JP7302673B2 - 無線システム、受信中継局装置および送信制御方法 - Google Patents

無線システム、受信中継局装置および送信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の送信局装置と、送信局装置が送信する無線信号を中継する受信中継局装置と、受信中継局装置が中継する無線信号を受信する受信局装置とを備える無線システムにおいて、複数の送信局装置が即時性を求めない情報を受信中継局装置を介して受信局装置に送信するときの送信制御技術に関する。
通信衛星を用いる無線システムの場合、高度1000km前後の低い軌道を周回する低軌道衛星(LEO:Low Earth Orbit)は、高度36,000kmを周回する静止衛星(GEO:GEostationary Orbit)に比べて伝搬距離が短いため、低遅延かつ低伝搬損失の実現が可能であり、通信衛星や端末装置の高周波回路の構成が容易になる。ところが、低軌道衛星は静止衛星と異なり、地上の端末装置から見た衛星方向が常時変化し、可視時間が一周回当たり数分であり、通信可能な時間帯が制限される。
一方、小型の端末装置をインターネットに接続して様々なアプリケーションを実現するIoT(Internet of Things)システムが普及している。IoTシステムの応用例として、複数の箇所に設置されたIoT端末が気温、室温、加速度、光度などの環境情報をセンシングして無線信号で送信し、クラウド側で環境情報を収集するサービスが知られている。また、IoT端末の通信に適した低電力・低伝送レートで広域通信が可能なシステムとしてLPWA(Low Power Wide Area)が知られている。衛星通信は地上無線に比べて伝搬距離が長いが、低軌道衛星であればLPWAを適用できる可能性があり、LPWAを用いてIoT端末からデータを直接衛星通信で収集する衛星IoTシステムの検討が行われている。
このような衛星IoTシステムは、通常のLPWAでは収容できない航空、船舶、ルーラルエリアでのIoT利用が可能となり、またハブ局を利用しないので、サービス展開が容易になる。しかし、衛星IoTシステムでは広範囲のIoT端末を収容する必要があるため、通信衛星が複数のIoT端末から収集したデータを基地局装置に伝送するフィーダリンク(基地局装置と衛星とを双方に結ぶ回線)の大容量化が必要である。フィーダリンクの大容量化の方法として、複数の送受信アンテナを用いた衛星MIMO(Multi-Input Multi-Output)方式が検討されている。MIMO方式による通信(MIMO伝送)では送受信アンテナのチャネルが低相関であることが大容量化のために必要である。しかし、通信衛星は直接波が優位なチャネルでかつ伝搬距離がアンテナ間距離に比べて多大となるため、通信衛星に複数のアンテナを備えるMIMO伝送では、チャネルの相関が高くなってしまい、大容量化が見込めないという問題がある。このため、衛星IoTシステムで多数のIoT端末を収容するには、衛星MIMO伝送における大容量化の検討が必要である。
例えばマルチビーム衛星のサービスリンクにMIMO方式を用いる場合、全ビームが同一周波数に割り当てられたビーム間の干渉を低減するために、ユーザ端末からフィードバックされるチャネル推定情報を用いてプリコーディングを行う技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、低軌道衛星および基地局装置が共に2つのアンテナを有する場合のフィーダリンクMIMO伝送において、アンテナ間の距離の変動により伝送容量が変動することが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
G. Gallinaro, G. Caire, M. Debbah, L. Cottatellucci, R. Muller, R. Rinaldo, "Perspectives of adopting interference mitigation techniques in the context of broadband multimedia satellite systems, " in 23rd AIAA Int. Commun. Satell. Syst. Conf., ICSSC2005, Sept. 2005. 加藤智隼,中台光洋,五藤大介,柴山大樹,山下史洋,"衛星姿勢を考慮したLEO MIMOのチャネル解析,"信学技報,SAT2019-24, pp.39-44, Aug.2019.
ところが、非特許文献1の技術では、静止衛星を利用する通信システムのように、ユーザ端末のフィードバックからプリコーディングして送信するまでの時間に実質的なチャネル変動が生じないことを条件としているため、時々刻々と変動が生じる低軌道衛星を利用する通信システムの場合、干渉を低減する性能が劣化するという問題がある。
また、非特許文献2の技術では、フィーダリンクの伝送容量の低下がボトルネックとなるため、例えばIoT端末から低軌道衛星中継器に伝送された情報をフィーダリンクで送信する場合、伝送容量の低下により情報の欠落が生じるという問題がある。
本発明は、複数の送信局装置が即時性を求めない情報を受信中継局装置を介して受信局装置に送信する無線システムにおいて、受信中継局装置と受信局装置との間の伝送容量が変動する場合でも情報の欠落を防止できる無線システム、受信中継局装置および送信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の送信局装置と、前記送信局装置が送信する無線信号を中継する受信中継局装置と、前記受信中継局装置が中継する無線信号を受信する受信局装置とを備え、前記受信中継局装置と前記受信局装置との間の第1伝送容量が変動する無線システムにおいて、前記受信中継局装置は、前記第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行い、複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出し、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行うことを特徴とする。
本発明は、複数の送信局装置が送信する無線信号を中継して受信局装置に送信する受信中継局装置において、変動する前記受信局装置との間の第1伝送容量を前記受信局装置から受信する受信部と、前記第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、複数の前記送信局装置に対して無線信号を送信させる制御を行う比較部と、複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出する算出部とを有し、前記比較部は、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行うことを特徴とする。
本発明は、複数の送信局装置が送信する無線信号を受信中継局装置が中継して受信局装置に送信する無線システムにおいて前記送信局装置の送信タイミングを制御する送信制御方法であって、前記受信中継局装置は、変動する前記受信局装置との間の第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、複数の前記送信局装置に対して無線信号を送信させる制御を行い、複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出し、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線システム、受信中継局装置および送信制御方法は、複数の送信局装置が即時性を求めない情報を受信中継局装置を介して受信局装置に送信する無線システムにおいて、受信中継局装置と受信局装置との間の伝送容量が変動する場合でも情報の欠落を防止することができる。
第1実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 無線システムが衛星IoTシステムの場合の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る無線システムの伝送容量の一例を示す図である。 第2実施形態に係る受信中継局装置が低軌道衛星である場合の伝送容量の変動例を示す図である。 第3実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 第3実施形態に係る受信中継局装置の伝送容量の変動例を示す図である。 受信中継局装置がエリア毎に通信可能時間を通知する一例を示す図である。 第4実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 2つの受信中継局装置の伝送容量の変動例を示す図である。 複数の受信中継局装置がそれぞれの通信可能時間を通知する一例を示す図である。 送信局装置の構成例を示す図である。 受信中継局装置の構成例を示す図である。 受信局装置の構成例を示す図である。 無線システムの動作シーケンスの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る無線システム、受信中継局装置および送信制御方法の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る無線システム100の一例を示す。図1において、無線システム100は、送信局装置101(1)、送信局装置101(2)、・・・、送信局装置101(N)のN個(Nは正の整数)の送信局装置101と、受信中継局装置102と、受信局装置103とを有する。ここで、以降の説明において、送信局装置101(1)から送信局装置101(N)に共通の説明を行う場合は、符号末尾の(番号)を省略して送信局装置101と称する。他の複数のブロックについても同様に記載する。
図1において、複数の送信局装置101は、受信中継局装置102との間で無線信号(データ信号/制御信号)を送受信する。受信中継局装置102は、常時移動する移動体であり、複数の送信局装置101から受信するデータ信号の中継を行い、MIMO方式を用いた空間多重伝送によりデータ信号を受信局装置103に送信する。受信中継局装置102および受信局装置103は、MIMO伝送を行うための複数のアンテナ(図1では2個のアンテナ)を有する。図1において、実線矢印はデータ信号、点線矢印は制御信号をそれぞれ示す。なお、データ信号および制御信号については、後で詳しく説明する。
ここで、無線システム100が衛星IoTシステム100として利用される場合の具体例について説明する。
図2は、無線システム100が衛星IoTシステム100の場合の構成例を示す。図2において、衛星IoTシステム100は、センサ端末101(1)、センサ端末101(2)、・・・、センサ端末101(N)のN個のセンサ端末101と、衛星中継局装置102と、基地局装置103とを有する。
センサ端末101は、図1の送信局装置101に対応し、例えば気温、室温、加速度、光度などの環境情報をセンシングして、衛星中継局装置102に送信する。センサ端末101によりセンシングされた情報は、ログデータであり、リアルタイム性を要する情報ではないので、任意の時間に送信することが可能である。例えばセンサ端末101は、衛星中継局装置102と通信可能な時間にセンシングした情報を衛星中継局装置102に送信する。なお、センサ端末101から衛星中継局装置102への送信は、多元接続方式により行われる。
衛星中継局装置102は、図1の受信中継局装置102に対応し、例えば低軌道衛星が用いられ、複数のセンサ端末101からセンシング情報を含むデータ信号を受信して再生中継または非再生中継によって基地局装置103に送信する。
基地局装置103は、図1の受信局装置103に対応し、衛星中継局装置102から受信するデータ信号をセンシング情報に復調して記録する。このようにして、基地局装置103は、複数のセンサ端末101からセンシング情報を収集することができる。
衛星中継局装置102と基地局装置103は、それぞれ2個のアンテナを有し、各アンテナ間で異なる信号を送信するMIMO方式を用いた空間多重伝送を行う。なお、センサ端末101と衛星中継局装置102との間の通信と、衛星中継局装置102と基地局装置103との間の通信とは、例えば周波数が異なるチャネルを用いられる。
ここで、図2では、環境情報をセンシングするセンサ端末101の具体例を示したが、センサ端末101である必要はなく、リアルタイム性を要しない情報を定期的に送信する装置であれば同様に適用可能である。また、衛星中継局装置102は、低軌道衛星ではなく常時移動して複数の送信局装置101から送信される情報を中継する移動体であれば同様に適用可能である。
そこで、図1および以降の各実施形態では、センサ端末101を送信局装置101、衛星中継局装置102を受信中継局装置102、基地局装置103を受信局装置103、として一般化して説明する。
図3は、第1実施形態に係る無線システム100の伝送容量の一例を示す。なお、図3に示した無線システム100は、図1に示した無線システム100と同じである。
図3において、受信中継局装置102は常時移動しているので、受信中継局装置102と受信局装置103との間のアンテナ間の相関が変化する。例えばアンテナ間の相関が高くなると受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量が低くなり、逆にアンテナ間の相関が低くなると伝送容量が高くなる。そこで、受信中継局装置102は、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量が複数の送信局装置101の伝送容量の総量(以下、総伝送容量と称する(第1伝送容量に対応))以上であるか否かに応じて、情報の欠落なく通信が可能か否かを判断することができる。
例えば、図3において、送信局装置101(1)から受信中継局装置102への伝送容量をc[bps]、送信局装置101(2)から受信中継局装置102への伝送容量をc[bps]、・・・、送信局装置101(N)から受信中継局装置102への伝送容量をc[bps]とすると、全ての送信局装置101の総伝送容量Cは、式(1)で表わされる。
=c+c+・・・+c …(1)
ここで、受信中継局装置102から受信局装置103への伝送容量(第2伝送容量に対応)C[bps]は、MIMO伝送における送受信アンテナ間の相関に応じて変動するので、受信中継局装置102の移動に応じて次の2つの状態が生じる。
≧C …(2)
<C …(3)
式(2)を満たす場合、受信中継局装置102から受信局装置103への伝送容量Cは送信局装置101の総伝送容量C以上なので、全ての送信局装置101から送信されるデータ信号は、欠落することなく受信中継局装置102で中継され、受信中継局装置102から受信局装置103に送信される。
一方、式(3)を満たす場合、受信中継局装置102から受信局装置103への伝送容量Cは、送信局装置101の総伝送容量C未満なので、全ての送信局装置101から送信されるデータ信号は、受信中継局装置102から受信局装置103に適切に中継されず、輻輳が生じて情報が欠落する可能性がある。なお、式(2)および式(3)の判断において、例えばCにマージンαを付加した値(所定値)とCとを比較してもよい。或いは、無線システム100のシステム設計段階において、複数の送信局装置101の総伝送容量Cの上限値を決めておき、当該上限値を所定値としてCとを比較してもよい。この場合は、複数の送信局装置101の総伝送容量Cが所定値を超えることはないので、後述する各実施形態において、各送信局装置101の伝送容量を受信中継局装置102に通知する必要がなくなり、各送信局装置101から通知された伝送容量から総伝送容量Cを算出しなくてもよい。
第1実施形態に係る無線システム100の受信中継局装置102は、式(2)を満たす場合にデータ信号の送信を許可する制御信号を送信局装置101に送信し(通信許可通知)、式(3)を満たす場合にデータ信号の送信を中止する制御信号を送信局装置101に送信する(通信中止通知)。なお、通信許可通知および通信中止通知は、複数の送信局装置101に対して一斉に行われる。
このようにして、第1実施形態に係る無線システム100では、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量が変動する場合でも、受信中継局装置102は、受信局装置103との間の伝送容量の変動に応じて、送信局装置101がデータ信号を送信する送信タイミングの制御を行うので、複数の送信局装置101のデータ信号を情報の欠落なく、受信局装置103に送信することができる。
なお、各送信局装置101は、受信中継局装置102から常時送信されるビーコン信号で確認した受信中継局装置102に対して、データ信号を送信するためのアクセス要求とデータ信号の伝送容量とを通知する。これにより、受信中継局装置102は、各送信局装置101から送信されるデータ信号の伝送容量を取得できる。また、受信局装置103は、受信中継局装置102から受信するパイロット信号に基づいて受信中継局装置102と受信局装置103との間のMIMO信号の伝送容量を算出し、受信中継局装置102に通知する。なお、パイロット信号は、受信中継局装置102および受信局装置103の双方に既知の信号である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る無線システム100について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成であるが、受信中継局装置102が低軌道衛星の場合の実施形態である。
受信中継局装置102が低軌道衛星である場合、衛星の軌道や速度がある程度周期性のあるパラメータとなるので、受信中継局装置102は伝送容量Cの変動を予め取得することができる。そこで、本実施形態では、受信中継局装置102は、伝送容量Cが予め設定された所定値を越える時間帯を通信可能時間として送信局装置101に通知する。これにより、送信局装置101はその時間帯のみにデータ信号の送信を行うので、第1実施形態のように、伝送容量Cの変化に応じて通信許可通知または通信中止通知の制御を行う必要がなくなる。なお、送信局装置101の各伝送容量は固定であり、複数の送信局装置101の総伝送容量Cは変わらないものとする。
図4は、受信中継局装置102が低軌道衛星である場合の伝送容量Cの変動例を示す。図4において、横軸は時間t[sec]、縦軸は受信中継局装置102から受信局装置103への伝送容量C[bps]をそれぞれ示す。
受信中継局装置102は、周期的な軌道を描きながら常時移動しているため、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量Cは、図4に示すように変動する。ここで、受信中継局装置102は、第1実施形態の受信中継局装置102と同様に、伝送容量Cが点線150で示した送信局装置101の総伝送容量C(またはCに基づく所定値)以上か未満かに応じて、情報の欠落なく通信が可能か否かを判断することができる。
例えば図4において、時刻tからtまでの期間Tおよび時刻tからtまでの期間Tおける伝送容量Cは、送信局装置101の総伝送容量C以上なので通信可能であるが、時刻tとtの期間の伝送容量Cは、送信局装置101の総伝送容量C未満なので情報が欠落する可能性がある。
そこで、本実施形態に係る受信中継局装置102は、第1実施形態で説明した式(2)を満たす時間帯を通信可能時間として送信局装置101に予め制御信号により通知する。これにより、送信局装置101は、受信中継局装置102から通知された通信可能時間にのみデータ信号の送信を行うので、情報が欠落することなく受信中継局装置102から受信局装置103にデータ信号を送信することができる。なお、第1実施形態で説明した式(3)を満たす時間帯を通信可能ではない時間(通信中止時間)として送信局装置101に通知してもよい。この場合、送信局装置101は、通信中止時間以外の時間帯にデータ信号を受信中継局装置102に送信する。
このようにして、第2実施形態に係る無線システム100では、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量が複数の送信局装置101の総伝送容量以上となる時間帯を通信可能時間として各送信局装置101に通知しておくので、受信中継局装置102は、複数の送信局装置101のデータ信号を情報の欠落なく、受信局装置103に送信することができる。特に、第2実施形態に係る無線システム100は、第1実施形態に係る無線システム100のように通信許可通知および通信中止通知を式(1)と式(2)の状態が変わる毎に毎回送信する必要がないので、受信中継局装置102の処理負荷が軽減される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る無線システム100について説明する。第3実施形態は、第2実施形態に係る無線システム100と同様に受信中継局装置102が周期的な移動を行う場合、且つ、送信局装置101が散在している場合、に適する無線システム100の実施形態である。本実施形態では、送信局装置101が散在しているので、複数の送信局装置101は複数のエリアに分けてエリア毎にグルーピングされ、受信中継局装置102はエリア毎に送信局装置101を制御する。そして、受信中継局装置102は、エリア毎の通信可能時間を各エリアの送信局装置101に制御信号により通知する。
図5は、第3実施形態に係る無線システム100の一例を示す。図5の例では、受信中継局装置102は、エリア1からエリア2へ移動する。エリア1には送信局装置101(1)-1、送信局装置101(2)-1、・・・、送信局装置101(N)-1がグルーピングされ、エリア2には送信局装置101(1)-2、送信局装置101(2)-2、・・・、送信局装置101(N)-2がグルーピングされている。ここで、符号末尾の”-1”はエリア1を示し、”-2”はエリア2を示す。
図5において、受信中継局装置102がエリア1にある場合は、受信中継局装置102は、エリア1の送信局装置101(送信局装置101-1と称する)からデータ信号を受信して、受信局装置103に送信する。同様に、受信中継局装置102がエリア2にある場合は、受信中継局装置102は、エリア2の送信局装置101(送信局装置101-2と称する)からデータ信号を受信して、受信局装置103に送信する。
図6は、第3実施形態に係る受信中継局装置102の伝送容量Cの変動例を示す。なお、図6は、図4と同様の図であり、横軸は時間t[sec]、縦軸は受信中継局装置102から受信局装置103への伝送容量C[bps]をそれぞれ示す。
受信中継局装置102は、周期的な軌道を描きながら常時移動しているため、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量Cは、図6に示すように変動する。ここで、受信中継局装置102は、第2実施形態と同様に、伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C(またはCに基づく所定値)以上か未満かに応じて、情報の欠落なく通信が可能か否かを判断することができる。なお、点線151はエリア1の送信局装置101の総伝送容量C(CS1)、点線152はエリア2の送信局装置101の総伝送容量C(CS2)をそれぞれ示す。ここで、エリア毎に送信局装置101の数や送信する情報量が異なる場合があるので、CS1とCS2は異なっていてもよい。なお、各エリアの送信局装置101の各伝送容量は固定であり、エリア毎の複数の送信局装置101の総伝送容量C(CS1およびCS2)は変わらないものとする。
図6において、時刻tからtまでの期間Tは、伝送容量Cがエリア1の送信局装置101-1の総伝送容量CS1以上となるので、エリア1の通信可能時間として設定される。また、時刻tからtまでの期間Tは、伝送容量Cがエリア2の送信局装置101-2の総伝送容量CS2以上となるので、エリア2の通信可能時間として設定される。
ここで、受信中継局装置102は、受信中継局装置102が各エリアに近づく時間帯の中で、伝送容量が上昇する時間帯を当該エリアの通信可能時間として送信局装置101に通知するようにしてもよい。
このように、第3実施形態に係る受信中継局装置102は、エリア毎に当該エリアの送信局装置101に通信可能時間を通知しておく。これにより、各エリアの送信局装置101は、通信可能時間にデータ信号を送信することができ、受信中継局装置102は、各エリアの送信局装置101のデータ信号を情報の欠落なく、受信局装置103に送信することができる。
図7は、受信中継局装置102がエリア毎に通信可能時間を通知する様子を示す。なお、図7は、先に説明した図5に対応し、受信中継局装置102は、エリア1を通過するときにエリア1の送信局装置101-1に通信可能時間を制御信号により通知し、エリア2を通過するときにエリア2の送信局装置101-2に通信可能時間を制御信号により通知する。これにより、複数の送信局装置101が通信可能時間の異なる複数のエリアに設置されている場合でも、各エリアの送信局装置101は、受信中継局装置102から通知された通信可能時間にデータ信号の送信を行うので、受信中継局装置102は、各エリアの送信局装置101のデータ信号を情報の欠落なく、受信局装置103に送信することができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る無線システム100について説明する。第4実施形態に係る無線システム100では、複数の受信中継局装置102が運用され、受信中継局装置102毎に送信局装置101に通信可能な時間を通知し、送信局装置101は、時間帯に応じて送信先の受信中継局装置102を切り替えてデータ信号を送信する。
図8は、第4実施形態に係る無線システム100の一例を示す。図8において、本実施形態に係る無線システム100は、受信中継局装置102(1)および受信中継局装置102(2)の2つの受信中継局装置102を有し、各受信中継局装置102は常時移動している。送信局装置101は、受信中継局装置102(1)が通信可能な時間において受信中継局装置102(1)にデータ信号を送信し、受信中継局装置102(2)が通信可能な時間において受信中継局装置102(2)にデータ信号を送信する。なお、図8では、細い実線矢印で示した送信局装置101から受信中継局装置102(1)へのデータ信号の送信と、破線矢印で示した送信局装置101から受信中継局装置102(2)へのデータ信号の送信とが同時に行われているように見えるが、送信局装置101がデータ信号を送信している時間帯が異なる。
図9は、2つの受信中継局装置102の伝送容量の変動例を示す。図9において、点線は受信中継局装置102(1)の伝送容量の変動を示し、実線は受信中継局装置102(2)の伝送容量の変動を示す。なお、図9は、図6および図4と同様の図であり、横軸は時間t[sec]、縦軸は受信中継局装置102(1)または受信中継局装置102(2)から受信局装置103への伝送容量CまたはC[bps]をそれぞれ示す。ここで、図9において、受信中継局装置102(1)はTR1と表記し、受信中継局装置102(2)はTR2と表記している。
受信中継局装置102(1)または受信中継局装置102(2)は、それぞれ周期的な軌道を描きながら常時移動しているため、受信中継局装置102(1)または受信中継局装置102(2)と受信局装置103との間の伝送容量CまたはCは、図9に示すようにそれぞれ異なって変動する。ここで、受信中継局装置102(1)または受信中継局装置102(2)は、第2実施形態および第3実施形態と同様に、伝送容量CまたはCが点線154で示した送信局装置101の総伝送容量C(またはCに基づく所定値)以上か未満かに応じて、情報の欠落なく通信が可能か否かを判断することができる。ここで、受信中継局装置102(1)と受信局装置103との間の伝送容量Cと受信中継局装置102(2)と受信局装置103との間の伝送容量Cとが異なっていてもよい。なお、送信局装置101の各伝送容量は固定であり、複数の送信局装置101の総伝送容量Cは変わらないものとする。
図9において、期間Tおよび期間Tでは、受信中継局装置102(2)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C以上なので、送信局装置101は受信中継局装置102(2)と通信可能であり、受信中継局装置102(2)の通信可能時間として設定される。また、期間Tおよび期間Tでは、受信中継局装置102(1)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C以上なので、送信局装置101は受信中継局装置102(1)と通信可能であり、受信中継局装置102(1)の通信可能時間として設定される。
例えば時刻tでは、受信中継局装置102(1)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C未満なので通信可能ではないが、受信中継局装置102(2)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C以上なので、送信局装置101は受信中継局装置102(2)にデータ信号を送信する。逆に、時刻tでは、受信中継局装置102(2)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C未満なので通信可能ではないが、受信中継局装置102(1)の伝送容量Cが送信局装置101の総伝送容量C以上なので、送信局装置101は受信中継局装置102(1)にデータ信号を送信する。
このように、第4実施形態では、受信中継局装置102(1)および受信中継局装置102(2)は、それぞれの通信可能時間を送信局装置101に予め通知しておくので、送信局装置101は、通信可能時間に応じて送信先の受信中継局装置102を切り替えてデータ信号を送信することができる。
図10は、複数の受信中継局装置102がそれぞれの通信可能時間を通知する様子を示す。なお、図10は、先に説明した図8に対応し、受信中継局装置102(1)および受信中継局装置102(2)は、それぞれが通信可能時間を制御信号により送信局装置101に通知する。これにより、送信局装置101は、通信可能時間に応じて送信先の受信中継局装置102を切り替えてデータ信号を送信することができ、受信中継局装置102(1)および受信中継局装置102(2)は、送信局装置101から受信するそれぞれのデータ信号を情報の欠落なく、受信局装置103に送信することができる。
ここで、送信局装置101がデータ信号を異なる受信中継局装置102に送り分ける方法として、例えば受信中継局装置102毎に異なる周波数帯域を割り当てるFDMA(Frequency Division Multiple Access)方式、或いはスペクトル拡散方式において異なる符号を割り当てるCDMA(Code Division Multiple Access)方式などが考えられる。
[送信局装置101の構成]
次に、上述の各実施形態に共通の送信局装置101の構成例について説明する。
図11は、送信局装置101の構成例を示す。送信局装置101は、データ信号生成部201、通信可能時間受信部202、送信判断部203、信号送信部204、ビーコン受信部205およびアクセス要求部206を有する。
データ信号生成部201は、受信中継局装置102を経由して受信局装置103に送信するデータ信号を生成する。例えば送信局装置101が図2で説明したセンサ端末101である場合は、センシングした気温、室温、加速度、光度などの環境情報を含むデータを外部センサなどから入力してデータ信号を生成する。
通信可能時間受信部202は、受信中継局装置102から通信可能時間を含む制御信号を受信する。
送信判断部203は、受信中継局装置102から通知された通信可能時間に基づいて、データ信号生成部201が生成したデータ信号を受信中継局装置102に送信するか否かを判断する。ここで、送信局装置101は内部に時計機能を有し、送信判断部203は、時刻が通信可能時間になった場合に、信号送信部204にデータ信号の送信を指示する。なお、第1実施形態に係る無線システム100の場合、送信判断部203は、受信中継局装置102から制御信号により通知される通信許可通知または通信中止通知に基づいて、信号送信部204にデータ信号の送信指示または中止指示を行う。
信号送信部204は、データ信号生成部201が生成したデータ信号を送信判断部203の指示により受信中継局装置102に送信する。また、信号送信部204は、後述するアクセス要求部206の指示により、受信中継局装置102へのアクセス要求とデータ信号の伝送容量とを含む制御信号を受信中継局装置102に送信する。
ビーコン受信部205は、受信中継局装置102が常時送信しているビーコンをモニタして、送信先の受信中継局装置102の存在を確認する。なお、ビーコンは、狭帯域の簡易的な信号である。
アクセス要求部206は、ビーコン受信部205で確認した受信中継局装置102に対してアクセス要求を行うための制御信号の送信を信号送信部204に指示する。
このようにして、送信局装置101は、受信中継局装置102から通信可能時間を通知する制御信号を受信して、通信可能時間にデータ信号を送信することができる。或いは、第1実施形態に係る無線システム100の場合、送信局装置101は、受信中継局装置102から制御信号により通知される通信許可通知または通信中止通知に基づいて、データ信号の送信または中止を行うことができる。
[受信中継局装置102の構成]
次に、上述の各実施形態に共通の受信中継局装置102の構成例について説明する。
図12は、受信中継局装置102の構成例を示す。信号受信部301、総伝送容量算出部302、信号送信部303、信号受信部304、伝送容量比較部305、通知信号生成送信部306およびビーコン送信部307を有する。
信号受信部301は、送信局装置101からアクセス要求とデータ信号の伝送容量とを含む制御信号を受信する。また、信号受信部301は、通信可能時間に送信局装置101から送信されるデータ信号を受信する。なお、受信中継局装置102と複数の送信局装置101との間の通信は、互いのデータ信号が衝突しないように、予め決められた方式により多元接続されている。
総伝送容量算出部302は、信号受信部301が送信局装置101から受信するアクセス要求とデータ信号の伝送容量とを含む制御信号に基づいて、全ての送信局装置101の総伝送容量を算出し、伝送容量比較部305に出力する。また、データ信号の中継動作時には、総伝送容量算出部302は、信号受信部301が送信局装置101から受信するデータ信号を入力してそのまま信号送信部303に出力し、信号送信部303から受信局装置103にデータ信号が送信される(データ信号の中継)。
信号送信部303は、総伝送容量算出部302から入力するデータ信号をMIMO方式により受信局装置103に送信する。また、信号送信部303は、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量を算出するためのパイロット信号を受信局装置103に送信する。
信号受信部304は、受信局装置103が算出した受信中継局装置102との間の伝送容量を通知するための制御信号を受信局装置103から受信する。
伝送容量比較部305は、信号受信部304が受信した受信局装置103と受信中継局装置102との間の伝送容量Cと、総伝送容量算出部302が算出した複数の送信局装置101の総伝送容量Cとを比較する。そして、伝送容量比較部305は、C≧Cを満たす時間帯を通信可能時間として設定し、通知信号生成送信部306に出力する。なお、第3実施形態の場合には、各エリア毎に通信可能時間を設定する。
通知信号生成送信部306は、送信局装置101が受信中継局装置102にデータ信号を送信できる通信可能時間を送信局装置101に通知するための信号(制御信号)を生成し、送信局装置101に送信する。なお、第3実施形態の場合には、通知信号生成送信部306は、エリア毎の通信可能時間を各エリアの送信局装置101に通知するための制御信号を生成して送信する。また、第1実施形態の場合には、通知信号生成送信部306は、C<CからC≧Cに変化したときに、通信許可通知を制御信号により送信局装置101に送信し、C≧CからC<Cに変化したときに、通信中止通知を制御信号により送信局装置101に送信する。
ビーコン送信部307は、受信中継局装置102の存在を送信局装置101に通知するための予め決められたビーコンを常時送信している。
このようにして、受信中継局装置102は、ビーコンに基づいて複数の送信局装置101から通知される総伝送容量Cと、受信局装置103から通知される受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量Cとを比較して、C≧Cを満たす時間帯を通信可能時間として送信局装置101に通知する。或いは、第1実施形態の場合には、受信中継局装置102は、C<CとC≧Cの状態が変化したときに通信許可通知または通信中止通知を送信局装置101に送信する。これにより、送信局装置101は通信可能時間にデータ信号を送信することができるので、受信中継局装置102は、受信局装置103との間の伝送容量が変動する場合でも複数の送信局装置101から受信するデータ信号を情報の欠落なく受信局装置103に送信することができる。
[受信局装置103の構成]
次に、上述の各実施形態に共通の受信局装置103の構成例について説明する。
図13は、受信局装置103の構成例を示す。受信局装置103は、信号受信部401、情報記録部402、伝送容量算出部403および信号送信部404を有する。
信号受信部401は、受信中継局装置102が中継する送信局装置101のデータ信号を受信する。また、信号受信部401は、受信中継局装置102から送信されるパイロット信号を受信する。
情報記録部402は、信号受信部401が受信中継局装置102から受信する複数の送信局装置101のデータ信号に含まれる送信局装置101の情報を記録する。例えば図2の場合、情報記録部402は、センサ端末101がセンシングした気温、室温、加速度、光度などの環境情報をセンサ端末101の装置情報(位置情報や識別情報など)とともに半導体メモリやハードディスクなどの記憶媒体に記録する。
伝送容量算出部403は、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量を算出する。なお、伝送容量の算出は、受信中継局装置102から送信される既知のパイロット信号により行われる。
信号送信部404は、伝送容量算出部403が算出した受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量の情報を含む制御信号を受信中継局装置102に送信する。
このようにして、受信局装置103は、受信中継局装置102から受信するパイロット信号により受信中継局装置102との間の伝送容量を算出し、受信中継局装置102に算出した伝送容量を送信する。これにより、受信局装置103は、複数の送信局装置101から通信可能時間に送信され、受信中継局装置102で中継されるデータ信号を情報の欠落なく受信して、情報記録部402に記録することができる。
[無線システム100の動作シーケンス]
次に、上述の第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態に共通の無線システム100の動作シーケンスについて説明する。なお、第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態は、受信中継局装置102が低軌道衛星なので、通信可能時間(または時間帯)が周期的となり、通信可能時間を予め送信局装置101に設定しておくことができる。
図14は、無線システム100の動作シーケンスの一例を示す。なお、第3実施形態に係る無線システム100の場合は、エリア毎に図14の動作シーケンスが実行される。また、第4実施形態に係る無線システム100の場合は、複数の受信中継局装置102毎に図14の動作シーケンスが実行される。
先ず、送信局装置101の動作シーケンスから説明する。なお、以下の処理は、図11で説明した送信局装置101の各ブロックにより実行される。
ステップS101において、データ信号生成部201は、受信中継局装置102を介して受信局装置103に送信するデータの取得を開始する。例えば送信局装置101がセンサ端末101である場合は、気温、室温、加速度、光度などのデータを取得する。
ステップS102において、データ信号生成部201は、ステップS101で取得したデータに基づいて、受信中継局装置102に送信するデータ信号を生成する。
ステップS103において、ビーコン受信部205は、受信中継局装置102から常時送信されているビーコンを受信する。送信局装置101は、ビーコンを受信することにより、受信中継局装置102の存在を確認する。
ステップS104において、アクセス要求部206は、ビーコン受信部205がビーコンを受信したことにより、受信中継局装置102の存在を確認して、データ信号の伝送容量c(nは1からNまでの整数)の通知とアクセス要求とを含む制御信号を受信中継局装置102に送信する。
ステップS105において、通信可能時間受信部202は、受信中継局装置102から通信可能時間を通知する制御信号を受信する。なお、第1実施形態の場合には、通信可能時間受信部202は、受信中継局装置102から通信許可通知または通信中止通知の制御信号を受信する。
ステップS106において、送信判断部203は、受信中継局装置102から通知された通信可能時間に基づいて、データ信号を受信中継局装置102に送信するか否かを判断し、時刻が通信可能時間になった場合に、信号送信部204にデータ信号の送信を指示する。なお、第1実施形態の場合、送信判断部203は、受信中継局装置102から通知される通信許可通知または通信中止通知に基づいて、信号送信部204にデータ信号の送信指示または中止指示を行う。
このようにして、送信局装置101は、受信中継局装置102にデータ信号の伝送容量を通知するとともに、受信中継局装置102から通知される通信可能時間(または通信許可通知/通信中止通知)に基づいてデータ信号を送信する。
次に、受信中継局装置102の動作シーケンスについて説明する。以下の処理は、図12で説明した受信中継局装置102の各ブロックにより実行される。なお、受信中継局装置102のビーコン送信部307は、受信中継局装置102の存在を送信局装置101に通知するためのビーコンを常時送信している。
ステップS201において、信号送信部303は、受信局装置103にパイロット信号を送信する。
ステップS202において、信号受信部304は、受信局装置103が算出した受信中継局装置102との間の伝送容量を含む制御信号を受信する(伝送容量Cの情報取得)。
ステップS203において、総伝送容量算出部302は、信号受信部301が複数の送信局装置101から受信する各データ信号の伝送容量cに基づいて、先に説明した式(1)により総伝送容量Cを算出する。
ステップS204において、伝送容量比較部305は、受信局装置103と受信中継局装置102との間の伝送容量Cと、複数の送信局装置101の総伝送容量Cとを比較し、C≧Cの場合はステップS205の処理に進み、C<Cの場合はステップS206の処理に進む。
ステップS205において、通知信号生成送信部306は、C≧Cとなる時間帯を通信可能時間に設定する。
ステップS206において、通知信号生成送信部306は、C<Cとなる時間帯を通信中止時間に設定する。
ステップS207において、通知信号生成送信部306は、ステップS205で設定された通信可能時間を送信局装置101に通知する制御信号を生成し、送信局装置101に送信する。なお、第1実施形態の場合、通知信号生成送信部306は、ステップS205またはステップS206に基づいて、通信中止時間から通信許可時間または通信可能時間から通信中止時間に変化する毎に、通信許可通知または通信中止通知の制御信号を送信局装置101に送信する。
ステップS208において、信号受信部301が送信局装置101から受信するデータ信号を中継して、信号送信部303から受信局装置103に送信する。
このようにして、受信中継局装置102は、パイロット信号に基づいて受信局装置103との間の伝送容量Cの情報を取得するとともに、ビーコンに基づいて複数の送信局装置101から通知される総伝送容量Cと伝送容量Cとを比較して、C≧Cを満たす時間帯を通信可能時間として送信局装置101に通知する。或いは、第1実施形態の場合には、受信中継局装置102は、C<CからC≧CにまたはC≧CからC<Cに状態が変化する毎に通信許可通知または通信中止通知を送信局装置101に送信する。これにより、送信局装置101は通信可能時間にデータ信号を送信するので、受信中継局装置102は、受信局装置103との間の伝送容量が変動する場合でも情報の欠落なくデータ信号を中継することができる。
次に、受信局装置103の動作シーケンスについて説明する。なお、以下の処理は、図13で説明した受信局装置103の各ブロックにより実行される。
ステップS301において、伝送容量算出部403は、信号受信部401により受信中継局装置102からパイロット信号を受信して、受信中継局装置102との間の伝送容量Cを算出する。
ステップS302において、伝送容量算出部403は、ステップS301で算出した伝送容量Cの情報を含む制御信号を信号送信部404から受信中継局装置102に送信する。
ステップS303において、信号受信部401は、受信中継局装置102で中継された複数の送信局装置101のデータ信号を受信して、データ信号に含まれる複数の送信局装置101の情報(例えばセンシング情報など)を情報記録部402に記録する。
このようにして、受信局装置103は、受信中継局装置102との間の伝送容量Cを算出して受信中継局装置102に通知する。これにより、受信局装置103は、受信中継局装置102との間の伝送容量が変動する場合でも、通信可能時間に複数の送信局装置101から送信されるデータ信号を情報の欠落なく受信中継局装置102から受信することができる。
以上、各実施形態で説明したように、本発明に係る無線システム100は、受信中継局装置102と受信局装置103との間の伝送容量の変動に応じて、送信局装置101のデータ信号の送信を制御するので、データ信号の情報の欠落を防止することができる。
100・・・無線システム;101・・・送信局装置(センサ端末);102・・・受信中継局装置(衛星中継局装置);103・・・受信局装置(基地局装置);201・・・データ信号生成部;202・・・通信可能時間受信部;203・・・送信判断部;204・・・信号送信部;205・・・ビーコン受信部;206・・・アクセス要求部;301・・・信号受信部;302・・・総伝送容量算出部;303・・・信号送信部;304・・・信号受信部;305・・・伝送容量比較部;306・・・通知信号生成送信部;307・・・ビーコン送信部;401・・・信号受信部;402・・・情報記録部;403・・・伝送容量算出部;404・・・信号送信部

Claims (5)

  1. 複数の送信局装置と、前記送信局装置が送信する無線信号を中継する受信中継局装置と、前記受信中継局装置が中継する無線信号を受信する受信局装置とを備え、前記受信中継局装置と前記受信局装置との間の第1伝送容量が変動する無線システムにおいて、
    前記受信中継局装置は、前記第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行い、
    複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出し、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行
    ことを特徴とする無線システム。
  2. 請求項1に記載の無線システムにおいて、
    前記受信中継局装置と前記受信局装置との間の伝送容量の変動が周期的である場合、
    前記受信中継局装置は、変動の周期に基づいて、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上となる通信可能時間を前記送信局装置に通知し、
    前記送信局装置は、前記受信中継局装置から通知される前記通信可能時間に基づいて前記無線信号を送信する
    ことを特徴とする無線システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線システムにおいて、
    前記受信中継局装置と前記受信局装置との間の通信は、複数の送受信アンテナを用いて空間多重伝送を行うMIMO方式で行われ、常時移動する前記受信中継局装置のアンテナと前記受信局装置のアンテナとの位置に応じて伝送容量が変動する
    ことを特徴とする無線システム。
  4. 複数の送信局装置が送信する無線信号を中継して受信局装置に送信する受信中継局装置において、
    変動する前記受信局装置との間の第1伝送容量を前記受信局装置から受信する受信部と、
    前記第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、複数の前記送信局装置に対して無線信号を送信させる制御を行う比較部と
    複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出する算出部と
    を有し、
    前記比較部は、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行う
    ことを特徴とする受信中継局装置。
  5. 複数の送信局装置が送信する無線信号を受信中継局装置が中継して受信局装置に送信する無線システムにおいて前記送信局装置の送信タイミングを制御する送信制御方法であって、
    前記受信中継局装置は、
    変動する前記受信局装置との間の第1伝送容量が予め決められた所定値以上の場合に、複数の前記送信局装置に対して無線信号を送信させる制御を行い、
    複数の前記送信局装置との間の総伝送容量を第2伝送容量として算出し、前記第1伝送容量が前記第2伝送容量以上の場合に、前記送信局装置に対して前記無線信号を送信させる制御を行
    ことを特徴とする送信制御方法。
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