以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順、または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1は、ユーザ間のコミュニケーションと交流を円滑にする強化機能を提供する。より具体的には、技術的な方法で視聴者やストリーマーを楽しませるものである。
悪質なコメントに対しては、アカウント単位で禁止する方法と、コメント単位で禁止する方法の2つがある。アカウント単位で禁止する場合、悪質ユーザのアカウントを悪質ユーザリストに記載する。リストアップされたユーザは、ライブストリーミングで一切コメントすることができなくなる。この場合、リストアップされたユーザは、自分がアクセス禁止されたことを容易に認識できるため、アクセス禁止から逃れるために新しいアカウントを作成することができる。そのため、アカウント単位でのアクセス禁止は効果が低い。
コメント単位で禁止する場合、システムがライブストリーミングの視聴者からの各コメントを監視する。システムは悪質と判断されたコメントを禁止する。禁止方法には、警告メッセージでの置き換えと、透過的な禁止がある。置き換えの場合、どの単語が禁止に関係しているのかについて、悪意のあるユーザが試行錯誤を繰り返すことで容易に判断することができるため、禁止を回避して悪質なコメントを送信することができる。不審なコメントが常に「透過的」であるシナリオ、つまり送信者はコメントをそのまま見ることができ、他のユーザやストリーマーはコメントを見ることができないようにされた場合、悪意のあるユーザは自分のコメントが禁止されていることに気づかない可能性が高い。したがって、透過的な禁止は、そういった悪意のあるユーザに対して有効である。
しかし、一般ユーザが偶然悪質な言葉をコメントに入れてしまった場合、そのコメントは悪質な言葉であると判断され、透過的になる。そうすると、ライブストリーミング中の一般ユーザとストリーマー間のコミュニケーションがおかしくなる。一般ユーザは自分のコメントがストリーマーに伝達されたと思っているのに対し、実のところストリーマーはコメントを受信していないため、両者の間に認識の違いが生じる。このように、悪質なコメントに対処するための先行技術の方法はいずれも最適ではない。
本開示の一部の実施態様においては、2段階のプロセスが導入される。一部の実施態様において、当該システムは、ライブストリーミングの視聴者が入力した各コメントを監視する。システムが不審なコメントあるいは禁止すべきコメントと判断した場合、当該システムは悪意のあるユーザのIDが格納されたリストを参照する。当該リストに当該不審なコメントの送信者のIDが含まれていない場合、当該システムは当該不審なコメントを既定の警告メッセージで置き換える。当該警告メッセージは、当該送信者に表示される。当該IDが当該リストに含まれている場合、当該システムは当該送信者に元の不審なコメントをそのまま表示し、他の視聴者や当該ストリーマーに当該不審なコメントは表示されない。これにより、悪意のあるユーザは自分のコメントが禁止されていることに気づかず、一般ユーザは自分のコメントが表示されていないことに気づく可能性が高くなる。
図1に本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図を示す。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングストリーマー(ライブ配信者またはストリーマーとも呼ばれる)LVと視聴者(観衆とも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで相互交流するためのライブストリーミングサービスを提供する。図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含むことができる。当該ユーザ端末20はストリーマー、当該ユーザ端末30は視聴者であってもよい。一部の実施態様において、当該ストリーマーと視聴者はユーザと呼ばれてもよい。当該サーバ10は、ネットワークNWを介して接続された、1または複数の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などの携帯端末や、デスクトップPCなどの据置型コンピュータであってもよい。当該サーバ10、ユーザ端末20、ユーザ端末30は、任意の種類の有線または無線ネットワークNWにより通信可能に接続されてもよい。
当該ライブストリーミングシステム1には、当該ストリーマーLV、当該視聴者AU、当該サーバ10を提供するアプリプロバイダー(図示せず)が関与する。当該ストリーマーLVは、自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームストリーミングなどのコンテンツを自身のユーザ端末20で収録して当該サーバ10にアップロードし、リアルタイムでコンテンツを配信する者となることができる。一部の実施態様において、当該ストリーマーLVは、当該ライブストリーミングを介して当該視聴者AUと交流することができる。
当該アプリプロバイダーは、当該サーバ10においてライブストリーミングされるコンテンツのためのプラットフォームを提供することができる。一部の実施態様において、当該アプリプロバイダーは、当該ストリーマーLVと当該視聴者AU間のリアルタイム通信を管理するメディアまたはマネージャーであってもよい。当該視聴者AUは、当該ユーザ端末30により当該プラットフォームにアクセスし、自身が視聴したいコンテンツを選択して視聴することができる。当該視聴者AUは、当該ユーザ端末30により、当該ストリーマーに対してメッセージを送信したり、コメントしたり、応援したりなど、当該ストリーマーと交流するための操作を行うことができる。当該コンテンツを提供する当該ストリーマーは、当該メッセージや応援に応答することができる。当該ストリーマーの応答は、映像及び(または)音声などにより当該視聴者AUに送信することができる。従って、当該ストリーマーと視聴者間の相互通信を達成することができる。
本明細書でいう「ライブストリーミング」とは、当該ストリーマーLVが当該ユーザ端末20により記録したコンテンツを、当該視聴者AUが当該ユーザ端末30を介して実質的に再生・視聴することを可能にする、データ伝送を指すことができる。一部の実施態様において、「ライブストリーミング」は、上述のデータ伝送により実現されるストリーミングを指すこともある。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real―Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、MPEG DASHなど、公知の技術によって実現することができる。当該ライブストリーミングは、さらに、当該ストリーマーがコンテンツを記録している間、当該視聴者AUが特定の遅延をもって当該コンテンツを再生または視聴することができる、実施形態を含んでもよい。当該遅延の程度については、少なくとも当該ストリーマーLVと当該視聴者AUがコミュニケーションを行うことができる程度に小さいことが望ましい。ただし、ライブストリーミングは、いわゆるオンデマンド配信とは異なる。より具体的に、当該オンデマンド配信とは、当該コンテンツを記録したすべてのデータをサーバに格納し、ユーザの要求に応じてランダムなタイミングで当該サーバから当該ユーザにデータを提供することを指してもよい。
本明細書における「ストリーミングデータ」とは、画像データや音声データを含むデータを指すことができる。より具体的に、当該画像データ(ビデオデータと呼んでもよい)は、当該ユーザ端末20と30の画像キャプチャ機能によって生成されてもよい。当該音声データ(オーディオデータと呼んでもよい)は、当該ユーザ端末20と30の音声入力機能により生成されてもよい。当該ストリーミングデータを当該ユーザ端末20、30で再生し、ユーザに関するコンテンツを視聴できるようにしてもよい。一部の実施態様において、当該ストリーマーの当該ユーザ端末でストリーミングデータが生成されてから、当該視聴者の当該ユーザ端末で再生されるまでの間、圧縮、拡張、エンコード、デコード、トランスコードなど、データの形式、サイズ、規格を変更する処理が想定される。このような処理の前と後、当該コンテンツ(映像や音声)は実質的に変更されず、このため、本開示の現在の実施態様においては、処理される前のストリーミングデータと処理された後のストリーミングデータは同じであると説明される。つまり、当該ストリーマーの当該ユーザ端末により生成された当該ストリーミングデータが、当該サーバ10を介して当該視聴者の当該ユーザ端末で再生される場合、当該ストリーマーの当該ユーザ端末で生成された当該ストリーミングデータ、当該サーバ10を通過した当該ストリーミングデータ、そして当該視聴者の当該ユーザ端末が受信して再生する当該ストリーミングデータは、すべて同じストリーミングデータである。
図1に示すように、ストリーマーLVはライブストリーミングを提供する。当該ストリーマーのユーザ端末20は、当該ストリーマーの映像及び(または)音声を記録することにより、ストリーミングデータを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。同時に、当該ユーザ端末20は映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイ上に表示し、当該ストリーマーLVのストリーミングコンテンツをチェックすることができる。
当該ストリーマーのライブストリーミングの提供をプラットフォームに要求するユーザ端末30a、30bの視聴者AU1、AU2は、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに対応するストリーミングデータを受信し、受信したストリーミングデータを再生してディスプレイ上に映像VD1、VD2を表示し、スピーカーなどから音声を出力することができる。当該ユーザ端末30a、30b上にそれぞれ表示される当該映像VD1、VD2は、当該ストリーマーLVの当該ユーザ端末により記録された当該映像と実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bから出力される当該音声は、当該ストリーマーLVの当該ユーザ端末により記録された当該音声と実質的に同じである。
当該ストリーマーの当該ユーザ端末20での記録は、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでのストリーミングデータの再生と同時であってもよい。当該視聴者AU1が当該ストリーマーLVのコンテンツに関するメッセージを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は、当該メッセージを当該ストリーマーの当該ユーザ端末20にリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bにもそれぞれ表示する。当該ストリーマーLVが当該メッセージに応答した場合、当該応答を当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bからテキスト、画像、映像、または音声として出力し、当該ストリーマーLVと当該視聴者AU1、AU2のコミュニケーションを実現することができる。従って、当該ライブストリーミングシステムは、双方向通信のライブストリーミングを実現することができる。
図2は、本開示の実施態様に基づく、図1に示すユーザ端末20の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末30は、当該ユーザ端末20と同様の機能と構成を有する。本明細書のブロック図に描かれているブロックは、コンピュータのCPUなどのデバイスや機械部品などのハードウェア、およびこれらの要素の連携によって実施される機能ブロックを表現する、コンピュータプログラムなどのソフトウェアで実施される。したがって、機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な態様で実装され得ることが、当業者には理解されよう。
当該ストリーマーLVと視聴者AUは、ネットワークNWを介して、ダウンロードサイトから本開示のライブストリーミングアプリケーション(ライブストリーミングアプリ)を当該ユーザ端末20と30にダウンロードしてインストールすることができる。または、当該ライブストリーミングアプリは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ユーザ端末20と30によるライブストリーミングの実行により、当該ユーザ端末20と30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、複数の機能を実現することができる。当該ユーザ端末20と30(より具体的に、CPUなどのプロセッサ)による当該ライブストリーミングアプリの実行により実現される当該機能は、当該ユーザ端末20と30の機能として以下で説明される。当該機能は基本的に、当該ライブストリーミングアプリが当該ユーザ端末20と30に実現させる機能である。一部の実施態様において、これらの機能は、ネットワークNWを介して当該サーバ10から当該ユーザ端末20と30のウェブブラウザに送信し、当該ウェブブラウザのコンピュータプログラムにより実行されることにより実現されてもよい。当該コンピュータプログラムは、HTML(Hyper Text Markup Language)などのプログラミング言語で書かれていてもよい。
当該ユーザ端末20は、ストリーミングユニット100と視聴ユニット200を含む。一部の実施態様において、当該ストリーミングユニット100は、ユーザのオーディオ及び(または)ビデオデータを記録し、当該サーバ10に送信するストリーミングデータを生成するように構成される。当該視聴ユニット200は、サーバ10からストリーミングデータを受信し、再生するように構成される。一部の実施態様において、ユーザは、ブロードキャスト時に当該ストリーミングユニット100を作動させる、またはストリーミングを視聴するときに当該視聴ユニット200を作動させることができる。一部の実施態様において、当該ストリーミングユニット100を作動させる当該ユーザ端末は、ストリーマーと呼ぶことができ、またはストリーミングデータを生成する当該ユーザ端末と呼ぶことができる。当該視聴ユニット200を作動させる当該ユーザ端末は、視聴者と呼ぶことができ、または当該ストリーミングデータを再生する当該ユーザ端末と呼ぶことができる。
当該ストリーミングユニット100は、ビデオコントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、配信ユニット106と、UIコントロールユニット108を含むことができる。当該ビデオコントロールユニット102は、カメラ(図示せず)に接続されてもよく、当該映像は当該カメラにより制御される。当該ビデオコントロールユニット102は、当該カメラから当該ビデオデータを取得することができる。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図示せず)に接続されてもよく、音声は当該マイクにより制御される。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得することができる。
当該配信ユニット106は、当該ビデオコントロールユニット102からのビデオデータと、当該オーディオコントロールユニット104からのオーディオデータを含むストリーミングデータを受信し、ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。一部の実施態様において、当該配信ユニット106は当該ストリーミングデータをリアルタイムで送信する。つまり、当該ビデオコントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104からの当該ストリーミングデータの生成と、当該配信ユニット106の配信は同時に実行される。
当該UIコントロールユニット108は、当該ストリーマーのUIを制御する。当該UIコントロールユニット108はディスプレイ(図示しない)に接続され、当該配信ユニット106が当該ストリーミングデータを送信し、再生して、当該ディスプレイ上に表示する相手に対して当該ストリーミングデータを生成するように構成される。当該UIコントロールユニット108は、操作するオブジェクトまたは指示を受けるオブジェクトをディスプレイ上に表示し、ストリーマーからのタップ入力を受け付けるように構成される。
当該視聴ユニット200は、UIコントロールユニット202と、レンダリングユニット204と、入力送信ユニット206を含んでもよい。当該視聴ユニット200は、ネットワークNWを介してサーバ10からストリーミングデータを受信するように構成される。当該UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該UIコントロールユニット202は、ディスプレイ(図示せず)及び(または)スピーカー(図示せず)に接続され、当該ストリーミングデータを再生することにより、当該ディスプレイ上に映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力するように構成される。一部の実施態様において、当該ディスプレイ上に映像を出力し、当該スピーカーから音声を出力することを「ストリーミングデータを再生する」ことと呼ぶことができる。当該UIコントロールユニット202は、タッチパネルやキーボード、ディスプレイなどの入力ユニットに接続され、ユーザからの入力を取得することができる。
当該レンダリングユニット204は、当該サーバ10からのストリーミングデータと、フレーム画像とをレンダリングするように構成されてもよい。当該フレーム画像は、当該ユーザからの入力、視聴者により入力されたメッセージ、当該サーバ10から受信したデータを受信するためのユーザインターフェイスオブジェクトを含んでもよい。当該入力送信ユニット206は、当該UIコントロールユニット202から当該ユーザ入力を受信し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信するように構成される。
一部の実施態様において、当該ユーザ入力は、ライブ配信の選択、メッセージの入力、贈り物の送信、ユーザのフォローまたはフォロー解除、イベントでの投票、ゲームなど、当該ユーザ端末の画面上のオブジェクトをクリックすることであってもよい。例えば、当該入力送信ユニット206は、視聴者の当該ユーザ端末がストリーマーに贈り物を送るために画面上の贈り物オブジェクトをクリックした場合に、贈り物情報を生成し、インターネットNWを介して当該サーバ10に送信してもよい。
図3は、本開示の一部の実施態様に基づくサーバ10のブロック図である。当該サーバ10は、ストリーミング情報ユニット302と、中継ユニット304と、モニタリングユニット306と、ストリームDB320と、ユーザDB322と、悪質ユーザDB324と、キーワードルックアップテーブル330と、表示ルックアップテーブル332と、を含んでもよい。
当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ネットワークNWを介して当該ストリーマーの当該ユーザ端末20からライブストリーミングの要求を受信する。要求を受信すると、当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ライブストリーミングの情報を当該ストリームDB320に登録する。一部の実施態様において、当該ライブストリーミングの情報は、当該ライブストリーミングのストリームID及び(または)当該ライブストリーミングに対応する当該ストリーマーのストリーマーIDであってもよい。
当該視聴者から当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200から当該ライブストリーミングの当該情報の提供要求を受信すると、当該ストリーミング情報ユニット302は当該ストリームDB320を参照し、利用可能なライブストリーミングのリストを生成する。
その後当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末30に当該リストを送信する。当該ユーザ端末30の当該UIコントロールユニット202は、当該リストに基づいてライブストリーミング選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に当該リストを表示する。
当該ユーザ端末30の当該入力送信ユニット206は、当該ライブストリーミング選択画面上での当該視聴者によるライブストリーミングの選択を受信すると、選択された当該ライブストリーミングの当該ストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークを介して当該サーバ10に送信する。当該ストリーミング情報ユニット302は、当該配信要求で当該ストリームIDにより指定された当該ライブストリーミングの当該ユーザ端末30に対する提供を開始することができる。当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ストリームDB320を更新し、当該ユーザ端末30の当該視聴者の視聴者IDを当該ストリームIDの当該ストリーマーIDに追加することができる。
当該中継ユニット304は、当該ストリーミング情報ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、当該ストリーマーの当該ユーザ端末20から、当該視聴者の当該ユーザ端末30へのライブストリーミングの送信を中継することができる。当該中継ユニット304は、ストリーミングデータの再生中に、当該視聴者からのユーザ入力を示す信号を当該入力送信ユニット206から受信することができる。当該ユーザ入力を示す当該信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されるオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよい。
当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリーミングを配信するストリーマーのストリーマーID、及び当該オブジェクトにより指定されるオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物などである場合、当該オブジェクトIDは、贈り物IDなどであってもよい。同様に、当該中継ユニット304は、ストリーミングデータの再生中に、当該ユーザ端末20の当該ストリーミングユニット100から、例えば当該オブジェクト指定信号など、当該ストリーマーのユーザ入力を示す信号を受信することができる。
当該モニタリングユニット306は、当該ユーザ端末のユーザがプラットフォームで行う動作、行動、または操作を監視するように構成される。当該ユーザが当該プラットフォーム上で当該操作を行い、その操作が当該ユーザ端末から当該サーバ10に送信され、実現されてもよい。当該モニタリングユニット306は、当該ユーザ端末からの当該操作を監視し、当該プラットフォームにおいて違反がないかどうかを確認してもよい。
いくつかの実施形態において、当該操作は、当該ユーザが当該プラットフォーム上で実行し得る任意の可能な操作であってもよい。例えば、当該操作は、メッセージング、コメント、贈り物、ゲーム等であってもよい。一部の実施態様において、当該ユーザは当該ライブストリーミングルームでメッセージを送信することができ、当該メッセージにアプリまたはプラットフォームの規則を遵守していないキーワードが含まれる場合がある(例えば、ライブストリーミングプラットフォームのオペレータが関心を持つ、または好む等)。なお、当該規則は、アプリまたはプラットフォームの提供者が柔軟に決定してもよく、アプリまたはプラットフォームの提供者は、当該ユーザがアカウント登録する際などに、当該ユーザ端末の当該ユーザから合意を得てもよい。
当該モニタリングユニット306は、当該キーワードルックアップテーブル330に従い、メッセージを監視してもよい。より具体的に、当該モニタリングユニット306は当該キーワードルックアップテーブル330を調べ、当該メッセージに不適切な内容がないかチェックしてもよい。例えば、当該視聴者は、当該ストリーマーと交流するために、「元気ですか」というメッセージを送信してもよい。当該メッセージ中にキーワードが検出されない場合、当該サーバ10は、当該ストリーマーと他のユーザに当該メッセージを送信し、交流を実現することができる。一部の実施態様において、プラットフォームでの侮辱的な言葉は常に違反とみなされる。視聴者が当該ストリーミングルームで「クソ」、「死ね」、「お前はブスだ」というメッセージを送信した場合、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザ端末からメッセージの違反を検出してもよい。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザのアカウント、端末またはデバイスをミュート、アクセス禁止または凍結してもよい。例えば、当該ユーザは、当該視聴者がミュートされており、当該ライブストリーミングルームでメッセージを送信できなかったことを示すメッセージを受信してもよい。一部の実施態様において、ミュートされている当該ユーザは、当該ライブストリーミングルームでメッセージを送信できない。一部の実施態様において、ミュートされている当該ユーザは、メッセージを送信できるが、当該メッセージは当該ストリーマーや他のユーザに送信されない。
一部の実施態様において、ユーザがミュートされている場合、当該ユーザはミュートされているという情報に関連する通知を、例えば、当該ユーザがライブストリーミングルームに最初に入室するとき、または最初のメッセージを送信するときに受信してもよい。一部の実施態様において、当該ユーザは、当該通知が消えた後もメッセージを入力し、送信してもよい。しかし、当該メッセージは、当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示されるのみで、当該ストリーマーおよび他のユーザには送信されなくてもよい。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換え、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該テンプレートメッセージを表示させてもよい。例えば、当該テンプレートメッセージは、「このメッセージには誹謗中傷の言葉があります」等、当該メッセージに不適切な言葉があることを示すメッセージであってもよい。本実施態様によれば、誤って誹謗中傷の言葉を含むメッセージを送信した当該ユーザが通知を受けることができ、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該キーワードを記号に置き換えるだけで、当該ユーザの当該ユーザ端末30にメッセージを表示させてもよい。例えば、ユーザが「お前はクソだ」というメッセージを送信した場合、「クソ」を「**」に置き換えて、「お前は**だ」というメッセージを当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示させてもよい。
ライブストリーミングプラットフォーム内では、当該ストリーマーが視聴者を応援するパフォーマンスをしたり、当該視聴者が当該ストリーマーを支援するために贈り物を送ったりすることもある。当該贈り物は、当該ライブストリーミングプラットフォームにおいてポイントと引き換えに購入することができる電子データである。ここで、当該ポイントとは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。当該ポイントは、アプリまたはプラットフォームプロバイダーが提供する通常の手段を通じて、当該ユーザが購入することができる。
しかし、一部のユーザは、不正な手段で安価なポイントを入手し、ライブストリーミングルームでその不正ポイントを販売するメッセージを送信することがある。当該メッセージは、例えば、「安いポイントについてはお問い合わせください」等であってもよい。ここで、当該不正な手段とは、当該アプリやプラットフォームプロバイダーによって提供されていない手段であり、当該不正ポイントとは、不正な手段からの当該ポイントであってもよい。したがって、不正ポイントの情報を含む当該メッセージは、常にプラットフォームにおける違反とみなされる。さらに、詐欺、個人情報の要求、検証されていないリンクなどの情報を含むメッセージも、プラットフォームにおける違反と見なされてもよい。
一部の実施態様において、ユーザが不正ポイントなどの不適切な内容を含むメッセージを送信した場合、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザの端末、アカウント、またはデバイスをミュート、禁止、または凍結してもよい。ただし、当該ユーザが全くメッセージを送れないと知った場合に、さらにアカウントを作成したり、他の端末を使用したりする可能性もある。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換え、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該テンプレートメッセージを表示させてもよい。しかし、特定のキーワードを回避するために、メッセージの文言を変えたり、他の似たような文言を試したりする可能性もある。
この種のユーザは、不正な利益を得るために、疑わしいメッセージを送信し、他のユーザにアカウントの追加を促したり、検証されていないリンクをクリックさせたりする。またそういったユーザは常に、当該ストリーマーや他のユーザと交流することなく、メッセージを送信する。一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示し、当該ストリーマーおよび当該ライブストリーミングルーム内の他のユーザに当該メッセージが送信されないようにしてもよい。本実施態様によれば、当該ユーザは、自分のメッセージがブロックまたは非表示にされていることに気づかないため、新しいアカウントを作成したり、他の類似の語句を継続的に試したりすることはないであろう。さらに、当該ストリーマーおよび他のユーザは、当該メッセージの影響を受けない可能性がある。したがって、当該プラットフォームの品質とユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
一部の実施態様において、当該メッセージ中のキーワードが検出された場合、当該モニタリングユニット306は、表示ルックアップテーブル332に基づき、当該メッセージの表示タイプを決定してもよい。つまり、当該モニタリングユニット306は、メッセージ中のキーワードが検出された場合、当該表示ルックアップテーブル332を調べて当該メッセージの表示タイプを決定してもよい。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該メッセージ中の当該キーワードに基づき、当該ユーザが所属するユーザグループを決定してもよい。例えば、当該ユーザが不正ポイントに関連するメッセージを送信した場合、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザを不正チャージ者としてタグ付けし、その情報を当該ユーザDB322または当該悪質ユーザDB324等に格納してもよい。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザ、他の視聴者、当該ストリーマー等の当該ユーザ端末30における当該メッセージの表示タイプを決定してもよい。より具体的に、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザの当該ユーザ端末30において当該メッセージを表示する方法と、当該ストリーマー及び他の視聴者に当該メッセージを送信して表示させるか否かを決定してもよい。一部の実施態様において、当該キーワードの検出及び当該悪質ユーザDBにおける当該ユーザのステータスの決定は、ChatGPT等の言語モデルによって実行されてもよい。
図4は、図3のストリームDB320の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB320は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB320は、当該ライブストリーミングシステム1が提供するライブ配信プラットフォーム上のライブストリームを識別するためのストリームID、当該ライブストリームを提供するストリーマーを識別するためのストリーマーID、及び当該ライブストリームの視聴者を識別するための視聴者IDを、互いに関連付けて格納する。
図5は、図3のユーザDB322の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB322は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB322は、ユーザを識別するためのユーザID、当該ユーザが有するポイント、当該ユーザのレベル、当該ユーザのステータスを相互に関連付けて格納する。
当該レベルは、当該ライブストリーミングプラットフォームにおける当該ユーザの活動またはエンゲージメントの量の指標である。当該ユーザのレベルは、視聴者として贈り物を贈ること、配信者としてライブ配信を行うこと、イベントに参加することなどにより上昇する。当該サーバ10は、当該ユーザの活動履歴から、当該ユーザのレベルを算出する。
当該ステータスは、当該ライブストリーミングプラットフォームにおける当該ユーザのアイデンティティまたはメンバーシップステータスである。当該ユーザのステータスは、購入、イベントへの参加等によって取得されてもよい。当該サーバ10は、当該ユーザの購入記録等から当該ユーザのステータスを決定してもよい。
図6は、図3の悪質ユーザDB324の例示的データ構造を示す表である。一部の実施態様において、当該サーバ10は、当該ユーザDB322で当該ユーザにタグ付けするなどして、当該ユーザDB322に悪質ユーザの情報を格納してもよい。一部の実施態様において、当該サーバ10は、当該悪質ユーザDB324など、悪質ユーザの情報を格納するための別のデータベースを含んでもよい。ここで、当該悪質ユーザとは、誹謗中傷のメッセージを送信するなど、アプリやプラットフォームにおける規則に違反する当該ユーザを指してもよい。
当該悪質ユーザDB324は、当該悪質ユーザの当該ユーザIDに関する情報を保持する。一部の実施態様において、当該悪質ユーザDB324は、悪質ユーザを特定するための当該悪質ユーザのユーザIDと、当該悪質ユーザからのメッセージの表示方法を特定するための表示タイプを、互いに関連付けて格納する。一部の実施態様において、当該悪質ユーザDB324は、当該悪質ユーザを特定するための少なくとも1つのリストを含んでもよい。例えば、当該悪質ユーザDB324は、誹謗中傷禁止リストと透過的禁止リストとを含んでもよく、各リストに対応する悪質ユーザをリストアップしてもよい。
図7は、図2のキーワードルックアップテーブル330の例示的データ構造を示す表である。当該キーワードルックアップテーブル330は、当該アプリまたはプラットフォームにおける規則に違反するキーワードを格納するように構成されてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードルックアップテーブル330は、キーワードとその対応するレベルとを、関連付けて含んでもよい。当該キーワードのレベルは、当該キーワードの重大性の指標となってもよい。
一部の実施態様において、当該キーワードは、ユーザからのフィードバック、投稿監視レポート、または不適切あるいは攻撃的な言語の使用パターンを分析する機械学習アルゴリズムに基づいて、定期的かつ動的に更新されてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
一部の実施態様において、当該メッセージは、テキスト、音声、映像など、ユーザがライブストリーミングルームで送信し得るあらゆる種類のメッセージを含んでもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、該メッセージ内の特定の単語、用語、フレーズ、文、記号、絵文字などであってもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、音声、映像などであってもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、当該ユーザが当該ライブストリーミングプラットフォームで実行し得る特定の操作または行動であってもよい。例えば、また、当該キーワードは、当該ストリーミングルームへのメッセージの大量送信、メッセージの繰り返し送信、無意味なメッセージの送信などであってもよい。
図8は、図3の表示ルックアップテーブル332の例示的データ構造を示す表である。当該表示ルックアップテーブル332は、当該メッセージに含まれるキーワードを特定するためのキーワードと、当該ユーザが属する悪質ユーザグループを特定するための悪質ユーザグループと、当該メッセージの表示方法を特定するための表示タイプとを互いに関連付けて格納する。
一部の実施態様において、当該表示ルックアップテーブル332はさらに、当該送信者の端末における当該メッセージの表示方法を特定する「送信者」、当該ストリーマーや他の視聴者の端末における当該メッセージの表示方法を特定する「その他のユーザ」といった表示タイプの詳細情報を含んでもよい。
例えば、当該ユーザのメッセージからキーワードが検出されない場合、当該ユーザをいかなる悪質なユーザグループとしてもタグ付けせず、当該メッセージの表示タイプを「標準」とすることができる。より具体的に、当該表示タイプが「標準」とは、当該メッセージが当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示されるとともに、他のユーザにも送信されて表示されることを指す。
また、当該ユーザのメッセージから「クソ」、「ウンコ」、「死ね」、「ブス」などのキーワードが検出された場合、そのユーザを誹謗中傷ユーザとしてタグ付けし、そのメッセージの表示タイプを「誹謗中傷禁止」としてもよい。より具体的に、「誹謗中傷禁止」の当該表示タイプは、当該メッセージがテンプレートメッセージで置き換えられ、当該ユーザの当該ユーザ端末30にのみ表示されて、他のユーザへの送信と表示は行われないことを指す。
当該ユーザのメッセージから「チャージ」や「格安ポイント」などのキーワードが検出された場合、当該ユーザは不正チャージ者としてタグ付けされ、当該メッセージの表示タイプは「透過的禁止」とされてもよい。より具体的に、当該表示タイプが「透過的禁止」とは、当該メッセージが当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示され、他のユーザには送信されず、表示されないことを指す。
一部の実施態様において、当該キーワードは、当該ユーザが当該ライブストリーミングで実行する操作または行動であってもよい。例えば、1秒間に3通など、当該ユーザが短時間内に大量のメッセージを送信する場合もある。当該ユーザのメッセージから当該操作または行動が検出された場合、当該ユーザは大量送信ユーザとしてタグ付けされ、当該メッセージの当該表示タイプは「大量送信禁止」としても、あるいは「誹謗中傷禁止」と同じとするなどしてもよい。一部の実施態様において、当該キーワード、悪質ユーザグループ、表示タイプは、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
一部の実施態様において、当該メッセージの監視および表示機能は端末側で実現することも可能であり、つまり、当該ユーザ端末30は、モニタリングユニット306、キーワードルックアップテーブル330、表示ルックアップテーブル332等としての機能を含んでいてもよい。当該ユーザ端末30は、当該メッセージに含まれる当該キーワードを検出し、当該ユーザの当該ユーザ端末30における当該メッセージの表示タイプを決定するなどにより、当該ユーザからの当該メッセージを監視してもよい。一部の実施態様において、当該ユーザ端末は、機能を実現するために、当該サーバ10から当該キーワードルックアップテーブル330と表示ルックアップテーブル332を定期的に更新してもよい。
一部の実施態様において、当該メッセージにおいてキーワードが検出された場合、当該メッセージは当該サーバ10に送信されなくてもよい。一部の実施態様において、当該メッセージは当該サーバ10に送信されてもよく、当該サーバ10はキーワードを含む当該メッセージを無視してもよい。本開示の実施態様によれば、サーバ10がキーワードを含む当該メッセージを処理する必要はない。したがって、当該サーバ10の負荷が低減され、当該サーバ10の品質が改善される可能性がある。
一部の実施態様において、当該サーバ10は、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示し、他のユーザには当該メッセージを送信しないことにより、当該メッセージを無視してもよい。一部の実施態様において、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示することは、当該ユーザ端末30によって実現されても、当該サーバ10からの指示等によって実現されてもよい。本開示の実施態様によれば、当該サーバ10の品質を向上させることができる。
一部の実施態様において、違反の当該情報が当該ユーザ端末30から当該サーバ10に送信され、当該サーバ10が当該情報を悪質ユーザDB324などの対応するデータベースに格納してもよい。一部の実施態様において、違反の当該情報は、例えば、送信者ID、キーワード、キーワードタイプ、表示タイプなどを含んでもよい。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、違反の当該情報に基づいて、当該ユーザを特定のユーザとしてタグ付けしてもよい。例えば、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザを誹謗中傷ユーザや不正チャージ者として当該悪質ユーザDB324にリストしてもよい。当該モニタリングユニット306は、当該ユーザを当該悪質ユーザDB324内の誹謗中傷禁止リストまたは透過的禁止リストにリストしてもよい。したがって、当該モニタリングユニット306は、当該悪質ユーザDB324を参照して、当該ユーザの当該ユーザ端末30からの当該メッセージの当該表示タイプを決定してもよい。
図9と図10は、メッセージを送信するユーザ端末30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。図11は、当該ライブストリーミングルーム内の他のユーザのユーザ端末20または30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
視聴者がライブストリーミングルームを選択して入室すると、ストリーマーのライブストリーミングルーム画面600が当該ディスプレイに表示されてもよい。当該ライブストリーミングルーム画面600は、ストリーマー情報オブジェクト612、ストリーマー画像614、メッセージゾーン616、メッセージ入力ボックス618、贈り物オブジェクト620、共有オブジェクト622等を含んでもよい。当該ストリーマー情報オブジェクト612は、当該ストリーマーの情報を含んでもよい。一部の実施態様において、当該ストリーマー情報オブジェクト612は、視聴者がストリーマーをフォローするためのボタンなどを含んでもよい。
当該ストリーマー画像614は、映像データを再生することにより取得されてもよい。当該メッセージゾーン616は、当該ユーザからのメッセージ、贈り物プレゼント情報、サーバ通知など、当該ストリーミングルームにおけるインタラクションメッセージを含んでもよい。当該メッセージ入力ボックス618は、当該ユーザがメッセージを入力し、当該ライブストリーミングルームに送信することができてもよい。当該贈り物オブジェクト620は、当該ストリーマーに贈り物を送るために当該視聴者がタップするためのオブジェクトであってもよい。当該共有オブジェクト622は、当該ライブストリーミングルームを他のユーザと共有するために、視聴者がタップするためのオブジェクトであってもよい。
一部の実施態様において、視聴者は当該ストリーマーにメッセージを送信するために、当該視聴者のユーザ端末30で当該メッセージ入力ボックス618をタップしてもよい。例えば、当該視聴者は、当該ストリーマーと交流するために、「元気ですか」というメッセージを送信してもよい。一部の実施態様において、図9に示すように、視聴者がストリーミングルームで「お前はブスだ」というメッセージを送信した場合、当該モニタリングユニット306は、当該キーワードルックアップテーブル330に基づき当該メッセージ中のキーワード「ブス」を検出し、当該表示ルックアップテーブル332に基づいて当該メッセージの表示タイプを決定してもよい。
当該キーワードルックアップテーブル330によれば、単語「ブス」は、1つのキーワードである。当該表示ルックアップテーブル332に基づき、当該キーワード「ブス」が含まれる当該メッセージはテンプレートメッセージで置き換えられて当該ユーザの端末に表示され、当該メッセージが他のユーザに送信されないようにする。図10に示すように、当該メッセージは「このメッセージには不適切な言葉が含まれています」などのテンプレートメッセージ624で置き換えられ、当該テンプレートメッセージ624が当該送信者の当該ユーザ端末30に表示される。当該メッセージは他のユーザに送信されないため、図11に示すように、他のユーザの当該ユーザ端末20、30に当該メッセージが表示されることはない。
図12は、メッセージを送信するユーザ端末30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。図13は、当該ライブストリーミングルーム内の他のユーザのユーザ端末20または30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
図12に示すように、当該ユーザは当該ライブストリーミングルーム内で「安いポイントはこちらです!お問い合わせください」というメッセージ626を送信する。当該メッセージには「安いポイント」というキーワードがあるため、当該モニタリングユニット306は、当該表示タイプを「透過的禁止」と判定し、当該送信者の端末には当該メッセージを表示し、他のユーザには送信しないようにしてもよい。図12に示すように、当該メッセージ626は、当該メッセージを送信する当該ユーザの当該ユーザ端末30上に表示される。図13に示すように、当該メッセージは当該ライブストリーミングルーム内の他のユーザの当該ユーザ端末には送信及び表示されない。
一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該ライブストリーミングルーム内で当該ユーザが行う行動や操作を監視してもよい。当該モニタリングユニット306は、当該送信者または他のユーザの当該ユーザ端末に、すべてのメッセージまたはメッセージの一部を送信または表示する、どのメッセージも送信または表示しないことを決定してもよい。
図14は、メッセージを送信するユーザ端末30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。図15は、当該ライブストリーミングルーム内の他のユーザのユーザ端末20または30のディスプレイ上に表示されたライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。図14に示すように、当該ユーザは当該ライブストリーミングルーム内でメッセージを送信してもよい。例えば、当該ユーザが意図的にメッセージを大量送信したり、ネットワークが弱いために誤ってメッセージを繰り返し送信したりすることがある。当該ユーザがミッションなどを達成するために無意味なメッセージを送信することもある。このような行動や操作は、雰囲気を悪くし、ユーザエクスペリエンスを低下させる可能性がある。
図14に示すように、当該ユーザは、「いい笑顔」のメッセージ628を3つ続けて送信する。当該モニタリングユニット306は、当該メッセージを監視し、当該イブストリーミングルームにおける当該メッセージの表示タイプを決定してもよい。図14に示すように、当該ユーザが送信したすべてのメッセージが当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示されてもよい。図15に示すように、1つのメッセージのみが送信され、他のユーザの当該ユーザ端末20、30に表示されてもよい。本開示の実施態様によれば、当該送信者が、誤ってクリックしたり、ネットワークが弱かったりしたために、複数のメッセージが送信されることを理解することができる。他のユーザは、繰り返された当該メッセージのうち1つのメッセージのみを受信することができ、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
次に、上記構成を有するライブストリーミングシステム1の動作について説明する。図16は、本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1におけるサーバ10の構成の動作を示すフローチャートである。ユーザがライブストリーミングルームに入室すると、当該ユーザは当該ユーザ端末による操作を実行し、ストリーマーと交流してもよい。一部の実施態様において、当該操作は、メッセージ送信、贈り物送信、フォロー、フォロー解除、投票、ゲームなどを含んでもよい。
当該サーバ10は、当該ユーザの当該ユーザ端末から当該メッセージを受信してもよい(S502)。当該モニタリングユニット306は、当該メッセージに含まれるキーワードを検出することにより、当該メッセージを監視してもよい。例えば、当該モニタリングユニット306は、当該メッセージをスキャンして、特定のキーワードを含むか否かを検出してもよい。当該メッセージに特定のキーワードが含まれていない場合(S504で「いいえ」)、当該中継ユニット304は、当該メッセージをストリーマーなどのユーザの他のユーザ端末に送信してもよい(S506)。当該メッセージに不適切な言葉等の特定のキーワードが含まれている場合(S504で「はい」)、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザが特定のユーザリストに含まれているか否かを判定してもよい(S508)。一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザDB322または当該悪質ユーザDBを参照して、当該ユーザが特定のユーザリストに含まれているか、またはタグ付けされているかを確認してもよい。
当該ユーザが特定のユーザリストに含まれていない場合(S508で「いいえ」)、当該中継ユニット304は、当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換えてもよい。一部の実施態様において、サーバ10は、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該テンプレートメッセージを送信し、当該テンプレートメッセージを表示させてもよい。一部の実施態様において、サーバ10は、他のユーザ及びストリーマーに当該メッセージを送信しないようにしてもよい。当該実施態様によれば、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。一部の実施態様において、サーバ10はさらに当該テンプレートメッセージを他のユーザ及びストリーマーに送信し、当該テンプレートメッセージを表示させてもよい。本開示の実施態様によれば、当該ストリーマー及び他のユーザは、当該ユーザからの当該メッセージに不適切な言葉が含まれていることを知ってもよい。
当該ユーザが特定のユーザリストに含まれている場合(S508で「はい」)、当該中継ユニット304は、当該メッセージを無視してもよい(S512)。例えば、当該ユーザが不正チャージユーザリストに含まれることが判明した場合、当該中継ユニット304は当該メッセージを無視してもよく、それ以上のアクションはない。より具体的に、当該中継ユニット304は、当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示させるだけで、他のユーザと当該ストリーマーに当該メッセージを送信しないようにしてもよい。
図17は、本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1におけるユーザ端末30の構成の動作を示すフローチャートである。当該ユーザは、当該ユーザ端末30によりメッセージを送信してもよい(S522)。当該入力送信ユニット206は、当該メッセージに含まれるキーワードを検出することにより、当該メッセージを監視してもよい。例えば、当該視聴ユニット206は、当該メッセージをスキャンして、特定のキーワードを含むか否かを検出してもよい。当該メッセージにキーワードが含まれていない場合(S524で「いいえ」)、当該レンダリングユニット204は、当該メッセージを当該ユーザの当該ユーザ端末30に表示してもよい。一部の実施態様において、当該入力送信ユニット206はさらに当該メッセージをサーバ10に送信してもよい。
当該メッセージにキーワードが含まれる場合(S524で「はい」)、当該視聴ユニット206は、さらに当該キーワードのタイプを確認してもよい(S528)。一部の実施態様において、当該入力送信ユニット206は、当該メッセージでキーワードが検出された場合、当該メッセージをサーバ10に送信しなくてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、「クソ」、「ブス」等の不適切な言葉であってもよい。一部の実施態様において、当該キーワードは、「安いポイントについてはお問い合わせください」等のライブストリーミングプラットフォームにおける不正ポイントの情報であってもよい。
当該メッセージに不適切な言葉などの第1のタイプのキーワードが含まれている場合(S528の第1のタイプ)、当該レンダリングユニット204は、当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換えて(S530)、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該テンプレートメッセージを表示させてもよい。一部の実施態様において、当該第1のタイプのキーワードは、「クソ」、「ブス」等の不適切な言葉に関連するキーワードであってもよい。本開示の実施態様によれば、当該ユーザが意図的に不適切な言葉を含むメッセージを送信した場合、テンプレートメッセージが表示され、当該メッセージが不適切であることを当該ユーザに通知してもよい。当該ユーザが誤って不適切な言葉でメッセージを送信した場合、当該テンプレートメッセージは、当該メッセージが不適切であることを当該ユーザが理解することを促進してもよい。
また、当該メッセージに不正ポイントなどの第2のタイプのキーワードが含まれている場合(S528の第2のタイプ)、当該レンダリングユニット204は、当該ユーザの当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示してもよい。一部の実施態様において、当該第2のキーワードは、不正なポイント等の情報に関連するキーワードであってもよい。より具体的には、当該ユーザが不正なポイントに関するメッセージを送信した場合(当該ユーザは「不正チャージ者」と呼んでもよい)、当該入力送信ユニット206はサーバ10に当該メッセージを送信せず、当該レンダリングユニット204はやはり当該ユーザ端末30に当該メッセージを表示してもよい。本開示の実施態様によれば、当該不正チャージ者は、当該メッセージが他のユーザと当該ストリーマーに送信されないことに気づかない場合がある。当該不正チャージ者は、当該メッセージが正常に送信されていると考える可能性がある。したがって、当該不正チャージ者が多くのアカウントを作成して、不正ポイント等に関するメッセージを送信することを防止することができる。
一部の実施態様において、当該メッセージがブロックされたことを当該不正チャージ者に気づかせないために、コメント禁止の処理は2つのルートに分かれる。これにより、不正チャージ者が継続的に他の類似の語句でメッセージを送信しようとすることを防止する。つまり、システムは不正チャージ者が入力した当初のコメントを表示して、自分のメッセージがシステムによって全員に共有されたと思わせる。また、一部の実施態様の設計は、無分別に行動しない、あるいは敵に警戒させない。システムは、不正チャージ者に、自分たちが監視されていることを気付かせない。不正チャージ者は通常、何千もの新しいアカウントを作成する。もし、不正チャージ者が全くコメントできないと気付いたら、別の新しいアカウントを作成して同じことをするだけとなる。
一部の実施態様において、当該メッセージの表示は入力ユーザによって異なり、「メッセージに不適切な言葉が含まれています」などのテンプレートメッセージで置き換えるか、入力メッセージが入力ユーザにのみ見えるようになる透過的禁止を実施する。
一部の実施態様において、当該キーワードルックアップテーブル330または当該表示ルックアップテーブル332は同じでも、入力ユーザのレベルやステータスなどの属性に基づいて、処理が調整されてもよい。一部の実施態様において、異なるステータスまたは異なるレベルのユーザ向けに別々のキーワードルックアップテーブル330または表示ルックアップテーブル332が複数あってもよい。例えば、一般ユーザ、VIPユーザ、スーパーVIP(SVIP)ユーザ向けなど、異なるキーワードルックアップテーブルがあってもよい。例えば、一般ユーザのキーワードは、VIPまたはSVIP向けのキーワードより厳格である。例えば、SVIPは他のユーザよりも「ブス」等のキーワードを多く発言することが許される。一部の実施態様において、異なるレベルまたはステータスの当該ユーザの処理は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
一部の実施態様において、当該処理は、視聴者グループやストリーマーグループに基づいて決定されてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードと表示タイプは、ストリーマーなどによって調整されてもよい。一部の実施態様において、サーバ10は、ライブストリーミングルーム内の話題や視聴者などに基づき、ストリーマーが当該キーワードを調整したり、当該キーワードのレベルを設定したり、異なるライブストリーミングにモデレーターを割り当てたりすることを可能にしてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードと表示タイプは、当該ユーザの過去の違反行為に基づいて決定されてもよい。例えば、違反記録のある当該ユーザに対して、より厳しいキーワードルックアップテーブルが適用されてもよい。
一部の実施態様において、当該処理は、当該アプリまたはプラットフォームにおける当該ユーザの貢献度またはエンゲージメントに基づいて決定されてもよい。例えば、上位支出者により寛大なまたは柔軟なキーワードルックアップテーブルを適用してもよく、あるいは、透過的禁止を上位支出者に適用しなくてもよい。
一部の実施態様において、当該キーワードおよび表示タイプも柔軟に決定されてもよい例えば、すべてのユーザに対して1つのキーワードルックアップテーブルがあってもよく、当該モニタリングユニット304が当該ユーザに応じて当該メッセージの表示タイプを個別に調整してもよい。一部の実施態様において、異なるユーザまたはユーザグループに対して、複数のキーワードルックアップテーブルがあってもよい。当該ユーザは、レベル、ステータス、ストリーマー、視聴者、違反記録、年齢、性別、世代、ユーザ属性、ユーザ行動などに基づいて分類されてもよい。例えば、当該透過的禁止は、嫌がらせ行為をしやすいとされる10代男子に適用されてもよい。さらに、複数回ミュートまたは禁止を受けたユーザは透過的禁止リストに追加されてもよい。一部の実施態様において、当該キーワードおよび表示タイプは、実際の必要性に応じて決定されてもよい。
図18は、本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成の動作を示す例示的なシーケンス図である。一部の実施態様において、ストリーマーは、ストリーミングデータをストリーミングソースにプッシュすることにより、ライブストリーミングを開始してもよい(S302)。視聴者は、当該視聴者が視聴したい当該ストリーマーをタップすることにより、当該ストリーミングデータを引き出してもよい(S304)。ライブストリーミング中、当該視聴者は、メッセージ、贈り物、アニメーションなどのインタラクション情報を送信することにより、当該ストリーマーと交流してもよい(S306)。一部の実施態様において、当該モニタリングユニット306は、ユーザ端末のユーザ間の行為または交流を監視してもよい。当該メッセージにキーワードが検出されない場合、当該中継ユニット304は、当該インタラクション情報を受信し、当該ライブストリーミングルーム内の当該ストリーマーや他の視聴者に送信してもよい(S308)。
当該ユーザは、メッセージの送信などにより、ストリーマーに他のインタラクション情報を送信してもよい(S310)。当該モニタリングユニット306が当該メッセージからキーワードを検出した場合(S312)、当該モニタリングユニット306は当該ユーザが当該悪質ユーザDBに記載されているか否かを確認してもよい(S314)。一部の実施態様において、当該悪質ユーザDB324は、ユーザIDと当該ユーザからのメッセージの表示形式を含んでもよい。一部の実施態様において、当該悪質ユーザDB324は、誹謗中傷禁止リスト、透過的禁止リストなどのリストを含んでもよい。当該ユーザが当該誹謗中傷禁止リストに記載されている場合、当該モニタリングユニット306は当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換えて、当該テンプレートメッセージを当該ユーザ端末で表示するために当該視聴者に送信してもよい(S316)。
一部の実施態様において、キーワードが検出された場合、中継ユニット304は当該メッセージまたは当該テンプレートメッセージが当該ストリーマーとその他の視聴者に送信されないようにしてもよい。一部の実施態様において、キーワードが検出され、誹謗中傷禁止が適用された場合、当該中継ユニット304は当該メッセージの代わりに当該テンプレートメッセージを当該ストリーマーとその他の視聴者に送信さしてもよい。本開示の実施態様によれば、当該ライブストリーミングルームの当該ストリーマーおよび他の視聴者は、不適切なメッセージの存在を知ることはできても、具体的なメッセージの内容までは知ることができない。これにより、当該ルームの雰囲気に悪影響が及ばないようにすることができる。
当該視聴者は他のメッセージ等を送信してもよい(S318)。当該モニタリングユニット306は、当該メッセージ中のキーワードを検出し(S320)、キーワードが検出された場合、当該悪質ユーザDBに当該ユーザが記載されているか否かを確認してもよい(S322)。当該ユーザが透過的禁止リストに記載されている場合、当該モニタリングユニット306は、当該ユーザ端末に当該メッセージを表示するために、当該視聴者に当該メッセージを送信してもよい(S324)。
一部の実施態様において、キーワードが検出され、透過的禁止が適用される場合、当該中継ユニット304は、当該ストリーマーおよび他の視聴者に当該メッセージが送信されないようにしてもよい。本開示の実施態様によれば、当該不正ユーザは、自分のメッセージがブロックされていること気付かない可能性がある。したがって、当該不正ユーザは、当該メッセージを送信するために他の類似の語句を継続的に試すことはなく、当該ライブストリーミングルームにおけるユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
図19は、本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成の動作を示す例示的なシーケンス図である。一部の実施態様において、当該端末側とサーバ側で連携して機能を実現してもよい。具体的には、キーワードの検出及び表示タイプを端末側で実現し、悪質ユーザの記録をサーバ側で実現してもよい。
図19に示すように、当該視聴者は、当該視聴ユニット200によりメッセージを送信してもよい(S332)。当該視聴ユニット200が当該メッセージ中にキーワードを検出しない場合(S334)、当該視聴ユニット200は、当該ユーザの当該ユーザ端末の画面に当該メッセージを表示し、当該サーバ10に当該メッセージを送信してもよい(S336)。当該サーバ10は、さらに当該メッセージを他の視聴者とストリーマーに送信し、当該視聴者やストリーマー間のインタラクションを実現してもよい(S338)。
当該視聴者は他のメッセージ等を送信してもよい(S342)。当該視聴ユニット200が、当該メッセージに「クソ」や「ブス」などの第1のキーワードを検出した場合(S344)、当該メッセージをテンプレートメッセージで置き換え、当該ユーザの当該ユーザ端末の画面に当該メッセージを表示してもよい(S346)。当該視聴ユニット200が、当該メッセージに「格安ポイント」や「デートに追加して」などの第2のキーワードを検出した場合(S348)、当該メッセージを当該ユーザの当該ユーザ端末の画面のみに表示してもよい(S350)。
一部の実施態様において、キーワードが検出された場合、当該視聴ユニット200は、当該メッセージを当該サーバ10に送信しないようにしてもよい。本開示の実施態様によれば、当該サーバ10に対する負荷を軽減し、当該サーバ10の品質を向上させることができる。一部の実施態様において、キーワードが検出された場合、当該視聴ユニット200は、視聴者情報とキーワードのタイプを当該サーバ10に送信してもよい(S352)。当該サーバ10は、悪質ユーザDBなどの対応するデータベースに関連情報を記録してもよい。
図20は、本開示の一部の実施態様に基づくシステム構成および処理を実行するためのコンピュータハードウェアの概略ブロック図である。図20の情報処理装置900は、例えば、本開示の一部の実施態様に基づく当該サーバ10と当該ユーザ端末20、30をそれぞれ実現するように構成される。
当該情報処理装置900は、CPU901と、リードオンリーメモリ(ROM)903、ランダムアクセスメモリ(RAM)905を含む。さらに、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力ユニット915、出力ユニット917、ストレージユニット919、ドライブ921、接続ポート925、通信ユニット929を含んでもよい。当該情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(図示せず)を含んでもよい。当該情報処理装置900は、CPU901に代えて、または加えて、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)等の処理回路を含んでもよい。
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージユニット919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900の全体動作またはその一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、上述した実施態様の当該サーバ10および当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラム、動作パラメータなどを記憶する。当該RAM905は、当該CPU901が実行する際に使用するプログラムや、当該プログラムを実行する際に適宜変化するパラメータを過渡的に記憶する。当該CPU901、当該ROM903、当該RAM905は、CPUバスなどの内部バスから構成されるホストバス907を介して互いに接続されている。当該ホストバス907は、当該ブリッジ909を介してペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス(PCI)バスなどの外部バス911に接続される。
当該入力ユニット915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなど、ユーザによって操作される装置である。当該入力ユニット915は、オーディオセンサ(マイクなど)、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど、物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力ユニット915は、例えば、赤外線や別の種類の電波を利用するリモートコントロール装置であってもよい。あるいは、当該入力ユニット915は、当該情報処理装置900の動作に対応する携帯電話などの外部接続端末927であってもよい。当該入力ユニット915は、ユーザから入力される情報に基づいて入力信号を生成し、生成した入力信号を当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは当該入力ユニット915を操作することにより、各種データを入力し、当該情報処理装置900に対する処理動作の指示を行う。
当該出力ユニット917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に報知することができる装置を含む。当該出力ユニット917は、例えば、LCD、PDP、OLEDなどのディスプレイ装置、スピーカー、ヘッドホンなどの音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力ユニット917は、当該情報処理装置900が実行する処理によって得られた結果を、テキスト、または画像などの映像、あるいは音声などのサウンドの形で出力する。
当該ストレージユニット919はデータストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例である。当該ストレージユニット919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置などを含む。当該ストレージユニット919は、当該CPU901が実行するプログラムや各種データ、及び外部から取得された各種データを格納する。
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905に出力する。当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するために用いられるポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートであってもよい。当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(高精細度マルチメディアインターフェイス(登録商標))ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に外部接続端末927が接続されることにより、当該情報処理装置900と当該外部接続端末927間の各種データのやり取りが可能になる。
当該通信ユニット929は、例えば、通信ネットワークNWに接続するための通信装置を含む通信インターフェイスである。当該通信ユニット929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(登録商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。
当該通信ユニット929は、例えば、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムであってもよい。例えば、当該通信ユニット929は、TCP/IP等の所定のプロトコルを用いて、インターネットにおける信号の送受信や、他の通信装置との信号の送受信を行う。当該通信ユニット929が接続する当該通信ネットワークNWは、有線接続または無線接続により確立されたネットワークである。当該通信ネットワークNWは、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、または衛星通信である。
当該撮像装置(図示せず)は、例えば、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
以上、本開示のライブストリーミングシステム1について、実施形態を参照しながら説明した。上述の実施態様は、単に説明のために記載されたものである。むしろ、実施態様の上述した構成要素や処理を多様に組み合わせ、さまざまな変更がなされ得ることは、当業者であれば容易に想到し得ることであり、これらも本開示の技術的範囲に包含される。
本明細書に記載された工程、特にフローチャートやフローチャートを用いて説明された工程は、工程を構成する工程の一部の省略、工程を構成する工程に明示的に含まれない工程の追加、及び(または)工程順序の並べ替えが可能である。このような省略、追加、並べ替えの対象となった工程も、本開示の要旨を逸脱しない限り、本開示の範囲に含まれる。
一部の実施態様において、当該サーバ10が実行する機能の少なくとも一部は、当該サーバ10以外が実行してもよく、例えば、当該ユーザ端末20または30が実行するようにしてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザ端末20または30が実行する機能の少なくとも一部を、当該ユーザ端末20または30以外が実行してもよく、例えば、当該サーバ10が実行するようにしてもよい。一部の実施態様において、フレーム画像のレンダリングは、視聴者、サーバ、ストリーマー等の当該ユーザ端末が実行するようにしてもよい。
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読ストレージ装置、またはコンピュータプログラム製品などで提供されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされるものとしてもよい。
以上、本開示の技術的内容及び特徴を説明したが、本開示の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本開示の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本開示の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本開示から逸脱しない別の変形や修正を含む、後付の特許請求の範囲に含まれる範囲である。