JP7332268B2 - 荷役システム、荷役割当方法およびプログラム - Google Patents

荷役システム、荷役割当方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ式の有人フォークリフトの荷役システム、荷役割当方法およびプログラムに関する。
特許文献1に記載のように、有人フォークリフトを含む荷役システムが知られている。この荷役システムでは、有人フォークリフトと、自律して荷役作業をする無人フォークリフトと、管理サーバとを備えている。管理サーバは、有人フォークリフトと、無人フォークリフトとが混在する荷役システムにおいて、無人フォークリフトの数が少ない空位置で実行される荷役作業を有人フォークリフトに割り当てるよう構成されている。
ところで、バッテリ電力によって動作する有人フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」という)の場合、バッテリ残量がなくなると、バッテリを充電したり充電されたバッテリと交換したりする必要がある。そのため、荷役システムは、バッテリを充電、交換するタイミングを少なくするために、このフォークリフトの消費電力も考慮して荷役作業を割り当てることが好ましい。しかしながら、フォークリフトの運転者によってフォークリフトの動作が異なるので、フォークリフトの消費電力を考慮して荷役作業を割り当てることは容易ではない。
また、フォークリフトは、炎天下で作業したり冷凍室で荷役作業したりする。そこで、運転者の体調を考慮して、空調装置がフォークリフトに設けられることがある。空調装置は、フォークリフトのバッテリ電力によって動作するので、荷役システムは、荷役作業に係る電力消費だけでなく、空調装置の消費電力も加味して荷役作業を割り当てることが好ましい。しかしながら、現場の気温や運転者によって空調装置の設定が異なるので空調装置の消費電力を考慮して荷役作業を割り当てることは、さらに容易ではない。
特許第6284212号公報
そこで、本発明は、バッテリ式有人フォークリフトの消費電力を考慮して荷役作業を複数の有人フォークリフトに割り当てる荷役システム、荷役割当方法およびプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る荷役システムは、
バッテリ式の複数のフォークリフトと、複数の運転者と、管理装置と、を備えた荷役システムであって、
管理装置は、
過去の各荷役作業における、フォークリフトの識別子、運転者の識別子、荷役動作および荷の重量を入力データとし荷役消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各フォークリフトの識別子、各運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量を入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力する第1ニューラルネットワークと、
複数の荷役予定を記憶する記憶部と、
荷役割当部と、を備え、
荷役予定は、複数の荷役作業を含み、
荷役割当部は、
各フォークリフトの識別子と、各運転者の識別子と、各荷役予定に含まれる荷役作業に係る荷役動作と、各荷役予定に含まれる荷役作業に係る荷の重量と、を第1ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力させ、
出力された荷役予測消費電力に基づいて、複数の荷役予定の合計の荷役予測消費電力が最小となる荷役予定ごとのフォークリフトおよび運転者の組み合わせを出力する、ことを特徴とする。
上記荷役システムは、好ましくは、
複数の荷役予定が、荷役作業が行われる施設のエリアごとに荷役作業を割り当てられている。
上記荷役システムは、好ましくは、
フォークリフトが、空調装置を有し、
管理装置が、
過去の各荷役作業における、フォークリフトの識別子、運転者の識別子、荷役動作、荷の重量を入力データとし荷役作業時間を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、フォークリフトの識別子、運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量を入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力する第2ニューラルネットワークと、
過去の各荷役作業における、荷役作業場所の気温、フォークリフトの識別子および運転者の識別子を入力データとし、空調装置の設定温度を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各荷役作業に係る荷役作業場所の気温、各フォークリフトの識別子および各運転者の識別子を入力されると、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測設定温度を出力する第3ニューラルネットワークと、
過去の各荷役作業における、荷役作業場所における気温、フォークリフトの識別子および設定温度を入力データとし空調装置の消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各荷役作業場所における気温、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの予測設定温度ならびに各荷役予測作業時間が入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力を出力する第4ニューラルネットワークと、をさらに備え、
荷役割当部が、さらに、
フォークリフトの識別子、運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量と、を第2ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力させ、
各荷役作業に係る荷役作業場所の気温、フォークリフトの識別子および運転者の識別子を第3ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測設定温度を出力させ、
各荷役作業場所における気温、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの予測設定温度ならびに各荷役予測作業時間を第4ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力を出力させ、
各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力と、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力とに基づいて、複数の荷役予定の合計の荷役予測消費電力が最小となる荷役予定ごとのフォークリフトおよび運転者の組み合わせを出力する。
上記課題を解決するために、本発明に係る荷役割当方法は、
バッテリ式の複数のフォークリフトと、複数の運転者と、複数の荷役予定との適切な組み合わせを出力する荷役割当方法であって、
過去の各荷役作業における、フォークリフトの識別子、運転者の識別子、荷役動作および荷の重量を入力データとし荷役消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各フォークリフトの識別子、各運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量を入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力する第1ニューラルネットワーク、を準備し、
荷役予定は、複数の荷役作業を含んでおり、
荷役割当方法は、
各フォークリフトの識別子と、各運転者の識別子と、各荷役予定に含まれる荷役作業に係る荷役動作と、各荷役予定に含まれる荷役作業に係る荷の重量と、を第1ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力させ、
出力された荷役予測消費電力に基づいて、複数の荷役予定の合計の荷役予測消費電力が最小となる荷役予定ごとのフォークリフトおよび運転者の組み合わせを出力する、ことを特徴とする。
上記荷役割当方法は、
フォークリフトが、空調装置を有しており、
荷役割当方法は、好ましくは、
過去の各荷役作業における、フォークリフトの識別子、運転者の識別子、荷役動作、荷の重量を入力データとし荷役作業時間を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、フォークリフトの識別子、運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量を入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力する第2ニューラルネットワークと、
過去の各荷役作業における、荷役作業場所の気温、フォークリフトの識別子および運転者の識別子を入力データとし、空調装置の設定温度を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各荷役作業に係る荷役作業場所の気温、各フォークリフトの識別子および各運転者の識別子を入力されると、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測設定温度を出力する第3ニューラルネットワークと、
過去の各荷役作業における、荷役作業場所における気温、フォークリフトの識別子および設定温度を入力データとし空調装置の消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各荷役作業場所における気温、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの予測設定温度ならびに各荷役予測作業時間が入力されると各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力を出力する第4ニューラルネットワークと、をさらに準備し、
複数の荷役予定は、荷役作業が行われる施設のエリアごとに荷役作業を割り当てられており、
荷役割当方法は、さらに、
フォークリフトの識別子、運転者の識別子ならびに各荷役作業に係る荷役動作および荷の重量を第2ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力させ、
各荷役作業に係る荷役作業場所の気温、フォークリフトの識別子および運転者の識別子を第3ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測設定温度を出力させ、
各荷役作業場所における気温、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの予測設定温度ならびに各荷役予測作業時間を第4ニューラルネットワークに入力して、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力を出力させ、
各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの空調装置の予測消費電力と、各フォークリフト、各運転者および各荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力とに基づいて、複数の荷役予定の合計の荷役予測消費電力が最小となる荷役予定ごとのフォークリフトおよび運転者の組み合わせを出力する。
上記課題を解決するために、本発明に係るプログラムは、
上記管理装置が、サーバコンピュータであって、
サーバコンピュータを、上記管理装置として機能させる、ことを特徴とする。
本発明に係る荷役システム、荷役割当方法およびプログラムは、バッテリ式有人フォークリフトの消費電力を考慮して、荷役作業を複数の有人フォークリフトに割り当てることができる。
本発明の一実施形態に係る荷役システムの全体図である。 施設を示す概略平面図である。 フォークリフトを示す側面図である。 管理装置のハードウェア構成を示す図である。 管理装置のブロック図である。 荷役動作出力部の動作を示す図である。 第1ニューラルネットワークの動作を示す図である。 荷役システムの動作を示すフロー図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の荷役システム、荷役割当方法およびプログラムに係る一実施形態について説明する。
図1に示すように、荷役システムSは、管理装置4と、複数(本実施形態では3人)の運転者D1、D2、D3と、複数(本実施形態では3つ)のバッテリ式有人フォークリフト(以下、単に、「フォークリフト」という)C1、C2、C3と、を備えている。以下において、フォークリフト全体における説明の場合、「フォークリフトC」といい、運転者全体における説明の場合、「運転者D」ということがある。管理装置4および複数のフォークリフトCは、ネットワークを介して互いに通信可能に構成されている。本実施形態に係るフォークリフトCは、同種のフォークリフトCであるが単なる一例であって、本発明に係る複数のフォークリフトCは、別種のフォークリフトによって構成されていてもよい。別種のバッテリ式有人フォークリフトとしては、例えば、車体の向きを変えずに、前・左右3方向への荷役が可能な3方向フォークリフトでもよい。フォークリフトCおよび運転者Dは、荷役予定P1、P2、P3ごとにそれぞれ割り当てられる。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る荷役施設Fについて説明する。図2に示すように、荷役施設Fは、3つのエリアE1、E2、E3を有し、3つのエリアE1、E2、E3は、荷役作業jnに係る荷取位置および荷置位置をそれぞれ有している。3つのエリアE1、E2、E3は、それぞれ空調が独立しており異なる気温で構成されている。例えば、エリアE1が冷凍施設であったり、エリアE3が屋外であってもよい。3つのフォークリフトCは、それぞれのエリアE1、E2、E3で別れて荷役作業jnを行うよう構成されている。荷役施設Fの気温情報は、管理装置4に送信される。
次に、図面を参照しつつ、荷役システムSが備える各構成要素について説明する。
<フォークリフト>
図3に示すように、フォークリフトCは、前後の車輪10と、車体11と、車体11に設けられた運転席12と、バッテリ13と、バッテリ残量検出部14と、を有する。バッテリ残量検出部14は、バッテリ13の残量を検出する。検出されたバッテリ13の残量は、管理装置4に送信される。なお、本実施形態におけるフォークリフトC1、C2、C3は、同じ1方向フォークリフトCであるが、型式、年式、経年劣化により電力効率が同じではない。
フォークリフトCは、さらに、上下に延びる左右一対のマスト15と、マスト15に連結され上下に昇降させられるリフトブラケット16と、リフトブラケット16に連結された左右一対のフォーク17と、を備えている。フォークリフトCは、フォーク17によって荷Lをすくい上げ、リフトブラケット16を介してフォーク17を昇降させることにより荷Lを持ち上げたり降ろしたりする。
フォークリフトCは、さらに、空調装置18(図5参照)と、表示部19(図5参照)とを備えている。空調装置18は、冷房および暖房のいずれかまたはその両方の機能を有していてもよい。空調装置18は、運転者Dによって温度設定がなされ、当該温度設定は、管理装置4に送信される。表示部19は、管理装置4によって割り当てられた対応する荷役予定およびこの荷役予定に係る荷役作業を表示する。
<管理装置>
次に、図4を参照して、管理装置4のハードウェア構成について説明する。管理装置4は、サーバコンピュータであって、制御手段4aと、メモリ4bと、記憶手段4cとを有する。記憶手段4cには、OS(operating system)40と、荷役リスト41と、サーバコンピュータを管理装置4として機能させるプログラム42が記憶されている。
次に、図5を参照して、管理装置4の機能構成について説明する。図5に示すように、管理装置4は、記憶部43と、荷役動作出力部46と、消費電力算出部47と、第1ニューラルネットワーク48(以下、「第1NN48」という)と、第2ニューラルネットワーク49(以下、「第2NN49」という)と、第3ニューラルネットワーク50(以下、「第3NN50」という)と、第4ニューラルネットワーク51(以下、「第4NN51」という)と、荷役割当部52と、荷役通知部53と、を有する。
記憶部43は、施設F情報と、荷役リスト41と、を記憶している。施設F情報には、棚Rおよび通路の座標ならびにエリアE1、E2、E3ごとの気温が含まれている。
荷役リスト41には、図1に示すように、荷役予定P1、P2、P3が含まれている。以下において、荷役予定全体を示す場合、「荷役予定P」ということがある。荷役予定P1、P2、P3には、複数の荷役作業jnの荷役作業情報がそれぞれ含まれている。始めに説明したように、フォークリフトCおよび運転者Dは、荷役予定ごとに割り当てられる。本実施形態では、荷役予定P1、P2、P3は、エリアE1、E2、E3にそれぞれ割り当てられているが単なる一例であって、例えば、荷役予定Pは、同じエリア内において、荷取位置および荷置位置といった荷役位置が互いに近い荷役作業jnごとに振り当てられていてもよい。荷役位置が互いに近ければ、前の荷役作業jnから後の荷役作業jnへの移動時間が短縮し、かつその消費電力も減少するので好ましい。
荷役作業情報には、各荷役作業jnの荷取位置および荷置位置の座標ならびに荷Lの重量が含まれている。また、荷取位置および荷置位置の座標は、水平方向の座標と高さ方向の座標とが含まれている。
図6に示すように、荷役動作出力部46は、フォークリフトCの種類、施設F情報ならびに荷取位置および荷置位置の座標に基づいて、各荷役作業jnにおける各フォークリフトCの走行距離(荷役時走行距離)、荷取時フォーク揚高、荷置時フォーク揚高を出力する。なお、荷役動作出力部46は、「過去の荷役作業jn」におけるフォークリフトCの荷役動作だけでなく、まだ行われていない「先の荷役作業jn」におけるフォークリフトCの荷役動作も出力する。なお、実際には、フォークリフトCは、運転者Dによって操作されるので、この出力される荷役動作と、運転者Dが実際に行う荷役動作とは異なることがある。
「荷役時走行距離」とは、荷取位置から荷置位置までの走行距離のことである。荷役動作出力部46は、施設F情報および荷取位置および荷置位置の座標からそのルートを取得し、次いで、そのルートの距離に基づいて荷役時の走行距離を出力する。
「荷取時および荷置時フォーク揚高」とは、荷取作業および荷置作業の際のフォーク17の揚高のことである。荷役動作出力部46は、荷取位置および荷置位置の高さ座標とフォークリフトCの仕様とに基づいて荷取時および荷置時におけるフォークリフトCのフォーク17の揚高を出力する。
「車体方向転換回数」とは、荷取位置から荷置位置までに行われるフォークリフトCの車体11の方向転換のことである。荷役動作出力部46は、フォークリフトCの種類、施設F情報ならびに荷取位置および荷置位置の座標からフォークリフトCが荷取位置から荷置位置まで何回方向転換が必要かを出力する。例えば、3方向フォークリフトCの方向転換回数は、1方向フォークリフトCの方向転換回数よりも少なく出力される。
消費電力算出部47は、通信によってバッテリ残量検出部14からフォークリフトCのバッテリ13の残量を受信する。消費電力算出部47は、荷役作業jn開始時のバッテリ13の残量と荷役作業jn完了時のバッテリ13の残量とに基づいて、各荷役作業jnにおけるフォークリフトCの荷役消費電力を算出する。
図7に示すように、第1NN48は、過去に行われた各荷役作業jnにおける、フォークリフトCの識別子、運転者Dの識別子、荷役動作および荷Lの重量を入力データとし荷役消費電力を出力データとする教師データによって、それらの相関を予めディープラーニングによる教師あり学習をさせられている。これにより、第1NN48は、各フォークリフトCの識別子、各運転者Dの識別子ならびに各荷役作業jnに係る荷役動作および荷Lの重量を入力されると、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測消費電力ECを出力する。
第2NN49は、過去に行われた各荷役作業jnにおける、フォークリフトCの識別子、運転者Dの識別子、荷役動作、荷Lの重量を入力データとし荷役作業時間を出力データとする教師データによってそれらの相関を予めディープラーニングによる教師あり学習をさせられている。これにより、第2NN49は、各フォークリフトCの識別子、各運転者Dの識別子ならびに各荷役作業jnに係る荷役動作および荷Lの重量を入力されると、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測作業時間CTを出力する。なお、「荷役作業時間」は、荷役作業jn開始時および荷役作業jn完了時に消費電力算出部47がバッテリ13の残量を受信した時刻に基づいて設定されてもよい。
第3NN50は、過去に行われた各荷役作業jnにおける、荷役作業場所の気温、フォークリフトCの識別子および運転者Dの識別子を入力データとし空調装置18の設定温度を出力データとする教師データによって、それらの相関を予め学習させられている。これにより、第3NN50は、各荷役作業場所の気温、各フォークリフトCの識別子および各運転者Dの識別子を入力されると、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの予測設定温度PTを出力する。
第4NN51は、過去に行われた各荷役作業jnにおける、荷役作業場所における気温、フォークリフトCの識別子および設定温度を入力データとし空調装置18の消費電力を出力データとする教師データによって、それらの相関を予め学習させられている。空調装置18の消費電力は、設定温度だけでなく周囲温度によっても変動する。第4NN51は、上記学習により、この変動の相関を予め学習している。これにより、第4NN51は、各荷役作業場所における気温、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの予測設定温度PTならびに各荷役予測作業時間CTが入力されると、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの空調装置18の予測消費電力ACを出力する。すなわち、第4NN51は、施設Fの気温と予測設定温度PTから時間当たりの消費電力を予測するとともに、この予測した消費電力に荷役予測作業時間CTを積算して、予測消費電力ACを出力する。
荷役割当部52は、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの空調装置18の予測消費電力ACと、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測消費電力ECとに基づいて、複数の荷役予定P1、P2、P3の合計の荷役予測消費電力AECが最小となる荷役予定P1、P2、P3ごとのフォークリフトC1、C2、C3および運転者D1、D2、D3の組み合わせを出力する。これにより、荷役割当部52は、各フォークリフトC1、C2、C3に、最適な運転者D1、D2、D3および荷役作業jnをそれぞれ割り当てる。
荷役通知部53は、荷役割当部52によって出力された荷役予定PごとのフォークリフトCおよび運転者Dの組み合わせに基づいて、各フォークリフトCに対応する荷役予定Pを通知する。フォークリフトCの表示部19は、通知された荷役予定Pをそれぞれ表示する。なお、荷役通知部53は、対応する荷役予定Pを運転者Dに直接通知してもよい。運転者Dは、通知された荷役予定Pに従ってフォークリフトCを選択し荷役予定Pに従って荷役作業を行う。
次に、図8を参照して、本実施形態に係る荷役割当方法について説明する。
(1)まず、管理装置4は、荷役割当部52によって、各フォークリフトCの識別子と、各運転者Dの識別子と、各荷役予定P1、P2、P3に含まれる荷役作業jnに係る荷役動作と、各荷役予定P1、P2、P3に含まれる荷役作業jnに係る荷Lの重量と、を第1NN48に入力して、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測消費電力ECを出力させる(図8のS1)。
(2)次いで、荷役割当部52は、フォークリフトCの識別子、運転者Dの識別子ならびに各荷役作業jnに係る荷役動作および荷Lの重量と、を第2NN49に入力して、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測作業時間CTを出力させる(図8のS2)。
(3)次いで、荷役割当部52は、各荷役作業jnに係る荷役作業場所の気温、フォークリフトCの識別子および運転者Dの識別子を第3NN50に入力して、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの空調装置18の予測設定温度PTを出力させる(図8のS3)。
(4)次いで、荷役割当部52は、各荷役作業場所における気温、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの予測設定温度PTならびに各荷役予測作業時間CTを第4NN51に入力して、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの空調装置18の予測消費電力ACを出力させる(図8のS4)。
(5)次いで、荷役割当部52は、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの空調装置18の予測消費電力ACと、各フォークリフトC、各運転者Dおよび各荷役作業jnの組み合わせごとの荷役予測消費電力ECとに基づいて、複数の荷役予定P1、P2、P3の合計の荷役予測消費電力AECが最小となる荷役予定PごとのフォークリフトCおよび運転者Dの組み合わせを出力する(図8のS5)。
(6)次いで、管理装置4は、荷役通知部53によって対応する荷役予定Pを各フォークリフトCおよび運転者Dに通知する(図8のS6)。運転者Dは、通知された荷役予定Pに従って荷役作業を行う。
これにより、荷役システムSは、バッテリ式有人フォークリフトCの荷役に係る消費電力および空調装置18の消費電力を考慮して、荷役作業jnをフォークリフトCに割り当てることができる。しかも、荷役システムSは、運転者DごとにばらつきのあるフォークリフトCの消費電力を考慮して運転者DをフォークリフトCに割り当てているので、荷役情報のみに基づいて荷役作業jnをフォークリフトCに割り当てるよりもより省電力な荷役スケジュールを出力することができる。したがって、本実施形態に係る荷役システムSは、フォークリフトCがバッテリ13を充電、交換するタイミングを少なくすることができる。
以上、本発明の一実施形態に係る荷役システムS、荷役割当方法およびプログラム42について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明に係る荷役システム、荷役割当方法およびプログラムは、公知の技術と組み合わせて実施されてもよい。
S 荷役システム
F 施設
R 棚
C、C1、C2、C3 バッテリ式有人フォークリフト
D、D1、D2、D3 運転者
L 荷
10 車輪
11 車体
12 運転席
13 バッテリ
14 バッテリ残量検出部
15 マスト
16 リフトブラケット
17 フォーク
18 空調装置
19 表示部
4 管理装置
4a 制御手段
4b メモリ
4c 記憶手段
40 OS
41 荷役リスト
42 プログラム
43 記憶部
46 荷役動作出力部
47 消費電力算出部
48 第1ニューラルネットワーク
49 第2ニューラルネットワーク
50 第3ニューラルネットワーク
51 第4ニューラルネットワーク
52 荷役割当部
53 荷役通知部

Claims (6)

  1. バッテリ式の複数のフォークリフトと、複数の運転者と、管理装置と、を備えた荷役システムであって、
    前記管理装置は、
    過去の各荷役作業における、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子、荷役動作および荷の重量を入力データとし荷役消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記フォークリフトの識別子、各前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力する第1ニューラルネットワークと、
    複数の前記荷役予定を記憶する記憶部と、
    荷役割当部と、を備え、
    前記荷役予定は、複数の前記荷役作業を含み、
    前記荷役割当部は、
    各前記フォークリフトの識別子と、各前記運転者の識別子と、各前記荷役予定に含まれる前記荷役作業に係る前記荷役動作と、各前記荷役予定に含まれる前記荷役作業に係る前記荷の重量と、を前記第1ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測消費電力を出力させ、
    出力された前記荷役予測消費電力に基づいて、前記複数の荷役予定の合計の前記荷役予測消費電力が最小となる前記荷役予定ごとの前記フォークリフトおよび前記運転者の組み合わせを出力する
    ことを特徴とする荷役システム。
  2. 前記複数の荷役予定は、前記荷役作業が行われる施設のエリアごとに前記荷役作業を割り当てられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷役システム。
  3. 前記フォークリフトは、空調装置を有し、
    前記管理装置は、
    過去の各前記荷役作業における、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子、前記荷役動作、前記荷の重量を入力データとし荷役作業時間を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力する第2ニューラルネットワークと、
    過去の各前記荷役作業における、荷役作業場所の気温、前記フォークリフトの識別子および前記運転者の識別子を入力データとし、前記空調装置の設定温度を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記荷役作業に係る前記荷役作業場所の気温、各前記フォークリフトの識別子および各前記運転者の識別子を入力されると、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測設定温度を出力する第3ニューラルネットワークと、
    過去の各前記荷役作業における、前記荷役作業場所における気温、前記フォークリフトの識別子および前記設定温度を入力データとし前記空調装置の消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記荷役作業場所における気温、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの予測設定温度ならびに各前記荷役予測作業時間が入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測消費電力を出力する第4ニューラルネットワークと、をさらに備え、
    前記荷役割当部は、さらに、
    前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を前記第2ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測作業時間を出力させ、
    各前記荷役作業に係る前記荷役作業場所の気温、前記フォークリフトの識別子および前記運転者の識別子を前記第3ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測設定温度を出力させ、
    各前記荷役作業場所における気温、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記予測設定温度ならびに各前記荷役予測作業時間を前記第4ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測消費電力を出力させ、
    各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の前記予測消費電力と、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測消費電力とに基づいて、前記複数の荷役予定の合計の前記荷役予測消費電力が最小となる前記荷役予定ごとの前記フォークリフトおよび前記運転者の組み合わせを出力する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷役システム。
  4. バッテリ式の複数のフォークリフトと、複数の運転者と、複数の荷役予定との適切な組み合わせを出力する荷役割当方法であって、
    過去の各荷役作業における、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子、荷役動作および荷の重量を入力データとし荷役消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記フォークリフトの識別子、各前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの荷役予測消費電力を出力する第1ニューラルネットワーク、を準備し、
    前記荷役予定は、複数の前記荷役作業を含んでおり、
    前記荷役割当方法は、
    各前記フォークリフトの識別子と、各前記運転者の識別子と、各前記荷役予定に含まれる前記荷役作業に係る前記荷役動作と、各前記荷役予定に含まれる前記荷役作業に係る前記荷の重量と、を前記第1ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測消費電力を出力させ、
    出力された前記荷役予測消費電力に基づいて、前記複数の荷役予定の合計の前記荷役予測消費電力が最小となる前記荷役予定ごとの前記フォークリフトおよび前記運転者の組み合わせを出力する
    ことを特徴とする荷役割当方法。
  5. 前記フォークリフトは、空調装置を有しており、
    前記荷役割当方法は、
    過去の各前記荷役作業における、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子、前記荷役動作、前記荷の重量を入力データとし荷役作業時間を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの荷役予測作業時間を出力する第2ニューラルネットワークと、
    過去の各前記荷役作業における、荷役作業場所の気温、前記フォークリフトの識別子および前記運転者の識別子を入力データとし、前記空調装置の設定温度を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記荷役作業に係る前記荷役作業場所の気温、各前記フォークリフトの識別子および各前記運転者の識別子を入力されると、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測設定温度を出力する第3ニューラルネットワークと、
    過去の各前記荷役作業における、前記荷役作業場所における気温、前記フォークリフトの識別子および前記設定温度を入力データとし前記空調装置の消費電力を出力データとする教師データによってそれらの相関を予め学習させられ、各前記荷役作業場所における気温、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記予測設定温度ならびに各前記荷役予測作業時間が入力されると各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測消費電力を出力する第4ニューラルネットワークと、をさらに準備し、
    前記複数の荷役予定は、前記荷役作業が行われる施設のエリアごとに前記荷役作業を割り当てられており、
    前記荷役割当方法は、さらに、
    前記フォークリフトの識別子、前記運転者の識別子ならびに各前記荷役作業に係る前記荷役動作および前記荷の重量を前記第2ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測作業時間を出力させ、
    各前記荷役作業に係る前記荷役作業場所の気温、前記フォークリフトの識別子および前記運転者の識別子を前記第3ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の前記予測設定温度を出力させ、
    各前記荷役作業場所における気温、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記予測設定温度ならびに各前記荷役予測作業時間を前記第4ニューラルネットワークに入力して、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測消費電力を出力させ、
    各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記空調装置の予測消費電力と、各前記フォークリフト、各前記運転者および各前記荷役作業の組み合わせごとの前記荷役予測消費電力とに基づいて、前記複数の荷役予定の合計の前記荷役予測消費電力が最小となる前記荷役予定ごとの前記フォークリフトおよび前記運転者の組み合わせを出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の荷役割当方法。
  6. 前記管理装置は、サーバコンピュータであって、
    前記サーバコンピュータを、請求項1~3のいずれか1項に記載の管理装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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