JP7299446B2 - 軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法 - Google Patents

軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法 Download PDF

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Description

本開示は、軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法に関する。
バスや鉄道以外の新たな交通手段として、ゴムタイヤを装着した走行輪によって軌道を走行する軌道系交通システムが知られている。
このような軌道系交通システムでは、既設の道路上の空間を有効に利用するために、車両が走行する軌道が高架橋上に配置された高架軌道として形成されている。例えば、特許文献1には、中央分離帯上に間隔を置いて配置された複数の支柱上に軌道が形成されている。軌道は、支柱上に固定された一対の主桁ビームと、一対の主桁ビームを繋ぐ複数の連結ビームとによって形成されている。また、このような高架軌道では、駅が高架駅として道路上に配置されている。
特開昭58-188748号公報
このような高架軌道は、複数の高架橋を設けたり、高架橋上に橋桁を設けたりする必要があり、建設費が高額になる虞がある。そのため、全線にわたって高架軌道とした場合には、敷設費用が増加してしまう。一方で、高架軌道とせずに、軌道系交通システムの車両が走行する軌道と自動車が走行する車線とを、地表面上に並べて設置すると、高架軌道を用いた場合に比較し、軌道と車線とを合わせた道幅が広くなる。特に、軌道系交通システムの利用者が車両に乗降する駅では、利用者が待機するためのプラットフォームを軌道に沿って設ける必要があり、必要な道幅がさらに大きくなる。しかしながら、道路の幅方向の両側に既存の建物等がある場合等には、プラットフォームを設けるために道幅を広げることが困難である場合もある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、道幅が広がることを抑えて、プラットフォームを設けることができる軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る軌道系交通システムは、地盤の地表面に沿って延びる複数の車線を有する道路部と、複数の前記車線同士の間で前記車線に沿って延びる軌道路面を有し、前記軌道路面が前記車線に対応する高さで延びる路上走行区間、前記軌道路面が前記車線よりも鉛直方向の下方で延びる駅設置区間、及び、前記軌道路面が傾斜して延びて前記路上走行区間と前記駅設置区間とを接続する勾配区間を備える軌道部と、を備え、前記駅設置区間は、前記車線に対して前記鉛直方向の下方かつ前記軌道路面に対して幅方向で隣り合う位置に形成された地下空間部に配置されたプラットフォームを有し、前記軌道部では、前記駅設置区間及び前記勾配区間の前記軌道路面のみが前記車線よりも前記鉛直方向の下方に位置する。
本開示に係る軌道系交通システムの施工方法は、上記軌道系交通システムの施工方法であって、前記地盤を掘削して前記地下空間部のみを形成するとともに、前記地下空間部に前記プラットフォームを形成する工程と、前記地下空間部の上方に前記車線を形成する工程と、形成された前記車線に対して前記幅方向に隣り合う位置で前記地盤を掘削し、前記軌道を形成する工程と、を含む。
本開示の軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法によれば、道幅が広がることを抑えて、プラットフォームを設けることができる。
本実施形態に係る軌道系交通システムの構成を示す斜視断面図である。 上記軌道系交通システムの平面図である。 図2のA-A矢視断面図である。 図2のB-B矢視断面図である。 本実施形態に係る軌道系交通システムの施工方法の手順を示すフローチャートである。 上記施工方法で設ける仮設道路を示す平面図である。 上記施工方法において、プラットフォームを形成する工程を示す半断面図である。 上記施工方法において、地下空間部を形成するプレキャスト躯体上に車線を設けた状態を示す半断面図である。 上記施工方法において、軌道を形成するための凹部を開削工法で形成した状態を示す断面図である。
以下、本実施形態に係る軌道系交通システム及び軌道系交通システムの施工方法について図1から図9を参照して説明する。しかし、本開示はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(軌道系交通システムの構成)
図1~図3に示すように、軌道系交通システム1は、自動車が通行する道路部2と並列するように予め敷設された軌道部3上を車両4を走行させるシステムである。軌道系交通システム1は、道路部2と、軌道部3と、を備えている。
(道路部の構成)
道路部2は、歩行者や自動車が通行する地上の通路である。道路部2は、地盤Gの地表面Gf上の地上部Gaに設けられている。道路部2は、自動車が通行する車線21と、歩行者が通行する歩道6とを有している。車線21は、地表面Gfに沿って延びている。ここで、車線21の伸びる方向を延伸方向Daとする。車線21は、地表面Gf上で延伸方向Daに直交する幅方向Dwに複数が並べて形成されている。本実施形態において、車線21は、幅方向Dwの中央部に配置された軌道部3を挟んで、幅方向Dwの両側に、それぞれ二本ずつ配置されている。つまり、本実施形態の道路部2では、片側二線の計四線の車線21を有している。また、歩道6は、四線の車線21に対して幅方向Dwの両側に配置されている。歩道6は、車線21と並列に延びるように、延伸方向Daに延びている。
(軌道部の構成)
軌道部3は、所定の路線に沿って延びている。軌道部3は、軌道路面32を有している。軌道路面32は、複数の車線21同士の間で、車線21に沿って延伸方向Daに延びている。つまり、軌道路面32は、鉛直方向Dvの上方から見た際に、複数(本実施形態では片側二線)の車線21に挟まれた位置に配置されている。軌道路面32は、例えばコンクリート等で形成されている。本実施形態では、延伸方向Daにおいて互いに対向する方向(反対方向)へ進行する車両4が通行可能なように、軌道路面32は、幅方向Dwに間隔をあけて二組設けられている。
軌道路面32には、車両4が走行する走行面31が形成されている。走行面31は、車両4の走行輪(不図示)に対応するよう幅方向Dwに離れて二カ所形成されている。走行面31は、上面は全面にわたって平坦面をなして走行輪が転動可能なように、軌道路面32から鉛直方向Dvの上側に突出して形成されている。なお、走行面31は、幅方向Dwに離れて形成されることに限定されるものではない。走行面31は、幅方向Dwに繋がって形成され、左右に渡って一体に形成されていてもよい。
図2及び図4に示すように、軌道部3は、路上走行区間3Aと、駅設置区間3Bと、勾配区間3Cと、を備えている。なお、軌道部3は、路上走行区間3A、駅設置区間3B、勾配区間3C以外に、地表面Gfよりも鉛直方向Dvの上方に配置された高架を有する高架区間等をさらに備えていてもよい。
路上走行区間3Aでは、軌道路面32が道路部2の車線21に対応する高さで延びている。つまり、路上走行区間3Aでは、軌道路面32が、車線21と実質的に同じ高さに配置されている。実質的に同じ高さとは、軌道路面32と車線21の路面が同じ高さである場合に限られず、例えば、一般的な鉄道車両や路面電車が地上を走る際の軌道路面32と車線21の路面の高さの違いまでを含むものである。
図1、図3、及び図4に示すように、駅設置区間3Bは、乗客が車両4に乗降するための駅5が設けられた区間である。つまり、駅設置区間3Bでは、車両4を停止可能な設備が設けられている。駅設置区間3Bでは、軌道路面32が車線21よりも鉛直方向Dvの下方で延びている。具体的には、駅設置区間3Bでは、軌道路面32は、地表面Gfよりも鉛直方向Dvの下方に位置する地下部Gbに配置されている。本実施形態では、駅設置区間3Bは、地表面Gfに対して下方に窪んだ凹部33を有している。この凹部33は、複数の道路部2の間で上方に向かって開口した開口331を複数有している。駅設置区間3Bにおいて、軌道路面32は、凹部33の底面上に配置されている。軌道部3では、駅設置区間3Bの走行面31及び軌道路面32のみが車線21よりも鉛直方向Dvの下方に位置している。
また、図1及び図3に示すように、駅設置区間3Bにおいて、開口331の幅方向Dwの両側には、鉛直方向Dvの上方に向かって立ち上がる壁部52が設けられている。駅設置区間3Bは、軌道路面32の上方を覆う屋根53を有している。本実施形態の屋根53は、一部の開口331を覆っている。屋根53は、ガラス等、光透過性を有した材料で少なくとも一部が形成されて採光性の高い構造であることが好ましい。
図4に示すように、勾配区間3Cは、駅設置区間3Bに対し、延伸方向Daの両側に設けられている。勾配区間3Cは、路上走行区間3Aと駅設置区間3Bとを接続する区間である。勾配区間3Cでは、走行面31及び軌道路面32が傾斜して延びている。
(駅の構成)
図1及び図3に示すように、駅設置区間3Bに設けられた駅5は、プラットフォーム55を有している。プラットフォーム55は、地下空間部56Sに形成されている。地下空間部56Sは、車線21に対して鉛直方向Dvの下方かつ軌道路面32に対して幅方向Dwで隣り合う位置に形成されている。つまり、地下空間部56Sは、凹部33から幅方向Dwの少なくとも一方(本実施形態では幅方向Dwの両側)に向かって、車線21の下側に張り出すように形成されている。プラットフォーム55は、延伸方向Daに延びている。プラットフォーム55には、改札、駅員室、売店等の付帯設備(図示無し)が設けられていてもよい。
プラットフォーム55は、例えば、断面C字型の鉄筋コンクリート製のプレキャスト躯体56によって形成されている。プレキャスト躯体56は、プレキャストコンクリート製とすることで、現場における工期を短縮することもできる。プレキャスト躯体56は、底板部561と、上板部562と、第一側部支持部563と、第二側部支持部564と、を備えている。地下空間部56Sは、底板部561と、上板部562と、第一側部支持部563と、第二側部支持部564と、に囲まれて形成されている。プレキャスト躯体56は、地下空間部56Sに収められている。プレキャスト躯体56は、延伸方向Daに複数個が並べて配置されている。
底板部561は、地下空間部56Sの底面上に固定されている。底板部561は、プラットフォーム55における乗客が歩く床面を構成している。
上板部562は、底板部561に対して鉛直方向Dvの上方に間隔をあけて配置されている。上板部562は、底板部561に対して、第一側部支持部563及び第二側部支持部564によって支持されている。鉛直方向Dvから見た際に、地下空間部56Sが形成された領域と重なる位置に形成された車線21は、上板部562上に形成されている。つまり、上板部562は、車線21を鉛直方向Dvの下方から支持している。
第一側部支持部563は、底板部561及び上板部562に対して、幅方向Dwの内側の軌道路面32に近い位置に配置されている。第一側部支持部563は、延伸方向Daに間隔をあけて配置された複数本の柱である。第二側部支持部564は、底板部561及び上板部562に対して幅方向Dwの外側に設けられている。第二側部支持部564は、壁状で、後述する通路部60に連通する部分に開口を有している。
また、図1~図3に示すように、軌道部3は、通路部60をさらに有している。通路部60は、乗客が歩道6からプラットフォーム55にアクセス可能とされている。通路部60は、道路部2及び軌道部3に対し、幅方向Dwの外側で地表面Gf上の歩道6と繋がっている。通路部60は、プラットフォーム55に対し、幅方向Dwの外側(軌道路面32が配置されている位置と反対側)で繋がっている。通路部60は、昇降路62と、連絡通路63と、を備えている。昇降路62は、歩道6と繋がっている。昇降路62は、階段621や、エレベータ622、エスカレーター、傾斜路(図示無し)等である。連絡通路63は、幅方向Dwに延びて昇降路62とプラットフォーム55とを繋いでいる。
(軌道系交通システムの施工方法)
次に、上記したような軌道系交通システム1の施工方法について説明する。本実施形態では、軌道系交通システム1の施工方法は、既に車線21が形成された状態で、後から走行面31及び軌道路面32を形成する場合に適用される。図5に示すように、本実施形態における軌道系交通システム1の施工方法S1は、仮設道路を形成する工程S11と、プラットフォームを形成する工程S12と、車線を形成する工程S13と、軌道を形成する工程S14と、を含んでいる。
(仮設道路を設ける工程)
仮設道路を設ける工程S11では、図6及び図7に示すように、車線21の下方に駅5が形成される駅設置区間3Bに対応する領域の自動車の通行を遮断する。その後、駅設置区間3B及び勾配区間3Cにおいて軌道路面32が配置される予定の領域に対して鉛直方向Dvの上方の領域に仮設道路70を設ける。ここで、本実施形態において、プラットフォーム55は、駅設置区間3Bにおいて、軌道路面32に対して幅方向Dwの両外側の第一領域A1に形成される。つまり、プラットフォーム55は、第一車線21Aに対して鉛直方向Dvの下方に形成される。そこで、図7に示すように、仮設道路70は、幅方向Dwにおいて、第一車線21A同士の間に敷設される。このとき、軌道路面32が配置される予定の凹部33は未だ形成されていない。仮設道路70は、延伸方向Daにおける第一領域A1の前後で、第一車線21Aに接続される。これにより、第一車線21Aを走行する自動車は、第一車線21Aから仮設道路70に移り、仮設道路70から第一車線21Aに戻ることで、第一領域A1を迂回して走行することができる。また、第二車線21Bを走行する自動車は、何の影響も受けることなく、第一領域A1に対して幅方向Dwの外側に配置された第二車線21Bをそのまま走行することができる。
(プラットフォームを形成する工程)
プラットフォームを形成する工程S12では、図7に示すように、仮設道路70を形成後に、地盤Gを掘削してプラットフォーム55を形成する。プラットフォームを形成する工程S12では、まず、プラットフォーム55が設置される第一領域A1に対応する地盤Gを、仮設道路70を避けるように、開削工法により掘削する。これにより、地表面Gfから所定の深さの位置に、延伸方向Daにおけるプラットフォーム55の長さに対応した地下空間部56Sのみが形成される。その後、地下空間部56Sに複数のプレキャスト躯体56が配置される。これにより、地下空間部56Sにプラットフォーム55が形成される。
(車線を形成する工程)
車線を形成する工程S13は、図8に示すように、プラットフォーム55を形成後に、地下空間部56Sの上方に第一車線21Aを形成する。具体的には、まず、凹部33の開口331が形成される位置に対して幅方向Dwの両側に壁部52を形成する。つまり、壁部52は、仮設道路70に対して幅方向Dwの両側に形成される。これにより、車線を形成する工程S13において、車線21を通行する自動車の安全を確保しながら工事を進めることができる。その後、プラットフォーム55に対して鉛直方向Dvの上方である上板部562上に路盤や舗装材を設ける。これにより、仮設道路70に対して幅方向の位置が重なるように第一車線21Aの一部が敷設される。その後、仮設道路70の利用を中止する。これにより、道路部2を走行する自動車は、第一車線21Aをそのまま通行可能となる。
(軌道を形成する工程)
軌道を形成する工程S14では、車線21を形成後に、駅設置区間3B及び勾配区間3Cの走行面31及び軌道路面32を形成する。具体的には、軌道を形成する工程S14では、形成された第一車線21Aに対して幅方向Dwに隣り合う位置で地盤Gを掘削し、走行面31及び軌道路面32を形成する。これにはまず、仮設道路70を撤去する。さらに、図9に示すように、駅設置区間3Bに対応し、幅方向Dwにおいて一組の第一車線21Aに挟まれた領域の地盤Gを開削工法により掘削する。これにより、駅設置区間3Bの凹部33を形成する。その後、図3に示すように、凹部33の底面上に軌道路面32が形成される。軌道路面32では、鉛直方向Dvの上側に突出するように、走行面31が形成される。
また、図4に示すように、勾配区間3Cでは、凹部33から、延伸方向Daの両側の路上走行区間3Aに向かって上方に傾斜して延びる傾斜面34を形成する。その後、勾配区間3Cの傾斜面34上に、走行面31及び軌道路面32を敷設し、駅設置区間3B及び路上走行区間3Aの走行面31及び軌道路面32と接続する。このようにして、第一車線21Aに対して幅方向Dwの内側(側方)で地盤Gを掘削し、駅設置区間3B及び勾配区間3Cを設ける。
また、歩道6に昇降路62を形成するとともに、昇降路62と地下空間部56Sとの間に連絡通路63を設ける。具体的には、歩道6における昇降路62が形成される領域の地盤Gを開削工法により掘削する。その後、掘削した昇降路62が形成される領域と、プラットフォーム55とを繋ぐように地盤Gをトンネル工法で掘削する。これにより、昇降路62及び連絡通路63が形成される。さらに、駅設置区間3Bに、軌道路面32の上方を覆う屋根53を設置する。このようにして、軌道系交通システム1が構築される。
(作用効果)
上記構成の軌道系交通システム1は、軌道部3の駅設置区間3Bにおいて、プラットフォーム55が、車線21に対して鉛直方向Dvの下方かつ軌道路面32に対して幅方向Dwで隣り合う位置に形成された地下空間部56Sに形成されている。これにより、プラットフォーム55を、地表面Gf上で道路部2と幅方向Dwで並べて設ける必要がない。したがって、道路部2を合わせた道幅が広がることを抑えつつ、プラットフォーム55を設けることができる。
また、プラットフォーム55にアクセス可能な通路部60が、車線21に対し、幅方向Dwの外側の歩道6で地表面Gfと繋がるように形成されている。これにより、乗客は、歩道6から通路部60を介してプラットフォーム55に入って車両4に乗降可能となる。したがって、乗客は車線21を横断することなくプラットフォーム55にアクセスすることができる。その結果、安全性を向上するとともに、道路部2における自動車の交通が妨げられることを抑えることができる。
また、駅設置区間3Bは、道路部2で地表面Gfに対して下方に窪み、複数の車線21の間で開口するように形成されている。これにより、駅設置区間3Bを開削工法で形成することができ、その施工を効率良く、かつ低コストで行うことができる。
さらに、地表面Gfに対して窪む凹部33に軌道路面32が配置されることで軌道路面32の上方は開放されている。これに対して、駅設置区間3Bでは、軌道路面32の上方を覆うように屋根53が配置されている。そのため、プラットフォーム55が軌道路面32に対して幅方向Dwの側方に配置された駅設置区間3Bにおいて、雨等が軌道路面32の上方からプラットフォーム55に吹き込むことを抑えることができる。また、車線21からの落下物が、駅設置区間3Bの軌道路面32上に落ちることを抑えることができる。
上述した軌道系交通システム1の施工方法によれば、道幅が広がるのを抑えつつ、プラットフォーム55を設けることができる軌道系交通システム1の施工を行うことができる。また、地下空間部56Sや凹部33を、地表面Gfからそれぞれ開削工法で形成することができる。そのため、軌道部3の駅設置区間3B及び勾配区間3Cを、効率良く、かつ低コストで形成することができる。
また、プラットフォーム55を形成する工程S12では、駅設置区間3B及び勾配区間3Cにおいて軌道路面32が配置される予定の領域に対して鉛直方向Dvの上方の領域に仮設道路70が形成されている。これにより、地下空間部56Sやプラットフォーム55を形成する工事中に、自動車を仮設道路70に迂回させることができる。その結果、工事している領域が車線21を通行する自動車の交通の妨げとなることを抑えて、軌道系交通システム1の施工を効率良く行うことができる。
また、プラットフォーム55を形成した後に、プラットフォーム55の上方に第一車線21Aを形成した後には、第一車線21Aに自動車を通すことで、凹部33や軌道路面32を形成する工事のために仮設道路70を壊しても、自動車の通行が妨げられることが無い。その結果、駅設置区間3B及び勾配区間3Cを敷設中に、自動車の交通を妨げることなく工事を効率良く行うことができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、道路部2が幅方向Dwの両側にそれぞれ二本の車線21(第一車線21A及び第二車線21B)が配置される構造だが、このような道路部2に軌道路面32を設けることに限定されるものではない。軌道路面32が配置される道路部2では、幅方向Dwの両側に、一本のみ、または三本以上の車線21を設けるようにしてもよい。また、幅方向Dwの一方の側と他方の側とで、車線21の本数が異なっていてもよい。
また、軌道路面32は、互いに対向する方向に車両4が通行できるように、二組設けるようにしたが、これに限るものではなく、一組のみを設けてもよい。
さらに、プラットフォーム55は、軌道部3に対して幅方向Dwの両側に設けるようにしたが、一方の側にのみ設けるようにしてもよい。
また、軌道部3は、車両4が走行可能な走行面31が形成された軌道路面32を有していればよい。したがって、軌道部3は、側方案内軌条式の車両が通行する走行面や中央案内軌条式の車両が通行する走行面を有していてもよく、路面電車のような車両が走行する走行面を有していてもよい。
<付記>
実施形態に記載の軌道系交通システム1、軌道系交通システム1の施工方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る軌道系交通システム1は、地盤Gの地表面Gfに沿って延びる複数の車線21を有する道路部2と、複数の前記車線21同士の間で前記車線21に沿って延びる軌道路面32を有し、前記軌道路面32が前記車線21に対応する高さで延びる路上走行区間3A、前記軌道路面32が前記車線21よりも鉛直方向Dvの下方で延びる駅設置区間3B、及び、前記軌道路面32が傾斜して延びて前記路上走行区間3Aと前記駅設置区間3Bとを接続する勾配区間3Cを備える軌道部3と、を備え、前記駅設置区間3Bは、前記車線21に対して前記鉛直方向Dvの下方かつ前記軌道路面32に対して幅方向Dwで隣り合う位置に形成された地下空間部56Sに配置されたプラットフォーム55を有し、前記軌道部3では、前記駅設置区間3Bの前記軌道路面32のみが前記車線21よりも前記鉛直方向の下方に位置する。
この軌道系交通システム1は、駅設置区間3Bにおいて、プラットフォーム55が、車線21に対して鉛直方向Dvの下方かつ軌道路面32に対して幅方向Dwで隣り合う位置に形成された地下空間部56Sに形成されている。これにより、プラットフォーム55を、地表面Gf上で道路部2と幅方向Dwで並べて設ける必要がない。したがって、道路部2を合わせた道幅が広がることを抑えつつ、プラットフォーム55を設けることができる。
(2)第2の態様に係る軌道系交通システム1は、(1)の軌道系交通システム1であって、前記軌道部3は、前記地表面Gf上から前記プラットフォーム55にアクセス可能な通路部60を有し、前記通路部60は、前記車線21に対し、前記幅方向Dwの外側で前記地表面Gfと繋がっている。
これにより、プラットフォーム55にアクセス可能な通路部60が、車線21に対し、幅方向Dwの外側で地表面Gfと繋がるように形成されている。これにより、乗客は、地表面Gfから通路部60を介してプラットフォーム55に入って車両4に乗降可能となる。したがって、乗客は車線21を横断することなくプラットフォーム55にアクセスすることができる。その結果、安全性を向上するとともに、道路部2における自動車の交通が妨げられることを抑えることができる。
(3)第3の態様に係る軌道系交通システム1は、(1)又は(2)の軌道系交通システム1であって、前記駅設置区間3Bは、前記軌道路面32の上方を覆うように配置された屋根53を備える。
これにより、プラットフォーム55が軌道路面32に対して幅方向Dwの側方に配置された駅設置区間3Bにおいて、雨等が軌道路面32の上方からプラットフォーム55に吹き込むことを抑えることができる。また、車線21からの落下物が、駅設置区間3Bの軌道路面32上に落ちることを抑えることができる。
(4)第4の態様に係る軌道系交通システム1の施工方法は、(1)から(3)の何れか一つの軌道系交通システム1の施工方法であって、前記地盤Gを掘削して前記地下空間部56Sのみを形成するとともに、前記地下空間部56Sに前記プラットフォーム55を形成する工程S12と、前記地下空間部56Sの上方に前記車線21を形成する工程S13と、形成された前記車線21に対して前記幅方向Dwに隣り合う位置で前記地盤Gを掘削し、前記軌道路面32を形成する工程S14と、を含む。
これにより、道幅が広がるのを抑えつつ、プラットフォーム55を設けることができる軌道系交通システム1の施工を行うことができる。また、地下空間部56Sや凹部33を、地表面Gfからそれぞれ開削工法で形成することができる。そのため、軌道部3の駅設置区間3B及び勾配区間3Cを、効率良く、かつ低コストで形成することができる。
(5)第5の態様に係る軌道系交通システム1の施工方法は、(4)の軌道系交通システム1の施工方法であって、前記幅方向Dwにおいて前記地下空間部56Sと隣り合う領域であって前記軌道路面32が形成される領域に仮設道路70を形成する工程をさらに含む。
これにより、地下空間部56Sやプラットフォーム55を形成する工事中に、自動車を仮設道路70に迂回させることができる。その結果、工事している領域が車線21を通行する自動車の交通の妨げとなることを抑えて、軌道系交通システム1の施工を効率良く行うことができる。
1…軌道系交通システム
2…道路部
3…軌道部
3A…路上走行区間
3B…駅設置区間
3C…勾配区間
4…車両
5…駅
6…歩道
21…車線
21A…第一車線
21B…第二車線
31…走行面
32…軌道路面
33…凹部
331…開口
52…壁部
53…屋根
55…プラットフォーム
56…プレキャスト躯体
561…底板部
562…上板部
563…第一側部支持部
564…第二側部支持部
56S…地下空間部
60…通路部
62…昇降路
621…階段
622…エレベータ
63…連絡通路
70…仮設道路
A1…第一領域
Da…延伸方向
Dv…鉛直方向
Dw…幅方向
G…地盤
Ga…地上部
Gb…地下部
Gf…地表面
S1…施工方法
S11…工程
S12…工程
S13…工程
S14…工程

Claims (5)

  1. 地盤の地表面に沿って延びる複数の車線を有する道路部と、
    複数の前記車線同士の間で前記車線に沿って延びる軌道路面を有し、前記軌道路面が前記車線に対応する高さで延びる路上走行区間、前記軌道路面が前記車線よりも鉛直方向の下方で延びる駅設置区間、及び、前記軌道路面が傾斜して延びて前記路上走行区間と前記駅設置区間とを接続する勾配区間を備える軌道部と、を備え、
    前記駅設置区間は、前記車線に対して前記鉛直方向の下方かつ前記軌道路面に対して幅方向で隣り合う位置に形成された地下空間部に配置されたプラットフォームを有し、
    前記軌道部では、前記駅設置区間及び前記勾配区間の前記軌道路面のみが前記車線よりも前記鉛直方向の下方に位置する軌道系交通システム。
  2. 前記軌道部は、前記地表面上から前記プラットフォームにアクセス可能な通路部を有し、
    前記通路部は、前記車線に対し、前記幅方向の外側で前記地表面と繋がっている請求項1に記載の軌道系交通システム。
  3. 前記駅設置区間は、前記軌道路面の上方を覆うように配置された屋根を備える請求項1又は2に記載の軌道系交通システム。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の軌道系交通システムの施工方法であって、
    前記地盤を掘削して前記地下空間部のみを形成するとともに、前記地下空間部に前記プラットフォームを形成する工程と、
    前記地下空間部の上方に前記車線を形成する工程と、
    形成された前記車線に対して前記幅方向に隣り合う位置で前記地盤を掘削し、前記軌道路面を形成する工程と、を含む軌道系交通システムの施工方法。
  5. 前記幅方向において前記地下空間部と隣り合う領域であって前記軌道路面が形成される領域に仮設道路を形成する工程をさらに含む請求項4に記載の軌道系交通システムの施工方法。
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