JP7309135B2 - 永久磁石式交流発電機 - Google Patents
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Description
図1に本発明の永久磁石発電機の一実施形態を示す。本実施形態の発電機は、6極三相交流発電機の例であり、図1に示すようにハウジング4と、該ハウジング4に回転可能に支持されたローターシャフト1と、ローターシャフト1に固定された永久磁石部材7とからなるローター3、及びローター3の外周側に配置され、且つ、ハウジング4に固定されたステーター2から構成されている。尚、ステーター2はステーターコア5とステーターコア5に巻き上げられたステーターコイル8から構成されている。
図5に、上述の複数巻線間の電圧差を出来るだけ抑えた永久磁石発電機に、特許4913234号の電圧一定化制御及び巻線切り替え方式を組み込んだ場合の制御回路の一実施形態を示す。
一方、本発明者等は、自ら発明した特許4913234号と特許5466742号を組み合わせることで、より超小型、高出力の発電機を実現することができるものと考え、長年開発を続けた。そして、実験・研究の結果、両発明を組み合わせるには様々な阻害要因があることを明らかにした。そのうちの1つとして、図3に示すように、巻掛ける歯をずらして即ち位相をずらして複数の巻線例えば第1の巻線系11と第2の巻線系12として巻かれている永久磁石発電機において、さらに同巻線を回転数に応じて巻数を切り替え可能とする場合、巻線切り替え動作の中で大きな電圧差が発生して制御装置間で干渉が発生したり、逆流するなどの様々なトラブルを惹起することを知見するに至った。つまり、巻線切り替え動作の中で発生する電圧差が原因となるトラブルである。
例えば、第1の巻線系11と第2の巻線系12との双方のステータ巻線が長巻き(巻線32+巻線31)、(巻線34+巻線33)状態の場合、長巻線を作動させる為に長巻用中性点切替スイッチ27、29をONさせ、短巻用中性点切替スイッチ28,30はOFFにしてある。この状態では、例えば200V3相交流を作る場合、発電機の巻線で負荷の小さな状態では相電圧400Vほどまで上昇し、整流器21、22のDC電圧のピーク値が1000V以上に上昇する。この状態で、巻線を短い巻線32、34に切り替える時、短巻側中性点切替スイッチ28、30と長巻側中性点切替スイッチ27、29が同時にONする場合、瞬間的に大電流が巻線31,巻線33を通過し、焼損、リークが発生する。また、第1の巻線系11と第2の巻線系12との間の位相ずれに起因して、第1の巻線系11が長巻線のままで、第2の巻線系12が短巻線に切り替わると、電圧計35の電圧は高くなり、電圧計36の電圧が低くなるので整流器22部には過大な電圧が掛かり、整流器22のダイオードが破損する事がある。他方、短巻きから長巻きに切り替える時にも同様の現象が発生する。例えば、第1の巻線系11の巻線が長巻き(巻線32+巻線31)になって、第2の巻線系12が短巻き(巻線32のみ)状態であれば、電圧計35の電圧は大きくなり、電圧計36での電圧が低いままで上記と同様の現象が発生する。
また、本発明者等は、上述の第1の実施形態の永久磁石発電機に、特許第4913234号の電圧一定化制御方式を組み込む試みの過程において、位相をずらした複数の巻線が巻かれている永久磁石発電機の巻線の巻数を一定にしていても(即ち、第2の実施形態の巻線の巻数切り替え方式を採用していなくとも)、発電機の負荷が無い時あるいは回転数が過大の時に、発電機の巻線に異常な高電圧が発生し、行き場が無くなると複数の巻線間、チョークコイル巻線間のリークを誘うことを知見するに至った。また、位相をずらした複数の巻線系を有しているが故に、一部の巻線系が故障したときに、その他の巻線系が正常運転している場合でも、故障巻線系のショート部を通って負荷抵抗側に電流が流れ、発熱、干渉が発生し、正常運転側の巻線系の電気系に異常をもたらすことを知見するに至った。
2 ステータ
3 ロータ
4 ハウジング
5 ステータコア
7 永久磁石部材
8 ステータ巻線
10 ステータコアの歯
11 第1の三相巻線系
13 制御装置
15 第1のチョークコイル(大チョークコイル)
16 第2のチョークコイル(小チョークコイル)
171 電圧制御用整流器
19 電圧制御スイッチ
21 負荷側整流器
23 長巻側の中性点整流器
25 短巻側の中性点整流器
27 長巻用中性点切替スイッチ
28 短巻用中性点切替スイッチ
31 巻線
32 巻線
35 電圧計
40 ヒートシンク温度計
42 電流計
44 ステーター温度計
48 速度センサー(回転センサー)
12 第2の三相巻線系
14 制御装置
17 第1のチョークコイル(大チョークコイル)
18 第2のチョークコイル(小チョークコイル)
172 電圧制御用整流器
20 電圧制御スイッチ
22 負荷側整流器
24 長巻側の中性点整流器
26 短巻側の中性点整流器
29 長巻用中性点切替スイッチ
30 短巻用中性点切替スイッチ
33 巻線
34 巻線(負荷側)
36 電圧計
41 ヒートシンク温度計
43 電流計
45 ステーター温度計
47 速度センサー(回転センサー)
37 抵抗器
38 インダクタンス
39 合流点
46 インバータ
Claims (10)
- 永久磁石を配置したローターと、前記ローターのポールに対応する歯が相数である3の2以上の整数倍設けられて前記ローターのポールに対応する巻線が巻かれたステーターと、発電電圧を一定にする制御装置とを有し、前記巻線が短節巻きの複数の巻線から成り、かつ前記複数の巻線を巻き込む歯をずらして短節巻きされた前記複数の巻線で占める巻き角がポール角に対応するように巻き込まれ、位相をずらした複数の三相巻線系として構成され、前記複数の三相巻線系の出力がそれぞれ独立して負荷側整流器によって直流化されてから合流点で合流させられる永久磁石式交流発電機において、
前記制御装置は前記負荷側整流器のDC線間に設けられた電圧測定器の測定電圧を基に、位相をずらした前記複数の三相巻線系毎に独立して制御することにより電圧を所定の電圧に一定化し、
前記合流点と前記負荷側整流器との間のDC出力のプラス電圧線間に抵抗器とインダクタンスとを配置した直列回路で前記プラス電圧線間を接続し、前記直列回路の両端に前記複数の三相巻線間の位相差に基づく電圧差が発生したときに電圧が高い方から低い方へと電流が流れることにより、またスパーク電圧が発生したときに自己誘導によって起電力を生じさせることにより、DC出力間の電圧差を低減させた後流で電流を合流させる
ことを特徴とする永久磁石式交流発電機。 - 前記制御装置は、前記複数の三相巻線系毎に、前記三相巻線のそれぞれの後流に第1のチョークコイルを配置し、その出力電流を三相整流器によりDC変換し、負荷側に送ると共に前記第1のチョークコイルと負荷整流器の間に分岐点を設け、前記分岐点から延びる線上に前記第1のチョークコイルよりも小さなインダクタンスを持つ第2のチョークコイルを配置し、その延長線に電圧制御用三相整流器と前記電圧制御用三相整流器のDC側に配置した電圧制御スイッチとを備え、前記電圧制御スイッチのスイッチングにより、負荷電圧を一定に制御することを特徴とする請求項1記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、発電機の負荷が無い時あるいは回転数が過大の時に、前記電圧制御スイッチをONさせることを特徴とする請求項2記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記三相巻線の端末の中性点に中性点として機能させる中性点切り替え装置が接続され、かつ前記制御装置は、前記複数の三相巻線系の中で一部の三相巻線系が故障を起こした場合、故障側の巻線系の前記中性点切り替え装置をOFFすると共に、前記電圧制御スイッチをONとし、故障側の異常電流の流れを防止した上で、正常側発電機用巻線のみの運転とすることを特徴とする請求項2記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記三相巻線はそれぞれ複数の巻線を直列に接続したものであり、それぞれの巻線の端末にそれぞれの端末を任意に中性点として機能させる中性点切り替え装置が接続され、かつ前記ロータシャフトの回転数を回転数センサで検出し、前記制御装置で前記ロータシャフトの回転数に応じて前記中性点切り替え装置を制御し、中性点位置の選択的な変更により前記三相巻線の巻数を切り替えることを特徴とする請求項2記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、前記三相巻線の最大巻数での最大出力到達点の回転数になったとき、前記電圧制御スイッチをONさせ、次いで前記最大巻数の中性点切り替え装置をOFFし、前記最大巻数位置の中性点切り替え装置よりも少ない巻数側の前記中性点切り替え装置をONし、前記電圧制御スイッチをデューティー制御させることを特徴とする請求項5記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、発電機の負荷が無い時あるいは回転数が過大の時、前記電圧制御スイッチをONさせ、前記三相巻線の最大巻数の中性点切り替え装置をOFFし、直前の巻数よりも少ない巻数の巻線の中性点切り替え装置をONにする制御を行うことを特徴とする請求項5記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、巻数の多い巻線からそれよりも巻数の少ない巻線に切り替える時、前記電圧制御スイッチをONし、次いで、作動中の多い巻数側の巻線の前記中性点切り替え装置をOFFにした後、作動中の巻線よりも巻数の少ない側の巻線の前記中性点切り替え装置をONとした後、前記電圧制御スイッチのスイッチングを行わせることを特徴とする請求項5記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、巻数の少ない巻線からそれよりも巻数の多い巻線に切り替える時、前記電圧制御スイッチをONし、次いで作動中の少ない巻数側の巻線の前記中性点切り替え装置をOFFし、作動中の巻線よりも巻数の多い側の巻線の前記中性点切り替え装置をONし、前記電圧制御スイッチのスイッチングを行うことを特徴とする請求項5記載の永久磁石式交流発電機。
- 前記制御装置は、前記複数の三相巻線系の中で一部の三相巻線系が故障を起こした場合、故障側の巻線系の全ての前記中性点切り替え装置をOFFすると共に、前記電圧制御スイッチをONとし、故障側の異常電流の流れを防止した上で、正常側発電機用巻線のみの運転とすることを特徴とする請求項5記載の永久磁石式交流発電機。
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JP2018214923A JP7309135B2 (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | 永久磁石式交流発電機 |
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JP2018214923A Active JP7309135B2 (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | 永久磁石式交流発電機 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002171734A (ja) | 2000-12-04 | 2002-06-14 | Apex:Kk | 複数系統の電力発電特性を持つ多極永久磁石式発電機 |
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2018
- 2018-11-15 JP JP2018214923A patent/JP7309135B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002171734A (ja) | 2000-12-04 | 2002-06-14 | Apex:Kk | 複数系統の電力発電特性を持つ多極永久磁石式発電機 |
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