JP7301570B2 - 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法 - Google Patents

真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7301570B2
JP7301570B2 JP2019059584A JP2019059584A JP7301570B2 JP 7301570 B2 JP7301570 B2 JP 7301570B2 JP 2019059584 A JP2019059584 A JP 2019059584A JP 2019059584 A JP2019059584 A JP 2019059584A JP 7301570 B2 JP7301570 B2 JP 7301570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roundness
workpiece
machining
tool
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019059584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020159868A (ja
Inventor
航 糸矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2019059584A priority Critical patent/JP7301570B2/ja
Publication of JP2020159868A publication Critical patent/JP2020159868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7301570B2 publication Critical patent/JP7301570B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、ワークの真円度を測定可能な測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法に係り、特に自動工具交換式工作機械に用いて好適な真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法に関する。
従来の一般的な真円度測定方法では、接触式プローブを使用する場合には、接触子を持つプローブをワークに当接させ、ワークとプロ-ブのいずれかまたは双方をワークの軸周りに回転させて、接触子の軸からの距離の変化を求めている。また、非接触式センサを使用する場合には、ワークからセンサを所定距離だけ離して配置した後、ワークまたはセンサのいずれかを軸周りに回転させてセンサとワーク間の静電容量や渦電流値の変化を検出している。例えば、特許文献1においては、ワークの加工途中や加工終了時に、ワーク形状を高精度に測定するため、工作機械の主軸ヘッドに渦電流式センサを取付け、一方主軸にプローブを取付けて、プローブの主軸ヘッドの軸心に対する偏差を求め、その後プローブが検出した測定値からセンサを用いて求めた偏差分を補正し、ワークの真の測定値を得ている。
また、特許文献2には、工作機械や専用機に取り付け可能な接触式の内径測定装置が開示されている。この公報に記載の内径測定装置では、ボアゲージが、ワークの内面に当接する複数個の測定子と、測定子のそれぞれに設けられ測定子に接続された検出器を備える。複数個の測定子は内径測定装置の中心軸を通る直線にその中心線が交差し、周方向に180°互いに離隔した測定子を含んでいる。2個の測定子はそれぞれ内径測定装置の中心軸に直交する方向の変位を測定可能であり、2個の測定子を180°回転させたときの測定子の変位量から内径測定装置の心ずれ量を求め、検出器が検出した測定値から心ずれ量分だけ補正して、真の測定値を得る。なお、加工装置に測定具を取付ける例が特許文献3ないし5に開示されている。
特開2018-89738号公報 特開2018-169180号公報 特開平10-15712号公報 特開平9-201744号公報 特開2018-103286号公報
従来、加工装置で加工中または加工後にワークの内径または真円度を求めるために、接触式または非接触式の測定装置を用いている。ワークの内径または真円度を高精度に測定するためには、直接ワークの内周面に当接させるのが最も確実であるので、高精度測定では三次元測定機が用いられてきた。三次元測定機を用いた測定では、装置が内径または真円度の測定に用いる他の計測手段に比べて大型であることと環境の影響を少なくするため、加工装置とは別個の場所または環境に測定機を配置する。そのため、測定の段取りおよび加工場所との移動および復元に多数の工数を要している。
一方、プローブの偏心変位を求める特許文献1に記載の従来の測定装置は、確かにプローブを有するホルダのシャンク部の取付け誤差を高精度には検出できるものの、プローブの偏心変位を検出し、その後プローブを用いてワーク内径を測定している。すなわち、プローブの偏心量を介してワーク内径の変動量を間接的に求めているので、測定誤差を低減するためにはセンサおよびプローブによる測定の双方が高精度である必要がある。特にワークの内周面を測定するためには、ワークの中心軸、より正確には加工内周面の中心軸に対するセンサおよびプローブの傾きの影響を相殺できるようにする必要がある。そのため段取り作業等に多大な工数を要する。
接触式測定の他の方法である特許文献2に記載の測定方法では、ボアゲージを加工装置に取付けることも可能であるので、加工環境から大きく離れた場所で測定する必要がない。しかしながら、加工装置の送り誤差が正確な測定に対する誤差要因となり得る。また、取付けるゲージは測定結果を伝達するために電源を必要とするが、ゲージを加工機に取付ける制約上内蔵電池を電源にしている。電池の頻繁な交換を防止するため電池の消耗をできるだけ低減することが必要であるが、従来多用された差動変圧器型の測定子では電池の消耗を抑制することが困難である。
特許文献3ないし5には、加工機からワークを動かすことなく、加工機に測定プローブを取付けて加工時に測定することが開示されているが、これらにおいても正確な測定と測定プローブにおける電池の消耗の低減の両立を図ることについては、まだ不十分である。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、エンジンのシリンダ等の内周面加工したワークの内周面の真円度および/または外径を、加工装置に対するワークの位置を変化させずにその場で高精度に測定可能にすることにある。本発明の他の目的は、この目的に加えて測定プローブにおける電池の消耗を低減して電池交換の頻度を減らし、さらに上記測定を短工数で実現可能にしてワークの加工能率を向上させることにある。そして本発明は、これら目的の少なくとも一つを達成することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の特徴は、工作機械に付設された自動工具交換装置を用いて加工具の代わりに前記工作機械の主軸に取付けられ、ワークの真円度を測定する真円度測定装置において、前記主軸の主軸端に形成された主軸穴のテーパと相補的なテーパが形成されたシャンク部を有する本体を備え、前記本体は、前記本体の反シャンク部側に配置され、ワークの真円度を検出するセンサを取付けるセンサホルダ部と、前記シャンク部と前記センサホルダ部の間に配置された電池を含む電源部を含む無線通信部を備え、前記センサホルダ部には1個の光学スケールを有する1個の光学式センサだけが取付けられているとともに、このセンサは一方向の変位のみ検出可能なセンサであり、前記無線通信部は前記センサが検出した検出値を変位信号に変換し、前記真円度測定装置はさらに、前記工作機械またはその近傍に配設され、変換された変位信号を無線で受信するレシーバと、前記レシーバに有線または無線で接続された管制部を備えることにある。
そしてこの特徴において、前記センサはワークに当接する測定子を備え、前記レシーバと前記管制部の少なくともいずれかは、前記無線通信部から送信された、ワークの周方向における多数の測定点からなる測定点群の変位信号を、ワークの周方向に結んで形成された測定図形から真円度を演算することが好ましい。さらに、前記レシーバと前記管制部の少なくともいずれかで実行される真円度演算では、真円度成分に前記センサの回転軸とワークの加工穴の加工中心の偏差を合成した成分である前記測定点群の変位信号を、ワークの周方向に結んで得られた測定図形に対して、最小二乗法または最小領域法を用いて最小円と最大円を求め、それら2つの円の半径差を真円度とすることが望ましい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、自動工具交換装置が付設されたマシニングセンタやNC工作機械等の工作機械において、自動工具交換装置は、加工具を取付け可能な加工ホルダと、前記加工ホルダに形成されたシャンク部と実質的に同じテーパが形成されたシャンク部を有する本体を、取外し可能に取付け可能であり、前記工作機械は、上記に記載の少なくとも1個の真円度測定装置を備え、前記自動工具交換装置は前記加工具による加工を終了した後に、前記自動工具交換装置を用いて前記主軸に取付けられていた前記加工ホルダを前記少なくとも1個の真円度測定装置に自動交換し、この自動交換によりその場(in-situ)測定を可能にすることにある。
そしてこの特徴において、前記工作機械は、前記自動工具交換装置に工具交換位置で前記真円度測定装置の本体を主軸に取付けさせ、その後、前記主軸を加工位置に戻させ、前記本体が有する光学式の変位センサの測定子を計測対象部位に当接させ、当接した前記測定子をワークの周方向に1周以上、加工速度より遅い速度で前記主軸とともに回転させ、前記測定子の変位を前記変位センサで検出するよう構成されるのが望ましい。
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、自動工具交換装置を付設した工作機械を用いて、加工中または加工工程の終了後にその場(in-situ)測定を可能にする、ワークの内径加工における真円度測定方法において、前記工作機械の主軸の主軸端に形成されたテーパが付いた主軸穴に取付けられた加工具を、前記自動工具交換装置を用いて真円度測定装置の本体に交換するステップと、前記真円度測定装置の本体が備える測定子をワークの内周に当接させた後、前記主軸を回転させながら、ワークの周方向に少なくとも1周以上前記測定子を回動させて、スケールを有する光学式センサで、ワークの周方向の少なくとも異なる4点以上について内径に対応するデータを検出するステップと、検出したワークの内径に対応するデータを内径データの変動に変換して、無線通信部からレシーバを介して管制部に送信するステップと、レシーバおよび/または管制部において、送信されたデータから最小二乗法または最小領域法により最小円と最大円を求め、それら2つの円の径差を真円度として演算するステップを含むことにある。そして前記真円度測定装置の本体が備える前記測定子をワークの内周に当接する代わりにワークの外周に当接させ、前記主軸を回転させながら、ワークの周方向に少なくとも1周以上前記測定子を回動させて、ワークの外周の真円度を演算するようにしてもよい。
本発明に係るマシニングセンタの一実施例の主要部の正面図である。 図1に示したマシニングセンタの側面図である。 図1に示したマシニングセンタに取付け可能な真円度測定装置の一実施例の正面図、測定子の詳細図及び受信部の概要を示すブロック図である。 光学式センサの概要を説明する図である。 内径計測結果の一例を示すグラフである。 内径計測データから真円度を求めるシミュレーション結果の一例を示す図である。 本発明に係る外径測定装置の一実施例の正面図である。
以下、本発明に係る真円度測定装置及びそれを備える工作機械の実施形態を、図面を用いて説明する。以下の説明においては、工作機械として自動工具交換装置(ATC)を備えたマシニングセンタを例に取り説明するが、工作機械はマシニングセンタに限らず、NC加工機等であってもよい。ただしいずれの場合においても、自動工具交換装置を備えることが望ましい。
図1及び図2は、マシニングセンタの一実施例の主要部を模式的に示す図であり、図1はその正面図、図2はその側面図である。本実施例のマシニングセンタ100は、立形マシニングセンタであり、ワーク150を加工する位置とは異なる位置に主軸ヘッド109の先端部に設けられた主軸116を主軸ヘッド109ごと移動して、工具交換を実行するものである。
マシニングセンタ100は、壁で仕切られた加工室80とこの加工室80に付設された制御装置126を有する。加工室80には主軸ヘッド109が設けられている。主軸ヘッド109は、一対のZ軸ガイド110により上下方向であるZ方向に移動可能であるとともに、X軸ガイド114によりX方向に移動可能である。主軸ヘッド109の下部には主軸116が設けられており、主軸116の下端部である主軸端117に形成された主軸穴158には、加工具160を取付けた加工ホルダ118が嵌合されている。ホルダ118の上部は先窄まりのテーパが形成されたシャンク部159を構成しており、主軸端117に形成された主軸穴158はこのシャンク部159のテーパと相補的である。
主軸ヘッド109の下方の床面には、ベッド103が設けられており、ベッド103にはワーク150を固定保持するためのテーブル105が配設されている。テーブル105の下面にはスライダ106が取付けられており、スライダ106がベッド103上に配設された一対のY軸ガイド104上をY方向に移動可能になっている。従ってワーク150はテーブル105とともにY方向に移動可能である。主軸ヘッド109の移動方向であるZ方向及びX方向、テーブル105の移動方向であるY方向はデカルト座標系を構成する。
このように構成したマシニングセンタ100による自動加工においては、予めテーブル105にワーク150を取付け、ワーク150をY軸ガイド104とスライダ106により、テーブル105ごと加工位置へ移動させる。一方、所望の加工具160、図1ではエンドミルを取付けた主軸端117を主軸ヘッド109のX軸ガイド114を用いてワーク150の真上に移動させ、主軸ヘッド109のZ軸ガイドを用いて内径加工する。主軸ヘッド109の主軸116は図示しないモータで回転駆動され、主軸ヘッド109を下降させることにより、ワーク150の内周面が加工される。所定の加工が終了すると、主軸ヘッド109が上昇し、ワーク150は位置を変えずに残されるが、主軸ヘッド109は加工位置から退避される。そして次の加工または計測のために、主軸端117に取付けるホルダ118を交換する。
ところでマシニングセンタ100は、自動工具交換装置200を備えているので工具の無人交換が可能になる。図1では、主軸ヘッド109よりも左側に自動工具交換装置200が設けられている。自動工具交換装置200は、工具マガジン240と移載(トランスファ)部250を主要構成としている。工具マガジン240は、離隔して配置した一対のスプロケット202、204とこれらのスプロケット202、204に装架されるチェーン206を有している。チェーン206の外側面には間隔を置いて複数の工具ポッド242が取り付けられている。各工具ポッド242には主軸端117に形成したのと実質的に同一のテーパ穴158が形成されており、加工具161、162、…が取付けられたホルダ118のテーパ状のシャンク部が嵌合可能になっている。詳細を後述するが、工具ポッド242には真円度を計測する真円度装置300の本体(ホルダ)140も取り付け可能である。
図示しないモータが少なくとも一方のスプロケット202、204に連結されており、スプロケット202、204を回転駆動する。2個のスプロケットの間であって近傍には、移載ロボット210がY方向に移動可能に取り付けられている。移載ロボット210はY方向の前側、すなわち図2の右側に、X軸ガイド211をガイドにしてX方向に移動可能なハンド212を備えている。ハンド212の前側には、上下方向であるZ方向に開閉可能な1対のグリッパ214を備えている。X、Y、Z方向はデカルト座標を形成する。
移載部250は、取り出しアーム230とホルダ交換具226を備える。取り出しアーム230では先端部に工具ポッド242と同様のポッド232が取り付けられており、ポッド232には主軸端117に形成されているのと実質的に同一のテーパ穴158が形成されている。取り出しアーム230は、水平方向から真下まで回転中心231を中心にθ2方向にほぼ90度だけ回動する。
主軸ヘッド109を工具交換位置まで退避させ、取り出しアーム230を真下にしたときに、主軸ヘッド109と取り出しアーム230のX方向およびY方向の中央部になるところにホルダ交換具226が設けられている。ホルダ交換具226は、上下方向、すなわちZ方向に移動可能な移載アーム軸220と、移載アーム軸220の下端に回転対称に設けられた水平方向に延びる細長い板状の移載アーム軸222を備える。移載アーム軸222の各先端部には、加工具160のホルダ118または真円度測定装置300の本体140を把持可能なように、グリッパ224が設けられている。
ワーク150の1つの加工工程が終了すると、マシニングセンタ100は、加工具160を加工位置から退避させた後、主軸ヘッド109を工具交換位置まで移動する。それと並行して、移載部250を有する自動工具交換装置200では、以下の工程が実行される。すなわち初めに、工具マガジン240のチェーン206がスプロケット202、204により回転駆動され、交換される加工具160が取り付けられたホルダ118または真円度測定装置300の本体140が取り付けられた工具ポッド242が移載ロボット210の最前部(図2で最も右側)に移動される。移載ロボット210をY方向に移動して、工具ポッド242に取り付けられたホルダ118または真円度測定装置300の本体140を、移載ロボット210が備えるハンド212のグリッパ214部で把持する。次に、ハンド212をX軸ガイド211に沿って移動させて、工具ポッド242からホルダ118または本体140を工具ポッド24から抜き取る。移載ロボット210をさらに前方へ移動させ、取り出しアーム230の先端部に設けたポッド232のテーパ穴158にグリッパ214が把持したホルダ118または本体140のシャンク部159を位置決めする。そして、ハンド212をX方向に戻して、シャンク部159をテーパ穴158に嵌合させる。この時、取り出しアーム230は、水平状態にある。
ホルダ118または本体140が取り出しアーム230に保持されたら、グリッパ214を開放し、移載ロボット210を後ろ側に後退させる。移載ロボット210が干渉する恐れがなくなったので、ホルダ118または本体140を取り出しアーム230のポッド232に嵌合させたまま、取り出しアーム230を実質的に90°だけ下側に回動させる。ホルダ118または真円度測定装置300の本体140は、加工具160であるエンドミルや測定子156(図3(a)、(b)参照)を下側にして、ほぼ垂直な状態に維持される。つまり、これから使用されるホルダ118または本体140と使用を終えて主軸116から取り外されるホルダ118とが、平行でかつ同じ高さに保持される。
この状態で、移載アーム222の両端部に設けたグリッパ224が、ホルダ交換具226のZ方向高さ位置を、使用後のホルダ118と使用前のホルダ118または本体140を把持できる高さ位置に調整する。なお、この高さ位置調整時点では、移載アーム222は、ほぼ主軸ヘッド109の移動方向であるX方向に直角なY方向に延びており、高さ位置調整の際に取り出しアーム230や主軸116と干渉することはない。高さ位置が把持位置に調整されたら、移載アーム軸220を回転駆動して、移載アーム222をX-Y平面内で実質的に90°だけ回動する。そして、移載アーム222の両端に設けたグリッパ224で使用後のホルダ118と使用前のホルダ118または本体140を、同時に把持する。両端部のグリッパ224がホルダ118や本体を把持し終えたら、移載アーム軸220をZ方向の下側へ移動させて、ホルダ118や本体140を主軸端117および取り出しアーム230のポッド232から取り外す。
ホルダ118や本体140を主軸端117および取り出しアーム230のポッド232から取り外し終えたら、移載アーム軸220をX-Y平面内で180°回動させて、使用済みホルダ118を取り出しアーム230のポッド232に、これから使用するホルダ118または本体140を主軸端117のテーパ穴158に位置決めし、移載アーム軸220をZ方向に引き上げる。そして、使用済みホルダ118をポッド232に、これから使用するホルダ118または本体140を主軸端117に同時に嵌合する。
ホルダ118や本体140のシャンク部159がテーパ穴158に嵌合したら、移載アーム222のグリッパ224を開放し、ホルダ交換具226が主軸116および取り出しアーム230に干渉しない位置へ、移載アーム軸220を90°だけ戻す。その際、移載アーム軸220の高さは適宜位置にする。
以上により自動工具交換が済んだので、新しいホルダ118または本体140を取り付けた主軸116はX軸ガイド114を用いて、ワーク150が残されている元の加工位置へ戻される。これにより、新しいホルダ118または本体140とワーク150の相対位置を高精度に復元できる。
一方使用を終えたホルダ118は、取り付けと逆の手順で工具マガジン240に戻される。具体的には、取り出しアーム230を回動中心周りに下側から水平に90°だけ回転させ、次いで移載ロボット210のグリッパ214がホルダ118を把持し、ハンド212がX方向に移動してホルダ118を取り出しアーム230のポッド232から抜き取る。その後移載ロボット210を後退させ、チェーン206周りに配設された空き工具ポッド242に収納する。
次に加工具160に代わって主軸116に自動交換で取り付けられる、本発明に係る真円度測定装置300の実施例を、図3ないし図7を用いて説明する。図3は、真円度測定装置300の一実施例の図であり、図3(a)はその本体140の正面図であり、測定状態を分かりやすく示すためにワーク150(一部断面)とともに示した図である。図3(b)は本体140の模式断面図であり、図3(c)は通信系統を示す図である。
真円度測定装置300の本体(ホルダ)140は、マシニングセンタ100の主軸端117に形成されたテーパ穴158と相補的なテーパが形成されたシャンク部159を一端側に備え、他端側(反シャンク部側)には測定子156を有する変位センサ155を備える。変位センサ155はセンサホルダ部142に取り付けられており、センサホルダ部142とシャンク部159の間には、無線通信部132が設けられている。無線通信部132は、変位センサ155が検出したデータ(本例では内径データ)を変換して主軸116から離隔して配置されたレシーバ170へ無線で送信するために、アンテナ135を含む。アンテナ135は筐体内に保持されアンテナ配設部に対応する筐体の外面は、樹脂カバー134で覆われている。樹脂カバー134でアンテナ135を覆うことにより、アンテナ135への加工液の付着や電磁障害を起こす恐れを回避できる。
また図示しないが無線通信部132は、変位センサ155が検出したデータを変位信号に変換する演算手段等の回路手段も備えている。さらに、無線通信部132には変位センサ155に電力を供給する電源部としての電池133、例えば単三乾電池が取り外し可能に取り付けられている。無線通信部132とセンサホルダ部142の間は、接続部143で接続されている。本実施例では、このように構成した真円度測定装置300の本体(ホルダ)140は、上述した通り自動工具交換装置200の工具マガジン240に取り付けられている。
次に、変位センサ155の詳細を図3(b)と図4により説明する。本発明では変位センサ155に光学スケールを有する光学式センサを用いている。その理由は、自動工具交換装置200では加工具の場合のホルダに対応する本体内に電源を配置する必要があり、容易に入手できかつたとえ頻繁な交換が発生しても容易に交換ができる電源として電池、特に乾電池を使用する必要がある。生産性を向上させるためには電池の交換頻度、ひいては電池の消耗をできるだけ抑える必要があり、従来変位センサとして多用される差動変圧式変位計よりも、例えば1個の測定子当たりの消費電力を20~60%低減できる光学式変位計を用いている。さらに、消費電力を低減するために、使用時以外は低消費電力モード、使用時だけ加速度センサで動きを検出して通常モードに戻す電力消費パターンを組み合わせることで、上記の電力低減量は倍加する。
図3(b)に戻って、ワーク150の内周面148に当接する測定子156は、円柱状をしており一端の当接部157が、ほぼ半球形に形成されている。当接部157は、硬い金属またはルビー等の鉱石で形成されている。測定子156の中間部には、測定子156に直交する方向に延びるアーム181が設けられている。アーム181は、アーム181の長手方向中間部に取り付けられた回動軸184で上アーム部183と下アーム部182に分かれている。アーム181は筐体180内に大部分が収容されており、下アーム部182の一部だけが筐体180から下方に延在している。上アーム部183の上端には、検出部10を構成する、リニアスケール4が取り付けられたスケール・パターン5が形成されている。スケール・パターンに対向してリーディングヘッド1が配設されている。リーディングヘッド1には無線通信部132の電池133から電源線191を介して電力が供給され、またリーディングヘッド1が検出した信号は、信号線192を介して無線通信部132に送信される。
上アーム部183の長手方向適宜位置には引っ張りバネ186の一端を係止するバネ係止穴が形成されており、引っ張りバネ186の他端部はバネ取付け部189で筐体180に固定されている。したがって、測定子156が長手方向に移動すると、アーム181が回動軸184周りに回動し、リーディングヘッド1とリニアスケール4との相対位置が変化する。この相対位置の変化をリーディングヘッド1が読み取り、測定子156の変位に変換される。バネ186は測定子156の長手方向の移動を抑制するように働いており、測定子156がワークに触れていない場合には、測定子156を外側に押しやるように働く。なお測定子156の移動方向は1方向だけが許容されてあり、したがって変位センサ155は1方向の変位のみ検出可能である。
本実施例による光学式の変位センサ155の検出部10の詳細を、図4に示す。図4(a)は、リニアスケール4の拡大正面図であり、同図(b)はリーディングヘッド1とリニアスケール4の側面図である。リニアスケール4は、例えばガラス製のスケール基板1aにAg、Al等の光反射率の高い金属を蒸着等で成膜して形成した反射部5bと、反射部5b間に非成膜部分(または非処理部)として形成された透過部5aを有する。反射部5bと透過部5aは同一幅、例えば20μmであり、これら反射部5bと透過部5aとでスケール・パターン5が形成される。そして、このスケール・パターン5が、アーム181の移動方向であるX方向に多数繰り返し形成されている。上述したように、リニアスケール4はアーム181の上端に取り付けられており、アーム181とともにX方向に移動する。
一方リーディングヘッド1は、リニアスケール4から間隔を置いてリニアスケール4に平行に筐体180に固定して対向配置され、リニアスケール4とともにインクレメンタル方式の光学エンコーダもしくはセンサ部を形成する。リーディングヘッド1は、発光部2と受光部3をスケール基板1a上に有している。発光部2はLEDアレイやレーザアレイからなる光源と、格子や光透過部材を有する。受光部3は、フォトダイオードアレイからなる受光素子を有する。
このように構成した検出部10は、リニアスケール4がアーム181とともに図中X方向に動くと、発光部2から発光された入射光11は、リニアスケール4上の複数のスケール・パターン5に入射し、反射部5bでは反射して反射光12として受光部3へ入射し、一方透過部5aでは透過光13としてリニアスケール4を通り抜ける。受光部3に入射した反射光12が、リニアスケール4のX方向への移動量の検出信号として以後処理される。
図3(c)に戻り、検出部10が検出した変位信号は無線通信部132の処理回路で信号処理されて変位信号として無線通信部132のアンテナ135から、レシーバ170に無線送信される。レシーバ170は、例えばマシニングセンタ100の制御装置126の側面に配置される。レシーバ170に無線送信された信号は、例えばマシニングセンタ100の内部に配置した管制部172に、無線または有線送信手段174で送信される。管制部172は、受信した変位信号から以下に示す演算処理を施してワーク150の真円度を求める。求めた真円度に基づいて、管制部172は、ワークの加工を次工程に進めるか、再加工するか、不良品として加工を中止するか判断する。
ワーク150の内径を、本発明の真円度測定装置300を用いて測定した例を図5および図6に示す。これらはシミュレーション結果である。この測定に当たっては、マシニングセンタ100の自動工具交換装置200を用いて、エンドミル等の加工具160での加工を終えたワーク150の内径を測定している。その際、自動工具交換装置200で真円度測定装置300の本体140を主軸端117に加工具160と実質的に同心で取付け、その後主軸116を加工位置に移動させて、本体140が備える測定子156を測定対象部位であるワーク150の加工面としての内周面148に当接させる。これによりその場(in-situ)測定が可能になる。
主軸116が備えるθ方向の回転機構を用いて、ワーク150に当接した測定子156を、本体140と一緒に加工速度よりも遅い速度で周方向に少なくとも1周以上回転させてワーク150の内周面148の形状をトレースし、検出部10を用いて、断続的または離散的に多数点(少なくとも4点以上で、通常数十点)で測定子156の変位を検出する。これから、本体140の周方向角度と、検出部10が検出した当接部157の半径方向変位量の関係が得られる。結果の一例を図5に示す。なおこの図で示した変形方向変位量では、真円度成分に変位センサ155の回転軸とワーク150の加工穴の加工中心Oの偏差が合成されている。
図5の縦軸がデジタル処理により算出された測定値(又は変位量)であり、リニアスケール4のスケール・パターン5における縞の数の変化に対応する。ここで、実際のリニアスケール4の縞は例えば20μm幅であるが、リーディングヘッド1が検出した縞の数をデジタル処理でさらに内挿及び細分して、μm以下の精度で測定値を得ている。横軸は、周方向基準点からの周方向角度であり、例えばワーク150の内周面148の加工中心Oを中心とする座標系における、X軸の位置を基準点とする。なお、測定子156はワークを模擬した内径既知のマスタで予め校正されている。
検出部10が検出したデータは、無線通信部132に送られて、上記デジタル処理が施され変位データに変換される。測定データは離散点のデジタル信号の集合(測定点群)で表されて、無線で遠隔のレシーバ170に送信される。この無線送信においては、たとえば2.4GHz帯でデータを送信する。しかしながら、マシニングセンタ100等が配設される工場内では無人化のため及びその他の理由によりタッチプローブやWiFiなどの通信が、2.4GHz帯で実行されているので、通信が混信する恐れがある。そこで本発明では、周波数ホッピングパターンで無線通信部132とレシーバ170間の接続を確立して、他の2.4GHz帯の通信との混信を防止している。これにより、他からの干渉の影響で真円度測定装置300が動作停止や誤動作をすることがなく、かつ他の工作機械を安定して運用できる。
ところで、変位センサ155が取付けられた本体140は、主軸116に着脱可能にしているので商用電源の利用が困難であり、例えば単三乾電池133等の本体140に設けられた電源からの電力供給で自己完結するようにしている。そのため、変位センサ155や無線通信部132での電力消費は、極力抑制することが望まれる。本実施例においては、変位センサ155では、主として光源2とリーディングヘッド1に電力を供給し、無線通信部132では、主として送受信および検出データの変位への変換に電力を消費する。そして複雑な演算等は商用電源を利用できるレシーバ170または管制部172で実施する。なおレシーバ170を単に中継具として用いればレシーバ170が小型化され、以下に記載のような演算を管制部172で実行できる。
図6に、本発明による真円度測定装置300による真円度の算出結果をグラフで示す。図5に示した変位データを極座標形式で表したもので、座標の周方向を図6の横軸の角度とし、半径方向を図6の縦軸の変位量として得られる。真円度はJIS B0621に、「円形形体(C)を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心二円の間隔が最小となる場合の、二円の半径の差(f)で表」すとあり、例えば最小二乗中心法(最小二乗法)や最小領域中心法(最小領域法)が用いられる。最小二乗法では、離散的な測定点(図中四角印)を結んで得られた測定図形310に対して、偏差の二乗和が最小となる円320を一つ当てはめ、その円320の中心座標位置を測定図形310の中心と考えて、これに同心で測定図形310に内接及び外接する二円312、314、すなわち最小円と最大円の半径差として真円度が得られる。
図示しないが、最小領域法を用いると、測定図形310を挟む二円の同心円の半径差が最も小さくなるように二円の中心座標の位置を探し出し、この中心座標を測定図形310の中心と考え、このときの二円(最大円と最小円)の半径差から真円度が得られる。その他、測定図形310に外接する任意の円とそれと同心の内接円との半径差から真円度を得る最小外接円中心法や測定図形310に内接する任意の円とそれと同心の外接円との半径差から真円度を得る最大内接円中心法等を用いることもできる。以上に述べた各演算は、測定データから変位に変換する場合に比べ、格段にメモリや演算処理時間を要するので電力消費が大きくなる。そのため、これらの演算は管制部172で実行するのが望ましい。
本実施例では、測定図形310を得るために、変位センサ155は、1個の測定子156及びそれに接続する1個の検出部10しか必要としない。従って装置の複雑化を回避できるとともに装置を容易に小型化でき、小径の内周面にも容易に適用可能となる。また、加工時に加工具160の曲がりなどにより加工穴の加工中心Oの位置ずれがあったり、形状が歪んでいても、正確な真円度測定が可能になる。つまり、本実施例によれば真円度測定において、マシニングセンタ100の主軸116の回転だけを利用して、測定位置(測定子156当接部157)を周方向に変化させているので、マシニングセンタ100の送り誤差やタッチプローブの持つ感度の方向依存性の影響を排除した測定をその場(in-situ)で可能にする。
図7に、ワーク150の外径の真円度測定の例を示す。本実施例は、図3に示した内周面148の真円度測定とは、センサホルダと変位センサの本体に対する相対位置が相違している。本体138は、センサホルダ部141と変位センサ155の配置場所が異なるだけで、それらを構成する各部品は図3に示した本体140と同様のものである。つまり、センサホルダ141は本体135の最外周側に配置され、変位センサ155はそれよりも内側に配置されている。変位センサ155の測定子156をワーク151の外周面147に当接させ、その後加工時の速度よりも低速で主軸116を回転させて、ワーク151の外周面147の真円度を測定する。測定後の処理は、内周面148の測定の場合と同様である。本変形例によっても、小型でかつ簡単にその場で(in-situ)の真円度の測定が可能になる。
なお上記実施例においては、光学スケール式の変位センサを1組だけ真円度測定に用いているので、差動変圧器型の変位センサに比べてセンサ部における消費電力を低減できる。また光学スケールを2組使用するボアゲージに比べて消費電力を1/2または1/4程度まで低減できる。
上記実施例においては、工作機械が備える自動工具交換装置を用いて加工具の代わりに真円度測定装置を工作機械に装着しているので、工作機械の加工時と実質的に同じ取付け状態で真円度を測定できるので、その場(in-situ)計測が可能になる。さらに、上記実施例においては変位センサの測定子の変位方向が、常に一方向であるので、ワークを測定した位置や方向に応じて測定誤差が変化する恐れがない。また、光学式変位センサの測定範囲は1mm程度もあるので、差動変圧器型の変位センサに比べて測定範囲が広く、わずかに内径または外径が異なるワークの真円度を測定することも可能になる。
1…リーディングヘッド、2…発光部、3…受光部、4…リニアスケール、5…スケール・パターン、5a…透過部、5b…反射部、10…検出部、80…加工室、100…マシニングセンタ、103…ベッド、104…Y軸ガイド、105…テーブル、106…スライダ、107…コラム、109…主軸ヘッド、110…Z軸ガイド、114…X軸ガイド、116…主軸、117…主軸端、118…(加工)ホルダ、126…制御装置、132…無線通信部、133…電池(電源部)、134…樹脂カバー、135…アンテナ、138、140…本体(ホルダ)、141、142…センサホルダ(部)、143…接続部、147…外周面、148…内周面、150、151…ワーク、155…変位センサ、156…測定子、157…当接部、158…(シャンク用)テーパ穴(主軸穴)、159…シャンク(部)、160…加工具(エンドミル)、161…加工具(エンドミル)、162…加工具(ドリル)、170…レシーバ、172…管制部、174…送信手段、180…筐体、181…アーム、182…下アーム部、183…上アーム部、184…回動軸、186…引張りバネ、188…バネ係止穴、189…バネ取付け部、191…電源線、192…信号線、200…自動工具交換装置(ATC)、202、204…スプロケット、206…チェーン、210…移載ロボット、211…X軸ガイド、212…ハンド、214…グリッパ、220…移載アーム軸、222…移載アーム、224…グリッパ、226…ホルダ交換具、230…取り出しアーム、231…回動中心、232…ポッド、240…工具マガジン、242…工具ポッド、250…移載(トランスファ)部、300…真円度測定装置、310…測定図形、312…最大円、314…最小円、320…最小二乗近似円。

Claims (7)

  1. 工作機械に付設された自動工具交換装置を用いて加工具の代わりに前記工作機械の主軸に取付けられ、ワークの真円度を測定する真円度測定装置において、
    前記主軸の主軸端に形成された主軸穴のテーパと相補的なテーパが形成されたシャンク部を有する本体を備え、
    前記本体は、前記本体の反シャンク部側に配置され、ワークの真円度を検出するセンサを取付けるセンサホルダ部と、前記シャンク部と前記センサホルダ部の間に配置された電池を含む電源部を含む無線通信部を備え、
    前記センサホルダ部には1個の光学スケールを有する1個の光学式センサだけが取付けられているとともに、このセンサは一方向の変位のみ検出可能なセンサであり、
    前記無線通信部は、前記センサが検出した検出値を変位信号に変換し、
    前記真円度測定装置はさらに、前記工作機械またはその近傍に配設され、変換された変位信号を無線で受信するレシーバと、前記レシーバに有線または無線で接続された管制部を備え、
    前記センサは前記ワークに当接する測定子を備えることを特徴とする真円度測定装置。
  2. 記レシーバと前記管制部の少なくともいずれかは、前記無線通信部から送信された、ワークの周方向における多数の測定点からなる測定点群の変位信号を、ワークの周方向に結んで形成された測定図形から真円度を演算することを特徴とする請求項1に記載の真円度測定装置。
  3. 前記レシーバと前記管制部の少なくともいずれかで実行される真円度演算では、真円度成分に前記センサの回転軸とワークの加工穴の加工中心の偏差を合成した成分である前記測定点群の変位信号を、ワークの周方向に結んで得られた測定図形に対して、最小二乗法または最小領域法を用いて最小円と最大円を求め、それら2つの円の半径差を真円度とすることを特徴とする請求項2に記載の真円度測定装置。
  4. 自動工具交換装置が付設されたマシニングセンタやNC工作機械等の工作機械において、
    自動工具交換装置は、加工具を取付け可能な加工ホルダと、前記加工ホルダに形成されたシャンク部と実質的に同じテーパが形成されたシャンク部を有する本体を、取り外し可能に取付け可能であり、前記工作機械は上記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の少なくとも1個の真円度測定装置を備え、前記自動工具交換装置は前記加工具による加工を終了した後に、前記自動工具交換装置を用いて前記主軸に取付けられていた前記加工ホルダを前記少なくとも1個の真円度測定装置の本体に自動交換し、この自動交換によりその場(in-situ)測定を可能にしていることを特徴とする工作機械。
  5. 前記工作機械は、前記自動工具交換装置に工具交換位置で前記真円度測定装置の本体を主軸に取付けさせ、その後、前記主軸を加工位置に戻させ、前記本体が有する光学式の変位センサの測定子を計測対象部位に当接させ、当接した前記測定子をワークの周方向に1周以上、加工速度より遅い速度で前記主軸とともに回転させ、前記測定子の変位を前記変位センサで検出するよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の工作機械。
  6. 自動工具交換装置を付設した工作機械を用いて、加工中または加工工程の終了後にその場(in-situ)測定を可能にする、ワークの内径加工における真円度測定方法において、
    前記工作機械の主軸の主軸端に形成されたテーパ付き主軸穴に取付けられた加工具を、前記自動工具交換装置を用いて真円度測定装置の本体に交換するステップと、
    前記真円度測定装置の本体が備える測定子をワークの内周に当接させた後、前記主軸を回転させながら、ワークの周方向に少なくとも1周以上前記測定子を回動させて、スケールを有する光学式センサで、ワークの周方向の少なくとも異なる4点以上について内径に対応するデータを検出するステップと、
    検出したワークの内径に対応するデータを内径データの変化にデータ処理して、無線通信部からレシーバを介して管制部に送信するステップと、
    レシーバおよび/または管制部において、送信されたデータから最小二乗法または最小領域法により最小円と最大円を求め、それら2つの円の径差を真円度として演算するステップを含むことを特徴とする真円度測定方法。
  7. 請求項6において、前記真円度測定装置の本体が備える前記測定子をワークの内周に当接する代わりにワークの外周に当接させ、前記主軸を回転させながら、ワークの周方向に少なくとも1周以上前記測定子を回動させて、ワークの外周の真円度を演算する真円度測定方法。
JP2019059584A 2019-03-27 2019-03-27 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法 Active JP7301570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019059584A JP7301570B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019059584A JP7301570B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020159868A JP2020159868A (ja) 2020-10-01
JP7301570B2 true JP7301570B2 (ja) 2023-07-03

Family

ID=72642877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019059584A Active JP7301570B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7301570B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116659387B (zh) * 2023-08-01 2023-10-20 长沙彼联楚天智能科技有限公司 一种刀具尺寸精度检测设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020002885A1 (en) 2000-04-25 2002-01-10 Ilmar Luik Combined video camera and toolholder
CN106403848A (zh) 2016-09-02 2017-02-15 邵阳学院 单点激光旋转扫描的深孔直线度检测装置和检测方法
JP2018103286A (ja) 2016-12-26 2018-07-05 株式会社東京精密 無線通信装置における消費電力の低減方法および無線通信装置
CN108581637A (zh) 2018-04-27 2018-09-28 华中科技大学 一种激光位移传感器在机测量系统

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020002885A1 (en) 2000-04-25 2002-01-10 Ilmar Luik Combined video camera and toolholder
CN106403848A (zh) 2016-09-02 2017-02-15 邵阳学院 单点激光旋转扫描的深孔直线度检测装置和检测方法
JP2018103286A (ja) 2016-12-26 2018-07-05 株式会社東京精密 無線通信装置における消費電力の低減方法および無線通信装置
CN108581637A (zh) 2018-04-27 2018-09-28 华中科技大学 一种激光位移传感器在机测量系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020159868A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6622216B2 (ja) 測定プローブの較正
CN102785128B (zh) 面向数控车床的零件加工精度在线检测系统及检测方法
US9568298B2 (en) Machine tool and method for measuring a workpiece
JP5595798B2 (ja) 工作機械における工作物測定方法およびその装置
CN108680124B (zh) 形状公差光电检测机器人及检测方法
CN105531563A (zh) 测量方法
JP7301570B2 (ja) 真円度測定装置およびそれを備えた工作機械ならびに測定方法
TW201816531A (zh) 具有空間位置誤差補償的數值控制工具機
CN108332688A (zh) 一种滚珠直线导轨副滚道直线度在线测量方法
CN106017377A (zh) 一种加工机床中在线测量的测量探头的标定方法
KR102542333B1 (ko) 중심 공작물 영역을 지지 및 측정하기 위한 측정 스테디 레스트, 이 측정 스테디 레스트를 갖는 연삭기, 및 중심 공작물 영역을 지지 및 측정하기 위한 방법
CN202656009U (zh) 面向数控车床的零件加工精度在线检测系统
JP2005335036A (ja) 円筒研削装置およびワ−クの外径測定方法
JP3961293B2 (ja) 表面性状倣い測定方法、プログラムおよび記録媒体
JP5186976B2 (ja) 測定子の調整方法、測定子の角度検出方法、測定子による検出結果の補正方法、及びネジ溝検出装置を備えた工作機械
CN212007150U (zh) 一种圆筒高精度在线检测系统
JP2015039732A (ja) 工作機械及び工作機械を用いたワーク加工部測定方法
CN202185830U (zh) 快速定位主动量仪
JP4545501B2 (ja) 工具芯出し方法および工具測定方法
RU2729245C1 (ru) Устройство для измерения линейных перемещений подвижного органа станка
JP5151545B2 (ja) 同時多軸制御評価方法
KR102508280B1 (ko) 틸팅 헤드용 회전중심 보정장치
JPH10103905A (ja) 測定方法
CN110567366A (zh) 一种非接触式激光测量系统及其测量方法
WO2022157920A1 (ja) ワーク径の測定方法および工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7301570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150