JP7306785B2 - 地層深度推定システム及び方法 - Google Patents
地層深度推定システム及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7306785B2 JP7306785B2 JP2019196463A JP2019196463A JP7306785B2 JP 7306785 B2 JP7306785 B2 JP 7306785B2 JP 2019196463 A JP2019196463 A JP 2019196463A JP 2019196463 A JP2019196463 A JP 2019196463A JP 7306785 B2 JP7306785 B2 JP 7306785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- depth
- stratum
- drilling
- cumulative
- relative frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A90/00—Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
- Y02A90/30—Assessment of water resources
Description
このため、従来は施工現場の複数箇所において標準貫入試験を伴う土質調査を行い、地層毎の深度範囲を求めることが行われている。
「標準貫入試験」 インターネットURL:http://www.nikken-kiso.co.jp/geo_03.html 検索日:2019年10月22日
そして、この柱状図80, 82間で各土質の境目を仮境界線84で結ぶことにより、一定の施工領域内の地層構造が決定される。
この結果、地表86上の地点Xにおいて地盤改良体を形成する際には、上記の仮境界線84に基づいた地層構造を前提に、施工仕様が設定される。
このため、上記の仮境界線84に従って施工仕様を設定した場合には、均等な改良体の造成を行うことができなくなる可能性があった。
もちろん、施工対象箇所毎に土質調査を行い、正確な地層分布を確認することは技術的に可能ではあるが、工期やコストの観点からは非現実的と言わざるを得ない。
図1は、この発明に係る地層深度推定システム10の機能構成を示すブロック図であり、データ取得部11と、深度推定部12と、基準データ記憶部13と、削孔データ記憶部14と、タッチパネル付きのディスプレイ15と、推定深度記憶部16と、柱状図設定記憶部17と、頂部適合範囲記憶部18を備えている。
また、基準データ記憶部13、削孔データ記憶部14、推定深度記憶部16、柱状図設定記憶部17及び頂部適合範囲記憶部18は、同コンピュータの記憶装置内に設けられている。
データ取得部11は、外部から入力された削孔パラメータとしての水圧値19及び電流値20に、入力時点の削孔深度21を関連付けて基準データ及び削孔データを生成し、基準データ記憶部13及び削孔データ記憶部14に格納する機能を備えている(詳細は後述)。
上記地層深度推定システム10は、この制御装置34内に組み込まれている。
このホース36の他端にはポンプ37が接続されており、このポンプ37によって圧縮されたタンク38内の削孔水が、ボーリングロッド32に供給される。
そして、ボーリングロッド32の先端ビットから高圧の削孔水を噴射すると同時に、ボーリングロッド32を所定の速度で回転させつつ、所定のストロークで下降させることにより、地盤39に縦穴40が穿設される。
この流量・圧力計41からの出力は、信号ケーブル42を介して制御装置34に入力される。
制御装置34には、モーター33の電流値や回転数、削孔深度、削孔速度、振動加速度等を計測する各種センサからの出力信号も入力される。
図3は、この柱状図50を示すものであり、深度(地表30からの距離)と土質との対応関係が示されている。
ここでは、深度0m~1mの範囲に礫層が、深度1m~2mの範囲にシルト層が、深度2m~3mの範囲に粘土層が存在していることが示されている。
この削孔に際し、地層深度推定システム10のデータ取得部11は、流量・圧力計41から出力されるポンプ37の水圧値と、電流計から出力されるモーター33の電流値を、削孔深度に関連付けて基準データを生成し、基準データ記憶部13に格納する。
また図5(b)は、基準データ記憶部13に格納された電流値の基準データの一部を例示するものであり、同じく深度0.01m(1cm)単位で電流値の推移が記録されている。
この基準データの採取は、土質調査実施箇所51の近傍における異なる箇所において複数回実施されるため、基準データ記憶部13には水圧値及び電流値の基準データが、採取箇所毎に複数組格納される。
図6は、この頂部適合範囲設定情報の一例を示すものである。
すなわち、図6(a)は水圧値用の頂部適合範囲設定情報を示しており、礫、シルト、粘土の地層毎に、「頂部」すなわち累積ヒストグラムの累積相対度数80%における適合範囲、累積相対度数90%における適合範囲、累積相対度数95%における適合範囲が、それぞれ定義されている。
また、図6(b)は電流値用の頂部適合範囲設定情報を示しており、礫、シルト、粘土の地層毎に、累積ヒストグラムの累積相対度数80%における適合範囲、累積相対度数90%における適合範囲、累積相対度数95%における適合範囲が、それぞれ定義されている。
まず深度推定部12は、柱状図設定記憶部17から「柱状図設定情報」を読み込み(S10)、この柱状図設定情報に基づいて推定の対象となる地層の構成(土質の種類)と、それぞれの深度範囲を特定する(S12)。
(1) 深度0.01~1.00の範囲の基準データ→礫層用
(2) 深度1.01~2.00の範囲の基準データ→シルト層用
(3) 深度2.01~3.00の範囲の基準データ→粘土層用
図8(a)~(c)は、礫、シルト、粘土の地層毎に、縦軸に累積相対度数(%)が設定されると共に、横軸に水圧値(MPa)が設定されたグラフ平面上に、水圧値の基準データのヒストグラムを示す棒グラフ55と、その累積ヒストグラムを示す折れ線グラフ56が配置された様子を示している。
また、図9(a)~(c)は、礫、シルト、粘土の地層毎に、縦軸に累積相対度数(%)が設定されると共に、横軸に電流値(A)が設定されたグラフ平面上に、電流値の基準データのヒストグラムを示す棒グラフ55と、その累積ヒストグラムを示す折れ線グラフ56が配置された様子を示している。
この結果、例えば土質調査実施箇所近傍の5箇所において基準データを採取していた場合には、地層毎に、累積相対度数:80%、90%、95%の各頂部について5つの水圧値及び電流値が得られることとなる。
なお、図8及び図9における縦軸80%、90%、95%の位置には、参考までに頂部適合範囲を示す3本の横棒58a, 58b, 58cが表示されている。
そして、地盤改良工事の一環として、ボーリングロッド32を用いたガイドホール(縦穴)53の削孔を実施する。
図11は、この削孔データ記憶部14に格納された削孔データの一部を例示するものであり、基準データと同様、深度0.01m(1cm)単位で水圧値と電流値がそれぞれ記録されている。
以下、図12のフローチャートに従い、深度推定部12の処理手順を説明する。
まず深度推定部12は、柱状図設定記憶部17から「柱状図設定情報」を読み込み(S30)、この柱状図設定情報に基づいて推定の対象となる地層の構成(土質の種類)と、それぞれの深度範囲を特定する(S32)。
(1) 深度0.01~1.00(m)の範囲の削孔データ→礫層用
(2) 深度1.01~2.00(m)の範囲の削孔データ→シルト層用
(3) 深度2.01~3.00(m)の範囲の削孔データ→粘土層用
つぎに深度推定部12は、地層毎に区分された水圧値及び電流値の削孔データに基づき、ヒストグラム及び累積ヒストグラムを生成する(S40)。
図13(a)~(c)は、礫、シルト、粘土の地層毎に、縦軸に累積相対度数(%)が設定されると共に、横軸に水圧値(MPa)が設定されたグラフ平面上に、水圧値の削孔データのヒストグラムを示す棒グラフ55と、その累積ヒストグラムを示す折れ線グラフ56が配置された様子を示している。
また、図14(a)~(c)は、礫、シルト、粘土の地層毎に、縦軸に累積相対度数(%)が設定されると共に、横軸に電流値(A)が設定されたグラフ平面上に、電流値の削孔データのヒストグラムを示す棒グラフ55と、その累積ヒストグラムを示す折れ線グラフ56が配置された様子を示している。
各グラフ平面上の縦軸80%、90%、95%の位置には、頂部適合範囲を示す3本の横棒58a, 58b, 58cが配置されている。
具体的には、各累積ヒストグラムの折れ線グラフ56が、80%、90%、95%の位置に設定された各頂部適合範囲の横棒58a, 58b, 58cと交差しているか否かが判定される。
例えば、図13(a)の「礫の水圧値」の累積ヒストグラムの折れ線グラフ56は、頂部適合範囲の横棒58a, 58b, 58cすべてと交差しているため、「合致(○)」となる。
同様に、図13(c)、図14(a)及び(c)においても、累積ヒストグラムの折れ線グラフ56は3本の頂部適合範囲の横棒58a, 58b, 58cすべてと交差しているため、「合致(○)」とされる。
同様に、図14(b)の「シルトの電流値」の累積ヒストグラムの折れ線グラフ56は、80%及び90%の位置に配置された2本の頂部適合範囲の横棒58a, 58bと交差していないため、やはり「不合致(×)」となる。
図15は、水圧値のある基準データと削孔データを比較したものであり、深度1.81(m)~深度2.00(m)の範囲において両データ間に不一致が生じていることがわかる。
また図16は、電圧値のある基準データと削孔データを比較したものであり、同じく深度1.81(m)~深度2.00(m)の範囲において両データ間に不一致が生じている。
そこで深度推定部12は、予め設定されたルールに従い、削孔データを区分するための地層深度設定を調整する(S44)。
例えば、深度推定部12は各地層の深度範囲を以下のように変更する。
(1) 深度0.01~1.00(m)の範囲の削孔データ→礫層用
(2) 深度1.01~1.90(m)の範囲の削孔データ→シルト層用
(3) 深度1.91~3.00(m)の範囲の削孔データ→粘土層用
すなわち、シルト層の深度範囲の下限を10cmほど浅くすると共に、その分、下層に位置する粘土層の深度範囲の上限を10cm浅くする。
しかしながら、図17(a)に示すように、「シルトの水圧値」の累積ヒストグラムの折れ線グラフ56は、頂部適合範囲の横棒58a, 58b, 58cのすべてと交差していないため、またも「不合致(×)」となった。
例えば、各地層の深度範囲を以下のように変更する。
(1) 深度0.01~1.00(m)の範囲の削孔データ→礫層用
(2) 深度1.01~1.80(m)の範囲の削孔データ→シルト層用
(3) 深度1.81~3.00(m)の範囲の削孔データ→粘土層用
すなわち、シルト層の深度範囲の下限を当初より20cmほど浅くすると共に、その分粘土層の深度範囲の上限を20cm浅くする。
また、図18(b)に示すように、「シルトの電流値」の累積ヒストグラムの折れ線グラフ56も、3本の頂部適合範囲の横棒58a, 58b, 58cと交差しているため、「合致(○)」となった。
(1) 礫層の深度範囲:0.01~1.00(m)
(2) シルト層の深度範囲:1.01~1.80(m)
(3) 粘土層の深度範囲:1.81~3.00(m)
この推定結果は、推定深度記憶部16に格納されると共に、ディスプレイ15に表示される(S48)。
例えば、最初に地層間の境界を5cmずつ、下方に移動させ、所定数繰り返しても合致しない場合、当所の地層深度を5cmずつ、上方に移動させるように運用することもできる。
なお、「頂部」の具体的な位置について限定はなく、80%、90%、95%以外の位置を頂部とすることもできる。
また、頂部の数についても「3」に限定されるものではない。
例えば、地層構造を異にする他の複数の施工対象領域において採取した水圧値及び電流値の基準データを、それぞれの領域の柱状図設定情報に基づいて地層毎に区分した上で累積ヒストグラムを生成し、所定の頂部(例えば累積相対度数: 80%、90%、95%の位置)における値を集計すると共に、その最大値及び最小値を抽出することにより、あるいは集計値に適当な統計処理を施すことにより、地域に限定されない汎用的な「頂部適合範囲設定情報」を導出し、これに基づいて特定の施工対象領域内の地層深度を推定することが該当する。
例えば、同種の土質に係る5つ以上の頂部適合範囲に合致する場合に、合致した頂部適合範囲の土質に当該深度範囲が属するものと認定することが該当する。
すなわち、同図において折れ線グラフ56は、95%の頂部適合範囲の横棒58c自体と交差しているため、当該頂部適合範囲に1.0のポイントが認定されている。これに対し、90%の頂部適合範囲の横棒58bとは交差しないものの、拡張領域70の端の方で交差しているため、0.2ポイントが認定されている。また、80%の頂部適合範囲の横棒58aとも交差しないが、拡張領域70の中心で交差しているため、0.5ポイントが認定されている。図示は省略したが、折れ線グラフ56が各頂部適合範囲の横棒及び拡張領域の何れとも交差しない場合、当該頂部適合範囲については0ポイントが計上される。
11 データ取得部
12 深度推定部
13 基準データ記憶部
14 削孔データ記憶部
15 ディスプレイ
16 推定深度記憶部
17 柱状図設定記憶部
18 頂部適合範囲記憶部
19 水圧値
20 電流値
21 削孔深度
30 地表
31 地盤改良装置
32 ボーリングロッド
33 モーター
34 制御装置
35 削孔スイベル
36 ホース
37 ポンプ
38 タンク
39 地盤
40 縦穴
41 流量・圧力計
42 信号ケーブル
51 土質調査実施箇所
52 施工対象箇所
53 ガイドホール
55 ヒストグラムの棒グラフ
56 累積ヒストグラムの折れ線グラフ
58a~58c 頂部適合範囲の横棒
60 二重管ロッド
61 改良体
Claims (10)
- 所定の施工対象領域内の特定の箇所で土質調査を実施することによって作成された柱状図に含まれる各地層の土質と、各地層の上端深度及び下端深度を定義した柱状図設定情報を格納しておく柱状図設定記憶手段と、
データ取得手段と、
深度推定手段と、を備えた地層深度推定システムであって、
上記データ取得手段は、
上記土質調査が実施された箇所の近傍において複数の縦穴を削孔するに際し、削孔に用いるモーターの電流値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と電流値を関連付けた基準データを縦穴毎に生成する処理を実行し、
上記深度推定手段は、
上記柱状図設定情報に基づき、各縦穴に係る基準データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する処理と、
縦穴及び地層毎に区分された基準データに基づいて、電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を縦穴及び地層毎に特定する処理と、
各累積ヒストグラムの特定の累積相対度数における電流値を取得する処理と、
各縦穴の同一地層に係る上記電流値の中で最大値及び最小値を特定することにより、上記特定の累積相対度数における電流値の適合範囲を地層毎に導出する処理と、を実行し、
また上記データ取得手段は、
上記施工対象領域内の任意の施工対象箇所において縦穴を削孔するに際し、削孔に用いるモーターの電流値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と電流値を関連付けた削孔データを生成する処理を実行し、
上記深度推定手段は、
上記柱状図設定情報に基づき、各削孔データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第1の処理と、
地層毎に区分された削孔データに基づいて、地層毎に電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を特定する第2の処理と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における電流値が、上記適合範囲に含まれるか否かを判定する第3の処理と、
含まれる場合には合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を地層深度として出力する第4の処理と、
含まれない場合には不合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を所定量修正する第5の処理と、
修正後の深度に応じて、各削孔データを地層毎に再区分する第6の処理と、
再区分された削孔データに基づいて、地層毎に電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を再特定する第7の処理と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における電流値が、上記の適合範囲に含まれるか否かを判定する第8の処理と、
含まれる場合には合致と判定し、上記修正後の各地層の深度を地層深度として出力する第9の処理を実行し、
含まれない場合には上記第5~第9の処理を合致するまで繰り返すことを特徴とする地層深度推定システム。 - 所定の施工対象領域内の特定の箇所で土質調査を実施することによって作成された柱状図に含まれる各地層の土質と、各地層の上端深度及び下端深度を定義した柱状図設定情報を格納しておく柱状図設定記憶手段と、
データ取得手段と、
深度推定手段と、を備えた地層深度推定システムであって、
上記データ取得手段は、
上記土質調査が実施された箇所の近傍において複数の縦穴を削孔するに際し、削孔に用いる削孔水の水圧値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と水圧値を関連付けた基準データを縦穴毎に生成する処理を実行し、
上記深度推定手段は、
上記柱状図設定情報に基づき、各縦穴に係る基準データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する処理と、
縦穴及び地層毎に区分された基準データに基づいて、水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を縦穴及び地層毎に特定する処理と、
各累積ヒストグラムの特定の累積相対度数における水圧値を取得する処理と、
各縦穴の同一地層に係る上記水圧値の中で最大値及び最小値を特定することにより、上記特定の累積相対度数における水圧値の適合範囲を地層毎に導出する処理と、を実行し、
また上記データ取得手段は、
上記施工対象領域内の任意の施工対象箇所において縦穴を削孔するに際し、削孔に用いる削孔水の水圧値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と水圧値を関連付けた削孔データを生成する処理を実行し、
上記深度推定手段は、
上記柱状図設定情報に基づき、各削孔データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第1の処理と、
地層毎に区分された削孔データに基づいて、地層毎に水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を特定する第2の処理と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における水圧値が、上記適合範囲に含まれるか否かを判定する第3の処理と、
含まれる場合には合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を地層深度として出力する第4の処理と、
含まれない場合には不合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を所定量修正する第5の処理と、
修正後の深度に応じて、各削孔データを地層毎に再区分する第6の処理と、
再区分された削孔データに基づいて、地層毎に水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を再特定する第7の処理と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における水圧値が、上記の適合範囲に含まれるか否かを判定する第8の処理と、
含まれる場合には合致と判定し、上記修正後の各地層の深度を地層深度として出力する第9の処理を実行し、
含まれない場合には上記第5~第9の処理を合致するまで繰り返すことを特徴とする地層深度推定システム。 - 上記電流値の適合範囲は、上記累積ヒストグラムにおける累積相対度数が80%、90%及び95%の各位置にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地層深度推定システム。
- 上記水圧値の適合範囲は、上記累積ヒストグラムにおける累積相対度数が80%、90%及び95%の各位置にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項2に記載の地層深度推定システム。
- 上記深度の修正は、深度の調整幅及び調整方向を規定するルールに従って自動的に実行されることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の地層深度推定システム。
- 上記深度の修正は、入力手段を介して入力される深度の調整幅及び調整方向を指定する修正指令に従って実行されることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の地層深度推定システム。
- 所定の施工対象領域内の特定の箇所で土質調査を実施することによって作成された柱状図に含まれる各地層の土質と、各地層の上端深度及び下端深度を定義した柱状図設定情報を生成する第1の工程と、
上記土質調査が実施された箇所の近傍において複数の縦穴を削孔するに際し、削孔に用いるモーターの電流値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と電流値を関連付けた基準データを縦穴毎に生成する第2の工程と、
上記柱状図設定情報に基づき、各縦穴に係る基準データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第3の工程と、
縦穴及び地層毎に区分された基準データに基づいて、電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を縦穴及び地層毎に特定する第4の工程と、
各累積ヒストグラムの特定の累積相対度数における電流値を取得する第5の工程と、
各縦穴の同一地層に係る上記電流値の中で最大値及び最小値を特定することにより、上記特定の累積相対度数における電流値の適合範囲を地層毎に導出する第6の工程と、
上記施工対象領域内の任意の施工対象箇所において縦穴を削孔するに際し、削孔に用いるモーターの電流値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と電流値を関連付けた削孔データを生成する第7の工程と、
上記柱状図設定情報に基づき、各削孔データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第8の工程と、
地層毎に区分された削孔データに基づいて、地層毎に電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を特定する第9の工程と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における電流値が、上記適合範囲に含まれるか否かを判定する第10の工程と、
含まれる場合には合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を地層深度と認定する第11の工程と、
含まれない場合には不合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を所定量修正する第12の工程と、
修正後の深度に応じて、各削孔データを地層毎に再区分する第13の工程と、
再区分された削孔データに基づいて、地層毎に電流値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を再特定する第14の工程と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における電流値が、上記の適合範囲に含まれるか否かを判定する第15の工程と、
含まれる場合には合致と判定し、上記修正後の各地層の深度を地層深度と認定する第16の工程からなり、
含まれない場合には上記第12~第16の工程を合致するまで繰り返すことを特徴とする地層深度推定方法。 - 所定の施工対象領域内の特定の箇所で土質調査を実施することによって作成された柱状図に含まれる各地層の土質と、各地層の上端深度及び下端深度を定義した柱状図設定情報を生成する第1の工程と、
上記土質調査が実施された箇所の近傍において複数の縦穴を削孔するに際し、削孔に用いる削孔水の水圧値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と水圧値を関連付けた基準データを縦穴毎に生成する第2の工程と、
上記柱状図設定情報に基づき、各縦穴に係る基準データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第3の工程と、
縦穴及び地層毎に区分された基準データに基づいて、水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を縦穴及び地層毎に特定する第4の工程と、
各累積ヒストグラムの特定の累積相対度数における水圧値を取得する第5の工程と、
各縦穴の同一地層に係る上記水圧値の中で最大値及び最小値を特定することにより、上記特定の累積相対度数における水圧値の適合範囲を地層毎に導出する第6の工程と、
上記施工対象領域内の任意の施工対象箇所において縦穴を削孔するに際し、削孔に用いる削孔水の水圧値を所定の深度毎に取得すると共に、取得時の深度と水圧値を関連付けた削孔データを生成する第7の工程と、
上記柱状図設定情報に基づき、各削孔データをそれぞれの深度に応じて地層毎に区分する第8の工程と、
地層毎に区分された削孔データに基づいて、地層毎に水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を特定する第9の工程と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における水圧値が、上記適合範囲に含まれるか否かを判定する第10の工程と、
含まれる場合には合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を地層深度と認定する第11の工程と、
含まれない場合には不合致と判定し、柱状図設定情報で定義された各地層の深度を所定量修正する第12の工程と、
修正後の深度に応じて、各削孔データを地層毎に再区分する第13の工程と、
再区分された削孔データに基づいて、地層毎に水圧値の累積ヒストグラムの累積相対度数の分布を再特定する第14の工程と、
各累積ヒストグラムの上記特定の累積相対度数における水圧値が、上記の適合範囲に含まれるか否かを判定する第15の工程と、
含まれる場合には合致と判定し、上記修正後の各地層の深度を地層深度と認定する第16の工程からなり、
含まれない場合には上記第12~第16の工程を合致するまで繰り返すことを特徴とする地層深度推定方法。 - 上記電流値の適合範囲は、上記累積ヒストグラムにおける累積相対度数が80%、90%及び95%の各位置にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項7に記載の地層深度推定方法。
- 上記水圧値の適合範囲は、上記累積ヒストグラムにおける累積相対度数が80%、90%及び95%の各位置にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項8に記載の地層深度推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196463A JP7306785B2 (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 地層深度推定システム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196463A JP7306785B2 (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 地層深度推定システム及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021070931A JP2021070931A (ja) | 2021-05-06 |
JP7306785B2 true JP7306785B2 (ja) | 2023-07-11 |
Family
ID=75712634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019196463A Active JP7306785B2 (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 地層深度推定システム及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7306785B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7306785B2 (ja) | 2019-10-29 | 2023-07-11 | ケミカルグラウト株式会社 | 地層深度推定システム及び方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002133391A (ja) | 2000-10-25 | 2002-05-10 | Raito Kogyo Co Ltd | 地層判別方法及び地層判別システム |
JP2004132103A (ja) | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Nitto Seiko Co Ltd | 貫入試験機および換算n値の自動算出方法 |
JP2006169828A (ja) | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Mitani Sekisan Co Ltd | 杭穴の掘削方法及び基礎杭構造 |
JP2019167750A (ja) | 2018-03-23 | 2019-10-03 | ライト工業株式会社 | 高圧噴射攪拌工法 |
JP2021070931A (ja) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | ケミカルグラウト株式会社 | 地層深度推定システム及び方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2789381B2 (ja) * | 1990-08-09 | 1998-08-20 | 三谷セキサン株式会社 | 杭穴における地質の判別方法 |
US6023443A (en) * | 1997-01-24 | 2000-02-08 | Baker Hughes Incorporated | Semblance processing for an acoustic measurement-while-drilling system for imaging of formation boundaries |
JP3148148B2 (ja) * | 1997-04-21 | 2001-03-19 | 佐藤工業株式会社 | トンネルボーリングマシーンによるトンネル掘削工法 |
JP2878255B1 (ja) * | 1998-01-14 | 1999-04-05 | 鹿島建設株式会社 | 地質の調査方法 |
-
2019
- 2019-10-29 JP JP2019196463A patent/JP7306785B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002133391A (ja) | 2000-10-25 | 2002-05-10 | Raito Kogyo Co Ltd | 地層判別方法及び地層判別システム |
JP2004132103A (ja) | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Nitto Seiko Co Ltd | 貫入試験機および換算n値の自動算出方法 |
JP2006169828A (ja) | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Mitani Sekisan Co Ltd | 杭穴の掘削方法及び基礎杭構造 |
JP2019167750A (ja) | 2018-03-23 | 2019-10-03 | ライト工業株式会社 | 高圧噴射攪拌工法 |
JP2021070931A (ja) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | ケミカルグラウト株式会社 | 地層深度推定システム及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021070931A (ja) | 2021-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7311244B2 (ja) | 地盤評価システム及び地盤評価方法 | |
JP6874378B2 (ja) | 支持層到達判定方法及び判定支援システム | |
CN105002938A (zh) | 一种一维水平循环荷载加载装置及其实验方法 | |
JP7306785B2 (ja) | 地層深度推定システム及び方法 | |
CN113515654B (zh) | 基于建筑信息建模的桩基施工参数可视化处理方法及装置 | |
JP6911356B2 (ja) | 支持層到達判定方法及び判定支援システム | |
CN112084549A (zh) | 土工目标模型生成系统及土工目标模型生成方法 | |
WO2013170356A1 (en) | Steam assisted gravity drainage system and method | |
CN205012377U (zh) | 一种一维水平循环荷载加载装置 | |
CN105975990B (zh) | 一种复垦土壤剖面的精细表达方法 | |
JP7303720B2 (ja) | 地層構造解析システム及びプログラム | |
CN108411887B (zh) | 提高粗粒土地基中相邻夯点间土体强夯加固效果的方法 | |
CN107882505B (zh) | 基于导向钻具工作特性的井眼轨迹控制方法 | |
CN116108772A (zh) | 地下工程岩体质量修正方法、装置、设备及可读存储介质 | |
CN111455975A (zh) | 一种基于bim技术的岩溶地基注浆加固施工方法 | |
CN114370264B (zh) | 机械钻速确定、钻井参数优化方法、装置及电子设备 | |
CN111963053B (zh) | 一种基于定位系统的灌注桩机成孔控制方法及系统 | |
CN108734781B (zh) | 一种地层模型构建方法 | |
JP7332004B2 (ja) | 地盤評価システム及び地盤評価方法 | |
CN111485943A (zh) | 一种矿井掘进探放水辅助系统和方法 | |
CN108729478A (zh) | 一种模拟三维面确定cfg桩桩长的施工方法 | |
CN217267390U (zh) | 一种振冲碎石桩加密质量控制装置 | |
CN114411685B (zh) | 一种振冲碎石桩加密质量控制装置及方法 | |
CN113821917B (zh) | 一种综采设备作业过程中已采区顶底板形状的估算方法 | |
CN114370284B (zh) | 盾构开挖面地层性质实时感知与掘进参数调整方法及系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221003 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230628 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7306785 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |