本発明は、エアロゾル発生システムで使用するためのカートリッジ組立品、およびカートリッジ組立品を備えるエアロゾル発生システムに関する。本発明には、ニコチン塩粒子を含むエアロゾルを生成するための、ニコチン供与源および酸供与源を備えるカートリッジ組立品としての特定の用途がある。
ニコチン供与源および揮発性送達促進化合物供与源を備える、ニコチンをユーザーに送達するための装置が公知である。例えば、WO2008/121610A1は、ニコチンおよび揮発性酸(ピルビン酸など)が気相で互いに反応して、ユーザーによって吸入されるニコチン塩粒子のエアロゾルを形成する装置を開示している。WO2008/121610A1は、ニコチン供与源および揮発性送達促進化合物供与源が、装置を最初に使用する前に壊れやすいバリア端キャップによってシールされた独立した構成要素として製造および保存され得ることを開示している。しかしながら、装置を最初に使用する前に、壊れやすいバリア端キャップを貫通して、ニコチン供与源および揮発性送達促進化合物供与源が密封解除されると、揮発性送達促進化合物およびニコチンが、装置のその後の使用の間にニコチン供与源および揮発性送達促進化合物供与源から失われる可能性がある。
本発明によれば、エアロゾル発生システムで使用するためのカートリッジ組立品であって、カートリッジおよびマウスピースを備える、カートリッジ組立品が提供される。カートリッジは、上流端および下流端を有し、かつカートリッジの上流端にある空気吸込み口、および空気吸込み口の下流の空気出口を有する、少なくとも一つの区画と、カートリッジの上流端に固定された取り外し可能な第一のシールであって、取り外し可能な第一のシールが、少なくとも一つの区画の空気吸込み口を塞ぎ、かつカートリッジ組立品を使用する前にユーザーによって取り外されるように構成されている、取り外し可能な第一のシールと、カートリッジの下流端部分の内表面上にあるカートリッジ作動部分と、を備える。マウスピースは、上流端および下流端を有するマウスピース本体部分であって、マウスピース本体部分が、マウスピース本体部分の上流端にある空気吸込み口、およびマウスピース本体部分の下流端にある空気出口を有する、マウスピース本体部分と、マウスピース本体部分の上流端にある第2のシールと、マウスピース本体部分の外表面上にあるマウスピース作動部分と、を備える。マウスピース作動部分は、カートリッジ作動部分に係合し、マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であるように構成されており、第一の位置では、第二のシールが、少なくとも一つの区画の空気出口に当接し、それを塞ぎ、第二の位置では、第二のシールが、少なくとも一つの区画の空気出口から間隙を介しており、少なくとも一つの区画の空気出口が、マウスピース本体部分の空気吸込み口と流体連通している。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「空気吸込み口」という用語は、空気がそれを通してカートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分の中へと引き出され得る一つ以上の開口部を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「空気出口」という用語は、空気がそれを通してカートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分から外へ引き出され得る一つ以上の開口部を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「塞がれる」という用語は、空気吸込み口または空気出口を通る気流が実質的に防がれるように、空気吸込み口または空気出口が遮断されることを説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「内表面」という用語は、内向きに面する表面を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「外表面」という用語は、外向きに面する表面を説明するために使用される。
本発明によるカートリッジ組立品の取り外し可能な第一のシールおよび第二のシールは、有利なことに、エアロゾル発生システムのカートリッジ組立品を最初に使用する前のカートリッジの少なくとも一つの区画からの内容物の損失を最小限に抑えるか、または実質的に防ぐ。
マウスピースのマウスピース本体部分が第一の位置にあるときに、取り外し可能な第一のシールによってカートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口を塞ぐこと、および第二のシールによってカートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口を塞ぐことは、エアロゾル発生システムのカートリッジ組立品を使用する前の、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口および空気出口を通るカートリッジの少なくとも一つの区画からの内容物の損失を最小限に抑えるか、または実質的に防ぐ。
取り外し可能な第一のシールは、カートリッジ組立品の使用前に、ユーザーによってカートリッジ組立品から取り外されるように構成されている。取り外し可能な第一のシールは、カートリッジ組立品から取り外した後に、ユーザーによって廃棄されるように構成されている。
取り外し可能な第一のシールを取り外すこと、およびマウスピースのマウスピース本体部分をカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動させることにより、カートリッジの少なくとも1つの区画を通る気流経路を作り出す。
取り外し可能な第一のシールが取り外されると、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口は塞がれず、マウスピースのマウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動すると、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口は塞がれない。これにより、空気の流れが少なくとも一つの区画の空気吸込み口を通ってカートリッジの少なくとも一つの区画の中へと引き出され、少なくとも一つの区画の空気出口を通ってカートリッジの少なくとも一つの区画から外へと引き出される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「近位」、「遠位」、「上流」、および「下流」という用語は、カートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分の相対的な位置を説明するために使用される。
本発明によるカートリッジ組立品は、使用時に、ユーザーへの送達のためにカートリッジ組立品を出るエアロゾルが通る近位端を備える。近位端は口側の端と呼ばれることもある。使用時に、カートリッジ組立品を備えるエアロゾル発生システムによって発生したエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはカートリッジ組立品の近位端を引き出す。カートリッジ組立品は、近位端に向かい合った遠位端を備える。
カートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分は、カートリッジ組立品の近位端と遠位端との間のそれらの相対的な位置に基づき、互いに上流または下流にあるものとして説明され得る。
マウスピースは、カートリッジ組立品の近位端に位置する。カートリッジは、マウスピースの上流に位置する。
カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口は、カートリッジの上流端に位置する。カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口の下流に位置する。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「下流」という用語は、カートリッジ組立品の遠位端から離れて近位端に向かう移動の方向を説明するためにも使用され、「上流」という用語は、カートリッジ組立品の近位端から離れて遠位端に向かう移動の方向を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長軸方向」という用語は、カートリッジ組立品の近位端とそれに向かい合った遠位端との間の方向を説明するために使用され、「横軸方向」という用語は、長軸方向と直角をなす方向を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長さ」という用語は、カートリッジ組立品の近位端とそれに向かい合った遠位端との間の長軸方向軸に平行である、カートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分の最大長軸方向寸法を説明するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「高さ」および「幅」という用語は、カートリッジ組立品の長軸方向軸と直角をなす、カートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分の最大横断寸法を説明するために使用される。カートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分の高さと幅が同じではない場合、「幅」という用語は、カートリッジ組立品の長軸方向軸と直角をなす二つの横断寸法のうちのより大きい方を指すために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「細長い」という用語は、その幅および高さよりも大きい方を有するカートリッジ組立品の構成要素または構成要素の部分を説明するために使用される。
カートリッジ組立品は、カートリッジ作動部分に係合するマウスピース作動部分と共にユーザーに供給され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジおよびマウスピースは、別個の構成要素としてユーザーに供給され得る。かかる実施形態では、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品の使用前に、ユーザーによってカートリッジ作動部分に係合され得る。
有利には、マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、カートリッジに対してマウスピース本体部分を二方向に移動させるように構成されている。かかる実施形態では、マウスピースのマウスピース本体部分は、カートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であり、マウスピースのマウスピース本体部分は、カートリッジに対して第二の位置から第一の位置まで移動可能である。
マウスピースのマウスピース本体部分をカートリッジに対して第二の位置から第一の位置へと戻って移動させると、カートリッジの少なくとも一つの区画を空気出口が再度塞がれる。これにより、カートリッジ組立品を備えるエアロゾル発生システムが使用されていないときに、カートリッジの少なくとも一つの区画から、少なくとも一つの区画の空気出口を通る残りの内容物の損失が減少する。
マウスピースのマウスピース本体部分をカートリッジに対して第一の位置と第二の位置との間で移動させることにより、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口を可逆的に「開く」および閉じる」と、それによって、ニコチン供与源および揮発性送達促進化合物供与源が壊れやすいバリア端キャップによってシールされる、WO2008/121610A1に開示される装置と比較して、本発明によるカートリッジ組立品のカートリッジの消耗寿命を有利に増加させることができる。
各使用の間に、マウスピースのマウスピース本体部分をカートリッジに対して第二の位置から第一の位置まで移動させることによって、本発明によるカートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の十分な内容物を有利に保持して、カートリッジ組立品を備えるエアロゾル発生システムの各使用時に、ユーザーに送達するための所望のエアロゾルを発生させることができる。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供されたガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された突出部を備えることができ、突出部は、ガイド溝穴に係合する。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された突出部を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供されたガイド溝穴を備えることができ、突出部は、ガイド溝穴に係合する。
ガイド溝穴と突出部との組み合わせを使用することで、カートリッジに対するマウスピース本体部分の移動をもたらすための単純な手段を提供することができる。
単一のガイド溝穴と複数の突出部との組み合わせを使用して、カートリッジに対するマウスピース本体部分の移動をもたらすことができる。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された単一のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数の突出部を備えることができ、複数の突出部の各々は、ガイド溝穴に係合する。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された複数の突出部を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された単一のガイド溝穴を備えることができ、複数の突出部の各々は、ガイド溝穴に係合する。
複数のガイド溝穴と複数の突出部との組み合わせを使用して、カートリッジに対するマウスピース本体部分の移動をもたらすことができる。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された複数のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数の突出部を備えることができ、複数の突出部の各々は、複数のガイド溝穴のうちの1つに係合する。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された複数の突出部を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数のガイド溝穴を備えることができ、複数の突出部の各々は、複数のガイド溝穴のうちの一つに係合する。
一つ以上のガイド溝穴と複数の突出部との組み合わせを使用して、マウスピース本体部分をカートリッジに対して移動されている間に、カートリッジに対するマウスピース本体部分の整列のバランスおよび維持を支援することができる。
カートリッジ作動部分がカートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された複数のガイド溝穴を備える実施形態では、複数のガイド溝穴は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面の周りに間隙を介していてもよい。
マウスピース作動部分がカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数の突出部を備える実施形態では、複数の突出部は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面の周りに間隙を介していてもよい。
カートリッジ作動部分がカートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された複数の突出部を備える実施形態では、複数の突出部は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面の周りに間隙を介していてもよい。
マウスピース作動部分がカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数のガイド溝穴を備える実施形態では、複数のガイド溝穴は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面の周りに間隙を介していてもよい。
マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向に移動可能であるように構成され得る。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向に移動可能である実施形態では、カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された長軸方向のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された突出部を備えることができ、突出部は、長軸方向のガイド溝穴に係合する。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向に移動可能である実施形態では、カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された突出部を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された長軸方向のガイド溝穴を備えることができ、突出部は、長軸方向のガイド溝穴に係合する。
長軸方向のガイド溝穴と突出部との組み合わせを使用することで、カートリッジに対するマウスピース本体部分の並進方向の移動をもたらすための単純な手段を提供することができる。
突出部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるときに、長軸方向のガイド溝穴の第一の端部と係合し得る。第一の突出部と長軸方向のガイド溝穴の第一の端部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から離れる方向にさらに並進方向に移動することを防ぐことができる。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して二方向に螺旋状に移動するように構成されている実施形態では、突出部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置にあるときに、長軸方向のガイド溝穴の第二の端部と係合し得る。第一の突出部と長軸方向のガイド溝穴の第二の端部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置から離れる方向にさらに並進方向に移動することを防ぐことができる。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向に移動する範囲を制限することにより、カートリッジ組立品を損傷し得る、ユーザーによるマウスピース本体部分への過度な力の適用を防ぐことができる。
マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して、並進方向および回転方向に移動可能であるように構成され得る。
マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して螺旋状に移動可能であるように構成され得る。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して螺旋状に移動可能である実施形態では、カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された螺旋状のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された突出部を備えることができ、突出部は、螺旋状のガイド溝穴に係合する。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して螺旋状に移動可能である実施形態では、カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された突出部を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された螺旋状のガイド溝穴を備えることができ、突出部は、螺旋状のガイド溝穴に係合する。
螺旋状のガイド溝穴と突出部との組み合わせを使用することで、カートリッジに対するマウスピース本体部分の螺旋状の移動をもたらすための単純な手段を提供することができる。螺旋状のガイド溝穴と突出部との組み合わせにより、マウスピース本体部分に適用される回転方向の力を、カートリッジに対するマウスピース本体部分の螺旋状の移動に変換することができる。
突出部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるときに、螺旋状のガイド溝穴の第一の端部と係合し得る。第一の突出部と螺旋状のガイド溝穴の第一の端部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から離れる方向にさらに螺旋状に移動することを防ぐことができる。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して二方向に螺旋状に移動するように構成されている実施形態では、突出部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置にあるときに、螺旋状のガイド溝穴の第二の端部と係合し得る。第一の突出部と螺旋状のガイド溝穴の第二の端部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置から離れる方向にさらに螺旋状に移動することを防ぐことができる。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して螺旋状に移動する範囲を制限することにより、カートリッジ組立品を損傷し得る、ユーザーによるマウスピース本体部分の過度な旋回を防ぐことができる。
カートリッジ作動部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの下流端部分の内表面上に提供された第一の螺旋状のねじ山を備えることができ、マウスピース作動部分は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された第二の螺旋状のねじ山を備えることができ、第二の螺旋状のねじ山は、第一の螺旋状のねじ山に係合する。
第一の螺旋状のねじ山と第二の螺旋状のねじ山との組み合わせを使用することで、カートリッジに対するマウスピース本体部分の螺旋状の移動をもたらすための単純な手段を提供することができる。第一の螺旋状のねじ山と第二の螺旋状のねじ山との組み合わせにより、マウスピース本体部分に適用される回転方向の力を、カートリッジに対するマウスピース本体部分の螺旋状の移動に変換することができる。
カートリッジ組立品のカートリッジは、第一の機械的な停止部を備えることができ、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、第二の機械的な停止部を備えることができる。
第一の機械的な停止部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるときに、第二の機械的な停止部と係合し得る。第一の機械的な停止部と第二の機械的な停止部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から離れる方向にさらに移動することを防ぐことができる。マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向および回転方向に移動可能であるように構成されている場合、マウスピース本体部分がカートリッジに対して移動する範囲を制限することにより、カートリッジ組立品を損傷し得る、ユーザーによるマウスピース本体部分の過度な旋回を防ぐことができる。
第一の機械的な停止部と第二の機械的な停止部との係合により、可聴クリックを生み出して、マウスピース本体部分が第二の位置に到達したことをユーザーに示すことができる。
第一の機械的な停止部は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置にあるときに、第二の機械的な停止部と係合し得る。第一の機械的な停止部と第二の機械的な停止部との係合により、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第2の位置から離れる方向にさらに移動することを防ぐことができる。マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向および回転方向に移動可能であるように構成されている場合、マウスピース本体部分がカートリッジに対して移動する範囲を制限することにより、カートリッジ組立品を損傷し得る、ユーザーによるマウスピース本体部分の過度な旋回を防ぐことができる。
マウスピース本体部分がカートリッジに対して二方向に螺旋状に移動するように構成されている実施形態では、第一の機械的な停止部と第二の機械的な停止部との係合により、可聴クリックを生み出して、マウスピース本体部分が第二の位置に到達したことをユーザーに示すことができる。
マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分が、マウスピース本体部分がカートリッジに対して並進方向および回転方向に移動可能であるように構成されている実施形態では、カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第一の位置から約70度~約110度の角度回転で、マウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成され得る。例えば、カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第一の位置から約80度~約100度の角度回転、またはカートリッジに対して第一の位置から約90度の角度回転で、マウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成され得る。
カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第一の位置から約160度~約200度の角度回転で、マウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成され得る。例えば、カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第一の位置から約170度~約190度の角度回転、またはカートリッジに対して第一の位置から約180度の角度回転で、マウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成され得る。
カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第1の位置から約340度~約380度の角度回転で、マウスピース本体部分の第2の位置を画定するように構成され得る。例えば、カートリッジ組立品は、カートリッジに対して第一の位置から約350度~約370度の角度回転、またはカートリッジに対して第一の位置から約360度の角度回転で、マウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成され得る。
カートリッジ組立品を、カートリッジに対して第一の位置から上記範囲内の角度回転でマウスピース本体部分の第二の位置を画定するように構成することで、単一の動きで、第一の位置から第二の位置へのユーザーによるマウスピース本体部分の旋回を容易にすることができる。
マウスピース作動部分は、マウスピース本体部分の上流端部分の外表面上に提供され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口は、一つ以上の開口部を備え得る。例えば、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気吸込み口は、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を備え得る。
カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口は、一つ以上の開口部を備え得る。例えば、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口は、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を備え得る。
カートリッジ組立品のカートリッジは、カートリッジの上流端にある空気吸込み口と、空気吸込み口の下流の空気出口と、を有する、単一の区画を備え得る。
カートリッジ組立品のカートリッジは、各々、カートリッジの上流端にある空気吸込み口と、空気吸込み口の下流の空気出口と、を有する、複数の区画を備え得る。
かかる実施形態では、取り外し可能な第一のシールは、複数の区画の各々の空気吸込み口を塞ぐことができる。
かかる実施形態では、マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であるように構成されていてもよく、第一の位置では、第二のシールが、複数の区画の各々の空気出口に当接し、それを塞ぎ、第二の位置では、第二のシールが、複数の区画の各々の空気出口から間隙を介しており、複数の区画の各々の空気出口が、マウスピース本体部分の空気吸込み口と流体連通している。
有利には、少なくとも一つの区画は、カートリッジの上流端にある第一の空気吸込み口、および第一の空気吸込み口の下流の第一の空気出口を有する、第一の区画と、カートリッジの上流端にある第二の空気吸込み口、および第一の空気吸込み口の下流の第二の空気出口を有する、第二の区画と、を備え得る。これにより、二つの反応物をカートリッジ組立品のカートリッジ内に別々に収容することができる。
かかる実施形態では、取り外し可能な第一のシールは、第一の区画の第一の空気吸込み口および第二の区画の第二の空気吸込み口を塞ぐことができる。
かかる実施形態では、マウスピース作動部分およびカートリッジ作動部分は、マウスピース本体部分がカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であるように構成されていてもよく、第一の位置では、第二のシールが、第一の区画の第一の空気出口および第二の区画の第二の空気出口に当接し、それらを塞ぎ、第二の位置では、第二のシールが、第一の区画の第一の空気出口および第二の区画の第二の空気出口から間隙を介しており、第一の区画の第一の空気出口および第二の区画の第二の空気出口が、マウスピース本体部分の空気吸込み口と流体連通している。
かかる実施形態では、マウスピースのマウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるとき、第一の空気の流れはカートリッジの第一の区画を通して引き出されてもよく、第二の空気の流れはカートリッジの第二の区画を通して引き出されてもよい。
例えば、第一の反応物を、カートリッジ組立品のカートリッジの第一の区画内に収容することができ、第二の反応物を、カートリッジ組立品のカートリッジの第二の区画内に収容することができる。使用時、マウスピースのマウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるとき、第一の反応物は、カートリッジの第一の区画を通って引き出された第一の空気の流れに混入し得、第二の反応物は、カートリッジの第二の区画を通って引き出された第二の空気の流れに混入し得る。第一の空気の流れに混入した第一の反応物および第二の空気の流れに混入した第二の反応物は、マウスピース内で互いに反応して反応生成物を形成することができ、反応生成物は、マウスピース本体部分の空気出口を通ってユーザーに送達される。
有利には、カートリッジ組立品のカートリッジは、第一の区画内のニコチン供与源と、第二の区画内の酸供与源と、を含み得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「ニコチン」という用語は、ニコチン、ニコチン塩基、またはニコチン塩を説明するために使用される。
ニコチン供与源は天然ニコチンまたは合成ニコチンを含んでもよい。
ニコチン供与源は、ニコチンが含浸された第一の担体材料を含んでもよい。
ニコチン供与源は、約1ミリグラム~約50ミリグラムのニコチンで含浸された第一の担体材料を含んでもよい。ニコチン供与源は、約1ミリグラム~約40ミリグラムのニコチンで含浸された第一の担体材料を含んでもよい。ニコチン供与源は、約3ミリグラム~約30ミリグラムのニコチンで含浸された第一の担体材料を含むことが好ましい。ニコチン供与源は、約6ミリグラム~約20ミリグラムのニコチンで含浸された第一の担体材料を含むことがより好ましい。ニコチン供与源は、約8ミリグラム~約18ミリグラムのニコチンで含浸された第一の担体材料を含むことが最も好ましい。
第一の担体材料がニコチン塩基またはニコチン塩で含浸されている実施形態において、本明細書に列挙したニコチンの量は、それぞれニコチン塩基の量またはイオン化されたニコチンの量である。
第一の担体材料は、水性溶媒または非水性溶媒中の液体ニコチンまたはニコチン溶液で含浸されてもよい。
酸供与源は有機酸または無機酸を含んでもよい。
酸供与源は有機酸を含むことが好ましく、カルボン酸を含むことがより好ましく、アルファケト酸もしくは2-オキソ酸または乳酸を含むことが最も好ましい。
有利なことに、酸供与源は、3-メチル-2-オキソペンタン酸、ピルビン酸、2-オキソペンタン酸、4-メチル-2-オキソペンタン酸、3-メチル-2-オキソブタン酸、2-オキソオクタン酸、乳酸、およびこれらの組み合わせからなる群から選択された酸を含む。有利なことに、酸供与源は乳酸またはピルビン酸を含む。より有利なことに、酸供与源は乳酸を含む。
酸供与源は、酸で含浸された第二の担体材料を含んでもよい。
第一の担体材料および第二の担体材料は同じであってもよく、または異なっていてもよい。
有利なことに、第一の担体材料および第二の担体材料は、約0.1グラム/立方センチメートル~約0.3グラム/立方センチメートルの密度を有する。
有利なことに、第一の担体材料および第二の担体材料は、約15パーセント~約55パーセントの空隙率を有する。
第一の担体材料および第二の担体材料は、ガラス、セルロース、セラミック、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタラート)(PCT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)およびBAREX(登録商標)のうちの一つ以上を含んでもよい。
第一の担体材料は、ニコチン用の貯蔵部として作用する。
有利なことに、第一の担体材料は、ニコチンに対して化学的に不活性である。
第一の担体材料は、任意の好適な形状およびサイズを有してもよい。例えば、第一の担体材料はシートまたはプラグの形態であってもよい。
有利なことに、第一の担体材料の形状およびサイズは、カートリッジ組立品のカートリッジの第一の区画の形状およびサイズと類似している。
第一の担体材料の形状、サイズ、密度、および空隙率は、第一の担体材料が望ましい量のニコチンで含浸されることを可能にするように選ばれてもよい。
有利なことに、カートリッジの第一の区画は風味剤をさらに含んでもよい。好適な風味剤としては、メントールが挙げられるが、これに限定されない。
有利なことに、第一の担体材料は、約3ミリグラム~約12ミリグラムの風味剤で含浸されてもよい。
第二の担体材料は、酸用の貯蔵部として作用する。
有利なことに、第二の担体材料は、酸に対して化学的に不活性である。
第二の担体材料は、任意の好適な形状およびサイズを有してもよい。例えば、第二の担体材料はシートまたはプラグの形態であってもよい。
有利なことに、第二の担体材料の形状およびサイズは、カートリッジ組立品のカートリッジの第二の区画の形状およびサイズと類似している。
第二の担体材料の形状、サイズ、密度、および空隙率は、第二の担体材料が望ましい量の酸で含浸されることを可能にするように選ばれてもよい。
有利なことに、酸供与源は、約2ミリグラム~約60ミリグラムの乳酸で含浸された第二の担体材料を含む乳酸供与源である。
乳酸供与源は、約5ミリグラム~約50ミリグラムの乳酸で含浸された第二の担体材料を含むことが好ましい。乳酸供与源は、約8ミリグラム~約40ミリグラムの乳酸で含浸された第二の担体材料を含むことがより好ましい。乳酸供与源は、約10ミリグラム~約30ミリグラムの乳酸で含浸された第二の担体材料を含むことが最も好ましい。
カートリッジ組立品のカートリッジの第一の区画の形状および寸法は、望ましい量のニコチンがカートリッジ内に収容されることを可能にするように選ばれてもよい。
カートリッジ組立品のカートリッジの第二の区画の形状および寸法は、望ましい量の酸がカートリッジ内に収容されることを可能にするように選ばれてもよい。
適切な反応化学量論を達成するために必要なニコチンと酸との比は、カートリッジ組立品のカートリッジの第二の区画の容積に対する、カートリッジ組立品のカートリッジの第一の区画の容積の変動を通して制御され、バランスが保たれてもよい。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口およびカートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口は各々、一つ以上の開口部を備えてもよい。例えば、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口およびカートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口は各々、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を備えてもよい。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口およびカートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口は、同一の数または異なる数の開口部を備えてもよい。
有利なことには、カートリッジの第一の区画にある第一の空気吸込み口と、カートリッジの第二の区画にある第二の空気吸込み口とが、各々複数の開口部を含む。例えば、カートリッジの第一の区画にある第一の空気吸込み口と、カートリッジの第二の区画にある第二の空気吸込み口とが、各々二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を含み得る。
複数の開口部を含む第一の空気吸込み口を有する第一の区画と、複数の開口部を含む第二の空気吸込み口を有する第二の区画とを提供することによって、有利なことに、それぞれ第一の区画内および第二の区画内で、より均一な気流がもたらされ得る。カートリッジが第一の区画内のニコチン供与源および第二の区画内の酸供与源を含む実施形態では、これにより、マウスピースのマウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるとき、第一の区画を通って引き出された空気の流れの中へのニコチンの混入を改善し、第二の区画を通って引き出された空気の流れの中への酸の混入を改善することができる。
カートリッジが第一の区画内のニコチン供与源および第二の区画内の酸供与源を含む実施形態では、適切な反応化学量論を達成するために必要なニコチンと酸との比は、カートリッジの第二の区画を通る空気流量に対する、カートリッジの第一の区画を通る空気流量の変動を通して制御され、バランスが保たれてもよい。第一の区画を通る空気流量の、第二の区画を通る空気流量に対する比は、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口を形成する開口部の数、寸法、および位置のうちの一つ以上を、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口を形成する開口部の数、寸法、および位置に対して変動させることにより制御され得る。
酸供与源が乳酸を含む実施形態では、有利なことには、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積は、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積よりも大きい。
本発明に関して本明細書で使用される場合、「流れ面積」という用語は、使用中に空気が通って流れる空気吸込み口または空気出口の断面積を説明するために使用される。空気吸込み口または空気出口が複数の開口部を備える実施形態において、空気吸込み口または空気出口の流れ面積は、空気吸込み口または空気出口の全流れ面積であり、空気吸込み口または空気出口を形成する複数の開口部の各々の流れ面積の合計と等しい。空気吸込み口または空気出口の断面積が気流の方向で変動する実施形態において、空気吸込み口または空気出口の流れ面積は、気流の方向における最小断面積である。
カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積を、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積に対して増加させることで、有利なことに、第二の空気吸込み口を通る空気流量が、第一の空気吸込み口を通る空気流量に比べて増加する。
酸供与源が乳酸を含む実施形態では、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積と、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積との比が、約3:4~約1:2であることが好ましい。カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積と、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積との比は、約2:3~約1:2であることがより好ましい。
第二の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部のサイズを、第一の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部のサイズに対して増加させること、および第二の空気吸込み口を形成する開口部の数を、第一の空気吸込み口を形成する開口部の数に対して増加させることのうちの一方または両方によって、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積が、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積に比べて増加し得る。
有利なことには、第二の空気吸込み口を形成する開口部の数を、第一の空気吸込み口を形成する開口部の数に対して増加させることによって、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積が、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積に比べて増加する。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口は、二つ~五つの開口部を含む。
有利なことには、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口は、三つ~七つの開口部を含む。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積は、約0.1平方ミリメートル~約1.6平方ミリメートルであることが有利であり、約0.2平方ミリメートル~約0.8平方ミリメートルであることがより有利である。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部は、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積が第一の空気吸込み口を形成する開口部間で不均等に分けられるように、異なる流れ面積を有し得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部の各々は、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口の流れ面積が第一の空気吸込み口を形成する開口部間で等しく分けられるように、同一の流れ面積を有し得る。実質的に同一の流れ面積を有する複数の開口部を含む第一の空気吸込み口を有する第一の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口は、任意の好適な断面形状を有する一つ以上の開口部を含み得る。例えば、各開口部の断面形状は、円形、楕円形、正方形、または長方形であり得る。有利なことには、各開口部は、実質的に円形の断面形状を有する。有利なことには、各開口部の直径は、約0.2ミリメートル~約0.6ミリメートルである。
酸供与源が乳酸を含む実施形態では、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の流れ面積は、約0.2平方ミリメートル~約2.4平方ミリメートルであることが有利であり、約0.4平方ミリメートル~約1.2平方ミリメートルであることがより有利である。
カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部は、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の全流れ面積が第二の空気吸込み口を形成する開口部間で不均等に分けられるように、異なる流れ面積を有し得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部の各々は、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口の全流れ面積が第二の空気吸込み口を形成する開口部間で等しく分けられるように、同一の流れ面積を有し得る。実質的に同一の流れ面積を有する複数の開口部を含む第二の空気吸込み口を有する第二の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口は、任意の好適な断面形状を有する一つ以上の開口部を含み得る。例えば、各開口部の断面形状は、円形、楕円形、正方形、または長方形であり得る。有利なことには、各開口部は、実質的に円形の断面形状を有する。有利なことには、各開口部の直径は、約0.2ミリメートル~約0.6ミリメートルである。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口およびカートリッジの第二の区画の第二の空気出口は各々、一つ以上の開口部を備えてもよい。例えば、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口とが、各々一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を含み得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口とが、同一または異なる数の開口部を含んでもよい。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口とが、各々複数の開口部を含み得る。例えば、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口とが、各々二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つの開口部を含み得る。複数の開口部を含む第一の空気出口を有する第一の区画と、複数の開口部を含む第二の空気出口を有する第二の区画とを提供することによって、有利なことに、それぞれ第一の区画内および第二の区画内で、より均一な気流がもたらされ得る。カートリッジが第一の区画内のニコチン供与源および第二の区画内の酸供与源を含む実施形態では、これにより、マウスピースのマウスピース本体部分がカートリッジに対して第二の位置にあるとき、第一の区画を通って引き出された空気の流れの中へのニコチンの混入を改善し、第二の区画を通って引き出された空気の流れの中への酸の混入を改善することができる。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、有利なことに、第一の空気出口は、二つ~五つの開口部を含む。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、有利なことに、第二の空気出口は、三つ~七つの開口部を含む。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口とが、各々単一の開口部を含み得る。単一の開口部を含む第一の空気出口を有する第一の区画と、単一の開口部を含む第二の空気出口を有する第二の区画とを提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジが第一の区画内のニコチン供与源および第二の区画内の酸供与源を含む実施形態では、適切な反応化学量論を達成するために必要なニコチンと酸との比は、カートリッジの第二の区画を通る空気流量に対する、カートリッジの第一の区画を通る空気流量の変動を通して制御され、バランスが保たれてもよい。第一の区画を通る空気流量の、第二の区画を通る空気流量に対する比は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口を形成する開口部の数、寸法、および位置のうちの一つ以上を、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口を形成する開口部の数、寸法、および位置に対して変動させることにより制御され得る。
第一の区画の第一の空気出口の流れ面積は、第二の区画の第二の空気出口の流れ面積と、同一であっても、または異なってもよい。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積より大きくてもよい。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積を、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積に対して増加させることで、有利なことに、第二の空気出口を通る空気流量が、第一の空気出口を通る空気流量に比べて増加し得る。
酸供与源が乳酸を含む実施形態では、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積との比は、約3:4~約1:2であることが好ましい。カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積と、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積との比は、約2:3~約1:2であることがより好ましい。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積が、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積よりも大きい実施形態では、第二の空気出口を形成する一つ以上の開口部のサイズを、第一の空気出口を形成する一つ以上の開口部のサイズに対して増加させること、および第二の空気出口を形成する開口部の数を、第一の空気出口を形成する開口部の数に対して増加させることのうちの一方または両方によって、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積が、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積に比べて増加し得る。
有利なことには、第二の空気出口を形成する開口部の数を、第一の空気出口を形成する開口部の数に対して増加させることによって、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積が、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積に比べて増加する。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口および第一の空気出口は、同一または異なる数の開口部を含んでもよい。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口および第一の空気出口は、同数の開口部を含む。同数の開口部を含む第一の空気吸込み口と第一の空気出口とを有する第一の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口および第二の空気出口は、同一または異なる数の開口部を含んでもよい。
有利なことには、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口および第二の空気出口は、同数の開口部を含む。同数の開口部を含む第二の空気吸込み口と第二の空気出口とを有する第二の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積は、約0.1平方ミリメートル~約5平方ミリメートルであることが有利である。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積が第一の空気出口を形成する開口部間で不均等に分けられるように、異なる流れ面積を有し得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部の各々は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口の流れ面積が第一の空気出口を形成する開口部間で等しく分けられるように、同一の流れ面積を有し得る。実質的に同一の流れ面積を有する複数の開口部を含む第一の空気出口を有する第一の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第一の区画の第一の空気出口は、任意の好適な断面形状を有する一つ以上の開口部を含み得る。例えば、各開口部の断面形状は、円形、楕円形、正方形、または長方形であり得る。カートリッジの第一の区画の第一の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、有利なことに、各開口部は、実質的に円形の断面形状を有する。このような実施形態では、有利なことには、各開口部の直径は、約0.2ミリメートル~約0.6ミリメートルである。
カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法と同一であっても、または異なってもよい。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法と実質的に同一であり得る。実質的に同一の寸法の一つ以上の開口部を含む、第一の空気吸込み口と第一の空気出口とを有する第一の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
有利なことには、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法より大きくあり得る。カートリッジの第一の区画の第一の空気出口を形成する開口部の寸法を、カートリッジの第一の区画の第一の空気吸込み口を形成する開口部の寸法に対して増加させることで、有利なことに、カートリッジの第一の区画の第一の空気出口が、例えばダストによって、塞がれるようになるリスクが減少し得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の流れ面積は、約0.1平方ミリメートル~約5平方ミリメートルであることが有利である。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部は、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の全流れ面積が第二の空気出口を形成する開口部間で不均等に分けられるように、異なる流れ面積を有し得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、開口部の各々は、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口の全流れ面積が第二の空気出口を形成する開口部間で等しく分けられるように、同一の流れ面積を有し得る。実質的に同一の流れ面積を有する複数の開口部を含む第二の空気出口を有する第二の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
カートリッジの第二の区画の第二の空気出口は、任意の好適な断面形状を有する一つ以上の開口部を含み得る。例えば、各開口部の断面形状は、円形、楕円形、正方形、または長方形であり得る。カートリッジの第二の区画の第二の空気出口が複数の開口部を含む実施形態では、有利なことに、各開口部は、実質的に円形の断面形状を有する。このような実施形態では、有利なことには、各開口部の直径は、約0.2ミリメートル~約0.6ミリメートルである。
カートリッジの第二の区画にある第二の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法と同一であっても、または異なってもよい。
有利なことには、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法と実質的に同一であり得る。実質的に同一の寸法の一つ以上の開口部を含む、第二の空気吸込み口と第二の空気出口とを有する第二の区画を提供することによって、有利なことに、カートリッジの製造が簡略化され得る。
有利なことには、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口を形成する一つ以上の開口部の寸法は、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口を形成する一つ以上の開口部の寸法より大きくあり得る。カートリッジの第二の区画の第二の空気出口を形成する開口部の寸法を、カートリッジの第二の区画の第二の空気吸込み口を形成する開口部の寸法に対して増加させることで、有利なことに、カートリッジの第二の区画の第二の空気出口が、例えばダストによって、塞がれるようになるリスクが減少し得る。
カートリッジが第一の区画内のニコチン供与源および第二の区画内の酸供与源を含む実施形態では、カートリッジの第一の区画におけるニコチン供与源から放出されたニコチン蒸気と、カートリッジの第二の区画における酸供与源から放出された酸蒸気とが、マウスピースにおける気相で互いに反応してニコチン塩粒子のエアロゾルを形成し得る。
第一の区画および第二の区画は、カートリッジ内で互いに対して対称的に配置され得る。
有利なことには、カートリッジは、細長いカートリッジである。カートリッジが細長いカートリッジである実施形態では、カートリッジの第一の区画と第二の区画とが、カートリッジの長軸方向軸を中心として対称的に配置され得る。
カートリッジは、任意の好適な形状の横断断面を有し得る。例えば、カートリッジの横断断面形状は、円形、半円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、または台形であり得る。
カートリッジは任意の好適なサイズを有し得る。
例えば、カートリッジは、約5ミリメートル~約50ミリメートルの長さを有し得る。有利には、カートリッジは、約10ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有し得る。
例えば、カートリッジは、約4ミリメートル~約10ミリメートルの幅と、約4ミリメートル~約10ミリメートルの高さと、を有し得る。有利には、カートリッジは、約6ミリメートル~約8ミリメートルの幅と、約6ミリメートル~約8ミリメートルの高さと、を有し得る。
取り外し可能な第一のシールは、任意の好適な材料または材料の組み合わせから形成され得る。好適な材料としては、例えば、アルミ箔などの金属箔;金属箔ラミネート;金属蒸着フィルム;例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性ポリマー;ならびにプラスチック被覆紙が挙げられるが、これらに限定されない。
取り外し可能な第一のシールは、任意の好適な手段によってカートリッジの上流端に固定され得る。好適な手段としては、接着剤接合、例えば、レーザー接合および超音波溶接などの熱接合、ならびにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
取り外し可能な第一のシールは、カートリッジ組立品の使用前にユーザーによる取り外し可能な第一のシールの取り外しを容易にするためのプルタブを備え得る。
カートリッジ組立品のカートリッジは、少なくとも一つの区画を画定するカートリッジ本体部分と、カートリッジくぼみを画定するカートリッジハウジング部分と、を備えることができ、カートリッジ本体部分の少なくとも下流端部分は、カートリッジくぼみの上流端部分の中に固定されており、カートリッジ作動部分は、カートリッジくぼみの下流端部分の内表面上にある。
カートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分は、単一の部品として一体的に形成され得る。
カートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分は、別々の構成要素として形成され得る。
かかる実施形態では、カートリッジ本体部分は、カートリッジくぼみの上流端部分の中に取り外し可能に固定され得るか、または永久的に固定され得る。
カートリッジ本体部分は、任意の好適な手段によってカートリッジくぼみの上流端部分の中に固定され得る。好適な手段としては、例えば、ねじ山接続、プレス嵌め接続、およびスナップ嵌め接続などの機械的な接続、接着剤接合、ならびに例えば、レーザー溶接および超音波溶接などの熱接合が挙げられるが、これらに限定されない。
例えば、カートリッジ本体部分は、雌型スナップ嵌めコネクターを備えることができ、カートリッジハウジング部分は、カートリッジ本体部分の少なくとも下流端部分をカートリッジくぼみの上流端部分の中に固定するために、カートリッジ本体部分の雌型スナップ嵌めコネクターに嵌合するように構成されている、雄型スナップ嵌めコネクターを備えることができる。
カートリッジ組立品のカートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、カートリッジハウジング部分の外表面は、カートリッジの横断方向に最も外側の表面を形成し得る。
カートリッジ組立品のカートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、取り外し可能な第一のシールは、カートリッジ本体部分の上流端およびカートリッジハウジング部分の上流端のうちの一方または両方に固定され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、カートリッジの少なくとも一つの区画の空気出口は、カートリッジ本体部分の下流端にあってもよく、マウスピースのマウスピース本体部分は、カートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であってもよく、第一の位置では、第二のシールが、カートリッジ本体部分の下流端に当接し、第二の位置では、第二のシールが、カートリッジ本体部分の下流端と間隙を介している。
カートリッジは任意の好適な材料または材料の組み合わせから形成されてもよい。好適な材料としては、アルミニウム、鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(Kapton(登録商標)など)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオキシメチレン(POM)、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、液晶ポリマー(LCP)、および修飾LCP(黒鉛またはガラス繊維を含むLCPなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
カートリッジ組立品のカートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、カートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分は、同じまたは異なる材料から形成され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジは、耐ニコチン性および耐酸性である一つ以上の材料から形成され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジの第一の区画は、一つ以上の耐ニコチン性材料で被覆され得、カートリッジの第二の区画は、一つ以上の耐酸性材料で被覆され得る。
好適な耐ニコチン性材料および耐酸性材料の例としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
一つ以上の耐ニコチン性材料を使用してカートリッジを形成すること、およびカートリッジの第一の区画の内部を被覆することのうちの一方または両方により、有利なことに、カートリッジの貯蔵寿命が延長し得る。
一つ以上の耐酸性材料を使用してカートリッジを形成すること、およびカートリッジの第二の区画の内部を被覆することのうちの一方または両方により、有利なことに、カートリッジの貯蔵寿命が延長し得る。
カートリッジ組立品は、カートリッジの少なくとも一つの区画を加熱するように構成された発熱体を備え得る。
かかる実施形態では、カートリッジ組立品は、カートリッジの発熱体に電力を供給するように構成されたエアロゾル発生装置と共に使用するように構成され得る。
発熱体は、電気発熱体であってもよい。発熱体は、抵抗発熱体を含み得る。
有利なことには、発熱体は、少なくとも一つの区画を摂氏約250度未満の温度に加熱するように構成される。発熱体は、少なくとも一つの区画を、摂氏約80度~摂氏約150度の温度に加熱するように構成されることが好ましい。
カートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、発熱体は、カートリッジの第一の区画および第二の区画の両方を加熱するように構成されることが好ましい。かかる実施形態では、発熱体は、カートリッジの第一の区画と第二の区画との間に位置するのが有利である。すなわち、第一の区画と第二の区画とが、発熱体の両側に配設される。
カートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、カートリッジ組立品の発熱体は、カートリッジの第一の区画および第二の区画を実質的に同一の温度に加熱するように構成され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「実質的に同一の温度」とは、発熱体に関して対応する場所で測定したカートリッジの第一の区画と第二の区画との間の温度の差異が約3℃未満であることを意味する。
使用時に、カートリッジの少なくとも一つの区画を、周囲温度を超える温度に加熱することによって、有利なことに、少なくとも一つの区画の内容物の蒸気濃度の制御を可能にする。
カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジの第一の区画と第二の区画とを、周囲温度を超える温度に加熱することによって、有利なことに、カートリッジの第一の区画内のニコチンの蒸気濃度と、カートリッジの第二の区画内の酸の蒸気圧とを比例的に制御し、バランスを保って、ニコチンと酸との間の効率的な反応化学量論を得ることができる。有利なことに、これはニコチン塩粒子の形成効率、およびユーザーへの送達の一貫性を改善し得る。また有利なことに、未反応のニコチンおよび未反応の酸のユーザーへの送達が低減され得る。
有利には、カートリッジ組立品のカートリッジは、エアロゾル発生装置の発熱体を受けるためのヒーター区画を備え得る。使用時に、エアロゾル発生装置の発熱体は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画を加熱するために、ヒーター区画内に受けられる。
有利なことには、ヒーター区画は、カートリッジの上流端からカートリッジの長さに沿って少なくとも途中まで延びる。
有利なことには、発熱体は、カートリッジの長軸方向軸に沿って延びる。
ヒーター区画は、カートリッジの上流端からカートリッジの下流端まで延びていてもよい。かかる実施形態では、ヒーター区画は、開いた上流端および開いた下流端を有する。
有利なことには、ヒーター区画は、カートリッジの上流端からカートリッジの長さに沿って途中まで延び得る。かかる実施形態では、ヒーター区画は、開いた上流端および閉じた下流端を有する。
カートリッジ組立品のカートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、ヒーター区画は、有利には、第一の区画と第二の区画との間に位置する。すなわち、第一の区画と第二の区画とが、ヒーター区画の両側に配設される。
有利には、カートリッジ組立品のカートリッジは、カートリッジの少なくとも一つの区画を誘導加熱するためのサセプタを備え得る。
かかる実施形態では、使用中に、誘導発熱体は、交番磁界を発生させて、サセプタ内に渦電流およびヒステリシス損失を発生させ、サセプタの加熱を引き起こし、それによって、カートリッジの少なくとも一つの区画を加熱する。
カートリッジ組立品のカートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、有利には、サセプタは、第一の区画と第二の区画との間に位置する。すなわち、第一の区画と第二の区画とが、サセプタの両側に配設される。
カートリッジ組立品のカートリッジは、一つ以上の熱伝導性材料から形成され得る。
カートリッジの少なくとも一つの区画は、一つ以上の熱伝導性材料を用いて被覆され得る。
一つ以上の熱伝導性材料を使用してカートリッジを形成すること、およびカートリッジの少なくとも一つの区画の内部を被覆することのうちの一方または両方により、有利なことに、発熱体またはサセプタからカートリッジの少なくとも一つの区画の内容物への熱伝達が増加し得る。
カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、一つ以上の熱伝導性材料を使用してカートリッジを形成すること、ならびにカートリッジの第一の区画および第二の区画の内部を被覆することのうちの一方または両方により、有利なことに、発熱体またはサセプタからニコチン供与源および酸供与源への熱伝達が増加し得る。
好適な熱伝導性材料には、例えば、アルミニウム、クロミウム、銅、金、鉄、ニッケルおよび銀などの金属、黄銅および鋼などの合金、およびその組み合わせが含まれるが、これに限定されない。
カートリッジ組立品のカートリッジは、カートリッジの少なくとも一つの区画が、熱伝導または誘導によって加熱されるか否かに応じて、低い抵抗率または高い抵抗率を有する一つ以上の材料で形成され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画は、カートリッジの少なくとも一つの区画が、熱伝導または誘導によって加熱されるか否かに応じて、低い抵抗率または高い抵抗率を有する一つ以上の材料で被覆され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、カートリッジの第一の区画および二の区画は、カートリッジの第一の区画および第二の区画が、熱伝導または誘導によって加熱されるか否かに応じて、低い抵抗率または高い抵抗率を有する一つ以上の材料で被覆され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジは、任意の好適な方法により形成され得る。好適な方法には、深絞り、射出成形、ブリスタリング、吹き込み成形、および押し出しが含まれるが、これらに限定されない。
カートリッジ組立品のマウスピースは、一つ以上のエアロゾル修飾剤を含んでもよい。例えば、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、一つ以上の吸収材、一つ以上の風味剤、一つ以上の化学感覚剤、またはこれらの組み合わせを包含し得る。
カートリッジ組立品のマウスピースは、マウスピースくぼみを画定するマウスピースハウジング部分を備えることができ、マウスピース本体部分は、マウスピースくぼみの下流端部分の中に固定されており、カートリッジの少なくとも下流端部分は、マウスピースくぼみの上流端部分で受けられる。
マウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分は、単一の部品として一体的に形成され得る。
マウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分は、別々の構成要素として形成され得る。
かかる実施形態では、マウスピース本体部分は、マウスピースくぼみの下流端部分の中に取り外し可能に固定され得るか、または永久的に固定され得る。
マウスピースは、任意の好適な手段によってマウスピースくぼみの下流端部分の中に固定され得る。好適な手段としては、例えば、ねじ山接続、プレス嵌め接続、およびスナップ嵌め接続などの機械的な接続、接着剤接合、ならびに例えば、レーザー溶接および超音波溶接などの熱接合が挙げられるが、これらに限定されない。
例えば、マウスピース本体部分は、雌型スナップ嵌めコネクターを備えることができ、マウスピースハウジング部分は、マウスピース本体部分をマウスピースくぼみの下流端部分の中に固定するために、マウスピース本体部分の雌型スナップ嵌めコネクターに嵌合するように構成されている、雄型スナップ嵌めコネクターを備えることができる。
カートリッジ組立品のマウスピースがマウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分を備える実施形態では、マウスピース本体部分の外表面上に提供されたマウスピース作動部分は、マウスピースの横断方向に最も外側の表面上には提供されていない。
カートリッジ組立品のマウスピースがマウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分を備える実施形態では、マウスピースハウジング部分の外表面は、マウスピースの横断方向に最も外側の表面を形成し得る。
カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、任意の好適な材料または材料の組み合わせから形成され得る。好適な材料としては、アルミニウム、鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(Kapton(登録商標)など)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオキシメチレン(POM)、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、液晶ポリマー(LCP)、および修飾LCP(黒鉛またはガラス繊維を含むLCPなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
カートリッジ組立品のマウスピースがマウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分を備える実施形態では、マウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分は、同じまたは異なる材料から形成され得る。
カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、任意の好適な方法により形成され得る。好適な方法としては、深絞り、射出成形、ブリスタリング、吹き込み成形、押出し、例えば、機械加工などの減法、ならびに例えば、熱溶解積層法および光造形法などの加法が挙げられるが、これらに限定されない。
カートリッジ組立品のマウスピースがマウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分を備える実施形態では、マウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分は、同じまたは異なる方法によって形成され得る。
カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の上流端にある第二のシールは、任意の好適な材料または材料の組み合わせから形成され得る。好適な材料としては、熱可塑性エラストマー(TPE)、シリコーン(ポリシロキサン)、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどの軟質ポリマー、天然ゴム、ならびに合成ゴムが挙げられるが、これらに限定されない。
カートリッジ組立品のカートリッジは、少なくとも一つの区画の内容物が涸渇すると、廃棄されるように設計され得る。
例えば、カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジは、カートリッジの第一の区画内のニコチンおよび第二の区画内の酸が涸渇すると、廃棄されるように設計され得る。
カートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、カートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分は、少なくとも一つの区画の内容物が涸渇すると、廃棄されるように設計され得る。
カートリッジがカートリッジ本体部分およびカートリッジハウジング部分を備える実施形態では、カートリッジ本体部分は、少なくとも一つの区画の内容物が涸渇すると、廃棄されるように設計され得、カートリッジハウジング部分は、再利用可能であるように設計され得る。かかる実施形態では、カートリッジ本体部分の少なくとも下流端部分は、有利には、カートリッジ組立品のカートリッジのカートリッジハウジング部分の上流端部分の中に取り外し可能に固定され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジは、再充填可能になるように設計され得る。
カートリッジ組立品のマウスピースは、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも一つの区画の内容物が涸渇すると、廃棄されるように設計され得る。
例えば、カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジ組立品のマウスピースは、カートリッジの第一の区画内のニコチンおよび第二の区画内の酸が涸渇すると、廃棄されるように設計され得る。
カートリッジ組立品のマウスピースは、再利用可能であるように設計され得る。カートリッジ組立品のマウスピースが再利用可能であるように設計されている実施形態では、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分のマウスピース作動部分は、有利には、カートリッジ組立品のカートリッジのカートリッジ作動部分に取り外し可能に係合し得る。
カートリッジ組立品は、紙巻たばこ、葉巻、または細い葉巻などの可燃性喫煙物品の形状や寸法をまねてもよい。有利なことには、かかる実施形態では、カートリッジ組立品は、紙巻たばこの形状および寸法をまね得る。
カートリッジ組立品は、エアロゾル発生装置の装置ハウジングと係合させるように構成され得る。
本発明によれば、エアロゾル発生システムであって、エアロゾル発生システムが、本発明によるカートリッジ組立品と、エアロゾル発生装置と、を備え、エアロゾル発生装置が、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分を受けるように構成された装置くぼみを画定する装置ハウジング、およびカートリッジの少なくとも一つの区画を加熱するための発熱体を備える、エアロゾル発生システムが提供される。
有利には、エアロゾル発生システムは、本発明による消耗可能なカートリッジ組立品と、再利用可能なエアロゾル発生装置と、を備え、再利用可能なエアロゾル発生装置は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分を受けるように構成された装置くぼみを画定する装置ハウジング、およびカートリッジの少なくとも一つの区画を加熱するための発熱体を備える。
発熱体は、電気発熱体であってもよい。発熱体は、抵抗発熱体を含み得る。
発熱体は、誘導発熱体であってもよい。誘導発熱体は、インダクタコイルを備えてもよい。かかる実施形態では、誘導ヒーターは、有利には、装置くぼみの少なくとも一部分を囲み得る。
かかる実施形態では、使用中に、誘導ヒーターは、交番磁界を発生させて、カートリッジ組立品内のサセプタ内に渦電流およびヒステリシス損失を発生させ、サセプタの加熱を引き起こし、それによって、カートリッジの少なくとも一つの区画を加熱する。
発熱体は、エアロゾル発生装置の装置くぼみ内に位置し得る。
有利なことには、発熱体は、エアロゾル発生装置の装置くぼみ内に位置し得、カートリッジは、上に記載されるように、発熱体を受けるためのヒーター区画を備え得る。使用時に、発熱体は、カートリッジのヒーター区画内に受けられて、カートリッジの少なくとも一つの区画を加熱する。
かかる実施形態では、エアロゾル発生装置の発熱体は、有利には、厚さよりも大きい幅を有するヒーターブレードの形態の細長い発熱体であってもよく、カートリッジのヒーター区画は、細長い溝穴として構成され得る。
発熱体は、装置くぼみの少なくとも一部分を囲み得る。
かかる実施形態では、発熱体は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分が装置くぼみ内に受けられたときに、カートリッジの少なくとも一部分を囲むように配置され得る。
有利なことには、発熱体はインダクタコイルであってもよく、カートリッジは、上に記載されるように、カートリッジの少なくとも一つの区画を誘導的に加熱するためのサセプタを備え得る。
有利なことには、エアロゾル発生装置の発熱体は、少なくとも一つの区画を、摂氏約250度未満の温度に加熱するように構成される。好ましくは、エアロゾル発生装置の発熱体は、少なくとも一つの区画を、摂氏約80度~摂氏約150度の温度に加熱するように構成される。
カートリッジ組立品のカートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、発熱体は、好ましくは、カートリッジの第一の区画および第二の区画の両方を加熱するように構成される。
カートリッジ組立品のカートリッジが第一の区画および第二の区画を備える実施形態では、エアロゾル発生装置の発熱体は、カートリッジの第一の区画および第二の区画を実質的に同一の温度に加熱するように構成され得る。
使用時に、カートリッジの少なくとも一つの区画を、周囲温度を超える温度に加熱することによって、有利なことに、少なくとも一つの区画の内容物の蒸気濃度の制御を可能にする。
カートリッジ組立品のカートリッジが、ニコチン供与源を包含する第一の区画および酸供与源を包含する第二の区画を備える実施形態では、カートリッジの第一の区画と第二の区画とを、周囲温度を超える温度に加熱することによって、有利なことに、カートリッジの第一の区画内のニコチンの蒸気濃度と、カートリッジの第二の区画内の酸の蒸気圧とを比例的に制御し、バランスを保って、ニコチンと酸との間の効率的な反応化学量論を得ることができる。有利なことに、これはニコチン塩粒子の形成効率、およびユーザーへの送達の一貫性を改善し得る。また有利なことに、未反応のニコチンおよび未反応の酸のユーザーへの送達が低減され得る。
エアロゾル発生装置は、発熱体へ電力を供給するための電源と、電源から発熱体への電力供給を制御するよう構成されたコントローラと、をさらに備え得る。
エアロゾル発生装置は、発熱体および少なくとも一つの区画の温度を感知するように構成された一つ以上の温度センサーを備え得る。かかる実施形態では、コントローラは、感知した温度に基づいて発熱体への電力供給を制御するように構成され得る。
カートリッジ組立品のカートリッジの取り外し可能な第一のシールは、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分がエアロゾル発生装置の装置くぼみ内に受けられる前にユーザーによって取り外されるように構成されている。
有利には、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分がエアロゾル発生装置の装置くぼみ内に受けられているときに、カートリッジ組立品のカートリッジに対して第一の位置から第二の位置まで移動可能であってもよい。これにより、ユーザーは、カートリッジ組立品のカートリッジをエアロゾル発生装置の装置くぼみから取り外すことなく、第一の位置から第二の位置までマウスピース本体部分を移動させることができる。これにより、ユーザーによるエアロゾル発生システムの使用が容易になる。
有利には、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分は、カートリッジ組立品のカートリッジの少なくとも上流端部分がエアロゾル発生装置の装置くぼみ内に受けられているときに、カートリッジ組立品のカートリッジに対して第二の位置から第一の位置まで移動可能であってもよい。これにより、ユーザーは、カートリッジ組立品のカートリッジをエアロゾル発生装置の装置くぼみから取り外すことなく、第二の位置から第一の位置までマウスピース本体部分を移動させることができる。これにより、ユーザーによるエアロゾル発生システムの複数回の使用が容易になる。
カートリッジ組立品が、マウスピースハウジングを含むマウスピースを備える実施形態では、第一の位置から第二の位置へのカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の移動は、エアロゾル発生装置の装置ハウジングに対する、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の位置および整列のうちの一方または両方を変化させ得る。
かかる実施形態では、第一の位置から第二の位置へのカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の移動は、エアロゾル発生装置の装置ハウジングに対する、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の長軸方向の位置を変化させ得る。例えば、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分が第一の位置にあるとき、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の上流端は、エアロゾル発生装置の装置ハウジングの下流端に当接してもよく、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分が第二の位置にあるとき、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の上流端は、エアロゾル発生装置の装置ハウジングの下流端から間隙を介していてもよい。
かかる実施形態では、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の並進方向および回転方向の第1の位置から第2の位置への移動は、エアロゾル発生装置の装置ハウジング上に提供された突出部、凹み、またはシンボルに対して、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の上に提供された突出部、凹み、またはシンボルの整列を変化させ得る。例えば、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分が第一の位置にあるとき、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の外表面上に提供されたシンボルは、エアロゾル発生装置の装置ハウジングの外表面上に提供されたシンボルと整列していてもよいし、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分が第二の位置にあるとき、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の外表面上に提供されたシンボルは、エアロゾル発生装置の装置ハウジングの下流端の外表面上に提供されたシンボルからずれていてもよい。
第一の位置から第二の位置へのカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の移動が、エアロゾル発生装置の装置ハウジングに対する、マウスピースのマウスピースハウジング部分の長軸方向の位置および整列のうちの一方または両方を変化させる実施形態では、エアロゾル発生装置の装置ハウジングに対する、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピースハウジング部分の長軸方向の位置および整列のうちの一方または両方により、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分が第一の位置にあるか、または第二の位置にあるかをユーザーに示すことができる。これにより、ユーザーによるエアロゾル発生システムの使用が容易になる。
誤解を避けるために、本発明の一つの態様に関する上述の特徴は、本発明の他の態様に適用可能であってもよい。特に、本発明のカートリッジ組立品に対する上述の特徴はまた、本発明のエアロゾル発生システムに、適切な場合、関連し得るとともに、逆もまた同じである。
ここで、例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
第一の位置にある、本発明の第一の実施形態によるカートリッジ組立品の断面図を示す。
第二の位置にある、図1のカートリッジ組立品の断面図を示す。
図1のカートリッジ組立品のカートリッジのマウスピースおよびカートリッジハウジング部分の断面図を示す。
図1のカートリッジ組立品のカートリッジのカートリッジハウジング部分の断面図を示す。
図1のカートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分およびマウスピースハウジング部分の断面図を示す。
本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品の分解図を示す。
図6のカートリッジ組立品およびエアロゾル発生装置を備える、本発明の一実施形態によるエアロゾル発生システムを示す。
第一の位置にある、本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品のカートリッジ作動部分およびマウスピース作動部分を示す。
図1は、ニコチン塩粒子を含むエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生システムで使用するための、本発明の第一の実施形態によるカートリッジ組立品2の断面図を示す。
カートリッジ組立品2は、上流端Aおよび下流端Bを有するカートリッジ4と、マウスピース6と、を備える。図1は、カートリッジ4に対して第一の位置にある、マウスピース6を有するカートリッジ組立品2を示す。
カートリッジ4は、カートリッジ本体部分8と、カートリッジハウジング部分10と、を備える。カートリッジ本体部分8およびカートリッジハウジング部分10は、別々の構成要素として形成されている。
カートリッジ本体部分8は、概して円筒形の形状を有する。カートリッジ本体部分8は、第一の区画12および第二の区画14を画定する。第一の区画12および第二の区画14は、カートリッジ本体部分8の中で並列に配置されている。
カートリッジ本体部分8はまた、第一の区画12と第二の区画14との間に位置するヒーター区画16を画定する。
第一の区画12は、カートリッジ4の上流端Aにある第一の空気吸込み口と、第一の空気吸込み口の下流の第一の空気出口と、を有する。第一の区画12は、カートリッジ本体部分8の上流端Cからカートリッジ本体部分8の下流端Dまで延び、第一の区画12の第一の空気出口は、カートリッジ本体部分8の下流端Dにある。
第二の区画14は、カートリッジ4の上流端Aにある第二の空気吸込み口と、第二の空気吸込み口の下流の第二の空気出口と、を有する。第二の区画14は、カートリッジ本体部分8の上流端Cからカートリッジ本体部分8の下流端Dまで延び、第二の区画14の第二の空気出口は、カートリッジ本体部分8の下流端Dにある。
第一の区画12は、ニコチンで含浸された第一の担体材料を含む、ニコチン供与源を包含する。第二の区画14は、乳酸などの酸で含浸された第二の担体材料を含む、酸供与源を包含する。
ヒーター区画16は、カートリッジ本体部分8の上流端Cからカートリッジ本体部分8の下流端Dまで延びる。ヒーター区画16は、第一の区画12および第二の区画14を加熱するために、エアロゾル発生装置の発熱体を受けるように構成されている。代替的な実施形態(図示せず)では、サセプタが、エアロゾル発生装置の誘導発熱体を使用したサセプタの誘導加熱によって第一の区画12および第二の区画14を加熱するために、ヒーター区画16内に収容されている。
カートリッジハウジング部分10は、概して円筒形の形状を有する。カートリッジハウジング部分10は、カートリッジくぼみを画定する。カートリッジ本体部分8は、スナップ嵌め接続によってカートリッジくぼみの上流端部分の中に固定されている。図3に示されるように、長軸方向の突起17は、カートリッジくぼみの上流端部分を画定するカートリッジハウジング部分10の内表面上に提供されている。長軸方向の突起17は、カートリッジ本体部分8に係合して、カートリッジくぼみ内でのカートリッジ本体部分8の整列を容易にする。
図4に示されるように、螺旋状のガイド溝穴を備えるカートリッジ作動部分18は、カートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面上に提供されている。
図4にも示されるように、カートリッジ4は、三つの第一の機械的な停止部30と、三つの第二の機械的な停止部32と、を備える。三つの第一の機械的な停止部30は、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の上流端に提供されており、カートリッジハウジング部分10の内表面の周りに120度の間隔で間隙を介している。三つの第二の機械的な停止部32は、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の下流端に提供されており、カートリッジハウジング部分10の内表面の周りに120度の間隔で間隙を介している。
カートリッジ4はまた、(図1に破線で示される)取り外し可能な第一のシール20を備える。取り外し可能な第一のシール20は、カートリッジ4の上流端に固定されている。取り外し可能な第一のシール20は、第一の区画12の第一の空気吸込み口および第二の区画14の第二の空気吸込み口を塞ぐ。以下でさらに説明されるように、取り外し可能な第一のシール20は、カートリッジ組立品2を最初に使用する前に、ユーザーによって取り外されるように構成されている。
マウスピース6は、上流端Eおよび下流端Fを有するマウスピース本体部分22と、マウスピースハウジング部分24と、を備える。マウスピース本体部分22およびマウスピースハウジング部分24は、単一の部品として一体的に形成されている。
マウスピースハウジング部分24は、マウスピースくぼみを画定する。マウスピース本体部分22は、マウスピースくぼみの下流端部分の中に固定されている。
マウスピース本体部分22は、概して円筒形の形状を有する。マウスピース本体部分22は、マウスピース本体部分22の上流端Eにある空気吸込み口、およびマウスピース本体部分22の下流端Fにある空気出口を有する。
マウスピースは、マウスピース本体部分22の上流端Eにある第二のシール26を備える。第二のシールは、マウスピース本体部分22の空気吸込み口を取り囲む。
図5に示されるように、三つの外向きに突出したピンを備えるマウスピース作動部分28は、マウスピース本体部分22の上流端部分の外表面上に提供されている。三つの外向き突出したピンは、マウスピース本体部分22の外表面の周りに120度の間隔で間隙を介している。
マウスピース作動部分28の三つの外向きに突出したピンは、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴に係合する。
図1では、マウスピース6は、カートリッジ4に対して第一の位置にあり、第一の位置では、マウスピース本体部分22の上流端にある第二のシール26が、カートリッジ本体部分8の下流端に当接する。この第一の位置では、マウスピース本体部分22の上流端にある第二のシール26は、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口に当接し、それを塞ぐ。この第一の位置では、マウスピース本体部分22の上流端にある第二のシール26はまた、カートリッジ本体部分8の下流端にある第二の区画14の第二の空気出口に当接し、それを塞ぐ。
図2は、カートリッジ4の上流端に固定された取り外し可能な第一のシール20が取り外され、マウスピース6がカートリッジ4に対して180度にわたって旋回した後の、図1のカートリッジ組立品2の断面図を示す。図2は、カートリッジ4に対して第二の位置にある、マウスピース6を有するカートリッジ組立品2を示す。
マウスピース6のマウスピース本体部分22は、図1に示されるカートリッジ4に対する第一の位置から、図2に示されるカートリッジ4に対する第二の位置まで移動するときに、カートリッジ4に対して螺旋状の動きを見せる。マウスピース6のマウスピース本体部分22の上流端部分の外表面上に提供されたマウスピース作動部分28の三つの外向きに突出したピンと、カートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面上のカートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴との間の係合は、マウスピース6のマウスピース本体部分22の180度の回転方向の動きを、カートリッジ4のカートリッジハウジング部分10に対するマウスピース6のマウスピース本体部分22の線形の動きに変える。
図4に示されるように、カートリッジ4は、三つの第一の機械的な停止部30と、三つの第二の機械的な停止部32と、を備える。三つの第一の機械的な停止部30は、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の上流端に提供されており、カートリッジハウジング部分10の内表面の周りに120度の間隔で間隙を介している。三つの第二の機械的な停止部32は、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の下流端に提供されており、カートリッジハウジング部分10の内表面の周りに120度の間隔で間隙を介している。
マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の上流端に提供された三つの第一の機械的な停止部30は、マウスピース6のマウスピース本体部分22の上流端部分の外表面上に提供されたマウスピース作動部分28の三つの外向きに突出したピンと係合する。三つの第一の機械的な停止部30と三つの外向きに突出したピンとの係合は、第一の位置から離れる方向へのカートリッジ4に対するマウスピース6のさらなる螺旋状の移動を防ぐ。三つの第一の機械的な停止部30と三つの外向きに突出したピンとの係合により、可聴クリックを生み出して、マウスピース本体部分が第二の位置に到達したことをユーザーに示すことができる。
図2に示されるように、カートリッジ4のカートリッジハウジング部分10に対するマウスピース6のマウスピース本体部分22の線形の動きは、マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるときに、第二のシール26がカートリッジ本体部分8の下流端から間隙を介していることをもたらす。
マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、第二のシール26は、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口から間隙を介しており、第一の区画12の第一の空気出口は、マウスピース本体部分22の空気吸込み口と流体連通している。マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、第二のシール26もまた、カートリッジ本体部分8の下流端にある第二の区画14の第二の空気出口から間隙を介しており、第二の区画14の第二の空気出口もまた、マウスピース本体部分22の空気吸込み口と流体連通している。
使用時、カートリッジ4の上流端に固定された取り外し可能な第一のシール20を取り外した後に、マウスピース6が図2に示されるカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、カートリッジ組立品2を通して気流経路が作り出される。気流経路は、カートリッジ4の上流端からマウスピースの下流端まで、第一の空気吸込み口および第一の空気出口ならびに第二の空気吸込み口および第二の空気出口をそれぞれ介して、カートリッジ本体部分8の第一の区画12および第二の区画12を通り、かつマウスピース本体部分22の空気吸込み口および空気出口を介して、マウスピース本体部分22を通って延びる。
使用時、カートリッジ4の上流端に固定された取り外し可能な第一のシール20を取り外した後に、マウスピース6が図2に示されるカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、ユーザーは、マウスピース6の下流端を引き出して、カートリッジ4の第一の区画12を通して第一の空気の流れを引き出し、カートリッジ4の第二の区画14を通して第二の空気の流れを引き出す。第一の空気の流れがカートリッジ4の第一の区画12を通って引き出される際に、ニコチン蒸気が第一の担体材料から第一の空気の流れの中へと放出される。第二の空気の流れがカートリッジ6の第二の区画14を通って引き出される際に、酸蒸気が第二の担体材料から第二の空気の流れの中へと放出される。
第一の空気の流れの中のニコチン蒸気と第二の空気の流れの中の酸蒸気とが、マウスピース6における気相で互いに反応して、ニコチン塩粒子のエアロゾルを形成し、これが、マウスピース本体部分22の空気出口を通り、マウスピース6の近位端を通ってユーザーに送達される。
マウスピース6を、カートリッジ4に対して180度にわたって旋回させて、図2に示されるカートリッジ4に対する第二の位置から、図1に示されるカートリッジ4に対する第一の位置まで戻すことができる。マウスピース6がカートリッジ4に対して第一の位置に戻ると、第二のシール26は、マウスピース本体部分22の上流端において、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口および第二の区画14の第二の空気出口に当接し、これらを塞ぐ。これにより実質的に、カートリッジ組立品2が使用されていないときに、カートリッジ4の第一の区画12からのニコチン蒸気および第二の区画14からの酸蒸気の損失を防ぐことができる。
マウスピース6がカートリッジ4に対して第一の位置にあるとき、カートリッジ作動部分18の螺旋状のガイド溝穴の下流端に提供された三つの第二の機械的な停止部32は、マウスピース6のマウスピース本体部分22の上流端部分の外表面上に提供されたマウスピース作動部分28の三つの外向きに突出したピンと係合する。三つの第二の機械的な停止部32と三つの外向きに突出したピンとの係合は、第二の位置から離れる方向へのカートリッジ4に対するマウスピース6のさらなる螺旋状の移動を防ぐ。三つの第二の機械的な停止部32と三つの外向きに突出したピンとの係合により、可聴クリックを生み出して、マウスピース本体部分が第一の位置に到達したことをユーザーに示すことができる。
マウスピース6は、ユーザーによるカートリッジ組立品2の複数回の使用を容易にするために、図1に示されるカートリッジ4に対する第一の位置と、図2に示されるカートリッジ4に対する第二の位置との間で繰り返し移動可能であってもよい。
図6は、本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品200の分解図を示す。本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品200は、図1~図5に示される、本発明の第一の実施形態によるカートリッジ組立品2と同様の構造および動作のものである。同様の部品を指定するために、同様の参照符号が図6および図1~図5で使用されている。
図1~図5に示されるカートリッジ組立品2と同様に、図6に示されるカートリッジ組立品200は、カートリッジ本体部分8(図6では見えない)と、カートリッジハウジング部分10と、取り外し可能な第一のシール20(図6では見えない)と、を含む、カートリッジ4を備える。図1~図5に示されるカートリッジ組立品2と同様に、図6に示されるカートリッジ組立品200はまた、マウスピース本体部分22と、マウスピースハウジング部分24と、第二のシール26と、を含む、マウスピース6を備える。しかしながら、図6に示されるカートリッジ組立品200では、マウスピース本体部分22およびマウスピースハウジング部分24は、別々の構成要素として形成されており、マウスピース本体部分22は、スナップ嵌め接続によって、マウスピースハウジング部分24により画定されるマウスピースくぼみの下流端部分の中に固定されている。
図6に示されるように、本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品200では、カートリッジ作動部分18は、カートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面上に提供された第一の螺旋状のねじ山を備え、マウスピース作動部分28は、マウスピース要素22の上流端部分の外表面上に提供された第二の螺旋状のねじ山を含む。カートリッジ組立品200が組み立てられると、マウスピース作動部分28の第二の螺旋状のねじ山は、カートリッジ作動部分18の第一の螺旋状のねじ山に係合する。
本発明の第二の実施形態による、カートリッジ組立品200のカートリッジ作動部分18の第一の螺旋状のねじ山およびマウスピース作動部分28の第二の螺旋状のねじ山は、カートリッジ4に対してマウスピース本体部分22が二方向に螺旋状に移動するように構成されている。マウスピース6を、カートリッジ4に対して反対方向に90度にわたって旋回させて、カートリッジ4に対する第一の位置とカートリッジ4に対する第二の位置との間でマウスピース本体部分22の螺旋状の移動をもたらすことができ、第一の位置では、第二のシール26は、マウスピース本体部分22の上流端において、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口および第二の区画14の第二の空気出口に当接し、それらを塞ぎ、第二の位置では、第二のシール26は、マウスピース本体部分22の上流端において、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口および第二の区画14の第二の空気出口から間隙を介している。
図7は、ニコチン塩粒子を含むエアロゾルを発生させるための、本発明の一実施形態によるエアロゾル発生システムを示す。
エアロゾル発生システムは、図6に示される、本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品200と、エアロゾル発生装置34と、備える。
エアロゾル発生装置34は、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の上流端部分を受けるための装置くぼみ38を画定する装置ハウジング36を備える。
エアロゾル発生装置34は、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の第一の区画12および第二の区画14を加熱するように構成された発熱体(図示せず)を備える。発熱体は、細長い電気発熱体であってもよい。発熱体は、エアロゾル発生装置34の装置くぼみ38内に位置し、装置くぼみ38の長軸方向軸に沿って延びる。
エアロゾル発生装置34は、電源と、電源から発熱体への電力供給を制御するためのコントローラ(図示せず)と、をさらに備える。電源およびコントローラは、エアロゾル発生装置34の装置ハウジング36内に収容されている。
エアロゾル発生システムを使用するために、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の上流端に固定された取り外し可能な第一のシール20が取り外される。マウスピース6がカートリッジ4に対して第一の位置にあると、次いで、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の上流端が、図7の上部の図の直線矢印によって示されるように、エアロゾル発生装置34の装置くぼみ38の中へと挿入される。カートリッジ組立品200のカートリッジ4の上流端が装置くぼみ38の中に挿入される際に、エアロゾル発生装置34の装置くぼみ38の中に位置する発熱体は、カートリッジ4のカートリッジ本体部分8の第一の区画12と第二の区画14との間に位置するヒーター区画16内に受けられる。
図7の中央の図に示されるように、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の上流端がエアロゾル発生装置34の装置くぼみ38の中に挿入されており、かつマウスピース6がカートリッジ4に対して第一の位置にあるとき、マウスピース6のマウスピースハウジング部分24の上流端は、エアロゾル発生装置34の装置ハウジング36の下流端に当接する。これは、マウスピース本体部分22がカートリッジ4に対して第一の位置にあることをユーザーに示し得る。
カートリッジ組立品200を通して気流経路を作り出すために、カートリッジ組立品200のマウスピース6を、図7の下部の図の曲線矢印によって示されるように、カートリッジ4に対する第一の位置からカートリッジ4に対する第二の位置まで、カートリッジ組立品200のカートリッジ4に対して90度にわたって旋回させる。
図7の下部の図に示されるように、マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、マウスピース6のマウスピースハウジング部分24の上流端は、エアロゾル発生装置34の装置ハウジング36の下流端から間隙を介している。これは、マウスピース本体部分22がカートリッジ4に対して第二の位置にあることをユーザーに示し得る。
上で説明されるように、マウスピース6がカートリッジ4に対して第二の位置にあるとき、ユーザーは、マウスピース6の下流端を引き出して、カートリッジ4の第一の区画12を通して第一の空気の流れを引き出し、カートリッジ4の第二の区画14を通して第二の空気の流れを引き出す。第一の空気の流れがカートリッジ4の第一の区画12を通って引き出される際に、ニコチン蒸気が第一の担体材料から第一の空気の流れの中へと放出される。第二の空気の流れがカートリッジ6の第二の区画14を通って引き出される際に、酸蒸気が第二の担体材料から第二の空気の流れの中へと放出される。
第一の空気の流れの中のニコチン蒸気と第二の空気の流れの中の酸蒸気とが、マウスピース本体部分22における気相で互いに反応して、ニコチン塩粒子のエアロゾルを形成し、これが、マウスピース本体部分22の空気出口を通り、マウスピース6の近位端を通ってユーザーに送達される。
エアロゾル発生システムの使用中に、エアロゾル発生装置34のコントローラは、エアロゾル発生装置34の電源からエアロゾル発生装置の発熱体への電力供給を制御して、カートリッジ4の第一の区画12と第二の区画14とを約100℃~約115℃の温度に加熱する。
マウスピース6を、カートリッジ4に対して90度にわたって旋回させて、図7の下部の図に示されるカートリッジ4に対する第二の位置から、図7の中央の図に示されるカートリッジ4に対する第一の位置まで戻すことができる。上で先に説明されるように、これにより実質的に、エアロゾル発生システムが使用されていないときに、カートリッジ4の第一の区画12からのニコチン蒸気および第二の区画14からの酸蒸気の損失を防ぐことができる。
エアロゾル発生装置34の装置ハウジングからカートリッジ組立品200のカートリッジを取り外すことなく、マウスピース6を、カートリッジ4に対して90度にわたって旋回させて、カートリッジ4に対する第二の位置から戻すことができる。
マウスピース6は、エアロゾル発生装置34からカートリッジ組立品200を取り外すことなく、ユーザーによるエアロゾル発生システムの複数回の使用を容易にするために、図7の中央の図に示されるカートリッジ4に対する第一の位置と、図7の下部の図に示されるカートリッジ4に対する第二の位置との間で繰り返し移動可能であってもよい。
図7に示されるエアロゾル発生システムは、図6に示される、本発明の第二の実施形態によるカートリッジ組立品200を備える。代替的な実施形態(図示せず)では、エアロゾル発生システムは、図1~図5に示される、本発明の第一の実施形態によるカートリッジ組立品2を備え得る。
図7に示されるエアロゾル発生システムでは、エアロゾル発生装置34は、装置くぼみ内に電気発熱体を備え、カートリッジ組立品200のカートリッジ4のカートリッジ本体部分8は、発熱体を受けるためのヒーター区画16を備える。
代替的な実施形態(図示せず)では、エアロゾル発生装置は、装置くぼみを囲むインダクタコイルの形態の誘導発熱体を備えることができ、カートリッジ組立品200は、カートリッジ4のカートリッジ本体部分8のヒーター区画16内に位置するサセプタを備えることができる。この代替的な実施形態では、使用中、エアロゾル発生装置34のコントローラは、インダクタコイルが交番磁界を発生させて、カートリッジ4のカートリッジ本体部分8のヒーター区画16内のサセプタを加熱するように、エアロゾル発生装置34の電源からインダクタコイルへの交流電流の供給を制御する。一旦加熱されると、サセプタは、カートリッジ組立品200のカートリッジ4の第一の区画12と第二の区画14とを加熱する。
代替的な実施形態(図示せず)では、カートリッジ4の第一の区画12および第二の区画14を加熱するように構成された発熱体を受けるためにヒーター区画16を備えるか、またはヒーター区画16が、カートリッジ4の第一の区画12および第二の区画14を加熱するように構成されたサセプタを備えるのではなく、カートリッジ4のカートリッジ本体部分8が、第一の区画12と第二の区画14との間に位置する発熱体を備え得る。かかる実施形態では、エアロゾル発生装置34は、カートリッジ4の上流端にある発熱体の一つ以上の接続点によって、カートリッジ4のカートリッジ本体部分8の発熱体に電力を供給するように構成され得る。
図8は、本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品のカートリッジ作動部分およびマウスピース作動部分を示す。本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品は、図1~図5に示される、本発明の第一の実施形態によるカートリッジ組立品2と同様の構造のものである。図1~図5に示されるカートリッジ組立品と同様に、本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品は、カートリッジ本体部分8と、カートリッジハウジング部分10と、取り外し可能な第一のシール20と、を含む、カートリッジ4備える。図1~図5に示されるカートリッジ組立品2と同様に、本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品はまた、マウスピース本体部分22と、マウスピースハウジング部分24と、第二のシール26と、を含む、マウスピース6を備える。
図8に示されるように、本発明の第三の実施形態によるカートリッジ組立品では、カートリッジ作動部分18は、カートリッジ組立品のカートリッジのカートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面上に提供された長軸方向のガイド溝穴を備え、マウスピース作動部分28は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース要素22の上流端部分の外表面上に提供された外向きに突出したピンを備える。図8に示されるように、マウスピース作動部分28の外向きに突出したピンは、カートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴に係合する。
本発明の第三の実施形態による、カートリッジ組立品のカートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴およびマウスピース作動部分28の外向きに突出したピンは、カートリッジ4に対してマウスピース本体部分22が二方向に並進方向に移動するように構成されている。マウスピース6を、カートリッジ4に対して反対方向に線状に移動させて、カートリッジ4に対する第一の位置とカートリッジ4に対する第二の位置との間でマウスピース本体部分22の並進方向の移動をもたらすことができ、第一の位置では、第二のシール26は、マウスピース本体部分22の上流端において、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口および第二の区画14の第二の空気出口に当接し、それらを塞ぎ、第二の位置では、第二のシール26は、マウスピース本体部分22の上流端において、カートリッジ本体部分8の下流端にある第一の区画12の第一の空気出口および第二の区画14の第二の空気出口から間隙を介している。
マウスピース6がカートリッジ4に対して線状に移動し得る距離は、カートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の長さ、およびマウスピース作動部分28の外向きに突出したピンの直径によって定義される。マウスピース作動部分28の外向きに突出したピンがカートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の上流端Gに当接しているとき、マウスピース本体部分22は、カートリッジ4に対して第一の位置にある。マウスピース作動部分28の外向きに突出したピンがカートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の下流端Hに当接しているとき、マウスピース本体部分22は、カートリッジ4に対して第二の位置にある。
図8に示されるように、カートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の上流端Gおよび下流端Hに隣接して狭窄部分が配設されている。使用時に、マウスピース作動部分28の外向きに突出したピンを、狭窄部分を超えて、カートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の上流端Gおよび下流端Hへと線状に移動させるために、追加の力をユーザーが加える必要がある。それによって、マウスピース本体部分22は、第一の位置と第二の位置との間のマウスピース本体部分22の並進方向の移動をもたらすために、ユーザーによって十分な力が加えられるまで、カートリッジ4に対して第一の位置および第二の位置に保持される。
マウスピース作動部分28の外向きに突出したピンを、狭窄部分を超えて、カートリッジ作動部分18の長軸方向のガイド溝穴の上流端Gおよび下流端Hへと線状に移動させることにより、可聴クリックを生み出して、マウスピース本体部分が第二の位置および第一の位置に到達したことをユーザーに示すこともできる。
代替的な実施形態(図示せず)では、カートリッジ作動部分18は、カートリッジ組立品のカートリッジのカートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面上に提供された複数の長軸方向のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分28は、カートリッジ組立品のマウスピースのマウスピース本体部分の外表面上に提供された複数の外向きに突出したピンを備えることができ、複数の外向きに突出したピンの各々は、複数の長軸方向のガイド溝穴のうちの一つに係合する。
複数のガイド溝穴は、カートリッジ組立品のカートリッジ4のカートリッジハウジング部分10の下流端部分の内表面の周りに間隙を介していてもよく、複数の突出部は、カートリッジ組立品のマウスピース6のマウスピース本体部分22の外表面の周りに間隙を介していてもよい。
例えば、カートリッジ作動部分18は、カートリッジ組立品のカートリッジ4の下流端部分の内表面の周りに120度の間隔で間隙を介している三つの長軸方向のガイド溝穴を備えることができ、マウスピース作動部分28は、カートリッジ組立品のマウスピース6のマウスピース本体部分22の外表面の周りに120度の間隔で間隙を介している三つの外向きに突出したピンを備えることができる。