JP7325646B2 - 圧縮機支持構造 - Google Patents

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Description

本開示は、圧縮機の防振を行う圧縮機支持構造に関するものである。
従来の圧縮機支持構造として、圧縮機が載置される載置台と、圧縮機の下部に配置された4つの支持片と、4つの支持片と載置台との間に設けられ、圧縮機の振動を抑える4つの防振部材とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、載置台において4つの防振部材が配置される部分が、斜め上方に傾斜した斜面部となっており、この斜面部に防振部材および支持片がボルトにより固定されている。
特開2017-44313号公報
特許文献1の圧縮機支持構造では、ボルトを載置台の斜面部に固定するようにしており、ボルトが載置台の圧縮機設置部分に対して垂直ではないことで製造面での課題を招く可能性があった。
また、圧縮機支持構造の分野においては、高い防振効果を得ることが重要課題とされており、更なる改良が求められている。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ボルトを載置台に垂直に固定する構造としつつ、高い防振効果が得られる圧縮機支持構造を提供することを目的とする。
本開示に係る圧縮機支持構造は、圧縮機が載置される平板状の載置台と、圧縮機の下部に設けられた3以上の固定片と、各固定片のそれぞれと載置台との間に配置され、圧縮機の振動を抑える防振部材と、載置台、固定片および防振部材を、載置台に垂直な方向に貫通するボルトと、ボルトの先端部に締結され、固定片、防振部材および載置台を固定するナットと、を備え、防振部材は、上面と下面とを有し、上面における圧縮機の重心を通る慣性主軸から最も遠い点と、慣性主軸との、載置台に平行な方向の距離K1と、下面における慣性主軸から最も遠い点と、慣性主軸との、載置台に平行な方向の距離K2とが、K1<K2の関係に構成されており、防振部材の上面における慣性主軸から最も近い点と慣性主軸との、載置台に平行な方向の距離K3と、防振部材の下面における慣性主軸から最も近い点と慣性主軸との、載置台に平行な方向の距離K4とが、K3≦K4の関係に構成されているものである。
本開示によれば、ボルトを載置台に垂直に固定する構造としつつ、K1<K2の関係を有すると共に、K3≦K4の関係を有することで、高い防振効果を得ることができる。
実施の形態1に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す略縦断面図である。 実施の形態1に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略平面図である。 実施の形態1に係る圧縮機支持構造の防振部材を示す図である。 実施の形態1に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。 比較例に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略断面図である。 比較例に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略平面図である。 比較例に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。 実施の形態1に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係の他の例を示す図である。 実施の形態2に係る圧縮機支持構造の防振部材を示す図である。 実施の形態2に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさおよび配置等は、本開示の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す略縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略平面図である。以下の説明において、主軸23が延びる方向を軸方向、軸方向に垂直な方向を径方向、回転軸周りの方向を周方向という。
本実施の形態1の圧縮機は、空調装置、冷蔵装置または冷凍装置等の冷媒回路に用いられ、冷媒を圧縮して冷媒回路に吐出するものである。
次に構造について説明する。
圧縮機は、例えば図1に示すように、密閉容器1の内部に電動機構部2および圧縮機構部3が収納されている。密閉容器1は、例えば、円筒形状の中央容器11と、上容器12と、下容器13とを有する。中央容器11の上方の開口部に上容器12が嵌め入れられ、中央容器11の下方の開口部に下容器13が嵌め入れられ、密閉容器1の内部は密閉状態となっている。
中央容器11には、上部吸入管5および下部吸入管6の一端が接続されている。上部吸入管5および下部吸入管6は、アキュムレータ4から低温低圧のガス冷媒を吸入して圧縮機構部3内に送り込むための接続管である。上部吸入管5および下部吸入管6の他端は、アキュムレータ4に接続されている。アキュムレータ4は、冷媒吸入管8と、インナーパイプ46とを備えている。アキュムレータ4は、冷媒回路の冷媒を冷媒吸入管8を介してアキュムレータ4内部の空間Cに受け入れる。アキュムレータ4は、空間Cに受け入れた低温低圧の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離し、ガス冷媒をインナーパイプ46から上部吸入管5および下部吸入管6に排出する。上容器12には、吐出管7が接続されている。吐出管7は、圧縮機構部3によって圧縮された高温高圧のガス冷媒を密閉容器1内から冷媒配管に吐出させるための接続管である。
電動機構部2は、中央容器11に固定された固定子21と、固定子21に回転自在に嵌合された回転子22とを備えている。回転子22には、回転子22から下方に延びる主軸23が取り付けられている。主軸23は、後述する上部軸受40および下部軸受41により回転自在に支持され、回転子22と共に回転する。
圧縮機構部3は、例えばロータリ式で、電動機構部2の下部に空間Aを有して中央容器11に固定されている。圧縮機構部3は、上部圧縮部3Aと、下部圧縮部3Bと、上部軸受40と、下部軸受41と、仕切り板39と、上部消音器42と、下部消音器43とを備えている。
上部圧縮部3Aは、上部シリンダ31と、上部ピストン33と、上部ベーン35と、上部スプリング37とを備えている。上部シリンダ31は平板で構成され、その略中心には、軸方向に貫通する略円筒状の貫通孔が形成されている。貫通孔は上部軸受40と仕切り板39とによって閉塞されている。貫通孔内には、上部ピストン33が配置されている。
上部ピストン33は、環状に形成されており、主軸23の偏心軸部23aに回転可能に嵌合されている。
また、上部シリンダ31には、径方向に延びるベーン溝(図示せず)が形成されており、ベーン溝には上部ベーン35が進退自在に配置されている。上部ベーン35の後端部側には上部スプリング37が配置されており、上部スプリング37の付勢力によってベーン先端部が上部ピストン33の外周面に摺接し、上部シリンダ31の貫通孔内の空間を区画して上部圧縮室(図示せず)を形成している。
上部シリンダ31には、径方向に貫通する上部吸入孔31aが形成されており、上部吸入孔31aに上部接続管44を介して上部吸入管5が接続されている。また、上部シリンダ31には、上部吐出孔(図示せず)が形成されている。上部吐出孔は、上部軸受40に設けられた上部吐出口(図示せず)に連通している。上部軸受40の上部吐出口は、上部消音器42で覆われている。
下部圧縮部3Bは、下部シリンダ32と、下部ピストン34と、下部ベーン36と、下部スプリング38とを備えている。下部シリンダ32は平板で構成され、その略中心には、軸方向に貫通する略円筒状の貫通孔が形成されている。貫通孔は下部軸受41と仕切り板39とによって閉塞されている。貫通孔内には下部ピストン34が配置されている。
下部ピストン34は、環状に形成されており、主軸23の偏心軸部23bに回転可能に嵌合されている。
また、下部シリンダ32には、径方向に延びるベーン溝(図示せず)が形成されており、ベーン溝には下部ベーン36が進退自在に配置されている。下部ベーン36の後端部側には下部スプリング38が配置されており、下部スプリング38の付勢力によってベーン先端部が下部ピストン34の外周面に摺接し、下部シリンダ32の貫通孔内の空間を区画して下部圧縮室(図示せず)を形成している。
下部シリンダ32には、径方向に貫通する下部吸入孔32aが形成されており、下部吸入孔32aに下部接続管45を介して下部吸入管6が接続されている。また、下部シリンダ32には、下部吐出孔(図示せず)が形成されている。下部吐出孔は、下部軸受41に設けられた下部吐出口(図示せず)に連通している。下部軸受41の下部吐出口は、下部消音器43で覆われている。
上部圧縮部3Aの上部シリンダ31と下部圧縮部3Bの下部シリンダ32とは、中心軸が主軸23の軸心に対して偏心している。また、上部圧縮部3Aの上部ピストン33と下部圧縮部3Bの下部ピストン34とは、主軸23の中心軸に対して偏心した位置にあり、主軸23と共に回転するように、主軸23に嵌合されている。
次に、本実施の形態1の圧縮機の動作について説明する。上部圧縮部3Aの動作と下部圧縮部3Bの動作とは同じであるため、以下では、上部圧縮部3Aの動作を代表して説明する。
電動機構部2の駆動により主軸23が回転すると、主軸23と共に上部シリンダ31内の上部ピストン33も回転する。上部ピストン33の回転により、上部ベーン35は、その先端部が上部ピストン33の外周面に接した状態で往復運動する。この時、アキュムレータ4から上部吸入管5、上部接続管44および上部シリンダ31に設けられた上部吸入孔31aを介してガス冷媒が上部圧縮室内に入る。上部圧縮室内に入ったガス冷媒は、上部ピストン33の回転に伴って上部圧縮室内の容積が小さくなるにつれ、圧縮される。圧縮されたガス冷媒は、所定の圧力になると、上部シリンダ31の上部吐出孔(図示せず)を介して上部軸受40の上部吐出口(図示せず)から上部消音器42の内部空間Bへ吐出される。上部消音器42の内部空間Bに吐出されたガス冷媒は、上部消音器42に設けられた吐出口(図示せず)から密閉容器1内の空間Aに吐出される。
空間Aに吐出されたガス冷媒は、回転子22に設けられたガス穴22aと、固定子21と回転子22との間のエアギャップ2aと、をそれぞれ通って密閉容器1内の上部に達し、吐出管7から冷媒回路へと吐出される。
以上の圧縮機動作により、圧縮機重心Eを通る慣性主軸Dを中心として圧縮機の回転振動が発生する。なお、図1においてS1は後述の防振部材47の中心軸、S2は圧縮機重心Eを通る仮想線であるが、これらの線については改めて説明する。
次に、圧縮機の回転振動を抑える圧縮機支持構造59について図1および図2、さらに次の図3を参照して説明する。
図3は、実施の形態1に係る圧縮機支持構造の防振部材を示す図で、(a)は防振部材の平面図、(b)は防振部材の断面図である。
図1および図2に示すように、圧縮機支持構造59は、複数の固定片60、複数の防振部材47、複数のボルト61、複数のナット62および載置台63を備えている。図1および図2では固定片60、防振部材47、ボルト61およびナット62がそれぞれ3つの例を示しているが、3つ以上であればよい。
各固定片60は、密閉容器1の下容器13に固定されている。各固定片60は、下容器13の周方向に等間隔に固定されている。固定片60は、下容器13の外周面から外方に張り出した板状部材で構成されている。固定片60には、ボルト61が通される通し孔62aが形成されている。
防振部材47は、図1に示すように固定片60と載置台63との間に配置され、圧縮機の振動を抑えるものである。防振部材47は、ゴム材などの柔軟性を有する弾性素材から構成されている。防振部材47は、図3に示すように、上面48と、下面49と、上面48と下面49とを繋ぐ側面50と、を有する。上面48および下面49は、平板状の載置台63に対して平行である。言い換えると、防振部材47は、上面48および下面49が水平になるように載置台63上に配置されている。防振部材47は、具体的には、上面48から下面49まで外径が一様な円筒状であって、載置台63に垂直な方向に対して傾斜した傾斜円筒状に形成されている。なお、上面48および下面49は円形状に形成されているが、この形状に限られたものではない。また、載置台63は、全体が平板状に形成されている構成に限らず、少なくとも圧縮機および防振部材47が配置される部分が平板状であればよい。
防振部材47には、貫通孔51が形成されている。貫通孔51は、防振部材47の上面48から側面50にかけて形成されており、下面49には形成されていない。貫通孔51は固定片60の通し孔62aに連通しており、この連通部分に載置台63の貫通孔63aを下側から貫通したボルト61が通されている。ボルト61の先端部は、固定片60から上方に突出しており、この先端部にナット62が締結されている。このように、ボルト61とナット62により、固定片60、防振部材47および載置台63が固定されている。
防振部材47において貫通孔51は、載置台63に対して垂直な方向に延びて形成されている。このため、ボルト61もまた、載置台63に対して垂直な方向に延びて防振部材47に固定されている。各防振部材47は同様の構成であるため、各ボルト61の軸は互いに平行となっている。
以上のように構成された圧縮機支持構造59の組付け手順について説明する。まず、載置台63の貫通孔63aにボルト61を下側から挿入し、載置台63から上側に突出した部分に防振部材47の貫通孔51を通す。これにより、防振部材47がボルト61によって載置台63に仮止めされた状態となる。載置台63の貫通孔63aの内径はボルト61の外径とほぼ同じに設定され、仮止めの状態においてボルト61が載置台63の下方から抜け落ちないようになっている。以上の仮止めを3つの防振部材47のそれぞれについて行う。これにより、載置台63に対して3つの防振部材47が3つのボルト61で仮止めされた状態となる。
この状態では、各ボルト61の先端部が各防振部材47から上方に垂直に突出している。この状態の圧縮機支持構造59に対して、3つの固定片60が固定された圧縮機を上方から下ろし、各固定片60の通し穴60aに各ボルト61の先端部を通し、各固定片60を各防振部材47上に載置する。そして、ボルト61の先端部をナット62で固定して本固定する。
各ボルト61は載置台63に対して垂直であるため、圧縮機を載置台に向けて垂直に下ろすことで、固定片60の通し穴60aに各ボルト61を通すことができ、組付け作業性を高めることができる。
ここで、仮にボルト61を斜め方向に固定する構造であると、組付け作業性が低下したり、載置台63に斜面部を設ける必要性が生じて載置台63の構造が複雑化したり等、製造面での課題が生じる。
これに対し、本実施の形態1の圧縮機支持構造59では、ボルト61が載置台63に対して垂直であるため、組付け作業性の向上を図ることができ、また、載置台63を平板状の単純な構造とすることができる。
図4は、実施の形態1に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。図4は、図2の切断線Lにおける防振部材の概略断面図に相当する。防振部材47において貫通孔の図示は省略している。また、防振部材47において断面を示すハッチングも省略している。
図4に示すように、点48aは、防振部材47の上面48における慣性主軸Dから最も遠い点である。点48bは、防振部材47の上面48における慣性主軸Dから最も近い点である。点49aは、防振部材47の下面49における慣性主軸Dから最も遠い点である。点49bは、防振部材47の下面49における慣性主軸Dから近い遠い点である。そして、点48aと慣性主軸Dとの距離を距離K1と定義する。点49aと慣性主軸Dとの距離を距離K2と定義する。点48bと慣性主軸Dとの距離を距離K3と定義する。点49bと慣性主軸Dとの距離を距離K4と定義する。なお、ここでの距離は、載置台63に平行な方向の距離である。
以上のように距離K1、K2、K3、K4を定義したとき、
K1<K2
K3<K4
の関係となるように圧縮機支持構造59が構成されている。
そして、圧縮機支持構造59は、各防振部材47の中心軸S1が圧縮機重心Eに向かうように構成されている。また、圧縮機支持構造59は、圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が、防振部材47の上面48に交差し、かつ防振部材47の下面49に交差するように構成されている。また、防振部材47の切断線Lにおける断面において慣性主軸Dから最も遠い外側縁50aが主軸23に向かうよう形成されている。
図5は、比較例に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略断面図である。図6は、比較例に係る圧縮機支持構造と圧縮機とを示す概略平面図である。図7は、比較例に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。なお、比較例を示した図5~図7においては、各符号に()を付すことで、実施の形態1の構成と区別している。
比較例の防振部材(47)は、上面(48)と、下面(49)と、上面(48)と下面(49)とを繋ぐ側面(50)とを有し、載置台(63)に対して垂直に延びる円柱状に構成されている。そして圧縮機重心(E)を通過する仮想線(S2)は、防振部材(47)の上面(48)に交差し、かつ防振部材(47)の下面(49)には交差しない構成となっている。この構成では、圧縮機と防振部材(47)とを固定している上面(48)よりも外周側に下面(49)が位置しない構成となる。このように下面(49)が上面(48)よりも外周側に位置していないと、慣性主軸(D)周りへ働く遠心力に対し、防振部材(47)が受ける荷重はせん断荷重となるため、十分な防振効果が得られない。
これに対し、本実施の形態1では、K1<K2の関係を有しているため、下面49が上面48よりも外周側に位置する構成となる。このように下面49が上面48よりも外周側に位置していると、慣性主軸D周りへ働く遠心力に対し、防振部材47が受ける荷重は圧縮荷重となるため、高い防振効果を得ることができる。
また、本実施の形態1ではさらに、K3<K4の関係を有しているため、下面49が上面48よりも外周側に位置する構成となる。このように下面49が上面48よりも外周側に位置していると、慣性主軸D周りへ働く遠心力に対し、防振部材47が受ける荷重は圧縮荷重となるため、高い防振効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が、防振部材47の上面48と下面49とを通過するように圧縮機支持構造59が構成されているので、高い防振効果を得ることができる。そして、図4では、圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が防振部材47の中心軸S1に一致しており、この構成とすることで、より高い防振効果が得られるが、防振部材47の配置は、次の図8に示す構成としてもよい。
図8は、実施の形態1に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係の他の例を示す図である。図8は、図2の切断線Lにおける防振部材の概略断面図に相当し、貫通孔の図示は省略している。また、防振部材47において断面を示すハッチングも省略している。
図8では、圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が防振部材47の中心軸S1に一致していない。このように圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が防振部材47の中心軸S1に一致していなくても、圧縮機重心Eを通過する仮想線S2が、防振部材47の上面48と下面49とを通過するように圧縮機支持構造59が構成されていれば、高い防振効果を得ることができる。なお、K1、K2、K3およびK4については上記と同様の関係を有する。
以上のように、本実施の形態1に係る圧縮機支持構造59は、圧縮機が載置される平板状の載置台63と、圧縮機の下部に設けられた3以上の固定片60と、各固定片60のそれぞれと載置台63との間に配置され、圧縮機の振動を抑える防振部材47とを備える。圧縮機支持構造59はさらに、載置台63、防振部材47および固定片60を、載置台63に垂直な方向に貫通するボルト61と、ボルト61の先端部に締結され、固定片60、防振部材47および載置台63を固定するナット62と、を備える。防振部材47は、上面48と下面49とを有する。上面48における圧縮機の重心を通る慣性主軸Dから最も遠い点と、慣性主軸Dとの、載置台63に平行な方向の距離K1と、下面49における慣性主軸Dから最も遠い点と、慣性主軸Dとの、載置台63に平行な方向の距離K2とが、K1<K2の関係に構成されている。
このようにボルト61を載置台63に垂直に固定する構造としつつ、K1<K2の関係を有することで、高い防振効果を得ることができる。
また、本実施の形態1に係る圧縮機支持構造59は、防振部材47の上面48における慣性主軸Dから最も近い点と慣性主軸Dとの、載置台63に平行な方向の距離K3と、防振部材47の下面49における慣性主軸Dから最も近い点と慣性主軸Dとの、載置台63に平行な方向の距離K4とが、K3<K4の関係に構成されている。また、圧縮機重心を通過する仮想線は、防振部材47の上面48に交差し、かつ防振部材47の下面49に交差している。また、各防振部材47の中心軸は、圧縮機重心に向かっている。
これにより、より高い防振効果を得ることができる。
ここで、防振部材47の具体的な形状としては、円筒状であって、その軸が載置台63に垂直な方向に対して傾斜した傾斜円筒状とすることができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、防振部材の形状が実施の形態1と異なる。以下、本実施の形態2が実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。本実施の形態2で説明されていない構成は実施の形態1と同様である。
図9は、実施の形態2に係る圧縮機支持構造の防振部材を示す図で、(a)は防振部材の平面図、(b)は防振部材の断面図、(c)は防振部材の底面図である。図10は、実施の形態2に係る圧縮機支持構造における防振部材と慣性主軸との関係を示す図である。図10は、図2の切断線Lに対応する切断位置における防振部材の概略断面図に相当し、貫通孔の図示は省略している。また、防振部材67において断面を示すハッチングも省略している。
上記実施の形態1の防振部材47は傾斜円柱形状に構成されていたが、本実施の形態2の防振部材67は、実施の形態1の防振部材47の上面48を載置台63に向けて垂直に投影した範囲も含めて全体が一体化された構成を有する。
防振部材67は、具体的には、上面48と、下面69と、上面48と下面69とを繋ぐ側面70と、を有する。また、防振部材67には、実施の形態1と同様に、載置台63に対して垂直に延びる貫通孔71が形成されている。具体的には、防振部材67は、上面48を載置台63に向けて垂直に投影した範囲も含めて弾性素材が一体化された構成を有する。
防振部材67は、上述したように上面48を載置台63に向けて垂直に投影した範囲も含めて一体化された構成を有する。このため、図3と図9とで比較すると、防振部材47,67の断面は、図3では平行四辺形状であるのに対し、図9では台形状となっている。そして、図10に示すように防振部材67の下面69における慣性主軸Dから最も近い点69bの位置が図4と異なり、点48aから載置台63に下ろした垂線と載置台63との交点となっている。その他の点48a、48b、49cは、図4と図10とで同じである。点69bと慣性主軸Dとの距離は実施の形態1と同様にK4と定義する。
実施の形態2では、
K1<K2
K3=K4
の関係となるように圧縮機支持構造59が構成されている。
そして、圧縮機支持構造59は、各防振部材67の中心軸S3が圧縮機重心Eに向かうように構成されている。防振部材67の中心軸S3は、上面48の中心48cと下面69の中心69cとを結んだ線である。下面69の中心69cとは、下面69の互いに平行な2辺69d間の中心線69e上における下面69の長さ中心である。
以上の構成により、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、実施の形態1に比べて防振部材67の体積を増やすことができるため、ばね定数を保ったまま素材硬度を下げることができ、防振性能を高くすることができる。
なお、上記では、本開示の圧縮機支持構造をロータリ式の圧縮機に適用した例を示して説明したが、スクロール式など他の形式の圧縮機にも適用できることは、言うまでもない。
1 密閉容器、2 電動機構部、2a エアギャップ、3 圧縮機構部、3A 上部圧縮部、3B 下部圧縮部、4 アキュムレータ、5 上部吸入管、6 下部吸入管、7 吐出管、8 冷媒吸入管、11 中央容器、12 上容器、13 下容器、21 固定子、22 回転子、22a ガス穴、23 主軸、23a 偏心軸部、23b 偏心軸部、31 上部シリンダ、31a 上部吸入孔、32 下部シリンダ、32a 下部吸入孔、33 上部ピストン、34 下部ピストン、35 上部ベーン、36 下部ベーン、37 上部スプリング、38 下部スプリング、39 仕切り板、40 上部軸受、41 下部軸受、42 上部消音器、43 下部消音器、44 上部接続管、45 下部接続管、46 インナーパイプ、47 防振部材、48 上面、48c 中心、49 下面、50 側面、50a 外側縁、51 貫通孔、59 圧縮機支持構造、60 固定片、60a 通し穴、61 ボルト、62 ナット、62a 通し孔、63 載置台、63a 貫通孔、67 防振部材、69 下面、69c 中心、69d 2辺、69e 中心線、70 側面、71 貫通孔、A 空間、B 内部空間、C 空間、D 慣性主軸、E 圧縮機重心。

Claims (5)

  1. 圧縮機が載置される平板状の載置台と、
    前記圧縮機の下部に設けられた3以上の固定片と、
    各前記固定片のそれぞれと前記載置台との間に配置され、前記圧縮機の振動を抑える防振部材と、
    前記載置台、前記固定片および前記防振部材を、前記載置台に垂直な方向に貫通するボルトと、
    前記ボルトの先端部に締結され、前記固定片、前記防振部材および前記載置台を固定するナットと、を備え、
    前記防振部材は、上面と下面とを有し、
    前記上面における前記圧縮機の重心を通る慣性主軸から最も遠い点と、前記慣性主軸との、前記載置台に平行な方向の距離K1と、
    前記下面における前記慣性主軸から最も遠い点と、前記慣性主軸との、前記載置台に平行な方向の距離K2とが、
    K1<K2
    の関係に構成されており、
    前記防振部材の前記上面における前記慣性主軸から最も近い点と前記慣性主軸との、前記載置台に平行な方向の距離K3と、
    前記防振部材の前記下面における前記慣性主軸から最も近い点と前記慣性主軸との、前記載置台に平行な方向の距離K4とが、
    K3≦K4
    の関係に構成されている圧縮機支持構造。
  2. 圧縮機重心を通過する仮想線が、前記防振部材の前記上面に交差し、かつ前記防振部材の前記下面に交差する請求項1記載の圧縮機支持構造。
  3. 各前記防振部材の中心軸が圧縮機重心に向かっている請求項1または請求項2に記載の圧縮機支持構造。
  4. 前記防振部材は、円筒状であって、その軸が前記載置台に垂直な方向に対して傾斜した傾斜円筒状である請求項1~請求項のいずれか一項に記載の圧縮機支持構造。
  5. 前記防振部材は、前記上面を前記載置台に向けて垂直に投影した範囲も含めて全体が一体化された構成を有する請求項に記載の圧縮機支持構造。
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