以下で説明する技術的特徴は、3GPP(3rd generation partnership project)の標準化機構による通信規格や、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)の標準化機構による通信規格等で使用されることができる。例えば、3GPPの標準化機構による通信規格は、LTE(long term evolution)及び/又はLTEシステムの進化を含む。LTEシステムの進化は、LTE−A(advanced)、LTE−A Pro、及び/又は5G NR(new radio)を含む。IEEEの標準化機構による通信規格は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどのWLAN(wireless local area network)システムを含む。前述したシステムは、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、及び/又はSC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などの多様な多重アクセス技術をダウンリンク(DL;downlink)及び/又はアップリンク(UL;uplink)に使用する。例えば、DLにはOFDMAのみを使用し、ULにはSC−FDMAのみが使用されることができる。或いは、DL及び/又はULにOFDMAとSC−FDMAとが混用することもある。
図1は、本発明の技術的特徴が適用されることができる無線通信システムの一例を示す。具体的に、図1は、E−UTRAN(evolved−universal terrestrial radio access network)をベースとするシステムアーキテクチャである。前述したLTEは、E−UTRANを使用するE−UMTS(evolved−UMTS)の一部である。
図1を参照すると、無線通信システムは、一つ以上のUE(user equipment)10、E−UTRAN及びEPC(evolved packet core)を含む。UE10は、ユーザが携帯する通信装置をいう。UE10は、固定されるか、又は移動性を有することができ、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器等の別の用語と呼ばれ得る。
E−UTRANは、一つ以上のBS(bas station)20で構成される。BS20は、UE10に向けたE−UTRAユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。BS20は、一般にUE10と通信する固定された地点(fixed station)をいう。BS20は、セル間の無線資源管理(RRM;radio resource management)、無線ベアラ(RB;radio bearer)制御、接続移動性制御、無線承認制御、測定の構成/提供、動的資源割り当て(スケジューラ)などのような機能をホストする。BS20は、eNB(evolved NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等の別の用語と呼ばれ得る。
ダウンリンク(DL;downlink)は、BS20からUE10への通信を示す。アップリンク(UL;uplink)は、UE10からBS20への通信を示す。サイドリンク(SL;sidelink)は、UE10間の通信を示す。DLで、送信機はBS20の一部であってもよく、受信機はUE10の一部であってもよい。ULで、送信機はUE10の一部であってもよく、受信機はBS20の一部であってもよい。SLで、送信機及び受信機は、UE10の一部であってもよい。
EPCは、MME(mobility management entity)、S−GW(serving gateway)及びP−GW(packet data network(PDN)gateway)を含む。MMEは、NAS(non−access stratum)保安、アイドル状態の移動性処理、EPS(evolved packet system)ベアラ制御等のような機能をホストする。S−GWは、移動性アンカリングなどのような機能をホストする。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。便宜上、MME/S−GW30は、単純に「ゲートウェイ」と言及されるが、この個体は、MME及びS−GWを全て含むものと理解される。P−GWは、UE IP(Internet protocol)アドレスの割り当て、パケットフィルタリング等のような機能をホストする。P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。P−GWは、外部のネットワークに連結される。
UE10は、UuインターフェースによってBS20に連結される。UE10は、PC5インターフェースによって互いに相互連結される。BS20は、X2インターフェースによって互いに相互連結される。BS20は、また、S1インターフェースを介してEPCに連結される。より具体的には、MMEにS1−MMEインターフェースにより、且つS−GWにS1−Uインターフェースにより連結される。S1インターフェースは、MME/S−GWとBS間の多−対−多の関係を支援する。
図2は、本発明の技術的特徴が適用されることができる無線通信システムの別の例を示す。具体的に、図2は、5G NR(new radio access technology)システムに基づいたシステムアーキテクチャを示す。5G NRシステム(以下、簡単に「NR」と称する)で使用される個体は、図1で紹介された個体(例えば、eNB、MME、S−GW)の一部または全ての機能を吸収することができる。NRシステムで使用される個体は、LTEと区別するために、「NG」という名称で識別されることができる。
図2を参照すると、無線通信システムは、一つ以上のUE11、NG−RAN(next−generation RAN)及び5世代コアネットワーク(5GC)を含む。NG−RANは、少なくとも一つのNG−RANノードで構成される。NG−RANノードは、図1に示されたBS20に対応する個体である。NG−RANノードは、少なくとも一つのgNB21及び/又は少なくとも一つのng−eNB22で構成される。gNB21は、UE11に向けたNRユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。Ng−eNB22は、UE11に向けたE−UTRAユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。
5GCは、AMF(access and mobility management function)、UPF(user plane function)及びSMF(session management function)を含む。AMFは、NAS保安、アイドル状態の移動性処理などのような機能をホストする。AMFは、従来のMMEの機能を含む個体である。UPFは、移動性アンカリング、PDU(protocol data unit)処理のような機能をホストする。UPFは、従来のS−GWの機能を含む個体である。SMFは、UE IPアドレスの割り当て、PDUセッションの制御のような機能をホストする。
gNBとng−eNBは、Xnインターフェースを介して相互連結される。gNB及びng−eNBは、また、NGインターフェースを介して5GCに連結される。より具体的には、NG−Cインターフェースを介してAMFに、且つNG−Uインターフェースを介してUPFに連結される。
NRにおける無線フレームの構造が説明される。LTE/LTE−Aにおける1つの無線フレームは、10個のサブフレームで構成され、1つのサブフレームは2個のスロットで構成される。1つのサブフレームの長さは1msであってもよく、1つのスロットの長さは0.5msであってもよい。1つの送信ブロックを上位層から物理層に送信する時間(一般的に1つのサブフレームにわたって)は、TTI(transmission time interval)で定義される。TTIはスケジューリングの最小単位であり得る。
LTE/LTE−Aと異なり、NRは様々なヌメロロジーを支援するので、よって、無線フレームの構造が様々であり得る。NRは周波数領域で種々の副搬送波間隔を支援する。表1は、NRで支援される種々のヌメロロジーを示す。各ヌメロロジーは、インデックスμにより識別されることができる。
表1を参照すると、副搬送波間隔は、インデックスμで識別される15、30、60、120、及び240kHzのうちの一つに設定されることができる。しかし、表1に示す副搬送波間隔は単に例示的なものであり、特定の副搬送波間隔は変更し得る。従って、各々の副搬送波間隔(例えば、μ=0、1...4)は、第1副搬送波間隔、第2副搬送波間隔...N番目の副搬送波間隔で表現され得る。表1を参照すると、副搬送波間隔によって、ユーザデータ(例えば、PUSCH(physical uplink shared channel)、PDSCH(physical downlink shared channel))の送信が支援されなくてもよい。即ち、ユーザデータの送信は、少なくとも一つの特定の副搬送波間隔(例えば、240kHz)でのみ支援されなくてもよい。
また、表1を参照すると、副搬送波間隔によって同期チャネル(PSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)、PBCH(physical broadcasting channel)が支援されなくてもよい。即ち、同期チャネルは、少なくとも一つの特定の副搬送波間隔(例えば、60kHz)でのみ支援されなくてもよい。
NRでは、1つの無線フレーム/サブフレームに含まれるスロットの個数及びシンボルの個数は、様々なヌメロロジー、即ち、様々な副搬送波間隔によって異なり得る。表2は、スロット当たりのOFDMシンボルの個数、無線フレーム当たりのスロットの個数、及び一般CP(cyclic prefix)でサブフレーム当たりのスロットの個数の例を示す。
表2を参照すると、μ=0に対応する第1ヌメロロジーが適用されると、1つの無線フレームは10個のサブフレームを含み、1つのサブフレームは1つのスロットに対応し、1つのスロットは14個のシンボルで構成される。本明細書において、シンボルは特定の時間間隔の間に送信される信号を示す。例えば、シンボルは、OFDM処理により生成された信号を示すことができる。即ち、本明細書において、シンボルはOFDM/OFDMAシンボル又はSC−FDMAシンボル等を称し得る。CPは、各シンボルの間に位置し得る。図3は、本発明の技術的特徴が適用できるフレーム構造の一例を示す。図3において、副搬送波間隔は15kHzであり、これはμ=0に対応する。
図4は、本発明の技術的特徴が適用できるフレーム構造の別の例を示す。図4において、副搬送波間隔は30kHzであり、これはμ=1に対応する。
一方、本発明の実施例が適用される無線通信システムには、FDD(frequency division duplex)及び/又はTDD(time division duplex)が適用できる。TDDが適用される際に、LTE/LTE−Aにおいて、ULサブフレーム及びDLサブフレームはサブフレームの単位に割り当てられる。
NRにおいて、スロット内のシンボルは、DLシンボル(Dで表される)、流動シンボル(Xで表される)、及びULシンボル(Uで表される)に分類できる。DLフレームのスロットにおいて、UEはDL送信がDLシンボル又は流動シンボルでのみ発生すると仮定する。ULフレームのスロットで、UEはULシンボル又は流動シンボルでのみ送信すべきである。
表3は、対応するフォーマットインデックスにより識別されるスロットのフォーマットの例を示す。表3の内容は、特定のセルに共通に適用されるか、隣接セルに共通に適用されることができるか、個別的に又は異なって各UEに適用されることができる。
説明の便宜上、表3は、NRで実際に定義されたスロットのフォーマットの一部のみを示す。特定の割り当て方式が変更又は追加され得る。UEは、上位層のシグナリング(即ち、RRC(radio resource control)シグナリング)を介して、スロットのフォーマットの構成を受信することができる。又は、UEはPDCCHを介して、受信されるDCI(downlink control information)を介してスロットのフォーマットの構成を受信することができる。又は、UEは上位層のシグナリング及びDCIの組み合わせを介して、スロットのフォーマットの構成を受信することができる。
図5は、本発明の技術的特徴が適用できる資源グリッドの一例を示す。図5に示す例は、NRで使用される時間−周波数資源グリッドである。図5に示す例は、UL及び/又はDLに適用されることができる。図5を参照すると、多数のスロットが時間領域上の1つのサブフレーム内に含まれる。具体的に、「μ」の値によって表現されるとき、「14*2μ」のシンボルが資源グリッドで表現されることができる。また、1つの資源ブロック(RB;resource block)は12個の連続的な副搬送波を占めることができる。1つのRBはPRB(physical resource block)と呼ばれ得、12個の資源要素(RE;resource element)が各PRBに含まれる。割り当て可能なRBの数は、最小値と最大値に基づいて決定されることができる。割り当て可能なRBの数は、ヌメロロジー(「μ」)によって個別的に構成されることができる。割り当て可能なRBの数は、ULとDLに対して同じ値で構成されることもあり、ULとDLに対して異なる値で構成されることもある。
NRにおけるセルの探索方式が説明される。UEは、セルと時間及び/又は周波数同期を獲得し、セルのID(identifier)を獲得するためにセルの探索を行うことができる。PSS、SSS、及びPBCHのような同期化チャネルがセルの探索に使用されることができる。
図6は、本発明の技術的特徴が適用できる同期化チャネルの一例を示す。図6を参照すると、PSS及びSSSは、1つのシンボル及び127個の副搬送波を含むことができる。PBCHは、3個のシンボル及び240個の副搬送波を含むことができる。
PSSは、SS/PBCHブロック(synchronization signal/PBCH block)シンボルのタイミング獲得に使用される。PSSはセルのID識別のための3つの仮説(hypotheses)を指示する。SSSはセルのID識別に使用される。SSSは、336個の仮説を指示する。結果として、1008個の物理層のセルのIDがPSS及びSSSにより構成されることができる。
SS/PBCHブロックは5msウィンドウ(window)内の所定のパターンによって繰り返して送信されることができる。例えば、L個のSS/PBCHブロックが送信される場合、SS/PBCHブロック#1乃至SS/PBCHブロック#Lはいずれも同一の情報を含むことができるが、異なる方向のビームを介して送信されることができる。即ち、QCL(quasi co−located)関係が5msウィンドウ内のSS/PBCHブロックに適用されないことがある。SS/PBCHブロックを受信するのに使用されるビームは、UEとネットワーク間の後続動作(例えば、ランダムアクセス動作)に使用されることができる。SS/PBCHブロックは、特定の期間だけ繰り返すことができる。繰り返しの周期はヌメロロジーによって個別的に構成されることができる。
図6を参照すると、PBCHは、第2シンボル/第4シンボルに対して20個のRB、及び第3シンボルに対して8個のRBの帯域幅を有する。PBCHは、PBCHをデコーディングするためのDM−RS(demodulation reference signal)を含む。DM−RSに対する周波数領域は、セルのIDによって決定される。LTE/LTE−Aとは異なり、CRS(cell−specific reference signal)がNRで定義されないため、PBCHをデコーディングするための特別なDM−RS(即ち、PBCH−DMRS)が定義される。PBCH−DMRSは、SS/PBCHブロックはインデックスを示す情報を含むことができる。
PBCHは様々な機能を行う。例えば、PBCHはMIB(master information block)を放送する機能を行うことができる。システム情報(SI;system information)は、最小SI(minimum SI)とその他SI(other SI)とに分けられる。最小SIは、MIBとSIB1(system information block type−1)とに分けられる。MIBを除いた最小SIは、RMSI(remaining minimum SI)といえる。即ち、RMSIはSIB1を称し得る。
MIBは、SIB1をデコーディングするのに必要な情報を含む。例えば、MIBはSIB1(及びランダムアクセス手続で使用されるMSG2/4、その他SI)に適用される副搬送波間隔に対する情報、SS/PBCHブロックと後続して送信されるRB間の周波数オフセットに対する情報、PDCCH/SIBの帯域幅に対する情報、PDCCHをデコーディングするための情報(例えば、後述される探索空間/CORESET(control resource set)/DM−RS等に対する情報)を含むことができる。MIBは周期的に送信されることができ、同一の情報は80msの時間間隔の間に繰り返して送信されることができる。SIB1はPDSCHを介して繰り返して送信されることができる。SIB1は、UEの初期アクセスのための制御情報及び他のSIBをデコーディングするための情報を含む。
NRでPDCCHのデコーディングが説明される。PDCCHのための探索空間は、UEがPDCCHに対してブラインドデコーディンを行う領域に該当する。LTE/LTE−Aにおいて、PDCCHに対する探索空間は、CSS(common search space)及びUSS(UE−specific search space)に区分される。各探索空間の大きさ及び/又はPDCCHに含まれたCCE(control channel element)の大きさは、PDCCHのフォーマットによって決定される。
NRでは、PDCCHに対する資源要素グループ(REG;resource element group)とCCEが定義される。NRでは、CORESETの概念が定義される。具体的に、1つのREGは12個のRE、即ち、1つのOFDMシンボルを介して送信された1つのRBに対応する。各々のREGはDM−RSを含む。1つのCCEは複数のREG(例えば、6個のREG)を含む。PDCCHは、1、2、4、8又は16のCCEで構成された資源を介して送信されることができる。CCEの個数は集合レベル(aggregation level)によって決定されることができる。即ち、集合レベルが1である場合は1CCE、集合レベルが2である場合は2CCE、集合レベルが4である場合は4CCE、集合レベルが8である場合は8CCE、集合レベルが16である場合は16CCEが特定のUEに対するPDCCHに含まれる。
CORESETは、1/2/3OFDMシンボル及び多重のRBで定義されることができる。LTE/LTE−Aで、PDCCHに使用されるシンボルの個数は、PCFICH(physical control format indicator channel)により定義される。しかし、PCFICHはNRで使用されない。代わりに、CORESETに使用されるシンボルの数は、RRCメッセージ(及び/又はPBCH/SIB1)により定義されることができる。また、LTE/LTE−AではPDCCHの周波数帯域幅が全システム帯域幅と同一であるため、PDCCHの周波数帯域幅に関するシグナリングがない。NRにおいて、CORESETの周波数領域は、RBの単位にRRCメッセージ(及び/又はPBCH/SIB1)により定義されることができる。
NRでPDCCHの探索空間がCSSとUSSとに区分される。USSはRRCメッセージにより指示されることができるので、UEがUSSをデコーディングするためにはRRC連結が必要であり得る。USSはUEに割り当てられたPDSCHのデコーディングのための制御情報を含むことができる。
RRCの構成が完了していない場合にも、PDCCHはデコーディングされなければならないので、CSSが定義されなければならない。例えば、CSSはSIB1を伝達するPDSCHをデコーディングするためのPDCCHが構成される際に、又はMSG2/4を受信するためのPDCCHがランダムアクセス手続で構成される際に定義されることができる。NRではLTE/LTE−Aと同様に、PDCCHは特定の目的のためのRNTI(radio network temporary identifier)によりスクランブリングされることができる。
NRにおける資源割り当ての方式が説明される。NRでは特定の個数(例えば、最大4個)の帯域幅部分(BWP;bandwidth part)が定義できる。BWP(又は搬送波BWP)は連続するPRBの集合であり、共通RB(CRB;common RB)の連続的な副集合で示すことができる。CRB内の各RBはCRB0と開始し、CRB1、CRB2等で示すことができる。
図7は、本発明の技術的特徴が適用できる周波数の割り当て方式の一例を示す。図7を参照すると、多数のBWPがCRBグリッドで定義されることができる。CRBグリッドの基準点(共通基準点、開始点等と言及され得る)は、NRでいわゆる「ポイントA」と呼ばれる。ポイントAはRMSI(即ち、SIB1)により指示される。具体的に、SS/PBCHブロックが送信される周波数帯域とポイントA間の周波数オフセットがRMSIを介して指示されることができる。ポイントAはCRB0の中心周波数に対応する。また、ポイントAは、NRでREの周波数帯域を指示する変数「k」が0に設定される地点であり得る。図7に示す多数のBWPは、1つのセル(例えば、PCell(primary cell))で構成される。複数のBWPは、個別的に又は共通的に各セルに対して構成されることができる。
図7を参照すると、各々のBWPはCRB0からの大きさ及び開始点により定義されることができる。例えば、一番目のBWP、即ち、BWP#0はCRB0からのオフセットを介して開始点により定義されることができ、BWP#0に対する大きさを介してBWP#0の大きさが決定できる。
特定の個数(例えば、最大4個)のBWPがUEに対して構成されることができる。特定の時点で、セル別にただ特定の個数(例えば、1個)のBWPのみが活性化できる。構成可能なBWPの個数や活性化されたBWPの個数は、UL及びDLに対して共通的に又は個別的に構成されることができる。UEは活性DL BWPでのみPDSCH、PDCCH及び/又はCSI(channel state information)RSを受信することができる。また、UEは活性UL BWPにのみPUSCH及び/又はPUCCH(physical uplink control channel)を送信することができる。
図8は、本発明の技術的特徴が適用できる多重のBWPの一例を示す。図8を参照すると、3個のBWPが構成できる。第1のBWPは40MHz帯域にわたっていてもよく、15kHzの副搬送波間隔が適用できる。第2のBWPは、10MHz帯域にわたっていてもよく、15kHzの副搬送波間隔が適用できる。第3のBWPは、20MHz帯域にわたっていてもよく、60kHzの副搬送波間隔が適用できる。UEは3個のBWPのうちの少なくとも一つのBWPを活性のBWPで構成することができ、活性のBWPを介してUL及び/又はDLデータ通信を行うことができる。
時間資源はDL又はUL資源を割り当てるPDCCHの送信時点に基づいて、時間差/オフセットを示す方式で指示されることができる。例えば、PDCCHに対応するPDSCH/PUSCHの開始点とPDSCH/PUSCHにより占有されるシンボルの個数が指示できる。
搬送波集成(CA:carrier aggregation)が説明される。LTE/LTE−Aと同様に、CAはNRで支援されることができる。即ち、連続又は不連続な構成搬送波(CC;component carrier)を集成して帯域幅を増加させて、結果として、ビットレートを増加させることができる。各々のCCは(サービング)セルに対応することができ、各CC/セルはPSC(primary serving cell)/PCC(primary CC)又はSSC(secondary serving cell)/SCC(secondary CC)に分けられる。
BWPの動作に関して、特に初期のDL BWPで次のイシューが発生し得る。
− イシュー1:UEの最小帯域幅
− イシュー2:ハンドオーバー
− イシュー3:PRBグリッドの構成
前記イシュー1乃至イシュー3が発生し得るスペクトル及び/又は状況は、次の表4の通りである。
表4におけるペアとは、ペアのスペクトル(paired spectrum)を意味し、ペアのスペクトルは、DLの搬送波とULの搬送波とが互いに対をなす帯域を示す。ペアのスペクトルの場合、表4における非ペアとは、非ペアのスペクトル(unpaired spectrum)を意味し、非ペアのスペクトルは、DLの搬送波とULの搬送波とが一つの帯域に含まれる帯域を示す。以下、本発明が提案するBWPの動作を行う方法について説明する。以下説明される本発明の実施例にかかり、本発明は前述したイシュー1乃至イシュー3を解決しようとする。以下で別々に指示されなければ、各イシュー及び/又はイシューに対する解決策は、互いに異なるセル(PCell、SCell及び/又はPSCell)に適用されることができる。また、各イシュー及び/又はイシューに対する解決策は、DL及び/又はULに適用されることができる。
1.UEの最小帯域幅
RMSI CORESET及び/又はRMSIデータ部分を余りにも制限しないために、初期のDL BWPはただRMSI帯域幅と見なされる。しかし、RMSI帯域幅よりもさらに広い帯域幅を支援するUE及び/又は構成されたRMSI帯域幅よりもさらに広いUEの最小帯域幅を有するUEのために、UEはRMIS帯域幅(即ち、初期のDL BWP)及びSS/PBCHブロックを同時にモニターすることができる。これは、UEの最小帯域幅に対するUE能力(以下、UEの最小帯域幅能力)に基づくことができる。但し、非ペアのスペクトルでは、初期のDL BWPと初期のUL BWPの全帯域幅がUEの最小帯域幅と同一であってもよく、又はそれよりも小さくてもよい。互いに異なるUEの最小帯域幅能力を有する互いに異なるUEタイプがある場合、互いに異なるUEの最小帯域幅能力を支援するために、複数のUL BWPが構成できる。また、UEは非ペアのスペクトルで同一の最小のTX/RX帯域幅能力を有さなければならない。ペアのスペクトルでは、異なって指示されない限り、DLとULで同一のUEの最小帯域幅能力が使用できる。
2.ハンドオーバー
UEがセル内のハンドオーバー又はセル間のハンドオーバーを介してセルを変更することが要請されると、少なくとも一つのDL BWP及び/又は少なくとも一つのUL BWPに対する構成の情報が新たに受信できる。少なくとも一つのDL BWP及び/又は少なくとも一つのUL BWPは、活性化された初期のDL BWP及び/又は活性化された初期のUL BWPであると仮定する。活性化された初期のDL BWP及び/又は活性化された初期のUL BWPに対する構成の情報のために、次のオプションが考慮できる。
(1)UEはターゲットセルのRMSIを読み取り、初期のDL/UL BWPに対する構成の情報が獲得できる。初期のアクセス手続と同様に、RMSI CORESETが初期のDL BWPを決定することができ、PRACH(physical random access channel)及び/又はMSG3に関する構成の情報が初期のUL BWPを決定することができる。また、ソースセルがUE特定のシグナリングを介してシステム情報を送信する場合、初期のDL/UL BWPに対する構成の情報がUEに送信できる。このオプションは、ハンドオーバーの後に初期のDL/UL BWPが活性化されることを仮定する。
(2)ソースセルは、ハンドオーバーの後にターゲットセルで活性化されることができる基本のDL/UL BWPを構成することができる。前記基本のDL/UL BWPに対する構成の情報は、ソースセル又はターゲットセルによりUEに送信されることができる。このオプションは、特にターゲットセルがハンドオーバーするUEの初期のアクセス手続のために負荷を割りたい際に特に有用である。
ソースセルは、前記基本のDL/UL BWPに対する構成の情報をターゲットセルに送信することができる。前記基本のDL/UL BWPに対する構成の情報は、ServingCellConfig IE(information element)内のfirstActiveDownlinkBWP−Idフィールドであり得る。前記ServingCellConfig IEはUEにサービングセルを構成(即ち、追加及び/又は修正)するのに使用される。サービングセルは、MCG(master cell group)及び/又はSCG(secondary cell group)の特殊セル(SpCell;special cell)及び/又はSCellであり得る。
前記firstActiveDownlinkBWP−Idフィールドは、SpCellに対して構成される場合、RRC構成(又は再構成)を行った後に活性化されるDL BWPのIDを含むことができる。即ち、前記firstActiveDownlinkBWP−Idフィールドは、SpCellに対してハンドオーバーの後に活性化されることができる基本のDL/UL BWPに対する情報を含むことができる。このフィールドがなければ、RRC構成(又は再構成)はBWPの切替を伴わない。或いは、前記firstActiveDownlinkBWP−Idフィールドは、SCellに対して構成される場合、SCellのMAC(media access control)活性化以降に使用されるDL BWPのIDを含むことができる。初期のDL BWPは、BWP−Id=0により指示されることができる。PCellのハンドオーバー及び/又はPSCellの付加/変更の以降、ネットワークはfirstActiveDownlinkBWP−Idフィールドの値とfirstActiveUplinkBWP−Idの値を同じように設定できる。
(3)ハンドオーバーの以降に活性化できる一番目のDL/UL BWPは、周波数内のハンドオーバーであるか、周波数間のハンドオーバーであるかによって異なって決定されることができる。ソースセルとターゲットセルとが同一の周波数のSS/PBCHブロックを共有する周波数内のハンドオーバーでは、ハンドオーバー以降に活性化できる一番目のDL/UL BWPの周波数の位置がソースセルの初期のDL/UL BWPの周波数の位置が同一であり得る。反面、周波数間のハンドオーバーでは、前述したオプション(1)又はオプション(2)のうちの何れかの方法が使用できる。
光帯域搬送波内でセル内のハンドオーバーが行われるか、及び/又は更なる搬送波が構成されると、新しいセルでRMSI又はOSI(on−demand SI)が再送信されなくてもよい。このため、「ReferenceCellforSIB」のフィールドが構成できる。このフィールドがセルID及び/又はSS/PBCHブロックの周波数で構成されると、UEは指示されたセル及び/又はSS/PBCHブロックからSIB情報をそのまま伝え受けることができる。また、このフィールドが構成されると、少なくとも粗い(coarse)時間/周波数同期もまた、指示されたセル及び/又はSS/PBCHブロックから伝え受けることができる。また、このフィールドは、測定構成のために使用されることもできる。測定構成がセルID及び/又はSS/PBCHブロックに対する情報を含むと、各セル及び/又はSS/PBCHブロック又は各セル及び/又はSS/PBCHブロックの集合に対して、どのセル及び/又はSS/PBCHブロックがSIB及び/又は粗い時間周波数/同期情報として使用されることができるかが指示できる。
3.PRBグリッドの構成
システム帯域幅が特定のヌメロロジーに対して奇数個のPRBを支援すると、搬送波の中心がどこであるか定義される必要がある。特に、UEが1つのBWPのみで構成され、該当BWPがシステム帯域幅及び/又はUE能力によって全システム帯域幅をカバーすることができる場合、このようにシステム帯域幅が奇数個のPRBである場合を処理するための方法が要求できる。このため、下記のオプションが考慮できる。
(1)ネットワークは、PRB0、即ち、ポイントAとSS/PBCH間のオフセットをUEに指示することができる。ネットワークはUEが使用することができる搬送波の一番目のPRBに対する情報及び/又はシステム帯域幅の外部の一番目のPRBに対する情報をUEに指示することができる。
図9は、本発明の一実施例に係るPRB0と搬送波間のオフセットを示す。PRB0は、互いに異なるヌメロロジーのPRBグリッドが整列される一番目のPRBであり得る。ネットワークが図9のようにPRBグリッドを構成する場合、PRB0はシステム帯域幅の外部に位置する。PRB0とSS/PBCHブロック間のオフセット(オフセット=X及び/又はオフセット=Y)に基づき、UEは与えられたヌメロロジーに対してPRBグリッドを構成することができる。
また、UEは与えられたヌメロロジーに対して、搬送波の実際の帯域幅に対する情報及び/又はBWPの帯域幅に対する情報を受信する必要がある。例えば、最も小さい副搬送波間隔を有するヌメロロジーに対してPRB2からPRB58まで57個のPRBがPRB0からのオフセットで指示されることができ、2番目の副搬送波間隔を有するヌメロロジーに対してPRB1からPRB29まで29個のPRBがPRB0からのオフセットで指示されることができ、最も大きい副搬送波間隔を有するヌメロロジーに対してPRB1からPRB13まで13個のPRBがPRB0からのオフセットで指示されることができる。これによって、UEは、搬送波が実際に開始する部分が分かる。
また、UEは構成されたBWPが全システム帯域幅であるか否かが分からないので、搬送波の中心を指示するために、更なるオフセットに対する情報が指示できる。これは、図9でオフセット=Zを意味する。図9では、オフセットZが搬送波の中心に関するオフセットであることを仮定するが、オフセットZは、搬送波の他の部分に対するオフセットを意味することもできる。例えば、オフセットZは、PRB0と搬送波の一番目のPRB間のオフセットを意味することができる。オフセットZは、PRBの個数及び/又は副搬送波の個数で表現されることができる。オフセットZは、ヌメロロジー別に指示されることができる。或いは、オフセットZはSS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づいて構成されることができる。オフセットZ及び/又はPRB0とSS/PBCHブロック間のオフセットX/Yに基づき、UEはPRBグリッドを構成することができ、搬送波の中心周波数の位置を得るためにオフセットZを適用することができる。
搬送波の中心周波数は、DC(direct current)であり得る。オフセットZはDCの指示が必要な場合に指示されることができる。DCの指示によるシグナリングのオーバーヘッドが問題になる場合、PRB0の副搬送波0を仮想のDC周波数として使用できる。また、オフセットZがPRBの個数のみで表現されることができる。さらに、オフセットZの代わりに搬送波の帯域幅が指示できる。特に、SCellの構成で、中心周波数が直接指示されることができ、中心周波数とPRB0間のオフセットが指示できる。
前記オフセットZは、offsetToCarrierのフィールドによって実現されることができる。前記offsetToCarrierのフィールドはポイントA(即ち、互いに異なるヌメロロジーの共通PRB0の副搬送波0)と、該当搬送波で使用できる最も低い副搬送波間のオフセットを指示することができる。前記オフセットZはPRBの個数で表現されることができる。前記オフセットZは、ヌメロロジー、即ち、副搬送波間隔別に構成されることができる。前記オフセットZにより、与えられたヌメロロジーに対してUEが使用できる搬送波のPRBグリッドの開始地点が構成できる。また、構成されたPRBグリッドに基づき、一つ以上のDL/UL BWPが構成でき、該当DL/UL BWPで様々なBWPの動作が行われる。
一方、UL又は受信機DCの場合、UEが割り当てられたBWPの中心で送信機DC(又は受信機DC)に基づいて信号を生成するか、又は中心周波数を指示することができる。DCが存在し得る2個の搬送波間で、より小さい副搬送波のインデックスがDCトーンとして使用されることができる。また、中心周波数とSS/PBCHブロック間のギャップがSS/PBCHブロックに使用されるヌメロロジーに基づいて複数のPRBであることを仮定すると、これは、SS/PBCHブロックのPRBグリッド及び他のチャネルのPRBグリッド間のオフセットにより処理されることができる。しかし、シンクラスタ(sync raster)が副搬送波間隔の倍数である場合には、別個のシグナリングが必要であり得る。このような別個のシグナリングは、UEがTX DCトーンについて分かる必要があるが、ネットワークがTX DCトーンについて分かる必要がある場合に必要であり得る。
SCellの構成の場合、類似の方法が使用できる。即ち、SCellがSS/PBCHブロック又はSCellが活性化されると、自動的に活性化されるDL BWPを含む場合、基準の周波数はSS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づいて、PRB0からRBの個数だけ離れている周波数であり得る。
或いは、基準の周波数は、ARFCN(absolute radio frequency channel number)に従うことができ、この際のPRB0は、図9でオフセットX/YではないオフセットZとして指示される必要がある。これは、PRB0が与えられたヌメロロジー及び/又はSS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づいて、複数のPRB及び/又は複数の副搬送波を含むということを意味する。
SCellの構成が与えられる場合、周波数を指示するために以下が考慮できる。
− PRB0の周波数が指示できる。これは、チャネルラスタが副搬送波の倍数であることを仮定とする。チャネルラスタが副搬送波の倍数と整列されない場合、チャネルラスタとPRB周波数の位置間のずれを補償するために、AFRCNと更なるオフセットが必要であり得る。
− SS/PBCHブロックがある場合、SS/PBCHブロックの最も低い周波数又はUEが測定のために接続することができるSS/PBCHブロックの位置のうち何れかが指示できる。SCellがSS/PBCHブロックを含まない場合、時間/周波数同期のための基準のSS/PBCHブロックの周波数の位置が指示されることもある。
− 搬送波の中心周波数が指示できる。この際、SCellが構成されたUEは、指示された周波数をDC搬送波として使用でき、同一の搬送波にPCellに接続したUEは、PRB0の副搬送波0をDC搬送波として使用できる。このような側面で、共通DC搬送波が使用できる。PRB0の副搬送波0が共通DC搬送波として使用できる。
(2)エラーが発生した場合(又は、基本構成)
例えば、UEが一つのBWPのみを支援し、ネットワークがRRC連結、SCellの構成及び/又はハンドオーバー以降、どのBWPも構成しない場合があり得る。このような場合、どのBWPが活性のBWPであるかが明確に定義される必要がある。
PCellの場合、UEが搬送波のシステム帯域幅に対する情報を獲得する前までは、初期のBWPがUE帯域幅として使用できる。ネットワークがシステム帯域幅に対する情報を送信するか、ネットワークがUEが支援することができる帯域幅よりもさらに広い帯域幅を構成すると、UEはこれを支援することができる。但し、当然UEは自分の最大のハードウェア能力内でのみ送信又はモニタリングを行うことができる。即ち、資源割り当て等が広いシステム帯域幅に基づいて行われるが、UEはシステム帯域幅の一部でのみ送信を行うか、又は受信を期待することができる。UEはシステム搬送波の中心が自分に構成された搬送波の中心周波数と整列されていることを仮定することができる。
BWPは帯域幅に対するUE能力によって暗示的に決定されることができる。即ち、初期のDL BWPの中心が搬送波の周波数として使用されることができ、UEは初期のDL BWPの中心及び/又はDLでUEが支援する帯域幅によってDL BWPを決定することができる。類似の方式がULにも適用されることができる。UE能力に基づく最大の帯域幅がMSG4が送信された以降、及び/又はMSG3が送信された以降、及び/又はUE能力を示すメッセージが送信された以降(即ち、ネットワークがUE能力を獲得した後)に使用されることができる。
PCellで基本のBWP構成以前の基本動作は、次の何れか一つに従うことができる。
− オプション1:初期のDL BWPが再構成される前まで維持されることができる。又は、初期のDL BWPはスケジューリングDCI又は基本のBWPに帰らせるタイマーによって切り替えられる前まで維持されることができる。或いは、初期のDL BWPは、基本のBWPにより再構成される前まで維持されることができる。
− オプション2:UE能力に基づいて自分のBWPを拡張することができる。UEは複数のBWPが明示的に構成され、そのうちの一つが初期のBWPで選択される前まで、又は新しいBWPがスケジューリングDCIによって指示される前まで拡張されたBWPを活性のBWPとして使用できる。
− オプション3:MSG4の受信以降にBWPの構成が常時与えられる。該当BWPはMSG4の受信以降に活性化されることができる。活性化されたBWPは、BWPが変更される前まで使用できる。
即ち、初期のDL/UL BWP(即ち、一番目の活性BWP)以降、二番目の活性BWPが暗示的に(例えば、UE能力に基づいて)決定されるか、又は明示的に(例えば、MSG4に基づいて)決定されるか、又はスケジューリングDCIによって決定されることができる。
SCellの場合、SCellの構成に搬送波の周波数のみが指示できる。UEのBWPは、搬送波の周波数及びUEが支援する最大のRF帯域幅に基づいて構成されることができる。即ち、UEは自分が支援するRF帯域幅に基づいてUE能力別にBWPを暗示的に構成することができる。これは、UEがDLとULで互いに異なる能力を有する場合にも適用されることができる。この際のBWPは最大のBWPであり得る。資源割り当て及び/又は帯域幅の定義の目的において、DL/UL BWPは各々[搬送波の周波数+DL帯域幅能力]及び[搬送波の周波数+UL帯域幅能力]で決定されることができる。即ち、UEが一つのBWPのみを支援すると、BWPの構成は必要ではないことがある。UEが複数のヌメロロジーを支援すると、複数のBWPが与えられたヌメロロジー別にUEのRF能力によって暗示的に構成されることができる。
また、周波数範囲又は周波数帯域別に基本の帯域幅が定義できる。搬送波の周波数が中心周波数という仮定下に、搬送波の周波数に対する情報に基づいて基本の帯域幅が搬送波のために使用できる。
また、スケジューリングDCIを介して複数のBWP間にBWPが変更できる。スケジューリングDCIがBWPを変更することができるか否かは、UE能力及び/又はネットワークの構成に従うことができる。ネットワークがDCI内にBWPのインデックスに関するフィールドを構成すれば、これは、BWPがスケジューリングDCIによって変更し得るということを意味する。UEがBWPの変更を支援しなければ、UEは該当構成が支援されないことを期待することができる。スケジューリングDCIを介したBWPの変更が支援される場合、次のオプションが考慮できる。
− 初期のDL/UL BWP及び基本のBWPを含む全てのBWPがスケジューリングDCIにより指示されることができる。初期のDL/UL BWPのインデックスは0であってもよく、基本のBWPのインデックスは1であってもよい。残りのBWPは異なるインデックスを有し得る。例えば、PRACHをトリガーするPDCCHのオーダーは、PRACH資源(例えば、UL BWP)とDL BWP(RAR(random access response)のための)を指示することができる。
− 基本のBWPと構成されたBWPのみがスケジューリングDCIによって指示されることができ、初期のDL/UL BWPはRRC_IDLEの状態でのみ使用されることができる。UEはRRC_IDLEの状態に遷移すると、初期のDL/UL BWPに帰り、構成に基づいてページングをモニターすることができる。
− スケジューリングDCIにより変更/指示されることができるBWPの集合が構成された全てのBWP(初期のDL/UL BWP及び基本のBWPを含む)から暗示的に及び/又は明示的に構成されることができる。
スケジューリングDCIによりBWPを変更する場合、資源割り当てフィールドの整列が考慮される必要がある。
スケジューリングDCIによりBWPを変更する場合、次のオプションが更に考慮できる。
− スケジューリングDCIはスケジュールされたPDSCH及び/又はスケジュールされたPUSCHに対して、活性のBWPを直ちに変更することができる。この際、PDCCH−PDSCHの遅延及び/又はPDCCH−PUSCHの遅延により変更遅延が必要であり得る。変更遅延が要求される遅延よりも小さいと、数OFDMシンボルの間に送信又は受信が省略できる。
− スケジューリングDCIは、次のスケジューリングから活性のBWPを変更することができる。即ち、新しいBWPは、次のスケジューリングから有効である。
− DL/UL又はDCIフォーマットによって異なる動作が行われる。例えば、スケジューリングDCIは、スケジュールされたPDSCH及び/又はスケジュールされたPUSCHに対して、活性のBWPを直ちに変更することができ、専用(dedicated)のDCIは次のスケジューリングから活性のBWPを変更することができる。
FDDの場合にも、DLとULが遠く離れておらず、UEのハードウェアが扱うことが難しい場合が発生し得る。このような場合、DLの中心周波数とULの中心周波数との間の最大のデュプレックスギャップ(maximum duplex gap)が考慮できる。例えば、固定されたデュプレックスギャップが構成でき、この際、UEのUL BWPは、[DL BWPの中心周波数+固定されたデュプレックスギャップ+UEのUL TX RF能力]の範囲内になければならない。即ち、UL BWPの構成の範囲が、UEがUL周波数の切替のために、DL周波数の同期を使用することができる特定の範囲内に制限されることができる。
UEが固定されたデュプレックスギャップの代わりに複数のデュプレックスギャップを支援及び/又はデュプレックスギャップが構成できる範囲を支援すると、デュプレックスギャップのために複数の値が使用されるか、値の範囲が使用できる。例えば、UEのUL BWPは[DL BWPの中心周波数+最も小さいデュプレックスギャップ+UEのUL TX RF能力]から[DL BWPの中心周波数+最も大きいデュプレックスギャップ+UEのUL TX RF能力]の範囲内になければならない。即ち、UL BWPの周波数領域の範囲はUEの能力により制限され得る。
図10は、本発明の一実施例に係るデュプレックスギャップの構成の一例を示す。
図10−(a)において、各構成されたDL BWPに対して固定されたデュプレックスギャップ又はデュプレックスギャップの集合が構成され、UL BWPはUE能力に基づいて構成されることができる。この際のデュプレックスギャップは、DL/UL帯域幅及び/又はDL/ULのためのPRB0の構成によって変更し得る。
図10−(b)において、DL BWPのためのPRBの集合とUL BWPのためのPRBの集合が、UEが能力により支援できる最大のPRB内に含まれ得る。DL及び/又はULのためのPRB0に基づいてUEはデュプレックスギャップを獲得することができ、DL/UL BWPはUEの能力内になければならない。このオプションは、PRB0の構成に基づいて柔軟な(flexible)デュプレックスギャップを定義する。この際、UL BWPは[固定されたデュプレックスギャップ+DL BWPの中心周波数+構成された帯域幅]が中心にあり、全帯域幅がUEの能力内にあれば、有効なものと見なされる。
図10−(c)は、図10−(a)と図10−(b)のハイブリッドオプションである。即ち、UEは固定されたデュプレックスギャップを使用し、PRBの集合はUEのUL能力を超えない。この際、PRBの集合は固定されたデュプレックスギャップを考慮するとき、PRB0を超えて、負数のPRBのインデックスを有するPRBを含むことができる。
一方、ペアのスペクトルでもDL BWPとUL BWP間のペアリングが考慮できる。この際、DL BWPとUL BWP間に固定されたデュプレックスギャップが構成されるようにDL BWPとUL BWPが定義できる。即ち、DL BWPとUL BWPの中心が同一の非ペアのスペクトルと同様に、ペアのスペクトルでDL BWPとUL BWPの中心が固定されたデュプレックスギャップだけ離れ得る。
図11は、本発明の一実施例にかかり、UEがPRBグリッドを構成する方法を示す。UE側で前述した本発明が本実施例に適用されることができる。
段階S1100で、UEは搬送波の第1のPRBに対する情報をネットワークから受信する。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とのオフセットに対する情報を含むことができる。前記PRB0は、互いに異なるヌメロロジーのPRBグリッドが整列された一番目のPRBであり得る。前記搬送波の第1のPRBに対する情報はヌメロロジー別に受信されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報はPRBの個数及び/又は副搬送波の個数によって表現されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、SS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づくことができる。前記搬送波は奇数個のPRBを含むことができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とSS/PBCHブロック間のオフセットに対する情報を含むことができる。
段階S1110で、UEは、前記搬送波の第1のPRBから前記PRBグリッドを構成することができる。
また、UEは、前記搬送波の中心周波数とPRB0間のオフセットに対する情報を受信することができる。UEは、前記搬送波の中心周波数とPRB0間のオフセットに対する情報に基づき、前記搬送波の中心周波数の位置を獲得することができる。
図11で説明された本発明の一実施例に係ると、UEは、UEが使用できる搬送波の第1のPRBに対する情報を受信することによって、PRBグリッドを構成することができる。具体的に、UEはPRB0とのオフセットに対する情報を受信することによって、搬送波に対してPRBグリッドを構成することができる。結果として、PRBグリッドが構成された搬送波内で、UEは様々なBWPの動作を行うことができる。
図12は、本発明の実施例が実現されるUEを示す。UE側で前述した本発明が本実施例に適用できる。
UE1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、及び送受信部1230を含む。プロセッサ1210は、本明細書で説明された機能、過程及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの層がプロセッサ1210内に実現されることができる。より具体的に、プロセッサ1210は、搬送波の第1のPRBに対する情報をネットワークから受信するように送受信部1230を制御する。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とのオフセットに対する情報を含むことができる。前記PRB0は、互いに異なるヌメロロジーのPRBグリッドが整列された一番目のPRBであり得る。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、ヌメロロジー別に受信されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報はPRBの個数及び/又は副搬送波の個数によって表現されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、SS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づくことができる。前記搬送波は、奇数個のPRBを含むことができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とSS/PBCHブロック間のオフセットに対する情報を含むことができる。また、プロセッサ1210は、前記搬送波の第1のPRBから前記PRBグリッドを構成する。
メモリ1220は、プロセッサ1210と連結され、プロセッサ1210を駆動するための様々な情報を格納する。送受信部1230は、プロセッサ1210と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
プロセッサ1210は、ASIC(application−specific integrated circuit)、 他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ1220は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。送受信部1230は、無線周波数の信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアとして実現される際に、前述した技法は、前述した機能を行うモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ1220に格納され、プロセッサ1210によって実行されることができる。メモリ1220は、プロセッサ1210の内部又は外部にあってもよく、よく知られている多様な手段でプロセッサ1210と連結されてもよい。
図12で説明された本発明の一実施例に係ると、プロセッサ1210は、UE1200が使用できる搬送波の第1のPRBに対する情報を受信するように送受信部1230を制御することによって、PRBグリッドを構成することができる。具体的に、プロセッサ1210は、PRB0とのオフセットに対する情報を受信するように送受信部1230を制御することによって、搬送波に対してPRBグリッドを構成することができる。結果として、PRBグリッドが構成された搬送波内で、UE1210は様々なBWPの動作を行うことができる。
図13は、本発明の一実施例にかかり、BSとUEが動作する方法を示す。BS/UE側で前述した本発明が本実施例に適用されることができる。
段階S1300で、BSは搬送波の第1のPRBに対する情報をUEに送信する。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とのオフセットに対する情報を含むことができる。前記PRB0は互いに異なるヌメロロジーのPRBグリッドが整列された一番目のPRBであり得る。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、ヌメロロジー別に送信されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報はPRBの個数及び/又は副搬送波の個数によって表現されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、SS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づくことができる。前記搬送波は奇数個のPRBを含むことができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とSS/PBCHブロック間のオフセットに対する情報を含むことができる。
段階S1310で、UEは、前記搬送波の第1のPRBから前記PRBグリッドを構成することができる。
また、BSは、前記搬送波の中心周波数とPRB0間のオフセットに対する情報をUEに送信することができる。UEは、前記搬送波の中心周波数とPRB0間のオフセットに対する情報に基づき、前記搬送波の中心周波数の位置を獲得することができる。
図13で説明された本発明の一実施例に係ると、BSは、UEが使用できる搬送波の第1のPRBに対する情報をUEに送信することによって、UEがPRBグリッドを構成することを助けることができる。具体的に、BSはPRB0とのオフセットに対する情報をUEに送信することができ、UEはこれに基づき、搬送波に対してPRBグリッドを構成することができる。結果として、PRBグリッドが構成された搬送波内で、UEは様々なBWPの動作を行うことができる。
図14は、本発明の実施例が実現されるBSを示す。BS側で、前述した発明が本実施例に適用されることができる。
BS1400は、プロセッサ1410、メモリ1420、及び送受信部1430を含む。プロセッサ1410は、本明細書で説明された機能、過程及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの層がプロセッサ1410内に実現されることができる。より具体的に、プロセッサ1410は、搬送波の第1のPRBに対する情報をUEに送信するように送受信部1430を制御する。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とのオフセットに対する情報を含むことができる。前記PRB0は互いに異なるヌメロロジーのPRBグリッドが整列された一番目のPRBであり得る。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、ヌメロロジー別に受信されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報はPRBの個数及び/又は副搬送波の個数によって表現されることができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、SS/PBCHブロックのヌメロロジーに基づくことができる。前記搬送波は、奇数個のPRBを含むことができる。前記搬送波の第1のPRBに対する情報は、PRB0とSS/PBCHブロック間のオフセットに対する情報を含むことができる。
メモリ1420は、プロセッサ1410と連結され、プロセッサ1410を駆動するための様々な情報を格納する。送受信部1430は、プロセッサ1410と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
プロセッサ1410は、ASIC、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ1420は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。送受信部1430は、無線周波数の信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアとして実現される際に、前述した技法は、前述した機能を行うモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ1420に格納され、プロセッサ1410によって実行されることができる。メモリ1420は、プロセッサ1410の内部又は外部にあってもよく、よく知られている多様な手段でプロセッサ1410と連結されてもよい。
図14で説明された本発明の一実施例に係ると、プロセッサ1410は、UEが使用できる搬送波の第1のPRBに対する情報を受信するように送受信部1430を制御することによって、UEがPRBグリッドを構成することを助けることができる。具体的に、プロセッサ1410は、PRB0とのオフセットに対する情報をUEに送信するように送受信部1430を制御することができ、UEはこれに基づき、搬送波に対してPRBグリッドを構成することができる。結果として、PRBグリッドが構成された搬送波内で、UEは様々なBWPの動作を行うことができる。
前述した例示的なシステムで、前述した本発明の特徴によって具現できる方法は順序図に基づいて説明された。便宜上、方法は一連のステップまたはブロックで説明されたが、請求された本発明の特徴はステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは他のステップと前述したことと異なる順序で、または同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示したステップが排他的でなく、他のステップが含まれるか、または順序図の一つまたはその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさず、削除できることを理解することができる。