JP7313883B2 - 美容健康器具および塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は美容健康器具、より詳しくは、化粧料や薬剤等を人体の体表部に塗布する美容健康器具に関するものである。本発明はさらに、上述の美容健康器具を構成する塗布具に関するものである。
従来、流動性の有る化粧料や薬剤等を人体の体表部に塗布するに当たり、塗布を容易にするため、あるいは心地良い使用感を得るため、さらには血行促進などの生理効果を得るため等の種々の目的のために、化粧料や薬剤を加温して塗布することが考えられている。そして、そのような塗布を実現する器具類も、例えば特許文献1、2に示されているように種々提案されている。
具体的に説明すると、特許文献1に示された塗布器具(塗布用デバイス)は、液状等の美容用品を貯える容器と、塗布表面を有して上記容器に取り付けるのに適するように形成された塗布部材と、この塗布部材の塗布表面に開口した塗布孔と上記容器の出口とを連通する細い直管状の送出導管と、この送出導管を取り巻くように配置された抵抗線等の電気的加熱エレメントとを備えてなるものである。この塗布器具を用いて美容用品を人体の体表部に塗布する際には、容器内の美容用品が送出導管を通って塗布表面の塗布孔まで流れるとき、電気的加熱エレメントによって美容用品が加熱され、また同様に塗布表面も加熱されるので、上述した種々の目的を達成できると考えられている。
他方、特許文献2に示された塗布器具は、
人体の体表部に塗布されて美容効果および保健効果の少なくとも一方を与える流動性の内容物を貯蔵する貯蔵部と、該内容物が流出する出口と、外部から受けた力により内容物を上記出口から流出させる送出し部とを備えたカートリッジと、
このカートリッジを取外し可能に収容する筐体と、
この筐体の一部に設けられ、該筐体に収容されたカートリッジの上記出口に整合する排出口を有すると共に、上記出口および排出口から流出した内容物を人体の体表部に塗布するための塗布面を有する塗布部と、
電力を受けて上記塗布面を加温または冷却する温度作用部と、
上記電力を供給する電源部と
を有して、美容健康器具として構成されたものである。この美容健康器具を用いる場合も、使用者の体表部を塗布面によって加温しながら化粧料等を塗布可能である。
特許第5844370号公報 再表2017/077709号公報
ところで、人体の体表部に塗布される化粧料や薬剤としては、流動性を有する液状のものの他、本来固形のもの、つまり流動性が無いペレット状のものや、あるいは流動性が極めて低いゼリー状あるいはペースト状のもの等も存在する。これらの固形の化粧料や薬剤は、例えばゼリー状あるいはペースト状のものにあっては、加圧して薄く伸ばして体表部に塗布することができる。またそれらの固形の化粧料や薬剤は、加温して溶融状態にして体表部に塗布することも可能である。
上述のように固形の化粧料や薬剤を溶融状態にして体表部に塗布する上でも、従来の塗布器具を使用できれば便利である。しかし特許文献2に示された塗布器具は、塗布面を加温するように構成されたものであって、固形の化粧料や薬剤を溶融することに対処できるものではない。
一方、特許文献1は、そこに示された塗布器具(塗布用デバイス)に関し、容器に貯えられる美容用品が、液体状のものの他に、ペースト状または固体状の粘稠度の製品である可能性についても言及している(段落0056)。しかし特許文献1は同時に、上述のような粘稠度の製品は加熱後であっても、塗布表面に向けて送られる通路のオリフィスを全く通過できないかまたは通過するのが困難であることを指摘している(段落0071)。つまり特許文献1は、そこに示す塗布器具は、ペースト状または固体状の粘稠度の美容用品には対応困難であることを示している。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、本来固形の化粧料や薬剤等に含まれる有効成分を、確実かつ容易に人体の体表部に塗布できる美容健康器具を提供することを目的とする。本発明はさらに、上述のような美容健康器具を構成する塗布具を提供することを目的とする。
本発明による美容健康器具は、
人体の体表部に塗布されて美容効果および保健効果の少なくとも一方を奏する成分を塗布する美容健康器具であって、
内部空間を画成する壁部を有し、この壁部の一部が、上記成分を塗布するための塗布面およびこの塗布面に開口した塗布孔を有する塗布部とされたケースと、
上記成分を含む常温下で固形の基剤と、
上記ケースの内部空間に配された、基剤を収容する基剤収容部と、
上記ケースの内部空間に収められた導通部材であって、一端の導通路断面が上記基剤を受け入れ可能な大きさとされ、他端が上記塗布孔に連通する状態に配置された基剤導通部材と、
基剤収容部に収容された基剤を、基剤導通部材の上記一端内に案内する案内通路と、
基剤導通部材の一部に取り付けられる発熱部を有し、基剤導通部材を加温して、この基剤導通部材の内部に上記一端から導入されている基剤を溶融させる加温手段と、を備え、
基剤導通部材が、上記一端から上記他端に向かって導通路断面及び外面の断面が次第に小さくなる傘型状の部材であって、
発熱部が、基剤導通部材の上記傘型状の外面に取り付けられている
ことを特徴とするものである。
なお上記「固形の基剤」は、ペレット状の基剤は勿論、その他ゼリー状やペースト状等のいわゆる半固形の基剤も含むものとする。また上記の案内通路は、基剤収容部の一部を使って構成されてもよい。
ここで本発明の美容健康器具においては、
記発熱部が、基剤導通部材の上記一端よりも他端に近い部分に取り付けられている、
ことが望ましい。
また本発明の美容健康器具においては、
発熱部が、電力によって発熱するものであり、
その発熱部に電力を供給する電池を収容する電池収容部が、ケースと一体的に設けられている、
ことが望ましい。なお、上記の「ケースと一体的に設けられ」とは、ケース内部に設けられること、ケースに付加する形で設けられることの双方を意味するものである。
また本発明の美容健康器具においては、
電力によって発熱する発熱部が複数のPTCヒータからなり、
これらのPTCヒータが、基剤導通部材の上記外面の周方向に並べて設置されている、
ことが望ましい。
上述のような複数のPTCヒータは互いに導線によって接続され、
その導線は、基剤導通部材の上記外面の周方向に沿って配設されている、
ことが望ましい。
また加温手段は、基剤導通部材内で基剤を溶融させる温度が50~90℃になるように該基剤導通部材を加温するものであることが望ましい。
さらに加温手段は、溶融して塗布孔から塗布面に流出する基剤の温度が32~47℃になるように基剤導通部材を加温するものであることが望ましい。
他方、基剤導通部材は、導通路断面及び外面の断面が円形であることが特に望ましい。
また基剤導通部材は、金属からなるものであることが望ましい。
また本発明の美容健康器具においては、基剤収容部に収容された基剤を、基剤導通部材内に向けて押し込む押込み手段がさらに設けられていることが望ましい。
また本発明の美容健康器具を構成するケースは、概略棒状に形成されていることが望ましい。
また、基剤を構成する前述の成分、つまり人体の体表部に塗布されて美容効果および保健効果の少なくとも一方を奏する成分として具体的には、顔のシワを改善する効果を有するものが挙げられる。
本発明はさらに、以上述べた通りの美容健康器具を構成する塗布具を提供するものである。この本発明による塗布具は、
内部空間を画成する壁部を有し、この壁部の一部が、上記成分を塗布するための塗布面およびこの塗布面に開口した塗布孔を有する塗布部とされたケースと、
このケースの内部空間に配され、上記成分を含む常温下で固形の基剤を収容する基剤収容部と、
上記ケースの内部空間に収められた導通部材であって、一端の導通路断面が基剤を受け入れ可能な大きさとされ、他端が上記塗布孔に連通する状態に配置された基剤導通部材と、
基剤収容部に収容された基剤を、基剤導通部材の上記一端内に案内する案内通路と、
基剤導通部材の一部に取り付けられる発熱部を有し、基剤導通部材を加温して、この基剤導通部材の内部に上記一端から導入されている基剤を溶融させる加温手段と、を備え、
基剤導通部材が、上記一端から上記他端に向かって導通路断面及び外面の断面が次第に小さくなる傘型状の部材であって、
発熱部が、基剤導通部材の上記傘型状の外面に取り付けられている
ことを特徴とするものである。
本発明による塗布具において、上記加温手段は、基剤導通部材内で基剤を溶融させる温度が50~90℃になるように該基剤導通部材を加温するものであることが望ましい。
また、本発明による塗布具において、基剤導通部材は、導通路断面及び外面の断面が円形であることが特に望ましい。
本発明の美容健康器具および塗布具によれば、一端の導通路断面が基剤を受け入れ可能な大きさとされ、他端が塗布部の塗布孔に連通する状態に配置された例えば傘型状の基剤導通部材を用い、この基剤導通部材を加温手段により加温して、その内部に導入されている常温下で固形の基剤を溶融可能としたので、有効成分を含む溶融状態の基剤を塗布部の塗布孔から流出させて、確実かつ容易に人体の体表部に塗布できるようになる。
本発明の一実施形態による美容器具を示す斜視図 図1の美容器具を示す一部破断斜視図 図1の美容器具の要部を示す斜視図 図1の美容器具の要部を示す断面図 図1の美容器具において基剤が溶融した状態を示す概略図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による美容器具1の外観を示す斜視図であり、図2はこの美容器具1の内部構造を示す一部破断斜視図である。これらの図に示されるように美容器具1は、ケース本体部10と
蓋部11とからなるケース12を有している。これらのケース本体部10および蓋部11は、それぞれ例えば合成樹脂からなる壁部(樹脂壁部)13によって形成されている。蓋部11はケース本体部10に対して、図1の矢印A方向およびその反対方向に移動自在とされている。図1は、ケース本体部10の一部に形成された開口14を、蓋部11が閉じている状態を示している。ケース12はこの状態において、図中の左端側が有底とされた概略円筒状(つまり外観上は棒状)をなす形状とされて、内部空間15を画成している。
ケース12の図中右端側には、ケース本体部10と一体的に形成された、例えば概略円筒状の電池収容部16が連結されている。この電池収容部16は、概略円筒状のケース12の長軸方向と同じ方向に延びる状態に形成されている。電池収容部16には、後述する発熱部に発熱用の電力を供給する電池17が収容される。なお電池収容部16には、電池17を出し入れするための開口と、その開口を閉じる蓋が設けられるが、それらについては図示および詳しい説明を省略する。
蓋部11がケース本体部10に対して図1の矢印A方向に移動するとき、蓋部11は電池収容部16の外側を該電池収容部16に沿って移動する。なお本実施形態では、電池収容部16がケース本体部10に付加する形で該ケース本体部10と一体的に形成されているが、電池収容部16をケース本体部10の内部に設けることによりそれらを一体化してもよい。
ケース12の図中左端面、つまりケース本体部10の図中左端面には平坦な塗布面が形成されている。詳しくは、この部分の断面形状を示す図5に示す通り、ケース本体部10の左端部中央において、樹脂壁部13には円形の金属製塗布板18が嵌め込まれ、その外表面が塗布面18aとされている。この塗布板18の中央部には塗布孔19が開口している。塗布板18は、後述するテーパ形状の基剤導通部材21の先端部を塗布孔19の中に収める状態にして、この基剤導通部材21を保持している。樹脂壁部13および塗布板18は、ケース12の内部空間を画成する壁部を構成している。そして塗布面18aおよび塗布孔19を有する塗布板18は、後述する溶融基剤30Aを人体の体表部に塗布するための塗布部となっている。
次に、ケース12の内部空間15内の構造について説明する。ケース本体部10の中には、該ケース本体部10の長手方向と同方向に延びる基剤収容部20が配置されている。この基剤収容部20は、例えば合成樹脂からなる概略円筒状の部材が、その前端(図中の左端)より少し後端側の位置から後端までの領域でほぼ上半分が削除されてなる、樋状の部材である。上述の上半分が削除された部分は、後述するビーズ状の基剤30が上方から通過するための開口20aとされている。
この樋状の基剤収容部20の中には、該基剤収容部20の長手方向と同方向に延びる基剤押込み棒31が配設されている。この基剤押込み棒31は例えば前記電池収容部16と連結され、電池収容部16を操作することにより、基剤収容部20内で前後方向に移動自在となっている。なお基剤押込み棒31は、電池収容部16とは別の手段の操作によって上述のように移動自在とされてもよい。
基剤収容部20の開口20aは、該基剤収容部20の前端まで延びていないので、この前端の近傍部分において基剤収容部20は円管状となっている。基剤収容部20の前方には、例えばアルミニウムからなる傘型の基剤導通部材21が配されている。この基剤導通部材21は、内部が前記基剤30を案内する導通路とされたもので、この導通路の断面形状は一例として円形である。基剤導通部材21の一端つまり後端は、導通路断面が前記基剤30を受け入れ可能な大きさとされ、基剤収容部20の前端に固着されている。一方、基剤導通部材21の他端つまり前端は、その開口が小さな塗布孔19と連通するようにして該塗布孔19内に収められ、塗布板18によって保持されている。以上の通り基剤導通部材21は、後端から前端に向かって導通路断面が次第に小さくなるテーパ形状とされている。
次に図3および図4を参照して、基剤導通部材21の周辺の構造について説明する。なお、これらの図に示す基剤導通部材21以外の構造は、図1および図2では省略している。図3に明示されるように傘型状の基剤導通部材21の外表面上には、発熱部としての複数のPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ22が、基剤導通部材21の周方向に並べて設置されている。これらのPTCヒータ22は複数の導線23によって互いに接続されており、複数の導線23も基剤導通部材21の周方向に沿って配設されている。なお図3において、21a、21bはそれぞれ基剤導通部材21の後端、前端である。同図に示されているように各PTCヒータ22は、基剤導通部材21の後端21aよりも前端21bに近い部分において基剤導通部材21に取り付けられている。
複数のPTCヒータ22および複数の導線23の詳しい取付状態を、図4の断面図を参照して説明する。基剤導通部材21の外表面上には、例えばカプトンテープ(登録商標)のようなポリイミド樹脂からなる絶縁層26が被着され、導線23はこの絶縁層26の上に配設されている。また各PTCヒータ22は、自身が備える端子24を介して導線23と電気的に接続され、導線23の上には上記絶縁層26と同様にポリイミド樹脂からなる絶縁層25が被着されている。
各PTCヒータ22は、導線23および端子24を介して、図2に示す電池17から電力が供給され発熱する。これらのPTCヒータ22は、基剤導通部材21を加温して、そこに導入されている基剤30を溶融させる加温手段を構成する。PTCヒータ22は、自己温度制御機能により異常な温度上昇を抑制し、無駄な消費電力を抑えるので、安全性に優れ、また消費エネルギーを低減する効果も高いものである。なお図2に示すようにケース本体部10の内部には、上記電力の供給を制御する回路を含む基板32が設けられ、さらに、手操作されて電力供給をON-OFFするスイッチ(図示せず)等が適宜設けられる。
次に、本実施形態の美容器具1の作用について、図2を参照して説明する。この美容器具1は、美容効果を奏する成分を人体の体表部に塗布するために使用される。すなわち、美容器具1に含まれるビーズ状の基剤30は、美容効果の一つとして顔のシワを改善する効果を奏する成分を含むものである。なお基剤30は、常温下で固形のものである。美容器具1を使用する際には、図2表示の状態から蓋部11が矢印A方向に移動され、ケース本体部10に形成されている開口14が開かれる。
そこで基剤30が、この開口14および基剤収容部20の開口20aを通して、上方から基剤収容部20内に収容される。基剤30は、基剤押込み棒31が前述のようにして前方に移動されることにより、この基剤押込み棒31によって基剤導通部材21の中に押し込められる。以上の通り本実施形態では、基剤収容部20の一部が、基剤30を基剤収容部20から基剤導通部材21の後端まで案内する案内通路も構成している。ただしそれに限らず、上述のような案内通路を基剤収容部20とは別体に設けてもよい。また、上述の基剤押込み棒31は特に設けないで、ケース12を適宜傾けることにより、基剤30を基剤導通部材21の中に収めるようにしてもよい。そのような手法は、固形の基剤30がビーズ状(ペレット状)である場合に特に好適である。
こうして基剤30が基剤導通部材21の中に押し込められた後に、あるいは押し込められる少し前に前述のスイッチが操作されて、複数のPTCヒータ22に電池17から発熱用電力が供給される。それによりPTCヒータ22が発した熱は、基剤導通部材21に伝えられ、さらに該基剤導通部材21に接している基剤30に伝えられる。常温下で固形の基剤30は、伝えられた熱によって溶融する。
図5は、このときの状態を概略的に示している。すなわち、当初固形であった基剤30は熱を受けて、流動性の有る溶融基剤30Aとなる。そこでケース本体部10の姿勢が、塗布面18aが下方あるいは斜め下方を向く状態にされていれば、溶融基剤30Aは塗布孔19を通って塗布面18aの辺りに流出する。この状態下で使用者が、塗布面18aを顔の表面に擦り付けるようにケース12を動かせば、前述した美容効果を奏する成分を含む溶融基剤30Aを確実かつ容易に顔の表面に塗布することができる。なお本実施形態では、塗布孔19を通る溶融基剤30Aは直接塗布孔19に触れることはなく、その中に有る基剤導通部材21の先端部の内面21a上を流れる。
なお複数のPTCヒータ22は、例えば図2に示した基板32が含む回路等により電力供給が制御されて、基剤導通部材21あるいは基剤30の温度を所望値に設定可能に発熱制御されることが望ましい。一例としてPTCヒータ22は、基剤導通部材21内で基剤30を溶融させる温度が50~90℃になるように該基剤導通部材21を加温するのが望ましい。またPTCヒータ22は、塗布面18aに流出する溶融基剤30Aの温度が32~47℃になるように基剤導通部材21を加温するのが望ましい。
また基剤導通部材21は、加温手段によって効率良く、また均一に加温されるように、本実施形態におけるアルミニウムのような金属から形成されるのが好ましい。本実施形態における傘型状の基剤導通部材21は、その内周面に固形の基剤30を確実に密着させ得るので、基剤30を効率良く均一に加温する効果を奏する。さらに本実施形態では、発熱する複数のPTCヒータ22および、これらのPTCヒータ22から伝熱される導線23が、基剤導通部材21の外壁上に周方向に並べて設置されているので、基剤30はこの点からも効率良く均一に加温され得る。
また傘型状の基剤導通部材21は、基本的に基剤収容部20に連結させた形で保持されているので、その他の構造部品との接触面積を特に小さくすることができ、それにより、基剤30を効率良く加温可能となる。一方PTCヒータ22は、極めて小型に形成され得るものであるので、基剤導通部材21の周りの構造を簡素化かつ小型化する上で有利である。
また前述した通りPTCヒータ22は、基剤導通部材21の後端21aよりも前端21bに近い部分において基剤導通部材21に取り付けられている。そのため基剤30は基剤導通部材21内で、より塗布孔19に近付いてから溶融されることになるので、溶融基剤30Aが溶融状態のまま円滑に塗布孔19から流出可能となる。
なお、以上説明した美容器具1を構成する各種要素から基剤30を除いた残余の要素は、溶融基剤30Aを体表部に塗布するための、本発明による塗布具を構成する。
以上、ビーズ状(ペレット状)の基剤30を用いる実施形態について説明したが、本発明の美容健康器具は、それ以外の形状の基剤、例えばゼリー状やペースト状等のいわゆる半固形の基剤を用いることも可能である。図5には、そのような半固形の基剤40が用いられた場合について、その基剤40(破線表示)と基剤導通部材21との相対位置関係も例示している。この例において半固形の基剤40は概略円柱状のものであり、その長手方向の軸が、傘型状の基剤導通部材21の中心軸とほぼ揃う状態にして該基剤導通部材21に収められる。このように収められた基剤40も、基剤導通部材21に熱が加えられれば、その熱により効率良く加温されて溶融する。
また本発明の美容健康器具は、前述したシワ改善以外の美容効果を奏する成分や、さらには、美容効果ではなく保健効果、例えば疲労回復効果や痒み止め効果を奏する成分を含む基剤を適用して構成することも可能である。
10 ケース本体部
11 蓋部
12 ケース
13 樹脂壁部
14 ケースの開口
15 ケースの内部空間
16 電池収容部
17 電池
18 塗布板
18a 塗布面
19 塗布孔
20 基剤収容部
20a 基剤収容部の開口
21 基剤導通部材
21a 基剤導通部材の一端(後端)
21b 基剤導通部材の他端(前端)
22 PTCヒータ
23 導線
24 端子
25、26 絶縁層
30、40 基剤
30A 溶融基剤
31 基剤押込み棒
32 基板

Claims (15)

  1. 人体の体表部に塗布されて美容効果および保健効果の少なくとも一方を奏する成分を塗布する美容健康器具であって、
    内部空間を画成する壁部を有し、この壁部の一部が、前記成分を塗布するための塗布面およびこの塗布面に開口した塗布孔を有する塗布部とされたケースと、
    前記成分を含む常温下で固形の基剤と、
    前記ケースの内部空間に配された、前記基剤を収容する基剤収容部と、
    前記ケースの内部空間に収められた導通部材であって、一端の導通路断面が前記基剤を受け入れ可能な大きさとされ、他端が前記塗布孔に連通する状態に配置された基剤導通部材と、
    前記基剤収容部に収容された前記基剤を、前記基剤導通部材の前記一端内に案内する案内通路と、
    前記基剤導通部材の一部に取り付けられる発熱部を有し、前記基剤導通部材を加温して、この基剤導通部材の内部に前記一端から導入されている前記基剤を溶融させる加温手段と、を備え、
    前記基剤導通部材が、前記一端から前記他端に向かって導通路断面及び外面の断面が次第に小さくなる傘型状の部材であって、
    前記発熱部が、前記基剤導通部材の前記傘型状の外面に取り付けられている美容健康器具。
  2. 記発熱部が、前記基剤導通部材の前記一端よりも前記他端に近い部分に取り付けられている請求項1記載の美容健康器具。
  3. 前記発熱部が、電力によって発熱するものであり、
    前記電力を供給する電池を収容する電池収容部が前記ケースと一体的に設けられている請求項1または2記載の美容健康器具。
  4. 前記発熱部が複数のPTCヒータからなり、
    これらのPTCヒータが、前記基剤導通部材の前記外面の周方向に並べて設置されている請求項1から3のいずれか記載の美容健康器具。
  5. 前記複数のPTCヒータが互いに導線によって接続されており、
    前記導線が、前記基剤導通部材の前記外面の周方向に沿って配設されている請求項4記載の美容健康器具。
  6. 前記加温手段が、前記基剤導通部材内で前記基剤を溶融させる温度が50~90℃になるように該基剤導通部材を加温するものである請求項1から5いずれか1項記載の美容健康器具。
  7. 前記加温手段が、溶融して前記塗布孔から前記塗布面に流出する基剤の温度が32~47℃になるように前記基剤導通部材を加温するものである請求項1から6いずれか1項記載の美容健康器具。
  8. 前記基剤導通部材が、導通路断面及び外面の断面が円形である請求項1から7のいずれか記載の美容健康器具。
  9. 前記基剤導通部材が金属からなる請求項1からいずれか1項記載の美容健康器具。
  10. 前記基剤収容部に収容された前記基剤を、前記基剤導通部材内に向けて押し込む押込み手段がさらに設けられている請求項1からいずれか1項記載の美容健康器具。
  11. 前記ケースが概略棒状に形成されている請求項1から10いずれか1項記載の美容健康器具。
  12. 前記成分が、顔のシワを改善する効果を有するものである請求項1から11いずれか1項記載の美容健康器具。
  13. 請求項1に記載の美容健康器具を構成する塗布具であって、
    内部空間を画成する壁部を有し、この壁部の一部が、前記成分を塗布するための塗布面およびこの塗布面に開口した塗布孔を有する塗布部とされたケースと、
    このケースの内部空間に配され、前記成分を含む常温下で固形の基剤を収容する基剤収容部と、
    前記ケースの内部空間に収められた導通部材であって、一端の導通路断面が前記基剤を受け入れ可能な大きさとされ、他端が前記塗布孔に連通する状態に配置された基剤導通部材と、
    前記基剤収容部に収容された前記基剤を、前記基剤導通部材の前記一端内に案内する案内通路と、
    前記基剤導通部材の一部に取り付けられる発熱部を有し、前記基剤導通部材を加温して、この基剤導通部材の内部に前記一端から導入されている前記基剤を溶融させる加温手段と、を備え、
    前記基剤導通部材が、前記一端から前記他端に向かって導通路断面及び外面の断面が次第に小さくなる傘型状の部材であって、
    前記発熱部が、前記基剤導通部材の前記傘型状の外面に取り付けられている塗布具。
  14. 前記加温手段が、前記基剤導通部材内で前記基剤を溶融させる温度が50~90℃になるように該基剤導通部材を加温するものである請求項13記載の塗布具。
  15. 前記基剤導通部材が、導通路断面及び外面の断面が円形である請求項13または14記載の塗布具。
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