JP7298646B2 - ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム - Google Patents

ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7298646B2
JP7298646B2 JP2021084873A JP2021084873A JP7298646B2 JP 7298646 B2 JP7298646 B2 JP 7298646B2 JP 2021084873 A JP2021084873 A JP 2021084873A JP 2021084873 A JP2021084873 A JP 2021084873A JP 7298646 B2 JP7298646 B2 JP 7298646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
network
information
communication device
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021084873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022178238A (ja
Inventor
浩也 榎本
健 本郷
裕章 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2021084873A priority Critical patent/JP7298646B2/ja
Priority to US17/734,230 priority patent/US20220377004A1/en
Priority to EP22171309.2A priority patent/EP4092562A3/en
Priority to CN202210550551.XA priority patent/CN115378819A/zh
Publication of JP2022178238A publication Critical patent/JP2022178238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7298646B2 publication Critical patent/JP7298646B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/50Testing arrangements
    • H04L43/55Testing of service level quality, e.g. simulating service usage
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/32Circuit design at the digital level
    • G06F30/33Design verification, e.g. functional simulation or model checking
    • G06F30/3308Design verification, e.g. functional simulation or model checking using simulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/14Network analysis or design
    • H04L41/145Network analysis or design involving simulating, designing, planning or modelling of a network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/02Standardisation; Integration
    • H04L41/024Standardisation; Integration using relational databases for representation of network management data, e.g. managing via structured query language [SQL]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/08Configuration management of networks or network elements
    • H04L41/085Retrieval of network configuration; Tracking network configuration history
    • H04L41/0859Retrieval of network configuration; Tracking network configuration history by keeping history of different configuration generations or by rolling back to previous configuration versions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0876Network utilisation, e.g. volume of load or congestion level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/091Measuring contribution of individual network components to actual service level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラムに関する。
従来、通信ネットワークの構築などを支援するために、通信ネットワークを構成する通信機器間のトラヒック転送や設定処理をシミュレーションする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5750175号公報
しかしながら、従来技術には、石油、石油化学、化学、ガスなどを用いた各種プラントにおけるプラントネットワークの構築を効果的に支援するうえで、さらなる改善の余地がある。
従来から、プラントネットワークは、設計者の過去の経験と知識とに依存した設計が行われてきたという現状がある。このため、設計が適切であるかを事前に確認しにくいという問題があった。また、かかる事前の確認に有用なツール等も存在しなかった。
なお、この点において、上記の従来技術は、ネットワーク事業者が、転送ノードと伝送ノードとを備える通信ネットワークにおけるトラヒック転送や設定処理を、転送ループが発生しないようにシミュレーションするものに過ぎない。
本発明は、プラントネットワークの構築を効果的に支援するネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
一側面に係るネットワークシミュレータは、プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記通信情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出する算出部と、前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定する推定部と、少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定する判定部と、前記判定部によって判定された判定結果をユーザに対し出力する出力制御部と、を有する。
一側面に係るネットワークシミュレーション方法は、コンピュータが、プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得し、取得された前記通信情報を記憶し、記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、判定された判定結果をユーザに対し出力する、処理を実行する。
一側面に係るネットワークシミュレーションプログラムは、コンピュータに、プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得し、取得された前記通信情報を記憶し、記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、判定された判定結果をユーザに対し出力する、処理を実行させる。
一実施形態によれば、プラントネットワークの構築を効果的に支援するネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラムを提供することができる。
プラント制御システムの全体構成例を示す図である。 実施形態に係るネットワークシミュレーション方法の概要説明図である。 通信情報の一例を示す図である。 ネットワークシミュレータの構成例を示すブロック図である。 シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その1)である。 シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その2)である。 シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その3)である。 シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その4)である。 ネットワークシミュレータが実行する処理手順を示すフローチャートである。 ネットワークシミュレータの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願の開示するネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略し、各実施形態は、矛盾のない範囲内で適宜組み合わせることができる。
また、以下では、複数の同一の要素につき区別を要する場合には、同一の符号の後に「-n」(nは自然数)の形式で付番する。
[本実施形態の全体構成例]
まず、実施形態に係るプラント制御システム1の全体構成例から説明する。図1は、実施形態に係るプラント制御システム1の全体構成例を示す図である。プラント制御システム1は、プラント2の運転制御および監視に用いられるプラントシステムであり、プラントネットワークPNを含む。プラントネットワークPNは、プラント制御システム1における通信インフラストラクチャ、あるいは通信インフラストラクチャによって実現される接続や通信の総体の全部または一部を指す。図1には、全部のプラントネットワークPN-1と、モジュール化された一部のプラントネットワークPN-2とを示している。なお、図1は、あくまでプラントネットワークPNの全部または一部を便宜的に示すものであって、プラントネットワークPNの構成を限定するものではない。
プラント2は、石油、石油化学、化学、ガスなどを用いた各種プラントの一例であり、生成物を得るためのさまざまな施設を備える工場等を含む。生成物の例は、LNG(液化天然ガス)、樹脂(プラスチック、ナイロン等)、化学製品等である。施設の例は、工場施設、機械施設、生産施設、発電施設、貯蔵施設、石油、天然ガス等を採掘する井戸元における施設等である。
プラント2内には、生成物を生成するための各種機器、プラント2内の状態に関する情報を取得する複数のフィールド機器2aなどが含まれる。
各フィールド機器2aは、例えばセンサなど、プラント2のさまざまな場所に設定される機器である。フィールド機器2aは、例えば、センサ機器および操作機器に大別(分類)される。センサ機器は、例えば物理量を取得(検出、測定等)する機器である。センサ機器の例は、圧力センサ、温度センサ、pHセンサ、速度センサ、加速度センサ等である。操作機器は、例えば物理量を操作する機器である。操作機器の例は、バルブ、ポンプおよびファン等であり、モータおよびアクチュエータ等によって駆動される。
プラント制御システム1は、フィールド機器2aを含む複数の通信機器から構成される。図1に示すように、プラント制御システム1は、通信機器として、フィールド機器2aの他に、運転制御装置10と、操作監視装置20と、アラーム管理装置30と、統合監視装置40と、エンジニアリング装置50とを含む。
フィールド機器2aと運転制御装置10とは、フィールドバス等を介して相互に通信可能に接続される。運転制御装置10と、操作監視装置20と、アラーム管理装置30とは、ネットワークN1を介して相互に通信可能に接続される。アラーム管理装置30と、統合監視装置40とは、ネットワークN2を介して相互に通信可能に接続される。
エンジニアリング装置50は、ネットワークN1またはネットワークN2を介して、運転制御装置10、操作監視装置20、アラーム管理装置30および統合監視装置40と相互に通信可能に接続される。図1の例では、エンジニアリング装置50が、ネットワークN1に接続されている例を示している。
なお、ネットワークN1は、例えば専用に構築された制御バスを採用することができる。ネットワークN1で送受信されるデータは、プラント2に関するデータであり、プラント2の制御等を行うためのデータを含む。かかる制御には、リアルタイム制御が含まれ得る。この意味において、ネットワークN1におけるデータ伝達の欠落等の不具合を防ぐことは、極めて重要である。
このため、ネットワークN1は、信頼性向上等の観点から例えば二重化される。二重化された場合、ネットワークN1は、2つの通信経路で同じデータを並列に送受信してもよい。かかる場合、一方の通信経路に不具合等が発生しても、他方の通信経路においてデータの伝達(送受信)が維持される。このようなネットワークN1としては、Vnet/IP(登録商標)などを利用することができる。また、ネットワークN2は、LAN(Local Area Network)などを利用することができる。また、ネットワークN2についても、信頼性向上等の観点から二重化することができる。
なお、図1は、必ずしも物理的な構成を表すものではない。したがって、プラントネットワークPNのネットワーク・トポロジーは、図1に示すバス型に限られない。また、例えばアラーム管理装置30および統合監視装置40などが、同一のマシン内に存在してもよい。この場合、上記の相互通信に関しては、内部通信によるやり取りが行われることとなる。
運転制御装置10は、各フィールド機器2aからデータを収集し、かかるデータをプロセスデータとしたプロセス制御を実行する装置である。プロセス制御の一例としては、運転制御装置10は、基本的にはPID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)を実行する。
なお、運転制御装置10は、一般に、各フィールド機器2aが接続される専用ハードウェアとして構成されるが、汎用のPCサーバとして構成されるいわゆるAPC(Advanced Process Control)サーバの機能の少なくとも一部が、運転制御装置10上で動作する場合もある。この場合、運転制御装置10は、プロセス制御の一例としてオプション的に、プラント2の制御に用いられる制御値またはプラント2の稼働状況を示すプロセス値を用いたプラント2の高度制御(APC)を実行することができる。
また、図1に示すように、複数の運転制御装置10が設けられる場合、プラント制御システム1は、各運転制御装置10による分散制御システム(DCS:Distributed Control System)を構成する。
また、運転制御装置10は、図示しないOPC(Open Platform Communications)サーバを介して、またはオリジナルインターフェイスやその他のインターフェイスなどを介して、プラント2を運転制御する規格に従ったデータの送受信を行う。
また、運転制御装置10は、プロセスデータ値の異常や、各フィールド機器2aの通信異常、ハードウェア異常等を検知した場合に、操作監視装置20やアラーム管理装置30へアラームを通知する。
操作監視装置20は、プラント2を操作・監視するための装置である。操作監視装置20は、プラント2に関する各種情報を表示して、各フィールド機器2aの動作や各種プロセスの状況などをオペレータに監視させる。
操作監視装置20は、プラント2に関する各種情報として、例えばグラフィック画面やトレンド画面などを表示する。グラフィック画面は、各フィールド機器2aの動作や状態等をGUI(Graphical User Interface)化した画面である。トレンド画面は、プロセスデータ値の時系列上の変化や、最大値、最小値および平均値といった統計値、リアルタイム値などを表示する画面である。
なお、グラフィック画面やトレンド画面は、操作監視装置20が備えるディスプレイ上に、それぞれ複数個ずつ展開することができる。操作監視装置20は、グラフィック画面やトレンド画面を表示するにあたり、これら画面をそれぞれ生成するために必要となる各種情報を取得する通信要求を運転制御装置10に対し行うこととなる。
また、操作監視装置20は、各フィールド機器2aに対する所望の指示操作をオペレータから受け付け、運転制御装置10へ通知する。運転制御装置10は、受け付けられた指示操作に基づき、各フィールド機器2aを制御する。
アラーム管理装置30は、アラーム監視の中核となる機能を提供する装置である。アラーム管理装置30は、運転制御装置10からのアラームの通知を受けて、予めアラームの見え方や、確認等の操作権限、オペレータごとの監視範囲といったアラームの振る舞いが定義されたアラーム定義情報に従って、アラームの状態遷移を制御する。また、アラーム管理装置30は、アラームの状態が遷移したことを統合監視装置40に対してアラームメッセージとして通知する。
なお、アラーム管理装置30は、OPCを利用することもできるし、OPC以外の独自の規格を利用することもできる。OPCを利用する場合、運転制御装置10とアラーム管理装置30とは、OPCの規格に沿ってデータを送受信する。また、OPC以外の独自の規格を利用する場合、運転制御装置10とアラーム管理装置30とは、かかる独自の規格に従ってデータを送受信する。
統合監視装置40は、アラーム管理装置30からのアラームメッセージを取得して、アラームメッセージや現在のアラーム状態を表示する装置である。オペレータは、統合監視装置40に表示された表示内容を通じて、アラームメッセージや現在のアラーム状態を含む、プラント制御システム1全体の状況を確認することができる。
エンジニアリング装置50は、プラント制御システム1を構成する各種の通信機器のネットワーク定義情報や上記したアラーム定義情報などを定義するためのツール群をエンジニアに対して提供する装置である。かかるツール群は、各定義情報を定義するためのUI(User Interface)を含む。ここで定義された各定義情報は、エンジニアリング装置50が有するエンジニアリングDB(Database)51へ登録される。
[従来の問題点]
ところで、従来から、プラントネットワークPNは、エンジニアの過去の経験と知識とに依存した設計が行われてきたという現状がある。このため、設計が適切であるかを事前に確認しにくいという問題があった。また、かかる事前の確認に有用なツール等も存在しなかった。
また、その他にも、プラントネットワークPNを構築・本運転させるためのプロジェクトの遂行上、プラントネットワークPNの仕様確定前にプロジェクトを進めざるを得ず、プロジェクトの終盤で仕様が確定したり、変更したりするケースがあり得る。
また、上記に加えて、昨今は、プラントネットワークPNの構築の効率化のため、モジュール化手法によりプラント2のネットワークの一部を分割して設計・検証のうえ出荷し、現場で統合するようなプロジェクトが増えつつある。また、同様に昨今は、いわゆるOPA(Open Process Architecture)の導入により、設計上、考慮が必要となる通信機器数が増大している傾向にある。
結果として、通信機器、例えば運転制御装置10や操作監視装置20の実施する通信が、これら通信機器自身の通信能力を超過している問題が内在していても、これが顕在化しないままプロジェクトが進行してしまう可能性があった。
すると、こうした場合には、プロジェクトが実機テストの段階になってようやく上記の通信能力に起因する問題が顕在化し、設計変更などによる無用な後戻り作業が発生する場合がある。また、最悪の場合には、問題が顕在化しないまま出荷されて本運転に入ってしまい、本運転中に問題が顕在化して重大なプラント事故に至るリスクを孕む可能性がある。
そこで、実施形態に係るネットワークシミュレーション方法では、プラントネットワークPNを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に通信情報を取得し、取得された通信情報を記憶し、記憶された通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、少なくとも実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、判定された判定結果をユーザに対し出力する、こととした。
[本実施形態の概要説明]
図2は、実施形態に係るネットワークシミュレーション方法の概要説明図である。また、図3は、通信情報の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係るネットワークシミュレーション方法では、ネットワークシミュレータ70を用いる。
ネットワークシミュレータ70は、以下に説明するネットワークシミュレーション機能を実行するコンピュータであり、例えばプラントネットワークPNの設計を担当するエンジニア(以下、適宜「ユーザ」と言う)によって利用される。ネットワークシミュレータ70は、例えば、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、スマートフォンを含む携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等によって実現される。また、ネットワークシミュレータ70は、ユーザが装着するウェアラブルデバイスとして実現されてもよい。
図2に示すように、ネットワークシミュレータ70は、標準の情報取得I/F(Interface)を有する。ネットワークシミュレータ70は、かかる標準の情報取得I/Fを介して、上記したエンジニアリング装置50のエンジニアリングDB51から、プラントネットワークPNにおける通信機器の通信情報を取得する(ステップS1)。通信情報は、上記したネットワーク定義情報に含まれる情報である。
図3に示すように、通信情報は例えば、各通信機器の機種、設置箇所(ドメイン)、通信種別、通信データ数、通信頻度、通信関係などを含む。通信種別は、各通信機器が実施するアプリケーション通信の種別を指す。かかる種別は、例えば、上記したグラフィック画面か、トレンド画面か、他のアプリケーションかといった区別である。通信関係は、例えば対象の通信機器が、他のどの通信機器と通信しているかを示す通信相手に関する情報である。例えば、対象の通信機器が通信機器Aであり、通信機器Aは、通信機器B~Dを通信相手として通信を行う場合、通信機器Aについては、(1)通信機器A~通信機器B間、(2)通信機器A~通信機器C間、(3)通信機器A~通信機器D間の通信関係が存在し、通信情報にはこれらが漏れなく定義されている。そして、通信機器Aの総通信量は、これら(1)~(3)それぞれの通信量を合算した値となる。また、後述する推定条件の入力においては、これら(1)~(3)の通信関係のそれぞれにつき、個別に通信内訳、例えば上記通信種別およびそのセッションごとの使用有無の選別が可能である。ユーザは、例えば、通信機器A~通信機器B間におけるグラフィック画面の使用有無を任意に指定することができる。また、ユーザは、例えば、通信機器A~通信機器B間においてグラフィック画面を使用する場合、その数を任意に指定することができる。また、ユーザは、例えば、通信機器A~通信機器B間においてグラフィック画面を使用する場合、グラフィック画面のそれぞれにつき、その使用有無を任意に指定し、調整することができる。
図2の説明に戻る。なお、標準の情報取得I/Fは、例えば通信I/Fであり、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、標準の情報取得I/Fは、通信I/Fに限らず、周辺機器を直接に接続可能なUSB(Universal Serial Bus)等によって実現されてもよい。これらの点は、後述する拡張の情報取得I/Fについても同様である。
そして、ネットワークシミュレータ70は、取得した通信情報および予めネットワークシミュレータ70に組み込まれた通信量算出方法に基づいて、各通信機器の総通信量を算出する(ステップS2)。なお、ここに言う総通信量は、各通信機器が実施する通信における理論上の最大通信量である。
そして、ネットワークシミュレータ70は、算出した各通信機器の総通信量をユーザに対し提供する。ユーザは、提供された各通信機器の総通信量に基づいて、自身がシミュレーションしたい推定条件を入力する。推定条件には、例えば、上記したグラフィック画面数やトレンド画面数などを指定可能である。なお、推定条件は、シミュレーション条件と言い換えてもよい。
そして、ネットワークシミュレータ70は、入力された推定条件に基づき、各通信機器において使用される通信種別の使用有無を選別のうえ、各通信機器において実施される通信の実通信量を推定する(ステップS3)。
そして、ネットワークシミュレータ70は、推定した実通信量と予めネットワークシミュレータ70に組み込まれた各通信機器の通信能力とを比較し(ステップS4)、その比較結果である判定結果をユーザに対し提供する。判定結果には、通信能力を超える通信が実施されている通信機器の存否や、自身の通信能力に対する各通信機器の余裕度などが含まれる。こうした判定結果を示すシミュレーション結果画面の表示例については、図5~図8を用いた説明で後述する。
なお、一般にプラントシステムにおいては、複数のベンダの通信機器によってプラントネットワークPNが構成されるため、シミュレーションに必要となるすべての情報が既知とは限らない。かかる既知ではない未知の情報については、図2に示すように、ネットワークシミュレータ70は、拡張の情報取得I/Fを有する。
そして、ユーザは、例えば他ベンダ製品のような未知の通信機器に関する情報については、必要に応じ拡張通信機器情報として準備し、拡張の情報取得I/Fを介してネットワークシミュレータ70にこれを取得させる(ステップS1)。拡張通信機器情報には、通信情報、通信量算出方法、通信能力などが含まれており、アドオン情報としてステップS2,S3,S4においてそれぞれ反映されることとなる。
このように、実施形態に係るネットワークシミュレーション方法では、プラントネットワークPNを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に通信情報を取得し、取得された通信情報を記憶し、記憶された通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、少なくとも実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、判定された判定結果をユーザに対し出力する、こととした。
したがって、実施形態に係るネットワークシミュレーション方法によれば、プラントネットワークPNの構築を効果的に支援することができる。以下、実施形態に係るネットワークシミュレータ70の構成例について、より具体的に説明する。
[ネットワークシミュレータ70の機能構成]
図4は、ネットワークシミュレータ70の構成例を示すブロック図である。なお、図4では、本実施形態の説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
図4に示すように、ネットワークシミュレータ70は、第1情報取得I/F71と、第2情報取得I/F72と、出力部73と、入力部74と、記憶部75と、制御部76とを有する。
第1情報取得I/F71は、図2に示した標準の情報取得I/Fに対応する。同様に、第2情報取得I/F72は、図2に示した拡張の情報取得I/Fに対応する。
出力部73は、例えばディスプレイなどによって実現され、各通信機器の総通信量や、任意の推定条件における各通信機器の実通信量を含むシミュレーション結果画面を出力する。
入力部74は、例えばキーボードやマウスなどによって実現され、推定条件の入力といったユーザからの各種の操作を受け付ける。なお、出力部73および入力部74は、タッチパネルディスプレイ等によって一体に構成されてもよい。
記憶部75は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図4の例では、記憶部75は、通信情報75aと、算出方法情報75bと、条件情報75cと、通信能力情報75dとを記憶する。
通信情報75aについては図3を用いて説明済みのため、ここでの説明を省略する。算出方法情報75bは、各通信機器における通信量の算出方法に関する情報であり、例えば各通信機器における通信量の算出アルゴリズムや、機械学習等を介して学習された算出モデルなどを含む。
算出方法情報75bは、既知の通信機器に関する算出方法については予め組み込むことができる。また、算出方法情報75bは、未知の通信機器に関する算出方法については、必要に応じ、第2情報取得I/F72を介してこれを取得し、追加することができる。
条件情報75cは、ユーザにより、入力部74を介して入力される推定条件が格納される。通信能力情報75dは、各通信機器の通信能力に関する情報である。通信能力情報75dは、既知の通信機器の通信能力については予め組み込むことができる。また、通信能力情報75dは、未知の通信機器の通信能力については、必要に応じ、第2情報取得I/F72を介してこれを取得し、追加することができる。
制御部76は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部75に記憶されている図示略の各種プログラム(ネットワークシミュレーションプログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部76は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部76は、取得部76aと、算出部76bと、出力制御部76cと、推定部76dと、判定部76eと有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部76の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部76が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
制御部76は、図2を用いて説明したネットワークシミュレーション機能を実現するための各処理を実行する。
取得部76aは、第1情報取得I/Fを介し、既知の通信機器に関する通信情報をエンジニアリングDB51から取得し、通信情報75aへ格納する。また、取得部76aは、第2情報取得I/Fを介し、未知の通信機器に関する通信情報、通信量の算出方法および通信能力を拡張通信機器情報から取得し、通信情報75a、算出方法情報75bおよび通信能力情報75dへそれぞれ格納する。
算出部76bは、通信情報75aおよび算出方法情報75bに基づいて少なくとも、各通信機器が実施する通信における理論上の最大通信量である各通信機器の総通信量を算出する。また、算出部76bは、かかる総通信量に対する各通信機器の通信内訳を算出する。なお、算出部76bは、総通信量や通信内訳の他、各通信機器の通信に関するさまざまな算出値を適宜算出してもよい。ユーザは、算出部76bによって算出されたこれら総通信量や通信内訳等を確認しながら、入力部74を介し、各通信機器において使用される通信内訳の使用有無等を選別して推定条件を調整することとなる。
出力制御部76cは、算出部76bによって算出された算出結果、すなわち前述の総通信量や通信内訳等を出力部73に対し出力させる出力制御を行う。具体的には、出力制御部76cは、前述の総通信量や通信内訳等をレイアウトした出力画面を生成し、出力部73に出力させる。また、出力制御部76cは、後述する判定部76eによって判定される判定結果であるシミュレーション結果をレイアウトした出力画面を生成し、出力部73に対し出力させる出力制御を行う。
推定部76dは、算出部76bによる算出結果の提供を受けて、ユーザから入力部74を介し入力・調整される推定条件を受け付け、推定条件を条件情報75cへ格納する。また、推定部76dは、条件情報75cに基づき、各通信機器において使用される通信内訳の使用有無を選別のうえ、各通信機器において実施される通信の実通信量を推定する。
判定部76eは、推定部76dによって推定された各通信機器の実通信量と、通信能力情報75dに含まれる各通信機器の通信能力とを比較し、各通信機器の実通信量が各通信機器の通信能力を超えていないか否かを判定する。
また、判定部76eは、実通信量が通信能力を超えている通信機器が存在する場合、総合的な判定結果をNGとする。また、判定部76eは、実通信量が通信能力を超えている通信機器が存在しない場合、総合的な判定結果をOKとする。
また、判定部76eは、判定した総合的な判定結果とともに、各通信機器自身の通信能力に対する各通信機器の余裕度等を算出して出力制御部76cへ通知する。出力制御部76cは、判定部76eから通知される各種の情報に基づいて例えばシミュレーション結果画面を生成し、出力部73に対し出力させる。
[シミュレーション結果画面の表示例]
次に、出力制御部76cが出力部73に表示させるシミュレーション結果画面の表示例について、図5~図8を用いて説明する。図5は、シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その1)である。また、図6は、シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その2)である。また、図7は、シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その3)である。また、図8は、シミュレーション結果画面の表示例を示す図(その4)である。
図5に示すように、例えば出力制御部76cは、出力部73に対し、シミュレーション結果画面として、シミュレーション全体の総合的な判定結果と、通信機器ごとの判定結果とを併せて表示させる。
図5の例は、総合的な判定結果が「NG」であることを示している。また、その総合的な判定結果の例えば下方には、シミュレーションの対象となった通信機器の一覧が表示されており、通信機器ごとの判定結果、通信機器、設置箇所、実通信量、余裕度等が表示されていることを示している。
ここで、図5に示すように、運転制御装置10-2の判定結果がNG(図中の「×」印参照)であったものとする。かかる場合、出力制御部76cは、例えば一覧中の運転制御装置10-2に該当する行全体を他の行とは別の色で表示させるなどの出力制御を行って、判定結果がNGである通信機器を明示化する。
また、ここでユーザにより、カーソルCrを用いて運転制御装置10-2の行が選択されたものとする。すると、図6に示すように、出力制御部76cは、例えば運転制御装置10-2に関する詳細なシミュレーション結果画面を表示させる。
図6の例は、詳細なシミュレーション結果として、運転制御装置10-2が実施する通信において、操作監視装置20-1,20-2をそれぞれ通信要求元とするグラフィック画面、トレンド画面等の通信要求があったことを示している。
かかる場合に、同図に示すように、出力制御部76cは、例えば強調表示(図中の「!」マーク参照)などの出力制御を行って、推定条件において適正でないと推定されるパラメータ値を明示化する。
また、出力制御部76cは、かかるパラメータ値がユーザにより、カーソルCrを用いて選択された場合に、図7に示すように、該当のパラメータ値を修正させるためのガイダンス情報などを表示させるように出力制御を行ってもよい。図7の例は、該当の要求数が多すぎること、また、推奨値が3以下であることを示すガイダンス情報を表示した例を示している。これにより、例えば運転制御装置10および操作監視装置20の間で実施される通信の適正化を図ることができ、プラントネットワークPNの構築をより効果的に支援することができる。
このようなガイダンス情報のその他の例を図8に示す。図8に示すように、詳細なシミュレーション結果として、アラーム管理装置30が実施する通信において、運転制御装置10-1,10-2をそれぞれアラーム収集元とする収集周期のうち、運転制御装置10-2に関する収集周期パラメータが適正でないとして明示化されていたものとする。
かかるパラメータ値がユーザにより選択された場合、出力制御部76cは、同図に示すように、例えば該当の周期が短すぎること、また、推奨値が100以上であることを示すガイダンス情報を表示する。これにより、例えば運転制御装置10およびアラーム管理装置30の間で実施される通信の適正化を図ることができ、プラントネットワークPNの構築をより効果的に支援することができる。
なお、図8には、アラームの収集周期を例に挙げたが、単位時間あたりのアラーム収集本数などであってもよい。
[ネットワークシミュレータ70が実行する処理手順]
次に、ネットワークシミュレータ70が実行する処理手順について、図9を用いて説明する。図9は、ネットワークシミュレータ70が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず取得部76aが、通信情報75aを取得する(ステップS101)。そして、算出部76bが、通信情報75aおよび算出方法情報75bに基づいて、各通信機器が実施する通信における理論上の最大通信量である各通信機器の総通信量を算出する(ステップS102)。
そして、出力制御部76cが、算出部76bによって算出された各通信機器の総通信量を出力させる(ステップS103)。
つづいて、推定部76dが、ユーザから入力部74を介し入力される条件情報75cを取得する(ステップS104)。そして、推定部76dは、条件情報75cに応じた各通信機器の実通信量を推定する(ステップS105)。
そして、判定部76eが、推定部76dによって推定された各通信機器の実通信量と、通信能力情報75dに含まれる各通信機器の通信能力とを比較し、実通信量が通信能力を超えている通信機器の存否を判定する(ステップS106)。
ここで、実通信量が通信能力を超えている通信機器がある場合(ステップS106,Yes)、判定部76eは、シミュレーションの総合的な判定結果としてNGと判定する(ステップS107)。また、実通信量が通信能力を超えている通信機器がない場合(ステップS106,No)、判定部76eは、シミュレーションの総合的な判定結果としてOKと判定する(ステップS108)。
そして、出力制御部76cが、判定部76eによる判定結果、各通信機器の実通信量および余裕度を出力させ(ステップS109)、処理を終了する。
[効果]
上述してきたように、実施形態に係るネットワークシミュレータ70は、プラントネットワークPNを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたエンジニアリングDB51(「データベース」の一例に相当)から通信を介しまたは直接に通信情報75aを取得する取得部76aと、取得部76aによって取得された通信情報75aを記憶する記憶部75と、記憶部75に記憶された通信情報75aに基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出する算出部76bと、総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定する推定部76dと、少なくとも実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定する判定部76eと、判定部76eによって判定された判定結果をユーザに対し出力する出力制御部76cと、を有する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、プラントネットワークPNの構築を効果的に支援することができる。
具体的には、プラントネットワークPNの設計が適正に行われているかをシステマチックに事前確認することが可能となる。また、設計ミスによる後戻り作業を防止できるだけでなく、プロジェクト遂行上のやむを得ない仕様変更による影響なども極小化することができる。結果的に、工数増による工期延長および費用増大のリスクを極小化することができる。
また、モジュール化手法によるプラントネットワークPNの分割設計時に最終的なネットワーク形態を想定したシミュレーションを行うことで、多数の通信機器が接続される大規模なプラントネットワークPNであっても短納期で高品質にプロジェクト遂行が可能となる。すなわち、高効率・高品質な大規模プロジェクトの遂行を実現することができる。
また、本運転後に問題が顕在化して重大なプラント事故に至ってしまうような潜在リスクを排除できるため、プラント2の安定操業に貢献することができる。
また、取得部76aは、エンジニアリングDB51を有するエンジニアリング装置50から既知の通信機器に関する通信情報75aを取得する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、プラントネットワークPNの実際のネットワーク定義情報に基づいた正確なシミュレーションを実行することができる。
また、取得部76aは、未知の通信機器に関する通信情報75a、通信量算出方法および通信能力を拡張的に取得可能に設けられる。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、他ベンダ製品といった未知の通信機器がプラントネットワークPNに加わる場合であっても、これら通信機器の通信情報75aを拡張的に取得したうえで、正確なシミュレーションを実行することが可能となる。
また、推定部76dは、推定条件に基づき、各通信機器における通信内訳ごとの使用有無を選別のうえ、各通信機器において実施される通信の実通信量を推定する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、例えば画面表示やその他のアプリケーション処理といった通信種別の使用有無に応じた適正なシミュレーションを実行することが可能となる。
また、判定部76eは、推定された実通信量が自身の通信能力を超える通信機器が存在する場合に、推定条件に基づくプラントネットワークPNの通信に異常あり(NG)と判定し、推定された実通信量が通信能力を超える通信機器が存在しない場合に、推定条件に基づくプラントネットワークPNの通信に異常なし(OK)と判定する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、推定条件の指定内容を適正に評価することが可能となり、プラントネットワークPNの通信に問題が内在することを抑制することができる。
また、出力制御部76cは、上記判定結果、各通信機器の実通信量、および、判定部76eによって算出される各通信機器の余裕度を出力する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、プラントネットワークPNの構築において問題が内在する箇所を明示化し、ユーザに即座に認識させることができる。
また、出力制御部76cは、上記判定結果に基づいて、ユーザに対し推定条件の修正を促すガイダンス情報を出力する。したがって、実施形態に係るネットワークシミュレータ70によれば、プラントネットワークPNの構築において問題が内在する箇所を明示化し、さらにユーザに適正に修正させることができる。
[その他の実施形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
[表示例等]
上記実施形態で用いた表示例の表示レイアウトなどは、あくまで一例であり、任意に変更することができる。
[総通信量の判定]
また、上記実施形態は、算出部76bによって算出される総通信量の正否を判定するようにしてもよい。例えば、算出部76bによって算出される総通信量が所定の基準値を上回る場合は、推定条件の入力を受け付けることなく、プラントネットワークPNの構成を見直すようにユーザに対し促すガイダンス情報を通知してもよい。
[算出方法情報75bおよび通信能力情報75dの取得]
また、上記実施形態は、算出方法情報75bおよび通信能力情報75dがネットワークシミュレータ70に予め組み込まれることとしたが、これら情報を外部装置にデータベース化しておき、かかる外部装置から必要に応じて適宜取得するようにしてもよい。外部装置は、例えばプラント制御システム1内におけるデータベース管理装置として実現されてもよいし、インターネット等を通じてアクセス可能なクラウドサーバとして実現されてもよい。
[システム]
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[ハードウェア]
上述してきた実施形態に係る運転制御装置10や、操作監視装置20、アラーム管理装置30、統合監視装置40、エンジニアリング装置50およびネットワークシミュレータ70は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ100によって実現される。以下、ネットワークシミュレータ70を例に挙げて説明する。図10は、実施形態に係るネットワークシミュレータ70の機能を実現するコンピュータ100の一例を示すハードウェア構成図である。
図10に示すように、コンピュータ100は、通信装置100a、HDD(Hard Disk Drive)100b、メモリ100c、プロセッサ100dを有する。また、図10に示した各部は、バス等で相互に接続される。
通信装置100aは、NICなどであり、他の装置との通信を行う。HDD100bは、図4に示した機能を動作させるプログラムやデータベースを記憶する。
プロセッサ100dは、図4に示した各処理部と同様の処理を実行するプログラムをHDD100b等から読み出してメモリ100cに展開することで、図4等で説明した各機能を実行するプロセスを動作させる。例えば、このプロセスは、ネットワークシミュレータ70が有する各処理部と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ100dは、取得部76a、算出部76b、出力制御部76c、推定部76d、判定部76e等と同様の機能を有するプログラムをHDD100b等から読み出す。そして、プロセッサ100dは、取得部76a、算出部76b、出力制御部76c、推定部76d、判定部76e等と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
このように、コンピュータ100は、プログラムを読み出して実行することで各種処理方法を実行する情報処理装置として動作する。また、コンピュータ100は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記した実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、ここにいうプログラムは、コンピュータ100のみによって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のハードウェア構成を有するコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
1 プラント制御システム
2 プラント
2a フィールド機器
10 運転制御装置
20 操作監視装置
30 アラーム管理装置
40 統合監視装置
50 エンジニアリング装置
51 エンジニアリングDB
70 ネットワークシミュレータ
71 第1情報取得I/F
72 第2情報取得I/F
73 出力部
74 入力部
75 記憶部
75a 通信情報
75b 算出方法情報
75c 条件情報
75d 通信性能情報
76 制御部
76a 取得部
76b 算出部
76c 出力制御部
76d 推定部
76e 判定部
N1 第1ネットワーク
N2 第2ネットワーク
PN プラントネットワーク

Claims (9)

  1. プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記通信情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出する算出部と、
    前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定する推定部と、
    少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された判定結果をユーザに対し出力する出力制御部と、
    を有する、ネットワークシミュレータ。
  2. 前記取得部は、
    前記データベースを有するエンジニアリング装置から既知の通信機器に関する前記通信情報を取得する、
    請求項1に記載のネットワークシミュレータ。
  3. 前記取得部は、
    未知の通信機器に関する前記通信情報、通信量算出方法および前記通信能力を拡張的に取得可能に設けられる、
    請求項1または2に記載のネットワークシミュレータ。
  4. 前記通信情報は、少なくとも各通信機器の通信種別を含み、
    前記推定部は、
    前記推定条件に基づき、各通信機器における通信内訳ごとの使用有無を選別のうえ、各通信機器において実施される通信の前記実通信量を推定する、
    請求項1、2または3に記載のネットワークシミュレータ。
  5. 前記判定部は、
    前記実通信量が前記通信能力を超える通信機器が存在する場合に、前記推定条件に基づく前記プラントネットワークの通信に異常ありと判定し、前記実通信量が前記通信能力を超える通信機器が存在しない場合に、前記推定条件に基づく前記プラントネットワークの通信に異常なしと判定する、
    請求項1~4のいずれか一つに記載のネットワークシミュレータ。
  6. 前記出力制御部は、
    前記判定結果、各通信機器の前記実通信量、および、前記判定部によって算出される各通信機器の余裕度を出力する、
    請求項1~5のいずれか一つに記載のネットワークシミュレータ。
  7. 前記出力制御部は、
    前記判定結果に基づいて、ユーザに対し前記推定条件の修正を促すガイダンス情報を出力する、
    請求項1~6のいずれか一つに記載のネットワークシミュレータ。
  8. コンピュータが、
    プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得し、
    取得された前記通信情報を記憶し、
    記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、
    前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、
    少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、
    判定された判定結果をユーザに対し出力する、
    処理を実行する、ネットワークシミュレーション方法。
  9. コンピュータに、
    プラントネットワークを構成する通信機器に関する通信情報が定義されたデータベースから通信を介しまたは直接に前記通信情報を取得し、
    取得された前記通信情報を記憶し、
    記憶された前記通信情報に基づいて、各通信機器が実施する通信において想定される各通信機器の総通信量を算出し、
    前記総通信量に基づいてユーザにより指定される任意の推定条件に応じた各通信機器の実通信量を推定し、
    少なくとも前記実通信量が通信能力を超える通信機器の存否を判定し、
    判定された判定結果をユーザに対し出力する、
    処理を実行させる、ネットワークシミュレーションプログラム。
JP2021084873A 2021-05-19 2021-05-19 ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム Active JP7298646B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021084873A JP7298646B2 (ja) 2021-05-19 2021-05-19 ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム
US17/734,230 US20220377004A1 (en) 2021-05-19 2022-05-02 Network simulator, network simulation method, and computer-readable recording medium
EP22171309.2A EP4092562A3 (en) 2021-05-19 2022-05-03 Network simulator, network simulation method, and network simulation program
CN202210550551.XA CN115378819A (zh) 2021-05-19 2022-05-18 网络模拟器、网络模拟方法和计算机可读记录介质

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021084873A JP7298646B2 (ja) 2021-05-19 2021-05-19 ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022178238A JP2022178238A (ja) 2022-12-02
JP7298646B2 true JP7298646B2 (ja) 2023-06-27

Family

ID=81580188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021084873A Active JP7298646B2 (ja) 2021-05-19 2021-05-19 ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220377004A1 (ja)
EP (1) EP4092562A3 (ja)
JP (1) JP7298646B2 (ja)
CN (1) CN115378819A (ja)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5695639A (en) 1979-12-28 1981-08-03 Toshio Kunugi Manufacture of superreinforced uniaxially oriented film
JP2001036537A (ja) * 1999-07-19 2001-02-09 Mitsubishi Electric Corp プラント監視制御システム
JP5391535B2 (ja) * 2007-07-26 2014-01-15 ヤマハ株式会社 ネットワーク管理支援装置およびプログラム
JP5434380B2 (ja) * 2009-08-28 2014-03-05 富士通株式会社 分散処理型シミュレータ
US20110122776A1 (en) * 2009-11-25 2011-05-26 At&T Intellectual Property Method, Apparatus, and Computer Program Product for Traffic Simulation Tool for Networks
EP2508954A1 (en) * 2011-04-06 2012-10-10 ABB Technology AG System and method for the configuration of a clustered simulation network
JP5522491B2 (ja) * 2011-12-13 2014-06-18 横河電機株式会社 アラーム表示装置およびアラーム表示方法
US8994556B2 (en) * 2012-05-24 2015-03-31 Douglas H. Lundy Threat detection system and method
JP6051311B2 (ja) * 2013-09-13 2016-12-27 株式会社日立製作所 異常診断方法、及びその装置
EP3417643B1 (en) * 2016-02-18 2020-04-01 ABB Schweiz AG Forming a wireless communication network for a process control system determining relay devices according to transmission delay and coverage constraints
KR101776937B1 (ko) * 2016-04-11 2017-09-08 주식회사 케이티 네트워크 운용을 위한 파라미터 설정 시스템 및 방법
SG10201913257UA (en) * 2017-03-02 2020-02-27 Univ Singapore Technology & Design Method and apparatus for determining an identity of an unknown internet-of-things (iot) device in a communication network
CN109977435B (zh) * 2017-12-27 2023-12-22 深圳富联富桂精密工业有限公司 工厂运行仿真方法、工厂运行仿真装置及计算机存储介质
JP6927155B2 (ja) * 2018-05-30 2021-08-25 日本電信電話株式会社 異常検出装置、異常検出方法および異常検出プログラム
JP7132021B2 (ja) * 2018-08-07 2022-09-06 三菱重工業株式会社 通知装置、通知方法及びプログラム
JP7175786B2 (ja) * 2019-02-07 2022-11-21 三菱重工業株式会社 異常検出装置、シミュレータ、プラント監視システム、異常検出方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN115378819A (zh) 2022-11-22
JP2022178238A (ja) 2022-12-02
EP4092562A3 (en) 2022-11-30
US20220377004A1 (en) 2022-11-24
EP4092562A2 (en) 2022-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7205812B2 (ja) プロセス制御資産管理システム内のプロジェクト
JP7303611B2 (ja) プロセス制御データの遠隔アクセスを構成するための方法と装置
US20110029102A1 (en) Graphical View Sidebar for a Process Control System
US10459418B2 (en) Technology for assessing and presenting field device commissioning information associated with a process plant
JP2015032152A (ja) 情報処理システム
CN109143992B (zh) 用于将批次和连续过程控制数据分发到远程设备的系统和装置
GB2556445A (en) Methods and apparatus for configuring remote access of process control data
JP2019106172A (ja) プロセスプラントに関連付けられたフィールドデバイスコミッショニング情報を評価及び提示する技術
JP7298646B2 (ja) ネットワークシミュレータ、ネットワークシミュレーション方法およびネットワークシミュレーションプログラム
GB2556201A (en) Methods and systems for streaming process control data to remote devices
JP7505435B2 (ja) アラーム管理装置、アラーム管理方法およびアラーム管理プログラム
CN117836727A (zh) 用于在IoT环境中执行闭环模拟的系统和方法
CN112862624A (zh) 用于工厂资源管理的方法、系统和计算机程序产品
GB2556200A (en) Methods and systems for subscribing remote devices to process control data
EP4325795A1 (en) Background discovery agent orchestration

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7298646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150