JP7320584B2 - ステータ用コイル - Google Patents

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Description

本発明は、ステータ用コイルに関する。
従来、U相、V相、W相の3相のコイルからなるコイル群を、ステータコアのスロットに挿入する直線部を成形しながら、コイルの一方端部の入力端子と他方端部の中点端子とが近接する状態でコイル一端を折り曲げることによって、各コイルの複数の直線部の往部及び復部を積層した構成を有するステータ用コイルの技術が、例えば、特許文献1によって知られている。
特開2021-58076号公報
従来、図8に示すように、ステータ用コイル200の一方端部のU、V、Wの3つの入力端子202a,203a,204aと、他方端部のNu、Nv、Nwの3つの中点端子202b,203b,204bとは、ステータコアのスロット配列方向(コイルの直線部201の配列方向)に見た場合に、U、一般、V、Nu、W、Nv、一般、Nwの順に配列される。中点端子202b,203b,204bは、共通の接続プレート205に電気的に接続されている。しかし、この場合では、各相のコイル端部の入力端子及び中点端子が連続して並んでいないため、コイルをシート状に成形する工程が複雑化し、特に編み込み式の帯状コイルの場合に成形が困難になる。
一方、このようなステータ用コイル200の不都合を、例えば、図9に示すように、入力端子202a,203a,204aと中点端子202b,203b,204bとが近接するように配置することによって解決することが考えられる。このステータ用コイル200をステータコアのスロット配列方向(コイルの直線部201の配列方向)に見た場合、入力端子202a,203a,204aと中点端子202b,203b,204bとが、U、V、W、Nu、Nv、Nwの順に配列される。
しかしながら、図9に示すステータ用コイル200では、以下の問題がある。図10Aは、図9に示すステータ用コイルの直線部が、ステータコア100の隣接する3つのスロット101に挿入された場合のステータを模式的に示している。スロット101に記載の円内に×の印は、スロット101内のコイルの直線部201の向き(入力端子202a,203a,204aから中点端子202b,203b,204bに向かう直線部201の向き)が、紙面に対する垂直方向の手前側から奥側に向かうことを示している。したがって、図9に示す構成のステータ用コイル200では、隣接するスロット101に配置されるU相、V相、W相の3相のコイルの直線部201の向きは同一である。この場合、スロット101内の直線部201に流したい電流の向きと、各相のコイルの直線部201の向きも同一である。しかし、この場合、図10Bに示すように、隣接するスロット101の直線部201を流れる電流の向きが、各入力端子(U、V、W)から中点端子(N)に向かうものだけになるため、電流の行き場がなく、ステータ内に配置されるロータを滑らかに回転させることができない。
そこで、本発明は、ステータコアのスロット内への各相のコイルの最適な配置が可能であり、成形性の良いステータ用コイルを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るステータ用コイルは、ステータコア(例えば、後述のステータコア20)のスロット(例えば、後述のスロット22)に挿入される複数の直線部(例えば、後述の直線部111、121、131)をそれぞれ有するU相、V相、W相の3相のコイル(例えば、後述のU相コイル11、V相コイル12、W相コイル13)からなるコイル群(例えば、後述のコイル群10)によって構成され、入力端子及び中点端子が近接する状態で折り返されていることによって、前記複数の直線部の往部及び復部が積層されているステータ用コイル(例えば、後述のステータ用コイル1)であって、前記3相のコイルのそれぞれの前記入力端子と前記中点端子とが、前記ステータ用コイルの長さ方向(例えば、後述のX方向)に交互に配置される構成を備える。
上記(1)によれば、3相のコイルのそれぞれの入力端子と中点端子とが、ステータ用コイルの長さ方向に交互に配置されるため、ステータコアのスロット内への各相のコイルの最適な配置が可能である。コイルの入力端子と中点端子とが、ステータ用コイルの長さ方向に連続して並んでいるため、全コイルの同時編み込み成形が可能であり、シート状に成形する際の成形性が良好である。
本発明の実施形態に係るステータ用コイルを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るステータ用コイルをステータコアに装着する様子を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るステータ用コイルの一部が装着されたステータの一部を模式的に示す平面図である。 図3Aに示すステータにおける電流の向きを説明する図である。 本発明の一実施形態に係るステータ用コイルが装着されたステータの一部を模式的に示す平面図である。 図4に示すステータにおいて各相のコイルに電流を供給した場合の電流波形を示すグラフである。 図4に示すステータの電気角0°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 図4に示すステータの電気角30°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 図4に示すステータの電気角60°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 図4に示すステータの電気角90°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 図4に示すステータの電気角120°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 図4に示すステータの電気角150°に対するS極及びN極の位相を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るステータ用コイルの端部を示す正面図である。 従来のステータ用コイルの入力端子及び中点端子の配置の一例を示す正面図である。 従来のステータ用コイルの入力端子及び中点端子の配置の他の一例を示す正面図である。 図9に示す従来のステータ用コイルが装着されたステータの一部を模式的に示す平面図である。 図10Aに示すステータにおける電流の向きを説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るステータ用コイル1を示す正面図である。ステータ用コイル1は、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の3相のコイルからなるコイル群10によって構成され、一方向(図1における左右方向)に長尺な帯状に形成されたシート状コイルである。
なお、図1に示すX方向は、ステータ用コイル1の長さ方向を示す。このX方向は、ステータ用コイル1がステータコア20(図2参照)に装着された際に、ステータコア20の周方向に沿う方向である。X方向におけるX1方向は、ステータ用コイル1の長さ方向の一方側であり、X2方向は、ステータ用コイル1の長さ方向の他方側である。図1に示すY方向は、ステータ用コイル1の幅方向を示す。このY方向は、ステータ用コイル1がステータコア20に装着された際に、ステータコア20の軸方向(図2の紙面に対する垂直方向)に沿う方向である。Y方向におけるY1方向は、ステータ用コイル1の幅方向の一方側であり、Y2方向は、ステータ用コイル1の幅方向の他方側である。
本実施形態のU相コイル11、V相コイル12、及びW相コイル13は、それぞれ2本ずつのコイルによって構成される。すなわち、U相コイル11は、X方向に隣り合うコイル11a,11bによって構成される。V相コイル12は、X方向に隣り合うコイル12a,12bによって構成される。W相コイル13は、X方向に隣り合うコイル13a,13bによって構成される。
U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13は、直線部111、121、131と、コイルエンド部112、122、132と、をそれぞれ有する。
直線部111、121、131は、ステータコア20のスロット22に挿入される部位である。直線部111、121、131は、相毎に2本ずつ並列している。全ての直線部111、121、131は、Y方向に沿って延び、X方向に沿って所定のピッチで平行に配列されている。
コイルエンド部112、122、132は、X方向に並列する各相の直線部同士、すなわち、U相コイル11の直線部111,111の端部同士、V相コイル12の直線部121,121の端部同士、W相コイル13の直線部131,131の端部同士を、それぞれ長さ方向に交互に山型状に連結する部位である。コイルエンド部112、122、132は、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)及び他方側(Y2側)にそれぞれ山型に突出している。
コイルエンド部112、122、132は、ステータ用コイル1がステータコア20のスロット22に装着された際に、ステータコア20の軸方向の両端面からそれぞれ突出する。U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13は、直線部111、121、131及び山型状のコイルエンド部112、122、132によって、それぞれ波形に折り曲げ成形された連続する波巻コイルを構成する。連続する波巻コイルは、コイルをステータコアのスロット内にセットする際、世間一般の主流である、コイルを複数のセグメントに分割成形し、スロット内挿入後にコイルエンドを溶接する技術を必要としないため、溶接箇所の熱加工に対応できるように、例えば、コイルに高純度の銅材を使用する必要がなくなる。そのため、不純物を含むリサイクル銅材を使用することも可能となり、資源の循環利用の実現に貢献することができる。しかも、波巻コイルは、溶接の必要がないため、コイルの軽量化が可能であり、このコイルを使用した回転電機の軽量化を図ることができる。回転電機がハイブリッドカーに搭載される場合、車両重量が軽量化されることによって、二酸化炭素の削減が可能であり、地球環境上の悪影響を軽減することができる。
U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の一方端部には、それぞれ入力端子113a、123a、133aが設けられる。入力端子113a、123a、133aは、各相の2本ずつのコイル11a,11b、12a,12b、13a,13bにそれぞれ電気的に接続される。
入力端子113a、123a、133aは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13に電力を供給する部位である。入力端子113a、123a、133aは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の直線部111、121、131の端部から、ステータ用コイル1の幅方向に張り出すように接続される。詳しくは、入力端子113a、123a、133aは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の一方端部側の最端部に配置される直線部111、121、131の端部から、ステータ用コイル1の長さ方向の一方側(X1側)に向けて、コイルエンド部112、122、132と同じ傾斜角度で斜めに傾斜するとともに、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)に向けて屈曲して、直線部111、121、131と平行に延びている。
U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の他方端部には、それぞれ中点端子113b、123b、133bが設けられる。中点端子113b、123b、133bは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13を接続する部位であり、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13のそれぞれの中点(Nu、Nv、Nw)を構成する。中点端子113b、123b、133bは、各相の2本ずつのコイル11a,11b、12a,12b、13a,13bにそれぞれ電気的に接続される。3つの中点端子113b、123b、133bは、共通の接続プレート140に電気的に接続されて1つにまとめられている。
中点端子113b、123b、133bは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の直線部111、121、131の端部から、ステータ用コイル1の幅方向に張り出すように接続される。詳しくは、中点端子113b、123b、133bは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の他方端部側の最端部に配置される直線部111、121、131の端部から、ステータ用コイル1の長さ方向の他方側(X2側)に向けて、コイルエンド部112、122、132と同じ傾斜角度で斜めに傾斜するとともに、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)に向けて屈曲して、直線部111、121、131と平行に延びている。U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13は、後述するように、ステータ用コイル1の長さ方向の中途部で他方側(X2側)から一方側(X1側)に向けて折り返されるため、図1に示す折り返し後の中点端子113b、123b、133bは、入力端子113a、123a、133aと同じ配列形態で、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)に向けて張り出している。
ステータ用コイル1は、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の両端部の入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとが、図1に示すステータ用コイル1の長さ方向の一方側(X1側)にまとめて配置される。詳しくは、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13は、ステータ用コイル1の長さ方向に沿って連続して波形に成形され、中途部で他方側(X2側)から一方側(X1側)に折り返されて編み込まれている。U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13が折り返されることによって、各相のそれぞれの入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとは近接する状態に配置され、各相の直線部111、121、131のピッチと同一ピッチで配列される。U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13が長さ方向の中途部で折り返されることによって、直線部111、121、131の往部(折り返し前の直線部111、121、131)と復部(折り返し後の直線部111、121、131)とは、同一相毎に積層されている。
これによって、入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとは、いずれも、図1に示すように、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)及び長さ方向の一方側(X1側)のそれぞれ同一方向に張り出して整然と配列される。積層された直線部111、121、131の向きは、互いに同一方向である。直線部111、121、131の向きとは、入力端子113a、123a、133aから中点端子113b、123b、133bに向かう方向である。すなわち、互いに積層される同一の相の直線部111、121、131同士は、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)から他方側(Y2側)の向き、あるいは他方側(Y2側)から一方側(Y1側)の向きのいずれか同じ向きを有する。
ここで、図1に示すように、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13のそれぞれの入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとは、一定のピッチで、ステータ用コイル1の長さ方向に沿って交互に配置される。本実施形態では、ステータ用コイル1の長さ方向の一方側(X1側)から他方側(X2側)に向かって、U相コイル11の入力端子113a、V相コイル12の中点端子123b、W相コイル13の入力端子133a、U相コイル11の中点端子113b、V相コイル12の入力端子123a、W相コイル13の中点端子133bの順(U、Nv、W、Nu、V、Nw)で配列されている。そのため、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13のそれぞれの直線部111、121、131及びコイルエンド部112、122、132も、一方側(X1側)から他方側(X2側)に向かって、U相コイル11の往部、V相コイルの復部、W相コイル13の往部、U相コイル11の復部、V相コイル12の往部、W相コイル13の復部の順で配列されている。
このようにして帯状のシート状に形成されたステータ用コイル1は、図1中に矢印で示すように、直線部111、121、131の向きが、ステータ用コイル1の長さ方向の一方側(X1側)から他方側(X2側)に向けて順に、ステータ用コイル1の幅方向の一方側(Y1側)から他方側(Y2側)への向きと、他方側(Y2側)から一方側(Y1側)への向きとに、相毎に交互に配置される。
ステータ用コイル1は、図2に示すように、ステータコア20の中央の軸孔21側から各直線部111、121、131をスロット22に挿入することによって、ステータコア20に装着される。これによって、ステータ2が構成される。本実施形態のステータ用コイル1の長さ方向は、ステータコア20の周方向の4周分の長さを有する。したがって、ステータ用コイル1は、ステータコア20に4周分巻回されて装着される。ステータ用コイル1の1周分は、往部及び復部の直線部111、121、131同士が相毎に積層されているため、ステータ用コイル1がステータコア20に4周分巻回されることによって、各スロット22内には、8層の直線部111、121、131が径方向に積層されて配置される。
図3Aは、図1に示すステータ用コイル1の直線部111、121、131が、ステータコア20の隣接する3つのスロット22に挿入された場合のステータ2を模式的に示している。図3Aでは、スロット22内に挿入される8層の直線部111、121、131のうちの4層分を、円内に×の印及び円内に点の印によって模式的に示している。スロット22に記載の円内に×の印は、スロット22内のコイルの直線部111、121、131の向きが、紙面に対する垂直方向の手前側から奥側に向かうことを示している。スロット22に記載の円内に点の印は、スロット22内のコイルの直線部111、121、131の向きが、紙面に対する垂直方向の奥側から手前側に向かうことを示している。
このように、図1に示す構成のステータ用コイル1をステータコア20に装着した場合では、隣接するスロット22に配置されるU相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の直線部111、121、131の向きは、3相のうちのいずれか一つで反対向きになる。図3Aでは、V相コイル12の直線部121の向きだけが反対向きになっているが、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の直線部111、121、131の向きは、ステータコア20の周方向に順次反対向きになるように配置される。このようにステータ用コイル1がステータコア20のスロット22に装着された場合、スロット22内の直線部111、121、131に流したい電流の向きに対して、V相コイル12の直線部121の向きだけが異なるため、図3Bに示すように、電流はV相コイル12の入力端子123aに向かい、ステータコア20の軸孔21内に配置されるロータ(図示せず)を滑らかに回転させることができる。
図4は、ステータコア20にステータ用コイル1が装着されたステータ2の一部を模式的に示している。円内に×の印及び円内に点の印がステータコア20の周方向に配列されることによって、4層分の直線部111、121、131を模式的に示している。各スロット22には、2つずつの印が配置されて、ステータコア20の径方向に8層分の直線部111、121、131が挿入されることを示している。なお、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の直線部111、121、131は、径方向外側の4層分と径方向内側の4層分とで周方向に1スロット分ずれている。
図5は、図4に示すステータ2において、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の入力端子113a、123a、133aに電流を供給した場合の電流波形を示している。縦軸は電流の大きさを示し、横軸は電気角を示している。図5に示すように、ステータコア20にステータ用コイル1が装着されたステータ2では、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の各相の電流は、互いに電気角で120°ずつの位相を維持して時系列的に滑らかに変化することがわかる。
図6A~図6Fは、図4に示すステータ2の電気角に対するS極及びN極の位相を示している。図中のスロット22に記載の円内に×の印及び円内に点の印は、U相(実線の円)、V相(破線の円)、W相(1点鎖線の円)の電流の向きを示している。円内に×の印は、スロット22内のコイルの直線部111、121、131に流れる電流の向きが、紙面に対する垂直方向の手前側から奥側に向かうことを示している。円内に点の印は、スロット22内のコイルの直線部111、121、131に流れる電流の向きが、紙面に対する垂直方向の奥側から手前側に向かうことを示している。また、図中には、図4に示すステータ2のU相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の入力端子113a、123a、133aに電流を供給した際に生成される磁極S/Nの位置を記載している。図6A~図6Fにおけるステータ2の径方向外側の数字は電気角を示し、径方向内側の数字はS極の位相(機械角)を示している。図6A~図6Fに示すように、ステータ用コイル1のU相コイル11、V相コイル12、W相コイル13に電流を供給すると、ステータ2の電気角の進行に伴って、S極の位相も滑らかに移動していくことがわかる。
以上のように、ステータコア20のスロット22に挿入される複数の直線部111、121、131をそれぞれ有するU相コイル11、V相コイル12、W相コイル13からなるコイル群10によって構成され、それぞれの入力端子113a、123a、133a及び中点端子113b、123b、133bを近接する状態で折り返されていることによって、複数の直線部111、121、131の往部及び復部が積層されているステータ用コイル1であって、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13のそれぞれの入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとが、ステータ用コイル1の長さ方向に交互に配置されることによって、ステータコア20のスロット22内への各相のコイルの最適な配置が可能である。しかも、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13のそれぞれの入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとが、ステータ用コイル1の長さ方向に連続して並んでいるため、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の全てのコイルの同時編み込み成形が可能であり、シート状に成形する際の成形性が良好である。
なお、ステータ用コイルは、図1に示すように、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13が編み込まれて形成されるものに限定されない。例えば、図7に示すステータ用コイル1Aのように、V相コイル12のみの入力端子123aと中点端子123bとを、U相コイル11及びW相コイル13の入力端子113a、133aと中点端子113b、133bとに対して反対端部側に配置させ、入力端子113a、123a、133aと中点端子113b、123b、133bとが近接する状態に、U相コイル11、V相コイル12、W相コイル13の中途部で単純に折り返して積層したものであってもよい。
1 ステータ用コイル
10 コイル群
11 U相コイル
12 V相コイル
13 W相コイル
20 ステータコア
22 スロット
111、121、131 直線部
113a、123a、133a 入力端子
113b、123b、133b 中点端子
X ステータ用コイルの長さ方向

Claims (1)

  1. ステータコアのスロットに挿入される複数の直線部をそれぞれ有する波形に成形されたU相、V相、W相の3相のコイルからなるコイル群によって構成され、
    前記3相のコイルは、一方端部に入力端子をそれぞれ有し、他方端部に中点端子をそれぞれ有するステータ用コイルであって、
    前記コイル群は、長さ方向の一方側に前記入力端子及び前記中点端子が近接する状態でまとめて配置されるように、長さ方向の中途部で折り返されていることによって、前記複数の直線部の往部及び復部が、同一相毎に積層されており、
    前記3相のコイルのそれぞれの前記入力端子と前記中点端子とが、前記ステータ用コイルの長さ方向の前記一方側において交互に配置され、且つ、前記コイル群の前記複数の直線部は、前記入力端子から前記中点端子に向かう前記複数の直線部のそれぞれの向きが前記ステータ用コイルの長さ方向において交互となるように配置されている、ステータ用コイル。
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