JP7322951B2 - 経路制御装置、経路制御方法、プログラム、および、ネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、経路制御装置、経路制御方法、プログラム、および、ネットワークシステムに関する。
本明細書において、ネットワークを「NW」と表記する場合がある。
5G(第5世代移動通信システム)に代表されるように、低遅延が要求される通信ネットワークにおいては通信ネットワーク内での伝送遅延がなるべく小さくなる経路、つまり、伝送距離が短い経路を選択する必要がある。
例えば、通信ネットワーク内の経路制御で用いられるOSPF(Open Shortest Path First)では、経路上の各リンクに設定されるリンクコストの合計が最小となるような経路を選択する。このため、OSPFに従うと、必ずしも伝送距離が最小となる経路を選択することができない。このとき、リンクコストを伝送距離に比例する値として設定すればOSPFのみを用いて伝送距離が最小となる最短経路を選択することができる。しかし、実際のネットワーク運用では各リンクの優先度や冗長構成を考慮してリンクコストが設定される。このため、リンクコストを伝送距離に比例する値として設定することは困難である。また、通信ネットワーク内の遅延状態は一定では無く、時間経過で変化する場合がある。このため、伝送距離に比例した値として固定的に設定されたリンクコストによる経路制御では、遅延最小の経路が選択されるとは限らない。その結果、サービスに悪影響を与える可能性がある。
また、各フロー単位で経路制御が可能なOpenflowを用いることでネットワークの状態に合わせて遅延最小となるように経路制御を行う手法が提案されている(非特許文献1参照)。しかし、この手法では全てのフローに対して経路制御を行う必要があるため、経路計算や制御の負荷が高くなってしまう。その結果、Openflowを用いた経路制御を、とりわけ大規模なネットワークへ適用することは難しい。
Uppal, Hardeep, and Dane Brandon. "OpenFlow based load balancing." CSE561: Networking Project Report, University of Washington (2010).
このような事情に鑑みて、本発明は、通信ネットワーク内の伝送遅延を低減し、計算負荷を低減する経路制御を実現することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、所定のサービスが提供される通信ネットワークに対する経路制御を行う経路制御装置であって、前記通信ネットワークの構成を示すNW構成情報を生成する構成管理部と、前記NW構成情報に基づいて、前記通信ネットワークに配置されているノード間の伝送遅延が最小になる経路を最短経路情報として計算する計算部と、前記サービスのうち、伝送遅延の許容値が所定値以下であることを要求される低遅延サービスに対し、前記計算した経路を設定する設定部と、を備え、前記通信ネットワークの構成変更があった場合、前記構成管理部は、前記NW構成情報を更新し、前記計算部は、前記更新されたNW構成情報に基づいて、計算した前記最短経路情報が示す経路のうち、変更の可能性がある経路となる変更候補を所定の抽出条件に基づき抽出し、抽出された変更候補としての経路に対して伝送遅延が最小となる経路を最短経路改情報として再計算し、前記設定部は、前記最短経路改情報と前記最短経路情報とを比較して差分経路情報を生成し、前記低遅延サービスに対し、前記差分経路情報に基づき経路を設定することを特徴とする。
本発明によれば、通信ネットワーク内の伝送遅延を低減し、計算負荷を低減する経路制御を実現することができる。
本実施形態における経路制御装置の例の機能構成図である。 初期の経路設定に関する処理のフローチャートである。 通信ネットワークの構成変更時の経路設定に関する処理のフローチャートである。 初期の経路設定の具体例におけるNW構成情報と、サービス情報と、最短経路情報と、通信経路情報との説明図である。 初期の経路設定をした通信ネットワークの説明図である。 通信ネットワークの構成変更時の経路設定の具体例におけるNW構成情報と、通信経路情報と、最短経路情報と、変更候補情報と、最短経路改情報と、差分経路情報と、更新後の通信経路情報と、更新後の最短経路情報との説明図である。 通信ネットワークの構成変更時の経路設定をした通信ネットワークの説明図である。 経路制御装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。
<構成>
本実施形態の経路制御装置は、所定のサービスが提供される通信ネットワークに対する経路制御を行う計算機である。通信ネットワークには、複数のノードと、ノード間をつなぐリンクとを備える。ノードおよびリンクは物理的でもよいし、仮想的でもよい。なお、経路制御装置と通信ネットワークとを備えるネットワークシステムが構成される。
図1に示すように、本実施形態の経路制御装置1は、構成管理部11、計算部12、および、設定部13といった機能部を備える。また、本実施形態の経路制御装置1は、NW構成情報t1、サービス情報t2、最短経路情報t3、通信経路情報t4、変更候補情報t5、最短経路改情報t6、差分経路情報t7といった情報を記憶する。
構成管理部11は、通信ネットワークから、具体的には通信ネットワークに配置されるノードから情報を取得する。取得した情報は、例えば、通信ネットワークのトポロジを示すトポロジ情報や、伝送遅延の値または伝送距離を示す遅延情報であるが、これらに限定されない。トポロジ情報は、例えば、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)のネイバ情報やOSPFのネイバ情報であるがこれらに限定されない。遅延情報は、例えば、ノード間で検査パケット(例:ping, DM(Delay Measurement))を送信し、測定して得られる情報である。構成管理部11は、通信ネットワークから取得した情報からNW構成情報t1を生成する。
通信ネットワークの構成変更があった場合、構成管理部11は、NW構成情報t1を更新する。通信ネットワークの構成変更の要因は、例えば、伝送遅延変化、リンクの追加、リンクの削除、ノードまたはリンクの故障があるが、これらに限定されない。ノードの故障を、当該ノードにつながるリンクの故障とみなした場合、故障を、リンクの故障に一元化することができる。
計算部12は、NW構成情報t1に基づいて、各ノード間の伝送遅延が最小になる経路を計算する。計算部12は、計算した経路を最短経路情報t3として生成する。
通信ネットワークの構成変更があった場合、計算部12は、更新されたNW構成情報t1と、生成済みの最短経路情報t3とに基づいて、最短経路情報t3が示す経路のうち、変更の可能性がある経路となる変更候補を抽出する。なお、変更候補を抽出するための抽出条件は、後記する。計算部12は、抽出した変更候補を示す変更候補情報t5を生成する。また、計算部12は、抽出された変更候補としての経路に対して、伝送遅延が最小になる経路を再計算する。計算部12は、再計算した経路を最短経路改情報t6として生成する。
なお、計算部12が変更候補となる経路を抽出するための抽出条件には、主に、以下の抽出条件[1]~[3]があるが、これらに限定されない。
抽出条件[1]:通信ネットワークの構成変更としてリンクの追加があった場合、追加されたリンクの伝送遅延の値よりも大きい値を持つ経路(追加されたリンクの伝送遅延の値が10msであった場合、10msより大きな値を持つ経路)。
抽出条件[2]:通信ネットワークの構成変更として特定経路の伝送遅延の値が大きくなった場合、伝送遅延が大きくなったリンクが含まれる経路。故障または削除したリンクも「伝送遅延が大きくなったリンク」に該当する(伝送遅延値∞として扱うため)。または、伝送遅延の現在値が構成変更前の値より大きい経路を抽出するとしてもよい(特定経路の伝送遅延の値が30ms→40msとなった場合、30msよりも大きい経路を変更候補として抽出)。
抽出条件[3]:通信ネットワークの構成変更として特定経路の伝送遅延の値が小さくなった場合、伝送遅延の現在値が構成変更後の値より大きい経路(特定経路の伝送遅延の値が30ms→20msとなった場合、20msよりも大きい経路を変更候補として抽出)。または、現在の最短経路に伝送遅延が小さくなったリンクを含まない経路を抽出するとしてもよい。
抽出条件[1]~[3]に鑑みれば、変更候補となる、「最短経路情報t3が示す経路のうち、変更の可能性がある経路」とは、通信ネットワークの構成変更によって伝送遅延が変更する経路といえる。
設定部13は、サービス情報t2と最短経路情報t3とに基づいて、通信ネットワークに配置されているノードの各々に、計算部12が計算した経路を設定する(経路設定)。経路の設定は、サービスごとに行われる。ここで、保守者端末から経路設定の指示をし、計算部12は、当該指示を契機にして経路設定を行うこともできる。
なお、ノードに対する経路の設定そのものは周知であり、詳細な説明は省略する。また、設定部13は、ノードに設定した経路を通信経路情報t4として生成する。通信経路情報t4は、サービスごとに生成される。
通信ネットワークの構成変更があった場合、設定部13は、最短経路改情報t6と通信経路情報t4とを比較し、経路設定の変更箇所となるノードを差分として示す差分経路情報t7を生成する。差分経路情報t7は、該当の経路設定が行われるサービスの識別子を含んでおり、サービスごとに生成される。設定部13は、差分経路情報t7に基づいて、各ノードに経路を設定する。設定部13は、経路の設定が完了すると、差分経路情報t7で通信経路情報t4を更新する。また、計算部12は、差分経路情報t7で(または最短経路改情報t6で)最短経路情報t3を更新する。
なお、設定部13による差分経路情報t7に基づく経路の設定は、通信ネットワークの構成変更に対して差分が発生しないサービス、または、低遅延サービス以外のサービスに対しては行わない。つまり、当該サービスに対しては、差分経路情報t7は生成されない。このように、経路の再設定の対象を限定することにより、計算負荷低減を図ることが好ましい。
また、保守者端末から経路設定の指示をし、設定部13は、当該指示を契機にして、差分経路情報t7の生成や、差分経路情報t7に基づく経路設定を行うこともできる。
NW構成情報t1は、通信ネットワークの構成を示す情報であり、トポロジ情報や遅延情報を含む。また、NW構成情報t1は、構成管理部11が生成するのではなく、保守者が操作する保守者端末から入力された情報としてもよい。
サービス情報t2は、通信ネットワーク上で提供されるサービスに関する情報である。サービス情報t2は、サービスごとに生成される。サービス情報t2は、例えば、対象サービスが低遅延を要求するか否かを示す情報、つまり、対象サービスについての伝送遅延許容値が所定値以下であることを要求されるか否かを示す情報を含む。また、サービス情報t2は、例えば、設定部13による経路の設定を自動で行うか、保守者端末から入力するかを示す情報を含む。また、サービス情報t2は、例えば、対象のサービス用のパケットの、送信元ノードおよび宛先ノードを示す情報を含む。
経路制御装置1は、低遅延を要求するサービス(低遅延サービス)に対する経路制御としてSR(Segment Routing)を利用することができる。一方、低遅延を要求しないサービス(通常サービス)に対する経路制御としてOSPFによる自律制御の経路設定を行うことができる。
最短経路情報t3は、NW構成情報t1に基づいて計算された、各ノード間の伝送遅延が最短となる経路、および、当該経路による伝送遅延値を含む。
通信経路情報t4は、通信ネットワークの各ノードに設定された経路を示す情報である。
変更候補情報t5は、通信ネットワークの構成変更に伴い、更新されたNW構成情報t1と、生成済みの最短経路情報t3とに基づいて、変更の可能性がある経路となる変更候補を示す情報である。
最短経路改情報t6は、通信ネットワークの構成変更に伴い、変更候補情報t5が示す変更候補に対して、伝送遅延が最小になる経路を計算部12が計算することで、生成される情報である。
差分経路情報t7は、通信ネットワークの構成変更に伴い、最短経路改情報t6と通信経路情報t4との差分を示す情報である。
<処理>
経路制御装置1の処理について説明する。経路制御装置1の処理は、初期の経路設定に関する処理(図2)と、通信ネットワークの構成変更時の経路設定に関する処理(図3)とに分けることができる。本処理については、通信ネットワーク上ではOSPF、SRが動作しており、各ノードではLLDPやDM等によりリンクの接続状態や遅延情報が取得できるという前提で説明する。しかし、本処理は、当該前提に限らず適用することができる。例えば、情報取得ができない通信ネットワークに対しても、保守者が必要な情報を入力するなどして、本処理を適用することができる。まず、初期の経路設定に関する処理(図2)について説明する。
図2に示すように、まず、経路制御装置1は、構成管理部11によって、通信ネットワークから情報収集する(ステップA0)。構成管理部11による情報収集は定期的に行うことができる。次に、経路制御装置1は、構成管理部11によって、収集した情報から、NW構成情報t1を生成する(ステップA1)。また、構成管理部11は、保守者端末からの入力によってNW構成情報t1を生成することもできる。この場合、例えば、保守者端末からは既知の伝送距離や事前に測定した伝送遅延値が入力される。
次に、経路制御装置1は、計算部12によって、NW構成情報t1に基づいて、最短経路情報t3として生成する(ステップA2)。
次に、経路制御装置1は、設定部13によって、サービス情報t2と最短経路情報t3とに基づいて、サービスごとの経路設定を行う(ステップA3)。例えば、経路制御装置1は、保守者端末からの入力によって、サービス情報t2をあらかじめ記憶している。
ここで、設定部13は、サービス情報t2に登録されているサービスのうち低遅延サービスに限定して経路設定を行うことができる。これにより、通信ネットワーク上で提供されているサービスのうち低遅延サービスについては、例えば、最短経路情報t3に基づいてSRを利用した経路設定がなされる。一方、低遅延サービス以外のサービスについては、例えば、OSPFによる自律制御の経路設定がなされる。よって、経路設定の負荷を低減させることができる。
なお、設定部13は、最短経路情報t3の生成(ステップA2)を契機にする代わりに、運用者端末からの経路設定指示の入力を契機にして経路設定を行うこともできる。
最後に、経路制御装置1は、設定部13によって、最短経路情報t3に示される経路のうち、経路設定がなされた経路を示す通信経路情報t4を生成する(ステップA4)。通信経路情報t4では、経路設定がなされた経路と、当該経路を用いて提供されるサービス(サービス情報t2から特定されるサービス)とが対応付けられて登録される。低遅延サービス以外のサービスに対して、例えば、OSPFによる自律制御の経路設定がなされた場合には、当該サービスについて通信経路情報t4を生成しないようにすることもできる。
以上で、初期の経路設定に関する処理(図2)が終了する。
初期の経路設定に関する処理(図2)によれば、サービスごとの要求遅延レベルに応じた経路制御を実現することができる。
続いて、通信ネットワークの構成変更時の経路設定に関する処理(図3)について説明する。図3の処理は、図2の処理の後に実行される処理であり、経路制御装置1は、図2の処理で生成された各種情報を記憶している。
図3に示すように、まず、経路制御装置1は、構成管理部11によって、通信ネットワークから情報収集する(ステップB0)。構成管理部11による情報収集は定期的に行うことができる。また、収集される情報には、通信ネットワーク上のリンクの故障通知が含まれる場合がある。
次に、経路制御装置1は、構成管理部11によって、通信ネットワークのトポロジの変更があったか否かを判定する(ステップB1)。トポロジの変更があった場合(ステップB1でYes)、経路制御装置1は、構成管理部11によって、トポロジの変更に応じて、NW構成情報t1のトポロジ情報を更新する(ステップB2)。一方、トポロジの変更がなかった場合(ステップB1でNo)、通信ネットワーク上で伝送遅延の変更があったことを意味する。このため、経路制御装置1は、構成管理部11によって、伝送遅延の変更に応じて、NW構成情報t1の遅延情報を更新する(ステップB7)。具体的には、特定経路の伝送遅延の値がYms(「ms」は、ミリ秒の意味する)からZmsに更新されたとする。
なお、伝送遅延には揺らぎがあるため、伝送遅延の変更の判定は、当該揺らぎの影響を低減することができるような判定であることが好ましい。例えば、伝送遅延に関するN回の連続した測定の平均値が、伝送遅延の現在値からK%以上変化した場合、当該平均値がM回連続で閾値を超えた場合に、伝送遅延の変更があったと判定することが好ましい。このような判定により、一時的な揺らぎに起因した、計算部12の計算結果のずれ(ばたつき)を極めて小さくすることができる。
ステップB2の後、経路制御装置1は、構成管理部11によって、トポロジの変更として、リンクの追加があったのかリンクの削除があったのかを判定する(ステップB3)。リンクの追加があった場合(ステップB3で「追加」)、経路制御装置1は、構成管理部11によって、追加リンクの遅延測定をする(ステップB4)。遅延測定は、例えば、ping, DMで行うことができるがこれらに限定されない。遅延測定の結果、追加リンクの伝送遅延の値は、Xmsであったとする。一方、故障等によってリンクの削除があった場合(ステップB3で「削除」)、処理は、後記のステップS9に進む。なお、リンクの故障は、当該リンクの伝送遅延が∞として扱う。
ステップB4の後、経路制御装置1は、構成管理部11によって、リンクの追加に応じて、NW構成情報t1の遅延情報を更新する(ステップB5)。次に、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出条件[1]に従い、最短経路情報t3から、Xmsより大きい伝送遅延を持つ経路を変更候補として抽出する(ステップB6)。
一方、ステップB7の後、経路制御装置1は、計算部12によって、YmsからZmsに更新された伝送遅延について、Y<Zの関係を満たすか否か判定する(ステップB8)。Y<Zの関係を満たす場合(ステップB8でYes)、つまり、特定経路の伝送遅延の値が大きくなった場合、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出条件[2]に従い、最短経路情報t3から、Ymsより大きい伝送遅延の経路を抽出する(ステップB9)。また、故障等によってリンクの削除があった場合(ステップB3で「削除」)、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出条件[2]に従い、最短経路情報t3から、削除したリンクを含む経路を抽出する(ステップB9)。
一方、Y<Zの関係を満たさない場合(ステップB8でNo)、つまり、特定経路の伝送遅延の値が小さくなった場合、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出条件[3]に従い、最短経路情報t3から、Zmsより大きい伝送遅延の経路を抽出する(ステップB10)。
次に、経路制御装置1は、計算部12によって、ステップB6,B9,B10にて抽出した経路を変更候補として示す変更候補情報t5を生成する(ステップB11)。次に、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出された変更候補としての経路に対して、伝送遅延が最小になる経路を再計算し、再計算した経路を最短経路改情報t6として生成する(ステップB12)。
次に、経路制御装置1は、設定部13によって、最短経路改情報t6と通信経路情報t4とを比較し、差分経路情報t7を生成する(ステップB13)。次に、経路制御装置1は、設定部13によって、差分経路情報t7に基づいて経路設定を行う(ステップB14)。
次に、経路制御装置1は、設定部13によって、差分経路情報t7で通信経路情報t4を更新し、最短経路改情報t6で最短経路情報t3を更新する(ステップB15)。これにより、差分経路情報t7の内容が通信経路情報t4に反映され、最短経路改情報t6の内容が最短経路情報t3に反映される。
以上で、通信ネットワークの構成変更時の経路設定に関する処理(図3)が終了する。
通信ネットワークの構成変更時の経路設定に関する処理(図3)によれば、経路変更を伴うサービスについて、伝送遅延が最小となる経路制御を実現することができる。
<具体例>
次に、経路制御装置1による経路制御の具体例を説明する。
初期の経路設定を行う際、経路制御装置1が記憶するNW構成情報t1は、図4に示す通りであったとする。通信ネットワークには、「1」~「4」の番号を持つノード1~ノード4が配置されており、リンク1~リンク4が形成されている。図4のNW構成情報t1の図示中、「リンク1:1⇔2,5ms」という表記は、リンク1が、ノード1とノード2とをつなぐ、伝送遅延が5msであることを示す。
また、「リンク2:1⇔3,10ms」という表記は、リンク2が、ノード1とノード3とをつなぐ、伝送遅延が10msであることを示す。
また、「リンク3:2⇔4,30ms」という表記は、リンク3が、ノード2とノード4とをつなぐ、伝送遅延が30msであることを示す。
また、「リンク4:3⇔4,20ms」という表記は、リンク4が、ノード3とノード4とをつなぐ、伝送遅延が20msであることを示す。
通信ネットワーク上には、3種類のサービスS1~S3(図5参照)が提供されている。
説明の便宜上、「ノード1」~「ノード4」をそれぞれ、ノードN1~N4と表記する場合がある。また、リンク1~リンク4をそれぞれL1~L4と表記する場合がある。また、サービスS1~S3をそれぞれ、「サービス1」~「サービス3」と表記する場合がある。
経路制御装置1が記憶するサービス情報t2は、図4に示す通りであったとする。図4のサービス情報t2の図示中、「サービス1:低遅延 ノード1→ノード4」という表記は、サービスS1が低遅延を要求するサービスであり、ノードN1がサービスS1用のパケットの送信元ノードであり、ノードN4がサービスS1用のパケットの宛先ノードであることを示す。
また、「サービス2:低遅延 ノード2→ノード3」という表記は、サービスS2が低遅延を要求するサービスであり、ノードN2がサービスS2用のパケットの送信元ノードであり、ノードN3がサービスS2用のパケットの宛先ノードであることを示す。
また、「サービス3:通常 ノード1→ノード4」という表記は、サービスS3が低遅延を要求しないサービスであり、ノードN1がサービスS3用のパケットの送信元ノードであり、ノードN4がサービスS3用のパケットの宛先ノードであることを示す。
経路制御装置1は、計算部12によって、最短経路情報t3を生成する(図2のステップA2参照)。図4の最短経路情報t3の図示中、「ノード1→ノード2:1→2,5ms」という表記は、ノードN1を始点とし、ノードN2を終点とし、ノードN1,N2をこの順で経由する経路の伝送遅延が5msであることを示す。
また、「ノード1→ノード3:1→3,10ms」という表記は、ノードN1を始点とし、ノードN3を終点とし、ノードN1,N3をこの順で経由する経路の伝送遅延が10msであることを示す。
また、「ノード1→ノード4:1→3→4,30ms」という表記は、ノードN1を始点とし、ノードN4を終点とし、ノードN1,N3,N4をこの順で経由する経路の伝送遅延が30(=10+20)msであることを示す。
また、「ノード2→ノード3:2→1→3,15ms」という表記は、ノードN2を始点とし、ノードN3を終点とし、ノードN2,N1,N3をこの順で経由する経路の伝送遅延が15(=5+10)msであることを示す。
また、「ノード2→ノード4:2→4,30ms」という表記は、ノードN2を始点とし、ノードN4を終点とし、ノードN2,N4をこの順で経由する経路の伝送遅延が30msであることを示す。
また、「ノード3→ノード4:3→4,20ms」という表記は、ノードN3を始点とし、ノードN4を終点とし、ノードN3,N4をこの順で経由する経路の伝送遅延が20msであることを示す。
経路制御装置1は、設定部13によって経路設定をし、経路設定の結果として、通信経路情報t4を生成する(図2のステップA4参照)。図4の通信経路情報t4の図示中、「サービス1:低遅延 ノード1→ノード4 1→3→4」という表記は、サービス情報t2のサービスS1による通信に用いられる経路が、ノードN1,N3,N4をこの順で経由する経路であることを示す。
また、「サービス2:低遅延 ノード2→ノード3 2→1→3」という表記は、サービス情報t2のサービスS2による通信に用いられる経路が、ノードN2,N1,N3をこの順で経由する経路であることを示す。
具体例に示す最短経路情報t3に対して、図5に示すように、通信ネットワークにサービスS1~S3に対する初期の経路設定がなされ経路制御が実現する。低遅延が要求されるサービスS1については、最短経路情報t3に基づいて、SRを利用した経路(1→3→4)が設定される。また、低遅延が要求されるサービスS2については、最短経路情報t3に基づいて、SRを利用した経路(2→1→3)が設定される。また、「通常」であるサービス3については、OSPFによる自律制御の経路(1→2→4)が設定される。
通信ネットワークの構成変更として、図6のNW構成情報t1に示すように、リンク3の伝送遅延の値が30msから20msに変更したとする。つまり、(リンク3は、伝送遅延が小さくなったリンクであり、リンク3を含む経路は、伝送遅延が小さくなった経路である。なお、サービス情報t2は、図4のサービス情報t2と同じである。
経路制御装置1は、計算部12によって、抽出条件[3]に従い、図6の最短経路情報t3(図4の最短経路情報t3と同じ)から、変更後の20msより大きい伝送遅延の経路を抽出する(図3のステップB10参照)。また、経路制御装置1は、計算部12によって、抽出した経路を変更候補として示す変更候補情報t5を生成する(図3のステップB11参照)。結果的に、図6の変更候補情報t5に示すように、「ノード1→ノード4:1→3→4,30ms」と「ノード2→ノード4:2→4,30ms」との2つの経路が抽出される。
経路制御装置1は、計算部12によって、抽出された2つの経路に対して、伝送遅延が最小になる経路を再計算し、最短経路改情報t6を生成する(図3のステップB11,B12参照)。図6に示すように、最短経路改情報t6では、「ノード1→ノード4:1→3→4,30ms」が「ノード1→ノード4:1→2→4,25ms」に変更し、「ノード2→ノード4:2→4,30ms」が「ノード2→ノード4:2→4,20ms」に変更する。
経路制御装置1は、設定部13によって、図6の最短経路改情報t6と図4の通信経路情報t4とを比較し、差分経路情報t7を生成する(図3のステップB13参照)。本具体例では、設定部13は、図6の最短経路改情報t6の「ノード1→ノード4:1→2→4,25ms」と、図4の通信経路情報t4の「サービス1:低遅延 ノード1→ノード4 1→3→4」とから、経路「1→3→4」を「1→2→4」に変更するとともに、経路「1→3→4」を用いていたサービスS1を抽出することで、図6に示す差分経路情報t7を生成する。図6の差分経路情報t7の図示中、「サービス1:低遅延 ノード1→ノード4 現:1→3→4 新:1→2→4」という表記は、サービス情報t2のサービスS1による通信に用いられる経路が、「1→3→4」から「1→2→4」に変更することを示す。
設定部13は、図6の差分経路情報t7に基づいて経路設定を行う(図3のステップB14参照)。
経路制御装置1は、設定部13によって、図6の差分経路情報t7で通信経路情報t4を更新する(図3のステップB15参照)。結果的に、図4の通信経路情報t4は、図6の通信経路情報t4aに示すように書き換えられる。図6の通信経路情報t4aの図示中、「サービス1:低遅延 ノード1→ノード4 1→3→4⇒1→2→4」という表記は、サービス情報t2のサービスS1による通信に用いられる経路が、「1→3→4」から「1→2→4」に変更したことを示す。
なお、伝送遅延が変更したリンクL3を含まない経路を用いるサービスS2は、図6の差分経路情報t7に抽出されないため、図示の便宜上、図6の通信経路情報t4aの図示において、「サービス2:低遅延 ノード2→ノード3 2→1→3」という表記は省略している。
また、経路制御装置1は、設定部13によって、図6の最短経路改情報t6で最短経路情報t3を更新する(図3のステップB15参照)。結果的に、図6の最短経路情報t3(図4の最短経路情報t3と同じ)は、図6の最短経路情報t3aに示すように書き換えられる。
図6の最短経路情報t3aの図示中、「ノード1→ノード4:1→3→4,30ms⇒1→2→4,25ms」という表記は、ノードN1を始点とし、ノードN4を終点とし、ノードN1,N3,N4をこの順で経由する経路からノードN1,N2,N4をこの順で経由する経路に変更され、当該変更後の経路の伝送遅延が25(=5+20)msに変更したことを示す。
また、図6の最短経路情報t3aの図示中、「ノード2→ノード4:2→4,30ms⇒2→4,20ms」という表記は、ノードN2を始点とし、ノードN4を終点とし、ノードN2,N4をこの順で経由する経路の伝送遅延が20msに変更したことを示す。
なお、図示の便宜上、図6の最短経路情報t3aにおいて、他の最短経路の表記は省略する。
具体例に示す、更新された最短経路情報t3aに対して、図7に示すように、通信ネットワークにサービスS1~S3に対する、通信ネットワークの構成変更時の経路設定がなされ経路制御が実現する。リンクL3の伝送遅延が小さくなったことに伴い、経路(1→3→4)が設定されていたサービスS1は、伝送遅延がより小さくなった経路(1→2→4)が設定される。
<ハードウェア構成>
また、上述してきた経路制御装置1は、例えば図8に示すようなハードウェア構成で示されるコンピュータzによって実現される。コンピュータzは、CPU1z、RAM2z、ROM3z、HDD4z、通信I/F(インターフェイス)5z、入出力I/F6z、およびメディアI/F7zを有する。
CPU1zは、ROM3zまたはHDD4zに格納されたプログラムに基づいて動作し、各部(構成管理部11、計算部12、設定部13を含む)の制御を行う。ROM3zは、コンピュータzの起動時にCPU1zによって実行されるブートプログラムや、コンピュータzのハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD4zは、CPU1zによって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信I/F5zは、通信網9zを介して他の機器からデータを受信してCPU1zへ送り、CPU1zが生成したデータを通信網9zを介して他の機器へ送信する。
CPU1zは、入出力I/F6zを介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1zは、入出力I/F6zを介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1zは、生成したデータを入出力I/F6zを介して出力装置へ出力する。
メディアI/F7zは、記録媒体8zに格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM2zを介してCPU1zに提供する。CPU1zは、かかるプログラムを、メディアI/F7zを介して記録媒体8zからRAM2z上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体8zは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータzが経路制御装置1として機能する場合、コンピュータzのCPU1zは、RAM2z上にロードされたプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。プログラム実行の際、HDD4zが格納するデータ等が使用される。コンピュータzのCPU1zは、これらのプログラムを記録媒体8zから読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網9zを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
<効果>
上述してきたように、本実施形態の経路制御装置1は、所定のサービスが提供される通信ネットワークの構成を示すNW構成情報t1を生成する構成管理部11と、NW構成情報t1に基づいて、通信ネットワークに配置されているノード間の伝送遅延が最小になる経路を計算する計算部12と、サービスのうち、伝送遅延の許容値が所定値以下であることを要求される低遅延サービスに対し、計算した経路を設定する設定部13と、を備える、ことを特徴とすることを特徴とする。
これにより、サービスに用いる経路としては、伝送遅延が最小になる経路が確実に選択されるため、通信ネットワークの伝送遅延を低減することができる。また、通信ネットワーク上のすべてのサービスのうち、低遅延を要求される低遅延サービスに限定して、計算した経路が設定される。このとき、低遅延サービス以外のサービスについては、例えば、計算負荷の小さいOSPFを利用した自律制御の経路設定がなされる。このため、すべてのサービスに対する計算負荷全体は低減される。
したがって、通信ネットワーク内の伝送遅延を低減し、計算負荷を低減する経路制御を実現することができる。
その結果、通信ネットワークが大規模であっても、本実施形態の経路設定を適用することができる。
また、本実施形態の経路制御装置1は、通信ネットワークの構成変更があった場合、構成管理部11は、NW構成情報t1を更新し、計算部12は、更新されたNW構成情報t1に基づいて、計算した経路のうち、構成変更によって伝送遅延が変更する経路について再計算し、設定部13は、低遅延サービスに対し、再計算した経路を設定する、ことを特徴とする。
これにより、再計算が必要となる経路を限定することができるため、経路設定の計算負荷を低減することができる。また、経路設定の処理量も低減することができ、通信ネットワークの構成変更への追従に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態の経路制御装置1は、構成管理部11は、通信ネットワークから定期的に情報を収集し、NW構成情報t1を更新する、ことを特徴とする。
これにより、ネットワークの構成変更にリアルタイムで追従することができ、最新のNW構成情報t1に応じて、伝送遅延が最小となる経路が確実に選択される。その結果、サービスに悪影響を与える可能性を極めて小さくすることができる。
<その他>
本実施形態では、サービスを「低遅延」および「通常」の2種類に分類し、「低遅延」のサービスに対して最短経路を設定するようにした。しかし、伝送遅延値の許容値を複数種類用意することで、伝送遅延のレベルを複数用意してもよい。つまり、伝送遅延レベルに基づいて、サービスを3種類以上に分類してもよい。その結果、設定される経路として、最短経路だけでなく、伝送遅延レベルの異なる複数種類の経路を設定し、複数種類の伝送遅延レベルに応じた経路制御を実現することができる。これにより、伝送遅延レベルに応じた料金体系を用意し、ユーザの要望に合ったサービスを提供することができる。例えば、比較的高遅延であるが比較的低料金となるサービスを提供することができる。
また、複数種類の許容値を用いた遅延条件を作り出すことができ、当該遅延条件を選択した場合、選択した遅延条件を満たす経路のうち、最も遅延が大きい経路を選択することができる。選択した遅延条件を満たす経路が存在しない場合は、最も遅延が小さい経路を選択することができる。また、選択した経路の設定は、保守者端末からの設定指示を契機に行うようにしてもよい。
また、構成管理部11と、計算部12と,設定部13とを備える経路制御装置1に代えて、互いに通信可能な複数の計算機を備えたネットワークシステムを用意し、ネットワークシステムが、構成管理部11と、計算部12と、設定部13とを備えるようにしてもよい。この場合、複数の計算機が構成管理部11、計算部12、および、設定部13の少なくともいずれかを備え、結果としてネットワークシステムが、構成管理部11と、計算部12と、設定部13とを備えるようにしてもよい。
本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
1 経路制御装置
11 構成管理部
12 計算部
13 設定部
t1 NW構成情報
t2 サービス情報
t3 最短経路情報
t4 通信経路情報
t5 変更候補情報
t6 最短経路改情報
t7 差分経路情報

Claims (9)

  1. 所定のサービスが提供される通信ネットワークの構成を示すNW構成情報を生成する構成管理部と、
    前記NW構成情報に基づいて、前記通信ネットワークに配置されているノード間の伝送遅延が最小になる経路を最短経路情報として計算する計算部と、
    前記サービスのうち、伝送遅延の許容値が所定値以下であることを要求される低遅延サービスに対し、前記計算した経路を設定する設定部と、を備え
    前記通信ネットワークの構成変更があった場合、
    前記構成管理部は、前記NW構成情報を更新し、
    前記計算部は、前記更新されたNW構成情報に基づいて、計算した前記最短経路情報が示す経路のうち、変更の可能性がある経路となる変更候補を所定の抽出条件に基づき抽出し、抽出された変更候補としての経路に対して伝送遅延が最小となる経路を最短経路改情報として再計算し、
    前記設定部は、前記最短経路改情報と前記最短経路情報とを比較して差分経路情報を生成し、前記低遅延サービスに対し、前記差分経路情報に基づき経路を設定する
    ことを特徴とする経路制御装置。
  2. 前記所定の抽出条件として、
    前記通信ネットワークの構成変更においてリンクの追加があった場合、追加されたリンクの伝送遅延の値よりも大きい値をもつ経路を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路制御装置。
  3. 前記所定の抽出条件として、
    前記通信ネットワークの構成変更において特定経路の伝送遅延の値が構成変更前の値よりも大きくなった場合、当該伝送遅延が大きくなったリンクが含まれる経路を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路制御装置。
  4. 前記所定の抽出条件として、
    前記通信ネットワークの構成変更において特定経路の構成変更後の伝送遅延の値が構成変更前の値よりも小さくなった場合、前記構成変更後の伝送遅延の値よりも大きい経路を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路制御装置。
  5. 前記構成管理部は、前記通信ネットワークから定期的に情報を収集し、前記NW構成情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項に記載の経路制御装置。
  6. 経路制御装置が、
    所定のサービスが提供される通信ネットワークの構成を示すNW構成情報を生成するステップと、
    前記NW構成情報に基づいて、前記通信ネットワークに配置されているノード間の伝送遅延が最小になる経路を最短経路情報として計算するステップと、
    前記サービスのうち、伝送遅延の許容値が所定値以下であることを要求される低遅延サービスに対し、前記計算した経路を設定するステップと、を実行し、
    前記通信ネットワークの構成変更があった場合、前記経路制御装置が、
    前記NW構成情報を更新するステップと、
    前記更新されたNW構成情報に基づいて、計算した前記最短経路情報が示す経路のうち、変更の可能性がある経路となる変更候補を所定の抽出条件に基づき抽出し、抽出された変更候補としての経路に対して伝送遅延が最小となる経路を最短経路改情報として再計算するステップと、
    前記最短経路改情報と前記最短経路情報とを比較して差分経路情報を生成し、前記低遅延サービスに対し、前記差分経路情報に基づき経路を設定するステップとを、実行する、
    ことを特徴とする経路制御方法。
  7. 前記経路制御装置が、
    前記NW構成情報を更新するステップにおいて、前記通信ネットワークから定期的に情報を収集する、前記NW構成情報を更新する、
    ことを特徴とする請求項に記載の経路制御方法。
  8. コンピュータ、請求項から請求項のいずれか1項に記載の経路制御装置として機能させるためのプログラム。
  9. 所定のサービスが提供される通信ネットワークの構成を示すNW構成情報を生成する構成管理部と、
    前記NW構成情報に基づいて、前記通信ネットワークに配置されているノード間の伝送遅延が最小になる経路を最短経路情報として計算する計算部と、
    前記サービスのうち、伝送遅延の許容値が所定値以下であることを要求される低遅延サービスに対し、前記計算した経路を設定する設定部と、を備え
    前記通信ネットワークの構成変更があった場合、
    前記構成管理部は、前記NW構成情報を更新し、
    前記計算部は、前記更新されたNW構成情報に基づいて、計算した前記最短経路情報が示す経路のうち、変更の可能性がある経路となる変更候補を所定の抽出条件に基づき抽出し、抽出された変更候補としての経路に対して伝送遅延が最小となる経路を最短経路改情報として再計算し、
    前記設定部は、前記最短経路改情報と前記最短経路情報とを比較して差分経路情報を生成し、前記低遅延サービスに対し、前記差分経路情報に基づき経路を設定する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
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