(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、貯蔵庫に入出庫される物品を撮影する技術があった。しかしながら、特許文献1のような従来の技術は、貯蔵庫のドア又は引出が開いてからカメラに撮影を開始させる。そのため、従来の技術では、入出庫される物品の速度や、ドア又は引出が開いてからカメラが撮影を開始するまでのタイムラグ等によっては、入出庫される物品がカメラの撮影結果に含まれない虞がある、と言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、貯蔵庫に入出庫される物品を精度良く撮影できる撮影装置、及び撮影装置の制御方法を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.食品管理システムの構成]
図1は、食品管理システム1000の構成を示す図である。
食品管理システム1000は、冷蔵庫1が収容する食品について、冷蔵庫1に収容された収容日時等を管理するシステムである。
冷蔵庫1は、本開示の貯蔵庫の一例に対応する。食品は、本開示の物品の一例に対応する。
食品管理システム1000は、冷蔵庫1を備える。冷蔵庫1は、前面が開口した主箱体10を備える。主箱体10には、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15が形成されている。冷蔵室11の前面の開口部には、回転式の左ドア11A及び右ドア11Bが設けられている。製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15のそれぞれには、食品を収容する引出12A、13A、14A、15Aが設けられている。本開示の引出14A、15Aは、上段ケースJCAと下段ケースGCAとの2つのケースCAを備えている。
上段ケースJCAは、本開示の第1ケースの一例に対応する。下段ケースGCAは、本開示の第2ケースの一例に対応する。
以下の説明において、左ドア11A及び右ドア11Bを区別しない場合、「ドア」といい「11C」の符号を付す。また、以下の説明において、引出12A、13A、14A、15Aを区別しない場合、「引出」といい「16A」の符号を付す。
食品管理システム1000は、カメラユニット2を備える。カメラユニット2は、撮影を行い、撮影画像から冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する装置である。カメラユニット2は、冷蔵庫1の主箱体10の上面10Bに設けられる。
カメラユニット2は、本開示の撮影装置の一例に対応する。
食品管理システム1000は、端末装置3を備える。端末装置3は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。端末装置3は、冷蔵庫1の食品を管理するためのアプリケーションプログラムがインストールされており、このアプリケーションプログラムの機能によって食品管理サーバー4と通信する。
以下の説明では、このアプリケーションプログラムを、「食品管理アプリ」といい「311」の符号を付す。
食品管理アプリ311は、本開示のプログラム及びアプリケーションプログラムの一例に対応する。
図1では、在宅するユーザーPを実線で示し、自宅Hから外出したユーザーPを点線で示している。端末装置3は、在宅するユーザーPに使用される場合、食品管理アプリ311の機能によって、通信装置5を介して、或いは通信装置5を介さずに、食品管理サーバー4と通信する。また、端末装置3は、自宅Hから外出したユーザーPに使用され、且つ、通信装置5と通信接続を確立できない場合、食品管理アプリ311の機能によって、通信装置5を介すことなく食品管理サーバー4と通信する。
通信装置5は、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4と通信する。通信装置5は、端末装置3をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェイス装置である。
食品管理システム1000は、食品管理サーバー4を備える。食品管理サーバー4は、冷蔵庫1の食品を管理するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。なお、各図では、食品管理サーバー4を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも食品管理サーバー4が単一のサーバー装置により構成されることを意味していない。例えば、食品管理サーバー4は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
次に、カメラユニット2、端末装置3、及び食品管理サーバー4の構成について説明する。
[1-1-2.カメラユニットの構成]
図2-図4を参照してカメラユニット2について説明する。
図2-図4では、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。Z軸は、上下方向を示す。X軸及びY軸は、水平方向と平行である。X軸は左右方向を示し、また、冷蔵庫1及びカメラユニット2の幅方向を示す。Y軸は前後方向を示し、また、冷蔵庫1及びカメラユニット2の奥行き方向を示す。X軸の正方向は右方向を示す。Y軸の正方向は前方向を示す。Z軸の正方向は上方向を示す。
図2は、冷蔵庫1に設置されたカメラユニット2を右方側から見た側面図である。図3は、主箱体10の前端縁10Aに当接している位置規制部材205を左前方側から見た斜視図である。
図2及び図3で示すように、カメラユニット2は、主箱体10の上面10Bに設置される外観箱状の本体201を備える。さらに、カメラユニット2は、本体201の前部上方に、本体201から前方に延在する撮影部材202を備える。撮影部材202は、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204を備える。冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204の各々は、撮影部材202の下部において本体201より前方に設けられる。
本体201は、主箱体10の前端縁10Aに当接することで、冷蔵庫1の前後方向における撮影部材202の位置を規制する位置規制部材205を備える。位置規制部材205は、設置状態において本体201の底面206から下方に延びる位置規制片である。位置規制部材205は、本体201の前面において本体201の左右方向に延在し、本体201の左右方向の中央にマーク207を有する。このマーク207は、カメラユニット2の左右方向における中央の位置を示す。
位置規制部材205の長さは、設置状態において、主箱体10の上面10Bから冷蔵庫1とドア11Cとの間に設けられるパッキンまでの長さより短く形成されている。より詳細には、位置規制部材205の長さは、設置状態において、主箱体10の上面10Bから、ドア11Cの内面上部において上面10Bと略並行に設けられたドアパッキンまでの長さより短く形成されている。
本体201は、内蔵するマグネット208によって、位置規制部材205により規制された位置で固定される。本体201を固定する手段は、マグネット208に限定されず、両面テープ等の他の手段でもよい。
図4は、冷蔵庫1及びカメラユニット2を前方側からみた正面図である。図4に示す冷蔵庫1は、左ドア11A及び右ドア11Bが開状態である。図5は、冷蔵庫1及びカメラユニット2を右側からみた平面図である。図5に示す冷蔵庫1は、引出15Aが、開状態、すなわち引き出された状態である。図4及び図5に示すカメラユニット2は、冷蔵庫1の左右方向の略中央にマーク207が位置し、前端縁10Aに位置規制部材205が当接している。
カメラユニット2は、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204を有する。
冷蔵室用カメラ203は、冷蔵庫1の前上方から下方を撮影することで、冷蔵室11に入出庫される食品を撮影する。
例えば、冷蔵室用カメラ203の撮影範囲は、前面視において、図4に示す範囲A1を含む。範囲A1は、ドア11Cが開状態において、ドア11Cに設けられるドアポケット111、及び冷蔵室11の前面の開口部を含む範囲である。また、冷蔵室用カメラ203の撮影範囲は、側面視において、図5に示す範囲A3を含む。範囲A3は、前後方向において、開状態のドア11Cから、棚112の前端部までを含む範囲であり、且つ、上下方向において冷蔵室11の開口部を含む範囲である。
引出用カメラ204は、冷蔵庫1の前上方から下方を撮影することで、引き出し式収容室に入出庫される食品を撮影する。
例えば、引出用カメラ204の撮影範囲は、前面視において、図4に示す範囲A2を含む。範囲A2は、冷蔵庫1の前面視において、引出16Aを含む範囲である。また、引出用カメラ204の撮影範囲は、側面視において、図5に示す範囲A4を含む。範囲A4は、前後方向において、最も引き出された状態の引出16Aを含む範囲である。
カメラユニット2は、左ドア用測距センサー209、右ドア用測距センサー210、及び引出用測距センサー211を有する。
左ドア用測距センサー209は、左ドア11Aの開閉状態を検出するための測距センサーである。左ドア用測距センサー209は、左ドア11Aの開閉状態として、左ドア11Aとの離間距離を検出する。
右ドア用測距センサー210は、右ドア11Bの開閉状態を検出するための測距センサーである。右ドア用測距センサー210は、右ドア11Bの開閉状態として、右ドア11Bとの離間距離を検出する。
引出用測距センサー211は、引出16Aの開閉状態を検出するための測距センサーである。なお、引出16Aが開状態であるとは、対応する引き出し式収容室から引き出された状態である。また、引出16Aが閉状態であるとは、対応する引き出し式収容室に収容された状態である。引出用測距センサー211は、引出16Aの開閉状態として、引出16Aとの離間距離を検出する。
本実施の形態では、引出用測距センサー211は、引出14A、15Aの各々の開閉状態を検出する。
カメラユニット2は、人感センサー212を有する。人感センサー212は、検出値をカメラユニット制御部20に出力する。人感センサー212は、撮影部材202の所定の位置に設けられる。
人感センサー212は、本開示の「センサー」の一例に対応する。
なお、図4及び図5における各センサー及び各カメラの並び順及び設置位置は、カメラユニット2の説明便宜のための図示されたものであり、これらの並び順及び設置位置は、図4及び図5が示す並び順及び設置位置に限定されない。
図6は、カメラユニット2の構成を示すブロック図である。
カメラユニット2は、カメラユニット制御部20、カメラユニット通信部21、センサー部22、撮影部23、及び電力供給部24を備える。
カメラユニット制御部20は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processing unit)等のプロセッサーであるカメラユニットプロセッサー220、及びカメラユニット記憶部230を備える。カメラユニット制御部20は、カメラユニットプロセッサー220が、カメラユニット記憶部230が記憶する制御プログラムを読み出して実行することにより、カメラユニット2の各部を制御する。カメラユニットプロセッサー220は、カメラユニット記憶部230に記憶された制御プログラムを実行することで、カメラユニット通信制御部221、検出値処理部222、撮影制御部223、録画制御部224、及び食品検出部225として機能する。
カメラユニット記憶部230は、カメラユニットプロセッサー220が実行するプログラムや、カメラユニットプロセッサー220に処理されるデータを記憶するメモリーを備える。カメラユニット記憶部230は、カメラユニットプロセッサー220が実行する制御プログラム、カメラユニット2の識別情報であるカメラユニットID4112、その他の各種データを記憶する。カメラユニット記憶部230は、不揮発性の記憶領域を有する。また、カメラユニット記憶部230は、揮発性の記憶領域を備え、カメラユニットプロセッサー220のワークエリアを構成してもよい。
カメラユニット通信部21は、所定の通信規格に従った通信回路やコネクタ等を備える通信インターフェイスであり、カメラユニット制御部20の制御で食品管理サーバー4及び端末装置3と通信する。本実施の形態では、カメラユニット通信部21が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
センサー部22は、左ドア用測距センサー209、右ドア用測距センサー210、引出用測距センサー211、及び人感センサー212を備え、センサーごとに検出値をカメラユニット制御部20に出力する。
撮影部23は、冷蔵室用カメラ203と引出用カメラ204とを備える。撮影部23は、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204の各々の撮影結果をカメラユニット制御部20に出力する。冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204は、動画像を撮影する。
以下、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204を区別しない場合、「カメラ」といい「213」の符号を付す。
電力供給部24は、電力供給回路等のハードウェアを備え、カメラユニット2の各部に電力を供給する。本実施の形態では、カメラユニット2の電源ケーブル7が商用交流電源8に接続されており、電力供給部24は、外部の商用交流電源8から供給された電力に基づいて、カメラユニット2の各々に電力を供給する。
なお、電力供給部24に電力を供給する供給元は、外部の商用交流電源8に限定されず、冷蔵庫1或いはバッテリーでもよい。供給元が前者の場合、電力供給部24及び冷蔵庫1は、USB給電が可能な規格に従ったポート等のハードウェアを備える。そして、供給元が前者の場合では、カメラユニット2のUSBケーブルが冷蔵庫1のUSBポートに接続し、USBケーブルを介して冷蔵庫1が電力供給部24に電力を供給する。供給元が後者の場合、カメラユニット2は、バッテリーを備える。
上述したように、カメラユニット制御部20は、カメラユニット通信制御部221、検出値処理部222、撮影制御部223、録画制御部224、及び食品検出部225として機能する。
食品検出部225は、物品検出部の一例に対応する。
カメラユニット通信制御部221は、カメラユニット通信部21を介して、食品管理サーバー4と通信する。
検出値処理部222は、センサー部22から出力される各センサーの検出値に基づいて、左ドア11A、右ドア11B、引出14A、15Aの各々について開状態か閉状態かを判定する。検出値処理部222は、左ドア11A、右ドア11Bのいずれかが開状態であると判定した場合、ドア11Cが開状態であることを示すドア開状態情報を、録画制御部224及び食品検出部225に出力する。また、検出値処理部222は、左ドア11A、右ドア11Bのいずれも閉状態であると判定した場合、ドア11Cが閉状態であることを示すドア閉状態情報を、録画制御部224及び食品検出部225に出力する。検出値処理部222は、引出14A、15Aのいずれかが開状態であると判定した場合、引出14A、15Aのいずれかが開状態であることを示す引出開状態情報を、録画制御部224及び食品検出部225に出力する。また、検出値処理部222は、引出14A、15Aのいずれも閉状態であると判定した場合、引出14A、15Aが閉状態であることを示す引出閉状態情報を、録画制御部224及び食品検出部225に出力する。
また、検出値処理部222は、センサー部22から出力される人感センサー212の検出値に基づいて、冷蔵庫1の周辺に人が存在するか否かを判定する。検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在すると判定した場合、人が存在することを示す存在有無情報を、撮影制御部223に出力する。また、検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在しないと判定した場合、人が存在しないことを示す存在有無情報を、撮影制御部223に出力する。
撮影制御部223は、人が存在することを示す存在有無情報を検出値処理部222が出力した場合、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204に撮影を開始させる。撮影制御部223は、人が存在しないことを示す存在有無情報を検出値処理部222が出力した場合、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204に撮影を終了させる。
録画制御部224は、ドア開状態情報を検出値処理部222が出力した場合、冷蔵室用カメラ203の撮影結果の録画を開始する。録画制御部224は、ドア閉状態情報を検出値処理部222が出力した場合、開始した冷蔵室用カメラ203の撮影結果の録画を終了する。また、録画制御部224は、引出開状態情報を検出値処理部222が出力した場合、引出用カメラ204の撮影結果の録画を開始する。録画制御部224は、引出閉状態情報を検出値処理部222が出力した場合、開始した引出用カメラ204の撮影結果の録画を終了する。録画制御部224は、録画を終了すると、録画を開始してから終了するまでの動画像を1の録画ファイル231として生成し、カメラユニット記憶部230に記憶させる。
食品検出部225は、カメラユニット記憶部230に記憶された録画ファイル231に基づいて、冷蔵庫1に入出庫された食品を検出する。
図7は、端末装置3及び食品管理サーバー4の構成を示すブロック図である。
[1-1-3.食品管理サーバーの構成]
まず、食品管理サーバー4の構成について説明する。
食品管理サーバー4は、サーバー制御部40及びサーバー通信部41を備える。
サーバー制御部40は、CPUやMPU等のプロセッサーであるサーバープロセッサー400、及びサーバー記憶部410を備える。サーバー制御部40は、サーバープロセッサー400が、サーバー記憶部410に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、食品管理サーバー4の各部を制御する。サーバープロセッサー400は、サーバー記憶部410が記憶する制御プログラムを実行することで、サーバー通信制御部401及び情報処理部402として機能する。
サーバー記憶部410は、サーバープロセッサー400が実行するプログラムや、サーバープロセッサー400により処理されるデータを記憶するメモリーを有する。サーバー記憶部410は、サーバープロセッサー400が実行する制御プログラム、冷蔵室食品管理データベース411、引出食品管理データベース412、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部410は、不揮発性の記憶領域を有する。サーバー記憶部410は、揮発性の記憶領域を備え、サーバープロセッサー400のワークエリアを構成してもよい。
図8は、冷蔵室食品管理データベース411が格納する1件のレコードの一例を示す図である。
冷蔵室食品管理データベース411は、冷蔵室11が収容する食品に係る各種情報を格納するデータベースである。
以下の説明において、冷蔵室食品管理データベース411が格納する1件のレコードを、「冷蔵室食品管理レコード」といい「RR」の符号を付す。
冷蔵室食品管理レコードRRは、アカウントID4111、カメラユニットID4112、冷蔵庫機種情報4113、冷蔵室庫内画像データ4114、入出庫有無情報4115、食品画像データ4116、収容日時情報4117、分割エリア番号4118、メモ入力有無情報4119、メモ情報4130、削除情報4131、及び削除日時情報4132を有する。
アカウントID4111は、食品管理アプリ311を利用するユーザーPに割り当てられたアカウントを識別する識別情報である。
冷蔵庫機種情報4113は、同じレコードで対応付くアカウントID4111が示すユーザーPが使用する冷蔵庫1の機種を示す情報である。
冷蔵室庫内画像データ4114は、冷蔵庫1の冷蔵室11の庫内を示す画像の画像データである。以下、冷蔵室11の庫内を示す画像を、「冷蔵室庫内画像」といい「RG」の符号を付す。冷蔵室庫内画像データ4114は、同じレコードで対応付く冷蔵庫機種情報4113が示す機種に対応した冷蔵室庫内画像RGを示す。
冷蔵室庫内画像RGは、庫内画像の一例に対応する。
図9は、冷蔵室庫内画像RGの一例を示す図である。
図9に示す冷蔵室庫内画像RGは、左ドアポケット画像RG1、冷蔵室前面画像RG2、及び右ドアポケット画像RG3を含む。図9に示す冷蔵室庫内画像RGは、左ドアポケット画像RG1、冷蔵室前面画像RG2、及び右ドアポケット画像RG3が、図中左からこの順に並んでいる。左ドアポケット画像RG1は、左ドア11Aに形成されたドアポケット111を示す画像である。冷蔵室前面画像RG2は、左ドア11Aと右ドア11Bとが開状態である場合の冷蔵室11を正面から見た画像である。右ドアポケット画像RG3は、右ドア11Bに形成されたドアポケット111を示す画像である。
冷蔵室庫内画像RGは、画像領域が複数のエリアに分割されている。この各エリアを、「分割エリア」といい「BA」の符号を付す。図9で示す冷蔵室庫内画像RGは、15の分割エリアBAに分割されている。分割エリアBAの各々には、互いに異なる番号が割り当てられている。以下の説明では、この番号を分割エリア番号といい「4118」の符号を付す。なお、図9では、どの分割エリアBAにどの分割エリア番号が割り当てられているかを便宜的に図示しており、後述する冷蔵室ホーム画面GM2に表示される冷蔵室庫内画像RGにおいては分割エリア番号4118が表示されない。
図8の説明に戻り、入出庫有無情報4115は、新規の入出庫が有ったか否かを示す情報である。
食品画像データ4116は、食品の画像データである。本実施の形態において、この食品画像データ4116が示す画像は、冷蔵室用カメラ203の撮影画像である。
収容日時情報4117は、食品が冷蔵庫1に収容された収容日時を示す情報である。
冷蔵室食品管理レコードRRは、食品画像データ4116ごとに分割エリア番号4118を有する。
メモ入力有無情報4119は、メモの入力が有るか無いかを示す情報である。
メモ情報4130は、入力されたメモを示す情報である。
削除情報4131は、対応付くサブレコードが、冷蔵室食品管理レコードRRから削除対象のサブレコードであるか否かを示す情報である。サブレコードとは、冷蔵室食品管理レコードRRに格納されるレコードであって、食品画像データ4116、収容日時情報4117、分割エリア番号4118、メモ入力有無情報4119、及びメモ情報4130を有する。
削除日時情報4132は、対応付くサブレコードが、削除対象とされた日時を示す情報である。後述する情報処理部402は、削除情報4131が削除対象を示す場合、所定のタイミングで、サブレコードと、このサブレコードに対応付く削除情報4131及び削除日時情報4132とを、冷蔵室食品管理レコードRRから削除する。
図10は、引出食品管理データベース412が格納する1件のレコードを示す図である。
引出食品管理データベース412は、引き出し式収容室の食品に係る各種情報を格納するデータベースである。なお、引出食品管理データベース412は、図23-図25を参照した説明においては野菜室15に係わるデータベースである。
以下の説明において、引出食品管理データベース412が格納する1件のレコードを、「引出食品管理レコード」といい「HR」の符号を付す。
引出食品管理レコードHRは、アカウントID4111、カメラユニットID4112、更新日時情報4121、上段ケース情報4122、及び下段ケース情報4124を有する。
更新日時情報4121は、引出食品管理レコードHRの内容を更新した日時を示す情報である。
上段ケース情報4122は、上段ケース画像データ4123、食品画像データ4116、メモ入力有無情報4119、及びメモ情報4130を有する。
上段ケース画像データ4123は、上段ケースJCAの画像である上段ケース画像JCGの画像データである。上段ケース画像JCGは、引出用カメラ204の撮影画像である。
上段ケース画像JCGは、本開示の第1ケース画像の一例に対応する。
本実施の形態において、上段ケース情報4122が有する食品画像データ4116が示す画像は、上段ケース画像JCGから切り出された画像である。
下段ケース情報4124は、下段ケース画像データ4125、食品画像データ4116、メモ入力有無情報4119、及びメモ情報4130を有する。
下段ケース画像データ4125は、下段ケースGCAの画像である下段ケース画像GCGの画像データである。下段ケース画像GCGは、引出用カメラ204の撮影画像である。
下段ケース画像GCGは、本開示の第2ケース画像の一例に対応する。
以下、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGを区別しない場合、「ケース画像」といい「CG」の符号を付す。
本実施の形態において、下段ケース情報4124が有する食品画像データ4116が示す画像は、下段ケース画像GCGから切り出された画像である。
図7の説明に戻り、サーバー通信部41は、所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の通信に係わる構成を備える通信インターフェイスであり、所定の通信規格に従ってグローバルネットワークGNと接続する機器と通信する。本実施形態においてサーバー通信部41は、カメラユニット2及び端末装置3と通信する。
上述したように、サーバー制御部40は、サーバー通信制御部401及び情報処理部402として機能する。
サーバー通信制御部401は、サーバー通信部41を介して、カメラユニット2及び端末装置3と通信する。
情報処理部402は、カメラユニット2及び端末装置3からサーバー通信制御部401が受信した情報に基づいて、各種の情報処理を行う。
[1-1-4.端末装置の構成]
次に、端末装置3の機能的構成について説明する。
端末装置3は、端末制御部30、端末通信部31、及びタッチパネル32を備える。
タッチパネル32は、表示部の一例に対応する。
端末制御部30は、CPUやMPU等のプロセッサーである端末プロセッサー300、及び端末記憶部310を備える。端末制御部30は、端末プロセッサー300が、端末記憶部310に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、端末装置3の各部を制御する。端末装置3には、食品管理アプリ311がインストールされている。端末プロセッサー300は、食品管理アプリ311を読み出して実行することで、アプリ実行部301として機能する。
端末プロセッサー300は、本開示のコンピューターの一例に対応する。また、アプリ実行部301は、本開示の表示制御部の一例に対応する。
端末記憶部310は、端末プロセッサー300が実行するプログラムや、端末プロセッサー300により処理されるデータを記憶するメモリーを有する。端末記憶部310は、端末プロセッサー300が実行する制御プログラム、食品管理アプリ311、アカウントID4111、その他の各種データを記憶する。端末記憶部310は、不揮発性の記憶領域を有する。また、端末記憶部310は、揮発性の記憶領域を備え、端末プロセッサー300のワークエリアを構成してもよい。
端末通信部31は所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の構成を備える通信インターフェイスであり、所定の通信規格に従って、グローバルネットワークGNと接続する機器と通信する。本開示では、端末通信部31が使用する通信規格として無線通信規格を例示する。
タッチパネル32は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。
上記の通り、端末制御部30は、アプリ実行部301として機能する。
アプリ実行部301は、端末通信部31を介して、食品管理サーバー4と各種情報を送受信する。
また、アプリ実行部301は、冷蔵庫1の食品の管理に係るユーザーインターフェースを、タッチパネル32に表示させる。以下の説明において、このユーザーインターフェースを、「アプリUI」といい「320」の符号を付す。アプリ実行部301は、アプリUI320をタッチパネル32に表示させることで、冷蔵庫1の食品に係る各種情報をユーザーPに提供し、また、冷蔵庫1の食品に係る各種入力をユーザーPから受け付ける。
[1-2.動作]
次に、食品管理システム1000に係わる各部の動作について説明する。
[1-2-1.カメラユニットの設置]
カメラユニット2は、冷蔵庫1と別体である。そのため、カメラユニット2は、ユーザーPによって冷蔵庫1の上面10Bに設置される。上述したように位置規制部材205が、冷蔵庫1の前後方向におけるカメラユニット2の位置を規制するため、ユーザーPは、カメラユニット2の設置を行う際、冷蔵庫1の左右方向における位置を調整する。
以下、冷蔵庫1の左右方向におけるカメラユニット2の位置調整の方法を複数例示する。
[1-2-1-1.第1の位置調整]
第1の位置調整では、ユーザーPがアプリUI320を用いる。
第1の位置調整では、アプリ実行部301は、調整用画面GM1のアプリUI320をタッチパネル32に表示させる。
図11は、調整用画面GM1の一例を示す図である。
調整用画面GM1は、撮影結果表示領域HA1が設けられる。撮影結果表示領域HA1は、矩形の領域であり、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204のいずれかの撮影結果を表示する領域である。撮影結果表示領域HA1には、図中の左右方向における略中央に、上下方向に延びる線L1が設けられている。
調整用画面GM1は、調整方法情報J1を含む。調整方法情報J1は、撮影結果表示領域HA1に写る冷蔵庫1の左右方向の中心が、撮影結果表示領域HA1に設けられた線L1となるように位置調整することを促す。
ユーザーPは、調整方法情報J1が示す調整方法に従って、カメラユニット2を冷蔵庫1に設置する。これにより、カメラユニット2は、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204の各々が、冷蔵庫1に入出庫される食品を撮影範囲に含ませることができるようになる。また、カメラユニット2は、具備する各測距センサーが、対応するドア11C又は引出16Aの開閉を検出できるようになる。
第1の位置調整においては、カメラユニット2が、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204のいずれかの撮影結果を端末装置3に送信する。なお、第1の位置調整において、カメラユニット2と端末装置3とは、食品管理サーバー4を介し、或いは、近距離無線通信等によって直接通信する。
カメラユニット2のカメラユニット通信制御部221は、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204のいずれかの撮影結果を、端末装置3に送信する。そして、アプリ実行部301は、受信した撮影結果を撮影結果表示領域HA1に表示する。
[1-2-1-2.第2の位置調整]
第2の位置調整では、ユーザーPが中央位置記録用紙CYを用いる。
図12は、中央位置記録用紙CYの一例を示す図である。
中央位置記録用紙CYは、冷蔵庫1の左右方向における中央の位置を示す中央マークMR2が記録された用紙である。中央位置記録用紙CYには、中央マークMR2以外に、冷蔵庫1の左右方向における左端の位置を示す左端マークMR1、及び冷蔵庫1の左右方向における右端の位置を示す右端マークMR3が記録されている。
中央位置記録用紙CYは、冷蔵庫1と共に同梱されユーザーPに届く。なお、カメラユニット2は、中央位置記録用紙CY及び冷蔵庫1と共に同梱されていてもよいし、同梱されていなくてもよい。冷蔵庫1と共に同梱された中央位置記録用紙CYは、左端マークMR1から右端マークMR3までの長さが、この冷蔵庫1の幅に対応した長さである。
第2の位置調整において、ユーザーPは、中央位置記録用紙CYを用いて、冷蔵庫1の左右方向における中央の位置がどこであるかを把握する。例えば、ユーザーPは、左端マークMR1が冷蔵庫1の左端、右端マークMR3が冷蔵庫1の右端となるように、中央位置記録用紙CYを冷蔵庫1に貼り付け、中央マークMR2を目印として冷蔵庫1の左右方向における中央の位置を把握する。そして、ユーザーPは、カメラユニット2の位置規制部材205が有するマーク207が、把握した中央の位置となるように、カメラユニット2の位置を調整する。
第2の位置調整によって、カメラユニット2は、第1の位置調整と同様に、各種検出ができるようになる。
[1-2-1-3.第3の位置調整]
第3の位置調整では、冷蔵庫1の所定の位置に、冷蔵庫1の左右方向における中央の位置を示すマークが付されている。第3の位置調整では、位置規制部材205が有するマーク207と、冷蔵庫1に付されたマークとを用いる。
第3の位置調整において、ユーザーPは、冷蔵庫1の左右方向において、冷蔵庫1に付されたマークの位置と、位置規制部材205が有するマーク207の位置とが一致するように、カメラユニット2を位置調整する。
第3の位置調整によって、カメラユニット2は、第1の位置調整と同様に、各種検出ができるようになる。
次に、カメラユニット2が冷蔵庫1に設置された後の食品管理システム1000の動作について説明する。
[1-2-2.録画に係わる動作]
まず、録画に係わる動作について説明する。
図13は、カメラユニット2の動作を示すフローチャートFAである。
図13に示す動作では、センサー部22が各センサーの検出値を、カメラユニット制御部20に出力している。そして、図13に示す動作では、検出値処理部222がセンサー部22から受信した各種の検出値に基づいて処理を実行している。
検出値処理部222は、人感センサー212の検出値に基づいて、冷蔵庫1の周辺に人が存在するか否かを判別する(ステップSA1)。
検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在すると判別した場合(ステップSA1:YES)、人が存在することを示す存在有無情報を、撮影制御部223に出力する(ステップSA2)。
撮影制御部223は、検出値処理部222から、人が存在することを示す存在有無情報が入力されると、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204に撮影を開始させる(ステップSA3)。
次いで、検出値処理部222は、センサー部22から出力される各種センサーの検出値に基づいて、左ドア11A、右ドア11B、引出14A、15Aのいずれかが開状態になったか否かを判別する(ステップSA4)。
検出値処理部222は、左ドア11A、右ドア11B、引出14A、15Aのいずれも開状態になっていないと判別した場合(ステップSA4:NO)、ステップSA16の処理を行う。
検出値処理部222は、左ドア11A、右ドア11B、引出14A、15Aのいずれかが開状態になったと判別した場合(ステップSA4:YES)、ドア11Cが開状態になったか、引出14A、15Aのいずれかが開状態になったかを判別する(ステップSA5)。
検出値処理部222は、ドア11Cが開状態になったと判別した場合(ステップSA5:ドア)、ドア開状態情報を録画制御部224に出力する(ステップSA6)。
次いで、録画制御部224は、検出値処理部222からドア開状態情報が入力されると、冷蔵室用カメラ203の撮影結果の録画を開始する(ステップSA7)。
次いで、検出値処理部222は、ドア11Cが閉状態になったか否か判別する(ステップSA8)。
検出値処理部222は、ドア11Cが閉状態になったと判別した場合(ステップSA8:YES)、ドア閉状態情報を録画制御部224に出力する(ステップSA9)。
次いで、録画制御部224は、検出値処理部222からドア閉状態情報が入力されると、冷蔵室用カメラ203の撮影結果の録画を終了する(ステップSA10)。これにより、カメラユニット記憶部230には、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231が1つ生成される。
ステップSA5の説明に戻り、検出値処理部222は、引出14A、15Aのいずれかが開状態になったと判別した場合(ステップSA5:引出)、引出開状態情報を録画制御部224に出力する(ステップSA11)。
次いで、録画制御部224は、検出値処理部222から引出閉状態情報が入力されると、引出用カメラ204の撮影結果の録画を開始する(ステップSA12)。
次いで、検出値処理部222は、開いていた引出14A、15Aのいずれかが閉状態になったか否か判別する(ステップSA13)。
検出値処理部222は、開いていた引出14A、15Aのいずれかが閉状態になったと判別した場合(ステップSA13:YES)、引出閉状態情報を録画制御部224に出力する(ステップSA14)。
次いで、録画制御部224は、検出値処理部222から引出閉状態情報が入力されると、引出用カメラ204の撮影結果の録画を終了する(ステップSA15)。これにより、カメラユニット記憶部230には、引出用カメラ204の録画ファイル231が1つ生成される。
検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在するか否かを判別する(ステップSA16)。
検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在すると判別した場合(ステップSA16:YES)、再度、ステップSA4以降の処理を行う。
一方、検出値処理部222は、冷蔵庫1の周辺に人が存在しないと判別した場合(ステップSA16:NO)、人が存在しないことを示す存在有無情報を、撮影制御部223に出力する(ステップSA17)。
撮影制御部223は、検出値処理部222から、人が存在しないことを示す存在有無情報が入力されると、冷蔵室用カメラ203及び引出用カメラ204に撮影を終了させる(ステップSA18)。
[1-2-3.食品の検出に係わる動作]
次に、食品の検出に係わる動作について説明する。
図14は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。
図14において、フローチャートFBはカメラユニット2の動作を示し、フローチャートFCは食品管理サーバー4の動作を示す。
カメラユニット2の食品検出部225は、カメラユニット記憶部230に録画ファイル231が記憶されたか否かを判別する(ステップSB1)。
食品検出部225は、カメラユニット記憶部230に、録画ファイル231が記憶されたと判別した場合(ステップSB1:YES)、記憶された録画ファイル231が、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231か引出用カメラ204の録画ファイル231かを判別する(ステップSB2)。ステップSB2の判別は、検出値処理部222が出力する情報により判別する。
食品検出部225は、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231であると判別した場合(ステップSB2:冷蔵室用カメラ)、記憶された録画ファイル231に基づいて、食品を検出する(ステップSB3)。
ステップSB3において、例えば、食品検出部225は、形状や色等の特徴量に基づいて、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231から食品を検出する。食品検出に必要なデータは、食品検出部225が取得可能な記憶領域に記憶されている。
食品検出部225は、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231から食品を検出できたか否かを判別する(ステップSB4)。
食品検出部225は、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231から食品を検出できなかったと判別した場合(ステップSB4:NO)、処理をステップSB10に移行させる。
一方、食品検出部225は、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231から食品を検出できた場合(ステップSB4:YES)、入出庫判定処理を行う(ステップSB5)。
入出庫判定処理は、ステップSB3で検出した食品が、冷蔵庫1に入庫された食品であるか冷蔵庫1から出庫された食品であるかを判定する処理である。入出庫判定処理では、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231が示す動画像に対して、入出庫判定画像HGを重畳させる。
図15は、入出庫判定画像HGを説明するための図である。
図15に示す入出庫判定画像HGは、ユーザーPが卵パックを冷蔵庫1に入庫させる動画像に重畳された場合を示している。
入出庫判定画像HGは、境界線L2が設けられている。
境界線L2は、境界線L21、L22、L23、L24、L25を有する。境界線L21は、入出庫判定画像HGの図中上部において、入出庫判定画像HGの図中左端から右方に延びる線である。境界線L22は、境界線L21の右端と境界線L23の左端を結ぶ線である。境界線L23は、入出庫判定画像HGの上下方向における略中央において、境界線L21の右端の左右方向における位置から右方に延びる線である。境界線L24は、境界線L23の右端と境界線L24の左端を結ぶ線である。境界線L25は、入出庫判定画像HGの上部において、境界線L23の右端の左右方向における位置から入出庫判定画像HGの右端まで右方に延びる線である。
入出庫判定画像HGの画像領域は、境界線L2によって、凹状の領域である凹状領域HG1と、凸状の領域である凸状領域HG2とに分割される。
食品検出部225は、入出庫判定画像HGが重畳された動画像において画像解析を行うことで、ステップSB3で検出した食品が、凸状領域HG2から凹状領域HG1に進んだか、凹状領域HG1から凸状領域HG2に進んだか、を判別する。食品検出部225は、ステップSB3で検出した食品が、凸状領域HG2から凹状領域HG1に進んだと判別した場合、ステップSB3で検出した食品が、冷蔵庫1に入庫されたと判定する。一方、食品検出部225は、ステップSB3で検出した食品が、凹状領域HG1から凸状領域HG2に進んだと判別した場合、ステップSB3で検出した食品が、冷蔵庫1から出庫されたと判定する。
図14のフローチャートFBの説明に戻り、食品検出部225は、分割エリア番号特定処理を行う(ステップSB6)。
分割エリア番号特定処理は、ステップSB3で検出した食品が入出庫された収容エリアに対応する分割エリアBAを特定し、特定した分割エリアBAに割り当てられた分割エリア番号4118を特定する処理である。
例えば、食品検出部225は、画像解析によって、ステップSB3で検出した食品が入出庫された冷蔵室11の収容エリアを特定する。また、例えば、棚112の各々の先端、及びドアポケット111の各々の中に収容エリアを識別するマークが付されていて、食品検出部225は、動画像におけるこのマークと検出した食品との位置関係に基づいて、収容エリアを特定する。次いで、食品検出部225は、特定した収容エリアが、冷蔵室庫内画像RGのどの分割エリアBAに該当するかを判別し、判別した分割エリアBAに割り当てられた分割エリア番号4118を特定する。なお、収容エリアと分割エリアBAと分割エリア番号4118の対応関係は、データとしてカメラユニット記憶部230に記憶されている。
食品検出部225は、分割エリア番号特定処理を行うと、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231から、ステップSB3で検出した食品ごと、食品の画像を切り出す(ステップSB7)。以下、カメラ213の撮影結果から切り出された食品の画像を、「撮影食品画像」といい「FG」の符号を付す。
撮影食品画像FGは、本開示の食品画像の一例に対応する。
次いで、食品検出部225は、第1更新情報を生成する(ステップSB8)。
ステップSB8で生成される第1更新情報は、カメラユニット記憶部230のカメラユニットID4112を含む。
また、ステップSB8で生成される第1更新情報は、冷蔵室用カメラ203の録画ファイル231が生成された日時を示す日時情報を含む。
また、ステップSB8で生成される第1更新情報は、ステップSB3において検出された食品ごとに、ステップSB7で切り出された撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116、入出庫判定処理の判定結果を示す入出庫判定結果情報、及び、分割エリア番号特定処理で特定した分割エリア番号4118を含む。
次いで、カメラユニット通信制御部221は、食品検出部225が生成した第1更新情報を食品管理サーバー4に送信する(ステップSB9)。
食品検出部225は、録画ファイル231をカメラユニット記憶部230から消去する(ステップSB10)。
ステップSB2の説明に戻り、食品検出部225は、引出用カメラ204の録画ファイル231であると判別した場合(ステップSB2:引出用カメラ)、引出用カメラ204の録画ファイル231の動画像に写る上段ケースJCA及び下段ケースGCAの少なくともいずれかが所定の閾値以上引き出されたか否かを判別する(ステップSB11)。
例えば、食品検出部225は、形状や色等の特徴量に基づいて、動画像においてケースCAを区別する。そして、食品検出部225は、録画ファイル231の画像解析によって、上段ケースJCA及び下段ケースGCAが冷蔵庫1に対して所定の閾値以上引き出されたか否かを判別する。
また、例えば、上段ケースJCAと下段ケースGCAとには各々所定の位置にケースCAを識別するマークが付されていて、食品検出部225は、動画像からこのマークを読み取ることで、動画像におけるケースCAを区別する。そして、食品検出部225は、動画像におけるこのマークの移動距離を算出することで、冷蔵庫1に対して所定の閾値以上引き出されたか否かを判定する。
食品検出部225は、上段ケースJCA及び下段ケースGCAのいずれも所定の閾値以上引き出されていないと判別した場合(ステップSB11:NO)、ステップSB18の処理を行う。
一方、食品検出部225は、上段ケースJCA及び下段ケースGCAの少なくともいずれかが所定の閾値以上引き出されたと判別した場合(ステップSB11:YES)、録画ファイル231からケース画像CGを切り出す(ステップSB12)。
ステップSB12において、食品検出部225は、上段ケースJCAのみ所定の閾値以上引き出された場合、録画ファイル231から上段ケース画像JCGを切り出す。
ステップSB12において、食品検出部225は、下段ケースGCAのみ所定の閾値以上引き出された場合、録画ファイル231から下段ケース画像GCGを切り出す。
ステップSB12において、食品検出部225は、上段ケースJCA及び下段ケースGCAが所定の閾値以上引き出された場合、録画ファイル231から上段ケース画像JCGと下段ケース画像GCGを切り出す。
次いで、食品検出部225は、切り出したケース画像CGから食品を検出する(ステップSB13)。
次いで、食品検出部225は、ケース画像CGから食品を検出できたか否かを判別する(ステップSB14)。
食品検出部225は、食品を検出できないと判別した場合(ステップSB14:NO)、ステップSB16の処理を行う。
一方、食品検出部225は、食品を検出できたと判別した場合(ステップSB14:YES)、ケース画像CGから、検出した食品ごとに撮影食品画像FGを切り出す(ステップSB15)。
次いで、食品検出部225は、第2更新情報を生成する(ステップSB16)。
上段ケース画像JCGのみ切り出された場合、ステップSB16で生成される第2更新情報は、カメラユニット記憶部230のカメラユニットID4112、切り出された上段ケース画像JCGを示す上段ケース画像データ4123、及び、上段ケース画像JCGから切り出された撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116を含む。なお、ステップSB14で否定判別がなされた場合、この第2更新情報には、食品画像データ4116が含まれない。
また、下段ケース画像GCGのみ切り出された場合、ステップSB16で生成される第2更新情報は、カメラユニット記憶部230のカメラユニットID4112、切り出された下段ケース画像GCGを示す下段ケース画像データ4125、及び、下段ケース画像GCGから切り出された撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116を含む。なお、ステップSB14で否定判別がなされた場合、この第2更新情報には、食品画像データ4116が含まれない。
また、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGが切り出された場合、ステップSB16で生成される第2更新情報は、カメラユニット記憶部230のカメラユニットID4112、上段ケース画像データ群、及び、下段ケース画像データ群を含む。上段ケース画像データ群は、切り出された上段ケース画像JCGを示す上段ケース画像データ4123、及び、上段ケース画像JCGから切り出された撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116を含む。下段ケース画像データ群は、切り出された下段ケース画像GCGを示す下段ケース画像データ4125、及び、下段ケース画像GCGから切り出された撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116を含む。なお、ステップSB14で否定判別がなされた場合、この第2更新情報には、食品画像データ4116が含まれない。
次いで、カメラユニット通信制御部221は、食品検出部225が生成した第2更新情報を食品管理サーバー4に送信する(ステップSB17)。
次いで、食品検出部225は、録画ファイル231をカメラユニット記憶部230から消去する(ステップSB18)。
フローチャートFCで示すように、食品管理サーバー4のサーバー通信制御部401は、第1更新情報及び第2更新情報のいずれかの更新情報を受信したか否かを判別する(ステップSC1)。
サーバー通信制御部401が更新情報を受信したと判別した場合(ステップSC1:YES)、情報処理部402は、サーバー通信制御部401が受信した更新情報に基づいてデータベースを更新する(ステップSC2)。
ステップSC2について詳述する。
サーバー通信制御部401が受信した更新情報が第1更新情報である場合、情報処理部402は、第1更新情報に含まれるカメラユニットID4112を有する冷蔵室食品管理レコードRRを特定する。そして、情報処理部402は、特定した冷蔵室食品管理レコードRRの入出庫有無情報4115を、「有り」を示す情報に更新する。
次いで、第1更新情報が含む入出庫判定結果情報が入庫を示す場合、情報処理部402は、サブレコードを生成し、生成したサブレコードにブランクの削除情報4131及び削除日時情報4132を対応付けて、特定した冷蔵室食品管理レコードRRに格納する。ここで生成されるサブレコードは、第1更新情報が含む食品画像データ4116、第1更新情報が含む日時情報と同じ日時を示す収容日時情報4117、第1更新情報が含む分割エリア番号4118、ブランクのメモ入力有無情報4119、及びブランクのメモ情報4130を含む。
また、第1更新情報が含む入出庫判定結果情報が出庫を示す場合、情報処理部402は、第1更新情報が含む食品画像データ4116が示す撮影食品画像FGと、一致度が高い撮影食品画像FGを示す食品画像データ4116を含むサブレコードを冷蔵室食品管理レコードRRから特定する。この特定は、第1更新情報が含む食品画像データ4116ごとに行われる。そして、情報処理部402は、特定したサブレコードに対応付く削除情報4131を、削除対象であることを示す情報に更新する。また、情報処理部402は、特定したサブレコードに対応付く削除日時情報4132を、削除日時として現在日時を示す情報に更新する。
さらに、ステップSC2について詳述する。
サーバー通信制御部401が受信した更新情報が第2更新情報である場合、情報処理部402は、第2更新情報に含まれるカメラユニットID4112を有する引出食品管理レコードHRを特定する。
上段ケース画像JCGのみ切り出された場合の第2更新情報である場合、情報処理部402は、特定した引出食品管理レコードHRの上段ケース情報4122が有する上段ケース画像データ4123及び食品画像データ4116を、第2更新情報が有するデータに更新する。
下段ケース画像GCGのみ切り出された場合の第2更新情報である場合、情報処理部402は、特定した引出食品管理レコードHRの下段ケース情報4124が有する下段ケース画像データ4125及び食品画像データ4116を、第2更新情報が有するデータに更新する。
上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGが切り出された場合の第2更新情報である場合、情報処理部402は、特定した引出食品管理レコードHRの上段ケース情報4122が有する上段ケース画像データ4123及び食品画像データ4116を、上段ケース画像データ群が含むデータに適切に更新する。また、情報処理部402は、特定した引出食品管理レコードHRの下段ケース情報4124が有する下段ケース画像データ4125及び食品画像データ4116を、下段ケース画像データ群が含むデータに更新する。
また、情報処理部402は、特定した引出食品管理レコードHRの更新日時情報4121を、引出食品管理レコードHRを更新した日時を示す情報に更新する。
[1-2-4.アプリUIに係わる動作]
次に、アプリUI320に係わる動作について説明する。
本実施の形態では、アプリUI320において、冷蔵室11に係わる画面と、引き出し式収容室に係わる画面とが表示される。
[1-2-4-1.冷蔵室に係わる画面]
冷蔵室11に係わる画面は、冷蔵室ホーム画面GM2、冷蔵室リスト画面GM3、及び食品情報追加リスト画面GM4を含む。
図16は、冷蔵室ホーム画面GM2の一例を示す図である。
冷蔵室ホーム画面GM2は、食品画像表示領域HA2を有する。
食品画像表示領域HA2は、撮影食品画像FGを表示する領域である。食品画像表示領域HA2は、冷蔵室庫内画像RGを表示し、この冷蔵室庫内画像RGに重畳させて撮影食品画像FGを表示する。撮影食品画像FGの各々は、冷蔵室庫内画像RGにおいて、食品画像データ4116に対応付く分割エリア番号4118が示す分割エリアBAに、重畳して表示される。
図16の食品画像表示領域HA2は、図9に示す冷蔵室庫内画像RGを表示している。例えば、冷蔵室食品管理レコードRRにおいて、図16の撮影食品画像FG1を示す食品画像データ4116には、「4」の分割エリア番号4118が対応付けられているとする。この場合、撮影食品画像FG1は、「4」の分割エリア番号4118が割り当てられた分割エリアBAに重畳して表示される。
デフォルトの食品画像表示領域HA2は、左ドアポケット画像RG1及び右ドアポケット画像RG3が見切れた状態で、冷蔵室庫内画像RGを表示する。食品画像表示領域HA2では、ユーザーPから、図の左右方向におけるスクロール操作を受け付ける。食品画像表示領域HA2は、受け付けたスクロール操作のスクロール量及びスクロール方向に応じて、冷蔵室庫内画像RGの表示範囲を変更する。
例えば、スクロール方向が右方であって、左ドアポケット画像RG1の左端まで表示させるスクロール量であったとする。この場合、食品画像表示領域HA2は、右ドアポケット画像RG3が完全に見切れた冷蔵室庫内画像RGを表示する。なお、撮影食品画像FG及びメモ入力アイコンMICは、冷蔵室庫内画像RGの表示範囲の変更に追従して、換言すれば重畳された分割エリアBAの移動に伴って、移動する。メモ入力アイコンMICについては後述する。
食品画像表示領域HA2は、1の分割エリアBAにおいて複数の撮影食品画像FGを表示する場合、図の左右方向に並べて表示する。食品画像表示領域HA2は、1の分割エリアBAにおいて、最大5枚の撮影食品画像FGを同時に並べて表示可能である。食品画像表示領域HA2は、1の分割エリアBAにおいて6枚以上の表示対象の撮影食品画像FGがある場合、ユーザーPからスクロール操作を受け付ける。1の分割エリアBAは、スクロール操作を受け付けたときに、6枚目以降の撮影食品画像FGを表示する。食品画像表示領域HA2は、1の分割エリアBAにおいて表示対象の撮影食品画像FGが6枚以上あり、且つ、左右方向へのスクロール操作を受け付けた場合、並べて表示可能な最大枚数を維持しつつ、スクロール量に応じて、6枚目以降の撮影食品画像FGを表示させる。この際、食品画像表示領域HA2は、スクロール量と表示対象の撮影食品画像FGの枚数とに応じて、表示していた1枚目から5枚目までの撮影食品画像FGを非表示にしたり、6枚目以降の撮影食品画像FGの後から1枚目以降の撮影食品画像FGを表示させたりする。なお、メモ入力アイコンMICは、関連付く撮影食品画像FGの移動に追従して移動する。すなわち、関連付く撮影食品画像FGがスクロール操作によって非表示になると、メモ入力アイコンMICも非表示になる。
食品画像表示領域HA2が表示する撮影食品画像FGの各々は、メモの入力を受け付ける。メモは、ユーザーPが冷蔵庫1の食品に対して残したいとする情報である。
図17は、メモの入力手順を示す図である。
ユーザーPは、冷蔵室ホーム画面GM2において、メモを入力したいとする撮影食品画像FGに対し、長押し操作等の所定のタッチ操作を行う。アプリ実行部301は、1の撮影食品画像FGに対して所定のタッチ操作を受け付けると、所定のタッチ操作がされた撮影食品画像FGに関連付けてメモ編集画像MHGを表示する。
メモ編集画像MHGは、メモ入力領域MNA、メモ保存ボタンB1、メモ消去ボタンB2、及び食品削除ボタンB3を有する。
メモ入力領域MNAは、メモを入力するための領域である。アプリ実行部301は、メモ入力領域MNAがタッチ操作されるとタッチパネル32にソフトウェアキーボードを表示させる。そして、アプリ実行部301は、ソフトウェアキーボードに対する操作に対応したメモを、メモ入力領域MNAに入力する。
メモ保存ボタンB1は、メモ入力領域MNAで入力されたメモを保存するためのソフトウェアボタンである。メモ保存ボタンB1は、メモ入力領域MNAにメモが入力されていない場合、タッチ操作できない。メモ保存ボタンB1がタッチ操作されると、アプリ実行部301は、冷蔵室11に係わる画面において、メモが入力された撮影食品画像FGを、メモが入力されていない撮影食品画像FGの表示態様と異なる表示態様で、表示する。本実施の形態では、アプリ実行部301は、メモが入力された撮影食品画像FGの枠を異なる色で表示し、且つ、メモが入力された撮影食品画像FGに、メモが入力されたことを示すアイコンであるメモ入力アイコンMICを関連付けて表示する。メモ入力アイコンMICは、タッチ操作可能である。メモ入力アイコンMICがタッチ操作されると、アプリUI320においては、入力されたメモが表示される。
メモ入力アイコンMICは、本開示のメモ入力画像の一例に対応する。
メモ消去ボタンB2は、入力されたメモを消去するためのボタンである。メモ消去ボタンB2がタッチ操作されると、撮影食品画像FGに入力されたメモが消去される。
食品削除ボタンB3は、食品画像表示領域HA2から撮影食品画像FGを削除するためのボタンである。
図16の冷蔵室ホーム画面GM2の説明に戻り、食品画像表示領域HA2には、リスト表示ボタンB4を有する。リスト表示ボタンB4は、タッチ操作可能なソフトウェアボタンである。
リスト表示ボタンB4がタッチ操作されると、アプリUI320においては、冷蔵室リスト画面GM3に画面遷移する。
冷蔵室リスト画面GM3は、収容リスト画面GM31、新規追加リスト画面GM32、及び削除対象リスト画面GM33を含む。
収容リスト画面GM31について説明する。
図18は、収容リスト画面GM31を示す図である。
収容リスト画面GM31は、収容食品情報表示領域HA3を有する。収容食品情報表示領域HA3は、冷蔵室11が収容している食品ごとに、第1食品情報J21を一覧表示する。第1食品情報J21は、撮影食品画像FG、収容日時情報4117、及び、分割エリア情報J3を含む。分割エリア情報J3は、分割エリアBAが色で示された冷蔵室庫内画像RGである。
第1食品情報J21の撮影食品画像FGは、メモが入力されている場合、枠が異なる色で表示され、メモ入力アイコンMICが関連付いて表示される。なお、収容食品情報表示領域HA3においては、図の上下方向においてスクロール操作が可能である。ユーザーPは、収容食品情報表示領域HA3においてスクロール操作を行うことで、収容食品情報表示領域HA3に表示しきれない第1食品情報J21を表示させることがきる。
収容リスト画面GM31は、第1切替ボタンB5及び第2切替ボタンB6を有する。
第1切替ボタンB5は、収容食品情報表示領域HA3が表示する第1食品情報J21の並び順を、次の並び順に切り替えるためのソフトウェアボタンである。
すなわち、第1切替ボタンB5がタッチ操作されると、収容食品情報表示領域HA3は、メモが入力された撮影食品画像FGを有する第1食品情報J21を、メモが入力されていない撮影食品画像FGを有する第1食品情報J21より上位にして表示する。なお、上位にして表示するとは、表示する際のスクロール量が少なくなるように表示することを意味する。また、収容食品情報表示領域HA3は、メモが入力された撮影食品画像FGを有する第1食品情報J21が複数ある場合、収容日時情報4117が示す収容日時が古い食品情報J2を、上位にして表示する。また、収容食品情報表示領域HA3は、メモが入力されていない撮影食品画像FGを有する第1食品情報J21が複数ある場合、収容日時情報4117が示す収容日時が古い第1食品情報J21を、上位にして表示する。
なお、図18の図中左の収容リスト画面GM31は、第1切替ボタンB5がタッチ操作された場合の収容リスト画面GM31を示している。
第2切替ボタンB6は、収容食品情報表示領域HA3が表示する第1食品情報J21の並び順を、次の並び順に切り替えるためのソフトウェアボタンである。
すなわち、第2切替ボタンB6がタッチ操作されると、収容食品情報表示領域HA3は、分割エリアBAごとに、第1食品情報J21を並べて表示する。分割エリアBAごとの並び順は、ユーザーPが予め定めた順番でもよい。収容食品情報表示領域HA3は、1の分割エリアBAにおいては、第1切替ボタンB5がタッチ操作された場合の並び順と同じ並びで、第1食品情報J21を表示する。
なお、図18の図中右の収容リスト画面GM31は、第2切替ボタンB6がタッチ操作された場合の収容リスト画面GM31を示している。
収容リスト画面GM31は、収容リスト表示ボタンB7、新規追加リスト表示ボタンB8、及び削除対象リスト表示ボタンB9を有する。
収容リスト表示ボタンB7は、アプリUI320が表示する画面を収容リスト画面GM31に切り替えるためのソフトウェアボタンである。
新規追加リスト表示ボタンB8は、アプリUI320が表示する画面を新規追加リスト画面GM32に切り替えるためのソフトウェアボタンである。
削除対象リスト表示ボタンB9は、アプリUI320が表示する画面を削除対象リスト画面GM33に切り替えるためのソフトウェアボタンである。
図19は、新規追加リスト画面GM32の一例を示す図である。
新規追加リスト画面GM32は、新規追加食品情報表示領域HA4を有する。新規追加食品情報表示領域HA4は、新規で冷蔵室11に収容された食品に関する第1食品情報J21を、一覧表示する。なお、新規で冷蔵室11に収容された食品とは、現在日時から所定期間(例えば3日)内に収容された食品を意味する。新規追加食品情報表示領域HA4は、新規で収容された食品に該当する食品の第1食品情報J21を、収容日時情報4117が示す収容日時が新しい順に上位にして表示する。
新規追加食品情報表示領域HA4が表示する第1食品情報J21の各々は、撮影食品画像FGに対して所定のタッチ操作を受け付ける。新規追加リスト画面GM32では、所定のタッチ操作された撮影食品画像FGに関連付いて、第1編集画像HNG1が表示される。
第1編集画像HNG1は、食品削除ボタンB10、エリア修正ボタンB11、及び戻るボタンB12を有する。
食品削除ボタンB10は、タッチ操作されると第1編集画像HNG1が関連付けれた撮影食品画像FGが示す食品を、冷蔵室ホーム画面GM2からの削除対象とするためのソフトウェアボタンである。
エリア修正ボタンB11は、タッチ操作されると分割エリア情報J3が示す分割エリアBAを修正するためのソフトウェアボタンである。
戻るボタンB12は、第1編集画像HNG1の表示を止めるためのソフトウェアボタンである。
新規追加食品情報表示領域HA4は、第1食品情報J21の一覧の最後に、食品情報追加ボタンB13を有する。食品情報追加ボタンB13は、新たな第1食品情報J21を手動で追加するためのソフトウェアボタンである。
図20を参照して、第1食品情報J21の追加手順について説明する。
図20は、第1食品情報J21の追加手順を説明するための図である。
食品情報追加ボタンB13がタッチ操作されると、アプリUI320においては、食品情報追加リスト画面GM4が表示される。食品情報追加リスト画面GM4は、ソフトウェアボタンである追加ボタンB14を複数有する。また、食品情報追加リスト画面GM4は、ブランク画像BGと、食品名を入力する食品名入力領域SNAとを有する。ブランク画像BGがタッチ操作されると、ブランク画像BG内では、食品名入力領域SNAに入力された食品名を示す画像になる。
食品情報追加リスト画面GM4において追加ボタンB14がタッチ操作されると、アプリUI320においては、冷蔵室庫内画像RGが表示される。ここで、表示される冷蔵室庫内画像RGは、分割エリアBAの各々に分割エリア番号4118が付された状態の画像であって、分割エリアBAの各々をタッチ操作により選択可能である。この冷蔵室庫内画像RGにおいて分割エリアBAが選択されると、アプリUI320においては、次の第1食品情報J21が追加される。
すなわち、追加される第1食品情報J21は、タッチ操作された追加ボタンB14に対応する食品の画像、収容日時として第1食品情報J21を追加した日時を示す収容日時情報4117、及び選択された分割エリアBAを示す分割エリア情報J3である。なお、追加される第1食品情報J21が示す食品の画像は、アイコンでもよい。本実施の形態では、冷蔵室ホーム画面GM2の冷蔵室庫内画像RGに重畳される画像が、影食品画像FGであることを前提としているが、第1食品情報J21が追加された場合、冷蔵室庫内画像RGには、撮影食品画像FGと共にアイコンが表示される。
なお、第1食品情報J21の追加手順において、収容日時をユーザーPが入力する手順があってもよい。この場合、追加される第1食品情報J21は、ユーザーPが入力した収容日時を示す収容日時情報4117を含む。
図19の説明に戻り、新規追加リスト画面GM32は、収容リスト表示ボタンB7、新規追加リスト表示ボタンB8、及び削除対象リスト表示ボタンB9を有する。
図21は、削除対象リスト画面GM33の一例を示す図である。
削除対象リスト画面GM33は、削除対象食品情報表示領域HA5を有する。削除対象食品情報表示領域HA5は、削除対象の食品ごとに、第2食品情報J22を一覧表示する。なお、削除対象の食品とは、冷蔵室ホーム画面GM2から削除する対象の食品、及び、冷蔵室11から出庫されたと判定された食品を示す。第2食品情報J22は、撮影食品画像FG、削除日時情報4132、及び分割エリア情報J3を含む。削除対象リスト画面GM33は、第2食品情報J22を、削除日時が新しい順に上位にして表示する。
削除対象食品情報表示領域HA5が表示する第2食品情報J22の各々は、撮影食品画像FGが所定のタッチ操作を受け付ける。削除対象リスト画面GM33では、所定のタッチ操作された撮影食品画像FGに関連付いて第2編集画像HNG2が表示される。
第2編集画像HNG2は、削除取り消しボタンB15、及び戻るボタンB16を有する。
削除取り消しボタンB15は、第2編集画像HNG2が関連付けれた撮影食品画像FGを、冷蔵室ホーム画面GM2に表示される画像とするためのソフトウェアボタンである。
戻るボタンB16は、第2編集画像HNG2の表示を止めるためのソフトウェアボタンである。
[1-2-4-2.食品管理システムの動作]
次に、冷蔵室11に係わる画面を表示する場合の食品管理システム1000の動作について説明する。
図22は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。図22において、フローチャートFDは端末装置3の動作を示し、フローチャートFEは食品管理サーバー4の動作を示す。
端末装置3のアプリ実行部301は、食品管理サーバー4から、冷蔵室食品管理レコードRRを要求するか否かを判別する(ステップSD1)。
例えば、アプリ実行部301は、アプリUI320において、冷蔵室ホーム画面GM2の表示を指示するタッチ操作を受け付けた場合に、ステップSD1において肯定判別する。
また、例えば、アプリ実行部301は、冷蔵室ホーム画面GM2において表示の更新を指示するタッチ操作がなされた場合、ステップSD1において肯定判別する。
アプリ実行部301は、冷蔵室管理レコードRRを要求すると判別した場合(ステップSD1:YES)、冷蔵室管理レコードRRを要求する第1レコード要求情報を、食品管理サーバー4に送信する(ステップSD2)。ステップSD2で送信される第1レコード要求情報には、端末記憶部310が記憶するアカウントID4111が含まれる。
フローチャートFFで示すように、食品管理サーバー4のサーバー通信制御部401は、サーバー通信部41によって第1レコード要求情報を受信する(ステップSE1)。
次いで、情報処理部402は、サーバー通信制御部401が受信した第1レコード要求情報に含まれるアカウントID4111を含む冷蔵庫食品管理レコードRRを、冷蔵室食品管理データベース411から特定する(ステップSE2)。
そして、サーバー通信制御部401は、情報処理部402が特定した冷蔵室食品管理レコードRRを端末装置3に送信する(ステップSE3)。なお、情報処理部402は、送信した冷蔵室食品管理レコードRRの入出庫有無情報4115を、「無し」を示す情報に更新する。
フローチャートFDを参照して、端末装置3のアプリ実行部301は、冷蔵室食品管理レコードRRを食品管理サーバー4から受信すると(ステップSD3)、この冷蔵室食品管理レコードRRに基づいて、冷蔵室11に係わる画面を生成する(ステップSD4)。
ステップSD4について詳述する。
アプリ実行部301は、冷蔵室食品管理レコードRRに含まれる冷蔵室庫内画像データ4114が示す冷蔵室庫内画像RGを、食品画像表示領域HA2に表示させる冷蔵室ホーム画面GM2を生成する。
また、アプリ実行部301は、サブレコードごとに、分割エリア番号4118が示す分割エリアBAに、食品管理画像データ4116が示す撮影食品画像FGを重畳した冷蔵室ホーム画面GM2を生成する。
また、アプリ実行部301は、メモ入力有無情報4119がメモが有ることを示す場合、サブレコードごとに、メモ入力アイコンMICを撮影食品画像FGに関連付けて表示した冷蔵室ホーム画面GM2を生成する。
さらに、ステップSD4について詳述する。
アプリ実行部301は、食品画像データ4116ごとに第1食品情報J21を生成する。この第1食品情報J21は、食品画像データ4116が示す撮影食品画像FG、この食品画像データ4116に対応付く収容日時情報4117、及び、分割エリア番号4118が示す分割エリアBAが色で示した分割エリア情報J3を含む。そして、アプリ実行部301は、削除対象を示さない削除情報4131が対応付くサブレコードに関する第1食品情報J21を一覧表示する収容リスト画面GM31を生成する。また、アプリ実行部301は、収容リスト画面GM31が表示する第1食品情報J21のうち、収容日時情報4117が示す収容日時が現在時刻から所定期間内の日時を示す第1食品情報J21を一覧表示する新規追加リスト画面GM32を生成する。
さらに、ステップSD4について詳述する。
アプリ実行部301は、食品画像データ4116ごとに第2食品情報J22を生成する。第2食品情報J22は、食品画像データ4116が示す撮影食品画像FG、この食品画像データ4116に対応付く削除日時情報4132、及び、分割エリア番号4118が示す分割エリアBAが色で示した分割エリア情報J3含む。そして、アプリ実行部301は、生成した第2食品情報J22を一覧表示する削除対象リスト画面GM33を生成する。
フローチャートFDの説明に戻り、アプリ実行部301は、タッチ操作に応じて、冷蔵室11に係わる画面を表示する(ステップSD5)。なお、ステップSD3で受信した冷蔵室食品管理レコードRRの入出庫有無情報4115が「有り」を示す場合、ステップSD5で初めて冷蔵室ホーム画面GM2を表示する際に、アプリ実行部301は、冷蔵室ホーム画面GM2に、新規の入出庫があった旨をポップアップする。
次に、冷蔵室11に係わる画面上で操作された場合の食品管理システム1000の動作について説明する。
アプリ実行部301は、メモ保存ボタンB1がタッチ操作された場合、操作対象の撮影食品画像FGに関するサブレコードを更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、メモが有ることを示すメモ入力有無情報4119、及び入力されたメモを示すメモ情報4130を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
アプリ実行部301は、メモ消去ボタンB2がタッチ操作された場合、操作対象の撮影食品画像FGに関するサブレコードを更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、メモの入力が無いことを示すメモ入力有無情報4119を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
アプリ実行部301は、食品削除ボタンB3、B10がタッチ操作された場合、操作対象の撮影食品画像FGに関するサブレコードを更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、削除対象を示す削除情報4131を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
アプリ実行部301は、エリア修正ボタンB11がタッチ操作され分割エリアBAが修正された場合、操作対象の撮影食品画像FGに関するサブレコードを更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、修正後の分割エリアBAの分割エリア番号4118を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
アプリ実行部301は、図20に示す追加手順で第1食品情報J21が追加した場合、追加した第1食品情報J21に関するサブレコードを追加させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
アプリ実行部301は、削除取り消しボタンB15がタッチ操作された場合、操作対象の撮影食品画像FGに関するサブレコードを更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、ブランクを示す削除情報4131を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて適切にサブレコードを更新する。
[1-2-4-3.引き出し式収容室に係わる画面]
次に、引き出し式収容室に係わる画面について説明する。図23-図25を用いた説明では、引き出し式収容室として野菜室15を例示する。この説明では、図10に示すデータベースは、野菜室15の食品に係わる各種情報を格納するデータベースである。
野菜室15に係わる画面は、野菜室ホーム画面GM5及び食品画像リスト画面GM6を含む。
図23は、野菜室ホーム画面GM5の一例を示す図である。
野菜室ホーム画面GM5は、ケース画像表示領域HA6を有する。
ケース画像表示領域HA6は、ケース画像CGを表示する領域である。ケース画像表示領域HA6は、下段ケース画像GCGに重畳した上段ケース画像JCGを表示する。デフォルトのケース画像表示領域HA6は、下段ケース画像GCGの画像領域全域に上段ケース画像JCGが重畳していて、上段ケース画像JCGのみが表示されている。
ケース画像表示領域HA6は、図の上下方向におけるスクロール操作を受け付ける。ケース画像表示領域HA6は、受け付けたスクロール操作のスクロール量及びスクロール方向に応じて、上段ケース画像JCGの表示範囲を変更する。例えば、受け付けたスクロール操作のスクロール方向が上方である場合、ケース画像表示領域HA6は、一部が見切れた上段ケース画像JCGを表示する。ケース画像表示領域HA6では、上段ケース画像JCGが上方に移動すると、上段ケース画像JCGが重畳されていた下段ケース画像GCGが表示されることとなる。
ケース画像表示領域HA6が表示するケース画像CGの各々は、メモの入力を受け付ける。なお、メモの入力の手順は、冷蔵室11の場合と比較し、ユーザーPが操作する画像が撮影食品画像FGであるかケース画像CGであるかが異なるだけで、手順は同じである。なお、図23で示すように、上段ケース画像JCGに関連付けられたメモ入力アイコンMICは、上段ケース画像JCGの移動に追従して移動する。
野菜室ホーム画面GM5には、リスト表示ボタンB17を有する。リスト表示ボタンB17は、タッチ操作可能なソフトウェアボタンである。
リスト表示ボタンB17がタッチ操作されると、アプリUI320においては、食品画像リスト画面GM6が表示される。
なお、野菜室ホーム画面GM5は、ケース画像表示領域HA6が表示するケース画像CGを、上段ケース画像JCG又は下段ケース画像GCGに切り替える切替ボタンを有していてもよい。この構成の場合、アプリ実行部301は、この切替ボタンに対する操作に応じて、表示するケース画像CGを上段ケース画像JCG又は下段ケース画像GCGに切り替える。
図24は、食品画像リスト画面GM6の一例を示す図である。
食品画像リスト画面GM6は、更新日時情報4121を有する。図24の食品画像リスト画面GM6は、「12/1 10:05」の更新日時を示す更新日時情報4121を有する。
食品画像リスト画面GM6は、ケースごとに、撮影食品画像FGを一覧表示する。上段ケースJCAの項目に関連付けられて表示される撮影食品画像FGは、上段ケース画像JCGから切り取られた画像である。下段ケースGCAの項目に関連付けられて表示される撮影食品画像FGは、下段ケース画像GCGから切り取られた画像である。
[1-2-4-5.食品管理システムの動作]
次に、野菜室15に係わる画面を表示する場合の食品管理システム1000の動作について説明する。
図25は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。図11において、フローチャートFFは端末装置3の動作を示し、フローチャートFJは食品管理サーバー4の動作を示す。
端末装置3のアプリ実行部301は、食品管理サーバー4から、引出管理レコードHRを要求するか否かを判別する(ステップSF1)。
例えば、アプリ実行部301は、アプリUI320において、野菜室ホーム画面GM5の表示を指示するタッチ操作を受け付けた場合に、ステップSF1において肯定判別する。
また、例えば、アプリ実行部301は、野菜室ホーム画面GM5において表示の更新を指示するタッチ操作がなされた場合、ステップSF1において肯定判別する。
アプリ実行部301は、引出管理レコードRRを要求すると判別した場合(ステップSF1:YES)、引出管理レコードHRを要求する第2レコード要求情報を、食品管理サーバー4に送信する(ステップSF2)。ステップSF2で送信される第2レコード要求情報には、端末記憶部310が記憶するアカウントID4111が含まれる。
フローチャートFJを参照し、食品管理サーバー4のサーバー通信制御部401は、第2レコード要求情報を受信する(ステップSJ1)。
次いで、情報処理部402は、サーバー通信制御部401が受信した第2レコード要求情報に含まれるアカウントID4111を含む引出管理レコードHRを、引出食品管理データベース412から特定する(ステップSJ2)。
そして、サーバー通信制御部401は、情報処理部402が特定した引出管理レコードHRを端末装置3に送信する(ステップSJ3)。
フローチャートFJを参照して、端末装置3のアプリ実行部301は、引出食品管理レコードHRを食品管理サーバー4から受信すると(ステップSF3)、野菜室15に係わる画面を生成する(ステップSF4)。
ステップSF4について詳述する。
アプリ実行部301は、引出食品管理レコードHRに含まれる下段ケース画像データ4125が示す下段ケース画像GCGに、同じレコードに含まれる上段ケース画像データ4123が示す上段ケース画像JCGを重畳させたケース画像表示領域HA6を有する野菜室ホーム画面GM5を生成する。
また、アプリ実行部301は、メモ入力有無情報4119がメモがあることを示す場合、メモ入力アイコンMICを対応するケース画像CGに関連付けて表示した野菜室ホーム画面GM5を生成する。
さらに、ステップSF4について詳述する。
アプリ実行部301は、ケースCAごとに、食品画像データ4116が示す撮影食品画像FGを並べた食品画像リスト画面GM6を生成する。
フローチャートFFの説明に戻り、アプリ実行部301は、タッチ操作に応じて、野菜室15に係わる画面を表示する(ステップSF5)。
次に、野菜室15に係わる画面上で操作された場合の食品管理システム1000の動作について説明する。
アプリ実行部301は、メモ保存ボタンB1がタッチ操作された場合、メモ入力有無情報4119及びメモ情報4130を更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、操作対象が上段ケース画像JCGか下段ケース画像GCGであるかを示す情報、メモが有ることを示すメモ入力有無情報4119、及び入力されたメモを示すメモ情報4130を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて引出食品管理レコードHRを適切に更新する。
アプリ実行部301は、メモ消去ボタンB2がタッチ操作された場合、メモ入力有無情報4119及びメモ情報4130を更新させる情報を、食品管理サーバー4に送信する。この情報には、メモの消去対象が上段ケース画像JCGか下段ケース画像GCGであるかを示す情報、メモが無いことを示すメモ入力有無情報4119を含む。食品管理サーバー4は、受信した情報に基づいて引出食品管理レコードHRを適切に更新する。
なお、図23-図25を用いて説明した引き出し式収容室として野菜室15を例示した。しかしながら、図23-図25が示す画面表示及び食品管理システム1000の動作は、冷凍室14に関しても同様に行われてもよい。この場合、図10に示すデータベースは、冷凍室14の食品に係わる各種情報を格納するデータベースを示す。
[1-3.効果]
以上、説明したように、カメラユニット2は、冷蔵庫1の上面10Bに設置される本体201と、本体201から冷蔵庫1の前方に延在し、冷蔵庫1の前上方から下方を撮影するカメラ213を備えた撮影部材202と、を備える。本体201は、冷蔵庫1の前端縁10Aに当接し、冷蔵庫1の前後方向における撮影部材202の位置を規制する位置規制部材205を備える。
これによれば、位置規制部材205によって冷蔵庫1の前後方向における撮影部材202の位置が規制されるため、カメラ213が冷蔵庫1の前上方から下方を撮影できる位置に規定される。そのため、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラ213の撮影結果に精度良く含めることができ、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できる。
位置規制部材205は、設置状態において本体201の底面206から下方に延びる位置規制片である。
これによれば、主箱体10とドア11Cとの間に形成された隙間を利用してカメラユニット2の位置を規制できる。よって、既存の冷蔵庫1に対してカメラユニット2を設置できるため、既存の冷蔵庫1においても、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できる。
位置規制部材205は、冷蔵庫1と冷蔵庫1のドア11Cとの間に設けられるパッキンまでの長さより短く形成されている。
これによれば、冷蔵室11の冷却効果を阻害することなく、主箱体10とドア11Cとの間に形成された隙間を利用してカメラユニット2の位置を規制できる。よって、冷蔵室11の冷却効果を阻害することなく、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できる。
位置規制部材205は、本体201の幅方向に延在する。
これによれば、主箱体10に当接する面積を広く確保できるため、カメラユニット2の設置姿勢を安定させることができる。よって、冷蔵庫1に入出庫される食品をより精度良く撮影できる。
位置規制部材205は、冷蔵庫1の幅方向におけるカメラユニット2の位置を調整するためのマーク207を有する。
これによれば、マーク207を目印にすることで、ユーザーPは、冷蔵庫1の左右方向においてカメラユニット2を簡単に設置できる。よって、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できるように、ユーザーPが簡単にカメラユニット2を設置できる。
位置規制部材205は、本体201の幅方向の中央にマーク207を有する。
これによれば、マーク207を目印にすることで、ユーザーPは、冷蔵庫1の左右方向の中央にカメラユニット2を簡単に設置できる。よって、冷蔵庫1に入出庫される食品をより精度良く撮影できるように、ユーザーPが簡単にカメラユニット2を設置できる。
また、説明したように、カメラユニット2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を動画像により撮影するカメラ213と、冷蔵庫1の周辺に人が存在するか否かを検出する人感センサー212が冷蔵庫1の周辺に人が存在すると検出した場合、カメラ213に撮影を開始させる撮影制御部223と、撮影制御部223がカメラ213に撮影を開始させた後の所定のタイミングに、カメラ213の撮影結果の録画を開始する録画制御部224と、を備える。
また、カメラユニット2の制御方法は、冷蔵庫1の周辺に人が存在するか否かを検出する人感センサー212が冷蔵庫1の周辺に人が存在すると検出した場合、カメラ213に撮影を開始させ、カメラ213に撮影を開始させた後の所定のタイミングに、カメラ213の撮影結果の録画を開始する。
カメラユニット2、及びカメラユニット2の制御方法によれば、人感センサー212が冷蔵庫1の周辺に人が存在すると検出した場合、カメラ213に撮影を開始させることで、冷蔵庫1のドア11C又は引出16Aが開く前に冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラ213の撮影結果に含められる可能性を高めることができる。そのため、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できる。
録画制御部224は、撮影制御部223がカメラ213に撮影を開始させた後、冷蔵庫1のドア11C又は引出16Aが開いた場合に、カメラ213の撮影結果の録画を開始する。
これによれば、食品の入出庫が開始される可能性の高いタイミングで録画を開始するため、冷蔵庫1に食品が入出庫されない状況で不必要に録画が行われることを抑制できる。また、録画制御部224は、録画ファイル231のデータ容量が増大することを抑制できるため、食品検出部225の処理対象が増大して、食品検出部225の処理時間及び処理負荷が増大することを防止できる。
録画制御部224は、録画を開始した後に、開いていた冷蔵庫1のドア11C又は引出16Aが閉まった場合、録画を停止する。
これによれば、食品の入出庫が終了した可能性の高いタイミングで録画を終了するため、冷蔵庫1に食品が入出庫されない状況で不必要に録画が行われることを抑制できる。また、録画制御部224は、録画ファイル231のデータ容量が増大することを抑制できるため、食品検出部225の処理対象が増大して、食品検出部225の処理時間及び処理負荷が増大することを防止できる。
録画制御部224は、録画を停止すると、冷蔵庫1のドア11C又は引出16Aが開いてから閉じるまでの撮影結果を1の録画ファイル231として生成する。
これによれば、冷蔵庫1のドア11C又は引出16Aが開いてから閉じるまでの撮影結果を1の録画ファイル231として生成するため、1の録画ファイル231のデータ容量が増大することを抑制しつつ、速やかに1の録画ファイル231を生成できる。また、1の録画ファイル231のデータ容量が増大することを抑制しつつ、速やかに1の録画ファイル231を生成できるため、食品検出部225は、冷蔵庫1に食品が入出庫された後に、速やかに録画ファイル231に係わる処理を開始できる。
撮影制御部223は、録画制御部224が録画を停止した後に、人感センサー212が冷蔵庫1の周辺に人が存在しないと検出した場合、カメラ213に撮影を終了させる。
これによれば、人感センサー212が冷蔵庫1の周辺に人が存在しないと検出した場合、カメラ213に撮影を終了させるため、冷蔵庫1に食品が入出庫されない状況でカメラ213が撮影を行うことを防止できる。よって、消費電力の増大を防止しつつ、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影できる。
カメラユニット2は、録画制御部224の録画結果に基づいて冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する食品検出部225を備える。
これによれば、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影した撮影結果に基づいて食品を検出できるため、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く検出できる。
また、説明したように、食品管理アプリ311は、タッチパネル32を備える端末装置3の端末プロセッサー300を、タッチパネル32によって、冷蔵室庫内画像RGを表示し、表示した冷蔵室庫内画像RGにおいて、冷蔵室11に収容される食品の収容エリアと対応する分割エリアBAに、撮影食品画像FGを表示するアプリ実行部301として機能させる。
また、端末装置3は、タッチパネル32と、タッチパネル32によって、冷蔵室庫内画像RGを表示し、表示した冷蔵室庫内画像RGにおいて、冷蔵室11に収容される食品の収容エリアと対応する分割エリアBAに、撮影食品画像FGを表示するアプリ実行部301と、を備える。
また、端末装置3の制御方法は、冷蔵室庫内画像RGを表示し、表示した冷蔵室庫内画像RGにおいて、冷蔵室11に収容される食品の収容エリアと対応する分割エリアBAに、撮影食品画像FGを表示する。
この食品管理アプリ311、端末装置3、及び端末装置3の制御方法によれば、冷蔵室の庫内を示す画像内において、冷蔵庫に収容される食品の収容エリアと対応する分割エリアBAにこの撮影食品画像FGが表示される。よって、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPが直感的に把握できる。
撮影食品画像FGは、冷蔵室用カメラ203の撮影画像である。
これによれば、実際に冷蔵庫1に収容されている食品の撮影画像がユーザーPに提供されるため、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPがより直感的に把握できる。
冷蔵室庫内画像RGは、端末装置3のユーザーPが使用する冷蔵庫1の機種に応じた画像である。
これによれば、実際に使用している冷蔵庫1の冷蔵室11に対応した冷蔵室庫内画像RGがユーザーPに提供されるため、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPがより直感的に把握できる。
冷蔵室庫内画像RGは、複数の分割エリアBAに分割されている。冷蔵室庫内画像RGが有する分割エリアBAの数は、端末装置3のユーザーPが使用する冷蔵庫1の機種に応じた数である。
これによれば、実際に使用している冷蔵庫1の冷蔵室11の収容エリアにどのような食品が収容されているかをユーザーPが把握できる。よって、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPがより直感的に把握できる。
アプリ実行部301は、1の分割エリアBAに複数の撮影食品画像FGを表示する場合、複数の撮影食品画像FGを並べて表示する。
これによれば、分割エリアBAごと、複数の撮影食品画像FGを見易く表示できるため、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPが直感的に且つ容易に把握できる。
1の分割エリアBAには、同時に表示可能な撮影食品画像FGの上限数が設定されている。
これによれば、1の分割エリアBAに表示される撮影食品画像FGが多い場合に視認性が低下することを防止できる。よって、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPが直感的に且つ容易に把握できる。
アプリ実行部301は、1の分割エリアBAにおいて表示対象の撮影食品画像FGの数が上限数を上回る場合、上限数の範囲において撮影食品画像FGを切替可能に表示する。
これによれば、1の分割エリアBAに表示される撮影食品画像FGが多い場合に視認性が低下することを防止しつつ、表示しきれない撮影食品画像FGをユーザーPが視認できる。
アプリ実行部301は、端末装置3のユーザーPからメモの入力を撮影食品画像FGごとに受け付け、メモを受け付けたことを示すメモ入力アイコンMICを撮影食品画像FGに関連付けて表示する。
これによれば、ユーザーPがどの食品に対してメモが入力されたのかを把握できる。よって、冷蔵室11に収容されている食品がどのような食品であるかをユーザーPが直感的に把握できると共に、どの食品にメモが入力されたのかも把握できる。
食品管理アプリ311は、端末装置3にインストール可能なアプリケーションプログラムである。
これによれば、冷蔵室庫内画像RGと撮影食品画像FGとを表示する機能を有していない端末装置3を、食品管理アプリ311のインストールによって、これら画像を表示できる端末装置3とすることができる。
また、説明したように、食品管理アプリ311は、タッチパネル32を備える端末装置3の端末プロセッサー300を、上段ケースJCA及び下段ケースGCAを有する冷蔵庫1の引出16Aを撮影する引出用カメラ204の撮影画像を表示するアプリ実行部301として機能させる。アプリ実行部301は、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGを表示可能であり、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGの各々に対して、端末装置3のユーザーPからメモの入力を受け付ける。アプリ実行部301は、上段ケース画像JCGに対してユーザーPからメモの入力を受け付けた場合、メモの入力を受け付けたことを示すメモ入力アイコンMICを上段ケース画像JCGに関連付けて表示し、下段ケース画像GCGに対してユーザーPからのメモの入力を受け付けた場合、メモ入力アイコンMICを下段ケース画像GCGに関連付けて表示する。
また、端末装置3は、タッチパネル32と、引出用カメラ204の撮影画像を表示するアプリ実行部301と、を備える。アプリ実行部301は、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGを表示可能であり、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGの各々に対して、端末装置3のユーザーPからメモの入力を受け付ける。アプリ実行部301は、上段ケース画像JCGに対してユーザーPからメモの入力を受け付けた場合、メモの入力を受け付けたことを示すメモ入力アイコンMICを上段ケース画像JCGに関連付けて表示し、下段ケース画像GCGに対してユーザーPからのメモの入力を受け付けた場合、メモ入力アイコンMICを下段ケース画像GCGに関連付けて表示する。
また、端末装置3の制御方法は、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGを表示可能であり、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGの各々に対して、端末装置3のユーザーPからメモの入力を受け付け、上段ケース画像JCGに対してユーザーPからメモの入力を受け付けた場合、メモの入力を受け付けたことを示すメモ入力アイコンMICを上段ケース画像JCGに関連付けて表示し、下段ケース画像GCGに対してユーザーPからのメモの入力を受け付けた場合、メモ入力アイコンMICを下段ケース画像GCGに関連付けて表示する。
これによれば、食品管理アプリ311、端末装置3、及び端末装置3の制御方法は、引出16Aが有するケースCAの撮影画像が表示され、且つ、この表示される撮影画像にユーザーPがメモを入力できる。そのため、冷蔵庫1の引出16Aに収容されている食品をユーザーPが直感的に把握でき、且つユーザーPの利便性を向上できる。
アプリ実行部301は、下段ケース画像GCGに重畳して上段ケース画像JCGを表示し、上段ケース画像JCGを移動させる操作をユーザーPから受け付けた場合、前記第1ケース画像を移動させて下段ケース画像GCGを表示する。
これによれば、実際のケースCAを移動させる態様で、下段ケース画像GCGを表示できる。よって、冷蔵庫1の引出16Aに収容されている食品をユーザーPがより直感的に把握でき、且つユーザーPの利便性を向上できる。
アプリ実行部301は、上段ケース画像JCGに関連付けてメモ入力アイコンMICを表示している場合、上段ケース画像JCGと共にメモ入力アイコンMICを移動させる。
これによれば、上段ケース画像JCGをユーザーPが移動させた場合でも、上段ケース画像JCGとメモ入力アイコンMICとの関連付けを維持できる。よって、上段ケース画像JCGをユーザーPが移動させた場合でも、メモ入力アイコンMICがどの画像に関することであるかを適切にユーザーPが把握でき、ユーザーPの利便性を向上できる。
アプリ実行部301は、表示する撮影画像を上段ケース画像JCG又は下段ケース画像GCGに切り替える切替ボタンを表示し、切替ボタンに対する操作に応じて、表示する撮影画像を上段ケース画像JCG又は下段ケース画像GCGに切り替える。
これによれば、切替ボタンの操作によって表示するケース画像CGを簡単に切り替えれるため、ユーザーPの利便性を向上できる。
上段ケース画像JCGは、上段ケースJCAが冷蔵庫1に対して所定の閾値以上引き出された場合の撮影画像である。下段ケース画像GCGは、下段ケースGCAが冷蔵庫1に対して所定の閾値以上引き出された場合の撮影画像である。
これによれば、食品ができるだけ多く写る撮影画像をケース画像CGとすることができるため、冷蔵庫1の引出16Aに収容されている食品をユーザーPが直感的に把握でき、且つユーザーPの利便性を向上できる。
食品管理アプリ311は、端末装置3にインストール可能なアプリケーションプログラムである。
これによれば、ケース画像CGを表示する機能と表示されたケース画像CGに対してメモの入力を受け付ける機能とを有していない端末装置3を、食品管理アプリ311のインストールによって、これら機能を有する端末装置3とすることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2の説明では、実施の形態1の食品管理システム1000の各部の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
[2-1.構成]
図26は、実施の形態2における端末装置3及び食品管理サーバー4の構成を示すブロック図である。
図26と図7とを比較して明らかなとおり、実施の形態2におけるサーバープロセッサー400は、サーバー記憶部410に記憶される制御プログラムを実行することで、サーバー通信制御部401及び情報処理部402に加え、食品認識部403として機能する。
食品認識部403は、第1更新情報及び第2更新情報の各々に含まれる食品画像データ4116が示す撮影食品画像FGに基づいて、食品認識処理を行う。
食品認識処理は、撮影食品画像FGから食品を認識し、認識した食品と同じ種類の食品を示すアイコンをアイコンデータベースから取得する処理である。このアイコンデータベースは、食品ごとに、食品を示すアイコンを格納する。以下、このアイコンを、食品アイコンという。アイコンデータベースは、食品管理サーバー4に記憶されていてもよいし、食品管理サーバー4が通信可能な外部の機器に記憶されていてもよい。
本実施の形態において、食品アイコンは、本開示の食品画像の一例に対応する。
例えば、食品認識部403は、以下のように食品の認識を行う。
食品認識部403は、食品画像データベースに格納される画像から、更新情報に含まれる食品画像データ4116が示す撮影食品画像FGと最も一致度の高い画像を特定する。食品画像データベースは、食品ごとに画像データが格納されたデータベースである。一致度は、例えば形状や色等の特徴量に基づいて判断される。そして、食品認識部403は、特定した画像に対応付く食品が、更新情報に含まれる食品画像データ4116が示す食品であると認識する。
なお、食品認識部403は、AI(Artificial Intelligence)によって食品の認識を行ってもよい。例えば教師用の撮影食品画像FGから食品の色や形状等の特徴量を学習する機械学習処理を行い、学習済みモデルを構築しておく。この学習済みモデルは、サーバー記憶部410に記憶させておく。食品認識部403は、更新情報に含まれる食品画像データ4116を入力データとして、学習済みモデルを参照し撮影食品画像FGが示す食品を認識する。ここで、この学習済みモデルがグローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4以外の機器に記憶させており、食品管理サーバー4において食品を認識する構成でもよい。この構成の場合、食品認識部403は、更新情報に含まれる食品画像データ4116を、学習済みモデルを記憶する機器に送信し、この機器から食品の特定結果を取得する。そして、食品認識部403は、取得した特定結果が示す食品を、更新情報が含む食品画像データ4116が示す撮影食品画像FGが示す食品であると認識する。
食品認識部403は、食品の認識を行うと、認識した食品の食品アイコンを、アイコンデータベースから取得する。そして、実施の形態2では、冷蔵室食品管理レコードRRが有する食品画像データ4116の代わりに或いは共に、食品認識部403が取得した食品アイコンのアイコンデータが適切に格納される。また、実施の形態2では、引出食品管理レコードHRが有する食品画像データ4116の代わりに或いは共に、食品認識部403が取得した食品アイコンのアイコンデータが適切に格納される。
これにより、実施の形態2は、アプリUI320において、撮影食品画像FGの代わりに食品アイコンを表示できる。
[2-2.効果等]
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上述した実施の形態では、貯蔵庫として冷蔵庫1を例示した。しかしながら、本開示の貯蔵庫は、冷蔵庫1に限定されず、例えばオフィス等に設置される倉庫でもよい。上述した実施の形態では、本開示の物品として食品を例示したが、本開示の物品は食品に限定されず、貯蔵庫に応じて書物等の他の物品でもよい。
上述した実施の形態では、位置規制部材205が本体201の左右方向の中央にマーク207を有する構成を例示した。しかしながら、マーク207の位置は、本体201の左右方向の中央に限定されない。マーク207の位置は、本体201の左右方向の中央以外でもよい。この場合、中央位置記録用紙CYでは、マーク207を基準に位置調整されたカメラユニット2が適切に各種検出を行えるように、各マークが適切に記録されている。
上述した実施の形態では、本開示の庫内画像として、左ドア11Aと右ドア11Bとが開状態である場合の冷蔵室11を正面から見た画像である冷蔵室庫内画像RGを例示した。しかしながら、本開示の庫内画像は、この冷蔵室庫内画像RGに限定されず、片開きのドアが開状態である場合の冷蔵室を正面から見た画像でもよいし、1の庫内が冷蔵室と冷凍室とを含む場合の冷蔵庫1において、ドアが開状態である場合のこの1の庫内を正面から見た画像でもよい。
引出用カメラ204の撮影範囲は、アプリUI320が表示する上記画面の引き出し式収容室の種類に応じて、1又は複数の任意の引き出し式収容室を組み合わせた範囲としてもよい。
食品管理システム1000は、収容日時以外に、残量や期限日等の他の要素を管理してもよい。
カメラユニット2が備える本体201と撮影部材202とは別体で構成されてもよい。
カメラユニット2は、所定の閾値以上引き出されなかった場合もケース画像CGを食品管理サーバー4に送信する構成としてもよい。この構成の場合、食品管理サーバー4は、所定の閾値以上引き出されなかった場合のケース画像CGを記憶し、端末装置3に提供する。そして、アプリ実行部301は、上段ケース画像JCG及び下段ケース画像GCGの各々と差し替え可能に、このケース画像CGをアプリUI320において表示する。
上述した実施の形態では、ユーザーPがカメラユニット2を冷蔵庫1に設置する場合を例示したが、カメラユニット2は冷蔵庫1に設置された状態で出荷されてもよい。
サーバープロセッサー400が食品検出部225として機能し、カメラユニットプロセッサー220は食品検出部225として機能しない構成でもよい。この構成の場合、カメラユニット2は、録画ファイル231を食品管理サーバー4に送信する。
上述した実施の形態では、本開示のセンサーとして、人感センサー212を例示した。しかしながら、本開示のセンサーは、人感センサー212に限定されず、照度センサーや、冷蔵庫1の把持部に設けられる静電センサー等でもよい。この静電センサーの場合、冷蔵庫1とカメラユニット2とが通信可能であり、冷蔵庫1は、静電センサーの検出値をカメラユニット2に送信する。
冷蔵室食品管理レコードRR及び引出食品管理レコードHRを端末装置3が記憶し、カメラユニット2が検出する食品に係る各種情報を食品管理アプリ311が管理する構成でもよい。この構成の場合、アプリ実行部301は、端末装置3が記憶する各レコードの内容を、上述した食品管理サーバー4と同様に適宜更新する。これにより、食品管理システム1000は食品管理サーバー4を具備する必要がなくシステム構成が簡易となる。また、この構成の場合、アプリ実行部301は、食品認識部403として機能してもよい。
例えば、冷蔵庫1の主箱体10に形成される部屋の種類は、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室11の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
例えば、引出14A、15Aが備えるケースは、2段に限定されず、さらに多くても良い。この場合、あるケースが本開示の第1ケースに相当し、このあるケースの下段のケースが、本開示の第2ケースに相当する。
例えば、カメラユニットプロセッサー220、端末プロセッサー300、及びサーバープロセッサー400は、単一のプロセッサーにより構成されてもよいし、複数のプロセッサーにより構成されていてもよい。
図6、図7、及び図26に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、カメラユニット2、端末装置3、及び食品管理サーバー4の他の各部の具体的な細部構成についても、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、例えば、図13、図14、図22、及び図25に示す動作のステップ単位は、食品管理システム1000の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本開示が限定されることはない。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。