JP7326565B2 - つり革及び除菌装置 - Google Patents

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Description

本開示は、つり革及び除菌装置に関する。
列車、又はバス等の乗客は、車内で体を支えるために、つり革を利用することがある。つり革は、車内に設けられた保持パイプ(保持具)から垂下するストラップと、ストラップによって吊り下げられる持ち手とを備える。乗客は持ち手を把持する。
つり革は不特定多数の乗客に使用される。つり革の持ち手を除菌することによって、各種の病原菌、ウイルスによる感染リスクの低減を図ることができる。
特許文献1には、つり革の輪の衛生具が記載されている。つり革の輪の衛生具は、消毒剤を担持する第1の部材と、第1の部材を包容する第2の部材とを備える。第2の部材は、第1の部材がつり革の輪(持ち手)を囲繞し、且つ、つり革の輪が回転可能であるように、つり革ベルト(ストラップ)に掛止している。乗客は、つり革の輪を把持する際に、つり革の輪を回転させる。つり革の輪の回転に伴い、つり革の輪が消毒剤によって消毒される。
実開平6-12175号公報
特許文献1に記載されているつり革の輪の衛生具の場合、消毒剤による除菌効果を維持するためには、消毒剤の追加又は第1の部材の交換等、頻繁な保守管理が不可欠である。
しかも、一般的な消毒剤(アルコール、次亜塩素酸ナトリウム等)による除菌効果は限定的である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、長期的且つ効果的に除菌することができるつり革及び除菌装置を提供することにある。
本実施の形態に係るつり革は、環状の持ち手と、該持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手を支持している支持部材と、前記持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手の前記周方向の一部を覆う遮光性のカバーと、該カバーの内部にて、前記持ち手の前記カバーに覆われている部分に向けて、前記持ち手を除菌する紫外線を照射する発光素子とを備え、前記カバーの内面には、前記持ち手が遊びを有して挿通される挿通孔が設けられている保持片が突設されていることを特徴とする。
本実施の形態に係るつり革は、前記カバーの外面に、映像を表示する表示部が設けられており、該表示部に表示される映像は、前記持ち手が把持されているか否かに応じて切り替えられることを特徴とする。
本実施の形態に係る除菌装置は、環状の持ち手と、該持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手を支持している支持部材とを備えるつり革の前記持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手の前記周方向の一部を覆う遮光性のカバーと、該カバーの内部にて、前記持ち手の前記カバーに覆われている部分に向けて紫外線を照射する発光素子とを備え、前記カバーの内面には、前記持ち手が遊びを有して挿通される挿通孔が設けられている保持片が突設されていることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、持ち手が支持部材に支持されており、周方向に回転可能である。持ち手の周方向の一部はカバーに覆われている。
あるいは、本実施の形態にあっては、持ち手が支持部に支持されており、周方向に回転可能である。持ち手の周方向の一部は、支持部を有するカバーに覆われている。カバーは支持部材に支持されている。
カバーの内部にて、持ち手のカバーに覆われている部分に向けて紫外線が照射される。使用者は、持ち手のカバーに覆われていない部分を把持する。
紫外線(特に、280nm以下の短波長を有する紫外線C波)は、あらゆる種類の病原菌、ウイルスを短時間で有効に死滅させることができる。故に、持ち手のカバーに覆われている部分を効果的に除菌することができる。
発光素子が発する紫外線を用いて除菌が行なわれるので、保守管理を頻繁に行なう必要がなく、長期的に除菌効果を維持することができる。
使用者は、例えば持ち手を把持する前に、持ち手を回転させる。持ち手の回転に伴い、持ち手のカバーに覆われていない部分がカバーの内部に移動してカバーに覆われ、持ち手のカバーに覆われている部分(即ち持ち手の除菌された部分)がカバーの外部に移動してカバーから露出する。故に、使用者は持ち手の除菌された部分を把持することができる。
カバーは遮光性を有するので、紫外線がカバーの外部へ漏れることを抑制することができる。
本実施の形態にあっては、支持部材(ストラップ)が持ち手の上部に巻き掛けられている。カバーは持ち手の上部及び支持部材の下端部を覆っている。
あるいは、本実施の形態にあっては、持ち手(ベルト)が支持部(ローラ)に巻き掛けられている。カバーは持ち手の上部を覆っており、支持部材(ストラップ)の下端部に固定されている。
使用者は持ち手の下部を把持する。使用者の手は、持ち手の下部に接触する。
持ち手の回転に伴い、持ち手の上部がカバーから露出して持ち手の下部となり、持ち手の下部がカバーに覆われて持ち手の上部となる。発光素子は、持ち手の上部に向けて紫外線を照射するので、持ち手の、使用者の手に接触する部分を効果的に除菌することができる。
本実施の形態にあっては、発光素子が定期的に点消灯される。紫外線が長時間照射されないので、紫外線による持ち手の劣化を抑制することができる。
本実施の形態にあっては、持ち手が回転した場合に発光素子が点灯される。即ち、持ち手のカバーに覆われていない部分がカバーに覆われた場合に、持ち手の除菌を開始することができる。
発光素子の点灯後、所定時間が経過した場合に発光素子が消灯されるので、持ち手が紫外線に長時間曝される虞がない。
本実施の形態にあっては、持ち手がモータに駆動されて自動的に回転する。故に、使用者が持ち手を回転させる必要がないので、使用者の利便性を向上させることができる。
持ち手が所定量回転した場合に発光素子が点灯される。即ち、持ち手のカバーに覆われていない部分の所定範囲がカバーに覆われた場合に、持ち手の除菌を開始することができる。
発光素子の点灯後、所定時間が経過した場合に発光素子が消灯されるので、持ち手が紫外線に長時間曝される虞がない。
本実施の形態にあっては、持ち手の除菌状況が報知される。故に、使用者は、例えば持ち手が除菌済みであるつり革を選んで使用することができる。
本実施の形態にあっては、カバーの外面に設けられた表示部に、例えば持ち手の除菌状況を示す映像が表示される。この場合、使用者は、例えば持ち手が除菌済みであるつり革を選んで使用することができる。
又は、表示部に、例えば商品又は興業等の広告のための映像が表示される。この場合、つり革をデジタルサイネージとして利用することができる。
本実施の形態にあっては、カバーの外面に設けられた掲示部を利用して、商品又は興業等の広告を行なうことができる。
本実施の形態にあっては、カバーが所定のキャラクターの形状を有するので、つり革の意匠性を向上させることができる。
本実施の形態にあっては、持ち手が支持部材に支持されており、周方向に回転可能である。
持ち手の周方向の一部はカバーに覆われる。
カバーの内部にて、持ち手のカバーに覆われている部分に向けて紫外線が照射される。使用者は、持ち手のカバーに覆われていない部分を把持する。
紫外線(特に、280nm以下の短波長を有する紫外線C波)は、あらゆる種類の病原菌、ウイルスを短時間で有効に死滅させることができる。故に、持ち手のカバーに覆われている部分を効果的に除菌することができる。
発光素子が発する紫外線を用いて除菌が行なわれるので、保守管理を頻繁に行なう必要がなく、長期的に除菌効果を維持することができる。
使用者は、例えば持ち手を把持する前に、持ち手を回転させる。持ち手の回転に伴い、持ち手のカバーに覆われていない部分がカバーの内部に移動してカバーに覆われ、持ち手のカバーに覆われている部分(即ち持ち手の除菌された部分)がカバーの外部に移動してカバーから露出する。故に、使用者は持ち手の除菌された部分を把持することができる。
カバーは遮光性を有するので、紫外線がカバーの外部へ漏れることを抑制することができる。
本実施の形態にあっては、2つのカバー部材が持ち手及び支持部材を挟むようにして一体化される。この結果、カバーの形成と支持部材へのカバーの取り付けとを同時的に、且つ容易に実現することができる。
本実施の形態のつり革及び除菌装置によれば、長期的且つ効果的に除菌することができる。
実施の形態1に係るつり革を示す正面図である。 除菌装置を示す斜視図である。 カバー部材を示す斜視図である。 実施の形態2に係る除菌装置を示す斜視図である。 除菌装置の他の構成を示す斜視図である。 除菌装置の更に他の構成を示す斜視図である。 実施の形態3に係るつり革を示す斜視図である。 つり革を示す断面図である。 つり革の制御系の構成を示すブロック図である。 つり革で実行される除菌処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るつり革を示す断面図である。 つり革の制御系の構成を示すブロック図である。 つり革で実行される除菌処理の手順を示すフローチャートである。 つり革で実行される回転処理の手順を示すフローチャートである。 つり革で実行される回転処理の手順を示すフローチャートである。 つり革の制御系の他の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、実施の形態1に係るつり革を示す正面図である。
図中1はつり革であり、つり革1は、持ち手11及びストラップ12(支持部材)を備える。
持ち手11は円環状をなす。
ストラップ12は無端状の帯である。ストラップ12は、持ち手11と保持パイプ21(保持具)とに巻き掛けられている。
保持パイプ21は、車両(例えば列車又はバス)の内部に設けられている。保持パイプ21は横方向(以下、左右方向という)に延びる。保持パイプ21は、車両の天井から下向きに突設された図示しない支持体に支持されている。
ストラップ12は、保持パイプ21から垂れ下がる。ストラップ12は、ストラップ12の下端部にて、持ち手11が周方向に回転可能なようにして持ち手11を支持している。
ストラップ12の上下方向の中央部において、ストラップ12の前側の一部と後側の一部とが適宜の留め具121で互いに留められている。
保持パイプ21の上部には門型部材22が固定されている。門型部材22は、ストラップ12の保持パイプ21に巻き掛けられている部分を左右方向に跨ぐ。門型部材22は、ストラップ12が左右方向に位置ずれすることを防止する。
車両の乗客は、自分の身体を支えるために、持ち手11の下部を把持する。
持ち手11を除菌するために、つり革1は除菌装置3を備える。
図2は、除菌装置3を示す斜視図である。
除菌装置3はカバー4を備える。
カバー4は、持ち手11の上半分及びストラップ12の下端部を覆っている。カバー4に覆われていても、持ち手11は周方向に回転可能である。
カバー4は、前後方向に扁平な中空の半球状をなす。
図1に示すように、カバー4の底壁には、2つの挿通孔41,41が左右方向に並設されている。持ち手11は遊びを有して挿通孔41,41に挿通されている。
カバー4の頂部には、ストラップ12が貫通する貫通孔42が設けられている。貫通孔42の周縁部は、前後方向からストラップ12を挟む。ストラップ12の下端部は、持ち手11に巻き掛けられているので、ストラップ12の前側と後側とが貫通孔42の前後方向の長さよりも長く広がっている。故に、ストラップ12の下端部が貫通孔42を通ってカバー4の上側へ抜け出すことはない。
カバー4の内面には2つの保持片43,43が設けられている。保持片43,43は、貫通孔42の周縁部から下向きに突出している。保持片43,43夫々の一面同士は、左右方向に対向している。保持片43,43は、持ち手11に接触しないようにして、左右方向からストラップ12を挟む。各保持片43には、持ち手11が遊びを有して挿通される挿通孔431が設けられている。
カバー4の内面には、ブロック状の基体44が設けられている。基体44は、ストラップ12の下端部よりも下側に配されている。基体44の上面には、2つのLED31,31が突設されている。
各LED31は、紫外線(特に好ましくは紫外線C波)を発する発光素子である。LED31,31の一方の光軸は、ストラップ12よりも左側、且つ持ち手11の上半分の内周に向けられている。LED31,31の他方の光軸は、ストラップ12よりも右側、且つ持ち手11の上半分の内周に向けられている。この結果、LED31,31が発した紫外線は、持ち手11の上半分の内周に直接的に照射される。
カバー4は遮光性を有する。故に、紫外線がカバー4の外部へ漏れることを抑制することができる。
カバー4の内面は、紫外線を反射する光反射性を有していることが望ましい。LED31,31が発した紫外線の一部はカバー4の内面にて反射し、持ち手11の外周に照射される。
持ち手11の表面及びストラップ12の表面には、持ち手11及びストラップ12を紫外線から保護するための保護層が形成されていることが望ましい。なお、持ち手11及びストラップ12が、紫外線に対する耐性に優れた材料で形成されていてもよい。
LED31,31は、給電線311を通して給電される。給電線311は、ストラップ12の内側を通って門型部材22まで引き出されている。
門型部材22の上面には、つり革1の制御装置32が載置されている。制御装置32には、LED31,31を駆動するLEDドライバ、及びLEDドライバを介してLED31,31の点消灯を制御する制御部(各不図示)が備えられている。門型部材22まで引き出された給電線311は、制御装置32のLEDドライバに接続されている。
車両に備えられている図示しない車載電源から制御装置32への給電線は、保持パイプ21の内部、又は保持パイプ21の周面に配される。
制御装置32の制御部は、LED31,31の点灯後、第1の所定時間が経過した場合にLED31,31を消灯させ、LED31,31の消灯後、第2の所定時間が経過した場合にLED31,31を点灯させることを繰り返す。即ち、LED31,31は、周期的に第1の所定時間発光する。
第1の所定時間及び第2の所定時間は、互いに同じでもよく、互いに異なっていてもよい。
図2に示すカバー4は、図1に示すカバー部材51及び後述する図3に示すカバー部材52に分割可能である。
カバー部材51は、カバー4の周方向の半分(例えば前半分)を構成する。カバー部材51は、各挿通孔41の周縁部の半分、貫通孔42の周縁部の半分、及び各保持片43の半分(挿通孔431の周縁部の半分)を有する。基体44は、カバー部材51の内面に設けられている。
カバー部材51の内部には、複数のネジ穴511,511,…が設けられている。ネジ穴511は、基体44、又はカバー部材51の内面に突設されたボスに形成されている。
図3は、カバー部材52を示す斜視図である。
カバー部材52は、カバー4の周方向の残り半分(例えば後半分)を構成する。カバー部材52は、各挿通孔41の周縁部の残り半分、貫通孔42の周縁部の残り半分、及び各保持片43の残り半分(挿通孔431の周縁部の残り半分)を有する。
カバー部材52には、カバー部材51(図2参照)のネジ穴511,511,…に対応するようにして、貫通孔521,521,…が設けられている。
図1及び図3に示すカバー部材51,52は、持ち手11を前後方向から非接触状態で挟み、且つストラップ12を前後方向から挟むようにして配され、カバー部材52がカバー部材51にネジ留めされることによって、図2に示すように一体化されている。
つり革1においては、LED31,31が発光することによって、カバー4の内部にて、持ち手11の上半分に向けて紫外線が照射される。紫外線(特に紫外線C波)は、生物のDNAに作用してDNAを不活化させる作用を有しており、あらゆる種類の病原菌、ウイルスを短時間で有効に死滅させることができる。故に、持ち手11の紫外線が照射された部分を効果的に除菌することができる。
LED31,31が発する紫外線を用いて除菌が行なわれるので、除菌装置3の保守管理を頻繁に行なう必要がない。即ち、長期的に除菌効果を維持することができる。
使用者は、持ち手11の下部を把持する。使用者の手は、持ち手11の下部に接触する。
使用者は、持ち手11を把持する前に、持ち手11を回転させる。持ち手11の回転に伴い、持ち手11のカバー4に覆われていない部分がカバー4の内部に移動してカバー4に覆われ、持ち手11のカバーに覆われている部分がカバー4の外部に移動してカバー4から露出する。持ち手11を半回転させた場合、持ち手11の上半分が持ち手11の下半分となり、持ち手11の下半分が持ち手の上半分となる。
LED31,31が、持ち手11の上半分に向けて紫外線を照射するので、持ち手11の、使用者の手に接触する部分を効果的に除菌することができる。この結果、使用者は持ち手11の除菌された部分を把持することができる。使用者が把持する部分は、使用者が能動的にカバー4から引き出した除菌済みの部分なので、使用者の安心感が高まる。
LED31,31は定期的に点消灯される。即ち、紫外線が長時間照射されないので、紫外線による持ち手11の劣化を抑制することができる。
なお、カバー4の外面に、つり革1の使用方法が記載されていてもよい。また、持ち手11の表面に、持ち手11の回転量の目安が記されていてもよい。
カバー4は半球状に限定されず、例えば箱状でもよい。
持ち手11は、ストラップ12に支持される構成に限定されない。例えば、持ち手11は、基端部が保持パイプ21に取り付けられているレバー又はアーム等の先端部に支持されてもよい。
つり革1又は除菌装置3に電源(乾電池、充電池、又は太陽電池等)が備えられていてもよい。
LED31の個数は1つでもよく、3つ以上でもよい。
カバー4の内部に、持ち手11の上半分の外周に光軸が向けられたLED31が更に配されていてもよい。この場合、持ち手11の内外周に直接的に紫外線が照射されるので、カバー4の内面が光反射性を有している必要はない。
以下に、除菌装置3を備えていないつり革1に除菌装置3を取り付ける手順を説明する。
作業者は、カバー部材51、カバー部材52、及び複数本のネジ53,53,…を準備する(図1及び図3参照)。
次に、作業者は、挿通孔41,41が下向きに開口するようにして、カバー部材51を持ち手11及びストラップ12の一側(例えば前側)に配する。作業者は、給電線311を、ストラップ12の内側を通してカバー部材51の上側に引き出す(図1参照)。
また、作業者は、挿通孔41,41が下向きに開口するようにして、カバー部材52を持ち手11及びストラップ12の他側(例えば後側)に配し、カバー部材51に対向させる。
図1に示すように、カバー部材51のカバー部材52に接する端面には、複数の凹部512,512,…が設けられている。図3に示すように、カバー部材52のカバー部材51に接する端面には、複数の凸部522,522,…が設けられている。作業者が、凸部522,522,…を凹部512,512,…に嵌め入れることによって、カバー部材51とカバー部材52とを互いに位置合わせすることができる。このとき、カバー部材51,52は、持ち手11を非接触状態で挟み、且つストラップ12を貫通孔42の周縁部及び保持片43,43で挟む。持ち手11は挿通孔41,41,431に遊挿される。
次に、作業者は、カバー部材52の外面側からカバー部材52の貫通孔521,521,…にネジ53,53,…を挿入し、カバー部材51のネジ穴511,511,…に螺合させる。この結果、図2に示すように、カバー部材51とカバー部材52とが一体化され、カバー4が形成されると共にストラップ12に取り付けられる。持ち手11の上半分は、持ち手11が周方向に回転可能なようにして、カバー4に覆われる。LED31,31夫々の光軸は、持ち手11の上半分の内周に向けられる(図1参照)。
作業者は、給電線311を、ストラップ12の内側を通して門型部材22まで引き出す。作業者は、制御装置32を門型部材22に取り付け、保持パイプ21に配されている給電線を介して制御装置32を車載電源に接続する。
除菌装置3を取り外す場合、作業者は、まず、制御装置32と保持パイプ21に配されている給電線との接続を解除する。また、制御装置32を門型部材22から取り外す。次に、作業者は、ネジ53,53,…を全て除去する。最後に、作業者は、持ち手11及びストラップ12からカバー部材51,52を取り去る。
以上のような除菌装置3の取り付け方法によれば、例えば、従来のつり革に除菌装置3を取り付けることによって、本実施の形態に係るつり革1を得ることができる。また、ストラップ12にカバー4を容易に取り付けることができる。
実施の形態 2.
本実施の形態のつり革1、除菌装置3、及び除菌装置3の取り付け方法は、実施の形態1のつり革1、除菌装置3、及び除菌装置3の取り付け方法と略同様である。本実施の形態のつり革1、除菌装置3、及び除菌装置3の取り付け方法は、実施の形態1のつり革1、除菌装置3、及び除菌装置3の取り付け方法と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4は、実施の形態2に係る除菌装置3を示す斜視図である。
カバー4の外面には、矩形枠状の掲示部45が突設されている。掲示部45は、例えばカバー4の周壁の下部に配されており、目立ち易い。
掲示部45の側面には図示しないスリットが設けられている。このスリットから掲示部45の内側に、商品又は興業等の広告が記載された矩形状のカード451が挿入される。掲示部45は、挿入されたカード451を保持し、額縁のように機能してカード451を目立たせる。
広告主は、掲示部45を利用して広告を行なうことができる。
なお、掲示部45は矩形枠状に限定されない。例えば、掲示部45は浅い凹状をなし、底面に広告が記載されたシールが貼り付けられてもよい。又は、掲示部45は低い凸状をなし、先端面に広告が印刷されてもよい。また、カバー4が掲示部45を兼ねており、カバー4の外面に直接的にシールが貼り付けられたり広告が印刷されたりしてもよい。
図5は、除菌装置3の他の構成を示す斜視図である。
カバー4の外面には、パネル状の表示部46が設けられている。表示部46は、一面に表示画面461を有する。表示画面461には映像が表示される。表示部46は、例えばカバー4の周壁の下部に配されており、目立ち易い。
表示部46は、例えば液晶ディスプレイである。制御装置32は、記憶部、LCDドライバ、及び制御部(各不図示)を備える。記憶部には、表示部46が表示すべき映像の情報が記憶してある。LCDドライバは、表示部46を駆動する。制御部は、記憶部から読み出した映像の情報をLCDドライバに与えることによって、表示部46に映像を表示させる。
表示部46には、例えばつり革1の使用方法を説明するための映像が表示される。
あるいは、表示部46には、商品又は興業等の広告のための映像が表示される。この場合、つり革1をデジタルサイネージとして利用することができる。
図6は、除菌装置3の更に他の構成を示す斜視図である。
カバー4は、猫の頭部を模した形状を有する。カバー4の外面には、猫の耳のような2つの突起47,47が設けられていると共に、猫の目鼻の絵が描かれている。このような除菌装置3は、つり革1の意匠性を向上させることができる。
カバー4の形状は猫の頭部を模した形状に限定されるものではないが、所定のキャラクターの形状であることが望ましい。
本実施の形態におけるつり革1によれば、掲示部45の利用、表示部46の利用、又はカバー4の形状の指定を条件に、広告主を募ることができる。
なお、つり革1は、持ち手11が把持されたか否かを検出する把持検出部、及びスピーカを更に備えていてもよい。持ち手11が把持されたことを把持検出部が検出した場合、スピーカから所定の音声が出力される。スピーカから出力される音声は、例えばコマーシャルソング又はサウンドロゴである。カバー4がキャラクターの形状を有している場合、スピーカからキャラクターの声が出力されてもよい。
実施の形態 3.
以下では、実施の形態1,2との差異について説明し、その他、実施の形態1,2と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図7は、実施の形態3に係るつり革1を示す斜視図である。
図8は、つり革1を示す断面図である。
つり革1は、持ち手11、ストラップ12、及びカバー4を備える。
ただし、持ち手11はベルトである。カバー4は矩形箱状をなし、持ち手11の上半分を覆っている。
ストラップ12は帯である。ストラップ12の長手方向の中央部は、保持パイプ21に巻き掛けられている。ストラップ12は、保持パイプ21から垂れ下がる。ストラップ12の下端部(ストラップ12の長手方向の両端部)は、カバー4の天壁の中央部に固定されている。
カバー4の天壁には、貫通孔42が設けられている。貫通孔42は、ストラップ12によって目隠しされている。
カバー4は、2本のローラ61,61(支持部)夫々を回転可能に支持している。ローラ61,61は、夫々の回転軸部が前後に向くようにして、左右方向に互いに離隔配置されている。
カバー4は、複数本のローラ62,62,…夫々を回転可能に支持している。ローラ62,62,…は、夫々の回転軸部が前後に向くようにして、左右方向に互いに離隔配置されている。ローラ62,62,…の左右方向の配置位置は、ローラ61,61の間である。ローラ62,62,…の上下方向の配置位置は、ローラ61,61よりも下側である。
持ち手11は、左側のローラ61の左側及び右側のローラ61の右側夫々から垂れ下がるようにして、ローラ61,61に巻き掛けられている。各ローラ61の周面には持ち手11の内周面が接触する。持ち手11はローラ61,61に巻き掛けられているので、周方向に回転可能である。
持ち手11の上半分における周方向の中央部は、持ち手11の外周面がローラ62,62,…夫々の周面に接触するようにして、ローラ62,62,…に亘る。
垂れ下がった持ち手11は、カバー4の挿通孔41,41に遊挿されている。持ち手11の下半分は、カバー4の外部に露出している。
基体44は、ローラ62,62,…よりも下側に配されている。ローラ62,62,…は、持ち手11の回転に従動すると共に、持ち手11の上半分の一部をLED31,31に接近させる。LED31,31夫々の光軸は、持ち手11のローラ62,62,…に亘る部分の内面に向けられている。この結果、LED31,31が発した紫外線は、持ち手11の上部の内周に直接的に照射される。LED31,31が発した紫外線の一部はカバー4の内面にて反射し、持ち手11の外周に照射される。
LED31,31が、持ち手11の上部に向けて紫外線を照射するので、持ち手11の、使用者の手に接触する部分を効果的に除菌することができる。
つり革1は報知部33を備える。報知部33は、例えばカバー4の前壁に設けられている窓と、この窓に連通するようにしてカバー4の内部に設けられている図示しない小部屋とを有する。この小部屋には、赤色の可視光線を発するLED及び緑色の可視光線を発するLED(各不図示)が配されている。報知部33のLEDが発した光は、窓を通ってカバー4の外部に放射される。故に、報知部33は、赤色又は緑色に発光して見える。
図9は、つり革1の制御系の構成を示すブロック図である。
つり革1は、LED31,31のLEDドライバ312、制御部321、報知部33の駆動回路331、及び回転検出部63を備える。LEDドライバ312、制御部321、及び駆動回路331は、制御装置32に備えられている。
LEDドライバ312は、所定のオン信号が入力された場合にLED31,31への給電を開始する。この結果、LED31,31は点灯される。オン信号の入力が途絶えたとき、LEDドライバ312はLED31,31への給電を終了する。この結果、LED31,31は消灯される。
駆動回路331は、赤色を示す制御信号が入力された場合に、報知部33の赤色のLEDを点灯させて緑色のLEDを消灯させる。緑色を示す制御信号が入力された場合、駆動回路331は、報知部33の緑色のLEDを点灯させて赤色のLEDを消灯させる。
制御部321はCPUを有し、コンピュータプログラムに従って、所定の処理を実行する。
回転検出部63は、一方のローラ61の回転軸に設けられており、ローラ61が回転したか否かを検出する。回転検出部63の検出結果は、制御部321に与えられる。
図10は、つり革1で実行される除菌処理の手順を示すフローチャートである。
制御部321は、回転検出部63の検出結果に基づいて、持ち手11が回転したか否かを判定する(S11)。
持ち手11が回転していない場合(S11でNO)、持ち手11はS11の処理を再び実行する。
持ち手11が回転した場合(S11でYES)、制御部321は、LEDドライバ312へのオン信号の出力を開始することによって、LED31,31を点灯させる(S12)。また、制御部321は、赤色を示す制御信号の駆動回路331への出力を開始することによって、報知部33を赤色に点灯させる(S13)。更に、制御部321は経過時間の計時を開始する(S14)。
次に、制御部321は、所定時間が経過したか否かを判定する(S15)。
所定時間が経過した場合(S15でYES)、制御部321は、LEDドライバ312へのオン信号の入力を終了することによって、LED31,31を消灯させる(S16)。また、制御部321は、緑色を示す制御信号の駆動回路331への出力を開始することによって、報知部33を緑色に点灯させる(S17)。更に、制御部321は、除菌処理を終了する。
除菌処理の終了後、制御部321は再びS11から除菌処理を開始する。
所定時間が経過していない場合(S15でNO)、制御部321は、回転検出部63の検出結果に基づいて、持ち手11が回転したか否かを判定する(S18)。
持ち手11が回転していない場合(S18でNO)、持ち手11は処理をS15へ戻す。
持ち手11が回転した場合(S18でYES)、持ち手11は処理をS14へ戻す。
ところで、例えば254nmの紫外線で大腸菌を殺傷率99.9%で除菌するために必要な紫外線照射量は5400μW・sec/cm2 、インフルエンザウィルスを殺傷率99.9%で除菌するために必要な紫外線照射量は3400μW・sec/cm2 と言われている。紫外線を照射し続ける所定時間の長さは、LED31,31から照射される紫外線の強度、及び除菌すべき面積から求められることが望ましい。
赤色の報知部33は、持ち手11の除菌中であることを示す。緑色の報知部33は、持ち手11が除菌済みであることを示す。即ち、報知部33は、持ち手11の除菌状況を報知する。
使用者は、報知部33が緑色であるつり革1の持ち手11を回転させることによって、持ち手11の、除菌が完了した部分を把持することができる。
なお、報知部33に替えて、表示部46がカバー4の外面に設けられていてもよい。この場合、制御部321は、S13の処理で、持ち手11を除菌中であることを示す映像を表示部46に表示させる。また、S17の処理で、持ち手11が除菌済みであることを示す映像を表示部46に表示させる。
以上のようなつり革1によれば、持ち手11が回転した場合にLED31,31が点灯される。即ち、持ち手11のカバー4に覆われていない部分がカバー4に覆われた場合に、持ち手11の除菌を開始することができる。
LED31,31の点灯後、所定時間が経過した場合にLED31,31が消灯されるので、持ち手11が紫外線に長時間曝される虞がない。
なお、カバー4の側壁に、点検口と点検口の蓋とが設けられていてもよい。例えばつり革1の保守点検の際に蓋が開けられて、点検口を通してカバー4の内部の保守点検が行なわれる。
カバー4は矩形箱状に限定されない。
また、カバー4は、ストラップ12の下端部に固定される構成に限定されない。例えば、カバー4は、基端部が保持パイプ21に取り付けられているレバー又はアーム等の先端部に固定されてもよい。
実施の形態 4.
本実施の形態のつり革1は、実施の形態3のつり革1と略同様である。本実施の形態のつり革1は、実施の形態3のつり革1と略同様の作用効果を奏する。以下では、実施の形態3との差異について説明し、その他、実施の形態3と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図11は、実施の形態4に係るつり革1を示す断面図である。
つり革1は駆動ローラ64を備える。
駆動ローラ64は一方のローラ61に平行に配される。持ち手11は、駆動ローラ64の周面と一方のローラ61の周面との間に挟持される。駆動ローラ64の回転に伴い、持ち手11が周方向に回転し、ローラ61,61及びローラ62,62,…が従動する。
図12は、つり革1の制御系の構成を示すブロック図である。
つり革1はモータ65を備える。
モータ65の出力軸は、直接的に、又は歯車を介在して、駆動ローラ64の回転軸に接続されている。モータ65は駆動ローラ64を回転駆動する。モータ65の本体は、カバー4に固定されている。
モータ65のモータドライバ651は、制御装置32に備えられている。モータドライバ651には所定の制御信号が入力される。モータドライバ651は、入力された制御信号に基づいて、モータ65を駆動させる。
つり革1は、実施の形態3の回転検出部63に替えて、把持検出部66を備える。
把持検出部66は、持ち手11が把持されたか否かを検出する。把持検出部66の検出結果は、制御部321に与えられる。
把持検出部66は、例えば保持パイプ21とストラップ12の保持パイプ21に巻き掛けられている部分との間に配されたマイクロスイッチである。
通常、把持検出部66はオフである。持ち手11が把持されることによって、ストラップ12は引き下げられる。引き下げられたストラップ12は、把持検出部66をオンにする。持ち手11から手が離れた場合、把持検出部66はストラップ12を元の位置に押し上げ、オフになる。つまり、把持検出部66がオンである場合、持ち手11は把持されており、把持検出部66がオフである場合、持ち手11は把持されていない。
なお、把持検出部66はストラップ12と保持パイプ21との間に配される構成に限定されない。また、把持検出部66はマイクロスイッチに限定されない。
図13は、つり革1で実行される除菌処理の手順を示すフローチャートである。
制御部321は、回転済みフラグがセットされているか否かを判定する(S31)。回転済みフラグは、後述する回転処理にて、持ち手11が所定量回転した場合にセットされる。
回転済みフラグがリセットされている場合(S31でNO)、制御部321は、S31の処理を再び実行する。
回転済みフラグがセットされている場合(S31でYES)、制御部321は、回転済みフラグをリセットし(S32)、LED31,31を点灯させる(S33)。
次いで、制御部321は経過時間の計時を開始し(S34)、所定時間が経過したか否かを判定する(S35)。
所定時間が経過していない場合(S35でNO)、制御部321は、S35の処理を再び実行する。
所定時間が経過した場合(S35でYES)、制御部321は、LED31,31を消灯させ(S36)、除菌済みフラグをセットして(S37)、除菌処理を終了する。
除菌処理の終了後、制御部321は再びS31から除菌処理を開始する。
図13に示す除菌処理を実行する制御部321は、実施の形態における素子制御部として機能する。
図14及び図15は、つり革1で実行される回転処理の手順を示すフローチャートである。
図14に示すように、制御部321は、持ち手11が把持されたか否かを判定する(S51)。制御部321は、把持検出部66がオフからオンに切り替わった場合に、持ち手11が把持されたと判定する。
持ち手11が把持されていない場合(S51でNO)、制御部321は、S51の処理を再び実行する。
持ち手11が把持された場合(S51でYES)、制御部321は、持ち手11から手が離れたか否かを判定する(S52)。制御部321は、把持検出部66がオンからオフに切り替わった場合に、持ち手11から手が離れたと判定する。
持ち手11がまだ把持されている場合(S52でNO)、制御部321は、S52の処理を再び実行する。
持ち手11から手が離れた場合(S52でYES)、制御部321は、報知部33を赤色に点灯させ(S53)、除菌済みフラグがセットされているか否かを判定する(S54)。
除菌済みフラグがセットされている場合(S54でYES)、制御部321は、除菌済みフラグをリセットする(S55)。
次いで、図15に示すように、制御部321は、モータドライバ651へ制御信号を出力することによって、持ち手11を回転させる(S71)。
S71の処理で出力される制御信号は、持ち手11を所定量回転させるためのものである。持ち手11が所定量回転した(例えば1/2回転した)場合、持ち手11の除菌されていない部分がローラ62,62,…に亘る。
S71の処理の終了後、制御部321は、持ち手11の回転が終了したか否かを判定する(S72)。
持ち手11の回転が終了した場合(S72でYES)、制御部321は回転済みフラグをセットし(S73)、報知部33を緑色に点灯させ(S74)、回転処理を終了する。
回転処理の終了後、制御部321は再びS51から回転処理を開始する。
ところで、図13のS37にて除菌済みフラグがセットされる前に、即ち除菌が完了する前に、持ち手11が把持される可能性がある。
図14に示すように、除菌済みフラグがリセットされている場合(S54でNO)、制御部321は、持ち手11が把持されたか否かを判定する(S56)。
持ち手11が把持されていない場合(S56でNO)、制御部321は、処理をS54へ戻す。
持ち手11が把持された場合(S56でYES)、制御部321は、持ち手11から手が離れたか否かを判定する(S57)。
持ち手11がまだ把持されている場合(S57でNO)、制御部321は、S57の処理を再び実行する。
持ち手11から手が離れた場合(S57でYES)、制御部321は、処理をS54へ戻す。
図15に示すS71にて、持ち手11は回転を開始する。持ち手11の回転が終了する前に、持ち手11が把持される可能性がある。
持ち手11が回転中である場合(S72でNO)、制御部321は、持ち手11が把持されたか否かを判定する(S75)。
持ち手11が把持されていない場合(S75でNO)、制御部321は、処理をS72へ戻す。
持ち手11が把持された場合(S75でYES)、制御部321は、モータドライバ651を介して駆動ローラ64の回転を停止させることによって、持ち手11の回転を中止させる(S76)。
次いで、制御部321は、回転済みフラグをセットし(S77)、処理をS57へ移す。
図12に示す回転処理を実行する制御部321は、実施の形態における回転制御部として機能する。
以上のようなつり革1によれば、持ち手11が把持され、持ち手11から手が離れたときに、報知部33が赤色になる。赤色の報知部33を視認した使用者は、持ち手11の下部が除菌済みでないことを知ることができる。
また、持ち手11がモータ65に駆動されて自動的に回転する。故に、使用者が持ち手11を回転させる必要がないので、使用者の利便性を向上させることができる。
持ち手11が所定量回転した場合にLED31,31が点灯される。即ち、持ち手11が回転することによって持ち手11のカバー4に覆われていない部分の所定範囲がカバー4に覆われた場合に、持ち手11の除菌を開始することができる。
LED31,31の点灯後、所定時間が経過した場合にLED31,31が消灯されるので、持ち手11が紫外線に長時間曝される虞がない。
持ち手11は、持ち手11の上部の除菌が完了しており、且つ、持ち手11が把持されていない場合に、所定量回転する。持ち手11の回転中に持ち手11が把持された場合、持ち手11の回転は中止される。そして、持ち手11の回転が中止された時点の持ち手11の上部が除菌される。
持ち手11が所定量回転し終えた場合、報知部33が緑色になる。緑色の報知部33を視認した使用者は、持ち手11の下部が除菌済みであることを知ることができる。
図16は、つり革1の制御系の他の構成を示すブロック図である。
カバー4の外面には、表示装置48(表示部)が装着される図示しない装着部が設けられている。またカバー4の内面における装着部に対応する部分には、図示しない非接触給電部が設けられている。
制御装置32は、通信部322を備える。
表示装置48は、制御部481及び通信部482を備える。
カバー4に設けられている装着部に表示装置48が装着された場合、表示装置48は、カバー4に設けられている非接触給電部から非接触状態で受電する。また、制御装置32の制御部321と表示装置48の制御部481との間で、通信部322,482を介した無線通信が確立する。
表示装置48はパネル状をなし、一面に表示画面483が設けられている。表示装置48は記憶部484を更に備える。記憶部484には、表示画面483に表示すべき映像が記憶してある。
制御装置32の制御部321は、図14に示すS53の処理で、除菌中であることを示す信号を、通信部322を介して表示装置48へ送信する。また、制御部321は、図15に示すS53の処理で、除菌済みであることを示す信号を表示装置48へ送信する。
通信部482を介して、除菌中であることを示す信号を受信した制御部481は、持ち手11を除菌中であることを示す映像を記憶部484から読み出して、表示画面483に表示させる(報知部33を赤色に点灯させることに相当)。また、除菌済みであることを示す信号を受信した制御部481は、持ち手11が除菌済みであることを示す映像を記憶部484から読み出して、表示画面483に表示させる(報知部33を緑色に点灯させることに相当)。
ところで、使用者が持ち手11を把持している間、使用者にとって持ち手11が除菌済みであるか否かの情報は無用のものである。
そこで、制御装置32の制御部321は、持ち手11が把持された場合(図14及び図15に示すS51、S56、又はS75でYESの場合)、持ち手11が把持されたことを示す信号を表示装置48へ送信する。また、制御部321は、持ち手11から手が離れた場合(図14及び図15に示すS52又はS57でYESの場合)、持ち手11から手が離れたことを示す信号を表示装置48へ送信する。
持ち手11が把持されたことを示す信号を受信した制御部481は、例えば商品又は興業等の広告のための映像を記憶部484から読み出して、表示画面483に表示させる。使用者は、持ち手11を把持している間、表示画面483に表示される広告を視認する。
持ち手11から手が離れたことを示す信号を受信した制御部481は、持ち手11の除菌中であることを示す映像を記憶部484から読み出して、表示画面483に表示させる。
表示装置48は受信部485を更に備える。制御部481は、例えば車外に設置されている図示しない送信装置が送信した映像を、受信部485を介して無線で受信し、記憶部484に記憶させる。この結果、車内の複数のつり革1,1,…が備える表示装置48,48,…に対し、表示すべき映像を外部から配信することができる。
なお、前述の送信装置が送信した映像を、車内に設置されている図示しない通信装置が受信し、この通信装置がつり革1,1,…の表示装置48,48,…へ映像を配信してもよい。
表示装置48が受信部485を備えない場合、カバー4に装着されている表示装置48を、記憶部484に記憶されている映像が異なる表示装置48に交換してもよい。
表示装置48は、有線で受電してもよい。表示装置48は、制御装置32と有線で通信してもよい。
なお、制御部321は、持ち手11を定期的に回転させてもよい。
実施の形態1のつり革1のように、持ち手11がストラップ12に支持される構成であっても、持ち手11が自動的に回転するように構成されてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 つり革
11 持ち手(ベルト)
12 ストラップ(支持部材)
21 保持パイプ(保持具)
3 除菌装置
31 LED(発光素子)
321 制御部(回転制御部,素子制御部)
33 報知部
4 カバー
43 保持片
431 挿通孔
45 掲示部
46 表示部
48 表示装置(表示部)
481 制御部
51,52 カバー部材
61,62 ローラ(支持部)
63 回転検出部
64 駆動ローラ
65 モータ

Claims (3)

  1. 環状の持ち手と、
    該持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手を支持している支持部材と、
    前記持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手の前記周方向の一部を覆う遮光性のカバーと、
    該カバーの内部にて、前記持ち手の前記カバーに覆われている部分に向けて、前記持ち手を除菌する紫外線を照射する発光素子と
    を備え、
    前記カバーの内面には、前記持ち手が遊びを有して挿通される挿通孔が設けられている保持片が突設されていることを特徴とするつり革。
  2. 前記カバーの外面に、映像を表示する表示部が設けられており、
    該表示部に表示される映像は、前記持ち手が把持されているか否かに応じて切り替えられることを特徴とする請求項1に記載のつり革。
  3. 環状の持ち手と、該持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手を支持している支持部材とを備えるつり革の前記持ち手が周方向に回転可能なように前記持ち手の前記周方向の一部を覆う遮光性のカバーと、
    該カバーの内部にて、前記持ち手の前記カバーに覆われている部分に向けて紫外線を照射する発光素子と
    を備え、
    前記カバーの内面には、前記持ち手が遊びを有して挿通される挿通孔が設けられている保持片が突設されていることを特徴とする除菌装置。
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