JP7326426B2 - 端末、通信方法、及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置及び通信方法に関する。
New Radio(NR)では、高い周波数帯の電波を用いて通信を行う場合のカバレッジを確保するために、Physical Downlink Shared Channel(PDSCH)におけるデータの送信、Physical Downlink Control Channel(PDCCH)における制御信号の送信、Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel(SS/PBCH)Block(SSB)における同期信号及び報知情報の送信、及び参照信号(Channel State Information Reference Signal(CSI-RS)/Demodulation Reference Signal(DMRS))の送信を行う際にビームフォーミングが適用される。
ビームを用いて通信を行う場合、ビームマネジメント、或いはビームの制御が重要となる。例えば、2つのビームがあった場合において、基地局は、どちらのビームを用いて信号が送信されているかをユーザ装置に通知する必要がある。このような使用するビームをユーザ装置に対して通知する場合、又は使用するビームの切替をユーザ装置に通知するために、Transmission Configuration Indication(TCI)stateが規定されている。
3GPP TS 38.214 V15.4.0(2018-12) 3GPP TS 38.133 V15.4.0(2018-12)
実際のネットワークの運用で想定されるTCI stateの切替に対して、ユーザ装置の動作を明確化することが必要とされている。
本発明の一態様によれば、TCI stateを切り替えるRRCシグナリングを受信する受信部と、前記受信部が前記RRCシグナリングを受信した場合において、前記RRCシグナリングを受信する前の所定期間内に、切り替え先のTCI stateについてのレイヤ1のReference Signal Received Power(L1-RSRP)を測定し、かつ前記L1-RSRPの報告を行っている場合には、前記RRCシグナリングを受信する前の前記所定期間内に前記切り替え先のTCI stateについての前記L1-RSRPの報告を行っていない場合と比較して、遅延が少ない状態で、TCI stateを前記切り替え先のTCI stateに切り替える制御部と、を備える端末、が提供される。
実施例によれば、最適なネットワーク制御を可能とし、基地局-ユーザ装置間の安定した通信を維持可能とする技術が提供される。
本実施の形態における通信システムの構成図である。 QCLの種別の例を示す図である。 NRのビームマネジメントの処理の例を示す図である。 ユーザ装置において設定されるTCI stateの例を示す図である。 解決方法1の動作例を示す図である。 解決方法1の別の動作例を示す図である。 TCI stateの切替えの処理の例を示す図である。 過去の測定情報を引き継げるか否かの判定の閾値を変更する例を示す図である。 ユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。 基地局の機能構成の一例を示す図である。 ユーザ装置及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態には限定されない。
また、以下で説明する本発明の実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR-SS、NR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、NR-PRACH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR-」と明記しない。
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
また、以下の説明において、送信ビームを用いて信号を送信する方法は、プリコーディングベクトルが乗算された(プリコーディングベクトルでプリコードされた)信号を送信するデジタルビームフォーミングであってもよいし、RF(Radio Frequency)回路内の可変移相器を用いてビームフォーミングを実現するアナログビームフォーミングであってもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信する方法は、所定の重みベクトルを受信した信号に乗算するデジタルビームフォーミングであってもよいし、RF回路内の可変位相器を用いてビームフォーミングを実現するアナログビームフォーミングであってもよい。デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングを組み合わせたハイブリッドビームフォーミングが送信及び/又は受信に適用されてもよい。また、送信ビームを用いて信号を送信することは、特定のアンテナポートで信号を送信することであってもよい。同様に、受信ビームを用いて信号を受信することは、特定のアンテナポートで信号を受信することとであってもよい。アンテナポートとは、3GPPの規格で定義されている論理アンテナポート又は物理アンテナポートを指す。また、上記プリコーディング又はビームフォーミングは、プリコーダ又は空間領域フィルタ(Spatial domain filter)等と呼ばれてもよい。
なお、送信ビーム及び受信ビームの形成方法は、上記の方法に限られない。例えば、複数アンテナを備える基地局10又はユーザ装置20において、それぞれのアンテナの角度を変える方法を用いてもよいし、プリコーディングベクトルを用いる方法とアンテナの角度を変える方法を組み合わせる方法を用いてもよいし、異なるアンテナパネルを切り替えて利用してもよいし、複数のアンテナパネルを合わせて使う方法を組み合わせる方法を用いてもよいし、その他の方法を用いてもよい。また、例えば、高周波数帯において、複数の互いに異なる送信ビームが使用されてもよい。複数の送信ビームが使用されることを、マルチビーム運用といい、ひとつの送信ビームが使用されることを、シングルビーム運用という。
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局10又はユーザ装置20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、図1に示されるように、基地局10及びユーザ装置20を含む。図1には、基地局10及びユーザ装置20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
基地局10は、1つ以上のセルを提供し、ユーザ装置20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局10は、同期信号及びシステム情報をユーザ装置20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報の一部は、例えば、NR-PBCHにて送信され、報知情報ともいう。同期信号及び報知情報は、所定数のOFDMシンボルから構成されるSSブロック(SS/PBCH block)として周期的に送信されてもよい。例えば、基地局10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータをユーザ装置20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータをユーザ装置20から受信する。基地局10及びユーザ装置20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。例えば、図1に示されるように、基地局10から送信される参照信号はCSI-RS(Channel State Information Rerence Signal)を含み、基地局10から送信されるチャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を含む。
ユーザ装置20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。ユーザ装置20は、DLで制御信号又はデータを基地局10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。例えば、図1に示されるように、ユーザ装置20から送信されるチャネルには、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が含まれる。
New Radio(NR)では、高い周波数帯の電波を用いて通信を行う場合のカバレッジを確保するために、Physical Downlink Shared Channel(PDSCH)におけるデータの送信、Physical Downlink Control Channel(PDCCH)における制御信号の送信、Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel(SS/PBCH)Block(SSB)における同期信号及び報知情報の送信、及び参照信号(Channel State Information Reference Signal(CSI-RS)/Demodulation Reference Signal(DMRS))の送信を行う際にビームフォーミングが適用される。
例えば、Frequency Range 2(FR2)、すなわち、24GHz以上のミリ波の周波数帯域、においては、64ビームを使用することが可能であり、Frequency Range1(FR1)、すなわち、sub-6GHz frequency band、においては、8ビームを使用することが可能である。
ビームを用いて通信を行う場合、ビームマネジメント、或いはビームの制御が重要となる。例えば、2つのビームがあった場合において、基地局10は、どちらのビームを用いて信号が送信されているかをユーザ装置20に通知する必要がある。使用するビームをユーザ装置20に対して通知するため、又は使用するビームの切替をユーザ装置20に通知するために、Transmission Configuration Indication(TCI)stateが規定されている。
TCI stateで通知する内容としては、1つのリファレンス信号(RS)及び1つのチャネルが同一の無線チャネルであると想定可能である、又は同一の無線特性(同一のビーム)であると想定可能であることを示すQuasi-Co-Location(QCL)が含まれる。QCLについては、非特許文献1において規定されている。
例えば、CSI-RS(又はSS/PBCH)といったリファレンス信号とデータを送信するチャネルであるPDSCHがQCLであるということは、これらのリファレンス信号とデータとが同一のビームで送信されるという関係性を有することを意味する。
図2に示されるように、QCLの種別は、AからDまでの4種類が規定されている。ビーム情報を伝える場合には、QCL Type Dが主に使用される。QCL Type Dは、同一のビームで送信されることを意味する。それ以外の、例えばQCL Type Aは、colocation、例えば、基地局10が同じ場所にあるか否かを通知するために使用される。
(ビームマネジメント機能)
NRにおいて、基地局10が送信のために使用するビーム及びユーザ装置20が受信のために使用するビームの最適ペアを選択するための、ビームマネジメント(Beam management)機能が規定されている。
図3は、NRのビームマネジメントの処理の例を示す図である。図3のステップS101において、基地局10は、参照信号の設定および報告の設定をユーザ装置20に通知する。ステップS102で、ユーザ装置20は、通知されたリソースで送信される参照信号を用いて、ビームの品質(RSRP:Reference Signal Received Power)を測定し、測定した品質を基地局10に送信する。
基地局10は、ユーザ装置20から報告された各ビームの品質に基づいて、最適なビームを算出し、算出したビームでデータ及び/又は制御信号を送信することを示す情報をTCI stateとしてユーザ装置20に通知する(ステップS103)。
ビームマネジメントの手順において使用することのできる機能として、以下のRS resource configuration機能、Beam reporting機能、Beam indication機能が知られている。
(RS resource configuration機能)
RS resource configuration機能は、ビームマネジメント(ビーム品質報告:beam reporting/L1-RSRP reporting)に用いる参照信号をRRCシグナリングで設定する機能である。ここで、ビーム品質報告に用いる参照信号として、SSB又はCSI-RSを設定することが可能である。また、CSI-RSの送信周期として、aperiodic、semi-persistent、及びperiodicがサポートされている。さらに、ユーザ装置20における受信ビーム(Rx beam)を最適化するための機能として、基地局10がCSI-RSを同じビームで繰り返し送信するrepetitionをRRCシグナリングで設定することが可能である(CSI-RS with repetition on or off)。
(Beam reporting機能)
Beam reporting機能は、CSI-RS reportのフレームワークを流用した、ビーム品質を報告する機能である。ユーザ装置20がビーム品質を基地局10に報告する。報告周期(reporting period)として、aperiodic、semi-persistent、及びperiodicがサポートされている。
(Beam indication機能)
Beam indication機能により、各参照信号、データ、制御信号の送信のために、基地局10がどのビームを用いているかを示す情報をネットワークからユーザ装置20に通知するためのTCI-state(Transmission Configuration Indication-state)を設定することが可能である。
(TCI stateの設定方法/切替方法)
図4は、ユーザ装置20において設定されるTCI stateの例を示す図である。
Radio Resource Control(RRC)シグナリングにより、ユーザ装置20において、PDSCHに対する最大128個までのTCI stateを設定することが可能である。また、RRCシグナリングにより、ユーザ装置20において、PDCCHに対する最大64個までのTCI stateを設定することが可能である(PDCCHのTCI stateは、PDSCHに設定されたTCI stateのサブセットである)。
また、PDCCHに対するTCI stateに関して、ユーザ装置20においてRRCシグナリングにより設定されたTCI stateのうち、Medium Access Control Control Element(MAC CE)により、8個までのTCI stateを起動(activate)することが可能であり、かつ起動したTCI stateを停止(deactivate)することが可能である。ユーザ装置20はアクティブなTCI stateをモニタする。
また、PDSCHに対するTCI stateに関して、ユーザ装置20においてRRCシグナリングにより設定されたTCI stateのうち、Medium Access Control Control Element(MAC CE)により、8個までのTCI stateを起動(activate)することが可能であり、かつ起動したTCI stateを停止(deactivate)することが可能である。さらに、基地局10は、MAC CEで起動されたTCI stateのうち、Downlink Control Information(DCI)によりPDSCHのTCI stateを指定することが可能である。この場合、ユーザ装置20は、DCIで指定されたTCI stateを想定して、PDSCHで送信されるデータを受信する。
TCI state切替時のユーザ装置20の動作について、現在3GPPのRAN4で議論されている。
(課題について)
ユーザ装置20において設定されたTCI stateの切替時の動作として、PDSCHに対するTCI stateの切り替えの場合には、DCIによる切り替え(DCI based switching)、PDCCHに対するTCI stateの切り替えの場合には、MAC CEによる切り替え(MAC CE based switching)を行う際の動作が明確化されている。しかしながら、RRCシグナリングによるユーザ装置20におけるTCI stateの切り替え(例えば、RRCシグナリングにより、ユーザ装置20において、1つのTCI stateのみを設定する場合)の動作が明確化されていない。追加的に、ユーザ装置20におけるPDSCHに対するTCI stateのMAC CEによる切り替え(例えば、MAC CEにより、1つのTCI stateのみを起動する場合)の動作が明確化されていない。
また、ユーザ装置20がTCI stateを切り替えるために要する時間(TCI state switching delay)を規定することが議論されている。特に、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られている(known)か、又は知られていない(unknown)かに応じて、ユーザ装置20の動作を区別することが議論されている。しかしながら、known/unknownをどのように区別するかについての条件が明確化されていない。
known/unknownを区別する条件として、ユーザ装置20がTCI stateの切替以前に、そのTCI stateでのdetectionを行っているか否かを条件とすることが検討されている(例えば、直前のx ms以内にL1-RSRP reportingを行っている場合にはknownとする)。
しかしながら、x ms以内にL1-RSRP reportingを行っているか否かをknown/unknownを区別する条件として一律に規定すると、例えば、reporting周期が短い場合には、判定閾値(すなわち、x ms)が長すぎとなる可能性があり、また、reporting周期が長い場合に、判定閾値(x ms)が短すぎとなる可能性がある。このため、ユーザ装置20の動作が不適切となる可能性がある。
また、ユーザ装置20が現時点よりもx msより少し長い時間前にL1-RSRP reportingを行っており、かつ現時点ではユーザ装置20がL1-RSRP reportingを行っていない場合やユーザ装置20が切替先のTCI stateを用いたL1-RSRP reporting以外の測定動作を実施している場合、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られているにもかかわらず、ユーザ装置20の動作として、unknownの場合の動作が適用されてしまう。
(解決方法1)
解決方法1では、基地局10が、データ、制御信号、同期信号、参照信号等の送信に用いるビームの切り替えを実施する際、下記の条件(条件1または条件2)の場合にも、ユーザ装置20は過去の測定情報に基づいて受信ビームを決定する。
(条件1)RRC reconfigurationが実施された場合。
(条件2)切替先の送信ビーム情報に対する明示的な通知がない場合。
ここで、基地局10が送信するビームを切り替える場合には、ユーザ装置20が受信のために使用するビームを切り替える必要がある。特に、TCI stateの切り替えに要する時間の規定を設ける場合、ユーザ装置20が受信のために使用するビームを切り替えるために必要となる時間を考慮することが必要となる。実際に、ユーザ装置20が既に切替先のビームを知っている場合には、ユーザ装置20は受信のためにどの受信ビームを使用すればよいかを既に知っているので、特に追加的な遅延なしで、受信ビームを切り替えることができる。ユーザ装置20が切替先のビームを事前に測定していない場合、どのユーザ装置20の受信ビームが最適であるかは不明であるため、例えば、ユーザ装置20が受信ビームを8セット設定可能である場合には、8セットのビーム全てについて測定を行い、最適なビームを決定するという動作が必要となる。このため、追加的な遅延が発生する。従って、TCI stateの切り替えに要する時間の規定を設ける場合には、ユーザ装置20の受信ビームの決定に必要となる時間を考慮する必要がある。
ユーザ装置20が参照する過去の測定情報としては、下記のうち少なくとも1つの測定動作により得られる測定情報を適用することができる。
・L1‐RSRP measurement
・Rx beam management(例えば、repetitionが設定されたCSI-RSでの測定)
・Radio Resource Management (RRM) measurement
・Radio Link Monitoring
・Beam Failure Detection、Candidate Beam Detection
以下において、解決方法1の詳細を説明する。
基地局10がRRC reconfigurationを実施する場合、ユーザ装置20は、過去の測定情報にもとづいて、PDSCHで送信されるデータ信号、PDCCHで送信される制御信号、同期信号(例えば、SSB)、及び参照信号(CSI-RS)の受信に用いるユーザ装置20の受信ビームを決定してもよい。
ここで、過去の測定情報に基づき受信ビームを決めるとは、具体的には、以下の内容であってもよい。
ユーザ装置20は、受信ビームを決めるためのビーム切替(beam sweeping)を新たに実施することなく、上記のデータ信号、制御信号、同期信号、及び参照信号を受信する。例えば、Radio Link Monitoring(RLM)、Beam Failure Detection(BFD)、L1-RSRP reportingの測定期間規定(非特許文献2)において、ビーム切替を考慮したスケーリングファクタを適用しなくてもよい(N=1とする)。代替的に、PDCCH/PDSCHのTCI stateの切替時、ユーザ装置20の受信ビーム切替のために(RRC reconfigurationによる遅延に加えて)追加の時間を必要としないあるいは受信ビーム切替のための時間がRRC reconfigurationと同等、としてもよい。
ユーザ装置20は、測定情報が無い場合と比較して、より少ない測定回数で受信ビーム切替(beam sweeping)を完了してもよい。例えば、RLM、BFD、L1-RSRP reportingの測定期間規定(非特許文献2)において、ビーム切替を考慮したスケーリングファクタとして小さい値を適用してもよい(1<N<8とする)。代替的に、RRC reconfiguration前にユーザ装置20により測定されたRSのTCI stateと、RRC reconfiguration後にユーザ装置20において設定されたTCI stateが同じである場合には、ユーザ装置20は少ない測定回数(例えば、M回の測定において、M=1、2、...)でTCI stateの切替を完了する(データ信号/制御信号等の受信を行える)としてもよい。
基地局10がRRC reconfigurationを実施する場合において、ユーザ装置20が過去の測定情報に基づいて、当該ユーザ装置20の受信ビームを決定することを可能とする条件(ユーザ装置20が過去の測定情報を保持できる条件)は、受信品質測定に用いる同期信号設定/参照信号設定が変更されていないことであってもよい。
図5は、解決方法1の動作例を示す図である。
まず、ステップS201において、基地局10は、RRC configurationメッセージを含む制御信号をユーザ装置20に通知する。RRC configurationメッセージには、PDCCHに関するTCI state及びPDSCHに関するTCI state、測定及び/又は報告の指示(例えば、L1-RSRP reporting)、測定対象のRS(例えば、SSB又はCSI-RS)等が含まれていてもよい。また、RRC configurationメッセージは1度で通知されても,複数回に分けて通知されてもよい。次に、基地局10は、TCI stateで通知したビームを用いて、PDCCHの制御信号及びPDSCHのデータを送信する(ステップS202)。次に、ユーザ装置20は、ビームの品質の測定(例えば、L1-RSRP measurement)を行う。この際に、ユーザ装置20は、受信ビームの切替を実施してもよい。次に、ステップS204において、ユーザ装置20は、Beam reporting(L1-RSRP reporting)を行う。ステップS204でビームの品質の報告を受信した基地局10は、ステップS205において、新しい送信ビームを決定する。その後、基地局10は、新しい送信ビームを用いてユーザ装置20と通信を行うために、ステップS206において、RRC reconfigurationメッセージをユーザ装置20に送信する。次に、ステップS207において、ユーザ装置20は、ビームの品質の測定(例えば、L1-RSRP measurement)を行う。この場合において、ユーザ装置20は、直前の測定情報、すなわち、ステップS203で行ったビームの品質の測定情報に基づいて、受信ビームを決定する。その後、ステップS208で、ユーザ装置20は、Beam reportingを行う。
このように、図5に示した動作例によれば、ユーザ装置20は、ステップS203で実行したビーム品質測定の結果、どの受信ビームを使用すればよいかを既に知っているので、ステップS207のビーム品質測定の際に、追加的な遅延なしで、受信ビームを決定することができる。
図6は、解決方法1の別の動作例を示す図である。図6に示される動作例は、PDCCH/PDSCHのTCI stateとして、RRCで1つのみ設定する場合の動作例である。
まず、ステップS301において、基地局10は、ユーザ装置20にRRC configurationメッセージを送信する。このRRC configurationメッセージにおいて、PDCCH/PDSCHに対して1つのTCI stateのみを設定する。BM/RLMについては複数のビーム(複数RS)を設定してもよい。RRC configurationメッセージを受信したユーザ装置20は、PDCCH/PDSCHに対して1つのTCI stateのみを設定する。
次に、基地局10は、ステップS301で設定した1つのビームでPDCCHの信号及びPDSCHの信号をユーザ装置20に送信する(S302)。ユーザ装置20は、ステップS301で通知された1つのビームを想定して基地局10からの信号を受信する。
次に、ユーザ装置20が移動したと仮定する。これに伴い、最適なビームがそれ以前の最適なビームとは異なるビームとなる場合が想定される。このため、基地局10は、PDCCHの信号及びPDSCHの信号を送信するための1つのビーム以外に、Beam Management Reference signal(BM-RS)、Radio Link Monitoring Reference signal(RLM-RS)等の複数の参照信号(ビーム)を定期的に送信しており(S303)、ユーザ装置20は、定期的にビームの品質測定を行い、測定結果を基地局10に報告している(S304)。
基地局10は、ユーザ装置20からの報告に基づいて、PDCCHの信号及びPDSCHの信号をユーザ装置20に送信するために使用する1つのビームを変更する。この場合、基地局10は、RRC reconfigurationメッセージをユーザ装置20に送信する(S305)。ここで、通常であれば、RRC reconfigurationメッセージを受信したユーザ装置20は、設定をリセットすることになる。しかしながら、本動作例において、ユーザ装置20は、ステップS303で送信された複数のビームの測定結果をRRC reconfigurationメッセージを受信した後においても、そのまま保持している。
このため、ユーザ装置20は、ステップS306において、過去のビーム品質測定の測定結果をもとに、受信ビームを決定することができる。
解決方法1では、切替先の送信ビーム情報に対する基地局10からの明示的な通知がない場合においても、ユーザ装置20は、前述の過去の測定に基づく受信ビームの決定を行ってもよい。ここで、切替先の送信ビーム情報に対する明示的な通知がない場合として、少なくとも以下の場合が想定される。
・PDSCH・PDCCHに対してRRCシグナリングで複数のTCI stateが設定され、かつMAC CEでのactivationが実施されていない場合(この場合、ユーザ装置20は初期アクセス時に検出したSSBと同じQCL assumptionを想定する)。
・PDSCHのTCI stateとして、1つのTCI stateのみMAC CEによるactivationが行われた場合(DCIによる通知がされない場合)。
・PDSCHのTCI stateが設定されない場合(この場合、ユーザ装置20は、PDCCHのactive TCI stateと同じRSをPDSCHのQCL assumptionとして想定する)。
(解決方法2)
解決方法2では、上述の条件1及び条件2に限らず、基地局10における送信ビームの切替時に、ユーザ装置20が受信ビームを決定するために過去の測定情報を引き継げる(過去の測定情報を有効な測定情報であるとみなせる)か否かの判定の閾値を、条件に応じて切り替える。ここで、条件に応じた切替えは、基地局10からユーザ装置20への通知に基づいて行われる切替であってもよい。代替的に、ユーザ装置20から基地局10への通知に基づいて行われる切替であってもよい。代替的に、仕様に記載される条件に応じた切替であってもよい。
上述のユーザ装置20が受信ビームを決定するために過去の測定情報を引き継げる場合は、ユーザ装置20が過去に受信ビームの測定を行っている、knownの場合であってもよい。ユーザ装置20が受信ビームを決定するために過去の測定情報を引き継げない場合は、ユーザ装置20が過去に受信ビームの測定を行っていないunknownの場合であってもよい。
また、上述の判定基準としては、ユーザ装置20がビーム品質の報告(L1-RSRP reporting)を直近で実施したか否かだけでなく、下記の条件を含めてもよい。
・L1-RSRPのreportingが行われているか否かにかかわらず、Rx beam managementが実施されたか否か(すなわち、CSI-RSに対して"repetition"が設定されたか否か)。
・RRM measurement、RLM,BFD、CBDのうちの少なくとも1つが実施されたか否か。
・PDCCH/PDSCHのTCI stateとしてTRS(Tracking RS)が設定されているか否か、又はTRSによる測定が実施されたか否か。
また、条件に応じた切替とは、以下のうちの少なくとも1つの切替であってもよい。
・基地局10からユーザ装置20(ユーザ装置20から基地局10)への通知(signaling)に基づく切替。この通知に基づいて、基地局10における送信ビームの切替に要する時間(TCI state switching delay)として異なる規定(基準)を適用してもよい。また、この通知のために、既存のsignaling/UE capabilityを流用してもよい。
・仕様に記載される条件に応じた切替。条件に応じて、基地局10における送信ビームの切替に要する時間(TCI state switching delay)として異なる規定(基準)を適用してもよい。仕様に記載される条件としては、少なくとも、以下の条件が考えられる。Beam reporting周期又は測定に用いられるリソース(例えば、SSB、CSI-RS)の周期。切替が実施される周波数領域(例えば、FR1又はFR2)。セル種別(例えば、PCell/PSCell又はSCell)。なお、上述の判定閾値は、ある1つの値であってもよく、或いは複数の値であってもよい。
図7は、TCI stateの切替えの処理の例を示す図である。図7に示される例では、ユーザ装置20からのL1-RSRP reportingが直前x ms以内に行われている場合を、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られている(known)場合とし、ユーザ装置20からのL1-RSRP reportingが直前x ms以内に行われていない場合を、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られていない(unknown)場合としている。
また、図7に示される例では、ユーザ装置20が受信ビームを決定するために過去の測定情報を引き継げるか否かの判定の閾値の切替え条件を、beam reporting (L1-RSRP reporting)周期を基準として規定している。具体的には、図8に示されるように、Reporting周期が80 ms以下の場合、判定閾値xは、80 msである。また、Reporting周期が80 msよりも大きく、かつ160 ms以下である場合、判定閾値xは、320 msである。また、Reporting周期が160 msよりも大きい場合、判定閾値は640 msである。
このように判定閾値を設定した上で、図7の処理の例によれば、L1-RSRP reportingがx ms以内に実施されている場合には、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られている(known)と判定され、TCI state switching delayとして短い規定値が適用されることになる。また、L1-RSRP reportingがx ms以内に実施されていない場合には、切替先のTCI stateがユーザ装置20によって知られていない(unknown)と判定され、TCI state switching delayとして長い規定値が適用されるか、又は規定値の適用が行われないことになる。
上述の解決方法1及び2は、ユーザ装置20の受信ビームの決定についての方法とされている。しかしながら、上述の解決方法1及び2は、ユーザ装置20の送信ビームの決定に適用されてもよい。
また、上述のTCI切替時のユーザ装置20の動作は、Interruption規定(当該動作により、ユーザ装置20がデータ/制御信号を送受信できないことを許容するslot、symbol数の規定)にも適用されてもよい。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理動作を実行する基地局10及びユーザ装置20の機能構成例を説明する。基地局10及びユーザ装置20は、本実施の形態で説明した全ての機能を備えている。ただし、基地局10及びユーザ装置20は、本実施の形態で説明した全ての機能のうちの一部のみの機能を備えてもよい。なお、基地局10及びユーザ装置20を総称して通信装置と称してもよい。
<基地局10>
図9は、基地局10の機能構成の一例を示す図である。図9に示すように、基地局10は、送信部110と、受信部120と、制御部130と、を有する。図9に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部110は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部120は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部120は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
制御部130は、基地局10の制御を行う。なお、送信に関わる制御部130の機能が送信部110に含まれ、受信に関わる制御部130の機能が受信部120に含まれてもよい。
基地局10において、制御部130は、ユーザ装置20から報告された各ビームの品質に基づいて、最適なビームを算出し、算出したビームでデータ及び/又は制御信号を送信することを示す情報をTCI stateとして生成する。送信部110は、TCI stateを含む信号をユーザ装置20に送信する。
また、基地局10において、送信部110は、PDCCHの信号及びPDSCHの信号を送信するための1つのビーム以外に、Beam Management Reference signal(BM-RS)、Radio Link Monitoring Reference signal(RLM-RS)等の複数の参照信号(ビーム)を定期的に送信する。
<ユーザ装置20>
図10は、ユーザ装置20の機能構成の一例を示す図である。図10に示されるように、ユーザ装置20は、送信部210と、受信部220と、制御部230と、を有する。図10に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部210は、基地局10側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部220は、基地局10から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、受信部220は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
制御部230は、ユーザ装置20の制御を行う。なお、送信に関わる制御部230の機能が送信部210に含まれ、受信に関わる制御部230の機能が受信部220に含まれてもよい。
ユーザ装置20において、受信部220は、基地局10から通知されたリソースで送信される参照信号を用いて、ビームの品質(RSRP:Reference Signal Received Power)を測定し、送信部210は測定した品質を基地局10に送信する。
また、ユーザ装置20において、制御部230は、基地局10からのRRCシグナリング基づき、PDSCHに対する128個のTCI stateを設定することが可能である。また、制御部230は、基地局10からのRRCシグナリングに基づき、PDCCHに対する64個のTCI stateを設定することが可能である。
また、PDCCHに対するTCI stateに関して、RRCシグナリングに基づき制御部230が設定したTCI stateのうち、制御部230は、Medium Access Control Control Element(MAC CE)に基づき、8個までのTCI stateを起動(activate)することが可能であり、かつ機動したTCI stateを停止(deactivate)することが可能である。ユーザ装置20の受信部220は、アクティブなTCI stateをモニタする。
また、PDSCHに対するTCI stateに関して、RRCシグナリング基づき制御部230が設定したTCI stateのうち、制御部230は、Medium Access Control Control Element(MAC CE)に基づき、8個までのTCI stateを起動(activate)することが可能であり、かつ機動したTCI stateを停止(deactivate)することが可能である。さらに、制御部230は、MAC CEで起動されたTCI stateのうち、Downlink Control Information(DCI)によりPDSCHのTCI stateを指定することが可能である。
また、基地局10が、データ、制御信号、同期信号、参照信号等の送信に用いるビームの切り替えを実施する際、ユーザ装置20の制御部230は、過去の測定情報に基づいて受信ビームを決定する。なお、ユーザ装置20の制御部230は、受信部220が基地局10からRRC reconfigurationメッセージを受信した場合であっても、複数のビームの測定結果をそのまま保持することができる。
また、ユーザ装置20の制御部230は、基地局10における送信ビームの切替時に、受信ビームを決定するために過去の測定情報を引き継げる(過去の測定情報を有効な測定情報であるとみなせる)か否かの判定の閾値を、条件に応じて切り替えることができる。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図9~図10)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
また、例えば、本発明の一実施の形態における基地局10とユーザ装置20はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、本実施の形態に係る基地局10とユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10とユーザ装置20はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。基地局10とユーザ装置20のハードウェア構成は、図に示した1001~1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局10とユーザ装置20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、基地局10の制御部130は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局10とユーザ装置20はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも下記のユーザ装置及び通信方法が開示されている。
ユーザ装置において使用可能な複数の受信ビームのうち、最適な受信ビームを決定するための測定を行う受信部と、前記受信部が設定の変更を指示する情報を含む信号を基地局から受信した場合において、前記受信部による過去の測定の情報に基づいて、前記ユーザ装置において使用する受信ビームを選択する制御部と、を備えるユーザ装置。
上記の構成によれば、ユーザ装置は、過去に受信ビームを選択するために行った測定の測定結果を使用することにより、受信ビームを選択するための測定を再度行うことなく受信ビームを選択することができるので、TCI stateの切り替えに要する時間が削減される。
前記制御部は、前記受信部が前記信号を前記基地局から受信した場合であって、かつ前記基地局から送信される複数のビームの受信品質測定に用いる複数の参照信号の設定が変更されていない場合に、前記受信部による過去の測定情報に基づいて、前記ユーザ装置において使用する受信ビームを選択してもよい。
前記設定の変更を指示する情報は、Radio Resource Control(RRC)reconfigurationメッセージであってもよい。
前記制御部は、前記受信部が前記過去の測定を行ってから、前記受信部が前記信号を前記基地局から受信するまでの経過時間が所定の閾値以下である場合に、前記過去の測定の情報に基づいて、前記ユーザ装置において使用する前記受信ビームを選択してもよい。
前記制御部は、前記基地局から送信される複数のビームの受信品質の測定結果の報告周期に応じて、前記所定の閾値を変更してもよい。
ユーザ装置において使用可能な複数の受信ビームのうち、最適な受信ビームを決定するための測定を行うステップと、設定の変更を指示する情報を含む信号を基地局から受信した場合において、前記測定を行うステップによる過去の測定の情報に基づいて、前記ユーザ装置において使用する受信ビームを選択するステップと、を備えるユーザ装置による通信方法。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局10とユーザ装置20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従ってユーザ装置20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示においてユーザ装置20によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。ユーザ装置20を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、ユーザ装置20及びユーザ装置20以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記においてユーザ装置20以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述のユーザ装置20が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能をユーザ装置20が有する構成としてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
110 送信部
120 受信部
130 制御部
210 送信部
220 受信部
230 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (4)

  1. TCI stateを切り替えるRRCシグナリングを受信する受信部と、
    前記受信部が前記RRCシグナリングを受信した場合において、前記RRCシグナリングを受信する前の所定期間内に、切り替え先のTCI stateについてのレイヤ1のReference Signal Received Power(L1-RSRP)を測定し、かつ前記L1-RSRPの報告を行っている場合には、前記RRCシグナリングを受信する前の前記所定期間内に前記切り替え先のTCI stateについての前記L1-RSRPの報告を行っていない場合と比較して、遅延が少ない状態で、TCI stateを前記切り替え先のTCI stateに切り替える制御部と、
    を備える端末。
  2. 前記制御部によるTCI stateの切り替えとして受信ビーム切替を含む、
    請求項1記載の端末。
  3. 端末においてTCI stateを切り替えるRRCシグナリングを受信するステップと、
    前記RRCシグナリングを受信した場合において、前記RRCシグナリングを受信する前の所定期間内に、切り替え先のTCI stateについてのレイヤ1のReference Signal Received Power(L1-RSRP)を測定し、かつ前記L1-RSRPの報告を行っている場合には、前記RRCシグナリングを受信する前の前記所定期間内に前記切り替え先のTCI stateについての前記L1-RSRPの報告を行っていない場合と比較して、遅延が少ない状態で、TCI stateを前記切り替え先のTCI stateに切り替えるステップと、
    を備える端末による通信方法。
  4. TCI stateを切り替えるRRCシグナリングを送信する送信部を備える基地局と、
    前記RRCシグナリングを受信する受信部と、
    前記受信部が前記RRCシグナリングを受信した場合において、前記RRCシグナリングを受信する前の所定期間内に、切り替え先のTCI stateについてのレイヤ1のReference Signal Received Power(L1-RSRP)を測定し、かつ前記L1-RSRPの報告を行っている場合には、前記RRCシグナリングを受信する前の前記所定期間内に前記切り替え先のTCI stateについての前記L1-RSRPの報告を行っていない場合と比較して、遅延が少ない状態で、TCI stateを前記切り替え先のTCI stateに切り替える制御部と、
    を備える端末と、
    を備える無線通信システム。
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