JP7299813B2 - 加締め具 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 「巻き爪マイスター」パンフレット、発行日:平成30年10月5日
本発明は、加締め具に関する。
長尺のコイルと、長尺でありコイルの内側に挿通されたワイヤ部材と、コイルの長手方向における両端部に固定された一対のフックと、を備える変形爪矯正具が提案されている(例えば特許文献1参照)。ここで、一対のフックは、それぞれ、U字状に屈曲したフック本体部を有する。そして、フック本体部の延伸方向における一端部が、コイルの長手方向における一端部の下側に溶接により接合されている。この変形爪矯正具は、一対のフックを変形爪の幅方向における両端部それぞれに係止させることにより変形爪に装着し、可撓部材の復元力を利用して変形爪を矯正するものである。この主の変形爪矯正具では、フックを変形爪に係止させてからフックを加締めて変形させることにより、変形爪矯正具を変形爪から離脱しないようにする。
このような医療用の部材を加締めて変形させることにより部材を固定するために使用されるかしめ工具が提案されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載されたかしめ工具は、後方枢軸線周りで枢動可能であり且つ後方枢軸線から前方へ延びる後方顎部材を形成する一対の柄と、後方顎部材の自由端部それぞれに保持された中間枢軸と、各中間枢軸周りで枢動可能であり且つ1つの前方枢軸線周りで枢動可能な2つの前方顎部材と、を備える。ここで、2つの前方顎部材は、それぞれ前方枢軸線の前方へ延びている。そして、かしめ工具の使用者は、2つの前方顎部材の前方端部に加締めて変形させる対象となる変形連結チューブを係合させた状態で、一対の柄を握ることにより変形連結チューブを変形させることができる。
国際公開第2018/216244号 特表平7-503907号公報
ところで、特許文献1に記載された変形爪矯正具のフックを加締める際、フック本体部がコイルの両端部の下側に溶接されているため、フックとともにコイルの端部を挟持せざるを得ない。この場合、例えば特許文献2に記載されたかしめ工具では、2つの前方顎部材の一方の先端部に形成された突出部が他方の先端部に形成された凹部に隙間無く嵌入する構造を有するため、フックとコイルの端部とを一緒に挟持した状態で加締めると、コイルの端部の一部分に局所的に強いストレスが加わり、フックとコイルの端部との接合部分が破損してしまう虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、変形爪矯正具のフックとコイルばねの端部との間の接合部分の破損を抑制できる加締め具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る加締め具は、
長尺のコイルばねと、長尺であり前記コイルばねの内側に挿通された弾性部材と、U字状に屈曲した細長の板状であり延伸方向における一端部が前記コイルばねの長手方向における端部の側方に接合されたフック本体を有する一対のフックと、を有する変形爪矯正具の前記フック本体を変形爪の幅方向における一端部に掛止した状態で前記フック本体を加締めることにより前記フック本体を前記変形爪に固定するための加締め具であって、
長尺であり長手方向の一端部に顎部が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部が設けられた一対のアームと、
前記一対のアーム同士を互いに回動自在に連結する連結軸と、を備え、
前記一対のアームの一方の顎部における他方の顎部に対向する部分に前記連結軸の中心軸方向に沿って延在し且つ前記中心軸方向に直交する方向の幅が前記コイルばねの端部における径方向の幅以上である第1溝が形成されている。
本発明によれば、一対のアームの一方の顎部における他方の顎部に対向する部分に、一対のアームの連結軸の中心軸方向に沿って延在し且つ連結軸の中心軸方向に直交する方向の幅が変形爪矯正具のコイルばねの端部における径方向の幅以上である溝が形成されている。これにより、変形爪矯正具のフック本体を加締める際、コイルばねの端部が溝の内側に配置されるようにしてフック本体の延伸方向における両端部を挟持してコイルばねに加わるストレスを分散させることができる。従って、コイルばねの端部の一部分に局所的に強いストレスが加わることに起因したフック本体とコイルばねの端部との間の接合部分の破損が抑制される。
本発明の実施の形態1に係る変形爪矯正具の正面図である。 実施の形態1に係る加締め具を示し、(A)は正面図であり、(B)は平面図である。 実施の形態1に係る加締め具の一部を示し、(A)は正面図であり、(B)は平面図である。 実施の形態1に係る変形爪矯正具の変形爪への装着方法を説明するための図であり、(A)は一方のフックを変形爪の幅方向における一端部に掛止した状態を示す図であり、(B)は他方のフックを加締め具の先端部で保持した状態を示す図であり、(C)は変形爪矯正具を変形爪に仮装着した状態を示す図である。 実施の形態1に係る変形爪矯正具の変形爪への装着方法を説明するための図であり、(A)は変形爪矯正具が変形爪に仮装着された状態で加締め具を用いてフックのフック本体を加締める様子を示す図であり、(B)は変形爪矯正具が変形爪に装着された状態を示す図である。 比較例に係る加締め具の一部を示す図である。 実施の形態1に係る変形爪矯正具の一例のコイルばねとフック本体との接合部分のSEM写真であり、(A)はフック本体を加締める前の状態を示すSEM写真であり、(B)はフック本体を加締める際にコイルばねに強いストレスが加わった場合の状態を示すSEM写真であり、(C)は(B)における領域A1を拡大したSEM写真である。 本発明の実施の形態2に係る加締め具を示し、(A)は正面図であり、(B)は平面図であり、(C)は(A)における一部を拡大した正面図である。 変形例に係る加締め具を示し、(A)は正面図であり、(B)は平面図である。 変形例に係る加締め具の一部の正面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る加締め具について、図を参照しながら説明する。本実施の形態に係る加締め具は、変形爪矯正具を変形爪に装着する際に使用されるものである。ここで、変形爪矯正具は、長尺のコイルばねと、長尺でありコイルばねの内側に挿通された弾性部材と、U字状に屈曲した細長の板状であり延伸方向における一端部が前記コイルばねの長手方向における端部の側方に接合されたフック本体を有する一対のフックと、を有する。そして、使用者は、変形爪矯正具のフック本体を変形爪の幅方向における一端部に掛止した状態で、加締め具を使ってフック本体を加締めることによりフック本体を変形爪に固定することができる。この加締め具は、長尺であり長手方向の一端部に顎部が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部が設けられた一対のアームと、一対のアーム同士を互いに回動自在に連結する連結軸と、を備える。そして、一対のアームの一方の顎部における他方の顎部に対向する部分に、連結軸の中心軸方向に沿って延在し且つ中心軸方向に直交する方向の幅がコイルばねの端部における径方向の幅以上である溝が形成されている。
本実施の形態に係る加締め具は、例えば図1に示すような変形爪矯正具100を変形爪N1に装着する際に使用される。変形爪矯正具100は、長尺のコイルばね102と、長尺のワイヤ部材103と、一対のフック101と、を備える。コイルばね102は、ステンレス鋼(例えば、SUS304)またはコバルト基合金から形成されている。コイルばね102は、コイルばね102の両端側に位置する第1部位102aと、コイルばね102の中央部に位置し第1部位102aに比べて外径が大きい第2部位102bと、を有する。
ワイヤ部材103は、超弾性特性を有する合金から形成されており、例えばNi-Ti合金から形成されている。ワイヤ部材103の長さは、コイルばね102の自然長よりも長い。また、ワイヤ部材103は、外力が加わっていない状態では直線形状であり、変形爪に装着された状態で湾曲するとその復元力が変形爪に対してそれを矯正する方向へ作用する。
一対のフック101は、例えばステンレス鋼(例えばSUS304)から形成されており、コイルばね102の両端側それぞれに設けられる。一対のフック101は、U字状に屈曲した細長の板状のフック本体1011と、拡張部1012と、を有する。ここで、フック101の幅は、コイルばね102の第1部位102aの外径よりも大きい。
フック本体1011は、変形爪矯正具100が変形爪に装着された状態で、変形爪の表側に配置される第1脚部1013と、変形爪の裏側に配置される第2脚部1014と、を有する。フック本体1011は、その延伸方向における一端部がコイルばね102の長手方向における端部の側方に接合されている。即ち、フック本体1011の第1脚部1013の一部が、コイルばね102の端部の側方に接合されている。ここで、フック本体1011は、例えばレーザ溶接技術を利用してコイルばね102の側方に接合されている。また、フック本体1011は、第1脚部1013の長手方向の一端と第2脚部1014の長手方向の一端とに連続する湾曲部1015を有する。第1脚部1013の延伸方向の長さは、第2脚部1014の延伸方向の長さに比べて長い。第1脚部1013におけるコイルばね102に対向する部分は、コイルばね102の長手方向における端部から離れるほど、即ち、コイルばね102の中央部分に近づくほど、コイルばね102との間の隙間が大きくなるように湾曲している。また、第1脚部1013には、その先端部から第2脚部1014側へ突出する2つのかえし1011b、1011cと、その基端部から第2脚部1014側へ突出した2つのかえし1011d、1011eと、が配設されている。各かえし1011b、1011c、1011d、1011eは、第1脚部1013の幅方向に延在している。更に、第2脚部1014には、その先端部から第1脚部1013側へ突出した2つのかえし1011f、1011gが配設されている。各かえし1011f、1011gは、第1脚部1013の幅方向に延在している。また、湾曲部1015のその延伸方向における中央部には、湾曲部1015の幅方向に延在する凹部1011aが穿設されている。
拡張部1012は、平面視三角形状の板状であり、湾曲部1015の延伸方向の中央部よりも第1脚部1013側の部分および第1脚部1013の基端部からフック本体1011の外側に延出している。また、拡張部1012には、ワイヤ部材103の端部が嵌入される溝1012aが設けられている。
次に、本実施の形態に係る加締め具について説明する。例えば図2(A)および(B)に示すように、本実施の形態に係る加締め具1は、一対のアーム11、12と、一対のアーム11、12同士を互いに回動自在に連結する連結軸13と、を備える。一対のアーム11、12および連結軸13は、例えばステンレス鋼(例えばSUS403)から形成されている。また、アーム11、12のY軸方向の長さは、例えば125mm程度に設定することができる。アーム11は、長尺であり、長手方向の一端部に顎部112が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部113が設けられている。また、アーム11は、連結軸13により連結される連結部114と、一端部で連結部114に連続し他端部でハンドル部113に連続するアーム本体111と、を有する。また、連結部114は、図2(B)に示すように、2つの板状のサブ連結部114a、114bを有する。
アーム12は、図2(A)および(B)に示すように、長尺であり、長手方向の一端部に顎部122が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部123が設けられている。また、アーム12は、連結軸13により連結される板状の連結部124と、一端部で連結部124に連続し他端部でハンドル部123に連続するアーム本体121と、を有する。アーム本体121は、図2(B)に示すように、Y軸方向における中央部が連結部124側の端部およびハンドル部123側の端部に比べてX軸方向の幅が狭くなっている。なお、アーム11のアーム本体111も同様の形状を有する。ここで、アーム11の2つのサブ連結部114a、114bは、図2(B)に示すように、連結部124の厚さ方向における両側に配置されている。そして、連結軸13が、サブ連結部114a、114bそれぞれをそれらの厚さ方向に貫通する貫通孔(図示せず)と、連結部114をその厚さに貫通する貫通孔(図示せず)と、に挿通された状態で設けられている。
図3(A)に示すように、アーム11の顎部112におけるアーム12の顎部122に対向する部分に、X軸方向に沿って延在する断面半円状の溝112cが形成されている。ここで、溝112cは、そのY軸方向の幅W1が図1に示すコイルばね102の第1部位102aの端部における径方向の幅Di1以上に設定されている第1溝である。また、溝112cのZ軸方向の深さDe1は、図1に示すコイルばね102の第1部位102aの端部における径方向の幅の1/2以上且つ2/3以下の深さに設定されている。更に、図3(A)に示すように、アーム12の顎部122におけるアーム11の顎部112の溝に対向する部分にも、X軸方向に沿って延在する断面矩形状の溝122cが形成されている。この溝122cは、Y軸方向の幅W2が図1に示すフック本体1011の幅以上である第2溝である。また、図3(B)に示すように、顎部112は、-Y方向に向かうほどX軸方向の幅が狭くなるいわゆる先細り形状を有し、先端部が丸みを帯びている。顎部122も同様である。
次に、本実施の形態に係る加締め具1を用いて、前述の変形爪矯正具100を変形爪に装着する方法について説明する。まず、図4(A)に示すように、変形爪矯正具100の一方のフック101Aを指F1の変形爪N1の幅方向における一端部に掛止した状態で指F2によりフック101Aを押さえる。この状態で、加締め具1の先端部に変形爪矯正具100の他方のフック101Bを引っかけた状態で、フック101Bを変形爪N1の幅方向における他端部に向かって移動させる。次に、図4(B)に示すように、他方のフック101Bを変形爪N1の幅方向における他端部近傍にまで移動させてから、他方のフック101Bを変形爪N1の幅方向における他端部に掛止する。続いて、加締め具1をフック101Bから離脱させてから、図4(C)に示すように、指F2、F3により、変形爪矯正具100を変形爪N1の基端側へ向かって押し込む。
その後、図5(A)に示すように、加締め具1のアーム11の顎部112をコイルばね102に当接させるとともに、フック101の第2脚部1014における第1脚部1013側とは反対側にアーム12の顎部122を当接させる。このとき、顎部112の溝112cの内側に変形爪矯正具100のコイルばね102の端部が嵌入した状態となる。そして、顎部112における溝112cの周部が、フック101の第1脚部1013に当接する。この状態で、使用者が、加締め具1のハンドル部113、123を互いに近づく方向へ移動させると、顎部112、122が互いに近づく方向へ移動し、フック101が加締められる。そして、図5(B)に示すように、変形爪N1の表面にフック101のかえし1011b、1011c、1011d、1011eが食い込むとともに、変形爪N1の裏面にフック101のかえし1011f、1011gが食い込んだ状態で、フック101が変形爪N1に固定される。
次に、本実施の形態に係る加締め具1について、比較例に係る加締め具と比較しながら説明する。例えば図6に示すように、比較例に係る加締め具9001は、アーム9011の顎部9112のアーム9012の顎部9122に対向する面と、顎部9122の顎部9112に対向する面と、が共に平坦である。なお、図6において、実施の形態と同様の構成については、図2および図3と同一の符号を付している。また、図7(A)は、フック101を加締める前のフック101とコイルばね102との接合部分のSEM写真である。図7(B)は、この図7(A)に示す変形爪矯正具100について、比較例に係る加締め具9001を使用してフック101を加締めた後のフック101とコイルばね102との接合部分のSEM写真である。図7(C)は、図7(B)における破線で囲んだ領域A1を拡大したSEM写真である。図7(A)から(C)を比較すると、比較例に係る加締め具9001を使用してフック101を加締めた後のフック101とコイルばね102との接合部分に亀裂が発生していることが判る。これは、比較例に係る加締め具9001を使用してフック101を加締める際、コイルばね102の端部の一部分に局所的に強いストレスが加わったことに起因すると考えられる。
これに対して、本実施の形態に係る加締め具1は、アーム11の顎部112におけるアーム12の顎部122に対向する部分に、X軸方向に沿って延在する断面半円状の溝112cが形成されている。ここで、溝112cは、幅W1が変形爪矯正具100のコイルばね102の端部における径方向の幅Di1以上に設定されている。また、溝112cの深さは、変形爪矯正具100のコイルばね102の端部における径方向の幅の1/2以上且つ2/3以下の深さに設定されている。これにより、変形爪矯正具100のフック本体1011を加締める際、コイルばね102の端部が溝112cの内側に配置されるようにしてフック本体1011の延伸方向における両端部を挟持することができ、コイルばね102に加わるストレスを分散させることができる。従って、コイルばね102の端部の一部分に局所的に強いストレスが加わることに起因したフック本体1011とコイルばね102の端部との間の接合部分の破損が抑制される。
また、本実施の形態に係る一対のアーム11、12は、それぞれ、連結軸13により連結される連結部114、124を有する。そして、アーム12の連結部124は、板状であり、アーム11の連結部114は、アーム12の連結部124の厚さ方向における両側に配置される2つの板状のサブ連結部114a、114bを有する。これにより、変形爪矯正具100のフック本体1011を顎部112、122の間に挟持した際、顎部112に作用する力をその幅方向において均等にすることができるので、フック本体1011に加わる力が顎部112の幅方向において偏ることを抑制できる。
更に、本実施の形態に係るアーム12の顎部122におけるアーム11の顎部112の溝112cに対向する部分に、X軸方向に沿って延在し且つY軸方向の幅W2がフック本体1011の幅以上である溝122cが形成されている。これにより、変形爪矯正具100のフック本体1011の第2脚部1014を溝122cに嵌入させた状態で、フック本体1011を顎部112、122の間に挟持することができる。従って、フック本体1011を顎部112、122の間に挟持して顎部112、122同士を近づける際に、フック本体1011の第2脚部1014の位置がずれてしまうことを抑制できる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る加締め具は、一対のアームのいずれか一方の顎部に第1溝が形成されており、他方の顎部における前述の一方の顎部の第1溝に対向する部分に複数の凹凸部が形成されている点が実際の形態1に係る加締め具と相違する。また、本実施の形態に係る加締め具は、一対のアームの一方の顎部における他方の顎部に対向する部分における、第1溝よりも先端部側に、第1溝に近づくほど他方の顎部から離れるように傾斜した傾斜部が形成されている。
図8(A)から(C)に示すように、本実施の形態に係る加締め具2001は、一対のアーム2011、2012と、一対のアーム2011、2012同士を互いに回動自在に連結する連結軸2013と、を備える。なお、図8(A)から(C)において、実施の形態と同様の構成については図2(A)から図3(B)と同一の符号を付している。アーム2011は、長尺であり、長手方向の一端部に顎部2112が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部113が設けられている。また、アーム11は、連結軸2013により連結される連結部2114と、一端部で連結部2114に連続し他端部でハンドル部2113に連続するアーム本体2111と、を有する。また、連結部2114は、図8(B)に示すように、2つの板状のサブ連結部2114a、2114bを有する。
アーム2012は、図8(A)および(B)に示すように、長尺であり、長手方向の一端部に顎部2122が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部123が設けられている。また、アーム2012は、連結部124と、一端部で連結部124に連続し他端部でハンドル部123に連続するアーム本体2121と、を有する。ここで、アーム2011の2つのサブ連結部2114a、2114bは、図8(B)に示すように、連結部124の厚さ方向における両側に配置されている。ここで、連結軸2013の両端部は、それぞれ、サブ連結部114a、114bに埋設されている。
図8(A)に示すように、アーム2011の顎部2112におけるアーム2012の顎部2122に対向する部分に、X軸方向に沿って延在する溝2112cが形成されている。ここで、溝2112cは、図8(C)に示すように、そのY軸方向の幅W21およびZ軸方向の深さDe21が図1に示すコイルばね102の第1部位102aの端部における径方向の幅Di1以上に設定されている。また、図8(C)に示すように、溝2112cの周縁部には、変形爪矯正具100のコイルばね102を溝2112cの内側へ案内する湾曲部2112d、2112eが形成されている。更に、顎部2112における顎部2122に対向する部分における、溝2112cよりも先端部側、即ち、-Y方向側に、溝に2112c近づくほど顎部2122から離れるように傾斜した傾斜部2112fが形成されている。ここで、傾斜部2112fは、顎部2112、2122同士を当接させた状態で、顎部2122の顎部2112側の面に対して10度だけ傾斜したものであってもよい。これにより、加締め具1の顎部2112を変形爪矯正具100のコイルばね102に当接させる際、コイルばね102をスムーズに溝2112cの内側へ案内させることができる。
また、顎部2112の-Y方向側の先端部は、顎部2122の-Y方向側の先端部に比べて長さW22だけ-Y方向側に突出している。ここで、長さW22は、Y軸方向における顎部2112の-Y方向側の端縁から溝2112cの中央部までの長さW23の5%以上15%以下の長さに設定することができる。例えば長さW23が1.75mmである場合、長さW22は、0.20mm程度に設定することができる。また、顎部2112の先端部の長さW24は、例えば1mm程度に設定することができる。また、顎部2122の-Z方向側の端縁における溝2112cのY軸方向における中央部からXY方向に平行であり且つ-Z方向に延伸する仮想平面との交点と顎部2122の+Z方向側の面との間の距離De22は、例えば0.9mm程度に設定することができる。更に、顎部2112の-Z方向側には、湾曲部2112gが形成されている。これにより、顎部2112の先端部が、使用者の指に接触したときの指に加わる力が分散され、使用者に与える刺激を緩和することができる。更に、顎部2122における顎部2112の溝2112cに対向する部分には、複数の凹凸部2122cが形成されている。ここで、複数の凹凸部2122cは、顎部2122の顎部2112に対向する部分における、顎部2122の-Y方向側の端縁から溝2112cのY軸方向における中央部に対向する部分に亘って形成されている。凹凸部2122cの山の頂部と谷の底部とは、それぞれ丸みを帯びた形状を有している。これにより、変形爪矯正具100のフック本体1011を顎部112、122の間に挟持した状態で顎部112、122同士を近づける際に、フック本体1011の第2脚部1014の位置が顎部2122の先端側へずれてしまうことを抑制できる。なお、凹凸部2122cのZ軸方向における山の頂部と谷の底部との間の距離は、例えば0.08mmに設定することができる。また、顎部2122の-Y方向側の先端部には、湾曲部2122gが形成されている。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば図9(A)および(B)に示すような一対のアーム4011、4012を備える加締め具4001であってもよい。なお、図9(A)および(B)において、実施の形態2と同じ構成については図8(A)から(C)と同一の符号を付している。一対のアーム4011、4012は、それぞれ、アーム4011、4012それぞれのハンドル部113、123が予め設定された距離未満となる位置まで近づくことを規制するストッパ部4114、4124を有する。また、アーム本体4111、4121は、それぞれ、それらの中央部分が連結部2114、124側の端部近傍に比べて薄くなっている。これにより、実施の形態に係るアーム11、12に比べて撓みやすくなっている。
また、本変形例に係る加締め具4001では、一対のアーム4011、4012それぞれの顎部2112、2122により変形爪矯正具100のフック本体1011とコイルばね102の端部とを一緒に挟持した状態で、アーム4011、4012それぞれのストッパ部4114、4124同士が当接しているときに顎部2112、2122により挟持されたフック本体1011とコイルばね102とに加わる力は、変形爪矯正具100を装着する変形爪の厚みに基づいて設定されている。例えば、変形爪矯正具100を装着する変形爪の厚さが、0.6mm以上1.6mm以下である場合、顎部2112、2122により変形爪矯正具100のフック本体1011とコイルばね102の端部とを一緒に挟持した状態で、アーム4011、4012それぞれのストッパ部4114、4124同士が当接しているときに顎部2112、2122により挟持されたフック本体1011とコイルばね102とに加わる力は、6N以上且つ15N以下となるように設定することができる。なお、変形爪の損傷を抑制しつつ変形爪矯正具100を変形爪に堅固に固定する観点からすれば、9N以上14N以下となるように設定することが好ましい。
ところで、実施の形態1に係る加締め具1の場合、変形爪矯正具100のフック本体1011を加締める際、2つのハンドル部113、123を互いに近づけたときの2つのハンドル部113、123の間の距離を調整することにより加締め量を調整する必要がある。このとき、例えば加締め具1を使い慣れていないユーザが加締め具1を使用してフック本体1011を加締めるときに、2つのハンドル部113、123同士を必要以上に近づけてしまい顎部112、122の間に挟持された変形爪矯正具100に必要以上の大きさの力を加えてしまう場合がある。この場合、変形爪矯正具100のフック本体1011とコイルばね102の端部との接合部分が破損してしまう虞がある。これに対して、本構成によれば、アーム4011、4012が実施の形態1に係るアーム11、12に比べて撓みやすくなっている。そして、顎部2112、2122により変形爪矯正具100のフック本体1011とコイルばね102の端部とを一緒に挟持した状態で、アーム4011、4012それぞれのストッパ部4114、4124同士が当接しているときに顎部2112、2122により挟持されたフック本体1011とコイルばね102とに加わる力は、6N以上且つ15N以下となるように設定されている。これにより、加締め具4001により変形爪矯正具100のフック本体1011を加締める際、フック本体1011とコイルばね102の端部とに必要以上に大きな力が加わることが抑制される。従って、フック本体1011とコイルばね102の端部との接合部分の破損が抑制される。
実施の形態1では、アーム11の顎部112の先端部とアーム12の顎部122の先端部とが揃っている例について説明した。但し、これに限らず、例えば図10に示す加締め具5011のように、アーム5011の顎部5112の先端部が、アーム5012の顎部5122の先端部に比べて-Y方向側へ長さW5だけ突出しているものであってもよい。
実施の形態では、顎部2122の凹凸部2122cの山または谷をX軸方向から見たときに、Y軸方向において山の頂部または谷の底部を挟む両辺の長さが等しい形状を有する例について説明したが、これに限らず、例えば凹凸部2122cの山または谷をX軸方向から見たときに、Y軸方向において山の頂部または谷の底部を挟む両辺のうちの一方の長さが他方の長さに比べて長い形状を有するいわゆる鋸波状の形状を有するものであってもよい。或いは、凹凸部2122cの山または谷をX軸方向から見たときに、凹凸部2122cの山の頂部または谷の底部が丸みが無く尖った形状を有するものであってもよい。また、実施の形態では、顎部2112に凹凸部2122cが設けられている例について説明したが、これに限らず、例えば複数の突起が設けられた構造のような他の滑り止め構造が設けられていてもよい。
以上、本発明の各実施の形態および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、変形爪矯正具のフックを加締めるための加締め具として好適である。
1,2001,4001,5001:加締め具、11,12,4011,4012,5011,5012:アーム、13,2013:連結軸、100:変形爪矯正具、101,101A,101B:フック、102:コイルばね、102a:第1部位、102b:第2部位、103:ワイヤ部材、111,121,2111,2112,4111,4121:アーム本体、112,122,2112,2122,5112,5122:顎部、112c,122c,1011a、1012a、2112c:溝、113,123:ハンドル部、114,124,2114:連結部、114a,114b,2114a,2114b:サブ連結部、1011:フック本体、1012:拡張部、1013:第1脚部、1014:第2脚部、1015,2112d,2112e,2112g,2122g:湾曲部、2122c:凹凸部、2112f:傾斜部、4115,4125:ストッパ部、F1、F2、F3:指、N1:変形爪

Claims (7)

  1. 長尺のコイルばねと、長尺であり前記コイルばねの内側に挿通された弾性部材と、U字状に屈曲した細長の板状であり延伸方向における一端部が前記コイルばねの長手方向における端部の側方に接合されたフック本体を有する一対のフックと、を有する変形爪矯正具の前記フック本体を変形爪の幅方向における一端部に掛止した状態で前記フック本体を加締めることにより前記フック本体を前記変形爪に固定するための加締め具であって、
    長尺であり長手方向の一端部に顎部が設けられるとともに、長手方向における他端部にハンドル部が設けられた一対のアームと、
    前記一対のアーム同士を互いに回動自在に連結する連結軸と、を備え、
    前記一対のアームの一方の顎部における他方の顎部に対向する部分に前記連結軸の中心軸方向に沿って延在し且つ前記中心軸方向に直交する方向の幅が前記コイルばねの端部における径方向の幅以上である第1溝が形成されている、
    加締め具。
  2. 前記第1溝の前記中心軸方向に直交する方向の深さは、前記コイルばねの端部における径方向の幅の1/2以上且つ2/3以下の深さに設定されている、
    請求項1に記載の加締め具。
  3. 前記一対のアームは、それぞれ、前記連結軸により連結される連結部を有し、
    前記一対のアームの連結部は、板状であり、
    前記一対のアームの他方の連結部は、前記一対のアームの一方の連結部の厚さ方向における両側に配置される2つの板状のサブ連結部を有する、
    請求項1または2に記載の加締め具。
  4. 前記一対のアームの前記他方の顎部における前記一方の顎部の第1溝に対向する部分に前記連結軸の中心軸方向に沿って延在し且つ前記中心軸方向に直交する方向の幅が前記フック本体の幅以上である第2溝が形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の加締め具。
  5. 前記一対のアームの前記他方の顎部における前記一方の顎部の第1溝に対向する部分に複数の凹凸部が形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の加締め具。
  6. 前記一対のアームの前記一方の顎部における前記他方の顎部に対向する部分における、前記第1溝よりも先端部に、前記第1溝に近づくほど前記他方の顎部から離れるように傾斜した傾斜部が形成されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の加締め具。
  7. 前記一対のアームは、それぞれ、前記一対のアームそれぞれの前記ハンドル部が予め設定された距離未満となる位置まで近づくことを規制するストッパ部を有し、
    前記フック本体が前記変形爪の幅方向の一端部に掛止され且つ前記一対のアームそれぞれの顎部により前記フック本体と前記コイルばねの端部とを一緒に挟持した状態で、前記一対のアームそれぞれのストッパ部同士が当接しているときに前記一対のアームそれぞれの顎部により挟持された前記フック本体と前記コイルばねとに加わる力は、前記変形爪矯正具を装着する変形爪の厚みに基づいて設定されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の加締め具。
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