JP7325876B1 - 食品製品の販売システム - Google Patents

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Abstract

【課題】食品の過剰生産の抑止を通じて、食品ロスの低減を実現する。【解決手段】食品を販売するための食品製品の販売システム1であって、食品の在庫数と保有数の和が所定の上限値よりも多い場合や、食品の在庫数と保有数の和が所定の下限値よりも少ない場合に、生産者端末3Bに通知を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、食品製品の販売システムに関する。詳しくは、食品ロス(フードロス)の低減を実現可能な食品製品の販売システムに係るものである。
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2009-5656号公報
ところで、食品の品質の「見える化」が実現することで、消費者が安心して食品を選択できるようになるが、近年問題視されている「食品ロス」を減らすことには直結し難い。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、食品ロスの低減を実現可能な食品製品の販売システムを提供することを目的としたものである。
上記の目的を達成するために、本発明の食品製品の販売システムは、所定の食品を販売するための食品製品の販売システムであって、前記食品の在庫数の情報と、前記食品の賞味期限若しくは消費期限のいずれかである所定期限の情報と、前記食品の購入者の情報と、前記購入者が保有している前記食品の数量である保有数の情報と、前記食品の生産者の情報と、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記食品の在庫数の情報と、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報と、に基づいて、前記食品の生産者の端末に所定の通知を発する通知手段と、前記食品情報記録手段に記録された情報を確認し、前記購入者が保有している前記食品の前記所定期限までの日数が所定の日数を下回っている場合に、所定の情報を前記購入者の端末に出力する出力手段と、を備える。
また、本発明の食品製品の販売システムは、所定の食品を販売するための食品製品の販売システムであって、前記食品の在庫数の情報と、前記食品の賞味期限若しくは消費期限のいずれかである所定期限の情報と、前記食品の購入者の情報と、前記購入者が保有している前記食品の数量である保有数の情報と、前記食品の生産者の情報と、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記食品の在庫数の情報と、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報と、に基づいて、前記食品の生産者の端末に所定の通知を発する通知手段と、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報を確認し、前記購入者が、自身が保有している前記食品を重複して購入しようとした場合に、所定の情報を前記購入者の端末に出力する出力手段と、を備える。
ここで、通知手段が、食品情報記録手段に記録された食品の在庫数の情報と、食品情報記録手段に記録された保有数の情報と、に基づいて、食品の生産者の端末に所定の通知を発することによって、食品に生産者に対して、食品の在庫数や保有数の状況を知らしめることができ、食品の生産者が食品の生産量の抑止の必要性を把握することができる。
なお、食品を保有している購入者は、追加して食品を購入する可能性が低いと考えられるため、食品の保有数の大小で食品の売れやすさが異なることになる。そのため、「在庫数の情報」のみならず、「保有数の情報」にも基づいて通知を発する構成とすることによって、食品の売れやすさ(食品の売れ行き)に密接に関連した高精度な通知を発することができる。
また、食品情報記録手段に記録された「食品の生産者の情報」に生産者の端末の情報(通知先の情報)を含むことで、食品情報記録手段に記録された情報に基づいて、通知手段による通知先(情報の送信先)を特定することができる。
また、食品情報記録手段に記録された情報を確認し、購入者が保有している食品の所定期限までの日数が所定の日数を下回っている場合に、所定の情報を購入者の端末に出力する出力手段によって、食品の購入者に対して、食品(購入者が購入した食品)の賞味期限や消費期限が迫っていることを知らしめることができ、期限切れによる食品の廃棄(未使用食品の廃棄)の抑止が期待できる。
なお、食品情報記録手段に記録された「食品の購入者の情報」に購入者の端末の情報(通知先の情報)を含むことで、食品情報記録手段に記録された情報に基づいて、通知手段による通知先(情報の送信先)を特定することができる。
更に、食品情報記録手段に記録された保有数の情報を確認し、購入者が、自身が保有している食品を重複して購入しようとした場合に、所定の情報を購入者の端末に出力する出力手段によって、食品の購入者に対して、重複購入となる旨を知らしめることができ、食品の意図しない過剰購入の抑止が期待できる。
ところで、食品情報記録手段に記録されている保有数の情報は、購入者による食品の使用量(消費量)を反映させる必要があり、購入者の協力(情報を入力してもらうという意味での協力)が無ければ、正確な情報が記録されないことになる。
そのため、出力手段が購入者に対して有益な情報を出力する構成を採用し、保有数の情報を登録(修正)しようという購入者のインセンティブを高めている。
そして、保有数の情報の正確性が高まることによって、通知手段による生産者への通知が、高精度なものとなることが期待できる。
ここで、通知手段が、食品情報記録手段に記録された情報を確認し、食品の在庫数と食品の保有数の和が所定の数(上限値)よりも多い場合(例えば、和が100以上の場合)に通知を発することで、在庫数と保有数の和が過剰になっており、食品の生産量を抑止する必要があることを生産者に知らしめることができる。
また、通知手段が、食品情報記録手段に記録された情報を確認し、食品の在庫数と食品の保有数の和が所定の数(下限値)よりも少ない場合(例えば、和が10未満の場合)に通知を発することで、在庫数と保有数の和が充分に減っており、食品の生産量を抑止する必要がないことを生産者に知らしめることができる。
更に、通知手段が、食品情報記録手段に記録された在庫数の情報、若しくは、食品情報記録手段に記録された保有数の情報が変化したことを条件として、食品情報記録手段に記録された情報を確認する場合には、通知手段が通知を発する可能性があるタイミングで、効率的に通知手段を機能させることができる。
また、食品情報記録手段に記録された所定期限の情報に基づいて、食品の価格を算出する価格算出手段を備え、出力手段が、価格算出手段が算出した食品の価格を、消費者の端末に出力する場合には、食品の所定期限の情報に応じた価格の算出ができる。
例えば、価格算出手段が、食品情報記録手段に記録された「賞味期限(所定期限の一例)」の情報に基づいて、食品の価格を算出する場合には、食品の賞味期限の情報に応じた価格の算出ができる。
なお、本発明の食品製品の販売システムで販売する「食品」は、賞味期限を徒過した食品(賞味期限切れの食品)であっても良く、そうした場合に「算出される食品の価格」は、(1)賞味期限を徒過した日数によらずに一定の金額(一律価格)である場合、(2)賞味期限を徒過した日数が多いほど安価となる場合、等が考えられる。
また、例えば、価格算出手段が、食品情報記録手段に記録された「消費期限(所定期限の一例)」の情報に基づいて、食品の価格を算出する場合には、食品の消費期限の情報に応じた価格の算出ができる。
なお、ここでの「算出される食品の価格」は、(1)消費期限までの日数によらずに一定の金額(一律価格)である場合、(2)消費期限までの日数が少ないほど安価となる場合、等が考えられる。
なお、「所定期限の情報に基づいて」とは、「所定期限の情報のみ」に基づく必要はなく、「所定期限の情報」及び「その他の情報」に基づいて算出しても良い。
例えば、価格算出手段が、食品情報記録手段に記録された「賞味期限(所定期限の一例)」の情報、及び、食品の「消費期限(食品情報記録手段に記録されていないその他の情報の一例)」の情報に基づいて、食品の価格を算出するといった具合であり、この場合には、食品の賞味期限の情報及び消費期限の情報に応じた価格の算出ができる。
なお、上述した通り、本発明の食品製品の販売システムで販売する「食品」は、賞味期限を徒過した食品であっても良く、そうした場合に「算出される食品の価格」は、(1)賞味期限を徒過した日数や消費期限までの日数によらずに一定の金額(一律価格)である場合、(2)賞味期限を徒過した日数が多く、消費期限までの日数が少ないほど安価となる場合、等が考えられる。
また、出力手段が、価格算出手段が算出した食品の価格の情報を、消費者の端末に出力することによって、消費者に食品の価格を知らしめることができ、食品の購入に結びつくことが期待できる。
ところで、ここでの「食品」とは、「一次産品」及び「二次産品」の双方を含み、栄養素の摂取や嗜好を目的とした飲食物(生鮮食品、動物性食品、植物性食品、加工食品、冷凍食品、嗜好食品、調味用材料、健康食品、サプリメント、飲料、加工材料等)を含むことは勿論のこと、医薬品や医薬部外品をも含む趣旨である。例えば、漢方薬も含まれる。また、飼料、養殖用飼料、ドッグフード等、魚や動物を対象としたものも含む趣旨である。
また、ここでの「一次産品」とは、加工前の生鮮食品、動物性食品、植物性食品そのものであり、例えば、大根やキャベツ等の野菜、あるいは鶏肉や牛肉等の生肉そのものが該当する。また、例えば、果物、豆類、貝類、魚類も該当する。
また、ここでの「二次産品」とは、未加工の生鮮食品、未加工の動物性食品、未加工の植物性食品を加工した産品であり、もち、饅頭、漬物、野菜炒め、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、弁当、パン、牛乳、チーズ、ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、冷凍食品、缶詰、ペットボトル入りのお茶やジュース、コーヒー、清涼飲料等が該当する。
更に、ここでの「二次産品」には、一次産品を原料として加工した二次産品を含むことは勿論のこと、二次産品を原料として加工した二次産品をも含む。例えば、味付け済みの卵を原料として仕入れ、焼成して製造された玉子焼きを含む。更に、ここでの「二次産品」には、二次産品を原料として仕入れた二次産品をも含む。例えば、玉子焼きを原料として仕入れ、仕入れた玉子焼きを詰めた弁当も含む。
また、ここでの「食品」は単数であっても複数であっても良い。
更に、ここでの「食品」は、賞味期限を徒過していない(賞味期限を徒過していないので、当然に消費期限も徒過していない)食品のみならず、賞味期限を徒過した食品も含まれる。
また、ここでの「賞味期限」とは、「品質が変わらずに美味しく食べることができる期限」を意味しており、賞味期限を過ぎたとしても、直ぐに食べられなくなることを意味するものではない。
また、ここでの「消費期限」とは、「安全に食べることができる期限」を意味しており、消費期限を過ぎた場合には、食べられなくなることを意味している。
本発明の食品製品の販売システムでは、食品の売れ残りの低減を通じて、食品ロスの低減を実現することが可能である。
本発明の構成例の一例を説明するための模式図である。 食品情報記録手段4Aを説明するための模式図である。 食品情報記録手段4Bを説明するための模式図である。 食品情報記録手段4Cを説明するための模式図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。
ここで、本実施の形態では、2022年4月21日時点を基準として、説明を行う。そのため、賞味期限が2022年4月20日以前の場合には、賞味期限が徒過しており、賞味期限が2022年4月21日以降の場合には、賞味期限が到来していないことになる。
[本発明の構成]
図1は、本発明を適用した食品製品の販売システムの構成例の一例を説明するための模式図であり、食品A、食品B、及び、食品Cを提供する(販売する)ためのシステム構成例である。
なお、以下では、図1で示す食品製品販売システムで販売する食品(即ち、食品A、食品B、食品Cの少なくとも1つ)を「食品製品」と称する。
ここで、食品Aは、生産者Aが生産した食品であり、賞味期限が2022年5月31日、消費期限が2022年9月30日、定価が1000円の食品である。
また、食品Bは、生産者Bが生産した食品であり、賞味期限が2022年10月31日、消費期限が2023年1月31日、定価が1200円の食品である。
更に、食品Cは食品Aと同一の食品であるものの、食品Cは賞味期限を徒過した食品(賞味期限切れの食品)である。詳細には、食品Cは、生産者Aが生産した食品であり、賞味期限が2022年4月20日、消費期限が2022年8月20日、定価が1000円の食品である。
また、図1で示す食品製品の販売システム1は、インターネット2を介して、食品製品を購入した消費者(購入者)が利用する購入者端末3A、食品製品の生産者(具体的には、生産者A、生産者B)が利用する生産者端末3B、食品製品の購入を希望する消費者(購入予定者)が利用する消費者端末3Cと、各種情報をやり取り可能に構成されている。
また、食品製品の販売システム1は、食品情報記録手段4A、4B、4Cと、食品情報確認手段5と、価格算出手段6と、情報出力手段7を有する。
ここで、食品情報記録手段4Aは、少なくとも、食品A(食品製品の一例)の名称の情報4Aaと、食品Aの在庫数の情報4Abと、食品Aの賞味期限の情報4Acと、食品Aの消費期限の情報4Adと、食品Aの価格(定価)の情報4Aeと、食品Aの購入者の情報4Afと、食品Aを購入した購入者による食品Aの保有数(換言すると、購入者が購入したものの、未だ消費していない食品Aの数)の情報4Agと、食品Aの生産者の情報4Ahと、を記録可能に構成されている。
即ち、図2で示す様に、食品Aについて、管理番号(No)、名称、賞味期限、消費期限、価格、購入者、生産者、状況の情報が記録されている。
なお、「管理番号」「名称」「賞味期限」「消費期限」「価格」「生産者」の情報は、食品Aの販売前から記録されている。一方で、「購入者」は、食品製品の販売システム1が食品Aを提供(販売)した際に、その購入者の情報を記録する。また、食品Aを提供(販売)した際には、「状況」に「保有中」と記録する。その後、食品Aを使用(消費)した際に、購入者自身が購入者端末3Aを通じて、「状況」を「使用済み」と修正(記録)する。
図2では、食品Aに「A-1」~「A-10」といった管理番号を付しており、名称として「食品A」、賞味期限として「2022/5/31」、消費期限として「2022/9/30」、価格として「1000円」、生産者として「生産者A」といった情報が記録されている。
更に、管理番号「A-1」「A-2」が付された食品Aの購入者として「購入者A」、管理番号「A-3」が付された食品Aの購入者として「購入者B」、管理番号「A-4」「A-5」が付された食品Aの購入者として「購入者C」といった情報が記録されている。
また、管理番号「A-1」「A-3」が付された食品Aの状況として「使用済み」、管理番号「A-2」「A-4」「A-5」が付された食品Aの状況として「保有中」といった情報が記録されている(即ち、管理番号「A-1」が付された食品Aは、購入者Aが購入者端末3Aを通じて「使用済み」と記録し、管理番号「A-3」が付された食品Aは、購入者Bが購入者端末3Aを通じて「使用済み」と記録したことを意味している)。
なお、図2では食品Aの在庫数が数字としては明記されていないが、購入者の情報が記録されていない食品A(管理番号「A-6」~「A-10」が付された食品A)が未販売であることを意味しており、在庫数は「5」ということになる。
また、図2では食品Aの保有数が数字としては明記されていないが、状況が「保有中」となっている食品Aの数量が相当するため、保有数は「3」ということになる。
また、食品情報記録手段4Bは、少なくとも、食品B(食品製品の一例)の名称の情報4Baと、食品Bの在庫数の情報4Bbと、食品Bの賞味期限の情報4Bcと、食品Bの消費期限の情報4Bdと、食品Bの価格(定価)の情報4Beと、食品Bの購入者の情報4Bfと、食品Bを購入した購入者による食品Bの保有数(換言すると、購入者が購入したものの、未だ消費していない食品Bの数)の情報4Bgと、食品Bの生産者の情報4Bhと、を記録可能に構成されている。
即ち、図3で示す様に、食品Bについて、管理番号(No)、名称、賞味期限、消費期限、価格、購入者、生産者、状況の情報が記録されている。
なお、「管理番号」「名称」「賞味期限」「消費期限」「価格」「生産者」の情報は、食品Bの販売前から記録されている。一方で、「購入者」は、食品製品の販売システム1が食品Bを提供(販売)した際に、その購入者の情報を記録する。また、食品Bを提供(販売)した際には、「状況」に「保有中」と記録する。その後、食品Bを使用(消費)した際に、購入者自身が購入者端末3Aを通じて、「状況」を「使用済み」と修正(記録)する。
図3では、食品Bに「B-1」~「B-10」といった管理番号を付しており、名称として「食品B」、賞味期限として「2022/10/31」、消費期限として「2023/1/31」、価格として「1200円」、生産者として「生産者B」といった情報が記録されている。
更に、管理番号「B-1」が付された食品Bの購入者として「購入者A」、管理番号「B-2」「B-3」が付された食品Bの購入者として「購入者B」、管理番号「B-4」「B-5」が付された食品Bの購入者として「購入者D」といった情報が記録されている。
また、管理番号「B-1」「B-2」「B-3」が付された食品Bの状況として「使用済み」、管理番号「B-4」「B-5」が付された食品Bの状況として「保有中」といった情報が記録されている(即ち、管理番号「B-1」が付された食品Bは、購入者Aが購入者端末3Aを通じて「使用済み」と記録し、管理番号「B-2」「B-3」が付された食品Bは、購入者Bが購入者端末3Aを通じて「使用済み」と記録したことを意味している)。
なお、図3では食品Bの在庫数が数字としては明記されていないが、購入者の情報が記録されていない食品B(管理番号「B-6」~「B-10」が付された食品B)が未販売であることを意味しており、在庫数は「5」ということになる。
また、図3では食品Bの保有数が数字としては明記されていないが、状況が「保有中」となっている食品Bの数量が相当するため、保有数は「2」ということになる。
更に、食品情報記録手段4Cは、少なくとも、食品C(食品製品の一例)の名称の情報4Caと、食品Cの在庫数の情報4Cbと、食品Cの賞味期限の情報4Ccと、食品Cの消費期限の情報4Cdと、食品Cの価格(定価)の情報4Ceと、食品Cの購入者の情報4Cfと、食品Cを購入した購入者による食品Cの保有数(換言すると、購入者が購入したものの、未だ消費していない食品Cの数)の情報4Cgと、食品Cの生産者の情報4Chと、を記録可能に構成されている。
即ち、図4で示す様に、食品Cについて、管理番号(No)、名称、賞味期限、消費期限、価格、購入者、生産者、状況の情報が記録されている。
なお、「管理番号」「名称」「賞味期限」「消費期限」「価格」「生産者」の情報は、食品Cの販売前から記録されている。一方で、「購入者」は、食品製品の販売システム1が食品Cを提供(販売)した際に、その購入者の情報を記録する。また、食品Cを提供(販売)した際には、「状況」に「保有中」と記録する。その後、食品Cを使用(消費)した際に、購入者自身が購入者端末3Aを通じて、「状況」を「使用済み」と修正(記録)する。
図4では、食品Cに「C-1」~「C-10」といった管理番号を付しており、名称として「食品C」、賞味期限として「2022/4/20」、消費期限として「2022/8/20」、価格として「1000円」、生産者として「生産者A」といった情報が記録されている。
更に、管理番号「C-1」「C-2」が付された食品Cの購入者として「購入者C」、管理番号「C-3」が付された食品Cの購入者として「購入者D」といった情報が記録されている。
また、管理番号「C-1」「C-2」が付された食品Cの状況として「使用済み」、管理番号「C-3」が付された食品Cの状況として「保有中」といった情報が記録されている(即ち、管理番号「C-1」「C-2」が付された食品Cの状況として、購入者Cが購入者端末3Aを通じて「使用済み」と記録したことを意味している)。
なお、図4では食品Cの在庫数が数字としては明記されていないが、購入者の情報が記録されていない食品C(管理番号「C-4」~「C-10」が付された食品C)が未販売であることを意味しており、在庫数は「7」ということになる。
また、図4では食品Cの保有数が数字としては明記されていないが、状況が「保有中」となっている食品Cの数量が相当するため、保有数は「1」ということになる。
また、食品情報確認手段5、価格算出手段6、及び、情報出力手段7は、互いに協働して、各種情報を出力可能に構成されている。
以下では、
1.消費者が食品製品の販売価格の情報を求めた場合
2.食品製品の購入者が賞味期限や消費期限の情報を求めた場合
3.食品製品の生産者へ通知を発する場合
4.食品製品の購入者へ通知を発する場合
について説明を行う。
[1.消費者が食品製品の販売価格の情報を求めた場合]
消費者(ここでの消費者は、過去に食品製品を購入した消費者である購入者も含む)が食品製品の販売価格の情報を求めた場合には、食品情報確認手段5が、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された在庫数を確認する。
また、価格算出手段6が、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された価格の情報(4Ae、4Be、4Ce)と、賞味期限の情報(4Ac、4Bc、4Cc)に基づいて、食品製品の価格を算出する。
具体的には、消費者端末3C(若しくは、購入者端末3A)から、「食品Aの販売価格の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品Aの在庫数の情報4Abにアクセスして在庫数の確認を行う。
なお、食品情報確認手段5は、「食品Aの在庫数の情報4Ab」に加えて、「食品Aの消費期限の情報4Ad」の確認を行う。そして、食品Aの消費期限4Adを徒過している場合には、食品Aは在庫切れと判断する。
また、価格算出手段6は、「食品Aの賞味期限の情報4Acからの経過日数」と「食品Aの価格(定価)の情報4Ae」に応じて、食品Aの価格を算出する。
例えば、賞味期限が切れていない場合には1,000円(定価)、賞味期限を1日過ぎた場合には200円(定価の80%引き)、賞味期限を2日過ぎた場合には100円(定価の90%引き)、賞味期限を3日過ぎた場合には50円(定価の95%引き)、賞味期限を4日以上過ぎた場合には10円(定価の99%引き)といった具合である。
なお、「食品Aの賞味期限の情報4Acからの経過日数」とは、消費者が情報を求めた日を基準として(換言すると、価格算出手段6が価格を算出する日を基準として)、食品Aの賞味期限の情報4Acとの比較において算出する。本実施の形態の場合では、2022年4月21日時点を基準として、食品Aについては、賞味期限が切れていないために、食品Aの価格として、「1,000円」を算出することになる。
同様に、消費者端末3C(若しくは購入者端末3A)から、「食品Bの販売価格の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品Bの在庫数の情報4Bbにアクセスして在庫数の確認を行う。
なお、食品情報確認手段5は、「食品Bの在庫数の情報4Bb」に加えて、「食品Bの消費期限の情報4Bd」の確認を行う。そして、食品Bの消費期限4Bdを徒過している場合には、食品Bは在庫切れと判断する。
また、価格算出手段6は、「食品Bの賞味期限の情報4Bcからの経過日数」と「食品Bの価格(定価)の情報4Be」に応じて、食品Bの価格を算出する。
例えば、賞味期限が切れていない場合には1,200円(定価)、賞味期限を1日過ぎた場合には240円(定価の80%引き)、賞味期限を2日過ぎた場合には120円(定価の90%引き)、賞味期限を3日過ぎた場合には60円(定価の95%引き)、賞味期限を4日以上過ぎた場合には12円(定価の99%引き)といった具合である。
なお、「食品Bの賞味期限の情報4Bcからの経過日数」とは、消費者が情報を求めた日を基準として(換言すると、価格算出手段6が価格を算出する日を基準として)、食品Bの賞味期限の情報4Bcとの比較において算出する。本実施の形態の場合では、2022年4月21日時点を基準として、食品Bについては、賞味期限が切れていないために、食品Bの価格として、「1,200円」を算出することになる。
また同様に、消費者端末3C(若しくは購入者端末3A)から、「食品Cの販売価格の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品Cの在庫数の情報4Cbにアクセスして在庫数の確認を行う。
なお、食品情報確認手段5は、「食品Cの在庫数の情報4Cb」に加えて、「食品Cの消費期限の情報4Cd」の確認を行う。そして、食品Cの消費期限4Cdを徒過している場合には、食品Cは在庫切れと判断する。
また、価格算出手段6は、「食品Cの賞味期限の情報4Ccからの経過日数」と「食品Cの価格(定価)の情報4Ce」に応じて、食品Cの価格を算出する。
例えば、賞味期限が切れていない場合には1,000円(定価)、賞味期限を1日過ぎた場合には200円(定価の80%引き)、賞味期限を2日過ぎた場合には100円(定価の90%引き)、賞味期限を3日過ぎた場合には50円(定価の95%引き)、賞味期限を4日以上過ぎた場合には10円(定価の99%引き)といった具合である。
なお、「食品Cの賞味期限の情報4Ccからの経過日数」とは、消費者が情報を求めた日を基準として(換言すると、価格算出手段6が価格を算出する日を基準として)、食品Cの賞味期限の情報4Ccとの比較において算出する。本実施の形態の場合では、2022年4月21日時点を基準として、食品Cについては、「賞味期限から1日が経過している」ということになり、食品Cの価格として「200円」を算出することになる。
その後、価格算出手段6が算出した食品製品の価格について、情報出力手段7が消費者端末3C(若しくは購入者端末3A)に出力する。
なお、食品製品が在庫切れの場合には、情報出力手段7は、「食品製品の価格」に代えて、「食品製品が在庫切れである旨」を出力する。
ここで、本実施の形態では、2022年4月21日時点を基準として、説明を行っている。即ち、食品情報記録手段4A、4Bに賞味期限が到来していない食品の情報が記録され、食品情報記録手段4Cに賞味期限を徒過した食品の情報が記録されている場合を例に挙げて説明を行っている。
しかし、賞味期限が到来しているか否か(賞味期限を徒過したか否か)は、判断基準日によって変わることになるため、判断基準日を考慮の上、食品情報記録手段に記録された食品につき、賞味期限を徒過した食品であるか否かを判断することになる。
具体的には、その賞味期限が2022年8月31日である食品を食品Xとし、その賞味期限が2022年4月20日である食品を食品Yとすると、(1)2022年4月20日以前は、食品X及び食品Yのいずれも、「その賞味期限が到来していない食品」に該当し、(2)2022年4月21日~2022年8月31日は、食品Xが「その賞味期限が到来していない食品」に該当し、食品Yが「その賞味期限を徒過した食品」に該当し、(3)2022年9月1日以降は、食品X及び食品Yのいずれもが、「その賞味期限を徒過した食品」に該当することになる。
そのため、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録されている情報が変わらない場合(具体的には、食品A、食品B、食品Cの賞味期限の情報が変わらない場合)であっても、(1)(2)(3)といった判断基準日の違いによって、価格算出手段6による算出結果が異なり、情報出力手段7が出力する情報が変化することになる。
[2.食品製品の購入者が賞味期限や消費期限の情報を求めた場合]
[2-1.賞味期限の場合]
食品製品の購入者が購入商品の賞味期限の情報を求めた場合には、食品情報確認手段5が、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された賞味期限の情報(4Ac、4Bc、4Cc)を確認する。
具体的には、購入者端末3Aを介して購入者Aから、「食品製品の賞味期限の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、「食品製品の購入者の情報(4Af~4Cf)」と「食品A~食品Cの状況」にアクセスし、管理番号「A-2」が付された食品Aを購入者Aが保有していることの確認を行う。そして、食品Aの賞味期限の情報4Acにアクセスして賞味期限の確認を行う。
また、購入者端末3Aを介して購入者Bから、「食品製品の賞味期限の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、「食品製品の購入者の情報(4Af~4Cf)」と「食品A~食品Cの状況」にアクセスし、購入者Bについては、いずれの食品についても、保有していないことの確認を行う。
更に、購入者端末3Aを介して購入者Cから、「食品製品の賞味期限の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、「食品製品の購入者の情報(4Af~4Cf)」と「食品A~食品Cの状況」にアクセスし、管理番号「A-4」「A-5」が付された食品Aを購入者Cが保有していることの確認を行う。そして、食品Aの賞味期限の情報4Acにアクセスして賞味期限の確認を行う。
また、購入者端末3Aを介して購入者Dから、「食品製品の賞味期限の出力」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、「食品製品の購入者の情報(4Af~4Cf)」と「食品A~食品Cの状況」にアクセスし、管理番号「B-4」「B-5」が付された食品Bと、管理番号「C-3」が付された食品Cを購入者Dが保有していることの確認を行う。そして、食品Bの賞味期限の情報4Bcと、食品Cの賞味期限の情報4Ccにアクセスして賞味期限の確認を行う。
その後、食品情報確認手段5が確認した食品製品の賞味期限について、情報出力手段7が購入者端末3Aに出力する。
なお、「食品製品の賞味期限の出力」を求めた購入者が、食品製品を保有していない場合には、情報出力手段7は、「食品製品の賞味期限」に代えて、「食品製品を保有していない旨」を出力する。
[2-2.消費期限の場合]
食品製品の購入者が購入商品の消費期限の情報を求めた場合については、食品情報確認手段5が、賞味期限の情報(4Ac、4Bc、4Cc)に代えて、消費期限の情報(4Ad、4Bd、4Cd)を確認するという点を除き、[2-1.賞味期限の場合]と同様である。
[3.食品製品の生産者へ通知を発する場合]
食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された食品の在庫数(4Ab~4Cb)が変化した場合、及び、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された食品の保有数(4Ag~4Cg)が変化した場合には、食品情報確認手段5が、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された「在庫数」と「保有数」を確認する。
具体的には、(1)食品製品(食品A~食品C)の販売により、食品の在庫数(4Ab~4Cb)が減った場合、(2)食品製品(食品A~食品C)の仕入れにより、食品の在庫数(4Ab~4Cb)が増えた場合、(3)購入者端末3Aを通じて、「状況」が「使用済み」と記録されることで、食品の保有数(4Ag~4Cg)が減った場合、などに確認を行う。
なお、食品製品(食品A~食品C)の販売により、「状況」に「保有中」と記録され、「保有中」が記録されることで、食品の保有数(4Ag~4Cg)が増えることになるが、同時に食品の在庫数(4Ab~4Cb)が減ることになるため、「食品の保有数(4Ag~4Cg)が増えた場合」は「食品の在庫数(4Ab~4Cb)が減った場合」と同じである。
そして、食品情報確認手段5により「在庫数」と「保有数」を確認した結果、在庫数と保有数の和(加算した値)が、所定の上限値を上回っている場合(例えば、加算した値が100以上である場合)には、情報出力手段7が、生産者端末3Bに情報を出力する。具体的には、「在庫数と保有数の和が上限値を上回ったために、生産を控えて欲しい旨」を出力する。
また、食品情報確認手段5により「在庫数」と「保有数」を確認した結果、在庫数と保有数の和(加算した値)が、所定の下限値を下回っている場合(例えば、加算した値が10未満である場合)には、情報出力手段7が、生産者の端末3Bに情報を出力する。具体的には、「在庫数と保有数の和が下限値を下回ったために、生産を再開して欲しい旨」を出力する。
なお、「在庫数と保有数の和が上限値を上回ったために、生産を控えて欲しい旨」や「在庫数と保有数の和が下限値を下回ったために、生産を再開して欲しい旨」に代えて、「在庫数」や「保有数」の情報を出力しても良いし、「在庫数と保有数の和が上限値を上回ったために、生産を控えて欲しい旨」や「在庫数と保有数の和が下限値を下回ったために、生産を再開して欲しい旨」に加えて、「在庫数」や「保有数」の情報を出力しても良い。
[4.食品製品の購入者へ通知を発する場合]
[4-1.重複購入の場合]
食品製品の購入希望者(ここでの購入希望者は、過去に食品製品を購入した消費者である購入者と、過去に食品製品を購入していない消費者の、双方を含む意味である)が、食品製品の販売システム1を通じて、食品製品の購入を行おうとした場合には、食品情報確認手段5が、食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された保有数の情報(4Ag~4Cg)を確認する。
具体的には、購入希望者から、「食品Aの購入」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品情報記録手段4Aの「食品Aの購入者の情報4Af」と「食品Aの状況」にアクセスし、購入希望者が食品Aを保有しているか否かの確認を行う。
例えば、購入希望者が購入者Aである場合には、管理番号「A-2」が付された食品Aを保有していることの確認を行う。
また、例えば、購入希望者が購入者Bである場合には、食品Aを保有していない(より詳しくは、管理番号「A-3」が付された食品Aを過去に購入したものの、既に使用済みである)ことの確認を行う。
更に、例えば、購入希望者が購入者Cである場合には、管理番号「A-4」「A-5」が付された食品Aを保有していることの確認を行う。
また、例えば、購入希望者が購入者Dである場合には、食品Aを保有していない(より詳しくは、食品Aを購入した記録が無い)ことの確認を行う。
なお、購入希望者が、食品情報記録手段4に購入者としての記録が無い消費者の場合には、食品Aを保有していないことの確認を行う。
同様に、購入希望者から、「食品Bの購入」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品情報記録手段4Bの「食品Bの購入者の情報4Bf」と「食品Bの状況」にアクセスし、購入希望者が食品Bを保有しているか否かの確認を行う。
例えば、購入希望者が購入者Aである場合には、食品Bを保有していない(より詳しくは、管理番号「B-1」が付された食品Bを過去に購入したものの、既に使用済みである)ことの確認を行う。
また、例えば、購入希望者が購入者Bである場合には、食品Bを保有していない(より詳しくは、管理番号「B-2」「B-3」が付された食品Bを過去に購入したものの、既に使用済みである)ことの確認を行う。
更に、例えば、購入希望者が購入者Cである場合には、食品Bを保有していない(より詳しくは、食品Bを購入した記録が無い)ことの確認を行う。
また、例えば、購入希望者が購入者Dである場合には、管理番号「B-4」「B-5」が付された食品Bを保有していることの確認を行う。
なお、購入希望者が、食品情報記録手段4に購入者としての記録が無い消費者の場合には、食品Bを保有していないことの確認を行う。
同様に、購入希望者から、「食品Cの購入」を希望する旨の情報を受信した場合には、食品情報確認手段5は、食品情報記録手段4Cの「食品Cの購入者の情報4Cf」と「食品Cの状況」にアクセスし、購入希望者が食品Cを保有しているか否かの確認を行う。
例えば、購入希望者が購入者Aや購入者Bである場合には、食品Cを保有していない(より詳しくは、食品Cを購入した記録が無い)ことの確認を行う。
また、例えば、購入希望者が購入者Cである場合には、食品Cを保有していない(より詳しくは、管理番号「C-1」「C-2」が付された食品Cを過去に購入したものの、既に使用済みである)ことの確認を行う。
更に、例えば、購入希望者が購入者Dである場合には、管理番号「C-3」が付された食品Cを保有していることの確認を行う。
なお、購入希望者が、食品情報記録手段4に購入者としての記録が無い消費者の場合には、食品Cを保有していないことの確認を行う。
そして、食品情報確認手段5による確認の結果、購入希望者が購入を希望する食品製品について、購入希望者が保有している場合には、情報出力手段7は、「購入を希望している食品については、現時点で保有している食品である」といった旨を購入者端末3Aに出力する。
なお、情報出力手段7による出力は、購入希望者に対する注意喚起であって、食品製品の販売を行わない、という趣旨ではない。そのため、「購入を希望している食品については、現時点で保有している食品である」ことを理解した上で、食品製品を購入しようとする購入希望者に対しては、食品製品の販売を行うことになる。
[4-2.期限通知の場合]
食品情報確認手段5は、定期的(例えば、1日に1回、2日に1回など)に食品情報記録手段4(4A~4C)に記録された賞味期限の情報(4Ac~4Cc)と消費期限の情報(4Ad~4Cd)を確認する。
具体的には、食品情報確認手段5は、定期的に、食品情報記録手段4(4A~4C)の「食品の購入者の情報(4Af~4Cf)」と「食品の状況」にアクセスし、購入者が保有している食品について、賞味期限の情報(4Ac~4Cc)と消費期限の情報(4Ad~4Cd)を確認する。
例えば、食品Aについては、管理番号「A-2」「A-4」「A-5」が付された食品Aにつき、購入者が保有しているために、賞味期限の情報4Acと消費期限の情報4Adを確認する。
また、例えば、食品Bについては、管理番号「B-4」「B-5」が付された食品Bにつき、購入者が保有しているために、賞味期限の情報4Bcと消費期限の情報4Bdを確認する。
更に、例えば、食品Cについては、管理番号「C-3」が付された食品Cにつき、購入者が保存しているために、賞味期限の情報4Ccと消費期限の情報4Cdを確認する。
そして、食品情報確認手段5による確認の結果、購入者が保有している食品について、賞味期限や消費期限が所定の日数を下回っている場合(例えば、30日を下回っている場合)には、情報出力手段7は、「保有している食品については、賞味期限や消費期限が迫っている」といった旨を購入者端末3Aに出力する。
例えば、食品Aについては、2022年5月1日(賞味期限まで残り30日)に、購入者Aや購入者Cに対して、「賞味期限まで残り30日である」と出力し、2022年8月31日(消費期限まで残り30日)に、購入者Aや購入者Cに対して、「消費期限まで残り30日である」と出力する、といった具合である。
また、例えば、食品Bについては、2022年10月1日(賞味期限まで残り30日)に、購入者Dに対して、「賞味期限まで残り30日である」と出力し、2023年1月1日(消費期限まで残り30日)に、購入者Dに対して、「消費期限まで残り30日である」と出力する、といった具合である。
更に、例えば、食品Cについては、2022年7月21日(消費期限まで残り30日)に、購入者Dに対して、「消費期限まで残り30日である」と出力する、といった具合である。なお、食品Cについては、既に賞味期限を徒過した食品であるために、賞味期限に関する出力は行われない。
[効果]
上記した本発明を適用した食品製品の販売システム1では、食品製品(食品A~食品C)が適正範囲(実施の形態の例では、在庫数と保有数の和が10以上99以下の数)となるように、生産者に通知を行うことにより、過剰生産を抑止することができ、結果として、食品ロスの低減を実現することができる。
また、本発明を適用した食品製品の販売システム1では、購入者自身が保有している食品製品について、重複して購入しようとした購入者に対して、注意喚起を行うことにより、意図しない重複購入を抑止することができ、結果として、食品ロスの低減を実現することができる。
更に、本発明を適用した食品製品の販売システム1では、賞味期限や消費期限が迫っている場合(例えば、30日を下回っている場合)に、食品を保有している購入者に注意喚起を行うことにより、食品の期限切れ(賞味期限切れ、消費期限切れ)を抑止することができ、結果として、食品ロスの低減を実現することができる。
また、本発明を適用した食品製品の販売システム1では、賞味期限からの経過日数に応じて価格を算出し、賞味期限切れの食品製品の価格が安価に設定されることになり、消費期限切れの食品製品について、消費者の購買意欲を喚起することができる。その結果として、食品ロスの低減を実現することができる。
[変形例1]
上記した実施の形態では、「在庫数と保有数の和」を基準として、情報出力手段7が通知を発する場合を例に挙げて説明を行っているが、食品製品の売れやすさ(食品製品の売れ行き)に密接に関連した通知を発することができれば充分であり、必ずしも「在庫数と保有数の和」を基準とする必要は無い。
例えば、在庫数と保有数のそれぞれに基準値を設けて(在庫数の上限値100、在庫数の下限値10、保有数の上限値30、保有数の下限値15など)、双方の基準値を上回った場合や、双方の下限値を下回った場合に通知を発するといった態様でも良い。
[変形例2]
また、上記した実施の形態では、「重複して食品製品を購入しようとした場合」と「賞味期限や消費期限が迫っている場合」のいずれの場合にも、購入者に注意喚起を行う場合を例に挙げて説明を行っているが、いずれか一方のみの注意喚起を行うといった態様であっても良い。
即ち、食品の状況を記録しようという購入者のインセンティブを高めるために、購入者にとって有益な情報を送信することができれば充分であって、必ずしも「重複して食品製品を購入しようとした場合」と「賞味期限や消費期限が迫っている場合」の双方で注意喚起を行う必要は無く、いずれか一方で注意喚起を行っても良い。
1 食品製品の販売システム
2 インターネット
3A 購入者端末
3B 生産者端末
3C 消費者端末
4A 食品情報記録手段
4B 食品情報記録手段
4C 食品情報記録手段
5 食品情報確認手段
6 価格算出手段
7 情報出力手段

Claims (7)

  1. 所定の食品を販売するための食品製品の販売システムであって、
    前記食品の在庫数の情報と、前記食品の賞味期限若しくは消費期限のいずれかである所定期限の情報と、前記食品の購入者の情報と、前記購入者の端末から入力可能な前記購入者が保有している前記食品の数量である保有数の情報と、前記食品の生産者の情報と、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
    前記食品情報記録手段に記録された前記食品の在庫数の情報と、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報と、に基づいて、前記食品の生産者の端末に所定の通知を発する通知手段と、
    前記食品情報記録手段に記録された情報を確認し、前記購入者が保有している前記食品の前記所定期限までの日数が所定の日数を下回っている場合に、所定の情報を前記購入者の端末に出力する出力手段と、を備える
    食品製品の販売システム。
  2. 前記出力手段は、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報を確認し、前記購入者が、自身が保有している前記食品を重複して購入しようとした場合に、所定の情報を前記購入者の端末に出力する
    請求項1に記載の食品製品の販売システム。
  3. 所定の食品を販売するための食品製品の販売システムであって、
    前記食品の在庫数の情報と、前記食品の賞味期限若しくは消費期限のいずれかである所定期限の情報と、前記食品の購入者の情報と、前記購入者の端末から入力可能な前記購入者が保有している前記食品の数量である保有数の情報と、前記食品の生産者の情報と、を含む食品情報を記録する食品情報記録手段と、
    前記食品情報記録手段に記録された前記食品の在庫数の情報と、前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報と、に基づいて、前記食品の生産者の端末に所定の通知を発する通知手段と、
    前記食品情報記録手段に記録された前記保有数の情報を確認し、前記購入者が、自身が保有している前記食品を重複して購入しようとした場合に、所定の情報を前記購入者の端末に出力する出力手段と、を備える
    食品製品の販売システム。
  4. 前記通知手段は、前記食品情報記録手段に記録された情報を確認し、前記食品の在庫数と前記食品の保有数の和が所定の数よりも多い場合、若しくは、前記食品の在庫数と前記食品の保有数の和が所定の数よりも少ない場合に、前記食品の生産者の端末に所定の通知を発する
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の食品製品の販売システム。
  5. 前記通知手段は、前記食品情報記録手段に記録された在庫数の情報、若しくは、前記食品情報記録手段に記録された保有数の情報が変化したことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された情報を確認する
    請求項4に記載の食品製品の販売システム。
  6. 前記出力手段は、前記購入者の端末から、同購入者が保有している前記食品の前記所定期限の情報の出力を希望する旨を受け付けたことを条件として、前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報を確認し、前記購入者の端末に前記所定期限の情報を出力する
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の食品製品の販売システム。
  7. 前記食品情報記録手段に記録された前記所定期限の情報に基づいて、前記食品の価格を算出する価格算出手段を備え、
    前記出力手段は、前記価格算出手段が算出した前記食品の価格を、消費者の端末に出力する
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の食品製品の販売システム。
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