JP7300216B2 - soundproof panel - Google Patents
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Description
本発明は、建築現場や解体現場などに設置される防音パネルに関するものである。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a soundproof panel installed at a construction site, a demolition site, or the like.
従来、建築現場や解体現場などの工事現場では、足場を設置して工事を行う。その際、工事現場から生じる粉塵や騒音が極力外に漏れないように、足場側面をシートや防音パネルで覆うことが一般的である。 Conventionally, at construction sites such as construction sites and demolition sites, scaffolding is installed for construction. At that time, it is common to cover the sides of the scaffolding with sheets or soundproof panels to prevent dust and noise from leaking out from the construction site as much as possible.
ところで、台風などが通過する場合、足場側面に設置された防音パネル等は、横から強風による荷重を受ける。特に、ビルなどの高所の現場においてはその影響が顕著である。このため、強風が予想される場合、防音パネル等を一時的に撤去するなど、強風対策のための作業が必要となっていた。 By the way, when a typhoon or the like passes through, the soundproof panels and the like installed on the side of the scaffold receive a load from the side due to the strong wind. In particular, the influence is conspicuous in a high place site such as a building. Therefore, when strong winds are expected, it is necessary to take measures against strong winds, such as temporarily removing soundproof panels.
そこで、特許文献1では、側面部を覆う防音パネル(特許文献1では防護パネル)を開閉可能に構成している。これにより、開放された防音パネルの隙間から風を通過させることができ、風による荷重を低減することができた。
Therefore, in
ところで、特許文献1の防音パネルでは、レールに沿って水平方向にスライド移動させることにより、防音パネルを開閉させている。しかしながら、作業現場から生じた塵埃等は、側面の防音パネルに当たって落下し、足下のレールに溜りやすくなっている。そして、レールに塵埃等が溜まった場合、スライド移動が困難となる。特に、解体現場の場合、細かいコンクリート粉などの塵埃が多量に生じる場合があり、その傾向が顕著となる。
By the way, in the soundproof panel of
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開閉しやすい防音パネルを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a soundproof panel that can be easily opened and closed.
上記課題を解決するための防音パネルは、工事現場において工事対象物の周りに配置される足場の側面に設けられ、足場の側面を覆う防音パネルであって、少なくとも上下方向に延びる縦枠を有する枠体と、前記枠体の内側を覆うパネル体と、前記縦枠に沿って設けられた案内レールと、を備え、前記パネル体が、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されており、前記パネル体のうち少なくとも一枚が前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、前記パネル体が開閉可能に構成されている。 A soundproof panel for solving the above problems is a soundproof panel provided on the side surface of a scaffold arranged around a construction object at a construction site to cover the side surface of the scaffold, and has a vertical frame extending at least in the vertical direction. A frame body, a panel body covering the inside of the frame body, and a guide rail provided along the vertical frame, wherein the panel body is composed of a plurality of sheets and arranged side by side in the vertical direction. At least one of the panel bodies is configured to be vertically slidable along the guide rail, so that the panel body can be opened and closed.
これにより、強風が予想される場合、パネル体を開放して、風を通過させることができる。したがって、強風の場合において、防音パネルを一旦解体して取り外す手間を省くことが可能となる。 Thereby, when a strong wind is expected, the panel body can be opened to allow the wind to pass through. Therefore, in the case of strong winds, it is possible to save the trouble of temporarily dismantling and removing the soundproof panel.
また、案内レールは、縦枠に沿って上下方向に延びるように設けられているため、案内レールに塵埃等が溜まりにくくなっている。よって、パネル体の一部を案内レールに従って上下方向にスライドさせるように構成することにより、塵埃等が生じやすい現場においても、スライド移動が困難になることを好適に防止できる。 Moreover, since the guide rail is provided so as to extend in the vertical direction along the vertical frame, it is difficult for dust and the like to accumulate on the guide rail. Therefore, by configuring a part of the panel body to slide vertically along the guide rail, it is possible to suitably prevent difficulty in sliding movement even in a site where dust is likely to occur.
以下、本発明にかかる「防音パネル」を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Hereinafter, embodiment which actualized the "soundproof panel" concerning this invention is described, referring drawings.
(第1実施形態)
図1に示すように、建設現場や、解体現場、土木工事現場などの工事現場において、建築物10の周りには、仮設の足場11が設置される。工事対象物である建築物10は、建設現場や土木工事現場の場合には、建築対象であり、解体現場の場合には、解体対象である。
(First embodiment)
As shown in FIG. 1, a
この足場11は、周知の構成を有しており、例えば、複数の縦支柱12と、縦支柱12の間に固定される水平足場配管13と、水平足場配管13に取り付けられる足場板14等を備える。
The
図2に示すように、防音パネル20は、足場11の側面に設けられ、足場11の側面を覆うものである。より詳しくは、防音パネル20は、足場11に対して、建築物10とは反対側の側面に設けられており、足場11の側面を覆って、工事現場から生じる細かいコンクリート粉などの塵埃や、騒音が外部に漏れることを抑制するものである。また、防音パネル20は、塵埃以外の物体(工具など)の落下や、作業員が転落することを抑制する役割も有する。なお、図2では、防音パネル20を模式的に示しており、詳細な構成や図については後述する。
As shown in FIG. 2 , the
ところで、従来において、防音パネルは、塵埃や騒音が外部に漏れることを抑制する役割が期待されているため、風なども当然通過させない。このため、強風が吹いたとき、風荷重が防音パネルに加わり、風にあおられやすくなっている。また、足場は、建築物の高さに応じて、複数階に亘って設けられる場合もあり、この場合、強風にあおられて倒壊する虞もある。このため、従来においては、強風が予想される天候の場合(例えば、台風などの場合)、防音パネルや足場を一旦解体して撤去しており、大変な手間が生じていた。そこで、本実施形態では、次のように防音パネル20を構成した。以下、詳しく説明する。なお、図3は、外側から見たとき(いわゆる表側)における防音パネル20の正面図であり、図4は、建築物10の側(足場11の側)見たとき(いわゆる裏側)における防音パネル20の背面図である。
Conventionally, soundproof panels are expected to play a role in suppressing the leakage of dust and noise to the outside, so naturally they do not allow the passage of wind or the like. Therefore, when a strong wind blows, a wind load is applied to the soundproof panel, making it susceptible to being blown by the wind. In addition, scaffolding may be provided over multiple floors depending on the height of the building, and in this case, there is a risk that the scaffolding will collapse due to strong winds. For this reason, in the past, when strong winds were expected (for example, in the case of a typhoon), the soundproof panels and scaffolding had to be dismantled and removed, which was very troublesome. Therefore, in this embodiment, the
図3及び図4に示すように、防音パネル20は、長方形状に形成された枠体30と、枠体30の内側を覆うパネル体40と、枠体30に装着される案内レール50(図6参照)と、を備える。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
まず、枠体30について説明する。図3に示すように、枠体30は、一対の縦枠31と、一対の横枠32を備え、横枠32のほうが縦枠31よりも長い長方形状となっている。防音パネル20は、通常、縦枠31が上下方向に沿い、かつ、横枠32が左右方向(水平方向)に沿うように配置される。つまり、縦枠31が左右両辺に配置され、横枠32が上辺及び底辺に配置される。
First, the
図4及び図6に示すように、縦枠31には、縦枠31に沿って(つまり、上下方向に沿って)延びる案内レール50が設けられている。案内レール50は、図6に示すように、断面が略U字形状に構成されており、本実施形態では、縦枠31に一体形成されている。この案内レール50は、縦枠31において、建築物10の側の側面に設けられている。つまり、案内レール50は、縦枠31の左右方向端部から建築物10の側(奥行方向内側)に突出するように形成されており、奥行方向における建築物10の側の先端部が、左右方向内側に屈曲するように形成されている。
As shown in FIGS. 4 and 6, the
なお、本実施形態において、奥行方向とは、防音パネル20に垂直となる方向であり、建築物10の側が、奥行方向の内側に相当し、建築物10とは反対側が、奥行方向の外側に相当する。また、パネル体40は、左右対称に設けられているため、図6では、左右方向のうち一方側のみ図示をしている。
In this embodiment, the depth direction is the direction perpendicular to the
次にパネル体40について説明する。図3及び図4に示すように、パネル体40は、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されている。本実施形態のパネル体40は、上側パネル41と下側パネル42を備えている。下側パネル42は、塵埃などを通さないように長方形状の一枚板により構成されており、枠体30の下半分をほぼ覆うように、枠体30の下部に固定されている。
Next, the
その際、図6(b)に示すように、下側パネル42は、奥行方向において、枠体30の外側(建築物10とは反対側)にリベットなどの固定部材により固定される。また、本実施形態では、下側パネル42の左右方向端部における奥行方向外側及び左右方向側面を覆い、奥行方向への移動及び左右方向の移動を規制するケーシング枠33が、縦枠31に一体形成されている。また、図3に示すように、下側の横枠32には、下側パネル42の下側端部における奥行方向外側及び下面を覆い、奥行方向への移動及び下方向の移動を規制するケーシング枠34が、一体形成されている。
At that time, as shown in FIG. 6(b), the
また、パネル体40は、上側パネル41よりも上側において、上辺の横枠32と、上側パネル41との隙間を埋めるため、細長い補助パネル43を備える。補助パネル43は、下側パネル42と同様に、奥行方向において、枠体30の外側にリベットなどの固定部材により固定される。また、下側パネル42と同様、図6(a)に示すように、補助パネル43は、奥行方向において、補助パネル43の左右方向端部における奥行方向外側及び左右方向側面を覆い、奥行方向への移動及び左右方向の移動を規制するケーシング枠35が、縦枠31に一体形成されている。また、図4に示すように、上側の横枠32には、補助パネル43の下側端部における奥行方向外側及び上面を覆い、奥行方向への移動及び上方向の移動を規制するケーシング枠36が、一体形成されている。
Further, the
図3及び図4に示すように、上側パネル41は、下側パネル42と同様に、塵埃などを通さないように長方形状の一枚板により構成されており、枠体30の上半分をほぼ覆うことが可能な大きさで構成されている。この上側パネル41は、縦枠31に沿って(つまり、上下方向に沿って)スライド移動可能なように、枠体30に取り付けられている。スライド移動させるための構成については後述する。なお、閉鎖時において、上側パネル41の下端部は、下側パネル42の上端部と奥行方向において重なるようにその形状が定められている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
図5に示すように、上側パネル41の上方には、左右方向に沿って真っすぐに延びる上側補強部材44が設けられている。図6(a)等に示すように、上側補強部材44は、リベットなどの固定部材により、上側パネル41の奥行方向の内側(裏側)に固定されている。また、図7に示すように、上側補強部材44は、金属材料により、断面がL字形状に形成されており、その下端部が、奥行方向の内側(建築物10の側)に突出するように形成されている。
As shown in FIG. 5, an
同様に、図5に示すように、上側パネル41の下方には、左右方向に沿って真っすぐに延びる下側補強部材45が設けられている。下側補強部材45は、リベットなどの固定部材により、上側パネル41の奥行方向の内側(裏側)に固定されている。また、図8に示すように、下側補強部材45は、金属材料により、断面がL字形状に形成されており、その上端部が、奥行方向の内側(建築物10の側)に突出するように形成されている。この上側補強部材44及び下側補強部材45により上側パネル41を補強し、反りなどを抑制している。
Similarly, as shown in FIG. 5, below the
また、図4や図6に示すように、上側パネル41において、奥行方向の内側(建築物10の側)には、スライド移動を規制するためのロック機構46が設けられている。このロック機構46は、上側補強部材44の左右両端に固定されている。より詳しくは、上側補強部材44の左右両端において、奥行方向において建築物10の側に突出する下端部の下面にボルト44aを介して固定されている。
Further, as shown in FIGS. 4 and 6, the
図9に示すように、ロック機構46は、L字に屈曲形成された棒状のかんぬき46aを備えている。かんぬき46aは、左右方向に移動可能に構成されている。かんぬき46aを左右方向外側に移動させることにより、図6(a)に示す通り、その先端を案内レール50に設けられた貫通孔50aに挿通させることができる。これにより、上側パネル41を枠体30に係止させて、スライド移動を規制することができる。
As shown in FIG. 9, the
また、かんぬき46aを左右方向内側に移動させることにより、その先端を貫通孔50aから引き抜くことができる。これにより、係止を解除して、上側パネル41をスライド移動させることができる。
Further, by moving the bar 46a inward in the left-right direction, the tip thereof can be pulled out from the through
なお、図10に示すように、かんぬき46aを左右方向内側に移動させた状態で、かんぬき46aを矢印方向に回動させることにより、左右方向内側に設けられた係止板46bにかんぬき46aを係止させ、左右方向の移動を規制することができる。これにより、上側パネル41のスライド移動中に、かんぬき46aが左右方向外側に移動して、その先端が案内レール50に接触することを防止できる。また、ロック機構46の構成は、かんぬき構造に限らず、スライド移動の規制及び規制解除ができる構成ならば、任意に変更してもよい。
As shown in FIG. 10, by rotating the bar 46a in the direction of the arrow in a state in which the bar 46a is moved inward in the lateral direction, the bar 46a is engaged with a locking plate 46b provided inward in the lateral direction. It is possible to stop and restrict movement in the left and right direction. As a result, it is possible to prevent the bar 46a from moving outward in the left-right direction and contacting the
次に、上側パネル41をスライド移動させるための構成について説明する。図5に示すように、上側パネル41の左右両辺には、インナレール47が設けられている。インナレール47は、縦枠31に設けられる案内レール50に収容され、上下方向に移動可能に構成されている。つまり、案内レール50が、インナレール47に対するアウタレールに相当する。詳しく説明すると、図5に示すように、インナレール47は、上下方向に延びるように形成され、図6(a)に示すように、断面が略U字形状とされている。また、案内レール50の内側に収容されるように、奥行方向においてインナレール47の外側寸法L1は、案内レール50の内側寸法とほぼ同じか、わずかに短く構成されている。そして、インナレール47は、案内レール50に対して上下方向にスライド移動可能に構成されている。
Next, a configuration for sliding the
図6(a)に示すように、インナレール47は、上側パネル41の左右方向端部に固定されている。その際、インナレール47の奥行方向両側の側壁47b,47cのうち、建築物10とは反対側(枠体30の側)の側壁47bの内側面に、上側パネル41の外側面が当接するように固定される。そして、インナレール47の底部47a(左右方向外側における端部)は、上側パネル41の左右方向端部よりも外側に配置されることとなる。なお、インナレール47の底部47aにおいて、かんぬき46aに対向する箇所には、貫通孔47dが設けられており、かんぬき46aの先端が左右方向に移動可能となるように構成されている。
As shown in FIG. 6A, the
また、上側パネル41は、インナレール47を介して、案内レール50に対して線接触するように構成されている。具体的には、インナレール47において、案内レール50に対向する外側面には、上下方向に延びる複数の凸部48が設けられている。より詳しくは、図6(a)に示すように、インナレール47において、底部47aの外面(左右方向における外側面)には、左右方向の外側(案内レール50の底部の側)に突出する凸部48aが、奥行方向の両端に設けられている。
Also, the
また、インナレール47において、奥行方向において外側(建築物10とは反対側)の側壁47bの外面には、奥行方向において外側に向かって突出する凸部48bが2つ設けられている。この凸部48bは、左右方向において所定距離離れた位置に設けられている。また、インナレール47において、奥行方向において内側(建築物10の側)の側壁47cの外面には、奥行方向において内側に向かって突出する凸部48cが設けられている。これらの凸部48a~48cは、案内レール50にそれぞれ対向するように設けられている。上側パネル41は、インナレール47の各凸部48a~48cを介して、案内レール50に対して線接触する。
In addition, in the
本実施形態における効果について説明する。 Effects of the present embodiment will be described.
パネル体40のうち上側パネル41が案内レール50に従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、防音パネル20は、開閉可能に構成されている。これにより、強風が予想される場合、上側パネル41を開放して、風を通過させることができる。したがって、強風の場合において、防音パネル20を一旦解体して取り外す手間を省くことが可能となる。
The
ところで、パネル体40は、枠体30の内側を覆っているため、コンクリート片などの塵埃等が、パネル体40に当たって落下し、パネル体40の足下にたまりやすい。しかしながら、案内レール50は、縦枠31に沿って上下方向に延びるように設けられているため、案内レール50に塵埃等が溜まりにくくなっている。よって、上側パネル41を案内レール50に従って上下方向にスライドさせる本実施形態の防音パネル20においては、塵埃等が生じやすい現場においても、好適にスライド移動させることができる。
By the way, since the
コンクリート片などの塵埃等は、パネル体40に当たって落下し、パネル体40の足下にたまりやすい。このため、下側パネル42を開放可能に構成すると、下側パネル42を開放したときに、足下に溜まった塵埃等が外部に飛散する可能性がある。また、パネル体40の足下にコンクリート片などの塊や工具などの物体がもたれかかり下側パネル42を開放しにくい場合も考えられる。そこで、本実施形態では、上側パネル41をスライド移動可能に構成した。これにより、足下に溜まった塵埃等が外部に飛散することを抑制することができる。また、パネル体40の足下に物体がもたれかかっている場合でも、防音パネル20を容易に開放することができる。
Dust such as concrete pieces hits the
パネル体40を上下方向にスライド移動させるように構成する場合、スライド移動させる際に、上側パネル41と下側パネル42とが干渉しないように、奥行方向にずらす必要がある。ここで、図11(a)のように、下側パネル42が、上側パネル41よりも建築物10の側(奥行方向の内側)に配置される場合、下側パネル42の上辺に、工事現場からの塵埃等が溜まる虞があり、この場合、上側パネル41を開放した際に、外部に飛散する可能性がある。また、閉鎖時において、下側パネル42と上側パネル41との隙間は、防音パネル20の内側において上側に開口し、防音パネル20の外側において下側に開口していることとなるため、下側パネル42と上側パネル41との隙間から、矢印に示すように、塵埃等が外部に飛散する虞もある。
When the
そこで、本実施形態では、図11(b)に示すように、上側パネル41を、下側パネル42に比較して建築物10の側(奥行方向の内側)に配置した。これにより、下側パネル42は、上側パネル41よりも外側(建築物10とは反対側)にあることから、上側パネル41の足下に塵埃等を落下させ(矢印参照)、下側パネル42の上部に塵埃等が溜まることを防止できる。また、下側パネル42と上側パネル41との隙間から、塵埃等が外部に飛散することを防止できる。
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 11B, the
また、上側パネル41は、インナレール47を介して、案内レール50に線接触している。これにより、仮に案内レール50に、塵埃などが付着しても、面接触している場合に比較して、スライド移動させやすくなっている。
Also, the
(変形例)
・上記実施形態において、図12に示すように、上側パネル41と下側パネル42との間の隙間に、当該隙間を塞ぐシール部材99を備えてもよい。シール部材99は、下側パネル42の上端部における内側に、下側パネル42が延びる方向である幅方向(左右方向)へ延びるようにして固定されている。シール部材99は、上側パネル41の外側に常に当接しており、パネル体40の閉鎖時には、上側パネル41の下端部に当接された状態となる。これにより、上側パネル41と下側パネル42との間の隙間から音や塵埃等が外部に漏れることを抑制できる。なお、下側パネル42にシール部材99を固定したのは、下側パネル42の内側には、塵埃等が付着して凹凸が形成されている可能性があり、上側パネル41に固定すると、シール部材99が下側パネル42に形成された凹凸に擦れ、破損しやすいからである。
(Modification)
- In the above embodiment, as shown in FIG. 12, a
また、例えば、上側補強部材44及び下側補強部材45を上側パネル41の外側(建築物10とは反対側)に固定し、上側補強部材44及び下側補強部材45の奥行方向の突出部分によって、隙間を塞ぐように構成してもよい。この場合、上側パネル41を閉鎖したとき、上側パネル41と下側パネル42との間に、下側補強部材45の突出部分が配置されるようにすることが好ましい。また、上側パネル41を閉鎖したとき、上側パネル41と補助パネル43との間に、上側補強部材44の突出部分が配置されるようにすることが好ましい。なお、隙間に収まるように、突出部分の奥行方向の長さを上側パネル41と下側パネル42の離間距離に応じて調整することは言うまでもない。このように構成することにより、上側補強部材44及び下側補強部材45の奥行方向の突出部分によって、上側パネル41と下側パネル42との隙間、及び上側パネル41と補助パネル43との隙間を好適に塞ぐことができる。
Further, for example, the upper reinforcing
・上記実施形態において、上側パネル41を、インナレール47を介して、案内レール50に線接触させたが、上側パネル41と、案内レール50とを、点接触又は線接触させるように構成するならば、構成を任意に変更してもよい。例えば、インナレール47の外周面に凸部48を設ける代わりに、案内レール50の内周面に、凸部を設けてもよい。また、凸部48を、上下方向に沿って延びるように形成したが、その代わりに、複数の突起部を上下方向に沿って直線上に配置するように構成してもよい。なお、本明細書において、点接触というのは、完全な点のみを指すものではなく、案内レール50とインナレール47の対向面同士が広く面接触するものとせず局所的に接触することを意味する。線接触についても同様である。
- In the above embodiment, the
・上記実施形態において、上側パネル41を、インナレール47を介して、案内レール50に対してスライド移動するように構成したが、インナレール47を設けなくてもよい。例えば、上側パネル41の左右両辺を案内レール50によってスライドさせるような構成にしてもよい。
- In the above embodiment, the
・上記実施形態において、上側パネル41及び下側パネル42をともにスライド移動可能に構成してもよい。
- In the above embodiment, both the
・上記実施形態において、補助パネル43を省略してもよい。また、パネル体40を、3枚以上の枚数で構成してもよい。例えば、パネル体40を、上中下の3枚のパネルで構成して、真ん中のパネルをスライド移動可能に構成してもよい。この場合、真ん中のパネルを上側にスライド移動可能に構成してもよい。このようにすれば、防音パネル20の足元に塵埃等が溜まっていても、影響なく、上側に真ん中のパネルを開放することができる。また、この場合、閉鎖時において、案内レール50は、真ん中のパネルよりも外側に位置することとなるので、案内レール50に塵埃等が付着する可能性が低く、塵埃等の影響なく、上側に真ん中のパネルを開放することができる。
- In the above embodiment, the
・上記実施形態において、下側パネル42を、上側パネル41よりも建築物10の側に配置されるように構成してもよい。また、下側パネル42をスライド移動可能に構成してもよい。
- In the above embodiment, the
・上記実施形態において、枠体30は、長方形状としたが、正方形状としてもよい。また、枠体30を上下方向に長い長方形状としてもよい。
- In the above embodiment, the
・上記実施形態において、枠体30において、上辺の横枠32と、下辺の横枠32とを繋ぐように、上下方向に延びる柱部材が設けられていてもよい。例えば、枠体30の左右方向中央に、上下方向に延びるように形成された柱部材が設けられていてもよい。この柱部材は、枠体30を補強するためのものである。なお、柱部材を設ける場合、パネル体40は、左右に分割すればよく、ロック機構46等も、分割されたパネル体40の左右両側に設ければよい。
In the above-described embodiment, the
(第2実施形態)
上記実施形態において、枠体30を補強する枠体補強部材を備えてもよい。以下、枠体補強部材について記載した第2実施形態について図13~図16を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態の防音パネル20を基準として説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して、説明を省略する。
(Second embodiment)
In the above-described embodiment, a frame reinforcing member that reinforces the
枠体30は、第1実施形態で説明した通り、上下方向に延びる一対の縦枠31と、左右方向に延びる一対の横枠32と、を有し、横長の四角形状に形成されている。このため、上側パネル41をスライド移動させ、防音パネル20を開放すると、開放部分においては、枠体30だけで形状を維持する必要があり、枠体30の強度によっては補強する必要がある。
As described in the first embodiment, the
そこで、第2実施形態では、図13に示すような枠体補強部材100を備えた。図13は、第2実施形態の防音パネル20を、建築物10の側から見たときの様子を示す背面図である。枠体補強部材100は、その両端が横枠32にそれぞれ固定され、上下方向に延びる棒状に形成されている。これにより、枠体補強部材100は、一対の横枠32の間を繋いで、枠体30を補強している。
Therefore, in the second embodiment, a
また、第2実施形態において枠体補強部材100は、2つ設けられている。そして、図13において、右側の縦枠31から右側の枠体補強部材100aまでの距離、右側の枠体補強部材100aから左側の枠体補強部材100bまでの距離、左側の枠体補強部材100bから左側の縦枠31までの距離が、ほぼ等間隔となるように2つの枠体補強部材100a,100bが配置されている。
Also, in the second embodiment, two
また、図14~図16に示すように、枠体補強部材100が、パネル補強部材である上側補強部材44及び下側補強部材45と干渉しないように、上側補強部材44及び下側補強部材45には、枠体補強部材100との交差部分において、それぞれ凹部144,145が設けられている。凹部144,145は、奥行方向において内側に開口するように設けられており、当該凹部144,145内に、枠体補強部材100の一部又は全部が配置されている。
14 to 16, the upper reinforcing
枠体補強部材100は、上下方向に沿って棒状に形成されている。このため、上側パネル41をスライド移動させても、凹部144,145によって、上側補強部材44及び下側補強部材45が枠体補強部材100と干渉することがない。
The
また、枠体補強部材100は、奥行方向において、案内レール50の間に配置され、案内レール50から、はみ出さないような太さとなっている。すなわち、図15に示すように、枠体補強部材100は、奥行方向において、上側パネル41(及び下側パネル42)よりも内側に配置され、上側パネル41に干渉しないように平行に配置されている。また、枠体補強部材100は、奥行方向において、案内レール50の内側端部150よりも外側に配置され、案内レール50の内側端部150よりも内側にはみ出さないように構成されている。つまり、防音パネル20を重ねたとき、枠体補強部材100が他の防音パネル20と干渉しないようにしている。なお、図15は、図14のC-C線断面図である。
Further, the
上記第2実施形態のように枠体補強部材100を設けたことにより、上側パネル41をスライド移動させて開放させた状態においても枠体30が歪むことを防止できる。
By providing the
また、パネル補強部材としての上側補強部材44及び下側補強部材45を備えることで、上下方向にスライドさせる上側パネル41の強度を高めることができる。また、枠体30は横長に形成されているが、横枠32の間を繋ぐように枠体補強部材100を設けているため、枠体30全体の強度が高くなる。
Moreover, by providing the upper reinforcing
ここで、防音パネル20の厚みが増すことは取扱いの面でも設置環境の面でも望ましくない。一方で、特に枠体補強部材100は防音パネル20全体の強度という意味で重要な要素である。そこで、上側補強部材44及び下側補強部材45に、凹部144,145を形成し、凹部144,145に枠体補強部材100の一部又は全部を配置することで、防音パネル20全体の強度を落とすことなく、防音パネル20の厚みが増すことを抑制できる。
Here, increasing the thickness of the
(上記第2実施形態の変形例)
・上記第2実施形態において、枠体補強部材100は、左右一対の縦枠31の間を繋ぐように設けられていてもよい。すなわち、枠体補強部材100は、両端が縦枠31にそれぞれ固定され、左右方向に延びる棒状に形成されていてもよい。
(Modification of the second embodiment)
- In the said 2nd Embodiment, the
また、枠体補強部材100は、縦枠31と横枠32との間を繋ぐように設けられていてもよい。すなわち、枠体補強部材100は、一端が縦枠31に固定され、他端が横枠32に固定され、斜め方向に延びる棒状に形成されていてもよい。
Also, the
また、枠体補強部材100は、筋交い状に設けられていてもよい。すなわち、枠体30の対角線に沿って棒状に形成されていてもよい。
Further, the
・上記第2実施形態において、枠体補強部材100は、棒状に形成されていたが、上側パネル41をスライド移動させたときにおいて、防音パネル20の開口部分を塞がない形状であるならば、その形状を任意に変更してもよい。例えば、細長い薄板状に設けられていてもよい。
- In the above-described second embodiment, the
・上記第2実施形態において、枠体補強部材100と、上側補強部材44及び下側補強部材45とが干渉しないのであれば、凹部144,145を設けなくてもよい。
- In the second embodiment, if the
・上記第2実施形態において、枠体補強部材100の本数、配置場所は、任意に変更してもよい。
- In the above-described second embodiment, the number of frame
10…建築物、11…足場、20…防音パネル、30…枠体、40…パネル体、41…上側パネル、42…下側パネル、46…ロック機構、47…インナレール、50…案内レール。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
少なくとも上下方向に延びる縦枠を有する枠体と、
前記枠体の内側を覆うパネル体と、
前記縦枠に沿って設けられた案内レールと、を備え、
前記パネル体が、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されており、
前記パネル体のうち少なくとも一枚が前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、前記パネル体が開閉可能に構成されており、
前記パネル体のうち上側パネルが、前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されており、
前記パネル体のうち下側パネルが、前記枠体に固定されている防音パネル。 A soundproof panel provided on the side of a scaffold placed around a construction target at a construction site and covering the side of the scaffold,
a frame body having a vertical frame extending at least in the vertical direction;
a panel body covering the inside of the frame;
A guide rail provided along the vertical frame,
The panel body is composed of a plurality of panels arranged side by side in the vertical direction,
At least one of the panel bodies is configured to be vertically slidable along the guide rail so that the panel body can be opened and closed ,
An upper panel of the panel body is configured to be vertically slidable along the guide rail,
A soundproof panel in which a lower panel of the panel body is fixed to the frame body .
前記パネル体の閉鎖時において、前記上側パネルの下端部と前記下側パネルの上端部とが重なっている請求項1に記載の防音パネル。 The upper panel is arranged closer to the construction target than the lower panel,
2. The soundproof panel according to claim 1 , wherein the lower end of the upper panel overlaps the upper end of the lower panel when the panel body is closed.
前記枠体を補強する枠体補強部材を備え、
前記枠体補強部材は、一対の前記縦枠の間、又は一対の前記横枠の間、又は前記縦枠と前記横枠との間を繋いで、前記枠体を補強する請求項1~3のうちいずれか1項に記載の防音パネル。 The frame is a square frame having a pair of vertical frames extending in the vertical direction and a pair of horizontal frames extending in the horizontal direction,
A frame body reinforcing member that reinforces the frame body,
3. The frame reinforcing member connects between the pair of vertical frames, between the pair of horizontal frames, or between the vertical frame and the horizontal frame to reinforce the frame. The soundproof panel according to any one of the above.
前記防音パネルは、横長に形成されており、
前記枠体補強部材は、一対の前記横枠の間を繋ぐように上下方向に延びており、
前記パネル補強部材には、前記枠体補強部材との交差部分において、前記枠体補強部材の一部又は全部が配置される凹部が形成されている、請求項5に記載の防音パネル。 The panel body configured to be slidable in the vertical direction is provided with a panel reinforcing member extending in the horizontal direction,
The soundproof panel is formed horizontally,
The frame reinforcing member extends vertically so as to connect the pair of horizontal frames,
6. The soundproof panel according to claim 5 , wherein the panel reinforcing member is formed with a recess in which a part or the whole of the frame reinforcing member is arranged at an intersection with the frame reinforcing member.
少なくとも上下方向に延びる縦枠を有する枠体と、
前記枠体の内側を覆うパネル体と、
前記縦枠に沿って設けられた案内レールと、を備え、
前記パネル体が、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されており、
前記パネル体のうち少なくとも一枚が前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、前記パネル体が開閉可能に構成されており、
前記枠体は、上下方向に延びる一対の縦枠と、左右方向に延びる一対の横枠と、を有する四角形状の枠体であり、
前記枠体を補強する枠体補強部材を備え、
前記枠体補強部材は、一対の前記縦枠の間、又は一対の前記横枠の間、又は前記縦枠と前記横枠との間を繋いで、前記枠体を補強するものであり、
上下方向にスライド移動可能に構成されている前記パネル体には、パネル補強部材が左右方向に延びるようにして設けられており、
前記防音パネルは、横長に形成されており、
前記枠体補強部材は、一対の前記横枠の間を繋ぐように上下方向に延びており、
前記パネル補強部材には、前記枠体補強部材との交差部分において、前記枠体補強部材の一部又は全部が配置される凹部が形成されている、防音パネル。 A soundproof panel provided on the side of a scaffold placed around a construction target at a construction site and covering the side of the scaffold,
a frame body having a vertical frame extending at least in the vertical direction;
a panel body covering the inside of the frame;
A guide rail provided along the vertical frame,
The panel body is composed of a plurality of panels arranged side by side in the vertical direction,
At least one of the panel bodies is configured to be vertically slidable along the guide rail so that the panel body can be opened and closed ,
The frame is a square frame having a pair of vertical frames extending in the vertical direction and a pair of horizontal frames extending in the horizontal direction,
A frame body reinforcing member that reinforces the frame body,
The frame reinforcing member connects between the pair of vertical frames, between the pair of horizontal frames, or between the vertical frame and the horizontal frame to reinforce the frame,
The panel body configured to be slidable in the vertical direction is provided with a panel reinforcing member extending in the horizontal direction,
The soundproof panel is formed horizontally,
The frame reinforcing member extends vertically so as to connect the pair of horizontal frames,
A soundproof panel, wherein the panel reinforcing member is formed with a recess in which a part or the whole of the frame reinforcing member is arranged at an intersection with the frame reinforcing member.
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