JP7328600B2 - 光伝送システム及び伝送品質監視方法 - Google Patents
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Description
本発明は、光伝送システム及び伝送品質監視方法に関する。
加入者宅へ映像を配信するネットワークシステムとして、例えばFTTH(Fiber to the Home)型CATV(Cable television;ケーブルテレビ)システムが知られている。FTTH型CATVシステムでは、光伝送方式として、例えばFM(Frequency Modulation;周波数変調)一括変換方式が用いられる(非特許文献1参照)。日本において配信される映像としては、右旋円偏波を用いて人工衛星から地上へ配信されるBS(Broadcasting Satellites)放送及び110度CS(Communication Satellites)放送のほか、地上デジタル放送等がある。
更に日本では、2018年12月から、左旋円偏波を用いて人工衛星から地上へ配信されるBS放送(中間周波数:2224~2681[MHz])と110度CS放送(中間周波数:2748~3224[MHz])とが、新4K・8K衛星放送として開始されている。この新4K・8K衛星放送で使用される中間周波数帯は、既存放送で使用されている中間周波数帯とは異なる。そのため、既存の放送設備が新4K・8K衛星放送の中間周波数に対応していない場合、既存の放送設備のみを用いるだけでは、新4K・8K衛星放送の配信及び視聴を実現することができない。既存放送の配信及び視聴に加えて更に新4K・8K衛星放送の配信及び視聴を可能にする方法の一つとして、既存放送用の設備とは別に、新4K・8K衛星放送に対応した設備を、既存のネットワークに追加する方法が考えられる。
また、例えば非特許文献1に記載のFM一括変換方式による光映像配信システムのように、光伝送システムでは、光送信部から中継用アンプが備える光増幅器までの区間が、運用系と待機系とに冗長化されることがある。この場合、一般的に、中継用アンプが備える品質監視部において信号品質の監視が行われる。中継用アンプは、信号品質を示す監視値が所定の閾値以下となった場合、運用系から待機系への切り替えを行う。このような構成により、光映像配信システムによる映像配信サービスが維持される。
"ITU-T J.185: Transmission equipment for transferring multi-channel television signals over optical access networks by frequency modulation conversion," International Telecommunication Union, June 2012.
例えば上記のような、既存放送用の設備と新4K・8K衛星放送に対応した設備とが別々に設置されたFTTH型CATVシステムのように、異なる2つの波長の光信号の伝送において1つの中継ネットワークを共用するネットワーク構成がある。このようなネットワーク構成に対して上記の冗長化が行われる場合、各々の波長に対応する品質監視部によってそれぞれ信号品質の監視が行われる。しかしながら、この場合、中継用アンプには波長ごとにそれぞれ品質監視部が設けられる必要がある。そのため、中継用アンプの装置コストが高くなり、かつ、より広い設置スペースが必要になるという課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、波長ごとの品質監視部を備えることなく波長ごとの伝送品質を測定することができる光伝送システム及び伝送品質監視方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、複数の光送信部と中継装置とを有する光伝送システムであって、前記複数の光送信部は、周波数変調一括変換処理により入力信号を周波数変調信号に変換する周波数変調一括変換部と、前記周波数変調信号に対して、互いに異なる周波数の監視信号を多重する多重部と、前記監視信号が多重された電気信号である前記周波数変調信号を、互いに異なる波長の光信号に変換する光変調部と、を備え、前記中継装置は、前記互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、前記合波信号を電気信号に変換する光電変換部と、前記電気信号に含まれる複数の前記監視信号の伝送品質を測定する測定部と、を備える光伝送システムである。
また、本発明の一態様は、複数の光送信部が、周波数変調一括変換処理により入力信号を周波数変調信号に変換する周波数変調一括変換ステップと、前記複数の光送信部が、前記周波数変調信号に対して、互いに異なる周波数の監視信号を多重する多重ステップと、前記複数の光送信部が、前記監視信号が多重された電気信号である前記周波数変調信号を、互いに異なる波長の光信号に変換する光変調ステップと、前記中継装置が、前記互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、前記合波信号を電気信号に変換する光電変換ステップと、前記中継装置が、前記電気信号に含まれる複数の前記監視信号の伝送品質を測定する測定ステップと、を有する伝送品質監視方法である。
本発明により、波長ごとの品質監視部を備えることなく波長ごとの伝送品質を測定することができる。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態の光伝送システム及び伝送品質監視方法について、図面を参照しながら説明する。説明を分かり易くするため、比較対象として従来の光伝送システムの構成をまず説明する。
以下、本発明の実施形態の光伝送システム及び伝送品質監視方法について、図面を参照しながら説明する。説明を分かり易くするため、比較対象として従来の光伝送システムの構成をまず説明する。
加入者宅へ映像を配信するネットワークシステムとして、FTTH型CATVシステムが知られている。
図1は、従来のFTTH型CATVシステムのネットワーク構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、従来のFTTH型CATVシステムは、例えば、ヘッドエンド10と、光送信部11と、中継用アンプ30と、アクセス用アンプ40と、各々の加入者宅等に設置される複数の光受信部50とを含んで構成される。
図1は、従来のFTTH型CATVシステムのネットワーク構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、従来のFTTH型CATVシステムは、例えば、ヘッドエンド10と、光送信部11と、中継用アンプ30と、アクセス用アンプ40と、各々の加入者宅等に設置される複数の光受信部50とを含んで構成される。
ヘッドエンド10は、放送局から送信される映像信号を乗せた電波を地上の送信塔又は人工衛星等を介して受信する。ヘッドエンド10は、受信した電波に対して増幅等の調整を行う。そして、ヘッドエンド10は、当該映像信号を示す電気信号を光送信部11へ出力する。
光送信部11は、取得した電気信号を光信号に変換する。光送信部11は、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。
光送信部11は、取得した電気信号を光信号に変換する。光送信部11は、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。
光伝送路は、中継ネットワーク(以下、「中継NW」という。)の区間とアクセスネットワーク(以下、「アクセスNW」という。)の区間とに分けられる。
中継NWは、光送信部11とアクセスNWとの間をつなぐ通信ネットワークである。中継NWでは、伝送距離が長距離に及ぶ場合等において、増幅器として機能する中継用アンプ30が多段構成される。各々の中継用アンプ30は、受信した光信号を増幅する。各々の中継用アンプ30は、増幅された光信号を、後段の他の中継用アンプ30へ送出したり、アクセスNW区間内の機器へ送出したりする。あるいは、各々の中継用アンプ30は、増幅された光信号を光カプラによって分岐させて、後段の他の中継用アンプ30及びアクセスNW区間内の機器の双方へ送出する。
一方、アクセスNWは、中継NWと光信号を終端する各光受信部50との間をつなぐ通信ネットワークである。アクセスNWでは、中継NWから出力された光信号を複数の加入者宅に設置された光受信部50へ分配するために、一般的に、PON(Passive Optical Network;受動光ネットワーク)構成が適用される。更に、図1に示されるように、PON構成による光信号の分配に伴う損失及び中継用アンプ30による光信号の分岐に伴う損失等の補償を目的として、アクセスNWにおいても増幅器として機能するアクセス用アンプ40が用いられる場合がある。
上記のようなネットワーク構成を有する従来のFTTH型CATVシステムでは、光伝送方式として、例えばFM一括変換方式が用いられる。光送信部11は、ヘッドエンド10から出力された、周波数多重された多チャンネル映像の電気信号を受信する。光送信部11は、周波数多重された多チャンネル映像の電気信号を、1チャンネルの広帯域なFM信号に一括して変換する。更に、光送信部11は、FM信号を、強度変調によって一つの波長λからなる光信号に変換し、光伝送路へ送出する。
一方、光受信部50は、この波長λの光信号を受光する。光受信部50は、受光した光信号を、光電変換により広帯域FM信号に変換した後、復調する。これにより、光受信部は、受光した光信号から、周波数多重された多チャンネル映像の電気信号を取り出すことができる。
従来、日本においては、上記のようなネットワーク構成及び光伝送方式によって、多チャンネルの映像配信が実現されている。配信される映像としては、右旋円偏波を用いて人工衛星から地上へ配信されるBS放送及び110度CS放送のほか、地上デジタル放送等がある。更に、2018年12月から、左旋円偏波を用いて人工衛星から地上へ配信されるBS放送と110度CS放送とが、新4K・8K衛星放送として開始されている。
この新4K・8K衛星放送で使用される中間周波数帯は、既存放送で使用されている中間周波数帯とは異なる。そのため、既存の放送設備が新4K・8K衛星放送の中間周波数に対応していない場合、既存の放送設備のみでは新4K・8K衛星放送の配信及び視聴を実現することができない。既存放送の配信及び視聴に加えて更に新4K・8K衛星放送の配信及び視聴を可能にする方法の一つとして、新4K・8K衛星放送に対応した設備を、既存放送用の設備とは別に設置する方法が考えられる。
図2は、上記の方法を用いた場合におけるネットワーク構成の一例を示すブロック図である。図2に示されるように、このネットワーク構成では、図1に示されるネットワーク構成に加えて、新4K・8K衛星放送に対応したヘッドエンド12、新4K・8K衛星放送に対応した光送信部13、及び光波長多重部20が新たに設置される。光波長多重部20は、例えばWDM(Wavelength Division Multiplexing;波長分割多重)フィルタである。
なお、ここでは、中継用アンプ30は、新4K・8K衛星放送に予め対応していることを想定する。また、既存の光伝送路において、既存放送の光信号と新4K・8K衛星放送の光信号とが、所望の信号レベルでアクセス用アンプ40まで到達可能なネットワーク構成であることを想定する。
光波長多重部20(例えばWDMフィルタ等のフィルタ回路)は、既存放送用の光送信部11から出力された光信号と新4K・8K衛星放送に対応した光送信部13から出力された光信号とを合波し、合波された光信号(以下、「合波信号」という。)を中継用アンプ30へ送出する。ここで、既存放送用の光送信部11から出力された出力光の波長を波長λ1とする。また、新4K・8K衛星放送に対応した光送信部13から出力された出力光の波長を波長λ2とする。また、波長λ1と波長λ2とは互いに異なる波長である。
このとき、既存放送用の光受信部50は、波長λ1の光信号を受光することはできるが、波長λ2の光信号は受光することができない場合がある。このような場合において、視聴者による新4K・8K衛星放送の視聴を可能にするためには、波長λ2の光信号を受光することができる光受信部51を加入者宅に新たに設置する必要がある。なお、新たに設置される光受信部51として、波長λ2の光信号だけでなく波長λ1の光信号も受光することができる光受信部が用いられるならば、視聴者は新たに設置された光受信部51のみで、既存放送と新4K・8K衛星放送との双方の放送を視聴することができる。
また、このようなネットワーク構成によって、既存放送用のネットワーク設備を流用することが可能となるため、新4K・8K衛星放送の配信及び視聴を実現するために必要となる機器の装置コストを抑制することができる。
また、非特許文献1に記載のFM一括変換方式による光映像配信システムは、光送信部11から中継用アンプ30が備える光増幅器までの区間を冗長化している。
図3は、従来の冗長化されたFM一括変換方式による光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、光伝送システムは、光送信部11(11-1,11-2)から中継用アンプが30備える光増幅器320(320-1,320-2)及び品質監視部310(310-1,310-2)までの区間が、運用系と待機系とに冗長化されている。
図3は、従来の冗長化されたFM一括変換方式による光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、光伝送システムは、光送信部11(11-1,11-2)から中継用アンプが30備える光増幅器320(320-1,320-2)及び品質監視部310(310-1,310-2)までの区間が、運用系と待機系とに冗長化されている。
中継用アンプ30が備える品質監視部310(310-1,310-2)は、信号品質を監視する。一般的に、運用系の品質監視部310-1において信号品質の監視値が所定の閾値以下となった場合、中継用アンプ30が備える光切り替え部330が運用系から待機系への切り替えを行う。これにより、光映像配信システムによる映像配信サービスが維持される。
前述の図2に示されるネットワーク構成のように2つの波長の光信号の伝送において1つの中継NWを共用するネットワーク構成に対して、前述の図3に示されるような光伝送システムの冗長化を行う場合、例えば図4に示されるようなシステム構成にすることが考えられる。
図4は、冗長化された複数波長のFM一括変換方式による光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。図4に示されるように、中継用アンプ30が備える品質監視部310(310-1及び310-3,310-2及び310-4)の前段に光波長分配部301(301-1,301-2)が設けられる。光波長分配部301(301-1,301-2)は、2つの波長を分離する。分離された2つの波長(波長λ2及び波長λ2)は、各々の波長に対応する品質監視部310(310-1及び310-3,310-2及び310-4)によってそれぞれ信号品質の監視が行われる。
しかしながら、この場合、波長ごとにそれぞれ品質監視部310(310-1及び310-3,310-2及び310-4)が設けられる必要がある。そのため、中継用アンプ30の装置コストが高くなり、かつ、より広い中継用アンプ30の設置スペースが必要になる。
以下、本実施形態における光伝送システムについて説明する。本実施形態における光伝送システムによれば、波長ごとの品質監視部を備えることなく波長ごとの伝送品質を測定することができる。これにより、低コストかつ省スペースな中継用アンプを実現することができる。
[ネットワーク構成]
本実施形態における光伝送システムのネットワーク構成は、前述の図2に示される、異なる2つの波長の光信号の伝送において1つの中継NWを共用するネットワーク構成である。以下、図2を参照して説明する。
本実施形態における光伝送システムのネットワーク構成は、前述の図2に示される、異なる2つの波長の光信号の伝送において1つの中継NWを共用するネットワーク構成である。以下、図2を参照して説明する。
本実施形態における光伝送システムは、新4K・8K衛星放送に対応したFTTH型CATVシステムである。図2に示されるように、光伝送システムは、ヘッドエンド10と、光送信部11と、ヘッドエンド12と、光送信部13と、光波長多重部20と、複数の中継用アンプ30と、アクセス用アンプ40と、複数の光受信部50と、複数の光受信部51とを含んで構成される。なお、中継用アンプ30は1つであってもよい。また、複数の光受信部50と複数の光受信部51とは、それぞれ1つずつであってもよい。
ヘッドエンド10は、既存放送用のヘッドエンドである。ヘッドエンド10は、放送局から送信される既存放送用の映像信号を乗せた電波を地上の送信塔や人工衛星等を介して受信する。ヘッドエンド10は、受信した電波に対して増幅等の調整を行う。そして、ヘッドエンド10は、当該映像信号を示す電気信号を光送信部11へ送出する。
光送信部11は、既存放送用の光送信部である。光送信部11は、ヘッドエンド10から送出された電気信号を受信する。光送信部11は、受信した電気信号を波長λ1の光信号に変換する。そして、光送信部11は、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。
ヘッドエンド12は、新4K・8K衛星放送に対応したヘッドエンドである。ヘッドエンド12は、放送局から送信される新4K・8K衛星放送の映像信号を乗せた電波を地上の送信塔や人工衛星等を介して受信する。ヘッドエンド12は、受信した電波に対して増幅等の調整を行う。そして、ヘッドエンド21は、当該映像信号を示す電気信号を光送信部13へ送出する。
光送信部13は、新4K・8K衛星放送に対応した光送信部である。光送信部13は、受信した電気信号を波長λ2の光信号に変換する。そして、光送信部13は、当該光信号を光伝送路へ送出する。
ここで、波長λ1と波長λ2とは互いに異なる波長である。
ここで、波長λ1と波長λ2とは互いに異なる波長である。
光伝送路は、中継NWの区間とアクセスNWの区間とに分けられる。中継NWは、光送信部11とアクセスNWとの間、及び光送信部13とアクセスNWとの間をそれぞれつなぐ通信ネットワークである。アクセスNWは、中継NWと光受信部50及び光受信部51との間、及び中継NWと光受信部50及び光受信部51との間をそれぞれつなぐ通信ネットワークである。
中継NWは、光波長多重部20と、多段構成された中継用アンプ30とによって構成される。
なお、ここでは、中継用アンプ30は、既存放送だけでなく、新4K・8K衛星放送にも予め対応していることを想定する。また、既存の光伝送路において、既存放送の光信号と新4K・8K衛星放送の光信号とが、所望の信号レベルでアクセス用アンプ40まで到達可能なネットワーク構成であることを想定する。
なお、ここでは、中継用アンプ30は、既存放送だけでなく、新4K・8K衛星放送にも予め対応していることを想定する。また、既存の光伝送路において、既存放送の光信号と新4K・8K衛星放送の光信号とが、所望の信号レベルでアクセス用アンプ40まで到達可能なネットワーク構成であることを想定する。
中継用アンプ30は、例えばEDFA(Erbium-Doped Fiber Amplifier;エルビウム添加ファイバ増幅器)等の、光通信において用いられる一般的な光ファイバ増幅器である。この光ファイバ増幅器は、例えば図2に示されるネットワーク構成の中継用アンプ30のように複数の波長の光信号が入力される場合であっても、一括して光信号のまま増幅することができるという特徴がある。また、APC(Automatic Power Control;自動パワー制御)機能が搭載された光ファイバ増幅器は、当該光ファイバ増幅器への光信号の入力レベルが変動する場合であっても、変動が許容範囲であるならば光信号の出力レベルを一定に保つように制御することができる。
光波長多重部20は、波長の異なる2つの光信号を合波する。光波長多重部20は、例えばWDMフィルタ等の、光信号を合波することができるフィルタ回路である。光波長多重部20は、光送信部11から出力された波長λ1の光信号と、光送信部13から出力された波長λ2の光信号とを合波する。光波長多重部20は、合波された信号(合波信号)を初段の中継用アンプ30へ送出する。
初段の中継用アンプ30は、光波長多重部20から送出された合波信号を受信する。後段の中継用アンプ30は、1つ前段の中継用アンプ30から送出された合波信号を受信する。各々の中継用アンプ30は、受信した合波信号を増幅する。各々の中継用アンプ30は、増幅した合波信号を、後段の装置(すなわち、1つ後段の中継用アンプ30、又はアクセスNWの区間内のアクセス用アンプ40へ送出する。
一般的に、中継用アンプ30から受信した光信号(合波信号)を複数の加入者宅へ分配するために、アクセスNWにはPON構成が適用される。
アクセス用アンプ40は、PON構成による光信号の分配に伴う損失の補償等を目的として設置される増幅器である。アクセス用アンプ40は、中継用アンプ30から送出された光信号(合波信号)を受信する。アクセス用アンプ40は、受信した光信号を増幅する。そして、アクセス用アンプ40は、増幅された光信号を、当該アクセス用アンプ40の後段に構築されたPONを介して、光受信部50及び光受信部51へ送出する。
光受信部50は、例えば各々の加入者宅等に設置され、波長λ1の光信号を終端する。また、光受信部51は、例えば各々の加入者宅等に設置され、波長λ2の光信号を終端する。光受信部50は、既存放送用の光送信部11から送出された波長λ1の光信号を受信することができる。また、光受信部51は、新4K・8K衛星放送に対応した光送信部13から出力された波長λ2の光信号を受信することができる。
なお、図2においては、図面を見易くするため、光受信部50と光受信部51とをそれぞれ1つずつ図示しているが、実際には光受信部50及び光受信部51のうち少なくとも一方が複数の加入者宅にそれぞれ設置されている。
[品質監視の構成]
以下、信号の品質監視について説明する。
図5は、本発明の実施形態における光伝送システムによる伝送品質監視の構成を示すブロック図である。図5は、図2に示されるネットワーク構成を有する光伝送システムに対して、光送信部11及び光送信部13から中継用アンプ30の光増幅器までの区間が冗長化された光伝送システムの構成を示している。また、図5は、図2に示されるネットワーク構成の、ヘッドエンド10、ヘッドエンド12、及び2段目の中継用アンプ30以降の各装置の記載を省略したものである。
以下、信号の品質監視について説明する。
図5は、本発明の実施形態における光伝送システムによる伝送品質監視の構成を示すブロック図である。図5は、図2に示されるネットワーク構成を有する光伝送システムに対して、光送信部11及び光送信部13から中継用アンプ30の光増幅器までの区間が冗長化された光伝送システムの構成を示している。また、図5は、図2に示されるネットワーク構成の、ヘッドエンド10、ヘッドエンド12、及び2段目の中継用アンプ30以降の各装置の記載を省略したものである。
図5に示されるように、光伝送システムは、光送信部11-1と、光送信部11-2と、光送信部13-1と、光送信部13-2と、光波長多重部20-1と、光波長多重部20-2と、中継用アンプ30とを含んで構成される。光送信部11-1及び光送信部13-1は、運用系の光送信部である。光送信部11-2及び光送信部13-2は、待機系の光送信部である。
光送信部11-1は、既存放送用の光送信部である。図5に示されるように、光送信部11-1は、FM一括変換部111と、監視信号生成部112と、多重部113と、光源114と、光変調器115とを含んで構成される。
FM一括変換部111は、既存放送用のヘッドエンドであるヘッドエンド10から送出された電気信号を受信する。電気信号は、周波数多重信号である。FM一括変換部111は、受信した周波数多重信号を一括して広帯域なFM信号に変換する。FM一括変換部111は、FM信号を光変調器115へ出力する。
監視信号生成部112は、監視信号を生成する。監視信号生成部112は、生成された監視信号を光強度変調信号として多重部113へ出力する。
多重部113は、監視信号生成部112から出力された監視信号を取得する。多重部113は、FM一括変換部111から光変調器115へ出力されるFM信号に、取得した監視信号を多重する。
多重部113は、監視信号生成部112から出力された監視信号を取得する。多重部113は、FM一括変換部111から光変調器115へ出力されるFM信号に、取得した監視信号を多重する。
光源114は、波長λ1の光を光変調器115へ出力する。光源114は、例えば半導体レーザを含んで構成される。
光変調器115は、FM一括変換部111から出力され、監視信号生成部112によって監視信号が多重されたFM信号を取得する。また、光変調器115は、光源114から出力された波長λ1の光を受光する。光変調器115は、取得されたFM信号を波長λ1の光信号に変換する。そして、光変調器115は、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。
冗長化された待機系の光送信部である光送信部11-2の構成は、上記説明した運用系の光送信部である光送信部11-1の構成と基本的には同様であるため、説明を省略する。
光送信部13-1は、新4K・8K衛星放送に対応した光送信部である。図5にでは、光送信部13-1の構成の記載は省略されているが、光送信部13-1の構成と基本的には同様の構成である。光送信部13-1は、上記説明した光送信部11-1と同様に、FM一括変換部(不図示)と、監視信号生成部(不図示)と、多重部(不図示)と、光源(不図示)と、光変調器(不図示)とを含んで構成される。
但し、光送信部13-1のFM一括変換部(不図示)は、新4K・8K衛星放送に対応したヘッドエンドであるヘッドエンド12から送出された電気信号を受信する。また、光送信部13-1の光源(不図示)は、波長λ2の光を光変調器115へ出力する。また、光送信部13-1の光変調器(不図示)は、取得されたFM信号を波長λ2の光信号に変換する。
また、運用系の光送信部11-1の監視信号生成部112が生成する監視信号と、待機系の光送信部11-2の監視信号生成部(不図示)が生成する監視信号とは、互いに異なる監視信号である。具体的には、双方の監視信号の周波数は、FM信号スペクトルとは重ならず、かつ、互いに異なる周波数とされる。
冗長化された待機系の光送信部である光送信部13-2の構成は、上記説明した運用系の光送信部である光送信部13-1の構成と基本的には同様であるため、説明を省略する。
光波長多重部20-1は、光送信部11-1の光変調器115から送出された波長λ1の光信号と、光送信部13-1の光変調器(不図示)から送出された波長λ2の光信号とを合波する。光波長多重部20-1は、例えばWDMフィルタ等の、光信号を合波することができるフィルタ回路である。光波長多重部20-1は、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とが合波された合波信号を中継用アンプ30へ送出する。
冗長化された待機系の光波長多重部である光波長多重部20-2の構成は、上記説明した運用系の光波長多重部である光波長多重部20-1の構成と同様であるため、説明を省略する。
図5に示されるように、中継用アンプ30は、光分配部300-1と、光分配部300-2と、品質監視部310-1と、品質監視部310-2と、光増幅器320-1と、光増幅器320-2と、光切り替え部330とを含んで構成される。光分配部300-1、品質監視部310-1、及び光増幅器320-1は、運用系の機能部である。また、光分配部300-2、品質監視部310-2、及び光増幅器320-2は、待機系の機能部である。
光分配部300-1は、光波長多重部20-1から送出された合波信号を受信する。光分配部300-1は、受信した合波信号を分配し、品質監視部310-1と光増幅器320-1とにそれぞれ出力する。光分配部300-1は、例えばWDMフィルタ等の、光信号を合波することができるフィルタ回路である。
品質監視部310-1は、光送信部11-1から送出された合波信号の信号品質を監視する。図5に示されるように、品質監視部310-1は、光電変換部311-1と、品質測定部312-1とを含んで構成される。
光電変換部311-1は、光分配部300-1から出力された合波信号を取得する。光電変換部311-1は、取得した合波信号を、光信号から電気信号に変換する。光電変換部311-1は、電気信号を品質測定部312-1へ出力する。
品質測定部312-1は、光電変換部311-1から出力された電気信号を取得する。品質測定部312-1は、取得した電気信号に基づいて、光送信部11-1の監視信号生成部112で生成された監視信号の信号品質と、光送信部13-1の監視信号生成部(不図示)で生成された監視信号の信号品質とを、それぞれ測定する。品質測定部312-1は、測定結果を示す制御情報を、光切り替え部330へ出力する。
光増幅器320-1は、光分配部300-1から出力された合波信号を取得する。光増幅器320-1は、取得した合波信号を増幅する。光増幅器320-1は、増幅された合波信号を光切り替え部330へ出力する。
冗長化された待機系の機能部である、光分配部300-2、品質監視部310-2、光電変換部311-2、品質測定部312-2、及び光増幅器320-2の構成は、上記説明した運用系の機能部である光分配部300-1、品質監視部310-1、光電変換部311-1、品質測定部312-1、及び光増幅器320-1の構成と基本的には同様であるため、説明を省略する。但し、光分配部300-2、は、待機系の光波長多重部である光波長多重部20-2から送出された合波信号を受信する。
光切り替え部330は、品質測定部312-1から出力された制御信号と、品質測定部312-2から出力された制御信号とを取得する。また、光切り替え部330は、光増幅器320-1から出力された光信号と、光増幅器320-2から出力された光信号とを取得する。
光切り替え部330は、品質測定部312-1から出力された制御信号と、品質測定部312-2から出力された制御信号とに基づいて、運用系と待機系との切り替えを行う。具体的には、例えば、光切り替え部330は、品質測定部312-1から出力された制御信号に基づく、監視信号の信号品質を示す値が所定の閾値以下である場合、運用系から待機系への切り替えを行う。また、例えば、光切り替え部330は、品質測定部312-2から出力された制御信号に基づく、監視信号の信号品質を示す値が所定の閾値以下である場合、待機系から運用系への切り替えを行う。
光切り替え部330は、運用系に切り替えられている場合、光増幅器320-1から出力された、増幅された合波信号を後段の装置(すなわち、後段の中継用アンプ30、又はアクセス用アンプ40)へ送出する。また、光切り替え部330は、待機系に切り替えられている場合、光増幅器320-2から出力された、増幅された合波信号を後段の装置(すなわち、後段の中継用アンプ30、又はアクセス用アンプ40)へ送出する。
図3に示される従来の光送信部11(11-1,11-2)では、FM一括変換部111の前段で、監視信号生成部112によって生成された監視信号が電気信号に対して多重される。これに対し、図5に示されるように、本実施形態における光送信部では、FM一括変換部111の後段で、多重部113により、監視信号生成部112によって生成された監視信号がFM信号に対して多重される。
このように、従来の光伝送システムでは、監視信号が多重された電気信号(入力信号)に対してFM一括変換処理がなされる。従来の光伝送システムでは監視信号に対してもFM一括変換処理がなされるため、図3に示されるように、中継用アンプ30において波長(波長λ1及び波長λ2)ごとにそれぞれFM復調する必要がある。そして、従来の光伝送システムでは、図4に示されるように、波長ごとに用意された品質監視部310(310-1及び310-3,310-2及び310-4)によって監視信号の信号品質がそれぞれ測定される必要がある。
これに対し、本実施形態における光伝送システムでは、図5に示されるように、電気信号(入力信号)に対してFM一括変換処理がなされた後に、FM信号に対して監視信号が多重される。監視信号に対してはFM一括変換処理がなされないため、本実施形態における光伝送システムでは、強度変調・直接偏波(IMDD)方式によるフォトダイオード(PD)での受信が可能となる。
これにより、本実施形態における光伝送システムでは、監視信号の信号品質を監視する際にFM復調を行う必要がなく、図5に示されるように品質監視部310(310-1,310-2)においてFM復調部が不要となる。また、本実施形態における光伝送システムでは、波長ごとの品質監視部310を備えることなく波長ごとの伝送品質を測定することができる。これにより、本実施形態における光伝送システムによれば、低コストかつ省スペースな中継用アンプ30(中継装置)を実現することができる。
[光伝送システムの動作]
以下、光伝送システムの動作の一例について説明する。
図6は、本発明の実施形態における光伝送システムの動作を示すフローチャートである。
以下、光伝送システムの動作の一例について説明する。
図6は、本発明の実施形態における光伝送システムの動作を示すフローチャートである。
まず、光伝送システムは、互いに波長の異なる2つの電気信号を取得する(ステップS001)。例えば、光送信部11-1のFM一括変換部111は、既存放送用のヘッドエンドであるヘッドエンド10から送出された電気信号を受信する。また、光送信部13-1のFM一括変換部(不図示)は、新4K・8K衛星放送に対応したヘッドエンドであるヘッドエンド12から送出された電気信号を受信する。
次に、光伝送システムは、各電気信号に対し、それぞれFM一括変換処理を行う(ステップS002)。例えば、光送信部11-1のFM一括変換部111は、受信した電気信号を一括して広帯域なFM信号に変換する。また、光送信部13-1のFM一括変換部(不図示)は、受信した電気信号を一括して広帯域なFM信号に変換する。
次に、光伝送システムは、各電気信号に対し、互いに異なる周波数の監視信号をそれぞれ多重する(ステップS003)。例えば、光送信部11-1の監視信号生成部112は、第1の周波数の監視信号を生成し、生成された第1の周波数の監視信号をFM信号に多重する。また、光送信部13-1の監視信号生成部(不図示)は、第1の周波数とは異なる第2の周波数の監視信号を生成し、生成された第2の周波数の監視信号をFM信号に多重する。
次に、光伝送システムは、各電気信号を、互いに異なる波長の光信号にそれぞれ変換して送出する(ステップS004)。例えば、光送信部11-1の光変調器115は、電気信号を波長λ1の光信号に変換し、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。また、光送信部13-1の光変調器(不図示)は、電気信号を波長λ2の光信号に変換し、当該光信号を光ファイバで構築された光伝送路へ送出する。
次に、光伝送システムは、送出された2つの光信号を合波する(ステップS005)。例えば、光波長多重部20-1は、光送信部11-1の光変調器115から送出された波長λ1の光信号と、光送信部13-1の光変調器(不図示)から送出された波長λ2の光信号とを合波する。
次に、光伝送システムは、合波された光信号(合波信号)を電気信号に変換する(ステップS006)。例えば、中継用アンプ30の光電変換部311-1は、取得した合波信号を、光信号から電気信号に変換する。
次に、光伝送システムは、2つの波長の監視信号の信号品質の監視値を測定する(ステップS007)。例えば、品質測定部312-1は、取得した電気信号に基づいて、光送信部11-1の監視信号生成部112で生成された監視信号の信号品質の監視値と、光送信部13-1の監視信号生成部(不図示)で生成された監視信号の信号品質の監視値とを、それぞれ測定する。
次に、光伝送システムは、2つの波長の監視信号の信号品質の監視値の少なくとも一方が所定の閾値以下である場合(ステップS008・Yes)、系統を切り替えた後(ステップS009)、光信号を増幅し、増幅された光信号を後段の装置へ送出する(ステップS010)。例えば、光切り替え部330は、品質測定部312-1から出力された制御信号に基づく2つの波長の監視信号の信号品質を示す監視値の少なくとも一方が、所定の閾値以下である場合、運用系から待機系への切り替えを行う。これにより、光切り替え部330は、待機系である光分配部300-2から出力され、光増幅器320-2によって増幅された合波信号を、後段の装置(すなわち、後段の中継用アンプ30、又はアクセス用アンプ40)へ送出する。
一方、光伝送システムは、2つの波長の監視信号の信号品質の監視値のいずれもが所定の閾値より大きい場合(ステップS008・Yes)、光信号を増幅し、増幅された光信号を後段の装置へ送出する(ステップS010)。例えば、光切り替え部330は、品質測定部312-1から出力された制御信号に基づく2つの波長の監視信号の信号品質を示す監視値のいずれもが、所定の閾値より大きい場合、運用系である光分配部300-1から出力され、光増幅器320-1によって増幅された合波信号を、後段の装置(すなわち、後段の中継用アンプ30、又はアクセス用アンプ40)へ送出する。
以上で、図6のフローチャートが示す光伝送システムの動作が終了する。
以上で、図6のフローチャートが示す光伝送システムの動作が終了する。
以上説明したように、本発明の実施形態における光伝送システムは、異なる2波長の光信号を共用の中継NWを用いて伝送するFM一括変換方式の光伝送システムである。光送信部11(11-1,11-2)及び光送信部13(13-1,13-2)は、FM一括変換処理後の各主信号(電気信号)に対して、互いに異なる周波数の監視信号を多重して光信号にそれぞれ変換し、当該光信号を中継NWへそれぞれ送出する。
FM一括変換処理後の各主信号に対して監視信号が多重されるため、中継用アンプ30(中継装置)は、各波長の光信号を一括受信して、FM復調処理を行うことなく、各監視信号の品質を測定することができる。これにより、中継用アンプ30(中継装置)は、波長ごとの品質監視部、及びFM復調部が設けられる必要がない。これにより、本発明の実施形態における光伝送システムは、低コストかつ省スペースな、中継用アンプ30(中継装置)を実現することができる
なお、本実施形態では、光波長多重部20(例えばWDMフィルタ等のフィルタ回路)が中継用アンプ30のの外部に備えられる構成であるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、初段の中継用アンプ30が光波長多重部20を内蔵する構成であってもよい。この場合、光波長多重部20が有する機能(すなわち、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とを合波する機能)に相当する機能部は、例えば図5に示される光分配部300-1及び光分配部300-1の前段にそれぞれ備えられる。
上述した実施形態によれば、光伝送システムは、複数の光送信部と中継装置とを有する。例えば、光送信部は、実施形態における光送信部11-1~11-2及び光送信部13-1~13-2であり、中継装置は、実施形態における中継用アンプ30である。
また、上述した実施形態によれば、複数の光送信部は、周波数変調一括変換部と、多重部と、光変調部とを備える。例えば、周波数変調一括変換部は、実施形態におけるFM一括変換部111であり、多重部は、実施形態における多重部113であり、光変調部は、実施形態における光変調器115である。
周波数変調一括変換部は、周波数変調(FM)一括変換処理により入力信号を周波数変調(FM)信号に変換する。多重部は、周波数変調信号に対して、互いに異なる周波数の監視信号をそれぞれ多重する。光変調部は、監視信号が多重された電気信号である周波数変調信号を、互いに異なる波長の光信号に変換する。例えば、互いに異なる波長は、実施形態における波長λ1及び波長λ2である。
また、上述した実施形態によれば、中継装置は、光電変換部と、測定部とを備える。例えば、光電変換部は、実施形態における光電変換部311-1~311-2であり、測定部は、実施形態における品質測定部312-1~312-2である。
光電変換部は、互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、合波信号を電気信号に変換する。測定部は、電気信号に含まれる複数の監視信号の伝送品質を測定する。例えば、監視信号の伝送品質は、実施形態における監視信号の伝送品質の監視値である。
光電変換部は、互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、合波信号を電気信号に変換する。測定部は、電気信号に含まれる複数の監視信号の伝送品質を測定する。例えば、監視信号の伝送品質は、実施形態における監視信号の伝送品質の監視値である。
上述した実施形態における中継用アンプ30、光送信部11-1~11-2、及び光送信部13-1~13-2の構成の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…ヘッドエンド、11(11-1~11-2)…光送信部、12…ヘッドエンド、13(13-1~13-2)…光送信部、20(20-1~20-2)…光波長多重部、30…中継用アンプ、40…アクセス用アンプ、50…光受信部、51…光受信部、111…FM一括変換部、112…監視信号生成部、113…多重部、114…光源、115…光変調器、300-1~300-2…光分配部、301(301-1~301-2)…光波長分配部、310-1~310-4…品質監視部、311-1~311-2…光電変換部、312-1~312-2…品質測定部、320-1~320-2…光増幅器、330…光切り替え部
Claims (7)
- 複数の光送信部と中継装置とを有する光伝送システムであって、
前記複数の光送信部は、
周波数変調一括変換処理により入力信号を周波数変調信号に変換する周波数変調一括変換部と、
前記周波数変調信号に対して、互いに異なる周波数の監視信号を多重する多重部と、
前記監視信号が多重された電気信号である前記周波数変調信号を、互いに異なる波長の光信号に変換する光変調部と、
を備え、
前記中継装置は、
前記互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、前記合波信号を電気信号に変換する光電変換部と、
前記電気信号に含まれる複数の前記監視信号の伝送品質を測定する測定部と、
を備える光伝送システム。 - 前記中継装置は、
前記合波信号を増幅する増幅部
をさらに備える請求項1に記載の光伝送システム。 - 前記複数の光送信部には、運用系の光送信部である運用系光送信部と、待機系の光送信部である待機系光送信部とが含まれる
請求項1又は請求項2に記載の光伝送システム。 - 前記中継装置は、
前記測定部によって測定された前記伝送品質に基づいて、前記運用系光送信部から送信された前記光信号が合波された合波信号を光受信部へ送信するか、又は、前記運用系光送信部から送信された前記光信号が合波された合波信号を前記光受信部へ送信するかを決定する切り替え部
をさらに備える請求項3に記載の光伝送システム。 - 第1の前記光送信部から送信された第1の前記波長の第1光信号と、第2の前記光送信部から送信された第2の前記波長の第2光信号とを受信し、前記第1光信号と前記第2光信号が多重された光信号を前記中継装置へ送信する光波長多重部
をさらに有する請求項1から4のうちいずれか一項に記載の光伝送システム。 - 前記光波長多重部は、波長分割多重フィルタを備える
請求項5に記載の光伝送システム。 - 複数の光送信部が、周波数変調一括変換処理により入力信号を周波数変調信号に変換する周波数変調一括変換ステップと、
前記複数の光送信部が、前記周波数変調信号に対して、互いに異なる周波数の監視信号を多重する多重ステップと、
前記複数の光送信部が、前記監視信号が多重された電気信号である前記周波数変調信号を、互いに異なる波長の光信号に変換する光変調ステップと、
中継装置が、前記互いに異なる波長をもつ光信号が合波された合波信号を取得し、前記合波信号を電気信号に変換する光電変換ステップと、
前記中継装置が、前記電気信号に含まれる複数の前記監視信号の伝送品質を測定する測定ステップと、
を有する伝送品質監視方法。
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