JP7315498B2 - コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置 - Google Patents

コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7315498B2
JP7315498B2 JP2020031646A JP2020031646A JP7315498B2 JP 7315498 B2 JP7315498 B2 JP 7315498B2 JP 2020031646 A JP2020031646 A JP 2020031646A JP 2020031646 A JP2020031646 A JP 2020031646A JP 7315498 B2 JP7315498 B2 JP 7315498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
roll
corona discharge
electrode
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020031646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021135173A (ja
Inventor
啓太 日原
雄祐 福士
靖也 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2020031646A priority Critical patent/JP7315498B2/ja
Publication of JP2021135173A publication Critical patent/JP2021135173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7315498B2 publication Critical patent/JP7315498B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

本発明は、コロナ放電によりフィルムの表面処理を行う表面処理装置の評価を行う試験装置および試験方法に関する。
フィルムにコロナ放電処理を施し、フィルムの表面処理を行う技術がある(例えば特許文献1参照)。また、特許文献2(特開2011-112592号公報)には、軸受の白色はく離現象を再現させる試験装置として、静電気発生装置と試験軸受とを接続した試験装置が記載されている。
特開2017-197766号公報 特開2011-112592号公報
コロナ放電を利用した表面処理装置では、フィルムを介して対向配置される電極とロールとの間に繰り返しコロナ放電を発生させる。ところが、本発明者の検討によれば、コロナ放電を繰り返し発生させた場合、ロールと一体に形成されたシャフトを支持する軸受の電食が起こる場合があることが判った。そこで、本発明者は、電食発生のメカニズムの解析や、表面処理装置を構成する各部品の絶縁性能を評価するため、コロナ放電を利用した表面処理を行う際に軸受周辺に流れる電流や電圧のデータを計測することを検討した。しかし、表面処理装置は、大型の装置であり、コロナ放電を発生させるために印加される高周波電圧の値が大きいので、簡易的に計測することが困難である。
本願において開示される一実施の形態であるコロナ放電処理の試験方法は、フィルムの表面上でコロナ放電を発生させることによりフィルムの表面処理を行う表面処理装置評価用の試験装置を用いた試験方法である。前記試験装置は、導電性材料から成り、第1軸を回転軸として回転可能なロールと、導電性材料から成り、前記ロールと一体に形成され、前記第1軸を回転軸として回転可能なシャフトと、絶縁グリスを介して前記シャフトを回転自在な状態で支持する軸受と、前記ロールと対向する位置に前記ロールと離間して配置される電極と、前記電極に接続され、前記電極と前記ロールとの間でコロナ放電を発生させることが可能な高周波電源と、を有する。また、試験方法は、前記シャフトと電気的に絶縁された駆動部の駆動力により、前記ロールおよび前記シャフトを回転させた状態で、前記電極と前記ロールとの間にコロナ放電を繰り返し発生させる放電工程と、前記シャフトを流れる電流および前記シャフトの電位の少なくとも一方を連続的に計測する計測工程と、前記放電工程および前記計測工程の後、前記軸受の状態を検査する検査工程 と、を含む。前記放電工程では、前記電極と前記ロールとの間の空間が、気体で満たされた状態でコロナ放電を発生させる。前記放電工程と前記計測工程とは同時に実施される。
また、本願において開示されるほかの実施の形態であるコロナ放電処理の試験装置は、フィルムの表面上でコロナ放電を発生させることによりフィルムの表面処理を行う表面処理装置評価用の試験装置である。試験装置は、導電性材料から成り、第1軸を回転軸として回転するロールと、導電性材料から成り、前記ロールと一体に形成され、前記第1軸を回転軸として回転可能なシャフトと、前記シャフトを回転自在な状態で支持する第1軸受および第2軸受と、前記ロールと対向する位置に前記ロールと離間して配置される電極と、前記電極に接続され、前記電極と前記ロールとの間でコロナ放電を発生させることが可能な高周波電源と、前記シャフトを回転させ、かつ、前記ロールと前記電極との間にコロナ放電を発生させた状態で、前記シャフトを流れる電流および前記シャフトの電位の少なくとも一方を連続的に計測可能な電気的計測部と、前記シャフトに固定されるプーリと、前記プーリと電気的に絶縁され、かつ、前記プーリを介して前記シャフトを回転させる駆動部と、を有する。
本願において開示されるコロナ放電処理の試験方法によれば、コロナ放電を利用した表面処理の際にシャフトに流れる電流やシャフトの電位のデータを容易に計測できる。
一実施の形態であるフィルムの製造システムの構成を示す模式図である。 図1に示す表面処理装置6の構成例を示す説明図である。 フィルムの進行方向に沿って、図2に示す表面処理装置のロールを視た状態を示す断面図である。 本実施の形態のコロナ放電処理の試験装置の構成例を示す側面図である。 図4に示す軸受のシャフトと接する部分の拡大断面図である。 図4に対する変形例である試験装置を示す側面図である。
以下、実施の形態を実施例や図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<フィルムの製造システム>
図1は、本実施の形態のフィルムの製造システムの構成を示す模式図である。図1に示す本実施の形態のフィルム製造システム1は、混練押し出し装置2、Tダイ3、原反冷却装置4、延伸装置5、表面処理装置6、および巻き取り装置7を有する。図1に示す例では、まず、混練押し出し装置2の原料供給部2Aに樹脂材料(ペレット)および添加剤などを供給する。混練押し出し装置2は、供給された樹脂材料などを、混合しながら輸送(搬送)する。Tダイ3は、混練押し出し装置2により混練された混練物(溶融樹脂)をスリットから押し出す。Tダイ3から押し出された混練物は、原反冷却装置4において冷却され、フィルム8になる。なお、フィルム8は、シート状に延伸されたフィルムという意味で、フィルムシートと呼ぶこともできる。Tダイ3により成形される原料膜は、原反冷却装置4を介して延伸装置5に連続的に供給される。延伸装置5では、フィルム8は、例えばフィルム8の搬出方向(以下、縦方向と記載する)に延伸された後、縦方向に交差する横方向に延伸される。延伸されたフィルム8は、表面処理装置6を介して巻き取り装置7に巻き取られる。
図1に一例として示すフィルム製造システム1の場合、上記のように、フィルム8を製造する。なお、図1に示すフィルム製造システム1は、形成するフィルム8の特性に応じて、種々の変形が可能である。例えば、図1に示す例では、フィルム8を縦方向に延伸させた後、横方向に延伸させる。ただし、フィルム8の延伸方法は特に限定されず、例えば、縦方向および横方向に同時に延伸させる構成である場合がある。
<表面処理装置>
図2は、図1に示す表面処理装置6の構成例を示す説明図である。図3は、フィルムの進行方向に沿って、図2に示す表面処理装置のロールを視た状態を示す断面図である。表面処理装置6では、フィルム8の表面上でコロナ放電を発生させることにより、フィルム8の表面状態を改質させる。フィルム8の表面上でコロナ放電を発生させると、フィルム8の表面粗さが粗くなる。この結果、フィルム8上の「ぬれ性」を向上させることができる。フィルム8表面のぬれ性を向上させれば、フィルム8の印刷特性、あるいは接着特性を向上させることができる。
表面処理装置6は、フィルム8を搬送するロール61と、フィルム8を介してロール61と対向する位置に配置される電極62と、を有する。図3に示すように、ロール61は軸61Rを回転軸として回転する。また、ロール61は、軸61Rを回転軸として回転するシャフト65と一体に形成される。シャフト65は、軸受66に支持される。図2に示す例では、フィルム8の上面および下面の両方に表面処理を行うため、上面用のロール61Aおよび下面用のロール61Bを備えている。また、図2に示す例では、上面用のロール61Aおよび下面用のロール61Bのそれぞれと対向する位置には、複数の電極62が配置されている。複数の電極62のそれぞれは、高周波電源63と電気的に接続される。高周波電源63から高周波電圧が複数の電極62のそれぞれに印加されると複数の電極62のそれぞれと、ロール61との間でコロナ放電が発生する。表面処理装置6では、フィルム8が介在した状態でコロナ放電を発生させるため、高周波電源63からは、高い電力が供給される。例えば、定格出力で、1000kHz程度の周波数の高周波電圧が印加される。なお、上記した電圧は一例であって、種々の変形例がある。
また、表面処理装置6では、フィルム8に対して連続的に表面処理を施す必要がある。表面処理装置6の場合、コロナ放電を発生させる電力源として、高周波電源63を用い、コロナ放電を繰り返し発生させることにより、連続的な表面処理を実現している。コロナ放電を繰り返し発生させる場合、放電によりロール61内に生じた電荷を外部に排出しなければ、ロール61内に電荷が蓄積され、電極62とロール61との間の電位差が安定しない。このため、ロール61は、接地電位に接続され、ロール61内に生じた電荷を表面処理装置6の外部に流す電荷除去部64を備えている。電荷除去部64の例としては、例えばカーボンなどの導電性材料から成る除電部材をロール61と一体に形成されたシャフト65に押し当てる方法が例示できる。図2に示すように、電荷除去部64は、接地電位に接続されているので、ロール61内に生じた電荷は、シャフト65および電荷除去部64を介して表面処理装置6の外部に排出される。この結果、電極62とロール61との間の電位差を安定させることが可能となり、安定的にコロナ放電を繰り返し発生させることができる。
ところが、本発明者の検討によれば、表面処理装置6において、シャフト65を支持する軸受66において、電食が発生する場合があることが判った。軸受66の電食は、電荷除去部64を取り付けた状態で表面処理装置6を稼働させたとしても生じ得ることが判った。シャフト65は、シャフト65を駆動するモータ(図示は省略)とは電気的に絶縁された状態で回転する。また、軸受66はモータとは電気的に絶縁された状態であり、上記した軸受66の電食は、モータに起因する電食ではないと考えられる。また、軸受66内には、導電性材料から成るボール(転動体)67が挿入されているが、ボール67とシャフト65との間には、絶縁グリス68が介在している。このため、ボール67とシャフト65とは電気的に絶縁されている。このため、電食の原因としては、コロナ放電によりロール61内に生じる電荷が作用していることが考えられる。
しかし、表面処理装置6は、大型の装置であり、上記したように、高周波電源63からは、高い電力が供給される。このため、表面処理装置6の稼働中に、ロール61内に生じた電荷と、電食との関係を特定するために必要なデータを計測することは困難である。
そこで、本発明者は、表面処理装置6よりも小規模な試験装置を製作し、この試験装置において、表面処理装置6において生じた電食を再現することにより、コロナ放電と電食との関係を評価するためのデータを取得する方法を検討した。以下、本発明者が検討の結果得られた試験方法およびその試験装置について説明する。
<コロナ放電処理の試験方法>
図4は、本実施の形態のコロナ放電処理の試験装置の構成例を示す側面図である。図5は、図4に示す軸受のシャフト12と接する部分の拡大断面図である。図4は側面図であるが、電極30に接続される高周波電源31、シャフト12およびケーシング50に接続される電気的計測部70、および接地電位に接続されている状態を模式的に示している。
図4に示す試験装置100は、図3に示すフィルム8の表面上でコロナ放電を発生させることによりフィルム8の表面処理を行う表面処理装置6用の試験装置である。試験装置100は、ロール11と、シャフト12と、シャフト12を支持する軸受20と、電極30と、電極30が接続される高周波電源31と、シャフト12に固定されるプーリ(従動プーリ)13と、プーリ13を介してシャフト12を回転させる駆動部であるモータ40と、を有する。また、試験装置100は、少なくともロール11および電極30を収容するケーシング50を有する。ケーシング50は、ベースプレート51上に固定されている。
ロール11は、Y方向に延びる円柱形または円筒形の部材であって、Y方向に延びるように配置される。シャフト12は、ロール11と一体に形成され、Y方向に延びる円柱形または円筒形の部材である。シャフト12はロール11の両端部に接続されている。ロール11およびシャフト12は、同じ軸11Rを回転軸として回転自在な状態で軸受20に支持されている。ロール11およびシャフト12は、導電性材料(例えばステンレス鋼)から成る。シャフト12は、軸受20Aおよび20Bに支持され、ロール11は、軸受20Aおよび軸受20Bの間に配置されている。ロール11は、図3に示すロール61に相当する部材であり、シャフト12は、図3に示すシャフト65に相当する部材である。ただし、ロール61およびシャフト12の大きさは、図3に示すロール61およびシャフト65の寸法と比較して、小型化されている。例えば、図3に示すロール61のY方向の長さに対して、図4に示す試験装置100のロール11のY方向の長さは、1~10%程度である。
図5に示すように、軸受20は、ボール(転動体)21、絶縁グリス22、内輪23および外輪24を有する。内輪23および外輪24は軌道輪である。内輪23はシャフト12に固定され、外輪24は、図示しないハウジングを介して図4に示すケーシング50に固定される。シャフト12が回転すると、内輪23はシャフト12の回転に倣って回転するが、転動体であるボール21は、内輪23および外輪24に固定されていないので、内輪23と外輪24とにより規定される軌道内で回転自在に移動する。また、内輪23とボール21との間には絶縁グリス22が介在し、ボール21は、内輪23とは絶縁されている。なお、転動体としてボール21の代わりに図示しない円筒形の部材(ころ)を用いる場合もある。
ロール11との間にコロナ放電を生じさせる電極30は、ロール11と対向する位置にロール11と離間して配置される。詳しくは、電極30は、コロナ放電を生じさせるセラミック電極33と、セラミック電極33に接続される金属電極34とを有する。図4に示す試験装置100の場合、ロール11と電極30との離間距離は、例えば1.5~2.0mm程度である。試験装置100は、電極30Aおよび30Bを有するが電極30Aとロール11との離間距離は、電極30Bとロール11との離間距離と同等である。電極30のセラミック電極33は、例えばセラミックス材料から成る板状の部材である。電極30Aは、ロール11の上方に配置され、ロール11の全体を覆っている。電極30Bは、ロール11を介して電極30Aと対向する位置に配置される。電極30Aの面積と電極30Bの面積とは互いに同じである。
複数の電極30のうち、電極30Aは、高周波電源31と電気的に接続されている。電極30Bは、電極30Aと直列に接続されている。言い換えれば、電極30Bは電極30Aを介して交流電源である高周波電源31に接続されている。高周波電源31の出力は、例えば、周波数範囲が25~50kHzで、定格出力が50~400Wである。なお、高周波電源31の出力は、可変である。また、電圧範囲は0~5.2kVであって、波形の上端と下端との電位差Vp-pの範囲は、0~10.4kVである。後述するコロナ放電処理の試験方法では、この高周波電源31から、例えば3kV~5kV程度の電圧を電極30に印加する。これにより、電極30とロール11との間にコロナ放電を発生させることができる。コロナ放電は、電極30とロール11とが対向する複数の箇所で発生する。
複数の電極30のそれぞれは、複数のガイシ32を介してケーシング50に固定される。言い換えれば、複数の電極30のそれぞれは、複数個所で固定されている。これにより、電極30とロール11との離間距離を一定に維持することができる。また、ケーシング50およびベースプレート51のそれぞれは、導電性材料(例えばステンレス鋼)から成り、ケーシング50とベースプレート51とは電気的に接続されている。このため、ケーシング50は、ベースプレート51を介して接地電位に接続されている。
また、シャフト12は、モータ40の駆動力により駆動される。詳しくは、シャフト12にはプーリ13が固定される。一方、モータ40は軸11Rとは異なる軸40Rを回転軸として回転する駆動シャフト41に連結される。駆動シャフト41にはプーリ(駆動プーリ)42が固定される。シャフト12に固定されるプーリ13とモータ40の駆動シャフト41に係合されるプーリ42とのそれぞれは、絶縁性材料(例えばゴムなど)から成る無端絶縁ベルト14を介して係合され、駆動シャフト41の回転力は、無端絶縁ベルト14を介してプーリ13に伝達される。したがって、モータ40は、プーリ13を介してシャフト12を回転させることができる。また、試験装置100の場合、上記したように、プーリ13と42との間に無端絶縁ベルト14が介在する。したがって、試験装置100のシャフト12に駆動力を付与するモータ40は、シャフト12と電気的に絶縁されている。
このように、シャフト12とモータ40とを電気的に絶縁することは下記の点で好ましい。すなわち、試験装置100はコロナ放電によりロール11内に発生する電荷と、軸受20に生じる電食との関係を評価するための装置である。モータ40とシャフト12とが電気的に接続され得る構造の場合、軸受20の電食を確認したとしても、その電食が、モータ40から漏れる電流に起因する現象であることを排除できない。一方、本実施の形態のように、シャフト12とモータ40とが電気的に絶縁されている場合、モータ40による電気的な影響を排除することができる。
また、試験装置100は、電気的計測部70を有している。電気的計測部70は、ロール11と電極30との間にコロナ放電を発生させた状態で、シャフト12を流れる電流およびシャフト12の電位を連続的に計測可能な計測機器である。電気的計測部70としては、電動モータの軸電圧(モータに接続される駆動シャフトの電圧)を測定する計測機器を用いることができる。例えば、本実施の形態では、エレクトロスタティックテクノロジー(Electro Static Technology)社製のイージス・シャフト・ボルテージ・テスタ(AEGIS Shaft Voltage Tester)、型式AEGIS-OSC-9100を用いた実施態様を取り上げて説明する。電気的計測部70は、プローブ71を有する。電気的計測部70は、ケーシング50を介して接地電位に接続されており、電気的計測部70のプローブ71の先端をシャフト12の一部分に接触させることにより、シャフト12の電位を計測することができる。
図4に示す例では、電気的計測部70はケーシング50と接続されている。この場合、ケーシング50とシャフト12との電位差を計測することができる。ただし、変形例として、電気的計測部70が、ケーシングとは独立して接地電位に接続されていてもよい。図4では、計測装置本体73に相当する部分を四角形で示しているが、プローブ71の先端(すなわち、シャフト12に接触している部分)から、ケーシング50に接触している端子72の先端までを含めて電気的計測部70と考えることができる。
また、シャフト12の電位および電流を計測する場合には、プローブ71およびオシロスコープ74を用いて計測する。電流計測部を構成するオシロスコープ74は、電流計測プローブ75に接続されている。電流計測プローブ75は、計測対象の配線を流れる電流を検知し、電流を電圧に変換してオシロスコープ74に表示可能な信号として入力する計測機器である。電流計測プローブ75は、計測対象の配線に非接触で電流を計測することができる。図4に示すように、オシロスコープ74は、電流計測プローブ75を介して、ベースプレート51と接地電位とを接続する配線の電流値を計測する。また、図4に示す例では、オシロスコープ74は、電流計測プローブ75を介して、高周波電源31と接地電位とを接続する配線の電流値を計測する。
なお、図4に示す例では、オシロスコープ74は、計測装置本体73とは別に設けられている。ただし、変形例として、オシロスコープ74が、図4に示す計測装置本体73に内蔵されていてもよい。また、図4に示すように、オシロスコープ74が、計測装置本体73とは別に設けられている場合であっても、オシロスコープ74を電気的計測部70の一部として考えることができる。
図4に示す試験装置100を用いたコロナ放電処理の試験方法について説明する。本実施の形態の試験方法は、図4に示すロール11およびシャフト12を回転させた状態で、電極30とロール11との間にコロナ放電を繰り返し発生させる放電工程を有する。放電工程では、交流電源である高周波電源31から高周波の交流電圧が印加される。これにより、ロール11と電極30との間では、繰り返し放電が発生する。この時、試験装置100を用いた試験では、電極30とロール11との間に、図3に示すフィルム8が介在しない状態でコロナ放電を発生させる。言い換えれば、本実施の形態の試験方法では、電極30とロール11との間の空間が気体(例えば大気)で満たされた状態でコロナ放電を発生させる。この場合、フィルム8(図3参照)を介在させないことにより、ロール11と電極30との間での絶縁破壊電圧を低下させることができるので放電が発生し易くなる。この結果、図3に示す電極62に印加される電圧よりも低い電圧で放電を再現することができる。
また、本実施の形態の試験方法は、図4に示すシャフト12を流れる電流およびシャフト12の電位の少なくとも一方を連続的に計測する計測工程を有する。計測工程では、プローブ71の先端をシャフト12の一部分に接触させて、上記した電流および電位の少なくとも一方を計測する。プローブ71の先端には導電性のマイクロファイバ材料が取り付けられており、シャフト12を回転させた状態で、連続的に上記した電流および電位を計測することが可能である。
また、上記放電工程と計測工程と計測工程は同時に実施される。これにより、放電発生中のシャフトの電気的な特性を把握することができる。
また、本実施の形態の試験方法は、放電工程および計測工程の後、軸受20の状態を検査する軸受検査工程を含む。軸受検査工程は、軸受の状態を確認するための様々な方法を含み得る。図5に示すように、軸受20は、導電性材料から成るボール21と、ボール21とシャフト12との間(詳しくはボール21と内輪23との間、およびボール21と外輪24との間)に介在する絶縁グリス68とを有している。上記した電食は、シャフト12とボール21との間(詳しくは内輪23とボール21との間)、ボール21間、およびボール21と外輪24との間のいずれか1か所以上で発生した放電に起因していると考えられる。したがって、最も簡易的な検査方法としては、絶縁グリス22の色を観察する方法がある。絶縁グリス22は、放電により色が変色するので、絶縁グリス22の色の変色を観察することにより放電の有無を確認できる。また、ボール21の表面状態、あるいは内輪23のボール21との対向面の表面状態を観察する方法がある。軸受20に生じた電食の程度によっては、目視による観察で電食の程度を推定することができる。また、電食の状態を詳細に確認する場合、ボール21、内輪23、あるいは外輪24を顕微鏡に供し、拡大写真を撮影して確認する方法、あるいは、内輪23、あるいは外輪24の表面粗さを計測する方法がある。この場合、電食の程度が数値的に評価しやすい。
また、本実施の形態の試験装置100の場合、図3に示す電荷除去部64に相当する部分が取り付けられず、シャフト12の電位は、フローティングになっている。この場合、ロール11内で発生した電荷は、最も流れやすい場所に集中しやすいので、図5に示す軸受20において放電が発生し易い。したがって、軸受20において強制的に放電を発生させて、耐久性を評価する、いわゆる加速試験を行う場合には有効である。ただし、変形例として後述する図6に示す試験装置101のように、接地電位に接続され、ロール11およびシャフト12の電荷を試験装置101の外部に流す電荷除去部80をさらに有していてもよい。
上記の通り、本実施の形態の試験方法によれば、図3に示す表面処理装置6と比較して小型の試験装置100(図4参照)を用いて、コロナ放電に起因する軸受66の電食を再現することができる。図4に示す試験装置100によれば、コロナ放電を発生させている途中のシャフト12の電気的なデータを取得しつつ、軸受20の電食の程度を検査できるので、電食発生のメカニズムを調査することができる。また、軸受20における放電を強制的に発生させることができるので、軸受20の耐久性を評価することができる。
また、本実施の形態の場合、図4に示す試験装置100は、高周波電源31に接続される複数の電極30Aおよび30Bを有する。コロナ放電は、電極30とロール11とが対向する領域の複数個所で発生する。したがって、ロール11と対向する電極30の数を多くすれば、これに比例して放電の発生個所を増加させることができる。なお、図示は省略するが、本実施の形態に対する変形例として、電極30が1個の場合もある。この場合、試験装置をさらにコンパクト化することができる。ただし、この場合、コロナ放電の発生個所は、図4に示す例と比較して減少するので、図4に示すように2個あるいはそれ以上の電極30を有している試験装置100の方がより好ましい。
電気的計測部70による計測項目は、シャフト12を流れる電流およびシャフト12の電位の少なくとも一方である。シャフト12とケーシング50との間の電位差を観測するためには、シャフト12の電位の変化を計測すればよい。また、シャフト12を流れる電流の変化を計測すれば、シャフト12内の電荷の挙動を推定することができる。また、シャフト12を流れる電流およびシャフト12の電位のそれぞれの経時変化を計測すれば、これらを比較することができる。
また、図4に示すように、複数の電極30のそれぞれは、直列接続される。この場合、上記した計測工程において、シャフト12を流れる電流およびシャフト12の電位のそれぞれの経時変化を波形として計測し、経時変化の計測結果に基づいて、シャフト12を流れる電流の波形およびシャフト12の電位の波形の位相差を算出することが好ましい。
また、図4に示すように、複数の電極30は、電極30Aおよび電極30Bを含む。1電極30Aおよび電極30Bは、ロール11を介して互いに反対側に配置される。このように、電極30が2個の場合、電極30の離間距離を最大化することで、電極30Aおよび30Bから発生するコロナ放電が互いに干渉することを防止できる。ただし、コロナ放電が互いに干渉することを防止できる範囲であれば、複数の電極30間の距離を近づけてもよい。この場合、ロール11と対向する電極の数を3個以上にすることができる。
また、図4に示すように、試験装置100は、軸受20の振動を連続的に計測する振動計測部90を有する。振動計測部90は、例えば3軸加速度センサであって、絶縁台座を介して軸受20に取り付けられている。軸受の電食が発生した場合、軸受け20の周辺で振動が生じる(あるいは振動の程度が大きくなる)。本実施の形態の場合、振動計測部90を用いて軸受20の振動を連続的に計測する振動計測工程は、上記放電工程および上記計測工程と同時に実施される。非破壊検査である振動計測により、軸受20の振動を計測しながら試験を行うことで、軸受20の損傷状態を監視することができる。また、振動計測部90と軸受20との間に絶縁台座91を介在させることにより、振動計測部90におけるノイズを低減させることができる。また、振動計測部90の損傷を抑制できる。
<変形例>
図6は、図4に対する変形例である試験装置を示す側面図である。図6に示す試験装置101は、接地電位に接続され、ロール11およびシャフト12の電荷を試験装置101の外部に流す電荷除去部80をさらに有している点で図4に示す試験装置100と相違する。電荷除去部80は、シャフト12との接触部分に、カーボンブラシなど、導電性材料からなる材料を有し、シャフト12が回転している状態でもシャフト12との電気的な接触状態を維持することができる。
このため、設計上は、シャフト12の電位は接地電位と同じである状態が維持される。ただし、図3に示す表面処理装置6の場合、電荷除去部64がシャフト65に接触した状態で稼働させても電食が発生する場合があることが確認されている。このため、電荷除去部64をシャフト65と接触させた場合でも、全ての電荷が電荷除去部64から除去される訳ではなく、その一部はシャフト65内またはロール61内に残留し、この残留した電荷が軸受66の電食に影響していると考えられる。
図6に示す本変形例の試験装置101の場合、電荷除去部80を有している点で、実機である表面処理装置6(図3参照)により近い形で試験を行うことができる。試験装置101を用いた試験方法では、上記した放電工程および計測工程は、電荷除去部80がシャフト12と電気的に接続された状態で実施される。このため、電荷除去部80により除去されなかった電荷がシャフトの電位や電流に与える影響と、軸受20での放電発生との関係を評価することができる。本変形例によれば、実機(図3の表面処理装置6)で発生している放電のメカニズムにより近い形で放電を再現させることができる。また、本変形例の試験方法によれば、例えば電荷除去部80の性能を評価することができる。
また、実機での電食発生のメカニズムにより近い形で試験を行うという観点から、以下の構成がより好ましい。すなわち、電荷除去部80Aは、シャフト12の延在方向(Y方向)において、軸受20Aとロール11との間の部分に接続される。この場合、ロール11内に生じた電荷が軸受20Aに到達する前に電荷除去部80により除去されるので、電荷除去の条件的に好ましい。同様に、電荷除去部80Bは、シャフト12の延在方向において、軸受20Bとロール11との間の部分に接続される。
また、軸受20Aは、シャフト12の延在方向(Y方向)において、計測工程で計測する部分(すなわち、電気的計測部70のプローブ71を接触させるシャフト12の一部分)と、電荷除去部80との間に配置される。電気的計測部70による計測は、軸受20に近い位置で実施することが好ましい。したがって、軸受20Aとプーリ13との間、あるいは、軸受20と電荷除去部80との間にプローブ71を接触させる方法が考えられる。ただし、軸受20と電荷除去部80との間にプローブ71を接触させるスペースを確保する場合、ケーシング50のサイズが大きくなり、試験装置101全体のサイズが大きくなる。したがって、試験装置101のサイズを低減し、かつ、軸受20の近傍で電気的な計測を行うためには、図6に示すように、軸受20Aとプーリ13との間にプローブ71を接触させることが好ましい。この結果、軸受20Aは、シャフト12の延在方向において、計測工程で計測する部分と、電荷除去部80との間に配置される。
また、図6に示す例では、オシロスコープ74は、電荷除去部80と接地電位とを接続する配線の電流値を、電流計測プローブ75を介して計測している。なお、図6に示す例では、一つのオシロスコープ74に複数の電流計測プローブ75が接続されている。ただし、変形例として、複数の電流計測プローブ75が、互いに異なるオシロスコープ74に接続される構成とすることができる。反対に、図4に示す例に対する変形例として、図4に示す複数の電流計測プローブ75のそれぞれが同じオシロスコープ74に接続されている場合もある。
また、電気的計測部70のプローブ71は、シャフト12において、軸受20の近傍に接触させることが好ましいが、スペースの都合上、軸受20の近傍に接触させられない場合には、接触可能な位置に接触させる場合もある。例えば、図4や図6に示す位置にプローブ71を接触させることが困難な場合には、ロール11と軸受20Bとの間、あるいはケーシング50に対して軸受20Bの外側に接触させる場合がある。
また、軸受20Aおよび20Bのそれぞれの近傍での電位や電流の変化を計測する観点からは、電気的計測部70を2台用意して、軸受20Aおよび20Bのそれぞれの近傍にプローブ71を接触させることが好ましい。この場合、2台の電気的計測部70により計測された経時的な変化を比較することで、電荷の挙動をより正確に把握することができる。
なお、上記した実施の形態では、電気的計測部70の例として、エレクトロスタティックテクノロジー社製のイージス・シャフト・ボルテージ・テスタを利用した実施態様について説明したが、シャフト12を回転させた状態で、かつ、コロナ放電を継続的に発生させた状態でシャフト12の電位およびシャフト12を流れる電流の少なくとも一方を計測できる装置であれば、種々の変形例が適用できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態および実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態または実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 フィルム製造システム
2 混練押し出し装置
2A 原料供給部
3 Tダイ
4 原反冷却装置
5 延伸装置
6 表面処理装置
7 巻き取り装置
8 フィルム(フィルムシート)
11,61,61A,61B ロール
11R,61R 軸
12,65 シャフト
13 プーリ
14 無端絶縁ベルト
20,20A,20B,66 軸受
21,67 ボール(転動体)
22,68 絶縁グリス
23 内輪
24 外輪
30,30A,30B,62 電極
31,63 高周波電源
32 ガイシ
33 セラミック電極
34 金属電極
40 モータ
40R 軸
41 駆動シャフト
42 プーリ
50 ケーシング
51 ベースプレート
64,80,80A,80B 電荷除去部
70 電気的計測部
71 プローブ
72 端子
73 計測装置本体
74 オシロスコープ(電流計測部)
75 電流計測プローブ(電流計測部)
90 振動計測部
91 絶縁台座
100,101 試験装置

Claims (13)

  1. フィルムの表面上でコロナ放電を発生させることによりフィルムの表面処理を行う表面処理装置評価用の試験装置を用いた試験方法であって、
    前記試験装置は、
    導電性材料から成り、第1軸を回転軸として回転可能なロールと、
    導電性材料から成り、前記ロールと一体に形成され、前記第1軸を回転軸として回転可能なシャフトと、
    絶縁グリスを介して前記シャフトを回転自在な状態で支持する軸受と、
    前記ロールと対向する位置に前記ロールと離間して配置される電極と、
    前記電極に接続され、前記電極と前記ロールとの間でコロナ放電を発生させることが可能な高周波電源と、
    を有し、
    前記シャフトと電気的に絶縁された駆動部の駆動力により、前記ロールおよび前記シャフトを回転させた状態で、前記電極と前記ロールとの間にコロナ放電を繰り返し発生させる放電工程と、
    前記シャフトを流れる電流および前記シャフトの電位の少なくとも一方を連続的に計測する計測工程と、
    前記放電工程および前記計測工程の後、前記軸受の状態を検査する検査工程と、
    を含み、
    前記放電工程では、前記電極と前記ロールとの間の空間が、気体で満たされた状態でコロナ放電を発生させ、
    前記放電工程と前記計測工程とは同時に実施される、コロナ放電処理の試験方法。
  2. 請求項1において、
    前記試験装置は、前記高周波電源に接続される複数の前記電極を有する、コロナ放電処理の試験方法。
  3. 請求項2において、
    複数の前記電極のそれぞれは、直列接続され、
    前記計測工程では、前記シャフトを流れる電流および前記シャフトの電位のそれぞれの経時変化が計測され、
    前記経時変化の計測結果に基づいて、前記シャフトを流れる電流の波形および前記シャフトの電位の波形の位相差を算出する、コロナ放電処理の試験方法。
  4. 請求項3において、
    前記複数の前記電極は、第1電極および第2電極を含み、
    前記第1電極および前記第2電極は、前記ロールを介して互いに反対側に配置される、コロナ放電処理の試験方法。
  5. 請求項1~4のいずれか1項において、
    前記試験装置は、接地電位に接続され、前記ロールおよび前記シャフトの電荷を前記試験装置の外部に流す電荷除去部をさらに有し、
    前記放電工程および前記計測工程は、電荷除去部が前記シャフトと電気的に接続された状態で実施される、コロナ放電処理の試験方法。
  6. 請求項5において、
    前記試験装置が有する前記軸受は、第1軸受および第2軸受を含み、
    前記電荷除去部は、前記シャフトの延在方向において、前記第1軸受と前記ロールとの間の部分に接続され、
    前記第1軸受は、前記シャフトの延在方向において、前記計測工程で計測する部分と、前記電荷除去部との間に配置される、コロナ放電処理の試験方法。
  7. 請求項1において、
    前記軸受の振動を連続的に計測する振動計測工程を有し、
    前記振動計測工程は、前記放電工程および前記計測工程と同時に行われる、コロナ放電処理の試験方法。
  8. フィルムの表面上でコロナ放電を発生させることによりフィルムの表面処理を行う表面処理装置評価用の試験装置であって、
    導電性材料から成り、第1軸を回転軸として回転するロールと、
    導電性材料から成り、前記ロールと一体に形成され、前記第1軸を回転軸として回転可能なシャフトと、
    前記シャフトを回転自在な状態で支持する第1軸受および第2軸受と、
    前記ロールと対向する位置に前記ロールと離間して配置される電極と、
    前記電極に接続され、前記電極と前記ロールとの間でコロナ放電を発生させることが可能な高周波電源と、
    前記シャフトを回転させ、かつ、前記ロールと前記電極との間にコロナ放電を発生させた状態で、前記シャフトを流れる電流および前記シャフトの電位の少なくとも一方を連続的に計測可能な電気的計測部と、
    前記シャフトに固定されるプーリと、
    前記プーリと電気的に絶縁され、かつ、前記プーリを介して前記シャフトを回転させる駆動部と、
    を有する、コロナ放電処理の試験装置。
  9. 請求項8において、
    前記高周波電源に接続される複数の前記電極を有する、コロナ放電処理の試験装置。
  10. 請求項9において、
    前記複数の前記電極は、第1電極および第2電極を含み、
    前記第1電極および前記第2電極は、前記ロールを介して互いに反対側に配置される、コロナ放電処理の試験装置。
  11. 請求項8~10のいずれか1項において、
    前記試験装置は、接地電位に接続され、前記ロールおよび前記シャフトの電荷を前記試験装置の外部に流す電荷除去部をさらに有する、コロナ放電処理の試験装置。
  12. 請求項11において、
    前記電荷除去部は、前記シャフトの延在方向において、前記第1軸受と前記ロールとの間の部分に接続され、
    前記第1軸受は、前記シャフトの延在方向において、前記電気的計測部と、前記電荷除去部との間に配置される、コロナ放電処理の試験装置。
  13. 請求項8において、
    前記試験装置は、前記軸受の振動を連続的に計測する振動計測部を有する、コロナ放電処理の試験装置。
JP2020031646A 2020-02-27 2020-02-27 コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置 Active JP7315498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031646A JP7315498B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020031646A JP7315498B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021135173A JP2021135173A (ja) 2021-09-13
JP7315498B2 true JP7315498B2 (ja) 2023-07-26

Family

ID=77660995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020031646A Active JP7315498B2 (ja) 2020-02-27 2020-02-27 コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7315498B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023114009A (ja) 2022-02-04 2023-08-17 株式会社日本製鋼所 コロナ放電処理装置、コロナ放電処理方法、およびフィルム製造システム、並びにフィルム製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289738A (ja) 2000-04-10 2001-10-19 Mitsubishi Electric Corp モータ軸受寿命計測方法および装置
JP2005538674A (ja) 2002-09-10 2005-12-15 アルストム テクノロジー リミテッド 電気機械におけるブラシスパークおよびスパーク侵食を捕捉する方法および装置
JP2008021543A (ja) 2006-07-13 2008-01-31 Kasuga Electric Works Ltd コロナ表面処理装置
JP2012092343A (ja) 2011-11-30 2012-05-17 Yupo Corp ボイド含有熱可塑性樹脂延伸フィルムおよびその製造方法
JP2012191776A (ja) 2011-03-11 2012-10-04 Japan Steel Works Ltd:The 放電ロール装置
JP2019529278A (ja) 2016-09-29 2019-10-17 東レ株式会社 ニップローラーおよびフィルムロール体の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2703151B2 (ja) * 1992-07-01 1998-01-26 清二 加川 コロナ放電用電極、コロナ放電処理装置および多孔質フィルムの製造装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289738A (ja) 2000-04-10 2001-10-19 Mitsubishi Electric Corp モータ軸受寿命計測方法および装置
JP2005538674A (ja) 2002-09-10 2005-12-15 アルストム テクノロジー リミテッド 電気機械におけるブラシスパークおよびスパーク侵食を捕捉する方法および装置
JP2008021543A (ja) 2006-07-13 2008-01-31 Kasuga Electric Works Ltd コロナ表面処理装置
JP2012191776A (ja) 2011-03-11 2012-10-04 Japan Steel Works Ltd:The 放電ロール装置
JP2012092343A (ja) 2011-11-30 2012-05-17 Yupo Corp ボイド含有熱可塑性樹脂延伸フィルムおよびその製造方法
JP2019529278A (ja) 2016-09-29 2019-10-17 東レ株式会社 ニップローラーおよびフィルムロール体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021135173A (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4369963B2 (ja) スパークプラグ用絶縁体の検査方法
EP3076402B1 (en) Stretchable electrode, sensor sheet and capacitive sensor
US8115496B2 (en) Insulation coated conductor inspection method and inspection apparatus
JP7315498B2 (ja) コロナ放電処理の試験方法およびその試験装置
KR101019878B1 (ko) 프로브 장치, 프로브 방법 및 기억 매체
US8234925B2 (en) Device and method for monitoring the vibratory condition of a rotating machine
JP5423355B2 (ja) 軸受試験装置
JP3466518B2 (ja) 電荷測定装置
US7295030B2 (en) Thin film transistor tester and corresponding test method
MX2013002926A (es) Aparato de sonda de alto voltaje y metodo para la deteccion de anomalias de la superficie interior de neumaticos.
Safdarzadeh et al. Measuring of electrical currents, voltage and resistance of an axial bearing
CN113655347B (zh) 电晕老化装置和方法
JP2004347523A (ja) コイルの絶縁特性試験方法
Abdulah et al. Electrical Tree Investigation on Solid Insulation for High Voltage Applications
Im et al. Accelerated life test of bearing under electrical stress
Phloymuk et al. Partial discharge behaviors of a surface discharge problem of the stator insulation for a synchronous machine
JP4244775B2 (ja) コイル絶縁検査装置
JP5145525B2 (ja) 高周波電磁波信号発生方法及び装置
JP2004101411A (ja) 静電気帯電試験装置
Phumipunepon et al. Experience with polarization and depolarization current measurements on contaminated motor
Danikas et al. Thoughts on the possibility of damage of high-voltage electrical insulation below the so-called inception voltage: The historical background–Part I
Centurioni et al. Charge decay on polymers subjected to ageing by partial discharges
Staubach et al. Potential and limitation of dielectric response analysis for mechanically aged VPI insulation
JP2010261735A (ja) 固体絶縁ケーブルの品質試験方法
Székely et al. Determination of critical distances measuring in needle-plane electrode arrangement with dust layer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221002

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7315498

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150