JP7304077B2 - 検査結果表示装置及び検査結果表示方法 - Google Patents

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本発明は、被検査物に含まれ得る異物を検出する検査の結果を表示する技術に関する。
従来、被検査物に含まれ得る異物を検出する検査装置が種々開発されている。例えば、特許文献1で開示されている検査装置は、被検査物のX線透過画像から強調線を検出し、その強調線に基づき異物を検出する。
特開2016-156647号公報(段落0042)
特許文献1では、検査結果は液晶ディスプレイなどのディスプレイに表示される。しかしながら、作業者はディスプレイを見ながら被検査物から異物を除去しなければならないので、不慣れな作業員であれば異物の除去に非常に時間がかかるおそれがある。
本発明は、上記の状況に鑑み、被検査物に含まれ得る異物が検出された場合に作業者が被検査物から異物を容易に除去することに資する検査結果表示装置及び検査結果表示方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明に係る検査結果表示装置は、被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得部と、前記被検査物を投射面として前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射部と、を備える構成(第1の構成)とする。
上記第1の構成の検査結果表示装置において、前記輪郭画像は前記輪郭の全部を示す構成(第2の構成)であってもよい。
上記目的を達成するために本発明に係る検査結果表示方法は、被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得ステップと、前記被検査物を投射面として前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射ステップと、を備える構成(第3の構成)とする。
本発明によると、被検査物に含まれ得る異物が検出された場合に作業者が被検査物から異物を容易に除去することに資する検査結果表示装置及び検査結果表示方法を提供することができる。
実施形態に係る検査装置の概略構成を示す図 実施形態に係る検査装置の概略動作を示すフローチャート 座標と投影画像のピクセルとの関係を説明するための図 X軸方向における平面への投影を示す図 Y軸方向における平面への投影を示す図 第k平面への投影画像の領域と第(k-1)平面への投影画像の領域との位置関係を示す図 各投影画像について異物の位置を特定する処理の一例を示すフローチャート 検査装置の第1変形例を示す図 検査装置の第2変形例を示す図 検査装置の第3変形例を示す図 検査装置の第3変形例を示す図 検査装置の第4変形例を示す図 検査装置の第4変形例を示す図 プロジェクタの配置例を示す図 プロジェクタの他の配置例を示す図 プロジェクタの構成例を示す図 被検査物を示す図 二次元画像を示す図 被検査物及び二次元画像を示す図
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本明細書においては、言葉の定義として、X線検出部の位置を除く所定の位置に設定される平面で生成される画像において、そのX軸方向、Y軸方向の内少なくともいずれか一方に関して二値化撮影画像又は2次元X線撮影画像を平行移動しているだけで長さが変化しない場合においても、便宜上、平面で生成される画像は、二値化撮影画像又は2次元X線撮影画像を平面に「投影」する処理によって得られるものとし、その平面で生成される画像を「投影画像」とよぶことにする。
<1.検査装置の概略構成>
図1は、実施形態に係る検査装置の概略構成を示す図である。図1に示す検査装置100は、第1X線照射部1Aと、第2X線照射部1Bと、第1X線検出部2Aと、第2X線検出部2Bと、ベルトコンベア3と、CPU4と、ROM5と、RAM6と、VRAM7と、送信部8と、HDD9と、入力部10と、を備える。なお、本実施形態では、画像を処理する画像処理装置がCPU4、ROM5、RAM6、及びHDD9によって構成されている。
第1X線照射部1A及び第2X線照射部1Bはそれぞれ、被検査物T1にX線を照射する。第1X線照射部1Aから照射されるX線及び第2X線照射部1Bから照射されるX線はそれぞれ、Y軸に沿って延びるファンビーム形状、より詳細にはナローファンビーム形状である。なお、第1X線照射部1A及び第2X線照射部1Bを共通化して単一のX線照射部にしてもよい。当該単一のX線照射部から照射されるX線は、ワイドファンビーム形状又はコーンビーム形状にすればよい。
第1X線照射部1Aから第1X線検出部2Aに照射されるX線の照射方向と、第2X線照射部1Bから第2X線検出部2Bに照射されるX線の照射方向とは互いに異なる。本実施形態では、第1X線照射部1Aから第1X線検出部2Aに照射されるX線の照射方向はX軸とY軸に直交する方向であり、第2X線照射部1Bから第2X線検出部2Bに照射されるX線の照射方向はX軸とY軸に直交する方向から傾いた方向である。
第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bはそれぞれ、入射するX線に応じたデジタル量の電気信号を一定のフレームレート(ラインレート)で出力する。第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bはそれぞれ、Y軸に沿って延びるラインセンサである。当該ラインセンサは、単一ラインのラインセンサであってもよく、複数ラインのラインセンサであってもよい。第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bはそれぞれ、所定のフレームレートで入射X線を、当該X線の量に応じたデジタル電気量の画像データとして収集することができる。以下、この収集データを「フレームデータ」とする。なお、第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bを共通化して単一のX線検出部にしてもよい。ただし、第1X線照射部1A及び第2X線照射部1Bを共通化する場合には、第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bを共通化しない。
ベルトコンベア3は、第1X線照射部1Aと第1X線検出部2Aの対及び第2X線照射部1Bと第2X線検出部2Bの対に対して、ベルト上に載置された被検査物T1をX軸の負側に向かって移動させる。つまり、ベルトコンベア3の構成部品であるベルトの長手方向はX軸に沿っており、ベルトコンベア3の構成部品であるベルトの幅方向はY軸に沿っている。なお、本実施形態では、第1X線照射部1Aと第1X線検出部2Aの対及び第2X線照射部1Bと第2X線検出部2Bの対に対して、被検査物T1をX軸の負側に向かって移動させる第1移動機構(ベルトコンベア3)を用いたが、第1移動機構の代わりに第1X線照射部1Aと第1X線検出部2Aの対及び第2X線照射部1Bと第2X線検出部2Bの対を、被検査物T1に対してX軸の正側に向かって移動させる第2移動機構を用いてもよい。
CPU4は、ROM5やHDD9に格納されているプログラム及びデータに従って検査装置100全体を制御する。ROM5は固定的なプログラムやデータを記録する。RAM6は作業メモリを提供する。CPUは、HDD9に格納されたプログラムに従って画像を生成する機能を果たすように動作する。つまり、CPU41は画像を生成する画像生成部を兼ねる。
VRAM7は画像データを一時的に記憶する。送信部8はVRAM7に記憶された画像データを検査結果表示装置200に送信する。
HDD9は、X線撮影動作を制御するための撮影制御プログラム、画像を処理するための画像処理プログラム、異物の位置を特定するための異物位置特定処理プログラム等の各種プログラム、各種プログラムを実行する際に用いられる各種パラメータの設定値や画像データ等の各種データを記憶する。
入力部10は、例えばキーボード、ポインティングデバイス等であって、ユーザ操作の内容を入力する。
<2.検査装置の概略動作>
検査装置100の概略動作を図2のフローチャートに従い説明する。まず始めに検査装置100はX線撮影を行う(ステップS1)。具体的には、ベルトコンベア3が被検査物T1を移動させている間に、第1X線照射部1A及び第2X線照射部1BからX線が曝射される。なお、第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bがそれぞれ単一ラインのラインセンサである場合は、ラインセンサの画素サイズと1フレームあたりの被検査物の移動量とを一致させる。第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bがそれぞれ複数ラインのラインセンサである場合は、ラインセンサの画素サイズと1フレームあたりの被検査物の移動量とを必ずしも一致させる必要はなく、1フレームあたりの被検査物の移動量はラインセンサの画素サイズの倍数であってもよい。ただし、当該倍数はラインセンサのライン数以下とする。第1X線照射部1Aから照射されたX線は被検査物T1の撮影領域を透過して第1X線検出部2Aに入射し、第2X線照射部1Bから照射されたX線は被検査物T1の撮影領域を透過して第2X線検出部2Bに入射する。第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bは、前述したように、所定のフレームレートで入射X線を検出し、対応するデジタル電気量のフレームデータをフレーム単位で順次出力する。このフレームデータは、HDD9に保管される。2次元のデジタルデータは、ラインセンサで得られるフレームデータを順番に並べていくことで得られる。なお、第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bがそれぞれ複数ラインのラインセンサである場合は、各ピクセルのデータは複数フレームのデータの和になる。
次に、検査装置100はX線検出部2A及び2Bの位置を除く所定の位置に設定される平面に投影して投影画像を生成する(ステップS2)。具体的には、検査装置100は、2次元のデジタルデータをX線検出部2A及び2Bの位置を除く所定の位置に設定される60個の各平面に投影して投影画像を生成する。本実施形態では、X軸及びY軸に垂直な方向(Z軸方向)に沿って、第1X線照射部1A及び第2X線照射部1B側から第1X線検出部2A及び第2X線検出部2B側に所定のピッチでX線検出部2A及び2Bの位置を除く所定の位置に複数の平面を設定している。なお、本実施形態では、X線検出部2A及び2Bの位置を除く所定の位置は被検査物T1の位置を含むが、検査装置の構成はこれに限定されない。
第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する60個の投影画像は、HDD9に保管される。同様に、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する60個の投影画像も、HDD9に保管される。
次に、検査装置100は各投影画像について異物の位置を特定する(ステップS3)。異物の位置を特定する手法の詳細については後述する。各投影画像について異物の位置を特定することによって、単純なX線透過画像等のX線画像について異物の位置を特定する場合と比較して、異物の検出精度を高くすることができる。異物位置の特定結果は、例えば、異物の位置と異物でない位置とを異なる輝度値で示す二値化画像とすることができる。
次に、検査装置100は異物の位置特定の誤検出部分を除去する(ステップS4)。図3に示すように、座標は固定されており、第1X線検出部2Aの出力に基づく2次元のデジタルデータDDを或る平面に投影して得られる投影画像F1の位置と、第2X線検出部2Bの出力に基づく2次元のデジタルデータDDを上記或る平面に投影して得られる投影画像F2の位置とは互いにずれている。したがって、同じ座標に着目した場合、投影画像F1のピクセル位置(水平方向にピクセル単位で何番目であるかを定め垂直方向にピクセル単位で何番目であるかを定めることで決定される投影画像上の位置)と投影画像F2のピクセル位置とは異なる。上記或る平面上に位置する被検査物T1の異物T2は、誤検出部分にならない。なお、図3において、投影画像F1と投影画像F2とはZ軸方向にずれがあるように図示されているが、実際には投影画像F1と投影画像F2とのZ座標は同一である。ステップS4の処理において、具体的には、検査装置100は、Z軸方向において同じ位置の第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像と第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像について、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像に基づき特定した異物の位置と第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像に基づき特定した異物の位置とを比較し、比較結果に基づいて異物の位置特定の誤検出部分を除去する。より具体的には、例えば第1の方法、第2の方法等を実施する。上記第1の方法では、検査装置100は、上記の比較により、両方の投影画像において異物の位置であると特定されたピクセルであって、投影した平面上の同じ座標に該当するピクセルのみを異物の位置として採用し、両方の投影画像において異物の位置であると特定されたピクセルであっても、投影した平面上の同じ座標に該当しないピクセルは異物の位置として採用しない。上記第2の方法では、検査装置100は、一方の投影画像において異物の位置であると特定されたピクセルを記憶し、他方の投影画像において、その記憶したピクセルと投影した平面上の座標が同じピクセルから一定の範囲内に異物の位置であると特定されたピクセルが存在すれば、その記憶したピクセルを異物の位置として採用する。ステップS4の処理は、処理対象である平面に存在する異物はX線の照射角度が異なっていても投影した平面上の同じ座標に該当するピクセルで検出されるのに対して、処理対象である平面に存在しない異物等がX線の照射方向に投影された場合には投影した平面上の同じ座標に該当するピクセルで検出されないことを利用した誤検出部分除去処理である。検査装置100は、この誤検出部分除去処理を全ての平面において実行する。
最後に、検査装置100は、出力画像を生成し、その出力画像を送信部8が検査結果表示装置に送信する(ステップS5)。出力画像としては、例えば、誤検出部分除去処理及び位置補正が反映された異物の位置を示す各投影画像を全て足し合わせて得られる検査結果画像(被検査物T1に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像)及び被検査物T1の輪郭の全部を示す輪郭画像を含む2次元画像を挙げることができる。なお、被検査物T1の輪郭は、X線画像おけるエッジ抽出処理によって特定することができる。また、輪郭画像は、被検査物T1の輪郭の一部(例えば、輪郭の上端、下端、左端、及び右端の4点)を示す画像であってもよい。ただし、輪郭画像が被検査物T1の輪郭の全部である方が被検査物T1と2次元画像との位置合わせが容易になる。
<3.投影画像>
前述したステップS2の処理、すなわち2次元のデジタルデータから投影画像を生成する処理について説明する。
投影画像が含まれ得る領域をX軸方向に十分に長くとる。これにより、X軸方向については、図4Aに示すように、被検査物T1を静止させてX線照射部1とX線検出部2とがベルトコンベア3の移動方向と逆方向に移動させていると考えることができる。したがって、2次元のデジタルデータDDの各平面への投影は、X軸方向に平行移動させたものとなる。X軸方向に平行移動させただけであるので、2次元のデジタルデータDDでのX軸方向に隣接するピクセルの中心同士のX軸方向距離と、投影画像でのX軸方向に隣接するピクセルの中心同士のX軸方向距離とは同一である。一方、Y軸方向については、図4Bに示すように、2次元のデジタルデータDDを幾何学的に縮小したものが、各平面への投影画像となる。
以上により、第k平面への投影画像の領域Rkと第(k-1)平面への投影画像の領域R(k-1)との位置関係は、図5に示すようになる。
ここで、各平面への投影画像におけるピクセルのずれについて説明する。本実施形態では、ピクセルの座標を考慮することなく、図4Aに示す第kmax平面に投影したピクセルを基準にして上記のずれを考えている。第k平面におけるX軸方向のピクセルのずれは、tanθ・(kmax-k)・pdで表される。なお、第0平面と第kmax平面との距離はkmax・pdとなり、第0平面と第k平面との距離はk・pdとなる。そして、ラインセンサの画素サイズをpp、第1X線照射部1Aの照射角度をθ、第2X線照射部1Bの照射角度をθ(>θ)とすると、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像のX軸方向のi番目に位置するピクセルと、そのピクセルの座標と座標が一致する、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像のX軸方向のi’番目に位置するピクセルとのずれをピクセル数換算で示した値Δiは、下記(1)式で表される。
Δi=(tanθ-tanθ)・(kmax-k)・pd/pp …(1)
Δiが整数である場合、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像のピクセルと第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像のピクセルとは完全に一致する。一方、 Δiが整数でない場合、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像のピクセルに該当する、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像のピクセルは2つになる。したがって、 Δiが整数でない場合、例えば、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像の2つにまたがるピクセルの内、その占める割合が多い方のピクセルに該当すると考えてもよい。
<4.異物の位置特定>
前述したステップS3の処理、すなわち各投影画像について異物の位置を特定する処理の一例を図6のフローチャートに従い説明する。
CPU4は、まず、投影画像を所定の領域(例えば、16ピクセル×16ピクセルの領域)毎に分割する (ステップS31)。投影画像において所定の領域で埋まらない部分が出る場合には、投影画像の端の部分は検査対象から外し、所定の領域群が投影画像の中央に位置するように、所定の領域群の位置を設定してもよい。
次に、CPU4は、所定の領域それぞれにおける平均輝度値L1を算出する(ステップS32)。
その後、CPU4は、着目ピクセルの輝度値L2が、その着目ピクセルの属する所定の領域における平均輝度値L1よりも所定値V1以上小さいか否かを判定する(ステップS33)。所定値V1としては、例えば着目ピクセルの属する所定の領域内の各ピクセルの輝度値の標準偏差を挙げることができる。
着目ピクセルの輝度値L2が、その着目ピクセルの属する所定の領域における平均輝度値L1よりも所定値V1以上小さいと判定されなかった場合(ステップS33のNO)、CPU4は、着目ピクセルを異物の位置として特定しない。
一方、着目ピクセルの輝度値L2が、その着目ピクセルの属する所定の領域における平均輝度値L1よりも所定値V1以上小さいと判定された場合(ステップS33のYES)、ステップS34に移行する。
ステップS34において、CPU4は、着目ピクセルの横方向負側に並ぶ第1設定数のピクセル内で最大となる第1輝度値を算出し、着目ピクセルの横方向正側に並ぶ第2設定数のピクセル内で最大となる第2輝度値を算出し、着目ピクセルの縦方向負側に並ぶ第3設定数のピクセル内で最大となる第3輝度値を算出し、着目ピクセルの縦方向正側に並ぶ第4設定数のピクセル内で最大となる第4輝度値を算出する。第1設定数~第4設定数は全て同じ値であってもよく、2種類以上4種類以下の異なる値であってもよい。なお、所定の領域が投影画像の端に位置し、第1設定数~第4設定数の少なくとも1つを確保することができない場合は、確保可能なピクセル数で対応し、全く確保できない場合はそのピクセルは検査対象から外す。
次に、CPU4は、第1輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第2輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であるか否かを判定する(ステップS35)。
第1輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第2輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であると判定された場合(ステップS35のYES)、後述するステップS37に移行する。
一方、第1輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第2輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であると判定されなかった場合(ステップS35のNO)、ステップS36に移行する。
ステップS36では、CPU4は、第3輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第4輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であるか否かを判定する(ステップS36)。なお、本実施形態では、ステップS35で用いる閾値とステップS36で用いる閾値とを同じ値にしたが、互いに異なる値にしてもよい。また、本実施形態とは異なり、ステップS35において、第1輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合が閾値TH1以下であるか否かのみを判定してもよい。逆に、ステップS35において、第2輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合が閾値TH1以下であるか否かのみを判定してもよい。ステップS36についても同様の変形を行ってもよい。ステップS36において、第3輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合が閾値TH1以下であるか否かのみを判定してもよい。逆に、ステップS36において、第4輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合が閾値TH1以下であるか否かのみを判定してもよい。
第3輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第4輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であると判定された場合(ステップS36のYES)、後述するステップS37に移行する。
一方、第3輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合及び第4輝度値に対する着目ピクセルの輝度値L2の割合がそれぞれ閾値TH1以下であると判定されなかった場合(ステップS36のNO)、CPU4は、着目ピクセルを異物の位置として特定しない。なお、すぐに着目ピクセルを異物の位置として特定しないことを確定させるのではなく、所定の領域の大きさ及び閾値TH1の値を変えてステップS35に戻り、ステップS35又はステップS36からステップS37に移行できるかを試行してもよい。なお、所定の領域の大きさ及び閾値TH1の値の変更は1回に限らず、2回以上であってもよい。
ステップS37では、CPU4は、着目ピクセルを異物の位置として特定する。
そして、所定の領域に属する全てのピクセルを1つずつ順次「着目ピクセル」として、ステップS33以降の処理を繰り返す。さらに、全ての所定の領域を1つ1つずつ順次「着目ピクセルが属する所定の領域」として、ステップS32以降の処理を繰り返す。
図6のフローチャートによると、所定の領域すなわち微小領域において、微小領域全体の輝度特性に基づいて異物の位置を特定しているため、異物の検出精度を高くすることができる。
なお、被検査物T1としては、例えば「魚」を挙げることができる。被検査物T1が「魚」である場合、異物は「小骨」である。図6のフローチャートの処理は、異物の減弱係数が被検査物T1(ただし、異物を除く)の減弱係数より大きい場合に適用することができる。ただし、投影画像が白黒反転させた画像である場合には、図6のフローチャートの処理において、「小さい」を「大きい」に置き換え、「最大」を「最小」に置き換え、「閾値TH1以下」を「閾値TH1以上」に置き換えるとよい。
異物の減弱係数が被検査物T1(ただし、異物を除く)の減弱係数より小さい場合には、図6のフローチャートの処理をそのまま適用するのではなく、図6のフローチャートの処理において、「小さい」を「大きい」に置き換え、「最大」を「最小」に置き換え、「閾値TH1以下」を「閾値TH1以上」に置き換えるとよい。ただし、投影画像が白黒反転させた画像である場合には図6のフローチャートの処理をそのまま適用すればよい。
<5.その他>
上述した実施形態では、ステップS4の誤検出部分除去処理を実行したが、ステップS4の誤検出部分除去処理を実行しなくても異物の検出精度が要求される仕様を満たすのであれば、ステップS4の誤検出部分除去処理を省略してもよい。ステップS4の誤検出部分除去処理を省略する場合、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aの対、或いは、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bの対のいずれかを検査装置100から取り除くとよい。この場合、X線検出部の位置を除く所定の位置に単数又は複数の平面を設定し、当該平面に二値化撮影画像又は2次元X線撮影画像投影すればよい。
上述した実施形態では、ステップS4の誤検出部分除去処理において、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像に基づき特定した異物の位置と第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像に基づき特定した異物の位置とが比較され、比較結果に基づいて異物の位置特定の誤検出部分が除去されたが、この誤検出部分除去処理はあくまで一例である。
したがって、X線の照射方向がそれぞれ異なる第1~第m(mは3以上の自然数)X線照射部と、第1~第mX線検出部とを検査装置100に設け、第k(kはm以下の任意の自然数)X線照射部から照射され被検査物T1を透過したX線が第kX線検出部に入射するようにしてもよい。この場合、第kX線照射部から照射されるX線によって得られる投影画像である第k投影画像に基づき異物の位置が特定され、同じ深さの投影画像について、第1~第m投影画像それぞれに基づき特定した異物の位置同士が比較され、比較結果に基づいて異物の位置特定の誤検出部分が除去されるようにすればよい。
上述した実施形態では、ステップS34において、CPU4は、着目ピクセルの横方向負側に並ぶ第1設定数のピクセル内で最大となる第1輝度値を算出し、着目ピクセルの横方向正側に並ぶ第2設定数のピクセル内で最大となる第2輝度値を算出し、着目ピクセルの縦方向負側に並ぶ第3設定数のピクセル内で最大となる第3輝度値を算出し、着目ピクセルの縦方向正側に並ぶ第4設定数のピクセル内で最大となる第4輝度値を算出したが、この算出処理はあくまで一例である。すなわち、上記の「横方向負側」、「横方向正側」、「縦方向負側」、及び「縦方向正側」はそれぞれ、「第1方向一方側」、「第1方向他方側」、「第2方向一方側」、及び「第2方向他方側」に一般化することができる。なお、第1方向と第2方向とは互い異なる方向である。第1方向と第2方向とは直交していなくてもよい。
また、第1輝度値を、着目ピクセルの第1方向一方側に並ぶ第1設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第1方向一方側に並ぶ第1設定数のピクセル内で着目ピクセルより輝度値が大きく且つ着目ピクセルからできるだけ離れているピクセルの輝度値とし、第2~第4輝度値についても同様の置換を行ってもよい。すなわち、第2輝度値を、着目ピクセルの第1方向他方側に並ぶ第2設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第1方向他方側に並ぶ第2設定数のピクセル内で着目ピクセルより輝度値が大きく且つ着目ピクセルからできるだけ離れているピクセルの輝度値とする。また、第3輝度値を、着目ピクセルの第2方向一方側に並ぶ第3設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第2方向一方側に並ぶ第3設定数のピクセル内で着目ピクセルより輝度値が大きく且つ着目ピクセルからできるだけ離れているピクセルの輝度値とする。また、第4輝度値を、着目ピクセルの第2方向他方側に並ぶ第4設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第2方向他方側に並ぶ第4設定数のピクセル内で着目ピクセルより輝度値が大きく且つ着目ピクセルからできるだけ離れているピクセルの輝度値とする。上記の置換を行った場合も、上述した実施形態と同様に、微小領域全体の輝度特性に基づいて異物の位置を特定しているため、異物の検出精度を高くすることができる。ただし、上記の置換を行った場合において、異物の減弱係数が被検査物T1(ただし、異物を除く)の減弱係数より小さい画像について適用するときには、ステップS33の処理において「小さい」を「大きい」に置き換え、ステップS34を置換した処理において「大きい」を「小さい」に置き換え、「閾値TH1以下」を「閾値TH1以上」に置き換えるとよい。また、上記の「着目ピクセルからできるだけ離れているピクセルの輝度値」の代わりに「着目ピクセルからできるだけ近いピクセルの輝度値」としてもよい。
また、第1輝度値を、着目ピクセルの第1方向一方側に並ぶ第1設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第1方向一方側に着目ピクセルから第1所定位置離れて並ぶ第1設定数のピクセル(例えば着目ピクセルから3ピクセル離れて並ぶ4つのピクセルである場合、着目ピクセルから第1方向一方側に3つ目~6つ目に並んでいるピクセル)及び着目ピクセルの第1方向他方側に着目ピクセルから第2所定位置離れて並ぶ第2設定数のピクセルの平均輝度値とする。そして、ステップS34~S36において、第2輝度値に関する処理を行わないようにする。また、第3輝度値を、着目ピクセルの第2方向一方側に並ぶ第3設定数のピクセル内で最大となる輝度値ではなく、着目ピクセルの第2方向一方側に着目ピクセルから第3所定位置離れて並ぶ第3設定数のピクセル及び着目ピクセルの第2方向他方側に着目ピクセルから第4所定位置離れて並ぶ第4設定数のピクセルの平均輝度値(請求項8における「第2輝度値」に相当)とする。そして、ステップS34~S36において、第4輝度値に関する処理を行わないようにする。上記の置換を行った場合も、上述した実施形態と同様に、微小領域全体の輝度特性に基づいて異物の位置を特定しているため、異物の検出精度を高くすることができる。ただし、上記の置換を行った場合において、異物の減弱係数が被検査物T1(ただし、異物を除く)の減弱係数より小さい画像について適用するときには、ステップS33の処理において「小さい」を「大きい」に置き換え、ステップS34を置換した処理において「閾値TH1以下」を「閾値TH1以上」に置き換えるとよい。
CPU4は、過去に検査された被検査物T1の2次元のデジタルデータ(2次元X線撮影画像)により学習した人工知能を用いて異物の位置を特定してもよい。人工知能を用いることにより、異物の検出精度をより一層高めることができる。人工知能の設けられる場所は特に限定されない。例えばCPU4に人工知能を設けてもよい。また例えば検査装置100が通信ネットワークを介してアクセス可能なクラウド上に人工知能を設けてもよい。
上述した実施形態とは異なり、ステップS5において、誤検出部分除去処理が反映された異物の位置を示す各投影画像を全て足し合わせて得られる画像、つまり異物の位置を2次元表示する画像を出力画像として生成してもよい。
なお、検査装置100の構造上の制約により、第1X線検出部2Aと第2X線検出部2Bとを同じ高さに配置できない場合がある。この場合、図7に示すように第1X線検出部2AのZ軸方向位置と第2X線検出部2BのZ軸方向位置とが異なり、被検査物T1の同じ位置を通過したX線が入射するピクセルが第1X線検出部2Aと第2X線検出部2Bとでずれる。したがって、このずれを考慮して、Y軸方向において、第1X線照射部1A及び第1X線検出部2Aに由来する投影画像のピクセルに該当する、第2X線照射部1B及び第2X線検出部2Bに由来する投影画像のピクセルを特定すればよい。
上述した実施形態のように画素データ(ラインセンサで得られるデータ)を単純に並べること又は単純に積算することで撮影画像(2次元のデジタルデータ)を生成するのではなく、独自の画像処理に基づいて撮影画像を生成してもよい。独自の画像処理に基づいて撮影画像を生成する場合、被検査物T1の移動速度をラインセンサの画素サイズに必ずしも合わせる必要はない。
上述した実施形態では、2次元のデジタルデータから投影画像を生成し、各投影画像について異物の位置を特定し、異物の位置が特定された2枚の投影画像(二値化投影画像)の比較結果から異物の位置特定の誤検出部分を除去するという手順で被検査物T1を検査している。一方、上述した実施形態とは異なり、2次元の各デジタルデータについて異物の位置を特定し、異物の位置を特定して得られる2次元の二値化デジタルデータから投影画像を生成し、2次元の二値化デジタルデータから生成された2枚の投影画像の比較結果から異物の位置特定の誤検出部分を除去するという手順で被検査物T1を検査してもよい。この変形例において、CPU4が、過去に検査された被検査物T1の投影画像(2次元の二値化デジタルデータから生成された投影画像)により学習した人工知能を用いて異物の位置を特定してもよい。なお、検査装置は、2枚の投影画像の比較結果から異物の位置特定の誤検出部分を除去する形態に限定されることはなく、2枚を複数枚に一般化することが可能である。したがって、3枚以上の投影画像の比較結果から異物の位置特定の誤検出部分を除去する形態であってもよい。
また、ラインセンサである第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bの代わりに、図8に示すように二次元検出器2Cを用いてもよい。二次元検出器2Cの斜線領域(図8参照)の検出結果を用いることで、二次元検出器2Cを擬似的な2つのラインセンサとすることができる。なお、図8に示す構成においても、図1に示す構成と同様に、第1X線照射部1A及び第2X線照射部1Bを共通化して単一のX線照射部にしてもよい。
また、単一の二次元検出器2Cの代わりに複数の二次元検出器を用い、複数の二次元検出器それぞれの一部領域の検出結果を用いることで、複数の二次元検出器を擬似的な複数のラインセンサとすることができる。
また、単一の二次元検出器2Cの代わりに単一のラインセンサを用い、単一の二次元検出器2Cの場合と同様に単一のラインセンサの複数領域の検出結果を用いることで、単一のラインセンサを擬似的な複数のラインセンサとすることができる。なお、単一のラインセンサは、Y軸方向に沿って延びる複数のラインを有するラインセンサである。
また、ラインセンサである第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bの代わりに、図9及び図10に示すように二次元検出器2D及び2Eを用いてもよい。図9及び図10に示す検査装置100は、例えば次のような動作を行うとよい。第2X線照射部1B及び二次元検出器2Eによる撮影が可能な位置に被検査物T1をベルトコンベア3の駆動により移動させ、その後ベルトコンベア3を停止させ、第2X線照射部1B及び二次元検出器2Eによる撮影が可能な位置に被検査物T1を静止させる(図9参照)。図9に示す静止状態において、第2X線照射部1B及び二次元検出器2Eによって被検査物T1を1ショット撮影する。それから、第1X線照射部1A及び二次元検出器2Dによる撮影が可能な位置に被検査物T1をベルトコンベア3の駆動により移動させ、その後ベルトコンベア3を停止させ、第1X線照射部1A及び二次元検出器2Dによる撮影が可能な位置に被検査物T1を静止させる(図10参照)。図10に示す静止状態において、第1X線照射部1A及び二次元検出器2Dによって被検査物T1を1ショット撮影する。
また、第1X線照射部1A、第2X線照射部1B、並びにラインセンサである第1X線検出部2A及び第2X線検出部2Bの代わりに、図11及び図12に示すようにX線照射部1C並びに二次元検出器2Fを用いてもよい。図11及び図12に示す検査装置100は、例えば次のような動作を行うとよい。被検査物T1を第1の所定位置までベルトコンベア3の駆動により移動させる。このとき被検査物T1の移動に連動して二次元検出器2Fも不図示の移動機構により移動させる。その後ベルトコンベア3及び不図示の移動機構を停止させ、被検査物T1を第1の所定位置に静止させ、二次元検出器2Fを第1の所定位置に対応する位置に静止させる(図11参照)。図11に示す静止状態において、X線照射部1C及び二次元検出器2Fによって被検査物T1を1ショット撮影する。それから、被検査物T1を第2の所定位置までベルトコンベア3の駆動により移動させる。このとき被検査物T1の移動に連動して二次元検出器2Fも不図示の移動機構により移動させる。その後ベルトコンベア3及び不図示の移動機構を停止させ、被検査物T1を第2の所定位置に静止させ、二次元検出器2Fを第2の所定位置に対応する位置に静止させる(図12参照)。図12に示す静止状態において、X線照射部1C及び二次元検出器2Fによって被検査物T1を1ショット撮影する。
以上の説明では、被検査物T1とX線撮影に用いたX線照射部との位置関係がX軸方向においてのみ異なる複数枚の2次元X線撮影画像が生成されたが、被検査物T1とX線撮影に用いたX線照射部との位置関係がY軸方向においてのみ異なる複数枚の2次元X線撮影画像が生成されてもよく、被検査物T1とX線撮影に用いたX線照射部との位置関係がX軸方向、Y軸方向の両方において異なる複数枚の2次元X線撮影画像が生成されてもよい。
また、検査装置の構成は、上述した実施形態及び変形例に限定されることはなく、例えば特許文献1に記載されているような公知の構成であってもよい。
<6.検査結果表示装置>
図13は、検査結果表示装置の一例であるプロジェクタ200の配置例を示す図である。被検査物T1は、作業台300の上に載置される。作業台300の上方にプロジェクタ200が配置され、プロジェクタ200は被検査物T1を投射面として2次元画像を投射する。
作業者が異物除去作業を行うときに被検査物T1とプロジェクタ200との間に作業者の手が入り、被検査物T1に2次元画像が十分に投影されないおそれがある。このため、図14に示すように、もう一つ別のプロジェクタ200を作業台300の下方に配置し、もう一つ別のプロジェクタ200も被検査物T1を投射面として2次元画像を投射するようにしてもよい。ただし、もう一つ別のプロジェクタ200を作業台300の下方に配置する場合、作業台300及び被検査物T1が可視光に対して或る程度の透光性を有している必要がある。
図15は、プロジェクタ200の構成例を示す図である。プロジェクタ200は、取得部201と、マイクロコンピュータ202と、液晶表示駆動部203と、光学系204と、ランプ205と、を備える。液晶表示駆動部203、光学系204、及びランプ205は、被検査物T1を投射面として2次元画像を投射する投射部に相当する。
取得部201は、検査装置の送信部8から送信される二次元画像を取得する。すなわち、取得部201は、検査装置の送信部8から送信される二次元画像を受信する受信部である。なお、検査装置の送信部8と取得部201とのデータ通信手法は特に限定されない。
ランプ205から略平行光が液晶表示駆動部203に出射される。
液晶表示駆動部203は、図示しないレンズおよびプリズムを含む光学系と、R,G,Bの各液晶パネルとを有する。液晶表示駆動部203において、液晶表示駆動部203内部の図示しないレンズ系を通過したランプ205からの光は、R,G,Bの各液晶パネルに光量分布が均一となるように入射する。レンズ系を介して入射された光のうち、青色波長帯の光(B光)、赤色波長帯の光(R光)、緑色波長帯の光(G光)は、略平行光でR,G,Bの各液晶パネルに入射する。各液晶パネルは、取得部201から出力されるR,G,Bに対応した映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じて光を変調する。液晶パネルによって変調されたR光,G光,B光は、色合成された後に、光学系204によって被検査物T1上に拡大投写される。光学系204は、投写光を被検査物T1に結像させるためのレンズ群と、これらレンズ群の一部を光軸方向に変化させて投写映像のズーム状態およびフォーカス状態を調整するためのアクチュエータを備える。
作業者は、輪郭画像を参照して被検査物T1の位置を微調整し、図16に示す被検査物T1の輪郭と、図17に示す二次元画像に含まれる輪郭画像の輪郭400とを、図18に示すように一致させる。これにより、検査結果画像500を手掛かりとして作業者は被検査物T1から容易に異物を除去することができる。
なお、検査結果表示装置は、プロジェクタに限定されることはなく、例えばVR(Virtual Reality)メガネ、VRゴーグルなどの被検査物を投射面として2次元画像を仮想的に投射する表示装置であってもよい。
1 X線照射部
1A 第1X線照射部
1B 第2X線照射部
1C X線照射部
2 X線検出部
2A 第1X線検出部
2B 第2X線検出部
2C~2F 二次元検出器
3 ベルトコンベア
4 CPU
5 ROM
6 RAM
7 VRAM
8 送信部
9 HDD
10 入力部
100 検査装置
200 プロジェクタ
201 取得部
202 マイクロコンピュータ
203 液晶表示駆動部
204 光学系
205 ランプ
300 作業台

Claims (4)

  1. 被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得部と、
    前記被検査物を投射面として前記被検査物の上方及び下方それぞれから前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射部と、
    を備える、検査結果表示装置。
  2. 被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得部と、
    前記被検査物を投射面として前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射部と、
    を備え、
    前記検査結果画像は、前記異物の位置を示す複数の投影画像を足し合わせて得られる画像であり、
    前記投射部は、前記被検査物を投射面として前記被検査物の上方及び下方それぞれから前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する検査結果表示装置。
  3. 被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得ステップと、
    前記被検査物を投射面として前記被検査物の上方及び下方それぞれから前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射ステップと、
    を備える、検査結果表示方法。
  4. 被検査物に含まれ得る異物の位置を示す検査結果画像及び前記被検査物の輪郭の少なくとも一部を示す輪郭画像を含む2次元画像を検査装置から取得する取得ステップと、
    前記被検査物を投射面として前記2次元画像を実際に又は仮想的に投射する投射ステップと、
    を備え、
    前記検査結果画像は、前記異物の位置を示す複数の投影画像を足し合わせて得られる画像であり、
    前記投射ステップにおいて、前記被検査物を投射面として前記被検査物の上方及び下方それぞれから前記2次元画像が実際に又は仮想的に投射される検査結果表示方法。
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