[実施の形態1]
図1は、内視鏡リプロセス支援装置10の構成を説明する説明図である。ユーザは、内視鏡洗浄台28を使用して、内視鏡のリプロセス作業を行なう。内視鏡洗浄台28に、プロジェクタ261およびスクリーン262が取り付けられている。内視鏡リプロセス支援装置10は、後述するように、プロジェクタ261からスクリーン262に、リプロセス作業を支援する情報を表示する情報処理装置20を備える。
内視鏡洗浄台28の上部にカメラ271が設置されている。カメラ271は、洗浄中の内視鏡30およびリプロセス作業を担当するユーザの手元が撮影できる位置に配置されている。
情報処理装置20は、制御部21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24、読取部25、表示I/F(Interface)26、撮影I/F27およびバスを備える。
制御部21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。制御部21には、一または複数のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)またはマルチコアCPU等が使用される。制御部21は、バスを介して情報処理装置20を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、制御部21が行なう処理の途中で必要な情報および制御部21で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、複数の第1学習モデル51、複数の第2学習モデル52、索引DB53、マニュアルDB54、制御部21に実行させるプログラム、および、プログラムの実行に必要な各種データが保存される。なお、第1学習モデル51、第2学習モデル52、索引DB53およびマニュアルDB54は、情報処理装置20に接続された外部の大容量記憶装置等に記憶されていてもよい。
通信部24は、情報処理装置20とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。表示I/F26は、情報処理装置20とプロジェクタ261とを接続するインターフェイスである。撮影I/F27は、情報処理装置20とカメラ271とを接続するインターフェイスである。情報処理装置20とプロジェクタ261との間、および、情報処理装置20とカメラ271との間は、有線で接続されていても、無線で接続されていても良い。
読取部25は、SDカードリーダ、光ディスクドライブまたはUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等の、可搬型記録媒体読取装置である。
情報処理装置20は、汎用のパソコン、タブレット、またはスマートフォン等の情報機器である。情報処理装置20は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。情報処理装置20は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
図2は、内視鏡洗浄台28の上面図である。なお、図2においてはカメラ271を仮想線で示す。図1および図2を使用して、内視鏡洗浄台28の構成を説明する。
内視鏡洗浄台28は、蛇口281および内視鏡洗浄用シンク282を備える。内視鏡洗浄用シンク282は、内視鏡30全体をゆったり置いて洗える広さと、水が跳ね返らない程度の深さとを兼ね備えることが望ましい。
内視鏡洗浄用シンク282を挟んでユーザの向かい側の壁面から、内視鏡洗浄用シンク282に向けて水を流す蛇口281が突出している。蛇口281は、音声制御、または、フットスイッチ等により、ユーザが手を使わずに水量を調整できることが望ましい。
さらに、内視鏡洗浄用シンク282は図示を省略する排水栓を備えており、蛇口281から出た水を貯めて、内視鏡30全体を水没させることができる。排水栓も、音声制御、または、フットスイッチ等により制御できることが望ましい。
スクリーン262は、内視鏡洗浄用シンク282の奥側に配置されている。プロジェクタ261は、スクリーン262に画像を投影するように配置されている。プロジェクタ261およびスクリーン262は、本実施の形態の表示部の例示である。
図3は、内視鏡30の外観図である。本実施の形態においては、内視鏡30は消化管向けの軟性鏡である場合を例にして説明する。内視鏡30は、挿入部31、操作部32、ユニバーサルコード33およびコネクタ部34を有する。操作部32は、チャンネル入口321、湾曲ノブ323、吸引ボタン取付座322および送気送水ボタン取付座352を有する。
チャンネル入口321には、処置具等を挿入する挿入口を有する鉗子栓328が取り付けられている。吸引ボタン取付座322には、吸引ボタン329が取り付けられている。送気送水ボタン取付座352には、送気送水ボタン359が取り付けられている
挿入部31は長尺であり、一端が折止部324を介して操作部32に接続されている。挿入部31は、操作部32側から順に軟性部311、湾曲部312および先端部313を有する。湾曲部312は、湾曲ノブ323の操作に応じて湾曲する。
以後の説明では、挿入部31の長手方向を挿入方向と記載する。同様に、挿入方向に沿って操作部32に近い側を操作部側、操作部32から遠い側を先端側と記載する。
ユニバーサルコード33は長尺であり、第一端が操作部32に、第二端がコネクタ部34にそれぞれ接続されている。ユニバーサルコード33は、軟性である。コネクタ部34は、吸引口金342、電気コネクタ344、光コネクタ346および通気口金345を有する。
吸引口金342と吸引ボタン取付座322との間は、第1管路361で連結されている。吸引口金342と、先端部313の端面に配置されたチャンネル出口との間は、第2管路362で連結されている。チャンネル入口321と、第2管路362の中途部分との間は、第3管路363で連結されている。第1管路361、第2管路362および第3管路363は、いずれも樹脂製のチューブである。第2管路362と第3管路363との間は、水密に連結されている。
送気送水ボタン取付座352と、先端部313の端面に配置された送気ノズルおよび送水ノズルとの間は、図示を省略する送気チューブおよび送水チューブによりそれぞれ連結されている。送気送水ボタン取付座352と、電気コネクタ344との間も、図示を省略する送気チューブおよび送水チューブにより連結されている。
先端部313の端面には、前述のチャンネル出口、送気ノズルおよび送水ノズルに加えて、観察窓および照明窓が配置されている。
内視鏡検査の概略を説明する。内視鏡検査を行う前に、電気コネクタ344および光コネクタ346は、図示しない内視鏡用プロセッサに接続される。吸引口金342は、図示しない吸引ポンプに接続される。医師は、挿入部31を患者の消化管に挿入して、図示を省略する表示装置に表示される内視鏡画像を観察する。
消化管内の残渣等が観察窓に付着した場合には、医師は送気送水ボタン359を押し込む。これにより、内視鏡用プロセッサ内のポンプから送気ノズルを介して観察窓に水が噴射される。その後、医師は送気送水ボタン359に触れたまま、押し込みをやめる。医師が送気送水ボタン359に触れている間、内視鏡用プロセッサ内のポンプから送気ノズルを介して観察窓に水が噴射される。以上の操作により、観察窓の清掃が行われる。
消化管を空気により膨らませる場合には、医師は送気送水ボタン359に触れる。これにより、内視鏡用プロセッサ内のポンプから送気ノズルを介して消化管内に空気が送り込まれる。
医師は、鉗子栓328から挿入した処置具を第3管路363および第2管路362を介して先端部313から突出させて、ポリープ切除等の処置を行なえる。医師は、吸引ボタン329を押し込むことにより、第2管路362および第1管路361を介して、消化管内に溜まった体液および水等を吸い出せる。
挿入部31を患者から抜去した後に、リプロセスが行われる。図4および図5は、内視鏡30のリプロセスを行なう手順の概要を説明する説明図である。リプロセスは、ベッドサイド洗浄(ステップS100)、用手洗浄(ステップS200)、および、内視鏡洗浄消毒装置による自動洗浄消毒(ステップS300)の3段階で行われる。なお、内視鏡洗浄消毒装置は、内視鏡30の高水準消毒または滅菌を行なえる。
看護師または内視鏡検査技師等のリプロセス作業の担当者は、挿入部31を患者から抜去した後、速やかにベッドサイド洗浄(ステップS100)を行なう。ベッドサイド洗浄(ステップS100)の概要を説明する。担当者は、濡れたガーゼ等を用いて内視鏡30
の外表面を清拭する。担当者は、先端部313を洗浄液の入った容器に漬けた状態で吸引ボタン329を押し込み、第2管路362および第1管路361内に洗浄液を流す。担当者は、先端部313を洗浄液から出して吸引を続け、第2管路362および第1管路361内に空気を吸引する。
担当者は、送気送水ボタン359を外し、代わりに洗浄アダプタを取り付ける。担当者が、洗浄アダプタを押し込むことにより、内視鏡用プロセッサ内のポンプから送気管路と送水管路の両方に水が送り込まれる。その後、担当者は送気管路と送水管路の両方に空気を送り込む。以上でベッドサイド洗浄(ステップS100)が終了する。担当者は内視鏡30を内視鏡用プロセッサから外す。
次に用手洗浄(ステップS200)の概要を説明する。担当者は、図2に示すように電気コネクタ344に防水キャップ349を取り付ける。担当者は、漏水試験(ステップS210)を行なう。具体的には、担当者は通気口金345に図示を省略する漏水試験装置を接続する。漏水試験装置により、内視鏡30の内部が与圧される。
担当者は、内視鏡洗浄用シンク282に貯めた水の中に、内視鏡30を沈める。担当者は、内視鏡30を観察する。気泡が連続して発生する場所がある場合には、その箇所に穴が開いているため、担当者は速やかに内視鏡30の修理を手配する。
気泡が連続して発生する場所がないことを確認した後、担当者は通気口金345から漏水試験装置を外す。担当者は、内視鏡30から鉗子栓328、吸引ボタン329およびベッドサイド洗浄(ステップS100)で取り付けた洗浄アダプタ等の付属品を取り外す(ステップS220)。
担当者は、内視鏡洗浄用シンク282に洗浄液を貯める。担当者は、スポンジまたは柔らかい布に酵素洗浄剤をつけて、内視鏡洗浄用シンク282内で内視鏡30の外表面全体を洗う(ステップS230)。担当者は、所定のブラシを用いて第1管路361、第2管路362および第3管路363の内面をそれぞれブラッシングする(ステップS240)。ブラッシング工程の詳細については後述する。
担当者は、所定のアダプタを内視鏡30に取り付け、各管路内に洗浄液を流す(ステップS250)。担当者は、流水で、または内視鏡洗浄用シンク282に新たに貯めた水の中で、内視鏡30全体をすすぐ(ステップS260)。
担当者は、ステップS220で取り外した付属品のうち鉗子栓328等のシングルユース品を廃棄する(ステップS270)。担当者は、再使用する付属品をそれぞれ所定の洗浄手順に沿って洗浄する(ステップS280)。
担当者は、ステップS260ですすぎをおこなった内視鏡30、および、ステップS280で洗浄した付属品を、内視鏡洗浄消毒装置にセットして、自動洗浄する(ステップS300)。以上により、リプロセス作業が完了する。
なお、図4において、ステップS230からステップS260は定められた順番通りに実施する必要がある。しかし、ステップS230からステップS260と、ステップS280と、ステップS270との順番は任意である。
図5を使用して、ステップS240のブラッシング工程の詳細を説明する。担当者は、内視鏡洗浄用シンク282に洗浄液を溜め、内視鏡30を浸漬する(ステップS400)。担当者は、第1管路361のブラッシング工程(ステップS410)、第2管路362のブラッシング工程(ステップS420)および第3管路363のブラッシング工程(ステップS430)をそれぞれ実行する。
図5および以後の説明では、ステップS410およびステップS420の詳細については説明を省略し、ステップS430の詳細を記載する。担当者は、所定の洗浄具、具体的には、金属またはプラスチック製のワイヤの一端に多数の短い毛を有し、ワイヤの他端に取っ手を有する洗浄用ブラシ(図9参照)を手に取る(ステップS431)。洗浄具は、図5に例示するように型番で規定されていても、長さおよび太さ等の寸法により規定されていても良い。
担当者は、目視により洗浄具の外観が正常であるか否かを確認する(ステップS432)。たとえば、ブラシの毛が乱れている場合、ワイヤが曲がっている場合、または、ブラシが汚れている場合には、その洗浄具は正常ではない(ステップS432でNO)、担当者は洗浄具を交換する(ステップS431に戻る)。
洗浄具の外観が正常であると確認した場合(ステップS432でYES)、担当者はチャンネル入口321から洗浄具を挿入して、図5に「条件4」で示す手順で動作させることにより、第3管路363の内面をブラッシングする(ステップS433)。担当者は、ブラッシング後のブラシを観察し、目視できる汚れが付着しているか否かを確認する(ステップS434)。
目視できる汚れが付着している場合(ステップS434でYES)、担当者はきれいな水の中でブラシをつまみ洗いする(ステップS435)。担当者は、第3管路363の内面を再度ブラッシングする(ステップS433)。
目視できる汚れが付着していない場合(ステップS434でNO)、担当者は第3管路363のブラッシングを終了する。
担当者は、第1管路361のブラッシング(ステップS410)および第2管路362のブラッシング(ステップS420)も、第3管路363のブラッシング(ステップS430)と同様の手順で行なう。図5において、第1管路361のブラッシング(ステップS410)、第2管路362のブラッシング(ステップS420)および第3管路363のブラッシング(ステップS430)の順番は、任意である。
図4に戻って説明を続ける。マニュアルには全工程を通じて定められる禁忌事項549が含まれる。禁忌事項549には、たとえば挿入部31を所定の直径よりも小さい直径で曲げること、素手でリプロセス作業を行うこと等、リプロセス作業全体を通して禁忌である事項が記録されている。
図4および図5を使用して説明したマニュアルは例示である。内視鏡30の機種によって、管路の種類、管路の数、使用する洗浄具、および取り外しが必要な付属品等が異なる。リプロセス作業を担当する担当者は、それぞれの機種の洗浄手順を熟知して、正確かつ迅速に作業を行う必要がある。
仮に、思い込みまたは勘違い等により、作業漏れ、または、作業不十分等の作業ミスが生じた場合、内視鏡自動洗浄消毒器による自動洗浄消毒(ステップS300)を行っても、十分な効果を得ることができない。本実施の形態の内視鏡リプロセス支援装置10は、以下に説明する構成および作用により、ユーザであるリプロセス作業担当者を支援して、作業ミスを防止する。
レコードレイアウトの図示を省略するが、マニュアルDB54には、内視鏡30の機種と関連づけて、図4および図5を使用して説明したマニュアルが記録されている。
図6は、索引DB53のレコードレイアウトを説明する説明図である。索引データDB53は、内視鏡30の機種と、洗浄マニュアルID(Identifier)と、第1学習モデルIDと、第2学習モデルIDとを関連づけて記録するDBである。
索引DB53は、機種フィールド、洗浄マニュアルIDフィールド、第1学習モデルIDフィールドおよび第2学習モデルIDフィールドを有する。機種フィールドには、内視鏡の機種が記録されている。洗浄マニュアルIDフィールドには、洗浄マニュアルに固有に付与された洗浄マニュアルIDが記録されている。第1学習モデルIDフィールドには、第1学習モデル51に固有に付与された第1学習モデルIDが記録されている。第2学習モデルIDフィールドには、第2学習モデル52に固有に付与された第2学習モデルIDが記録されている。
洗浄マニュアルには、図4および図5を使用して説明した内視鏡30のリプロセスを行なう手順が記録されている。たとえば、図5のステップS431で説明した洗浄具の型番または仕様、および、ステップS433で説明したブラシの動作は、洗浄マニュアルに記録されている。
図7は、第1学習モデル51の構成を説明する説明図である。第1学習モデル51は、カメラ271により撮影された動画の入力を受け付けて、実施中の工程を推定した結果を出力する学習モデルである。図7は、LSTM(Long short term memory)を使用した第1学習モデル51の例を示す。
第1学習モデル51への入力データは、カメラ271により撮影された時刻tnまでの動画である。第1学習モデル51からの出力データは、時刻tnにおいて実施中の工程の予測である。図7に示す例では、漏水試験中である確率、および、漏水試験機取り外し中である確率は0パーセント、吸引ボタン取り外し中である確率は1パーセント、操作部32の表面を洗浄中である確率は50パーセント、挿入部31の表面を洗浄中である確率は20パーセントである。
なお、第1学習モデル51は、それぞれの工程の確率を出力する複数の出力ノードを有する代わりに、最も確率の高い工程を出力する1個の出力ノードを有しても良い。
第1学習モデル51には、時刻tn-1までの動画が入力された場合の出力である、時刻tn-1において実施中の工程の予測が、時刻tnまでの動画と共に入力される。制御部21は、第1学習モデル51から出力された予測に基づいて、作業中の工程、または、次に作業する工程に関するマニュアルを、プロジェクタ261を介してスクリーン262に投影する。
スクリーン262が内視鏡洗浄用シンク282の近傍に配置されているため、リプロセス作業中のユーザは洗浄中の内視鏡30から目を離すことなく、マニュアルを確認できる。進行中の工程を制御部21が自動的に判定するため、熟練したユーザであれば作業の手を止めずにリプロセス作業を実施できる。
なお、制御部21は、図示を省略するスピーカを介して音声によるマニュアルの説明を出力しても良い。制御部21は、図示を省略するスピーカを介して音声によるユーザの指示を受け付けて、マニュアルの拡大表示、次の工程のマニュアルの表示等を行なっても良い。
第1学習モデル51は、形状および洗浄手順の異なる内視鏡30ごとにそれぞれ作成されており、前述の第1学習モデルIDが付与されている。
第1学習モデル51は、内視鏡30を洗浄する作業を撮影した動画と、動画中のそれぞれの時刻に実施中の工程とを関連づけて記録した教師データベースを使用して、パラメータが調整されている。
第1学習モデル51は、リプロセス作業の手順が類似する内視鏡30ごとに作成されている。制御部21は、洗浄対象の内視鏡30の機種をキーとして、図6を使用して説明した索引DB53を検索して、使用する第1学習モデル51を選択する。
なお、第1学習モデル51は、動画から切り出した1フレーム、または、複数フレームの画像の入力を受け付けて、実施中の工程を推定した結果を出力する学習モデルであってもよい。たとえばCNN(Convolutional Neural Network)、R-CNN(Regions with Convolutional Neural Networks)またはYOLO(You Only Look Once)等の任意の画像認識アルゴリズムを利用できる。
第1学習モデル51は、上記の画像認識アルゴリズムにより画像中の物体を認識した結果を、ルールベースのアルゴリズム、または機械学習アルゴリズムに入力することにより、実施中の工程を推定した結果を出力する学習モデルであっても良い。
図8は、第2学習モデル52の構成を説明する説明図である。第2学習モデル52は、カメラ271により撮影された動画から切り出した静止画の入力を受け付けて、リプロセス作業中の注目箇所を出力する学習モデルである。図8は、R-CNNを使用した第2学習モデル52の例を示す。
第2学習モデル52は、領域候補抽出部521と、分類部522と、図示を省略するニューラルネットワークとを含む。ニューラルネットワークは、畳込み層、プーリング層および全結合層を含む。第2学習モデル52に、カメラ271により撮影された画像が入力される。入力される画像は、たとえば動画から1フレーム分が切り出された静止画である。入力される画像は、動画とは別に適宜のタイミングでカメラ271により撮影された静止画であってもよい。
領域候補抽出部521は、入力された静止画から、様々なサイズの領域候補を抽出する。分類部522は、抽出された領域候補の特徴量を算出し、算出した特徴量に基づいて領域候補に映っている被写体を分類する。第2学習モデル52は、領域候補の抽出と分類とを繰り返し、入力を受け付けた画像の各部分に写っている被写体を判定する。
第2学習モデル52は、所定の閾値よりも高い確率で分類が行なわれた領域候補について、領域の範囲、分類結果および分類の確度を出力する。図8に示す例では、チャンネル入口321が80パーセントの確率で写っている領域と、挿入部31が90パーセントの確率で写っている領域と、先端部313が80パーセントの確率で写っている領域がそれぞれ出力されている。
第2学習モデル52は、ブラシ等の洗浄具、鉗子栓328等の付属品、およびユーザの手が写っている領域も出力する。
第2学習モデル52は、リプロセス作業の手順が類似する内視鏡30ごとに作成されている。制御部21は、洗浄対象の内視鏡30の機種をキーとして、図6を使用して説明した索引DB53を検索して、使用する第2学習モデル52を選択する。
第2学習モデル52は、それぞれの洗浄工程について作成されていてもよい。洗浄工程によって、ユーザが内視鏡30を持つ位置、向き、および使用する洗浄具が異なるため、洗浄工程ごとに第2学習モデル52を作成することにより、精度の高い判定を実現できる。
制御部21は、第2学習モデル52により出力された各領域をトラッキングすることにより、作業の状態、たとえばブラッシングの回数等を判定する。
図9から図11は、表示の例を説明する説明図である。図9は、第1学習モデル51から第3管路363のブラッシング工程(ステップS430)の進行中、または、その手前の工程である確率が高いと出力された場合に、制御部21がプロジェクタ261を介してスクリーン262に出力する画面の例を示す。
図9に示す画面では、第3管路363のブラッシング工程のマニュアルが表示されている。ユーザは、15秒間のブラッシング作業が必要であると規定されていることを確認できる。
図10は、ユーザが第3管路363のブラッシング工程(ステップS430)を行なわずに、管路送液工程(ステップS250)、すすぎ工程(ステップS260)または自動洗浄工程(ステップS300)に移ろうとした場合に、制御部21がプロジェクタ261を介してスクリーン262に出力する画面の例を示す。制御部21は、作業抜けが発生していることを表示するとともに、抜けている工程のマニュアルを表示する。なお、制御部21は警告音または画面の点滅等により、ユーザの注意を促しても良い。
抜けている工程が複数存在する場合、制御部21は図10を使用して説明した画面に抜けている工程をすべて出力しても、抜けている工程のうちの一部だけを出力しても良い。
第1学習モデル51から、第3管路363のブラッシング工程(ステップS430)を開始している確率が高いと出力された場合、制御部21は「エラー発生!!」等の表示を中止して、図9に示す画面を表示する。
図11は、第2学習モデル52から、毛先の傷んだブラシである旨が出力された場合に、制御部21がプロジェクタ261を介してスクリーン262に出力する画面の例を示す。制御部21は、ブラシが傷んでいることを表示する。画面に表示するブラシは、作業中のブラシを撮影した写真、または、正常なブラシの見本のいずれであってもよい。なお、制御部21は警告音または画面の点滅等により、ユーザの注意を促しても良い。
第2学習モデル52から、傷んでいないブラシが用いられている確率が高いと出力された場合、制御部21は「エラー発生!!」等の表示を中止して、図9に示す画面を表示する。
同様に、第2学習モデル52から、マニュアルで定められている洗浄具とは異なる洗浄具が使用されている旨が出力された場合には、制御部21は洗浄具が間違っている旨をスクリーン262に出力する。外されているべき鉗子栓328等の付属品、または、防水キャップ349で覆われているべき電気コネクタ344が、第2学習モデル52から出力された場合も、制御部21はそれぞれの事象に対応する画面をスクリーン262に出力する。
トラッキングの結果、ブラッシングの回数または時間が不足していると判定した場合、制御部21はブラッシングの回数または時間が不足している旨をスクリーン262に出力する。挿入部31が規定よりも小さい直径で屈曲している等、禁忌事項549に触れるおそれがある場合にも、制御部21はその旨をスクリーン262に出力する。
以上のように、ユーザが作業ミスを犯した場合、または、作業ミスを犯す可能性がある場合に、制御部21がスクリーン262に警告および修正方法を表示することにより、正しいリプロセス作業を行なえるようにユーザを支援できる。
なお、第1学習モデル51および第2学習モデル52は、本実施の形態で用いるアルゴリズムの例示であり、これに限定しない。第1学習モデル51は、動画から切り出した1フレーム、または、複数フレームの画像の入力受け付けて、実施中の工程を出力する学習モデルであってもよい。たとえばCNN(Convolutional Neural Network)、R-CNNまたはYOLO(You Only Look Once)等の任意の画像認識アルゴリズムを利用できる。
第1学習モデル51は、画像認識アルゴリズムにより画像中の物体の認識した結果を、ルールベースのアルゴリズム、またはランダムフォレスト等の任意の機械学習アルゴリズムに入力することにより、実施中の工程を出力する学習モデルであっても良い。第1学習モデル51に物体検出のアルゴリズムを利用する場合、第1学習モデル51は第2学習モデル52を兼ねることができる。
図12は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。制御部21はリプロセス対象の内視鏡30の機種を取得する(ステップS501)。たとえば制御部21はカメラ271で内視鏡30に取り付けられた銘板を撮影して、文字認識により型番を読み取ることにより、型番を取得する。制御部21は、内視鏡30に内蔵されたIC(Integrated Circuit)タグを読み取ることにより、型番を取得してもよい。制御部21は、音声入力、または、キーボード入力により、ユーザによる型番の入力を受け付けても良い。
制御部21はカメラ271から動画をリアルタイムで取得する(ステップS502)。なお、制御部21は取得した動画を補助記憶装置23に一時的に保存する。制御部21は、取得した動画に基づいて一連の動画ファイルを作成し、日時および内視鏡30のシリアル番号等と関連づけて、リプロセス作業を記録する図示を省略するデータベースに記録しても良い。このデータベースは、リプロセス作業を記録した作業ログとして利用できる他、第1学習モデル51および第2学習モデル52を生成する教師データの作成にも活用できる。
制御部21は、作業開始から現在時刻である時刻tnまでの動画を第1学習モデル51に入力し、時刻tnにおいてユーザが各工程を実施中である確率を取得する。制御部21は、最も確率が高い工程が、現在の工程であると判定する(ステップS503)。
制御部21は、実施中の工程よりも前に実施するべきである旨がマニュアルに定められている全工程が終了しているか否かを判定する(ステップS504)。終了してないと判定した場合(ステップS504でNO)、制御部21は順序異常処理のサブルーチンを起動する(ステップS505)。
順序異常処理のサブルーチンは、作業の誤りについてユーザに通知して、ユーザの修正を待つサブルーチンである。順序異常処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。ステップS505の終了後、制御部21はステップS504に戻る。
終了済であると判定した場合(ステップS504でYES)、制御部21は図9を使用して説明したように、実施中の工程に対応するマニュアルを出力する(ステップS506)。
制御部21は、作業解析のサブルーチンを起動する(ステップS507)。作業解析のサブルーチンは、動画に基づいてユーザの作業を解析し、たとえばブラシを動かす回数、または、時間等の作業量を判定するサブルーチンである。作業解析のサブルーチンの処理の流れは後述する。
制御部21は、工程判定処理のサブルーチンを起動する(ステップS508)。工程判定処理のサブルーチンは、マニュアルに定められた作業が正しく行なわれた否かを判定し、正しく行われていない場合にはユーザに通知してユーザの修正を促すサブルーチンである。工程判定処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。
制御部21は、作業が終了したか否かを判定する(ステップS509)。たとえば、マニュアルで定められた作業を完了して、ユーザが内視鏡洗浄用シンク282から内視鏡30を取り出した場合、制御部21は作業が終了したと判定する。
作業が終了していないと判定した場合(ステップS509でNO)、制御部21はステップS502に戻る。作業が終了したと判定した場合(ステップS509でYES)、制御部21は処理を終了する。
図13は、順序異常処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。順序異常処理のサブルーチンは、作業の誤りについてユーザに通知して、ユーザの修正を待つサブルーチンである。
制御部21は、本サブルーチンを起動する直前に判定された工程を、主記憶装置22または補助記憶装置23に一時的に保存する(ステップS521)。制御部21は、ユーザに作業の順序に異常があることを通知する(ステップS522)。具体的には、図10を使用して説明したように、作業抜けが発生していることを表示するとともに、抜けている工程のマニュアルを表示する。なお、制御部21は警告音または画面の点滅等により、通知を行なっても良い。
制御部21はカメラ271から動画をリアルタイムで取得する(ステップS523)。なお、制御部21は取得した動画を図12中のステップS502で取得した動画と連続するデータにして、補助記憶装置23に一時的に保存する。ステップS502で説明したように、制御部21は、取得した動画に基づいて一連の動画ファイルを作成し、日時および内視鏡30のシリアル番号等と関連づけて、リプロセス作業を記録する図示を省略するデータベースに記録しても良い。
制御部21は、作業開始から現在時刻である時刻tnまでの動画を第1学習モデル51に入力し、時刻tnにおいてユーザが各工程を実施中である確率を取得する。制御部21は、最も確率が高い工程が、現在の工程であると判定する(ステップS524)。
制御部21は、ステップS524で判定した工程が、ステップS521で保存した本サブルーチンの起動直前の工程と同一の工程であるか否かを判定する(ステップS525)。同一の工程であると判定した場合(ステップS525でYES)、制御部21はステップS523に戻る。同一工程ではないと判定した場合(ステップS525でNO)、制御部21は処理を終了する。
図14は、作業解析のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。作業解析のサブルーチンは、動画に基づいてユーザの作業を解析し、たとえばブラシを動かす回数、または、時間等の作業量を判定するサブルーチンである。なお、作業解析のサブルーチンは、カメラ271により撮影された動画をリアルタイムで処理するサブルーチンである。図14のサブルーチンにおいては、カメラ271から動画を取得する処理の記載を省略する。
制御部21は、カメラ271により撮影された動画から1フレーム分のデータを切り出した静止画を第2学習モデル52に入力し、出力される注目箇所を取得する(ステップS531)。ステップS531により、たとえば洗浄具、内視鏡30の各部分、およびユーザの手がそれぞれ抽出される。
制御部21は、注目箇所のトラッキングを行ない、それぞれの注目箇所の動きを抽出する(ステップS532)。制御部21は、マニュアルで定められた条件を満たす動作が行われたか否かを判定する(ステップS533)。動作は、たとえばブラシの前後運動、回転運動、シリンジによる液体の注入等である。
条件を満たす動作が行われていると判定した場合(ステップS533でYES)、制御部21は動作の回数または動作継続時間等の、マニュアルで定められた項目のカウントを行なう(ステップS534)。
条件を満たす動作が行われていないと判定した場合(ステップS533でNO)、または、ステップS533の終了後、制御部21は、作業開始から現在時刻である時刻tnまでの動画を第1学習モデル51に入力し、時刻tnにおいてユーザが各工程を実施中である確率を取得する。制御部21は、最も確率が高い工程が、現在の工程であると判定する(ステップS535)。
制御部21は、ステップS534で判定した工程が、本サブルーチンの起動時の工程と別の工程であるか否かを判定する(ステップS536)。別の工程ではないと判定した場合(ステップS536でNO)、制御部21はステップS531に戻る。別の工程であると判定した場合(ステップS536でYES)、制御部21は処理を終了する。
図15は、工程判定処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。工程判定処理のサブルーチンは、マニュアルに定められた作業が正しく行なわれた否かを判定し、正しく行われていない場合にはユーザに通知してユーザの修正を待つサブルーチンである。
制御部21は、本サブルーチンに先んじて実行された作業解析のサブルーチンにおいて、動作の回数または動作継続時間等カウントが、正常に行われたか否かを判定する(ステップS541)。なお、制御部21は、マニュアルに定められた量よりも多く実施された場合には正常に行われたと判定する。
正常に行われていないと判定した場合(ステップS541でNO)、制御部21は、ユーザに作業内容に異常があることを通知する(ステップS551)。具体的には、図10を使用して説明した画面に、「××手順が行われていません。」の代わりに「ブラッシングが5秒間不足しています。」のように表示して、作業が不足している旨を表示する。なお、制御部21は警告音または画面の点滅等により、通知を行なっても良い。
制御部21はカメラ271から動画をリアルタイムで取得する。なお、制御部21は取得した動画を図10中のステップS502で取得した動画と連続するデータにして、補助記憶装置23に一時的に保存する。ステップS502で説明したように、制御部21は、取得した動画に基づいて一連の動画ファイルを作成し、日時および内視鏡30のシリアル番号等と関連づけて、リプロセス作業を記録する図示を省略するデータベースに記録しても良い。
制御部21は、カメラ271により撮影された動画中の注目箇所のトラッキングを行ない、それぞれの注目箇所の動きを抽出する(ステップS552)。制御部21は、ステップS541で正常に行われていないと判定された作業について、マニュアルで定められた条件を満たす動作が行われたか否かを判定する(ステップS553)。
条件を満たす動作が行われていると判定した場合(ステップS553でYES)、制御部21は動作の回数または動作継続時間等の、マニュアルで定められた項目のカウントを行なう(ステップS554)。制御部21は、ステップS551で通知した異常の修正が完了したか否かを判定する(ステップS555)。
条件を満たす動作が行われていないと判定した場合(ステップS553でNO)、または、修正が完了していないと判定した場合(ステップS555でNO)、制御部21はステップS552に戻る。
正常に行われたと判定した場合(ステップS541でYES)、または、修正が完了したと判定した場合(ステップS555でYES)、制御部21は当該工程が正常に終了したことを主記憶装置22または補助記憶装置23に記憶する(ステップS542)。その後、制御部21は処理を終了する。
なお、ステップS542で記録された情報は、図12を使用して説明したステップS504において、実施中の工程よりも前に実施するべき工程の終了有無を判定する際に利用される。
新たな内視鏡30が導入された場合、または、マニュアルが更新された場合等には、内視鏡メーカから索引DB53、マニュアルDB54、第1学習モデル51および第2学習モデル52の更新版が提供される。更新版は、ネットワークを介して、または、読取部25を介して、補助記憶装置23に記憶される。
本実施の形態によると、リプロセス作業を行なう担当者を支援する内視鏡リプロセス支援装置10等を提供できる。具体的には、リプロセス作業中に作業漏れ、または、作業不足等の作業ミスが生じた場合に、作業の修正を促す通知を行なう内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。速やかに通知がおこなわれるため、作業の手戻りを少なくできる。さらに、誤ったリプロセス作業による内視鏡30の破損も防止できる。
本実施の形態によると、作業の前後関係が任意である作業については、ユーザが任意の順番で作業を行なえる。作業手順を不必要に限定しないため、熟練したユーザの作業を阻害せずに、有効な支援を行なう内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。
本実施の形態によると、内視鏡洗浄用シンク282の近傍にスクリーン262が配置されているため、ユーザは洗浄中の内視鏡30から目を離すことなく、マニュアルを確認できる。プロジェクタ261は内視鏡洗浄用シンク282から離れた位置に設置できるため、作業中の水はね等による故障を防止できる。スクリーン262は電気回路等を含まないため、作業中の水はね等による故障は生じない。さらに、スクリーン262は消毒用エタノールによる清拭等を行なえる。
透光性を有する、いわゆる半透明なスクリーン262を用いることが望ましい。ユーザは、内視鏡30のスクリーン262の下側にある部分の状態の概要を、目視により確認できる。
通知が音声等を併用して行われる場合、スクリーン262は内視鏡洗浄台28の壁側等に折り畳み可能であっても良い。ユーザは、通知が出力された場合、または、作業に迷った場合等に、スクリーン262を適宜拡げて通知内容を確認できる。プロジェクタ261からの出力は、スクリーン262の状態にかかわらず常時行なわれていることにより、ユーザはスクリーン262を拡げた際に即座に情報を確認できる。
内視鏡洗浄用シンク282の底がスクリーン262を兼ねても良い。この場合、プロジェクタ261は、内視鏡洗浄用シンク282の底に合焦するように設置される。また、内視鏡洗浄用シンク282の底面は、プロジェクタ261から投影された映像を適切に反射するように形成される。ユーザは、洗浄中の内視鏡30を投影位置からずらすことにより、プロジェクタ261から投影された映像を確認できる
水面がスクリーン262を兼ねても良い。この場合、プロジェクタ261は、内視鏡洗浄用シンク282の水面に合焦するように設置される。内視鏡洗浄用シンク282内の水を内視鏡30の洗浄に悪影響を与えない程度に白濁させておくことで、ユーザは、蛇口281からの水を止める等により水面を安定させることで、投影された映像を視認できる。水を白濁させる材料には、たとえば入浴剤が使用可能であることが知られている。
カメラ271は、複数設置されていても良い。たとえば、内視鏡洗浄用シンク282全体を天井から撮影するカメラ271と、ユーザの動作を前側から撮影するカメラ271とを組み合わせることにより、ユーザの作業内容を正確に判定して支援する内視鏡リプロセス支援装置10を実現できる。
カメラ271は、光学ズーム機能を有しても良い。このようにする場合には、カメラ271は可動式の雲台等に固定され、制御部21からの制御に基づいて視野方向と撮影倍率とを変更可能に構成することが望ましい。カメラ271は、撮影した画面から一部の領域を切り出して出力する、いわゆるデジタルズーム機能を有しても良い。カメラ271は、光学ズーム機能とデジタルズーム機能の双方を有しても良い。以下の説明では撮影倍率および視野方向を変更する機能をズーム機能と記載する。
制御部21は、たとえば作業解析のサブルーチンのステップS531で注目箇所を取得した後に、ズーム機能を制御して注目箇所を拡大して撮影する。制御部21は、ステップS532のトラッキングにおいて、注目箇所をトラッキングするようにズーム機能を制御する。制御部21は、ステップS535の工程判定処理の後、ズーム機能を操作して内視鏡洗浄用シンク282全体を撮影する。
以上により、注目箇所を高倍率で撮影することにより、ユーザの作業の妥当性を精度良く判定するとともに、内視鏡洗浄用シンク282全体を撮影することにより、非注目領域における異常を検出可能な内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。
内視鏡リプロセス支援装置10は、ベッドサイド洗浄(ステップS100)を支援しても良い。この場合、カメラ271は内視鏡用プロセッサの近傍に配置されており、ベッドサイド洗浄の作業を撮影する。ユーザへの通知は、たとえば内視鏡用プロセッサに接続された、内視鏡検査用の表示装置を介して行なってもよい。
内視鏡リプロセス支援装置10は、自動洗浄消毒(ステップS300)を支援しても良い。この場合、カメラ271は内視鏡洗浄消毒装置の上部に設置されており、ユーザが内視鏡30を内視鏡洗浄消毒装置にセットする作業を支援する。
内視鏡リプロセス支援装置10は、内視鏡洗浄消毒装置を使用せず、マニュアルで消毒を行なうユーザを支援する機能を有しても良い。この場合、内視鏡リプロセス支援装置10は、内視鏡洗浄用シンク282に所定の濃度および温度の消毒液を溜めて、内視鏡30の全体を浸漬するとともに、各管路に消毒液を送り込む作業を支援する。内視鏡リプロセス支援装置10は、所定の浸漬時間が経過した後に、ユーザに通知する機能を有しても良い。
制御部21は、ユーザの作業を採点しても良い。たとえば制御部21は、図13を使用して説明した順序異常処理のサブルーチンのステップS552で作業抜けを通知した回数、および、図15を使用して説明した工程判定処理のサブルーチンのステップS551で作業異常を通知した回数の合計に基づいて、ユーザの点数を算出する。制御部21は、1回または1週間等の、所定期間の作業の点数の平均点を算出しても良い。制御部21は、作業ミスが発生した工程ごとに重みづけをして採点しても良い。
制御部21は、以上のようにして採点した点数の推移を出力する。たとえば医療機関の管理者は、個々のリプロセス作業担当者の習熟度を定量化して把握できる。
[第1変形例]
本変形例は、フラットパネルディスプレイ型の表示装置263を使用する内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。図16は、第1変形例の内視鏡リプロセス支援装置10の構成を説明する説明図である。
表示I/F26に接続された表示装置263が、内視鏡洗浄台28の壁面に固定されている。表示装置263は、防滴型であることが望ましい。表示装置263を壁面に埋め込み、表面を透明なカバーで覆って内視鏡洗浄用シンク282からの水撥ねを防いでもよい。
本変形例によると、内視鏡洗浄用シンク282の上側を広く使用できる内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。
[第2変形例]
本変形例は、表示装置263の角度を調整可能な内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。図17は、第2変形例の内視鏡リプロセス支援装置10の構成を説明する説明図である。
表示I/F26に接続された表示装置263が、内視鏡洗浄用シンク282の上側に配置されている。表示装置263は、内視鏡洗浄台28の壁面に固定された支持部269に回動可能に取り付けられており、図17の紙面に垂直な軸線まわりに回動可能である。表示装置263は、防滴型であることが望ましい。
本変形例によると、ユーザの身長に応じて見やすい向きに表示装置263を配置できる内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。
[第3変形例]
本変形例は、HMD(Head Mount Display)型の表示装置263を有する内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。図18は、第3変形例の内視鏡リプロセス支援装置10の構成を説明する説明図である。
表示I/F26に、表示装置263が接続されている。本変形例で使用する表示装置263は、外部の状態と、表示I/F26から入力された映像とを同時に目視可能な、いわゆる光学シースルー型のHMDである。ユーザはタイムラグ無しに洗浄中の内視鏡30等を目視しながら、内視鏡リプロセス支援装置10が表示する情報を確認できる。
[第4変形例]
本変形例は、回数または時間等が規定されている作業について、カウントダウン表示を行なう内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図19は、第4変形例の表示の例を説明する説明図である。制御部21は、図9を使用して説明した画面の代わりに図19を出力する。図19においては、15秒間作業を行なう旨が規定されている第3管路363のブラッシング作業について、「あと8秒」である旨のカウントダウンが表示されている。具体的には制御部21は、図14を使用して説明したステップS534で行なうカウントに基づいて算出した残り時間または残り回数をカウントダウン表示する。
ユーザは、指定された回数または時間の動作を完了したことを、カウントダウン表示により確認できる。なお、たとえばブラッシング作業中にユーザがブラシを動かすのを停止した場合には、ステップS533で条件を満たさないと判定されるため、制御部21はカウントダウンを停止する。
本変形例によると、回数または時間で規定されている作業を規定通りに行なえるようにユーザを支援する内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。
[第5変形例]
本変形例は、作業の進行状態の概要を表示する内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図20および図21は、第5変形例の表示の例を説明する説明図である。制御部21は、図9を使用して説明した画面の代わりに図20を出力する。本変形例においては、ブラッシング作業は回数で規定されている。
図20の上部に、図4および図5を使用して説明した用手洗浄工程(ステップS200)の概要が表示されている。「済」は作業済の工程であることを、「作業中」は実施中の工程であることを、「未」は作業前の工程であることをそれぞれ意味する。
図20においては、第3管路363のブラッシング工程(ステップS430)を実施中である。ブラッシング作業(ステップS240)のうち、第1管路361のブラッシング工程(ステップS410)は既に終了しており、第2管路362のブラッシング作業(ステップS420)は行われていない。
ユーザは、図20に示す画面を確認することで、第2管路362のブラッシング作業(ステップS420)の作業漏れを防止できる。ユーザは、第1管路361のブラッシング作業(ステップS410)を実施したか否かを失念した場合であっても、図20に示す画面を確認することで、当該作業をやり直す必要がない。
図21は、ブラッシング工程(ステップS240)が完了した後に、制御部21が出力する画面である。ブラッシング工程(ステップS240)は1行に圧縮され、管路送液工程(ステップS250)の各項目が表示される。図21においては、管路送液に必要なアダプタの取付位置、取付方向、アダプタの外観を示すマニュアルが表示されている。
本変形例によると、作業全体の流れを表示することにより、ユーザを支援する内視鏡リプロセス支援装置10を提供できる。なお、制御部21は、作業全体の流れをフローチャート等の形式で図示しても良い。
[実施の形態2]
本実施の形態はミスの発生しやすい工程を表示して、ユーザの注意を喚起する内視鏡リプロセス支援装置10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図22は、実施の形態2の内視鏡リプロセス支援システム15の構成を説明する説明図である。内視鏡リプロセス支援システム15は、内視鏡リプロセス支援装置10およびサーバ60を備える。内視鏡リプロセス支援装置10とサーバ60とは、医療機関内に設置されたネットワークを介して接続されている。図22においては、内視鏡洗浄台28の図示を省略する。
本実施の形態の内視鏡リプロセス支援装置10の補助記憶装置23には、前述の索引DB53、マニュアルDB54、第1学習モデル51および第2学習モデル52に加えて、部位DB55が保存される。
図22における、表示部265は、図1におけるプロジェクタ261とスクリーン262との組み合わせ、および、図16における表示装置263を意味する。
サーバ60は、制御部61、主記憶装置62、補助記憶装置63、通信部64およびバスを備える。制御部61は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。制御部61には、一または複数のCPU、GPUまたはマルチコアCPU等が使用される。制御部61は、バスを介してサーバ60を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置62は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置62には、制御部61が行なう処理の途中で必要な情報および制御部61で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置63は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置63には、作業履歴DB56、制御部61に実行させるプログラム、および、プログラムの実行に必要な各種データが保存される。なお、作業履歴DB56は、サーバ60に接続された外部の大容量記憶装置等に記憶されていてもよい。通信部64は、サーバ60とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。
サーバ60は、汎用のパソコン、タブレット、大型計算機、大型計算機上で動作する仮想マシン、または、クラウドコンピューティングシステムである。サーバ60は、分散処理を行なう複数のパソコン等であっても良い。サーバ60は、電子カルテシステム、予約システム等の、病院内情報システム用のハードウェアを兼ねても良い。
図23は、部位DB55のレコードレイアウトを説明する説明図である。部位DB55は、内視鏡30の機種と、ブラッシング作業の対象である各管路の有無と、取り外し対象である付属品の有無とを関連づけて記録したDBである。
部位DB55は、機種フィールド、ブラッシングフィールド、および付属品フィールドを有する。ブラッシングフィールドは、第1管路フィールド、第2管路フィールド、第3管路フィールド、副送水管路フィールドおよび第2チャンネルフィールドを有する。付属品フィールドは、鉗子栓フィールド、吸引ボタンフィールドおよび送気送水ボタンフィールドを有する。
機種フィールドには、内視鏡30の機種が記録されている。第1管路フィールド、第2管路フィールドおよび第3管路フィールドには、それぞれ第1管路361、第2管路362および第3管路363の有無が記録されている。副送水管路フィールドには、副送水管路の有無が記録されている。第2チャンネルフィールドには、第2チャンネルの有無が記録されている。鉗子栓フィールドには、鉗子栓328の有無が記録されている。吸引ボタンフィールドには、吸引ボタン329の有無が記録されている。送気送水ボタンフィールドには、送気送水ボタン359の有無が記録されている。
図23のブラッシングフィールドおよび付属品フィールドのサブフィールドは例示である。部位DB55には、内視鏡リプロセス支援システム15がリプロセス作業を支援する内視鏡30の機種の構成に応じたフィールドが設けられる。たとえば、起上ワイヤチャンネルおよびバルーン管路等の特殊管路のブラッシングを要する内視鏡30のリプロセス作業を支援する場合には、部位DB55にはそれぞれの管路に対応するフィールドが設けられる。たとえば、起上台、フード等の特殊な付属品の取り外しを要する内視鏡30のリプロセス作業を支援する場合には、部位DB55には付属品に対応するフィールドが設けられる。
さらに部位DB55には、こすり洗いが必要な部位、および、洗浄液の注入が必要な部位等の有無をそれぞれ記録するフィールドを有する。
図24は、作業履歴DB56のレコードレイアウトを説明する説明図である。作業履歴DB56は、ユーザに固有に付与されたユーザIDと、作業日時と、リプロセスした内視鏡30の機種と、シリアルナンバーと、リプロセス中に内視鏡リプロセス支援装置10が出力した警告と、カメラ271により撮影された動画とを関連づけて記録したDBである。
作業履歴DB56は、ユーザIDフィールド、作業日時フィールド、内視鏡フィールド、作業ミスフィールドおよび動画ファイルフィールドを有する。作業日時フィールドは、日付フィールドおよび開始時刻フィールドを有する。内視鏡フィールドは、機種フィールドおよびS/N(Serial Number)フィールドを有する。作業ミスフィールドは、作業抜けフィールドおよび作業異常フィールドを有する。
ユーザIDフィールドには、ユーザIDが記録されている。なお、本実施の形態においては、ユーザは作業を開始する前に自分のユーザIDを内視鏡リプロセス支援装置10に入力する。ユーザIDは内視鏡リプロセス支援装置10に接続されたタッチパネル、キーボードまたはマウス等の入力デバイスを介して入力される。ユーザIDはマイクを介して音声認識により入力されても良い。ユーザIDは、ユーザが所持するIDカードに埋め込まれたICタグ等を読み取るタグリーダを介して入力されても良い。
日付フィールドには、リプロセス作業を行なった日付が記録されている。開始時刻フィールドには、リプロセス作業を開始した時刻が記録されている。機種フィールドには、内視鏡30の機種名が記録されている。S/Nフィールドには内視鏡30に固有に付与されたシリアルナンバーが記録されている。
作業抜けフィールドには、内視鏡リプロセス支援装置10が、図13を使用して説明した順序異常処理のサブルーチンのステップS552で作業抜けを通知した工程が記録されている。作業異常フィールドには、内視鏡リプロセス支援装置10が、図15を使用して説明した工程判定処理のサブルーチンのステップS551で作業異常を通知した工程とその内容が記録されている。動画フィールドには、リプロセス作業を記録した動画ファイルが記録されている。
図25および図26は、実施の形態2の表示の例を説明する説明図である。図25は、担当者が副送水管路を有する内視鏡30をリプロセスした経験が少ない場合、または、久しぶりである場合に、作業開始時に制御部21が出力する画面の例である。副送水管路が存在し、ブラッシングが必要であることが作業開始時に通知されるため、ユーザは作業漏れを防止できる。
図26は、過去にブラッシング後の汚れ確認工程(ステップS434)の抜けが多い担当者に対して、作業開始時に制御部21が出力する画面の例である。ブラッシング後には汚れ確認が必要であることが作業開始時に通知されるため、ユーザは作業漏れを防止できる。
図27は、実施の形態2のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。制御部21はリプロセス対象の内視鏡30の機種およびシリアルナンバーを取得する(ステップS561)。制御部21は、ユーザIDを取得する(ステップS562)。制御部21は、取得したユーザIDをサーバ60に送信する(ステップS563)。
制御部61は、受信したユーザIDをキーにして作業履歴DB56を検索し、ユーザの作業履歴を抽出する(ステップS601)。制御部61は、抽出した作業履歴を情報処理装置20に送信する(ステップS602)。
制御部21は作業履歴を受信する(ステップS564)。制御部21は、要注意項目出力のサブルーチンを起動する(ステップS565)。要注意項目出力のサブルーチンは、作業履歴に基づいて、ユーザに対する注意点を出力するサブルーチンである。要注意項目出力のサブルーチンの処理の流れは後述する。
制御部21はカメラ271から動画をリアルタイムで取得する(ステップS502)。以後、ステップS509までの処理は、図12を使用して説明したプログラムの処理の流れと同一であるため、説明を省略する。
作業が終了したと判定した場合(ステップS509でYES)、制御部21は、ユーザIDと、リプロセス作業の開始日時と、内視鏡30の機種名と、シリアルナンバーと、ステップS502からステップS509までの繰り返しの間に発生した通知の回数および内容と、作業を記録した動画ファイルとをサーバ60に送信する(ステップS571)。制御部21は、処理を終了する。
制御部61は、作業履歴DB56に新規レコードを追加して、受信した内容をそれぞれのフィールドに記録する(ステップS603)。
図28は、要注意項目出力のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。要注意項目出力のサブルーチンは、作業履歴に基づいて、ユーザに対する注意点を出力するサブルーチンである。
制御部21は、洗浄する内視鏡30の機種名をキーにして部位DB55を検索し、レコードを抽出する。制御部21は、「あり」と記載されたフィールドに対応する洗浄項目を抽出する(ステップS581)。
たとえば、図23の下から2番目の「A201」の内視鏡30を洗浄する場合、ブラッシングが必要な管路は第1管路361、第2管路362、第3管路363、および、コネクタ部34から操作部32を経て先端部313まで連なる副送水管路である。洗浄時に取り外す必要がある付属品は、鉗子栓328、吸引ボタン329および送気送水ボタン359である。
制御部21は、サーバから受信した作業履歴から1回の作業の履歴を取得する(ステップS582)。1回の作業の履歴は、作業履歴DB56の1つのレコードに対応するため、以下の説明では作業履歴DB56のフィールド名を使用して説明する。
制御部21は、ステップS582で取得した履歴中の機種フィールドに記録された機種をキーにして部位DB55を検索し、レコードを抽出する。制御部21は、「あり」と記載されたフィールドに対応する項目、すなわちユーザが過去に洗浄した機種の洗浄項目を抽出する(ステップS583)。
制御部21は、ステップS581で取得したこれから洗浄する機種の洗浄項目ごとに、過去の経験回数を加算する(ステップS584)。具体的には、ステップS582で作業履歴を取得した機種が第1管路361のブラッシングを要する場合、第1管路361のブラッシング経験回数に1を加算する。
制御部21は、これから洗浄する機種の洗浄項目ごとに、過去の警告回数を加算する(ステップS585)。たとえば、ステップS582で取得した履歴の作業抜けフィールドに副送水管路のブラッシング抜けが記録されている場合、副送水管路のブラッシング抜けに1を加算する。同様に、作業異常フィールドに副送水管路のブラッシング不足が記録されている場合、副送水管路のブラッシング不足に1を加算する。
制御部21は、サーバ60から受信した作業履歴の処理をすべて終了したか否かを判定する(ステップS586)。終了していないと判定した場合(ステップS586でNO)、制御部21はステップS582に戻る。
終了したと判定した場合(ステップS586でYES)、制御部21はこれから洗浄する内視鏡30の洗浄部位のうち、ユーザが経験していない部位があるか否かを判定する(ステップS587)。たとえば、副送水管路ブラッシングの経験回数がゼロである場合、制御部21は副送水管路のブラッシング作業は未経験であると判定する。
未経験の部位があると判定した場合(ステップS587でYES)、制御部21は、図25を使用して説明した画面を表示して、ユーザの注意を喚起する(ステップS588)。なお、制御部21は、経験回数が所定の閾値よりも少ない場合、または、前回経験した後に所定の期間が経過している場合に、当該部位の作業が未経験であると判定しても良い。
未経験の部位がないと判定した場合(ステップS587でNO)、または、ステップS588の終了後、制御部21は、作業ミスの多い項目の有無を判定する(ステップS589)。なお、作業ミスの大小は、作業ミス回数自体で判定されても、作業ミスの発生率で判定されても良い。また、最近発生した作業ミスの影響度が大きくなるような重みづけを加えて判定されても良い。
作業ミスの多い項目があると判定した場合(ステップS589でYES)、制御部21は、図26を使用して説明した画面を表示して、ユーザの注意を喚起する(ステップS590)。作業ミスの多い項目がないと判定した場合(ステップS589でNO)、または、ステップS590の終了後、制御部21は処理を終了する。
なお、ステップS588とステップS590との両方が実行される場合(ステップS587でYES、かつ、ステップS589でYES)、制御部21は両方の注意点を一つの画面に並べて表示する。
本実施の形態によると、ユーザが作業ミスを犯しやすい項目について、過去の作業履歴に基づいてあらかじめ注意を喚起する内視鏡リプロセス支援システム15を提供できる。個々のユーザの作業ミスの傾向に応じた注意喚起を行なうため、作業ミス防止の効果が高い内視鏡リプロセス支援システム15を提供できる。
作業履歴DB56がサーバ60に記録されているため、複数の内視鏡洗浄台28を保有在する医療機関において、どの内視鏡洗浄台28を使用しても適切な注意喚起を行なう内視鏡リプロセス支援システム15を提供できる。
サーバから取得する作業履歴を、最近の作業履歴に限定することにより、すでに習熟してミスを犯さなくなった工程については注意喚起を行わない内視鏡リプロセス支援システム15提供できる。
なお、ステップS564において、ユーザ個人の作業履歴を取得する代わりに、特定の年代、経験年数、または所属等、共通の属性を有するユーザの作業履歴を取得しても良い。当該属性のユーザが犯しやすいミスについての注意喚起を行なう内視鏡リプロセス支援システム15を提供できる。
作業履歴DB56には、ユーザIDと、作業日時、内視鏡30のシリアルナンバー、作業ミスおよび動画ファイルが関連づけて記録されているため、作業ミスにより内視鏡30の破損等のトラブルが生じた場合には、原因解析および対策立案のための資料に活用できる。また、第1学習モデル51および第2学習モデル52を生成および更新するための教師データにも利用できる。
[実施の形態3]
図29は、実施の形態3の内視鏡リプロセス支援装置10の機能ブロック図である。内視鏡リプロセス支援装置10は、状況取得部71と表示部265とを備える。状況取得部71は、内視鏡30のリプロセス作業の進行状況を取得する。表示部265は、状況取得部71が取得した進行状況と、リプロセス作業の一連の工程を記録したマニュアルとに基づいて、作業手順を表示する。
[実施の形態4]
本実施の形態は、汎用のコンピュータ90とプログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の内視鏡リプロセス支援装置10を実現する形態に関する。図30は、実施の形態4の内視鏡リプロセス支援装置10の構成を示す説明図である。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
本実施の形態の内視鏡リプロセス支援装置10は、コンピュータ90を含む。コンピュータ90は、制御部21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24、読取部25、表示I/F26、撮影I/F27、およびバスを備える。コンピュータ90は、汎用のパーソナルコンピュータ、タブレットまたはサーバコンピュータ等の情報機器である。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。制御部21は、読取部25を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置23に保存する。また制御部21は、コンピュータ90内に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出しても良い。さらに、制御部21は、通信部24および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置23に保存しても良い。
プログラム97は、コンピュータ90の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置22にロードして実行される。これにより、コンピュータ90は上述した情報処理装置20として機能する。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。