JP7317463B2 - Composite preform and its manufacturing method, and composite container and its manufacturing method - Google Patents
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Description
本発明は、複合プリフォームおよびその製造方法、ならびに複合容器およびその製造方法に関する。 The present invention relates to a composite preform and its manufacturing method, and a composite container and its manufacturing method.
近時、飲食品等の内容液を収容するボトルとして、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチックボトルには内容液が収容される。 2. Description of the Related Art In recent years, plastic bottles have become common as bottles for containing content liquids such as food and drink, and such plastic bottles contain content liquids.
このような内容液を収容するプラスチックボトルは、金型内にプリフォームを挿入し、2軸延伸ブロー成形することにより製造される。 A plastic bottle containing such a content liquid is manufactured by inserting a preform into a mold and biaxially stretching and blow-molding it.
ところで、従来の2軸延伸ブロー成形法では、例えばPETやPP等の単層材料、多層材料又はブレンド材料等を含むプリフォームを用いて容器形状に成形している。しかしながら、従来の2軸延伸ブロー成形法においては、単にプリフォームを容器形状に成形するだけであるのが一般的である。このため、容器に対して様々な機能や特性(バリア性や保温性等)を持たせる場合、例えばプリフォームを構成する材料を変更する等、その手段は限定されてしまう。とりわけ、容器の部位(例えば胴部や底部)に応じて、異なる機能や特性を持たせることは難しい。 By the way, in the conventional biaxial stretch blow molding method, for example, a preform containing a single-layer material such as PET or PP, a multi-layer material, or a blend material is used to form a container shape. However, in conventional biaxial stretch blow molding processes, it is common to simply mold the preform into a container shape. Therefore, when various functions and properties (barrier properties, heat retention, etc.) are to be imparted to the container, the means for doing so are limited, for example, by changing the material constituting the preform. In particular, it is difficult to give different functions and characteristics to different parts of the container (for example, the body and the bottom).
これに対して本出願人は、特許文献1において、容器に対して様々な機能や特性を付与することが可能な複合容器を提案している。
In response to this, the applicant of the present application has proposed a composite container capable of imparting various functions and characteristics to the container in
特許文献1において開示される複合容器は、容器本体およびプラスチック製部材を備える複合プリフォームをブロー成形することにより得られるものである。このような複合容器においては、遮光性を高めたプラスチック製部材を用いることにより、複合容器に充填された内容液を外部の光から遮蔽することが可能である。
The composite container disclosed in
また従来、複合容器に対して印刷を施すことにより、ラベラーによって容器の周囲にラベルを付与する必要をなくすことができる。しかしながら、プラスチック製部材が延伸するため、印刷の位置やインキの種類等によっては印刷層が引き延ばされてしまい、印刷層が鮮明にならなくなるおそれがある。 Also, conventionally, printing on a composite container eliminates the need for a labeler to apply a label around the container. However, since the plastic member is stretched, the printed layer may be stretched depending on the printing position, type of ink, etc., and the printed layer may not be clear.
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ブロー成形後のプラスチック製部材に施された印刷層を鮮明にすることが可能な、複合プリフォームおよびその製造方法、ならびに複合容器およびその製造方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of such points, and provides a composite preform, a method for manufacturing the same, and a composite container capable of making the print layer applied to the plastic member after blow molding clear. and a method for producing the same.
本発明は、複合プリフォームにおいて、口部と胴部と底部とを有するプリフォームと、前記プリフォームの外側を取り囲むように設けられるとともに、印刷領域が形成されたプラスチック製部材とを備え、前記胴部は、前記口部側から前記胴部の長さの1/3以下となる領域である上部領域と、前記口部側から前記胴部の長さの1/3超となる領域である下部領域とを有し、前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域を覆うように形成されている、複合プリフォームである。 The present invention provides a composite preform comprising a preform having a mouth portion, a body portion, and a bottom portion, and a plastic member provided so as to surround the outside of the preform and having a print area formed thereon, The body has an upper region that is 1/3 or less of the length of the body from the mouth side, and a region that is more than 1/3 of the length of the body from the mouth side. a lower region, wherein the print region is formed over the upper region of the body.
本発明は、前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域のみを覆うように形成され、前記下部領域は、印刷の施されていない非印刷領域となっている、複合プリフォームである。 The present invention is a composite preform, wherein the printing area is formed so as to cover only the upper area of the body, and the lower area is a non-printing area where no printing is applied.
本発明は、前記複合プリフォームを用いて作製された複合容器において、容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられるとともに、印刷領域が形成されたプラスチック製部材とを備え、前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域に対応する領域を覆うように形成されている、複合容器である。 The present invention provides a composite container manufactured using the composite preform, comprising: a container body; A region is a composite container formed to cover a region corresponding to the upper region of the body.
本発明は、複合プリフォームの製造方法において、口部と胴部と底部とを有するプリフォームを準備する工程と、前記プリフォームの外側にプラスチック製部材を設ける工程とを備え、前記胴部は、前記口部側から前記胴部の長さの1/3以下となる領域である上部領域と、前記口部側から前記胴部の長さの1/3超となる領域である下部領域とを有し、前記プラスチック製部材に印刷領域が形成され、前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域を覆うように形成されている、複合プリフォームの製造方法である。 The present invention provides a method of manufacturing a composite preform, comprising the steps of preparing a preform having a mouth portion, a body portion and a bottom portion, and providing a plastic member outside the preform, wherein the body portion is , an upper region that is a region that is 1/3 or less of the length of the body from the mouth side, and a lower region that is a region that is more than 1/3 of the length of the body from the mouth side A printed area is formed in the plastic member, and the printed area is formed to cover the upper area of the body.
本発明は、前記プラスチック製部材を設ける工程において、予め前記印刷領域が形成された前記プラスチック製部材を前記プリフォームの外側に設ける、複合プリフォームの製造方法である。 The present invention is a method of manufacturing a composite preform, wherein in the step of providing the plastic member, the plastic member having the print area formed in advance is provided outside the preform.
本発明は、前記プリフォームの外側にプラスチック製部材を設けた後、前記プラスチック製部材に前記印刷領域を形成する、複合プリフォームの製造方法である。 The present invention is a method of manufacturing a composite preform, comprising providing a plastic member on the outside of the preform and then forming the print area on the plastic member.
本発明は、複合容器の製造方法において、前記複合プリフォームを準備する工程と、前記複合プリフォームに対してブロー成形を施すことにより、前記プリフォームおよび前記プラスチック製部材を一体として膨張させる工程とを備えた、複合容器の製造方法である。 The present invention provides a method of manufacturing a composite container, comprising the steps of: preparing the composite preform; and blow-molding the composite preform to integrally expand the preform and the plastic member. A method for manufacturing a composite container.
本発明によれば、ブロー成形後のプラスチック製部材に施された印刷層を鮮明にすることができる。 According to the present invention, the printed layer applied to the plastic member after blow molding can be made clear.
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1乃至図8は本発明の一実施の形態を示す図である。 An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 8 are diagrams showing one embodiment of the present invention.
複合容器の構成
まず、図1および図2により、本実施の形態による複合容器の概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ複合容器10Aを正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。
Structure of Composite Container First, the outline of the composite container according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2. FIG. In this specification, the terms "upper" and "lower" respectively refer to the upper and lower sides when the
図1および図2に示す複合容器10Aは、後述するように、ブロー成形金型50を用いてプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを含む複合プリフォーム70(図4参照)に対して2軸延伸ブロー成形を施すことにより、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを一体として膨張させて得られたものである。
The
このような複合容器10Aは、内側に位置するプラスチック材料製の容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40とを備えている。
Such a
このうち容器本体10は、口部11と、口部11下方に設けられた首部13と、首部13下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
Of these, the
他方、プラスチック製部材40は、容器本体10の外面に薄く延ばされた状態で密着されており、容器本体10に対して容易に移動又は回転しない状態で取付けられている。
On the other hand, the
次に容器本体10について詳述する。容器本体10は、上述したように口部11と、首部13と、肩部12と、胴部20と、底部30とを有している。
Next, the container
このうち口部11は、図示しないキャップに螺着されるねじ部14と、ねじ部14下方に設けられたフランジ部17とを有している。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。容器本体10に内容液等の内容物が充填され、口部11に図示しないキャップが螺着されることにより、内容物入り複合容器が作製される。
Of these, the
首部13は、フランジ部17と肩部12との間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。また、肩部12は、首部13と胴部20との間に位置しており、首部13側から胴部20側に向けて徐々に径が拡大する形状(水平断面において徐々に面積が拡大する形状)を有している。
The
さらに、胴部20は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、胴部20が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。あるいは、胴部20が上方から下方に向けて均一でない水平断面をもつ筒形状を有していても良い。また、本実施の形態において、胴部20は、凹凸が形成されておらず、略平坦な表面を有しているが、これに限られるものではない。例えば、胴部20にパネル又は溝等の凹凸が形成されていても良い。
Furthermore, the
一方、底部30は、中央に位置する凹部31と、この凹部31周囲に設けられた接地部32とを有している。なお、底部30の形状についても特に限定されるものではなく、従来公知の底部形状(例えばペタロイド底形状や丸底形状等)を有していても良い。
On the other hand, the
また胴部20における容器本体10の厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm以上250μm以下程度に薄くすることができる。さらに、容器本体10の重量についても、これに限定されるものではないが、10g以上20g以下とすることができる。このように容器本体10の肉厚を薄くすることにより、容器本体10の軽量化を図ることができる。
Moreover, the thickness of the
本実施の形態において、容器本体10は、後述するプリフォーム10aの上部領域18aに対応する領域(容器上部領域)18と、後述するプリフォーム10aの下部領域19aに対応する領域(容器下部領域)19とを有している。容器上部領域18は容器本体10の上部に位置し、容器下部領域19は容器上部領域18よりも下方に位置している。また、容器本体10のうち口部11以外の領域は、容器上部領域18および容器下部領域19のうちいずれか一方に属する。この場合、容器上部領域18は首部13および肩部12に対応し、容器下部領域19は胴部20および底部30に対応している。すなわち、容器上部領域18と容器下部領域19との境界線BLは、肩部12と胴部20との間に位置する。しかしながら、これに限らず、容器上部領域18および容器下部領域19との境界線BLは、容器本体10のうち口部11以外のいずれかの箇所に位置していれば良い。
In the present embodiment, the
このような容器本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なお容器本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)を使用することが好ましい。容器本体10は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良いが、リサイクルのしやすさを考慮した場合、無色透明であることが好ましい。また、上述した各種樹脂をブレンドして用いても良い。さらに、容器本体10の内面に、容器のバリア性を高めるために、例えばダイヤモンド状炭素膜や酸化珪素薄膜等の蒸着膜を形成しても良い。
Such a
また、容器本体10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを射出成形後、ブロー成形することによりガスバリア性を有する多層ボトルとして形成しても良い。なお、中間層としては、上述した各種樹脂をブレンドした樹脂を用いても良い。
Further, the
また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡プリフォームを成形し、この発泡プリフォームをブロー成形することによって、容器本体10を作製しても良い。このような容器本体10は、発泡セルを内蔵しているため、容器本体10全体の遮光性を高めることができる。
In addition, by mixing an inert gas (nitrogen gas, argon gas) with the melt of the thermoplastic resin, a foamed preform having a foamed cell diameter of 0.5 μm or more and 100 μm or less is molded, and this foamed preform is blow molded. By doing so, the
このような容器本体10は、例えば満注容量が100ml以上2000ml以下のボトルからなっていても良い。あるいは、容器本体10は、満注容量が例えば10L以上60L以下の大型のボトルであっても良い。
Such a container
次にプラスチック製部材40について説明する。プラスチック製部材40(40a)は後述するようにプリフォーム10aの外側を取り囲むように設けられ、プリフォーム10aの外側に密着された後、プリフォーム10aとともに2軸延伸ブロー成形されることにより得られたものである。
Next, the
プラスチック製部材40は容器本体10の外面に接着されることなく取付けられており、容器本体10に対して移動又は回転しないほどに密着されている。このプラスチック製部材40は、容器本体10の外面において薄く引き延ばされて容器本体10を覆っている。また、図2に示すように、プラスチック製部材40は、容器本体10を取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、略円形状の水平断面を有している。
The
この場合、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11を除く、首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆うように設けられている。これにより、容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30に対して所望の機能や特性を付与することができる。
In this case, the
なお、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち口部11以外の全域又は一部領域に設けられていても良い。例えば、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11および首部13を除く、肩部12、胴部20および底部30の全体を覆うように設けられていても良い。または、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11、首部13および底部30の中心部を除く、肩部12、胴部20および底部30を覆うように設けられていても良い。
In addition, the
プラスチック製部材40は、容器本体10に対して溶着ないし接着されていないため、容器本体10から剥離して除去することができる。具体的には、例えば刃物等を用いてプラスチック製部材40を切除したり、プラスチック製部材40に予め図示しない切断線を設け、この切断線に沿ってプラスチック製部材40を剥離したりすることができる。これにより、プラスチック製部材40を容器本体10から分離除去することができる。
Since the
このようなプラスチック製部材40としては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。
Such a
プラスチック製部材40がプリフォーム10aに対して収縮する作用をもつ場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40は、プリフォーム10aの外側に設けられ、このプリフォーム10aと一体となって加熱され、2軸延伸ブロー成形されることにより得られる。
When the
ところで本実施の形態において、プラスチック製部材40には、予め印刷が施されることにより印刷領域43が形成されている。この印刷領域43は、プラスチック製部材40のうち容器上部領域18を覆う領域に形成されている。すなわち、印刷領域43は、プラスチック製部材40の外側であって、容器本体10の肩部12に対応する領域に形成されている。この場合、プラスチック製部材40のうち、印刷領域43以外の領域は、印刷が施されていない非印刷領域44となっている。印刷領域43は、例えばインクジェット法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法等の印刷法により、デザイン又は印字等が施されて形成されたものである。例えばインクジェット法を用いる場合、印刷領域43は、プラスチック製部材40aに対してUV硬化型インクを塗布し、これにUV照射を行い、硬化させることにより形成することができる。
By the way, in the present embodiment, the
印刷領域43を形成するための印刷は、2軸延伸ブロー成形前のプラスチック製部材40aに対して施されたものである。この場合、印刷領域43を形成するための印刷は、プリフォーム10aに取り付けられる前のプラスチック製部材40aに対して施されても良く、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けた状態で施されても良い。また、印刷領域43を形成するための印刷は、プラスチック製部材40(40a)の内側に施されていても良い。この場合、外部から加わった擦傷や摩耗によって印刷が剥離することを抑制することができる。
The printing for forming the
プラスチック製部材40に印刷領域43を設けたことにより、ブロー成形後に容器本体10に対して別途ラベル等を付与することなく、複合容器10Aに画像や文字を表示することが可能となる。とりわけ、プラスチック製部材40のうち延伸倍率の低い肩部12(容器上部領域18)を覆う領域に印刷領域43を設けたことにより、ブロー成形後の延伸されたプラスチック製部材40上で、印刷領域43を鮮明に表示することができる。なお、印刷領域43は、容器上部領域18の上下方向一部(肩部12の上下方向一部)を覆うように形成されているが、これに限らず、容器上部領域18の上下方向全域を覆うように形成されていても良い。また、印刷領域43は、肩部12の上下方向全域を覆うように設けられていても良い。また、印刷領域43は、容器上部領域18の周方向全域を覆うように形成されても良く、容器上部領域18の周方向の一部のみを覆うように形成されていても良い。さらに、印刷領域43は、1つ又は複数設けられていても良い。印刷領域43に表示される事項としては、図柄や商品名等のほか、内容液の名称、製造者、原材料名等の文字情報であっても良い。
By providing the
このように、プラスチック製部材40に印刷領域43を設けることにより、印刷領域43として、予め商品名、内容液の名称、製造者、原材料名等の共通する情報を印刷しておくことができる。なお、各図において、印刷領域43(43a)を網掛け(灰色)によって示している。
By providing the
本実施の形態において、印刷領域43は、プラスチック製部材40のうち容器上部領域18を覆う領域にのみ形成されているが、これに限らず、容器下部領域19、例えば胴部20および/または底部30に、追加の印刷領域が設けられていても良い。
In this embodiment, the printed
プラスチック製部材40としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ-4-メチルペンテン-1、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹旨、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、フタル酸ジアリル樹脂、フッ素系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリブタジエン、ポリブテン-1、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ナイロン6、ナイロン6,6、芳香族ポリアミド、ポリカーボネート、ポリテレフタル酸エチレン、ポリテレフタル酸ブチレン、ポリナフタレン酸エチレン、Uポリマー、液晶ポリマー、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、エポキシ樹脂等を挙げることができる。このうち低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性非弾性樹脂を用いることが好ましい。またそれらのブレンド材料や多層構造、部分的多層構造のものであってもよい。さらに、プラスチック製部材40の材料には、その特性が損なわれない範囲において、主成分の樹脂以外にも、各種の添加剤を添加してもよい。添加剤としては、例えば、可塑剤、紫外線安定化剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、抗酸化剤、イオン交換剤、および着色顔料等を添加することができる。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡部材を使用し、この発泡プリフォームを成形することによって、遮光性を高めることができる。
Examples of the
プラスチック製部材40は、紫外線等の不可視光線をバリアする光線バリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aの光線バリア性を高め、紫外線等により内容液が劣化することを防止することができる。このような材料としては、ブレンド材料、またはPETやPE、PPに遮光性樹脂を添加した材料が考えられる。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることにより作製された、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡部材を使用しても良い。
The
プラスチック製部材40は、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも保冷性又は保温性の高い材料(熱伝導性の低い材料)からなっていても良い。この場合、容器本体10そのものの厚みを厚くすることなく、内容液の温度が複合容器10Aの表面まで伝達しにくくすることが可能となる。これにより、複合容器10Aの保冷性又は保温性が高められる。また、使用者が複合容器10Aを把持した際、冷たすぎたり熱すぎたりすることにより複合容器10Aを持ちにくくなることが防止される。このような材料としては、発泡化したポリウレタン、ポリスチレン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ユリア樹脂、シリコーン、ポリイミド、メラミン樹脂などが考えられる。これら樹脂を含んでなる樹脂材料に、中空粒子を混合することが好ましい。中空粒子の平均粒子径は、1μm以上200μm以下であることが好ましく、5μm以上80μm以下であることがより好ましい。なお、「平均粒子径」とは、体積平均粒子径を意味し、粒度分布・粒径分布測定装置(例えば、ナノトラック粒度分布測定装置、日機装株式会社製など)を用いて公知の方法により測定することができる。また、中空粒子としては、樹脂などから構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラスなどから構成される無機系中空粒子であってもよいが、分散性が優れるという理由から、有機系中空粒子が好ましい。有機系中空粒子を構成する樹脂としては、例えば、架橋スチレン-アクリル樹脂などのスチレン系樹脂、アクリロニトリル-アクリル樹脂などの(メタ)アクリル系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂などを挙げることができる。また、ローペイクHP-1055、ローペイクHP-91、ローペイクOP-84J、ローペイクウルトラ、ローペイクSE、ローペイクST(ロームアンドハース(株)製)、ニポールMH-5055(日本ゼオン(株)製)、SX8782、SX866(JSR(株)製)などの市販される中空粒子を用いることも出来る。中空粒子の含有量としては、プラスチック製部材40に含有される樹脂材料100質量部に対して、0.01質量部以上50質量部以下であることが好ましく、1質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
The
またプラスチック製部材40は、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも滑りにくい材料からなっていても良い。この場合、容器本体10の材料を変更することなく、使用者が複合容器10Aを把持しやすくすることができる。
Further, the
プラスチック製部材40は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良く、さらに透明であっても不透明であっても良い。
The
またプラスチック製部材40の厚みは、これに限定されるものではないが、容器本体10に取り付けられた状態で例えば5μm以上500μm以下程度とすることができる。
The thickness of the
複合プリフォームの構成
次に図3および図4により、本実施の形態による複合プリフォームの構成について説明する。
Structure of Composite Preform Next, the structure of the composite preform according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 3 and 4. FIG.
図3および図4に示すように、複合プリフォーム70は、プラスチック材料製のプリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に設けられた有底円筒状のプラスチック製部材40aとを備えている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
このうちプリフォーム10aは、口部11aと、口部11aに連結された胴部20aと、胴部20aに連結された底部30aとを備えている。このうち口部11aは、上述した容器本体10の口部11に対応するものであり、口部11と略同一の形状を有している。また、胴部20aは、上述した容器本体10の首部13、肩部12および胴部20に対応するものであり、略円筒形状を有している。具体的には、胴部20aは、容器本体10の首部13に対応する首部対応部分13bと、容器本体10の肩部12に対応する肩部対応部分12bと、容器本体10の胴部20に対応する胴部対応部分20bとを有している。この場合、首部対応部分13bおよび肩部対応部分12bは、上部領域18aを構成し、胴部対応部分20bは、下部領域19aを構成する。底部30aは、上述した容器本体10の底部30に対応するものであり、略半球形状を有している。
Among them, the
胴部20aは、口部11a側に位置する上部領域18aと、上部領域18aの下方であって底部30a側に位置する下部領域19aとから構成されている。このうち上部領域18aは、口部11a側から胴部20aの長さL1の1/3以下となる領域である。すなわち、上部領域18aの長さをL2としたとき、L2≦1/3×L1となる。より好ましくは、上部領域18aは、口部11a側から胴部20aの長さL1の1/4以下となる領域である。この上部領域18aの長さL2は、5mm以上40mm以下としても良い。また、下部領域19aは、口部11a側から胴部20aの長さL1の1/3超となる領域であり、より好ましくは、口部11a側から胴部20aの長さL1の3/4超となる領域である。この下部領域19aの長さL3は、30mm以上200mm以下としても良い。なお、胴部20a全体の長さL1は、30mm以上240mm以下としても良い。また、口部11aを除くプリフォーム10aの長さL4(胴部20aの長さと底部30aの長さとの和)は、40mm以上270mm以下としても良い。
The
プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォーム10aに対して移動又は回転しないほどに密着されているか、又は自重で落下しない程度に密着されている。プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aを取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、円形状の水平断面を有している。
The
この場合、プラスチック製部材40aは、胴部20aのうち容器本体10の全域と、底部30aの全域とを覆うように設けられている。
In this case, the
なお、プラスチック製部材40aは、口部11a以外の全域又は一部領域に設けられていても良い。例えば、プラスチック製部材40aは、首部対応部分13bおよび口部11aを除く、肩部対応部分12b、胴部対応部分20bおよび底部30aの全体を覆うように設けられていても良い。または、プラスチック製部材40aは、底部30を除く、首部対応部分13b、肩部対応部分12b、および胴部対応部分20bを覆うように設けられていても良い。
In addition, the
このようなプラスチック製部材40aとしては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。
Such a
プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが収縮する作用をもつ場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、例えば、外的な作用(例えば熱)が加えられた際、プリフォーム10aに対して収縮(例えば熱収縮)するものが用いられても良い。あるいは、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、それ自体が収縮性ないし弾力性を持ち、外的な作用を加えることなく収縮可能なものであっても良い。
In the case where the plastic member (outer shrinkable member) 40a has a shrinking action, the plastic member (outer shrinkable member) 40a is, for example, applied to the
プラスチック製部材40aとしては、例えばダイレクトブロー成形により作製されたダイレクトブローチューブ、シート成形により作製されたシート成形チューブ、押出成形により作製された押出チューブ、射出成形により作製された射出成形チューブ、インフレーション成形により作製されたインフレーション成形チューブ等を用いることができるが、これに限定されるものではなく、上記以外の成形方法を用いても良い。
Examples of the
プラスチック製部材40aは、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良く、さらに透明であっても不透明であっても良い。また、プラスチック製部材40aのうち肩部対応部分12b(上部領域18aの一部)を覆う領域には、予めデザイン又は印字等の印刷が施された印刷領域43aが形成されている。プラスチック製部材40aのうち、印刷領域43a以外の領域は、印刷が施されていない非印刷領域44aとなっている。
The
印刷領域43aは、上述したブロー成形後のプラスチック製部材40における、印刷領域43に対応する。この印刷領域43aは、例えばインクジェット法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法等の印刷法により、無地のプラスチック製部材40aにデザイン又は印字が施されて形成されたものである。この印刷は、プリフォーム10aに取り付けられる前のプラスチック製部材40aに対して施されても良く、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けた状態で施されても良い。なお、印刷(印刷領域43a)は、プラスチック製部材40aの内側に施されていても良い。この場合、例えば、一面に印刷が施されたフィルムを用い、当該一面が内側となるように筒状に形成することにより、プラスチック製部材40aを作製しても良い(図5(c)および図5(d)参照)。あるいは、筒状のプラスチック製部材40aの内側にインクジェットのノズルを挿入し、インクジェット法によりプラスチック製部材40の内側に印刷を施しても良い。印刷領域43aに表示される事項としては、それぞれ図柄や商品名等のほか、内容液の名称、製造者、原材料名等の文字情報であっても良い。
The printed
また、印刷領域43aを形成するための印刷は、複数回繰り返し重ねて行っても良い。これにより、ブロー成形後に印刷領域43aが引き延ばされた後においても、印刷領域43を鮮明に表示することができる。印刷に用いられるインクは問わないが、2軸延伸ブロー成形によって引き延ばされた後にも印刷領域43が明確に表示されるよう、高延伸性のインクを用いることが好ましい。このような高延伸性のインクとしては、例えばUV硬化型インク、EB硬化型インクが挙げられる。
Moreover, the printing for forming the
このように、プラスチック製部材40aのうちブロー成形時の延伸倍率が低い肩部対応部分12b(上部領域18aの一部)を覆うように印刷領域43aを設けたことにより、ブロー成形後の延伸されたプラスチック製部材40上において、印刷領域43を鮮明に表示することができる。なお、印刷領域43aは、上部領域18aの全域または一部領域を覆うように設けられていても良く、肩部対応部分12bの全域または一部領域を覆うように設けられていても良い。
In this way, the
また、本実施の形態において、印刷領域43aは、プラスチック製部材40aのうち上部領域18aを覆う領域のみに形成されているが、これに限らず、下部領域19aを覆う領域に、追加の印刷領域が設けられていても良い。
Further, in the present embodiment, the printed
次にプラスチック製部材40aの形状について説明する。
Next, the shape of the
図5(a)に示すように、プラスチック製部材40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有していても良い。この場合、プラスチック製部材40aの底部42がプリフォーム10aの底部30aを覆うので、複合容器10Aの胴部20に加え、底部30に対してもバリア性等の様々な機能や特性を付与することができる。このようなプラスチック製部材40aは、例えば上述したダイレクトブローチューブやシート成形チューブ、射出成形チューブを挙げることができる。
As shown in FIG. 5( a ), the
また、図5(b)に示すように、プラスチック製部材40aは、全体として円管形状(無底円筒形状)からなり、円筒状の胴部41を有していても良い。この場合、プラスチック製部材40aとしては、例えば上述したブローチューブ、押出チューブ、インフレーション成形チューブ、シート成形チューブを用いることができる。
Further, as shown in FIG. 5B, the
また、図5(c)および図5(d)に示すように、プラスチック製部材40aは、フィルムを筒状に形成してその端部を貼り合わせることにより作製されても良い。この場合、図5(c)に示すように、プラスチック製部材40aは、胴部41を有する管形状(無底円筒形状)に構成されていても良く、図5(d)に示すように、底部42を貼り合わせることにより有底筒形状に構成されていても良い。
Alternatively, as shown in FIGS. 5(c) and 5(d), the
複合プリフォーム及び複合容器の製造方法
次に図6(a)~(f)により、本実施の形態による複合容器10Aの製造方法(ブロー成形方法)について説明する。
Manufacturing Method of Composite Preform and Composite Container Next, a manufacturing method (blow molding method) of the
まず、プラスチック材料製のプリフォーム10aを準備する(図6(a)参照)。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりプリフォーム10aを作製しても良い。また、プリフォーム10aとして、従来一般に用いられるプリフォームを用いても良い。
First, a
次に、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けることにより、プリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着されたプラスチック製部材40aとを有する複合プリフォーム70を作製する(図6(b)参照)。この場合、プラスチック製部材40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有している。このプラスチック製部材40aのうち肩部対応部分12b(上部領域18aの一部)を覆う領域には、予めデザイン又は印字等の印刷が施された印刷領域43aが形成されている。なお、印刷領域43aは、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けた後、形成されても良い。
Next, by providing a
この際、プリフォーム10aの外径と同一又はわずかに小さい内径をもつプラスチック製部材40aを、プリフォーム10aに対して押し込むことにより、プリフォーム10aの外面に密着させても良い。あるいは、後述するように、熱収縮性をもつプラスチック製部材40aをプリフォーム10aの外面に設け、このプラスチック製部材40aを50℃乃至100℃に加熱することにより熱収縮させてプリフォーム10aの外面に密着させても良い。
At this time, a
このように、予めプリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを密着させ、複合プリフォーム70を作製しておくことにより、複合プリフォーム70を作製する一連の工程(図6(a)~(b))と、複合容器10Aをブロー成形により作製する一連の工程(図6(c)~(f))とを別々の場所(工場等)で実施することが可能になる。
In this way, the
次に、複合プリフォーム70は、加熱装置51によって加熱される(図6(c)参照)。このとき、複合プリフォーム70は、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
Next, the
続いて、加熱装置51によって加熱された複合プリフォーム70は、ブロー成形金型50に送られる(図6(d)参照)。
Subsequently, the
複合容器10Aは、このブロー成形金型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形金型50は互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図6(d)参照)。図6(d)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いており、底部金型50cは上方に上がっている。この状態で一対の胴部金型50a、50b間に、複合プリフォーム70が挿入される。
The
次に図6(e)に示すように、底部金型50cが下がったのちに一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形金型50が構成される。次にプリフォーム10a内に空気が圧入され、複合プリフォーム70に対して2軸延伸ブロー成形が施される。
Next, as shown in FIG. 6(e), after the
このことにより、ブロー成形金型50内でプリフォーム10aから容器本体10が得られる。この間、胴部金型50a、50bは30℃乃至80℃まで加熱され、底部金型50cは5℃乃至25℃まで冷却される。この際、ブロー成形金型50内では、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aが一体として膨張される。これにより、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aは、一体となってブロー成形金型50の内面に対応する形状に賦形される。
As a result, the
このようにして、容器本体10と、容器本体10の外面に設けられたプラスチック製部材40とを備えた複合容器10Aが得られる。
Thus, a
その後、図6(f)に示すように、一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形金型50内から複合容器10Aが取出される。このとき、ブロー成形されたプラスチック製部材40には、印刷領域43aに対応する印刷領域43が形成される。このようにして、図1および図2に示す複合容器10Aが得られる。
Thereafter, as shown in FIG. 6(f), the pair of
複合容器の製造方法の変形例
次に、図7(a)~(f)により、本実施の形態による複合容器10Aの製造方法(ブロー成形方法)の変形例について説明する。図7(a)~(f)に示す変形例は、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aがプリフォーム10aに対して収縮する作用をもつものであり、他の構成は、図6(a)~(f)に示す形態と略同一である。図7(a)~(f)において、図6(a)~(f)と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
Modification of Composite Container Manufacturing Method Next, a modification of the
まず、プラスチック材料製のプリフォーム10aを準備する(図7(a)参照)。
First, a
次に、プリフォーム10aの外側に、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aを設ける(図7(b)参照)。この場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有している。このプラスチック製部材(外側収縮部材)40は、胴部20aおよび底部30aの全域を覆うように装着される。プラスチック製部材40aのうち肩部対応部分12b(上部領域18aの一部)を覆う領域には、予めデザイン又は印字等の印刷が施された印刷領域43aが形成されている。なお、印刷領域43aは、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けた後、形成されても良い。
Next, a plastic member (outer shrinkable member) 40a is provided outside the
次に、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、加熱装置51によって加熱される(図7(c)参照)。このとき、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
Next, the
このように、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが加熱されることにより、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが熱収縮し、プリフォーム10aの外側に密着する(図7(c)参照)。なお、プラスチック製部材(外側収縮部材)40a自体が収縮性を有する場合、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材(外側収縮部材)40aを設けた時点(図7(b)参照)でプラスチック製部材(外側収縮部材)40aがプリフォーム10aの外側に密着していても良い。
As the plastic member (outer shrinkable member) 40a is heated in this manner, the plastic member (outer shrinkable member) 40a is thermally shrunk and tightly adheres to the outside of the
続いて、加熱装置51によって加熱されたプリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、ブロー成形金型50に送られる(図7(d)参照)。
Subsequently, the
プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、このブロー成形金型50を用いて成形され、上述した図6(a)~(f)の場合と略同様にして、容器本体10と、容器本体10の外面に設けられたプラスチック製部材(外側収縮部材)40とを備えた複合容器10Aが得られる(図7(d)~(f)参照)。
The
次に図8(a)~(g)により、本実施の形態による複合容器10Aの製造方法(ブロー成形方法)の他の変形例について説明する。図8(a)~(g)に示す変形例は、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aがプリフォーム10aに対して収縮する作用をもち、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aを2段階で加熱するものであり、他の構成は、図6(a)~(f)に示す形態と略同一である。図8(a)~(g)において、図6(a)~(f)と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
Next, another modification of the manufacturing method (blow molding method) of the
まず、プラスチック材料製のプリフォーム10aを準備する(図8(a)参照)。
First, a
次に、プリフォーム10aの外側に、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aを設ける(図8(b)参照)。プラスチック製部材40aのうち肩部対応部分12b(上部領域18aの一部)を覆う領域には、予めデザイン又は印字等の印刷が施された印刷領域43aが形成されている。なお、印刷領域43aは、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設け、このプラスチック製部材40aを収縮した後に形成されても良い。
Next, a plastic member (outer shrinkable member) 40a is provided outside the
次に、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、第1の加熱装置55によって加熱される(図8(c)参照)。このとき、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aの加熱温度は、例えば50℃乃至100℃としても良い。
Next, the
プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが加熱されることにより、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが熱収縮し、プリフォーム10aの外側に密着する。これにより、プリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着されたプラスチック製部材(外側収縮部材)40aとを有する複合プリフォーム70が得られる(図8(c)参照)。
When the plastic member (outer shrinkable member) 40a is heated, the plastic member (outer shrinkable member) 40a is thermally shrunk and adheres to the outside of the
このように、第1の加熱装置55を用いて予めプリフォーム10aの外側にプラスチック製部材(外側収縮部材)40aを加熱密着させ、複合プリフォーム70を作製しておくことにより、複合プリフォーム70を作製する一連の工程(図8(a)~(c))と、複合容器10Aをブロー成形により作製する一連の工程(図8(d)~(g))とを別々の場所(工場等)で実施することが可能になる。
In this manner, the plastic member (outer shrinkable member) 40a is heated and adhered to the outside of the
次に、複合プリフォーム70は、第2の加熱装置51によって加熱される(図8(d)参照)。このとき、複合プリフォーム70は、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、第2の加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aおよびプラスチック製部材(外側収縮部材)40aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
Next, the
続いて、第2の加熱装置51によって加熱された複合プリフォーム70は、ブロー成形金型50に送られる(図8(e)参照)。この場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aを熱収縮させる加熱と、プリフォーム10aをブロー成形する加熱とを同一工程で実行することができる。
Subsequently, the
複合プリフォーム70は、このブロー成形金型50を用いて成形され、上述した図6(a)~(f)の場合と略同様にして、容器本体10と、容器本体10の外面に設けられたプラスチック製部材(外側収縮部材)40とを備えた複合容器10Aが得られる(図8(e)~(g)参照)。
The
以上説明したように、本実施の形態によれば、プラスチック製部材40に対して印刷が施されているので、複合容器10Aに内容液を充填して密栓した後、ラベラーによってラベルを付与する工程を設ける必要がない。これにより、最終製品を製造するための製造コストを抑制することができる。また、ラベラーの不具合等により最終製品を製造する際に歩留まりが低下することを防止することができる。
As described above, according to the present embodiment, since printing is applied to the
また、本実施の形態によれば、プリフォーム10aの印刷領域43aは、プラスチック製部材40aのうち、胴部20aの上部領域18aを覆う位置に形成されている。このように、相対的に延伸倍率の低い上部領域18a(肩部対応部分12b)を覆うように印刷領域43aを形成しているので、ブロー成形後に印刷領域43が大きく延伸することがない。これにより、延伸されたことによって印刷領域43が薄く霞んでしまうことが少なく、印刷領域43を鮮明に表示することができる。このため、プラスチック製部材40に様々なデザインを付与することができ、意匠性に富んだ複合容器10Aを提供することができる。
Further, according to the present embodiment, the
また、ブロー成形後に印刷領域43aが延伸することを想定し、予めプリフォーム10aの印刷領域43aを調整(補正)しておくことが考えられる。すなわち、ブロー成形後に印刷領域43が所定のデザインとなるように、ブロー成形前の印刷領域43aを、予め上記所定のデザインを適宜縮小したデザインとすることが考えられる。この場合においても、ブロー成形後に印刷領域43が大きく延伸することがないので、印刷領域43aの調整(補正)を容易に行うことができる。
Further, assuming that the
また、本実施の形態によれば、印刷が施されたプラスチック製部材40を容器本体10から分離除去することができるので、従来と同様に無色透明な容器本体10をリサイクルすることができる。他方、比較例として、容器本体10に対して直接印刷を施した場合、容器本体10のリサイクルが困難になるおそれがある。
Further, according to this embodiment, the printed
また、本実施の形態によれば、複合容器10Aを作製する際、一般的なブロー成形装置をそのまま用いることができるので、複合容器10Aを作製するための新たな成形設備を準備する必要が生じない。また、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けているので、プリフォーム10aを成形するための新たな成形設備を準備する必要も生じない。
In addition, according to the present embodiment, when manufacturing the
10 容器本体
10A 複合容器
10a プリフォーム
11、11a 口部
12 肩部
12b 肩部対応部分
13 首部
13b 首部対応部分
14 ねじ部
17 フランジ部
18 容器上部領域
18a 上部領域
19 容器下部領域
19a 下部領域
20、20a 胴部
20b 胴部対応部分
30、30a 底部
40、40a プラスチック製部材
43、43a 印刷領域
44、44a 非印刷領域
70 複合プリフォーム
10
Claims (6)
口部と胴部と底部とを有するプリフォームと、
前記プリフォームの外側を取り囲むように設けられるとともに、印刷の施された印刷領域が形成されたプラスチック製部材とを備え、
前記プラスチック製部材は、熱収縮した状態で、前記プリフォームの前記胴部および前記底部の外側に密着しており、
前記胴部は、前記口部側から前記胴部の長さの1/3以下となる領域である上部領域と、前記口部側から前記胴部の長さの1/3超となる領域である下部領域とを有し、
前記胴部は、平坦な外面を有する円筒形状を有し、
前記上部領域の長さは、5mm以上40mm以下であり、
前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域を覆う領域のみに形成され、
前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域のみを覆うように形成され、前記下部領域は、印刷の施されていない非印刷領域となっている、複合プリフォーム。 In composite preforms,
a preform having a mouth, a body and a bottom;
a plastic member provided so as to surround the outside of the preform and having a printed area formed thereon,
The plastic member, in a heat-shrunk state, is in close contact with the outside of the body portion and the bottom portion of the preform,
The body has an upper region that is 1/3 or less of the length of the body from the mouth side, and a region that is more than 1/3 of the length of the body from the mouth side. a lower region and
The barrel has a cylindrical shape with a flat outer surface,
The length of the upper region is 5 mm or more and 40 mm or less,
The printing area is formed only in an area covering the upper area of the body,
The composite preform, wherein the printing area is formed to cover only the upper area of the body, and the lower area is a non-printing area where no printing is applied.
容器本体と、
前記容器本体の胴部および底部の外側に密着して設けられるとともに、印刷領域が形成されたプラスチック製部材とを備え、
前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域に対応する領域を覆うように形成されている、複合容器。 In a composite container manufactured using the composite preform according to claim 1,
a container body;
A plastic member provided in close contact with the outside of the body and bottom of the container body and having a printed area formed thereon,
The composite container, wherein the printed area is formed to cover an area corresponding to the upper area of the body.
口部と胴部と底部とを有するプリフォームを準備する工程と、
前記プリフォームの外側にプラスチック製部材を設ける工程とを備え、
前記プラスチック製部材は、熱収縮した状態で、前記プリフォームの前記胴部および前記底部の外側に密着しており、
前記胴部は、前記口部側から前記胴部の長さの1/3以下となる領域である上部領域と、前記口部側から前記胴部の長さの1/3超となる領域である下部領域とを有し、
前記胴部は、平坦な外面を有する円筒形状を有し、
前記上部領域の長さは、5mm以上40mm以下であり、
前記プラスチック製部材に印刷の施された印刷領域が形成され、前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域を覆う領域のみに形成され、
前記印刷領域は、前記胴部の前記上部領域のみを覆うように形成され、前記下部領域は、印刷の施されていない非印刷領域となっている、複合プリフォームの製造方法。 In the method for manufacturing a composite preform,
providing a preform having a mouth, a body and a bottom;
providing a plastic member outside the preform;
The plastic member, in a heat-shrunk state, is in close contact with the outside of the body portion and the bottom portion of the preform,
The body has an upper region that is 1/3 or less of the length of the body from the mouth side, and a region that is more than 1/3 of the length of the body from the mouth side. a lower region and
The barrel has a cylindrical shape with a flat outer surface,
The length of the upper region is 5 mm or more and 40 mm or less,
a printed area is formed on the plastic member, the printed area being formed only in an area covering the upper area of the body;
A manufacturing method of a composite preform, wherein the printing area is formed to cover only the upper area of the body, and the lower area is a non-printing area where no printing is applied.
請求項1記載の複合プリフォームを準備する工程と、
前記複合プリフォームに対してブロー成形を施すことにより、前記プリフォームおよび前記プラスチック製部材を一体として膨張させる工程とを備えた、複合容器の製造方法。 In the method for manufacturing a composite container,
preparing a composite preform according to claim 1;
A method of manufacturing a composite container, comprising: expanding the preform and the plastic member integrally by subjecting the composite preform to blow molding.
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