JP7311302B2 - 綴じ部平坦化装置、シート後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

綴じ部平坦化装置、シート後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧着綴じ処理により凹凸が形成された綴じ部を平坦化する綴じ部平坦化装置、並びに綴じ部平坦化装置を備えたシート後処理装置及び画像形成装置に関する。
近年は環境への配慮気運が高まっており、シート束を凹凸がある歯同士で加圧して凹凸を形成することにより、シートの繊維を絡め綴じる圧着綴じ処理を行う、針を使わない圧着綴じ(深絞り綴じ、エコ綴じ)装置が普及してきている。それに伴い、圧着綴じ処理をされたシート束を再び原稿として自動原稿送り装置(ADF)等に通すため、シート束を分離する際に、綴じられていた箇所が破れたりしわになったりすることがあった。
上記問題を解決する為、ローラ対の間に手動でシート束をセットした後に、ローラ対に圧力をかけて、ローラ対にシート束の凹凸が形成された綴じ部を挟んだ状態でシート束を手動で引っ張ることにより、綴じ部を平坦化し、綴じ部の締結力を低減することによってシートが破れることなく剥がせる綴じ部平坦化装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013-119466号公報
上述した特許文献1に記載の構成では、ローラ対の間にシート束をセットする際に綴じ部の位置決めが安定しにくい。したがって、綴じ部をローラ対で十分に平坦化する為にローラ幅を広く設定する必要があった。また、綴じ部を平坦化する為にローラ対は高い圧力で圧接している。このため、手動でシート束を引き抜く際にシート束がコシの弱いシートや含水量が高いシートのような場合、作業者の力加減によってはローラ対との抵抗により、逆にシワやダメージがシート束に生じてしまう虞がある。
本発明は、省スペース、かつ使用条件や作業者の作業ばらつきによらずシートの破れを低減し、安定して綴じ部を平坦化することができる綴じ部平坦化装置を提供する事を目的としている。
上記課題を解決するため本発明の綴じ部平坦化装置は、シート束の所定の位置を圧着してシート束を綴じる圧着綴じ処理により綴じ跡が形成されたシート束の綴じ部を挿入可能な挿入部と、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の位置を規制する規制手段と、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の一方の面を支持する支持手段と、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の他方の面に当接しながら回転可能な押圧ローラと、前記押圧ローラが前記他方の面に沿うように前記押圧ローラを移動させる第1移動手段と、前記綴じ跡が形成されたシート束の厚み方向において、前記挿入部に前記綴じ部が挿入されることを妨げない挿入位置と前記挿入部に挿入された前記綴じ部の前記綴じ跡を押圧可能な押圧位置との間で前記押圧ローラを移動させる第2移動手段と、を備え、前記押圧ローラが前記挿入位置に位置している状態で前記挿入部へ前記綴じ部が挿入された後、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の前記綴じ跡から外れた第1位置と前記綴じ部の前記綴じ跡を挟んで前記第1位置の反対側で前記綴じ部の前記綴じ跡から外れた第2位置との間で前記押圧ローラが前記綴じ部の前記綴じ跡を経由するように前記第1移動手段が前記押圧ローラを移動させる間、前記第2移動手段が前記押圧ローラを前記押圧位置に位置させることにより、前記綴じ部の前記綴じ跡を前記押圧ローラと前記支持手段との間で押圧して平坦化する平坦化処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、省スペース、かつ使用条件や作業者の作業ばらつきによらずシートの破れを低減し、安定して綴じ部を平坦化することができる。
実施形態に係る画像形成システムの全体構成の説明図。 図1の画像形成システムに於けるシート後処理装置の全体構成の説明図。 図2の装置の経路要部拡大図。 図2のシート後処理装置に於ける手差しスリット部の斜視図。 処理トレイのシート載置面と手差しスリット部のセット面との配置関係図。 ステープルユニット及びエコ綴じユニットの移動軌跡を示す図。 図2の装置に於けるシートが整合される位置とステープルユニットとの配置関係を示す説明図。 図2の装置に於ける綴じ装置の差動機構の説明図。 図2の装置に於けるスタックトレイの昇降機構の説明図。 綴じ部を平坦化されるシート束の説明図。 第1の実施形態の説明図。 第2の実施形態の説明図。 第3の実施形態の説明図。 第4の実施形態の説明図。 第5の実施形態の説明図。 第6の実施形態の説明図。 第7の実施形態の説明図。 第8、第9の実施形態の説明図。 シート束搬出機構の動作説明図であり、(a)はシート束が処理トレイ上の処理位置に位置する状態を示し、(b)はシート束を処理位置から下流側に移送する途中の状態を示し、(c)はシート束を下流側のスタックトレイに搬出する直前の状態を示す。 実施形態に係る綴じ装置の構成を示し、(a)はステープルユニットの構成説明図であり、(b)はエコ綴じユニットの構成説明図。 図1の装置に於ける制御構成を示すブロック図。 図1の装置に於ける綴じ処理排出動作フロー図。 ジョグ仕分け排出モードの動作フロー図。 図1の装置に於ける排出モードのフロー図、(a)は製本処理排出モードの動作フロー図、(b)はプリントアウト排出モードの動作フロー図。
[画像形成装置]
図1に示す画像形成システム100における画像形成装置Aを説明する。図示の画像形成装置Aは、静電式印刷機構を示し、画像形成ユニットA1とスキャナユニットA2とフィーダユニット(ADF)A3とで構成されている。装置ハウジング1には設置面(例えば床面)に設置する据付脚25が設けられている。また装置ハウジング1の内部には、給送部2と、シートに画像を形成する画像形成手段としての画像形成部3と、排出部4と、データ処理部5と、が内蔵されている。
給送部2は、画像形成する複数サイズのシートを収納するカセット2a~2cで構成され、本体制御部90(図21参照)から指定されたサイズのシートを給送経路6に繰り出す。このため装置ハウジング1には複数のカセット2a~2cが着脱可能に配置され、各カセットには内部のシートを1枚ずつ分離する分離機構と、シートを繰り出す給送機構と、が内蔵されている。給送経路6には、複数のカセット2a~2cから供給されるシートを下流側に給送する搬送ローラ7と、経路端部には各シートを先端揃えするレジストローラ対8と、が設けられている。
尚上述の給送経路6には、大容量カセット2dと手差しトレイ2eとが連結しており、大容量カセット2dは、大量に消費するサイズのシートを収納するオプションユニットで構成され、手差しトレイ2eは、分離給送が困難な厚手のシート、コーティングシート、フィルムシートなどの特殊シートを供給可能に構成する。
画像形成部3は、静電印刷機構を一例として示し、感光体9(ドラム、ベルト)と、この感光体9に光学ビームを発光する発光器10と、現像器11(ディベロッパー)と、クリーナ(不図示)と、が回転する感光体9の周囲に配置されている。図示のものはモノクロ印刷機構を示し、感光体9に発光器10で光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナー、インクを付着する。
そして感光体9に画像形成するタイミングに合わせて給送経路6からシートを画像形成部3に送り転写チャージャ12でシート上に画像を転写し、排出経路14に配置されている定着ユニット(ローラ)13で定着する。排出経路14には排出ローラ15と、排出口16と、が配置され、画像形成部3により画像を形成されたシートは排出ローラ15により搬送され、後述するシート後処理装置Bに向けて排出口16から排出される。
上述のスキャナユニットA2は、画像原稿を載置するプラテン17と、プラテンに沿って往復動するキャリッジ18と、キャリッジ18に搭載された光源と、プラテン上の原稿からの反射光を光電変換部19に案内する縮小光学系20(ミラー、レンズの組み合わせ)と、で構成されている。図示21は、第2プラテン(走行プラテン)であり、フィーダユニットA3から送られたシートを上述のキャリッジ18と縮小光学系20とで画像読み取りする。光電変換部19は光電変換したが画像データを電気的に画像形成部3に転送する。
フィーダユニットA3は、給送トレイ22と、給送トレイ22から送り出したシートを走行プラテン21に案内する給送経路23と、走行プラテン21で画像読取された原稿を収納する排出トレイ24と、で構成されている。
画像形成装置Aは、上述の機構に限らず、オフセット印刷機構、インクジェット印刷機構、インクリボン転写印刷機構(熱転写リボン印刷、昇華型リボン印刷など)の印刷機構が採用可能である。
[シート後処理装置]
シート後処理装置Bは、画像形成装置Aの排出口16から搬出されたシートを後処理する装置として、(1)画像形成されたシートを積載収容する機能(第1、第3処理部B1,B3;プリントアウトモード)と、(2)画像形成されたシートを部分け収納する機能(第3処理部B3;ジョグ仕分モード)と、(3)画像形成されたシートを部揃え集積して綴じ処理する機能(第1処理部B1;綴じ処理モード)と、(4)画像形成されたシートを部揃えして綴じ処理した後に折り処理して製本仕上げする機能(第2処理部B2;製本処理モード)と、を備える。
なお、シート後処理装置Bは、上述の全ての機能を備える必要はなく、装置仕様(設計仕様)に応じて適宜構成すると良い。この場合にもシートを部揃え集積する処理部(第1処理部B1)と、この処理部に後処理手段、綴じユニット及び第1、第2綴じユニットとしての、後述するステープルユニット47とエコ綴じユニット51とを備え、選択された綴じユニットで綴じ処理した後に収納するスタック構成は必要としている。
図2には、シート後処理装置Bの詳細構成を示す。シート後処理装置Bは、画像形成装置Aの排出口16に連なる搬入口26と、排出口16から排出されて搬入口26から搬入したシートを後処理した後に収納部(後述の第1スタックトレイ49、第2スタックトレイ61、第3スタックトレイ71)に収納する。
図示の装置は、シート搬入経路28に送られたシートを、後処理手段としての第1処理部B1から積載手段としての第1スタックトレイ49(以下「第1トレイ」と云う)に、後処理手段としての第2処理部B2から積載手段としての第2スタックトレイ61(以下「第2トレイ」と云う)に、後処理手段としての第3処理部B3から積載手段としての第3スタックトレイ71(以下「第3トレイ」と云う)に移送する。
第1処理部B1は、シート搬入経路28の経路出口(排出口)35に配置され、順次送られたシートを部揃え集積して、所定の後処理としての綴じ処理を施したのちに第1トレイ(第1収納部;以下同様)49に積載して収納する。第2処理部B2は、シート搬入経路28から分岐した経路出口62(後述の第2排出パス(第2スイッチバックパス)32端)に配置され、順次送られるシートを部揃え集積して、所定の後処理としての綴じ処理を施した後に所定の後処理としての折り処理を施して第2トレイ(第2収納部;以下同様)61に積載して収納する。第3処理部B3は、シート搬入経路28に組み込まれ、搬送するシートを直交方向に所定量オフセットさせて区分けした後に第3トレイ(第3収納部;以下同様)71に積載して収納する。以下、各構成について詳述する。
「装置ハウジング」
図2に示すように、シート後処理装置Bは、装置ハウジング27と、この装置ハウジング27の内部に内蔵され、搬入口26と排出口35とを有するシート搬入経路28と、この経路から送られたシートを後処理する第1処理部B1と第2処理部B2と、第3処理部B3と、各処理部から送られたシートを収納する第1、第2、第3トレイ49,61,71と、を備えている。図示の装置ハウジング27は上流側に位置する画像形成装置Aの装置ハウジング1と略同一高さ寸法に配置され、設置面から画像形成装置Aの排出口16とシート後処理装置Bの搬入口26とが連結される。
図2に示す装置ハウジング27は、装置フレーム70(図5参照)と、外装カバー73(図4参照)と、で構成されている。装置フレーム70は、図示のようなボックス型の装置の骨組みを形成し、図1の状態で正面に位置するフロント側の側枠フレーム70fと、背面に位置するリヤ側の側枠フレーム70rと、両側枠フレーム間を連結するステー部材(連結補強部材)と、で構成されている。この左右の側枠フレーム間に、後述するシート搬入経路28、積載手段としての処理トレイ37、第1トレイ49などが取り付けられる。
外装カバー73は、フロント側の側枠フレーム70fを覆うフロントカバー73fと、リヤ側の側枠フレームを覆うリアカバー73rと、で構成されている。装置ハウジング27は、図示の形状に制限されることなくデザイン上好適な形態とすることは勿論、装置フレーム70も左右側枠と連結ステー構造とに限らず、モノコック構造など種々のフレーム構造が採用可能である。
「シート搬入経路」
シート搬入経路28は、装置ハウジング27を略水平方向に横断する直線経路で構成され、画像形成装置Aの排出口(本体排出口)16と連なる搬入口26と、この搬入口から装置を横断して反対側に位置する排出口35と、を備えている。このシート搬入経路28には、搬入口26から排出口35に向けてシートを搬送する搬送ローラ29(ローラ、ベルトなどのシート搬送部)と、排出口35に配置された排出ローラ36(ベルトであっても良い)と、経路に搬入するシートの先後端を検出する入口センサS1と、経路の排出口16でシートの先後端を検出する排出センサS2と、が配置されている。
上述のシート搬入経路28は、搬入口26からシートを第1処理部B1と第2処理部B2とに振り分けて移送するように連結され、経路排出方向の上流側に第2処理部B2が、下流側に第1処理部B1が、連結されている。略直線形状のシート搬入経路28は、搬入口26からのシートを、第2処理部B2に向けて移送するように経路分岐され、次いで経路の排出口35の下流側に配置されている第1処理部B1に案内する経路構成となっている。
また上述のシート搬入経路28には、第1、第2処理部B1、B2で後処理を施さないシートを第3トレイ71に案内する第3排出パス(プリントアウト排出パス)30が連結され、第3トレイ(オーバフロートレイ)71にシートを案内するように構成されている。このシート搬入経路28には第3処理部B3が内蔵され、この処理部は経路を搬送するシートを排出直交方向にオフセットさせて区分けするジョグ仕分けをする。つまりシート搬入経路28には第3処理部B3が内蔵され、この処理部でジョグ仕分けされたシートは第3トレイ71に収納される。
上記シート搬入経路28には、図2に示すように搬入口26から下流側に、「第3排出パス30」「第2排出パス32」「第1排出パス31」の順に配置され、図示位置に第1経路切換え部33と第2経路切換部34とが配置されている。また、第2排出パス32と第1排出パス31は、シート搬送方向を反転して各処理部に案内するスイッチバックパスで構成されている。
上記第3排出パス30は搬入口26から送られたシートを第3トレイ71に案内し、第2排出パス32は搬入口26から送られたシートを第2トレイ61に案内し、第1排出パス31は搬入口26から送られたシートを第1トレイ49に案内する。そして第3トレイ71に案内されるシートは経路中の第3処理部B3でジョグ仕分け処理され、第2トレイ61に案内されるシートは第2処理部B2で製本処理され、第1トレイ49に案内されるシートは、第1処理部B1で綴じ処理が施される。
上記第1経路切換え部33は、シート搬送方向を変更するフラッパガイドで構成され、図示しない駆動部(電磁ソレノイド、電磁クラッチ等)に連結されている。この切換え部33で搬入口26からのシートを第3排出パス30に案内するか、第1、第2排出パス31、32に案内するのかを選定する。
上記第2経路切換部34は、搬入口26から送られたシートを第2処理部B2に案内するか、その下流側の第1処理部B1に案内するか選定する。第2経路切換部34にも図示しない駆動部が連結されている。またシート搬入経路28には、搬入されたシートにパンチ穴を穿孔するパンチユニット50が配置されている。
[第1処理部]
第1処理部B1は、シート搬入経路28の下流側に配置され排出口35から送られたシートを部揃え集積する処理トレイ37と、集積されたシート束を綴じ処理する綴じ処理機構と、で構成される。図2に示すように、シート搬入経路28の排出口35には段差を形成してその下方に処理トレイ37が配置され、排出口35と処理トレイ37との間には排出口から搬送方向を反転させてシートをトレイ上に案内する第1排出パス(第1スイッチバックパス)31が形成されている。
上記排出口35と処理トレイ37との間には、シートを排出口35から処理トレイ37上に搬入するシート搬入機構が、処理トレイ37には、綴じ処理が行われる所定の位置(処理位置)にシートを位置決めするシート位置決め機構と、綴じ処理したシート束を下流側の第1トレイ49に搬出するシート束搬出機構と、が配置されている。各構成については後述する。
なお、図2に示す処理トレイ37は、下流側の第1トレイ49との間で排出口35から送られたシートをブリッジ支持している。つまり排出口35から送られたシートは、その先端部を下流側の第1トレイ49の最上シートの上に、後端部を処理トレイ37上に、ブリッジして支持するように構成されている。
[第2処理部]
上述のシート搬入経路28には、第1排出パス(第1スイッチバックパス)31(図3参照)の上流側に第2排出パス(第2スイッチバックパス)32が分岐して連結され、この第2排出パス32からシートを第2処理部B2に案内する。第2処理部B2はシート搬入経路28から送られたシートを部揃え集積して、中央部を綴じ処理して内折り処理する(以下「マガジン仕上げ」と云う)。そしてこの第2処理部B2の下流側には第2トレイ61が配置され、製本処理されたシート束を収納する。
上記第2処理部B2は、シートを束状に集積するガイド部材66と、このガイド部材66上の所定位置にシートを位置決めする規制ストッパ67(図示のものは先端規制ストッパ)と、この規制ストッパ67で位置決めされたシートの中央部を綴じ処理するステープルユニット63(中綴じステープルユニット)と、綴じ処理後にシート束を中央部で折り合わせる折り処理機構(折りロール対64と折りブレード65)と、で構成されている。
上記中綴じステープルユニット63は、特開2008-184324号公報、特開2009-051644号公報などに開示されているように、ヘッドユニットとアンビルユニットでシート束を挟んだ状態でシート中央部(線)に沿って位置移動させて綴じ処理する機構を採用する。
また、折り処理機構は、図2に示すように互いに圧接した折りロール対64にシート束の折り目を折りブレード65で挿入して折りロール対64の転動で折り合わせる構成を採用する。かかる機構も特開2008-184324号公報、特開2009-051644号公報などに開示されている。
図示の第1処理部B1及び、シート搬入経路28は略水平方向に配置され、第2処理部B2にシートを案内する第2排出パス32は略鉛直方向に配置され、シートを部揃え集積するガイド部材66は略鉛直方向に配置されている。このように装置ハウジング27を横断する方向にシート搬入経路28を配置し、処理経路(部)32,B2を鉛直方向に配置することによって装置のスリム化が可能となる。
上記第2処理部B2の下流側には第2トレイ61が配置され、マガジン状に折り合わされたシート束を収納する。図示の第2トレイ61は第1トレイ49の下方に配置されている。これは第1トレイ49の使用頻度が第2トレイ61の使用頻度より高い装置仕様である関係でトレイ上のシートを取り出し易い高さ位置を第1トレイ49に設定している。
「第3処理部」
前記シート搬入経路28には、上記第1排出パス31、第2排出パス32の上流側に第3排出パス30が形成され、搬入口26からシートを第3トレイ71に案内する。そして、搬入口26から第3トレイ71にシートを案内する経路中(シート搬入経路28又は第3排出パス30)に、搬送するシートを直交方向に所定量オフセットさせるローラシフト機構(不図示)が配置されている。
そして搬入口26からシートを部毎に区分けするように第3トレイ71に搬出するシートの直交方向姿勢を位置ズレ(オフセット)させて第3トレイ71上に収納する。このジョグ仕分け機構は種々の機構が知られているのでその説明を省略する。
[手差しスリット部]
装置ハウジング27には、シート搬入経路28から処理トレイ37にシートを案内して後処理したのちにスタックトレイ49に収納するシート処理機構部と、図4に示すように、外装カバー73に外部で作成したシート束を挿入セットして綴じ処理する手差しスリット部77が設けられている。この手差しスリット部77は、オペレータが例えば画像読取した原稿シートを束揃えして綴じ処理する際に、シート後処理装置Bの外装に綴じ処理機構が設けられていると便利である。このためオペレータが束揃えしたシート束をケーシングの一部にセットし、その内部に内蔵されたステープルユニット、その他の綴じ装置で綴じ処理する機構を装備する。
上記目的で配置される手差しスリット部77は、スリット状開口77aとセット面77bと、規制面77cとで構成され、この手差しスリット部77にセットされたシート束を綴じ処理する綴じユニット(後処理手段)が装置内部に配置される。このように、シート後処理装置Bは、手差しスリット部77にセットされたシート束に第1処理部B1で綴じ処理を施すことが可能に構成されている。
図4に示すようにフロントカバー73fには、スリット状開口77aが配置され、外部からシート束Sを挿入するようになっている。図示の装置は図2に従って説明した処理トレイ37と、同一平面上で互いに隣接する位置でシート束を支持する位置に配置されている。つまり図5に示すように処理トレイのシート載置面37aと側枠フレーム70fを介して隣接する位置にセット面77bとが略同一平面内に配置されている。
これは、後述する処理トレイ37の端縁に沿って位置移動可能な綴じユニット47(ステープルユニット)を、処理トレイ37に隣接する位置に配置したセット面77bに位置移動させてマニュアルセットしたシート束を綴じ処理するためである。このためセット面77bは前述の処理トレイ37のシート載置面37aと同一平面を形成する関係に配置されている。
スリット状開口77aから手差し挿入されたシート束Sは、セット面77bに沿ってスリット部77に挿入され、処理位置の規制面77cに端面の位置が突き当て規制される。これによって外部から挿入されたシート束Sは、その下面をセット面77bに支持され、その端面の位置を規制面77cに突き当て規制されることによって処理位置に位置決めされる。このセット面77bと規制面77cとの内側にはステープルユニット(綴じユニット)47が内蔵され、ステープルユニット47は、図示の装置は前述した処理トレイ37上のシート束に綴じ処理する位置(綴じ位置)と、セット面77b上のシート束に綴じ処理する綴じ位置との間で位置移動可能にガイドレールに支持され、駆動モータM3(図8参照)を備えた駆動機構で位置移動する。
「第1処理部の構成」
上述の第1処理部B1のシート搬入機構、シート位置決め機構、綴じ処理機構、シート束搬出機構の各構成について説明する。
「シート搬入機構」
図3に示すように排出口35と処理トレイ37との間には、排出口35からシートを排出方向と排出反対方向にスイッチバック搬送する反転搬送機構と、シートを処理トレイ37側に案内するガイド機構(シートガイド部材)44と、シートをシート端規制部38に案内する掻き込み回転体46が配置されている。
反転搬送機構は、処理トレイ37上に搬入するシートと係合する作動位置と離間した待機位置との間で上下動する昇降ローラ41と、シートを排出反対方向に移送するパドル回転体42と、で構成され、この昇降ローラ41及びパドル回転体42は揺動ブラケット43に取り付けられている。
装置フレーム27bに回転軸36x(図示のものは排出ローラ軸)を中心に揺動可能に揺動ブラケット43が配置され、この揺動ブラケット43に昇降ローラ41及びパドル回転体42の回転軸が軸受支持されている。そして揺動ブラケット43には図示しない昇降モータが連結され、マウントされている昇降ローラ41とパドル回転体42とをシートと係合する作動位置とシートから離間した待機位置との間で上下動する。
また昇降ローラ41をパドル回転体42には図示しない駆動モータが連結され、昇降ローラ41は正逆転方向に、パドル回転体42は逆転方向(排出反対方向)に回転するように駆動が伝達されている。また処理トレイ37には、上記昇降ローラ41と互いに圧接する従動ローラ48が配置され、単シート若しくは束状シートをニップして下流側に搬出する。
上記昇降ローラ41と後述する掻き込み回転体46との間には、処理トレイ37上に搬入されたシートの後端をシート端規制部38に向けて案内するシートガイド部材44が配置され、図示のものは図3の点線状態から実線状態に上下動するシートガイド部材44で構成され、このシートガイド部材44は排出口35からシートが搬出されるときには点線位置に退避し、シート後端が排出口35を通過した後にシート後端を処理トレイ37上に案内する。このためシートガイド部材44には図示しない駆動機構が連結され、排出口35から処理トレイ37上にシート後端を案内するタイミングに応じて上下動する。
「シート位置決め機構」
上記処理トレイ37には、処理位置にシートを位置決めするシート位置決め機構が配置され、図示のシート位置決め機構は、シート後端の位置を突き当て規制するシート端規制部38と、シート側縁を基準(センタ基準、片側サイド基準)位置に位置決めする側縁整合部39(図7参照)と、で構成されている。
シート端規制部38は図3に示すようにシート後端の位置を突き当て規制するストッパ部材で構成されている。また側縁整合部39は図7に従って後述するが、図示の装置はシート搬入経路28からシートがセンター基準で排出され、綴じモードに応じて同一のセンター基準で位置決めするか、片側サイド基準で位置決めする。
「側縁整合部」
側縁整合板39F、39Rは図7に示すように処理トレイ37のシート載置面37aから上方に突出し、シートの側縁と係合する規制面39xを有し、左右一対互いに対向するように配置する。そしてこの一対の側縁整合板39F,39Rを所定ストロークで往復動可能に処理トレイ37に配置する。このストロークは、最大サイズシートと最小サイズシートのサイズ差および整合した後のシート束を左右いずれかの方向に位置移動(オフセット搬送)するオフセット量によって設定する。
つまり、左右の側縁整合板39F,39Rの移動ストロークは、異なるサイズシートを整合するための移動量と、整合後のシート束のオフセット量で設定されている。なお、側縁整合板39F,39Rのオフセット移動は、コーナ綴じのときにはセンター基準で搬出されたシートを右コーナ綴じのときには右側に、左コーナ綴じのときには左側に所定量移動する。このオフセット移動は、処理トレイ37にシートが搬入された都度(搬入シート毎に)一枚ずつ実行する時と、シートを束状に整合した後に綴じ処理するために束毎移動するいずれかの方法を採用する。
このため側縁整合部39は、図7に示すように、右側の側縁整合板39F(装置フロント側)と左側の側縁整合板39R(装置リア側)とで構成され、両側縁整合部材には、シート側端と係合する規制面39xが互いに接近方向又は離間方向に移動するように処理トレイ37に支持されている。処理トレイ37には表裏を貫通するスリット溝(不図示)が設けられ、このスリットからトレイ上面にシート側縁と係合する規制面39xを有する側縁整合部39が摺動可能に嵌合されている。
各側縁整合板39F,39Rはトレイ背面側で複数のガイドコロ80(レール部材であっても良い)で摺動可能に支持され、ラック81が一体形成されている。左右のラック81にはピニオン82を介して整合モータM1,M2が連結されている。この左右の整合モータM1,M2はステッピングモータで構成され、図示しないポジションセンサで左右の側縁整合板39F,39Rを位置検出し、その検出値を基準に各整合部材を左右いずれの方向にも、指定された移動量で位置移動できるように構成されている。
なお、図示のラック-ピニオン機構によることなく、各側縁整合板39F,39Rをタイミングベルトに固定し、このベルトを左右往復動させるモータにプーリで連結する構成を採用することも可能である。
このような構成で後述する制御部95は、画像形成装置Aなどから提供されるシートサイズ情報に基づいて左右の側縁整合板39F,39Rを所定の待機位置(シートの幅サイズ+α位置)に待機させる。そして「マルチ綴じ」のときには、処理トレイ37上にシートを搬入し、シート端がシート端規制部38に突き当たったタイミングで整合動作を開始する。この整合動作は左右の整合モータM1,M2を同一量ずつ反対方向(接近方向)に回転する。
すると処理トレイ37に搬入されたシートはシートセンタを基準に位置決めされ束状に積み重ねられる。このシートの搬入動作と整合動作の繰り返しでシートは処理トレイ37上に束状に整合されて、部揃え集積される。このとき異なるサイズのシートは、センター基準で位置決めされる。また「コーナ綴じ」のときには、処理トレイ37上にシートを搬入し、シート端がシート端規制部38に突き当たったタイミングで整合動作を開始する。この整合動作は綴じ位置側の側縁整合板と、綴じ位置の反対側の側縁整合板と、の移動量を異ならせる。そしてあらかじめ設定された綴じ位置に、シート束の隣接する2辺により形成された角部としてのシートコーナが位置するように移動量を設定する。
「綴じ処理機構」
処理トレイ37には、シート載置面37a上に集積したシート束を綴じ処理する綴じ処理機構47、51が配置されている。処理トレイ37上のシート束は、そのシート載置面37aに位置決め機構(シート端規制部38と側縁整合部39)で、処理位置に位置決めされる。綴じ処理機構47,51は、シート束をステープル針で針綴じする第1綴じユニット47(第1綴じ手段;「ステープルユニット」以下同様)と、針なし綴じする第2綴じユニット51(圧着綴じ手段、第2綴じ手段;「エコ綴じユニット」以下同様)と、が選択的に綴じ位置に配置されるように構成されている。
図2に示すように処理トレイ37には排出口35から搬入されたシート後端部を綴じ処理する綴じユニット47,51が配置され、この綴じユニットは図8に示すように処理トレイ37のシート載置面37aの後端部に沿って位置移動可能なステープルユニット(第1綴じユニット)47とエコ綴じユニット(第2綴じユニット)51とで構成されている。
図6には、処理トレイ37上に配置されたステープルユニット(第1綴じユニット)47、エコ綴じユニット(第2綴じユニット)51を示す。図示の装置は図面上左側に位置するシートコーナに綴じ位置Cp1が設定してある。この綴じ位置Cp1にステープルユニット47とエコ綴じユニット51とが相反的に位置移動する。
このためステープルユニット47は装置フレーム27bに形成された第1走行レール53と第2走行レール54とに沿って所定長さの第1ストロークSL1で移動し、同様にエコ綴じユニット51は装置フレーム57に配置された第1ガイドロッド56aと第2ガイドロッド56b(図20参照)に沿って所定長さの第2ストロークSL2で移動するように配置されている。
図7は、処理トレイ37に搬入されたシートと、第1、第2綴じユニット47,51の移動ストロークを示す。処理トレイ37には異なるサイズのシートが最大サイズシートから最小サイズシートまでがセンター基準で搬入される。このシートを左右一対の側縁整合板39F,39Rがシートの綴じ側縁(図示のものは左側縁)を基準に(異なるサイズのシートが一致するように)整合する。このため左右の側縁整合板39F,39Rはそれぞれ異なる整合モータM1,M2に連結され、後述する制御部95はシートサイズに応じて左右の側縁整合板39F,39Rの移動量を設定する。
なお後述する制御部95は、シートコーナを綴じ処理する以外の綴じ処理、例えば後述するマルチ綴じモードのときにはセンター基準でシートを整合する。この場合には左右の側縁整合板39F,39Rは待機位置から同一量ずつシートセンタ寄りに位置移動することによってシートを処理位置に位置決めする。
図7に従って説明すると、ステープルユニット47は、待機位置Wp1(第1待機位置)と綴じ位置Cp1の間の第1ストロークSL1で、エコ綴じユニット51は待機位置Wp2(第2待機位置)と綴じ位置Cp1との間の第2ストロークSL2で移動する。つまりステープルユニット47は走行レール53,54(ガイド溝、ガイドロッドなど)に沿って待機位置Wp1と綴じ位置Cp1との間で往復動し、エコ綴じユニット51はガイドロッド56a、56b(ガイド溝であっても良い)に沿って待機位置Wp2と綴じ位置Cp1との間で往復動する。
そして綴じ位置Cp1はシートコーナに設定(以下「設定綴じ位置」と云う)され、この位置に対し第1待機位置Wp1と第2待機位置Wp2は次の関係が成立するようにしてある。
(1)設定綴じ位置Cp1を挟んで第1待機位置Wp1と第2待機位置Wp2とが反対側に位置するように設定する。
(2)第1待機位置Wp1は処理トレイ37上で綴じ処理する最大サイズシートの外側か、若しくは処理トレイ37上で設定綴じ位置Cp1から最も離れた綴じ位置(マルチ綴位置Maまたはマニュアル綴じ位置Mp;最大遠隔綴じ位置)の何れかに設定する。
(3)第2待機位置Wp2は、設定綴じ位置Cp1に整合するシート側縁の外側(シート載置面37aのシート載置エリア外)に設定する。
(4)第1待機位置Wp1と設定綴じ位置Cp1との間の第1ストロークSL1は、第2待機位置Wp2と設定綴じ位置Cp1との間の第2ストロークSL2より大きく(長く)が設定する。
このように設定綴じ位置Cp1に対して第1待機位置Wp1と第2待機位置Wp2を反対側に設定することにより一方の綴じユニットが接近する方向に移動するときには他方の綴じユニットは離れる方向に移動する(相反的退避接近動作)。またSL1>SL2に設定することによってステープルユニット47の綴じ位置(マルチ綴じ位置Ma)を比較的自由に設定することが可能である。これに対しエコ綴じユニット51は予め設定した綴じ位置でのみ綴じ処理する。これによって第1、第2綴じユニット47,51の総移動ストローク長を小さく設定することができ、装置を小型化することができる。
そして後述する制御部95は、ステープルユニット47が設定綴じ位置Cp1に位置するときにはエコ綴じユニットは待機位置Wp2に、エコ綴じユニット51が設定綴位置Cp1に位置するときにはステープルユニット47は待機位置Wp1に位置するように両綴じユニットを相反的に移動する。
第1、第2綴じユニット47,51の相反的位置移動は、(1)それぞれ独立した駆動モータで移動ストロークに応じて回転量を異ならせるか、(2)同一の駆動源でステープルユニット47とエコ綴じユニット51との移動量を異ならせるかいずれかの方法を採用する。
図8には、ステープルユニット47とエコ綴じユニット51とを同一の駆動源で移動量を異ならせる形態を示す。装置フレーム27bにはステープルユニット47の移動方向(図7左右方向)に沿って左右一対のプーリ58a、58bが配置され、両プーリ間にタイミングベルト59(歯付ベルト)が架け渡してあり、一方のプーリ58aに駆動モータM3(ステッピングモータ)が連結してある。
そして、他方のプーリ58bには差動機構(伝動手段)74を介して伝動ピニオン75が連結され、このピニオンにエコ綴じユニット51のフレームに固定されたラック76が噛合している。そして差動機構74は、第1、第2ストロークSL1,SL2のストローク差に適合する伝動比の歯車機構か、滑りクラッチ機構か、この両機構の組み合わせで構成されている。
「ステープルの移動機構」
図3に示すように、装置フレーム(シャーシフレーム)27bに、ステープルユニット47が所定ストロークで移動可能にマウントされている。装置フレーム27bには、第1走行レール53と第2走行レール54とが配置されている。第1走行レール53には走行レール面53xが、第2走行レール54には走行カム面54xが形成され、この走行レール面53xと走行カム面54xが互いに協働してステープルユニット47(以下この項では「移動ユニット」という)を所定ストロークで往復動可能に支持し、同時にその角度姿勢を制御している。
上記第1走行レール53と第2走行レール54は、移動ユニット47の移動範囲で往復動するようにレール面53xと走行カム面54xとが形成されている(図6参照)。移動ユニット47(ステープルユニット)には、駆動モータ(走行モータ)M3に連結されたタイミングベルト59が固定されている。このタイミングベルト59は装置フレーム27bに軸支した一対のプーリ58a、58bに巻回され、プーリの一方に駆動モータM3が連結されている。従って、駆動モータM3の正逆転でステープルユニット47は第1ストロークSL1で往復動することとなる。
上記移動ユニット47は、上記第1、第2走行レール53,54に次のように係合している。図3に示すように、移動ユニット47には、走行レール面53xと係合する第1転動コロ83(レール嵌合部材)と、走行カム面54xと係合する第2転動コロ84(カムフォロア部材)が設けられている。これと共に移動ユニット47には装置フレーム27bのサポート(支持)面と係合するボール形状の滑動コロ47x(図示のものは2箇所)が形成されている。また、移動ユニット47には装置フレーム27bの底面と係合するガイドコロ86が形成してあり装置フレーム27bから移動ユニット47が浮上するのを防止している。
以上の構成から移動ユニット47は装置フレーム27bに滑動コロ47xとガイドコロ86で移動可能に支持されている。これと共に第1転動コロ83は走行レール面53xに、第2転動コロ84は走行カム面54xに沿って回転しながらレール面53xとカム面54xに倣って走行移動する。
「スタックトレイ昇降機構」
シート後処理装置Bは図9に示すように装置フレーム70に上記第1トレイ49が備えられている。この第1トレイ49はシートの積載量に応じて上下昇降するように構成されている。このため第1トレイ49の基端部には図9に示すように上下2箇所にガイドコロ85が設けてあり、このガイドコロ85が装置フレーム70に設けた昇降ガイド89に嵌合支持されている。そしてこの第1トレイ49の基端部は昇降ベルト87に連結され、この昇降ベルト87は上下一対のプーリ88a、88bに支持されている。このプーリの一方(駆動側プーリ)88aには駆動モータ(昇降モータ)M7が連結されている。従って駆動モータM7を回転制御することによって第1トレイ49はシートの積載量に応じて上下昇降することとなる。
「シート束搬出機構」
上述の処理トレイ37には、綴じ処理したシート束を下流側の第1トレイ49に向けて搬出するシート束搬出機構が配置されている。シート束を下流側に搬送する機構としては、互いに圧接するローラ対で搬送する機構(搬出ローラ機構)と、トレイ面(シート載置面37a)に沿って上流側から下流側に移動する押出部材でシート後端を押し出すコンベア機構が知られている。図示の装置はその両機構を採用している。
図19にシート束搬出機構を示し、処理トレイ37に沿って上流側に位置する処理位置から下流側のスタックトレイ(第1トレイ)49に移送するシート端規制部(押出突起)38と、シート端規制部38を移動させるコンベアベルト38vと、その駆動モータM6と、でコンベア機構が構成されている。処理トレイ37にはその搬出口(シート載置面37aと第1トレイ49の境界)に従動ローラ48が配置され、この従動ローラに圧接する昇降ローラ41が前述した構成で対向配置され、この従動ローラ48と昇降ローラ41とで搬出ローラ機構を構成している。
従って、処理トレイ37には、シート束を上流側から下流側に押し出すように移送するコンベア機構38、38vと、シート束をニップして搬出する搬出ローラ機構48,41と、が配置されていることとなる。図19(a)は、シート束が処理トレイ上の処理位置に位置する状態を示し、このときコンベア機構38、38vと搬出ローラ機構48,41とは作動状態に置かれている。同図(b)は、シート束を処理位置から下流側に移送する途中の状態を示し、シート束は、シート端規制部38の位置移動と、搬出ローラ機構48,41の回転と、で下流側に送られる。同図(c)は、シート束を下流側の第1トレイ49に搬出する直前の状態を示し、処理トレイ37上でシート束は、搬出ローラ機構48,41の回転で下流側に徐々に(低速で)送られる。このときシート端規制部38は図示位置に待機し、初期位置に復帰(後退移動)する。
「綴じ部平坦化装置の第1の実施形態」
図11に示す、画像形成システム100が有する綴じ部平坦化装置(深絞り綴じ部平坦化機構、綴じ部平坦化機構)の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態に係る綴じ部平坦化装置C1は、上述したエコ綴じユニット51により深絞り綴じ処理(圧着綴じ処理)により深絞り綴じ跡(綴じ跡)201が形成されたシート束Sの綴じ部Sbを挿入可能な挿入部104と、綴じ部Sbが挿入部104に挿入されたシート束Sの隣接する2辺に当接して当該2辺の位置を規制、即ちシートコーナの位置を規制することにより、当該シートコーナに形成された綴じ部Sbの位置を規制する規制手段としての規制部105と、挿入部104に挿入された綴じ部Sbの一方の面としての重力方向下面を支持する支持手段としての支持部102と、支持部102に支持された綴じ部Sb(シート束S)の他方の面としての重力方向上面に当接して押圧しながら、回転軸106周りで前記隣接する2辺を貫通する方向、即ち、当該2辺の何れとも交差する方向である貫通方向に回転可能な押圧ローラ101と、前記押圧ローラを綴じ部Sbの上面に沿って支持部102に対して相対的に移動させる移動機構103と、を有している。
このように、移動機構103は、押圧ローラ101を綴じ部Sbの上面に沿って挿入部104に挿入された綴じ部Sbに対して相対的に移動させる。具体的には、移動機構103は、押圧ローラ101を軸支するローラベース101aに取付けられて、貫通方向に延びるラック103aと、押圧ローラ101を貫通方向に案内する不図示のガイドレールと、を有しており、ラック103aと噛合するピニオン103bを有する駆動手段としてのモータ103cにより駆動することにより、押圧ローラ101を支持部102に対して移動させる。当該モータ及び移動機構103により、第1移動手段としての第1移動装置130が構成される。
平坦化処理(綴じ部平坦化処理)を行う場合は図10で示すように深絞り綴じ跡201を押圧ローラ101で押圧することにより平坦化を行う。具体的には、挿入部104にシート束Sを挿入した後、規制部105、及び支持部102に当接させてシート束の綴じ部Sbの位置を規制し、綴じ部Sbが位置決めされる。その後、前記貫通方向において深絞り綴じ跡201を経由して前記隣接する2辺の一方から外れた第1位置と前記貫通方向において前記隣接する2辺の他方から外れた第2位置との間で、前記押圧ローラ101及び前記支持部102を移動機構103により相対的に移動させることにより、シート束の位置を規制しつつ自動で押圧ローラ101による平坦化処理が可能となる。
このように、綴じ部平坦化装置C1は、平坦化処理を行う際、第1移動装置130により、シート束Sの下面に対する垂直方向視において、挿入部104に挿入された綴じ部Sb(シート束S)と押圧ローラ101とが重ならない第1位置と、綴じ部Sbに対して第1位置の反対側で、綴じ部Sb(シート束S)と押圧ローラ101とが重ならない第2位置と、の間で、押圧ローラ101が綴じ部Sbを経由するように押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させる。このように構成されて、綴じ部平坦化装置C1は、第1移動装置130が押圧ローラ101を綴じ部Sbに対して相対的に移動させることにより、綴じ部Sbを押圧ローラ101と支持部102との間で押圧して平坦化する平坦化処理を実行する。こうすることにより使用条件や作業者の作業ばらつきによらずシート束のシワや破れ等のダメージを低減し、安定して綴じ部の平坦化が可能になる。また、規制部105により綴じ部Sbの位置が規制された状態で綴じ部Sbに対して押圧ローラ101が移動することにより綴じ部が平坦化されるため、シート束が位置決めされない場合と比較して押圧ローラの幅を小さくすることができ、省スペースが可能になる。
なお、綴じ部平坦化装置C1は、規制部が、シート束の隣接する2辺に当接して綴じ部の位置を規制し、押圧ローラが、第1移動装置により2辺を貫通する方向へ移動可能で、支持部が、挿入部に挿入された綴じ部の下面を支持するように構成されているが、これに限定されない。例えば、綴じ部平坦化装置は、規制部が、シート束の1辺に当接して綴じ部の位置を規制するように構成されていてもよいし、シート束の3辺に当接して綴じ部の位置を規制するように構成されていてもよい。
また、綴じ部平坦化装置は、エコ綴じユニット51によって圧着綴じされる綴じ跡の方向に沿って押圧ローラ移動する構成であれば良い。例えば、綴じ跡の方向がシート束の一辺に沿う方向の場合、押圧ローラが、第1移動装置によりシート束の1辺に沿う方向へ移動可能に構成する。
また、綴じ部平坦化装置は、支持部が挿入部に挿入された綴じ部の上面を支持し、綴じ部の下面に押圧ローラが当接するように構成されていてもよい。また、シート束の綴じ部の挿入部への挿入方向は、水平方向でも良いし、鉛直方向でも良いし、鉛直方向に対して傾斜した方向であっても良い。この場合、支持部と押圧ローラとは、挿入部に挿入された綴じ部を挟んだ位置関係であれば良い。
「綴じ部平坦化装置の第2の実施形態」
図12に示す綴じ部平坦化装置の第2の実施形態について説明する。第1実施形態と同一の構成については同一符号を付してその説明を省略する。第2実施形態に係る綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化機構)C2は、挿入部104に挿入された綴じ部Sbが位置決めされた状態で、回転軸106とエコ綴じユニット51により形成された深絞り綴じ跡201の長手方向202とが交差するように、具体的には略直交するように配置されている。規制部105は、深絞り綴じ跡201が形成されたシートコーナの一方の辺に沿って形成された第1規制部105aと、他方の辺に沿って形成された第2規制部105bと、を有しており、第1規制部105aと第2規制部105bとがそれぞれの辺に沿って当接することにより、綴じ部Sbの位置を規制する。
第2の実施形態によれば、回転軸106と深絞り綴じ跡の長手方向202とが交差するように配置されるので、押圧ローラ101の回転軸106方向の幅を小さく抑えることが可能となり、省スペースが可能となる。特に回転軸106と深絞り綴じ跡の長手方向202とが直交する場合は最小限のローラ幅に設定可能である。
なお、綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化機構)は、押圧ローラの回転軸と深絞り綴じ跡の長手方向と、が交差して配置されているものに限定されず、押圧ローラの回転軸が深絞り綴じ跡の長手方向に沿うように配置されていてもよい。
「綴じ部平坦化装置の第3の実施形態」
図13に示す綴じ部平坦化装置の第3の実施形態について説明する。第1、第2実施形態と同一の構成については同一符号を付してその説明を省略する。第3の実施形態に係る綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化機構)C3は更に、挿入部104にシート束Sが挿入されるのを妨げない相対位置である挿入位置と、支持部102との間でシート束Sの深絞り綴じ跡201を押圧する相対位置である押圧位置と、の間で押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させる第2移動手段としての第2移動装置107、及び、第1移動装置130と第2移動装置107とを制御する制御部95を備えている。
第2移動装置107は、押圧ローラ101と支持部102とが、挿入部104に綴じ部Sbを挿入可能なシート束の厚さよりも離間する相対位置である離間位置(挿入位置)と、押圧ローラ101と支持部102とが当接する相対位置である当接位置と、の間で押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させる。具体的には、第2移動装置107は、支持部102に対して、離間位置と当接位置との間で押圧ローラ101を移動させる。なお、第1移動装置130及び第2移動装置107を制御する制御部は、本体制御部90であってもよい。
第3の実施形態によれば、押圧ローラ101をシート束Sが挿入されるのを妨げない挿入位置で待機させ、シート束が挿入された後は支持部102との間でシート束Sの深絞り綴じ跡201を押圧する押圧位置に第2移動装置107により移動させ、かつ第1移動装置130により押圧ローラ101と支持部102とを第1位置から深絞り綴じ跡201を経由して第2位置へ相対的に移動させることにより平坦化処理を行う。このように、綴じ部平坦化装置C3は、平坦化処理を行う際、制御部95が、押圧ローラ101及び支持部102が離間位置に位置している状態で挿入部104へ綴じ部Sbが挿入された後、第1位置と第2位置との間で、押圧ローラ101が綴じ部Sbを経由するように押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させる間は、少なくとも押圧ローラ及び支持部102を当接位置に相対的に移動させておくように、第1移動装置130及び第2移動装置107を制御する。綴じ部平坦化装置C3は、第2移動装置107により、シート束Sの綴じ部Sbを圧着しない時、押圧ローラ101と支持部102とを離間させておくので、押圧ローラ101が支持部102に長時間接触していることにより押圧ローラ101が変形してしまうことを防ぐことができる。
なお、綴じ部平坦化装置は、平坦化処理を行う際、制御部が、押圧ローラ101及び支持部102が離間位置に位置している状態で挿入部104へ綴じ部Sbが挿入された状態で、第2移動装置107により、離間位置から当接位置へ向けて押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させて、押圧位置へ押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させた後、第1移動装置130により、押圧ローラ101が綴じ部Sbを経由するように押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させるように構成されていてもよい。このように構成された場合、綴じ部平坦化装置C3は、第2移動装置107により、シート束Sの綴じ部Sbを挿入部104に挿入する時は挿入を妨げない位置に退避する事が可能になるので、貫通方向において、押圧ローラ101は、シート束Sと重ならない位置まで移動する必要がなくなり、第1移動装置130による平坦化処理の移動距離を最低限に抑えることが可能となり、省スペースが可能となる。
「綴じ部平坦化装置の第4の実施形態」
図14に示す綴じ部平坦化装置の第4の実施形態について説明する。第1、第2、第3の実施形態と同一の構成については同一符号を付してその説明を省略する。第4の実施形態に係る綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化機構)C4は、挿入部104に綴じ部Sbが挿入された状態で、制御部(綴じ処理制御部)95が、更に、第1移動装置130により、押圧ローラ101及び支持部102を第1位置から深絞り跡201を経由して第2位置へと相対的に移動させた後、第2位置から深絞り綴じ跡201を経由して第1位置へと再び押圧ローラ101と支持部102を相対的に移動させるように制御する。
第4の実施形態によれば、同一のシート束に対して複数回の平坦化処理を行うことができるので、より確実な綴じ部の平坦化が可能となる。
「綴じ部平坦化装置の第5の実施形態」
図15に示す綴じ部平坦化装置の第5の実施形態について説明する。第1、第2、第3、第4の実施形態と同一の構成については同一符号を付してその説明を省略する。第5の実施形態に係る綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化装置)C5は、更に挿入部104(支持部102近辺)への綴じ部Sbの挿入の有無を検知可能な検知手段としての検知センサ108を備えている。綴じ部平坦化装置C5は、制御部95が、第1移動装置130により、第1位置から第2位置へと押圧ローラ101及び支持部102を相対的に移動させた後、検知センサ108により、挿入部104に綴じ部Sbが挿入されていない状態から挿入されている状態への変化を検知したことに基づいて、第2位置から第1位置へと押圧ローラ101及び支持部を相対的に移動させる。
第5の実施形態によれば、制御部95は、平坦化処理を行う際、押圧ローラ101が第1位置に位置している場合に、シート束Sの綴じ部Sbが挿入部104に挿入され検知センサ108がシート束が無い状態からシート束が有る状態への変化を検知した時は、第1移動装置130により、押圧ローラ101を第1位置から深絞り綴じ跡201を経由して第2位置へと、押圧ローラ101と支持部102とを相対的に移動させ、平坦化処理が完了したら第2位置で待機させる。その後、制御部95は、再びシート束Sが挿入され、検知センサ108がシート束が無い状態からシート束が有る状態への変化を検知した時は、第1移動装置130により、押圧ローラ101を第2位置から深絞り綴じ跡201を経由して第1位置へと、押圧ローラ101と支持部102とを相対的に移動させるように制御する。つまり平坦化処理が完了した位置を、次の平坦化処理を始める待機位置とすることにより処理時間の短縮が可能となる。
「綴じ部平坦化装置の第6の実施形態」
図16に示す綴じ部平坦化装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態に係るシート後処理装置B6は、シートに所定の後処理を施す後処理手段としての第1処理部B1と、後処理されたシートを積載する積載手段としての第1トレイ49と、綴じ部(深絞り綴じ部)を平坦化する綴じ部平坦化装置301と、を具備する。
第6の実施形態によれば、シート後処理装置B6自体に綴じ部平坦化装置301が具備されているので、エコ綴じユニット51によりシート束に形成された深絞り綴じ跡201の位置や大きさと、綴じ部平坦化装置301の押圧ローラ101の幅を含む各部の寸法と、を対応付けて寸法の最適化を行うことができて、省スペースが可能となり、ユーザーの利便性が良化する。
「綴じ部平坦化装置の第7の実施形態」
図17に示す綴じ部平坦化装置の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態に係る画像形成装置A7は、シートに画像を形成する画像形成手段としての画像形成部3と、画像形成部3により画像を形成されたシートを積載する積載手段としての排出トレイ310と、綴じ部(深絞り綴じ部)を平坦化する綴じ部平坦化装置301とを具備する。
第7の実施形態によれば、画像形成装置A7自体に綴じ部平坦化装置301が具備されているので、画像形成装置A7が有するフィーダユニットA3や給送経路6におけるシートの引掛かり易さ等を考慮して平坦化処理における押圧ローラ101の押圧力や貫通方向への往復回数等を設定することが可能となり、JAMの発生を低減すると共に、ユーザーの利便性が良化する。
「綴じ部平坦化装置の第8,第9の実施形態」
図18に示す綴じ部平坦化装置の第8、第9の実施形態について説明する。第8の実施形態に係るシート後処理装置B8、及び第9の実施形態に係る画像形成装置A9は、移動機構103を駆動させる駆動手段としてのモータM8と、モータM8から移動機構103への駆動力を断接する断接手段としての電磁クラッチ109と、を備える。シート後処理装置B8は、モータM8の駆動力により第1処理部B1を駆動可能であり、電磁クラッチ109により、移動機構103及び第1処理部B1の何れに駆動力を伝達するか、選択的に切替え可能に構成されている。また、画像形成装置A9は、モータM8の駆動力により搬送ローラ7を駆動可能であり、電磁クラッチ109により、移動機構103及び搬送ローラ7の何れに駆動力を伝達するか、選択的に切替え可能に構成されている。
第8、第9の実施形態によれば、移動機構103を駆動させるモータM8は、電磁クラッチ109により駆動を切り替え、第1処理部B1や画像形成装置の搬送ローラ7を駆動させる動力源として兼用されることにより、装置の省スペースが可能となる。なお、シート後処理装置や画像形成装置は、上記以外の駆動部と移動機構とを同一の駆動手段により駆動するように構成されていてもよく、例えば、シート後処理装置は、第2処理部、第3処理部、各搬送ローラ、各経路切換え部、各トレイの昇降機構、その他の駆動部の何れかと、移動機構と、を同一の駆動手段により駆動するように構成されていてもよいし、画像形成装置は、搬送ローラ7以外の搬送ローラ、レジストローラ対、排出トレイの昇降機構、その他の駆動部の何れかと、移動機構と、を同一の駆動手段により駆動するように構成されていてもよい。
なお、上述した何れの実施形態においても、綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化機構)の第1移動装置は、押圧ローラが綴じ部の面に沿うように押圧ローラ及び綴じ部(支持部)を相対的に移動可能であればよく、例えば、装置フレームに対して支持部が移動することにより、押圧ローラ及び綴じ部を相対的に移動可能に構成されていてもよい。
また、上述した何れの実施形態においても、綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化装置)の第2移動装置は、離間位置と当接位置との間で押圧ローラ及び支持部を相対的に移動可能であればよく、例えば、装置フレームに対して支持部が移動して、離間位置と当接位置との間で押圧ローラ及び支持部を相対的に移動可能に構成されていてもよい。
また、上述した何れの実施形態においても、綴じ部平坦化装置(綴じ部平坦化装置)の第1移動装置、第2移動装置、検知センサは、制御部95により制御されるように構成されていてもよいし、本体制御部90により制御されるように構成されていてもよい。
「ステープルユニットの構成」
上述の後処理手段及び第1ユニットとしてのステープルユニットについて、その構成を図20(a)に従って説明する。ステープルユニット47はシート後処理装置Bとは別にユニット構成されている。ボックス形状のユニットフレーム47aと、このユニットフレーム47aに揺動可能に軸支持されたドライブカム47dと、このドライブカム47dを回動する駆動モータM4と、がユニットフレーム47aにマウントされている。
そしてドライブカム47dには、ステープルヘッド47bとアンビル部材47cとが綴じ位置に対向配置され、ステープルヘッド47bはドライブカム47dに付勢スプリング(不図示)で上方の待機位置から下方のステープル位置(アンビル部材)に上下動する。そしてユニットフレーム47aには針カートリッジ52が着脱可能に装着されている。
針カートリッジ52には直線状のブランク針が収納され、針送り機構でステープルヘッド47bに針を供給する。ステープルヘッド47bには、内部に直線針をコ字状に折り曲げるフォーマ部材と、折り曲げられた針をシート束に圧入するドライバーとが内蔵されている。このような構成により駆動モータM4でドライブカム47dを回転し、付勢スプリングに蓄勢する。そして、回転角度が所定角度に達するとステープルヘッド47bは勢いよくアンビル部材47c側に下降する。この動作でステープル針はコ字状に折り曲げられた後にドライバーでシート束に刺入する。そしてその先端はアンビル部材47cで折り曲げられシート束がステープル綴じされる。
また、針カートリッジ52とステープルヘッド47bとの間には針送り機構が内蔵されこの針送り機構には針なしを検出するセンサ(エンプティセンサ)が配置されている。またはユニットフレーム47aには、針カートリッジ52が挿入されているか否かを検出するカートリッジセンサ(不図示)が配置されている。
図示の針カートリッジ52は、ボックス形状のカートリッジに帯状に連結したステープル針を積層状に積み重ねて収納する構造と、ロール状に収納する構造が採用されている。またユニットフレーム47aには、上述の各センサを制御する回路と駆動モータM4を制御する回路とが形成された基板が設けられ、針カートリッジ52が収納されていないとき、ステープル針がエンプティのときには、警告信号を発するようになっている。またこの基板は、ステープル針信号でステープル動作を実行するように駆動モータM4を制御し、ステープルヘッドが待機位置からアンビル位置に移動して、再び待機位置に復帰したときに「動作終了信号」を発信するように構成されている。
「エコ綴じユニットの構成」
上述の後処理手段及び第2綴じユニットとしてのエコ綴じユニット51についてその構成を図20(b)に従って説明する。シート束を金属針を用いないで綴じ処理(深絞り綴じ処理、圧着綴じ処理、エコ綴じ処理)する針なし綴じ手段としては、互いに噛み合う凹凸面を有する加圧部材でシート束を一方の面と他方の面から、即ち表裏から挟圧してシート同士を結束する手段(プレスバインド装置、圧着綴じ装置)と、シート束にスリット状切り込みを形成してシート同志を折り合わせて結束する手段(切込折り綴じ装置;特開2011-256008号公報参照)と、植物性の樹脂紐で綴じ合わせる手段(樹脂紐結束装置)などが知られている。これらの綴じ方法は金属針を使用することなく、シート束を利用して結束していることからエコ綴じ結束方法として知られている。以下その一例としてエコ綴じユニット(プレスバインド装置)51について説明する。
エコ綴じユニット51は、互いに圧接離間自在の加圧面51b、51cに形成された互いに噛み合う凹凸面によりシート束の所定の位置を表裏から挟圧することによって、シート同士を変形させて結束(圧着)する。図20(b)にはエコ綴じユニット51を示し、ベースフレーム部材51aに可動フレーム部材51dを揺動可能に軸支持し、支軸51xで両フレームは、加圧面51b、51cが圧接離間可能に揺動する。可動フレーム部材51dにはフォロアコロ60が配置され、このフォロアコロ60はベースフレーム部材51aに配置されているドライブカム68が係合している。
上記ドライブカム68にはベースフレーム部材51aに配置した駆動モータM5が減速機構を介して連結され、駆動モータM5の回転でドライブカム68が回転し、そのカム面(図示のものは偏心カム)で可動フレーム部材51dを揺動させるように構成されている。
そしてベースフレーム部材51aには下部加圧面51cが、可動フレーム部材51dには上部加圧面51bが、それぞれ対向する位置に配置されている。このベースフレーム部材51aと可動フレーム部材51dとの間には、図示しないが付勢スプリングが配置され、可動フレーム部材51dは、両加圧面が離間する方向に付勢されている。
上記上部加圧面51bと下部加圧面51cとは、図20(b)中に示す拡大図のように一方に突起条が、他方にはこれと噛合する凹陥溝が形成されている。この突起条と凹陥溝は所定長さの畝(リブ)形状に形成されている。従って上部加圧面51bと下部加圧面51cとで挟圧されたシート束は波板形状に変形して密着(圧着)することとなる。上記ベースフレーム部材51a(ユニットフレーム)には図示しないポジションセンサが配置され、上下加圧面51b、51cが加圧位置にあるか離間位置にあるかを検出するように構成されている。
このように構成されたプレスバインド装置(エコ綴じユニット;第2綴じユニット)51は、装置フレーム57に配置された第1、第2ガイドロッド56a、56b(溝であっても良い)に移動可能に配置され、前述したように処理トレイ37上に集積されたシートの設定綴じ位置Cp1と第2待機位置Wp2との間で往復動して、シート束のシート束の隣接する2辺により形成される角部の所定の位置、即ち設定綴じ位置Cp1に対応する位置を圧着する深絞り綴じ処理(圧着綴じ処理)を行うことにより、シート束に凹凸状の綴じ跡を形成して、シート束を綴じる。
[制御構成の説明]
図21に従って図1の画像形成システム100における制御構成について説明する。図21に示す画像形成システム100は、画像形成装置Aの制御手段としての制御部90(以下「本体制御部」という)とシート後処理装置Bの制御手段としての制御部95(以下「綴じ処理制御部」という)を備えている。本体制御部90は印字制御部91と給送制御部92と入力部(コントロールパネル)93を備えている。
そして入力部(コントロールパネル)93から「画像形成モード」と「後処理モード」の設定を行う。画像形成モードはカラー・モノクロ印刷、両面・片面印刷などのモード設定と、シートサイズ、シートの質、プリントアウト部数、拡大・縮小印刷、などの画像形成条件を設定する。また「後処理モード」は、例えば「プリントアウトモード」「ステープル綴じ処理モード」「エコ綴じ処理モード」「ジョグ仕分けモード」などに設定する。なお図示の装置には「マニュアル綴じモード」が設けられ、このモードは画像形成装置Aの本体制御部90とは別にオフラインでシート束の綴じ処理動作を実行する。
また、本体制御部90は綴じ処理制御部95に設定された後処理モード情報、シート枚数、部数情報及び画像形成するシートのサイズ情報、シートの厚さ情報などをデータ転送する。これと同時に本体制御部90は画像形成を終了する都度、ジョブ終了信号を綴じ処理制御部95に転送する。
上述の後処理モードについて説明すると、上記「プリントアウトモード」は、排出口35からのシートを、綴じ処理することなく処理トレイ37を介して第1トレイ49に収容する。この場合にはシートを処理トレイ37に重ね合わせて集積(積載)し、本体制御部90からのジョグ終了信号で集積後のシート束を第1トレイ49に搬出する。
上記「ステープル綴じ処理モード」は、排出口35からのシートを処理トレイ37上に集積して部揃えし、このシート束を綴じ処理した後に第1トレイ49に収容する。この場合には画像形成されるシートは原則として同一厚さで同一サイズのシートにオペレータによって指定される。このステープル綴じ処理モードは、「マルチ綴じ」「右コーナ綴じ」「左コーナ綴じ」のいずれかが選択され指定される。各綴じ位置については前述した通りである。
上記「ジョグ仕分けモード」は、画像形成装置Aで画像形成されたシートをオフセットさせて集積するグループと、オフセットさせることなく集積するグループとに区分けられ、第3トレイ71には交互にオフセットされたシート束とオフセットされないシート束が積み上げられる。
「マニュアル綴じモード」
外装カバー73には装置フロント側に、オペレータが綴じ処理するシート束をセットする手差しスリット部77が設けられている。この手差しスリット部77のセット面77bには、セットされたシート束を検出するセンサが配置され、このセンサからの信号で後述する綴じ処理制御部95は、ステープルユニット47をマニュアル綴じ位置に位置移動する。そしてオペレータが作動スイッチを押下すると、綴じ処理を実行するように構成されている。
従ってこのマニュアル綴じモードは綴じ処理制御部95と本体制御部90とはオフラインで制御される。ただし、マニュアル綴じモードとステープル綴じモードとを同時に実行するときには、いずれか一方が優先するようにモード設定されている。
[綴じ処理制御部]
綴じ処理制御部95は、本体制御部90で設定された後処理モードに応じてシート後処理装置Bを動作させる。図示の綴じ処理制御部95は制御CPU(制御部)で構成されている。制御CPU95には、ROM96とRAM97が連結され、ROM96に記憶された制御プログラムとRAM97に記憶された制御データで後述する排出動作を実行する。このため、制御CPU95にはシート後処理装置Bが備える前述したすべてのモータの駆動回路に連結され、各モータを起動、停止および正逆転制御する。
[排出動作モード]
画像形成装置Aの制御部(本体制御部)90では画像形成条件と同時に画像形成したシートの後処理(仕上げ処理)モードを設定する。図示の装置は「ステープル綴じモード」と「エコ綴じモード」と「ジョグ仕分けモード」と「製本仕上げモード」と「プリントアウトモード」と「割込みモード」と「マニュアル綴じモード」に設定される。以下各モードの動作について説明する。
図22は、第1処理部B1の処理トレイ37に集積されたシート束にステープル綴じ若しくはエコ綴じして下流側の第1トレイ49に収納する動作フローの説明図である。図23は、シートを部毎にジョグ仕分けする排出モードの説明図であり、第3処理部(シート搬入経路)B3のジョグ機構(ローラシフト機構;不図示)で排出直交方向にオフセットした後に下流側の第3トレイ71に収納する動作フローの説明図である。図24は、第2処理部B2でシートを製本仕上げする製本処理排出モードの説明図である。
「第1処理部におけるステープル綴じモードとエコ綴じモード」
図22に従って説明すると、画像形成装置Aの入力部(コントロールパネル)93などで後処理モードの設定が行われる(St01)。シート後処理装置Bの制御部95は、後処理モード設定情報に基づいて(St02)、エコ綴じ処理が指定されたときにはエコ綴じユニット51を移動する(St05)。またステープル綴じ処理が指定されたときにはステープルユニット47を移動する(St06)。
ステープル綴じ処理を実行するときにはステープルユニット47を設定綴じ位置Cp1に移動し、エコ綴じユニット51を第2待機位置Wp2に移動する。なおこの綴じユニットの位置がホームポジションとして設定されているときには、各綴じユニットがホームか否かを確認して移動する(St03)。
次に、画像形成装置Aは画像を形成し、そのシートを排出する(St07,St08)。シート後処理装置Bは、搬入口26に送られた画像形成済みのシートを受け入れ、下流側に搬送する(St09)。なおこのときパンチ処理が指定(St10)されているときには制御部95は、シートを穿孔位置で一時的に停止(St11)する。そして、パンチユニット50を排出直交方向に移動し(St12)、シートの側端縁をセンサで検出して所定の穿孔位置を割り出した後にパンチユニット50を停止して穿孔動作を実行する(St13)。
なお、パンチ処理が指定されていないときには制御部95は搬入口26側からシートを受け入れ、経路の排出口35に搬送する。そして処理トレイ37に搬入し(St14)位置決め機構で所定位置に位置決めする(St15)。制御部95は排出口35に送られたシートを処理トレイ37のシート載置面37a上に積み重ねて収納する(St07~St15)。そして画像形成装置Aからジョブ終了信号を受信する(St16)と、制御部95はステープルユニット47又はエコ綴じユニット51に綴じ処理指示信号を発信する。するとステープルユニット47又はエコ綴じユニット51は綴じ処理を実行する(St17)。
制御部95は第1(又は第2)綴じユニット47、51から綴じ処理終了信号を受信すると、シート束搬出手段で綴じ処理されたシート束を下流側の第1トレイ49に収納する(St18)。そして第1トレイ49に配置されたシート上面位置の検出センサ(不図示)で積載高さを検出し(St19)、所定高さを超えるときには第1トレイ49を繰り下げる(St20)。次いで制御部95は、次ジョブがあるか否かを判断し(St21)、動作を完了する。
図23に従ってジョグ仕分け排出モードを説明する。制御部95はシート搬入経路28の搬入口26に送られたシート(St22~St24)を、パンチ処理が指定されているとき(St25)には、シートを穿孔位置で一時的に停止(St26)する。そして、パンチユニット50を排出直交方向に移動(St27)し、シートの側端縁をセンサで検出して所定の穿孔位置を割り出した後にパンチユニット50を停止して穿孔動作を実行する(St28)。
次いで制御部95は、シートを第3排出パス30から第3トレイ71に搬出(St29)するためにローラユニットを排出方向に回転する(St30)。そしてシートは偶数ページのとき(St31,St32)にはローラユニットを停止(St33)し、シートをニップした状態で排出直交方向にあらかじめ設定されたオフセット量だけ位置移動する(St34)。その後、制御部95は、再びローラユニットを排出方向に回転(St35)する。このとき、第1経路切換え部33はシートを搬入口26から第3排出パス30に案内する方向にシフトされ、シートは第3トレイ71に集積される(St36)。
図24に従って製本処理排出モードについて説明する。前述と同様に画像形成されたシートは、シート搬入経路28に導かれる。このシートは搬入口26から第2処理部B2に案内され、規制ストッパ67に突き当て規制される。このとき制御部95は予めシートの排出方向サイズを画像形成装置Aから情報受信して規制ストッパ67の位置を設定してある。
第2処理部B2に集積されたシートは、画像形成装置Aからのジョブ終了信号で綴じ装置(中綴じ装置)をシート中央部に移動して綴じ処理する。1箇所または2箇所など綴じ処理が完了した段階でシート束を折位置に移動し、折りロール対64を回転する。折りブレード65を折り方向に進入させ所定量折りロール対64を回転した段階で折りブレード65を後退させる。すると折り処理されたシートは下流側の排出ローラ69で排出方向に送り出され第2トレイ61に収納される。
3 画像形成部(画像形成手段)
7,8,15 搬送ローラ(搬送手段)
26 搬入口
27 装置ハウジング
28 シート搬入経路
37 処理トレイ(積載手段)
37a シート載置面
47 ステープルユニット(後処理手段)
49 第1スタックトレイ(積載手段)
51 エコ綴じユニット(後処理手段)
61 第2スタックトレイ(積載手段)
70 装置フレーム
70f 側枠フレーム
70r 側枠フレーム
71 第3スタックトレイ(積載手段)
73 外装カバー
73f フロントカバー(開閉カバー)
73r リアカバー
77 手差しスリット部
77a スリット状開口
77b セット面
77c 規制面
90 本体制御部(制御手段)
95 制御部(制御手段)
101 押圧ローラ
102 支持部(支持手段)
103 移動機構
103c 駆動手段
104 挿入部
105 規制部(規制手段)
106 回転軸
107 第2移動装置
108 検知センサ(検知手段)
109 電磁クラッチ
130 第1移動装置(第1移動手段)
201 深絞り綴じ跡(綴じ跡)
202 長手方向
301 綴じ部平坦化装置
A,A7,A9 画像形成装置
B,B6,B8 シート後処理装置
B1 第1処理部(後処理手段)
B2 第2処理部(後処理手段)
B3 第3処理部(後処理手段)
C1,C2,C3,C4,C5 綴じ部平坦化装置
S シート束
Sb 綴じ部

Claims (10)

  1. シート束の所定の位置を圧着してシート束を綴じる圧着綴じ処理により綴じ跡が形成されたシート束の綴じ部を挿入可能な挿入部と、
    前記挿入部に挿入された前記綴じ部の位置を規制する規制手段と、
    前記挿入部に挿入された前記綴じ部の一方の面を支持する支持手段と、
    前記挿入部に挿入された前記綴じ部の他方の面に当接しながら回転可能な押圧ローラと、
    前記押圧ローラが前記他方の面に沿うように前記押圧ローラを移動させる第1移動手段と、
    前記綴じ跡が形成されたシート束の厚み方向において、前記挿入部に前記綴じ部が挿入されることを妨げない挿入位置と前記挿入部に挿入された前記綴じ部の前記綴じ跡を押圧可能な押圧位置との間で前記押圧ローラを移動させる第2移動手段と、
    を備え、
    前記押圧ローラが前記挿入位置に位置している状態で前記挿入部へ前記綴じ部が挿入された後、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の前記綴じ跡から外れた第1位置と前記綴じ部の前記綴じ跡を挟んで前記第1位置の反対側で前記綴じ部の前記綴じ跡から外れた第2位置との間で前記押圧ローラが前記綴じ部の前記綴じ跡を経由するように前記第1移動手段が前記押圧ローラを移動させる間、前記第2移動手段が前記押圧ローラを前記押圧位置に位置させることにより、前記綴じ部の前記綴じ跡を前記押圧ローラと前記支持手段との間で押圧して平坦化する平坦化処理を実行する綴じ部平坦化装置。
  2. 前記押圧ローラの回転軸は、前記挿入部に挿入され、前記規制手段により位置を規制された前記綴じ部の前記綴じ跡の長手方向と交差して配置される請求項1に記載の綴じ部平坦化装置。
  3. 記第1移動手段により、前記第1位置から前記第2位置へと前記押圧ローラを移動させた後、前記第2位置から前記第1位置へと前記押圧ローラを移動させて前記平坦化処理を実行する請求項1又は2に記載の綴じ部平坦化装置。
  4. 前記挿入部への前記綴じ部の挿入の有無を検知可能な検知手段を更に備え、
    記第1移動手段により、前記第1位置から前記第2位置へと前記押圧ローラを移動させた後、前記検知手段により、前記挿入部に前記綴じ部が挿入されてない状態から挿入されている状態への変化を検知した場合に、前記第2位置から前記第1位置へと前記押圧ローラを移動させて前記平坦化処理を実行する請求項1乃至3のいずれかに記載の綴じ部平坦化装置。
  5. 前記規制手段は、前記シート束の隣接する2辺に当接して、前記綴じ部の位置を規制し、
    前記押圧ローラは、前記第1移動手段により前記2辺を貫通する方向へ移動可能であり、
    前記支持手段は、前記挿入部に挿入された前記綴じ部の下面を支持する、請求項1乃至のいずれかに記載の綴じ部平坦化装置。
  6. 前記平坦化処理を実行すべく、前記第1移動手段及び前記第2移動手段を制御する制御手段を更に備えた請求項1乃至5のいずれかに記載の綴じ部平坦化装置。
  7. シート又はシート束に所定の後処理を施す後処理手段と、
    前記後処理手段により前記所定の後処理を施されたシート又はシート束を積載する積載手段と、
    請求項1乃至のいずれかに記載の綴じ部平坦化装置とを具備するシート後処理装置。
  8. 前記第1移動手段及び前記後処理手段を駆動する駆動手段を備えた請求項に記載のシート後処理装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像を形成されたシートを積載する積載手段と、
    請求項1乃至のいずれかに記載の綴じ部平坦化装置とを具備する、
    画像形成装置。
  10. 前記画像形成手段により画像が形成されるシートを搬送する搬送手段を備え、
    前記第1移動手段及び前記搬送手段を駆動する駆動手段を備えた請求項に記載の画像形成装置。
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