JP7300814B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理装置及び信号処理方法に関する。
プリディストーション方式の電力増幅器は、電力増幅器の歪と逆特性の歪を予め入力信号に対して印加することで、電力増幅器で発生する歪みをキャンセルするものである。プリディストーション方式の電力増幅器では、電力増幅器の歪と逆特性の歪を予め設定しておく必要がある。特許文献1及び特許文献2には、電力増幅器の歪と逆特性の歪をLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いて最適化することが記載されている。
また、プリディストーション方式の電力増幅器では、ディジタル処理により逆特性の歪みの特性を適応的に推定することが行われている。連続的に送信される信号に対して、ソフトウェアにより一括処理を行って逆特性の歪みの特性の推定しているものが多く、一般に数秒程度の収束時間を要する。
そこで、例えばRLS(Recursive Least-Square)を使って、電力増幅器の特性を解析することが考えられる。RLSシストリックアレイプロセッサを用いた場合、同一機能を持つセルを規則的に配置し、各セルにおいて単純な計算を行い、計算結果を隣接セルに渡すことを繰り返すことによって、QRDRLS(QR Decomposition Recursive Least-Square)アルゴリズムの計算を並列的に行い、歪補償部の最適な係数を推定できる。
特開2014-49939号公報 特開2016-146538号公報
IEICE Communications Express, Vol.3, No2, 44-49 Published February 12, 2014
非特許文献1に記載されているように、QRDRLSアルゴリズムには、ギブンズローテーションに基づくQR分解が用いられる。RLSシストリックアレイプロセッサを用いると、これらの処理が並列的に行え、高速処理が可能である。
しかしながら、上述のRLSシストリックアレイプロセッサでは、バウンダリーセルやインターナルセルと呼ばれる単純な演算ブロックを2次元的に並列に配置する必要があり、回路規模が大きくなるという問題がある。
上述の課題を鑑み、本発明は、収束時間を短くできるとともに、回路規模の削減を図れる信号処理装置及び信号処理方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る信号処理装置は、QR分解により信号の近似モデルを推定する信号処理装置であって、バウンダリーセルの演算を行うバウンダリーセル素子と、インターナルセルの演算を行うインターナルセル素子と、前記バウンダリーセル素子及び前記インターナルセル素子を制御するコントローラとを備え、複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のバウンダリーセルの演算及びインターナルセルの演算を、前記バウンダリーセル素子及び前記インターナルセル素子により時分割で行うものであり、前記インターナルセルの演算は、前記QR分解に基づく演算を第1シストリックアレイによって行う第1の演算と前記QR分解の結果に基づいて係数を求める処理を第2シストリックアレイによって行う第2の演算とからなり、前記第2シストリックアレイは、前記第1シストリックアレイの行と列とが入れ替えられ、前記行の並び順が逆であるとともに前記列の並び順が逆であり、前記第2シストリックアレイのインターナルセルの内部状態の初期値は、前記第1シストリックアレイの内部状態が用いられるものであり、前記インターナルセル素子は、前記第1の演算と前記第2の演算とを独立して演算するようにしている。
本発明の一態様に係る信号処理方法は、QR分解により信号の近似モデルを推定する信号処理方法であって、バウンダリーセルの演算を行うバウンダリーセル素子と、インターナルセルの演算を行うインターナルセル素子とを設け、複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のバウンダリーセルの演算を、前記バウンダリーセル素子により時分割で行う工程と、前記複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のインターナルセルの演算を、前記インターナルセル素子により時分割で行う工程とを含み、前記インターナルセルの演算は、前記QR分解に基づく演算を第1シストリックアレイによって行う第1の演算と前記QR分解の結果に基づいて係数を求める処理を第2シストリックアレイによって行う第2の演算とからなり、前記第2シストリックアレイは、前記第1シストリックアレイの行と列とが入れ替えられ、前記行の並び順が逆であるとともに前記列の並び順が逆であり、前記第2シストリックアレイのインターナルセルの内部状態の初期値は、前記第1シストリックアレイの内部状態が用いられるものであり、前記インターナルセル素子は、前記第1の演算と前記第2の演算とを独立して演算する。
本発明によれば、複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のバウンダリーセルの演算を、1つのバウンダリーセル素子及び1つのインターナルセル素子が時分割で使用される。このため、回路規模を大幅に縮小することができる。
本発明の第1の実施形態に係る送信機の基本構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る送信機における電力増幅器の特性を説明するためのグラフである。 一般的なRLSシストリックアレイプロセッサ100の一例の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るRLSシストリックアレイプロセッサの構成を示すブロック図である。 (N=3)の場合の一般的なRLSシストリックアレイプロセッサの構成を示すブロック図である。 バウンダリーセルでの演算処理の説明図である。 インターナルセルでの演算処理の説明図である。 入力信号の入れ替え処理を示すブロック図である。 インターナルセルでの演算処理の説明図である。 (N=3)のときの処理を本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサで行った場合のタイムチャートである。 (N=3)のときの処理を本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサで行った場合のタイムチャートである。 (N=3)のときの処理を本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサで行った場合のタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用できる送信機1の基本構成を示すブロック図である。図1に示すように、送信機1は、送信制御部11と、DPD(Digital Pre-Distortion)制御部12と、電力増幅器13と、アンテナ14から構成される。
送信制御部11は、搬送波の生成、変調、周波数変換等、送信信号の制御を行う。
DPD制御部12は、電力増幅器13の歪みを打ち消す逆特性の歪みを入力信号に対して与え、電力増幅器13で発生する歪みをキャンセルする処理を行う。DPD制御部12は、歪補償部21とDPD演算部22とからなる。DPD制御部12は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)により実現できる。
歪補償部21は、入力信号に対して電力増幅器13の歪みを打つ消すような逆特性の歪みを付与する。歪補償部21は適応ディジタルフィルタであり、歪補償部21の特性はDPD演算部22により設定される。
DPD演算部22は、電力増幅器13の入力信号とその出力信号とを計測し、電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の特性を設定する。本実施形態では、DPD演算部22は、セルを時分割で使用するRLSシストリックアレイプロセッサにより構成される。RLSシストリックアレイプロセッサでは、電力増幅器13の歪特性を多項式モデルで近似できる。なお、DPD演算部22は、歪補償部21の入力信号と電力増幅器13の出力信号とを計測し、電力増幅器13の歪特性モデルを推定し、歪補償部21の特性を設定するようにしてもよい。
電力増幅器13としては、高周波パワートランジスタが用いられる。電力増幅器13には、送信制御部11からDPD制御部12を介して送信信号が供給される。電力増幅器13は、送信信号を電力増幅して、アンテナ14から出力する。
図2は、送信機1における電力増幅器13の特性を説明するためのグラフである。図2において、横軸が入力信号レベルを示し、縦軸が出力信号レベルを示している。図2に示すように、電力増幅器13では、電力効率の良い入力レベルの高い領域A1(破線で示す)で、利得の飽和による歪みが生じ、非直線な特性となる。送信機1では、DPD制御部12により、入力信号に対して電力増幅器13の歪みを打つ消すような歪みを予め与えることで、電力増幅器13で発生する歪みをキャンセル(打ち消す)できる。これにより、電力増幅器13を電力効率の良い領域A1において、歪みの少ない状態で使用できる。
次に、DPD演算部22について説明する。本実施形態では、DPD演算部22は、セルを時分割で使用するRLSシストリックアレイプロセッサにより構成している。RLSシストリックアレイプロセッサは、同一機能を持つセルを規則的に配置し、各セルにおいて単純な計算を行い、計算結果を隣接セルに渡すことを繰り返すことによって、QRDRLS(QR Decomposition Recursive Least-Square)アルゴリズムの計算を行うものである。QRDRLSアルゴリズムには、行列のQR分解(Q:直交行列、R:上三角行列)とギブンズローテーションと呼ばれる方法が用いられる。通常のRLSシストリックアレイプロセッサでは、複数のバウンダリーセルと複数のインターナルセルとが配設されるため、回路規模が大きくなる。これに対して、本実施形態では、セルを時分割で使用することで、回路規模の削減が図れる。このようなセルを時分割で使用するRLSシストリックアレイプロセッサについて、以下に説明する。
図3は、一般的なRLSシストリックアレイプロセッサ100の一例の構成を示すブロック図である。図3に示すように、RLSシストリックアレイプロセッサ100は、複数のバウンダリーセル101と複数のインターナルセル102とを三角形状に並べて構成される。
このようなRLSシストリックアレイプロセッサ100では、複数のバウンダリーセル101と複数のインターナルセル102とが配設されることから、回路規模が膨大になる。そこで、本実施形態では、図4に示すように、1つのバウンダリーセル素子201と1つのインターナルセル素子202とを時分割で使用して、回路規模の縮小を図っている。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るRLSシストリックアレイプロセッサ200の構成を示すブロック図である。図4に示すように、本発明の第1の実施形態に係るRLSシストリックアレイプロセッサ200は、1つのバウンダリーセル素子201と、1つのインターナルセル素子202と、QRDRLSコントローラ203とから構成される。バウンダリーセル素子201は、図3における複数のバウンダリーセル101で行う処理を、時分割処理により、1つのセルで行う。インターナルセル素子202は、図3における複数のインターナルセル102で行う処理を、時分割処理により、1つのセルで行う。
このように、本実施形態では、複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルで行う処理を1つのバウンダリーセル素子201及び1つのインターナルセル素子202で時分割で行うことで、回路規模を縮小できる。
次に、本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200の動作について、以下に説明する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするために、入力の個数Nは(N=3)としている。
図5は、(N=3)の場合の一般的なRLSシストリックアレイプロセッサ300の構成を示すブロック図である。図5に示すように、(N=3)の場合、一般的には、3つのバウンダリーセル301-1~301-3と、6つのインターナルセル302-1~302-6とを配列した構成となる。
RLSシストリックアレイプロセッサ300内では、各バウンダリーセル301-1~301-3及びインターナルセル302-1~302-6は、各自の各演算を行い、演算結果を隣接するセルに出力する。
すなわち、図5において、バウンダリーセル301-1及びインターナルセル302-1~302-3には、リファレンス(U0~U2)及び所望信号(D)が入力される。バウンダリーセル301-1は、入力(I,U0)に対して演算を行い、その演算結果を隣接するインターナルセル302-1及びバウンダリーセル301-2に出力する。インターナルセル302-1は、バウンダリーセル301-1の演算結果と入力(U1)に対して演算を行い、その演算結果を隣接するインターナルセル302-2及びバウンダリーセル301-2に出力する。以下同様にして、各バウンダリーセル301-1~301-3及びインターナルセル302-1~302-6は、各自の各演算を行い、演算結果を隣接するセルに出力する。
バウンダリーセル301-1~301-3での演算処理は、図6に示すように、以下のアルゴリズムの演算である。
Z=U
BX=β・X
X’=BX+δi・|U|
DX=δi/X’
S=U・DX
δo=BX・DX
X←X’
インターナルセル302-1~302-6での演算処理は、図7に示すように、以下のアルゴリズムの演算である。
(IC計算アルゴリズム(1))
Uo=Ui-Z・X
(IC計算アルゴリズム(2))
X←conj(S)・Uo+X
結果として、バウンダリーセル301-1には内部状態変数(X00)が設定され、インターナルセル302-1~302-3には内部状態変数(X01~X03)が設定される。バウンダリーセル301-2には内部状態変数(X11)が設定され、インターナルセル302-4~302-5には内部状態変数(X12~X13)が設定される。バウンダリーセル301-3には内部状態変数(X22)が設定され、インターナルセル302-6には内部状態変数(X23)が設定される。
また、RLSシストリックアレイプロセッサ300内では、係数を出力する場合に、アレイを後退するように、信号の入れ替え処理が行われる。図8は、入力信号の入れ替え処理を示すブロック図である。
図5に示したような各セルに設定された内部状態変数は、図8に示すように、アレイを後退するように、入れ替えられる。そして、各セルにおいて計算を行い、計算結果を隣接セルに渡す。
インターナルセル302-1の内部状態変数(X23)が入力として与えられ、この変数X23から係数(W2)が求められる。また、内部状態変数(X23)は、インターナルセル302-4の入力として与えられる。
インターナルセル302-2の内部状態変数(X13)は、インターナルセル302-4に入力として与えられる。また、上述したようにインターナルセル302-1の内部状態変数(X23)がインターナルセル302-4に入力として与えられる。インターナルセル302-4は、インターナルセル302-2からの内部状態変数(X13)と、インターナルセル302-1の内部状態変数(X23)とを入力し、演算を行うことで、係数(W1)を求める。また、インターナルセル302-4の演算結果は、インターナルセル302-5及びインターナルセル302-6に出力される。
インターナルセル302-3の内部状態変数(X03)は、インターナルセル302-5に入力として与えられる。また、上述したようにインターナルセル302-4の演算結果がインターナルセル302-5に入力として与えられる。インターナルセル302-5は、インターナルセル302-3からの内部状態変数(X03)と、インターナルセル302-4の演算結果とを入力し、演算を行い、この演算結果をインターナルセル302-6に出力する。
インターナルセル302-6は、インターナルセル302-4の演算結果と、インターナルセル302-5の演算結果を入力し、演算を行うことで、係数(W0)を求める。
このときのインターナルセル302-1~302-6での演算処理は、図9に示すように、以下のアルゴリズムの演算である。
(IC計算アルゴリズム(1))
Uo=Ui-Z・X
図4に示した本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200は、上述の処理を、1つのバウンダリーセル素子201及び1つのインターナルセル素子202で時分割で行う。図10~図12は、(N=3)のときの処理を本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200で行った場合のタイムチャートである。図10~図12は、図10、図11、図12の順で連続する1つのタイムチャートであるが、図面の説明の都合上、3つの図に分けて説明する。
この例では、RLSシストリックアレイプロセッサ200では、以下の流れで処理を行っている。
(1)所望信号及びリファレンスの入力
(2)バウンダリーセルの計算開始及び出力
(3)インターナルセルの第1の計算開始及び出力
(4)インターナルセルの第2の計算開始及び出力
(5)シストリックアレイの入力信号の入れ替え
(6)インターナルセルの第1の計算開始及び出力
(7)計算結果出力
なお、図4に示した本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200を用いる場合、タイミング制御は、QRDRLSコントローラ203により行われる。また、各種変数、演算結果等は、QRDRLSコントローラ203内のメモリに蓄積される。
(1)所望信号及びリファレンスの入力について
所望信号及びリファレンスの入力処理は、図5に示したRLSシストリックアレイプロセッサ300においては、リファレンス(U0~U2)及び所望信号(D)を入力する処理である。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号501で示す処理に相当する。
(2)バウンダリーセルの計算開始及び出力について
バウンダリーセルの計算開始及び出力は、図5に示したRLSシストリックアレイプロセッサ300においては、バウンダリーセル301-1、301-2、301-3での演算を行う処理である。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号502で示す処理に相当する。符号502では、バウンダリーセル素子201を動作状態にする信号(BC_en)がハイレベルになり、バウンダリーセル素子201により、演算が行われる。バウンダリーセル素子201の演算は、図6に示したようなアルゴリズムの演算である。
図5に示したように、(N=3)の場合には、バウンダリーセル301-1~301-3は3つ配設されている。図4に示した本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、これらの処理を1つのバウンダリーセル素子201で行っている。このため、図10~図12の符号502で示すように、バウンダリーセル素子201を動作状態にする信号(BC_en)は、結果を出力するまでに、3回ハイレベルになっている。
(3)インターナルセルの第1の計算開始及び出力について
インターナルセルの第1の計算開始及び出力は、図5に示したRLSシストリックアレイプロセッサ300において、インターナルセル302-1~302-6での演算を行う処理である。インターナルセルでの演算は、図7に示したように、2つのアルゴリズムの演算がある。
(IC計算アルゴリズム(1))
Uo=Ui-Z・X
(IC計算アルゴリズム(2))
X←conj(S)・Uo+X
このうち、IC計算アルゴリズム(1)は、入力(Ui)が入力されれば行うことができ、バウンダリーセルの演算結果を待つ必要はない。この演算処理は、本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号503で示す処理に相当する。符号503では、インターナルセル素子202のICアルゴリズム(1)を動作状態にする信号(IC1_en)がハイレベルになり、インターナルセル素子202により、ICアルゴリズム(1)の演算が行われる。
図5に示したように、(N=3)の場合には、3行に渡ってインターナルセル302-1~302-6の処理がある。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、これらの処理を1つのインターナルセル素子202で行っている。最初に、ICアルゴリズム(1)を動作状態にする信号(IC1_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-1~302-3に相当する処理を行っている。次に、ICアルゴリズム(1)を動作状態にする信号(IC1_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-4~302-5に相当する処理を行っている。次に、ICアルゴリズム(1)を動作状態にする信号(IC1_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-6に相当する処理を行っている。
(4)インターナルセルの第2の計算開始及び出力について
インターナルセルの第1の計算開始及び出力は、図5に示したRLSシストリックアレイプロセッサ300においては、インターナルセル302-1~302-6でのIC計算アルゴリズム(2)の演算を行う処理である。図7に示したように、IC計算アルゴリズム(2)は、バウンダリーセルの演算を待って行う必要がある。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号504で示す処理に相当する。符号504では、インターナルセル素子202のICアルゴリズム(2)を動作状態にする信号(IC2_en)がハイレベルになり、インターナルセル素子202により、ICアルゴリズム(2)の演算が行われる。これにより、各セルの内部状態変数(X)が求められる。
図5に示したように、(N=3)の場合には、3行に渡ってインターナルセル302-1~302-6の処理がある。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、これらの処理を1つのインターナルセル素子202で行っている。最初に、ICアルゴリズム(2)を動作状態にする信号(IC2_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-1~302-3に相当する処理を行っている。次に、ICアルゴリズム(2)を動作状態にする信号(IC2_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-4~302-5に相当する処理を行っている。次に、ICアルゴリズム(2)を動作状態にする信号(IC2_en)がハイレベルになるときには、インターナルセル302-6に相当する処理を行っている。計算結果は、パイプライン処理で、1クロック毎に出力される。
これらの処理が終了すると、図5に示したRLSシストリックアレイプロセッサ300において、全てのセルの内部状態変数(X)が求められた状態となる。全てのセルの内部状態変数(X)が求められたら、図8に示したように、入力信号の入れ替え処理が行われる。
(5)シストリックアレイの入力信号の入れ替え処理について
シストリックアレイの入力信号の入れ替え処理は、図8に示したように、アレイを後退するように、信号を入れ替える処理である。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号505の配列から、符号506で示す配列に入れ替える処理に相当する。
(6)インターナルセルの第1の計算開始及び出力について
インターナルセルの第1の計算開始及び出力は、図8おけるインターナルセル302-4、302-5、302-1での演算処理を示す処理に相当する。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号507で示す処理に相当する。符号507では、インターナルセル素子202のICアルゴリズム(1)を動作状態にする信号(IC1_en)がハイレベルになり、インターナルセル素子202により、ICアルゴリズム(1)の演算が行われる。これにより、図12に示したような演算が行われる。
(7)計算結果出力
計算結果出力の処理は、図8における係数Wを出力する処理に相当する。本実施形態におけるRLSシストリックアレイプロセッサ200では、図10~図12において、符号508で示す処理に相当する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るRLSシストリックアレイプロセッサでは、1つのバウンダリーセル及び1つのインターナルセルを時分割で使用している。このため、回路規模を大幅に縮小することができる。
上述した実施形態における送信機1の全部または一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1:送信機,11:送信制御部,12:DPD制御部,13:電力増幅器,14:アンテナ,21:歪補償部,22:DPD演算部,201:バウンダリーセル素子,202:インターナルセル素子,203:QRDRLSコントローラ

Claims (4)

  1. QR分解により信号の近似モデルを推定する信号処理装置であって、
    バウンダリーセルの演算を行うバウンダリーセル素子と、インターナルセルの演算を行うインターナルセル素子と、前記バウンダリーセル素子及び前記インターナルセル素子を制御するコントローラとを備え、
    複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のバウンダリーセルの演算及びインターナルセルの演算を、前記バウンダリーセル素子及び前記インターナルセル素子により時分割で行うものであり、
    前記インターナルセルの演算は、前記QR分解に基づく演算を第1シストリックアレイによって行う第1の演算と前記QR分解の結果に基づいて係数を求める処理を第2シストリックアレイによって行う第2の演算とからなり、前記第2シストリックアレイは、前記第1シストリックアレイの行と列とが入れ替えられ、前記行の並び順が逆であるとともに前記列の並び順が逆であり、前記第2シストリックアレイのインターナルセルの内部状態の初期値は、前記第1シストリックアレイの内部状態が用いられるものであり、前記インターナルセル素子は、前記第1の演算と前記第2の演算とを独立して演算する
    ようにした信号処理装置。
  2. 前記インターナルセル素子は、前記バウンダリーセルの演算結果が得られる前に、前記第1の演算を開始するようにした請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記インターナルセル素子は、前記バウンダリーセルの演算結果が得られた後に、前記第2の演算を開始するようにした請求項1に記載の信号処理装置。
  4. QR分解により信号の近似モデルを推定する信号処理方法であって、
    バウンダリーセルの演算を行うバウンダリーセル素子と、インターナルセルの演算を行うインターナルセル素子とを設け、
    複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のバウンダリーセルの演算を、前記バウンダリーセル素子により時分割で行う工程と、
    前記複数のバウンダリーセル及び複数のインターナルセルを並べてシストリックアレイを配設した際のインターナルセルの演算を、前記インターナルセル素子により時分割で行う工程とを含み、
    前記インターナルセルの演算は、前記QR分解に基づく演算を第1シストリックアレイによって行う第1の演算と前記QR分解の結果に基づいて係数を求める処理を第2シストリックアレイによって行う第2の演算とからなり、前記第2シストリックアレイは、前記第1シストリックアレイの行と列とが入れ替えられ、前記行の並び順が逆であるとともに前記列の並び順が逆であり、前記第2シストリックアレイのインターナルセルの内部状態の初期値は、前記第1シストリックアレイの内部状態が用いられるものであり、前記インターナルセル素子は、前記第1の演算と前記第2の演算とを独立して演算する
    を含む信号処理方法。
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