JP7308736B2 - 制御バルブ - Google Patents

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本発明は、バルブハウジングの内部でスプールを作動させることにより、ポンプポートからの作動油を吐出ポートに送り出す制御バルブに関する。
上記構成された制御バルブとして特許文献1には、弁本体に形成された弁孔にアンロード弁と切換弁とが収容され、切換弁の作動でアンロード弁に作用する圧力を制御することにより、油圧によりアンロード弁を作動させ、このアンロード弁で排出される作動油の油量を制御する技術が示されている。
この構成の制御バルブ(文献ではアンロード装置)では、アンロード弁に筒状部を備えており、この筒状部に複数の第1ポートと、複数の第2ポートとが形成されている。弁本体には油圧ポンプからの作動油が供給される入口ポートと、タンクポートとを備えており、これらのポートに亘る領域にアンロード弁の筒状部を配置している。
これにより、アンロード弁が作動することにより、入口ポートからの作動油を第1ポートから筒状部の内部に流し、第2ポートからタンクポートの送り出し、アンロードを実現している。
特開平7-174102号公報
特許文献1に記載されたアンロード弁(スプール)では、筒状部を貫通して内部と外部とを連通する連通孔を筒状部の周方向に沿って並ぶように複数形成した構成になっている。このため、アンロード弁のストローク位置(タンクポートと第2ポートとの位置関係)によってはスプールの軸方向に作動油の流体力が作用し、所望する流量の作動油を流すことができない場合があり、その影響は作動油の流量が増大するほど顕著になる。
このような理由から、油量が増大した場合でもスプールの筒状部の連通孔を介して流れる作動油の流量を適正に制御できる制御バルブが求められる。
本発明に係る制御バルブの特徴構成は、作動軸芯と同軸芯でスプール室が形成され、作動油が供給されるポンプポートおよび作動油を送り出す吐出ポートが前記スプール室の外周を取り囲む領域に形成されたバルブハウジングと、閉塞ポジションと供給ポジションとの間で作動自在となるように前記スプール室に収容されたスプールとを備え、前記スプールが、スプール軸芯を中心とする筒状部を有し、かつ、前記筒状部の内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔状で開口面積が異なる複数の連通孔を有し、前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合には、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合には前記ポンプポートからの作動油が、複数の前記連通孔のうちの一部から前記スプールの内部空間に流れ、他の前記連通孔のうちの一部から前記吐出ポートに送り出され
前記スプール室が、前記スプールの前記筒状部を収容するスプール孔を備え、前記スプールの作動方向で前記スプール孔を挟む位置に前記ポンプポートと前記吐出ポートとを備え、前記スプールが、前記筒状部を基準に前記吐出ポートの側に、前記筒状部より小径の小径部を形成しており、前記スプールが前記供給ポジションにある場合に、複数の前記連通孔の一部が前記吐出ポートに連通し、他の前記連通孔の一部が前記ポンプポートに連通すると共に、前記スプールが前記供給ポジションから前記閉塞ポジションに作動した場合に、前記供給ポジションにあった前記連通孔が前記スプール孔によって閉塞状態となるように複数の前記連通孔の位置関係が設定されている点にある。
この特徴構成によると、スプールが閉塞ポジションにある場合には複数の連通孔での作動油の流れが遮断され、スプールが供給ポジションに設定された場合には、ポンプポートからの作動油が複数の連通孔からスプールの筒状部の内部空間に流れ、作動油が流入したものと異なる連通孔から吐出ポートに送り出される。この際、各連通孔から流出する作動油の流出角度はスプールの軸芯に対して垂直に近い角度になるので、スプールに軸芯方向の流体力が作用することを抑制し、作動油の流量が増大した場合であっても作動油の流量を適切に制御することができる。
他の構成として、前記スプール軸芯に直交する何れからの方向視においても複数の前記連通孔のうちの何れかの開口が露出しても良い。
これによると、複数の連通孔を周方向に近接する位置関係で配置することになり、結果として、複数の連通孔での作動油の流量を増大させることが可能となる。
他の構成として、複数の前記連通孔が、前記スプール軸芯に直交する姿勢で形成されても良い。
これによると、複数の連通孔の各々では、筒状部に対して直交する方向に流れることになり、連通孔の内周壁に対して作動油が接触する距離を短くするだけでなく、連通孔の内周壁に作動油が接触する際の抵抗を減じる。したがって、スプールに作用する流体力を低減させ、作動油の流量が増大した場合であっても作動油の流量を適切に制御することができる。
他の構成として、前記筒状部の周方向に沿って開口面積が異なる複数の前記連通孔が配置されても良い。
これによると、作動油の流量が増大した場合であっても作動油を適切に流通させることができる。
他の構成として、開口面積が略同一である複数の前記連通孔が、当該連通孔同士の一部が前記筒状部の周方向に沿って重畳し、且つ当該連通孔同士の中心位置が前記筒状部の軸心方向にオフセットした位置に配置されていても良い。
これによると、作動油の流量が増大した場合であっても作動油を適切に流通させることができる。
本発明に係る制御バルブの特徴構成は、作動軸芯と同軸芯でスプール室が形成され、作動油が供給されるポンプポートおよび作動油を送り出す吐出ポートが形成されたバルブハウジングと、閉塞ポジションと供給ポジションとの間で作動自在となるように前記スプール室に収容されたスプールとを備え、前記スプールが、スプール軸芯を中心とする筒状部を有し、かつ、前記筒状部の内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔状で開口面積が異なる複数の連通孔を有し、前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合には、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合には前記ポンプポートからの作動油が、複数の前記連通孔のうちの一部から前記スプールの内部空間に流れ、他の前記連通孔のうちの一部から前記吐出ポートに送り出され、
前記筒状部の外周に対し、前記筒状部が収容される前記スプール室の内径より小径となる外周流路が形成され、前記外周流路は前記スプール軸芯に沿う方向で、前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合に、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合に、前記ポンプポートからの作動油を前記吐出ポートに送り出す領域に形成されている点にある。
この特徴構成によると、スプールが閉塞ポジションにある場合には複数の連通孔での作動油の流れが遮断され、スプールが供給ポジションに設定された場合には、ポンプポートからの作動油が複数の連通孔からスプールの筒状部の内部空間に流れ、作動油が流入したものと異なる連通孔から吐出ポートに送り出される。この際、各連通孔から流出する作動油の流出角度はスプールの軸芯に対して垂直に近い角度になるので、スプールに軸芯方向の流体力が作用することを抑制し、作動油の流量が増大した場合であっても作動油の流量を適切に制御することができる。
これによると、スプールが閉塞ポジションに設定された場合には、外周流路と複数の連通孔との何れからの作動油も吐出ポートに供給することがない。これに対し、スプールが供給ポジションに設定された場合には、外周流路を介してポンプポートからの作動油を吐出ポートに供給し、複数の連通孔を介してポンプポートからの作動油を吐出ポートに供給するため、ポンプポートから吐出ポートに供給される作動油の流量の増大を実現する。
他の構成として、前記外周流路のうち前記吐出ポート側に配置される吐出側端部が、前記吐出ポートから離間する位置ほど小径となるテーパ面を有しても良い。
これによると、スプールを閉塞ポジションから供給ポジションに作動するに伴い、吐出側端部が吐出ポートに連通する位置に達した場合には、この後にスプールの操作量が増大するに伴い、外周流路を介して吐出ポートに供給される作動油の流量を増大することになり、油量の急激な上昇を抑制できる。
バルブユニットの油圧回路図である。 閉塞ポジションにある上昇制御バルブの断面図である。 供給ポジションにある上昇制御バルブの断面図である。 上昇制御スプールの断面図である。 開放ポジションにある上昇制御バルブの連通孔の部位の拡大断面図である。 閉塞ポジションにある下降制御バルブの断面図である。 排出ポジションにある下降制御バルブの断面図である。 電磁バルブの断面図である。 分離状態の雌ネジ部と雄ネジ部とを示す断面図である。 別実施形態(d)の上昇制御バルブの閉塞ポジションでの断面図である。 別実施形態(d)の上昇制御バルブの供給ポジションでの断面図である。 別実施形態(d)の外周流路を示す断面図である。 別実施形態(d)の上昇制御バルブの作動量と作動油の流量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、油圧ポンプPからの作動油が供給される作動油供給ポートHpと、リフトシリンダCに接続するシリンダポートHcと、作動油を排出する複数の排出ポートHdがバルブハウジングHに形成され、このバルブハウジングHに圧力補償バルブVrと、上昇制御バルブVuと、上昇側電磁バルブVucと、下降制御バルブVdと、下降側電磁バルブVdcとを備えてバルブユニットAが構成されている。
このバルブユニットAは、トラクタの車体に備えられるものを示している。油圧ポンプPはエンジン(図示せず)で駆動され、リフトシリンダCは車体後端に備えたリフトアーム1を駆動する。
このバルブユニットAでは、油圧ポンプPからの作動油を供給する主流路2がバルブハウジングHに形成されると共に、この主流路2に流れる作動油の圧力を補償するように主流路2から分岐する圧力制御流路3に圧力補償バルブVrが備えられている。また、主流路2に流れる作動油を開閉するように上昇制御バルブVuが配置され、この主流路2から分岐する分岐流路4に下降制御バルブVdが配置されている。
上昇制御バルブVuは、上昇側電磁バルブVucで制御されるパイロット圧により操作され、上昇制御バルブVuと上昇側電磁バルブVucとの間に上昇制御パイロット流路5が形成されている。
これと同様に下降制御バルブVdは、下降側電磁バルブVdcで制御されるパイロット圧により操作され、下降制御バルブVdと下降側電磁バルブVdcとの間に下降制御パイロット流路6が形成されている。
尚、圧力補償バルブVrは、リフトシリンダCに作用する負荷に拘わらず作動油供給ポートHpから供給される作動油の圧力を設定値に維持する補償機能を有する。上昇側電磁バルブVucは供給される電流値に対応したパイロット圧を発生させ、発生させたパイロット圧を上昇制御パイロット流路5に作用させる。また、下降側電磁バルブVdcは供給される電流値に対応したパイロット圧を発生させ、発生させたパイロット圧を下降制御パイロット流路6に作用させる。
リフトアーム1には、ロータリ耕耘装置や、プラウ等の作業装置が吊り下げ状態で支持され、車体には作業装置の昇降を制御する制御装置(図示せず)を備えている。この制御装置は、作業装置の対地高さ、あるいは、作業装置に作用する牽引負荷等の情報を取得し、リフトアーム1の目標姿勢を設定し、この目標姿勢に達するように上昇側電磁バルブVucと下降側電磁バルブVdcとを制御する昇降制御を実現する。
〔上昇制御バルブ〕
図2~図4に示すように、バルブハウジングHに対し第1軸芯X1(作動軸芯の一例)と同軸芯で上昇側スプール室11が形成され、この上昇側スプール室11に、ポンプポート12と、吐出ポート13とを連通状態で形成している。上昇制御バルブVuは、上昇側スプール室11に上昇制御スプール14と、上昇側スプリング15とを収容して構成されている。
ポンプポート12は、主流路2のうち作動油供給ポートHpからの作動油が供給される位置に形成され、吐出ポート13は、主流路2のうち、シリンダポートHcに連通する位置に形成されている。
上昇制御バルブVuは、上昇側スプール室11が、第1スプール孔11aと、第2スプール孔11bと、第3スプール孔11cとを、この順序で第1軸芯X1に沿って配置した構造を有し、第1スプール孔11aと、第2スプール孔11bと、第3スプール孔11cとは、第1軸芯X1(作動軸芯)を中心として断面形状が円形で等しい内径として形成されている。
第1スプール孔11aは、上昇側スプリング15が配置される空間に隣接し、第3スプール孔11cに隣接する位置に上昇側受圧空間16が隣接する。第1スプール孔11aと第2スプール孔11bとの間に吐出ポート13が配置され、第2スプール孔11bと第3スプール孔11cとの間にポンプポート12が配置されている。
上昇制御スプール14は、第1スプール孔11aに内嵌する第1ランド部14aと、第2スプール孔11bから第3スプール孔11cとに亘って内嵌する第2ランド部14bとが形成されると共に、第2ランド部14bに連なる位置に第2ランド部14bと同径の上昇側プランジャ14cが一体的に形成されている。
上昇制御スプール14は、スプール軸芯(図示せず)を中心として全体に円柱状であり、スプール軸芯は、上昇側スプール室11に上昇制御スプール14を挿入した状態で第1軸芯X1と一致する。前述した第2ランド部14bは、スプール軸芯(第1軸芯X1と一致する)を中心に筒状に形成される。この第2ランド部14bは、所定の肉厚で形成され、これには内部空間と外部空間とを連通させるように複数の貫通孔状で開口面積が異なる複数の連通孔17が形成されている。複数の連通孔17は、何れも第1軸芯X1と直交する姿勢で形成されている。このように第2ランド部14bのうち筒状に形成された部位が筒状部となる。
つまり、連通孔17として、開口径が異なる(開口面積が異なる)3種類のものが用いられ、大径の連通孔17が、第2ランド部14bの周方向に沿って並んで配置され、このように並列する大径の連通孔17の間に小径の連通孔17を配置することにより、作動油の流通可能な開口の断面積の拡大が図られている。
また、第1軸芯X1に直交する何れからの方向視において複数の連通孔17の何れかの開口が露出するように位置関係で形成されている。
この上昇制御バルブVuでは、上昇側電磁バルブVucから上昇側受圧空間16にパイロット圧が作用しない場合に、上昇側スプリング15の付勢力により上昇制御スプール14が、図2に示す閉塞ポジションに維持される。また、上昇側電磁バルブVucから上昇側受圧空間16にパイロット圧が作用した場合には、図3に示すように上昇側スプリング15の付勢力とパイロット圧とがバランスする位置まで上昇制御スプール14が作動し、供給ポジションに達する。
尚、上昇制御スプール14が閉塞ポジションにある場合には、複数の連通孔17の一部が、ポンプポート12に連通するものの、複数の連通孔17が第2スプール孔11bによって閉塞され、吐出ポート13に連通しない状態に維持される。
これに対して、上昇制御スプール14が供給ポジションに達した場合には、複数の連通孔17のうちの一部が吐出ポート13に連通し、複数の連通孔17の残りの一部がポンプポート12に連通する状態となる。これにより、ポンプポート12からの作動油が連通孔17から第2ランド部14bの内部空間に流れ、更に、内部空間の作動油が連通孔17から外部空間に流れ吐出ポート13に供給される。
特に、供給ポジションは、ポンプポート12からの作動油を吐出ポート13に送り出す領域に含まれる複数の位置を指すものであり、供給ポジションのうち上昇側電磁バルブVucから作用するパイロット圧が上昇した状況におけるポジションは、パイロット圧が低いポジションと比較して作動油の供給量が増大する。
この上昇制御バルブVuでは、上昇側電磁バルブVucを駆動する電流を増大した場合に、駆動電流の増大に対応して上昇制御スプール14の作動量も増大する。このため上昇制御スプール14が供給ポジションにある状況では、駆動電流の増大に対応してシリンダポートHcからリフトシリンダCに供給される作動油の油量を増大させ、リフトアーム1の上昇作動の高速化を実現する。
特に、図5に示すように複数の連通孔17が第1軸芯X1と直交する姿勢で形成されているため、連通孔17に作動油が流れる際の流路抵抗が小さく、上昇制御バルブVuからシリンダポートHcに供給される作動油の増大を可能にしている。すなわち、本実施形態では、第1軸芯X1に対して略垂直な方向に開口面積の異なる複数の連通孔17を開けている。これらの連通孔17から流出する作動油は、流出角度が第1軸芯X1に対して垂直に近い角度になるので、上昇制御スプール14に作用する流体力を低減することができる。その結果、作動油の流体力が上昇制御スプール14を閉塞する方向に作用することを抑制し、作動油の流量が増大した場合であっても作動油の流量を適切に制御することができる。
〔下降制御バルブ〕
図6、図7に示すように、下降制御バルブVdは、バルブハウジングHに第2軸芯X2と同軸芯で形成された下降側スプール室21に、圧力ポート22と、第1ドレンポート23と、第2ドレンポート24とを、この順序で第2軸芯X2に沿って形成しており、この下降側スプール室21に下降制御スプール25と、下降側スプリング26とを収容して構成されている。
圧力ポート22は、シリンダポートHcに連通し、第1ドレンポート23と、第2ドレンポート24とは、各々が排出ポートHdに連通している。
下降側スプール室21は、第2軸芯X2に沿ってガイド孔部21aと、当接部21bと、制御孔部21cと、プランジャ孔部21dとが、この順序で形成されている。
この下降制御バルブVdでは、制御孔部21cとプランジャ孔部21dとの間の空間に圧力ポート22が連通している。また、当接部21bとガイド孔部21aとの間の空間に第1ドレンポート23に連通し、ガイド孔部21aより外端側の空間(下降側スプリング26が配置された空間)が第2ドレンポート24に連通している。尚、第1ドレンポート23と、第2ドレンポート24とは個別に分岐流路4に連通している。
更に、ガイド孔部21aには第2ドレンポート24が連通している。プランジャ孔部21dの外端位置に下降制御パイロット流路6が連通している。
下降制御スプール25は、ガイド孔部21aに収容される規制壁部25aと、当接部21bに当接する当接ランド部25bと、制御孔部21cに収容される制御ランド部25cとが形成されている。また、制御ランド部25cの外周には、下降制御スプール25の作動方向での中間位置から下降側プランジャ25dの方向に溝状で作動油の流れが可能となる補助流路25cgが形成されている。更に、制御ランド部25cに連なる位置に制御ランド部25cと同径の下降側プランジャ25dが形成されている。
この下降制御バルブVdでは、下降側スプリング26の付勢力により当接ランド部25bが当接部21bに当接することにより、下降制御スプール25が図6に示す閉塞ポジションに維持される。この閉塞ポジションでは、圧力ポート22が閉塞する状態に維持される。規制壁部25aは、下降側スプリング26の付勢力を受けるスプリング受部材としても構成されている。
また、規制壁部25aの外周と、ガイド孔部21aの内周とが近接するように寸法関係が設定されている。つまり、ガイド孔部21aは第2軸芯X2を中心とする円筒の内周面を有しており、この内周面に規制壁部25aの外周が近接することから、各々の間の間隙が小さく、下降制御スプール25が作動する際に圧力ポート22からの作動油が第2ドレンポート24に流れる現象が抑制される。
下降側電磁バルブVdcが駆動され、下降制御パイロット流路6にパイロット圧が作用した場合には、下降側スプリング26の付勢力とパイロット圧とがバランスする位置まで下降制御スプール25が作動し、図7に示す排出ポジションに達する。
特に、排出ポジションは、圧力ポート22からの作動油を第1ドレンポート23に流す領域に含まれる複数の位置を指すものであり、排出ポジションのうち、下降側電磁バルブVdcから作用するパイロット圧が上昇した際の排出ポジションは、パイロット圧が低いポジションと比較して作動油の排出量が増大する。
前述したように、閉塞ポジションから図7に示す排出ポジションにある場合には、当接ランド部25bが当接部21bから離間すると共に、制御ランド部25cの補助流路25cgを介して圧力ポート22からの作動油が第1ドレンポート23に流れる。
また、下降制御スプール25が排出ポジションに移動する際には、規制壁部25aの変位に伴い下降側スプリング26が配置された空間の作動油が第2ドレンポート24から排出される。特に、下降制御スプール25が排出ポジションに設定された場合には、下降側プランジャ25dの移動に伴い規制壁部25aが移動するものの、この規制壁部25aがガイド孔部21aの内部に位置するため、圧力ポート22からの作動油が第2ドレンポート24に流れる現象を抑制する。
そして、下降側電磁バルブVdcの駆動電流を増大した場合には、駆動電流の増大に対応して下降制御スプール25の作動量も増大する。このため下降制御スプール25が排出ポジションにある状況では、駆動電流の増大に対応して圧力ポート22から第1ドレンポート23から排出する作動油の油量を増大させ、リフトアーム1の下降作動の高速化を実現する。
特に、この下降制御バルブVdでは、当接ランド部25bが当接部21bを備えた比較的単純な構造に構成するものであるが、圧力ポート22からの作動油を第1ドレンポート23から排出させ、下降側スプリング26が配置された空間(スプリング室)に作動油がこもることを抑制できる。これにより、シリンダポートHcに作用する作動油の圧力が高くとも、下降側スプリング26が配置された空間(スプリング室)の圧力が上昇して(スプリング室にこもり圧が生じて)貫通孔を閉じる方向の力が下降制御スプール25に作用することを抑制し、作動油の流量が多い場合であっても確実に作動油を排出することが可能である。
〔電磁バルブ〕
このバルブユニットAでは、上昇側電磁バルブVucと下降側電磁バルブVdcとに共通する構成のものが使用されている。この理由から、上昇側電磁バルブVucと下降側電磁バルブVdcとにおいて、共通する部分には共通する符号を付して説明する。
図8に示すように、電磁バルブ(上昇側電磁バルブVucと下降側電磁バルブVdcとの上位概念)は、磁性体で成る有底筒状の第1ハウジング31と、この第1ハウジング31の開口に螺合連結する第2ハウジング32と、第1ハウジング31の内部に収容される磁性体で成るプランジャ体33と、プランジャ体33に作用させる磁気を作り出すコイル部34と、パイロット圧を制御する弁ユニット35とを備えて構成されている。
この電磁バルブでは、第1ハウジング31と第2ハウジング32とが、コイル部34からの磁束をプランジャ体33に作用させるヨークとして機能する。コイル部34は、ボビンに対して導体で成る導線が巻回された構造を有しており、導線に供給される電流の増大に伴い、プランジャ体33に作用させる磁力も増大させるように構成されている。
第1ハウジング31は、第3軸芯X3を中心とする筒状壁31aの外端部に第3軸芯X3と直交する姿勢の端部壁31bが一体形成され、 図9に示すように筒状壁31aの開口部分の内周に雌ネジ部31Sが形成されている。
第2ハウジング32は、第1ハウジング31の筒状壁31aの内部空間に収容される軸状部32aと、この軸状部32aより大径となる大径部32bと、大径部32bを挟んで軸状部32aと反対側に突出する突出軸部32cとが一体形成されている。尚、電磁バルブは、突出軸部32cを、バルブハウジングHの孔部に嵌合した状態でバルブハウジングHの外面に連結固定される。
図9に示すように、第2ハウジング32の大径部32bの外周に雄ネジ部32Sが形成され、この雄ネジ部32Sを第1ハウジング31の雌ネジ部31Sに螺合させることにより第1ハウジング31と第2ハウジング32とが連結状態となる。
このように第1ハウジング31に第2ハウジング32が螺合連結した状態で、第2ハウジング32の軸状部32aと大径部32bと突出軸部32cとの中心が、第3軸芯X3と一致する位置に配置される。この螺合連結構造については後述する。
プランジャ体33は、第1ハウジング31の内部空間のうち端部壁31bの近傍で第3軸芯X3に沿う方向に移動自在に収容されている。第2ハウジング32の軸状部32aには、第3軸芯X3と同軸芯で挿通孔32dが形成されている。プランジャ体33は一体作動するロッド33aを有し、このロッド33aが挿通孔32dに挿通状態で配置されている。
この電磁バルブ(上昇側電磁バルブVuc、下降側電磁バルブVdc)では、コイル部34を駆動した場合に発生する磁束が、第1ハウジング31と第2ハウジング32とに形成される磁路を流れる。このように磁路が形成される際に、第2ハウジング32の大径部32bの外周に雄ネジ部32Sと、第1ハウジング31の雌ネジ部31Sとを螺合連結部において磁気抵抗を増大させない構成を有している。
図9に示すように、第1ハウジング31に形成された雌ネジ部31Sのうち、雄ネジ部32Sの突出側の端部が螺合する内端位置(同図で右側)から内方に向けて第3軸芯X3に直交する姿勢の受圧面31Tが形成されている。また、第2ハウジング32の軸状部32aに形成された雄ネジ部32Sの突出端に第3軸芯X3に直交する姿勢の当接面32Tが形成されている。この当接面32Tは、軸状部32aと大径部32bとの境界において軸芯Xと直交する姿勢の境界壁として形成されるものである。
更に、雌ネジ部31Sのうち、第3軸芯X3に沿う方向で雄ネジ部32Sの突出側の端部が螺合する内端側部位の全周を取り除いた環状溝部31Gを形成している。この環状溝部31Gは、本来、不完全ネジ部が形成される領域であり、このように環状溝部31Gを形成することにより、雌ネジ部31Sに雄ネジ部32Sを螺合させた際に、適正な螺合を実現している。このように適正な螺合が行われることにより、受圧面31Tと当接面32Tとを確実に密着させ、第1ハウジング31の筒状壁31aと第2ハウジング32の大径部32bとの間の磁路の磁気抵抗の上昇を抑制している。
弁ユニット35は、プランジャ体33と一体的に作動するロッド33aの外端部が当接することにより、プランジャ体33の作動に連係して操作されるスプール体35aと、このスプール体35aをスライド作動自在に収容する制御ブッシュ35bとを備えて構成されている。
制御ブッシュ35bは、作動油供給ポートHpから作動油が供給される流路と、排出ポートHdに作動油を排出する流路とを有し、スプール体35aは、パイロット流路(上昇制御パイロット流路5、下降制御パイロット流路6)を排出ポートHdに連通させることにより、パイロット流路5,6の圧力を大きく低減させるポジションと、作動油供給ポートHpから作動油の圧力をパイロット流路5,6に作用させるポジションとに切り換え自在に構成されている。
また、電磁バルブ(上昇側電磁バルブVuc、下降側電磁バルブVdc)コイル部34を駆動する電流を増大させることにより、電流に対応したパイロット圧をパイロット流路5,6に作用させることが可能となる。
これにより、上昇側電磁バルブVucの駆動電流を増大することにより上昇制御パイロット流路5のパイロット圧を上昇させ、上昇制御スプール14を大きく作動させる結果、リフトシリンダCに供給する作動油の流量の増大を可能にする。
また、下降側電磁バルブVdcの駆動電流を増大することにより下降制御パイロット流路6のパイロット圧を上昇させ、下降制御スプール25を大きく作動させる結果、リフトシリンダCから排出される作動油の油量の増大を可能にする。
〔実施形態の作用効果〕
この構成では、上昇制御バルブVuの上昇制御スプール14が供給位置に達した場合には、ポンプポート12からの作動油を、第2ランド部14bに形成された複数の連通孔17を介して吐出ポート13に供給することになるものの、連通孔17が第2ランド部14bの外周面に大きい流通用の開口を形成することになるため、多量の作動油の供給を可能にすると共に、各々の連通孔17が第1軸芯X1に直交する姿勢で形成されているため、連通孔17に作動油が流通する際に作動油に抵抗を作用させることがなく円滑な流れを実現し圧損も抑制する。
下降側電磁バルブVdcは、下降制御スプール25の当接ランド部25bを当接部21bに当接させることで作動油の流れを阻止する等、比較的単純な構成であるものの、圧力ポート22からの作動油が第2ドレンポート24に流れる不都合を抑制する規制壁部25aを備えている。このため、例えば、圧力ポート22からの作動油が下降側スプリング26が配置された空間(スプリング室)を介して排出される構成の制御バルブと比較すると、スプリング室のこもり圧が下降制御スプール25に作用して作動油の流量が低下する不都合を解消できる。
上昇側電磁バルブVucと下降側電磁バルブVdcとは共通した構成を有しており、何れの電磁バルブも、磁性体で成る第1ハウジング31と磁性体で成る第2ハウジング32とを螺合連結により一体化するように構成されている。
特に、この電磁バルブでは、第1ハウジング31の筒状壁31aの開口部分の内周に雌ネジ部31Sに対して、第2ハウジング32の大径部32bの外周に形成された雄ネジ部32Sを螺合させる構成である。この構造において、雌ネジ部31Sの内端側部位の全周を取り除いた環状溝部31Gを形成することにより、第1ハウジング31の受圧面31Tと、第2ハウジング32の当接面32Tとを確実に密着させ、この部位での磁気抵抗の増大の抑制を実現している。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)実施形態では、開口径が異なる3種の連通孔17を示していたが、これに代えて開口径が異なる4種以上の連通孔17を第2ランド部14b(筒状部)に形成する。このように構成することにより、第2ランド部14bに形成される連通孔17の総断面積を大きくして、第2ランド部14bの内部空間と外部空間との間で作動油が流れる作動油の流量の一層の増大を実現する。
(b)連通孔17の開口の形状は円形に限るものではなく、楕円形や矩形、あるいは、三角形に形成する。特に、このように異なる開口形状で、異なる開口面積となる複数種の連通孔17を用いることにより、第2ランド部14b(筒状部)の内部空間と外部空間との間で作動油が流れる作動油の流量の一層の増大を実現する。
(c)実施形態では、作動油をリフトシリンダCに供給するための上昇制御バルブVuとして用いていたが、これに代えて、作動油を排出するための制御バルブとして用いることも可能である。具体構成として、実施形態の下降制御バルブVdに、この構成の制御バルブを用いることが考えられる。
(d)図10~図12に示すように、上昇制御スプール14が筒状部としての第2ランド部14bの外周に対し、この第2ランド部14bが収容される上昇側スプール室11の内径より小径となるように形成した外周流路18を備えている。つまり、外周流路18は、第2ランド部14bの外周と、上昇側スプール室11の第2スプール孔11bの内周との間の間隙Gによって形成されている。
このように、第2ランド部14bのうち第1軸芯X1に沿う方向での中間部分の外周の全周を小径化することにより、第2ランド部14bのうち吐出ポート13に近い位置(図10~図12において左側)の吐出側端部18aから、ポンプポート12の方向の供給側端部18bに亘る領域に外周流路18が形成されている。吐出側端部18aは、複数の連通孔17が形成された領域に重複する位置に配置され、外周流路18は、吐出側端部18aよりポンプポート12の方向の位置ほど小径となるテーパ面18tを有している。
外周流路18は、上昇制御スプール14が図10に示す閉塞ポジションに設定された場合に、ポンプポート12から吐出ポート13への作動油の流れを遮断し、上昇制御スプール14が図11に示す供給ポジションに設定された場合に、ポンプポート12からの作動油を吐出ポート13に送り出す。
このような構成から別実施形態(d)では、上昇制御スプール14が図10に示す閉塞ポジションから図11に示す供給ポジションに作動した場合には、まず、連通孔17の一部を介してポンプポート12から吐出ポート13への作動油の供給が開始され、更に、吐出側端部18aが吐出ポート13に連通する位置に作動した後に、外周流路18を介して吐出ポート13への作動油の供給が開始される。
前述したように、吐出側端部18aに連なる位置にテーパ面18tが形成されているため、上昇制御スプール14の作動量の増大に伴い、外周流路18を介して吐出ポート13に供給される作動油の流量を緩やかに増大させることになり、油量の急激な上昇を抑制できる。そして、上昇制御スプール14の作動量を増大した場合にはポンプポート12から複数の連通孔17を介して吐出ポート13に供給される作動油の油量の増大も行われるため、吐出ポート13に供給される作動油の流量の増大が実現される。
上昇制御スプール14の作動量(ストローク)と、吐出ポート13に供給される作動油の流量との関係を図13に示している。同図において第1特性jとして示したグラフは、実施形態で説明したように、外周流路18を形成せずに複数の連通孔17を形成した上昇制御スプール14の作動に伴う特性である。また、同図において第2特性kとして示したグラフは外周流路18と複数の連通孔17とを形成した上昇制御スプール14の作動に伴う特性である。
また、同図には最大流量に達した際の上昇制御スプール14の作動位置mを示している。このように別実施形態(d)では、上昇制御スプール14が作動位置mに達した場合には、上昇制御スプール14が同じ量だけ作動した状態でありながら、第1特性jと比較して第2特性kで供給される作動油の油量の増大を実現している。
図10~図12に示すように、上昇側スプール室11の第2スプール孔11bの内周のうち、第1軸芯X1に沿う方向での両端部を全周に亘って切り欠くことにより切欠部11bxが形成されている。これにより、作動油の油量の増大を実現している。
この別実施形態(d)では、上昇制御スプール14に複数の連通孔17を形成し、この複数の連通孔17を介して、第1軸芯X1に直交する方向に作動油を供給するため、上昇制御スプール14が図11に示す供給ポジションに操作された場合には、上昇制御スプール14に対して第1軸芯X1に沿って作用する流体力を抑制する。更に、外周流路18を形成しているので、流体力を抑制する良好な面を損なうことなく、吐出ポート13に対して外周流路18を介して作動油を供給することが可能となり、ポンプポート12から吐出ポート13へ供給される作動油の油量の増大を実現している。
尚、別実施形態(d)の吐出側端部18aの位置は任意に設定することも可能であり、例えば、複数の連通孔17のうち、吐出ポート13に最も近接するも開口部分より吐出ポート13の方向に変位する位置に形成しても良い。このように吐出側端部18aの位置を設定することにより、上昇制御スプール14を供給ポジションに向けて作動した場合の作動油の油量を増大させるタイミングを早めることが可能となる。
この別実施形態(d)の構成は、トラクタのリフトシリンダCに作動油を供給する制御バルブに限らず、各種作業装置に対する作動油の給排を制御するものに適用することが可能である。
本発明は、スプールの筒状部に貫通孔状の連通孔が形成された制御バルブに利用できる。
11 上昇側スプール室(スプール室)
11b 第2スプール孔(スプール孔)
12 ポンプポート
13 吐出ポート
14 上昇制御スプール(スプール)
14b 第2ランド部(筒状部)
17 連通孔
18 外周流路
18a 吐出側端部
18t テーパ面
H バルブハウジング
X1 第1軸芯(作動軸芯)

Claims (7)

  1. 作動軸芯と同軸芯でスプール室が形成され、作動油が供給されるポンプポートおよび作動油を送り出す吐出ポートが前記スプール室の外周を取り囲む領域に形成されたバルブハウジングと、
    閉塞ポジションと供給ポジションとの間で作動自在となるように前記スプール室に収容されたスプールとを備え、
    前記スプールが、スプール軸芯を中心とする筒状部を有し、かつ、前記筒状部の内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔状で開口面積が異なる複数の連通孔を有し、
    前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合には、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合には前記ポンプポートからの作動油が、複数の前記連通孔のうちの一部から前記スプールの内部空間に流れ、他の前記連通孔のうちの一部から前記吐出ポートに送り出され
    前記スプール室が、前記スプールの前記筒状部を収容するスプール孔を備え、前記スプールの作動方向で前記スプール孔を挟む位置に前記ポンプポートと前記吐出ポートとを備え、
    前記スプールが、前記筒状部を基準に前記吐出ポートの側に、前記筒状部より小径の小径部を形成しており、
    前記スプールが前記供給ポジションにある場合に、複数の前記連通孔の一部が前記吐出ポートに連通し、他の前記連通孔の一部が前記ポンプポートに連通すると共に、前記スプールが前記供給ポジションから前記閉塞ポジションに作動した場合に、前記供給ポジションにあった前記連通孔が前記スプール孔によって閉塞状態となるように複数の前記連通孔の位置関係が設定されている制御バルブ。
  2. 前記スプール軸芯に直交する何れからの方向視においても複数の前記連通孔のうちの何れかの開口が露出する請求項1に記載の制御バルブ。
  3. 複数の前記連通孔が、前記スプール軸芯に直交する姿勢で形成されている請求項1又は2に記載の制御バルブ。
  4. 前記筒状部の周方向に沿って開口面積が異なる複数の前記連通孔が配置されている請求項1~のいずれか一項に記載の制御バルブ。
  5. 開口面積が略同一である複数の前記連通孔が、当該連通孔同士の一部が前記筒状部の周方向に沿って重畳し、且つ当該連通孔同士の中心位置が前記筒状部の軸心方向にオフセットした位置に配置されている請求項1~のいずれか一項に記載の制御バルブ。
  6. 作動軸芯と同軸芯でスプール室が形成され、作動油が供給されるポンプポートおよび作動油を送り出す吐出ポートが形成されたバルブハウジングと、
    閉塞ポジションと供給ポジションとの間で作動自在となるように前記スプール室に収容されたスプールとを備え、
    前記スプールが、スプール軸芯を中心とする筒状部を有し、かつ、前記筒状部の内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔状で開口面積が異なる複数の連通孔を有し、
    前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合には、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合には前記ポンプポートからの作動油が、複数の前記連通孔のうちの一部から前記スプールの内部空間に流れ、他の前記連通孔のうちの一部から前記吐出ポートに送り出され、
    前記筒状部の外周に対し、前記筒状部が収容される前記スプール室の内径より小径となる外周流路が形成され、
    前記外周流路は前記スプール軸芯に沿う方向で、前記スプールが前記閉塞ポジションに設定された場合に、前記ポンプポートから前記吐出ポートへの作動油の流れを遮断し、前記スプールが前記供給ポジションに設定された場合に、前記ポンプポートからの作動油を前記吐出ポートに送り出す領域に形成されている制御バルブ。
  7. 前記外周流路のうち前記吐出ポート側に配置される吐出側端部が、前記吐出ポートから離間する位置ほど小径となるテーパ面を有している請求項に記載の制御バルブ。
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