JP7316016B1 - 可搬式水処理システム及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動制御により水処理を行う可搬式の水処理装置、及び水処理方法を提供する。【解決手段】被処理水を処理する可搬式の水処理システムであって、当該水処理システムが、移動手段に固定された水処理ユニットと、前記被処理水を貯留する第1貯留手段を有する第1貯留ユニットと、補給水を供給する補給水供給手段と、を有し、前記水処理ユニットは、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水及び/又は前記補給水を、被処理水流路を介して送液する送液手段と、前記送液手段によって送液された前記被処理水を処理して、前記処理水を製造する水処理手段と、前記水処理手段の下流に設けられ、前記処理水の状態を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段の下流に設けられ、前記処理水が流通する第1処理水流路を複数に分岐し、複数に分岐された当該流路を切り替えることができる流路切替手段と、可動部の制御を司る制御部と、を有する水処理システム。【選択図】 図1

Description

本発明は、被処理水を処理する可搬式の水処理システム及び水処理方法に関する。
水処理は多くの産業で用いられており、工場排水の浄化、工場排水からの資源の回収、又は、高純度水の製造等、多岐にわたる。これらの水処理は、水処理施設内に備え付けられた固定式のイオン交換塔、ろ過塔、ポンプなどを含む水処理ラインにて行われることが一般的である。
一方、任意の使用場所に移動させてその場所で処理を行うことができる可搬式の水処理装置が報告されている。例えば、特許文献1には、カラムが台車に固定されてなる可搬式カラムユニットであって、前記カラムは台車に着脱可能に固定されている、可搬式カラムユニットが開示されており、カラム内に充填されたカートリッジによって、任意の使用場所にて水処理を行うことができる。また、特許文献2には、ろ過装置から吸着処理に供した吸着剤を容易に取り出し可能な移動式廃液処理システムが開示されている。また、特許文献3には、移動可能な軟水化装置と、イオン交換樹脂再生装置を有する軟水化装置再生システムが開示されている。また、特許文献4には、所要の浄水能力を満足する程度に小型に構成されるとともに、搬送が可能なユニット毎に分解が可能である分解可搬型膜濾過装置が開示されている。
特開2021-030161号公報 特開2016-123959号公報 特開2012-055865号公報 特開2019-111514号公報
しかしながら、上述した可搬式の水処理装置は、移動性とコンパクト性を重視して設計されているため、固定式の水処理システムと比べて構成要素の設置スペースが少なく、処理能力の制約がある等の課題がある。また、上述した可搬式の水処理装置は、ポンプを備え、自動制御により水処理を行うことについて開示されておらず、水処理に関する負担軽減が求められていた。
このように従来の可搬式の水処理装置には、様々な改善の余地があるのが実情である。
かかる状況下、本発明の目的は、コンパクトでありながら、メンテナンス性が改善され、自動制御により水処理を行う可搬式の水処理装置、及びこれを使用した水処理方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 被処理水を処理する可搬式の水処理システムであって、当該水処理システムが、移動手段に固定された水処理ユニットと、前記被処理水を貯留する第1貯留手段を有する第1貯留ユニットと、補給水を供給する補給水供給手段と、を有し、前記水処理ユニットは、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水及び/又は前記補給水を、被処理水流路を介して送液する送液手段と、前記送液手段によって送液された前記被処理水を処理して、前記処理水を製造する水処理手段と、前記水処理手段の下流に設けられ、前記処理水の状態を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段の下流に設けられ、前記処理水が流通する第1処理水流路を複数に分岐し、複数に分岐された当該流路を切り替えることができる流路切替手段と、少なくとも前記送液手段と前記流路切替手段を含む可動部の制御を司る制御部と、を有し、前記制御部が、前記第1計測手段の計測値に基づいて、前記流路切替手段を自動制御する水処理システム。
<2> 前記補給水供給手段と前記第1貯留手段を接続して前記補給水が流通する補給水流路の一部が、前記水処理ユニットに含まれる<1>に記載の水処理システム。
<3> 前記流路切替手段が前記第1処理水流路を2つに分岐し、当該分岐された流路のうち、一方の流路である第2処理水流路が前記処理水を回収する処理水回収手段に連通し、他方の流路である第3処理水流路が排水手段に連通している<1>又は<2>に記載の水処理システム。
<4> 前記第2処理水流路に第1切替電磁弁が設けられ、前記第3処理水流路に第2切替電磁弁が設けられた、<3>に記載の水処理システム。
<5> 前記第1計測手段が、前記処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上を計測する<1>から<4>のいずれかに記載の水処理システム。
<6> 前記制御部が、計測データを取得し、当該計測データが記憶媒体によって取り出すことができる<1>から<5>のいずれかに記載の水処理システム。
<7> <1>から<6>のいずれかに記載の水処理システムを用いて、前記被処理水を処理する水処理方法であって、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水が前記送液手段によって前記水処理手段に送液され、前記水処理手段が処理水を製造する第1工程と、前記補給水供給手段から前記第1貯留手段に前記補給水を供給し、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理システムに残存する前記被処理水を押し出す第2工程と、前記補給水供給手段から供給され、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理手段を洗浄する第3工程と、を有する水処理方法。
<8> 前記第2工程において、前記第1計測手段の計測値が排水条件を満たすまで、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第2処理水流路に接続され、前記第1計測手段の計測値が前記排水条件を満たすと、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第3処理水流路に接続される<7>に記載の水処理方法。
<9> 前記水処理システムが、さらに、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水の貯留量を計測する第1貯留量計測手段を有し、前記水処理方法は、前記第2工程において、前記第1貯留量計測手段の計測値が押出用補給水供給条件を満たすまで、前記補給水供給手段が前記補給水を前記第1貯留手段に供給し、前記第1貯留量計測手段の計測値が前記押出用補給水供給条件を満たすと、前記補給水供給手段が前記補給水の供給を停止する<7>又は<8>に記載の水処理方法。
<10> 前記押出用補給水供給条件として、第1押出用補給水供給条件及び第2押出用補給水供給条件が設けられ、前記第2押出用補給水供給条件の補給水の供給量が、前記第1押出用補給水供給条件の補給水の供給量以上である<7>から<9>のいずれかに記載の水処理方法。
<1A> <7>から<10>のいずれかに記載の水処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水が前記送液手段によって前記水処理手段に送液され、前記水処理手段が処理水を製造する第1工程を実行する手順と、前記補給水供給手段から前記第1貯留手段に前記補給水を供給し、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理システムに残存する前記被処理水を押し出す第2工程を実行する手順と、前記補給水供給手段から供給され、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理手段を洗浄する第3工程を実行する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
すなわち、本発明の水処理システムは、被処理水を処理する可搬式の水処理システムであって、当該水処理システムが、移動手段に固定された水処理ユニットと、前記被処理水を貯留する第1貯留手段を有する第1貯留ユニットと、補給水を供給する補給水供給手段と、を有し、前記水処理ユニットは、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水及び/又は前記補給水を送液する送液手段と、前記送液手段によって送液された前記被処理水を処理して、前記処理水を製造する水処理手段と、前記水処理手段の下流に設けられ、前記処理水の状態を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段の下流に設けられ、前記処理水が流通する第1処理水流路を複数に分岐し、複数に分岐された当該流路を切り替えることができる流路切替手段と、少なくとも前記送液手段と前記流路切替手段を含む可動部の制御を司る制御部と、を有し、前記制御部が、前記第1計測手段の計測値に基づいて、前記流路切替手段を自動制御することを特徴とする。
このような構成によると、可動部(物理的に動作が可能なもの)である送液手段を、制御部が制御することができるため、本発明の水処理システムは、送液手段が送液する被処理水を水処理手段によって処理することができる。
また、制御部は、処理水の状態を計測する第1計測手段の計測値に基づいて、可動部である流路切替手段を自動制御することができるため、本発明の水処理システムは、処理水の状態に応じて処理水の流路を切り替えることができ、水処理に伴う負担を軽減することができる。
また、本発明の水処理システムは、移動手段に固定された水処理ユニットを有することにより、可搬性を有し、任意の使用場所で当該水処理システムを利用できる。
また、本発明の水処理システムは、自動制御により、処理水の流路を切り替えることができる。ここで、「自動制御」とは、複数の処理を組み合わせた一連の処理をあらかじめ定義しておき、それらの処理を連続して実行することを意味する。
本発明の水処理システムが対象としている被処理水は、水を含む被処理物であり、例えば、工場廃水、鉱山廃水、地下水、土壌、温泉水、河川水、沼湖水、海水、水道水、浸出水、及び原料水溶液等が含まれる。
また、本発明において「被処理水を処理する」とは、被処理水を水処理手段によって処理して処理水を得ることを意味し、例えば、被処理水からの不純物の除去、及び高度純水の製造等が挙げられる。また、「処理水」は、被処理水を処理して製造された水を含む処理物のことをいう。
また、本発明の水処理システムは、補給水供給手段によって補給水が供給される。本発明において「補給水」とは、外部から第1貯留手段を介して本発明の水処理システムに供給される水(但し、被処理水は除く)のことをいう。
本発明に係る補給水は、本発明の目的を損なわない限り、任意の水を用いることができ、例えば、純水を用いることができる。また、本発明の目的を損なわない範囲で、補給水には任意の無機系又は有機系の添加剤(消泡剤、保存剤、界面活性剤、保湿剤、浸透剤、緩衝剤、pH調整剤、及び粘度調整剤等)を含んでいてもよい。
また、本発明の水処理システムは、前記補給水供給手段と前記第1貯留手段を接続して前記補給水が流通する補給水流路の一部が、前記水処理ユニットに含まれてもよい。
このような構成によると、補給水供給手段、補給水流路、及び第1貯留手段が直列的に接続され、加えて、補給水流路の一部が水処理ユニットに含まれることにより、水処理システムをよりコンパクト化することができる。
また、本発明に係る流路切替手段が第1処理水流路を分岐する流路の数は、自動制御により水処理の負担を軽減できる限り任意であるが、典型的には2つである。また、2つに分岐した流路に連通するものは、自動制御により水処理の負担を軽減できる限り任意であるが、典型的には処理水を回収する第2貯留手段と、排水手段が好ましい。
すなわち、前記流路切替手段が第1処理水流路を2つに分岐し、当該分岐された流路のうち、一方の流路である第2処理水流路が前記処理水を回収する第2貯留手段に連通し、他方の流路である第3処理水流路が排水手段に連通していることが好ましい。
また、本発明の水処理システムは、流路切替手段として、目的を損なわない限り、三方弁、又は電磁弁等を用いてもよいが、水処理方法を実行する際の処理水の圧力変動を抑制するために複数の電磁弁を用いることが好ましく、具体的には、第2処理水流路に第1切替電磁弁が設けられ、第3処理水流路に第2切替電磁弁が設けられることが好ましい。
また、本発明の水処理システムは、前記第1計測手段が、前記処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上を計測することが好ましい。
また、本発明の水処理システムは、前記制御部が、計測データを取得し、当該計測データが記憶媒体によって取り出すことができることが好ましい。
また、本発明の水処理システムを用いて、被処理水を処理する本発明の水処理方法は、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水が前記送液手段によって前記水処理手段に送液され、前記水処理手段が処理水を製造する第1工程と、前記補給水供給手段から前記第1貯留手段に前記補給水を供給し、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は被処理水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理システムに残存する前記被処理水を押し出す第2工程と、前記補給水供給手段から供給され、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理手段を洗浄する第3工程と、を有することを特徴とする。
このような構成によると、被処理水の処理、水処理システム(少なくとも被処理水流路から水処理手段まで)に残存する被処理水の押し出し、及び水処理手段の洗浄を、自動制御により連続的に実行でき、水処理に伴う負担を軽減することができる。特に、可搬式として用いられる本発明の水処理システムにおいては、対象となる被処理水の種類が多岐にわたり、被処理水の処理に加えてその後の洗浄の負担が大きくなるため、負担軽減の効果は大きい。
また、本発明の水処理方法に係る各工程を任意に選択して実行することができるため、可搬式である本発明の水処理システムが、任意の使用場所で遭遇する不測の事態にもより柔軟に対応することが可能となる。
また、本発明の水処理方法は、前記第2工程において、前記第1計測手段の計測値が排水条件を満たすまで、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第2処理水流路に接続され、前記第1計測手段の計測値が前記排水条件を満たすと、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第3処理水流路に接続されることが好ましい。
ここで、「排水条件」とは、処理水が回収されるための条件を満たさず、水処理システムから処理水を排水してもよいと判断する条件を意味し、処理水の状態から判断される。排水条件として、例えば、処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上の計測値を用いて、処理水を回収せず排水してもよい条件(処理水のpH、導電率、又は温度が、処理水として利用できる所定の数値範囲外であること)を設定することができる。
このような構成によると、本発明の水処理システムに残存する被処理水を押し出しながら、処理水としての条件を満たす間は処理水を回収でき、処理水としての条件(処理水条件)を満たさなくなると自動的に排水することが可能となる。
ここで、「処理水条件」とは、被処理水から製造される処理水が所定の目的を達成するために、あらかじめ設定された仕様を意味する。処理水条件は、処理水の状態から設定することができ、例えば、処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上の計測値を用いて、処理水を回収する条件(処理水のpH、導電率、又は温度が処理水として利用できる所定の数値範囲内であること)を設定することができる。
また、本発明の水処理システムは、さらに、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水の貯留量を計測する第1貯留量計測手段を有し、本発明の水処理方法は、前記第2工程において、前記第1貯留量計測手段の計測値が押出用補給水供給条件を満たすまで、前記補給水供給手段が前記補給水を前記第1貯留手段に供給し、前記第1貯留量計測手段の計測値が前記押出用補給水供給条件を満たすと、前記補給水供給手段が前記補給水の供給を停止することが好ましい。
ここで、「押出用補給水供給条件」とは、第2工程において、水処理システムに残存する被処理水を押し出すために必要な補給水を、第1貯留手段に補給する量を規定する条件を意味する。押出用補給水供給条件は、例えば、補給水の重量、体積、水位等のいずれか1以上の計測値を用いて、水処理システムに残存する被処理水を押し出すために必要な補給水の量を規定する条件(第1貯留手段に貯留された補給水の重量が所定の数値範囲内であること)を設定することができる。
このような構成によると、本発明の水処理システムに残存する被処理水を押し出すために必要な補給水の量を自動で供給することが可能となる。
また、本発明の水処理方法は、前記押出用補給水供給条件として、第1押出用補給水供給条件及び第2押出用補給水供給条件が設けられ、前記第2押出用補給水供給条件の補給水の供給量が、前記第1押出用補給水供給条件の補給水の供給量以上であることが好ましい。
ここで、「第1押出用補給水供給条件」とは、押出用補給水供給条件(第2工程において、水処理システムに残存する被処理水を押し出すために必要な補給水を、第1貯留手段に補給する量を規定する条件)であって、当該第1押出用補給水供給条件によって補給された補給水を含む被処理水からでも、回収できる処理水を製造できる条件を意味する。
また、「第2押出用補給水供給条件」とは、押出用補給水供給条件(第2工程において、水処理システムに残存する被処理水を押し出すために必要な補給水を、第1貯留手段に補給する量を規定する条件)であって、第2工程において、当該第2補給水供給条件によって補給された補給水によって、少なくとも被処理水流路から水処理手段までに残存する被処理水を、水処理手段より下流に押し出すことができる条件を意味する。
このような構成によると、本発明の水処理システムに残存する被処理水を処理水として回収しながら押し出すために必要な補給水の量と、本発明の水処理システムに残存する被処理水を十分に押し出すために必要な補給水の量をそれぞれ設定することができる。
また、本発明に係るプログラムは、上述の水処理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
具体的には、本発明のプログラムは、上述の水処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水が前記送液手段によって前記水処理手段に送液され、前記水処理手段が処理水を製造する第1工程を実行する手順と、前記補給水供給手段から前記第1貯留手段に前記補給水を供給し、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理システムに残存する前記被処理水を押し出す第2工程を実行する手順と、前記補給水供給手段から供給され、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理手段を洗浄する第3工程を実行する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、自動制御により水処理を行う可搬式の水処理システム及び水処理方法が提供される。
本発明の実施形態に係る水処理システムを示す概略図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムの制御ブロックを示す概略図である。 本発明の実施形態に係る水処理制御のメインフローを示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理制御の準備工程の制御フローを示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理制御の第1工程(通液工程)の制御フローを示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理制御の第2工程(押出工程)の制御フローを示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理制御の第3工程(洗浄工程)の制御フローを示す図である。 本発明の派生した実施形態に係る水処理システムを示す概略図である。
以下、本発明について例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。なお、本明細書において、「~」とはその前後の数値又は物理量を含む表現として用いるものとする。また、本明細書において、「A及び/又はB」という表現には、「Aのみ」、「Bのみ」、「A及びBの双方」が含まれる。
また、実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
以下、本発明の実施形態に係る水処理システム、及び水処理方法を、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係る水処理システムについて説明し、本発明の実施形態に係る水処理方法については後述する。
図1に本発明の実施形態に係る水処理システムを示す概略図、図2に本発明の実施形態に係る水処理システムの制御ブロックを示す概略図を示す。
<1.水処理システム>
図1に示すように、本発明の実施形態に係る水処理システム1は、水処理手段であるカラム10を有する水処理ユニット2と、被処理水を貯留する第1貯留ユニット3と、処理水を貯留する第2貯留ユニット4と、を主要部として構成される。
また、本実施形態に係る水処理システム1は、第1台車70(移動手段)に固定された水処理ユニット2と、被処理水を貯留する第1タンク60(第1貯留手段)を有する第1貯留ユニット3と、補給水を供給する補給水供給手段8と、を有する。
水処理ユニット2は、水処理手段であるカラム10を有し、カラム10は、被処理水が流通する被処理水流路51を介して第1貯留ユニット3と接続し、また、処理水が流通する第1処理水流路52及び第2処理水流路54を介して処理水回収手段である第2貯留ユニット4と接続している。
なお、本発明の水処理システムにおいて、処理水回収手段は、処理水を回収できる限り任意であり、例えば、処理水を貯留する第2貯留手段を用いてもよい。
水処理ユニット2、第1貯留ユニット3、及び第2貯留ユニット4は、それぞれ個別に可動式の第1台車70、第2台車71、第3台車72に固定され、可搬性を有しており、水処理ユニット2、第1貯留ユニット3、及び第2貯留ユニット4を含む本発明の実施形態に係る水処理システム1は、第1台車70、第2台車71、第3台車72を用いて移動可能である(可搬性を有する)。
上述のように、本実施形態に係る水処理システム1は移動手段として台車を用いているが、他の移動手段を用いて可搬性を実現してもよい。
なお、本実施形態に係る水処理システム1は、可搬性を有する水処理ユニット2、第1貯留ユニット3、及び第2貯留ユニット4を含むが、本発明の水処理システムは、当該水処理システムとして可搬性を有する(可搬式である)限り、第1貯留ユニットの可搬性は任意であり、第2貯留ユニットは含まなくてもよい。
[1-1.第1貯留ユニット及び第2貯留ユニット]
本発明の実施形態に係る第1貯留ユニット3は、被処理水を貯留する第1貯留手段である第1タンク60と、第1タンク60の貯留量を計測する第1貯留量計測手段である第1重量計32を具備する。
また、本発明の実施形態に係る第2貯留ユニット4は、処理水を貯留する第2貯留手段である第2タンク61と、第2タンク61の貯留量を計測する第2貯留量計測手段である第2重量計33を具備する。
なお、本発明に係る第1貯留手段及び第2貯留手段は、貯留する液体の量及び性質に応じて、寸法、素材等を任意に設定することができる。また、本発明に係る貯留量計測手段は、貯留量を把握できる限り、重量計以外に水位計等の任意の計測器を用いてもよい。
第1貯留ユニット3には、補給水が流通する補給水流路50を介して補給水供給手段8が接続され、第1タンク60(第1貯留手段)に補給水を貯留することができる。また、第1貯留ユニット3を介して、水処理ユニット2に、補給水を供給することができる。
また、補給水供給手段8と第1タンク60を接続して補給水が流通する補給水流路50の一部は、水処理ユニット2に含まれる。
補給水供給手段8、補給水流路50、及び第1タンク60が直列的に接続していることに加えて、補給水流路50の一部が水処理ユニット2に含まれることにより、水処理システム1をよりコンパクト化することができる。
[1-2.水処理ユニット]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る水処理ユニット2は、第1台車70に固定され、補給水の流通を制御する補給水供給電磁弁40と、被処理水、又は補給水を送液する送液手段であるポンプ20と、被処理水を処理して処理水を製造する水処理手段であるカラム10と、被処理水及び/又は補給水の圧力を計測する第2計測手段である圧力計30aと、処理水のpHを計測する第1計測手段であるpH計31aと、処理水の導電率を計測する第1計測手段である導電率計31bと、処理水の流量を計測する第2計測手段である流量計30bと、流路切替手段80を具備する。
第1タンク60から供給される被処理水は被処理水流路51を介してカラム10(水処理手段)に通液され、カラム10は被処理水を処理して処理水を製造する。処理水は第1処理水流路52、第2処理水流路54を介して第2タンク61に供給される。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る水処理ユニット2において、補給水供給電磁弁40は、補給水供給手段8と第1貯留ユニット3(第1タンク60)を接続する補給水流路50に設けられる。
ポンプ20は、第1貯留ユニット3とカラム10を接続する被処理水流路51に設けられる。圧力計30aは、被処理水流路51におけるポンプ20の下流に設けられる。被処理水流路51の一部は、水処理ユニット2に含まれる。
また、本発明の実施形態に係るカラム10は、上流に被処理水流路51が接続され、下流に第1処理水流路52が接続される。本実施形態のカラム10は1本配置され、塩化ビニル製の容器(外径80mm、高さ400mm、容量1.7L)に、イオン交換樹脂及びキレート樹脂が充填される。
なお、本発明に係る、水処理手段(カラム)は、イオン交換用、吸着用、触媒反応用、ろ過用、吸湿用、乾燥用、脱塩用、抽出用、分離精製用、及び脱色用等のカラムであり得る。被処理水の種類、量等、目的により、水処理手段(カラム)の寸法(外径、高さ)、容積は、適宜選択される。
例えば、外径は、30mm~200mm、好ましくは50~150mmである。また、高さは、200mm~1000mm、好ましくは250mm~700mmである。また、容積は、0.3L~10L、好ましくは0.5~5Lである。
また、本発明の実施形態に係る水処理ユニット2におけるカラム10は1本であるが、本発明に係る水処理手段(カラム)の本数、及び構成は、目的に応じて、適宜設定することができ、例えば、水処理手段(カラム)は、1本でもよく、複数本でもよい。水処理手段(カラム)が複数本の場合、全て直列でもよく、全て並列でもよく、直列と並列を組み合わせて配置してもよい。
また、本発明に係る水処理手段(カラム)の充填物は、目的に応じて適宜選択できる。当該充填物として、例えば、イオン交換樹脂、吸着樹脂、キレート樹脂、触媒、ろ過材、吸湿材、乾燥材、脱塩材、抽出材、分離精製材、脱色剤、及び担体からなる群から選択される1種類以上の粒状物が挙げられる。
なお、本発明に係る水処理手段(カラム)に充填されるイオン交換樹脂としては、特に限定されないが、例えば、強酸性陽イオン交換樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂、強塩基性陰イオン交換樹脂、弱塩基性陰イオン交換樹脂、両性イオン交換樹脂、合成吸着剤及び触媒用イオン交換樹脂等を挙げることができる。
また、本発明に係る水処理手段(カラム)に充填されるキレート樹脂としては、特に限定されないが、例えば、イミノジ酢酸型キレート樹脂、N-メチルグルカミン型キレート樹脂、アミノリン酸型キレート樹脂、チオ尿酸型キレート樹脂、アルキルアミノ基型キレート樹脂、ポリアミン型キレート樹脂、ピリジン系キレート樹脂、アミドオキシム型キレート樹脂、Fe錯体型キレート樹脂等のキレート樹脂を挙げることができる。
また、本実施形態のカラム10の上部には、被処理水を採取可能な第1サンプリングライン56が設けられている。本実施形態のカラム10の下流には、第1処理水流路52において、(後述する)pH計31aの上流に設けられた三方弁43に、処理水を採取可能な第2サンプリングライン57が設けられている。
これらのサンプリングラインが設けられることにより、カラム10の前後で被処理水や処理水のサンプリングが可能となり、被処理水や処理水のサンプルを分析することにより、カラム10の充填物の劣化状況を把握することができる。
また、pH計31a、導電率計31b及び流量計30bは、カラム10と流路切替手段80を接続する第1処理水流路52に、上流側からpH計31a、導電率計31b及び流量計30bの順序で設けられている。なお、本発明に係る第1処理水流路において、pH計、導電率計及び流量計の順序は任意である。
なお、本実施形態では第1計測手段としてpH計31a及び導電率計31bを使用しているが、本発明に係る第1計測手段は、目的に応じて、処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上を計測する計測手段を用いてもよい。
また、流路切替手段80は、pH計31a及び導電率計31b(第1計測手段)の下流に設けられ、処理水が流通する第1処理水流路52を複数に分岐し、複数に分岐された当該流路を切り替えることができる。
第1処理水流路52は、流路切替手段80によって第2処理水流路54、第3処理水流路55に分岐され、一方の流路である第2処理水流路54が処理水を回収する第2タンク61に連通し、他の流路である第3処理水流路55は排水手段9に連通している。
流路切替手段80は、前記処理水が流通する第1処理水流路52を、分岐部53において、第2処理水流路54と第3処理水流路55の2つの流路に分岐する流路切替手段であり、第2処理水流路54に第1切替電磁弁41が設けられ、第3処理水流路55に第2切替電磁弁42が設けられ、第1切替電磁弁41、及び第2切替電磁弁42を制御することによって、第2処理水流路54と第3処理水流路55を切り替えて接続することができる。
なお、本発明の実施形態に係る流路切替手段80は、第1切替電磁弁41、及び第2切替電磁弁42を用いて構成されているが、本発明に係る流路切替手段は、三方弁を用いて構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る水処理システム1は、可動部の制御を司る制御部90を具備する。当該制御部90は、pH計31a(第1計測手段)の計測値に基づいて流路切替手段80(第1切替電磁弁41、第2切替電磁弁42)を自動制御し、流量計30bの計測値に基づいてポンプ20を自動制御する。
なお、本発明の実施形態に係る可動部は、ポンプ20、補給水供給電磁弁40、第1切替電磁弁41、第2切替電磁弁42とからなる。また、本発明に係る可動部は、本発明の目的を損なわない限り、物理的に動作可能なものを任意に含んでもよい。
図2は、制御部90による水処理システム1の制御ブロックを示す概略図である。
図2に示す通り、制御部90は、計測データに基づいて水処理システム1を制御する。制御部90は、CPU(Central Processing Unit)93、ROM(Read Only Memory)94、及びRAM(Random Access Memory)95を含む。
CPU93は、水処理システム1における各種の処理(本実施形態に係る水処理方法)を統括して実行する。本実施形態に係る水処理方法については後述する。CPU93は、少なくとも、ROM94、又はRAM95に記憶されている本実施形態に係る水処理方法のプログラムを実行する。ROM94、又はRAM95は、バスラインを介してCPU93に接続されている。
本実施形態に係る水処理方法のプログラムは、CPU93を用いて実行されるが、本発明のプログラムは、本発明の水処理方法をコンピュータに実行させてもよい。
本実施形態に係る水処理方法のプログラムの詳細については、後述する。
制御部90の入力側には、圧力計30a、流量計30b、pH計31a、導電率計31b、第1重量計32、第2重量計33が接続される。また、制御部90には、入出力部としてタッチパネル91(情報入力部、及び表示部)が接続される。なお、これらの接続は、有線によるものであっても、無線によるものであってもよい。
タッチパネル91は、作業者が、本発明の実施形態の水処理システム1の運転に係る各種情報を入力する情報入力部としての機能と、当該水処理システム1の運転状況を表示する表示部としての機能を有する。なお、本発明に係る情報入力部及び表示部は、持ち運び可能なタブレットでもよく、また、本発明に係る情報入力部及び表示部は、それぞれ個別のデバイスを用いてもよい。
制御部90の出力側には、ポンプ20、補給水供給電磁弁40、第1切替電磁弁41、第2切替電磁弁42、が接続される。これら出力側に接続された機器類(可動部)は、上記水処理方法のプログラム、及び入力側に接続された計測機器類の計測値に基づいて制御される。また、制御部90の出力側には、記憶媒体92が接続され、制御部90が取得する計測データが記憶媒体92に保存される。保存された計測データは記憶媒体92(USBメモリ、SDカード、等)によって取り出すことができる。
本発明の実施形態に係る計測データは、圧力計30aの計測値、流量計30bの計測値、pH系31aの計測値、導電率計31bの計測値、第1重量計32の計測値、第2重量計33の計測値、ポンプ20の回転数、補給水供給電磁弁40の開閉状態、第1切替電磁弁41の開閉状態、第2切替電磁弁42の開閉状態、を含む。
なお、本発明に係る計測データは、本発明の水処理システムで取得されるデータを任意に含んでもよい。
<2.水処理方法>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る水処理システム1を用いて行われる水処理方法について説明する。
図3に本発明の実施形態に係る水処理制御のメインフローを示す図、図4に本発明の実施形態に係る水処理制御の準備工程S000の制御フローを示す図、図5に本発明の実施形態に係る水処理制御の第1工程(通液工程S100)の制御フローを示す図、図6に本発明の実施形態に係る水処理制御の第2工程(押出工程S200)の制御フローを示す図、図7に本発明の実施形態に係る水処理制御の第3工程(洗浄工程S300)の制御フローを示す図を示す。
本発明の実施形態に係る水処理方法は、水処理システム1を用いて被処理水を処理する。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る水処理方法は、準備工程S000、第1工程(通液工程S100)、第2工程(押出工程S200)、及び第3工程(洗浄工程S300)を順次実施する。
なお、当該水処理方法は、準備工程S000を除き、各工程をそれぞれ個別に選択して、実行することも可能である。
本発明の実施形態に係る第1工程(通液工程S100)では、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された被処理水がポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液され、カラム10よって処理水を製造する。
本発明の実施形態に係る第2工程(押出工程S200)では、補給水供給手段8から第1タンク60に補給水を供給し、第1タンク60に貯留された被処理水及び/又は補給水をポンプ20によってカラム10に送液し、本発明の実施形態に係る水処理システム1における第1タンク60、及び、被処理水流路51からカラム10(水処理手段)までに残存する被処理水を、水処理手段より下流に押し出す。
本発明の実施形態に係る第3工程(洗浄工程S300)は、補給水供給手段8から供給され、第1タンク60に貯留された補給水をポンプ20によってカラム10に送液し、カラム10及びその充填物(並びに各種配管)を洗浄する。
以下、本実施形態に係る水処理方法の各工程について、詳細に説明する。
[2-1.準備工程S000]
図4を用いて、本発明の実施形態に係る準備工程S000を説明する。
まず、第1重量計32の計測値に基づいて第1タンク60に貯留している被処理水が所定量Lkg(貯留量低)以上であること、かつ、第2重量計33の計測値に基づいて第2タンク61に貯留している処理水が所定量Hkg(貯留量高)以下であること、を確認する(貯留量確認S020)。
被処理水及び処理水の貯留量が上記条件を満足していた場合、補給水供給電磁弁40を閉じ、第1切替電磁弁41を閉じ、前記第2切替電磁弁42を開き、ポンプ20を停止したままとし(S030,S040)、第1工程(通液工程S100)に移行する。
他方、被処理水及び処理水の貯留量が上記所定量の条件を満足していない場合、水処理システム1を停止し、停止工程(S400)に移行する。
なお、本発明の水処理方法は、本発明の目的を損なわない限り、準備工程S000の実施は任意である。
[2-2.第1工程(通液工程S100)]
第1工程(通液工程)は、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された被処理水がポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液され、カラム10(水処理手段)が処理水を製造する工程である。
図5を用いて、本発明の実施形態に係る第1工程(通液工程S100)を説明する。
まず、流量計30bの計測値(処理水の流量)に基づいて被処理水を所定の流量で流通させるように前記ポンプ20を制御する(S110)。
そして、圧力計30a及び流量計30bの計測値に基づいて処理水の圧力及び流量が所定の範囲内であることを確認する状態監視を開始する(S120)。
そして、pH計31aの計測値が処理水貯留条件(処理水を第2タンクに貯留することを許諾する条件)を満たすまで、流路切替手段80(第1切替電磁弁41の閉、及び第2切替電磁弁42の開)によって第1処理水流路52が前記第3処理水流路55に接続され、pH計31aの計測値が処理水貯留条件を満たすと、流路切替手段80(第1切替電磁弁41の開、及び第2切替電磁弁42の閉)によって第1処理水流路52が第2処理水流路54に接続される(S130,S140)。
そして、第1重量計32の計測値がLkg(貯留量低)以下となった場合に、ポンプ20を停止して被処理水の流通を停止する(S150,S160)。
そして、状態監視を停止し(S170)、第2工程(押出工程S200)に移行する。
[2-3.第2工程(押出工程S200)]
第2工程(押出工程)は、補給水供給手段8から第1タンク60(第1貯留手段)に補給水を供給し、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された補給水及び/又は被処理水をポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液し、水処理システム1に残存する被処理水を押し出す工程である。
図6を用いて、本発明の実施形態に係る第2工程(押出工程S200)を説明する。
まず、第1重量計32(第1貯留量計測手段)の計測値が押出用補給水供給条件(押出工程で用いる補給水の量を規定する条件)を満たすまで、補給水供給電磁弁40が開くことにより、補給水供給手段8が補給水を第1タンク60に供給し、第1重量計32の計測値が押出用補給水供給条件を満たすと、補給水供給電磁弁40が閉じることにより、補給水供給手段8が補給水の供給を停止する(S210,S220,S230)。
そして、流量計30bの計測値(処理水の流量)に基づいて被処理水を所定の流量で流通させるようにポンプ20を制御する(S240)。
そして、圧力計30a及び流量計30bの計測値に基づいて処理水の圧力及び流量が所定の範囲内であることを確認する状態監視を開始する(S250)。
そして、pH計31a(第1計測手段)の計測値が排水条件(処理水を排水することを許可する条件)を満たすまで、流路切替手段80(第1切替電磁弁41の開、及び第2切替電磁弁42の閉)によって第1処理水流路52が第2処理水流路54に接続され、pH計31aの計測値が排水条件を満たすと、前記流路切替手段80(第1切替電磁弁41の閉、及び第2切替電磁弁42の開)によって第1処理水流路52が第3処理水流路55に接続される(S260,S270)。
そして、第1重量計32の計測値がLkg(貯留量低)以下となった場合に、ポンプ20を停止して被処理水の流通を停止する(S280,S290)。
そして、状態監視を停止し(S295)、第3工程(洗浄工程S300)に移行する。
上述のS260,S270のような処理を行うことにより、本実施形態の水処理システム1に残存する被処理水を押し出しながら、処理水としての条件を満たす間は処理水を回収でき、処理水としての条件を満たさなくなると自動的に排水することが可能となる。
また、上述のS210,S220,S230のような処理を行うことにより、本実施形態の水処理システム1に残存する被処理水を押し出すために必要な補給水の量を自動で供給することが可能となる。
第2工程(押出工程S200)において供給される補給水は、本実施形態の水処理システム1の被処理水流路51からカラム10までに残存する被処理水を、カラム10より下流に押し出すために用いられる。ここで、「水処理システム1に残存する被処理水」とは、少なくとも被処理水流路51からカラム10(水処理手段)までに残存する被処理水を意味する。
加えて、第2工程(押出工程S200)において供給される補給水は、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留(残存)している被処理水を薄め、また、水処理システム1(少なくとも被処理水流路51からカラム10)の洗浄としても用いられる。
また、本実施形態に係る第2工程を個別に実行する場合、押出用補給水供給条件として、第1押出用補給水供給条件及び第2押出用補給水供給条件が設けられ、第2押出用補給水供給条件の補給水の供給量が、第1押出用補給水供給条件の補給水の供給量以上である。
上述のように、押出用補給水供給条件として、第1押出用補給水供給条件及び第2押出用補給水供給条件を設けることにより、本実施形態の水処理システム1に残存する被処理水を処理水として回収しながら押し出すために必要な補給水の量と、本発明の水処理システムに残存する被処理水を十分に押し出すために必要な補給水の量をそれぞれ設定することができる。
具体的には、第1押出用補給水供給条件は、第1タンク60に被処理水が比較的多く残っている場合、又は第1タンク60に残っている被処理水を有効活用する場合に選択される。第1押出補給水供給条件を選択すると、第1タンク60への補給水の供給量が限定され、第1タンク60に貯留されている被処理水が薄まることを抑制できる。
例えば、第1工程(通液工程S100)の後に、第1押出用補給水供給条件を用いて第2工程(押出工程S200)を行う場合、第2工程(押出工程S200)開始時の第1タンク60内における被処理水の貯留量Lkg(貯留量低)を考慮して、第1押出用補給水供給条件を設定する。第1押出用補給水供給条件は、被処理水貯留量Lkgの0.1~1倍に設定することができ、好ましくは、0.2~0.5倍を設定することができる。
一方、第2押出用補給水供給条件は、第1タンク60の被処理水残量が比較的少ない場合、又は第1タンク60に残っている被処理水が薄まっている場合に選択され、第1タンク60へ補給水を多く供給でき、本実施形態に係る水処理システム1内の被処理水残液を十分に押し出すことができる。
例えば、第2工程(押出工程S200)の後に、第2押出用補給水供給条件を用いて第2工程(押出工程S200)を行う場合、第2工程(押出工程S200)開始時の第1タンク60内における被処理水の貯留量Lkg(貯留量低)を考慮して、第2押出用補給水供給条件を設定する。第2押出用補給水供給条件は、被処理水貯留量Lkgの1~5倍に設定することができ、好ましくは、1.5~3倍を設定することができる。
[2-4.第3工程(洗浄工程S300)]
第3工程(洗浄工程)は、補給水供給手段8から供給され、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された補給水をポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液し、カラム10(水処理手段)を洗浄する工程である。
図7を用いて、本発明の実施形態に係る第3工程(洗浄工程S300)を説明する。
まず、第1重量計32の計測値がHkg(貯留量高)以上となるまで補給水供給電磁弁40を開いて、第1タンク60に補給水を供給する(S310,S320,S330)。
そして、流量計30bの計測値(処理水の流量)に基づいて被処理水を所定の流量で流通させるようにポンプ20を制御する(S340)。
そして、圧力計30a及び流量計30bの計測値に基づいて処理水の圧力及び流量が所定の範囲内であることを確認する状態監視を開始する(S350)。
そして、第1重量計32の計測値がLkg(貯留量低)以下となり、かつ、導電率計31bの計測値が設定値以下となった場合に、第1切替電磁弁41、及び第2切替電磁弁42を閉じて、前記ポンプ20を停止する(S360,S370)。
そして、状態監視を停止し(S380)、停止工程(S400)に移行する。
なお、第3工程(洗浄工程S300)において供給される補給水は、本実施形態の水処理システム1(主にカラム10、及びカラム10の下流部分)の洗浄に用いられる。
また、上述した本実施形態に係る水処理方法のプログラムは、本実施形態の水処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された被処理水がポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液され、カラム10(水処理手段)が処理水を製造する第1工程を実行する手順と、補給水供給手段8から第1タンク60(第1貯留手段)に補給水を供給し、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された補給水及び/又は被処理水をポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液し、水処理システム1に残存する被処理水を押し出す第2工程を実行する手順と、補給水供給手段8から供給され、第1タンク60(第1貯留手段)に貯留された補給水をポンプ20(送液手段)によってカラム10(水処理手段)に送液し、カラム10(水処理手段)を洗浄する第3工程を実行する手順と、をコンピュータに実行させる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記形態において明示的に開示されていない事項、例えば、水処理システムの寸法、形状、材質等、及び水処理方法の各種の値は、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想到することが可能な値を採用することができる。
例えば、本発明の実施形態に係る水処理システム1は、3つのユニット(水処理ユニット2、第1貯留ユニット3、及び第2貯留ユニット4)から構成されているが、本発明の目的を損なわない限り、ユニット構成に制限はない。例えば、1つ、又は2つのユニットで構成されてもよく、4つ以上のユニットで構成されてもよい。また、各ユニットが具備する要素も、本発明の目的を損なわない限り、任意である。
また、本発明の実施形態に係る水処理システム1は、カラム10と流路切替手段80を接続する第1処理水流路52に、第1計測手段としてpH計30a及び導電率計31bを有しているが、本発明の水処理システムは、さらに、第1貯留手段と水処理手段を接続する被処理水流路に、被処理水のpH、導電率計、又は温度のいずれか1以上を計測する第3計測手段を設けてもよい。例えば、図8の本発明の派生した実施形態に係る水処理システムを示す概略図に示すように、被処理水のpH、導電率計、及び温度を計測するため、被処理水流路51に、pH計34a、導電率計34b、及び温度計34cを設けてもよい。第3計測手段の計測値を取得することにより、被処理水の状況を把握することができ、また、第1計測手段の計測値とあわせて分析することで、被処理水の処理状況を把握することができる。
また、本発明の実施形態に係る水処理システム1は、準備工程S000、第1工程(通液工程S100)、第2工程(押出工程S200)、及び第3工程(洗浄工程S300)を実施できるが、本発明の水処理方法は、上記以外の工程を含んでもよい。例えば、第1貯留手段に薬品と純水を投入して水処理手段の充填物を再生する再生工程を含んでもよい。
1 水処理システム
2 水処理ユニット
3 第1貯留ユニット
4 第2貯留ユニット(処理水回収手段)
8 補給水供給手段
9 排水手段
10 カラム(水処理手段)
20 ポンプ(送液手段)
30a 圧力計(第2計測手段)
30b 流量計(第2計測手段)
31a pH計(第1計測手段)
31b 導電率計(第1計測手段)
32 第1重量計(第1貯留量計測手段)
33 第2重量計(第2貯留量計測手段)
34a pH計(第3計測手段)
34b 導電率計(第3計測手段)
34c 温度計(第3計測手段)
40 補給水供給電磁弁
41 第1切替電磁弁
42 第2切替電磁弁
43 三方弁
50 補給水流路
51 被処理水流路
52 第1処理水流路
53 分岐部
54 第2処理水流路
55 第3処理水流路
56 第1サンプリングライン
57 第2サンプリングライン
60 第1タンク(第1貯留手段)
61 第2タンク(第2貯留手段)
70 第1台車(移動手段)
71 第2台車
72 第3台車
80 流路切替手段
90 制御部
91 タッチパネル(情報入力部及び表示部)
92 記憶媒体
93 CPU
94 ROM
95 RAM

Claims (10)

  1. 被処理水を処理する可搬式の水処理システムであって、
    当該水処理システムが、移動手段に固定された水処理ユニットと、前記被処理水を貯留する第1貯留手段を有する第1貯留ユニットと、補給水を供給する補給水供給手段と、を有し、
    前記水処理ユニットは、
    前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水及び/又は前記補給水を、被処理水流路を介して送液する送液手段と、
    前記送液手段によって送液された前記被処理水を処理して、前記処理水を製造する水処理手段と、
    前記水処理手段の下流に設けられ、前記処理水の状態を計測する第1計測手段と、
    前記第1計測手段の下流に設けられ、前記処理水が流通する第1処理水流路を複数に分岐し、複数に分岐された当該流路を切り替えることができる流路切替手段と、
    少なくとも前記送液手段と前記流路切替手段を含む可動部の制御を司る制御部と、
    を有し、
    前記制御部が、前記第1計測手段の計測値に基づいて、前記流路切替手段を自動制御することを特徴とする水処理システム。
  2. 前記補給水供給手段と前記第1貯留手段を接続して前記補給水が流通する補給水流路の一部が、前記水処理ユニットに含まれる請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記流路切替手段が前記第1処理水流路を2つに分岐し、
    当該分岐された流路のうち、一方の流路である第2処理水流路が前記処理水を回収する処理水回収手段に連通し、
    他方の流路である第3処理水流路が排水手段に連通している請求項1に記載の水処理システム。
  4. 前記第2処理水流路に第1切替電磁弁が設けられ、
    前記第3処理水流路に第2切替電磁弁が設けられた、請求項3に記載の水処理システム。
  5. 前記第1計測手段が、前記処理水のpH、導電率、又は温度のいずれか1以上を計測する請求項1に記載の水処理システム。
  6. 前記制御部が、計測データを取得し、当該計測データが記憶媒体によって取り出すことができる請求項1に記載の水処理システム。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の水処理システムを用いて、前記被処理水を処理する水処理方法であって、
    前記第1貯留手段に貯留された前記被処理水が前記送液手段によって前記水処理手段に送液され、前記水処理手段が処理水を製造する第1工程と、
    前記補給水供給手段から前記第1貯留手段に前記補給水を供給し、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理システムに残存する前記被処理水を押し出す第2工程と、
    前記補給水供給手段から供給され、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水を前記送液手段によって前記水処理手段に送液し、前記水処理手段を洗浄する第3工程と、
    を有する水処理方法。
  8. 前記第2工程において、
    前記第1計測手段の計測値が排水条件を満たすまで、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第2処理水流路に接続され、
    前記第1計測手段の計測値が前記排水条件を満たすと、前記流路切替手段によって前記第1処理水流路が前記第3処理水流路に接続される請求項7に記載の水処理方法。
  9. 前記水処理システムが、さらに、前記第1貯留手段に貯留された前記補給水及び/又は前記被処理水の貯留量を計測する第1貯留量計測手段を有し、
    前記水処理方法は、前記第2工程において、
    前記第1貯留量計測手段の計測値が押出用補給水供給条件を満たすまで、前記補給水供給手段が前記補給水を前記第1貯留手段に供給し、
    前記第1貯留量計測手段の計測値が前記押出用補給水供給条件を満たすと、前記補給水供給手段が前記補給水の供給を停止する請求項7に記載の水処理方法。
  10. 前記押出用補給水供給条件として、第1押出用補給水供給条件及び第2押出用補給水供給条件が設けられ、
    前記第2押出用補給水供給条件の補給水の供給量が、前記第1押出用補給水供給条件の補給水の供給量以上である請求項9に記載の水処理方法。
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