JP7332451B2 - 液面の管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、貯溜部に貯溜される液体の液面の管理システムに関するものである。
紙やフィルム等の基材シートに粘着剤(接着剤)を塗工するコンマコーター等の塗工装置では、バックアップロールの上方に、ブレード付きのアプリケータロールおよび堰部を設け、該バックアップロール、アプリケータロールおよび堰部によって画成される貯溜部に粘着剤を貯溜し、バックアップロールで案内される基材シートに、アプリケータロールで余分な粘着剤を掻き取りながら一定の膜厚で粘着剤を塗工するよう構成される。塗工装置では、基材シートに適正な膜厚で粘着剤を塗工するためには、貯溜部に貯溜される粘着剤の液面の高さ(レベル)を適正な位置に保つ必要がある。そのため、貯溜部の液面レベルを作業者が監視し、液面レベルが所定高さ位置より下降すると、ポンプを手動操作によって作動して粘着剤を補給することが行われている。
しかしながら、作業者が常に液面レベルを監視する必要から省人化の妨げになると共に、作業者の負担が大きくなり、また安定した液面管理ができない問題がある。そこで、液面レベルを、ボールタップを用いて監視し、液面レベルの変化を流量スイッチや圧力スイッチによって検出する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3059981号公報
特許文献1に開示の装置は、液面レベルを管理して自動弁の開閉により液の供給または遮断が可能になっている。しかし、エアドラムポンプを使用して高粘度の液体の供給が必要な仕様の場合には、ボールタップで供給または遮断ができるエアは圧力が弱く、ポンプを作動させることはできなかった。そのため、貯溜部に粘着剤をエア式で補給する際には依然としてポンプを作業者が手動操作しなければならず、省人化を図ることができない。また、流量スイッチや圧力スイッチで検出した電気信号によって液面レベルの変化を検出する構成では、有機溶剤を主剤とする粘着剤のように高濃度の有機ガスが発生して爆発の恐れのある環境、湿度の多い環境、粉じんの多い環境などでの使用の安全性が確保できない問題が指摘される。
すなわち本発明は、省人化を図ることができる液面の管理システムを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、第1の発明は、
貯溜部に貯溜される液体の液面の管理システムであって、
制御エアにより作動して前記貯溜部に液体を供給するポンプと、
前記液面の高さの変化に応じたフロートの上昇または下降により、信号エアを供給または遮断するボールタップと、
前記信号エアの供給または遮断により、前記ポンプへの制御エアの供給または遮断を行う空気作動弁手段と、を備えることを要旨とする。
このように、液面の高さの変化に応じてポンプを作動して貯溜部に液体を供給し得るようにしたので、液面管理を自動化して省人化を図ることができる。また、ポンプを作動する制御エアとは別の信号エアによって空気作動弁手段を制御するようにしたので、信号エアとして、制御エアより低圧の圧縮エアを用いて液面を精度よく管理することができる。
第2の発明は、
前記信号エアは、0.05MPa以下の圧力であることを要旨とする。
このように、信号エアの圧力を0.05MPa以下としたので、小型のボールタップでも信号エアの供給、遮断を精度よく制御することができ、装置の小型化を図ることができる。
第3の発明は、
前記制御エアは、0.3~0.7MPaの圧力であることを要旨とする。
このように、制御エアの圧力を0.3~0.7MPaの間に設定したので、ポンプを効率的に作動して液体を貯溜部に効果的に供給することができる。
第4の発明は、
爆発性雰囲気を生成するおそれのある危険場所または、電気設備技術基準において、防湿構造が求められる場所の何れかに設置されていることを要旨とする。
このように、エアにより作動する空気作動弁手段およびポンプを用いているので、危険場所または防湿構造が求められる場所においても、安全に液面の管理ができる。
本発明によれば、液面管理の省人化を図ることができる。
本発明の実施例に係る管理システムの概略構成を示す説明図である。 実施例の管理システムにおけるエア回路図である。
次に、本発明に係る液面の管理システムにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、基材シートに粘着剤を塗工する塗工装置において用いる液面の管理システムの場合で説明する。
実施例の管理システムは、図1、図2に示す如く、塗工装置10における貯溜部11に貯溜されている粘着剤の液面の高さの変化に応じて作動する第1ボールタップ(ボールタップ)12と、該第1ボールタップ12の作動に応じて圧縮エアである制御エアの供給と遮断とを切り換える空気作動弁手段13と、制御エアにより作動して貯溜部11に粘着剤を供給するポンプ14とを備える。塗工装置10は、紙やフィルム等の基材シート15を案内するよう回転駆動されるバックアップロール16と、該バックアップロール16の上方に位置するブレード付きのアプリケータロール17と、バックアップロール16の上方に配設されて両ロール16,17の間に粘着剤の貯溜部11を画成する堰部材18とを備え、貯溜部11に粘着剤を貯溜したもとで、バックアップロール16で案内される基材シート15の表面に、アプリケータロール17で余分な粘着剤を掻き取りながら一定の膜厚で粘着剤を塗工するよう構成される。
粘着剤としては、アクリルや酢酸エチル等の有機溶剤を主剤としたものが用いられ、塗工装置10および管理システムは、隔壁19によって区画された防爆エリア20に配置されている。なお、粘着剤としては、例えば、粘度が100,000ポイズ以上のものが使用されるが、これ以外の粘度のものや、有機溶剤を含まないものも使用できる。
ここで、防爆エリアとは、工場電気設備防爆指針(国際整合防爆指針2015(JNIOSH-TR-46:2015))で規定される「危険場所」(爆発性雰囲気を生成するおそれのある危険場所)である。危険場所とは、可燃性ガス・蒸気を取り扱っている工場、事業所で、操作中又は作業中にこれらが大気中に放出・漏洩して空気と混合して形成される「爆発性雰囲気」が無視できないほど多く、電気設備(電気機器)が着火源となり、爆発事故が起こりうる可能性のある場所である。前記指針では、危険場所として、ゾーン0:爆発性雰囲気が、連続して存在するか、又は長時間存在する場所、ゾーン1:爆発性雰囲気が、正常状態で生成することがある場所、ゾーン2:爆発性雰囲気が、正常状態で生成することはなく、たとえ生成しても短時間しか存在しない場所の3種類に分類されており、防爆エリアとは、これら3種類を含んでいる。
実施例の管理システムは、前記貯溜部11に粘着剤を供給する前記ポンプ14と、該ポンプ14を作動する制御エアおよび空気作動弁手段13を作動する信号エアのエア回路部Mとを備える。図2は、エア回路部Mを概略的に示すものであって、コンプレッサ等のエア供給源21に接続されるフィルターレギュレータ22に接続する第1管路23に、エアレギュレータ24が接続され、該エアレギュレータ24は第2管路25を介して前記第1ボールタップ12に接続される。フィルターレギュレータ22は、エア供給源21から供給される圧縮エアの圧力を、前記ポンプ14の作動に適した制御圧(実施例では0.5MPa)に調整した制御エアとして第1管路23に流すよう構成される。また、エアレギュレータ24は、第1管路23を介して供給される制御エアの圧力を、前記第1ボールタップ12の高精度での動作を阻害しない信号圧(実施例では0.01MPa)に調整した信号エアとして第1ボールタップ12に供給するよう構成される。第1ボールタップ12は、前記第2管路25がIN側ポート26aに接続する弁部26と、該弁部26を開閉するフロート27とを備え、該フロート27は、前記貯溜部11における液面の高さの変化に応じて上下動し得るよう構成される。そして、第1ボールタップ12は、図1に示す如く、貯溜部11の液面が予め設定された下限Lの高さ位置まで下降するのに伴いフロート27が下限Lまで下降すると弁部26を開弁し、その後に貯溜部11の液面が予め設定された上限Hの高さ位置まで上昇するのに伴いフロート27が上限Hまで上昇すると弁部26を閉弁するよう構成される。
図2に示す如く、前記第1ボールタップ12の弁部26におけるOUT側ポート26bに接続する第4管路28は、第1インタフェイスバルブ29の信号圧入力ポート29aに接続されている。第1インタフェイスバルブ29は、第4管路28を介して信号圧入力ポート29aに前記信号エアが供給されることで開弁するよう構成される。また、第1インタフェイスバルブ29のIN側ポート29bに前記第1管路23が接続されると共に、該第1インタフェイスバルブ29のOUT側ポート29cに接続する第5管路30が、常閉型の第1エアオペレートバルブ31の信号圧入力ポート31aに接続されている。第1エアオペレートバルブ31は、第5管路30を介して信号圧入力ポート31aに前記制御エアが供給されることで開弁するよう構成される。また、第1エアオペレートバルブ31のAポート31bに前記第1管路23が接続されると共に、該第1エアオペレートバルブ31のBポート31cに接続する第6管路32が、後述する常閉型の第2エアオペレートバルブ39のAポート39bに接続され、該第2エアオペレートバルブ39のBポート39cに接続される第7管路33が前記ポンプ14に接続される。すなわち、2つのエアオペレートバルブ31,39が開弁することで、第1管路23に供給される制御エアがポンプ14に供給されるよう構成される。実施例では、第1インタフェイスバルブ29および第1エアオペレートバルブ31によって、前記空気作動弁手段13が構成される。
前記ポンプ14は、圧縮エアによって駆動される往復型のポンプであって、圧縮エアにより作動するエアモータ部14aと、該エアモータ部14aの作動によりピストンが往復移動するポンプ部14bとを備え、ポンプ部14bにおけるピストンの往復移動によってポンプ部14bの吸込口14cから吸い込んだ液体を吐出口14dから吐出するよう構成される。ポンプ14は、図2に示す如く、粘着剤が貯溜された補給容器34内に、吸込口14cが容器底部近傍に位置付くようにポンプ部14bが粘着剤に浸漬される。また、ポンプ14は、吐出口14dに一端が接続する供給ホース35の他端が、前記貯溜部11の上方で開口するように配設される。すなわち、エアモータ部14aに制御エアが供給されて、ポンプ部14bのピストンが往復移動することによって、補給容器34の粘着剤は供給ホース35を介して貯溜部11に供給される。
ここで、前記第1ボールタップ12の弁部26の開閉によって第1インタフェイスバルブ29(空気作動弁手段13)への供給と遮断とが切り換えられる信号エアの圧力は、大き過ぎると、弁部26を開弁方向に付勢するように該弁部26に加わる信号エアの圧力に抗して弁部26を閉弁状態に維持するための付勢力を得るために、弁部26とフロート27とを連繋する機構やフロート27を大型化する必要が生ずる。また、信号エアの圧力が小さ過ぎると、フロート27が下降して弁部26が開弁した際の第1インタフェイスバルブ29の応答性が低下して、精度のよい開閉制御ができなくなる。すなわち、第1ボールタップ12の大型化を抑制すると共に第1インタフェイスバルブ29の実用的な応答性を得るには、信号エアの圧力が0.05MPa以下の微弱圧力で、例えば0.01MPaとするのが好ましい。また、第1インタフェイスバルブ29の応答性を高めるには、信号エアの圧力を0.02MPa~0.03MPaとするのがより好ましい。
また、前記ポンプ14を作動する制御エアの圧力は、大き過ぎるとポンプ14が過剰に作動して負荷が大きくなって故障の原因となり、また小さ過ぎると塗工装置10での粘着剤の消費量に合わせて効果的に粘着剤を供給できなくなる。従って、ポンプ14を負担なく作動すると共に粘着剤を効果的に供給するには、制御エアの圧力が0.3MPa~0.7MPaの間であればよく、0.5MPaがより好ましい。
実施例の管理システムには、前記第1ボールタップ12の故障等によりフロート27が上限Hまで上昇しない事態が生じた場合に、前記ポンプ14による粘着剤の供給を停止させる安全装置36が設けられている。この安全装置36は、図2に示す如く、前記貯溜部11の液面の高さの変化によって作動可能な第2ボールタップ37と、該第2ボールタップ37の作動に応じて開閉する第2インタフェイスバルブ38と、該第2インタフェイスバルブ38の開閉に応じて開閉する第2エアオペレートバルブ39とを備える。具体的に、第2ボールタップ37は、前記第1ボールタップ12と同一構造であって、前記第2管路25に接続する第8管路40がIN側ポート41aに接続する弁部41と、該弁部41を開閉するフロート42とを備え、該フロート42は、前記貯溜部11の液面の高さの変化に応じて上下動し得るよう構成される。そして、第2ボールタップ37は、フロート42が、前記第1ボールタップ12が対応する弁部26を閉弁するように設定された上限Hより高い制限位置HH(図1参照)にフロート42が上昇することで対応する弁部41を閉弁するよう構成される。なお、制限位置HHは、貯溜部11に貯溜されている粘着剤が、前記堰部材18を越えて外部に流出しない高さ位置に設定される。また、第2ボールタップ37は、フロート42が制限位置HHより下方では弁部41を開弁するよう構成される。
前記第2ボールタップ37の弁部41におけるOUT側ポート41bに接続する第9管路43が、前記第2インタフェイスバルブ38の信号圧入力ポート38aに接続される。また、第2インタフェイスバルブ38のIN側ポート38bに、前記第1管路23が接続されると共に、該第2インタフェイスバルブ38のOUT側ポート38cに接続した第10管路44が、Aポート39bに前記第6管路32が接続されると共にBポート39cに前記第7管路33が接続されている常閉型の第2エアオペレートバルブ39の信号圧入力ポート39aに接続されている。第2インタフェイスバルブ38は、第9管路43を介して信号圧入力ポート38aに前記信号エアが供給されることで、開弁するよう構成される。また、第2エアオペレートバルブ39は、第10管路44を介して信号圧入力ポート39aに前記制御エアが供給されることで、開弁するよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る液面の管理システムの作用につき説明する。
前記塗工装置10において、前記バックアップロール16で案内される基材シート15に粘着剤を所定厚みで塗工する作業が行われると、前記貯溜部11に貯溜されている粘着剤の液面が下降し、これに伴って前記第1ボールタップ12のフロート27が下限Lに至ると、対応する弁部26が開弁する。該弁部26が開弁すると、前記エア供給源21から供給される圧縮エアの圧力が前記エアレギュレータ24により調整された0.01MPaの信号エアは、弁部26および第4管路28を介して前記第1インタフェイスバルブ29の信号圧入力ポート29aに供給され、該第1インタフェイスバルブ29は開弁される。これにより、前記第1管路23から第1インタフェイスバルブ29に供給される制御エアは、第5管路30を介して第1エアオペレートバルブ31の信号圧入力ポート31aに供給され、該第1エアオペレートバルブ31は開弁される。このとき、前記第2ボールタップ37のフロート42は規制位置HHより下方に位置しているので第2エアオペレートバルブ39は開弁状態であり、第1エアオペレートバルブ31の開弁によって第1管路23に供給されている0.5MPaの制御エアは、両エアオペレートバルブ31,39および管路32,32を介して前記ポンプ14のエアモータ部14aに供給される。制御エアが供給されたポンプ14では、ポンプ部14bのピストンの往復移動によって吸込口14cから吸い込んだ補給容器34内の粘着剤が吐出口14dおよび供給ホース35を介して前記貯溜部11に供給される。
前記ポンプ14により貯溜部11に粘着剤が供給され、該貯溜部11での液面が上昇するのに伴って前記第1ボールタップ12のフロート27が上限Hに至ると、対応する弁部26が閉弁され、前記第1インタフェイスバルブ29の信号圧入力ポート29aへの信号エアの供給が遮断され、該第1インタフェイスバルブ29は閉弁される。これにより、前記第1エアオペレートバルブ31の信号圧入力ポート31aへの制御エアの供給も遮断されて、該第1エアオペレートバルブ31は閉弁される。その結果、前記ポンプ14への制御エアの供給が遮断されて該ポンプ14が停止して、貯溜部11への粘着剤の供給も停止する。
そして、前記第1ボールタップ12のフロート27が下限Lに至るまで貯溜部11の液面が下降すると、再び第1ボールタップ12の弁部26、第1インタフェイスバルブ29および第1エアオペレートバルブ31が夫々開弁することで、制御エアがポンプ14に供給されて粘着剤が貯溜部11に供給される。
ここで、何らかの原因によって前記第1ボールタップ12のフロート27が下限Lに至った後に上限Hまで上昇しなくなる事態が発生した場合、前記ポンプ14による粘着剤の供給が継続して貯溜部11の液面が上限Hを越えて上昇する。そして、液面が前記制限位置HHまで上昇すると、前記第2ボールタップ37のフロート42が制限位置HHに至り、対応する弁部41が閉弁する。これにより、前記第9管路43を介して第2インタフェイスバルブ38の信号圧入力ポート38aに供給されていた信号エアの供給が遮断され、該第2インタフェイスバルブ38が閉弁することで、前記第10管路44を介して第2エアオペレートバルブ39の信号圧入力ポート39aに供給されていた制御エアの供給が遮断され、該第2エアオペレートバルブ39が閉弁する。これにより、前記第1エアオペレートバルブ31が開弁状態であっても、制御エアのポンプ14への供給が遮断され、貯溜部11の液面が制限位置HHを越えて上昇するのを防止することができる。なお、第2ボールタップ37のフロート42が制限位置HHに至った場合に、警報ランプや警報ブザー等の警報手段を作動して、作業者に異常が発生したことを報知する構成を採用することが好ましい。
実施例の液面の管理システムでは、前記貯溜部11に貯溜されている粘着剤の液面の高さの変化を、前記第1ボールタップ12によって監視すると共に、該第1ボールタップ12の作動によってポンプ14を作動して貯溜部11に粘着剤を供給し得るようにしたので、液面管理を自動化して省人化を図ることができる。また、第1ボールタップ12には、ポンプ14を作動する制御エアの圧力とは異なる0.01MPaの信号エアを供給するよう構成したので、フロート27等を大型化することなく弁部26を閉弁状態に維持することができると共に、該弁部26の開弁時の第1インタフェイスバルブ29の実用的な応答性を確保することができる。従って、液面が下降した貯溜部11に粘着剤を効果的に供給することができ、液面を精度よく管理できる。
実施例の液面の管理システムでは、前記第1ボールタップ12に供給する信号エアの圧力を、0.05MPa以下としたので、小型の第1ボールタップ12であっても弁部26に供給される信号エアの圧力に抗して該弁部26を精度よく開閉動作することができ、装置の小型化を図ることができる。また、ポンプ14を作動する制御エアの圧力を、0.3~0.7MPaの間に設定したので、貯溜部11での液面の変化に合わせてポンプ14を効率的に作動して、粘着剤を貯溜部11に効果的に供給することができる。更に、貯溜部11に粘着剤を供給するポンプ14として、制御エアにより作動するポンプを採用すると共に、該ポンプ14への制御エアの供給、遮断を制御する弁として信号エアにより作動する空気作動弁手段13を採用したので、有機溶剤を主剤とした粘着剤を基材シート15に塗工する塗工装置10が配設される防爆エリア20に配置しても、安全に液面の管理ができる。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、第1ボールタップとして、弁部を、フロートが上限で閉弁すると共に下限で開弁するよう構成したが、弁部を、フロートが下限で閉弁すると共に上限で開弁する構成を採用することができ、このように構成した第1ボールタップを用いる場合は、第1エアオペレートバルブとして常開型のバルブを用いることで、実施例と同様に貯溜部での液面の管理を行うことができる。
2.実施例では、第2ボールタップ、第2インタフェイスバルブおよび第2エアオペレートバルブからなる安全装置を設けたが、該安全装置は省略することができる。
3.実施例では、空気作動弁手段を、第1インタフェイスバルブおよび第1エアオペレートバルブから構成したが、安全装置を省略した構成において、第1エアオペレートバルブのみから空気作動弁手段を構成し、該第1エアオペレートバルブの信号圧入力ポートに第1ボールタップの弁部を管路で接続する構成を採用することができる。また、第1エアオペレートバルブのみから空気作動弁手段を構成した場合においても、前記1.の変更例の構成を採用することができる。
4.実施例では、管理システムを防爆エリアに配設したが、当該管理システムは、防爆エリア以外のエリア(場所)に設置することもできる。例えば、前記工場電気設備防爆指針(国際整合防爆指針2015(JNIOSH-TR-46:2015))で規定される「危険場所」(爆発性雰囲気を生成するおそれのある危険場所)である、可燃性粉じん場所、爆発性粉じん場所に設置することができる。なお、可燃性粉じん場所、爆発性粉じん場所とは、前記工場電気設備防爆指針において分類される、ゾーン20:空気中に粉じん雲状で、連続または長期間もしくは頻繁に存在する場所、ゾーン21:通常の運転中において、空気中に粉じん雲状で時々生成される可能性がある場所、ゾーン22:通常の運転中において、空気中に粉じん雲状で生成される可能性が少なく、生成されたとしても短時間である場所である。
また、管理システムは、例えば、経済産業省令が定める「電気設備に関する技術基準を定める省令」(電気設備技術基準)を解説した「電気設備の技術基準の解釈」(平成30年10月1日改正)において、低圧用配線器具に関し、温気の多い場所(同解釈第1条第27号)又は水気のある場所(同解釈第1条第26号)に設置することができる。ここで、前記解釈において温気の多い場所とは、低圧用の配線機器に関して湿気の侵入を防止できる防湿構造のものを使用すべきことが求められる場所である。
5.図2に示すエア回路部において、ポンプへの制御エアの供給系を別途設けると共に、該供給系に制御エアの供給と遮断とを切り換え可能なハンドバルブを設け、作業者の手動操作によってポンプを作動して補給溶器の粘着剤を貯溜部に供給する構成を採用することができる。
11 貯溜部,12 第1ボールタップ(ボールタップ),13 空気作動弁手段
14 ポンプ,20 防爆エリア(爆発性雰囲気を生成するおそれのある危険場所)
27 フロート

Claims (4)

  1. 貯溜部に貯溜される液体の液面の管理システムであって、
    制御エアにより作動して前記貯溜部に液体を供給するポンプと、
    前記ポンプへの制御エアの供給または遮断を行う空気作動弁手段と、
    前記液面の高さの変化に応じたフロートの上昇または下降により、前記空気作動弁手段へ供給される信号エアの供給と遮断とが切り換えられる弁手段と、を備える
    ことを特徴とする液面の管理システム。
  2. 前記信号エアは、0.05MPa以下の圧力であることを特徴とする請求項1記載の液面の管理システム。
  3. 前記制御エアの圧力は前記信号エアの圧力よりも高い圧力であることを特徴とする請求項1または2記載の液面の管理システム。
  4. 爆発性雰囲気を生成するおそれのある危険場所または、電気設備技術基準において、防湿構造が求められる場所の何れかに設置されていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の液面の管理システム。
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