JP7317204B2 - 空気調和機および空気調和機の製造方法 - Google Patents

空気調和機および空気調和機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は空気調和機および空気調和機の製造方法に関し、より具体的には、音波を用いて空気中の湿度を計測する音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機および音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機の製造方法に関する。
送風手段が送風した空気中の湿度に対し、音波を用いて計測を行う音波方式の湿度計測装置を備えた空気調和機が存在する。音波の伝搬速度は、空気中の湿度が高くなるにつれて大きくなるという原理が知られている。音波方式湿度計測装置は、当原理を利用して空気中の湿度を計測する。空気調和機は、音波方式湿度計測装置が計測した湿度を考慮し、空気調和を実行する。例えば特許文献1は、送風手段の送風元と送風手段の送風先との間に音波を伝搬させ、伝搬する音波の時間変化に基づいて空間湿度を算出する空気調和機を提案している。
特許6746048号公報
従来の音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機には、更なる改善の余地がある。例えば、上述したような従来の空気調和機では、送風元と送風先との間に音波を伝搬させるために音波の反射面を送風先に設ける等の構成を採用するため、空気調和機全体をより小型にすることが困難となる虞があった。
本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、音波を用いて空気中の湿度を計測することを可能としつつも、更なる小型化が可能となる空気調和機および空気調和機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る空気調和機は、送風先に送る送風空気の調和を行うものであり、前記調和が行われる吸込み空気を吸込み方向に吸込む吸込口と、前記吸込み方向と交差する交差方向に音波を送受信し、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の湿度を前記音波の送受信に基づいて検出する湿度センサと、を備え、前記吸込み方向と交差する前記交差方向に前記音波を送受信して前記湿度センサが検出した前記湿度に基づいて前記調和を行う
本発明の一側面に係る空気調和機の製造方法は、送風先に送る送風空気の調和を行う空気調和機の製造方法において、前記調和が行われる吸込み空気を吸込み方向に吸込む吸込口を配置する吸込口配置工程と、前記吸込み方向と交差する交差方向に音波を送受信し、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の湿度を前記音波の送受信に基づいて検出する湿度センサを配置する湿度センサ配置工程とを備え、前記空気調和機は、前記吸込み方向と交差する前記交差方向に前記音波を送受信して前記湿度センサが検出した前記湿度に基づいて前記調和を行うよう構成される
本発明によれば、音波を用いて空気中の湿度を計測することを可能としつつも、更なる小型化が可能となる空気調和機および空気調和機の製造方法を提供し得る。
実施の形態1に係る空気調和機を建造物の部屋に設置した場合の側面断面図である。 実施の形態1に係る湿度センサの構成を示す模式図である。
以下、図面を参照し、本願が開示する空気調和機および空気調和機の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。具体的には、媒質としての空気を送風手段で送風して湿度を測定する音波方式湿度計測機能を備えた空気調和機を一例として用いて説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和機1を建造物の部屋2に設置した場合の側面断面図である。図1中の白抜き矢印は、空気流の方向を示している。実施の形態1に係る空気調和機1は、部屋2の天井3部分に設置してあり、吸込口4、フィルタ5、ファン6、熱交換器7、加湿エレメント8、吹出口9、湿度センサ10等を備える。空気調和機1は、部屋2の送風先に送る送風空気に対して、温度または湿度などに関する空気調和を行う。
空気調和機1は、部屋2の空気を調和するパッケージ型のエアコンであり、冷房機能と暖房機能と加湿機能とを有する。しかしながら、ここに記載したパッケージ型エアコンは一例であり、カセット型エアコン、ルームエアコン、外気処理ユニット等、その他のエアコン、送風機能を有する扇風機等の送風装置、であってもよい。
部屋2は、空気調和機1が設置される建造物の屋内空間であり、業務用オフィスまたは住宅等の屋内空間である。空気調和機1は、部屋2の天井3に固定してある。
吸込口4は、後述するファン6の駆動によって部屋2の空気を空気調和機1内に取り込むための開口部である。言い換えると、吸込口4は、空気調和機1が調和を行う吸込空気を吸込み方向に吸込むための吸込口として機能する。吸込口4は、図1に示してあるように、天井3から鉛直方向に向けて、水平方向に広がって開口するように配置してある。
フィルタ5は、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を除去するための膜状の濾過器である。フィルタ5は、図1に示してあるように、鉛直方向で吸込口4と対向し、吸込口4よりも鉛直方向の上側において水平方向に延在するよう配置してある。
ファン6は、空気調和機1よりも鉛直方向の下側にある送風先に向かって空気調和機1から部屋2の内部に空気を送風するための送風手段である。ファン6は、図1に示してあるように、フィルタ5よりも鉛直方向の上側に配置してある。ファン6は、鉛直方向に延びる回転軸を備える。空気調和機1が送風を行う際、ファン6は、回転軸を中心として回転駆動を行い、鉛直下方から空気を吸い込む。吸い込んだ空気は、空気調和機1内で水平方向に送風される。
熱交換器7は、ファン6を介して水平方向に送風された空気との熱交換を行い、空気の加熱または冷却を行う機器である。熱交換器7は、例えば、アルミニウムを用いて構成されたフィンアンドチューブ構造を有する機器であり、熱交換器7の周囲を通過する空気と熱交換器7の内部を流通する冷媒との熱交換を行うことによって空気の加熱または冷却を行う。ファン6を介して送風された空気は、熱交換器7によって加熱または冷却を受けた後、後述する加湿エレメント8へと運ばれる。
加湿エレメント8は、熱交換器7によって加熱または冷却を受けた空気に加湿を行う機器である。加湿エレメント8は図1に示してあるように、熱交換器7に対向するよう併設してあり、多孔質体または繊維状の部材、例えば、紙または樹脂を用いてフィルタ形状に構成してある。加湿エレメント8は、また例えば、対向面の長さが熱交換器7と同等の長さとなるように構成してある。このような同等の長さとなる構成を採用することによって、熱交換器7を通過した空気の調湿を行う際の圧損を抑制することが可能となる。加湿エレメント8によって加湿された空気は、後述する吹出口9から部屋2内に吹き出される。
吹出口9は、加湿エレメント8によって加湿された空気を部屋2内に供給するための開口部である。吹出口9は、図1に示してあるように、天井3から鉛直方向に向けて、水平方向に広がって開口するように配置してある。図1の一例では、吸込口4の外周の外側に吹出口9が配置されるように構成してある。このような配置を採用することによって、筐体内部のファン6の回転に応じて筐体内に吸い込まれた空気が外部に押し出され、押し出される際に空気が熱交換器7および加湿エレメント8を通過することが可能となり、空気調和機1の構築負荷の抑制が可能となる。
湿度センサ10は、吸込口4が空気を吸込む吸込み方向と交差する交差方向に音波を送信し、吸込口4が吸い込んだ吸込み空気の湿度を検出する。また湿度センサ10は、吹出口9から送風先へ送風する送風方向と交差する方向に音波を照射して空気の湿度を測定する湿度検出機器である。湿度センサ10は、空気調和機1の内部に配置してある。具体的には、湿度センサ10は、吸込口4とフィルタ5との間に配置してある。このような配置を採用することによって、湿度センサ10に対する埃付着を抑制することが可能となる。また当配置構成によって、実施の形態1に係る空気調和機1は、音波を用いた空気中の湿度計測を可能としつつも、外部に向けて音波を送信する湿度センサを配置した空気調和機と比較して小型化が可能となる。
図2は、実施の形態1に係る湿度センサ10の構成を示す模式図である。湿度センサ10は、センサユニット10Aおよび反射面10Bを備える。湿度センサ10は、吸込口4から空気調和機1に吸い込まれた部屋2の空気がセンサユニット10Aと反射面10Bとの間を流れるよう、水平方向に離隔して配置してある。センサユニット10Aの音波素子11と反射面10Bとの間を通過する空気の湿度は、部屋2の空気の湿度変化に追従する。そのため湿度センサ10は、センサユニット10Aの音波素子11と反射面10Bとの間を通過する空気の湿度を測定することによって、部屋2の空気の湿度を測定することが可能となる。
センサユニット10Aは、音波を送信する音波送信機能を有する。実施の形態1の一例に係るセンサユニット10Aは、音波の一種で人間の耳では聞くことが困難な超音波を送信する超音波送信機能を有する。超音波を使用することによって、ユーザーの聴覚を不当に刺激することを回避することが可能となる。センサユニット10Aは、吸込口4から吸い込まれる吸込み方向と交差する交差方向に超音波を送信するように配置してある。またセンサユニット10Aは、ファン6の駆動によって吹出口9から空気調和機1外の送風先へ吹き出される空気の送風方向とは交差する方向に超音波を送信するように配置してある。図1の一例において、センサユニット10Aは、送風方向とは直交する水平方向に超音波を送信するように配置してある。センサユニット10Aは、センサユニット10Aから送信された超音波が反射面10Bにより反射されるように配置してある。当配置構成によって、実施の形態1に係る空気調和機1は、音波を用いた空気中の湿度計測を可能としつつも、外部に向けて音波を送信する湿度センサを配置した空気調和機と比較して小型化が可能となる。
反射面10Bは、センサユニット10Aから送信された超音波を反射する部材である。反射面10Bは、反射した超音波をセンサユニット10Aに届けるように配置してある。図1の一例において、反射面10Bは、吸込方向とは直交する水平方向でセンサユニット10Aから離隔した位置に配置してある。図1の一例において、反射面10Bはまた、送風方向とは直交する水平方向でセンサユニット10Aから離隔した位置に配置してある。当配置構成によって、湿度センサ10が吸込方向または送風方向ではなく水平方向に延在するようになるため、実施の形態1に係る空気調和機1は、音波を用いた空気中の湿度計測を可能としつつも、外部に向けて音波を送信する湿度センサを配置した空気調和機と比較して小型化が可能となる。
センサユニット10Aは、音波素子11と電線12、13、18と制御部14と駆動部15と検出部16と演算部17と風速管理手段19とを備える。音波素子11は、音波を送受信する素子であり、当実施の形態における一例においては超音波を送受信する素子であり、音波を送受信する音波送受信面を備える。音波素子11の音波送受信面は、反射面10Bと対向するよう空気調和機1に接続して配置してある。音波素子11の音波送受信面は、好ましくは、吸込方向とは直交する水平方向で反射面10Bと対向するよう空気調和機1に接続して配置してある。水平方向に対向するように音波素子11の音波送受信面を配置することによって、空気調和機1の更なる小型化が可能となる。
音波素子11は、音波を送信する音波送信機能を備え、例えば周波数20kHz以上の音波、当実施の形態における一例では超音波を送信する。音波素子11は、具体的には、圧電セラミックスに電圧をかけることで超音波を発する仕組みを備える。圧電セラミックスは、超音波を送信することができるだけでなく、空気中を伝搬した超音波を受信して、電圧に変換することも可能である。すなわち音波素子11は、超音波の送受信が可能な機能を備える。
反射面10Bは、音波素子11が送信した音波を反射する反射部材である。空気調和機1の壁面の平滑な表面であってもよく、空気調和機1の壁面に配置した板材であってもよい。反射面10Bは、空気調和機1の部材として用いられる例えば樹脂で構成されていてもよく、金属で構成されていてもよい。
音波素子11の音波送受信面と反射面10Bとの間は、音波を測定する測定部として機能する。上述したように、音波素子11と反射面10Bとは、予め設定された任意の距離を隔てた位置で空気調和機1に接続している。反射面10Bは、少なくとも、音波素子11から送信された音波を反射し、その反射された音波が音波素子11によって受信できる関係を保持できるよう、音波素子11と向かい合うように配置してあればよい。図2の白抜き矢印で示すように、空気調和機1は、吸い込んだ部屋2の空気を、湿度センサ10におけるセンサユニット10Aと反射面10Bとの間に流すように構成してある。このような配置によって、空気調和機1は、ファン6のような送風手段で送風されることになる空気の空気調和前の湿度を測定することが可能となる。またこのような配置によって、空気調和機1は、送風元と送風先との間に音波を伝搬させるために音波の反射面を送風先に設ける構成と比較し、ファン6のような送風手段で送風されることになる空気の空気調和前の湿度測定を可能としつつも小型化を実現することが可能となる。
制御部14は、音波素子11の駆動を制御する制御デバイスである。制御部14は、電線12、13を介して音波素子11と電気的に接続してある。制御部14は、駆動部15、検出部16、演算部17等を備える。制御部14の駆動部15は、電線12を介して音波素子11と電気的に接続してある。駆動部15は、音波素子11にパルス波を印加することによって、音波素子11を駆動する駆動デバイスである。駆動部15が音波素子11にパルス波を印加した場合、音波素子11は、印加されたパルス波に基づいて、超音波を送信波20として送信する。
制御部14の検出部16は、電線13を介して音波素子11と電気的に接続してある。音波素子11は、反射面10Bで反射された送信波20を受信波21として受信する。音波素子11は、受信波21として超音波を受信した場合、受信した超音波の振動を電圧に変換してアナログ信号として検出部16へ出力する。検出部16は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換機能を備え、音波素子11からの出力をデジタル信号にAD変換を行ってデジタル信号を取得する。例えば、検出部16のサンプリング周波数は、2.4MHzとし、分解能は12ビットとする。検出部16は、例えば、音波素子11から出力されたアナログ信号を増幅させる手段を備えてもよい。アナログ信号を増幅させることによって、混入したノイズとの差が大きくなってSN比が向上し、測定精度を高めることが可能となる。演算部17は、例えば、検出部16で取得したデジタル信号の波形を解析して湿度を検出する。
制御部14は、電線18を介して風速管理手段19に対しても電気的に接続してある。風速管理手段19は、空気調和機1の運転状態、例えば制御部14に入力されたファン6の回転数に基づき、または、制御部14からの指令に基づき、空気調和機1のファン6の回転数を管理する。制御部14は、湿度センサ10で測定した湿度値を空気調和機1に出力し、測定した湿度値と空気調和機1の湿度の設定値とが合致するように空気調和機1の加湿運転を実行する制御を行う。
制御部14は、専用のハードウェア、または、プロセッサを用いた処理回路から構成される。従って、制御部14の駆動部15および検出部16の各機能は、処理回路によってソフトウェア的に実現される。専用のハードウェアは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などであってもよい。プロセッサは、メモリに記憶されるプログラムを実行するデバイスであってもよい。制御部14の演算部17は、メモリ等の記憶ユニットを有する。記憶ユニットは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよく、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスクなどのディスクであってもよい。
音波素子11の超音波の送受信面と反射面10Bとの距離は、任意に設定することが可能である。しかしながら、音波素子11の超音波の送受信面と反射面10Bとの距離が長すぎる場合、超音波が減衰して反射面10Bまで届かなくなる虞がある。超音波は、周波数の小さい方が大きい方と比較してより遠方まで届き得る。しかしながら超音波は、周波数の小さい方が大きい方と比較してより指向性が大きくなる。超音波は、指向性が大きくなった場合、指向性が小さい場合と比較し、乱反射が起きやすくなる。乱反射が生じた場合、音波素子11で検出する際に波形が複雑になり得る。そのため乱反射の発生は好ましくない。以上を考慮し、また吸込口4は最大で1~2m程度であることを考慮し、空気調和機1に湿度センサ10を接続する場合に数m離れた箇所まで超音波が届く周波数を念頭におき、ここでは超音波の周波数として40kHzを採用した一例を以下に説明する。
制御部14は、周波数40kHzのパルス波を音波素子11に印加して超音波を発生させる。超音波の発信方法は、パルス波に限定されず、交流などの連続波であってもよい。周波数40kHzパルス波の印加を受けた場合、音波素子11は、送信波20として超音波を反射面10Bに向けて送信する。また音波素子11は、反射面10Bで反射された超音波を受信波21として受信する。
受信波21として受信した場合、音波素子11は、受信波21として受信した超音波の振動を電圧に変換して検出部16へ出力する。以下では、電圧に変換して出力される音波素子11の出力を、電圧出力と呼ぶ。なお、音波素子11は、音波素子11が送信する送信波20に由来する成分および反射面10Bが反射した受信波21に由来する成分のうち、少なくとも1つが含まれる超音波を受信するように構成してある。
音波素子11は、電線13を介して検出部16に電圧出力を送信するように構成してある。検出部16は、音波素子11から送信された電圧出力に対してAD変換を行うことによって、音波素子11から送信された電圧出力をデジタル信号に変換する。検出部16は、変換して取得したデジタル信号を演算部17に出力する。演算部17は、検出部16から出力された電圧出力に基づいて、湿度を計算して出力する。演算部17によって出力された湿度は、湿度センサ10で検出された空気調和機1に吸い込まれた部屋2の空気の湿度を示している。
湿度センサ10で検出結果を用いて湿度を取得する際、実施の形態1に係る空気調和機1は、音波素子11が送信した超音波を音波素子11が受信するまでの超音波の伝搬時間を制御部14で計測する。音波素子11は、音波素子11が送信した超音波を音波素子11が受信するまでの超音波の電圧変化を取得する。温度測定手段(不図示)は、音波素子11が送信した超音波を音波素子11が受信する際の超音波が伝搬する空気の温度を測定する。また演算部17には、予め設定された音波素子11の音波送受信面と反射面10Bとの間の距離が記憶してある。上記の構成を用い、実施の形態1に係る空気調和機1は、音波の電圧波形の変化、音波の伝搬時間、温度、音波の伝搬距離等の情報の組み合わせに基づいて演算部17により湿度を求める。空気調和機1は、演算部17によって求めた湿度に基づき空気の湿度制御を行う。
上述したように、実施の形態1に係る空気調和機1は、吹出口9から空気調和機1外の送風先へ吹き出される空気の送風方向とは交差する方向に超音波を送受信するように構成してある。そのため、送風元となる空気調和機と送風先との間に音波を伝搬させるような従来の音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機と比較し、音波を用いて空気中の湿度を計測することを可能としつつも、更なる小型化が可能となる。また実施の形態1に係る空気調和機1は、吹出口9から空気調和機1外の送風先へ吹き出される空気の送風方向とは交差する方向に超音波を送信できるようにするため、音波素子11と反射面10Bとの距離を固定してある。そのため、送風先の変更に伴う超音波測定時の超音波伝搬距離測定が不要となり、空気調和機1の動作負荷軽減が可能となる。また実施の形態1に係る空気調和機1は、吹出口9から空気調和機1外の送風先へ吹き出される空気の送風方向とは交差する方向に超音波を送信するため、送風元となる空気調和機と空気調和機外にある送風先との間に音波を伝搬させるような従来の音波方式湿度計測装置と比較し、送信した超音波に対する外部環境の影響変化を小さくし、湿度計測精度向上が可能となる。空気調和機1は、湿度測定結果に基づいて空気調和機1に吸い込まれた空気の除湿・加湿を行うことで、部屋の湿度を制御する。
実施の形態1に係る空気調和機1の製造方法について説明する。空気調和機1の製造においては、空気調和機1によって調和が行われる吸込空気を吸込み方向に吸込む吸込口4を配置する吸込口配置工程を実行し、吸込口4が吸い込んだ吸込み空気の湿度を検出する湿度センサ10を配置する湿度センサ配置工程を実行する。湿度センサ10は、吸込み方向と交差する交差方向に超音波を送受信して湿度を検出するよう構成される。そのため、送風元となる空気調和機と送風先との間に音波を伝搬させるような従来の音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機と比較し、音波を用いて空気中の湿度を計測することを可能としつつも、更なる小型化が可能となる。
空気調和機1の製造においては、更に、湿度センサ10として超音波を送受信する音波素子11を配置する音波素子配置工程を実行し、音波素子11が送信した超音波を音波素子へ反射させる反射面10Bを配置する反射面配置工程を実行する。反射面10Bは、音波素子11とは交差方向に離隔して配置される。また、湿度センサ10によって湿度が検出された吸込み空気を送風先に向けて吹き出し方向に吹き出すための吹出口9を配置する吹出口配置工程を更に実行し、吹出口9を湿度センサ10の交差方向と交差するように配置する。吸込み方向と交差方向とを直交させる構成が好ましい。このような方法を用いて製造することにより、空気調和機1は、送風元となる空気調和機と送風先との間に音波を伝搬させるような従来の音波方式湿度計測装置を備えた空気調和機と比較し、音波を用いた空気中の湿度計測を可能としつつも、更なる小型化が可能となる。
実施の形態1では、音波素子11が超音波を発する場合の一例について説明したが、本発明は当一例に限定されるものではない。例えば、音波素子11が、周波数20kHz以下の可聴音波を発するようにしてもよい。その場合、超音波に対して周波数および波長は異なるが、生じる現象は同様である。そのため、超音波の場合と同様の効果を奏し得る。
実施の形態1では、風速管理手段19を備える場合の一例について説明したが、本発明は当一例に限定されるものではない。風速管理手段19を備えずに、空気調和機1の運転状態を湿度センサ10に直接入力する構成としてもよい。当変形例により、空気調和機1の設計自由度が向上し得る。
本実施の形態1では、超音波を送受信するセンサユニット10Aと、送信された超音波を反射する反射面10Bとを離隔して湿度センサ10が備える構成の一例について説明した。しかしながら、本発明は当一例に限定されない。例えば、超音波を送信する送信センサユニットと超音波を受信する受信センサユニットとを離隔して湿度センサ10が備える構成であってもよい。当構成により、空気調和機の湿度センサの設計自由度が向上し得る。
1 空気調和機、2 部屋、3 天井、4 吸込口、5 フィルタ、6 ファン、7 熱交換器、8 加湿エレメント、9 吹出口、10 湿度センサ。

Claims (10)

  1. 送風先に送る送風空気の調和を行う空気調和機において、
    前記調和が行われる吸込み空気を吸込み方向に吸込む吸込口と、
    前記吸込み方向と交差する交差方向に音波を送受信し、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の湿度を前記音波の送受信に基づいて検出する湿度センサと、
    を備え
    前記吸込み方向と交差する前記交差方向に前記音波を送受信して前記湿度センサが検出した前記湿度に基づいて前記調和を行う、
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記湿度センサは、
    前記音波を送受信する音波素子と、
    前記音波素子とは前記交差方向に離隔して配置してあり、前記音波素子が送信した前記音波を前記音波素子へ反射させる反射面とを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記湿度センサによって前記湿度が検出された前記吸込み空気を前記送風先に向けて吹き出し方向に吹き出すための吹出口を更に備え、
    前記吹出口は、前記湿度センサの前記交差方向と交差するように配置してある
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記吸込み方向と前記交差方向とは直交する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 送風先に送る送風空気の調和を行う空気調和機の製造方法において、
    前記調和が行われる吸込み空気を吸込み方向に吸込む吸込口を配置する吸込口配置工程と、
    前記吸込み方向と交差する交差方向に音波を送受信し、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の湿度を前記音波の送受信に基づいて検出する湿度センサを配置する湿度センサ配置工程とを備え
    前記空気調和機は、前記吸込み方向と交差する前記交差方向に前記音波を送受信して前記湿度センサが検出した前記湿度に基づいて前記調和を行うよう構成される、
    ことを特徴とする製造方法。
  6. 前記湿度センサとして前記音波を送受信する音波素子を配置する音波素子配置工程と、
    前記音波素子が送信した前記音波を前記音波素子へ反射させる反射面を配置する反射面配置工程とを更に備え、
    前記反射面は、前記音波素子とは前記交差方向に離隔して配置される
    ことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記湿度センサによって前記湿度が検出された前記吸込み空気を前記送風先に向けて吹き出し方向に吹き出すための吹出口を配置する吹出口配置工程を更に備え、
    前記吹出口は、前記湿度センサの前記交差方向と交差するように配置される
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の製造方法。
  8. 前記吸込み方向と前記交差方向とは直交させる
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. 前記湿度センサは、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の気流を横切る方向に前記音波を出射し、前記吸込み空気の前記気流を再び横切って戻ってきた前記音波の反射波を受信することで、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の湿度を検出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  10. 前記湿度センサの前記音波素子および前記反射面は、前記吸込口の両端に互いに対向して配置され、
    前記音波素子は、前記吸込口が吸い込んだ前記吸込み空気の気流を横切る方向に前記音波を出射し、
    前記反射面は、前記吸込み空気の前記気流を横切って前記音波素子から到達した前記音波を反射させることで、前記音波素子に向けて前記吸込み空気の前記気流を横切る方向に前記音波を送信する
    ことを特徴とする請求項2、または、請求項2に従属する請求項3または4の、いずれか1項に記載の空気調和機。
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