JP7309439B2 - ポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法 - Google Patents

ポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、据付床に形成された据付孔から吊り下げ状態で立軸ポンプを設置したポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法に関するものである。
雨水ポンプ等に用いられる立軸ポンプは、地震発生時の地盤沈下等によって傾いてしまう場合がある。雨水ポンプは、床下長さが例えば約11mと長く、僅かなポンプの傾きが羽根車部では大きな変位となってしまう。この場合、水中軸受が片当たりし、異常摩耗や破損のおそれがあるため、傾きの補修を行う必要がある。一般的な雨水ポンプの場合、ポンプベースの傾きを補修するために、ポンプを一旦撤去した後、基礎部をはつり、ポンプベースの再据付を行う必要があり、多大な時間及び費用がかかってしまっていた。
このため、従来、例えば特許文献1では、ポンプ据付穴の内周部分に弾性リングを設置し、弾性リングの押圧量を変化することによってポンプを傾けるポンプ設備が提案されている。また、このポンプ設備では、ポンプベースとポンプの間にテーパライナやスペーサを設置している。
また、特許文献2では、据付床の取付孔の外周部に固定され球面凹部からなるベースプレートと、揚水管の上部に設けられた据付プレートと、ベースプレートに対して据付プレートを垂直方向に移動させるためのジャッキボルトである複数の縦移動部材と、ベースプレートに対して据付プレートを横方向に移動させる横移動部材とを備えたポンプが提案されている。このポンプでは、縦移動部材でベースプレートから据付プレートを離間させた状態で横移動部材でベースプレートに対して据付プレートを水平方向に移動させて揚水管を揺動させて傾きを調整している。
特開2004-108316号公報 特開2018-165497号公報
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
従来の特許文献1に記載の技術では、傾き調整を行うために、一旦、クレーン等でポンプを吊り上げ、テーパライナやスペーサを挿入する作業を行う必要があり、やはり作業が大がかりであると共に費用も大幅にかかってしまう不都合があった。
また、特許文献2に記載の技術では、球面凹部からなるベースプレートと、このベースプレートに対応した形状の据付プレートとを設置する必要があり、これら特殊な形状の2つのプレートと、縦移動部材及び横移動部材の2つの移動機構とを設ける必要があり、構造が複雑化してコストが大幅に増大してしまう問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で傾き調整が容易であり、作業時間及びコストの低減が可能なポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るポンプ据付構造は、据付床に形成された据付孔から吊り下げ状態で立軸ポンプを設置したポンプ据付構造であって、前記据付孔の外周部の床面に固定されたポンプベースと、前記立軸ポンプの上部に設けられ前記据付孔よりも外径が大きく設定されて前記ポンプベース上に設置されるフランジ部と、前記フランジ部に複数形成されたフランジ側雌ねじ孔と、前記ポンプベースに複数形成されたベース側雌ねじ孔と、複数の前記フランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着され前記フランジ側雌ねじ孔を貫通して下部が前記ベース側雌ねじ孔に螺着された複数の締結用ボルトと、前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に挟み込まれた水密ゴムと、複数の前記フランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着され前記フランジ側雌ねじ孔を貫通して下端が前記ポンプベースの上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルトと、前記フランジ部と前記ポンプベースとの隙間に挿入されたスペーサとを備えていることを特徴とする。
すなわち、このポンプ据付構造では、複数のフランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着されフランジ側雌ねじ孔を貫通して下端がポンプベースの上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルトを備えているので、各高さ調整用ボルトの下方突出量を調整することで、立軸ポンプの傾きを容易に調整することができる。また、フランジ部とポンプベースとの隙間に挿入されたスペーサを備えているので、傾き調整後の高さ調整用ボルトの下方突出量によって空いたフランジ部とポンプベースとの隙間に応じたスペーサをこの隙間に挿入することで、フランジ部とポンプベースとの間隔を安定して維持することができる。
第2の発明に係るポンプ据付構造は、第1の発明において、複数の前記高さ調整用ボルトが、周方向に等間隔で配置されていることを特徴とする。
すなわち、このポンプ据付構造では、複数の高さ調整用ボルトが、周方向に等間隔で配置されているので、周方向でバランス良く傾き調整を行うことが可能になる。
第3の発明に係るポンプ据付構造は、第1又は第2の発明において、前記スペーサが、前記水密ゴムよりも半径方向外側に配されていることを特徴とする。
すなわち、このポンプ据付構造では、スペーサが、水密ゴムよりも半径方向外側に配されているので、傾き調整後に水密ゴムが邪魔せず半径方向外側から容易にスペーサを挿入することができる。
第4の発明に係るポンプ据付構造は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記水密ゴムが、円環状に形成され、前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に挟み込まれた主水密部と、前記据付孔の半径方向内方に突出し前記フランジ部にゴム固定用ボルトで固定されたフランジ部側水密部と、前記据付孔の内周面に沿って突出した内周面側水密部とを有していることを特徴とする。
すなわち、このポンプ据付構造では、水密ゴムが、フランジ部とポンプベースとの間に挟み込まれた主水密部と、据付孔の半径方向内方に突出しフランジ部にゴム固定用ボルトで固定されたフランジ部側水密部と、据付孔の内周面に沿って突出した内周面側水密部とを有しているので、主水密部だけでなく、フランジ部側水密部と内周面側水密部とが、フランジ部及び据付孔の内周面に密着することで、より高いシール性を得ることができる。
第5の発明に係るポンプ据付構造は、第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に配置されたシール部材と、前記シール部材によるシール性を調整可能なシール調整機構とを備え、前記シール調整機構が、前記フランジ部の前記シール部材の直上に形成された雌ねじ孔と、前記雌ねじ孔に螺着され前記シール部材を直接又は中間部材を介して前記ポンプベースに押し付ける押付用ボルトとを備えていることを特徴とする。
すなわち、このポンプ据付構造では、シール調整機構が、雌ねじ孔に螺着されシール部材を直接又は中間部材を介してポンプベースに押し付ける押付用ボルトを備えているので、シール部材によってさらに高いシール性を得ることができると共に、押付用ボルトによってシール部材のポンプベースへの押し付け量を変えることでシール性を調整することができる。
第6の発明に係るポンプ傾き調整方法は、据付床に形成された据付孔から吊り下げ状態で設置した立軸ポンプの傾きを調整するポンプ傾き調整方法であって、前記立軸ポンプが第1から第5の発明のいずれかのポンプ据付構造により前記据付床に設置されており、複数の前記締結用ボルトを緩める締結解除工程と、前記締結解除工程後に複数の前記高さ調整用ボルトを回動して上下させることで前記立軸ポンプの傾きを調整する傾き調整工程と、前記調整後に前記フランジ部と前記ポンプベースとの隙間に前記スペーサを挿入するスペーサ設置工程と、前記スペーサ設置工程後に、緩めた前記締結用ボルトを締め付ける再締結工程とを有していることを特徴とする。
すなわち、このポンプ傾き調整方法では、締結解除後に複数の高さ調整用ボルトを回動して上下させることで立軸ポンプの傾きを調整した後、フランジ部とポンプベースとの隙間にスペーサを挿入するので、立軸ポンプをクレーン等で据付孔から引き上げる必要が無く、傾き調整とスペーサ設置とを容易に行うことができ、作業性に優れている。
第7の発明に係るポンプ傾き調整方法は、第6の発明において、前記傾き調整工程で、前記高さ調整用ボルトの上下を前記水密ゴムの必要圧縮率の許容値の範囲内で行うことを特徴とする。
すなわち、このポンプ傾き調整方法では、傾き調整工程で、高さ調整用ボルトの上下を水密ゴムの必要圧縮率(つぶし率)の許容値の範囲内で行うので、水密ゴムの破損を防ぎ、水密ゴムの機能を保持した状態で傾き調整を行うことができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法によれば、複数のフランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着されフランジ側雌ねじ孔を貫通して下端がポンプベースの上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルトと、フランジ部とポンプベースとの隙間に挿入されたスペーサとにより、立軸ポンプの傾きを容易に調整することができると共にポンプベースとの間隔を安定して維持することができる。
したがって、本発明のポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法では、簡易な構造で傾き調整が容易であり、作業時間及び設備コストの低減を図ることが可能であり、地震等によってポンプが傾いた場合でも、迅速に復旧することができる。
本発明に係るポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法の第1実施形態において、傾き調整前(a)及び傾き調整後(b)の状態を示す要部の拡大断面図である。 第1実施形態において、フランジ部の締結用ボルト及び高さ調整用ボルトの配置を示す要部の平面図である。 第1実施形態において、立軸ポンプの傾き調整前の状態を示す一部を破断した正面図である。 第1実施形態において、立軸ポンプの傾き調整後の状態を示す一部を破断した正面図である。 本発明に係るポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法の第2実施形態において、要部の拡大断面図である。 第2実施形態において、水密ゴムを示す一部を破断した斜視図である。
以下、本発明におけるポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法の第1実施形態を、図1から図4に基づいて説明する。
本実施形態におけるポンプ据付構造は、図1から図4に示すように、据付床2に形成された据付孔2aから吊り下げ状態で立軸ポンプ1を設置したポンプ据付構造であって、据付孔2aの外周部の床面に固定されたポンプベース4と、立軸ポンプ1の上部に設けられ据付孔2aよりも外径が大きく設定されてポンプベース4上に設置されるフランジ部3と、フランジ部3に複数形成されたフランジ側雌ねじ孔3aと、ポンプベース4に複数形成されたベース側雌ねじ孔(図示略)と、複数のフランジ側雌ねじ孔3aのうち一部に螺着されフランジ側雌ねじ孔3aを貫通して下部がベース側雌ねじ孔に螺着された複数の締結用ボルト5と、フランジ部3とポンプベース4との間に挟み込まれた水密ゴム6と、複数のフランジ側雌ねじ孔3aのうち一部に螺着されフランジ側雌ねじ孔3aを貫通して下端がポンプベース4の上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルト7と、フランジ部3とポンプベース4との隙間に挿入されたスペーサ8とを備えている。
上記水密ゴム6は、例えばOリングである。なお、このOリングの水密ゴム6は、ポンプベース4の上面に形成された凹部内に設置されている。
複数の高さ調整用ボルト7は、ジャッキボルトであり、図2に示すように、周方向に等間隔で配置されている。
本実施形態では、高さ調整用ボルト7と締結用ボルト5とが周方向に交互に配されている。
上記スペーサ8は、水密ゴム6よりも半径方向外側に配されている。
スペーサ8は、金属板で形成されたソールプレートである。
上記立軸ポンプ1は、吊り下げ揚水管式の雨水ポンプであり、原動機(図示略)に接続され原動機により回転駆動される回転軸(図示略)と、回転軸の下部に設けられた羽根車(図示略)とを内部に備えると共に、回転軸と羽根車とを収納するケーシング10を備えている。
上記ケーシング10の上部には、吐出エルボ11が接続されている。
上記フランジ部3は、据付プレートであって、ケーシング10と吐出エルボ11との接続部分に設けられている。
上記ポンプベース4は、据付孔2aの外周部に固定された円環状部材であり、周方向に複数の取付用雌ねじ孔4aが形成されている。
複数の取付用雌ねじ孔4aには、ベース取付ボルト9がそれぞれ螺着されて挿通され、各ベース取付ボルト9の先端部が据付床2にまでねじ込まれることで、ポンプベース4は据付床2に固定されている。
次に、本実施形態のポンプ据付構造を用いた立軸ポンプ1の傾きを調整するポンプ傾き調整方法について説明する。
本実施形態のポンプ傾き調整方法は、複数の締結用ボルト5を緩める締結解除工程と、締結解除工程後に複数の高さ調整用ボルト7を回動して上下させることで立軸ポンプ1の傾きを調整する傾き調整工程と、調整後にフランジ部3とポンプベース4との隙間にスペーサ8を挿入するスペーサ設置工程と、スペーサ設置工程後に、緩めた締結用ボルト5を締め付ける再締結工程とを有している。
例えば、地震発生時の地盤沈下等により、図3に示すように、据付床2が水平方向に対して傾き、据付床2に固定していた立軸ポンプ1のケーシング10も基準線L0に対して軸線L1が角度θで傾いてしまった場合、傾き調整をするため、まず締結解除工程により、締結用ボルト5を緩めて高さ調整用ボルト7が回動かつ上下できるようにする。また、この際、締結用ボルト5を緩めた状態で、フランジ部3とポンプベース4との隙間に予め挿入されていたスペーサ8は、取り外しておく。
次に、傾き調整工程により、図4に示すように、ケーシング10の軸線L1が基準線L0と一致するように、各高さ調整用ボルト7を回動させて各高さ調整用ボルト7を上げ下げし、各高さ調整用ボルト7の下方突出量を調整することで、ポンプベース4に対するフランジ部3の傾きを調整する。
なお、ポンプベース4及びフランジ部3には、機械加工面を設けておき、精密水準器により水平度を管理し、傾きを測定する。
次に、ケーシング10の軸線L1を基準線L0に一致させた状態で、生じたフランジ部3とポンプベース4との隙間に、該隙間に応じた厚み及び形状のスペーサ8(ソールプレート)を挿入し設置する。
さらに、緩めていた締結用ボルト5を再度締め付けて傾き調整した状態でフランジ部3とポンプベース4とを固定する。なお、この締結前後に、高さ調整用ボルト7を取り外しても構わない。
上記傾き調整工程では、高さ調整用ボルト7の上下を水密ゴム6の必要圧縮率(つぶし率)の許容値の範囲内で行う。
本実施形態では、水密ゴム6として例えば線径がφ35mmの大口径型Oリングを使用し、つぶし率の許容値を大きくとることで、地盤沈下による立軸ポンプ1の傾きを補正することが可能である。
例えば、Oリングの必要圧縮率(つぶし率)が8~30%であるとすると、設置初期はつぶし率18%(35mm×0.18=6.3mm)で立軸ポンプ1の据付を行う。立軸ポンプ1の傾きを調整する際には、つぶし代が8~30%(2.8~10.5mm)の範囲となり、この範囲内で傾きを補正する。
このように本実施形態のポンプ据付構造では、複数のフランジ側雌ねじ孔3aのうち一部に螺着されフランジ側雌ねじ孔3aを貫通して下端がポンプベース4の上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルト7を備えているので、各高さ調整用ボルト7の下方突出量を調整することで、立軸ポンプ1の傾きを容易に調整することができる。
また、フランジ部3とポンプベース4との隙間に挿入されたスペーサ8を備えているので、傾き調整後の高さ調整用ボルト7の下方突出量によって空いたフランジ部3とポンプベース4との隙間に応じたスペーサ8をこの隙間に挿入することで、フランジ部3とポンプベース4との間隔を安定して維持することができる。
また、複数の高さ調整用ボルト7が、周方向に等間隔で配置されているので、周方向でバランス良く傾き調整を行うことが可能になる。
さらに、スペーサ8が、水密ゴム6よりも半径方向外側に配されているので、傾き調整後に水密ゴム6が邪魔せず半径方向外側から容易にスペーサ8を挿入することができる。
また、本実施形態のポンプ傾き調整方法では、締結解除後に複数の高さ調整用ボルト7を回動して上下させることで立軸ポンプ1の傾きを調整した後、フランジ部3とポンプベース4との隙間にスペーサ8を挿入するので、立軸ポンプ1をクレーン等で据付孔2aから引き上げる必要が無く、傾き調整とスペーサ設置とを容易に行うことができ、作業性に優れている。
また、傾き調整工程で、高さ調整用ボルト7の上下を水密ゴム6の必要圧縮率の許容値の範囲内で行うので、水密ゴムの破損を防ぎ、水密ゴムの機能を保持した状態で傾き調整を行うことができる。
次に、本発明に係るポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法の第2実施形態について、図5及び図6を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、断面円形状又は断面楕円形状の水密ゴム6だけでシーリングを行っているのに対し、第2実施形態のポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法では、図5及び図6に示すように、水密ゴム26A,26Bとシール部材26Cとでシーリングを行っている点である。
また、第2実施形態では、シール部材26Cによるシール性を調整可能なシール調整機構29を備えている点でも第1実施形態と異なる。
上記水密ゴム26A,26Bとシール部材26Cとは、それぞれ円環状に形成されている。
水密ゴム26Aは、断面円形状の部分から半径方向内方に向けて突出した部分が上下に設けられ、半径方向内方に向けて断面V字状に開口した形状とされている。
また、水密ゴム26Bは、フランジ部3とポンプベース4との間に挟み込まれた主水密部26aと、据付孔2aの半径方向内方に突出しフランジ部3にゴム固定用ボルト27Aで固定されたフランジ部側水密部26bと、据付孔2aの内周面に沿って突出した内周面側水密部26cとを有している。
なお、フランジ部側水密部26bには、図6に示すように、周方向に間隔を空けて複数のボルト用孔26dが形成されている。
また、フランジ部3には、複数のボルト用孔26dの位置に対応して複数の固定用雌ねじ穴3bが形成されている。
すなわち、水密ゴム26Bは、ボルト用孔26dに挿通され固定用雌ねじ穴3bに螺着された複数のゴム固定用ボルト27Aによりフランジ部3の下面に固定されている。
上記シール部材26Cは、フランジ部3とポンプベース4との間に配置された断面矩形状の水密ゴムであり、フランジ部3の下面に環状に形成された断面矩形状のシール部材用孔3c内に嵌め込まれている。
上記シール調整機構29は、フランジ部3のシール部材26Cの直上に形成された雌ねじ孔3dと、雌ねじ孔3dに螺着されシール部材26Cを直接又は中間部材25を介してポンプベース4に押し付ける押付用ボルト27Bとを備えている。
すなわち、押付用ボルト27Bは、フランジ部3の上部から雌ねじ孔3dを貫通して下部がシール部材用孔3c内に突出しており、下端が中間部材25の上面に当接している。
上記中間部材25は、金属製等の環状リングである。なお、この中間部材25を用いずに、押付用ボルト27Bで直接シール部材26Cを押し付けても構わない。
このように第2実施形態のポンプ据付構造及びポンプ傾き調整方法では、水密ゴム26Bが、フランジ部3とポンプベース4との間に挟み込まれた主水密部26aと、据付孔2aの半径方向内方に突出しフランジ部3にゴム固定用ボルト27Aで固定されたフランジ部側水密部26bと、据付孔2aの内周面に沿って突出した内周面側水密部26cとを有しているので、主水密部26aだけでなく、フランジ部側水密部26bと内周面側水密部26cとが、フランジ部3及び据付孔2aの内周面に密着することで、より高いシール性を得ることができる。
また、シール調整機構29が、雌ねじ孔3dに螺着されシール部材26Cを直接又は中間部材25を介してポンプベース4に押し付ける押付用ボルト27Bを備えているので、シール部材26Cによってさらに高いシール性を得ることができると共に、押付用ボルト27Bによってシール部材26Cのポンプベース4への押し付け量を変えることでシール性を調整することができる。
なお、水密ゴム26Aは、半径方向内方に向けて突出した部分を上下に有しているので、これらがフランジ部3とポンプベース4とに密着することで、単に断面円形状又は断面楕円形状の水密ゴムに比べて、より高いシール性を得ることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…立軸ポンプ、2…据付床、2a…据付孔、3…フランジ部、3a…フランジ側雌ねじ孔、3d…雌ねじ孔、4…ポンプベース、5…締結用ボルト、6,26A,26B…水密ゴム、7…高さ調整用ボルト、8…スペーサ、25…中間部材、26C…シール部材、26a…主水密部、26b…フランジ部側水密部、26c…内周面側水密部、27A…ゴム固定用ボルト、27B…押付用ボルト、29…シール調整機構

Claims (7)

  1. 据付床に形成された据付孔から吊り下げ状態で立軸ポンプを設置したポンプ据付構造であって、
    前記据付孔の外周部の床面に固定されたポンプベースと、
    前記立軸ポンプの上部に設けられ前記据付孔よりも外径が大きく設定されて前記ポンプベース上に設置されるフランジ部と、
    前記フランジ部に複数形成されたフランジ側雌ねじ孔と、
    前記ポンプベースに複数形成されたベース側雌ねじ孔と、
    複数の前記フランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着され前記フランジ側雌ねじ孔を貫通して下部が前記ベース側雌ねじ孔に螺着された複数の締結用ボルトと、
    前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に挟み込まれた水密ゴムと、
    複数の前記フランジ側雌ねじ孔のうち一部に螺着され前記フランジ側雌ねじ孔を貫通して下端が前記ポンプベースの上面に当接可能な複数の高さ調整用ボルトと、
    前記フランジ部と前記ポンプベースとの隙間に挿入された金属板のスペーサとを備え
    複数の前記高さ調整用ボルトと複数の前記締結用ボルトとが、前記フランジ部の同じ周方向に並んで配され、
    前記スペーサが、前記周方向において並んだ複数の前記高さ調整用ボルトの間に挿入されていることを特徴とするポンプ据付構造。
  2. 請求項1に記載のポンプ据付構造において、
    複数の前記高さ調整用ボルトが、前記周方向に等間隔で配置されていることを特徴とするポンプ据付構造。
  3. 請求項1又は2に記載のポンプ据付構造において、
    前記スペーサが、前記水密ゴムよりも半径方向外側に配されていることを特徴とするポンプ据付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ据付構造において、
    前記水密ゴムが、円環状に形成され、
    前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に挟み込まれた主水密部と、
    前記据付孔の半径方向内方に突出し前記フランジ部にゴム固定用ボルトで固定されたフランジ部側水密部と、
    前記据付孔の内周面に沿って突出した内周面側水密部とを有していることを特徴とするポンプ据付構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のポンプ据付構造において、
    前記フランジ部と前記ポンプベースとの間に配置されたシール部材と、
    前記シール部材によるシール性を調整可能なシール調整機構とを備え、
    前記シール調整機構が、前記フランジ部の前記シール部材の直上に形成された雌ねじ孔と、
    前記雌ねじ孔に螺着され前記シール部材を直接又は中間部材を介して前記ポンプベースに押し付ける押付用ボルトとを備えていることを特徴とするポンプ据付構造。
  6. 据付床に形成された据付孔から吊り下げ状態で設置した立軸ポンプの傾きを調整するポンプ傾き調整方法であって、
    前記立軸ポンプが請求項1から5のいずれか一項のポンプ据付構造により前記据付床に設置されており、
    複数の前記締結用ボルトを緩める締結解除工程と、
    前記締結解除工程後に複数の前記高さ調整用ボルトを回動して上下させることで前記立軸ポンプの傾きを調整する傾き調整工程と、
    前記調整後に前記フランジ部と前記ポンプベースとの隙間に前記スペーサを挿入するスペーサ設置工程と、
    前記スペーサ設置工程後に、緩めた前記締結用ボルトを締め付ける再締結工程とを有し
    複数の前記高さ調整用ボルトと複数の前記締結用ボルトとを、前記フランジ部の同じ周方向に並んで配し、
    前記スペーサ設置工程で、前記スペーサを、前記周方向において並んだ複数の前記高さ調整用ボルトの間に挿入することを特徴とするポンプ傾き調整方法。
  7. 請求項6に記載のポンプ傾き調整方法において、
    前記傾き調整工程で、前記高さ調整用ボルトの上下を前記水密ゴムの必要圧縮率の許容値の範囲内で行うことを特徴とするポンプ傾き調整方法。
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