JP7329117B1 - 動力供給システム及び発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】日照時間や気象等の影響を受けることなく、安定した動力を供給できる動力供給システム及び廉価で安定した電力を発生できる発電システムを提供する。【解決手段】動力供給システム10は、回転軸となるシャフト202を有する抗力型風車20と、抗力型風車20から出た空気の流れを再び抗力型風車20の動力源とする流路を形成する流路形成部30と、抗力型風車20の回転を減速又は増速して外部に出力する変速部40と、静止した抗力型風車20を回転させるための駆動装置50と、流路を流れる空気の一部を外部に放出する空気放出装置60と、発生する騒音を低減する騒音低減装置63a、63bを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、動力供給システム及び発電システムに関する。
特許文献1には、連結した管路で空気を循環させ低圧タービンを駆動し発電する方法が開示されている。この発電方法は、循環する風のエネルギーを補填した低圧タービンのプロペラからの風で、低圧タービンのプロペラ型風車を回転させ発電エネルギーへ転換する工程と、発電エネルギーへの転換と風の循環で圧力と温度が変化する風を一定の圧力と温度の風にする工程と、一定の圧力と温度の風を管路で二つに分け、一方の風で管路に配備したプロペラを回転させながら回転用の動力を与え、動力量で回転数を設定し風のエネルギーの一部を補填、同じ管路に配備したプロペラ型風車で風の回転方向を低圧タービンのプロペラの回転方向に合わせ吹込み、低圧タービンのプロペラを回転させながら回転用の動力を与え回転させ、これによりもう一方の管路からの風を吸引し集約、集約した風が常時同じエネルギー量で低圧タービンのプロペラ型風車を回転させるように、低圧タービンのプロペラに与える回転用の動力量で回転数を設定し、風のエネルギー量を補填する工程よりなることを特徴としている。
特開2010-106826号公報
本発明は、日照時間や気象等の影響を受けることなく、安定した動力を供給できる動力供給システム及び廉価で安定した電力を発生できる発電システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転軸となるシャフトを有する抗力型風車と、前記抗力型風車を収めるとともに該抗力型風車から出た空気を受けるケーシング及び前記ケーシングから前記抗力型風車の入口側へと延びる戻り流路形成部材を有し、前記抗力型風車から出た空気の流れを再び該抗力型風車の動力源とする流路を形成する流路形成部と、前記抗力型風車の回転を減速又は増速して外部に出力する変速部と、静止した前記抗力型風車を回転させるための駆動装置と、前記流路形成部から外部へ放出する空気の風量を調整するダンパーを備え、前記戻り流路形成部材が、前記ケーシングの側よりも前記抗力型風車の入口側の方が、断面積が小さくなるように形成され、前記抗力型風車が複数の羽根部材を有し、隣接する前記羽根部材によって前記抗力型風車の外側から中心部へと向かって断面積が徐々に小さくなる流路が形成され、前記抗力型風車の入口側よりも出口側の空気の流速の方が小さく、該出口側にて静圧回復を生じさせる動力供給システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の動力供給システムにおいて、前記ケーシングに、流況の安定化を図るための整流板が設けられている。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の動力供給システムにおいて、前記駆動装置が、遠心ファンと、前記遠心ファンから出た空気を前記抗力型風車に対して放出する遠心ファン用放出管を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の動力供給システムにおいて、前記流路に空気を補給する空気補給装置を更に備える。
請求項5に記載の発明は、請求項2記載の動力供給システムにおいて、前記駆動装置が、前記シャフトを駆動する油圧モータと、前記油圧モータの回転を減速して風車に伝達する変速部を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか1項に記載の動力供給システムにおいて、前記ケーシングを覆い、内部が軽水で満たされ、前記抗力型風車の回転によって発生する騒音を低減する吸音槽装置を更に備える
請求項7に記載の発明は、請求項1~5のいずれか1項に記載の動力供給システムにおいて、前記ケーシングを覆い、内部が低真空又は中真空に維持され、前記抗力型風車の回転によって発生する騒音を低減する吸音槽装置を更に備える。
請求項8に記載の発明は、請求項6記載の動力供給システムにおいて、前記抗力型風車が、前記シャフトを支持する自動調心ころ軸受を更に有する。
請求項9に記載の発明は、抗力型風車と、前記抗力型風車を収めるとともに該抗力型風車から出た空気を受けるケーシング及び前記ケーシングから前記抗力型風車の入口側へと延びる戻り流路形成部材を有し、前記抗力型風車から出た空気の流れを再び該抗力型風車の動力源とする流路を形成する流路形成部と、前記抗力型風車の回転を減速又は増速して外部に出力する変速部と、前記変速部によって駆動される発電機と、静止した前記抗力型風車を回転させるための駆動装置と、前記流路形成部から外部へ放出する空気の風量を調整するダンパーを備え、前記戻り流路形成部材が、前記ケーシングの側よりも前記抗力型風車の入口側の方が、断面積が小さくなるように形成され、前記抗力型風車が複数の羽根部材を有し、隣接する前記羽根部材によって前記抗力型風車の外側から中心部へと向かって断面積が徐々に小さくなる流路が形成され、前記抗力型風車の入口側よりも出口側の空気の流速の方が小さく、該出口側にて静圧回復を生じさせる発電システムである。
請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発電システムにおいて、前記流路に空気を補給する空気補給装置を更に備え、前記ケーシングに、流況の安定化を図るための整流板が設けられている。
本発明によれば、日照時間や気象等の影響を受けることなく、安定した動力を供給できる動力供給システム及び廉価で安定した電力を発生できる発電システムを提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る動力供給システムを正面視し、ケーシングの内部を透視して示した説明図である。 流路形成部の下部が地下に設置された同動力供給システムを側面視した説明図である。 同動力供給システムが備える遠心ファン用放出管の配置を示す説明図である。 同動力供給システムが備える風車出口における回復静圧を示す図である。 全体が地上に設置された同動力供給システムを側面視した説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る動力供給システムを正面視した説明図である。 同動力供給システムの全体構成を平面視した説明図である。 流路形成部の下部が地下に設置された同動力供給システムを側面視した説明図である。 同動力供給システムが備える風車出口における回復静圧を示す図である。 全体が地上に設置された同動力供給システムを側面視した説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る動力供給システムが備える第1の吸音槽装置及び第2の吸音槽装置の内部が軽水で満たされた状態を側面視した説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態に係る動力供給システム10は、図1に示すように、例えば、発電機12を駆動するための動力を供給できる。
動力供給システム10は、図1及び図2に示すように、風車20、流路形成部30、変速部40、駆動装置50及び空気放出装置60を備えている。
風車20は、空気の流れを受けることにより、実質的に水平方向に延びる回転軸回りに回転する抗力型風車である。風車20は、風の入口側よりも出口側の空気の流速の方が小さく、出口側にて静圧回復を生じさせるように構成され、発電機12を駆動するために必要なトルク及び回転数を発生できる。
風車20は、側面視して円形状であり、シャフト202、羽根部材204及び固定部材206を有している。
シャフト202は、風車20の回転軸であり、風車20の中央部に設けられている。シャフト202は、両端部分にて、それぞれ、カップリング222を介してシャフト224に連結され、各シャフト224は、所定のラジアル荷重及びアキシャル荷重を受けることができる軸受226により支持されている。軸受226は、転がり軸受である。ただし、シャフト224の撓み及び撓み角に対する許容値を大きく設定できることから、自動調心ころ軸受であることが好ましい。
羽根部材204は、風車20の回転方向に間隔を空けて複数設けられており、羽根部材204の枚数は、例えば図2に示すように、8枚である。
各羽根部材204は、一方向に湾曲しており、風車20の回転中心側の位置から外周位置まで延びている。なお、この回転中心側の位置は、シャフト202から半径方向に予め決められた寸法だけ離れた位置である。
互いに隣接する羽根部材204は、空気が流れる羽根間流路を形成している。図2においては、時計回りに8つの羽根間流路FP1a~FP1h(羽根間流路FP1a、FP1f以外は不図示)が順に形成されており、このうち羽根間流路FP1a及び羽根間流路FP1fは、それぞれ、入口側及び出口側に位置する羽根間流路である。各羽根間流路FP1a~FP1hは、風車20の外側の入口から中心部へと向かうに従って断面積が徐々に小さくなっている。
固定部材206は、各羽根部材204が固定される円板状の部材である。
流路形成部30は、内部の気密性の程度が予め決められた大きさとなるように構成され、風車20から出た空気の流れを再び風車20の動力源とする循環流路FP2を形成する。流路形成部30から羽根間流路へは、流量Qの空気が進入する。
流路形成部30は、風車20を収めるとともに風車20から出た空気を受けるケーシング30aと、ケーシング30aから風車20の入口側へと延びる戻り流路形成部材30bと、により構成されている。
ケーシング30aには、内部に整流板302が設けられている。整流板302により、流況の安定化とともに構造の強化が図られる。
戻り流路形成部材30bは、風車20に入る空気の流速が増大するように、ケーシング30aの側よりも風車20の入口側の方が、断面積が小さくなるように形成されている。詳細には、戻り流路形成部材30bは、ケーシング30aの側から風車20の入口側へと向かうに従って、断面積が小さくなっている。
変速部40は、歯車によって構成された歯車機構を有し、風車20の回転を減速又は増速して外部に出力できる。歯車機構は、歯車列により構成された機構であってもよいし、遊星歯車機構であってもよい。
変速部40の入力側シャフト402には、シャフト224が連結され、出力側シャフト404が反対側から延びている。出力側シャフト404は、軸受406によって支持され、カップリング408を介して発電機12のシャフト122に連結されている。
なお、変速部40には、内部に潤滑油を送出するための潤滑装置410が設けられている。
駆動装置50は、静止した状態にある風車20を回転させることができる。なお、静止した状態にある風車20を回転させるために必要な入力トルク及び初動回転数等の動作力は、風車20の重量、慣性モーメント、軸受の動摩擦係数及び軸受の内径によって決まり、それぞれ、発電機12の定格トルク及び定格回転数に比べて小さな値となる。
駆動装置50は、遠心ファン502及び遠心ファン用放出管504を有している。
遠心ファン502は、モータ510によって駆動され、空気吸込口512から吸い込んだ空気を吐出できる。モータ510には、制御用の制御盤514及び電源516が接続されている。
遠心ファン用放出管504は、風車20の羽根部材204に対して、遠心ファン502から吐出された空気を放出するための管である。
空気の放出方向は、羽根部材204の形状が側面視して曲線形状であるため、羽根間流路に放出された空気が円滑に流入するように、風車20の外周の接線方向となるように設定されている。
空気の放出位置は、風車20のシャフト202の高さ位置よりも低い位置(図3に示す下段位置A)に限定されるものではなく、シャフト202のよりも高い位置(それぞれ同図3の破線にて示す中段位置B及び上段位置C)であってもよい。
空気放出装置60は、例えば空気の風量を調整するダンパーであり、流路形成部30の内部から外部へ空気量Q1の空気を放出できる。空気放出装置60が、循環流路FP2を流れる空気の一部を放出することで、流路形成部30の内部を流れる空気の流量や内圧が調整される。
次に、動力供給システム10の動作について説明する。
風車20が静止した状態において、駆動装置50の遠心ファン502が回転し、遠心ファン用放出管504から空気が放出される。放出された空気は、風車20を回転させるためのトルクを発生する一方、羽根間流路(例えば羽根間流路FP1aから羽根間流路FP1fへ至る流路)を流れ、ケーシング30aの内部へと放出される。
すなわち、遠心ファン用放出管504から放出された空気は、所定の流路面積を有する羽根間流路を流下し、羽根間流路よりも広い流路面積を有するケーシング30aの内部にて放出される。
その際、流体の力学的特性により、流路断面の拡大に伴い動圧(速度圧)が減少することにより、次式(1)にて表されるエネルギー保存則に基づいて、流路出口に回復静圧(静圧上昇)P1が発生する。
全圧 = 静圧 + 速度圧 = 一定 式(1)
静圧が回復することにより、図4に示すように、遠心ファン用放出管504から放出される初期空気量Faに対し、羽根間流路FP1fの出口における回復静圧により、空気量Faに対し上下流の圧力差で空気量Fbの空気が下流へ圧送される。圧送された空気量Fbの空気は、風車20へと戻り、初期空気量Faと合流して羽根間流路を流下することで回復静圧P2が発生し、空気量Fcの空気を圧送する。
圧送された空気量Fcの空気は、風車20へと戻り、初期空気量Faと合流して羽根間流路を流下することで回復静圧P3が発生し、空気量Fdの空気を圧送する。
圧送された空気量Fdの空気は、風車20へと戻り、初期空気量Faと合流して羽根間流路を流下することで回復静圧P4が発生し、空気量Feの空気を圧送する。
以降、流路形成部30の内部を空気が循環しながら、回復静圧とこれに伴う空気の圧送とが繰り返され、安定した動力により発電機12が駆動される。
動力供給システム10は、空気放出装置60が外部へと空気を放出するとともに、オペレータが制御盤514を操作してモータ510の回転を停止することによって、運転が停止される。運転の停止は、自動制御によりなされてもよい。
動力供給システム10は、設置場所の地形、地質及び環境に応じて、図2に示すように、流路形成部30の下部が地下に設置されてもよいし、図5に示すように、地上に設置されてもよい。
〔第2の実施の形態〕
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る動力供給システム10aについて説明する。第1の実施の形態に係る動力供給システム10と同一の構成要素については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
動力供給システム10aは、第1の実施の形態に係る動力供給システム10とは、駆動装置の構成が相違し、図8に示すように、空気補給装置62を更に備えている。
駆動装置50aは、静止した状態にある風車20を回転させることができる。
駆動装置50aは、図6及び図7に示すように、風車20を挟んで発電機12とは反対の側に設けられており、風車20のシャフト202を駆動する油圧モータ551及び変速部552を有している。
油圧モータ551は、油圧ポンプ等から構成され油圧を発生する油圧システムユニット550に隣接し、この油圧システムユニット550に接続されることによって、風車20の動作力を発生できる。ただし、油圧モータ551は、図8に示すように、離れた位置に設置された油圧システムユニット550に油圧回路配管557を介して接続されてもよい。
変速部552は、図6及び図7に示すように、歯車555によって構成された歯車機構を有し、油圧モータ551の回転を減速し、油圧モータ551の出力トルクTmを増加して風車20に伝達できる。歯車555は、潤滑油ピット553に溜められた潤滑油によって潤滑される。歯車機構は、歯車列により構成された機構であってもよいし、遊星歯車機構であってもよい。
変速部552は、変速部40が連結された風車20のシャフト202の端部とは反対側の端部に連結されている。変速部552を構成する歯車555は、軸受554によって支持されたシャフト556を介して油圧モータ551のシャフト及び風車20のシャフト202に連結されている。
なお、静止した状態にある風車20を回転させるために必要なトルクは、風車20の重量、慣性モーメント、軸受の動摩擦係数及び軸受の内径によって決まり、定格値に比べて小さな値となる。
従って、変速部552を介して、入力側回転数と出力側回転数の変速比を大きく設定し、油圧モータ551の回転数を大きくすることにより、油圧モータ551の押しのけ容積と入力圧力の組み合わせによって、油圧モータ551の出力トルクTmを小さくでき、併せて油圧システムユニット550の小型化が図られる。
駆動装置50aは、前述の通り、第1の実施の形態に係る駆動装置50と異なり、遠心ファン502ではなく油圧モータ551を有している。従って、静止した状態にある風車20を回転させる際に、駆動装置50aに起因する空気流は発生しない。しかしながら、油圧モータ551からの入力トルクによって風車20が回転することに伴って生じる空気の押し出による波動効果により、空気の移動が存在する。
空気補給装置62は、図8に示すように、流路形成部30が形成する循環流路FP2に対し、空気量Q2の空気を供給できる。
従って、空気補給装置62によって、空気放出装置60が空気を過放出することに伴って変動した流路形成部30を流れる空気の流量や内圧が調整される。
次に、動力供給システム10aの動作について説明する。
風車20が静止した状態において、駆動装置50aの油圧モータ551が回転することにより、風車20が回転する。風車20の回転に伴い、循環経路FP2から流れ込んだ空気は、羽根間流路(例えば羽根間流路FP1aから羽根間流路FP1fへ至る流路)を流れ、ケーシング30aの内部へと放出される。
すなわち、所定の流路面積を有する羽根間流路を流下した空気(例えば羽根間流路FP1aから羽根間流路FP1fへ向かって流下した空気)は、下流側となる羽根間流路(例えば羽根間流路FP1f)の流路面積に対しより広い流路面積を有するケーシング30aの内部にて放出される。
その際、流体の力学的特性により、流路断面の拡大に伴い動圧(速度圧)が減少することにより、前述の式(1)で表されるエネルギー保存則に基づいて、羽根間流路FP1fの出口に回復静圧(静圧上昇)P1が発生する。
一方、空気補給装置62が、循環流路FP2に空気を供給する。供給された空気は、循環流路FP2の内部にあった空気とともに羽根間流路へ流入する。羽根間流路へ流入した空気は、ケーシング30aの内部にて放出され、図9に示すように、順次、回復静圧P2、P3、P4・・・が発生する。
以降、流路形成部30の内部を空気が循環しながら、回復静圧とこれに伴う空気の圧送とが繰り返される。
その結果、風車20の回転が維持され、動力が供給される。
なお、動力供給システム10aは、エネルギー保存則に基づき、外部からのエネルギー供給源である油圧モータ551の動作が停止することによって流路形成部30の内圧が低下し、運転が停止される。
動力供給システム10aは、設置場所の地形、地質及び環境に応じて、図8に示すように、流路形成部30の下部が地下(地表面GLの下)となるように設置されてもよいし、図10に示すように、地上(地表面GLの上)に設置されてもよい。
〔第3の実施の形態〕
続いて、本発明の第3の実施の形態に係る動力供給システム10bについて説明する。第1の実施の形態に係る動力供給システム10と同一の構成要素については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
第3の実施の形態に係る動力供給システム10bは、図11に示すように、ケーシング30aの上部及び流路側面部を含む全体に、風車20の回転によって発生する騒音を低減し、静音化するための第1の吸音槽装置63a及び第2の吸音槽装置63bを備えている。
第1の吸音槽装置(騒音低減装置の一例)63aは、ケーシング30aの風車20が収まっている側を覆うように設けられ、第2の吸音槽装置(騒音低減装置の一例)63bは、ケーシング30aのうち、第1の吸音槽装置63aで覆われていない風車の下流側の部分を覆うように設けられている。第1の吸音槽装置63a及び第2の吸音槽装置63bは繋がっており、その境界部分には、上側が開口した筒状の観測接合槽63cが設けられている。観測接合槽63cの開口部には蓋が設けられている。
第1の吸音槽装置63a及び第2の吸音槽装置63bは、内部が液体(軽水)等の媒体で満たされ、その自由水面が、観測接合槽63cの内部に位置しており、空気中における風車20の騒音源と分断されている。
すなわち、第1の吸音槽装置63a及び第2の吸音槽装置63bの騒音低減効果は、空気と液体との固有音響抵抗(密度及び音速等)の差が大きいため、音はその接触面においてほとんど反射されてしまい、空気中に出てこない性質を利用している。
ただし、第1の吸音槽装置63a及び第2の吸音槽装置63bは、それぞれこのような吸音槽装置に限定されるものではない。吸音槽装置は、騒音を伝達する媒体が取り除かれ、観測接合槽63cが密閉されるように設置された状態で、内部が低真空又は中真空に維持されていてもよい。
以上説明したように、前述の実施の形態に係る動力供給システム10、10a、10bによれば、安定した動力を供給できる。
また、これらの動力供給システム10、10a、10bを備えた発電システムによれば、廉価で安定した電力を発生できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
カップリング222及びカップリング408は、これらに限定されるものではなく、それぞれ例えば、フランジ継手であってもよい。
10、10a、10b 動力供給システム
12 発電機
20 風車
30 流路形成部
30a ケーシング
30b 戻り流路形成部材
40 変速部
50、50a 駆動装置
60 空気放出装置
62 空気補給装置
63a 第1の吸音槽装置
63b 第2の吸音槽装置
63c 観測接合槽
122 シャフト
202 シャフト
204 羽根部材
206 固定部材
222 カップリング
224 シャフト
226 軸受
302 整流板
402 入力側シャフト
404 出力側シャフト
406 軸受
408 カップリング
410 潤滑装置
502 遠心ファン
504 遠心ファン用放出管
510 モータ
512 空気吸込口
514 制御盤
516 電源
550 油圧システムユニット
551 油圧モータ
552 変速部
553 潤滑油ピット
554 軸受
555 歯車
556 シャフト
557 油圧回路配管
FP1a~FP1h 羽根間流路
FP2 循環流路
GL 地表面

Claims (10)

  1. 回転軸となるシャフトを有する抗力型風車と、
    前記抗力型風車を収めるとともに該抗力型風車から出た空気を受けるケーシング及び前記ケーシングから前記抗力型風車の入口側へと延びる戻り流路形成部材を有し、前記抗力型風車から出た空気の流れを再び該抗力型風車の動力源とする流路を形成する流路形成部と、
    前記抗力型風車の回転を減速又は増速して外部に出力する変速部と、
    静止した前記抗力型風車を回転させるための駆動装置と、
    前記流路形成部から外部へ放出する空気の風量を調整するダンパーを備え
    前記戻り流路形成部材が、前記ケーシングの側よりも前記抗力型風車の入口側の方が、断面積が小さくなるように形成され、
    前記抗力型風車が複数の羽根部材を有し、隣接する前記羽根部材によって前記抗力型風車の外側から中心部へと向かって断面積が徐々に小さくなる流路が形成され、
    前記抗力型風車の入口側よりも出口側の空気の流速の方が小さく、該出口側にて静圧回復を生じさせる動力供給システム。
  2. 請求項1記載の動力供給システムにおいて、
    前記ケーシングに、流況の安定化を図るための整流板が設けられている動力供給システム。
  3. 請求項記載の動力供給システムにおいて、
    前記駆動装置が、遠心ファンと、
    前記遠心ファンから出た空気を前記抗力型風車に対して放出する遠心ファン用放出管を有する動力供給システム。
  4. 請求項記載の動力供給システムにおいて、
    前記流路に空気を補給する空気補給装置を更に備えた動力供給システム。
  5. 請求項記載の動力供給システムにおいて、
    前記駆動装置が、前記シャフトを駆動する油圧モータと、
    前記油圧モータの回転を減速して前記抗力型風車に伝達する変速部を有する動力供給システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の動力供給システムにおいて、
    前記ケーシングを覆い、内部が軽水で満たされ、前記抗力型風車の回転によって発生する騒音を低減する吸音槽装置を更に備えた動力供給システム。
  7. 請求項1~5のいずれか1項に記載の動力供給システムにおいて、
    前記ケーシングを覆い、内部が低真空又は中真空に維持され、前記抗力型風車の回転によって発生する騒音を低減する吸音槽装置を更に備えた動力供給システム。
  8. 請求項記載の動力供給システムにおいて、
    前記抗力型風車が、前記シャフトを支持する自動調心ころ軸受を更に有する動力供給システム。
  9. 抗力型風車と、
    前記抗力型風車を収めるとともに該抗力型風車から出た空気を受けるケーシング及び前記ケーシングから前記抗力型風車の入口側へと延びる戻り流路形成部材を有し、前記抗力型風車から出た空気の流れを再び該抗力型風車の動力源とする流路を形成する流路形成部と、
    前記抗力型風車の回転を減速又は増速して外部に出力する変速部と、
    前記変速部によって駆動される発電機と、
    静止した前記抗力型風車を回転させるための駆動装置と、
    前記流路形成部から外部へ放出する空気の風量を調整するダンパーを備え
    前記戻り流路形成部材が、前記ケーシングの側よりも前記抗力型風車の入口側の方が、断面積が小さくなるように形成され、
    前記抗力型風車が複数の羽根部材を有し、隣接する前記羽根部材によって前記抗力型風車の外側から中心部へと向かって断面積が徐々に小さくなる流路が形成され、
    前記抗力型風車の入口側よりも出口側の空気の流速の方が小さく、該出口側にて静圧回復を生じさせる発電システム。
  10. 請求項9記載の発電システムにおいて、
    前記流路に空気を補給する空気補給装置を更に備え、
    前記ケーシングに、流況の安定化を図るための整流板が設けられている発電システム。
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