本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
第1、第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されはしない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のいずれかの項目を含む。
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んで、ここで使われるすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。本発明の説明において全体的な理解を容易にするために、図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を付し、同じ構成要素についての重複説明は省略する。
本発明に係る実施例が適用される通信システム(communication system)を説明する。通信システムは4G通信システム(例えば、LTE(long-term evolution)通信システム、LTE-A通信システム)、5G通信システム(例えば、NR(new radio)通信システム)等であり得る。4G通信システムは6GHz以下の周波数帯域で通信を支援することができ、5G通信システムは6GHz以下の周波数帯域だけでなく6GHz以上の周波数帯域で通信を支援することができる。本発明に係る実施例が適用される通信システムは下記の説明内容に限定されず、本発明に係る実施例は多様な通信システムに適用され得る。ここで、通信システムは通信ネットワーク(network)と同じ意味で使われ得、「LTE」は「4G通信システム」、「LTE通信システム」または「LTE-A通信システム」を指示することができ、「NR」は「5G通信システム」または「NR通信システム」を指示することができる。
図1は、通信システムの第1実施例を図示した概念図である。
図1を参照すると、通信システム100は複数の通信ノード(基地局および端末)110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。また、通信システム100はコアネットワーク(core network)(例えば、S-GW(serving-gateway)、P-GW(PDN(packet data network)-gateway)、MME(mobility management entity))をさらに含むことができる。通信システム100が5G通信システム(例えば、NR(new radio)システム)の場合、コアネットワークはAMF(access and mobility management function)、UPF(user plane function)、SMF(session management function)等を含むことができる。
複数の通信ノード(110~130)は3GPP(3rd generation partnership project)標準で規定された通信プロトコル(例えば、LTE通信プロトコル、LTE-A通信プロトコル、NR通信プロトコルなど)を支援することができる。複数の通信ノード(110~130)はCDMA(code division multiple access)技術、WCDMA(wideband CDMA)技術、TDMA(time division multiple access)技術、FDMA(frequency division multiple access)技術、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)技術、Filtered OFDM技術、CP(cyclic prefix)-OFDM技術、DFT-s-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM)技術、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)技術、SC(single carrier)-FDMA技術、NOMA(Non-orthogonal Multiple Access)技術、GFDM(generalized frequency division multiplexing)技術、FBMC(filter bank multi-carrier)技術、UFMC(universal filtered multi-carrier)技術、SDMA(Space Division Multiple Access)技術などを支援することができる。複数の通信ノードのそれぞれは次のような構造を有することができる。
図2は、通信システムを構成する通信ノードの第1実施例を図示したブロック図である。
図2を参照すると、通信ノード200は少なくとも一つのプロセッサ210、メモリ220およびネットワークと連結されて通信を遂行する送受信装置230を含むことができる。また、通信ノード200は入力インターフェース装置240、出力インターフェース装置250、保存装置260等をさらに含むことができる。通信ノード200に含まれたそれぞれの構成要素はバス(bus)270により連結されて通信を遂行することができる。
プロセッサ210はメモリ220および保存装置260のうち、少なくとも一つに保存されたプログラム命令(program command)を実行することができる。プロセッサ210は中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の実施例に係る方法が遂行される専用のプロセッサを意味し得る。メモリ220および保存装置260のそれぞれは揮発性保存媒体および不揮発性保存媒体のうち、少なくとも一つで構成され得る。例えば、メモリ220は読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち、少なくとも一つで構成され得る。
再び図1を参照すると、通信システム100は複数の基地局(base stations)110-1、110-2、110-3、120-1、120-2、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6を含むことができる。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3のそれぞれはマクロセル(macro cell)を形成することができる。第4基地局120-1および第5基地局120-2のそれぞれはスモールセル(small cell)を形成することができる。第1基地局110-1のセルカバレッジ(cell coverage)内に第4基地局120-1、第3端末130-3および第4端末130-4が属することができる。第2基地局110-2のセルカバレッジ内に第2端末130-2、第4端末130-4および第5端末130-5が属することができる。第3基地局110-3のセルカバレッジ内に第5基地局120-2、第4端末130-4、第5端末130-5および第6端末130-6が属することができる。第4基地局120-1のセルカバレッジ内に第1端末130-1が属することができる。第5基地局120-2のセルカバレッジ内に第6端末130-6が属することができる。
ここで、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれはNB(NodeB)、eNB(evolved NodeB)、gNB、ABS(advanced base station)、HR-BS(high reliability-base station)、BTS(base transceiver station)、無線基地局(radio base station)、無線トランシーバー(radio transceiver)、アクセスポイント(access point)、アクセスノード(node)、RAS(radio access station)、MMR-BS(mobile multihop relay-base station)、RS(relay station)、ARS(advanced relay station)、HR-RS(high reliability-relay station)、HNB(home NodeB)、HeNB(home eNodeB)、RSU(road side unit)、RRH(radio remote head)、TP(transmission point)、TRP(transmission and reception point)等と呼ばれ得る。
複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6のそれぞれはUE(user equipment)、TE(terminal equipment)、AMS(advanced mobile station)、HR-MS(high reliability-mobile station)、ターミナル(terminal)、アクセスターミナル(access terminal)、モバイルターミナル(mobile terminal)、ステーション(station)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、携帯加入者ステーション(portable subscriber station)、ノード(node)、デバイス(device)、OBU(on board unit)等と呼ばれ得る。
一方、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれは互いに異なる周波数帯域で動作することができ、または同じ周波数帯域で動作することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれはアイディアルバックホールリンク(ideal backhaul link)またはノン(non)-アイディアルバックホールリンクを通じて連結され得、アイディアルバックホールリンクまたはノン-アイディアルバックホールリンクを通じて情報を交換することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれはアイディアルバックホールリンクまたはノン-アイディアルバックホールリンクを通じてコアネットワークと連結され得る。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれはコアネットワークから受信した信号を該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6に伝送することができ、該当端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6から受信した信号をコアネットワークに伝送することができる。
また、複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれは、MIMO伝送(例えば、SU(single user)-MIMO、MU(multi user)-MIMO、大規模(massive)MIMOなど)、CoMP(coordinated multipoint)伝送、キャリア集成(carrier aggregation、CA)伝送、非免許帯域(unlicensed band)で伝送、端末間直接通信(device to device communication、D2D)(またはProSe(proximity services))、IoT(Internet of Things)通信、二重連結性(dual connectivity、DC)等を支援することができる。ここで、複数の端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6のそれぞれは、基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2と対応する動作、基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2により支援される動作を遂行することができる。例えば、第2基地局110-2はSU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はSU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。または第2基地局110-2はMU-MIMO方式に基づいて信号を第4端末130-4および第5端末130-5に伝送することができ、第4端末130-4および第5端末130-5のそれぞれはMU-MIMO方式によって第2基地局110-2から信号を受信することができる。
第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3のそれぞれはCoMP方式に基づいて信号を第4端末130-4に伝送することができ、第4端末130-4はCoMP方式によって第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3から信号を受信することができる。複数の基地局110-1、110-2、110-3、120-1、120-2のそれぞれは、自分のセルカバレッジ内に属した端末130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6とCA方式に基づいて信号を送受信することができる。第1基地局110-1、第2基地局110-2および第3基地局110-3のそれぞれは第4端末130-4と第5端末130-5間のD2Dを制御することができ、第4端末130-4および第5端末130-5のそれぞれは第2基地局110-2および第3基地局110-3のそれぞれの制御によってD2Dを遂行することができる。
一方、通信システムで広い周波数帯域を効率的に使うために、NRによって支援されるシステム帯域幅はLTEによって支援されるシステム帯域幅より広くてもよい。例えば、LTEによって支援される最大システム帯域幅は20MHzであり得、NRによって支援される最大システム帯域幅は400MHzであり得る。また、LTEによって支援される最小システム帯域幅は1.4MHzであり得る。反面、6GHz以下の周波数帯域でNRによって支援される最小システム帯域幅は5MHzであり得、6GHz以上の周波数帯域でNRによって支援される最小システム帯域幅は50MHzであり得る。
LTEとは異なり、NRは端末の多様な帯域幅ケイパビリティ(capability)を支援することができる。LTEでMTC(machine type communication)端末を除いた一般の端末は20MHzの最大システム帯域幅を支援することができる。反面、NRで400MHzの最大システム帯域幅は一部の端末によって支援され得る。例えば、特定の端末によって支援可能な最大システム帯域幅は20MHzであり得、他の端末によって支援可能な最大システム帯域幅は100MHzであり得る。ただし、NRで最小システム帯域幅はすべての端末において共通して定義され得る。例えば、6GHz以下の周波数帯域ですべての端末に適用されるNRの最小システム帯域幅は20MHzであり得る。帯域幅ケイパビリティはシステム帯域幅により定義され得る。または帯域幅ケイパビリティはシステム帯域幅以外の他の要素(例えば、FFT(fast Fourier transform)の大きさ、副搬送波の個数など)により定義され得る。
したがって、多様な帯域幅ケイパビリティを有する端末は同じ広帯域(wideband)キャリアで動作することができる。この場合、キャリアを集成することなく単一キャリアの動作によって広帯域キャリアの全体帯域幅(例えば、システム帯域幅)で動作できる帯域幅ケイパビリティを有する端末は、「広帯域端末」と呼ばれ得る。単一キャリアの動作によって広帯域キャリアの一部の帯域幅でのみ動作できる帯域幅ケイパビリティを有する端末は、「狭帯域(narrowband)端末」と呼ばれ得る。また、広帯域キャリアの一部の周波数領域が独立的なキャリアとして使われる場合、独立的なキャリアは広帯域キャリアと相対的な意味である「狭帯域キャリア」と呼ばれ得る。
例えば、100MHzのシステム帯域幅を有するキャリアが存在することができ、100MHzの帯域幅内で20MHzのシステム帯域幅を有する5個のキャリアはシステム帯域幅が重なることなく存在することができる。この場合、100MHzのシステム帯域幅を有するキャリアは「広帯域キャリア」と呼ばれ得、20MHzのシステム帯域幅を有するキャリアは「狭帯域キャリア」と呼ばれ得る。また、狭帯域キャリアは広帯域キャリア内の一部の周波数領域であるため、「広帯域-サブキャリア」と呼ばれ得る。
広帯域キャリアで広帯域端末と狭帯域端末をすべて支援するために、帯域幅部分(bandwidth part)が使われ得る。帯域幅部分は周波数軸で連続したPRB(physical resource block)の集合で定義され得、一つの帯域幅部分内で制御チャネルまたはデータチャネルの伝送のために、少なくとも一つのヌメロロジー(numerology)(例えば、副搬送波間隔(subcarrier spacing)およびCP(cyclic prefix)の長さ)が使われ得る。
基地局は一つ以上の端末特定的帯域幅部分(UE-specific bandwidth part)を設定することができ、一つ以上の端末特定的帯域幅部分の設定情報をシグナリング手続きを通じて端末に知らせることができる。下記の実施例でシグナリング手続きは、上位階層シグナリング手続き(例えば、RRC(radio resource control)シグナリング手続き)および物理階層シグナリング手続き(例えば、DCI(downlink control information)シグナリング手続き)のうち、少なくとも一つを意味し得る。端末は基地局によって設定された帯域幅部分内のPRBまたはRBG(resource block group)を周波数軸の資源割当単位に使うことによって、データチャネルの送受信動作(例えば、PDSCH(physical downlink shared channel)受信動作またはPUSCH(physical uplink shared channel)送信動作)を遂行することができる。
RBGはビットマップ(bitmap)基盤の周波数軸資源割当方式(例えば、NRのタイプ0資源割当方式)のために使われ得、ビットマップの各ビットを通じてRBGのそれぞれの資源割当の有無が指示され得る。一つのRBGは周波数軸で連続した一つ以上のPRBで構成され得、RBG当たりPRBの個数は規格にあらかじめ定義され得る。または基地局はRBG当たりPRBの個数をシグナリング手続きを通じて端末に知らせることができる。一つのTB(transport block)は一つの帯域幅部分内で伝送され得る。または一つのTBが複数の帯域幅部分を通じて伝送されることが許容されてもよい。
帯域幅部分の設定情報はシグナリング手続きを通じて基地局から端末に伝送され得る。帯域幅部分の設定情報は帯域幅部分のヌメロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長など)、開始PRBの位置、PRBの個数などを含むことができる。開始PRBの位置は共通RB(resource block)グリッド上にてRBインデックスで表現され得る。一つのキャリア内でアップリンクおよびダウンリンクのそれぞれに対して最大4個の帯域幅部分が端末のために設定され得る。TDD(time division duplex)基盤の通信システムで、アップリンクおよびダウンリンクのための帯域幅部分の対が設定され得る。
端末に設定された帯域幅部分のうち、少なくとも一つの帯域幅部分が活性化され得る。例えば、一つのキャリア内で一つのアップリンク帯域幅部分および一つのダウンリンク帯域幅部分が活性化され得る。TDD基盤の通信システムで、アップリンクおよびダウンリンクのための一つの帯域幅部分の対が活性化され得る。
一つのキャリア内で複数の帯域幅部分が設定される場合、活性(active)帯域幅部分はスイッチングされ得る。例えば、既存の活性帯域幅部分の非活性化動作および新しい帯域幅部分の活性化動作が遂行され得る。FDD(frequency division duplex)基盤の通信システムで、アップリンクおよびダウンリンクのそれぞれで帯域幅部分のスイッチング方法が適用され得、TDD基盤の通信システムで、アップリンクおよびダウンリンクのための帯域幅部分の対がスイッチングされ得る。活性帯域幅部分のスイッチング方法は上位階層シグナリング手続き(例えば、RRCシグナリング手続き)により遂行され得る。
または活性帯域幅部分のスイッチング方法は、物理階層シグナリング手続き(例えば、DCIのシグナリング手続き)により動的に遂行され得る。この場合、DCIに含まれた「帯域幅部分指示子フィールド」は活性化が要請される帯域幅部分のインデックスを指示することができる。DCIが基地局から受信され、DCIに含まれた帯域幅指示子フィールドによって指示される帯域幅部分が現在の活性帯域幅部分と異なる場合、端末は現在の活性帯域幅部分がDCIによって指示される帯域幅部分にスイッチングされると判断することができる。ここで、DCIはデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)のスケジューリング情報を含むことができる。この場合、DCIによってスケジューリングされるデータチャネルはDCIの帯域幅部分指示子フィールドによって指示される帯域幅部分を通じて伝送され得る。
一方、NRのシステム情報は最小システム情報(minimum system information;MSI)および残りのシステム情報(other system information;OSI)に分類され得る。MSIの中で一部のMSI(例えば、MIB(master information block))はPBCH(physical broadcast channel)を通じて伝送され得、MSIの中で残りのMSI(例えば、SIB-1、SIB-2等)はPDSCHを通じて伝送され得る。下記で説明される実施例で一部のMSI(例えば、MIB)は「PBCH」と呼ばれ得る。
残りのMSI(remaining minimum system information;RMSI)が伝送されるPDSCHは、PDCCH(physical downlink control channel)(例えば、PDCCHに含まれたDCI)によりスケジューリングされ得、SI-RNTI(system information-radio network temporary identifier)でスクランブリングされた(scrambled)CRC(cyclic redundancy check)がPDCCHに適用され得る。下記の実施例で「PDSCHがPDCCHによってスケジューリングされること」は、「PDSCHのスケジューリング情報を含むDCIがPDCCHを通じて伝送されること」を意味し得る。PBCH(例えば、MIB)、RMSI、およびOSIは基地局のセルカバレッジ全域に放送され得る。ビームフォーミング基盤の通信システム(例えば、ミリ波帯域(millimeter wave band)を支援する通信システム)で、PBCH(例えば、MIB)、RMSI、およびOSIはビームスイーピング(beam sweeping)方式に基づいて基地局のセルカバレッジ全域に伝送され得る。
NRでSS(synchronization signal)/PBCHブロックは、PSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)、およびPBCHで構成され得る。また、SS/PBCHブロックはPBCHの復調のためのDMRS(demodulation reference signal)を含むことができる。一つのSS/PBCHブロックは一つのPSS(またはPSSのための資源)、一つのSSS(またはSSSのための資源)、および一つのPBCH(またはPBCHのための資源)を含むことができ、一つのSSバーストセット(burst set)(例えば、SSバーストセットの一つの区間)は複数のSS/PBCHブロックを含むことができる。例えば、3GHz以下の周波数帯域でSSバーストセットは最大4個のSS/PBCHブロックを含むことができ、3~6GHz周波数帯域でSSバーストセットは最大8個のSS/PBCHブロックを含むことができ、6GHz以上の周波数帯域でSSバーストセットは最大64個のSS/PBCHブロックを含むことができる。SS/PBCHブロックが伝送され得る候補資源位置は規格に定義され得、基地局は規格に定義された候補資源位置でSS/PBCHブロックを伝送することができる。または基地局は規格に定義された候補資源位置でSS/PBCHブロックを伝送しないことができる。
NRでランダムアクセス(random access)手続きは4段階で構成され得る。1段階で、RRC連結を試みる端末はあらかじめ設定された資源領域でPRACH(physical random access channel)(例えば、Msg1(message1)、ランダムアクセスプリアンブル)を基地局に伝送することができる。2段階で、PRACHを受信した基地局はPRACHに対する応答であるランダムアクセス応答(random access response;RAR)メッセージ(例えば、Msg2)をあらかじめ設定された時間(例えば、RARウインドウ)内に端末に伝送することができる。RARメッセージはPDSCHを通じて伝送され得、RARメッセージを含むPDSCHはPDCCHによってスケジューリングされ得る。
3段階で、RARメッセージを受信した端末はRARメッセージによって指示されるアップリンク資源領域(例えば、PUSCH)からMsg3を基地局に伝送することができる。Msg3はRRC連結要請メッセージを含むことができる。4段階で、Msg3を受信した基地局は複数の端末の同時接続によって発生する衝突を解決するために、Msg4を端末に伝送することができる。Msg4はPDSCHを通じて伝送され得、Msg4を含むPDSCHはPDCCHを通じてスケジューリングされ得る。
NRでPDCCHを構成する資源の最小単位はREG(resource element group)であり得る。REGは周波数軸で1個のPRB(例えば、12個の副搬送波)および時間軸で1個のシンボル(例えば、OFDMシンボル)で構成され得る。したがって、1個のREGは12個のRE(resource element)を含むことができる。1個のREG内で一部のREはPDCCHの復調のためのDMRSの伝送のために使われ得る。一つのPDCCH候補(candidate)は一つのCCE(control channel element)または集成された(aggregated)CCEで構成され得、一つのCCEは複数のREG(例えば、6個のREG)で構成され得る。
制御資源集合(control resource set;CORESET)は端末がPDCCHのブラインド復号(blind decoding)を遂行する資源領域であり得る。制御資源集合は複数のREGで構成され得る。制御資源集合は周波数軸で複数のPRBおよび時間軸で一つ以上のシンボル(例えば、一つ以上のOFDMシンボル)で構成され得る。一つの制御資源集合を構成するシンボルは時間軸で連続的であり得、一つの制御資源集合を構成するPRBは周波数軸で連続的または不連続的であり得る。
一つのセルまたは一つのキャリア内で一つ以上の制御資源集合が設定され得る。NRは既存の通信システムに比べて広い帯域幅(例えば、最大400MHz)を有する単一キャリアを支援できるため、一つのキャリア内で複数の制御資源集合が設定され得る。また、一つの端末のための一つ以上の制御資源集合が設定され得る。一つの端末のための複数の制御資源集合が設定された場合にも、一つのDCIは一つの制御資源集合内で伝送され得る。時間軸で制御資源集合の位置(例えば、端末が制御資源集合をモニタリングする区間)は基地局によって設定され得、基地局は時間軸で制御資源集合の位置を端末に知らせることができる。時間軸で制御資源集合の位置は多様な単位(例えば、スロット単位、シンボル単位)で設定され得る。
端末はPDCCHを受信するためにCRC基盤のブラインド復号方式を使うことができる。PDCCHを通じて伝送されるDCIは複数の端末で共通で使われる共通DCI(commonDCI)および特定の端末のための端末特定的DCI(UE-specificDCI)を含むことができる。例えば、共通DCIまたはグループ共通DCIは、システム情報の資源割当情報、ページング(paging)メッセージ、電力制御命令、スロットフォーマット指示子(slot format indicator;SFI)、プリエンプション指示子(preemption indication;PI)等を含むことができる。端末特定的DCIはアップリンクデータチャネルのスケジューリング情報、ダウンリンクデータチャネルのスケジューリング情報などを含むことができる。また、PDCCH探索空間は共通探索空間(common search space)および端末特定的探索空間(UE-specific search space)に分類され得る。共通DCIは共通探索空間を通じて伝送され得、端末特定的DCIは端末特定的探索空間を通じて伝送され得る。またはスケジューリング自由度、フォールバック(fallback)伝送などを考慮して、共通探索空間でも端末特定的DCIが伝送され得る。
一方、NRのスロットフォーマットはダウンリンク区間、アンノウン(unknown)区間、およびアップリンク区間の組み合わせで構成される。ダウンリンク区間、アンノウン区間およびアップリンク区間のそれぞれは一つ以上の連続したシンボルで構成され得る。1個のスロットは0個、1個、または2個のアンノウン区間を含むことができ、アンノウン区間はダウンリンク区間とアップリンク区間の間に配置され得る。
NRのスロットフォーマットは上位階層シグナリングによって半固定的(semi-static)に設定され得る。半固定的に設定されるスロットフォーマットは「半固定的スロットフォーマット」と呼ばれ得る。半固定的スロットフォーマットはセル特定的(cell-specific)に設定され得、半固定的スロットフォーマットの設定情報はシステム情報または共通RRC情報であり得る。また、半固定的スロットフォーマットは端末特定的RRCシグナリングを通じて端末別に追加に設定され得る。例えば、セル特定的シグナリング手続きによって設定されたスロットフォーマットによるアンノウン区間は、端末特定的RRCシグナリングによってダウンリンク区間またはアップリンク区間でオーバーライド(override)され得る。
また、スロットフォーマットはDCIによって動的に指示され得る。動的に設定されるスロットフォーマットは「動的スロットフォーマット」と呼ばれ得る。半固定的スロットフォーマット設定によるアンノウン区間は動的スロットフォーマット(例えば、SFI)によりダウンリンク区間またはアップリンク区間でオーバーライドされ得る。一つのSFIは一つ以上の連続したスロットに適用されるスロットフォーマットを指示することができ、一つのSFIが適用されるスロットの個数はSFIモニタリング周期より小さくてもよい。
<アンカー(anchor)帯域幅部分>
システム情報(例えば、MSI、OSI、RMSIなど)およびページングメッセージはセル内で不特定複数の端末に放送され得る。したがって、複数の端末が同じDCIを使ってシステム情報またはページングメッセージを含むPDSCHを受信するために、共通PRB集合および共通ヌメロロジーが定義され得る。共通PRB集合および共通ヌメロロジーはアンカー帯域幅部分と定義され得る。
アンカー帯域幅部分は放送情報(例えば、RMSI、OSI、ページングメッセージなど)の伝送のために使われ得、アンカー帯域幅部分はダウンリンクで定義され得る。アップリンクでPRACH資源領域はアンカー帯域幅部分と関係なく別途に設定され得る。また、Msg3を伝送するためのPUSCH資源領域は、アンカー帯域幅部分の代わりに他の帯域幅部分上で割り当てられ得る。下記の実施例でアンカー帯域幅部分はダウンリンクで設定された帯域幅部分を意味し得る。
アンカー帯域幅部分が占有する周波数領域情報(例えば、PRB個数、周波数位置など)は、SS/PBCHブロックまたはPBCHの周波数領域から誘導され得る。またはアンカー帯域幅部分が占有する周波数領域はPBCHによって設定され得る。アンカー帯域幅部分のヌメロロジーはPBCHによって設定され得る。アンカー帯域幅部分のヌメロロジーはSS/PBCHブロックのためのヌメロロジーと異なり得る。例えば、SS/PBCHブロックの伝送のために30kHzの副搬送波間隔が使われ得、アンカー帯域幅部分内でSS/PBCHブロックを除いた物理チャネルの伝送のために15kHzの副搬送波間隔が使われ得る。アンカー帯域幅部分の周波数領域を誘導または設定するために使われるSS/PBCHブロックの周波数領域は、該当アンカー帯域幅部分の周波数領域に含まれ得る。
一方、4段階のランダムアクセス手続きで、PRACHを伝送した端末は基地局からMsg2を受信することを期待することができ、端末はMsg2をアンカー帯域幅部分で受信することができる。例えば、端末はアンカー帯域幅部分に設定されたPDCCH(例えば、アンカー帯域幅部分と論理的に結合された(associated)PDCCH)からMsg2を含むPDSCHをスケジューリングするDCIを受信することができる。Msg2の受信時点で、端末のダウンリンク動作帯域幅はただアンカー帯域幅部分に限定され得る。この場合、端末がMsg2をアンカー帯域幅部分で受信するのは自然である。万一、Msg2の受信時点で端末のダウンリンク動作帯域幅がアンカー帯域幅部分の代わりに他の帯域幅部分に設定された場合、端末は他の帯域幅部分を通じてMsg2を受信することができる。ただし、他の帯域幅部分の設定情報を含むPBCH(例えば、MSI)またはRMSIが基地局に端末に伝送されなければならないため、シグナリングオーバーヘッドが増加し得る。
制御資源集合またはPDCCH共通探索空間はPBCH(例えば、MSI)またはRMSIによって設定され得る。PBCHによって設定される共通探索空間はアンカー帯域幅部分と論理的に結合(associated)され得る。共通探索空間とアンカー帯域幅部分の論理的結合によって、共通探索空間でDCIを受信した端末は、受信されたDCIによってスケジューリングされるPDSCHがアンカー帯域幅部分で伝送されるPDSCHであると判断することができる。また、端末はDCIによって指示されるPRBインデックスまたはRBGインデックスがアンカー帯域幅部分内で定義される局部的インデックス(local index)であると判断することができる。
アンカー帯域幅部分内で物理チャネルの復調に使われるDMRSはアンカー帯域幅部分を構成するPRBを基準に生成され得、RE(resource element)にマッピングされ得る。例えば、アンカー帯域幅部分が24個のPRBで構成される場合、周波数軸でDMRSのマッピング開始点は24個のPRBのうち一つのPRBであり得る。また、DMRSのシークエンスの長さは24個のPRBを基準に定義され得る。例えば、DMRSパターンが一つのPRBでポート別4個のREで構成される場合、ポート別DMRSのシークエンスの長さは24×4=96であり得る。
<セカンダリー(secondary)帯域幅部分>
ランダムアクセス手続きの4段階で、端末は基地局からMsg4を受信することを期待することができる。Msg4は特定の端末に伝送されるユニキャスト(unicast)データであり得る。Msg4を含むPDSCHはTC-RNTI(temporary cell-radio network temporary identifier)またはC-RNTI(cell-RNTI)によりスクランブリングされるDCIによってスケジューリングされ得る。端末はMsg4の受信時点またはMsg4の受信時点後からユニキャストデータを受信することができる。
Msg4またはユニキャストデータの伝送は一般的に端末特定的探索空間で獲得されたDCIによってスケジューリングされ得る。しかし、場合によっては(例えば、フォールバック(fallback))、Msg4またはユニキャストデータの伝送は共通探索空間で獲得されたDCIによってスケジューリングされ得る。Msg4またはユニキャストデータの伝送は端末特定的DCIによってスケジューリングされるため、Msg4またはユニキャストデータのそれぞれはあえてアンカー帯域幅部分で伝送されなくてもよい。また、ユニキャストデータのTBの大きさが相対的に大きく、アンカー帯域幅部分の帯域幅が相対的に小さい場合、アンカー帯域幅部分の一つのスロットでスケジューリングされ得るTBの大きさは制限され得る。また、端末がアンカー帯域幅部分で放送情報を受信するために、QCL(quasi co-location)仮定を恣意的に変更できる場合、端末がアンカー帯域幅部分でユニキャストデータを受信するためには、QCL関連情報を基地局からシグナリングしないとできない。
したがって、ユニキャスト伝送のために別途の帯域幅部分が設定され得る。Msg4またはユニキャストデータの伝送のための帯域幅部分は端末の初期接続手続きを通じて設定され得る。Msg4またはユニキャストデータの伝送のための帯域幅部分は「セカンダリー帯域幅部分」と呼ばれ得る。セカンダリー帯域幅部分はダウンリンク伝送のために設定され得る。
一方、NRで、帯域幅部分上で定義されるPRBグリッドの他にも、広帯域動作を支援するためにさらに広い概念の共通RBグリッドが使われ得る。共通RBグリッドはキャリアや帯域幅部分によって物理的に占有される周波数領域にかかわらず、特定周波数領域内で基準となる仮想のRBグリッドと定義され得る。共通RBグリッドはキャリアや帯域幅部分の設定基準として使われ得、共通RBグリッドの特定RB(例えば、最初のRBまたは最初のRB内の最初の副搬送波)の位置はSS/PBCHブロックの特定RB(例えば、最初のRBまたは最初のRB内の最初の副搬送波)とのオフセットの形態で端末に設定され得る。共通RBグリッドは副搬送波間隔別に定義され得る。
セカンダリー帯域幅部分内で物理チャネルの復調に使われるDMRSは共通RBグリッドを基準に生成され得、REにマッピングされ得る。例えば、共通RBグリッドのRB#100は第1端末に設定された特定帯域幅部分のPRB#0であり得、同時に第2端末に設定された特定帯域幅部分のPRB#50であり得る。この場合、DMRSは特定帯域幅部分内の局部的PRBインデックスにかかわらず、共通RBグリッドのRBインデックス(すなわち、RB#100)を基準に生成され得、REにマッピングされ得る。
したがって、基地局はCDM(code division multiplexing)方式に基づいて第1端末のためのDMRSと第2端末のためのDMRSを生成することができ、第1端末のためのDMRSと第2端末のためのDMRSを同一のREにマッピングすることができる。また、セカンダリー帯域幅部分内で伝送されるRS(例えば、CSI-RS、SRS)は共通RBグリッドを基準に生成され得、REにマッピングされ得る。セカンダリー帯域幅部分が端末特定的帯域幅部分と重なる場合、同一のRS(例えば、CSI-RS、SRS)はセカンダリー帯域幅部分および端末特定的帯域幅部分ですべて使われ得る。これに伴い、RSオーバーヘッドが減少し得る。
前述した効果を迅速に取得するために、セカンダリー帯域幅部分は端末に最大限早い時点で設定されることが有利であり得る。これに伴い、セカンダリー帯域幅部分はMsg2によって端末に設定され得る。端末はPDSCHを通じて受信されたMsg2からセカンダリー帯域幅部分の設定情報を獲得することができ、獲得された設定情報に基づいてセカンダリー帯域幅部分を構成することができる。Msg2を通じてセカンダリー帯域幅部分の設定情報が伝送されることは、RMSIを通じてセカンダリー帯域幅部分の設定情報が伝送されることに比べて長所を有し得る。
多重ビームを使う通信システムで、RMSIはセル全域をカバーするために、ビームスイーピングにより複数回伝送され得る。Msg2はMsg1を伝送した端末に伝送されるため、多重ビームを使う通信システムでセカンダリー帯域幅部分の設定情報の伝送回数を減らすことができる。例えば、基地局はPRACH(すなわち、Msg1)の受信のために使われたビームと同一のビームを使ってPRACHを伝送した端末にMsg2を伝送することができる。前述した方法によると、Msg2まではアンカー帯域幅部分で伝送され得、Msg4またはユニキャストデータはセカンダリー帯域幅部分で伝送され得る。この場合、セカンダリー帯域幅部分の設定情報がMsg2より早い時点で伝送される必要はない。
前述した方法によると、アンカー帯域幅部分はPBCHを通じて設定または誘導され得、セカンダリー帯域幅部分はMsg2を通じて設定され得る。一方、基地局はMsg2を符号化(encoding)する時点で、初期接続を試みる端末の帯域幅のケイパビリティが分かり難いこともある。したがって、アンカー帯域幅部分およびセカンダリー帯域幅部分のそれぞれの大きさは、すべての端末が共通で支援する最小帯域幅以下に設定され得る。例えば、端末の最小帯域幅が20MHzである場合、アンカー帯域幅部分およびセカンダリー帯域幅部分のそれぞれの大きさは20MHz以下に設定され得る。セカンダリー帯域幅部分は特定の端末の代わりに複数の端末に共通して設定され得る。例えば、セカンダリー帯域幅部分の設定情報はセル特定的または端末グループ特定的であり得る。例えば、セカンダリー帯域幅部分がMsg2によって設定される場合、一つのアンカー帯域幅部分内で同一のセカンダリー帯域幅部分の設定情報が伝送され得る。Msg2が端末特定的情報を含む場合にも、一つのアンカー帯域幅部分内で同一のセカンダリー帯域幅部分の設定情報が伝送され得る。
セカンダリー帯域幅部分は初期接続を試みる端末が一時的に使う帯域幅部分であり得る。NRは多様な帯域幅ケイパビリティを有する端末を支援するため、端末は基地局が端末の帯域幅ケイパビリティの情報を取得する前までセカンダリー帯域幅部分で端末特定的データを伝送することができる。一方、基地局は初期接続を試みる端末の帯域幅ケイパビリティの情報を取得した後に、下記の二つの方法に基づいて動作することができる。
第1の方法として、基地局はセカンダリー帯域幅部分の大きさ(例えば、20MHz)より広い帯域幅(例えば、100MHz)を支援する端末(例えば、広帯域端末)に広帯域キャリアの設定情報を知らせることができ、追加に端末のための新しい帯域幅部分を設定することができる。端末のための新しい帯域幅部分はRRCシグナリングによって設定され得、ダウンリンクおよびアップリンクのそれぞれのために設定され得る。新しい帯域幅部分が設定された場合、端末は広帯域キャリア内の新しい帯域幅部分を使って伝送を遂行することができる。この場合、端末はセカンダリー帯域幅部分を使わなくてもよい。例えば、端末はセカンダリー帯域幅部分と論理的に結合された端末特定的探索空間をモニタリングしなくてもよい。または端末はセカンダリー帯域幅部分の設定を維持することができ、新しい帯域幅部分とセカンダリー帯域幅部分をすべて使って伝送を遂行することができる。または新しい帯域幅部分が設定されていない場合、端末はセカンダリー帯域幅部分を使って伝送を遂行することができる。
第2の方法として、基地局はセカンダリー帯域幅部分の大きさ(例えば、20MHz)と同一または類似する帯域幅(例えば、20MHz)を支援する端末(例えば、狭帯域端末)に「セカンダリー帯域幅部分が狭帯域キャリアのシステム帯域幅(またはキャリア帯域幅、チャネル帯域幅)または有効PRBと見なされ、セカンダリー帯域幅部分がキャリアとして認識されること」を知らせることができる。端末がセカンダリー帯域幅部分をキャリアと見なす時点は基地局または端末の特定動作を基準に定義されてもよい。または端末がセカンダリー帯域幅部分をキャリアと見なす時点は基地局がシグナリングを通じて端末に知らせる時点から誘導されてもよい。例えば、基地局はセカンダリー帯域幅部分をキャリアと見なすように指示する指示子(例えば、1ビットの大きさを有する指示子)を端末に伝送することができる。
端末がセカンダリー帯域幅部分をキャリアと見なす場合に帯域幅部分を再設定することを防止するために、セカンダリー帯域幅部分の大きさ(例えば、PRB個数)はNRが支援するシステム帯域幅のうち一つ(例えば、システム帯域幅に対応するPRB個数)に設定され得る。例えば、NRが20MHzのシステム帯域幅を支援する場合、セカンダリー帯域幅部分の大きさは20MHzに設定され得る。またはNRが特定副搬送波間隔に対して100個のPRBを有するキャリアを支援する場合、セカンダリー帯域幅部分は周波数軸で連続した100個のPRBで構成され得る。
一方、ダウンリンクセカンダリー帯域幅部分の特徴は、ダウンリンクアンカー帯域幅部分に同一に適用され得る。例えば、Msg4またはユニキャストデータのそれぞれの伝送のためのPDSCHはダウンリンクアンカー帯域幅部分で伝送され得る。Msg4またはユニキャストデータのそれぞれの伝送のためのPDSCHをスケジューリングするDCIが伝送される端末特定的探索空間は、アンカー帯域幅部分内で設定され得る。端末特定的探索空間はアンカー帯域幅部分と論理的に連結され得る。この場合、端末はアンカー帯域幅部分で共通探索空間および端末特定的探索空間をすべてモニタリングすることができる。
データチャネルが共通探索空間で受信された共通DCIによってスケジューリングされる場合、端末はデータチャネルのDMRSシークエンスがアンカー帯域幅部分内の局部的PRBインデックスに基づいて生成されるものと仮定することができる。例えば、データチャネルのDMRSシークエンスはアンカー帯域幅部分内で最初のPRB(例えば、PRB#0)または最初のPRBの最初の副搬送波(例えば、副搬送波#0)を基準に生成され得、REにマッピングされ得る。共通探索空間で受信された共通DCIは特定共通DCIであり得る。
データチャネルが端末特定的探索空間で受信されたDCIによってスケジューリングされる場合、端末はデータチャネルのDMRSシークエンスが共通RBグリッドのRBインデックスに基づいて生成されるものと仮定することができる。例えば、データチャネルのDMRSシークエンスは共通RBグリッドの最初のRB(例えば、RB#0)または最初のRBの最初の副搬送波(例えば、副搬送波#0)を基準に生成され得、REにマッピングされ得る。この方法は「方法110」と呼ばれ得る。
「方法110」で、特定共通DCIによってスケジューリングされるデータチャネルはRMSIを含むPDSCH(以下、「RMSI PDSCH」と呼ばれる)であり得る。RMSI PDSCHの受信時点はRMSI設定情報の獲得時点の前であるから、端末はRMSI PDSCHのDMRSシークエンスのREマッピングのために共通RBグリッドを使うことができない。したがって、RMSI PDSCHのDMRSシークエンスのREマッピングはアンカー帯域幅部分を基準に定義され得る。反面、Msg4またはユニキャストデータの受信時点はRMSIの受信時点後であり得る。したがって、RMSIから共通RBグリッドの設定情報を取得した後に、端末は共通RBグリッドを基準としてPDSCHのDMRSを生成することができ、DMRSをREにマッピングすることができる。
一方、RRC連結状態で動作する端末はアンカー帯域幅部分の代わりに他の帯域幅部分でRMSI PDSCHを受信することができる。この場合、RMSI PDSCHのDMRSの生成およびREマッピング方式は共通RBグリッドを基準に定義され得る。すなわち、「方法110」はアンカー帯域幅部分に適用され得る。
<予約資源の設定>
前方互換性を提供するために、NRで特定時間-周波数資源は予約資源として設定され得る。端末は予約資源として設定された時間-周波数資源で基本的にいかなる信号も送受信しなくてもよい。基地局はRRCシグナリング(例えば、システム情報のシグナリング、端末特定的RRCシグナリング)または物理階層シグナリング(例えば、共通DCI、グループ共通DCI、ダウンリンクスケジューリングのためのDCI)を通じて予約資源を設定することができる。また、基地局はRRCシグナリングと物理階層シグナリングの組み合わせで予約資源を設定することができる。すなわち、基地局は予約資源の設定情報をRRCシグナリングおよび物理階層シグナリングのうち、少なくとも一つを使って端末に伝送することができる。予約資源の時間軸設定単位(unitまたはgranularity)はT個のシンボルであり得、予約資源の周波数軸設定単位はK個の副搬送波またはL個のPRBであり得る。ここで、T、K、およびLのそれぞれは自然数であり得る。
例えば、「T=1、L=1」の場合、予約資源はシンボルおよびPRBの組み合わせで設定され得る。予約資源は時間軸および周波数軸のうち、少なくとも一つで設定されてもよい。例えば、予約資源が時間軸でのみ設定される場合、周波数軸でキャリアの全帯域または予約資源が設定される帯域幅部分の全帯域が予約資源として設定されるものと仮定され得る。反面、予約資源が周波数軸でのみ設定される場合、時間軸ですべての資源が予約資源として設定されるものと仮定され得る。
一方、一つ以上の帯域幅部分が端末に設定される場合、基地局は帯域幅部分別に予約資源を設定することができる。この方法は「方法300」と呼ばれ得る。「方法300」で、時間-周波数軸で予約資源は帯域幅部分のそれぞれのヌメロロジー(例えば、副搬送波間隔およびCP長)により設定され得、帯域幅部分のそれぞれが占有する物理資源に限定され得る。特に、周波数軸で予約資源は帯域幅部分のそれぞれを構成するPRBまたは副搬送波で設定され得る。時間軸で帯域幅部分はすべての時間資源を含むことができ、時間軸で予約資源はシンボルまたはスロットで設定され得る。予約資源はアップリンク帯域幅部分およびダウンリンク帯域幅部分のそれぞれに設定され得る。
「方法300」により第1帯域幅部分で端末のための第1予約資源が設定された場合、端末は第1予約資源内の第1帯域幅部分を通じていかなる物理階層信号/チャネル(例えば、第1帯域幅部分と論理的に結合された物理階層信号/チャネル)も伝送されないものと仮定することができる。ここで、物理階層信号は第1帯域幅部分に設定またはスケジューリングされるDMRS、CSI-RS、SRS、PT-RS(phase tracking reference signal)等であり得、物理階層チャネルは第1帯域幅部分に設定またはスケジューリングされる制御チャネル、データチャネルなどであり得る。特に、第1帯域幅部分にスケジューリングされるデータチャネル(例えば、PDSCH、PUSCH)の資源領域が第1予約資源を含む場合、データチャネルは第1予約資源に対してレートマッチング(rate matching)されて伝送され得る。
反面、端末は第1予約資源内の他の帯域幅部分(例えば、第2帯域幅部分)で物理階層信号/チャネル(例えば、第2帯域幅部分と論理的に結合された物理階層信号/チャネル)を送受信することができる。ここで、物理階層信号は第1帯域幅部分の代わりに第2帯域幅部分に設定またはスケジューリングされるDMRS、CSI-RS、SRS、PT-RSなどであり得、物理階層チャネルは第1帯域幅部分の代わりに第2帯域幅部分に設定またはスケジューリングされる制御チャネル、データチャネルなどであり得る。前述した方法は、第1帯域幅部分が活性化または非活性化された場合のいずれにも適用され得る。第1帯域幅部分および第2帯域幅部分は基本的に同一の伝送方向(例えば、ダウンリンクまたはアップリンク)を有する帯域幅部分であり得る。または第1帯域幅部分の伝送方向は第2帯域幅部分の伝送方向と異なり得る。例えば、第1帯域幅部分はダウンリンク帯域幅部分であり得、第2帯域幅部分はアップリンク帯域幅部分であり得る。
例えば、連続した50個のPRBで構成される第1ダウンリンク帯域幅部分が端末に設定された場合、基地局は第1ダウンリンク帯域幅部分に対する予約資源を端末に設定することができる。例えば、第1ダウンリンク帯域幅部分がPRB#0~#49(すなわち、第1ダウンリンク帯域幅部分の局部的PRB#0~#49)で構成された場合、基地局は第1ダウンリンク帯域幅部分内のPRB#10~#19を周波数軸で予約資源として設定することができ、毎スロットで5番目および6番目のシンボルを時間軸で予約資源として設定することができる。端末は基地局によって予約資源として設定されたPRBとシンボルの組み合わせに該当するREでいかなる物理階層信号/チャネルも送受信されないものと仮定することができる。
ここで、第1ダウンリンク帯域幅部分を通じて伝送される物理階層チャネルは第1ダウンリンク帯域幅部分と論理的に結合されたPDCCH、PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHなどであり得、第1ダウンリンク帯域幅部分を通じて伝送される物理階層信号はPDCCHおよびPDSCHの復調のために使われるDMRS、第1ダウンリンク帯域幅部分内に設定された参照信号などであり得る。また、端末は第1ダウンリンク帯域幅部分に設定された予約資源で第1ダウンリンク帯域幅部分に対して定義された他の動作(例えば、CSI/RRM(radio resource management)/RLM(radio link monitoring)測定動作)を遂行しないことができる。
下記の実施例で、基地局が同一のキャリア内で第2ダウンリンク帯域幅部分を追加に端末に設定した場合が説明される。ここで、第2ダウンリンク帯域幅部分の周波数領域は第1ダウンリンク帯域幅部分の周波数領域と重なり得る。例えば、第2ダウンリンク帯域幅部分は連続した100個のPRB(例えば、PRB#0~#99)で構成され得、PRB#0~#49が占有する周波数領域は第1ダウンリンク帯域幅部分の周波数領域と重なり得る。この場合、基地局は第2ダウンリンク帯域幅部分に対する予約資源を端末に設定することができる。例えば、基地局は第2ダウンリンク帯域幅部分内のPRB#30~#39(すなわち、第2ダウンリンク帯域幅部分の局部的PRB#30~#39)を予約資源として設定することができる。端末は基地局によって設定された予約資源(例えば、PRB#30~#39)で第2ダウンリンク帯域幅部分を通じていかなる物理階層信号/チャネルも伝送されないものと仮定することができる。また、端末は第2ダウンリンク帯域幅部分に設定された予約資源で第2ダウンリンク帯域幅部分に対して定義された他の動作(例えば、CSI/RRM/RLM測定)を遂行しないことができる。
一方、端末は第1ダウンリンク帯域幅部分に対して設定された予約資源で第2ダウンリンク帯域幅部分を通じての物理チャネル信号/チャネルの受信を期待することができる。例えば、端末は第1ダウンリンク帯域幅部分に対して設定された予約資源(例えば、「PRB#10~#19」と「毎スロットの5番目および6番目のシンボル」の組み合わせに該当するRE)で第2ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPDSCHの受信を期待することができる。例えば、第2ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPDSCHはURLLC(Ultra Reliable Low Latency Communication)伝送のためのミニスロットPDSCHであり得る。
すなわち、端末は第1ダウンリンク帯域幅部分を通じてeMBB(enhanced Mobile BroadBand)データを受信することができ、第2ダウンリンク帯域幅部分を通じてURLLCデータを受信することができる。基地局は第1ダウンリンク帯域幅部分内に予約資源を設定することによって該当予約資源を第2ダウンリンク帯域幅部分のURLLC伝送のための物理資源として予約することができる。すなわち、第1ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるデータチャネル(例えば、eMBB伝送のためのデータチャネル)は第1ダウンリンク帯域幅部分内に設定された予約資源に対してレートマッチングされて伝送され得、したがって第1ダウンリンク帯域幅部分内に設定された予約資源は第2ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるデータチャネル(例えば、URLLC伝送のためのデータチャネル)の伝送のために使われ得る。物理資源の予約は前述した通り、上位階層シグナリングおよび物理階層シグナリングのうち、少なくとも一つを通じて設定され得る。ここで、予約資源基盤の通信のために重なった帯域幅部分(例えば、第1ダウンリンク帯域幅部分および第2ダウンリンク帯域幅部分)が同時に活性化され得る。
その反対に、端末は第2ダウンリンク帯域幅部分に対して設定された予約資源上で第1ダウンリンク帯域幅部分を通じて物理階層信号/チャネルの受信を期待することができる。例えば、端末は第2ダウンリンク帯域幅部分に対して予約資源として設定されたPRB#30~#39番で第1ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPDSCHの受信を期待することができる。この場合、第1ダウンリンク帯域幅部分および第2ダウンリンク帯域幅部分は端末で同時に活性化され得る。複数の帯域幅部分が端末に設定される場合、端末は一つの帯域幅部分に対して設定された予約資源を使って他の帯域幅部分を通じての物理階層信号/チャネルの送受信動作を遂行することができる。前述した実施例はアップリンク帯域幅部分に対して同様に適用され得る。
図3は、通信システムで「方法300」による予約資源の設定方法の第1実施例を図示した概念図である。
図3を参照すると、第1ダウンリンク帯域幅部分および第2ダウンリンク帯域幅部分は一つの端末に設定され得、第1ダウンリンク帯域幅部分の周波数領域は第2ダウンリンク帯域幅部分の周波数領域と重なり得る。基地局は第1ダウンリンク帯域幅部分と第2ダウンリンク帯域幅部分間の重なった資源領域で第1ダウンリンク帯域幅部分の一部の資源(すなわち、デュレーションがT2である資源領域)を予約資源として設定することができ、予約資源の設定情報を端末に伝送することができる。ここで、予約資源は第2ダウンリンク帯域幅部分でPDSCHの伝送が可能な資源領域として設定され得る。この場合、予約資源は伝送デュレーション(transmission duration)が互いに異なる二つのPDSCHを多重化するために使われ得る。
端末は第1ダウンリンク帯域幅部分のうちで予約資源を除いた残りの資源領域を通じて伝送デュレーションがT1であるPDSCHを受信することができ、予約資源を通じて伝送デュレーションがT2であるPDSCH(例えば、第2ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPDSCH)を受信することができる。ここで、PDSCH(例えば、第1ダウンリンク帯域幅部分で送受信されるPDSCH)は予約資源にレートマッチングされ得る。端末はデュレーションがT2である予約資源で第1ダウンリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPDSCHが受信されないものと仮定することができる。T1およびT2のそれぞれは一つ以上の連続したシンボルによって占有された時間区間であり得る。例えば、T1はスロット基盤のスケジューリングによるPDSCHの伝送区間であり得、T2はミニスロット基盤のスケジューリングによるPDSCHの伝送区間であり得る。例えば、T1はeMBBデータの伝送のために使われ得、T2はURLLCデータの伝送のために使われ得る。
また、前述した動作はアップリンク伝送にも適用され得る。例えば、第1アップリンク帯域幅部分および第2アップリンク帯域幅部分は一つの端末に設定され得、第1アップリンク帯域幅部分の周波数領域は第2アップリンク帯域幅部分の周波数領域と重なり得る。基地局は第1アップリンク帯域幅部分と第2アップリンク帯域幅部分間の重なった資源領域で第1アップリンク帯域幅部分の一部の資源を予約資源として設定することができ、予約資源の設定情報を端末に伝送することができる。ここで、予約資源は第2アップリンク帯域幅部分でPUSCHの伝送が可能な資源領域として設定され得る。
基地局は第1アップリンク帯域幅部分のうちで予約資源を除いた残りの資源領域を通じて伝送デュレーションがT1であるPUSCHを受信することができ、予約資源を通じて伝送デュレーションがT2であるPUSCH(例えば、第2アップリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPUSCH)を受信することができる。ここで、PUSCH(例えば、第1アップリンク帯域幅部分で送受信されるPUSCH)は予約資源にレートマッチングされ得る。端末はデュレーションがT2である予約資源で第1アップリンク帯域幅部分にスケジューリングされるPUSCHを送信しないものと仮定することができる。
前述した実施例(例えば、「方法300」による実施例)によると、基地局はeMBBデータおよびURLLCデータを端末に効率的に伝送することができる。すなわち、URLLCデータ伝送のための資源領域はあらかじめ予約され得、予約された資源領域でeMBBデータのためのPDSCHまたはPUSCHはマッピングされないこともある。したがって、URLLCデータが発生した場合、基地局は予約された資源領域を通じてURLLCデータを早く端末に伝送することができる。万一URLLCデータの伝送のための資源領域が予約されず、URLLCデータが発生した時点のスロットでeMBBデータ伝送のためのPDSCHまたはPUSCHがすでにスケジューリングされている場合、基地局はPDSCHまたはPUSCHの伝送が完了した後にURLLCデータの伝送のためのスケジューリングを遂行することができる。または基地局はすでにスケジューリングされたPDSCHまたはPUSCHの資源領域でURLLCデータのためのPDSCHまたはPUSCHを伝送することができる。
「すでにスケジューリングされたPDSCHまたはPUSCHの伝送が完了した後の資源領域にURLLCデータをスケジューリングする方式」は、スケジューリングの時間遅延が引き起こされるため、URLLCの伝送要求事項を満足しないことができる。「すでにスケジューリングされたPDSCHまたはPUSCHの資源領域でURLLCデータのためのPDSCHまたはPUSCHを伝送する方式」はURLLCデータの伝送のための資源のプリエンプション(preemption)方式に該当し、この場合に送受信機の複雑度が増加し得、プリエンプションの有無を端末に指示するためのシグナリングが追加に要求され得る。
「方法300」で帯域幅部分の交差(cross)スケジューリング方式が使われ得る。例えば、第1ダウンリンク帯域幅部分のPDCCHが第2ダウンリンク帯域幅部分のPDSCHをスケジューリングする場合、PDSCHは第1ダウンリンク帯域幅部分を通じてスケジューリングされたにもかかわらず、第2ダウンリンク帯域幅部分を通じて伝送される物理階層チャネルと見なされ得る。したがって、第1ダウンリンク帯域幅部分と第2ダウンリンク帯域幅部分が同時に活性化している場合、または第2ダウンリンク帯域幅部分だけが活性化している場合、端末は第1ダウンリンク帯域幅部分に設定された予約資源で第1ダウンリンク帯域幅部分を通じてスケジューリングされる第2ダウンリンク帯域幅部分のPDSCHを受信することができる。
一方、複数のキャリアは「方法300」に基づいて設定され得る。例えば、基地局はキャリア別予約資源を設定することができ、予約資源の設定情報をシグナリング手続きを通じて端末に知らせることができる。複数のキャリアのそれぞれが互いに異なる周波数領域に定義される場合、キャリア別に予約資源が設定されるのは自然であり得る。一つに端末に設定/活性化した複数のキャリアのそれぞれの周波数領域が一部又は全部重なる場合、予約資源は複数のキャリアの間に重なった周波数領域で設定され得る。
したがって、予約資源の設定動作および予約資源で端末動作はキャリア別に定義され得る。例えば、端末のために設定された第1キャリアおよび第2キャリアが活性化した場合、端末は第1キャリアに対して設定された予約資源で第1キャリアを通じての物理階層信号/チャネルが伝送されないことを仮定することができ、第2キャリアに対して設定された予約資源で第2キャリアを通じての物理階層信号/チャネルが伝送されないことを仮定することができる。
反面、第1キャリアの予約資源が第2キャリアの物理資源と重なる場合、端末は第1キャリアの予約資源で第2キャリアを通じての物理階層信号/チャネルの伝送を期待することができる。また、第2キャリアの予約資源が第1キャリアの物理資源と重なる場合、端末は第2キャリアの予約資源で第1キャリアを通じての物理階層信号/チャネルの伝送を期待することができる。すなわち、端末に設定された複数のキャリアの間に周波数領域が重なる場合、特定キャリアに対して予約された資源は他のキャリアの物理階層信号/チャネルの伝送のために使われ得る。
予約資源の物理階層シグナリングのためにSFIが使われ得る。SFIはグループ共通PDCCHを通じて伝送されるDCIに含まれ得る。SFIは一つ以上のスロットのそれぞれを構成するシンボルの種類(例えば、ダウンリンクシンボル、アップリンクシンボル、アンノウン(unknown)シンボル)を端末に知らせるために使われ得る。端末はSFIに基づいて確認されたダウンリンクシンボルでダウンリンク信号/チャネルの受信を期待することができ、SFIに基づいて確認されたアップリンクシンボルでアップリンク信号/チャネルの伝送を期待することができ、SFIに基づいて確認されたアンノウンシンボルで一般的にいかなる信号/チャネルも送受信されないものと仮定することができる。したがって、アンノウンシンボルで端末の動作は予約資源で端末の動作と類似し得る。
一つの伝送方向(例えば、ダウンリンクまたはアップリンク)に対して複数の帯域幅部分が一つの端末に設定される場合、基地局は複数の帯域幅部分のそれぞれに対してグループ共通PDCCHを端末に伝送することができ、グループ共通PDCCHを通じて伝送されるDCIは複数の帯域幅部分のそれぞれのSFIを含むことができる。または複数の帯域幅部分のそれぞれのSFIは一つのグループ共通PDCCHを通じて伝送されるDCIに含まれ得る。例えば、一つのグループ共通PDCCHを通じて伝送されるDCIは、複数のSFI、複数のSFIのそれぞれが対応する帯域幅部分を指示する情報などを含むことができる。または複数のSFIのそれぞれが対応する帯域幅部分を指示する情報はDCI代わりに上位階層シグナリングを通じて端末にあらかじめ設定され得る。スロット内のアンノウン領域(例えば、アンノウンシンボル)で端末動作および仮定は「方法300」のように該当帯域幅部分(例えば、重なった帯域幅部分)に限定され得る。この方法は「方法310」と呼ばれ得る。
一方、端末はグループ共通PDCCHを通じて受信された一つのSFIを複数の帯域幅部分に適用することができる。例えば、端末は一つのキャリアで最大1個のグループ共通PDCCHを受信することができ、1個のグループ共通PDCCHは1個のSFIを含むことができる。この場合、グループ共通PDCCHに含まれたSFIが適用される帯域幅部分(例えば、有効帯域幅部分)とグループ共通PDCCHに含まれたSFIが適用されない帯域幅部分(例えば、非有効帯域幅部分)は、上位階層シグナリングによってあらかじめ設定され得る。SFIによって設定されるダウンリンク領域、アップリンク領域、およびアンノウン領域は有効帯域幅部分でのみ有効であり得る。有効/非有効帯域幅部分の設定情報はSFIとともにグループ共通PDCCHを通じて伝送され得る。
NRは複数のヌメロロジーを支援するので、SFIによって設定されるスロットフォーマットを解釈するための基準副搬送波間隔が考慮され得る。基地局は動的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔を端末に設定することができる。動的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔は上位階層シグナリング手続き(例えば、RRCシグナリング手続き)または物理階層シグナリング手続き(例えば、DCIシグナリング手続き)を通じて設定され得る。物理階層シグナリング手続きが使われる場合、SFIは基準副搬送波間隔を含むことができる。
この場合、基準副搬送波間隔以上の副搬送波間隔に設定される帯域幅部分のみがSFIが適用される有効帯域幅部分に設定されるように制限され得る。すなわち、帯域幅部分の副搬送波間隔が基準副搬送波間隔より小さい場合、該当帯域幅部分でスロットフォーマットの解釈が曖昧となり得るためである。このような問題点は、下記の「半固定的スロットフォーマットの設定」関連の実施例で詳細に説明される。帯域幅部分の副搬送波間隔が基準副搬送波間隔より小さい場合、帯域幅部分のスロットフォーマットは下記で説明される「方法400」、「方法410」、および「方法420」のそれぞれと同一または類似するように設定され得る。
この場合、有効帯域幅部分と非有効帯域幅部分は特定資源領域で重なり得、重なった特定資源領域でSFIによってアンノウンシンボルとして設定された資源領域が存在し得る。この場合にも「方法300」が同様に適用され得る。すなわち、端末はアンノウン領域で有効帯域幅部分を通じての物理階層信号/チャネルが送受信されないものと仮定することができ、アンノウン領域で非有効帯域幅部分を通じての物理階層信号/チャネルが送受信されるものと期待することができる。
<半固定的スロットフォーマットの設定>
下記の実施例で半固定的スロットフォーマットの設定方法が説明される。半固定的スロットフォーマットの反復周期は0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5ms、10msなどを含むことができ、半固定的スロットフォーマットの一部の反復周期は特定副搬送波間隔にのみ適用され得る。また、半固定的スロットフォーマットはT1msの反復周期を有するスロットフォーマットとT2msの反復周期を有するスロットフォーマットが連続的に配置された形態で構成され得る。この場合、半固定的スロットフォーマットの反復周期は(T1+T2)msであり得、T1およびT2のそれぞれは前記の反復周期の中から設定され得る。
セル特定的半固定的スロットフォーマットの伝送方向の順序は、一つの周期内で「ダウンリンク→アンノウン→アップリンク」に設定され得る。アンノウンシンボルは厳密に伝送方向が決定されていないシンボルと見なすことができるが、本発明の実施例で便宜上「アンノウン」も伝送方向の一種と見なされ得る。セル特定的半固定的スロットフォーマット情報はx1、x2、y1、およびy2を含むことができる。x1は反復周期の開始領域に配置される完全な(full)ダウンリンクスロットの個数であり得、x2はx1個のダウンリンクスロットの後に配置されるダウンリンクシンボルの個数であり得る。y1は反復周期の終了領域に配置される完全な(full)アップリンクスロットの個数であり得、y2はy1個のアップリンクスロットの前に配置されるアップリンクシンボルの個数であり得る。x1、x2、y1、およびy2によって表現されない区間はアンノウン区間と見なされ得る。
半固定的スロットフォーマットを構成するために使われる基準副搬送波間隔は端末に設定され得る。例えば、基準副搬送波間隔はシステム情報であり得、基準副搬送波間隔はセル特定的半固定的スロットフォーマットの設定情報とともに放送され得る。基準副搬送波間隔はデータ伝送のために使用可能な副搬送波間隔(例えば、15kHz、30kHz、60kHz、および120kHz)の一つで設定され得る。
図4は通信システムで半固定的スロットフォーマットの第1実施例を図示した概念図であり、図5は通信システムで半固定的スロットフォーマットの第2実施例を図示した概念図である。
図4を参照すると、基準副搬送波間隔は15kHzであり得、半固定的スロットフォーマットの反復周期は5msであり得、「(x1、x2、y1、y2)=(2、5、1、3)」に設定され得る。この場合、一つの反復周期は5個のスロットで構成され得る。図5を参照すると、基準副搬送波間隔は30kHzであり得、半固定的スロットフォーマットの反復周期は5msであり得、「(x1、x2、y1、y2)=(2、5、1、3)」で設定され得る。この場合、一つの反復周期は10個のスロットで構成され得る。このように、反復周期と「x1、x2、y1、y2」が同じ場合にも基準副搬送波間隔によりスロットの構造が変わり得る。例えば、反復周期と「x1、x2、y1、y2」が同じ場合にアンノウン区間の比率は基準副搬送波間隔が大きいほど増加し得る。
一方、帯域幅部分の設定情報は副搬送波間隔を含むことができる。基地局はダウンリンク帯域幅部分またはアップリンク帯域幅部分を端末に設定する場合に、該当帯域幅部分で使われる副搬送波間隔を端末に知らせることができる。したがって、端末に設定される帯域幅部分の副搬送波間隔は半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔と異なり得る。帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔と異なる場合、帯域幅部分で半固定的スロットフォーマットを解釈/適用するための方法が定義され得る。
図6は、通信システムで半固定的スロットフォーマットおよび帯域幅部分の設定に対する第1実施例を図示した概念図である。
図6を参照すると、半固定的スロットフォーマットの反復周期は0.5msであり得、基準副搬送波間隔は60kHzであり得る。一つの反復周期内に2個のスロット(例えば、スロット#nおよび#(n+1))が存在することができ、2個のスロットでシンボルの配置順序は「ダウンリンクシンボル→アンノウンシンボル→アップリンクシンボル」であり得る。ここで、「D」はダウンリンクシンボルを指示することができ、「X」はアンノウンシンボルを指示することができ、「U」はアップリンクシンボルを指示することができ、「C」は伝送方向の衝突などによって伝送方向の解釈方法が定義されなければならないシンボルを指示することができる。
この場合、端末に設定される帯域幅部分の副搬送波間隔は多様であり得る。帯域幅部分の副搬送波間隔が60kHzである場合、帯域幅部分の副搬送波間隔は基準副搬送波間隔と一致するため、端末がスロットフォーマットを解釈するのに問題がない。反面、帯域幅部分の副搬送波間隔が60kHzより小さい場合、伝送方向が決定されないシンボルCが存在し得る。例えば、ダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分の副搬送波間隔が30kHzである場合、帯域幅部分の一つのシンボルは半固定的スロットフォーマットによる2個のシンボルに対応するので、帯域幅部分の一つのシンボルは半固定的スロットフォーマットによる「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」、「アップリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」等に対応することができる。この場合、半固定的スロットフォーマットの設定情報でのみ帯域幅部分のシンボルの伝送方向を決定することは困難であり得る。
またはダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分の副搬送波間隔が15kHzである場合、帯域幅部分の一つのシンボルは半固定的スロットフォーマットによる4個のシンボルに対応するので、帯域幅部分の一つのシンボルは半固定的スロットフォーマットによる「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」、「アップリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」、「ダウンリンクシンボルおよびアップリンクシンボル」等に対応することができる。この場合、半固定的スロットフォーマットの設定情報でのみ帯域幅部分のシンボルの伝送方向を決定することは困難であり得る。
反面、帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より大きい場合には、前述した問題が発生しない。
図7は、通信システムで半固定的スロットフォーマットおよび帯域幅部分の設定に対する第2実施例を図示した概念図である。
図7を参照すると、半固定的スロットフォーマットの反復周期が1msであり得、基準副搬送波間隔は15kHzであり得る。一つの反復周期内に1個のスロット(例えば、スロット#n)が存在することができ、1個のスロットでシンボルの配置順序は「ダウンリンクシンボル→アンノウンシンボル→アップリンクシンボル」であり得る。この場合、端末に設定される帯域幅部分の副搬送波間隔は15kHz(すなわち、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔)より大きくてもよい。例えば、帯域幅部分の副搬送波間隔が30kHzまたは60kHzである場合、帯域幅部分の一つのシンボルは常に半固定的スロットフォーマットによる一つのシンボルに対応するので、反復周期内で帯域幅部分を構成するすべてのシンボルの伝送方向は半固定的スロットフォーマットの設定情報だけで明確に決定され得る。
下記の実施例で、図6を参照して説明された問題点(すなわち、帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より小さく設定される場合の問題点)を解決するための方法が説明される。
第1の方法として、帯域幅部分の副搬送波間隔は半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔以上に設定され得る。この場合、端末は帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より小さく設定されることを期待しないことができる。この方法は「方法400」と呼ばれ得る。「方法400」が使われ、帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より大きい場合、端末は図7を参照して説明された方法に基づいて帯域幅部分のスロットフォーマットを確認することができる。
帯域幅部分の副搬送波間隔として設定され得る副搬送波間隔候補が周波数帯域別にあらかじめ定義されている場合、副搬送波間隔候補の中で最も小さい副搬送波間隔は半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔と定義され得る。この方法は「方法401」と呼ばれ得る。例えば、特定周波数帯域で帯域幅部分の副搬送波間隔が15kHz、30kHz、または60kHzに設定される場合、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔は15kHzと定義され得る。ただし、特定周波数帯域で15kHzの副搬送波間隔を有する帯域幅部分が使われない場合、「方法401」による半固定的スロットフォーマットの設定は非効率的であり得る。例えば、特定周波数帯域でデータの伝送のために30kHzの副搬送波間隔だけが使われる場合、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔は30kHzに設定されることが好ましい。
「方法401」の短所を解決するために、「方法402」が使われ得る。「方法402」で、周波数帯域別に複数の基準副搬送波間隔が許容され得、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔は帯域幅部分の副搬送波間隔以下であるように設定され得る。「方法402」によると、基地局はセルまたはキャリア内でデータ伝送のために実際に使われる副搬送波間隔のうちで最も小さい副搬送波間隔を半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔として使うことができる。したがって、「方法402」が使われる場合、「方法401」による非効率性が発生しなくなり得る。
「方法402」が使われる場合にも、セル内のすべての端末は同一の基準副搬送波間隔に従わなければならないので、基準副搬送波間隔より高い副搬送波間隔を使う端末に対する半固定的スロットフォーマットの設定単位(granularity)は細密(fine)でないこともある。例えば、一つの端末が15kHzの副搬送波間隔を有する帯域幅部分で動作し、他の端末が60kHzの副搬送波間隔を有する帯域幅部分で動作する場合、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔は15kHzに設定され得る。この場合、60kHzの副搬送波間隔を有する帯域幅部分で動作する端末のための半固定的スロットフォーマットは、4個のシンボル単位で設定され得る。これはURLLC伝送に不適合であり得る。したがって、「方法400」、「方法401」または「方法402」によると、同一セル内でeMBBデータおよびURLLCデータを同時に伝送することは困難であり得る。
図6を参照して説明された問題点を解決するための第2の方法として、帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より小さく設定されることが許容され得、帯域幅部分の特定シンボルで伝送方向の衝突が発生する場合(例えば、帯域幅部分の特定シンボルが半固定的スロットフォーマットにより互いに異なる伝送方向を有する複数のシンボルに対応する場合)に、特定シンボルの伝送方向はあらかじめ定義された規則によって決定され得る。この方法は「方法410」と呼ばれ得る。また、「方法410」の細部方法である「方法411」~「方法416」が定義され得る。
「方法411」で、帯域幅部分の特定シンボルが半固定的スロットフォーマットによる「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」、「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」、または「ダウンリンクシンボル、アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」に対応する場合、帯域幅部分で特定シンボルの伝送方向はアンノウンと見なされ得る。すなわち、帯域幅部分の一つのシンボル内で半固定的スロットフォーマットによる伝送方向が衝突する場合、アンノウンがダウンリンクおよびアップリンクに優先する規則が使われ得る。
その反対に、帯域幅部分の一つのシンボル内で半固定的スロットフォーマットによる伝送方向が衝突する場合、ダウンリンクおよびアップリンクがアンノウンに優先する規則が使われ得る。この方法は「方法412」と呼ばれ得る。「方法412」によると、半固定的スロットフォーマットによるアンノウン区間は帯域幅部分でダウンリンク区間またはアップリンク区間でオーバーライドされ得る。ただし、アンノウン区間が伝送方向の柔軟性(flexibility)の保証または特定信号を保護するための用途で使われる場合、アンノウン区間が異なる伝送方向(例えば、ダウンリンクまたはアップリンク)でオーバーライドされることは好ましくない。また、オーバーライドの結果によると、ダウンリンク区間とアップリンク区間の間にアンノウン区間が存在しない形態のスロットの構造が発生する可能性がある。このような場合を回避するために、「方法412」よりは「方法411」が使われることが好ましい。
また、帯域幅部分の特定シンボルが半固定的スロットフォーマットによる「ダウンリンクシンボルおよびアップリンクシンボル」に対応する場合、帯域幅部分で特定シンボルの伝送方向はダウンリンクおよびアップリンクの中であらかじめ定義された伝送方向に設定され得る。この方法は「方法413」と呼ばれ得る。または帯域幅部分で特定シンボルの伝送方向はアンノウンに設定され得る。この方法は「方法414」と呼ばれ得る。「方法413」によると、クロス-リンク干渉(cross-link interference)が発生し得る。したがって、帯域幅部分で伝送方向の衝突が発生する特定シンボルの伝送方向はアンノウンと見なされることが好ましい。「方法414」により帯域幅部分で伝送方向の衝突が発生する特定シンボルの伝送方向がアンノウンと見なされる場合にも、アンノウンと見なされた特定シンボルは後程基地局のスケジューリングによってダウンリンク伝送またはアップリンク伝送のために使われ得る。
または帯域幅部分の特定シンボルで半固定的スロットフォーマットによる伝送方向の衝突が発生する場合、帯域幅部分で特定シンボルの伝送方向は特定シンボル内で相対的に多くの区間を占有する伝送方向に設定され得る。この方法は「方法415」と呼ばれ得る。「方法415」で特定シンボル内で区間(例えば、ダウンリンク区間、アンノウン区間、アップリンク区間)の長さが同じである場合、「方法411」~「方法414」中で一つの方法が使われ得る。
図8は、通信システムで「方法411」による帯域幅部分のスロットフォーマットの第1実施例を図示した概念図である。
図8を参照すると、半固定的スロットフォーマットの反復周期は0.5msであり得、基準副搬送波間隔は60kHzであり得る。ダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分の副搬送波間隔が30kHzである場合、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期内でダウンリンク帯域幅部分内の4番目および9番目のシンボルでダウンリンクとアンノウン間の衝突が発生し得、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期内でアップリンク帯域幅部分内の5番目および12番目のシンボルでアンノウンとアップリンク間の衝突が発生し得る。「方法414」によると、ダウンリンク帯域幅部分内の4番目および9番目のシンボルはアンノウンシンボルと見なされ得、アップリンク帯域幅部分内の5番目および12番目のシンボルはアンノウンシンボルと見なされ得る。
ここで、ダウンリンク帯域幅部分内の4番目および9番目のシンボルでダウンリンクとアンノウン間の衝突が発生するので、ダウンリンク帯域幅部分でアンノウンシンボルと見なされた4番目および9番目のシンボルはダウンリンクシンボルでのみオーバーライドされ得る。アップリンク帯域幅部分内の5番目および12番目のシンボルでアンノウンとアップリンク間の衝突が発生するので、アップリンク帯域幅部分でアンノウンシンボルと見なされた5番目および12番目のシンボルはアップリンクシンボルでのみオーバーライドされ得る。すなわち、ダウンリンク帯域幅部分で4番目および9番目のシンボルのアンノウンタイプはアップリンク帯域幅部分で5番目および12番目のシンボルのアンノウンタイプと異なり得る。
ダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分の副搬送波間隔が15kHzである場合、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期内でダウンリンク帯域幅部分内の2番目および5番目のシンボルでダウンリンクとアンノウン間の衝突が発生し得、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期内でアップリンク帯域幅部分内の3番目および6番目のシンボルでアンノウンとアップリンク間の衝突が発生し得る。「方法414」によると、ダウンリンク帯域幅部分内の2番目および5番目のシンボルはアンノウンシンボルと見なされ得、アップリンク帯域幅部分内の3番目および6番目のシンボルはアンノウンシンボルと見なされ得る。
ここで、ダウンリンク帯域幅部分内の2番目および5番目のシンボルでダウンリンクとアンノウン間の衝突が発生するので、ダウンリンク帯域幅部分でアンノウンシンボルと見なされた2番目および5番目のシンボルはダウンリンクシンボルでのみオーバーライドされ得る。アップリンク帯域幅部分内の3番目および6番目のシンボルでアンノウンとアップリンク間の衝突が発生するので、アップリンク帯域幅部分でアンノウンシンボルと見なされた3番目および6番目のシンボルはアップリンクシンボルでのみオーバーライドされ得る。
一方、ダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分の副搬送波間隔が15kHzである場合、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期内で帯域幅部分のスロットは7個のシンボルを含むハーフ(half)スロットで構成され得る。したがって、帯域幅部分のスロットフォーマットは7個のシンボル単位で繰り返され得る。この場合、一つのスロット内で意図されていない複数のアンノウン区間が存在することができる。したがって、半固定的スロットフォーマットの一つの反復周期は帯域幅部分のn個のスロットを含むように設定され得、nは1以上の整数であり得る。この方法は「方法416」と呼ばれ得る。「方法416」の条件は基地局が半固定的スロットフォーマットの設定パラメーター(例えば、反復周期、基準副搬送波間隔)および帯域幅部分の設定パラメーター(例えば、副搬送波間隔)を適切に決定することによって保障され得る。
または「方法416」が使われない場合、帯域幅部分でスロットフォーマットの一つの反復周期が一つのスロットの一部分(例えば、ハーフスロット)を含むことが許容され得る。この場合、帯域幅部分でスロットフォーマットの一つの反復周期はm個の完全なシンボルを含むことが好ましい。mは1以上の整数であり得る。
図6を参照して説明された問題点を解決するための第3の方法として、互いに異なる基準副搬送波間隔に対する半固定的スロットフォーマットが設定され得る。すなわち、複数の半固定的スロットフォーマットは端末に設定され得る。この方法は「方法420」と呼ばれ得る。例えば、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔が15kHz、30kHz、または60kHzに設定される場合、基地局は15kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット(以下、「第1スロットフォーマット」という)と30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット(以下、「第2スロットフォーマット」という)を端末に設定することができる。
ダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、帯域幅部分の副搬送波間隔と同一の基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットが該当帯域幅部分に適用され得る。この方法は「方法426」と呼ばれ得る。30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分およびアップリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、該当帯域幅部分に第2スロットフォーマットが適用され得る。
「方法420」および「方法426」が使われる場合、端末は帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの設定による基準副搬送波間隔の一つで設定されるものと期待することができる。帯域幅部分の副搬送波間隔が基準副搬送波間隔と一致しない場合、端末は帯域幅部分の設定が誤っているものと見なすことができ、該当帯域幅部分に関連した動作を遂行しないことができる。例えば、端末が15kHzまたは30kHz副搬送波間隔を有する帯域幅部分が設定されるものと期待する状況で、基地局によって60kHz副搬送波間隔を有する帯域幅部分が端末に設定される場合、端末は60kHz副搬送波間隔を有する帯域幅部分の設定を無視することができる。
「方法420」および「方法426」は帯域幅部分別に適用され得る。すなわち、複数のダウンリンク帯域幅部分または複数のアップリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、帯域幅部分のそれぞれに設定された副搬送波間隔と同一の基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットが該当帯域幅部分に適用され得る。例えば、15kHzおよび30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット、15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分、および30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、端末は15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分に15kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを適用することができ、30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分に30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを適用することができる。
一方、複数のダウンリンク帯域幅部分または複数のアップリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、特定基準副搬送波間隔を有する一つの半固定的スロットフォーマットが複数の帯域幅部分に適用され得る。この方法は「方法427」と呼ばれ得る。例えば、15kHzおよび30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット、15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分、および30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、端末は15kHzおよび30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分のすべてに15kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを適用することができる。
「方法427」で端末が一つ以上の帯域幅部分に共通に適用される一つの基準副搬送波間隔を決定する基準は規格にあらかじめ定義され得る。例えば、端末は基地局によって設定された帯域幅部分の副搬送波間隔の中で最も小さい副搬送波間隔(以下、「Δfmin」という)を基準副搬送波間隔で決定することができる。Δfminと同一の基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットが端末に設定されていない場合、端末はΔfminより小さい基準副搬送波間隔の中で最も大きい基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを帯域幅部分に適用することができる。前述した規則が使われ、帯域幅部分の副搬送波間隔が基準副搬送波間隔より大きい場合、端末は図6を参照して説明された方法を使って帯域幅部分のスロットフォーマットを取得することができる。
または端末は帯域幅部分の副搬送波間隔より大きくない基準副搬送波間隔のうちで最も大きい基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを該当帯域幅部分に適用することができる。この方法は「方法428」と呼ばれ得る。例えば、15kHzおよび30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットおよび15kHz、30kHz、および60kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分が端末に設定された場合、「方法428」によると、端末は15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分に15kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを適用することができ、30kHzおよび60kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分に30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマットを適用することができる。
「方法420」により互いに異なる基準副搬送波間隔を有する複数の半固定的スロットフォーマットが端末に設定される場合、半固定的スロットフォーマットによるシンボルの伝送方向は基準副搬送波間隔の間に時間軸で整列(align)され得る。この方法は「方法421」と呼ばれ得る。これとは異なり、半固定的スロットフォーマットのそれぞれが互いに独立的に設定され得、半固定的スロットフォーマットによるシンボルの伝送方向が時間軸で整列しないことが許容され得る。この方法は「方法422」と呼ばれ得る。「方法422」によると、高い設定自由度が提供されるものの、同一セル内で互いに異なる副搬送波間隔を有する帯域幅部分の間にクロス-リンク干渉が引き起こされ得る。その反面、「方法421」によると、同一セル内のクロス-リンク干渉が抑制され得る。
「方法422」が使われる場合、複数の半固定的スロットフォーマットの反復周期は同一であるか異なり得る。反面、「方法421」が使われる場合、複数の半固定的スロットフォーマットの反復周期は同一に設定されることが好ましい。
図9aは通信システムで「方法421」による半固定的スロットフォーマットの第1実施例を図示した概念図であり、図9bは通信システムで「方法421」による半固定的スロットフォーマットの第2実施例を図示した概念図であり、図9cは通信システムで「方法421」による半固定的スロットフォーマットの第3実施例を図示した概念図である。
図9a~図9cを参照すると、基地局は15kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット(以下、「第1スロットフォーマット」という)および30kHzの基準副搬送波間隔を有する半固定的スロットフォーマット(以下、「第2スロットフォーマット」という)を端末に設定することができる。第1スロットフォーマットおよび第2スロットフォーマットの反復周期は1msであり得る。
図9aの実施例で、時間軸で第1スロットフォーマットの伝送方向は第2スロットフォーマットの伝送方向と同じでもよい。すなわち、第1スロットフォーマットの一つのシンボルの伝送方向は第1スロットフォーマットの一つのシンボルに対応する第2スロットフォーマットの2個のシンボルの伝送方向と同じでもよい。この方法は「方法423」と呼ばれ得る。
反面、図9bの実施例および図9cの実施例で、時間軸で第1スロットフォーマットの伝送方向が第2スロットフォーマットの伝送方向と一致しない区間が存在することができる。例えば、図9bの実施例で第1スロットフォーマットの8番目のシンボルは第2スロットフォーマットの「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」に対応することができ、第1スロットフォーマットの11番目のシンボルは第2スロットフォーマットの「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」に対応することができる。
すなわち、第1スロットフォーマットのアンノウンシンボルは第2スロットフォーマットの「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」または「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」と整列され得る。この方法は「方法424」と呼ばれ得、「方法424」は前述した「方法411」と類似し得る。「方法424」で第1スロットフォーマットの基準副搬送波間隔が第2スロットフォーマットの基準副搬送波間隔の4倍以上である場合、または第2スロットフォーマットの基準副搬送波間隔が第1スロットフォーマットの基準副搬送波間隔の4倍以上である場合、相対的に小さい基準副搬送波間隔を有するスロットフォーマットのアンノウンシンボルは相対的に大きい基準副搬送波間隔を有するスロットフォーマットの「ダウンリンクシンボル、アンノウンシンボル、およびアップリンクシンボル」のすべてに対応することができる。
他の例として、図9cの実施例で第1スロットフォーマットの7番目のシンボルは第2スロットフォーマットの「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」に対応することができ、第1スロットフォーマットの12番目のシンボルは第2スロットフォーマットの「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」に対応することができる。すなわち、第1スロットフォーマットのダウンリンクシンボルは第2スロットフォーマットの「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」と整列され得、第1スロットフォーマットのアップリンクシンボルは第2スロットフォーマットの「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」と整列され得る。この方法は「方法425」と呼ばれ得、「方法425」は前述した「方法412」と類似し得る。
図9a~図9cの実施例は多様な基準副搬送波間隔を有する第1スロットフォーマットおよび第2スロットフォーマットに適用され得る。また、「方法423」~「方法425」は結合されて使われ得る。例えば、「方法424」が「方法425」と結合される場合、第1スロットフォーマットの特定ダウンリンクシンボルは第2スロットフォーマットの「ダウンリンクシンボルおよびアンノウンシンボル」に対応することができ、第1スロットフォーマットの特定アンノウンシンボルは第2スロットフォーマットの「アンノウンシンボルおよびアップリンクシンボル」に対応することができる。
「方法420」および「方法420」の細部方法で複数の半固定的スロットフォーマットに共通の反復周期が適用される場合、特定反復周期の使用は制限され得る。例えば、特定基準副搬送波間隔にのみ適用される反復周期(例えば、0.625ms、1.25ms、2.5ms)は複数の半固定的スロットフォーマットのための共通の反復周期として使われないことがある。
図6を参照して説明された問題点を解決するための第4の方法として、帯域幅部分の副搬送波間隔が半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔より小さく設定されることは許容され得、端末は帯域幅部分のシンボルのそれぞれで半固定的スロットフォーマットによる伝送方向の衝突が発生しないことを期待することができる。この方法は「方法430」と呼ばれ得る。帯域幅部分の副搬送波間隔と基準副搬送波間隔間の関係にかかわらず、基地局は半固定的スロットフォーマットのパターンを適切に設定することによって伝送方向の衝突が発生しないようにすることができる。端末はいかなる帯域幅部分が活性化する場合にも伝送方向の衝突が発生しないことを期待することができる。
前述した方法の効果は半固定的スロットフォーマットに適用されるCPタイプと帯域幅部分に設定されるCPタイプが同じ場合に発生し得る。CPタイプは一般(normal)CPおよび拡張(extended)CPに分類され得る。反面、半固定的スロットフォーマットに適用されるCPタイプが帯域幅部分に設定されるCPタイプと異なる場合、互いに異なる副搬送波間隔を有するシンボルは時間軸で互いに整列しないため、前述した効果が発生しないことができる。例えば、半固定的スロットフォーマットに一般CPが適用され、帯域幅部分に拡張CPが設定される場合、前述した方法は変形されて使われなければならず、前述した効果が発生しないことができる。
したがって、帯域幅部分で一般CPおよび拡張CPモドを使おうとする場合、半固定的スロットフォーマットに一般CPおよび拡張CPがすべて適用可能なように設定されることが好ましい。このために、半固定的スロットフォーマットの設定情報はCPタイプを含むことができる。CPタイプは帯域幅部分の設定のために使われる一般CPまたは拡張CPを指示することができる。例えば、CPタイプはセル特定的半固定的スロットフォーマットの設定情報に含まれ得る。この場合、CPタイプはシステム情報として端末に伝送され得る。半固定的スロットフォーマットの設定情報がCPタイプを含む場合、「方法420」および「方法420」の細部方法は同じCPタイプを有する複数の半固定的スロットフォーマットに適用され得る。
前述した方法は、半固定的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔が帯域幅部分の副搬送波間隔と異なる場合だけでなく、動的スロットフォーマットの基準副搬送波間隔が帯域幅部分の副搬送波間隔と異なる場合にも適用され得る。例えば、SFIによって指示されるスロットフォーマットが確認された場合、端末は前述した方法に基づいてSFIによって指示されるスロットフォーマットをSFIによって指示されるスロットフォーマットの基準副搬送波間隔と異なる副搬送波間隔を有する帯域幅部分に適用することができる。
<帯域幅部分の動的スイッチング>
複数のダウンリンク帯域幅部分または複数のアップリンク帯域幅部分が端末に設定された場合、基地局は活性帯域幅部分のインデックスを指示するフィールド(例えば、帯域幅部分指示子フィールド)を含むDCIを端末に伝送することができる。端末はDCIの帯域幅部分指示子フィールドによって指示される帯域幅部分でDCIによってスケジューリングされるデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)を送受信することができる。これによると、DCIが伝送される帯域幅部分はスイッチング前の活性帯域幅部分であり得、DCIによって指示される帯域幅部分はスイッチング後の活性帯域幅部分であり得る。下記の実施例で帯域幅部分がスイッチングされる場合、スイッチング前の活性帯域幅部分は「第1帯域幅部分」と呼ばれ得、スイッチング後の活性帯域幅部分は「第2帯域幅部分」と呼ばれ得る。端末は第1帯域幅部分でDCIの受信終了時点と第2帯域幅部分でデータチャネルの送受信開始時点(例えば、PDSCHの受信開始時点またはPUSCHの送信開始時点)の間で帯域幅部分のスイッチングを遂行することができる。
図10は、通信システムで帯域幅部分の動的スイッチング方法の第1実施例を図示した概念図である。
図10を参照すると、基地局は第1帯域幅部分でPDCCHを通じてDCIを端末に伝送することができる。DCIはデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)のスケジューリング情報、帯域幅部分指示子フィールドなどを含むことができる。帯域幅部分指示子フィールドは第2帯域幅部分のインデックスを含むことができる。端末は第1帯域幅部分でDCIを受信することができ、DCIの帯域幅部分指示子フィールドによって指示される第2帯域幅部分でDCIによってスケジューリングされるデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)を送受信することができる。端末は第2帯域幅部分の設定情報(例えば、副搬送波間隔、CP長、ビーム情報など)に基づいてDCIのスケジューリング情報(例えば、周波数軸資源割当情報、時間軸資源割当情報、TCI(transmission configuration information)状態など)を解釈することができる。
第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングするために、端末で一定時間が所要され得る。まず、端末は帯域幅部分のスイッチングを指示するDCI(例えば、帯域幅部分指示子フィールドを含むDCI)を取得するためにPDCCHを処理しなければならないので、帯域幅部分のスイッチング時間にPDCCH処理遅延時間T1が考慮され得る。PDCCH処理遅延時間T1はPDCCHの受信終了時点からPDCCHの処理完了時点までの時間間隔であり得る。また、T1はPDCCH処理遅延時間だけでなく他のベースバンド装置の駆動時間を含むことができる。DCIが獲得された場合、端末でDCIの帯域幅部分指示子フィールドによって指示される帯域幅部分でRF(radio frequency)帯域幅を調整(retuning)するための時間が必要となり得る。RF調整時間T2はRF帯域幅の変更比率と中心移動の有無などにより数us(micro seconds)で数百usであり得る。また、T2はRF調整時間だけでなく他のRF装置(例えば、AGC(automatic gain control))の駆動時間を含むことができる。
帯域幅部分のスイッチングを指示する場合、基地局は端末がT1およびT2を確保できるようにデータチャネルをスケジューリングすることができる。DCIを含むPDCCHの受信終了時点からDCIによってスケジューリングされるデータチャネルの送受信開始時点(例えば、PDSCHの受信開始時点またはPUSCHの送信開始時点)までの時間間隔がT3である場合、基地局はT3が「T1+T2」以上となるようにデータチャネルをスケジューリングすることができる。このために、基地局はT1およびT2をあらかじめ知っていてもよい。またはT1およびT2のうち、少なくとも一つは端末のケイパビリティ(例えば、端末の要求事項)として規格に定義され得る。例えば、「方法500」で、「T1+T2」は端末のケイパビリティとして規格にあらかじめ定義され得、端末は「T1+T2」を基地局に報告することができる。「方法501」で、T1およびT2のそれぞれは端末のケイパビリティとして規格に定義され得、端末はT1およびT2のそれぞれを基地局に報告することができる。「方法502」で、T2は端末のケイパビリティとして規格に定義され得、端末はT2を基地局に報告することができる。
端末は「T3-T1」内の任意の時間区間でRF帯域幅を調整することができる。すなわち、端末はDCIの獲得時点とDCIによってスケジューリングされるデータチャネルの送受信開始時点の間の任意の時間区間でRF帯域幅を調整することができる。この場合、基地局は端末がRF帯域幅を調整する区間が分かり難く、T3または「T3-T1」で端末の動作が不明確なので、該当区間(例えば、T3または「T3-T1」)の使用が制限的であり得る。特に、T3が「T1+T2」より大きい場合(例えば、クロス-スロットスケジューリングが遂行される場合)、前述した問題が発生し得る。
前述した問題点を解決するために、端末のRF遷移(transition)区間は規格にあらかじめ定義され得る。または基地局はRF遷移区間を端末に設定することができ、この方法は「方法510」と呼ばれ得る。RF遷移区間はT2以上に設定され得、端末はRF遷移区間内でRF帯域幅を調整することができる。また、端末はRF遷移区間内でRF帯域幅の調整動作以外に他の動作を遂行しないことができる。例えば、端末はRF遷移区間内でいかなる信号も送受信しないことができる。端末はRF遷移区間以外の時間区間で一般的な送受信動作を遂行することができる。「方法510」でRF遷移区間がT2以上に設定されることを保障するために、「方法501」または「方法502」が使われ得る。例えば、基地局は「方法501」または「方法502」に基づいて端末のT2を確認することができ、確認されたT2以上となるようにRF遷移区間を設定することができる。
帯域幅部分のスイッチングのためのRF遷移区間は連続したN1個のシンボルで構成され得る。N1は自然数であり得る。RF遷移区間の長さはN1で表現され得る。RF遷移区間を構成するシンボルは特定のヌメロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長)に従い得る。一方、前述した帯域幅部分のスイッチング方法でRF遷移区間はT3内に存在するので、RF遷移区間の位置は第1帯域幅部分で伝送されるDCI(例えば、DCIを含むPDCCH)の時間軸位置または第2帯域幅部分で伝送されるデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)の時間軸位置を基準として設定され得る。RF遷移区間は次のように設定され得る。
図11aは通信システムでRF遷移区間の第1実施例を図示した概念図であり、図11bは通信システムでRF遷移区間の第2実施例を図示した概念図であり、図11cは通信システムでRF遷移区間の第3実施例を図示した概念図である。
図11aを参照すると、RF遷移区間の開始時点と第1帯域幅部分でPDCCHの終了時点間のオフセットO1が定義され得る。基地局はオフセットO1を端末に知らせることができる。RF遷移区間は連続したN1個のシンボルで構成され得、オフセットO1は連続したN2個のシンボルで構成され得る。N1およびN2のそれぞれは自然数であり得る。
図11bを参照すると、RF遷移区間の終了時点と第2帯域幅部分でデータチャネルの開始時点間のオフセットO2が定義され得る。基地局はオフセットO2を端末に知らせることができる。RF遷移区間は連続したN1個のシンボルで構成され得、オフセットO2は連続したN3個のシンボルで構成され得る。N1およびN3のそれぞれは自然数であり得る。
図11cを参照すると、PDCCH処理遅延時間T1が定義された場合、RF遷移区間の開始時点とPDCCH処理遅延時間T1の終了時点間にオフセットO3が定義され得る。基地局はオフセットO3を端末に知らせることができる。RF遷移区間は連続したN1個のシンボルで構成され得、オフセットO3は連続したN4個のシンボルで構成され得る。N1およびN4のそれぞれは自然数であり得る。
基地局は帯域幅部分のスイッチングのためのRF遷移区間の設定情報を、シグナリングを通じて端末に伝送することができる。例えば、RF遷移区間の設定情報の伝送のために、上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング)または物理階層シグナリング(例えば、帯域幅部分のスイッチングを指示するDCI)が使われ得る。RF遷移区間の長さ(例えば、N1)はT2(すなわち、RF調整時間)により決定され得る。RF遷移区間の長さは上位階層シグナリングによって半固定的に設定されることが好ましい。
反面、RF遷移区間の位置を指示するためのオフセット(例えば、O1、O2、O3)は上位階層シグナリングまたは物理階層シグナリングを通じて端末に伝送され得る。オフセット(例えば、O1、O2、O3)が物理階層シグナリングによって動的に指示される場合、時間資源の使用効率が高くなり得るが、シグナリングオーバーヘッドが増加し得る。またはRF遷移区間は上位階層シグナリングと物理階層シグナリングの結合によって設定され得る。例えば、RF遷移区間の設定情報(例えば、長さ、オフセット、ヌメロロジーなど)の候補値は上位階層シグナリングによって端末にあらかじめ設定され得、設定情報の候補値のうち一つが物理階層シグナリングによって動的に指示され得る。
一方、帯域幅部分のスイッチング方法は帯域幅部分の設定により多様であり得るため、複数のT2が使われ得る。例えば、第1帯域幅部分で第2帯域幅部分へのスイッチングのためにRFフィルタ中心の変更が要求される場合、相対的に大きいT2が使われ得る。反面、RFフィルタ中心の変更が要求されない場合、相対的に小さいT2が使われ得る。複数のT2が使われる場合、複数のRF遷移区間が設定され得る。この場合、RF遷移区間はT2別に設定され得る。またはRF遷移区間は第1帯域幅部分、第2帯域幅部分、および「第1帯域幅部分と第2帯域幅部分の組み合わせ」のそれぞれのために設定され得る。RF遷移区間がT2別に設定される場合、端末は帯域幅部分のスイッチングのために使われるT2が決定された後、T2に対応するRF遷移区間により帯域幅部分のスイッチングを遂行することができる。
一方、第1帯域幅部分のヌメロロジーは第2帯域幅部分のヌメロロジーと異なり得る。RF遷移区間の長さおよびオフセット(例えば、O1、O2、O3)のそれぞれは第1帯域幅部分および第2帯域幅部分のうちであらかじめ決定された帯域幅部分のヌメロロジーを基準に定義され得る。例えば、図11aの実施例または図11cの実施例によりRF遷移区間が設定される場合、N1、N2、およびN4のそれぞれは第1帯域幅部分のヌメロロジー(例えば、シンボル長、副搬送波間隔)を基準に決定され得る。
または図11bの実施例によりRF遷移区間が設定される場合、N1およびN3のそれぞれは第2帯域幅部分のヌメロロジー(例えば、シンボル長、副搬送波間隔)を基準に決定され得る。またはRF遷移区間は第1帯域幅部分の副搬送波間隔および第2帯域幅部分の副搬送波間隔の中で小さい副搬送波間隔または大きい副搬送波間隔に基づいて設定され得る。またはRF遷移区間は基準ヌメロロジーに基づいて設定され得る。基準ヌメロロジーは第1帯域幅部分のヌメロロジーおよび第2帯域幅部分のヌメロロジーと関係なく設定され得る。基準ヌメロロジーはRF遷移区間の設定情報に含まれ得る。
<動的スロットフォーマットの設定>
基地局はDCIを使ってスロットフォーマットを動的に端末に知らせることができる。基地局はSFIによって指示可能なスロットフォーマットの候補をRRCシグナリングを通じて端末にあらかじめ知らせることができる。その後、基地局はスロットフォーマット候補の中で一つのスロットフォーマットを指示するSFIを含むDCIを端末に伝送することができる。スロットフォーマット候補の集合はセル別またはキャリア別に設定され得、一つのセル内のすべての帯域幅部分で共通に適用され得る。スロットフォーマット候補を解釈するための基準として使われる副搬送波間隔(例えば、基準副搬送波間隔)はRRCシグナリングを通じて端末に設定され得、セル別またはキャリア別に設定され得る。一つのセル内でRRCシグナリングによって設定されるすべてのスロットフォーマット候補に同一の基準副搬送波間隔が適用され得る。
例えば、基地局は4個のスロットフォーマット候補をRRCシグナリングを通じて端末に設定することができる。4個のスロットフォーマット候補のそれぞれは[DDDDDDDDDDDDDD]、[DDDDDDDDDDXXUU]、[DDDDDDDDXXUUUU]、または[DDDDDDXXUUUUUU]であり得る。4個のスロットフォーマット候補のそれぞれは1個のスロットに対するフォーマットであり得る。スロットフォーマット候補で、「D」はダウンリンクシンボルであり得、「X」はアンノウンシンボルであり得、「U」はアップリンクシンボルであり得る。4個のスロットフォーマット候補と共にSFIの基準副搬送波間隔(例えば、15kHz)が設定され得る。この場合、1個のスロットの長さは1msであり得る。基地局は4個のスロットフォーマット候補のうちで一つを指示するSFIを含むDCIを端末に伝送することができる。DCIを受信した端末はDCIに含まれたSFIに基づいてスロットフォーマットを確認することができ、確認されたスロットフォーマットをDCIを受信したスロットに適用することができる。
反面、端末のSFI(例えば、SFIを含むDCI)受信のためのPDCCHモニタリングオケージョン(monitoring occasion)は帯域幅部分別に設定され得る。具体的には、SFIの伝送に使われるDCIフォーマットはPDCCH共通探索空間を通じて伝送され得、SFI伝送のためのPDCCH共通探索空間のモニタリング周期はダウンリンク帯域幅部分別に設定され得る。SFI受信のためのPDCCHモニタリングオケージョン(以下、「SFIモニタリングオケージョン」という)は次のように設定され得る。
図12は、通信システムでSFIモニタリングオケージョンの第1実施例を図示した概念図である。
図12を参照すると、第1帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンは第2帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンと異なって設定され得る。例えば、第1帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期は1個のスロットであり得、第2帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期は2個のスロットであり得る。基地局は帯域幅部分のそれぞれのSFIモニタリングオケージョンの周期を端末に設定することができる。この場合、第1帯域幅部分で受信されたSFIは1個のスロットに対するフォーマットを指示することができ、第2帯域幅部分で受信されたSFIは2個のスロットに対するフォーマットを指示することができる。ここで、第1帯域幅部分のヌメロロジーは第2帯域幅部分のヌメロロジーと同一のものと仮定され得る。
端末は第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングを遂行するように指示を受けることができる。第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングすることが指示される場合、端末はスロット#nの第1帯域幅部分を通じてDCIを受信することができ、DCIに含まれたスケジューリング情報を確認することができる。スケジューリング情報は第2帯域幅部分で伝送されるデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)のためのスケジューリング情報であり得る。例えば、DCIによってスロット#nおよび#(n+1)のそれぞれにデータチャネルがスケジューリングされ得る。すなわち、スロット#n内のD1にデータチャネルがスケジューリングされ得、スロット#(n+1)内のD2にデータチャネルがスケジューリングされ得る。
帯域幅部分のスイッチング動作の遂行前に、端末はスロット#nの第1帯域幅部分でSFIを成功裏に受信することができる。この場合、SFIはスロット#nの第1帯域幅部分だけでなく第2帯域幅部分にも適用され得る。したがって、第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングされた後、第1帯域幅部分のヌメロロジーと第2帯域幅部分のヌメロロジー間の同一性の有無にかかわらず、端末はスロット#nの第1帯域幅部分で受信されたSFIによって指示されるスロットフォーマットをスロット#nの第2帯域幅部分に適用することができる。第1帯域幅部分のヌメロロジーが第2帯域幅部分のヌメロロジーと異なる場合、端末は図7を参照して説明された方法などによってヌメロロジーを変換することによって、スロット#nの第1帯域幅部分で受信されたSFIによって指示されるスロットフォーマットをスロット#nの第2帯域幅部分に適用することができる。
しかし、本実施例では、帯域幅部分のスイッチングによってスロット#(n+1)に対するSFIが伝送され得るSFIモニタリングオケージョンが存在しない。したがって、端末は既存の方法を通じてはスロット#(n+1)に対する動的スロットフォーマットを取得することが困難であり得る。下記の実施例で、帯域幅部分のスイッチングによって、SFIによってスロットフォーマットが指示されない区間(以下、「第1区間」という)での端末動作が説明される。
半固定的スロットフォーマットが端末に設定された場合、端末は半固定的スロットフォーマットに基づいてダウンリンク区間でダウンリンク伝送を仮定することができ、アップリンク区間でアップリンク伝送を仮定することができる。この場合、第1区間内で半固定的スロットフォーマットによってアンノウンに設定された区間で端末動作が追加に定義され得る。反面、半固定的スロットフォーマットが端末に設定されていない場合、端末は第1区間を構成するすべてのシンボルをアンノウンシンボルと見なすことができる。この場合、第1区間全体で端末動作が定義され得る。下記の実施例で、第1区間内の「半固定的アンノウンシンボル」および「半固定的アンノウン区間」のそれぞれは半固定的スロットフォーマットによってアンノウンに設定された区間と半固定的スロットフォーマットが端末に設定されていない場合にアンノウンシンボルと見なされるシンボルをすべて指示することができる。
「方法600」で、端末は第1区間の半固定的アンノウンシンボルでいかなる動作も遂行しないことができる。端末は第1区間の半固定的アンノウンシンボルでデータチャネル(例えば、PDSCHまたはPUSCH)を送受信しないことができ、参照信号の伝送/測定動作を遂行しないことができる。図12の実施例でD2が半固定的アンノウンシンボルで構成される場合、端末はD2でデータチャネルを送受信しないことができる。また、端末は第1区間でデータチャネルがスケジューリングされることを期待しないことができる。したがって、本実施例で端末はD1でのみデータチャネルを送受信することができる。
「方法601」で、端末は第1区間でSFIモニタリングオケージョンが設定されないものと見なすことができ、SFIモニタリングオケージョンが設定されていない場合と同じ動作を遂行することができる。すなわち、第1帯域幅部分および第2帯域幅部分に対するSFIモニタリングオケージョンが設定されたにもかかわらず、端末は第1区間でSFIモニタリングオケージョンが設定されないものと見なすことができる。図12の実施例でD2が半固定的アップリンクシンボルを含まない場合、端末はスロット#(n+1)でPDSCHを受信することができる。または端末は第1区間内の半固定的アンノウンシンボルでPDCCHをモニタリングすることができる。または端末は第1区間内の半固定的アンノウンシンボルで上位階層シグナリングによって設定された半固定的または半永久的参照信号の送受信/測定動作を遂行することができる。
一方、SFIモニタリングオケージョンが端末に設定されたが、端末は特定SFIモニタリングオケージョン(例、特定スロットのPDCCHモニタリングオケージョン)でSFIを受信できないこともある。「方法602」で、第1区間でSFIモニタリングオケージョンが端末に設定されていないにもかかわらず、端末は第1区間でSFIモニタリングオケージョンが設定されたがSFIを受信しなかったものと見なすことができ、SFIを受信しない場合と同じ動作を遂行することができる。例えば、端末は第1区間内の半固定的アンノウンシンボルで動的スケジューリングされるデータチャネルまたはPDCCHモニタリングに対して「方法601」による動作を遂行することができる。または端末は第1区間内の半固定的アンノウンシンボルで上位階層シグナリングによって設定された半固定的または半永久的参照信号を送信しないことができる。
「方法603」で、端末は以前のスロットのフォーマットを第1区間に適用することができる。図12の実施例で、端末は第1帯域幅部分のスロット#nで受信されたSFIをスロット#(n+1)(例えば、スロット#(n+1)内の第1区間)に適用することができる。すなわち、端末は第1帯域幅部分で受信されたSFIを第2帯域幅部分の次のSFIモニタリングオケージョン以前まで繰り返し適用することができる。SFIが複数のスロットに対するフォーマットを指示する場合、該当SFIは次のSFIモニタリングオケージョン以前までラップアラウンド(wrap-around)の形態で反復適用され得る。
「方法604」で、基地局は第1区間のスロットフォーマットの設定情報を含むSFI(例えば、帯域幅部分のスイッチング前に伝送されるSFI)を生成することができ、生成されたSFIを端末に伝送することができる。図12の実施例で、端末は第1帯域幅部分のスロット#nで受信されたSFIに基づいて第1区間のスロットフォーマットの設定情報を確認することができる。
「方法605」で、基地局は第1区間のスロットフォーマットの設定情報を含むDCI(例えば、帯域幅部分のスイッチングを指示するDCI)を生成することができ、生成されたDCIを端末に伝送することができる。図12の実施例で、端末は第1帯域幅部分のスロット#nで受信されたDCIに基づいて第1区間のスロットフォーマットの設定情報を確認することができる。
または「方法605」で2段階のDCIが使われ得る。端末は第1DCIおよび第2DCIを受信することによってデータチャネルのスケジューリング情報を取得することができる。ここで、第1DCIおよび第2DCIはPDCCH探索空間を通じて伝送され得る。または第1DCIはPDCCH探索空間を通じて伝送され得、第2DCIはデータチャネルがスケジューリングされる資源領域の一部を通じて伝送され得る。この場合、第1DCIは帯域幅部分指示子フィールドを含むことができる。
第1DCIによって帯域幅部分のスイッチングがトリガリングされる場合、第2DCIはスイッチングされた帯域幅部分(例えば、第2帯域幅部分)で伝送され得る。この場合、基地局は第1区間のスロットフォーマットの設定情報を含む第2DCIを端末に伝送することができる。この方法は「方法606」と呼ばれ得る。第2DCIのペイロードの大きさは第1DCIのペイロードの大きさに比べて制約が大きくないため、第1区間のスロットフォーマットの設定情報はPDCCH探索空間を通じて伝送される第1DCIより第2DCIに含まれることが好ましい。帯域幅部分のスイッチング過程で第1区間が発生する場合、端末は第1区間のスロットフォーマットの設定情報が第2DCIに含まれるものと仮定することができる。または第1DCIは第1区間のスロットフォーマットの設定情報が第2DCIに含まれるかどうかを指示する指示子を含むことができる。
前述した方法のいかなる方法を使用しても、端末は帯域幅部分のスイッチングを指示するDCI(例えば、帯域幅部分指示子フィールドを含むDCI)によりスケジューリングされるデータチャネルの伝送の有無を既存と同一の基準を使って判断することができる。例えば、図12のスロット#(n+1)でデータチャネルの伝送方向が半固定的スロットフォーマットによる伝送方向と衝突しない場合、端末は該当データチャネルを送受信することができる。
一方、前述した問題点を解決するための他の方法として、端末は同一セル内のすべての帯域幅部分で共通SFIモニタリングオケージョンおよび共通オフセットを使うことができる。この方法は「方法610」と呼ばれ得る。端末は同一セル内のすべてのダウンリンク帯域幅部分でSFI受信のためのPDCCHモニタリングオケージョンの周期およびオフセット(例えば、スロットオフセット)が同一に設定されるものと期待することができる。「方法610」によると、端末は活性帯域幅部分にかかわらず、一定の時点でSFIをモニタリングすることができるので、スロットフォーマットが指示されない区間(例えば、第1区間)が発生しないことができる。
「方法610」は同一の副搬送波間隔を有する帯域幅部分に適用され得る。ただし、帯域幅部分が互いに異なる副搬送波間隔を有する場合にも、DCIフォーマット2-0のための探索空間のモニタリング周期およびオフセットが適切に調節されることによって、端末のSFIモニタリングオケージョンの周期およびオフセットは互いに異なる副搬送波間隔を有する帯域幅部分で同一に設定され得る。例えば、15kHzおよび30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分が端末に設定される場合、端末は15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分でS番目のスロットごとにSFIをモニタリングすることができ、30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分で(2×S)番目のスロットごとにSFIをモニタリングすることができる。この場合、15kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期の絶対値は、30kHzの副搬送波間隔を有するダウンリンク帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期の絶対値と同じであり得る。「方法610」は下記で説明される図13の実施例に適用され得る。
図13は、通信システムでSFIモニタリングオケージョンの第2実施例を図示した概念図である。
図13を参照すると、第1帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンは第2帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンと異なって設定され得る。例えば、第1帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期は2個のスロットであり得、第2帯域幅部分でSFIモニタリングオケージョンの周期は1個のスロットであり得る。この場合、端末が第1帯域幅部分で受信するSFIは2個のスロットに対するスロットフォーマットを指示することができ、端末が第2帯域幅部分で受信するSFIは1個のスロットに対するスロットフォーマットを指示することができる。したがって、端末はスロット#(n+1)のフォーマットを指示する複数のSFIを受信することができる。例えば、端末はスロット#nで第1帯域幅部分を通じて受信されたSFI(以下、「第1SFI」という)に基づいてスロット#(n+1)のフォーマットを確認することができ、スロット#(n+1)で第2帯域幅部分を通じて受信されたSFI(以下、「第2SFI」という)を通じてスロット#(n+1)のフォーマットを確認することができる。複数のSFIによってスロットフォーマットが指示される区間(以下、「第2区間」という)で端末動作が定義され得る。
前述した通り、SFIモニタリングオケージョンが端末に設定された場合に、端末は第2区間のスロットフォーマットを指示する1個のSFIを受信することを期待することができる。この方法は「方法620」と呼ばれ得る。したがって、基地局は第1SFIおよび第2SFIのうち一つのSFIを端末に伝送することができる。第1SFIの代わりに第2SFIが伝送される場合にスロット#nのフォーマットが指示されない場合もあるため、基地局は第2SFIの代わりに第1SFIを伝送することが好ましい。SFIが選択的に伝送される場合、基地局はSFIモニタリングオケージョンの周期が相対的に長く設定された帯域幅部分でSFIを伝送することができる。この場合、端末はSFIモニタリングオケージョンの中で相対的に長い周期を有するSFIモニタリングオケージョンでSFIを受信することを期待することができる。
または端末は第2区間のスロットフォーマットを指示する一つ以上のSFIを受信することを期待することができる。複数のSFIによって第2区間のスロットフォーマットが指示される場合、端末は複数のSFIによって指示されるスロットフォーマットが同一のものと仮定することができる。この方法は「方法621」と呼ばれ得る。「方法621」が使われる場合、端末は第1SFIが成功裏に受信された場合に第2SFIの受信のためのモニタリング動作を遂行しないことができる。ただし、第1SFIの偽り警報(false alarm)が発生する場合、端末が第2SFIのモニタリング動作を遂行することが役に立ち得る。
一方、基地局はスロット#nでSFIを伝送した場合にもスロット#(n+1)のSFIを通じてスロット#(n+1)のフォーマットをアップデートすることができる。この場合、端末は第2区間のための複数のSFIの受信を期待することができ、複数のSFIが受信された場合に最新のSFIを第2区間に適用することができる。この方法は「方法622」と呼ばれ得る。ただし、端末が第1SFIを成功裏に受信したが第2SFIを受信できなかった場合、第2区間のスロットフォーマットに対する基地局と端末の理解は互いに異なり得る。
他の方法として、端末は帯域幅部分のスイッチングを遂行する場合に一定の時間区間で動的なスロットフォーマットの設定を適用しないことがある。この方法は「方法630」と呼ばれ得る。すなわち、端末は一定の時間区間を帯域幅部分のスイッチングによる安定化区間と見なすことができ、一定の時間区間内で曖昧性を引き起こし得る動作を遂行しないことができる。例えば、端末は一定の時間区間内で受信されたSFIを無視することができる。SFIが適用されない一定の時間区間の長さは規格にあらかじめ定義され得る。または基地局は一定の時間区間の長さを端末に設定することができる。一定の時間区間の位置は基準時点から誘導され得る。例えば、SFIが適用されない一定の時間区間の位置は、帯域幅部分のスイッチングを指示するDCIの受信時点(例えば、シンボルまたはスロット)または第2帯域幅部分の活性化時点(例えば、シンボルまたはスロット)を基準に決定され得る。「方法630」はスロットフォーマットの設定動作の他に他の動作のために使われ得る。例えば、「方法630」は下記で説明されるプリエンプション指示子PIによる端末動作を定義するために使われ得る。
図14は、通信システムでPIモニタリングオケージョンの第1実施例を図示した概念図である。
図14を参照すると、PI受信のためのPDCCHモニタリングオケージョン(以下、「PIモニタリングオケージョン」という)は帯域幅部分別に設定され得る。第1帯域幅部分および第2帯域幅部分のそれぞれで互いに異なるPIモニタリングオケージョンが端末に設定され得る。例えば、第1帯域幅部分でPIモニタリングオケージョンの周期は2個のスロットで設定され得、第2帯域幅部分でPIモニタリングオケージョンの周期は1個のスロットで設定され得る。端末がPIを適用する時間区間はPIの受信時点直前の一つのPIモニタリングオケージョンであり得る。すなわち、PIが適用される時間区間はPIの受信時点直前のPIモニタリングオケージョン内の最初のシンボルからPIが受信されたPIモニタリングオケージョン内の最初のシンボルの前のシンボルまでであり得る。端末は第1帯域幅部分のスロット#(n-1)で受信されたPIをスロット#(n-3)および#(n-2)に適用することができ、第2帯域幅部分のスロット#(n+1)で受信されたPIをスロット#nに適用することができ、第2帯域幅部分のスロット#(n+2)で受信されたPIをスロット#(n+1)に適用することができる。
端末はスロット#nで受信されたDCIにより帯域幅部分のスイッチング動作を遂行することができる。この場合、端末の帯域幅部分は第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングされ得る。帯域幅部分がスイッチングされた後に、端末はスロット#(n+1)でPIを受信することができる。この場合、スロット#(n+1)で受信されたPIが適用される時間区間に対する定義が必要となり得る。PIは第2帯域幅部分で受信されるため、PIが適用される時間区間は第2帯域幅部分のPIモニタリングオケージョンの周期を基準に決定され得る。例えば、スロット#(n+1)で受信されたPIはスロット#nに適用され得る。ただし、スロット#(n-1)でプリエンプションが発生した場合、基地局はスロット#(n-1)でプリエンプションが発生したことを端末に知らせることはできない。このような問題点を解決するために、スロット#(n+1)で受信されたPIはスロット#(n-1)および#nに適用され得る。この場合、基地局はスロット#(n+1)で伝送されるPIを使ってスロット#(n-1)でプリエンプションが発生したことを端末に知らせることができる。
<タイマー基盤の帯域幅部分のスイッチング>
端末は第1帯域幅部分でDCIを受信することができ、DCIの帯域幅部分指示子フィールドに基づいて第1帯域幅部分から第2帯域幅部分にスイッチングが要求されることを確認することができる。タイマー基盤の帯域幅部分のスイッチング方法が端末で支援されない場合、端末はフォールバック動作が必要な場合以外に第3帯域幅部分へのスイッチングを指示するDCIを受信する前まで第2帯域幅部分で動作することができる。ここで、第1帯域幅部分は第3帯域幅部分であり得る。反面、タイマー基盤の帯域幅部分のスイッチング方法が端末で支援される場合、端末は第2帯域幅部分の活性時間を確認するために使われるタイマーを稼動させることができ、タイマーが満了する場合に第2帯域幅部分の非活性化動作およびデフォルト(default)帯域幅部分へのスイッチング動作を遂行することができる。
端末に設定された帯域幅部分の中で一つの帯域幅部分はデフォルト帯域幅部分に設定され得る。デフォルト帯域幅部分が別途に設定されていない場合、初期の活性帯域幅部分がデフォルト帯域幅部分として使われ得る。例えば、初期活性帯域幅部分が第1帯域幅部分である場合、第1帯域幅部分はデフォルト帯域幅部分であり得る。基地局はタイマーを端末に設定することができる。タイマーの設定単位はmsまたはスロットであり得る。タイマーが50msに設定される場合、タイマーの満了時点は50msであり得、タイマーは0msで初期化され得る。またはタイマーが50msに設定される場合、タイマーの満了時点は0msであり得、タイマーは50msに初期化され得る。
第2帯域幅部分でデータチャネルをスケジューリングするDCIが受信された場合、端末はタイマーを初期化または延長させることによって、第2帯域幅部分の活性時間を延長させることができる。タイマーが延長されることは、タイマーが初期値と区別される他の値に設定されることを意味し得る。FDD基盤の通信システムで、タイマーはアップリンク帯域幅部分およびダウンリンク帯域幅部分のそれぞれに独立的に適用され得る。TDD基盤の通信システムで、タイマーはアップリンク帯域幅部分とダウンリンク帯域幅部分の対に適用され得る。
一方、端末は多様な目的のためにランダムアクセス手続きを遂行することができる。RRC連結状態で動作する端末も競争または非競争基盤のランダムアクセス手続きを遂行することができる。例えば、SR(scheduling request)またはBSR(buffer status report)を伝送する物理資源が存在しない場合、端末はPRACHを基地局に伝送することによって競争基盤ランダムアクセス手続きを遂行することができる。
活性アップリンク帯域幅部分にPRACH資源が存在し、活性ダウンリンク帯域幅部分にMsg2および/またはMsg4の受信のための探索空間が存在する場合、端末は活性帯域幅部分を通じてランダムアクセス手続きを遂行することができる。ただし、活性アップリンク帯域幅部分にPRACH資源がない場合、端末は現在の活性アップリンク帯域幅部分をPRACH資源が設定されているアップリンク帯域幅部分にスイッチングすることができる。活性ダウンリンク帯域幅部分にMsg2および/またはMsg4の受信のための探索空間がない場合、端末は現在の活性ダウンリンク帯域幅部分をMsg2および/またはMsg4の受信のための探索空間が設定されているダウンリンク帯域幅部分にスイッチングすることができる。または端末は端末に設定されたすべてのダウンリンク帯域幅部分でMsg2および/またはMsg4の受信のためのPDCCH探索空間が設定されることを期待することができる。すなわち、端末は端末に設定されたすべてのダウンリンク帯域幅部分のそれぞれがDCIフォーマット0-0をモニタリングするための共通探索空間を含む制御資源集合(CORESET)と論理的に結合されることを期待することができる。
活性帯域幅部分でランダムアクセス手続きの遂行中に帯域幅部分のスイッチングが必要な場合が発生し得る。例えば、タイマー基盤の帯域幅部分スイッチングが支援され、PRACHの伝送後に活性帯域幅部分のタイマーが満了する場合が発生し得る。この場合、端末はデフォルト帯域幅部分へのスイッチングなしにPRACHが伝送された帯域幅部分でランダムアクセス手続きを継続して遂行することができる。この方法は「方法700」と呼ばれ得る。または端末は現在の活性帯域幅部分をデフォルト帯域幅部分にスイッチングすることができ、スイッチングされたデフォルト帯域幅部分でランダムアクセス手続き(例えば、「スイッチング前の活性帯域幅部分で遂行されたランダムアクセス手続きと連続したランダムアクセス手続き」または「新しいランダムアクセス手続き」)を遂行することができる。この方法は「方法710」と呼ばれ得る。
「方法700」が使われる場合、活性帯域幅部分に対するタイマーを初期化または延長させる方法が使われ得る。この方法は「方法701」と呼ばれ得る。PRACHに対する応答であるMsg2が基地局から受信されていない場合、端末は他のビームを通じてPRACHを再び伝送したり、高い伝送パワーを使ってPRACHを再び伝送したりすることができる。複数のPRACHが伝送される場合、基地局は端末が最後に伝送したPRACHを受信することができる。この場合、基地局は受信されたPRACHが端末から何番目で伝送されたPRACH(例えば、プリアンブル)であるかが分からない場合がある。
Msg1の送受信が完了した後に基地局と端末が同じタイマーを仮定することを保障するために、端末はPRACHを伝送するたびにタイマーを初期化したり延長したりすることができる。この方法は「方法702」と呼ばれ得る。「方法702」で、基地局はPRACHが受信された場合にタイマーを初期化したり延長したりすることができる。複数のPRACHが端末から受信された場合、基地局はPRACHを受信するたびにタイマーを初期化したり延長したりすることができる。「方法701」に使われるタイマーは基地局によって端末に設定され得る。または「方法701」に使われるタイマー値は帯域幅部分のスイッチング動作に適用されるタイマー値と同じであり得る。
TDD基盤の通信システムで、「方法701」によるタイマーの管理方法は、アップリンク帯域幅部分とダウンリンク帯域幅部分の対に適用され得る。アップリンク帯域幅部分のIDがダウンリンク帯域幅部分のIDと同じである場合、アップリンク帯域幅部分およびダウンリンク帯域幅部分で共通タイマーが使われ得る。FDD基盤の通信システムで、タイマーはアップリンク帯域幅部分およびダウンリンク帯域幅部分のそれぞれで独立的に管理され得る。またはタイマーはダウンリンク帯域幅部分でのみ使われ得る。したがって、FDD基盤の通信システムで、「方法701」はアップリンク帯域幅部分およびダウンリンク帯域幅部分のうちで一つの帯域幅部分に適用され得る。Msg1伝送手続きの保護のために、「方法701」はアップリンク帯域幅部分にのみ使われ得る。例えば、PRACHを伝送した端末はPRACHが伝送されたアップリンク帯域幅部分のタイマーを初期化したり延長したりすることができる。アップリンク帯域幅部分でタイマーが使われない場合、「方法701」はダウンリンク帯域幅部分またはTDD基盤の通信システムに適用され得る。
「方法710」でMsg1伝送手続きの遂行中に活性帯域幅部分がデフォルト帯域幅部分にスイッチングされる場合、端末はスイッチングされたデフォルト帯域幅部分でMsg1伝送手続き(例えば、「スイッチング前の活性帯域幅部分で遂行されたMsg1伝送手続きと連続したMsg1伝送手続き」または「新しいMsg1伝送手続き」)を遂行することができる。「スイッチング前の活性帯域幅部分で遂行されたMsg1伝送手続きと連続したMsg1伝送手続き」が遂行される場合、端末は帯域幅部分のスイッチング後にパワーランピング(ramping)カウンター(counter)および/またはビーム変更情報の変更なしにMsg1伝送手続きを進行することができる。この方法によると、スイッチング前の帯域幅部分でチャネル/ビーム環境およびPRACH資源設定のそれぞれがスイッチングされたデフォルト帯域幅部分でチャネル/ビーム環境およびPRACH資源設定と類似する場合、Msg1を成功裏に伝送するために所要される時間が短縮され得る。反面、「新しいMsg1伝送手続き」が遂行される場合、端末はパワーランピングカウンターおよび/またはビーム変更情報を初期化することができ、デフォルト帯域幅部分で新しいMsg1伝送手続きを遂行することができる。前述した二つの方法は互いに異なる環境のために使われ得る。この場合、基地局は二つの方法のうち、使われる方法を端末に知らせることができる。
タイマー基盤の帯域幅部分のスイッチングが支援される環境で「方法700」、「方法700」の細部方法、「方法710」、および「方法710」の細部方法が説明されたが、「方法700」、「方法700」の細部方法、「方法710」、および「方法710」の細部方法は、タイマー基盤の帯域幅部分のスイッチングが支援されない環境にも適用され得る。ランダムアクセス手続きの遂行中にDCIの指示によって帯域幅部分のスイッチングが必要な場合が発生し得る。この場合、「方法700」、「方法700」の細部方法、「方法710」、および「方法710」の細部方法は使われ得る。
本発明に係る方法は多様なコンピュータ手段を通じて遂行され得るプログラム命令の形態で具現されて、コンピュータ可読媒体に記録され得る。コンピュータ可読媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。コンピュータ可読媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計されて構成されたものであるかコンピュータソフトウェアの当業者に公知とされている使用可能なものであり得る。
コンピュータ可読媒体の例には、ロム(rom)、ラム(ram)、フラッシュメモリ(flash memory)等のようにプログラム命令を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラ(compiler)により作られるような機械語コードだけでなくインタープリタ(interpreter)等を使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前述したハードウェア装置は本発明の動作を遂行するために、少なくとも一つのソフトウェアモジュールで作動するように構成され得、その逆も同じである。
以上、実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。