JP7324405B2 - ラミネート型電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ラミネート外装体の内部に発電要素を封止するラミネート型電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の電池は、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいはEV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)等の車両駆動用電源として広く用いられている。電池の一例として、フィルム状のラミネート外装体の内部に発電要素を封止するラミネート型電池が知られている。ラミネート型電池では、発電要素に電気的に接合される端子が、ラミネート外装体の内部から外方に突出された状態で、対向配置されたラミネート外装体の縁部同士が溶着される。その結果、発電要素がラミネート外装体の内部に封止される。例えば、特許文献1に開示されている溶着装置は、一対の金型の各々の平坦面の間に、ラミネート外装体を挟み込んで溶着する。
特開2011-181390号公報
ラミネート型電池を製造する場合には、前述したように、端子をラミネート外装体の内部から外方に突出させた状態で、対向配置されたラミネート外装体を溶着する必要がある。従来のように、平坦面の間にラミネート外装体を挟み込んで溶着を行う場合には、対向配置されたラミネート外装体のうち、端子が存在する部分と端子が存在しない部分の境界に隙間が生じ、溶着の品質が低下する場合があった。
本発明の典型的な目的は、端子を内部から外方に突出させた状態で、ラミネート外装体を適切に溶着することが可能なラミネート型電池の製造方法を提供することである。
かかる目的を実現するべく、ここに開示される一態様のラミネート型電池の製造方法は、電極体を含む発電要素と、上記発電要素に電気的に接続される端子と、フィルム状に形成され、上記端子を外方に突出させた状態で上記発電要素を内部に封止するラミネート外装体と、を備えたラミネート型電池の製造方法であって、上記ラミネート外装体の一対の幅広面の間に、上記端子を外方に突出させた状態で上記発電要素が配置されたアセンブリを準備する準備工程と、耐熱性および弾性を有する材質によって形成され、且つ加圧された流体が導入される加圧室を備える加熱圧縮部材を、上記アセンブリに接触させて、上記アセンブリにおける上記ラミネート外装体のうち少なくとも上記端子を挟み込む縁部を溶着する溶着工程と、を含み、上記溶着工程では、上記加熱圧縮部材の上記加圧室を、上記縁部の伸長方向のうち上記端子が位置する部位の端部に対向させた状態で、加圧された上記流体を上記加圧室に導入して上記縁部を圧縮しつつ、上記縁部を加熱することを特徴とする。
本開示に係るラミネート型電池の製造方法では、溶着工程に使用される加熱圧縮部材は、耐熱性および弾性を有する材質によって形成されており、且つ、加圧された流体(以下、「加圧流体」という場合もある)が導入される加圧室を備える。加圧室に加圧流体が導入されると、弾性を有する加熱圧縮部材の加圧室が膨張する。溶着工程では、ラミネート外装体の縁部の伸長方向のうち、端子が位置する部位の端部に加圧室が対向するように、加熱圧縮部材がアセンブリに接触される。従って、加圧室が加圧流体によって膨張すると、アセンブリに接触する加圧室の壁面が、ラミネート外装体を端子側に押圧する。その結果、ラミネート外装体のうち、端子が存在する部分と端子が存在しない部分の間の境界に隙間が生じることが抑制された状態で、ラミネート外装体が溶着される。よって、端子が内部から外方に突出した状態で、ラミネート外装体が適切に溶着される。
溶着工程は、溶着する縁部に対して一対の加熱圧縮部材を両側から挟み込んで接触させた状態で実行されてもよい。この場合、各々の加熱圧縮部材の加圧室の壁面が、端子を挟み込むように対向配置されたラミネート外装体を、厚み方向両側から端子に向けて押圧する。その結果、端子近傍に隙間が生じることがさらに抑制される。ただし、溶着する縁部の両面の一方にのみ加熱圧縮部材を接触させる場合でも、隙間の発生は適切に抑制される。
加熱圧縮部材は、複数の加圧室を備えていてもよい。溶着工程は、加熱圧縮部材における複数の加圧室の間に位置する非膨張部を、アセンブリの縁部の伸長方向のうち端子の中央部に対向させた状態で実行されてもよい。この場合、端子の中央部には、非膨張部によってラミネート外装体が押圧されると共に、端子の端部には、ラミネート外装体が加圧室の壁面によって押圧される。よって、端子の端部に加えて、端子の中央部でもラミネート外装体が適切に溶着される。ただし、加熱圧縮部材に設けられる加圧室の数は1つであってもよい。加圧室は、縁部の伸長方向のうち端子の中央部および端部の両方に対向して配置されてもよい。この場合でも、ラミネート外装体の隙間の発生は適切に抑制される。
溶着工程では、加熱された流体を加圧室に導入することで、縁部が加熱されてもよい。この場合、加圧室に導入される流体の熱によって、ラミネート外装体がより適切に溶着される。
紙面手前側のラミネート外装体30を省略した状態の、ラミネート型電池1の正面図である。 縁部31の溶着が実行される直前の、ラミネート型電池1および溶着装置50の斜視図である。 溶着が完了した状態の、ラミネート型電池1の縁部31および溶着装置50の、ラミネート型電池1における厚み方向の断面図である。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において、「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス一般を指す用語であって、一次電池および二次電池を含む概念である。「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわち化学電池)の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。以下、リチウムイオン二次電池をラミネート型電池として構成した場合を例示して、本開示に係るラミネート型電池の製造方法について詳細に説明する。ただし、本開示に係るラミネート型電池の製造方法を、以下の実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。例えば、本開示で例示する製造方法によって、固体の電解質を用いた全固体電池、または、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子が製造されてもよい。
図1を参照して、本実施形態のラミネート型電池1の構成について説明する。本実施形態のラミネート型電池1は、電極体10、電解質(図示せず)、外部端子(正極外部端子20Aおよび負極外部端子20B)、およびラミネート外装体30を備える。電極体10と電解質は、ラミネート型電池1の発電要素となる。電極体10と電解質は、ラミネート外装体30の内部に封止される。
電極体10の構成は従来公知の電池と同様の構成で良く、特に限定されない。本実施形態の電極体10は積層型の電極体であり、シート状の正極体11Aおよび負極体11Bを、それぞれ1枚以上、典型的にはそれぞれ複数備えている。正極体11Aと負極体11Bは、互いに絶縁された状態で交互に積層されている。なお、電極体10の構成を変更することも可能である。例えば、電極体10は、積層された正極体11Aと負極体11Bが捲回された捲回型の電極体であってもよい。
正極体11Aは、典型的には、正極集電体と、その表面に形成された正極活物質層とを備える。本実施形態の正極集電体にはアルミニウムが採用されている。正極活物質層は、正極活物質(例えば、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物等のリチウム遷移金属複合酸化物)を含む。負極体11Bは、典型的には、負極集電体と、その表面に形成された負極活物質層とを備える。本実施形態の負極集電体には銅が採用されている。負極活物質層は、負極活物質(例えば、黒鉛等の炭素材料)を含む。正極体11Aと負極体11Bの間には、セパレータが配置されていてもよい。セパレータは、正極活物質層と負極活物質層を絶縁する。セパレータとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂シート等を採用できる。
電解質の構成は従来公知の電池と同様の構成で良く、特に限定されない。電解質は、液状であってもよいし、ポリマー状(ゲル状)であってもよいし、固体状であってもよい。一例として、本実施形態の電解質は、非水溶媒と、電荷担体を生成するリチウム塩等の支持塩を含んでいる。
電極体10には集電タブ(正極集電タブ12Aおよび負極集電タブ12B)が設けられている。詳細には、正極集電タブ12Aは、正極体11A(詳細には正極集電体)から外方に延びている。負極集電タブ12Bは、負極体11B(詳細には負極集電体)から外方に延びている。集電タブ12A,12Bは、活物質層(正極活物質層または負極活物質層)を具備せずに露出している。一例として、本実施形態では、正極集電タブ12Aと負極集電タブ12Bは、電極体10の異なる位置から同一の方向(図1における上方)に向けて延びている。ただし、正極集電タブ12Aと負極集電タブ12Bの構成を変更することも可能である。例えば、正極集電タブ12Aと負極集電タブ12Bは、互いに異なる方向へ(例えば反対方向へ)延びていてもよい。
外部端子20A,20Bは板状に形成されている。外部端子20A,20Bは、集電タブ12A,12Bに接合されることで、電極体10の集電タブ12A,12Bに電気的に接続される。詳細には、正極外部端子20Aは、正極集電タブ12Aの先端部近傍からさらに外方(図1における上方)へ延び、ラミネート外装体30の内部から外方へ突出する。本実施形態の正極外部端子20Aは、薄いアルミニウム板である。負極外部端子20Bは、負極集電タブ12Bの先端部近傍からさらに外方(図1における上方)へ延び、ラミネート外装体30の内部から外方へ突出する。本実施形態の負極外部端子20Bは、薄い銅板である。
ラミネート外装体30は、フィルム状に形成されており、幅広面同士を対向させた状態で溶着されることで袋状に形成される。その結果、内部の空間に発電要素(電極体10および電解質)が封止される。一例として、本実施形態では、フィルム状に形成された2枚のラミネート外装体30が貼り合わされることで、袋状に形成される。しかし、ラミネート外装体30の構成を変更することも可能である。例えば、フィルム状に形成された1枚のラミネート外装体が2つ折りとされ、折り目以外の部分が溶着されることで、袋状に形成されてもよい。また、フィルム状に形成された3枚以上のラミネート外装体が貼り合わされることで、袋状に形成されてもよい。
本実施形態のラミネート外装体30は、積層構造を有する。詳細には、フィルム状であるラミネート外装体30は、外側から順に、保護層、金属層、およびシーラント層を備える。保護層は、例えばナイロン等によって形成され、ラミネート外装体30の耐久性および耐衝撃性を向上させる。金属層は、例えばアルミニウム等によって形成され、ラミネート外装体30のガスバリア性および防湿性を向上させる。シーラント層は、熱溶着性を有する部材(例えばポリプロピレン(PP)等)によって形成され、隙間をシールする。なお、ラミネート外装体30の構成を変更することも可能である。例えば、アルミニウム以外の材質(例えば鉄等)が金属層として用いられてもよい。また、ラミネート外装体30の層の数は3つに限定されない。
ラミネート外装体30による発電要素等の封止方法の概要について説明する。まず、電極体10から延びる集電タブ12A,12Bに、外部端子20A,20Bが接合される。次いで、外部端子20A,20Bを外方に突出させた状態で、電極体10の全体を厚み方向両側から覆うように、ラミネート外装体30が配置される。フィルム状のラミネート外装体30のシーラント層は、内側(電極体10側)に位置する。なお、外部端子20A,20Bとラミネート外装体30の間に、熱溶着性を有する材質(例えばポリプロピレン(PP)等)によって形成されたタブフィルムが配置されてもよい。この場合、外部端子20A,20Bの近傍のシール性がさらに向上する。
次いで、対向配置されたラミネート外装体30の間に袋状の密閉空間が形成されるように、ラミネート外装体30の外周部におけるシーラント層が溶着される。その結果、電極体10がラミネート外装体30の内部に封止される。図1に示すように、本実施形態では、ラミネート外装体30の外周部におけるシーラント層が溶着されることで、外部端子シール部35と周縁シール部36が形成される。外部端子シール部35は、外部端子20A,20Bの先端部を外方に露出させた状態で、外部端子20A,20Bをシールする。つまり、外部端子シール部35は、対向配置されたラミネート外装体30のうち、外部端子20A,20Bを挟み込む縁部31(図1における上縁部)を溶着することで形成される。また、周縁シール部36は、ラミネート外装体30の外周部のうち、外部端子シール部35以外の部分に形成される。
図2および図3を参照して、ラミネート型電池1の縁部31を溶着する溶着装置50について説明する。溶着装置50は、ラミネート外装体30の一対の幅広面の間に、電極体10(図1参照)を含む発電要素が配置されたアセンブリ100の縁部31を溶着する。外部端子20A,20Bは、縁部31を通じてラミネート外装体30の内部から外方に突出している。
本実施形態の溶着装置50は、略棒状に形成された一対のヒートバー51A,51Bを備える。図2に示すように、一対のヒートバー51A,51Bは、アセンブリ100における縁部31の伸長方向Lに対して平行に配置され、縁部31を厚み方向両側から挟み込む。
図3に示すように、各々のヒートバー51A,51Bは、ヒートバー本体52と加熱圧縮部材60を備える。ヒートバー本体52は、剛性を有し且つ熱伝導率が高い材質(例えば金属等)によって形成される。加熱圧縮部材60は、ヒートバー51A,52Bのうち、アセンブリ100の縁部31に接触する側に配置される。加熱圧縮部材60の外形は略棒状である。加熱圧縮部材60は、耐熱性および弾性を有する材質によって形成される。一例として、本実施形態の加熱圧縮部材60はシリコンゴムによって形成されている。
加熱圧縮部材60には、加圧された流体が導入される加圧室61が形成されている。ヒートバー本体52および加熱圧縮部材60の少なくとも一方(本実施形態ではヒートバー本体52)には、各々の加圧室61に流体を導入する導入口63と、各々の加圧室61の内部から流体を排出する排出口64が設けられている。前述したように、加熱圧縮部材60は弾性を有する材質によって形成されているので、加圧流体が加圧室61内に導入されると、縁部31に接触する側の加圧室61の壁面62が膨張する。また、加熱圧縮部材60の加圧室61は、縁部31の伸長方向Lのうち、外部端子20A,20Bが位置する部位の端部(本実施形態では両端部)に対向して配置される。従って、加圧室61が加圧流体によって膨張すると、加圧室61の壁面62が、縁部31におけるラミネート外装体30(図1および図2参照)を外部端子20A,20B側に押圧する。その結果、対向配置されたラミネート外装体30における外部端子20A,20Bの端部近傍に隙間が生じることが、適切に抑制される。
本実施形態の加熱圧縮部材60は、複数の加圧室61を備える。加熱圧縮部材60における複数の加圧室61の間は、流体が導入されない非膨張部66となる。非膨張部66は、縁部31の伸長方向Lのうち外部端子20A,20Bの中央部に対向する位置に配置される。また、前述したように、非膨張部66における伸長方向Lの両側に位置する加圧室61は、外部端子20A,20Bが位置する部位の端部に対向して配置される。その結果、外部端子20A,20Bの中央部には非膨張部66によってラミネート外装体30が押圧され、外部端子20A,20Bの端部には加圧室61の壁面62によってラミネート外装体30が隙間なく押圧される。
なお、本実施形態では、アセンブリ100(図2参照)の端部には2つの外部端子20A,20Bが配置される。従って、加熱圧縮部材60には、3つの加圧室61と2つの非膨張部66が形成されている。しかし、加圧室61および非膨張部66の数を変更することも可能である。例えば、ラミネート型電池1では、1つの縁部31に1つの外部端子が配置されていてもよい。この場合、加熱圧縮部材には、2つの加圧室61と1つの非膨張部66が形成されていてもよい。
溶着装置50は、ポンプ71、圧力調整弁72、アキュムレータ73、安全弁74、バルブ76、温度センサ78、ヒータ79、および制御装置80を備える。ポンプ71は、タンク77に貯留された流体を吸い上げて加圧する。圧力調整弁72は、流体の圧力を調整する。アキュムレータ73は、流体の圧力を蓄積する。安全弁74は、流体の圧力が基準以上となった場合に開放されて、圧力を低下させる。以上の構成によって、加圧された流体は、各々の導入口63を通じて加圧室61内に導入される。流体は、排出口64を通じて加圧室61の内部から排出され、バルブ76へ導かれる。バルブ76が解放されている場合、流体はバルブ76を通過してタンク77に排出されるので、加圧室61は膨張しない。一方で、バルブ76が閉じられると、加圧室61内の流体の圧力が上昇し、加圧室61が膨張する。
なお、加圧室61に導入される流体には、種々の流体を用いることができる。例えば、融点が常温よりも低く、且つ、ラミネート外装体30を溶着するために必要な温度よりも沸点が高い各種物質(例えば、イオン液体または水銀等)が、流体として使用されてもよい。また、流体として気体が用いられてもよい。この場合、流体を加圧室61に導入するための構成(例えばポンプ71等)は、気体を導入可能な構成に変更されれば良い。
温度センサ78は、加圧室61内に導入される流体の温度(本実施形態では、タンク77に貯留された流体の温度)を検出する。ヒータ79は、加圧室61内に導入される流体の温度(本実施形態では、タンク77に貯留された流体の温度)を上昇させる。
制御装置80は、溶着装置50における各種制御を司る。例えば、制御装置80は、ヒートバー本体52の温度制御、加圧室61内に導入される流体の温度制御、バルブ76の開閉制御等を司る。
図2および図3を参照して、本実施形態におけるラミネート型電池1の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法は、準備工程と溶着工程を含む。準備工程ではアセンブリ100(図2参照)が準備される。アセンブリ100は、ラミネート外装体30と、電極体10(図1参照)を含む発電要素を備える。詳細には、アセンブリ100では、ラミネート外装体30の一対の幅広面の間に、外部端子20A,20Bを端部31から外方に突出させた状態で発電要素が配置される。溶着工程では、アセンブリ100のうち、外部端子20A,20Bを挟み込むラミネート外装体30の縁部31が溶着される。
溶着工程の詳細について説明する。溶着工程が実行されるよりも前に、溶着装置50(図3参照)は、タンク77内の流体の温度を、ラミネート外装体30を溶着可能な温度までヒータ79によって上昇させる。また、溶着装置50は、バルブ76を開いた状態で、加圧室61内に流体を循環させる。さらに、溶着装置50は、ヒートバー本体52の温度を適切な温度に上昇させておく。
溶着工程では、加熱圧縮部材60がアセンブリ100の縁部31に接触され、且つ、加圧室61内に加圧流体が導入された状態で、縁部31が加熱される。本実施形態では、バルブ76が閉じられた状態で、ポンプ71等によって加圧流体が加圧室61内に導入されることで、加圧室61が膨張する。また、加熱された流体が加圧室61に導入され、且つ、ヒートバー本体52が加熱されることで、縁部31が加熱される。ここで、加熱圧縮部材60の加圧室は、前述したように、縁部31の伸長方向Lのうち外部端子20A,20Bが位置する部位の端部に対向して配置される。その結果、加圧室61の壁面62が、縁部31におけるラミネート外装体30を外部端子20A,20B側に押圧する。よって、ラミネート外装体30が隙間なく溶着される。
本実施形態では、一対の加熱圧縮部材60によって、アセンブリ100の縁部31が厚み方向両側から挟み込まれた状態で、溶着工程が実行される。従って、厚み方向の片側にのみ加熱圧縮部材60が接触される場合に比べて、ラミネート外装体30に隙間が生じる可能性がさらに低下する。
本実施形態では、外部端子20A,20Bの中央部には非膨張部66によってラミネート外装体30が押圧され、外部端子20A,20Bの端部には加圧室61の壁面62によってラミネート外装体30が隙間なく押圧される。従って、外部端子20A,20Bの端部および中央部の各々に、ラミネート外装体30が適切に溶着される。また、本実施形態では、加圧室61に導入する流体の温度と、ヒートバー本体52の温度の各々を、別々に調整することが可能である。従って、外部端子20A,20Bの端部および中央部の各々におけるラミネート外装体30の溶着温度が、適切に調整される。
1 ラミネート型電池
10 電極体
20 外部端子
30 ラミネート外装体
31 縁部
50 溶着装置
60 加熱圧縮部材
61 加圧室
62 壁面
66 非膨張部

Claims (1)

  1. 電極体を含む発電要素と、
    前記発電要素に電気的に接続される端子と、
    フィルム状に形成され、前記端子を外方に突出させた状態で前記発電要素を内部に封止するラミネート外装体と、
    を備えたラミネート型電池の製造方法であって、
    前記ラミネート外装体の一対の幅広面の間に、前記端子を外方に突出させた状態で前記発電要素が配置されたアセンブリを準備する準備工程と、
    耐熱性および弾性を有する材質によって形成され、且つ加圧された流体が導入される加圧室を備える加熱圧縮部材を、前記アセンブリに接触させて、前記アセンブリにおける前記ラミネート外装体のうち少なくとも前記端子を挟み込む縁部を溶着する溶着工程と、
    を含み、
    前記溶着工程では、前記加熱圧縮部材の前記加圧室を、前記縁部の伸長方向のうち前記端子が位置する部位の端部に対向させた状態で、前記加圧された流体として、融点が常温よりも低く、且つ前記ラミネート外装体を溶着するために必要な温度よりも沸点が高いイオン液体もしくは水銀を前記加圧室に導入して前記縁部を圧縮しつつ、前記縁部を加熱し、前記端子中央部は、前記イオン液体もしくは水銀が導入されない非膨張部によって前記ラミネート外装体が押圧されることを特徴とする、ラミネート型電池の製造方法。
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