JP7306821B2 - シール機構付接続端子及び電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、気密性を有する機器において使用されるシール機構付接続端子及び電気機器に関する。
バッテリー装置を含むバッテリーモジュールには、イオン伝導性のある有機溶媒を使用するものがある。このようなバッテリーモジュールでは、有機溶媒が空気中の水分と反応して酸性のガスが発生する。バッテリーモジュールにおいては、発生したガスがモジュールの外部に漏れ出すことを厳密に防ぐことが望ましい。ところで、このようなバッテリーモジュールは、他のバッテリーモジュールと電気的に接続して使用される場合がある。バッテリーモジュールの接続は、接続の対象となる各バッテリーモジュールの内部から端子を引き出し、この端子同士を接続することによって行われる。特許文献1には、機器同士の接続に使用される端子であるバスバーが記載されている。
特許文献1に記載のバスバーは、導電部材と、この導電性部材を覆う絶縁性被覆及び絶縁性被膜と一体のシール部を備えている。バスバーは、導電部材の被覆されていない部分が機器を構成するケースに設けられた開口から機器内に挿入されて機器と接続され、シール部が開口を塞いでいる。
特開2017-188288
しかしながら、特許文献1に記載のバスバーのシール部を使ってバッテリーモジュールと他の電気機器とを接続すると、バスバーの接続箇所に応力がかかってバスバーが弾性変形、あるいはその位置が変化する。バスバーが弾性変形等すると、バスバーのシール部と開口との間に隙間が生じ、この隙間からガスが漏洩することが考えられる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、電気機器同士を接続する場合の端子(バスバー)の変位に追従し、機器内の高い密封性を維持できるシール機構付端子、及びこれを有する電気機器に関する。
本発明のシール機構付端子は、開口を有する機器の筐体に取り付けられるシール機構付接続端子であって、端子部材と、前記端子部材が貫通しているシール板と、を備え、前記シール板は、前記端子部材の貫通箇所を含む封止領域と、前記筐体の壁面と密着する密着領域と、を有し、少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容し、前記封止領域と前記密着領域とが同一の材料で一体的に形成され、前記易変形部は、前記密着領域よりも前記シール板の厚さが薄い薄肉部を有することにより前記密着領域よりも柔軟であり、前記封止領域は、前記薄肉部から厚さ方向に突出して形成され前記薄肉部よりも厚い端子支持部と、前記端子支持部上に形成され前記端子支持部から突出して前記端子部材の一部を覆う端子カバーと、を有し、前記貫通箇所における前記端子部材の貫通方向にみて前記端子支持部の外縁は前記端子カバーの周囲を囲むように配置されている
本発明の電気機器は、開口を有する筐体と、当該筐体を構成する壁部材であって前記筐体の内外を隔てるとともに前記開口が形成されている前記壁部材に取り付けられるシール機構付接続端子と、を有する電気機器であって、前記シール機構付接続端子は、端子部材と、前記端子部材が貫通しているシール板を備え、前記シール板は、前記端子部材の貫通箇所を含んで前記開口を塞ぐ封止領域と、前記壁部材と密着する密着領域と、を有し、少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容し、前記封止領域と前記密着領域とが同一の材料で一体的に形成され、前記易変形部は、前記密着領域よりも前記シール板の厚さが薄い薄肉部を有することにより前記密着領域よりも柔軟であり、前記封止領域は、前記薄肉部から厚さ方向に突出して形成され前記薄肉部よりも厚い端子支持部と、前記端子支持部上に形成され前記端子支持部から突出して前記端子部材の一部を覆う端子カバーと、を有し、前記貫通箇所における前記端子部材の貫通方向にみて前記端子支持部の外縁は前記端子カバーの周囲を囲むように配置されている
電気機器同士を接続する場合の端子の変位に追従し、機器内の高い密封性を維持できるシール機構付端子、及びこれを有する電気機器を提供することができる。
(a)は第一実施形態から第四実施形態に共通の気機器前方斜視図、(b)は後方斜視図である。 図1に示す第一実施形態のシール機構付接続端子を拡大して示した斜視図である。 (a)は第一実施形態のシール機構付接続端子の正面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。 (a)は第一実施形態のシール機構付接続端子の縦断面図、(b)は横断面図である。 第二実施形態のシール機構付接続端子の斜視図である。 (a)は第二実施形態のシール機構付接続端子の正面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。 (a)は第二実施形態のシール機構付接続端子の縦断面図、(b)は横断面図である。 (a)、(b)共に第二実施形態のシール機構付接続端子の成型方法を説明するための図である。 第三実施形態のシール機構付接続端子の斜視図である。 (a)は第三実施形態のシール機構付接続端子の正面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。 (a)は第三実施形態のシール機構付接続端子の縦断面図、(b)は横断面図である。 (a)、(b)共に第三実施形態のシール機構付接続端子の成型方法を説明するための図である。 第四実施形態のシール機構付接続端子の斜視図である。 (a)は第四実施形態のシール機構付接続端子の正面図、(b)は左側面図、(c)は上面図である。 (a)は第四実施形態のシール機構付接続端子の縦断面図、(b)は横断面図である。
以下、本発明の第一実施形態から第四実施形態(以下、総称して「本実施形態」とも記す)を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、本実施形態の説明に用いる図面は、発明の構成や機能、さらには発明を構成する各部材の位置関係等を説明するためのものであり、その幅、高さ、厚さ及び具体的な形状を限定するものではない。
<概要>
[電気機器]
先ず、第一実施形態から第四実施形態(以下、総称して「本実施形態」とも記す)の共通の構成について説明する。図1(a)、図1(b)は、本実施形態の電気機器100を説明するための図である。本実施形態では、電気機器100の接続される側を「前」とし、前面に対する反対の面を「後」として以降の説明をする。このため、図1(a)は電気機器100の前方斜視図、図1(b)は電気機器100の後方斜視図とする。電気機器100は、開口32(図2)を有する筐体3と、この筐体3に取り付けられるシール機構付接続端子10と、を有している。
電気機器100は、壁部材31に開口32(図2)を有する筐体3と、筐体3に収容される複数の電池セル7と、電池セル7と電気的に接続される配線基板1と、を備えている。配線基板1は、栓止部材17を備えたコネクタ11を有している。栓止部材17は、コネクタ11を挿通させるために壁部材31に形成された図示しない開口を封止している。また、本実施形態は、電気機器100に二つ以上の他の電気機器100を接続するために、筐体3の後方にも適宜他の端子15を形成するものであってもよい。シール機構付接続端子10と端子15は、同様の構成であってもよいし、異なる構成を有するものであってもよい。
本実施形態の電気機器100は、バッテリーモジュールを構成する。ただし、電気機器100はバッテリーモジュールに限定されず、シール機構付接続端子10が適用可能な電気機器であればどのようなものであってもよい。
複数の電池セル7は、図示しない電池群を構成する。配線基板1には、電池セル7の電極端子(図示せず)に接続されて電池セル7と主に電気信号を授受する図示しない配線や素子が搭載されている。ここで授受される電気信号としては、例えば、各電池セル7の温度や電流を監視する信号、あるいは図示しない温度センサによる計測温度を示す信号が考えられる。信号は、コネクタ11を介して外部に出力される。
電池群は、複数個の電池セル7が一列に並べられて構成されており、各電池セル7が互いに直列接続されている。また、電気機器100は、電池セル7上であって配線基板1の周囲に配置された複数のバスバー4を有している。
第一実施形態の電池セル7は、例えばリチウムイオン二次電池であって、正極板と負極板との間に絶縁板を挟んで重ねて構成されている。正極板及び負極板の間は電解液で満たされている。正極板は、例えばアルミニウム箔にコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)といったリチウム金属酸化物を塗布して形成される。負極板は、銅箔にカーボン等の炭素系材料を塗布して形成されている。絶縁板はポリエチレン系またはアラミド系の材料で形成されている。電解液には炭酸エチレンや炭酸ジェルが使用される。電解液は、空気中の水分と反応し、各種反応ガスを発生し得る。図1に示した電池セル7は主面が矩形の板形状を有する角型であるが、電池セル7は角型のものに限定されず、筒型やラミネート型のものであってもよい。
筐体3は、例えばアルミニウム製の板材により形成されている。図1に示した電気機器100には更に図示しない蓋体が取り付けられて、蓋体は筐体3の開口部分を封止し、筐体3と蓋体とで構成される空間内を高気密に保持することができる。
[シール機構付接続端子]
(第一実施形態)
次に、第一実施形態のシール機構付接続端子10を説明する。
図2は、図1に示すシール機構付接続端子10を拡大して示した斜視図である。図3(a)はシール機構付接続端子10の正面図、図3(b)はシール機構付接続端子10の左側面図、図3(c)はシール機構付接続端子10の上面図である。図4(a)は、図3(a)中に示す直線IVa―IVaでシール機構付接続端子10を切断し、断面を直線IVa―IVaの両端に示す矢線の方向に見た縦断面図である。図4(b)は、図3(a)中に示す直線IVb―IVbでシール機構付接続端子10を切断し、断面を直線IVb―IVbの両端に示す矢線の方向に見た横断面図である。
図2に示すように、シール機構付接続端子10は、壁部材31(図2においてはその一部を図示している)に形成された開口32に取り付けられる。第一実施形態では、図2に示すように、シール機構付接続端子10が筐体3の外側から開口32に挿入される。
なお、本実施形態でいう端子部材22は、電気機器100を他の電気機器と接続する機能を有するものであればよく、その機能は「バスバー」の機能と実質的に相違するものではない。本実施形態では、配線基板1において、筐体3の外部に延びて他の電気機器と電気的にコンタクトを有する部位を「端子部材」と記している。
シール機構付接続端子10は、端子部材22と、端子部材22が貫通しているシール板20を備えている。シール板20は、端子部材22の貫通箇所を含む封止領域(薄肉部23、端子支持部24及び端子カバー25)と、筐体3の壁面である壁部材31と密着する密着領域(肉厚部21)と、により構成されている。そして、このうち、少なくとも封止領域は、密着領域よりも柔軟な易変形部(薄肉部23)を有し、端子部材22に力が加わったことによる端子部材の変位を許容するように構成されている。以下、このような封止領域、密着領域及び易変形部について、より詳細に説明する。
第一実施形態のシール機構付接続端子10は、封止領域と密着領域が同一の材料で形成され、易変形部は、密着領域よりもシール板の厚さが薄い薄肉部を有することによって肉厚部21よりも柔軟である。つまり、第一実施形態では、肉厚部21、薄肉部23、端子支持部24及び端子カバー25が全て同一の材料によって一体的に形成されている。このため、第一実施形態のシール板20では、厚さが薄い薄肉部23が密着部である肉厚部21よりも柔軟な易変形部として機能する。ここで、第一実施形態でいう「柔軟である」とは、易変形部(薄肉部23)の材料のヤング率が密着領域(肉厚部21)の材料のヤング率より小さいことをいうばかりではない。第一実施形態のように、密着領域と易変形部の材料が同じであっても、その厚さや形状の相違によって密着領域よりも易変形部が撓み易い、あるいは変形し易い等の特性を示す場合に易変形部が柔軟である、とする。
肉厚部21、薄肉部23の厚さは、シール板20の図2から図4(b)中に示すx、y、z座標のx軸方向の長さをいう。第一実施形態は、図3(b)から図4(b)に示すように、端子部材22が端子カバー25及び端子支持部24中を貫通している。
端子カバー25のうち、シール板20から筐体3の外側に向かって(x方向(「前方」とも記す))に突出している部分を前方部分25a、シール板20から筐体3の内側(-x方向(「後方」とも記す))に突出している部分を後方部分25bとも記す。また、第一実施形態では、端子部材22のうち、前方部分25aから露出している部分を前方露出部分22a、端子カバー25の後方部分25bから露出している部分を後方露出部分22b、前方露出部分22aと後方露出部分22bとの間にある部分を中間端子部分22cとする。前方露出部分22aと後方露出部分22bとの間の中間端子部分22cは、端子支持部24及び端子カバー25(封止領域)によって覆われている。このようなシール機構付接続端子10は、貫通箇所222を介してガスが筐体3から外部に流出することを防ぐため、端子部材22、端子支持部24及び端子カバー25を分離不可分に構成することが好ましい。端子部材22、端子支持部24及び端子カバー25を分離不可分に構成するためには、例えば、端子部材22を樹脂中に埋め込むインサート成型によりシール機構付接続端子10を形成することが好ましい。
また、シール板20を形成する材料としては、加熱すると重合を起こして高分子の網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなる熱硬化樹脂、あるいはガラス転移温度または融点まで加熱することによって軟らかくなり、目的の形に成形できる熱可塑性樹脂のいずれであってもよい。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、熱硬化性ポリイミド系樹脂等の熱硬化性樹脂を使用することができる。また、熱硬化性のゴム材料として、フッ素ゴム、ニトリルゴム及びシリコーンゴム等を使用することができる。さらに、熱可塑性系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂等を使用することができる。第一実施形態では、シール板20全体を上記材料のいずれか、またはその合成物によって形成している。
端子カバー25は端子部材22と密着していて、端子カバー25において端子部材22は貫通している部分を貫通箇所222とする。また、図3(a)、図4(a)及び図4(b)に示すように、端子カバー25は、端子支持部24上に形成されている。薄肉部23は端子部材22に対して周回上に、つまり端子部材22の周囲を囲むように形成されている。肉厚部21は、端子部材22のさらに外周に形成されている。図4(a)、図4(b)に示すように、薄肉部23、端子支持部24及び端子カバー25は端子部材の貫通箇所222を含む封止領域である。肉厚部21は壁部材31の面(壁面)と密着する密着領域である。
また、シール機構付接続端子10では、端子支持部24の厚さと肉厚部21の厚さは略等しく、端子支持部24と肉厚部21との間には端子支持部24及び肉厚部21よりも厚さが薄い薄肉部23が形成されている。このような厚さの関係は、相対的なものであればよく、厚肉あるいは薄肉の具体的な数値を問題にするものではない。
図3(a)から図3(c)に示すように、第一実施形態では、端子部材22及び端子カバー25が、正面視において薄肉部23とx方向及びy方向の中心軸が一致するように配置されている。また、薄肉部23の幅は一定であるので、薄肉部23は端子部材22の変位の方向によらず同様に弾性変形して同様の柔軟性を発揮する。なお、ここで、薄肉部23の「幅」は、薄肉部23が肉厚部21と端子支持部24との間にあって、肉厚部21と端子支持部24との間の最短距離を指す。
ただし、第一実施形態は、このような構成に限定されず、端子部材22に加わる応力の方向が予め予想される場合、応力の方向によって端子部材22を薄肉部23の中心から偏移した位置に配置し、薄肉部23を応力の方向に変形し易くすることができる。
さらに、薄肉部23は、一定の厚さであることに限定されず、厚さが多段階に変化するものであってもよい。このようにする場合、薄肉部23の最大厚さが肉厚部21よりも薄いことが条件となる。
第一実施形態の端子カバー25は、封止領域に形成されたシール板20から突出する端子部材22の一部を覆う構成である。
図4(a)から明らかなように、端子カバー25の前方部分25aの突出長さ(x方向の長さ)、後方部分25bの突出長さ(-x方向の長さ)は、いずれもシール板20の最大厚さである端子支持部24の厚さ(x方向、-x方向のそれぞれの長さ)より長くなっている。つまり、第一実施形態では、シール板20のうち、端子カバー25が電気機器100と接続される他の電気機器と最も近づくことになる。このような端子カバー25のうち、前方部分25aは、互いに接続される電気機器間の絶縁距離を確保し、電子機器間で意図しない導通を防いでいる。また、後方部分25bは、筐体3内部の配線基板1上の図示しない導電部材との絶縁距離を確保している。
第一実施形態は、図3(a)に示すように、貫通箇所222が正面視において横長の矩形形状を有していて、端子支持部24、薄肉部23及び肉厚部21も四隅にラウンドコーナーが付された横長の矩形形状を有している。しかし、第一実施形態は、このような構成に限定されるものでなく、端子支持部24、薄肉部23及び肉厚部21が正面視において正方形であってもよいし、縦長の四角形、三角形を含む多角形、円形、楕円形のいずれであってもよい。
このような第一実施形態によれば、例えば、端子部材22を他の電気機器100の端子部材22にネジ留めして接続した場合、両方の端子部材22に下方に向かう力が加わるものと考えられる。このとき、端子部材22は下方に傾くように変位して、これに伴って肉厚部21と壁部材31との間、あるいは貫通箇所222と端子部材22との間からガスが漏洩する虞が生じる。しかし、貫通箇所222を含む領域に薄肉部23を有するシール機構付接続端子10によれば、薄肉部23が端子部材22の変位に伴って柔軟に変位、弾性変形し、端子部材22の変位を吸収することができる。このため、端子部材22にかかる応力が肉厚部21に伝わらずに肉厚部21と壁部材31との間に隙間が生じることを防ぐことができる。
さらに、第一実施形態は、薄肉部23が端子部材22を周回するように形成されている。このような構成により、薄肉部23は、端子部材22が変位する角度あるいは方向によらず端子部材22の変位に追随して端子部材22周りの端子支持部24を変位させ、端子部材22と端子カバー25との間に隙間が生じることを防ぐことができる。
また、第一実施形態は、薄肉部23より厚さの厚い端子支持部24が薄肉部23と端子カバー25との間に設けられている。このため、第一実施形態は、薄肉部23によって端子部材22の変形容易性を確保しながらも、端子支持部24によって端子部材22が応力に抗することに必要な剛性を有している。
以上説明した第一実施形態のシール機構付接続端子10は、端子部材22の開口32に向かう側の端部が図示しないネジ、あるいは溶接によって筐体3内の配線基板1に接続される。そして、端子支持部24が開口32に筐体3の外側から嵌合し、シール板20が筐体3の外壁から接触するようにして開口32を封止する。シール板20の開口32に向かう面に予め接着剤を塗付しておくことにより、シール機構付接続端子10は筐体3に接着される。
このようなシール機構付接続端子10は、シール板20を有するので、開口32及びその周囲を塞いで筐体3内を密封することができる。シール板20は、筐体3の壁面と充分な接触面積を有するので、筐体3の壁部材31に接着剤等で貼り付けた場合に充分な強度を得ることができる。このようなシール機構付接続端子10によれば、電気機器100同士を接続する場合の端子の変位に追従し、電気機器100内の高い密封性を維持することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を説明する。図5から図7は、第二実施形態のシール機構付接続端子12を説明するための図であって、図5はシール機構付接続端子12の斜視図である。図6(a)はシール機構付接続端子12の正面図、図6(b)はシール機構付接続端子12の左側面図、図6(c)はシール機構付接続端子12の上面図である。図7(a)は、図6(a)中に示す直線VIIa―VIIaでシール機構付接続端子12を切断し、断面を直線VIIa―VIIaの両端に示す矢線の方向に見た縦断面図である。図7(b)は、図6(a)中に示す直線VIIb―VIIbでシール機構付接続端子12を切断し、断面を直線VIIb―VIIbの両端に示す矢線の方向に見た横断面図である。
シール機構付接続端子12は、端子部材22と、端子部材22が貫通しているシール板40を備えている。端子部材22には端子部材22を他の機器に電気的に接続するためのネジ孔221が形成されている。シール板40は、端子部材22の貫通箇所222を含む封止領域となる柔軟部43及び端子カバー45と、密着領域となる剛体板41により構成されている。図7(b)に示すように、端子カバー45は、前方部分45a、後方部分45bを有している。
シール板40のうち、柔軟部43は、剛体板41よりも弾性の低い材料によって形成されている。第二実施形態では、柔軟部43を先に述べた第一実施形態のシール板20の材料となる樹脂等で形成する。また、第二実施形態では、柔軟部43と端子カバー45とを一体成型して柔軟部43と端子カバー45との間からガスが漏れ出すことを防いでいる。このため、端子カバー45も柔軟部43と同様の樹脂により構成している。剛体板41は、柔軟部43の材料である樹脂よりも弾性の高い材料によって構成されていて、第二実施形態では、剛体板41をアルミ、鉄、ステンレス、銅等の金属製としている。第二実施形態では、剛体板41を柔軟部43よりも弾性の大きい部材により構成すると共に、柔軟部43が剛体板41よりも容易に弾性変形及び変位するように柔軟部43、剛体板41の形状(厚さ及びy方向の長さ等)を定めている。このような柔軟部43は、第二実施形態の易変形部として機能する。
第二実施形態では、図6(a)、図6(b)、図7(a)及び図7(b)に示すように、柔軟部43は、開口32との間に隙間がある状態で開口32内に挿入され、剛体板41が開口32上に張り出して開口32を開口32と共に塞いでいる。このようなことにより、第二実施形態は、壁部材31から樹脂を透過してガスが外部に漏れる可能性、あるいは外部に漏れるガスの量を低減することができる。
また、金属製の剛体板41は、筐体3の外側から壁部材31と重なっていて、壁部材31に溶接により固定されるものであってもよい。このようにすれば、剛体板41を壁部材31に密着させ、開口32から筐体3内のガスの漏れを確実に防ぐことができる。
図4(a)、図7(a)に示すように、第二実施形態の柔軟部43は、第一実施形態の端子支持部24の寸法形状と一致していて、端子部材22の周囲にのみ形成されている。このような第二実施形態によれば、端子部材22の傾きや変位に応じて柔軟部43が柔軟に弾性変形し、柔軟部43と一体成型されている端子カバー45と端子部材22との間に隙間が生じることを防ぐことができる。
また、第二実施形態は、一体の柔軟部43及び端子カバー45に剛体板41及び端子部材22がインサート成型されているので、柔軟部43と剛体板41、あるいは端子部材22と端子カバー45との間に隙間が生じることがない。図8(a)、図8(b)は、このようなインサート成型について説明するための図である。図8(a)に示すように、剛体板41は、外形が矩形形状であって、その内部に開口411が形成された枠体である。端子部材22は、開口411内に挿入されて、図8(b)のように柔軟部43及び端子カバー45が剛体板41と端子部材22との間に形成されている。インサート成型は、型に剛体板41及び端子部材22を規定の位置にセットし、液状の樹脂材料を型に流し込んで充填することによって行われる。樹脂材料の充填後、樹脂材料は冷却されて固化し、型が取り外されてシール機構付接続端子12が完成する。
第二実施形態のシール機構付接続端子12は、前記したように、筐体3の外部から剛体板41を壁部材31に溶接等によって溶着することによって筐体3に取り付けられる。このため、壁部材31と剛体板41との隙間からガスが外部に漏れることを高い精度で防ぐことができる。
また、第二実施形態は、図6(a)から図6(c)に示すように、端子部材22及び端子カバー45が、正面視において柔軟部43とx方向及びy方向の中心軸が一致するように配置されている。また、柔軟部43のy方向の幅は一定であるので、柔軟部43は端子部材22の変位の上下方向によらず同様に弾性変形して同様の柔軟性を発揮する。柔軟部43の「幅」は、柔軟部43が剛体板41と端子カバー45との間にあって、剛体板41と端子カバー45との間の最短距離を指す。ただし、第二実施形態は、このような構成に限定されず、端子部材22に加わる応力の方向が予め予想される場合、応力の方向の薄肉部の幅を大きくする等して柔軟部43を応力の方向に変形し易くすることができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態のシール機構付接続端子14を説明する。図9から図11は、第三実施形態のシール機構付接続端子14を説明するための図であって、図9はシール機構付接続端子14の斜視図である。図10(a)はシール機構付接続端子14の正面図、図10(b)はシール機構付接続端子14の左側面図、図10(c)はシール機構付接続端子14の上面図である。図11(a)は、図10(a)中に示す直線XIa―XIaでシール機構付接続端子12を切断し、断面を直線XIa―XIaの両端に示す矢線の方向に見た縦断面図である。図11(b)は、図10(a)中に示す直線XIb―XIbでシール機構付接続端子14を切断し、断面を直線XIb―XIbの両端に示す矢線の方向に見た横断面図である。
第三実施形態のシール機構付接続端子14は、端子部材29と、シール板50とによって構成されている。端子部材29は、同一平面上にない前方露出部分29a、後方露出部分29b、前方露出部分29a、後方露出部分29bとの間にあってy方向に延びる中間端子部分29cを有している(図11(a))。中間端子部分29cは、シール板50によって覆われている。前方露出部分29aにはネジ孔291が形成されている。
シール板50は、金属製の剛体板51と、端子部材29の貫通箇所292を含む封止領域となる樹脂性の厚肉部54と、厚肉部54と同じ樹脂を材料とし、厚肉部54よりも厚さの薄い薄肉部53と、端子部材29を覆う端子カバー55とより構成されている。第三実施形態では、薄肉部53が易変形部として機能する。端子カバー55のうち、筐体3の外側に向かう部分を前方部分55a、筐体3の内側に向かう部分を後方部分55bと記す。
第三実施形態の薄肉部53は、シール板50の筐体3の外側に向かう面に形成された正面視が円形の凹部である。
第三実施形態では、端子部材29を覆う端子カバー55よりも上方(y方向)に薄肉部53を設けている。端子部材29よりも上方に薄肉部53を設けるのは、端子部材29を他の機器にネジ留めする際、下方に向かう応力が作用することによって前方露出部分29aが筐体3の前方に向かって傾斜するよう変位すると考えられるからである。易変形部である薄肉部53は、応力が加わった方向に柔軟に弾性変形して端子部材29の変位に追従し、前方部分55aと前方露出部分29a、あるいは後方部分55bと後方露出部分29bとが離れて隙間が生じることを防ぐことができる。また、このような構成は、剛体板51と壁部材31との間に隙間が生じることを防ぐことができる。
第三実施形態は、前方露出部分29a、後方露出部分29bの高さが異なる端子部材29を用いている。このため、第一実施形態のように、貫通箇所292を中心にして易変形部を周回上に形成すると、厚肉部54の面積、ひいてはシール機構付接続端子14全体が大きくなってしまう。この点から、第三実施形態は、薄肉部53を前方露出部分29aの上方に形成し、前方露出部分29aが下方に向かって変位しても、この変位に追従して変形可能にしている。
なお、第三実施形態の薄肉部53は、図10(a)等に示す円形に限定されるものでなく、多角形、楕円形、渦形状等であってもよいし、その数も一つに限定されるものでなく、多数あってもよい。薄肉部53の位置、形状、肉厚は、端子部材29の変位に対する追従性と、端子部材29にかかる応力に抗する剛性とにより決定される。
さらに、第三実施形態は、薄肉部53を端子部材29の上方に設けることに限定されるものではない。例えば、前方露出部分29aに対して下方から上方に向かう応力が作用することが予想される場合、前方露出部分29aよりも下方に薄肉部を形成し、薄肉部を筐体3の内側に向かって傾く端子部材29に追従して変形し易くすることができる。
剛体板51は、剛体板41と同様の金属を材料にして形成される。金属製の剛体板51を備えるシール機構付接続端子14は、筐体3の壁部材31に溶接によって取り付けられる。このため、第三実施形態は、剛体板51と壁部材31とを密着させ、その間に隙間が生じることを防ぐことができる。
また、第三実施形態は、中間端子部分29cがy方向に延びる端子部材29を有するから、接続される二つの電気機器間の絶縁距離を確保しながら両者を第一実施形態、第二実施形態よりも近づけて接続することができる。
また、第三実施形態は、一体の厚肉部54、薄肉部53及び端子カバー55に剛体板51及び端子部材29がインサート成型されている。このため、厚肉部54と剛体板51、あるいは端子部材29と端子カバー55との間に隙間が生じることがない。図12(a)、図12(b)は、このようなインサート成型について説明するための図である。図12(a)に示すように、剛体板51は、外形が矩形形状であって、その内部に開口511が形成された枠体である。端子部材29は、開口511内に挿入されて、図12(b)のように、厚肉部54、薄肉部53及び端子カバー55が剛体板51と端子部材29との間に形成されている。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態を説明する。図13から図15は、第四実施形態のシール機構付接続端子16を説明するための図であって、図13はシール機構付接続端子14の斜視図である。図14(a)はシール機構付接続端子14の正面図、図14(b)はシール機構付接続端子14の左側面図、図14(c)はシール機構付接続端子14の上面図である。図15(a)は、図14(a)中に示す直線XVa―XVaでシール機構付接続端子14を切断し、断面を直線XVa―XVaの両端に示す矢線の方向に見た縦断面図である。図15(b)は、図14(a)中に示す直線XVb―XVbでシール機構付接続端子14を切断し、断面を直線XVb―XVbの両端に示す矢線の方向に見た横断面図である。
シール機構付接続端子16は、端子部材29と、端子部材29が貫通しているシール板60と、を備えている。シール板60は、端子部材29の貫通箇所292を含む封止領域と、筐体の壁面と密着する密着領域と、を有し、封止領域が密着領域よりも柔軟な易変形部を有している。また、このようなシール機構付接続端子16は、シール機構付接続端子14と同様にインサート成型により形成することが好ましい。
シール板60は、剛体板61、樹脂板部64及び端子カバー65を有していて、樹脂板部64の外縁部文が斜面63になっている。図14(b)等に示すように、端子カバー65は、筐体3の外側に向かう前方部分65a、筐体3の内側に向かう後方部分65bを有している。また、図15(a)等に示すように、中間端子部分29cは樹脂板部64に覆われている。
第四実施形態は、樹脂板部64の外縁を傾斜させて斜面63としたことにより、樹脂板部64の外縁を変形しやすい易変形部としている。斜面63は、図15(a)に示すように、傾斜の無い場合よりもx方向の長さ(厚さ)が薄くなり、前方露出部分29aの変位に追従して弾性変形し易くなる。また、第四実施形態は、樹脂板部64の側面を斜面63にすることにより、樹脂板部64において易変形部形成用のスペースが不要になって、しかも貫通箇所292の周回上に易変形部を形成することができる。
第四実施形態の斜面63は、一つであることに限定されず、斜面が多段階に形成されるものであってもよい。また、斜面63は、筐体3の外側に向かって傾斜することに限定されず、筐体3の内側に向かって傾斜するものであってもよい。さらに、斜面が複数あって傾斜方向の異なる斜面が混在するものであってもよい。
なお、本発明は、以上説明した第一実施形態から第四実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、第一実施形態から第四実施形態の端子部とシール板とをどのように組み合わせてシール機構付接続端子としてもよい。
上記実施形態および実施例は以下の技術思想を包含するものである。
(1)開口を有する機器の筐体に取り付けられるシール機構付接続端子であって、端子部材と、前記端子部材が貫通しているシール板と、を備え、前記シール板は、前記端子部材の貫通箇所を含む封止領域と、前記筐体の壁面と密着する密着領域と、を有し、少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容する、シール機構付接続端子。
(2)前記封止領域と前記密着領域が同一の材料で形成され、前記易変形部は、前記密着領域よりも前記シール板の厚さが薄い薄肉部を有することにより前記密着領域よりも柔軟である、(1)のシール機構付接続端子。
(3)前記易変形部は、前記密着領域よりも弾性の低い材料によって形成されている、(1)のシール機構付接続端子。
(4)前記易変形部は、前記端子部材を周回するように形成されている、(1)から(3)のいずれか一つのシール機構付接続端子。
(5)前記封止領域は、前記シール板から突出し、前記端子部材の一部を覆う端子カバーを有する、(1)から(4)のいずれか一つのシール機構付接続端子。
(6)前記端子カバーの突出長さは、前記シール板の最大厚さより長い、(5)のシール機構付接続端子。
(7)前記端子カバーは、前記シール板の表裏の面からそれぞれ突出する第一端子カバー及び第二端子カバーを含む、(5)または(6)のシール機構付接続端子。
(8)前記第一端子カバーから露出している第一端子部分と、前記第二端子カバーから露出している第二端子部分とを接続する中間端子部分は、前記封止領域によって覆われている、(7)のシール機構付接続端子。
(9)開口を有する筐体と、当該筐体に取り付けられるシール機構付接続端子と、を有する電気機器であって、前記シール機構付接続端子は、端子部材と、前記端子部材が貫通し、前記端子部材の貫通箇所を含む封止領域と、前記筐体の壁面と密着する密着領域と、を有し、少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容する、電気機器。
(10)前記電気機器が、バッテリー装置を含む、(9)の電気機器。
1・・・配線基板
3・・・筐体
4・・・バスバー
7・・・電池セル
10・・・シール機構付接続端子
11・・・コネクタ
12・・・シール機構付接続端子
14・・・シール機構付接続端子
15・・・端子
16・・・シール機構付接続端子
17・・・栓止部材
20、40、50、60・・・シール板
21、54・・・肉厚部
22、29・・・端子部材
22a、29a・・・前方露出部分
22b、29b・・・後方露出部分
22c、29c・・・中間端子部分
23、53・・・薄肉部
24・・・端子支持部
25、45、55、65・・・端子カバー
25a、45a、55a、65a・・・前方部分
25b、45b、55b、65b・・・後方部分
31・・・壁部材
32、411、511・・・開口
41、51、61・・・剛体板
43・・・柔軟部
63・・・斜面
64・・・樹脂板部
100・・・電気機器
221、291・・・ネジ孔
222、292・・・貫通箇所

Claims (9)

  1. 開口を有する機器の筐体に取り付けられるシール機構付接続端子であって、
    端子部材と、
    前記端子部材が貫通しているシール板と、を備え、
    前記シール板は、前記端子部材の貫通箇所を含む封止領域と、前記筐体の壁面と密着する密着領域と、を有し、
    少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容し、
    前記封止領域と前記密着領域とが同一の材料で一体的に形成され、前記易変形部は、前記密着領域よりも前記シール板の厚さが薄い薄肉部を有することにより前記密着領域よりも柔軟であり、
    前記封止領域は、前記薄肉部よりも厚さ方向に突出して形成され前記薄肉部より厚い端子支持部と、前記端子支持部上に形成され前記端子支持部から突出して前記端子部材の一部を覆う端子カバーと、を有し、
    前記貫通箇所における前記端子部材の貫通方向にみて前記端子支持部の外縁は前記端子カバーの周囲を囲むように配置されている、シール機構付接続端子。
  2. 前記易変形部は、前記端子支持部を周回するように形成されている、請求項1に記載のシール機構付接続端子。
  3. 前記端子カバーの前記端子支持部からの突出長さは、前記端子支持部の厚さより長い、請求項1または2に記載のシール機構付接続端子。
  4. 前記貫通箇所は、横長の矩形形状を有しており、
    前記端子支持部は、前記貫通箇所の長手方向に横長の矩形形状を有している、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール機構付接続端子。
  5. 前記端子カバーは、前記シール板の表裏の面からそれぞれ突出する前方部分及び後方部分を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のシール機構付接続端子。
  6. 前記前方部分から露出している前方露出部分と、前記後方部分から露出している後方露出部分とを接続する中間端子部分は、前記封止領域によって覆われている、請求項5に記載のシール機構付接続端子。
  7. 開口を有する筐体と、当該筐体を構成する壁部材であって前記筐体の内外を隔てるとともに前記開口が形成されている前記壁部材に取り付けられるシール機構付接続端子と、を有する電気機器であって、
    前記シール機構付接続端子は、
    端子部材と、
    前記端子部材が貫通しているシール板を備え、
    前記シール板は、
    前記端子部材の貫通箇所を含んで前記開口を塞ぐ封止領域と、前記壁部材と密着する密着領域と、を有し、
    少なくとも前記封止領域は、前記密着領域よりも柔軟な易変形部を有し、前記端子部材に力が加わったことによる前記端子部材の変位を許容し、
    前記封止領域と前記密着領域とが同一の材料で一体的に形成され、前記易変形部は、前記密着領域よりも前記シール板の厚さが薄い薄肉部を有することにより前記密着領域よりも柔軟であり、
    前記封止領域は、前記薄肉部よりも厚さ方向に突出して形成され前記薄肉部よりも厚い端子支持部と、前記端子支持部上に形成され前記端子支持部から突出して前記端子部材の一部を覆う端子カバーと、を有し、
    前記貫通箇所における前記端子部材の貫通方向にみて前記端子支持部の外縁は前記端子カバーの周囲を囲むように配置されている、電気機器。
  8. 前記端子カバーは、前記筐体の外側に突出する前方部分および前記筐体の内側に突出している後方部分を含み、
    前記後方部分は、前記壁部材において前記筐体の内部を向く内側面よりも突出している、請求項7に記載の電気機器。
  9. 前記電気機器は、バッテリーモジュールであって、
    前記バッテリーモジュールは、前記筐体に収容される複数の電池セルと、前記電池セルと電気的に接続される配線基板と、を有し、
    前記端子部材は、前記筐体内の前記配線基板に接続されている、請求項8に記載の電気機器。
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