JP7319154B2 - 情報処理装置、案内システム、案内方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、案内システム、案内方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置を利用した案内に関する。
近年、カーナビゲーションシステムやスマートフォン等の情報処理装置を利用した、車両用の経路案内が実現されている。このような経路案内装置では、経路の情報に加えて、経路の周辺に位置する施設(飲食店や駐車場等)の情報の案内が行われる場合がある。しかしながら、従来の経路案内装置では、車両の情報が考慮されていないため、例えば車両のACCスイッチをONにしたまま降車した場合であっても、ACCスイッチの切り忘れを案内することはできないという課題があった。この点、特許文献1に記載の降車警告装置では、車両のセレクトレバーがPレンジ以外のレンジにセットされ、かつ、ACCスイッチがONの状態で、電子キーを携帯する運転者の降車を検出した場合に、警報音を出力する技術が開示されている。また、特許文献2に記載の防犯システムでは、不正行為者が車両のイグニッションキーをONにすると、運転者が所持するページャから警告を発する技術が開示されている。
特開2017-43254号公報 特開平9-7075号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、ACCスイッチやイグニッションキーの状態といった、車両の情報を考慮した案内が実現できる。しかしながら、特許文献1ではACCスイッチの切り忘れを、特許文献2では不正行為者の侵入を、それぞれ案内できるに過ぎず、用途が限定的であり、利便性が悪いという課題があった。なお、このような課題は、経路案内を行う経路案内装置に限らず、車両を使用する運転者が所持する情報処理装置の全般に共通する課題であった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、車両の利用者に対して、車両の情報を考慮した案内をする技術において、利便性を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。情報処理装置であって、前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う案内部と、を備え、前記車両の情報には、前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、前記案内部は、前記ACC情報と、前記車両と前記利用者の距離と、の組み合わせによって規定された一の前記利用場面において、前記ACC情報に応じて異なる内容を案内する、情報処理装置。そのほか、本発明は、以下の形態としても実現可能である。
(1)本発明の一形態によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う案内部と、を備える。
この構成によれば、情報処理装置の案内部は、情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う。ここで、車両の情報には、ACCスイッチのON/OFF情報、ライトスイッチのON/OFF情報、CAN(Controller Area Network:車載ネットワーク)を流れる情報など、車両に関する種々の情報を含みうる。また、情報処理装置の現在位置情報は、利用者と車両との位置関係を決定するための指標とできる。案内部は、これらの車両の情報と、利用者と車両との位置関係と、を用いて車両の利用場面を推定し、この利用場面に応じた案内を行う。このため、本構成によれば、車両の利用者に対して、車両の情報を考慮した案内をする情報処理装置における利便性を向上できる。
(2)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、前記利用者が、前記車両を運転する運転者である場合に前記案内を行わず、前記車両を運転しない同乗者である場合に前記案内を行ってもよい。
この構成によれば、情報処理装置の案内部は、利用者が車両を運転する運転者である場合に案内を行わないため、運転中に案内がされることに伴う事故の誘発を抑制できる。また、案内部は、利用者が車両を運転しない同乗者である場合に案内を行うため、利用者に利用場面に応じた案内を行うことができ、利便性を向上できる。すなわち、本構成によれば、車両の情報を考慮した案内をする情報処理装置において、安全性と利便性の両方を向上できる。
(3)上記形態の情報処理装置において、前記利用者が前記運転者であるか前記同乗者であるかは、前記利用者によって予め登録された判定用情報を用いて決定されていてもよい。
この構成によれば、利用者によって予め登録された判定用情報を用いて、利用者が運転者であるか同乗者であるかを判定するため、運転者/同乗者の判定を簡便に実施できる。
(4)上記形態の情報処理装置において、前記車両の情報には、前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、前記利用場面は、前記ACC情報と、前記車両の前記現在位置情報から求めた移動軌跡と、前記情報処理装置の前記現在位置情報から求めた移動軌跡と、を用いて推定されていてもよい。
この構成によれば、車両の情報には、車両のACCスイッチの状態を表すACC情報が含まれているため、ACCのON/OFF状態を取得できる。また、車両の情報には、車両の現在位置を表す現在位置情報が含まれているため、現在位置情報の経時的な変化によって、車両の移動軌跡を取得できる。さらに、現在位置取得部により取得される情報処理装置の現在位置情報の経時的な変化によって、利用者の移動軌跡を取得できる。このようにして取得されたACCのON/OFF状態と、車両の移動軌跡と、利用者の移動軌跡とを用いることで、種々の利用場面(例えば、下車後利用者のみ移動した、停車中で利用者が車両内に滞在、乗車後車両が移動した等)を推定できる。
(5)上記形態の情報処理装置において、前記案内部は、前記情報処理装置の前記現在位置が、前記利用者の嗜好に合う地点の近傍である場合に、前記嗜好に関する情報を案内してもよい。
この構成によれば、情報処理装置の案内部は、情報処理装置の現在位置が、利用者の嗜好に合う地点の近傍である場合に、嗜好に関する情報を案内する。このため、利用者は自身の嗜好に合う地点に差し掛かった際に、嗜好に関する情報を取得することができるため、利用者における利便性をさらに向上できる。
(6)本発明の一形態によれば、案内システムが提供される。この案内システムは、情報処理装置と、サーバ装置と、を備える。前記サーバ装置は、前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報と、を用いて利用場面を推定する制御部を備える。前記情報処理装置は、前記現在位置情報を取得する現在位置取得部と、推定された前記利用場面に応じた案内を行う案内部と、を備える。
この構成によれば、サーバ装置は、情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報と、を用いて利用場面を推定する制御部を備え、情報処理装置は、現在位置情報を取得する現在位置取得部と、推定された利用場面に応じた案内を行う案内部とを備える。このため、相対的に処理負荷の高い利用場面の推定をサーバ装置で実施することができるため、利用者が所持する情報処理装置(クライアント装置)における処理負荷を低減することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、利用場面に応じた案内を行う情報処理装置、経路案内に加えて利用場面に応じた案内を行う経路案内装置、これら各装置の機能を実現するために情報処理装置において実行される方法、これら各装置を含むシステム、これら各装置やシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての案内システムの構成を例示した説明図である。 記憶部について説明する図である。 利用者端末の構成を例示した説明図である。 案内処理の手順を示すシーケンス図である。 案内処理のステップS130~S160について説明する図である。 案内処理の結果を例示した説明図である。 第2実施形態の案内システムの構成を例示した説明図である。 第3実施形態の案内システムの構成を例示した説明図である。 第4実施形態の案内システムの構成を例示した説明図である。 第5実施形態の案内システムの構成を例示した説明図である。 第5実施形態の案内処理の手順を示すシーケンス図である。
A.第1実施形態:
A-1.案内システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態としての案内システム1の構成を例示した説明図である。案内システム1は、車両40の利用場面を推定し、利用者端末30(運転者端末30a及び同乗者端末30b)に対して、利用場面に応じた案内をするシステムである。案内システム1は、サーバ装置(以降、単に「サーバ」とも呼ぶ)10と、利用者端末30とを備えており、車両40と通信可能に接続されている。以降の説明では、利用者端末30として、1台の運転者端末30aと、1台の同乗者端末30bとを例示して説明するが、同乗者端末30bは複数台設けられてもよい。また、以降の説明において、運転者端末30aと同乗者端末30bとを区別せず、運転者端末30aと同乗者端末30bとに共通する構成や動作を説明する場合は、「利用者端末30」と呼び説明する。この点は、第2実施形態以降においても同様である。
サーバ10は、利用者端末30及び車両40と協働して、後述の案内処理を実行する。サーバ10は、有線通信によってインターネットINTに接続されている。利用者端末30は、運転者端末30aと、同乗者端末30bとを備えている。運転者端末30aは、車両40を運転する運転者が操作する情報処理装置(例えばスマートフォン)である。同乗者端末30bは、車両40を運転せず、かつ車両40に乗車する同乗者が操作する情報処理装置(例えばスマートフォン)である。運転者端末30a及び同乗者端末30bは、それぞれ、通信キャリアBSを介した無線通信によってインターネットINTに接続されている。車両40は、運転者及び同乗者が乗車する車両である。車両40は、通信キャリアBSを介した無線通信によってインターネットINTに接続されている。通信キャリアBSには、送受信アンテナや、無線基地局、交換局が含まれる。すなわち、サーバ10、運転者端末30a、同乗者端末30b、及び車両40は、インターネットINTを介して相互に通信することができる。
サーバ10は、CPU110と、通信部120と、ROM/RAM130と、記憶部140とを備えており、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。CPU110は、ROM130に格納されているコンピュータプログラムをRAM130に展開して実行することにより、サーバ10の各部を制御するほか、制御部111としても機能する。制御部111は、後述の案内処理において、車両40の情報と、利用者端末30の現在位置情報とを用いて利用場面を推定する。
通信部120は、他の装置との間における、図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。他の装置には、利用者端末30(運転者端末30a及び同乗者端末30b)及び車両40のほか、図示しない他のサーバ等が含まれ得る。
図2は、記憶部140について説明する図である。図1に示すサーバ10の記憶部140は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。記憶部140は、位置情報DB141と、属性情報DB142と、車両情報DB143とを含んでいる。なお、本実施形態では、データベースを単に「DB」とも呼ぶ。
図2(A)は、位置情報DB141の一例を表す。位置情報DB141は、後述の案内処理において取得される、利用者(及び利用者端末30)の現在位置情報を記憶しておくために用いられるデータベースである。位置情報DB141のうち、ユーザIDには、利用者を相互に識別するための識別子が記憶される。以降の例では、ユーザIDと利用者端末30とが1対1対応し、ユーザID「101」が運転者端末30aの利用者のユーザIDであり、ユーザID「102」が同乗者端末30bの利用者のユーザIDである場合を例示する。なお、ユーザIDと利用者端末とは、多対1対応であってもよく、1対多対応であってもよく、多対多対応であってもよい。位置情報には、ユーザIDにより特定される利用者(及び利用者端末30)の現在位置情報が記憶される。現在位置情報が取得された日付及び時刻が記憶される。
例えば、位置情報DB141のエントリE01によれば、ユーザID「101」の運転者端末30aは、ある時刻「T」において、「AAA」で識別される位置にあることがわかる。また、エントリE03によれば、同じユーザID「101」の運転者端末30aは、時刻Tの次の時刻「T+1」において、「AAB」で識別される位置にあることがわかる。すなわち、エントリE01,03から、運転者端末30aの移動軌跡を特定できる。また、ユーザID「102」の同乗者端末30bは、ある時刻「T」において「AAA」で識別される位置にあることがわかる。すなわち、エントリE01,02から、運転者端末30aと同乗者端末30bとが同じ位置にあることがわかる。なお、位置情報DB141の「A」及び「B」は任意の文字列である。
図2(B)は、属性情報DB142の一例を表す。属性情報DB142は、案内処理において使用される利用者に関する種々の情報を予め記憶するデータベースである。属性情報DB142のうち、ユーザIDには、利用者を相互に識別するための識別子が記憶されている。ユーザIDには、属性情報が関連付けて記憶されている。属性情報は、車両IDと、判定用情報と、嗜好情報とが含まれている。車両IDは、ユーザIDにより特定される利用者が使用する車両40の識別子である。判定用情報は、ユーザIDにより特定される利用者が、車両を運転する運転者であるか、車両を運転せずに乗車する同乗者であるか、を識別するための情報である。嗜好情報は、ユーザIDにより特定される利用者の嗜好を表す情報である。なお、属性情報には、図2(B)で説明しない他の情報(例えば、利用者の運転スキル、土地勘の有無を判定するための利用者の住所等)が含まれてもよい。
例えば、属性情報DB142のエントリE01によれば、ユーザID「101」は、車両ID「001」の車両40の運転者であり、かつ、峠道を好むことがわかる。また、エントリE02によれば、ユーザID「102」は、ID「001」の車両40の同乗者であり、かつ、温泉を好むことがわかる。また、エントリE03によれば、ユーザID「103」は、車両ID「002」の車両40(車両ID「001」の車両とは別の車両40)の運転者であり、かつ、海沿いの道を好むことがわかる。
図2(C)は、車両情報DB143の一例を表す。車両情報DB143は、案内処理において取得される、車両の情報を記憶しておくために用いられるデータベースである。車両情報DB143のうち、車両IDには、車両40の識別子が記憶される。車両IDには、車両の情報が関連付けて記憶されている。車両の情報は、位置情報と、ACC ON/OFF情報と、CAN情報と、時刻とが含まれている。位置情報には、車両IDにより特定される車両40の現在位置情報が記憶される。ACC ON/OFF情報には、車両IDにより特定される車両40のACCスイッチの状態(ONまたはOFF)が記憶される。CAN情報には、車両IDにより特定される車両40のCAN(Controller Area Network:車載ネットワーク)を流れる情報が記憶される。時刻には、車両の情報が取得された日付及び時刻が記憶される。なお、車両の情報には、図2(C)で説明しない他の情報(例えば、ライトスイッチのON/OFF情報等)が含まれてもよい。
例えば、車両情報DB143のエントリE01によれば、車両ID「001」の車両40は、ある時刻「T」において、「AAA」で識別される位置にあることがわかる。また、エントリE03によれば、同じ車両ID「001」の車両40は、時刻Tの次の時刻「T+1」において、「AAB」で識別される位置にあることがわかる。すなわち、エントリE01,03から、車両40の移動軌跡を特定できる。なお、車両情報DB143の「A」、「B」、及び「X」は任意の文字列である。
図1に示すように、後述の案内処理において、運転者端末30a及び同乗者端末30bからサーバ10に対して、ユーザIDと位置情報とが定期的に送信される。サーバ10は、運転者端末30a及び同乗者端末30bから受信したこれらの情報を、受信時刻と関連づけて位置情報DB141に記憶させる。また、案内処理において、車両40からサーバ10に対して、車両ID、位置情報、ACC ON/OFF情報、及びCAN情報が定期的に送信される。サーバ10は、車両40から受信したこれらの情報を、受信時刻と関連づけて車両情報DB143に記憶させる。なお、図2に示す通り、位置情報DB141と、属性情報DB142と、車両情報DB143とは、ユーザID及び車両IDにより関連付けられている。
図3は、利用者端末30の構成を例示した説明図である。図3では、利用者端末30の一例として運転者端末30aを例示して説明するが、同乗者端末30bについても運転者端末30aと同様の構成を有する。運転者端末30aは、CPU310と、通信部320と、ROM/RAM330と、記憶部340と、入出力部350と、現在位置取得部360とを備えており、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
CPU310は、ROM330に格納されているコンピュータプログラムをRAM330に展開して実行することにより運転者端末30aの各部を制御するほか、案内部311としても機能する。案内部311は、サーバ10と協働して後述の案内処理を実行し、利用者(運転者端末30aの場合は運転者)に対して、利用場面に応じた案内を行う。
通信部320は、サーバ10や同乗者端末30bなど、他の装置との間における、図示しない通信インターフェースを介した通信を制御する。記憶部340は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。入出力部350は、運転者端末30aと利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部350としては、例えば、入力部としてのタッチパネル、操作ボタン、マイク、出力部としてのタッチパネル、液晶パネル、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)インジケータ等を採用できる。現在位置取得部360は、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)やQZSS(Quasi-Zenith Satellite System/準天頂衛星システム)を構成する人工衛星から送信された電波を受信し、運転者端末30aの現在位置を表す現在位置情報(緯度および経度)を取得する。
A-2.案内処理:
図4は、案内処理の手順を示すシーケンス図である。ステップS110において、運転者端末30aの案内部311は、サーバ10に対して処理開始要求を送信する。処理開始要求には、運転者端末30aの利用者のユーザIDが含まれている。ステップS110は、運転者端末30aにインストールされている所定のアプリケーションの起動に連動して実行されてもよい。なお、ステップS110は、同乗者端末30bからサーバ10に対して送信されてもよい。
ステップS120において運転者端末30aは、サーバ10に対して、ユーザIDと、現在位置取得部360により取得された運転者端末30aの現在位置情報とを送信する。同様に、ステップS122において同乗者端末30bは、サーバ10に対して、ユーザIDと、現在位置取得部360により取得された同乗者端末30bの現在位置情報とを送信する。なお、ステップS120とS122との少なくとも一方は、サーバ10からの要求に対する応答として実現されてもよい。
ステップS124において車両40は、サーバ10に対して、車両IDと、車両の情報とを送信する。車両の情報のうち、位置情報は、車両40がGPSやQZSSから送信された電波を受信することで取得できる。ACC ON/OFF情報と、CAN情報とは、例えば車両40のECU(Electronic Control Unit)から取得できる。
図5は、案内処理のステップS130~S160について説明する図である。図5に示す条件COは、予め定められ、サーバ10の記憶部140またはROM130に記憶されている。条件COのうち、項番には、各条件を区別するための番号が記憶されている。条件には、利用者場面を推定するための条件が記憶されている。利用場面には、関連付けられた条件が成立した場合に、制御部111によって推定される、車両40の利用場面が記憶されている。案内には、推定された利用場面に応じた案内であって、利用者端末30に案内させる案内の内容が記憶されている。なお、説明の便宜上、条件CO内の各情報は全て文字列で記載しているが、条件CO内の各情報は処理に適した種々の態様(論理式、プログラムコード、画像ファイル、音声ファイル、その他のファイル等)により記憶されていてよい。
図4のステップS130において、サーバ10の制御部111は、車両40の利用場面を推定する。具体的には、制御部111は、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の情報と、ステップS124で取得した車両40の情報とが、条件CO(図5)の条件に一致するか否かを照合することで、利用場面を推定する。
ここで、項番1~5について、制御部111は、ステップS124で取得した車両40の情報のうち、ACC ON/OFF情報からACCスイッチの状態を判定する。項番1,2について、制御部111は、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の現在位置情報と、ステップS124で取得した車両40の現在位置情報とから、車両と利用者端末との距離を判定する。なお、項番1,2の所定閾値は予め任意の値が定められ、ROM130に記憶されている。項番4について、制御部111は、ステップS124で取得した車両40の現在位置情報から、車両40の停車位置を特定する。そして、制御部111は、特定した停車位置が所定の施設(例えば、遊園地、ショッピングモール等)の敷地内であり、かつ、当該所定の施設の地図(例えば、園内地図、モール内地図等)が記憶部140に記憶されているか否かを判定する。
項番5について、制御部111は、ステップS124で取得した車両40の現在位置情報の経時的な変化によって、車両40の移動軌跡を特定できる。詳細は図2(C)で説明した通りである。同様に、制御部111は、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の現在位置情報の経時的な変化によって、利用者(及び利用者端末30)の移動軌跡を特定できる。
項番6について、制御部111は、ステップS124で取得した車両40の現在位置情報と、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の現在位置情報との少なくとも一方が、予め設定された目的地点の近傍に到達したか否かを判定する。予め設定された目的地点は、利用者端末30(運転者端末30aまたは同乗者端末30b)の利用者によって予め設定されていてもよく、案内システム1の提供者や管理者により予め設定されていてもよい。項番7について、制御部111は、ステップS124で取得した車両40の現在位置情報と、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の現在位置情報との少なくとも一方が、属性情報DB142に記憶されている利用者の嗜好に合う地点の近傍に到達したか否かを判定する。
項番1の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「下車後、利用者が移動した」と判定し、案内内容は「ACC ON(切り忘れ)アラート」であると判定する。項番2の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「下車後、利用者が移動した」と判定し、案内内容は「予め設定された通知」であると判定する。この通知は、利用者端末30(運転者端末30aまたは同乗者端末30b)の利用者によって予め設定されていてもよく、案内システム1の提供者や管理者により予め設定されていてもよい。項番3の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「停車」であると判定し、案内内容は「予め設定された通知」であると判定する。詳細は項番2と同様である。
項番4の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「停車し、施設に到着した」と判定し、案内内容は「停車地点の施設地図」であると判定する。項番5の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「乗車後、車両が移動した」と判定し、案内内容は「目的地を設定する旨の要求や、付近の交通情報」であると判定する。項番6の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「目的地に到達した」と判定し、案内内容は「目的地付近の駐車場情報」であると判定する。駐車場情報は、駐車場の位置でもよく、駐車場の料金や駐車可能な車両の情報等を含み得る。項番7の条件が成立した場合、制御部111は、車両40の利用場面は、「嗜好に合う所定地点に到達した」と判定し、案内内容は「嗜好に関する情報」であると判定する。嗜好に関する情報は、嗜好に合う地点(観光名所、施設等)そのものの案内や、嗜好に合う地点への経路案内報等を含み得る。
図4に戻り、説明を続ける。ステップS130において条件CO(図5)に一致しなかった場合、制御部111は、処理をステップS120に遷移させ、図4において破線枠で囲んだ各処理を繰り返し実行する。具体的には、制御部111は、利用者端末30からの情報の取得(ステップS120,S122)と、車両40からの情報の取得(ステップS124)と、これらを用いた条件COの照合(ステップS130)と、を繰り返し実行する。
ステップS130において条件CO(図5)に一致した場合、サーバ10の制御部111は、車両40に同乗者が居るか否かを判定する(ステップS140)。具体的には、制御部111は、ステップS120,S122で取得した利用者端末30の現在位置情報の経時的な変化によって、運転者端末30a(ステップS120)の移動軌跡と、同乗者端末30b(ステップS122)の移動軌跡とをそれぞれ特定する。制御部111は、特定した運転者端末30aの移動軌跡と、同乗者端末30bの移動軌跡とが一致する場合に、同乗者が居ると判定する。なお、端末性能やGPS精度の関係上、運転者端末30aの移動軌跡と、同乗者端末30bの移動軌跡とは、正確に一致しない場合もある。このため、ステップS140において制御部111は、予め設定された誤差範囲内に両移動軌跡がある場合、一致したと判定してよい。
図6は、案内処理の結果を例示した説明図である。図4のステップS140において同乗者ありと判定された場合、サーバ10の制御部111は、同乗者端末30bに対して、利用場面に応じた案内(図5:案内)を送信する(ステップS150)。ステップS152において、同乗者端末30bの案内部311は、受信した案内を入出力部350に表示する(図6)。なお、案内部311は、案内を入出力部350に表示することに代えて、案内音声を入出力部350から報知してもよい。その後、ステップS154において同乗者端末30bは、処理をステップS120に遷移させ、図4において破線枠で囲んだ各処理を繰り返し実行する。
ステップS140において同乗者なしと判定された場合、サーバ10の制御部111は、運転者端末30aに対して、利用場面に応じた案内(図5:案内)を送信する(ステップS160)。ステップS162において、運転者端末30aの案内部311は、受信した案内を入出力部350に表示、または入出力部350から報知する。その後、ステップS164において運転者端末30aは、処理をステップS120に遷移させ、図4において破線枠で囲んだ各処理を繰り返し実行する。
なお、ステップS130において推定された利用場面が、車両40の停車後、または利用者の下車後を表す項番1~4である場合、サーバ10の制御部111は、運転者端末30aと同乗者端末30bとの両方に対して、利用場面に応じた案内を送信してもよい。この場合、運転者端末30aと、同乗者端末30bとの両方において、利用場面に応じた案内をすることができるため、利用者(運転者及び同乗者)における利便性を向上できる。また、車両40の停車後であるため、運転者端末30aに対して案内が行われた場合であっても、案内によって事故が誘発される虞が無い。
以上のように、第1実施形態の案内システム1によれば、利用者端末30(情報処理装置)の案内部311は、利用者端末30の利用者が乗車する車両40の情報と、利用者端末30の現在位置を表す現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う(図4:ステップS152,S162)。ここで、図2(C)に示すように、車両40の情報には、ACCスイッチのON/OFF情報、ライトスイッチのON/OFF情報、CANを流れる情報など、車両40に関する種々の情報を含みうる。また、利用者端末30の現在位置情報は、利用者と車両40との位置関係を決定するための指標とできる。利用者端末30の案内部311は、これらの車両40の情報と、利用者と車両40との位置関係と、を用いて車両40の利用場面(図5:利用場面)を推定し、この利用場面に応じた案内(図5:案内)を行う。このため、第1実施形態の案内システム1によれば、車両40の利用者に対して、車両40の情報を考慮した案内をする利用者端末30における利便性を向上できる。
また、第1実施形態の案内システム1によれば、利用者端末30(情報処理装置)の案内部311は、利用者が車両40を運転する運転者である場合に案内を行わない(図4:ステップS150~S154)。このため、運転中に案内がされることに伴う事故の誘発を抑制できる。また、案内部311は、利用者が車両40を運転しない同乗者である場合に案内を行う(図4:ステップS150~S154)。このため、利用者に利用場面に応じた案内を行うことができ、利便性を向上できる。すなわち、第1実施形態の案内システム1によれば、車両40の情報を考慮した案内をする利用者端末30において、安全性と利便性の両方を向上できる。
さらに、第1実施形態の案内システム1によれば、サーバ10は、利用者によって予め登録された属性情報(判定用情報、図2(B))を用いて、運転者端末30aと同乗者端末30bとを識別する。換言すれば、サーバ10は、利用者によって予め登録された判定用情報を用いて、利用者が運転者であるか同乗者であるかを判定するため、運転者/同乗者の判定を簡便に実施できる。
さらに、第1実施形態の案内システム1によれば、車両40から取得する車両の情報(図2(C)、図4:ステップS124)には、車両のACCスイッチの状態を表すACC情報が含まれているため、サーバ10は、ACCのON/OFF状態を取得できる。また、車両の情報には、車両40の現在位置を表す現在位置情報が含まれている(図2(C)、図4:ステップS124)。このため、サーバ10は、車両40の現在位置情報の経時的な変化によって、車両40の移動軌跡を取得できる。さらに、現在位置取得部360により取得される利用者端末30の現在位置情報の経時的な変化によって、サーバ10は、利用者(及び利用者端末30)の移動軌跡を取得できる。このようにして取得されたACCのON/OFF状態と、車両の移動軌跡と、利用者の移動軌跡とを用いることで、サーバ10は、種々の利用場面(図5:例えば、下車後利用者のみ移動した、停車中で利用者が車両内に滞在、乗車後車両が移動した等)を推定できる。
さらに、第1実施形態の案内システム1によれば、利用者端末30(情報処理装置)の案内部311は、利用者端末30の現在位置が、利用者の嗜好に合う地点の近傍である場合に、嗜好に関する情報を案内する(図5:項番7、図4:ステップS152,S162)。このため、利用者は自身の嗜好に合う地点に差し掛かった際に、嗜好に関する情報を取得することができるため、利用者における利便性をさらに向上できる。
さらに、第1実施形態の案内システム1によれば、サーバ装置10は、利用場面を推定する制御部111を備え、利用者端末30(情報処理装置)は、現在位置情報を取得する現在位置取得部360と、推定された利用場面に応じた案内を行う案内部311とを備える。このため、相対的に処理負荷の高い利用場面の推定をサーバ装置10で実施することができるため、利用者が所持する利用者端末30における処理負荷を低減することができる。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態の案内システム1Aの構成を例示した説明図である。第2実施形態の案内システム1Aでは、利用者端末30に加えてさらに、車両40Aに搭載された種々の装置に対して、利用場面に応じた案内がされる。案内システム1Aは、サーバ10に代えてサーバ10Aを備え、車両40に代えて車両40Aを備えている。
サーバ10Aは、制御部111Aを含むCPU110Aと、属性情報DB142Aを含む記憶部140Aとを備えている。制御部111Aは、案内処理の内容が、図4で説明した第1実施形態とは一部相違する。属性情報DB142Aは、ユーザIDに関連付けられてさらに、車両40Aに搭載された種々の装置の情報(例えば、装置の種別、装置の宛先等)が記憶されている。車両40Aは、ナビゲーション装置410と、AI(Artificial Intelligence)スピーカ420とを備えている。
図4で説明した案内処理において、サーバ10Aの制御部111Aは、ステップS140(同乗者有無の判定)と、ステップS150~S154(同乗者端末30bへの案内)と、ステップS160~S162(運転者端末30aへの案内)とに代えて、次のステップS170を実行する。
・ステップS170:制御部111Aは、車両40Aのナビゲーション装置410と、AIスピーカ420との少なくともいずれか一方(または両方)に対して、利用場面に応じた案内を送信する。この際、制御部111Aは、属性情報DB142Aを参照して、ナビゲーション装置410及び/またはAIスピーカ420の宛先を取得する。その後、ナビゲーション装置410及び/またはAIスピーカ420は、受信した案内を表示または報知する。
なお、図4で説明した案内処理において、サーバ10Aの制御部111Aは、ステップS160~S162(運転者端末30aへの案内)に代えて、上記ステップS170を実行してもよい。そうすれば、制御部111Aは、車両40Aに同乗者が居る場合は同乗者端末30bに対して案内をすることができ、同乗者が居ない場合はナビゲーション装置410及び/またはAIスピーカ420に対して案内をすることができる。このような第2実施形態の案内システム1Aにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態の案内システム1Aによれば、運転者端末30aへの案内を抑制できるため、安全性をより向上できる。
C.第3実施形態:
図8は、第3実施形態の案内システム1Bの構成を例示した説明図である。第3実施形態の案内システム1Bは、第1実施形態で説明したサーバ10を備えておらず、利用者端末30に代えて利用者端末30B(運転者端末30aB、同乗者端末30bB)を備え、車両40に代えて車両40Bを備えている。利用者端末30Bと車両40Bとは、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって接続されており、相互に通信することができる。なお、利用者端末30Bと車両40Bとは、インターネットINT(図1)に接続されていてもよく、接続されていなくてもよい。
車両40Bは、第1実施形態(図1)においてサーバ10が備えるとして説明した各部、すなわち、CPU110、通信部120、ROM/RAM130、及び記憶部140を備えている。第3実施形態では、車両40Bの制御部111が、サーバ10に代わって図4で説明した案内処理を実行する。図8に示すように、案内処理において利用者端末30Bは、第1実施形態で説明したサーバ10に代えて、車両40Bとの間でステップS110~S164の情報の送受信を行う。このような第3実施形態の案内システム1Bにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第3実施形態の案内システム1Bによれば、サーバ10を必要とせずに案内処理を実行できる。
D.第4実施形態:
図9は、第4実施形態の案内システム1Cの構成を例示した説明図である。第4実施形態の案内システム1Cは、第1実施形態で説明したサーバ10を備えておらず、利用者端末30に代えて利用者端末30C(運転者端末30aC、同乗者端末30bC)を備え、車両40に代えて車両40Cを備えている。利用者端末30Cと車両40Cとは、近距離無線通信によって接続されており、相互に通信することができる。なお、利用者端末30Cと車両40Cとは、インターネットINT(図1)に接続されていてもよく、接続されていなくてもよい。
利用者端末30Cのうちの一方(図示の例では運転者端末30aC)は、(図1)においてサーバ10が備えるとして説明した制御部111、位置情報DB141、属性情報DB142、及び車両情報DB143を備えている。第4実施形態では、運転者端末30aCの制御部111が、サーバ10に代わって図4で説明した案内処理を実行する。図9に示すように、案内処理において同乗者端末30bCと車両40Cとは、第1実施形態で説明したサーバ10に代えて、運転者端末30aCとの間でステップS110~S164の情報の送受信を行う。このような第4実施形態の案内システム1Cにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第4実施形態の案内システム1Cによれば、サーバ10を必要とせずに案内処理を実行できる。
E.第5実施形態:
図10は、第5実施形態の案内システム1Dの構成を例示した説明図である。第5実施形態の案内システム1Dでは、案内処理において、利用者が運転者であるか同乗者であるかを考慮しない。案内システム1Dは、サーバ10に代えてサーバ10Dを備えており、かつ、運転者/同乗者の区別のない利用者端末30を備えている。
サーバ10Dは、制御部111Dを含むCPU110Dと、属性情報DB142Dを含む記憶部140Dとを備えている。制御部111Dは、案内処理の内容が、図4で説明した第1実施形態とは異なる。属性情報DB142Dは、図2(B)で説明した各項目のうち、属性情報の判定用情報(運転者/同乗者を識別するための情報)を備えていない。
図11は、第5実施形態の案内処理の手順を示すシーケンス図である。ステップS110~S130までの各ステップは、ステップS122を備えない点を除いて、第1実施形態(図4)で説明した通りである。利用場面を推定した後、サーバ10Dの制御部111Dは、利用者端末30に対して、利用場面に応じた案内(図5:案内)を送信する(ステップS170)。ステップS172において、利用者端末30の案内部311は、受信した案内を表示または報知する。その後、ステップS174において利用者端末30は、処理をステップS120に遷移させ、図11において破線枠で囲んだ各処理を繰り返し実行する。このような第5実施形態の案内システム1Dにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
F.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、案内システム1,1A~1Dの構成を例示した。しかし、案内システムの構成は任意の態様を採用できる。例えば、サーバは、複数のサーバ装置により構成されたクラウドサーバであってもよい。例えば、利用者端末は、図1で例示したスマートフォンのほかにも、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション専用装置、ゲーム機、ウェアラブルデバイス等の種々の装置を採用できる。例えば、運転者端末と、同乗者端末とは種類の異なる装置であってもよい。
・変形例2:
上記実施形態では、サーバ10,10A,10Dの構成を例示した。しかし、上記実施形態におけるサーバの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、サーバは、その構成要素の一部を省略または変更すること、構成要素を付加することができる。例えば、サーバは、地図情報DBと経路情報DBとをさらに備え、経路の探索及び案内が可能に構成されてもよい。
例えば、サーバが備える各DBのうちの少なくとも一部は、他のサーバや他の内部/外部記憶装置に記憶されていてもよい。上述した各DBの構成についても、任意に変更することが可能であり、項目の追加/削除/変更や、データの格納形式の変更等が可能である。ここで、データの格納形式の変更は、テーブルの分割/変更や、リレーションの持たせ方の変更を含む。
・変形例3:
上記実施形態では、案内処理(図4,図11)について、処理手順の一例を挙げて説明した。しかし、これら処理手順は種々の変更が可能であり、各ステップにおける処理内容の追加/省略/変更をしてもよく、ステップの実行順序を変更してもよい。
例えば、ステップS120,S122において利用者端末は、位置情報に加えてさらに、他の情報を送信してもよい。利用者端末が送信する他の情報には、例えば、サーバの属性情報DBに予め記憶されているとした属性情報(車両ID、運転者/同乗者の判定用情報、嗜好情報)の少なくとも一部が含まれてよい。この場合、サーバの属性情報DBは省略してもよい。
例えば、ステップS124において車両が送信するとした車両の情報のうち、少なくとも一部は省略してもよく、さらなる他の情報を送信してもよい。例えば、車両は、現在位置情報のみを送信してもよく、ACC ON/OFF情報のみを送信してもよい。この場合、ステップS130においてサーバの制御部は、車両から取得した情報を用いて判断可能な範囲内において、車両の利用場面を推定すればよい。例えば、車両は、現在設定されている運転ポジション(座席位置やドアミラー角度の個人設定)を送信してもよい。この場合、サーバの制御部は、現在設定されている運転ポジションに基づいて、運転者端末と、同乗者端末とを識別できる。
例えば、ステップS130において制御部は、図5で説明した条件とは異なる条件を用いて、利用場面を推定してもよい。すなわち、図5で例示した条件の一部を省略または変更することができ、新たな条件を付加することもできる。例えば、車両の情報としてライトスイッチのON/OFF情報を取得する場合、制御部は、ACC ON/OFF情報に代えて、またはACC ON/OFF情報と共に、ライトスイッチのON/OFF情報を用いて利用場面を推定してもよい。例えば、目的地近傍に到達した際の付近の駐車場情報(項番6)や、嗜好に合う地点近傍に到達した際の嗜好に関する情報(項番7)の案内は、省略してもよい。例えば、制御部は、ステップS140を省略して、運転者端末と同乗者端末との両方に対して利用場面に応じた案内を送信してもよい。
・変形例4:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1,1A~1D…案内システム
10,10A,10D…サーバ
30,30B,30C…利用者端末
30a,30aB,30aC…運転者端末
30b,30bB,30bC…同乗者端末
40,40A~40C…車両
110,110A,110D…CPU
111,111A,111D…制御部
120…通信部
130…ROM/RAM
140,140A,140D…記憶部
141…位置情報DB
142…属性情報DB
143…車両情報DB
310…CPU
311…案内部
320…通信部
330…ROM/RAM
340…記憶部
350…入出力部
360…現在位置取得部
410…ナビゲーション装置
420…AIスピーカ

Claims (8)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
    前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う案内部と、
    を備え、
    前記車両の情報には、
    前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、
    前記案内部は、前記ACC情報と、前記車両と前記利用者の距離と、の組み合わせによって規定された一の前記利用場面において、前記ACC情報に応じて異なる内容を案内する、情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記案内部は、前記利用者として
    前記車両を運転する運転者のみが居る場合には、前記運転者に対して前記案内を行
    前記運転者に加えて、前記車両を運転しない同乗者が居る場合には、前記運転者に代えて、前記同乗者に対して前記案内を行う、情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記利用者が前記運転者であるか前記同乗者であるかは、前記利用者によって予め登録された判定用情報を用いて決定されている、情報処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記案内部は、前記ACC情報と、前記車両の前記現在位置情報から求めた移動軌跡と、前記情報処理装置の前記現在位置情報から求めた移動軌跡と、の組み合わせによって規定された他の前記利用場面において、前記一の利用場面とは異なる内容を案内する、情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記案内部は、前記情報処理装置の前記現在位置が、前記利用者の嗜好に合う地点の近傍である場合に、前記嗜好に関する情報を案内する、情報処理装置。
  6. 案内システムであって、
    情報処理装置と、
    サーバ装置と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報と、を用いて利用場面を推定する制御部を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
    推定された前記利用場面に応じた案内を行う案内部と、を備え、
    前記車両の情報には、
    前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、
    前記制御部は、前記ACC情報と、前記車両と前記利用者の距離と、の組み合わせによって一の前記利用場面に該当するか否かを推定し、
    前記案内部は、前記一の利用場面において、前記ACC情報に応じて異なる内容を案内する、案内システム。
  7. 案内方法であって、情報処理装置が、
    前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報を取得する工程と、
    前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行う工程と、
    を備え、
    前記車両の情報には、
    前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、
    前記案内を行う工程では、前記ACC情報と、前記車両と前記利用者の距離と、の組み合わせによって規定された一の前記利用場面において、前記ACC情報に応じて異なる内容を案内する、案内方法。
  8. コンピュータプログラムであって、情報処理装置に、
    前記情報処理装置の現在位置を表す現在位置情報を取得するステップと、
    前記情報処理装置の利用者が乗車する車両の情報と、前記現在位置情報と、を用いて推定された利用場面に応じた案内を行うステップと、
    を実行させ、
    前記車両の情報には、
    前記車両のACCスイッチの状態を表すACC情報と、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報と、が含まれ、
    前記案内を行うステップでは、前記ACC情報と、前記車両と前記利用者の距離と、の組み合わせによって規定された一の前記利用場面において、前記ACC情報に応じて異なる内容を案内する、コンピュータプログラム。
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