JP7315108B2 - 異常診断装置及びガス化システム - Google Patents

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Description

本発明は、異常診断装置及びガス化システムに関する。本出願は2020年8月12日に提出された日本特許出願第2020-136252号に基づく優先権の利益を主張し、その内容は本出願に援用される。
下記特許文献1には、異常診断方法及び異常診断システムが開示されている。この特許文献1における異常診断方法は、監視対象物のシミュレーションモデルを作成するモデル作成ステップと、監視対象物の運転を開始する運転開始ステップと、監視対象物の運転状態における内部状態量を計測して実測値を抽出する計測ステップと、監視対象物の運転状態と同一の制御入力値をシミュレーションモデルにインプットして監視対象物の内部状態量の予測値を算出する予測ステップと、実測値と予測値との差分からマハラノビス距離を算出するマハラノビス距離算出ステップと、マハラノビス距離に基づいて監視対象物の運転状態が異常であるか否か診断する異常診断ステップとを備えている。
下記特許文献2には、シミュレーション装置およびシミュレーション方法が開示されている。この特許文献2におけるシミュレーション装置は、実プロセスの運転状態を予測するシミュレーション装置であって、トラッキングシミュレータ装置による運転状態の同期において設定されたシミュレーションモデルの調整パラメータを、実プラントから得られた運転条件の情報に関連付けて蓄積するパラメータ蓄積部と、予測対象の運転条件を基にシミュレーションモデルを用いて運転状態を予測するプロセスシミュレータ部と、シミュレーションモデルの調整パラメータを動的に設定する調整パラメータ設定部とを備え、上記調整パラメータ設定部は、予測対象の運転条件に類似する運転条件の情報に関連付けられた調整パラメータをパラメータ蓄積部から取得し、この調整パラメータを基にシミュレーションモデルの調整パラメータを設定するものである。
特開2016-151909号公報 特開2019-021032号公報
上記監視対象物の1つとしてガス化システムがある。このガス化システムは、周知のようにバイオマス等の固体燃料(原料)を熱分解及び還元反応によってガス化することにより、メタンガス等の気体燃料(ガス化ガス)を成果物として生成する。このようなガス化システムの運転安定性は、原料の含水率及びガス化温度等の影響を受けることが知られている。ガス化システムにおいて、ガス化ガスを安定して生成するためには、原料に応じた運転パラメータの最適設定が極めて重要である。
しかしながら、従来のガス化システムでは、周知のPID制御(比例・積分・微分制御)を用いてガス化システムの各操作量を制御しており、運転パラメータが予め設定された限界値(上限値及び下限値)を逸脱すると、ガス化システムの運転状態が異常状態に至ったと判定して警報(アラーム)を出力する。したがって、従来のガス化システムでは、ガス化システムの運転異常を事前に予測することができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ガス化システムの運転異常を事前に予測することを目的とするものである。
本発明の一態様に係る異常診断装置は、ガス化システムにおける特定のプロセス値と前記ガス化システムで生成されるガス化ガスにおける特定の成分濃度との相関関係に基づいて前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価する評価手段と、該評価手段の評価結果を外部に報知する報知手段とを備え、前記評価手段は、前記プロセス値の予測値を求めるプロセス値予測手段と、前記成分濃度の予測値を求める濃度予測手段とを備え、前記プロセス値の予測値と実測値との差分及び前記成分濃度の予測値と実測値との差分とによって与えられる距離評価指数を前記ガス化システムの正常時に得られた前記距離評価指数と比較することにより、前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価する
前記プロセス値予測手段は、前記ガス化システムの物理モデルを用いて前記プロセス値の予測値を求めてもよい。
前記濃度予測手段は、前記ガス化システムの学習済モデルを用いて前記成分濃度の予測値を求めてもよい。
前記評価手段は、前記成分濃度の予測値が前記成分濃度の実測値から所定量以上異なる場合に前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価してもよい。
前記プロセス値はガス化温度であってもよく、かつ、前記成分濃度はメタン濃度であってもよい。
本発明の他の態様は、ガス化システムであって、上記の異常診断装置を備える。
本発明によれば、ガス化システムの運転異常を事前に予測することが可能である。
本発明の一実施形態における二塔式ガス化炉T(ガス化システム)の概要を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る異常診断装置Dの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る異常診断装置Dの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるマハラノビス距離の時間変化を示す特性図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
最初に、図1を参照して本実施形態における二塔式ガス化炉Tについて説明する。この二塔式ガス化炉Tは、主な構成要素としてガス化炉1、燃焼炉2、第1サイクロン3及び第2サイクロン4を備え、外部から投入された所定の原料Nから気体燃料(ガス化ガス)を製造する。このような二塔式ガス化炉Tは、本発明に係るガス化システムに相当する。
本実施形態における原料Nは、石炭やバイオマス等の固体燃料である。上記石炭は、一般的なものに加え、褐炭や亜瀝青炭等の低品位炭である。また、バイオマスは、例えば間伐材等の木質バイオマス、またサトウキビ等の資源作物系バイオマスである。このような原料Nは、所定の粒径に粒径調整された状態で二塔式ガス化炉Tに投入される。
このような二塔式ガス化炉Tを構成する上記構成要素のうち、ガス化炉1は、上述した原料Nを熱分解処理かつ還元処理することによりガス化ガスを発生させる熱分解炉である。このガス化炉1は、所定容量の内部空間を含むガス化室Rgを形成している。また、このガス化炉1は、図示するように原料投入口1a、熱媒受入口1b、気泡流動層1c、第1排出口1d及び第2排出口1eを備えている。
原料投入口1aは、上記原料Nをガス化室Rgに投入するための開口であり、図示するようにガス化炉1の側部に設けられている。すなわち、この原料投入口1aは、ガス化室Rgの底部に形成される気泡流動層1c上に原料を投下できるような位置に設けられており、外部から投入された原料Nを気泡流動層1c上に落下させる。
熱媒受入口1bは、第1サイクロン3から流入する高温の粒状熱媒P(熱媒体)をガス化室Rgに受け入れるための開口であり、図示するようにガス化炉1の上部かつ水平方向における一端部に設けられている。すなわち、この熱媒受入口1bは、第1サイクロン3から流入する高温の粒状熱媒P等を上方かつ一端部からガス化室Rgに流入させる。なお、上記粒状熱媒Pは、所定の粒径を有する粒状(固体状)の熱媒であり、例えば所定粒径の砂である。
気泡流動層1cは、図示するようにガス化室Rgの底部全般に亘って形成されており、下方から上方に向かって噴射される水蒸気Jによって原料N及び粒状熱媒P等を流動化させる。例えば、ガス化室Rgの底部には原料N及び粒状熱媒P等の通過を規制すると共に水蒸気Jを通過させ得るウインドボックスが備えられている。気泡流動層1cは、このようなウインドボックス上に位置する原料N及び粒状熱媒P等を水蒸気Jを用いて流動化させる。
このような気泡流動層1cが設けられたガス化室Rgでは、高温の粒状熱媒Pを熱源として原料Nが熱分解することによって熱分解ガスが生成されると共に当該熱分解ガスが水蒸気Jによって還元処理されることによってガス化ガスG等の気体成分が生成される。また、ガス化室Rgでは、原料Nの熱分解によってチャー(熱分解チャー)やタール等の固体成分が生成される。上記熱分解チャーは、炭素(C)を主成分とする物質であり、燃料として機能し得る。
第1排出口1dは、図示するようにガス化炉1の側部に設けられており、主に上記固体成分及び粒状熱媒Pを燃焼炉2に排出する開口である。すなわち、この第1排出口1dは、ガス化炉1の側部に設けられることによって、気体成分よりも比重が大きい固体成分及び粒状熱媒Pを選択的に燃焼炉2に排出する。
このような第1排出口1dに対して、第2排出口1eは、図示するようにガス化炉1の上部に設けられた開口であり、主にガス化ガスG等の気体成分を第2サイクロン4に排出する。すなわち、この第2排出口1eは、ガス化炉1の上部に設けられることにより、固体成分よりも比重が小さいガス化ガスG等の気体成分を選択的に第2サイクロン4に排出する。なお、上記気体成分には、比重が比較的小さい燃焼灰(固体)が若干量含まれている。
上述した原料投入口1a及び熱媒受入口1bは、図示するように比較的近い位置に配置されている。また、上述した第1排出口1d及び第2排出口1eは、図示するように比較的近い位置に配置されているが、原料投入口1a及び熱媒受入口1bから十分に離間した位置に配置されている。このような原料投入口1a及び熱媒受入口1bと第1排出口1d及び第2排出口1eとの離間配置は、ガス化室Rgにおける反応距離を十分に確保するためである。
このようなガス化炉1では、ガス化室Rgに投入された原料N及び粒状熱媒Pが一端から他端に向かって水蒸気Jによって流動化されつつ搬送される。そして、ガス化炉1では、このような搬送の間に原料Nの熱分解反応及び熱分解ガスの還元反応が進行することによってガス化ガスGが生成される。
燃焼炉2は、ガス化炉1から流入する熱分解チャーを燃焼させることによって粒状熱媒Pを加熱する加熱炉であり、その内部空間が燃焼室Rbを形成している。この燃焼炉2は、熱分解チャーの燃焼によって高温の燃焼ガス及び燃焼灰を発生させ、この燃焼ガスを熱源としてガス化炉1から流入する粒状熱媒Pを加熱する。このような燃焼炉2は、図示するように受入口2a、循環流動層2b及び排出口2cを備えている。
受入口2aは、上記固体成分をガス化炉1から受け入れる開口であり、図示するように燃焼炉2の側部に設けられている。すなわち、この受入口2aは、燃焼室Rbの底部に形成される循環流動層2b上に粒状熱媒Pを投下できるような位置に設けられており、ガス化炉1から受け入れた固体成分つまり粒状熱媒P及び熱分解チャーを循環流動層2b上に落下させる。
循環流動層2bは、図示するように燃焼室Rbの底部全般に亘って形成されており、下方から上方に向かって噴射される空気Aによって粒状熱媒P及び熱分解チャーを流動化させる。例えば、燃焼室Rbの底部には空気Aを上方に吹き上げる複数の散気管が備えられている。このような循環流動層2bは、散気管上に位置する粒状熱媒P及び熱分解チャーを流動化させると共に、空気Aを酸化剤として熱分解チャーに作用させることによって当該熱分解チャーを燃焼させる。
このような循環流動層2bが設けられた燃焼室Rbでは、空気Aの存在下で熱分解チャーが燃焼することによって高温の燃焼ガスが発生する。また、この燃焼室Rbでは、高温の燃焼ガスが粒状熱媒Pと熱交換することによって粒状熱媒Pが加熱される。このような燃焼室Rbでは、燃焼ガス及び燃焼灰が上昇流となって下方から上方に流通し、この上昇流によって粒状熱媒Pが下方から上方に吹き上げられる。
排出口2cは、上記燃焼ガス、燃焼灰及び粒状熱媒Pを第1サイクロン3に向けて排出する開口であり、図示するように燃焼炉2の上部に設けられている。すなわち、この排出口2cは、燃焼炉2の上部に設けられることによって、十分な高温に加熱された粒状熱媒Pを燃焼ガス及び燃焼灰と共に第1サイクロン3に排出する。
第1サイクロン3は、燃焼炉2から流入する燃焼ガス及び粒状熱媒Pを固気分離する固気分離装置である。この第1サイクロン3は、燃焼ガス及び粒状熱媒Pを側部から取り込んで下降旋回流とすることにより、燃焼ガス、燃焼灰及び粒状熱媒Pの比重差を利用して分離する。このような第1サイクロン3は、第1排出口3aと第2排出口3bとを備えている。
第1排出口3aは、固体成分である燃焼灰及び粒状熱媒Pをガス化炉1に向けて排出する開口であり、図示するように第1サイクロン3の底部(下部)に設けられている。この第1排出口3aは、第1サイクロン3の底部に設けられているので、燃焼ガス及び粒状熱媒Pのうち、比重が比較的大きい燃焼灰及び粒状熱媒Pを排出する。
第2排出口3bは、燃焼ガスを外部に向けて排出する開口であり、図示するように水平方向における第1サイクロン3の中心部に設けられている。この第2排出口3bは、水平方向における第1サイクロン3の中心部に設けられているので、比重が比較的小さい燃焼ガス(気体)を外部に排出する。
第2サイクロン4は、ガス化炉1の第2排出口1eから流入するガス化ガスG等の気体成分及び燃焼灰を固気分離する固気分離装置である。この第2サイクロン4は、気体成分及び燃焼灰をを側部から取り込んで下降旋回流とすることにより、気体成分及び燃焼灰の比重差を利用して分離する。このような第2サイクロン4は、排出バルブ4aと排出口4bとを備えている。
排出バルブ4aは、固体成分である燃焼灰を外部に排出する開閉弁であり、図示するように第2サイクロン4の底部(下部)に設けられている。この排出バルブ4aは、第2サイクロン4の底部に設けられているので、比重が気体成分よりも大きい燃焼灰を選択的に排出する。
排出口4bは、ガス化ガスG等の気体成分を外部に向けて排出する開口であり、図示するように水平方向における第2サイクロン4の中心部に設けられている。この排出口4bは、第2サイクロン4の水平方向における中心部に設けられているので、比重が比較的小さい気体成分を外部に排出する。
このように構成された二塔式ガス化炉Tでは、粒状熱媒Pがガス化炉1→燃焼炉2→第1サイクロン3→ガス化炉1の順で循環する間に、ガス化炉1(ガス化室Rg)において原料Nからガス化ガスGを含む気体成分が生成される。そして、この気体成分がガス化炉1から第2サイクロン4に流入することにより、固体不純物である燃焼灰が選択的に除去される。そして、若干の気体不純物を含むガス化ガスGが二塔式ガス化炉Tの成果物として外部に供給される。
このような二塔式ガス化炉Tでは、図示しないシステム制御装置によって各種操作量が調節される。すなわち、二塔式ガス化炉Tには気泡流動層1cにおける水蒸気Jの供給量(蒸気流量)、水蒸気Jの流速(蒸気流速)及び層温(ガス化温度)並びに循環流動層2bにおける空気Aの供給量(空気流量)等の各種プロセス量を検出するための各種センサ(図示略)が備えられている。システム制御装置は、これら各種センサの検出値(制御量)に基づいて蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量等の操作量をPID制御することによって二塔式ガス化炉Tの安定運転を実現する。
続いて、図2を参照して本実施形態に係る異常診断装置Dについて説明する。この異常診断装置Dは、上述した二塔式ガス化炉Tを診断し、図示するように記憶装置5、操作装置6及び演算装置7を備えている。この異常診断装置Dは、システム制御装置を補佐する付属設備として二塔式ガス化炉Tに付帯的に設けられる。
記憶装置5は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置であり、学習済モデル5a及び物理モデル5bを少なくとも記憶している。また、この記憶装置5は、操作装置6が実行するアプリケーションプログラムの1つとして異常診断プログラムを記憶している。このような記憶装置5は、操作装置6から入力される読出し命令に基づいて学習済モデル5a、物理モデル5b及び異常診断プログラムを操作装置6に提供する。
学習済モデル5aは、二塔式ガス化炉Tの正常時における特定のプロセス値とガス化ガスGにおける特定の成分濃度との関係を示す教師データが多数登録されたデータベース(教師データベース)を備えている。この学習済モデル5aは、上記教師データを機械学習した数理モデル(数学モデル)であり、プロセス値の実測値が入力(指定)されると、当該実測値に対応する特定の成分濃度の予測値を出力する。
このような学習済モデル5aは、例えば蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量並びに原料Nの組成(原料組成)の実測値が入力されると、これら実測値に対応する特性の成分濃度として、ガス化ガスGの主成分であるメタンガス(CH4)の濃度(メタン濃度)の予測値を出力する。このメタン濃度は、本発明における特定の成分濃度に相当する。
物理モデル5bは、正常時における二塔式ガス化炉Tの挙動を模擬した数理モデル(数学モデル)である。この物理モデル5bは、特定のプロセス値の実測値を入力(指定)すると、正常時の二塔式ガス化炉Tに関して上記特定のプロセス値とは異なるプロセス値の予測値を出力する。このような物理モデル5bは、例えば原料Nの組成(原料組成)、蒸気流量、蒸気流速及び空気流量が入力されると、これに対応したガス化温度を出力する。このガス化温度は、本発明における特定のプロセス値に相当する。
特定のプロセス値であるガス化温度つまり気泡流動層1cの層温は、特定の成分濃度であるガス化ガスGのメタン濃度に対して比較的良好な相関関係を有する物理量である。本実施形態に係る異常診断装置Dは、このようなガス化温度とメタン濃度との相関関係に着目し、当該相関関係に基づいて距離空間上で二塔式ガス化炉Tの協働を評価することによって異常化傾向を特定する。
操作装置6は、異常診断装置Dの利用者が操作する入力装置であり、例えばキーボード及び/あるいはマウス等のポインティングデバイスである。利用者は、操作装置6に各種の操作指示を入力することにより異常診断装置Dに異常診断プログラムに基づく異常診断処理を開始させる。
演算装置7は、CPU(Central Processing Unit)を主体とする情報処理装置であり、記憶装置5から読み出した異常診断プログラムをCPUで実行することにより二塔式ガス化炉T(ガス化システム)の異常診断を行う。また、この演算装置7は、診断結果つまり二塔式ガス化炉Tが異常傾向にあるか否かを外部に報知する。
詳細については後述するが、演算装置7は、異常診断プログラムに加えて記憶装置5から読み出した学習済モデル5a及び物理モデル5b、またシステム制御装置から取得した特定のプロセス値、つまり原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量に基づいて二塔式ガス化炉T(ガス化システム)の異常診断を行う。
また、演算装置7は、記憶装置5に記憶された学習済モデル5aの更新処理をも行う。すなわち、演算装置7は、上述した各種プロセス値に基づいて二塔式ガス化炉Tが正常であると判定すると、原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量の実測値とメタン濃度の計算値との関係を示すデータを新たな教示データとして学習済モデル5aに取り込ませることにより、学習済モデル5aを更新させる。
このような記憶装置5、操作装置6及び演算装置7は、二塔式ガス化炉Tにおけるガス化温度(特定のプロセス値)と二塔式ガス化炉Tから出力されるガス化ガスGのメタン濃度(特定の成分濃度)との相関関係に基づいて二塔式ガス化炉Tが異常傾向に向かっているか否かを評価する評価手段を構成している。また、演算装置7は、上記評価手段の評価結果を外部に報知する報知手段に相当する。
次に、本実施形態に係る異常診断装置Dの動作について、図3~図5を参照して詳しく説明する。
演算装置7は、操作装置6から開始指示が入力されると、異常診断プログラムに基づいて二塔式ガス化炉Tの異常診断処理を開始する。演算装置7は、この異常診断処理において、最初に原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量の実測値をシステム制御装置から取得する(ステップS1)。
そして、演算装置7は、このようなプロセス値の実測値に基づいてメタン濃度を分析し、その分析値をメタン濃度の実測値Crとして取得する(ステップS2)。このようなメタン濃度の実測値Cr(分析値)の取得は、例えば特定のプロセス値(原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量)とメタン濃度との関係を示す過去実績データに基づいて行われる。
続いて、演算装置7は、記憶装置5から取得した学習済モデル5aにステップS1で取得した原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量を入力することにより、所定時間後におけるメタン濃度の予測値Ceを取得する(ステップS3)。このような演算装置7と記憶装置5の学習済モデル5aとは、メタン濃度の予測値Ceを求める濃度予測手段を構成している。
そして、演算装置7は、正常時の二塔式ガス化炉Tにおけるメタン濃度に対して上記予測値Ceが過去の正常値に対して極端に変動しているか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、演算装置7は、メタン濃度の予測値Ceが濃度しきい値Cthを超える場合に予測値Ceが過去の正常値に対して極端に変動していると判定し、メタン濃度の予測値Ceが濃度しきい値Cthを超えない場合には、予測値Ceが極端に変動していないと判定する。つまり、上記濃度しきい値Cthは、過去の正常値が取り得る範囲の限界値である。
そして、演算装置7は、上記ステップS4の判定が「Yes」の場合つまり上記予測値Ceが濃度しきい値Cthを超えるような変化を示した場合、ガス化温度の予測値Teを物理モデル5bから取得する(ステップS5)。このような演算装置7と記憶装置5の物理モデル5bとは、ガス化温度(プロセス値)の予測値Teを求める温度予測手段を構成している。
すなわち、演算装置7は、ステップS1で取得した原料組成、蒸気流量、蒸気流速、ガス化温度及び空気流量の実測値のうち、ガス化温度を除く原料組成、蒸気流量、蒸気流速及び空気流量を物理モデル5bに入力することにより、当該原料組成、蒸気流量、蒸気流速及び空気流量に対応するガス化温度を当該ガス化温度の予測値Teとして物理モデル5bから取得する。
そして、演算装置7は、ステップS2で取得したメタン濃度の実測値CrとステップS3で算出したメタン濃度の予測値Ceを用いることにより、メタン濃度に関する差分ベクトルVcを算出する(ステップS6)。すなわち、演算装置7は、実測値Crと予測値Ceとの差を計算することにより差分ベクトルVcを算出する。
そして、演算装置7は、ステップS1で取得したガス化温度の実測値TrとステップS5で算出したガス化温度の予測値Teを用いることにより、ガス化温度に関する差分ベクトルVtを算出する(ステップS6)。すなわち、演算装置7は、実測値Trと予測値Teとの差を計算することにより差分ベクトルVtを算出する。
そして、演算装置7は、ステップS6で算出したメタン濃度の差分ベクトルVcとステップS7で算出したガス化温度の差分ベクトルVtとを用いてマハラノビス距離Mを算出する(ステップS8)。上記マハラノビス距離Mは、ガス化温度の実測値Trと予測値Teとの差分及びメタン濃度の実測値Crと予測値Ceとの差分によって与えられる量である。このようなマハラノビス距離Mは、本発明の距離評価指数に相当する。
このマハラノビス距離Mは、多変数間の相関に基づく統計学的な距離概念として周知である。また、上述した特許文献1には、マハラノビス距離Mと同様な概念であるマハラノビス距離について詳しく説明されている。このような事情から、ここではマハラノビス距離Mの計算方法の詳説を省略するが、マハラノビス距離Mは、学習済モデル5aの学習に用いられた教師データに関する共分散行列を用いることによって計算される。
続いて、演算装置7は、今回算出したマハラノビス距離Mを所定の距離しきい値Mthと比較することにより、所定時間後における二塔式ガス化炉Tが異常状態に至るか否かを判定する(ステップS9)。上記距離しきい値Mthは、二塔式ガス化炉Tの正常時における過去のマハラノビス距離に基づいて設定されたマハラノビス距離Mの限界値である。
そして、演算装置7は、ステップS9の判定が「Yes」の場合つまりマハラノビス距離Mが距離しきい値Mthを越えた場合に警報を出力する(ステップS10)。この警報は、別途設けられた表示装置等の出力装置あるいは/及びシステム制御装置に出力される。
このような本実施形態によれば、二塔式ガス化炉Tの運転異常を事前に予測することが可能である。したがって、異常診断装置Dの利用者あるいは/及び二塔式ガス化炉Tの運転者は、異常診断装置Dが出力する警報によって、二塔式ガス化炉Tが実際に異常に至る前に二塔式ガス化炉Tの異常化傾向を認知することができる。
なお、上述したステップS4の判定が「No」の場合、演算装置7は、ステップS1~S10に亘る異常診断処理を繰り返す。すなわち、演算装置7は、予め設定されたタイムスケジュールに基づいて所定時間間隔毎に異常診断処理を繰り返すことにより、図4に示すようにマハラノビス距離Mを時系列データとして順次取得する。そして、演算装置7は、各サイクルタイムで算出したマハラノビス距離Mを距離しきい値Mthと順次比較することにより、二塔式ガス化炉Tが異常状態に至るか否かを複数のサイクルタイムに亘って監視する。
また、演算装置7は、上述したステップS9の判定が「No」の場合には、学習済モデル5aにおける教師データベースの更新処理を行う(ステップS11)。すなわち、この場合、二塔式ガス化炉Tは正常な状態にあるので、ステップS1で取得した各種プロセス値及びステップS2で取得したメタン濃度の実測値Crは、二塔式ガス化炉Tの正常な状態を示す状態量である。したがって、上記プロセス値及びメタン濃度の実測値Crは、新たな教師データとしての適格性を十分に満足するものである。
このような事情から、本実施形態における演算装置7は、上述した各種プロセス値の実測値及びメタン濃度の実測値Crを新たな教師データとして、記憶装置5の教師データベースに登録する。教師データベースは、このような教師データの新規登録によって更新される。記憶装置5の学習済モデル5aでは、このような教師データベースの更新によって機械学習がさらに充実したものとなる。
また、本実施形態における演算装置7は、ステップS4の判断が「No」の場合、その後のステップS5~S11の処理を行われることなく、次のサイクルタイムにおける異常診断処理を開始する。したがって、本実施形態に係る異常診断装置Dによれば、ステップS5~S11の処理を省略することができる分だけ、演算装置7の演算負荷を低減することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、気泡流動層1cの層温(ガス化温度)を特定のプロセス値とし、またガス化ガスGのメタン濃度を特定の成分濃度としたが、本発明はこれに限定されない。二塔式ガス化炉T(ガス化システム)に関する入力値としての各種プロセス量及び出力値としてのガス化ガスGの各種成分濃度のうち、二塔式ガス化炉Tの挙動によって相関関係が変化する物理量であれば、ガス化温度以外のプロセス値を特定のプロセス値とし、メタン濃度以外の成分濃度を特定の成分濃度としてもよい。
例えば、ガス化温度に代えて蒸気流量つまり気泡流動層1cに供給される水蒸気Jの流量をメタン濃度(特定の成分濃度)に対応する特定のプロセス値としてもよい。この蒸気流量は、ガス化温度と同様にメタン濃度(特定の成分濃度)に対して相関性を有するプロセス量である。
より具体的には、上記ガス化温度としては、気泡流動層1cの層温に代えて、ガス化炉1の代表温度、燃焼炉2の上部温度、燃焼炉2の中部温度、燃焼炉2の出口燃焼排ガス温度、ガス炉1の出口メタンガス温度を採用してもよい。また、成分濃度については、メタン濃度に代えて、水素ガス濃度、二酸化炭素濃度あるいは一酸化炭素濃度を採用してもよい。
(2)上記実施形態では、ガス化システムとして二塔式ガス化炉Tを採用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、二塔式ガス化炉T以外のガス化炉をガス化システムとして採用してもよい。例えば、ガス化システムには流動床式のものと固定床式のものが知られているが、本発明は、流動床式のガス化システム及び固定床式のガス化システムの何れにも採用することができる。
(3)上記実施形態では、二塔式ガス化炉Tに付帯的に設けられる装置として異常診断装置Dを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、異常診断装置Dを二塔式ガス化炉Tつまりシステム制御装置に対して離間した位置に配置し、また異常診断装置Dとシステム制御装置とを通信回線を用いて接続することにより二塔式ガス化炉Tの異常診断を行ってもよい。
この場合、1台の異常診断装置Dを複数の二塔式ガス化炉Tのシステム制御装置と通信回線で接続することにより、複数の二塔式ガス化炉Tの異常診断を同時並行的(時分割的)に行ってもよい。このような異常診断装置Dの運用方法によれば、異常診断装置Dの稼働効率を向上させることが可能であり、以って異常診断に関するコストを低減することが可能である。
(4)上記実施形態では、距離評価指数としてマハラノビス距離Mを採用したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、マハラノビス距離M以外の距離評価指数を用いて二塔式ガス化炉Tの異常化傾向を評価してもよい。
A 空気
D 異常診断装置
J 水蒸気
G ガス化ガス
N 原料
P 粒状熱媒
Rb 燃焼室
Rg ガス化室
T 二塔式ガス化炉(ガス化システム)
1 ガス化炉
1a 原料投入口
1b 熱媒受入口
1c 気泡流動層
1d 第1排出口
1e 第2排出口
2 燃焼炉
2a 受入口
2b 循環流動層
2c 排出口
3 第1サイクロン
3a 第1排出口
3b 第2排出口
4 第2サイクロン
4a 排出バルブ
4b 排出口
5 記憶装置
5a 学習済モデル
5b 物理モデル
6 操作装置
7 演算装置

Claims (6)

  1. ガス化システムにおける特定のプロセス値と前記ガス化システムで生成されるガス化ガスにおける特定の成分濃度との相関関係に基づいて前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価する評価手段と、
    該評価手段の評価結果を外部に報知する報知手段と
    を備え
    前記評価手段は、前記プロセス値の予測値を求めるプロセス値予測手段と、前記成分濃度の予測値を求める濃度予測手段とを備え、前記プロセス値の予測値と実測値との差分及び前記成分濃度の予測値と実測値との差分とによって与えられる距離評価指数を前記ガス化システムの正常時に得られた前記距離評価指数と比較することにより、前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価する、
    異常診断装置。
  2. 前記プロセス値予測手段は、前記ガス化システムの物理モデルを用いて前記プロセス値の予測値を求める請求項に記載の異常診断装置。
  3. 前記濃度予測手段は、前記ガス化システムの学習済モデルを用いて前記成分濃度の予測値を求める請求項1または2に記載の異常診断装置。
  4. 前記評価手段は、前記成分濃度の予測値が所定の濃度しきい値を超える場合に前記ガス化システムが異常化傾向にあるか否かを評価する請求項1~のいずれか一項に記載の異常診断装置。
  5. 前記プロセス値はガス化温度であり、かつ、前記成分濃度はメタン濃度である請求項1~のいずれか一項に記載の異常診断装置。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の異常診断装置を備えるガス化システム。
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