JP7320441B2 - 放射線測定装置および放射線測定方法 - Google Patents

放射線測定装置および放射線測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射線測定装置および放射線測定方法に関する。
原子力発電施設などの設備解体に伴い、廃棄物が発生するとき、廃棄物に放射能で汚染されたものが含まれている虞があるので、廃棄物の放射能濃度を測定し、測定結果に応じて廃棄物を処理する必要がある。
そして、廃棄物の放射能濃度の測定方法として、従来、ドラム缶に廃棄物を収容し、ドラム缶を回転させながら廃棄物から放出される放射線をエネルギースペクトルとして測定し、このエネルギースペクトルから得られる放射線計数に換算係数(Bq/cps)を乗じて放射能濃度を測定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-56025号公報
放射能濃度を測定するときに用いられる換算係数(Bq/cps)は、廃棄物を収容する容器内の放射能汚染分布に応じて異なるが、容器内の汚染分布が未知であるため、最も計測し難い箇所に局所的に放射能汚染が偏在することを想定して換算係数を比較的大きく設定することが考えられる。しかしながら、これでは局所的な放射能汚染が偏在していない場合には、放射能濃度を過大評価してしまうという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、放射能濃度を適切に測定することができる放射線測定装置及び放射線測定方法を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
測定対象物から検出された放射線計数に換算係数を乗じて放射濃度を測定する放射線測定装置であって、
測定対象物を複数個所に分割して、分割した夫々の領域からの検出器の放射線スペクトルを受信し、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて各領域の放射線スペクトルから求められる全分割領域の所定の放射線計数の和から放射濃度を測定することを特徴とする。
本発明によれば、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて放射濃度を測定することができる。このため、常に、計測し難い箇所に局所的に放射能汚染が偏在していることを想定して換算係数を比較的大きく設定する必要がなく、放射能濃度を適切に測定することができる。なお、放射線スペクトルとは、各検出器の計測スペクトルを意味し、放射線計数は放射線のカウント数を意味する。
[2]また、本発明においては、
受信した前記所定の放射線計数のパターンに応じた換算係数が予め求められて記憶された記憶装置を備え、
受信した前記所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲外である場合には、
前記所定の放射線計数のパターンに応じて、換算係数を設定することが好ましい。
本発明によれば、所定の放射線計数のパターンに応じて、適切な換算係数を設定することができるため、放射能濃度を更に適切に測定することができる。
[3]また、本発明の放射線測定方法は、
測定対象物から検出された放射線計数に換算係数を乗じて放射濃度を測定する放射線測定方法であって、
測定対象物を複数の分割領域に分割して、割領域からの検出器の放射線スペクトルを受信し、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて各分割領域の放射線スペクトルから求められる全分割領域の所定の放射線計数の和から放射濃度を測定することを特徴とする。
本発明によれば、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて放射濃度を測定することができる。このため、常に、計測し難い箇所に局所的に放射能汚染が偏在していることを想定して換算係数を比較的大きく設定する必要がなく、放射能濃度を適切に測定することができる。
[4]また、本発明の放射線測定方法においては、
受信した前記所定の放射線計数のパターンに応じた換算係数が予め求められて記憶されており、
受信した前記所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲外である場合には、
前記所定の放射線計数のパターンに応じて、換算係数を設定することが好ましい。
本発明によれば、所定の放射線計数のパターンに応じて、適切な換算係数を設定することができるため、放射能濃度を更に適切に測定することができる。
本発明の放射線測定装置及び放射線測定方法に用いられる放射線測定装置の実施形態を示す説明図。 本実施形態の分割した領域を示す説明図。 本実施形態の全ての分割領域の放射能濃度が均一である場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の最上段と上から2段目の鉄材の間の放射能濃度が均一であり、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の上から2段目と3段目の鉄材の間の放射能濃度が均一であり、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の上から3段目と最下段の鉄材の間の放射能濃度が均一であり、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の最上段と上から2段目の鉄材の間の一隅の放射能濃度だけが高く、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の上から2段目と3段目の鉄材の間の一隅の放射能濃度だけが高く、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の上から3段目の鉄材と最下段の鉄材の間の一隅の放射能濃度だけが高く、他の部分に放射能汚染がない場合の検出器で検出された放射線計数のパターンの一例を示すグラフ。 本実施形態の制御装置の作動を示すフローチャート。 本実施形態の記憶装置に記憶された換算係数データベースの一例を示すグラフ。
図を参照して、本発明の放射線測定装置を説明する。図1に示すように、本実施形態の放射線測定装置1は、廃棄物(図示省略)を収容した収容箱(図示省略)を前後左右上下の8つの領域X1~X8(測定対象物)に分割するとともに、上下2つずつ合計4つの検出器3(3a~3d)を用いて、半分の分割領域X1~X4を上下2つの方向から所定時間(例えば、30分間)測定して、その後、残りの半分の分割領域X5~X8を同様に測定し、合計8つの放射線スペクトル(換言すれば、エネルギースペクトル)を受信するように構成されている。
本実施形態の放射線測定装置1は、CPU、メモリ等により構成された電子ユニットであり、メモリに保持された放射能計測の制御用プログラムをCPUで実行することにより、検出器3から受信した放射線スペクトル(エネルギースペクトル)から所定の放射線計数(例えばコバルト60やセシウムのカウント数(検出強度))を求め、所定の放射線計数に換算係数を乗じて放射能濃度を算出する機能を果す制御装置4を備えている。
制御装置4は、各分割領域X1~X8からのコバルト60の2つのγ線(1173keV、1332keV)の信号のパターンに応じた換算係数がパターンと関連付けられた状態で効率マップデータとして記憶された記憶装置5を備えている。また、記憶装置5に記憶させる所定の放射線計数のパターンは、図2を参照して、上下方向に4つ、前後左右方向に3つ、合計36の鉄材2(2a~2d)の間に放射線源を配置した実験により得られた所定の放射線計数のパターンが記憶されている。鉄材2(2a~2d)は、複数枚の鉄板を重ね合わせることにより構成されている。図2の符号2aは、最上段の9つの鉄材を示している。符号2bは、上から2段目の9つの鉄材を示している。符号2cは、上から3段目の9つの鉄材を示している。符号2dは、最下段の9つの鉄材を示している。また、以下、鉄材2a~2dをまとめて鉄材2として説明する場合がある。
次に、所定の放射線計数のパターンの具体的な例をいくつか説明していく。図3は、図2に示すように積み重ねた各鉄材2の中央の上下方向の隙間の全てに放射線源を合計27個配置して、すべての分割領域X1~X8に放射能汚染が均一に分布している状態に近似した状態を人工的に作り出した場合の所定の放射線計数としてのコバルト60のパターンを示したグラフである。このとき、領域X1~X8の各信号の全体効率への寄与率が12.5%(1/8)±3%以内であることが予め行った実験の結果わかった。この場合、領域X1~X8の全体に均一に放射能汚染が分布していると判断できるため、換算係数倍率を所定倍率(例えば、1.6倍)に設定するように記憶装置5に予め記憶された効率マップデータから読み出される。
すなわち、記憶装置5には、寄与率が12.5%(1/8)±3%のときには、換算係数を1.6倍に設定する旨の効率マップデータが記憶されている。ちなみに、本実施形態においては、各領域X1~X8の検出信号が8つなので12.5%(1/8)±3%と設定しているが、検出信号数(検出された放射線スペクトルの数)を「n」とすれば、1/n±aに設定しているということができる(ただし、aは、モンテカルロ計算結果を元に検出信号を評価して、同じく不確かさを考慮した余裕を加味して決定される。本実施形態では1/4n程度となっている。)。すなわち、検出信号の数は8つに限らず、少なくとも上下から分割領域を検出可能に配置されるように複数であればよい。
図4は、図2に示すように積み重ねた鉄材2のうち最上段の9つの鉄材2(2a)の中央と2段目の9つの鉄材2(2b)の中央との間に挟まれるように放射線源を合計9個配置することにより、積み重ねた鉄材2のうち最上段の鉄材2(2a)と2段目の鉄材2(2b)の間に放射能汚染が均一に分布している状態に近似した状態を人為的に作り出した場合の所定の放射線計数としてのコバルト60のパターンを示したグラフである。この場合では、上方の検出器3(3a,3c)の信号の全体効率への寄与率が25%(1/4)±5%以内で、且つ下方の検出器の全体効率への寄与率が5%以内であるときの検出信号を示している。この場合、換算係数は所定倍率(例えば1.3倍)に設定される旨が効率マップデータから読み出される。また、設定される換算係数は、廃棄物の重量や嵩密度によって補正が必要となるため、本実施形態においては、図11に示すような、総重量や嵩密度に関連付けされた換算係数データベースが記憶され、この換算係数データベースを用いて廃棄物の総重量や嵩密度に応じて換算係数が求められる。
図5は、図2に示すように積み重ねた鉄材2のうち上から2段目の鉄材2bの中央と3段目の鉄材2cの中央との間に挟まれるように放射線源を合計9個配置することにより、積み重ねた鉄材2のうち上から2段目の鉄材2bと3段目の鉄材2cの間に放射能汚染が均一に分布している状態に近似した状態を人為的に作り出した場合の所定の放射線計数としてのコバルト60のパターンを示したグラフである。この場合では、すべての検出器の信号の全体効率への寄与率が12.5(1/8)±3%以上10%以内であるときの検出信号を示している。この場合、換算係数は所定倍率(例えば、2.5倍)に設定されるように効率マップデータから読み出される。
図6は、図2のように積み重ねた鉄材2のうち上から3段目の9つの鉄材2cの中央と最下段の9つの鉄材2dの中央との間に挟まれるように放射線源を合計9個配置することにより、積み重ねた鉄材2のうち上から3段目の鉄材2cと最下段の鉄材2dの間に放射能汚染が均一に分布している状態に近似した状態を人為的に作り出した場合の所定の放射線計数としてのコバルト60のパターンを示したグラフである。この場合では、下方の検出器の全体効率への寄与率が25%(1/4)±5%以内であり、且つ上方の検出器3(3a~3d)の全体効率への寄与率が5%以内であるときの検出信号を示している。この場合、換算係数は所定倍率(例えば1.5倍)に設定されるように効率マップデータから読み出される。
図7は、積み重ねた鉄材2のうち最上段の鉄材2aと2段目の鉄材2bの間のうちの何れか4隅の1つに放射能汚染が局所的に偏在している場合の所定の放射線計数パターンを示したグラフである。この場合では、分割領域X1、X3、X5、X7の何れか1つの寄与率が70%±20%以内であり、且つ当該分割領域に隣接する分割領域を測定する検出器3(3a~3d)の寄与率が20%以下であるときの検出信号を示している。この場合、換算係数は所定倍率(例えば1.1倍)に設定されるように効率マップデータから読み出される。
図8は、積み重ねた鉄材2のうち上から2段目の鉄材2bと3段目の鉄材2cのうち4隅の何れか1つに放射能汚染が局所的に偏在している場合の信号パターンを示したグラフである。この場合、分割領域X1~X8の何れか1つの上方の検出器からの信号の寄与率が50%±20%以内であり、且つ、対向する下方の検出器からの信号の寄与率が30%±20%以内であるときの検出信号を示している。この場合、換算係数は所定倍率(例えば、2.9倍)に設定されるように効率マップデータから読み出される。
図9は、積み重ねた鉄材2のうち上から3段目の鉄材2cと最下段の鉄材2dの間のうち4隅の何れか1つに放射能汚染が局所的に偏在している場合の信号パターンを示したグラフである。このとき、分割領域X1~X4の何れか1つの下方の検出器からの信号の寄与率が90%以上であり、且つ対向する上方の検出器からの信号の寄与率が10%以下であるときの検出信号パターンが得られた。この場合、上から3段目の鉄板2cと最下段の鉄板2dの間の4隅のうちの1つに局所的に放射能汚染が偏在していると考えられるため、換算係数は所定倍率(例えば、2.0倍)となるように効率マップデータから読み出される。
図10は、本実施形態の放射線測定装置の作動を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で、分割領域X1~X8について夫々上下方向から検出器を用いてエネルギースペクトルの信号を検出する。
次に、ステップS2に進み、各分割領域X1~X8の上下方向からのそれぞれの検出信号の全体効率に対する寄与率が12.5%±3%の範囲内であるか否かを判定する。
そして、ステップS3に進み、各検出信号の寄与率が12.5%±3%の範囲内である場合には、ステップS4に進んで、分割領域X1~X8の全体にわたって均一に放射能汚染が分布していると判定する。
そして、ステップS5に進み、均一分布のときの換算係数倍率である1.6倍を記憶装置5に記憶された効率マップデータから読み込む。
そして、ステップS6に進み、8つの検出信号を累積させた累積信号に、均一分布時の換算係数倍率1.6倍を乗じて、放射能濃度を算出する。このように、本実施形態においては、8つの放射線スペクトルから個々に放射線計数及び放射能濃度を求めてから、すべての放射能濃度の和を求めるのではなく、8つの放射線スペクトルを累積させた放射線スペクトルの8つの和としての累積信号に換算係数を乗じて放射能濃度を求めるため、より正確な放射能濃度を求めることができる。
ステップS3で、各検出信号の寄与率が12.5%±3%の範囲内でない場合には、ステップS7に分岐して、記憶装置に記憶された効率マップデータに基づき、8つの所定の放射線計数のパターンに当て嵌まる換算係数倍率を選択する。
そして、ステップS8で、選択された換算係数倍率を記憶装置5に記憶された効率マップデータから読み出し、ステップS9で、読み出された換算係数に基づき、8つの放射線スペクトルを累積させた、換言すれば、8つの放射線スペクトルの和である累積検出信号に、換算係数を乗じて、放射能濃度を算出する。
本実施形態の放射線測定装置1及び放射線測定方法によれば、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には(すなわち、12.5%(1/8)±3%(1/n±a)である場合には)、放射線スペクトルから求められる所定の放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて放射濃度を測定することができる。このため、常に、計測し難い箇所に局所的に放射能汚染が偏在していることを想定して換算係数を比較的大きく設定する必要がなく、放射能濃度を適切に測定することができる。
また、本実施形態の放射線測定装置1及び放射線測定方法によれば、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数のパターンに応じて、適切な換算係数を設定することができるため、放射能濃度を更に適切に測定することができる。
なお、本実施形態においては、ステップS2で、検出された放射線スペクトルの所定の放射線計数が均一分布のパターンであるか否かを確認してから、他の所定の放射線計数のパターンの換算係数を探索するように構成して、均一汚染と判断できることで効率マップデータから全平面的に効率を評価することができ、比較的小さい換算係数倍率を設定できるようにしている。しかしながら、ステップ2で均一分布のパターンであるか否かだけではなく、すべての所定の放射線計数のパターンから適切な換算係数倍率を探索するように構成してもよい。
また、本実施形態においては、放射線スペクトルとは、各検出器の計測スペクトルを意味し、放射線計数は放射線のカウント数を意味する。また、本実施形態においては、記憶装置5に効率マップデータを記憶させるものを説明したが、本発明の放射線測定装置及び放射線測定方法はこれに限らず、例えば、効率マップデータに基づいて、検出される信号パターンと換算係数とを関連付けたテーブルデータを予め作成し、このテーブルデータを記憶装置に記憶させて、検出された信号パターンに応じて換算係数を選択するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、所定の放射線計数としてコバルト60を例に挙げて説明したが、本発明の所定の放射線計数はこれに限らず、他のものであってもよい。例えば、所定の放射線計数をセシウムとしてもよい。
また、本実施形態においては、8 つの放射線スペクトルから個々に放射線計数及び放射能濃度を求めてから、すべての放射能濃度の和を求めるのではなく、8 つの放射線スペクトルを累積させた放射線スペクトルの8 つの和としての累積信号に換算係数を乗じて放射能濃度を求めるため、より正確な放射能濃度を求めることができるものを説明した。しかしながら、本発明の放射濃度の測定方法はこれに限らず、例えば、測定精度が低下するものの、8つの放射線スペクトルから個々に放射線計数及び放射能濃度を求め、その後、すべての放射能濃度の和を求めてもよい。
1 放射線測定装置
2 鉄材(実験用)
3、3a~3d 検出器
4 制御装置
5 記憶装置
X1~X8 分割領域(測定対象物)

Claims (4)

  1. 測定対象物から検出された放射線計数に換算係数を乗じて放射濃度を測定する放射線測定装置であって、
    測定対象物を複数の分割領域に分割して、各分割領域からの検出器の放射線スペクトルを受信し、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて各分割領域の放射線スペクトルから求められる全分割領域の所定の放射線計数の和から放射濃度を求めることを特徴とする放射線測定装置。
  2. 請求項1に記載の放射線測定装置であって、
    受信した前記所定の放射線計数のパターンに応じた換算係数が予め求められて記憶された記憶装置を備え、
    受信した前記所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲外である場合には、
    前記所定の放射線計数のパターンに応じて、換算係数を設定することを特徴とする放射線測定装置。
  3. 測定対象物から検出された放射線計数に換算係数を乗じて放射濃度を測定する放射線測定方法であって、
    測定対象物を複数の分割領域に分割して、各分割領域からの検出器の放射線スペクトルを受信し、受信した各放射線スペクトルの所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲内である場合には、放射線スペクトルから求められる放射線計数に換算係数として均一分布のときの換算係数を用いて各分割領域の放射線スペクトルから求められる全分割領域の所定の放射線計数の和から放射濃度を求めることを特徴とする放射線測定方法。
  4. 請求項3に記載の放射線測定方法であって、
    受信した前記所定の放射線計数のパターンに応じた換算係数が予め求められて記憶されており、
    受信した前記所定の放射線計数の全体効率への寄与率が所定範囲外である場合には、
    前記所定の放射線計数のパターンに応じて、換算係数を設定することを特徴とする放射線測定方法。
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