非ねじ山部分110により画定されたくぼみ120は、ロッド56の同一の側に位置し長軸62を含む同一面により二等分されるなど、ロッドの周囲において相互に実質的に同一の周方向位置を有し得る(図2および図2Aを参照)。
III.定置のベース
本章は、図1の装置50における固定ピン保持アセンブリ58の定置のベース64と、ロッドの長軸を中心とする所定の一連の回転位置(および/または径方向配向)の各位置(および/または配向)においてロッド56に対してベース64をロックするための取付けインターフェースとのさらなる例示の態様を説明する。図5~図9を参照されたい。
図5は、ロッド56の非ねじ山部分110に対して取り付けられた固定ピン保持アセンブリ58のベース64を示す(さらに図1および図2を参照)。いくつかの実施形態では、ベース64(および/またはベース66)あるいは対応するピン保持アセンブリ58(および/またはアセンブリ60)が、タワーまたはタワーアセンブリと呼ばれる場合がある。ベース64は、非ねじ山部分110の少なくともあるセクションまたはすべてを受けるために軸方向貫通開口などの軸方向開口を画定するスリーブ144を備えるフレームを形成し得る。このベースは、スリーブ144に対して装着される(例えば固定的に装着される)1つまたは複数のレッグ146を有し得る。各レッグ146の近位端部は、スリーブ144に隣接し装着され得る。レッグ146の遠位端部同士は、ここに図示されるようにスリーブ144の反対側に位置するブリッジ147と相互に対して装着され(例えば固定的に装着され)て閉ループフレームを形成し得る。スリーブ144およびブリッジ147は、ベース64がロッド56に対して取り付けられた後に、ロッド56の長軸62に対して直交方向においてレッグ146により相互からオフセットされ得る。スリーブおよびブリッジは、相互に対して平行であり相互から離間されるそれぞれの軸を画定し得る。いくつかの実施形態では、各レッグ146の直径は、レッグまたはブリッジのいずれかに対して同一サイズのクランプを装着するのを容易にするために、ブリッジ147の直径と同一であってもよい。
ロッド56およびベース64は、相互に対して少なくとも部分的に相補的である対合構造部148および149(または149a)をそれぞれ画定し得る(図6~図8を参照)。これらの対合構造部は、ロッドの長軸62を中心とする相互に対する回転を制約するために、ロッド56およびベース64の相互に対する軸方向運動によって相互に対合され得る。例えば、特にロッド56は、ベース64の1つまたは複数の対応する突出部152(または152a)と相補的である1つまたは複数の凹部150を有してもよく、またはその逆でもよく、またはその組合せであってもよい。これらの対合構造部は、ベースの回転位置/径方向配向を設定するために、ベースの1つのみの回転位置において、あるいはロッド56を中心とするベースの複数の異なる代替的な回転位置(および/または径方向配向)ごとにおいて、相互に対合するように構成され得る。これらの位置/配向は、特に180度、120度、90度、60度、または45度などの任意の適切なオフセット角度で相互からオフセットされ得る。したがって、ベース64の位置/配向は、所定の増分だけ回転的に調節可能となり得る。図示する実施形態では、ロッド56の対合構造部148は、周方向の一連の軸方向凹部150を画定し(図6を参照)、ベース64の対合構造部149は、それぞれの対向する対の凹部150中に代替的に嵌入する一対の突出部152を有する(図7および図8を参照)。突出部152(および152a)は、スリーブ144と一体的に形成されてもよく、または図示する実施形態におけるようにスリーブ144とは別個に形成されてもよい(図8を参照)。
ベース64は、スリーブ144のいずれかの端部に進入するロッド56に対して取り付けられるように構成され得る。ベースは、ロッド56の凹部150と嵌着するようにスリーブ144の各端部に位置決めされたそれぞれの突出部152、152aを有し得る(図8を参照)。したがって、ベースは対称的であり得る。
ロッド56からのベース64の軸方向取外しは、ベースに対して可動的に結合されるロッキング部材154により制約され得る(図5、図7、図8、および図9を参照)。ロッキング部材は、ロッド56のネック領域118またはロッド延長部104のネック領域118aと連携して(図2を参照)、ロッド56の長軸62に対して平行なベース64の分離並進運動を阻止し得る。ロッキング部材154は、ヘッド156およびシャフト158を有し、シャフトは、幅広領域160および幅狭領域162を有し得る。図8および図9に示すように、ばね164が、固定構成へとロッキング部材154の位置を付勢し得る。この構成では、幅広領域160は、シャフト158の幅広領域160とネック領域118の壁部との間の接触によりロッドからのベースの取外しが防止されるように、ネック領域118により形成されたくぼみ内に部分的に位置する。ロッド56からベース64をロック解除するために、ユーザは、ネック領域118とアラインメント状態に幅狭領域162を移動させるようにロッキング部材154を操縦し得る。例えば、図示する実施形態では、ユーザは、ボタンを形成するヘッド156に対して圧力を印加することによりばね164を圧縮することができ、それによりロッキング部材154は解除構成におかれる。ロッキング部材154が解除構成(すなわちベース64のロック解除構成)に保持された状態において、ユーザは、対合構造部148、149を相互から軸方向に係合解除させ得る。ロッド56およびベース64は、ロッド56の長軸62を中心として相互に対して回転され得る。対合構造部148、149は、異なる構成で相互に対合されることにより、ロッドを中心とするベースの異なる回転位置(および/または径方向配向)を確立することができる。ロッキング部材154に対する圧力が解消されると、ロッキング部材はその固定構成へと戻されることが可能となり、それにより異なる回転位置においてロッドに対してベースがロックされ得る。代替的には、ユーザは、ロッキング部材154をその解除構成へと移動させることによりベース64をロック解除することができ、ベース64は、ロッド56から軸方向に取り外され得る。ロッキング部材154およびネック領域118は、ロッド56の端部114がベース64のいずれかの端部内へと前進される場合に、ロッキング部材がネック領域にてロッド56に対してベース64をロックし得るように配置され得る。
いくつかの実施形態では、ピン保持アセンブリ58および/またはベース64は、装置の製造中にロッド56に対して結合され得る。例えば、アセンブリ58のベース64は、装置がユーザへ供給される前に、任意には固定的におよび/または取外し不能にロッド56に対して事前装着され得る。
IV.摺動可能ベースおよびナット
本章は、図1の装置50の摺動可能ベース66およびナット72b(および/またはナット72a)のさらなる例示の態様を説明する。図10~図12、図12A、および図13~図15を参照されたい。
図10は、ロッド56に対して摺動可能に結合された可動ピン保持アセンブリ60のベース66を示す。摺動可能ベース66は、特にスリーブ144、1つまたは複数のレッグ146、および/またはブリッジ147により形成されたフレームなどの、定置のベース64に関して上述した特徴部の任意の適切な組合せを有し得る(図5と比較されたい)。しかし、摺動可能ベース66は、ロッキング部材154を欠いてもよい。さらに、ロッド56の凹部150に対合するための突出部152、152aは、ロッド56の少なくとも1つの回転防止特徴部70と連携するための少なくとも1つの回転防止特徴部68で置換されてもよい(さらに図14および図15を参照)。回転防止特徴部68は、長軸62を中心とするロッド56に対するベース66の回転運動を制約しつつ、回転防止特徴部70に沿ったベース66の並進移動を可能にし得る。各回転防止特徴部68は、スリーブ144と一体的に形成されてもよく、または図示する実施形態におけるように、別個に形成されスリーブに対して装着される別の構成要素によって用意されてもよい。スリーブ144は、スリーブの両端部間に延在する軸方向チャネル166を画定し、各回転防止特徴部68は、チャネルに対して径方向内方に突出するなどチャネル166中に突出し得る。ベース66のがたつきを最小限にしつつ、ベース66をロッドに沿って自由に摺動可能にするために、回転防止特徴部68は、回転防止特徴部70の幅に合致する幅を有してもよく、および/またはスリーブ144の長軸に対して平行に長尺であってもよい。いくつかの実施形態では、スリーブ144は、スリーブの長軸を中心としてまたは長軸に沿って相互から離間される少なくとも一対の回転防止特徴部68を備えてもよい。例えば、スリーブ144は、ロッド56の一対のスロット内に受けられた一対の突出部材を形成してもよく、スリーブは、相互から回転的にオフセットされロッドにより(例えばロッドの雄ねじ山中に)画定された対応するフラットに連携する一対のフラットを形成してもよい。
ベース66は、ロッドの端部112がスリーブ144のいずれかの端部からスリーブに侵入する場合に、ベースが回転防止特徴部70にてロッド56に対して摺動可能に結合されるのを可能にする、図示するような対称構成を有し得る(さらに図2を参照)。回転防止特徴部70は、開口端部167を有してもよく、この開口端部167は、スリーブ144がロッド56上に配置されつつある場合に、回転防止特徴部68が特徴部70の長軸に対して平行に特徴部70にアクセスすることを可能にする。開口端部167は、ベース64がロッドの端部に対して取り付けられた後に、定置のベース64の反対側に位置し得る。ベース66および/またはピン保持アセンブリ60は、装置の製造中にロッド56に対して摺動可能に事前結合されてもよく、またはユーザによりロッドに対して結合されてもよい(例えば手術室内で)。
装置50は、ベース64または66のいずれがロッド56の各端部に組み付けられるべきであるかをユーザが迅速に判断するのを補助する、色分けされ得る特徴部を有し得る(図2、図5、図8、および図14を参照)。例えば、ロッド56は、両端部112、114に異なる色のリング168a、170aをそれぞれ有し得る。ベース64は、スリーブ144の両端部にリング170aの色と合致する一対のリング170bを有し得る。ベース66は、スリーブ144の両端部にリング168aの色と合致する一対のリング168bを有し得る(ロッドがいずれの端部からも受けられ得ることにより)。
一方または両方のナット72aおよび72bは、ロッド56のねじ山部分に沿った任意の位置において雄ねじ山74との係合とこのねじ山からの係合解除との間で調節されるように構成され得る(図10、図11、図12A、および図13を参照)。ナットは、相互に対して可動的に連結される本体172および固定部材174を有し得る。本体172は、円形アパーチャなどのアパーチャ176を画定してもよく、ロッド56は、このアパーチャ176を貫通して延在し得る。アパーチャ176は、ねじ山74が固定部材174により係合されない場合に、ロッドが自由に摺動するのを可能にするようにサイズ設定され得る。1つまたは複数の翼部178が、本体172の中央部分から径方向になど離れるように突出し得る。いくつかの実施形態では、ナットは、特に相互に反対側に位置する2つの翼部、3つの翼部(例えば120度だけ相互からオフセットされた)、または4つの翼部(例えば90度だけ相互からオフセットされた)を有する。これらの翼部により、手によるナットの把持および操縦が容易になる。
固定部材174は、溝領域182および摺動可能領域184を有する貫通開口180を画定し得る(図12、図12A、および図13を参照)。溝領域182は、ねじ山74の一部分に対して相補的であり、ロッドの横の位置からねじ山74と係合状態に配設されるように構成され得る。溝領域は、雄ねじ山74の1つまたは複数の対応するようにサイズ設定された長さと相補的である少なくとも1つまたは複数の溝186を有し得る。溝領域182は、ねじ山74の大径および小径に合致する大径および小径を画定し得る。対照的に、摺動可能領域184は、ねじ山74との係合を回避するように構成される。摺動可能領域184は、ねじ山74の大径よりも大きな最小直径を画定することにより、ねじ山に係合することなくナットがねじ山74の上を自由に移動することを可能にしてもよい。
固定部材174は、ロッド56の長軸62に対して横軸方向(例えば直交方向)において本体172に対して可動であってもよい。本体172に対して固定された一対のペグ188が、固定部材174により画定された開口190内で摺動し得る。これらの開口は、長軸62に対して直交方向に長尺であり得る。ナットのばね192が、図11および図12に示す展開構成へと固定部材174を付勢し得る。
展開構成では、溝領域182は、本体アパーチャ176の外周部よりもアパーチャにより画定された中心貫通軸に対してより近くに位置し得る(図11を参照)。ロッド56は、溝領域182により一方の側において係合され、アパーチャ176の壁部により対向側において接触され得る。溝領域182と雄ねじ山74との間の係合により、長軸62に対して平行なロッド56の並進運動が防止される(図12を参照)。しかし、ナットは、ねじ山74上での螺動前進によりロッドのねじ山部分に沿ったナットの位置を調節するために回転され得る。
ユーザは、図12に示す展開構成から図12Aに示す格納構成へと固定部材を推進するために、固定部材174により形成されたボタン194に対して圧力を印加し得る(さらに図11を参照)。格納構成においては、固定部材174の摺動可能領域184は、溝領域182がねじ山74から分離されロッド56の運動を阻止しない間に、アパーチャ176に整列され得る。したがって、ナットは、ロッド上へのナットの配置および/またはロッドに沿ったナットの位置の大まかな調節を目的として、長軸62に対して平行なロッドに沿ったナットの並進運動が可能となるようにロッド56上を自由に摺動し得る。
いくつかの実施形態では、ナットが上述のような可動パーツを有するか否かに関わらず、ナットおよびロッドは、ナットが軸方向荷重下におかれない場合(例えばナットが第2のアセンブリに対して圧力を印加していない場合)に、相互に低摩擦螺合を有するように構成され得る。この低摩擦結合により、ナットは、ロッドを中心として実質的に自由に旋回することが可能となって、最小限のユーザの労力で雄ねじ山に沿ったナットの迅速な螺動が実現され得る。例えば、ナットは、ナットの回転を駆動するためにユーザの手(例えばその指)でフリックされ得る1つまたは複数の翼部(1つまたは複数の径方向翼部など)を有し得る。任意には、ナットおよびロッドは、ユーザの指で翼部のうちの1つを1フリックすることにより、特にナットがロッドを中心として少なくとも約2回転、4回転、6回転、8回転、または10回転だけ旋回される、および/またはロッドに沿って少なくとも約1センチメートル、2センチメートル、または4センチメートルだけ移動されることが可能となるように構成され得る。いくつかの実施形態では、各翼部は、径方向に長尺であるなどロッドの長軸に対して横軸方向に長尺としてもよい。いくつかの実施形態では、各翼部は、雄ねじ山にて測定されるロッドの半径よりも実質的に大きな、ロッドの長軸からの距離おいて位置するように構成された外方端部を有してもよく、それによりユーザの手でナットに対してより多くのトルクを印加することが可能となる。この距離は、例えばロッドの半径の少なくとも約3倍、4倍、または5倍であってもよい。
V.結合部分
本章は、図1の装置50のピン保持アセンブリ58、60のいずれかのための例示の結合部分76のさらなる態様を説明する。図16~図18、図19A、図19B、図20A、および図20Bを参照されたい。
結合部分76は、ピン保持アセンブリのベース64または66に対してピン52aまたは52bを連結するように構成され得る。結合部分は、ピンの配向、および/または結合部分のチューブ80などのピン受け構造部により画定されたピン受け軸86の配向を変更することを可能にし得る。(ピン受け軸86の配向は、ピンが軸86と実質的に同軸状に配置される前および/または後に調節され得る)。この配向は、相互に横軸方向(例えば直交方向)である一対の面のそれぞれの中において対応するベース64または66に対して(およびロッド56に対して)調節され得、次いでこの配向は、固定され得る。
結合部分76は、クランプ196と、ピン支持部198と、固定軸202を画定する固定アセンブリ200とを備え得る(図16~図18を参照)。クランプ196は、ベース66(または64)に対する装着を可能にし得る。ピン支持部198は、ピン受け軸86を画定し、ピン支持部に対してピンをロックするように構成され得る。固定アセンブリ200は、一対の非平行面の各面内におけるピン52a(または52b)および/またはピン受け軸86の配向に関して調節可能構成と固定構成との間で結合部分76を変更するように操縦され得る。
クランプ196は、特にベースのレッグおよび/またはブリッジのあるセクションなど、いずれかのベース64、66のあるセクションを把持するように構成され得る。クランプ内におけるモーメントアームの配向は、ベースのこのセクションに対する非常に高い圧縮力を生成してクランプの滑動に抵抗し得る。
クランプ196は、ベース66のセクションを協働的に把持するための一対の顎部204、206を有し得る(図16、図17、図19A、および図19Bを参照)。例えば、図示するように、クランプは、クランプ196を貫通して延在するブリッジ軸208を画定するブリッジ147のセクションを把持し得る。ブリッジ軸208は、ロッド56の長軸62に対して平行であってもよい(さらに図1を参照)。結合部分76(およびしたがってピン受け軸86)の配向は、ロッド56の長軸62に対して直交方向の面内でブリッジ軸208を中心として結合部分が回転することにより一式として調節され得る(図19Aおよび図19Bを比較されたい)。
顎部204、206は、クランプの貫通軸に対して平行な(およびブリッジ軸208に対して平行な)1つまたは複数の軸を中心として相互に対して回転するために相互に対して枢動可能に連結され得る(図17を参照)。図示する実施形態では、2つの平行な離間された枢動軸を画定する枢動可能連結が、一対の枢動ペグ210と、これらのペグ間に延在するリンク部材212とにより実現される。
ピン支持部198は、支持本体214と、支持本体に対して固定的に装着されたチューブ80と、支持本体と螺合状態にある止めねじ82とを備え得る(図16~図18を参照)。ピン支持部198(およびしたがってピン受け軸86)の配向は、固定軸に対して直交方向の面内において固定軸202を中心としてクランプ196に対して一式としてピン支持部を回転させることにより調節され得る(図20Aおよび図20Bを比較されたい)。ピン支持部198は、結合部分76の調節可能構成のみにおいて動作が起こり得るクランプ196とのインターフェース216を形成し得る。
止めねじ82は、チューブ80に沿って中心に位置決めされなくてもよい(図20Aを参照)。この構成により、異なる標準長さのピンと共に使用することが可能となり得る。より長いピン(例えば図示するような長いシャンツピン)またはより短いピン(例えば短いシャンツピン)のいずれかが、止めねじ82によりチューブ80に対してロックされ得る。より短いピンと共に使用するためには、ピン支持部198は、固定軸202を中心として180度回転され、ピンは、図20Aの構成に関してチューブ80の反対側端部の外部へ延在し得る。
図18は、止めねじ82によりチューブ80に対してロックされたピン52aを示す。止めねじは、支持本体214と螺合状態に配置され、これは218にて矢印で示される。止めねじのシャフト222の遠位端部220が、ピン52aと緊密接触状態にあることにより、チューブ80に対してピンをロックし、これがピン受け軸86に沿ったピンの軸方向位置を固定する。把持可能部材224が、シャフト222に対して固定的に装着されることにより拡大ヘッドを形成し得る。把持可能部材は、止めねじ82を緩めるまたは締めるために、および/またはクランプ196に対するピン支持部198の回転を支援するために、手により操縦(例えば回転)され得る。止めねじ82が支持本体214内に設置された後に、ブロッキングインサート226が支持本体214内に設置されて(例えばピン保持アセンブリ58または60の製造中に)、使用中に支持本体214から止めねじ82が誤って取り外されるのを防止し得る。
固定アセンブリ200は、固定軸202に対して平行な方向においてベースクランプ196およびピン支持部198に対して圧力を印加するように構成され得る。固定アセンブリは、相互に螺合状態にある雌ねじ山構成要素228および雄ねじ山構成要素230を有し得る。固定軸202を中心とする構成要素228、230の相互に対する回転により、クランプ196およびピン支持部198の可動構成とロック構成との間で結合部分76が調節される。固定アセンブリは、クランプ196およびピン支持部198を貫通して延在し、下方からクランプ196に対しておよび上方からピン支持部198に対して調節可能な圧力を印加するように構成され得る。
構成要素228、230の一方は、固定軸202を中心とする回転を防止され得る。例えば、図示する実施形態では、雄ねじ山構成要素230のヘッド232が、クランプ196の下方顎部206により形成された相補的構造部中に着座して、下方顎部206に対する雄ねじ山構成要素230の回転を制約する。他方の構成要素228または230は、固定アセンブリが締め付けられることにより、ピン支持部198に対して圧力を印加し得る。例えば、図示する実施形態では、雌ねじ山構成要素228の底端部が、カラー234に対接し、それにより、ピン支持部198に対して圧力を伝達する。構成要素228、230の一方が、把持可能部材84を備えてもよく、この構成要素は、この把持可能部材84を用いて手で回転され得る。図示する実施形態では、雌ねじ山構成要素228は、シャフトに対して固定的に装着された翼付きハンドルを有する。
固定アセンブリ200は、使用中における構成要素228、230の相互からの分離を防止するように構成され得る。キャップなどの限定部材236が、製造中に設置されてもよい。この限定部材は、構成要素228、230の相互に対する軸方向移動範囲を限定することにより分解を防ぐように構成され得る。図示する実施形態では、限定部材236は、構成要素228、230が共に螺着された後に、雄ねじ山構成要素230の端部に対して固定的に装着されている。雌ねじ山構成要素228と限定部材236との間に形成された間隙238は、雌ねじ山構成要素228と限定部材236との間の接触によりさらなる後退が阻止されるまで雌ねじ山構成要素228が後退され得る距離を決定する。
VI.アウトリガー
本章は、図1の装置50の例示のアウトリガー88のさらなる態様を説明する。図21~図24を参照されたい。
図21および図22は、ロッド56の両側から見たアウトリガー88の近位部分を示す。アウトリガーは、長軸240を画定し、長軸240の種々の配向(図21の破線輪郭で例示される)においてクランプ90を介してロッド56に対して固定的に装着され得る。これらの種々の配向は、ロッド56の長軸62に対して平行である面内に位置し得る。
クランプ90は、近位顎部242および遠位顎部244を備え得る。一方の顎部または両方の顎部が、ロッド56の雄ねじ山74に係合するために、雌ねじ山の一部分に対応する表面領域246を有し得る。表面領域246は、ねじ山74の一部分に対して相補的であってもよく(図24を参照)、雄ねじ山74の対応する長さを受けるために複数の溝248を画定し得る。図示する実施形態では、クランプ90は、雄ねじ山74および表面領域246のクレストおよび谷底に対して、主に雄ねじ山74のフランク250および表面領域246のフランク252において雄ねじ山74および表面領域246を相互に緊密な対接状態に推進することによって、ロッド56に対してロックされ得る。クランプ90がロッドに対接して締め付けられると、雄ねじ山74の一部分が溝248内に入り込み得る。しかし、雄ねじ山74のクレスト254は、表面領域246の谷底256から離間された状態に留まり、表面領域246のクレスト258は、雄ねじ山74の谷底260から離間された状態に留まり得る。
クランプ90の顎部242、244は、ロッド56のあるセクションがクランプ90に進入し得るための口部262を形成し得る(図22を参照)。口部262は、ロッド56のねじ山74の直径よりも大きな、顎部242、244間で測定される幅を有するのに十分なだけ開口され得る。口部262がこの幅まで開口された状態で、ロッド56のあるセクションは、ロッドの長軸62が顎部間のクランプを貫通して延在するように、長軸62に対して直交方向においてロッド56およびクランプ90を相互に対して運動させることによって顎部242、244間に配置され得る。次いで、クランプは、ロッドに対してクランプをロックするために締め付けられ得る。
図23は、ロッド56上において可動構成と固定構成との間でアウトリガー88を調節するための固定アセンブリ264を示す。固定アセンブリ264は、アーム96に対して装着(例えば固定的に装着)されてもよく(さらに図22を参照)、アーム軸240に対して平行におよび/または同軸状に配置され得る固定軸266を画定する(さらに図21を参照)。固定アセンブリ264は、相互に螺合状態にある雌ねじ山構成要素268および雄ねじ山構成要素270を備え得る。軸266を中心とするこれらの構成要素の相互に対する回転により、クランプ90が締め付けられるまたは緩められる。
固定アセンブリ264は、口部262の対向側のクランプ90の顎部242、244を貫通して延在し得る。より具体的には、各顎部は、ロッドの長軸に対して平行に長尺であるそれぞれの開口272、274を画定し得る。固定アセンブリ264は、固定アセンブリ264の凸状丸み領域278と遠位顎部244の相補的な凹状開口280との間に形成された、玉継手などの回転インターフェース276にて枢動し得る。固定アセンブリの枢動運動は、インターフェース276の曲率中心を貫通して延在する軸282を中心として行われ得る。この枢動運動は、カラー284が、開口272に隣接する近位顎部242の凹部により形成された弓状トラック286に沿って移動することによって案内され得る。相互に接して摺動するカラー284およびトラック286の表面は、カラーおよびトラックが相互に対接して締め付けられると、軸282を中心とする固定アセンブリ264の枢動的滑動に抵抗する一連の相補的歯を画定してもよい。
固定アセンブリ264は、ほぼ固定アセンブリ200に関して上述したように構成され得る。例えば、把持可能部材94(例えば翼付きハンドル)の回転により、軸266に沿って雌ねじ山構成要素268(または雄ねじ山構成要素270)が前進または後退され得る。この構成要素の前進により、トラック286にて近位顎部242と緊密接触状態へカラー284が推進され得、これによりロッド56に対してクランプ90がロックされ、軸266およびアーム96の選択された配向が固定される。雌ねじ山構成要素268および雄ねじ山構成要素270の相互に対する軸方向移動は、固定アセンブリ200に関して上述したように限定部材236により限定され得る。
VII.骨を伸延/圧迫する方法
本章は、本開示の装置を使用して骨を伸延および/または圧迫する例示の方法を説明する。本章において示されるステップは、本明細書において開示される装置構成要素および特徴のいずれかを使用して任意の適切な順序および組合せにおいて実施され得る。
伸延および/または圧迫されることとなる1つまたは複数の骨が選択され得る。被験者の任意の適切な骨が選択され得る。適し得る例示の単一の骨は、被験者の腕または脚の骨である(例えば大腿骨、脛骨、腓骨、上腕骨、尺骨、または橈骨)。適し得る例示の対の骨は、膝または肘などの関節にて相互に関節動作する。したがって、この対の骨は、大腿骨および脛骨、大腿骨および腓骨、上腕骨および尺骨、または腕骨および橈骨等であってもよい。選択される骨の少なくとも1つが、選択時において不連続部(例えば骨折部、切断部、または骨癒合不全部等)を有してもよく、または本方法が実施される場合に不連続部を有するように修正(例えば切断または破断)されてもよい。
少なくとも一対のピンのそれぞれが、任意には各ピンと骨のうちの1つとが螺合された状態において、被験者の1つまたは複数の骨中へ駆動され得る。これらのピンは、同一の骨のそれぞれ異なる骨片中になど、不連続部の両側において骨中に挿入されてもよく、および/またはそれぞれ異なる骨の中に配置されてもよい。これらのピンは、ほぼ平行である軸に沿って骨の同一側面中に挿入されてもよく、または骨を中心として相互からオフセットされた軸に沿って骨の異なる側面中に挿入されてもよい。
伸延/圧迫装置は、任意の適切な順序でその構成要素から組み立てられてもよい。組立ては、任意には被験者から離れた場所で、テーブルまたは他の支持表面の上で実施され得る。第1のナットが、ロッドのねじ山領域に対して結合されてもよく、任意には一方で第1のナットは、軸方向摺動可能構成で配置される。第1のピン保持アセンブリが、任意にはロッドを中心とする選択可能な配向にて、ロッドに対してロックされ得る。第2のピン保持アセンブリが、ロッドに対して摺動可能に結合され得る。第1のナットは、第1のナットが回転されて伸延を駆動する場合にアセンブリ間に位置してもよく、または第2のアセンブリは、第1のナットが回転されて圧迫を駆動する場合に第1のナットと第1のアセンブリとの間に位置してもよい。第2のナットは、ロッドに対して結合され得る。装置が完全に組み立てられると、第2のアセンブリはナット間にある。これらのナットは、摺動可能ベースの両端部にて第2のアセンブリに係合することにより、インプラントの設置中にロッドに対して第2のアセンブリをロックするために使用され得る。
この装置は、ピンのそれぞれに対してロックされ得る。例えば、各アセンブリのチューブが、対応するピンの突出セクションに対合され、次いでピンに対してロックされ得る。この対合は、チューブの配向を1つまたは複数の面内において変更することが可能となる調節可能構成にアセンブリがある間に実施され、それによりピンに対するチューブの同軸状整列を可能にし得る。次いで、ピンは、アセンブリの止めねじを調節することによりチューブに対してロックされ得る。アセンブリは、チューブの配向が固定される固定構成へとユーザインターフェースを介して調節され得る。本明細書において開示されるようなアウトリガーが、任意の適切な時点にてロッドに対して取り付けられロッドから取り外され得る。
これらのナットの一方が、回転されることによりロッドに沿って第2のアセンブリを駆動し得る。このナットは、回転されることにより第2のアセンブリに対接したナットの螺動前進をさせ得る。骨の所望の伸延量または圧迫量が達成されると、これらのナットは、ロッドに対して第2のアセンブリをロックするために、両端部にて第2のアセンブリに係合するために使用され得る。
固定デバイスが任意には不連続部に跨った状態において、固定デバイスは選択された骨の少なくとも一方に対して装着され得る。適し得る例示の固定デバイスとしては、骨プレート、髄内くぎ、ピン、ねじ、またはケーブル/ワイヤ等が含まれる。
この装置は取り外され得る。装置は、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリの止めねじを緩め、ピンからアセンブリのチューブを摺抜することにより、各ピンから連結解除され得る。このプロセスは、最初に各アセンブリを調節可能構成に配置することにより容易化され得る。
この装置は、分解、滅菌、および再利用され得る。第1のアセンブリおよび第2のアセンブリならびにナットは、ロッドから取り外され得る。装置構成要素は、洗浄され、滅菌用の容器内に配置され得る。
VIII.システム構成および構成要素
この装置は、以下のもの、すなわち特に、(1)ロッド、(2)第1のアセンブリ、(3)第2のアセンブリ、(4)ロッドの雄ねじ山に係合されるように構成された少なくとも1つのナットまたは少なくとも一対のナット、(5)ロッドに対してクランプするアウトリガー、(6)関節アラインメントガイド、クランプ、または組織スプレッダ等の、アウトリガーに対して(例えばそのアームに対して)装着するための1つまたは複数の付属品、(7)ロッドの有効長さを増大させるためのロッド延長部、および/または(8)骨中に挿入するためのピンの任意の適切な組合せを備えるシステムにより実現され得る。(1)~(8)のそれぞれが、本明細書において開示される特徴の任意の適切な組合せを有し得る。第1のアセンブリおよび第2のアセンブリの少なくとも一方が、任意には取外し可能パーツを伴わずに、完全組立形態で提供され得る。
システム構成要素の任意の適切な組合せが、容器内に収容され得る。この容器は、耐熱性を有することにより、オートクレーブによる容器およびその内容物の滅菌を可能にするように構成され得る。上記の(1)~(8)の構成要素のいずれかまたはすべてが、手術室内で別個の構成要素から装置を組み立てることが可能になるように、この容器内では相互に別個であってもよい。いくつかの実施形態では、ロッド、第1のアセンブリ、第2のアセンブリ、および一対のナットは、骨を伸延および/または圧迫するために一対のピンと共に使用可能な装置を形成するために相互に組み立てられ得る5つの別個の構成要素として用意され得る。
IX.精選された実施形態
以下の本開示の精選された実施形態は、一連のインデクス付きの段落として提示される。これらの実施形態は、相互に、および/または本開示の任意の他の適切な要素、特徴、もしくは態様と組み合されてもよい。これらの実施形態は、例示を目的として列挙され、本発明の全範囲を限定または定義するように意図されるものではない。
段落A1。骨を伸延/圧迫するための装置であって、(i)雄ねじ山を有するロッドと、(ii)ロッドに対してそれぞれが結合されたまたは結合されるように構成された、および骨中へ延在するそれぞれのピンに対して装着されるようにそれぞれが構成された、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリと、雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された、および回転されることによりロッドに沿って第2のアセンブリを駆動するように構成された、ナットとを備える、装置。
段落A2。段落A1の装置であって、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリの少なくとも一方が、ピン受け軸を画定する結合部分を備え、この結合部分は、ロッドと連係するまたは連係するように構成されたベースに対して連結され、結合部分は、ベースに対するピン受け軸の配向が一対の非平行面の各面内において調節可能となる調節可能構成を有し、さらにこの配向が固定される固定構成を有する、装置。
段落A3。段落A2の装置であって、結合部分は、結合部分の単一の把持可能部材を操縦することにより調節可能構成と固定構成との間で変更されるように構成される、装置。
段落A4。段落A3の装置であって、結合部分は、軸を中心として結合部分の単一の把持可能部材を回転させることにより調節可能構成と固定構成との間で変更されるように構成される、装置。
段落A5。段落A4の装置であって、単一の把持可能部材が翼付き部材を備える、装置。
段落A6。段落A2からA5のいずれかに記載の装置であって、結合部分は、クランプを備え、このクランプは、クランプがベースに対してロックされるように結合部分の固定構成においてベースのあるセクションを把持するように構成される、装置。
段落A7。段落A6の装置であって、ベースは、ロッドが貫通して延在するスリーブを備え、クランプにより把持されたベースのセクションおよびスリーブは、相互から離間された平行なそれぞれの軸を画定する、装置。
段落A8。段落A6またはA7の装置であって、クランプは、クランプの連結領域において相互に連結される一対の顎部を備え、結合部分は、これらの顎部を相互に向かって推進するように調節可能である固定アセンブリを備え、クランプにより把持されたベースのセクションは、連結領域と固定アセンブリとの中間に位置する、装置。
段落A9。段落A2からA8のいずれかに記載の装置であって、一対の非平行面は、相互に対して直交である、装置。
段落A10。段落A9の装置であって、一対の非平行面は、ロッドの長軸に対してそれぞれ平行および直交である、装置。
段落A11。段落A1からA10のいずれかに記載の装置であって、ロッドおよび第2のアセンブリのそれぞれが、少なくとも1つの回転防止特徴部を有し、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部は、第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部と連携して、ロッドを中心とする第2のアセンブリの回転を防止しつつ、雄ねじ山上においてロッドに沿って第2のアセンブリの軸方向移動を可能にするように構成される、装置。
段落A12。段落A11に記載の装置であって、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部は、ロッドに沿って長尺であり雄ねじ山を横断するスロットからなり、第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部は、スロット内に少なくとも部分的に位置決めされたまたは位置決めされるように構成された突出部材からなる、装置。
段落A13。段落A11に記載の装置であって、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部は、雄ねじ山を横断する軸方向フラットからなる、装置。
段落A14。段落A13に記載の装置であって、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部は、雄ねじ山を横断しロッドの長軸を中心として相互からオフセットされた一対の軸方向フラットからなる、装置。
段落A15。段落A14に記載の装置であって、一対の軸方向フラットは、ロッドの長軸を中心として180度だけ相互からオフセットされる、装置。
段落A16。段落A13からA15のいずれかに記載の装置であって、第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部は、ロッドの軸方向フラットに対面するように構成されたフラットからなる、装置。
段落A17。段落A11からA16のいずれかに記載の装置であって、雄ねじ山は、谷底を有し、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部の底部表面領域が、谷底よりもロッドの長軸に対してより近くに位置する、装置。
段落A18。段落A11からA17のいずれかに記載の装置であって、雄ねじ山は、谷底を有し、この谷底は、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部の底部表面領域よりもロッドの長軸に対してより近くに位置する、装置。
段落A19。段落A11からA18のいずれかに記載の装置であって、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部が、ロッドの長さの大部分に沿って延在する、装置。
段落A20。段落A11からA19のいずれかに記載の装置であって、雄ねじ山は雄ねじ山の両端部間にわたりロッドに沿って軸方向長さを有し、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部は、この軸方向長さの少なくとも大部分に沿って延在する、装置。
段落A21。段落A11からA20のいずれかに記載の装置であって、雄ねじ山は、このねじ山の両端部間に延在するらせん経路を画定し、ロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部が、らせん経路の大部分の回転のうちの各回転において雄ねじ山を横断する、装置。
段落A22。段落A1からA21のいずれかに記載の装置であって、第2のアセンブリは、スリーブを備え、ロッドは、このスリーブを貫通して延在するまたは延在するように構成される、装置。
段落A23。段落A22に記載の装置であって、第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部が、スリーブと一体的に形成される、装置。
段落A24。段落A22に記載の装置であって、第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部が、スリーブとは別個に形成される、装置。
段落A25。段落A22からA24のいずれかに記載の装置であって、ナットは、ナットが回転されることによりスリーブと接触状態になり、それによりロッドの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部に沿って第2のアセンブリの少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部を駆動するように構成される、装置。
段落A26。段落A1からA25のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリのそれぞれが、取外し可能パーツを有さない、装置。
段落A27。段落A1からA26のいずれかに記載の装置であって、ナットは第1のナットであり、ロッドの雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された第2のナットをさらに備える、装置。
段落A28。段落A1からA27のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリは、ロッドの長軸を中心とする有限数のみの複数の所定の回転位置においてロッドに対してロックされるように構成される、装置。
段落A29。段落A28に記載の装置であって、所定の回転位置は、相互から360/n度だけオフセットされ、ここでnは整数値を有する、装置。
段落A30。段落A28またはA29に記載の装置であって、第2のアセンブリは、所定の回転位置が第1のアセンブリの所定の回転位置のうちの1つに合致する状態において、ロッドに対して結合されるまたは結合されるように構成される、装置。
段落A31。段落A28からA30のいずれかに記載の装置であって、ロッドおよび第1のアセンブリは、それぞれの対合構造部を画定し、これらの対合構造部は、有限数の複数の所定の回転位置に対応するそれぞれ異なる回転構成において共に嵌着されるように構成され、それぞれ異なる各回転構成が、ロッドの長軸を中心とするロッドおよび第1のアセンブリの相互に対する回転を防止する、装置。
段落A32。段落A28からA31のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリは、ロッドからの第1のアセンブリの取外しを防止するように構成された可動ロッキング部材を備える、装置。
段落A33。段落A32に記載の装置であって、ロッキング部材は、ロッドからの第1のアセンブリの取外しを可能にするように操縦されるように構成される、装置。
段落A34。段落A32またはA33に記載の装置であって、ロッキング部材は、固定構成へと付勢され、ロッキング部材は、回転位置のうちの異なる1つへと第1のアセンブリを移動することを可能にする解除構成へと変更されるように構成される、装置。
段落A35。段落A32からA34のいずれかに記載の装置であって、ロッキング部材は、固定構成へと付勢され、ロッキング部材は、ロッドからの第1のアセンブリの軸方向取外しを可能にする解除構成へと任意にはツールの使用を伴わずに手作業で移動されるように構成される、装置。
段落A36。段落A32からA35のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリは、ロッドが貫通して延在するように構成されるスリーブを備え、ロッキング部材は、スリーブに対して可動的に連結されスリーブにより支持される、装置。
段落A37。段落A1からA36のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリのそれぞれが、それぞれのピンを受けるように構成されたチューブを備え、チューブに対してそれぞれのピンをロックするように構成された止めねじを有する、装置。
段落A38。段落A1からA37のいずれかに記載の装置であって、ナットは、(a)ナットがロッドの長軸に対して平行に雄ねじ山上を可動である摺動可能構成と、(b)ナットが雄ねじ山に係合される回転可能構成との間で調節可能となるように構成される、装置。
段落A39。段落A38に記載の装置であって、ナットは、相互に対して可動的に結合された本体および固定部材を備え、固定部材は、雄ねじ山の一部分に対して相補的である表面領域を有する、装置。
段落A40。段落A39に記載の装置であって、固定部材は、雄ねじ山に固定部材を係合するための展開構成と、雄ねじ山上においてロッドに沿って軸方向にナットを摺動させ得る格納構成との間で本体に対して可動である、装置。
段落A41。段落A40に記載の装置であって、固定部材は、展開構成へと付勢される、装置。
段落A42。段落A1からA41のいずれかに記載の装置であって、ナットは、相互に結合された本体および固定部材を備え、固定部材は、雄ねじ山に固定部材を係合するための展開構成と、雄ねじ山上においてロッドに沿って軸方向にナットを摺動させ得る格納構成との間で本体に対して可動である、装置。
段落A43。段落A42に記載の装置であって、固定部材は、1つまたは複数の対応する長さの雄ねじ山と相補的である1つまたは複数の溝を画定する、装置。
段落A44。段落A42またはA43に記載の装置であって、本体は、中心貫通軸を有するアパーチャを画定し、固定部材の表面領域が、雄ねじ山の一部分と相補的であり、固定部材の表面領域は、格納構成よりも展開構成において貫通軸に対してより近くに位置する、装置。
段落A45。段落A42からA44のいずれかに記載の装置であって、ナットは、展開構成に向かって固定部材を付勢するばねを備える、装置。
段落A46。段落A45に記載の装置であって、固定部材は、固定部材を押すことにより展開構成から格納構成へと移動されるように構成される、装置。
段落A47。段落A42からA46のいずれかに記載の装置であって、ナットは少なくとも3つの翼部を備える、装置。
段落A48。段落A1からA47のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリの少なくとも一方が、少なくとも1つのレッグおよびチューブを備え、チューブは、少なくとも1つのレッグを介してロッドに連結されるか、または連結されるように構成され、ピンのうちの1つを受け、チューブの外径が、少なくとも1つのレッグの直径と合致する、装置。
段落A49。段落A1からA48のいずれかに記載の装置であって、第2のアセンブリは、ロッドが貫通して延在するまたは延在するように構成されるスリーブにより相互に連結された一対のレッグを備えるベースを有する、装置。
段落A50。段落A49に記載の装置であって、ベースは、レッグを連結しスリーブの反対側に位置するブリッジを備える、装置。
段落A51。段落A1からA50のいずれかに記載の装置であって、クランプを備える第3のアセンブリをさらに備え、このクランプは、ロッドに対して第3のアセンブリを取り付けるように構成され、クランプは、クランプがロッドに対してロックされるように雄ねじ山に係合するように構成される、装置。
段落A52。段落A51に記載の装置であって、クランプの顎部が、口部を形成し、この口部は、雄ねじ山の直径よりも大きくなるように調節可能であることにより、ロッドの長軸に対して直交方向においてロッドおよびクランプを相互に対して移動させることによってロッドがこれらの顎部の間に配置されることが可能となる、装置。
段落A53。段落A51またはA52に記載の装置であって、クランプは、雄ねじ山の一部分に対して相補的である1つまたは複数の溝を画定する、装置。
段落A54。段落A51からA53のいずれかに記載の装置であって、ロッドの雄ねじ山は、一対のフランク間にクレストを有し、クランプの少なくとも1つの顎部は、クランプがロッドに対してロックされる場合に、クレストに対してフランクのうちの少なくとも1つを優先的に係合するように構成される、装置。
段落A55。段落A51からA54のいずれかに記載の装置であって、第3のアセンブリは、アーム軸を画定するアームを備え、クランプは、貫通軸を画定し、第3のアセンブリは、(a)ロッドがクランプの顎部の間に配設された後におよびクランプがロッドに対してロックされる前に、アーム軸の配向が貫通軸に対して平行な面内において調節可能であり、(b)クランプがロッドに対してロックされる場合に、この配向が固定されるように、構成される装置。
段落A56。段落A51からA55のいずれかに記載の装置であって、クランプは第1のクランプであり、第3のアセンブリのアームに対して取り付けられたまたは取り付けられるように構成された、および骨中へ延在する第3のピンに対してロックされるように構成された第2のクランプをさらに備える、装置。
段落A57。段落A1からA56のいずれかに記載の装置であって、第1のアセンブリは、ロッドに対して予め結合され、任意にはロッドに対して固定的におよび/または取外し不能に装着される、装置。
段落B。段落A1からA56のいずれかに記載の装置を用いて実施される骨を伸延/圧迫する方法であって、(1)被験者の骨格中に第1のピンおよび第2のピンを駆動することと、(2)第1のピンに対して第1のアセンブリをおよび第2のピンに対して第2のアセンブリを装着することと、(3)ロッドに沿って第2のアセンブリを駆動するためにナットを回転させることとを任意の順序で含む、方法。
段落C。段落A1からA57のいずれかに記載の装置を用いて実施される骨を伸延/圧迫する方法であって、(1)被験者の骨格中に第1のピンおよび第2のピンを駆動することと、(2)第1のピンに対して第1のアセンブリをおよび第2のピンに対して第2のアセンブリを装着することと、(3)ロッドに沿って第2のアセンブリを駆動するためにナットを回転させることとを任意の順序で含む、方法。
段落D。段落A1からA57のいずれかの装置を組み立てる方法であって、(1)ロッドに対して第1のアセンブリおよび/または第2のアセンブリを結合することと、(2)ロッドの雄ねじ山にナットを係合することとを任意の順序で含む、方法。
上記に示した本開示は、独立した有用性を有する複数の異なる発明を包含し得る。これらの発明のそれぞれが、その好ましい形態で開示されたが、本明細書において開示および例示されるような具体的な実施形態は、多数の変形例が可能であるため、限定的な意味において解釈されるべきではない。本発明の主題は、本明細書において開示される様々な要素、特徴、機能、および/または特性のすべての新規のおよび非自明な組合せおよび下位組合せを含む。添付の特許請求の範囲は、新規かつ非自明とみなされる特定の組合せおよび下位組合せを具体的に指摘する。特徴、機能、要素、および/または特性の他の組合せおよび下位組合せにおいて具現化される発明は、本願に基づく優先権を主張する出願または関連出願において特許請求されてもよい。また、かかる特許請求の範囲は、異なる発明または同一の発明のいずれに関するかに関わらず、および元の特許請求の範囲に比べて範囲がより広い、より狭い、均等である、または異なるのいずれに関わらず、本開示の本発明の主題の範囲内に含まれるものとしてみなされる。さらに、同等の要素に関する第1の、第2の、または第3のなどの序数による示唆は、これらの要素間を識別するために使用され、別様のことが明示されない限りかかる要素のある特定の位置または順序を示唆するものではない。
40 システム
50 伸延/圧迫装置
52a,52b,52c ピン
54 骨、脛骨
55 骨、大腿骨
56 ねじ山ロッド、ロッド
58 ピン保持アセンブリ、固定ピン保持アセンブリ
60 ピン保持アセンブリ、可動ピン保持アセンブリ
62 長軸
64 定置のベース
66 摺動可能ベース
68 回転防止特徴部
70 回転防止特徴部
72a 外側ナット
72b 内側ナット
74 雄ねじ山
76 結合部分
78 クランプ
80 チューブ
82 止めねじ
84 把持可能部材
86 長軸、ピン受け軸
88 アウトリガー
90 クランプ
92 長尺部分
94 把持可能部材
96 アーム
98 遠位クランプ
100 骨折部

Claims (54)

  1. 骨を伸延/圧迫するための装置であって、
    雄ねじ山を有するロッドと、
    前記ロッドに対してそれぞれが結合されたまたは結合されるように構成された、および骨中へ延在するそれぞれのピンに対して装着されるようにそれぞれが構成された、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリと、
    前記雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された、および回転されることにより前記ロッドに沿って前記第2のアセンブリを駆動するように構成されたナットとを備え
    前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリの少なくとも一方が、ピン受け軸を画定する結合部分を備え、前記結合部分は、前記ロッドと連係するまたは連係するように構成されたベースに対して連結され、前記結合部分は、前記ベースに対する前記ピン受け軸の配向が一対の非平行面の各面内において調節可能となる調節可能構成を有し、さらに前記配向が固定される固定構成を有し、
    前記結合部分は、クランプを備え、前記クランプは、前記クランプが前記ベースに対してロックされるように前記結合部分の前記固定構成において前記ベースのあるセクションを把持するように構成される、
    装置。
  2. 前記結合部分は、前記結合部分の単一の把持可能部材を操作することにより前記調節可能構成と前記固定構成との間で変更されるように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記結合部分は、軸を中心として前記結合部分の前記単一の把持可能部材を回転させることにより前記調節可能構成と前記固定構成との間で変更されるように構成される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記単一の把持可能部材は、翼付き部材を備える、請求項2に記載の装置。
  5. 前記ベースは、前記ロッドが貫通して延在するスリーブを備え、前記クランプにより把持された前記ベースの前記セクションおよび前記スリーブは、相互から離間された平行なそれぞれの軸を画定する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記クランプは、前記クランプの連結領域において相互に連結される一対の顎部を備え、前記結合部分は、前記顎部を相互に向かって推進するように調節可能である固定アセンブリを備え、前記クランプにより把持された前記ベースの前記セクションは、前記連結領域と前記固定アセンブリとの中間に位置する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記一対の非平行面は、相互に対して直交である、請求項1に記載の装置。
  8. 前記一対の非平行面は、前記ロッドの長軸に対してそれぞれ平行および直交である、請求項7に記載の装置。
  9. 前記ロッドおよび前記第2のアセンブリのそれぞれが、少なくとも1つの回転防止特徴部を有し、前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部は、前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部と連携して、前記ロッドを中心とする前記第2のアセンブリの回転を防止しつつ、前記ロッドに沿った前記第2のアセンブリの軸方向移動を可能にするように構成される、請求項1に記載の装置。
  10. 前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部は、前記ロッドに沿って長尺であり前記雄ねじ山を横断するスロットからなり、前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部は、前記スロット内に少なくとも部分的に位置決めされたまたは位置決めされるように構成された突出部材からなる、請求項9に記載の装置。
  11. 前記ロッドの少なくとも前記1つの回転防止特徴部は、前記雄ねじ山を横断する軸方向フラットからなる、請求項9に記載の装置。
  12. 前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部は、前記雄ねじ山を横断し前記ロッドの長軸を中心として相互からオフセットされた一対の軸方向フラットからなる、請求項11に記載の装置。
  13. 前記一対の軸方向フラットは、前記ロッドの前記長軸を中心として180度だけ相互からオフセットされる、請求項12に記載の装置。
  14. 前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部は、前記ロッドの軸方向フラットに対面するように構成されたフラットからなる、請求項11に記載の装置。
  15. 前記雄ねじ山は、谷底を有し、前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部の底部表面領域が、前記谷底よりも前記ロッドの長軸に対してより近くに位置する、請求項9に記載の装置。
  16. 前記雄ねじ山は、谷底を有し、前記谷底は、前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部の底部表面領域よりも前記ロッドの長軸に対してより近くに位置する、請求項9に記載の装置。
  17. 前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部が、前記ロッドの長さの大部分に沿って延在する、請求項9に記載の装置。
  18. 前記雄ねじ山は、前記雄ねじ山の両端部間にわたり前記ロッドに沿って軸方向長さを有し、前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部が、前記軸方向長さの少なくとも大部分に沿って延在する、請求項9に記載の装置。
  19. 前記雄ねじ山は、前記ねじ山の両端部間に延在するらせん経路を画定し、前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの各回転防止特徴部が、前記らせん経路の大部分の回転のうちの各回転において前記雄ねじ山を横断する、請求項9に記載の装置。
  20. 前記第2のアセンブリは、スリーブを備え、前記ロッドは、前記スリーブを貫通して延在するまたは延在するように構成される、請求項9に記載の装置。
  21. 前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部が、前記スリーブと一体的に形成される、請求項20に記載の装置。
  22. 前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部が、前記スリーブとは別個に形成される、請求項20に記載の装置。
  23. 前記ナットは、前記ナットが回転されることにより前記スリーブと接触状態になり、それにより前記ロッドの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部に沿って前記第2のアセンブリの前記少なくとも1つの回転防止特徴部のうちの回転防止特徴部を駆動するように構成される、請求項20に記載の装置。
  24. 前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリのそれぞれが、取外し可能パーツを有さない、請求項1に記載の装置。
  25. 前記ナットは第1のナットであり、前記ロッドの前記雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された第2のナットをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  26. 骨を伸延/圧迫するための装置であって、
    雄ねじ山を有するロッドと、
    前記ロッドに対してそれぞれが結合されたまたは結合されるように構成された、および骨中へ延在するそれぞれのピンに対して装着されるようにそれぞれが構成された、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリと、
    前記雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された、および回転されることにより前記ロッドに沿って前記第2のアセンブリを駆動するように構成されたナットと、
    を備え、
    前記第1のアセンブリは、前記ロッドの長軸を中心とする有限数のみの複数の所定の回転位置において前記ロッドに対してロックされるように構成される、
    装置。
  27. 前記所定の回転位置は、相互から360/n度だけオフセットされ、ここでnは整数値である、請求項26に記載の装置。
  28. 前記第2のアセンブリは、所定の回転位置が前記第1のアセンブリの前記所定の回転位置のうちの1つに合致する状態において、前記ロッドに対して結合されるまたは結合されるように構成される、請求項26に記載の装置。
  29. 前記ロッドおよび前記第1のアセンブリは、それぞれの対合構造部を画定し、前記対合構造部は、前記有限数の複数の所定の回転位置に対応するそれぞれ異なる回転構成において共に嵌着されるように構成され、それぞれ異なる各回転構成が、前記ロッドの前記長軸を中心とする前記ロッドおよび前記第1のアセンブリの相互に対する回転を防止する、請求項26に記載の装置。
  30. 前記第1のアセンブリは、前記ロッドからの前記第1のアセンブリの取外しを防止するように構成された可動ロッキング部材を備える、請求項26に記載の装置。
  31. 前記ロッキング部材は、前記ロッドからの前記第1のアセンブリの取外しを可能にするように操縦されるように構成される、請求項30に記載の装置。
  32. 前記ロッキング部材は、固定構成へと付勢され、前記ロッキング部材は、前記回転位置のうちの異なる1つへと前記第1のアセンブリを移動することを可能にする解除構成へと変更されるように構成される、請求項30に記載の装置。
  33. 前記ロッキング部材は、固定構成へと付勢され、前記ロッキング部材は、前記ロッドからの前記第1のアセンブリの取外しを可能にする解除構成へと任意にはツールの使用を伴わずに手作業で移動されるように構成される、請求項30に記載の装置。
  34. 前記第1のアセンブリは、前記ロッドが貫通して延在するように構成されるスリーブを備え、前記ロッキング部材は、前記スリーブに対して可動的に連結され前記スリーブにより支持される、請求項30に記載の装置。
  35. 前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリのそれぞれが、前記それぞれのピンを受けるように構成されたチューブを備え、前記チューブに対して前記それぞれのピンをロックするように構成された止めねじを有する、請求項1に記載の装置。
  36. 骨を伸延/圧迫するための装置であって、
    雄ねじ山を有するロッドと、
    前記ロッドに対してそれぞれが結合されたまたは結合されるように構成された、および骨中へ延在するそれぞれのピンに対して装着されるようにそれぞれが構成された、第1のアセンブリおよび第2のアセンブリと、
    前記雄ねじ山に係合されたまたは係合されるように構成された、および回転されることにより前記ロッドに沿って前記第2のアセンブリを駆動するように構成されたナットと、
    を備え、
    前記ナットは、(a)前記ナットが前記ロッドの長軸に対して平行に前記雄ねじ山上を可動である摺動可能構成と、(b)前記ナットが前記雄ねじ山に係合される回転可能構成との間で調節可能となるように構成される、
    装置。
  37. 前記ナットは、相互に対して可動的に結合された本体および固定部材を備え、前記固定部材は、前記雄ねじ山の一部分に対して相補的である表面領域を有する、請求項36に記載の装置。
  38. 前記固定部材は、前記雄ねじ山に前記固定部材を係合するための展開構成と、前記雄ねじ山上において前記ロッドに沿って軸方向に前記ナットを摺動させ得る格納構成との間で前記本体に対して可動である、請求項37に記載の装置。
  39. 前記固定部材は、前記展開構成へと付勢される、請求項38に記載の装置。
  40. 前記ナットは、相互に結合された本体および固定部材を備え、前記固定部材は、前記雄ねじ山に前記固定部材を係合するための展開構成と、前記雄ねじ山上において前記ロッドに沿って軸方向に前記ナットを摺動させ得る格納構成との間で前記本体に対して可動である、請求項1に記載の装置。
  41. 前記固定部材は、1つまたは複数の対応する長さの前記雄ねじ山と相補的である1つまたは複数の溝を画定する、請求項40に記載の装置。
  42. 前記本体は、中心貫通軸を有するアパーチャを画定し、前記固定部材の表面領域が、前記雄ねじ山の一部分と相補的であり、前記固定部材の前記表面領域は、前記格納構成よりも前記展開構成において前記貫通軸に対してより近くに位置する、請求項40に記載の装置。
  43. 前記ナットは、前記展開構成に向かって前記固定部材を付勢するばねを備える、請求項40に記載の装置。
  44. 前記固定部材は、前記固定部材を押すことにより前記展開構成から前記格納構成へと移動されるように構成される、請求項43に記載の装置。
  45. 前記ナットは少なくとも3つの翼部を備える、請求項40に記載の装置。
  46. 前記第1のアセンブリおよび前記第2のアセンブリの少なくとも一方が、少なくとも1つのレッグおよびチューブを備え、前記チューブは、前記少なくとも1つのレッグを介して前記ロッドに連結されるか、または連結されるよう構成されることで、前記ピンのうちの1つを受け、前記チューブの外径が、前記少なくとも1つのレッグの直径と合致する、
    請求項1に記載の装置。
  47. 前記第2のアセンブリは、前記ロッドが貫通して延在するまたは延在するように構成されるスリーブにより相互に連結された一対のレッグを備えるベースを有する、請求項1に記載の装置。
  48. 前記ベースは、前記レッグを連結し前記スリーブの反対側に位置するブリッジを備える、請求項47記載の装置。
  49. クランプを備える第3のアセンブリをさらに備え、前記クランプは、前記ロッドに対して前記第3のアセンブリを取り付けるように構成され、前記クランプは、前記クランプが前記ロッドに対してロックされるように前記雄ねじ山に係合するように構成される、請求項1に記載の装置。
  50. 前記クランプの顎部が、口部を形成し、前記口部は、前記雄ねじ山の直径よりも大きくなるように調節可能であることにより、前記ロッドの長軸に対して直交方向において前記ロッドおよび前記クランプを相互に対して移動させることによって前記ロッドが前記顎部の間に配置されることが可能となる、請求項49に記載の装置。
  51. 前記クランプは、前記雄ねじ山の一部分に対して相補的である1つまたは複数の溝を画定する、請求項49に記載の装置。
  52. 前記ロッドの前記雄ねじ山は、一対のフランク間にクレストを有し、前記クランプの少なくとも1つの顎部は、前記クランプが前記ロッドに対してロックされる場合に、前記クレストに対して前記フランクのうちの少なくとも1つを優先的に係合するように構成される、請求項49に記載の装置。
  53. 前記第3のアセンブリは、アーム軸を画定するアームを備え、前記クランプは、貫通軸を画定し、前記第3のアセンブリは、(a)前記ロッドが前記クランプの前記顎部の間に配設された後におよび前記クランプが前記ロッドに対してロックされる前に、前記アーム軸の配向が貫前記通軸に対して平行な面内において調節可能であり、(b)前記クランプが前記ロッドに対してロックされる場合に、前記配向が固定されるように構成される、請求項50に記載の装置。
  54. 前記クランプは第1のクランプであり、前記第3のアセンブリのアームに対して取り付けられたまたは取り付けられるように構成された、および骨中へ延在する第3のピンに対してロックされるように構成された第2のクランプをさらに備える、請求項49に記載の装置。
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