JP7309511B2 - 補助ベースおよび卓上切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば木材の切断加工に用いられる卓上切断機に取り付け可能な補助ベース、および当該卓上切断機に関する。
卓上切断機は、例えば卓上等に載置されるベースと、ベース上で水平に回転可能に支持されるターンテーブルと、ターンテーブルの上方に支持される切断機本体を備えている。切断機本体に回転可能に支持された刃具を、ターンテーブル上に載置された木材や金属等の被切断材に切り込ませることで、被切断材の切断加工を行うことができる。
特許文献1には、卓上切断機のベースの側部に取り付け可能な、いわゆる定寸ストッパと称されるストッパについて記載されている。ストッパと刃具の刃面との距離は、調整可能である。ストッパと刃具の刃面との距離を所定の間隔に調整し、ストッパに被切断材の端部を当接させ、刃具を被切断材に切り込ませる。これにより、被切断材を一定の長さで繰り返し切断加工することができる。
また、卓上切断機のベースの側部に取り付け可能な補助ベースが提供されている。ベースの側部に補助ベースを取り付けることで、例えば刃具の刃面と交差する方向に長い被切断材の端部を補助ベース上で位置決めしたり固定したりすることができる。特許文献2には、卓上切断機のベースの左右側部に取り付け可能な補助ベースについて記載されている。補助ベースには、使用者から見て奥側(後側)の被切断材の面を位置決め可能とする円柱状のフェンスが設けられている。
特開平4-163001号公報 欧州特許出願公開第2363233号明細書
しかしながら、従来の卓上切断機用の補助ベースには、定寸ストッパまたは位置決め用のフェンスの何れかの用途として使用可能な構成しか設けられていなかった。例えば、特許文献1記載の発明のストッパは、定寸ストッパとして使用することができるが、フェンスとして使用することができない。一方、特許文献2記載の発明の補助ベースは、フェンスとして使用することができるが、定寸ストッパとして使用することができない。
本発明は、定寸ストッパとフェンスの2つの用途で使用可能な卓上切断機用の補助ベースを提供することを目的とする。
本開示の一つの特徴によると補助ベースは、被切断材を載置可能なテーブル上面を有するテーブルと、被切断材をテーブル上面と平行な方向について位置決め可能な前面を有するガイドフェンスと、を備えた卓上切断機に取り付け可能である。補助ベースは、柱部材と、柱部材を取り付け可能な複数の孔を有している。補助ベースは、一の孔に柱部材を取り付けることで被切断材をガイドフェンスと同じ方向について位置決めするフェンスとして機能する。また、補助ベースは、他の孔に柱部材を取り付けることで被切断材をテーブル上面およびガイドフェンスの前面の双方と平行な方向について位置決めして被切断材を一定の長さで切断可能とする定寸ストッパとして機能する。
従って、1種類の補助ベースを、フェンスと定寸ストッパの2つの用途に使用することができる。使用者は、柱部材を取り付ける孔を替える操作によって、容易に用途の切り替えを行うことができる。
本開示の他の特徴によると補助ベースは、柱部材を2つ以上有している。補助ベースは、複数の孔の何れかに2つの柱部材を取り付けることによって、フェンスと定寸ストッパの双方の機能を有する。
従って、比較的簡単な構造でフェンスと定寸ストッパの双方の機能を持たせることができるため、補助ベースの利便性が良い。また、フェンスとして機能する補助ベースは、被切断材をガイドフェンスと同じ方向(前後方向)について位置決めして、卓上切断機の手前に位置する使用者から見て奥行き側(後側)への被切断材の移動を防止する。定寸ストッパとして機能する補助ベースは、テーブル上面およびガイドフェンスの前面の双方に平行な方向(左右方向)について被切断材を位置決めする。従って、フェンスと定寸ストッパの双方として機能する補助ベースは、少なくとも2方向について被切断材を位置決め可能である。そのため、補助ベースによって、卓上切断機上に載置された被切断材の位置保持性を高めることができる。
本開示の他の特徴によると複数の孔は、柱部材を2つ並べて取り付け可能である。補助ベースは、2つの柱部材を並べて取り付けることによって、フェンスまたは定寸ストッパとして機能する。
従って、被切断材の1つの側面に2つの並んだ柱部材を接触させることができるため、被切断材の当該側面における接触面積を増やすことができる。これにより、フェンスまたは定寸ストッパとして大きな荷重を受けることができる。
本開示の他の特徴によると補助ベースは、テーブル上面およびガイドフェンスの前面の双方と平行な方向について、卓上切断機のテーブルを支持するベースの一側または他側に取り付け可能である。補助ベースには、ベースの一側に取り付ける場合と、ベースの他側に取り付ける場合で、柱部材を同じ配置に取り付け可能に孔が設けられている。
従って、補助ベースをベースの一側と他側の何れに取り付ける場合であっても、フェンスまたは定寸ストッパ、もしくはその両方として保持ベースを機能させることができる。
本開示の他の特徴によると柱部材は、円柱形状である。
従って、柱部材の側面には、何れの方向からでも被切断材を当接させることができる。そのため、柱部材を孔に取り付ける際の取り付け姿勢に自由度がある。従って、柱部材の取り付け姿勢を特に調整することなく孔に取り付けやすい。
本開示の他の特徴によると補助ベースに設けられる孔は、ねじ孔である。柱部材は、孔に取り付けるためのねじ軸部を有している。
従って、柱部材の取り付け操作と取り外し操作をしやすい。また、ねじ孔とねじ軸部の締め付けによって、柱部材が不意に回転してしまうことや、柱部材が孔から不意に離脱してしまうことを防ぐことができる。
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、補助ベースを備えている。補助ベースは、柱部材と、柱部材を取り付け可能な複数の孔を有している。補助ベースは、一の孔に柱部材を取り付けることでフェンスとして機能し、他の孔に柱部材を取り付けることで定寸ストッパとして機能する。
従って、フェンスと定寸ストッパの2つの用途で使用でき、かつ2つの用途を容易に切り替え可能な補助ベースを備えることにより、卓上切断機の使い勝手を高めることができる。
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、テーブル上面およびガイドフェンスの前面の双方と平行な方向について、補助ベースの位置を無段階に調整可能である。
従って、様々な長さの被切断材に対して補助ベースを使用することができる。また、補助ベースを定寸ストッパとして用いる際に、被切断材を切断する一定長さを自由に設定することができる。
本実施形態に係る卓上切断機の全体斜視図である。 本実施形態に係る卓上切断機の全体左側面図である。 第1実施形態に係る補助ベースとバイスの斜視図である。 第1実施形態に係る補助ベースの斜視図である。 第1実施形態に係る卓上切断機の平面図であって、補助ベースをベースの右側部に接近させて取り付けた際の平面図である。 第1実施形態に係る卓上切断機の平面図であって、補助ベースをベースの右側においてベースの右側部から最も離間した位置に取り付けた際の平面図である。 第1実施形態に係る卓上切断機の平面図であって、補助ベースをベースの左側部に接近させて取り付けた際の平面図である。 第1実施形態に係る卓上切断機の平面図であって、補助ベースをベースの左側においてベースの左側部から最も離間した位置に取り付けた際の平面図である。 第2実施形態に係る補助ベースの平面図である。 本実施形態に係る卓上切断機のダストノズルにダストバッグが取り付けられた状態を示す右側面図である。 本実施形態に係る卓上切断機のダストノズルにダストバッグが取り付けられた状態を示す後面図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態を図1~8,10,11に基づいて説明する。本実施形態ではいわゆるスライドマルノコと称される卓上切断機1を例示する。図5に示すように卓上切断機1は、卓上や床上等に載置されるベース2と、被切断材Wを載置するためのターンテーブル(テーブル)4と、切断機本体10を備えている。ベース2の上側には、ターンテーブル4が水平方向に回転可能に支持されている。ベース2の両側部には、補助テーブル部3がそれぞれ設けられている。図1に示すように、切断機本体10には、チップソーと称される円形の刃具11が回転可能に支持されている。ターンテーブル4は、刃具11の刃面方向に沿って延びるテーブル延長部5を有している。以下の説明において、一対の補助テーブル部3が設けられる方向を左右方向とし、テーブル延長部5が配置される側を前側とする。使用者は、卓上切断機1の前側に位置して切断作業を行う。部材及び構成の前後上下左右方向は、使用者を基準にして規定する。
図2に示すように、ターンテーブル4は、ベース2の中央の回転支軸2aを回転中心にして回転可能である。ターンテーブル4のテーブル上面4aは、水平面に設けられている。テーブル上面4aは、補助テーブル部3の上面およびテーブル延長部5の上面と略同じ高さに水平に設けられている。図5に示すように、テーブル上面4aは、平面視で略円形である。
図1に示すように、右側の補助テーブル部3aの右側面には、前後一対の補助ベース支持孔3cが設けられている。図2に示すように、左側の補助テーブル部3bの左側面には、前後一対の補助ベース支持孔3cが設けられている。それぞれの補助ベース支持孔3cは、左右方向に延びる挿通孔として設けられている。補助テーブル部3a、3bには、それぞれねじ孔3dが設けられている。ねじ孔3dは、後側の補助ベース支持孔3cの上方に設けられており、上下方向に延びて補助ベース支持孔3cと連通している。
図1に示すように、ターンテーブル4と補助テーブル部3の上側には、左右方向に延びかつ上方に延びる壁形状のガイドフェンス6が設けられている。ガイドフェンス6は、補助テーブル部3に支持されて左右方向に延びるフェンス基台部6bと、被切断材W(図5参照)が当接される位置決め面6aを有している。図2に示すように、ガイドフェンス6の前面である位置決め面6aは、回転支軸2aを通る鉛直面上に位置している。図5に示すように、テーブル上面4aに載置される被切断材Wは、位置決め面6aに当てることで前後方向の位置決めがなされる。フェンス基台部6b(図1参照)の後側には、後述する縦バイス45を取り付け可能なバイス取付部7が設けられている。バイス取付部7は、取付孔7aと取付ねじ7bを備えている。取付孔7aは、縦バイス45の支柱45aを挿入可能に上方が開口している。取付ねじ7bは、取付孔7aの後側に設けられており、取付孔7aに挿入された支柱45aを固定することができる。
図1に示すように、ターンテーブル4の後部には、傾動支持部4bが設けられている。傾動支持部4bの後側には、略上方に延びる本体傾動部16が設けられている。本体傾動部16は、前後方向に延びる左右傾動支軸16aを中心にして、傾動支持部4bに対して左右方向に傾動可能に支持されている。これにより、テーブル上面4aに載置された被切断材W(図5参照)に対していわゆる傾斜切りをすることができる。本体傾動部16の下側後部には、左右傾動可能な本体傾動部16を傾動支持部4bに対して固定可能とする傾動固定レバー16bが設けられている。本体傾動部16の上部には、前方に向かって延びる上下一対のスライドバー17が設けられている。スライドバー17には、切断機本体10と連結された本体支持部14が前後方向にスライド可能に取り付けられている。本体支持部14を前後方向にスライドさせることにより、テーブル上面4aに載置された例えば前後方向に幅広の被切断材Wを切断可能である。
図2に示すように、切断機本体10には、刃具11が回転可能に支持されている。刃具11は、刃面が前後方向に沿って延びる姿勢で支持されている。切断機本体10は、刃具11の後方に、軸方向が左右方向に延びた上下揺動支軸10aを有している。切断機本体10は、上下揺動支軸10aを中心にして上下方向に揺動可能である。
図2に示すように、切断機本体10は、固定カバー12と可動カバー13を備えている。固定カバー12は、刃具11の上側半周の範囲を覆っている。可動カバー13は、刃具11の下側半周の範囲を覆うことが可能である。可動カバー13は、切断機本体10の上下揺動に連動して回転する。切断機本体10を上方に揺動させた場合、可動カバーが閉じ位置方向(図2において時計回り方向)へと回転し、刃具11の下側半周範囲が覆われる。切断機本体10を下方に揺動させた場合、可動カバーが開き位置方向(図2において反時計回り方向)へと回転し、刃具11の下側半周範囲が露出される。これにより、テーブル上面4aに載置した被切断材W(図5参照)に刃具11を切り込ませることができる。
図5に示すように、切断機本体10は、固定カバー12と可動カバー13の右側に、モータハウジング20とハンドル部30を備えている。略円筒形状のモータハウジング20の端面には、モータハウジング20内に外気を取り込み可能な吸気口20aが設けられている。モータハウジング20には、電動モータ21が収容されている。電動モータ21には、例えばDCブラシレスモータが用いられている。図2に示す刃具11は、左右方向に延びて切断機本体10に回転可能に支持されたスピンドル(不図示)に一体に取り付けられている。スピンドルと電動モータ21のモータ軸との間には、減速ギヤ部が介されている。モータ軸の回転が減速ギヤ部を介してスピンドルに伝達することにより刃具11が回転する。
図2に示すように、固定カバー12の後部下側であって、刃具11の後方には、集塵ガイド15が設けられている。集塵ガイド15は、前側が開口した平面視略C字形状の縦壁形状を有している。集塵ガイド15は、被切断材W(図5参照)を切断することで生じる切粉(粉塵)が刃具11の後方または左右両側へと飛散することを抑制する。集塵ガイド15の上部は、切断機本体10の後部から後方に向けて開口する筒状のダストノズル15aと連通している。ダストノズル15aは、卓上切断機1とは別に設置された集塵機とホースを介して接続可能である。
また、図10に示すように、ダストノズル15aの後方には、集塵した切粉を収容可能なダストバッグ19を取り付けることができる。ダストバッグ19は、例えば布製であり、一端が開口した袋形状を有している。ダストバッグ19は、ダストノズル15aの後部に取り付け可能な骨組み部18によって支持されている。ダストバッグ19は、開口部を前側にして、かつその内側に骨組み部18が入るようにして、骨組み部18に取り付けられている。
図10,11に示すように、骨組み部18は、合成樹脂の部材と鋼製の線状部材が互いに連結されて構成されている。骨組み部18は、合成樹脂にて形成されている取付部18eと、取付部18eと一体の後方突出部材18dと、鋼製の線状部材として右下方突出部材18bと水平部材18cを有している。以下の説明において、各線状部材の延びる方向は、切断機本体10が上死点に位置する場合に基づいて説明する。後方突出部材18dは、骨組み部18をダストノズル15aに取り付け可能とする取付部18eから後方に延びている。右下方突出部材18bは、後方突出部材18dに連結されて、後側下方かつ右方に延びている。水平部材18cは、右下方突出部材18bの端部と連結されて、左右方向に水平に延びている。骨組み部18の後部右側領域には、膨出部18aが形成されている。膨出部18aは、右下方突出部材18bと水平部材18cによって形成され、右側下方に張り出している。膨出部18aは、スライドバー17が配置される骨組み部18の左方と比べて、比較的広くスペースが空いた領域に配置されている。
従来のダストバッグは、前後方向に長く設けられていた。そのため、切断機本体10を後方にスライド動作させて上死点に上げる際に、本体傾動部16よりも後方へのダストバッグの突出長さが長くなる傾向があった。図11に示すように、骨組み部18の膨出部18aによってダストバッグ19を右側に膨出させることで、前後方向から見たダストバッグ19の断面積を拡げることができる。これにより、ダストバッグ19の容量を従来から変えることなく、図10に示すように、骨組み部18に支持されるダストバッグ19の前後方向の長さをコンパクトにすることができる。
図1に示すように、ハンドル部30の前部には、前後方向に延びたループ形状のメインハンドル31が設けられている。メインハンドル31の内周側には、スイッチレバー33が設けられている。スイッチレバー33は、使用者がメインハンドル31を把持した状態で、指を掛けて引き操作可能に設けられている。スイッチレバー33を引き操作すると、電動モータ21が起動して刃具11が回転する。メインハンドル31の上部には、ロックオフボタン32が設けられている。ロックオフボタン32を押し操作することで、スイッチレバー33の引き操作が可能になる。これにより、不意な電動モータ21の起動が回避される。ハンドル部30は、メインハンドル31の後方に、前後方向に延びたループ形状のキャリングハンドル34を備えている。切断機本体10を下端位置に下動させてロックした状態で、使用者がキャリングハンドル34を把持することで卓上切断機1を持ち運びすることができる。
図1に示すように、モータハウジング20の後方には、バッテリ取付部25が設けられている。バッテリ取付部25の取付面は、後方を向き、かつモータハウジング20の長手方向に概ね沿って延びている。バッテリ取付部25には、バッテリ26をモータハウジング20の長手方向に沿ってスライドさせて装着させることができる。バッテリ26は、例えば出力電圧が18Vで略矩形箱形のリチウムイオンバッテリである。バッテリ26は、繰り返し充電可能であって、バッテリ取付部25から取外して別途用意した充電器で充電できる。バッテリ26は、ねじ締め機や電気ドリル等のその他の充電式電動工具との間で電源として使い回すことができる。
図1に示すようにハンドル部30の右側部には、スイッチ35,36が設けられている。スイッチ35を押し操作することで、スミ線合わせ用のレーザ照射器37(図5参照)のレーザ光をオンオフ切替えできる。レーザ光は、切断面に照射されて、刃具11をスミ線に合わせる際の目印になる。スイッチ36を押し操作することで、切断機本体10の上側に設けられた照明具38の照射光をオンオフ切替えできる。照明具38は、ハンドル部30の上部から延出するアームに支持されている。照明具38の照射光は、刃具11による切断領域の周辺を明るくする。
図1に示すように、テーブル延長部5の下側前部には、ターンテーブル固定機構40が設けられている。ターンテーブル固定機構40のグリップ部40aを回転操作することで、左右方向に水平に回転可能なターンテーブル4とテーブル延長部5を、ベース2に対して固定することができる。また、グリップ部40aを逆方向に回転操作することで、ベース2に対するターンテーブル4とテーブル延長部5の固定を解除することができる。グリップ部40aは、固定を解除した状態でターンテーブル4とテーブル延長部5を左右方向に水平に回転させる際の把持部としても機能する。
図3に示すように、縦バイス45は、上下方向に延びる支柱45aと、支柱45aに連結されて水平方向に延びるアーム部45bを備えている。アーム部45bの先端部には、ねじ孔が設けられており、このねじ孔にねじ軸部45eが上下方向に延びて取り付けられている。ねじ軸部45eの下端部には、水平方向に延びる円板形状の押圧板45cが設けられている。押圧板45cは、アーム部45bよりも下側に設けられている。ねじ軸部45eの下端部には、ねじ軸部45eを回転操作可能なノブ45dが設けられている。ノブ45dは、アーム部45bよりも上側に設けられている。ノブ45dを回転操作することで、押圧板45cが上下に変位する。図5に示すように、テーブル上面4aに被切断材Wを載置し、縦バイス45をバイス取付部7に取り付けて固定する。ノブ45dを回転操作して押圧板45cを下方に変位させる。押圧板45cは、その下側に載置された被切断材Wを上から押圧する。これにより、被切断材Wは、テーブル上面4a上で固定される。
図4に示すように、補助ベース50は、本体部51と、一対の取付シャフト部53を備えている。図6に示すように、本体部51は、平面視で略矩形状である。取付シャフト部53は、本体部51の長手方向(図6において前後方向)と直交する方向(図6において左右方向)に延びて、本体部51に連結されている。一対の取付シャフト部53は、互いに平行であり、本体部51の同じ側面側から延びている。一対の取付シャフト部53は、本体部51の長手方向(前後方向)の中央を通り、かつ本体部51の長手方向と直交する直線に対してそれぞれ線対称に配置されている。図4に示すように、本体部51の上面は水平に設けられている。一対の取付シャフト部53は、本体部51の下部にそれぞれ連結されている。一対の取付シャフト部53は、本体部51の上面と同様に水平に設けられている。
図4に示すように、本体部51の上面には、上下方向に延びる5つの孔52が設けられている。それぞれの孔52は、ねじ孔に設けられている。孔52は、取付シャフト部53が連結される側(図示左側)に、本体部51の長手方向に沿って2つ並んで設けられている。この2つの孔52は、フェンス用孔52bとして設けられている。孔52は、取付シャフト部53が連結される側と反対側(図示右側)に、本体部51の長手方向に沿って3つ並んで等間隔に設けられている。この3つの孔52のうち両端の孔52は、取付シャフト部53の延びる方向に沿ってフェンス用孔52bと並んでおり、フェンス/定寸ストッパ両用孔52aとして設けられている。図示右側の中央の孔52は、定寸ストッパ用孔52cとして設けられている。定寸ストッパ用孔52cは、本体部51の長手方向の中央に設けられている。一対のフェンス用孔52bと、一対のフェンス/定寸ストッパ両用孔52aは、定寸ストッパ用孔52cの中心を通り、かつ本体部51の長手方向と直交する直線に対してそれぞれ線対称に配置されている。補助ベース50は、右側の補助テーブル部3aに取り付けられる場合と、左側の補助テーブル部3bに取り付けられる場合で、左右反転する。従って、5つの孔52は、補助ベース50を右側の補助テーブル部3aに取り付ける場合と、補助ベース50を左側の補助テーブル部3bに取り付ける場合で、柱部材55を同じ配置に取り付け可能に左右対称の配置を有している。
図3に示すように、本体部51の上面には、上下方向に延びる一対のバイス取付孔51aが設けられている。一対のバイス取付孔51aは、本体部51の長手方向において、5つの孔52よりも外側に設けられている。一対のバイス取付孔51aは、定寸ストッパ用孔52cの中心を通り、かつ本体部51の長手方向と直交する直線に対してそれぞれ線対称に配置されている。バイス取付孔51aには、支柱45aを挿入させて、縦バイス45を取り付けることができる。バイス取付孔51aに取り付けた場合の縦バイス45が図8に示されている。
図4に示すように、補助ベース50は、孔52に着脱可能な柱部材55を2つ備えている。柱部材55は、上下方向を軸方向とする略円柱形状である。柱部材55の下部には、孔52にねじ結合可能なねじ軸部55aが設けられている。柱部材55の上部は、ねじ軸部55aと同軸で円柱形状の当接部55cが設けられている。当接部55cの上端面には、上方が開口した工具取付孔55bが設けられている。工具取付孔55bには、上方から例えば六角レンチ等の工具の先端部を進入させて係合させることができる。工具取付孔55bに係合させた工具を回転操作することにより、柱部材55がねじ軸部55aの軸回りに回転する。これにより、柱部材55を孔52に対して取り付け、取り外しすることができる。
図6,8に示すように、一対の取付シャフト部53は、左右の補助テーブル部3a,3bに設けられた前後一対の補助ベース支持孔3cに挿入させることができる。ねじ孔3dには、上側からねじを取り付けることができる。ねじ孔3dに取り付けられたねじを締め付けることで、後側の補助ベース支持孔3cに挿入した取付シャフト部53は、当該ねじによって上から押圧される。これにより、取付シャフト部53が補助ベース支持孔3cに固定される。取付シャフト部53の左右方向の固定位置は、補助ベース支持孔3cから取付シャフト部53が突き出した突き出し長さを変更することによって、自由に設定できる。かくして、補助ベース50と補助テーブル部3との左右方向の距離を自由に設定しつつ、補助ベース50を補助テーブル部3に固定させることができる。
図4に示すように、取付シャフト部53には、本体部51から所定の距離において、目印溝53aが周方向に刻まれている。目印溝53aは、ねじ孔3d(図6参照)に取り付けたねじで取付シャフト部53を補助テーブル部3に固定可能な最大長さを示している。補助ベース50は、図5,7に示すように補助テーブル部3に接近した位置から、図6,8に示すように補助テーブル部3から最も離間した位置まで、無段階に調整可能に補助テーブル部3に対して固定することができる。
図5,6に示すように、一方の柱部材55を後側のフェンス用孔52bに取り付け、他方の柱部材55を定寸ストッパ用孔52c(図4参照)に取り付ける。後側のフェンス用孔52bに取り付けられた柱部材55の当接部55cの前端面は、位置決め面6aと同じ前後位置に位置する。従って、テーブル上面4aに載置された被切断材Wの後面は、位置決め面6aと、フェンス用孔52bに取り付けられた柱部材55の当接部55cによって前後方向について位置決めされる。テーブル上面4aに載置された被切断材Wの左右方向側面を、定寸ストッパ用孔52cに取り付けられた柱部材55の当接部55cの周側面と当接させることで被切断材を左右方向について位置決めできる。従って、刃具11(図2参照)の刃面から当接部55cとの当接位置までの左右方向の長さLで被切断材Wを切断することができる。補助ベース50を補助テーブル部3に固定する左右方向位置を変更することにより、長さLを自由に設定できる。かくして、2つの柱部材55が取り付けられた補助ベース50は、テーブル上面4aに載置された被切断材Wを前後方向に位置決めする位置決めフェンスとして機能し、かつ被切断材Wを一定の長さLで切断可能とする定寸ストッパとしても機能する。
また、図5,6に示すように、被切断材Wの後側の角部は、フェンス用孔52bに取り付けられた柱部材55と、定寸ストッパ用孔52cに取り付けられた柱部材55に囲まれるように配置されている。被切断材Wの後側の角部は、柱部材55等の他部材と接触することなく位置決めされている。従って、2つの柱部材55は、欠け等が生じやすい被切断材Wの角部の保護部としても機能する。
図7,8に示すように、一方の柱部材55を後側のフェンス/定寸ストッパ両用孔52aに取り付け、他方の柱部材55を後側のフェンス用孔52bに取り付ける。それぞれの孔52に取り付けられた2つの柱部材55の当接部55cの前端面は、位置決め面6aと同じ前後位置に位置する。従って、テーブル上面4aに載置された被切断材Wの後面は、位置決め面6aと、2つの柱部材55の当接部55cによって位置決めされる。かくして、2つの柱部材55が取り付けられた補助ベース50は、位置決めフェンスとして機能する。
図では特に示していないが、例えば、図4に示す一方の柱部材55を前側のフェンス/定寸ストッパ両用孔52aに取り付け、他方の柱部材55を定寸ストッパ用孔52cに取り付ける。テーブル上面4aに載置された被切断材Wの左右方向側面は、それぞれの孔52に取り付けられた2つの柱部材55の当接部55cの周側面に当接させることができる。従って、刃具11(図2参照)の刃面から当接部55cとの当接位置までの左右方向の一定の長さLで、被切断材Wを繰り返し切断加工することができる。かくして、2つの柱部材55が取り付けられた補助ベース50は、定寸ストッパとして機能する。
以上説明した第1実施形態の卓上切断機1によれば、補助ベース50は、被切断材Wを載置可能なテーブル上面4aを有するテーブル4と、被切断材Wをテーブル上面4aに平行に位置決め可能な位置決め面6aを有するガイドフェンス6を備えた卓上切断機に取り付け可能である。補助ベース50は、柱部材55と、柱部材55を取り付け可能な複数の孔52を有している。補助ベース50は、フェンス/定寸ストッパ両用孔52aまたはフェンス用孔52bに柱部材55を取り付けることで、被切断材Wをガイドフェンス6と同じ前後方向について位置決めする位置決めフェンスとして機能する。補助ベース50は、フェンス/定寸ストッパ両用孔52aまたは定寸ストッパ用孔52cに柱部材55を取り付けることで、被切断材Wをテーブル上面4aおよび位置決め面6aの双方に平行な左右方向について位置決めして被切断材Wを一定の長さLで切断可能とする定寸ストッパとして機能する。
従って、1種類の補助ベース50を、位置決めフェンスと定寸ストッパの2つの用途に使用することができる。使用者は、柱部材55をフェンス/定寸ストッパ両用孔52aとフェンス用孔52bと定寸ストッパ用孔52cの何れかの孔52に付け替える操作によって、容易に用途の切り替えを行うことができる。
また、卓上切断機1によれば、補助ベース50は、柱部材55を2つ有している。補助ベース50は、2つの柱部材55それぞれをフェンス用孔52bと定寸ストッパ用孔52cに取り付けることによって、位置決めフェンスと定寸ストッパの双方の機能を有する。
従って、比較的簡単な構造で位置決めフェンスと定寸ストッパの双方の機能を持たせることができるため、補助ベース50の利便性が良い。また、位置決めフェンスとして機能する補助ベース50は、被切断材Wの後面を位置決めする。定寸ストッパとして機能する補助ベース50は、被切断材Wの左右方向側面を位置決めする。従って、位置決めフェンスと定寸ストッパの双方として機能する補助ベース50は、前後方向と左右方向の2方向について被切断材Wを位置決め可能である。そのため、補助ベース50によって、テーブル上面4aに載置された被切断材Wの位置保持性を高めることができる。
また、卓上切断機1によれば、複数の孔52は、柱部材55を2つ並べて取り付け可能である。補助ベース50は、2つの柱部材55を左右に並んだフェンス/定寸ストッパ両用孔52aとフェンス用孔52bに並べて取り付けることによって、位置決めフェンスとして機能する。補助ベース50は、2つの柱部材55を前後に並んだフェンス/定寸ストッパ両用孔52aと定寸ストッパ用孔52cに並べて取り付けることによって、定寸ストッパとして機能する。
従って、被切断材Wの後面または左右方向側面に、2つの並んだ柱部材55の当接部55cを接触させることができる。これにより、被切断材Wの後面または左右方向側面における当接部55cとの接触面積を増やすことができる。従って、補助ベース50は、位置決めフェンスまたは定寸ストッパとして機能しつつ、被切断材Wからの大きな荷重を受けることができる。
また、卓上切断機1によれば、補助ベース50の取付シャフト部53は、右側の補助テーブル部3aの補助ベース支持孔3cと、左側の補助テーブル部3bの補助ベース支持孔3cの何れにも取り付けることができる。5つの孔52は、本体部51の長手方向の中央を通り、かつ本体部51の長手方向と直交する直線に対して線対称に配置されている。すなわち、5つの孔52は、補助ベース50を右側の補助テーブル部3aに取り付ける場合と、補助ベース50を左側の補助テーブル部3bに取り付ける場合で、柱部材55を同じ配置に取り付け可能に設けられている。
従って、補助ベース50を補助テーブル部3aと補助テーブル部3bの何れに取り付ける場合であっても、補助ベース50を、位置決めフェンスまたは定寸ストッパ、もしくはその両方として機能させることができる。
また、卓上切断機1によれば、柱部材55の当接部55cは、円柱形状である。
従って、当接部55cの周側面には、何れの方向からでも被切断材Wを当接させることができる。そのため、柱部材55を孔52に取り付ける際の取り付け姿勢に自由度がある。従って、柱部材55の取り付け姿勢を特に調整することなく孔52に取付けやすい。
また、卓上切断機1によれば、補助ベース50上面に設けられる孔52は、ねじ孔である。柱部材55の下部には、孔52に取り付けるためのねじ軸部55aが設けられている。
従って、柱部材55を孔52に取り付ける取り付け操作と、柱部材55を孔から取り外す取り外し操作を、何れも容易に行うことができる。また、ねじ軸部55aと孔52の締め付けによって、柱部材55が不意に回転してしまうことや、柱部材55が孔52から不意に離脱してしまうことを防ぐことができる。
また、卓上切断機1によれば、卓上切断機1は、補助ベース50の取付シャフト部53を取り付け可能な補助ベース支持孔3cと、取付シャフト部53を固定可能なねじを取り付け可能とするねじ孔3dを備えている。
従って、卓上切断機1は、位置決めフェンスと定寸ストッパの2つの用途で使用でき、かつ2つの用途を容易に切り替え可能な補助ベース50を取り付け可能である。これにより、卓上切断機1の使い勝手を高めることができる。
また、卓上切断機1によれば、取付シャフト部53は、補助ベース支持孔3cからの突き出し長さを自由に設定して、補助テーブル部3に固定可能である。すなわち、卓上切断機1は、補助テーブル部3に対する補助ベース50の左右方向位置を無段階に調整可能である。
従って、様々な長さの被切断材Wに対して補助ベース50を使用することができる。また、補助ベース50を定寸ストッパとして用いる際に、被切断材Wを切断する一定の長さLを自由に設定することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の卓上切断機用の補助ベース60を図9に基づいて説明する。第2実施形態の補助ベース60は、図5に示す第1実施形態の補助ベース50に代えて、卓上切断機1に取り付けることができる。以下の説明においては、卓上切断機1についての説明は省略し、補助ベース60の構成についてのみ詳細に説明する。
図9に示すように、補助ベース60は、本体部61と、一対の取付シャフト部63を備えている。本体部61は、図示上下方向を長手方向とする平面視で略矩形状である。本体部61の上面は、水平に設けられている。取付シャフト部63は、本体部61の長手方向と直交する方向(図示左右方向)に延びて、本体部61の下部に連結されている。一対の取付シャフト部63は、互いに平行であり、本体部61の同じ側面側から水平に延びている。
図9に示す一対の取付シャフト部63は、図6に示す前後一対の補助ベース支持孔3cに挿入させることができる。後側の補助ベース支持孔3cに挿入した取付シャフト部63は、ねじ孔3dに取り付けられたねじによって、補助ベース支持孔3cからの突き出し長さを自由に調整可能に固定可能である。図9に示すように、取付シャフト部63には、図4に示す目印溝53aと同様に、本体部61から所定の距離において、目印溝63aが周方向に刻まれている。
図9に示すように、本体部61の上面には、上下方向に延びる5つの孔62が設けられている。それぞれの孔62は、挿通孔に設けられている。5つの孔62は、図4に示す5つの孔52と同様に配置されている。すなわち、本体部61の上面には、図示左側に図示上下方向に並んだ2つの孔62と、図示右側に図示上下方向に等間隔に並んだ3つの孔62が設けられている。図示左側の2つの孔62は、フェンス用孔62bとして設けられている。図示右側の3つの孔62のうち図示上下両端の孔62は、回転軸孔62aとして設けられている。回転軸孔62aは、取付シャフト部63の延びる方向(図示左右方向)に沿ってフェンス用孔62bと並んでいる。図示右側の中央の孔62は、定寸ストッパ用孔62cとして設けられている。フェンス用孔62bと回転軸孔62aの間隔は、定寸ストッパ用孔62cと回転軸孔62aの間隔と同じになるように設けられている。
図9に示すように、本体部61の上面には、上下方向に延びる一対のバイス取付孔61aが設けられている。一対のバイス取付孔61aは、本体部61の長手方向において、5つの孔62よりも外側に設けられている。バイス取付孔61aには、図3に示す縦バイス45の支柱45aを取り付けることができる。一対の取付シャフト部63と、5つの孔62と、一対のバイス取付孔61aは、本体部61の長手方向(前後方向)の中央を通り、かつ本体部61の長手方向と直交する直線に対してそれぞれ線対称に配置されている。
図9に示すように、補助ベース60は、孔62に着脱可能な柱部材65を備えている。柱部材65は、上下方向を軸方向とする円柱形状の3つの当接部65dが互いに連結されている。柱部材65の上部には、3つの当接部65dを水平方向に連結するL字連結部65cが設けられている。L字連結部65cは、平面視で直角に折れ曲がったL字状を有している。3つの当接部65dそれぞれの軸中心は、平面視で直角二等辺三角形状に並んでいる。L字連結部65cの両端に配置される当接部65dの下部には、下方に延びるピン形状のピン軸部65bがそれぞれ設けられている。L字連結部65cの中央に配置される当接部65dの下部には、下方に延びるピン形状の回転軸部65aが設けられている。ピン軸部65bと回転軸部65aの間隔は、フェンス用孔62bと回転軸孔62aの間隔(定寸ストッパ用孔62cと回転軸孔62aの間隔)と同じになるように設けられている。
図9に示すように、回転軸部65aを後側の回転軸孔62aに取り付け、一方のピン軸部65bを定寸ストッパ用孔62cに取り付け、他方の柱部材65を後側のフェンス用孔62bに取り付ける。これにより、後側のフェンス用孔62bと後側の回転軸孔62aと定寸ストッパ用孔62cの上方に、それぞれ当接部65dが位置する。後側のフェンス用孔62bの上方の当接部65dの前端面は、位置決め面6a(図5参照)と同じ前後位置に位置しており、被切断材W(図5参照)の後面を位置決め可能である。定寸ストッパ用孔62cの上方の当接部65dの周側面は、被切断材Wの左右方向側面を位置決め可能である。従って、柱部材65が取り付けられた補助ベース60は、位置決めフェンスとして機能し、かつ定寸ストッパとしても機能する。
図9に示すように、回転軸部65aを後側の回転軸孔62aに取り付け、一方のピン軸部65bをフェンス用孔62bに取り付け、他方の柱部材65を回転軸孔62aの後方に配置させる。これにより、後側のフェンス用孔62bと後側の回転軸孔62aの上方に、それぞれ当接部65dが位置する。後側のフェンス用孔62bと後側の回転軸孔62aそれぞれの上方の当接部65dの前端面は、位置決め面6a(図5参照)と同じ前後位置に位置しており、被切断材W(図5参照)の後面を位置決め可能である。従って、柱部材65が取り付けられた補助ベース60は、位置決めフェンスとして機能する。
以上説明した第2実施形態の卓上切断機用の補助ベース60によれば、柱部材65と、柱部材65を取り付け可能な複数の孔62が設けられている。柱部材65は、回転軸孔62aに取り付け可能な1つの回転軸部65aと、2つのピン軸部65bを備えている。回転軸部65aを回転軸孔62aに取り付け、一方のピン軸部65bを定寸ストッパ用孔62cに取り付け、他方の柱部材65をフェンス用孔62bに取り付ける。これにより、補助ベース60は、位置決めフェンスとして機能し、かつ定寸ストッパとしても機能する。補助ベース60は、回転軸部65aを回転軸孔62aに取り付け、一方のピン軸部65bをフェンス用孔62bに取り付け、他方のピン軸部65bを回転軸孔62aの後方に配置させる。これにより、補助ベース60は、位置決めフェンスとして機能する。
従って、1種類の補助ベース60を、位置決めフェンスと定寸ストッパの2つの用途に使用することができる。使用者は、回転軸孔62aに回転軸部65aを取り付けた状態の柱部材65を、回転軸部65aの軸回りに回転させて、ピン軸部65bを何れかの孔62に付け替える操作によって、容易に用途の切り替えを行うことができる。
[他の変形例]
以上説明した各実施形態の卓上切断機用の補助ベース50,60には様々な変更を加えることができる。補助ベース50,60を適用可能な卓上切断機1として切断機本体10を前後にスライド可能なスライドマルノコを例示したが、切断機本体が前後にスライドしない卓上マルノコについても補助ベース50,60を適用することができる。補助ベース50,60は、複数の卓上切断機で使い回すことができるものであってもよい。卓上切断機1に取り付けられた補助ベース50,60の上面高さは、テーブル上面4aと同じ高さになるように設定してもよい。また、当接部55c,65dが被切断材Wと当接可能であれば、補助ベース50,60の上面高さを。例えばテーブル上面4aより低い位置に設定してもよい。補助ベース50は、柱部材を3つ以上備えていてもよい。補助ベース50,60の上面に設けられる孔52,62の数は、4つ以下でも6つ以上であってもよい。
ねじ軸部55aとねじ孔である孔52の締結によって本体部51に柱部材55を固定する構成を例示したが、例えばねじ軸部55aに代えてピン形状の軸部を柱部材55の下部に設け、孔52を挿通孔に設けてもよい。これにより、工具を必要とせず、容易に柱部材55を孔52に対して着脱することができる。例えばねじ軸部55aに代えてピン形状の軸部を柱部材55の下部に設け、孔52にリーフスプリング等の弾性保持機構を設けてもよい。これにより、柱部材55の軸部が孔52の中で弾性保持されて、柱部材55が補助ベース50に固定される。
ねじ軸部55aの軸を中心とした円柱形状の当接部55cを有する柱部材55を例示したが、円柱形状の当接部55cの中心軸を、ねじ軸部55aの軸とずらして設けてもよい。これにより、当接部55cと被切断材Wとの当接位置を微調整することができる。
1…卓上切断機
2…ベース、2a…回転支軸
3…補助テーブル部、3a…(右側)補助テーブル部、3b…(左側)補助テーブル部
3c…補助ベース支持孔、3d…ねじ孔
4…ターンテーブル(テーブル)、4a…テーブル上面、4b…傾動支持部
5…テーブル延長部
6…ガイドフェンス、6a…位置決め面(前面)、6b…フェンス基台部
7…バイス取付部、7a…取付孔、7b…取付ねじ
10…切断機本体、10a…上下揺動支軸
11…刃具、12…固定カバー、13…可動カバー、14…本体支持部
15…集塵ガイド、15a…ダストノズル
16…本体傾動部、16a…左右傾動支軸、16b…傾動固定レバー
17…スライドバー
18…骨組み部、18a…膨出部
18b…右下方突出部材、18c…水平部材、18d…後方突出部材、18e…取付部
19…ダストバッグ
20…モータハウジング、20a…吸気口、21…電動モータ
25…バッテリ取付部、26…バッテリ
30…ハンドル部、31…メインハンドル、32…ロックオフボタン
33…スイッチレバー、34…キャリングハンドル
35…スイッチ(レーザ照射器用)、36…スイッチ(照明具点灯用)
37…レーザ照射器、38…照明具
40…ターンテーブル固定機構、40a…グリップ部
45…縦バイス
45a…支柱、45b…アーム部、45c…押圧板、45d…ノブ、45e…ねじ軸部
50…補助ベース(第1実施形態)
51…本体部、51a…バイス取付孔
52…孔、52a…フェンス/定寸ストッパ両用孔
52b…フェンス用孔、52c…定寸ストッパ用孔
53…取付シャフト部、53a…目印溝
55…柱部材、55a…ねじ軸部、55b…工具取付孔、55c…当接部
60…補助ベース(第2実施形態)
61…本体部、61a…バイス取付孔
62…孔、62a…回転軸孔
62b…フェンス用孔、62c…定寸ストッパ用孔
63…取付シャフト部、63a…目印溝
65…柱部材(第2実施形態)、65a…回転軸部、65b…ピン軸部
65c…L字連結部、65d…当接部
L…(被切断材を切断する)長さ
W…被切断材

Claims (8)

  1. 被切断材を載置可能なテーブル上面を有するテーブルと、前記被切断材を前記テーブル上面と平行な方向について位置決め可能な前面を有するガイドフェンスと、を備えた卓上切断機に取り付け可能な補助ベースであって、
    柱部材と、該柱部材を取り付け可能な複数の孔と、
    前記テーブル上面と協働して前記被切断材を固定するバイスを取付け可能なバイス取付孔を有し、
    一の前記孔に前記柱部材を取り付けることで前記被切断材を前記ガイドフェンスと同じ方向について位置決めするフェンスとして機能し、他の前記孔に前記柱部材を取り付けることで前記被切断材を前記テーブル上面および前記ガイドフェンスの前記前面の双方と平行な方向について位置決めして前記被切断材を一定の長さで切断可能とする定寸ストッパとして機能し、
    前記テーブル上面および前記ガイドフェンスの前記前面の双方と平行な方向について、前記卓上切断機の前記テーブルを支持するベースの一側または他側に取り付け可能であり、
    前記ベースの前記一側に取り付ける場合と、前記ベースの前記他側に取り付ける場合で、前記柱部材を同じ配置に取り付け可能に前記孔が設けられ、
    前記バイス取付孔は、前記補助ベースを前記ベースの前記一側に取り付ける場合に前記ガイドフェンスの前記前面の後方に前記バイスを取り付け可能な第1バイス取付孔と、前記補助ベースを前記ベースの前記他側に取り付ける場合に前記ガイドフェンスの前記前面の後方に前記バイスを取り付け可能な第2バイス取付孔を含む補助ベース。
  2. 請求項1に記載の補助ベースであって、
    前記第1バイス取付孔と前記第2バイス取付孔は、前記補助ベースを前記ベースの前記一側に取り付ける場合と、前記補助ベースを前記ベースの前記他側に取り付ける場合で、左右方向において相互に線対称となる位置に設けられる補助ベース。
  3. 請求項1または2に記載の補助ベースであって、
    前記柱部材を2つ以上有し、
    前記複数の孔の何れかに2つの前記柱部材を取り付けることによって、前記フェンスと前記定寸ストッパの双方の機能をもたせることができる補助ベース。
  4. 請求項3に記載の補助ベースであって、
    前記複数の孔は、前記柱部材を2つ並べて取り付け可能であり、
    2つの前記柱部材を並べて取り付けることによって、前記フェンスまたは前記定寸ストッパとして機能する補助ベース。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載した補助ベースであって、
    前記柱部材は円柱形状である補助ベース。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載した補助ベースであって、
    前記孔は、ねじ孔であり、
    前記柱部材は、前記孔に取り付けるためのねじ軸部を有する補助ベース。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載した補助ベースが設けられた卓上切断機。
  8. 請求項7に記載の卓上切断機であって、
    前記テーブル上面および前記ガイドフェンスの前記前面の双方と平行な方向について、前記補助ベースの位置を無段階に調整可能である卓上切断機。

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