JP7333803B2 - 電源装置及び電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置及び電源システムに関する。
規格化された電池寸法に適合する寸法を有する筐体を有し、無線充電システムからワイヤレス無線周波数電力を受信して無線充電可能な無線充電式の電池装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載される電池装置は、無線充電システムから無線充電可能なので、携帯性を維持しながら、モバイル通信機器を充電することができる。
特開2020-195280号公報
しかしながら、特許文献1に記載される電池装置は、負荷に供給する負荷電流を制御しないため、充電が容易ではない環境下において負荷電流が負荷に供給され続けることにより、充電電圧が低下して、需要に応じて負荷電流が負荷に供給されないおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、無線充電が可能であり且つ外部装置によって負荷電流を制御可能な電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電源装置は、送電装置から送電された電磁波を受電する受電用アンテナと、受電用アンテナに接続され、受電用アンテナが受電した電磁波を電圧に変換する整流器と、整流器に接続され、整流器によって変換された電圧を充電電圧として充電する充電素子と、充電素子から負荷に供給される負荷電流をオン信号及び負荷電流をオフすることを示すオフ信号を受信する信号用アンテナと、オン信号及びオフ信号からオン指示及びオフ指示を生成する信号変換回路と、充電素子と負荷との間に接続され、オン指示及びオフ指示が入力されることに応じて、充電素子から負荷に供給される負荷電流をオンオフする電流供給回路とを有する。
さらに、本発明に係る電源装置では、信号用アンテナは、負荷電流を制御することを示す電流量制御信号を受信し、信号変換回路は、電流量制御信号から電流量制御指示を生成し、電流供給回路は、電流量制御指示が入力されることに応じて、負荷電流の電流量を制御することが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置は、充電電圧を検出する電圧検出センサを更に有し、信号変換回路は、充電電圧を示す充電電圧信号を生成し、信号用アンテナは、充電電圧信号を送信することが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置は、受電用アンテナが配置されると共に、整流器が内部に配置される第1筐体と、充電素子及び電流供給回路が内部に配置される第2筐体と、信号用アンテナが配置されると共に、信号変換回路が内部に配置される第3筐体とを更に有し、第1筐体、第2筐体及び第3筐体は、分離可能に一体化されることが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置では、第1筐体、第2筐体及び第3筐体は、一体化されたときに電池の規格に適合する形状及び寸法を有することが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置では、受電用アンテナは、第1筐体の側面に配置された面状アンテナであることが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置では、受電用アンテナは、第1筐体の側面にらせん状に巻き付けられた線状アンテナであることが好ましい。
さらに、本発明に係る電源装置では、受電用アンテナは、第1筐体の側面から露出する線状アンテナであることが好ましい。
また、本発明に係る電源システムは、電磁波を送電する送電装置と、負荷に供給される負荷電流をオン信号及び負荷電流をオフすることを示すオフ信号を送信する制御信号と、電磁波を受電すると共に、オン信号及びオフ信号を受信する電源装置とを有し、電源装置は、送電装置から送電された電磁波を受電する受電用アンテナと、受電用アンテナに接続され、受電用アンテナが受電した電磁波を電圧に変換する整流器と、整流器に接続され、整流器によって変換された電圧を充電電圧として充電する充電素子と、オン信号及びオフ信号を受信する信号用アンテナと、オン信号及びオフ信号からオン指示及びオフ指示を生成する信号変換回路と、充電素子と負荷との間に接続され、オン指示及びオフ指示が入力されることに応じて、充電素子から負荷に供給される負荷電流をオンオフする電流供給回路とを有する。
実施形態に係る電源システムを示す図である。 図1に示す電源システムのブロック図である。 図1に示す電源装置の斜視図である。 図1に示す電源装置のブロック図である。 図4に示す電流供給回路の回路図である。 図1に示す電源システムにおける充電処理を示すシーケンス図である。 図1に示す電源システムにおける負荷電流制御処理を示すシーケンス図である。 (a)は第2実施形態に係る電源装置の斜視図(その1)であり、(b)は第2実施形態に係る電源装置の斜視図(その2)である。 図8(a)に示す電源装置のブロック図である。 第1変形例に係る電源装置の平面図である。 (a)は第2変形例に係る電源装置の斜視図であり、(b)は第3変形例に係る電源装置の斜視図である。 変形例に係る電源システムを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電源装置及び電源システムについて詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(実施形態に係る電源システム及び電源装置の概要)
図1は、実施形態に係る電源システムを示す図である。
電源システム100は、送電装置101と、制御装置102と、負荷装置103と、電源装置1とを有し、送電装置101から無線給電される電源装置1によって駆動される負荷装置103に電源装置1から供給される負荷電流ILを制御装置102が制御する。
送電装置101は、例えばIEEE802.11シリーズ等の無線LAN(Local Area Network)規格に準拠した無線通信及び給電用の電磁波を放射する装置であり、所定の無線LAN規格による制御信号および電力を電源装置1に送信・送電する。
制御装置102は、例えば多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)であり、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の近距離無線通信により電源装置1に制御信号を送信すると共に、電源装置1から種々の信号を受信する。
負荷装置103は、例えばモータ130を有する自動車型の玩具であり、内部に配置される電源装置1から負荷電流ILが供給されることに応じて、閉路である走行路131を走行する。
電源装置1は、電池の規格に適合する形状及び寸法を有する筐体を有し、送電装置101から電磁波を受信することに応じて、筐体の内部に配置される充電素子に充電電圧を充電する。
電源装置1は、制御装置102から送信される制御信号に基づいて、負荷装置103に負荷電流ILを供給する。制御装置102は、ユーザがタッチパネル120上に押下可能に表示されるスタートボタン120aを押下することに応じて、オン信号を電源装置1に送信する。電源装置1は、オン信号を受信すると、充電素子から負荷装置103に負荷電流ILを供給する。
制御装置102は、ユーザがタッチパネル120上に押下可能に表示される電流量増加ボタン120bを押下することに応じて、電流増加信号を電源装置1に送信する。電源装置1は、電流増加信号を受信すると、充電素子から負荷装置103に供給される負荷電流ILの電流量を増加する。自動車型の玩具を例に出すと、負荷装置103は、充電素子から供給される負荷電流ILの電流量が増加すると、加速する。
制御装置102は、ユーザがタッチパネル120上に押下可能に表示される電流量減少ボタン120cを押下することに応じて、電流減少信号を電源装置1に送信する。電源装置1は、電流減少信号を受信すると、充電素子から負荷装置103に供給される負荷電流ILの電流量を減少する。自動車型の玩具を例に出すと、負荷装置103は、充電素子から供給される負荷電流ILの電流量が減少すると、減速する。
制御装置102は、ユーザがタッチパネル120上に押下可能に表示されるストップボタン120dを押下することに応じて、オフ信号を電源装置1に送信する。電源装置1は、オフ信号を受信すると、充電素子から負荷装置103への負荷電流ILの供給を停止する。自動車型の玩具を例に出すと、負荷装置103は、負荷電流ILの供給が停止すると、走行を停止する。
電源システム100では、電源装置1は、制御装置102から送信される制御信号に基づいて、負荷装置103に供給する負荷電流ILを制御するので、負荷装置103の供給電力量を制御装置102を介してユーザが容易に制御することができる。
(実施形態に係る電源システム及び電源装置の構成及び機能)
図2は、電源システム100のブロック図である。
送電装置101は、第1通信部111と、第2通信部112と、送電記憶部113と、送電処理部114と、第1アンテナ115と、第2アンテナ116とを有し、電源装置1に無線信号および電力を送信・送電する。第1通信部111は、IEEE802.11シリーズ等の無線LAN規格により第1アンテナ115を介して電源装置1に無線信号を送信する。第2通信部112は、電源装置1から送電される電磁波を第2アンテナ116を介して送電する。
送電記憶部113は、半導体記憶装置等の記憶装置を備え、電源装置1によって検出された充電電圧及び充電電流を示す情報等を記憶する。送電処理部114は、送電装置101の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えばマイクロコントロールユニット(Micro Control Unit、MCU)である。充電電圧及び充電電流を示す情報等の電源装置1から取得した充電電圧及び充電電流を示す情報等に基づいて、送電処理部114に送信する無線信号の強度を制御する。
第1アンテナ115は、第1通信部111によって生成された無線信号を電源装置1に送信し、第2アンテナ116は、電源装置1から送信された電磁波を送電する。第1アンテナ115及び第2アンテナ116の形状は、特に限定されない。
制御装置102は、タッチパネル120と、制御通信部121と、制御記憶部122と、制御処理部123と、制御アンテナ124とを有し、電源装置1に制御信号を送信する。タッチパネル120は、ユーザによって押下されることに入力される情報を取得すると共に、制御処理部123によって生成された情報をユーザに視認可能に表示する入出力デバイスである。制御通信部121は、BLE等の近距離無線通信により制御アンテナ124を介して種々の信号を電源装置1に送信する。また、制御通信部121は、主に2.4GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を有し、Wi-Fi(登録商標)等の無線LANの基地局を介して無線通信を行う。
制御記憶部122は、半導体記憶装置等の記憶装置を備え、制御記憶部122は、制御処理部123での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、制御記憶部122は、電源装置1が負荷装置103に供給する負荷電流ILを制御する電流制御プログラム等を記憶する。電流制御プログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて制御記憶部122にインストールされてもよい。また、制御記憶部122は、電流制御プログラムで使用される種々のデータを記憶する。
制御処理部123は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御処理部123は、制御装置102の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)である。制御処理部123は、制御記憶部122に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、制御処理部123は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行できる。
制御アンテナ124は、制御通信部121によって生成されたBLE信号を電源装置1に送信する。制御アンテナ124の形状は、特に限定されない。
負荷装置103は、モータ130を有し、電源装置1から負荷電流ILが供給されることに応じて走行する自動車型の玩具である。なお、負荷装置103は、自動車型の玩具であるが、実施形態に係る電源システムでは、負荷装置は、電車及びモータバイク等の自動車以外の車両型の玩具でもよく、電動ポット等の車両型の玩具以外の電動機器やセンサ、IoT端末、モバイル端末などであってもよい。
(第1実施形態に係る電源装置の構成及び機能)
図3は、電源装置1の斜視図である。
電源装置1は、筐体10と、筐体10の側面に配置される受電用アンテナ11とを有する。筐体10は、単3形電池に適合する形状及び寸法を有する。筐体10は、単3形電池以外の国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission、IEC)規格、又は日本産業規格(Japanese Industrial Standards、JIS)に適合する形状及び寸法を有してもよい。受電用アンテナ11筐体10の一方の端面には正電極10aが配置され、筐体10の他方の端面には負電極10bが配置される。電源装置1は、正電極10aと負電極10bとの間に負荷電流ILを供給し、負荷装置103を駆動する。
受電用アンテナ11は、筐体10の側面に配置された面状アンテナであり、例えばボウタイアンテナ、スロットアンテナ、及びダイポールアンテナであるが、筐体10の側面に配置可能な面状アンテナであれば、形状は限定されない。
図4は、電源装置1のブロック図である。
電源装置1は、整流器12と、充電回路13と、充電素子14と、DC-DC回路15と、電流供給回路16と、信号変換回路17と、信号用アンテナ18とを更に有する。整流器12は、例えば入力フィルタと、整流素子と、出力フィルタと有するシングルシャント型の整流回路であり、受電用アンテナが送電信号を受電することに応じて直流電圧VDを生成する。
充電回路13は、充電電流センサ13a及び充電電圧センサ13bを有し、整流器12によって生成された直流電圧VDが入力され、充電素子14に流れる充電電流IC及び充電電圧VCを監視しながら充電素子14を定電流充電する。充電回路13は、充電電流センサ13aによって検出された充電電流ICを示す充電電流情報、及び充電電圧センサ13bによって検出された充電電圧VCを示す充電電圧情報を信号変換回路17に出力する。
充電素子14は、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池であり、1.5Vの定格電圧を有する。DC-DC回路15は、充電電圧VCを昇圧して生成した電源電圧を充電回路13、電流供給回路16及び信号変換回路17に供給する。整流器12、充電回路13、充電素子14及びDC-DC回路15の構成は、よく知られているので、ここでは詳細な説明は省略する。
図5は、電流供給回路16の回路図である。
デコーダ20と、第1定電流回路21と、第2定電流回路22と、第3定電流回路23と、第4定電流回路24と、第5定電流回路25と、第6定電流回路26と、第7定電流回路27と、第7定電流回路27とを有する。デコーダ20は、3ビットの電流量制御指示が入力され、電流量制御指示に対応する選択指示を第1定電流回路21~第7定電流回路27のそれぞれに出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「000」であるとき、第1定電流回路21~第7定電流回路27の全てを選択しない第1選択指示を出力する。電流量制御指示が「001」であるとき、第1定電流回路21を選択し、第2定電流回路22~第7定電流回路27を選択しない第2選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「010」であるとき、第1定電流回路21及び第2定電流回路22を選択し、第3定電流回路23~第7定電流回路27を選択しない第3選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「011」であるとき、第1定電流回路21~第3定電流回路23を選択し、第5定電流回路25~第7定電流回路27を選択しない第4選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「100」であるとき、第1定電流回路21~第4定電流回路24を選択し、第5定電流回路25~第7定電流回路27を選択しない第5選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「101」であるとき、第1定電流回路21~第5定電流回路25を選択し、第6定電流回路26及び第7定電流回路27を選択しない第6選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「110」であるとき、第1定電流回路21~第6定電流回路26を選択し、第7定電流回路27を選択しない第7選択指示を出力する。デコーダ20は、電流量制御指示が「111」であるとき、第1定電流回路21~第7定電流回路27の全てを選択する第8選択指示を出力する。
第1定電流回路21~第7定電流回路27のそれぞれは、一対のnMOSトランジスタを有する。一対のnMOSトランジスタの一方はゲートとソースとの間が短絡されて定電流素子として機能し、一対のnMOSトランジスタの他方はゲートがデコーダ20に接続され、スイッチング素子として機能する。第1定電流回路21~第7定電流回路27のそれぞれは、デコーダ20によって選択されるときにオンして負荷電流ILを供給し、デコーダ20によって選択されないときにオフして負荷電流ILを供給しない。デコーダ20から第1選択指示が入力されるとき、第1定電流回路21~第7定電流回路27の全てが選択されず、負荷電流ILは供給されない。デコーダ20から第2選択指示が入力されるとき、第1定電流回路21が選択され、最小量の負荷電流ILが供給される。デコーダ20から入力される選択指示により選択される定電流回路の数が増加するに従って、オンする定電流回路が増加して、供給される負荷電流ILが増加する。
信号変換回路17は、送電装置101及び制御装置102との間で通信されるBLEのプロトコルに従ったBLE信号を生成すると共に、BLEのプロトコルに従ったBLE信号に対応する指示を生成する。信号変換回路17は、充電回路13から入力される充電電流情報及び充電電圧情報に対応する充電電流信号及び充電電圧信号を生成する。また、信号変換回路17は、制御装置102から信号用アンテナ18を介して入力される制御信号に対応する制御指示を生成する。制御指示は、第1選択指示~第8選択指示を含む。
信号用アンテナ18は、信号変換回路17は、BLEのプロトコルに従ったBLE信号を送電装置101及び制御装置102との間で通信されるアンテナである。信号用アンテナ18は、例えばダイポールアンテナ又はモノポールアンテナであるが、筐体10の内部に配置可能なものであれば、形状は限定されない。
(実施形態に係る電源システムにおける充電処理)
図6は、電源システム100における充電処理を示すシーケンス図である。図6に示す充電処理は、予め送電記憶部113に記憶されているプログラムに基づいて、主に制御処理部123により、送電装置101及び電源装置1の各要素と協働して実行される。
まず、送電装置101は、第2アンテナ116を介して電源装置1に接続要求信号を送信する(S101)。電源装置1は、接続要求信号を信号用アンテナ18を介して受信すると、接続応答信号を信号用アンテナ18を介して送電装置101に送信する(S102)。
次いで、電源装置1は、充電電圧情報に対応する充電電圧信号を第2アンテナ116を介して送電装置101に送信する(S103)。電源装置1は、信号変換回路17及び信号用アンテナ18を介して充電電圧信号を送電装置101に送信する。
次いで、送電装置101は、充電素子14への充電を開始するか否かを判定する(S104)。送電装置101は、充電電圧信号に対応する充電電圧VCが所定の開始電圧よりも低いときに、充電素子14への充電を開始すると判定する。送電装置101によって充電素子14への充電を開始すると判定されるまで、S103~S104の処理が繰り返される。
送電装置101は、充電素子14への充電を開始すると判定すると、第1アンテナ115を介する無線信号の送信を開始する(S105)。電源装置1は、受電用アンテナ11を介して送電装置101から無線信号を受信すると、整流器12及び充電回路13によって無線信号を変換して充電素子14を充電する(S106)。充電回路13は、充電素子14を充電するときに、充電素子14に供給される充電電流ICを示す充電電流情報及び充電素子14に充電される充電電圧VCを示す充電電圧情報を所定の周期で取得し、信号変換回路17に出力する。
次いで、電源装置1は、充電電流情報及び充電電圧情報に対応する充電電流信号及び充電電圧信号を送電装置101に送信する(S107)。電源装置1は、信号変換回路17及び信号用アンテナ18を介して充電電流信号及び充電電圧信号を送電装置101に送信する。
送電装置101は、充電電流信号及び充電電圧信号を受信すると、無線信号を最適化するように制御する(S108)。送電装置101は、例えば充電電流ICを増加又は減少させるように無線信号の信号強度を制御してもよい。また、送電装置101は、第1アンテナ115が指向性アンテナであり且つ第1アンテナ115が可動式アンテナであるとき、電源装置1が受信する無線信号の信号強度が高くなるように第1アンテナ115の方向を制御してもよい。
次いで、送電装置101は、充電素子14への充電が完了するか否かを判定する(S109)。送電装置101は、充電電圧信号に対応する充電電圧VCが所定の完了電圧まで上昇したときに、充電素子14への充電が完了したと判定する。送電装置101によって充電素子14への充電が完了したと判定されるまで、第1アンテナ115を介する無線信号の送信が継続されながら、S106~S109の処理が繰り返される。
送電装置101は、充電素子14への充電が完了したと判定すると、第1アンテナ115を介する無線信号の送信を終了する(S110)。以降、送電装置101と電源装置1との間の接続が確立している間、S103~S110の処理が繰り返される。
(実施形態に係る電源システムにおける負荷電流制御処理)
図7は、電源システム100における負荷電流制御処理を示すシーケンス図である。図7に示す負荷電流制御処理は、予め制御記憶部122に記憶されているプログラムに基づいて、主に制御処理部123により、制御装置102及び電源装置1の各要素と協働して実行される。
まず、制御装置102は、制御アンテナ124を介して電源装置1に接続要求信号を送信する(S201)。電源装置1は、接続要求信号を信号用アンテナ18を介して受信すると、接続応答信号を信号用アンテナ18を介して制御装置102に送信する(S202)。
次いで、制御装置102は、オン指示が入力されたか否かを判定する(S203)。制御装置102は、タッチパネル120のスタートボタン120aがユーザによって押下されたときに、オン指示が入力されたと判定する。制御装置102は、オン指示が入力されたと判定するまで、待機する。
制御装置102は、オン指示が入力されたと判定すると、オン信号を電源装置1に送信する(S204)。オン信号は、「100」である電流量制御指示に対応する。電源装置1は、オン信号を受信すると、負荷装置103への負荷電流ILの供給を開始する(S205)。電源装置1は、「100」である電流量制御指示が信号変換回路17から電流供給回路16に出力されることによって、第1定電流回路21~第4定電流回路24がオンして負荷装置103に負荷電流ILを供給する。
次いで、制御装置102は、電流量制御指示が入力されたか否かを判定する(S206)。制御装置102は、タッチパネル120の電流量増加ボタン120b又は電流量減少ボタン120cがユーザによって押下されたときに、電流量制御指示が入力されたと判定する。
制御装置102は、電流量制御指示が入力されたと判定する(S207)と、電流量制御信号を電源装置1に送信する。制御装置102は、タッチパネル120の電流量増加ボタン120bがユーザによって押下されたとき、オンする定電流回路が1つ増加することを示す電流量制御信号を送信する。また、タッチパネル120の電流量減少ボタン120cがユーザによって押下されたとき、オンする定電流回路が1つ増加することを示す電流量制御信号を送信する。
電源装置1は、電流量制御信号を受信することにより、負荷装置103に供給する負荷電流ILの電流量を制御する(S208)。電源装置1は、受信する電流量制御信号に応じて、オンする定電流回路の数を増減する。電源装置1は、オンする定電流回路の数を増減することで、負荷装置103に供給する負荷電流ILの電流量を制御することができる。
次いで、制御装置102は、オフ指示が入力されたか否かを判定する(S209)。制御装置102は、タッチパネル120のストップボタン120dがユーザによって押下されたときに、オフ指示が入力されたと判定する。制御装置102によってオフ指示が入力されたと判定されるまで、S206~S209の処理が繰り返される。
制御装置102は、オフ指示が入力されたと判定すると、オフ信号を電源装置1に送信する(S210)。オフ信号は、「000」である電流量制御指示に対応する。電源装置1は、オフ信号を受信すると、負荷装置103への負荷電流ILの供給を終了する(S211)。電源装置1は、「000」である電流量制御指示が信号変換回路17から電流供給回路16に出力されることによって、第1定電流回路21~第7定電流回路27の全てがオフして負荷装置103への負荷電流ILを供給を停止する。以降、制御装置102と電源装置1との間の接続が確立している間、S203~S211の処理が繰り返される。
(第1実施形態に係る電源システム及び電源装置の作用効果)
電源システム100では、電源装置1から負荷装置103への負荷電流ILの供給のオンオフを制御装置102を介して制御できるので、需要に応じて負荷電流ILが負荷に供給されないおそれを低くすることができる。
また、電源システム100では、電源装置1から負荷装置103への負荷電流ILの電流量を制御装置102を介して制御できるので、負荷装置103の駆動能力を遠隔で操作することができる。例えば、負荷装置が負荷装置103のように車両型の玩具であるとき、ユーザが負荷装置103を走行させる感覚を楽しむことができる。
また、電源システム100では、送電装置101は、電源装置1から充電電圧信号を受信することで、充電電圧VCが完了電圧まで上昇したときに充電素子14への充電を完了できるので、充電素子14が熱暴走するおそれはない。
また、電源システム100では、電源装置1の筐体10は、電池の規格に適合する形状及び寸法を有するので、電源装置1が負荷電流ILを供給する負荷装置は、電池交換することなく、使用し続けることができる。
また、電源システム100では、受電用アンテナ11は、筐体10の表面に配置されるので、面積が大きくなり、電池の規格に適合する形状及び寸法を有しながら、受電する電力量を増加させることができる。
(第2実施形態に係る電源装置の構成及び機能)
図8(a)は第2実施形態に係る電源装置の斜視図(その1)であり、図8(b)は第2実施形態に係る電源装置の斜視図(その2)であり、図9は図8(a)に示す電源装置のブロック図である。
第2実施形態に係る電源装置2は、電源装置1と同様に単3形電池に適合する形状及び寸法を有し、且つ、電源装置2の筐体30は第1筐体31、第2筐体32及び第3筐体33を有する。第1筐体31、第2筐体32及び第3筐体33は、分離可能に一体化され、筐体30を形成する。図8(a)は第1筐体31、第2筐体32及び第3筐体33が一体化されて筐体30を形成する一体化状態を示し、図8(a)は第1筐体31、第2筐体32及び第3筐体33が分離された分離状態を示す。
第1筐体31は第1接続部41及び第2接続部42を有し、第2筐体32は第3接続部43、第4接続部44、第5接続部45及び第6接続部46を有する。第1接続部41~第6接続部46は、導電体で形成された円柱状の凸部である。第1接続部41及び第2接続部42は第2筐体32の対向する面に形成される2つの導電性の凹部に篏合し、第3接続部43~第6接続部46は第3筐体33の対向する面に形成される4つの導電性の凹部に篏合する。第1接続部41~第6接続部46が導電性の凹部と篏合することで、筐体30が形成されると共に、第1筐体31~第3筐体33に配置される受電用アンテナ11~信号用アンテナ18の間が電気的に接続される。
第1筐体31は、一方の端面に負電極10bが配置されると共に、側面に受電用アンテナ11が配置される。また、第1筐体31の内部には、整流器12が配置される。第1筐体31は、電力を受電する機能を有するレテクナモジュールである。
第2筐体32の内部には、充電回路13、充電素子14及びDC-DC回路15が配置される。第2筐体32は、レテクナモジュールである第1筐体31によって受電された電力を充電する機能を有する電池モジュールである。
第3筐体33の内部には、電流供給回路16、信号変換回路17及び信号用アンテナ18が配置される。第3筐体33は、電池モジュールである第2筐体32によって充電された電力を使用して所定の処理を実行する機能を有するIoTモジュールである。
(第2実施形態に係る電源装置の作用効果)
電源装置2は、レテクナモジュールである第1筐体31、電池モジュールである第2筐体32及びIoTモジュールである第3筐体33が分離可能に一体化されるので、3種類のモジュールを適宜交換することで、所望の機能を有することができる。例えば、レテクナモジュールである第1筐体31を受電用アンテナの形状及び寸法が異なる第1筐体と交換することで所望の受電特性を有する電源装置2が実現される。また、電池モジュールである第2筐体32を充電素子の容量が異なる第2筐体と交換することで所望の充電容量を有する電源装置2が実現される。また、IoTモジュールである第3筐体33を実行可能な処理が異なる第3筐体と交換することで処理を実行可能な電源装置2が実現される。
また、電源装置2では、充電素子14の容量の低下等の経年劣化、及び構成素子の故障等により特性が低下した筐体を交換することで、電源装置2の全体を交換するときよりも低コストで機能の維持を実現できる。
(実施形態に係る電源装置の変形例)
電源装置1及び2は、電池の規格に適合する形状及び寸法を有するが、実施形態に係る電源装置は、負荷装置に負荷電流ILを供給可能な形状及び寸法であれば、電池の規格と相違する形状及び寸法を有してもよい。
図10は、第1変形例に係る電源装置の平面図である。図10において、破線は筐体内部に配置される構成要素を示し、一点鎖線は電気配線を示す。
電源装置3は、第1筐体51、第2筐体52及び第3筐体53を筐体10の代わりに有することが電源装置1と相違する。第1筐体51、第2筐体52及び第3筐体53以外の電源装置3の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された電源装置1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
第1筐体51は、枠体54と、第1電極対55a及び55bと、第2電極対56a及び56bと、外部接続端子57とを有する。枠体54は、第2筐体52を収容する第1凹部58、及び第3筐体53を収容する第2凹部59が形成される。第1電極対55a及び55bのそれぞれは、第1凹部58の長手方向の両端に配置され、第2筐体52と第3筐体53及び外部接続端子57とを電気的に接続する。第2電極対56a及び56bのそれぞれは、第2凹部59の長手方向の両端に配置され、第3筐体53と第2筐体52及び外部接続端子57とを電気的に接続する。外部接続端子57は、例えば電気コンセントのメス型の形状を有し、負荷装置に負荷電流を供給する。
第2筐体52は、単3形電池に適合する形状及び寸法を有し、受電用アンテナ11が側面に配置されると共に、整流器12、充電回路13、充電素子14及びDC-DC回路15が内部に配置される。第2筐体52は、受電用アンテナ11を介して受電した電力を充電素子14に充電すると共に、DC-DC回路15が生成した電源電圧を第3筐体53に供給するレクテナモジュール及び電池モジュールの機能を有するモジュールである。
第3筐体53は、単3形電池に適合する形状及び寸法を有し、電流供給回路16、信号変換回路17及び信号用アンテナ18が内部に配置される。第3筐体53は、第2筐体52によって受電及び充電された電力を使用して所定の処理を実行する機能を有するIoTモジュールである。
電源装置3は、レクテナモジュール及び電池モジュールの機能を有するモジュールである第2筐体52及びIoTモジュールである第3筐体53を第1筐体51によって電気的に接続することで、IoT機能付き無線受電装置を簡単に実現できる。
なお、電源装置3は、外部接続端子57を有するが、実施形態に係る電源装置は、外部接続端子57を有さなくてもよい。
また、電源装置1及び2では、受電用アンテナ11は、筐体10の側面の一部に配置される面状アンテナであるが、実施形態に係る電源装置では、受電用アンテナは、筐体10の側面の全面に亘って配置されてもよい。実施形態に係る電源装置は、受電用アンテナが筐体10の側面の全面に亘って配置されることで受電用アンテナの面積が大きくなり、受電する電力量を大きくすることができる。
また、電源装置1及び2では、受電用アンテナ11は、筐体10の側面に配置される面状アンテナであるが、実施形態に係る電源装置では、受電用アンテナは、送電装置101から送信される無線信号を受信可能であれば、線状アンテナであってもよい。
図10(a)は第2変形例に係る電源装置の斜視図であり、図10(b)は第3変形例に係る電源装置の斜視図である。
電源装置4及び5は、受電用アンテナ61及び62を受電用アンテナ11の代わりに有することが電源装置1と相違する。受電用アンテナ61及び62以外の電源装置4及び5の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された電源装置1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
受電用アンテナ61は、筐体10の側面にらせん状に巻き付けられた線状アンテナである。電源装置4は、筐体10の側面に受電用アンテナ61がらせん状にまきつけられることで、単3形電池の形状を保持しながら、アンテナ長を長くすることができるので、無線信号を介して受電する電力量を大きくすることができる。なお、第2実施形態に係る電源装置2において、受電用アンテナ11が受電用アンテナ61に置換されるとき、受電用アンテナ61は、第1筐体31の側面にらせん状に巻き付けられる。
受電用アンテナ62は、筐体10の側面から外部に露出した線状アンテナである。電源装置5は、受電用アンテナ62が筐体10の側面から外部に露出するので、筐体10の形状にかかわらず所望の位置に受電用アンテナ62を配置することで、無線信号を介して受電する電力量を大きくすることができる。なお、第2実施形態に係る電源装置2において、受電用アンテナ11が受電用アンテナ62に置換されるとき、受電用アンテナ62は、第1筐体31の側面から露出する。
また、電源システム100では、電源装置1は、送電装置101から送信される無線信号を受電して電力を充電するが、実施形態に係る電源装置では、電源装置は、マイクロ波等の電磁波を送電する送電装置から送電された電磁波を受電して電力を充電してもよい。電源装置が有する受電用アンテナの形状及び寸法は、送電装置から送電された電磁波の周波数帯に応じて規定される。
また、電源装置1は、電圧を供給するDC-DC回路15を有するが、実施形態に係る電源装置は、電圧変換することなく充電素子から電源電圧を供給可能であるときは、DC-DC回路15は省略される。
また、電源装置1は、電流供給回路16~信号用アンテナ18以外のIoTモジュールを有さないが、実施形態に係る電源装置は、電流供給回路16~信号用アンテナ18に加えて、種々の環境条件を検出するセンサ素子をIoTモジュールとして有してもよい。
例えば、実施形態に係る電源装置は、充電素子14の温度を検出する温度センサを更に有し、温度センサが検出した温度を示す温度信号を送電装置に送信してもよい。送電装置は、温度信号に対応する温度に基づいて、例えば充電素子14の温度が所定のしきい値温度よりも高く充電効率が低下していると推定されるときに、送電を停止してもよい。
また、実施形態に係る電源装置は、電源装置の位置を検出する位置センサを更に有し、位置センサが検出した位置を示す位置信号を送電装置に送信してもよい。送電装置は、位置信号に対応する位置に向けて指向性が高い無線信号を送信することで、無線信号の伝送特性を向上させることができる。
また、電源システム100は、単一の負荷装置103を有するが、実施形態に係る電源システムでは、複数の負荷装置を有してもよい。また、電源システム100では、負荷装置103は、自動車型の玩具であるが、実施形態に係る電源システムでは、負荷装置は、他の電動機器であってもよい。
図12は、変形例に係る電源システムを示す図である。
電源システム200は、負荷装置201~204を負荷装置103の代わりに有することが電源システム100と相違する。負荷装置201~204以外の電源システム200の構成及び機能は、同一符号が付された電源システム100の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
負荷装置201は電動ポットであり、負荷装置202はテレビ受像機及びエアコンディショナー等を遠隔制御するリモートコントローラである。負荷装置203は温度センサ及び湿度センダ等の種々のセンサを搭載するセンサデバイスであり、負荷装置204はドローンとも称される無人航空機である。
負荷装置201~204は、送電装置101から無線信号を受信することに応じて充電する電源装置1を搭載する。負荷装置201~204が搭載する電源装置1は、制御装置102との間で種々の信号を送受信することで、負荷装置201~204のそれぞれに供給する電力を制御する。
電源システム200は、複数の負荷装置201~204を有するので、送電装置101は、ビームフォーミングによるターゲット追尾及びターゲット切り替え等の複数の負荷装置に電力を供給可能な機能を有することが好ましい。
1~4 電源装置
10 筐体
11、61、62 受電用アンテナ
12 整流器
13 充電回路
14 充電素子
15 DC-DC回路
16 電流供給回路
17 信号変換回路
18 信号用アンテナ
100、200 電源システム
101 送電装置
102 制御装置
103、201~204 負荷装置

Claims (8)

  1. 送電装置から送電された電磁波を受電する受電用アンテナと、
    前記受電用アンテナに接続され、前記受電用アンテナが受電した電磁波を電圧に変換する整流器と、
    前記整流器に接続され、前記整流器によって変換された電圧を充電電圧として充電する充電素子と、
    前記充電素子から負荷に供給される負荷電流をオンすることを示すオン信号及び前記負荷電流をオフすることを示すオフ信号を受信する信号用アンテナと、
    前記オン信号及び前記オフ信号からオン指示及びオフ指示を生成する信号変換回路と、
    前記充電素子と負荷との間に接続され、前記オン指示及び前記オフ指示が入力されることに応じて、前記充電素子から負荷に供給される負荷電流をオンオフする電流供給回路と、を有し、
    前記受電用アンテナが配置されると共に、前記整流器が内部に配置される第1筐体と、
    前記充電素子が内部に配置される第2筐体と、
    前記信号用アンテナが配置されると共に、前記信号変換回路、前記電流供給回路、並びに温度、湿度及び位置の少なくとも1つを検出するセンサ素子が内部に配置され、前記第2筐体によって充電された電力を使用して所定の処理を実行する機能を有する第3筐体と、を更に有し、
    前記第1筐体、前記第2筐体及び前記第3筐体は、分離可能に一体化される、ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記信号用アンテナは、前記負荷電流を制御することを示す電流量制御信号を受信し、
    前記信号変換回路は、前記電流量制御信号から電流量制御指示を生成し、
    前記電流供給回路は、前記電流量制御指示が入力されることに応じて、前記負荷電流の電流量を制御する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記充電電圧を検出する電圧検出センサを更に有し、
    前記信号変換回路は、前記充電電圧を示す充電電圧信号を生成し、
    前記信号用アンテナは、前記充電電圧信号を送信する、請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記第1筐体、前記第2筐体及び前記第3筐体は、一体化されたときに電池の規格に適合する形状及び寸法を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の電源装置。
  5. 前記受電用アンテナは、前記第1筐体の側面に配置された面状アンテナである、請求項に記載の電源装置。
  6. 前記受電用アンテナは、前記第1筐体の側面にらせん状に巻き付けられた線状アンテナである、請求項に記載の電源装置。
  7. 前記受電用アンテナは、前記第1筐体の側面から露出する線状アンテナである、請求項に記載の電源装置。
  8. 電磁波を送電する送電装置と、
    負荷に供給される負荷電流をオンすることを示すオン信号及び前記負荷電流をオフすることを示すオフ信号を送信する制御装置と、
    前記電磁波を受電すると共に、前記オン信号及び前記オフ信号を受信する電源装置と、を有し、前記電源装置は、
    前記送電装置から送電された電磁波を受電する受電用アンテナと、
    前記受電用アンテナに接続され、前記受電用アンテナが受電した電磁波を電圧に変換する整流器と、
    前記整流器に接続され、前記整流器によって変換された電圧を充電電圧として充電する充電素子と、
    前記オン信号及び前記オフ信号を受信する信号用アンテナと、
    前記オン信号及び前記オフ信号からオン指示及びオフ指示を生成する信号変換回路と、
    前記充電素子と負荷との間に接続され、前記オン指示及び前記オフ指示が入力されることに応じて、前記充電素子から負荷に供給される負荷電流をオンオフする電流供給回路と、を有し、前記電源装置は、
    前記受電用アンテナが配置されると共に、前記整流器が内部に配置される第1筐体と、
    前記充電素子が内部に配置される第2筐体と、
    前記信号用アンテナが配置されると共に、前記信号変換回路、前記電流供給回路、並びに温度、湿度及び位置の少なくとも1つを検出するセンサ素子が内部に配置され、前記第2筐体によって充電された電力を使用して所定の処理を実行する機能を有する第3筐体と、を更に有し、
    前記第1筐体、前記第2筐体及び前記第3筐体は、分離可能に一体化される、ことを特徴とする電源システム。
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