JP7298658B2 - 照合システム - Google Patents

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Description

本発明は、照合システムにかかり、特に、ゲートを通過しようとする対象を照合する照合システムに関する。
オフィスやイベント会場などの特定場所に入退場する人物を制限したり管理する手段として、通過しようとする人物が予め登録された人物か否かを照合する照合システムが用いられる。特に、近年では、人物の顔認証技術の発達により、ゲートに設置したカメラで撮影した人物の顔画像から顔認証を行うウォークスルー顔認証システムが利用されている。
特開2015-1790号公報
ここで、ウォークスルー顔認証システムにおいては、複数のゲートが隣接し、各ゲートにそれぞれ向かう人物が通行するレーンが隣接している場合がある。この場合、あるゲートのレーンを通行する人物を撮影した画像に、隣接するレーンで隣接するゲートに向かう人物も映ってしまう場合がある。すると、隣接するレーンを通行する人物を、自レーンを通行する人物と誤認識してしまい、自レーンの先にある自ゲートを通行する人物の照合の妨げとなる場合がある。このため、複数のゲートが設置された状況においては、各ゲートに向かう人物の誤認識を抑制することが求められる。
また、ウォークスルー顔認証システムに関連する技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1では、人物がゲートから遠くにいる時点で認証が済んでしまい、かかる人物がゲートに到達する前にゲートが開放されてしまう、という問題を掲げている。そして、かかる問題を解決するために、特許文献1では、撮影した人物の顔画像と登録顔画像との照合を行い、照合した人物の入力画像上の大きさに基づいて、かかる人物のゲートへの接近を検出している。
しかしながら、特許文献1では、入力画像に映し出されている全ての人物に対して照合処理を行っており、その後、照合に成功した人物のゲートへの接近を検出している。従って、情報処理装置に常に照合処理の処理負荷がかかる、という問題が生じる。
また、上述した各ゲートにそれぞれ向かう人物の誤認識という問題や、情報処理装置に常に照合処理の処理負荷がかかるという問題は、ゲートを通過する対象が人物である場合に限らず、いかなる対象の照合を行う場合にも生じうる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、ゲートを通過しようとする対象を誤認識してしまうという問題と、情報処理装置に常に処理負荷がかかるという問題と、を解決することができる照合システムを提供することにある。
本発明の一形態である照合システムは、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像を取得する撮像手段と、
予め登録された対象と、前記撮影画像内の対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である情報処理装置は、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を実現させるためのプログラムであり、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である照合方法は、
情報処理装置が、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行い、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する方法であり、
前記情報処理装置は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、ゲートを通過しようとする対象の誤認識を抑制することができると共に、不要な照合処理を抑制して情報処理装置の処理負荷を低減することができる。
本発明の実施形態1における顔認証システムの使用状況を示す図である。 本発明の実施形態1における顔認証システムの構成を示すブロック図である。 図1に開示した顔認証システムによる撮像状況を示す図である。 図1に開示した顔認証システムにて図3の撮像状況で撮影した撮影画像を示す図である。 図1に開示した顔認証システムによる撮像状況を示す図である。 図1に開示した顔認証システムにて図5の撮像状況で撮影した撮影画像を示す図である。 図1に開示した顔認証システムによる処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2における顔認証システムによる撮像状況を示す図である。 本発明の実施形態2における顔認証システムにて図8の撮像状況で撮影した撮影画像を示す図である。 本発明の実施形態2における顔認証システムによる撮像状況を示す図である。 本発明の実施形態2における顔認証システムにて図10の撮像状況で撮影した撮影画像を示す図である。 本発明の実施形態3における照合システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、顔認証システムの使用状況を示す図である。図2は、顔認証システムの構成を示す図である。図3乃至図7は、顔認証システムの処理動作を説明するための図である。
[全体構成]
本発明における顔認証システム10(照合システム)は、オフィスやイベント会場などの特定場所において、人物(対象)の入退場を制限したり管理するために用いられるシステムである。例えば、顔認証システム10を構成する撮像装置は、人物の入退場の際に開閉されるゲート毎に、当該ゲートの配置箇所付近にそれぞれ設置されるものである。
図1に示す例では、3つのゲートG1,G2,G3が並列に隣接して配置されており、図1の右側から各ゲートG1,G2,G3に向かって、矢印に示す方向に人物が通行するよう構成されている。このため、各ゲートG1,G2,G3に対する図1の右側領域は、人物がゲートを通過する前側の領域(通過前側領域)となっている。そして、各ゲートG1,G2,G3の通過前側領域には、当該各ゲートG1,G2,G3を通過しようとする人物が並んで通行する各レーンR1,R2,R3が、各ゲートG1,G2,G3にそれぞれ対応して並列に位置している。なお、各レーンR1,R2,R3は、何らかの部材で仕切られていてもよく、仕切られていなくてもよい。
図1に示す状況において、本実施形態における顔認証システム10を構成する撮像装置C1,C2,C3は、対応する各ゲートG1,G2,G3付近であり、各ゲートG1,G2,G3に向かう人物から見て右側に設置されている。但し、撮像装置の設置位置は、図1に示す位置に限定されず、ゲートに向かって左側やゲートの上方など、いかなる位置に設置されていてもよい。なお、顔認証システム10は、各撮像装置C1,C2,C3の近辺に、表示装置も備えている。
そして、顔認証システム10は、例えば、ゲートG1においては、装備している撮像装置C1にてゲートG1に向かう人物の画像を撮影する。そして、撮影画像に映る人物の顔画像から、かかる人物が予め登録された人物であるか否かを照合し、照合が成功すると、人物が通過可能なようゲートG1を開く、という処理を行う。以下、顔認証システム10の構成について詳述する。なお、以下では、ゲートG1に対応して設置された顔認証システム10について説明するが、他のゲートG2,G3に対応して設置された顔認証システムも同様の構成である。
[顔認証システムの構成]
本実施形態における顔認証システム10は、撮像装置C1(カメラ)及び表示装置D1(ディスプレイ)と一体的に構成された演算装置及び記憶装置を有する情報処理装置である。逆に言うと、撮像装置C1に、顔認証処理を行う演算装置及び記憶装置を有する情報処理装置と表示装置D1が搭載されている。但し、顔認証システム10は、必ずしも撮像装置C1や表示装置D1と一体的に構成されていることに限定されない。例えば、撮像装置C1と表示装置D1と撮影画像を処理する情報処理装置とが別々の装置にて構成されており、別々の場所に設置されていてもよい。
具体的に、顔認証システム10は、図2に示すように、撮像装置C1及び表示装置D1を備えると共に、演算装置がプログラムを実行することで構築された対象抽出部11と、条件判定部12と、照合部13と、ゲート制御部14と、を備えている。また、顔認証システム10は、記憶装置に構築された、照合条件記憶部15と、照合データ記憶部16と、を備えている。
上記撮像装置C1(撮像手段)は、ゲートG1に対する通過前側領域、つまり、対応するレーンR1のゲートG1前領域の撮影画像を、所定のフレームレートで取得するカメラ及びカメラ制御部を備えたものである。そして、撮像装置C1は、例えば図3に示すように、符号C1a線で挟まれた範囲が撮影領域となっている。このとき、撮影領域のうち符号C1b線で挟まれた水平方向における中央領域に、撮像装置C1が設置されたゲートG1に対応するレーンR1(自レーン)を通行する人物P10が位置するよう、撮像装置C1の撮影領域が設定されている。なお、撮影画像は、撮像装置C1に対する遠近方向の予め設定された距離の範囲、例えば、図3に示す符号L1線から符号L2線の間の距離で、概ね焦点が合うよう設定されている。
上述したように撮像装置C1の撮影領域が設定されていることにより、撮影領域のうち、符号C1a線と符号C1b線とに挟まれた領域である上記中央領域に対して水平方向における端領域には、図3及び図4に示す状況では、隣接するゲートG2に対応するレーンR2を通行する人物P20が映る場合が生じる。また、端領域には、図5及び図6に示す状況では、撮像装置C1が設置された自ゲートG1に対応する自レーンR1に位置する人物P12が映る場合もある。本発明の顔認証システム10は、このような状況が生じた場合であっても、以下に説明するように、自ゲートG1を通過しようとする人物P12を適切に認識してゲート通過の可否を判定可能とし、さらに、処理負荷を低減するよう構成されている。
上記対象抽出部11(対象情報検出手段)は、撮像装置C1から撮影画像を取得し、照合処理を開始するか否かを判定するために用いる判定情報(対象情報)を、例えば以下のようにして検出する。まず、撮影画像内から処理対象となる人物の顔領域を抽出する。人物の顔領域の抽出は、例えば、動く人物の全体像に対する位置や色などから判定して行う。そして、対象抽出部11は、判定情報としての人物の特徴を、顔領域から検出する。本実施形態では、判定情報としての特徴は、人物の両目の間の距離(目間距離)であり、図4や図6に示すように、符号d10,d20,d12のように検出する。但し、目間距離の検出方法は上述した方法に限定されず、いかなる方法で検出してもよい。また、後述するように、判定情報は人物の特徴を表す他の情報であってもよく、いかなる方法で検出してもよい。
上記条件判定部12(照合手段)は、対象抽出部11で検出した判定情報としての人物の特徴である目間距離d10,d20,d12が、照合処理を開始するための条件を満たすか否かを判定する。ここで、本実施形態では、照合処理を開始するための条件が、撮影画像内における人物が位置する領域毎に異なる値、つまり、撮影画像内の中央領域と端領域とで異なる値が設定されており、かかる値は照合条件記憶部15に予め記憶されている。例えば、撮影画像の中央領域に対応する条件の値Tcとしては、人物が自ゲートG1のレーンR1に位置する場合に、当該人物の目間距離が必ず超えるような値を設定する。一方で、撮影画像の端領域に対応する条件の値Teとしては、中央領域に設定した条件の値Tcよりも大きい値を設定する(Te>Tc)。一例として、端領域に対応する条件の値Teとしては、図5及び図6に示すように自ゲートG1のレーンR1に位置して撮像装置1により近く位置する人物P12の目間距離d12よりも小さく、図3及び図4に示すように隣のレーンR2に位置する人物P20の目間距離d20よりも大きくなるような値を設定する。
上記の状況において、条件判定部12は、判定情報としての人物の特徴である目間距離d10,d20,d12が、当該人物が位置する撮影画像内の領域に設定された条件の値(Tc又はTe)を超えているか否かを判定する。例えば、図3及び図4の場合には、撮影画像の中央領域に位置する人物P10については、その目間距離d10が中央領域に設定された条件の値Tcを超えているかを判定する。また、撮影画像の端領域に位置する人物P20については、その目間距離d20が端領域に設定された条件の値Teを超えているかを判定する。同様に、図5及び図6の場合には、撮影画像の中央領域に位置する人物P10については、その目間距離d10が中央領域に設定された条件の値Tcを超えているかを判定する。また、撮影画像の端領域に位置する人物P12については、その目間距離d12が端領域に設定された条件の値Teを超えているかを判定する。図3及び図4の例では、中央領域の人物P10が条件を満たし、端領域の人物P20は条件を満たさないこととなる。図5及び図6の例では、中央領域の人物P10が条件を満たし、端領域の人物P12も条件を満たすこととなる。
上記照合部13(照合手段)は、条件判定部12により人物の目間距離が当該人物が位置する領域に設定された条件の値を超えている、つまり、条件を満たす、と判定された場合に、かかる人物に対する照合処理を開始する。換言すると、照合部13は、条件判定部12にて条件を満たさなかった人物については、照合処理を行わない。ここで、照合処理は、例えば以下のようにして行う。まず、照合処理の対象となる人物の顔領域から、照合に必要な特徴量を生成する。そして、生成した特徴量と、予め照合データ記憶部16に登録された人物の特徴量と、の類似度といった照合スコアを算出し、照合スコアがしきい値よりも高いか否か判定する。照合スコアがしきい値より高い場合には、照合成功とし、ゲートG1を通過しようとしている人物が、予め登録されている人物であると判断する。このとき、照合するために検出する人物の特徴量は、既存の顔照合技術で用いられる特徴量であってもよく、いかなる方法によって算出される特徴量であってもよい。また、照合方法はいかなる方法であってもよい。
上記ゲート制御部14(判定手段)は、まず、照合部13による照合結果に基づいて、ゲートG1に対する人物の通過可否を判定する。具体的には、照合部13による照合が成功した人物に対しては通過可能と判定する。また、ゲート制御部14は、照合結果つまり照合の成否を表示装置D1に表示する機能を有する。さらに、ゲート制御部14は、ゲートG1の開閉を行うゲート制御機能も有しており、通過可能と判断した人物に対してはゲートG1を開くよう制御する。
なお、上記表示装置D1は、ゲートG1を通過しようとする人物が視認可能なよう、当該ゲートG1の通過前側領域に表示面を向けて配置されている。但し、表示装置D1は、必ずしも装備されていなくてもよい。
[動作]
次に、上述した顔認証システム10の動作を、図7のフローチャートを参照して説明する。ここでは、ゲートG1に対応する顔認証システム10の動作について説明し、撮像装置C1による撮影状況が図3乃至図6に示す状況である場合を一例に説明する。
ゲートG1に対応する撮像装置C1は、ゲートG1の通過前側領域の画像を撮影し続ける。そして、顔認証システム10は、撮影した撮影画像に対して、常に以下の処理を行う。
まず、対象抽出部11が、撮影画像内から処理対象となる人物(対象)を抽出する(ステップS1)。そして、抽出した人物から、照合処理を開始するための条件判定を行うために必要な判定情報としての人物の特徴、ここでは、人物の目間距離を検出する(ステップS2)。例えば、図4の符号d10,d20や、図6の符号d10,d12のように検出する。
続いて、条件判定部12が、検出した判定情報である目間距離が、照合処理を開始するための条件を満たすか否かを判定する。このとき、人物が位置している領域毎に条件の値が設定されているため、人物の位置に対応した条件の値を照合条件記憶部15から読み出し、検出した目間距離が条件の値を超えているか否かを判定する(ステップS3)。図3及び図4の例では、撮影画像の中央領域に位置する人物P10の目間距離d10は、中央領域に設定された条件の値Tcを超えていると判定される。そして、撮影画像の端領域に位置する人物P20の目間距離d20は、上記値Tcよりも大きい値である端領域に設定された条件の値Teを超えていないと判定される。このため、人物P10のみが照合処理を開始する条件を満たすと判定される(ステップS3でYes)。また、図5及び図6の例では、撮影画像の中央領域に位置する人物P10の目間距離d10が、中央領域に設定された条件の値Tcを超えていると判定される。そして、撮影画像の端領域に位置する人物P12の目間距離d12が、端領域に設定された条件の値Teを超えていると判定される。このため、図5及び図6の例では、人物P10と人物P12が照合処理を開始する条件を満たすと判定される(ステップS3でYes)。
続いて、照合部13が、条件判定部12により目間距離が領域毎に設定された条件の値を超えていると判定された人物に対する照合処理を開始する(ステップS4)。図3及び図4の例では、人物P10のみの照合処理を開始し、図5及び図6の例では、人物P10と人物P12の照合処理を開始する。照合処理は、まず、照合処理の対象となる人物の顔領域から照合に必要な特徴量を検出し、予め照合データ記憶部16に登録された人物の特徴量と照合を行い、照合スコアを取得する。そして、照合スコアがしきい値以上であるか否かを判定する。なお、図5及び図6の例では、人物P10と人物P12が照合対象となるが、判定情報である目間距離が大きい人物P12の方を優先して照合処理を開始して、後述するように通過可否の判定及びゲート開閉を行ってもよい。
照合部13による照合処理の結果、通行しようとしている人物の照合に成功すると(ステップS5でYes)、ゲート制御部14(判定手段)がゲートG1に対する人物の通過を許可し、ゲートG1を開くよう制御する(ステップS6)。このとき、ゲート制御装置14は、通過可否を表示装置D1に表示する。
以上のように、本実施形態の顔認証システム10によると、隣接ゲートG2を通過しようとしている人物P20に対する照合処理を抑制でき、自ゲートG1を通過しようとする人物P10,P12を適切に照合処理することができる。例えば、図3及び図4の例では、自ゲートG1を通過しようとしている人物P10を照合処理するが、隣接ゲートG2を通過しようとしている人物P20の照合処理は行われない。また、図5及び図6の例では、撮影画像の端領域に映っている人物P12であっても、自ゲートG1を通過しようとしているため、適切に照合処理が行われることとなる。その結果、他のゲートを通過しようとする人物の誤認識を抑制することができると共に、不要な照合処理を抑制して情報処理装置の処理負荷を低減することができる。
なお、上記では、撮影画像内の領域を、水平方向に中央領域と端領域とに区分けする場合を例示したが、他の領域に区分けしてもよい。その場合にも、領域毎に、照合処理を開始する条件が設定される。
また、上記では、照合処理を開始する条件の値と比較する人物の特徴である判定情報が目間距離である場合を例示したが、判定情報は、人物の顔を構成する他の部位間の距離であってもよく、人物の他の部位の大きさを表す値であってもよい。これに応じて、照合処理を開始する条件の値も、撮影画像内の領域毎に設定される。
また、上記では、ゲートG1を通過しようとしている対象が人物である場合を例示したが、人物に限らずいかなる物体でもよい。例えば、荷物といった物体であってもよい。これに応じて、照合処理を開始する条件の値と比較する対象の特徴を表す判定情報は、物体から検出できるいかなる特徴を表す情報であってもよい。また、照合処理を行う際には、物体から検出できるいかなる特徴量を利用してもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図8乃至図11を参照して説明する。図8乃至図11は、顔認証システムの処理動作を説明するための図である。
本実施形態における顔認証システム10は、上述した実施形態1におけるものと同様の構成であるが、照合処理を開始する条件を満たすか否かを判定する基準が異なる。つまり、本実施形態では、撮影画像からゲートG1に対する人物の向きを判定情報として検出し、この判定情報が撮影画像の領域毎に設定された条件を満たす場合に、照合処理を開始することとしている。以下、主に実施形態1とは異なる構成について詳述する。
本実施形態における対象抽出部11(対象情報検出手段)は、まず、撮影画像内から処理対象となる人物の顔領域を抽出する。そして、対象抽出部11は、照合処理を開始するか否かを判定するために用いる判定情報である人物の特徴として、自ゲートG1に対する人物の顔の向きを検出する。具体的には、判定情報として、撮像装置C1の光軸A1に対する顔の正面が向いている角度を検出する。例えば、人間の顔を構成する目や鼻、口といった部位を抽出し、それらの位置関係から顔の正面の絶対的な向きを検出し、さらに撮像装置C1の設置角度などから、当該撮像装置C1に対する顔の向いている角度を検出することが可能である。なお、顔の向きはいかなる方法で検出してもよい。
そして、本実施形態における条件判定部12(照合手段)は、対象抽出部11で検出した判定情報である撮像装置C1に対する顔の向いている角度が、撮影画像の領域毎に設定された照合処理を開始するための条件を満たすか否かを判定する。なお、本実施形態では、照合処理を開始するための条件が、撮影画像内の水平方向における中央領域と端領域とで異なる値が設定されており、かかる値は照合条件記憶部15に予め記憶されている。
ここで、撮影画像の中央領域と端領域とにそれぞれ対応して設定される条件の値について説明する。図8及び図9に示すように、撮影画像の中央領域に位置し、自ゲートG1に向かう人物P10は、撮像装置C1の撮影方向を向いている可能性が高い。このため、かかる人物P10の撮像装置C1の光軸A1の方向と顔の正面が向いている方向とのなす角度は、極めて小さい可能性が高い。一方で、撮影画像の端領域に位置し、隣接するゲートG2に向かう人物P20は、当該ゲートG2に設置された撮像装置C2の撮影方向を向いている可能性が高いため、撮像装置C1の撮影方向を向いていない可能性が高い。このため、かかる人物P20の撮像装置C1の光軸A1の方向と顔の向いている方向とのなす角度は、極めて大きい可能性が高い。
上記に加えて、図10及び図11に示すように、撮影画像の端領域に位置していても、自ゲートG1に向かう人物P12の場合は、撮像装置C1の撮影方向を向いている可能性が高い。このため、かかる人物P12の撮像装置C1の光軸A1の方向と顔の向いている方向とのなす角度は、隣接ゲートG2のレーンR2に位置する人物P20の角度よりも小さい可能性が高い。
以上のことを考慮して、まず撮影画像の中央領域に対応する条件の値は、当該中央領域に位置する自ゲートG1に向かう人物P10の特徴である角度が極めて小さい値となることが想定されるため、かかる角度が含まれるような小さい値に設定される。このため、例えば、中央領域に対応する条件の値は、10°などと設定される。一方で、撮影画像の端領域に対応する条件の値は、上記中央領域に対応する条件の値よりも大きく設定される。これは、端領域に位置する自ゲートGに向かう人物P12の判定情報である角度が、中央領域の人物P10よりも大きくなることが予想されるためである。但し、端領域に対応する条件の値は、隣接ゲートG2の人物P20によって想定される角度よりも小さい値に設定される。このため、例えば、端領域に対応する条件の値は、60°などと設定される。但し、条件の値は、上述した値に限定されず、ゲートの配置などの状況に応じて適宜設定される。
上記の状況において、条件判定部12は、判定情報としての人物の特徴である撮像装置C1に対する顔の角度が、当該人物が位置する撮影画像内の領域に設定された条件の値以下であるか否かを判定する。例えば、図8及び図9の場合には、撮影画像の中央領域に位置する人物P10については、その角度が中央領域に設定された条件の値以下であるかを判定し、撮影画像の端領域に位置する人物P20については、その角度が端領域に設定された条件の値以下であるかを判定する。同様に、図10及び図11の場合には、撮影画像の中央領域に位置する人物P10については、その角度が中央領域に設定された条件の値以下であるかを判定し、撮影画像の端領域に位置する人物P12については、その角度が端領域に設定された条件の値以下であるかを判定する。図8及び図9の例では、中央領域の人物P10が条件を満たし、端領域の人物P20は条件を満たさないこととなる。図10及び図11の例では、中央領域の人物P10が条件を満たし、端領域の人物P12も条件を満たすこととなる。
そして、照合部13は、条件判定部12により撮像装置C1に対する人物の角度が当該人物が位置する領域に設定された条件の値以下である、つまり、条件を満たす、と判定された場合に、かかる人物に対する照合処理を開始する。換言すると、照合部13は、条件判定部12にて条件を満たさなかった人物については、照合処理を行わない。
以上のように、本実施形態の顔認証システム10によると、隣接ゲートG2を通過しようとしている人物に対する照合処理を抑制でき、自ゲートG1を通過しようとする人物を適切に照合処理することができる。その結果、他のゲートを通過しようとする人物の誤認識を抑制することができると共に、不要な照合処理を抑制して情報処理装置の処理負荷を抑制することができる。
なお、上述した判定情報としての人物の特徴である顔の向きは、撮像装置C1に対する顔の向きに限らず、いかなる基準による値であってもよい。また、照合処理を開始する条件の値も、上述した値に限定されず、いかなる値であってもよい。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図12及び図13を参照して説明する。図12は、実施形態3における照合システムの構成を示すブロック図である。図13は、実施形態3における情報処理装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、実施形態1及び実施形態2で説明した顔認証システムの構成の概略を示している。
図12に示すように、本実施形態おける照合システム100は、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像を取得する撮像手段110と、
予め登録された対象と、撮影画像内の対象と、の照合処理を行う照合手段120と、
照合処理の結果に基づいて、ゲートに対する対象の通過可否を判定する判定手段130と、
を備える。
そして、上記照合手段120は、撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する対象についての条件に基づいて、照合処理を開始する、
という構成をとる。
また、本実施形態では、図12に示す照合システム100から撮像手段110を取り除いてもよい。
つまり、本実施形態における情報処理装置200は、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行う照合手段210と、
照合処理の結果に基づいて、ゲートに対する対象の通過可否を判定する判定手段220と、
を備える。
そして、上記照合手段210は、撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する対象についての条件に基づいて、照合処理を開始する、
という構成をとる。
なお、上述した照合手段120,210と判定手段130,220とは、演算装置がプログラムを実行することで構築されるものであってもよく、電子回路で構築されるものであってもよい。
そして、上記構成の照合システム100あるいは情報処理装置200によると、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行い、
照合処理の結果に基づいて、ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する、
という照合方法が提供される。
そして、かかる照合方法において、さらに、撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する対象についての条件に基づいて、照合処理を開始する、
という構成をとる。
上述した照合システム100あるいは情報処理装置200によると、撮影画像の所定の領域に位置する対象については、当該対象が当該領域に設定された条件を満たした場合に照合処理を開始される。このため、撮影画像に他のゲートを通過しようとする対象が映っていたとしても、かかる対象が映っていた領域に設定された条件によって、その対象に対する照合処理の開始を抑制することができる。その結果、ゲートを通過しようとする対象の誤認識を抑制することができると共に、不要な照合処理を抑制して情報処理装置の処理負荷を軽減することができる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における照合システム、情報処理装置、プログラム、照合方法の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像を取得する撮像手段と、
予め登録された対象と、前記撮影画像内の対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
照合システム。
上記構成によると、照合システムは、撮影画像の所定の領域に位置する対象については、当該対象が当該領域に設定された条件を満たした場合に照合処理を開始される。このため、撮影画像に他のゲートを通過しようとする対象が映っていたとしても、かかる対象が映っていた領域に設定された条件によって、その対象に対する照合処理の開始を抑制することができる。その結果、ゲートを通過しようとする対象の誤認識を抑制することができると共に、不要な照合処理を抑制して情報処理装置の処理負荷を軽減することができる。
(付記2)
付記1に記載の照合システムであって、
前記撮影画像内の前記対象の特徴を表す対象情報を検出する対象情報検出手段を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始する、
照合システム。
上記構成によると、撮影画像内の対象の特徴を表す対象情報を検出し、当該対象情報が、撮影画像の領域毎に設定された条件を満たす場合に、対象に対する照合処理を開始する。このため、異なるゲートを通過しようとする対象が映る領域において、当該対象の対象情報を照合処理を開始しない条件に設定することで、対象の誤認識を抑制し、不要な照合処理を抑制することができる。
(付記3)
付記2に記載の照合システムであって、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の水平方向に区分けされた領域毎に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始する、
照合システム。
このように、水平方向に区分けされた領域毎に条件を設定することで、隣接するゲートを通過しようとする対象の誤認識と不要な照合処理を抑制することができる。
(付記4)
付記3に記載の照合システムであって、
前記対象情報検出手段は、前記対象情報として前記対象の大きさを検出し、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域毎に設定された条件である値よりも大きい場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始し、
前記撮影画像の水平方向における中央領域に対する端領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件である値は、前記中央領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件である値よりも大きく設定されている、
照合システム。
(付記5)
付記4に記載の照合システムであって、
前記対象情報検出手段は、前記対象の大きさを表す前記対象情報として、当該対象である人物の顔を構成する所定部位間の距離を検出する、
照合システム。
上記構成によると、端領域に映る対象の大きさに関する条件が、中央領域に移る対象の大きさよりも大きく設定されている。例えば、対象が人物である場合には、人物の顔を構成する所定部位間の距離の条件が、中央領域よりも端領域の方が大きく設定されている。これにより、隣接するゲートを通過しようとする対象が端領域に映った場合には、かかる対象の大きさが条件を満たさないため、対象の誤認識と不要な照合処理を抑制することができる。一方で、該当するゲートを通過しようとする対象が端領域に映った場合には、かかる対象の大きさが条件を満たすこととなり、適切に照合処理を開始することができる。
(付記6)
付記3に記載の照合システムであって、
前記対象情報検出手段は、前記対象情報として前記ゲートに対する前記対象の向きを検出し、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域毎に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始し、
前記撮影画像の水平方向における中央領域に対する端領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件と、前記中央領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件と、が異なって設定されている、
照合システム。
(付記7)
付記6に記載の照合システムであって、
前記対象情報検出手段は、前記対象の向きを表す前記対象情報として、当該対象である人物の顔を構成する所定部位の位置に基づいて、前記撮像手段に対する前記人物の顔が向いている角度を検出し、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報である角度が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域毎に設定された条件である値以下である場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始し、
前記撮影画像の水平方向における中央領域に対する端領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件である値が、前記中央領域に設定された前記対象の前記対象情報に対する条件である角度の値よりも大きく設定されている、
照合システム。
上記構成によると、端領域に映る対象の向きに関する条件が、中央領域と端領域とで異なって設定されている。例えば、対象が人物である場合には、撮像装置に対する人物の顔が向いている角度の条件が、中央領域よりも端領域の方が大きく設定されている。これにより、該当するゲートを通過しようとする対象が端領域に映った場合には、かかる対象の角度が条件を満たすこととなり、適切に照合処理を開始することができる。一方で、隣接するゲートを通過しようとする対象が端領域に映った場合には、かかる対象の角度が条件を満たさないため、対象の誤認識と不要な照合処理を抑制することができる。
(付記8)
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
情報処理装置。
(付記9)
付記8に記載の情報処理装置であって、
前記撮影画像内の前記対象の特徴を表す対象情報を検出する対象情報検出手段を備え、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始する、
情報処理装置。
(付記10)
情報処理装置に、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行う照合手段と、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する判定手段と、
を実現させるためのプログラムであり、
前記照合手段は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
プログラム。
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記情報処理装置に、さらに前記撮影画像内の前記対象の特徴を表す対象情報を検出する対象情報検出手段を実現させると共に、
前記照合手段は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始する、
プログラム。
(付記12)
情報処理装置が、
ゲートに対する通過前側領域の撮影画像内の対象と、予め登録された対象と、の照合処理を行い、
前記照合処理の結果に基づいて、前記ゲートに対する前記対象の通過可否を判定する方法であり、
前記情報処理装置は、前記撮影画像の領域毎に設定された、当該領域に位置する前記対象についての条件に基づいて、前記照合処理を開始する、
照合方法。
(付記13)
付記12に記載の照合方法であって、
前記情報処理装置が、前記撮影画像内の前記対象の特徴を表す前対象情報を検出し、
前記情報処理装置は、前記撮影画像内の前記対象の前記対象情報が、当該対象が位置する前記撮影画像の領域に設定された条件を満たす場合に、当該対象に対する前記照合処理を開始する、
照合方法。
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10 顔認証システム
11 対象抽出部
12 条件判定部
13 照合部
14 ゲート制御部
15 照合条件記憶部
16 照合データ記憶部
100 照合システム
110 撮像手段
120 照合手段
130 判定手段
200 情報処理装置
210 照合手段
220 判定手段
C1,C2,C3 撮像装置
D1 表示装置
G1,G2,G3 ゲート

Claims (6)

  1. 撮影画像から処理対象となる対象の顔領域を抽出する抽出手段と、
    前記対象の目間距離を、抽出された前記顔領域から検出する検出手段と、
    前記撮影画像における特定領域に位置する前記対象の前記目間距離が、当該特定領域に設定された所定の条件を満たす場合に、予め登録された対象と、前記撮影画像内の前記対象と、を照合する照合手段と、
    を備え、
    前記所定の条件は、前記撮影画像内における前記特定領域毎に異なって設定されている、
    照合装置。
  2. 請求項1に記載の照合装置であって、
    前記照合手段は、前記目間距離が前記所定の条件を満たす前記対象が複数存在する場合に、前記目間距離が最大の前記対象に対する照合処理を優先して開始する、
    照合装置。
  3. 撮影画像から処理対象となる対象の顔領域を抽出し、
    前記対象の目間距離を、抽出された前記顔領域から検出し、
    前記撮影画像における特定領域に位置する前記対象の前記目間距離が、当該特定領域に設定された所定の条件を満たす場合に、予め登録された対象と、前記撮影画像内の前記対象と、を照合し、
    前記所定の条件は、前記撮影画像内における前記特定領域毎に異なって設定されている、
    照合方法。
  4. 請求項3に記載の照合方法であって、
    前記目間距離が前記所定の条件を満たす前記対象が複数存在する場合に、前記目間距離が最大の前記対象に対する照合処理を優先して開始する、
    照合方法。
  5. 情報処理装置に、
    撮影画像から処理対象となる対象の顔領域を抽出する抽出手段と、
    前記対象の目間距離を、抽出された前記顔領域から検出する検出手段と、
    前記撮影画像における特定領域に位置する前記対象の前記目間距離が、当該特定領域に設定された所定の条件を満たす場合に、予め登録された対象と、前記撮影画像内の前記対象と、を照合する照合手段と、
    を実現させるためのプログラムであり、
    前記所定の条件は、前記撮影画像内における前記特定領域毎に異なって設定されている、
    プログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムであって、
    前記照合手段は、前記目間距離が前記所定の条件を満たす前記対象が複数存在する場合に、前記目間距離が最大の前記対象に対する照合処理を優先して開始する、
    プログラム。
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