JP7297621B2 - デッキ構造およびデッキの施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ベランダ等の屋外に設置されるデッキの構造およびデッキの施工方法に関する。
従来から、ベランダ等の屋外に、これらの床面よりも高い位置にデッキ材を敷き詰めるデッキ構造を構築することが行われている。
例えば、特許文献1には、複数の束部材(台座部)、縦材、横材およびデッキ材を備えたデッキ構造が開示されている。具体的には、特許文献1のデッキ構造では、互いに離間した状態で束部材が施工面に設置された後、複数の束部材にわたって所定の方向に延びるように縦材が束部材の上方に固定され、次に、当該縦材の上面に横材が当該横材と縦材とが井桁状に組み合わさるように固定され、最後に、横材の上面にデッキ材が固定されるようになっている。
特開2018-12976号公報
特許文献1のように複数の束部材を施工面に設置して当該束部材に横材等を支持させるような構造では、一般的に束部材を施工面に接着剤やネジ部材等で固定することが行われる。しかしながら、このように接着剤等を用いて束部材を施工面に固定した場合は、設置したデッキを容易に撤去できないという問題がある。さらに、接着剤等の除去途中で施工面を損傷してしまうおそれがある。しかしながら、接着剤等による束部材の施工面への固定を単に省略しただけでは、束部材ひいてはデッキ材がぐらついてしまう。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、ぐらつきが生じにくく且つ撤去が容易なデッキ構造およびデッキの施工方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、施工面に沿って敷設されるデッキ材と、前記デッキ材を下方から支持する支持フレームと、前記支持フレームを下方から支持する複数の束部材と、所定の方向に延びて前記施工面に載置される束受け部材とを備え、前記束受け部材は、複数の前記束部材の上下方向の移動を規制した状態で当該各束部材を保持する保持部を備え、前記束受け部材は、前記所定の方向に延びて複数の前記束部材が載置される底壁部と、当該底壁部の幅方向の両縁からそれぞれ上方に延びる一対の側壁部と、前記底壁部よりも上方となる位置で前記各側壁部から前記底壁部の幅方向の内側に向かってそれぞれ突出する一対の突壁とを有し、前記束受け部材には、前記各突壁と、前記底壁部のうち当該各突壁と対向する部分と、前記側壁部のうち前記底壁部と前記各突壁をつなぐ部分とによって区画されて前記保持部として機能する一対の保持溝が形成されており、前記束部材は、前記束受け部材の前記底壁部に載置された状態で前記各保持溝内に挿入される鍔部を有する、ことを特徴とするものである。
本発明では、複数の束部材が共通の束受け部材によって上下方向への移動が規制された状態で保持される。そのため、1の束部材にこれを傾かせる向きの力が付与されても、束受け部材によって当該束部材の傾きが規制されるので、束部材のぐらつきひいてはデッキ材のぐらつきを防止することができる。そして、このように束受け部材によってデッキ材のぐらつきが防止されることから、束部材と施工面とを接着剤等で固定することなく、あるいは、接着剤・接着箇所を少なく抑えることができ、設置したデッキ構造を容易に撤去することが可能になる。
前記構成において、好ましくは、前記保持部は、前記束部材を前記束受け部材の長手方向に沿ってスライド変位可能に保持する。
この構成によれば、複数の束部材が束受け部材にその長手方向(所定の方向)にスライド変位可能に保持されていることで、束部材の位置を容易に変更できる。従って、束部材をより確実に適切な位置、つまり、デッキ材を安定して支持できる位置に配設してより確実にデッキ材のぐらつきを防止できる。
前記構成において、好ましくは、前記束受け部材の前記底壁部と前記束部材との間に挿入されて、前記束受け部材の前記底壁部に対する前記束部材の傾斜角度を変更可能なスペーサ部材を備える。
この構成によれば、スペーサ部材の設置によって、水平面に対して傾斜している施工面に束受け部材を安定して設置しつつ、デッキ材を水平面に沿って配設することができる。
また、本発明は、所定の方向に延びる複数の束受け部材を施工面に敷設する束受け部材敷設工程と、複数の前記束受け部材にそれぞれ複数の束部材を保持させる束部材設置工程と、複数の前記束部材にわたって延びる姿勢で支持フレームを当該束部材に固定する支持フレーム設置工程と、前記支持フレームにデッキ材を固定するデッキ材設置工程と、を含み、前記束受け部材敷設工程では、前記束部材の上下方向の移動を規制しながら当該束部材を前記所定の方向にスライド変位可能に保持する保持部を備えた束受け部材を敷設し、前記束部材設置工程では、前記各束部材を前記保持部に保持させつつ前記所定の方向にスライド変位させることで、前記各束受け部材について前記各束部材を前記所定の方向に沿って互いに間隔を空けた状態で並設する、ことを特徴とするデッキの施工方法を提供する。
この方法によれば、束受け部材を施工面に敷設した後、当該束受け部材に複数の束部材を保持させるという簡単な作業で、束部材のぐらつきひいては支持フレームおよびデッキ材のぐらつきが防止されたデッキ構造を実現できる。そして、束受け部材が束部材の上下方向の移動が規制し、これによって束部材のぐらつきが防止されるため、束部材と施工面とを接着剤等で固定することなく、あるいは、接着剤・接着箇所を少なく抑えることができ、設置したデッキ構造を容易に撤去することが可能になる。しかも、各束部材をスライド変位させることで各束受け部材について各束部材をそれぞれ所望の位置に移動させることができ、束部材の設置作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、ぐらつきが生じにくく且つ撤去が容易なデッキ構造およびデッキの施工方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるデッキ構造を示す斜視図である。 デッキ構造の正面図である。 束部材の単体を示す斜視図である。 束受け部材の単体を拡大して示した斜視図である。 束受け部材敷設工程を説明するための図である。 束部材設置工程を説明するための図である。 支持フレーム設置工程を説明するための図である。 デッキ材設置工程を説明するための図である。 傾斜プレートを示す斜視図である。 傾斜プレートを用いたときのデッキ構造の正面図である。
(1)デッキ構造の説明
図1および図2は、本発明の一実施形態にかかるデッキ構造を示している。本図に示されるデッキ構造は、例えば、ベランダ等の屋外においてテラスとして使用されるものであり、複数のデッキ材10と、複数の支持フレーム20と、複数の束部材30と、複数の束受け部材40と、複数のゴムプレート50とを備えている。
束部材30は、支持フレーム20を下方から支持する部材である。束受け部材40は、複数の束部材30を保持する部材である。束受け部材40は所定の方向に延びる長尺な形状を有している。ゴムプレート50は、厚みがほぼ一定の板状のゴム部材である。ゴムプレート50は、平面視で略正方形状を有し、その一辺の長さが束受け部材40の底面(詳細には、後述する底壁部41の底面)の幅寸法(束受け部材40の長手方向と直交する方向の寸法)と同程度であって束受け部材40の底面の長さ寸法よりも短い方形を有する。図1等では、束受け部材40の長手方向をXで示し、束受け部材40の幅方向をYで示している。
束部材30と束受け部材40の詳細な構造については後述するが、束部材30、ゴムプレート50および束受け部材40は複数用意されており、束受け部材40は、それぞれ複数のゴムプレート50を介して、施工面E上に、束受け部材40の幅方向Yに沿って並列に敷設されている。そして、各束受け部材40にそれぞれ複数の束部材30が、束受け部材40の長手方向Xに沿って互いに離間した状態で保持されている。
支持フレーム20は、デッキ材10を下方から支持する部材である。支持フレーム20は長尺な鋼材であり、その断面は下面が開放されたハット型である。支持フレーム20は、複数の束部材30の後述する台板33の上面に載置されて、台板33にネジ部材91により固定されている。本実施形態では、支持フレーム20は、束受け部材40の長手方向と直交する方向(図1等のYで示す方向)に沿って延びる姿勢で、複数の束部材30台板33上に載置されている。すなわち、1の支持フレーム20は、互いに異なる束受け部材40に保持された複数の束部材30に支持されている。
デッキ材10は、一定の幅をもつ長尺な板状の部材である。デッキ材10は、その長手方向と直交する方向に並設され、複数のデッキ材10の上面によってテラスの床面が形成される。デッキ材10は、支持フレーム20の長手方向と直交する方向(図1等のXで示す方向)に沿って延びる姿勢で、複数の支持フレーム20上に固定されている。
デッキ材10は、隣接する2つのデッキ材10の間で共用されるネジ部材92および取付具93により支持フレーム20に固定されている。詳細には、デッキ材10の幅方向の両側の面にはそれぞれ凹溝部11が形成されており、互いに対向する2つのデッキ材10の各凹溝部11に取付具93が共通に挿入されている。そして、当該取付具93に上から挿入されたネジ部材92が支持フレーム20に締結されることにより、デッキ材10は支持フレーム20に固定されている。
(2)束部材および束受け部材の説明
図3は、束部材30の概略斜視図である。
束部材30は、円板状の台座プレート31と、台座プレート31の中央から上方に延びる略円筒状の支柱部32と、略円板状の台板33とを有する。以下の束部材30の説明では、台座プレート31および支柱部32の径方向を単に径方向という。前記の台板33は、請求項の「被固定部」に相当する。
台板33は支柱部32に着脱可能に固定されている。また、支柱部32における台板33の上下方向の固定位置は、任意の位置に変更できるようになっている。
具体的には、支柱部32のうちその下端部32bを除く部分の外周面にはねじが切られており、支柱部32には外周面にねじ山が形成された雄ねじ部32aが設けられている。台板33の中央には、雄ねじ部32aと螺合する雌ねじ部33aが形成されている。つまり、台板33の中央には、その表裏を貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面の上下方向全体にわたってねじが切られている。台板33は、上方から支柱部32に装着され、雄ねじ部32aと雌ねじ部33aの螺合によって支柱部32に固定される。そして、これら雄ねじ部32aと雌ねじ部33aの螺合位置の変更によって、台板33の支柱部32に対する固定位置が変更される。
支柱部32の下端部32bには、支柱部32の外周面から径方向の外側に突出する4つのリブ34が設けられている。具体的には、支柱部32の下端部32bの外径は雄ねじ部32aの外径よりも大きくなっている。そして、この外径の大きい下端部32bの四方からそれぞれリブ34が突出している。つまり、束部材30には、支柱部32の下端部32bの外周面の互いに対向する位置から径方向の外側に突出する一対のリブ34が2組設けられている。各リブ34の上面は、径方向の外側に向かって下方に傾斜している。
各リブ34は、支柱部32の下端部32bの外周面から台座プレート31の径方向の中央部分まで延びている。台座プレート31のうち各リブ34よりも径方向の外側の部分(図3の鎖線よりも径方向外側の部分)は、支柱部32の周方向について全周にわたってほぼ同じ厚みとなっており、台座プレート31のうちリブ34よりも外周側の部分には、全周にわたってほぼ同じ厚みを有する鍔部35が区画されている。なお、鍔部35の一部はリブ34に連なっている。
図4は、束受け部材40の一部を拡大して示した斜視図である。
束受け部材40は、長尺な板状の底壁部41と、底壁部41の幅方向の両縁からそれぞれ上方に延びる一対の側壁部42、42とを有する。底壁部41の厚みはほぼ一定であり、底壁部41の上面および下面は全体にわたってほぼ平面となっている。各側壁部42は、底壁部41の各縁の全体にわたって設けられている。
各側壁部42の上下方向の途中部からは、それぞれ突壁43、43が底壁部41の幅方向の中央に突出している。各突壁43は、それぞれその上面および下面がほぼ平面の薄板状を有し、底壁部41と平行に延びている。各突壁43、43は、各側壁部42の互いに対向する位置から延びており、底壁部41の両突壁43との上下方向の離間距離は同じである。各突壁43の側壁部42からの突出量は底壁部41の幅方向の半分よりも小さく、突壁43どうしは底壁部41の幅方向について互いに離間している。このように突壁43、43が設けられることで、束受け部材40の幅方向の両縁にはそれぞれ幅方向の中央側に開口するコ字状の保持溝44が形成されている。
束部材30は、束受け部材40の各保持溝44にそれぞれ束部材30の鍔部35が挿入されて、突壁43間の領域において支柱部32が突壁43よりも上方の位置まで延びる状態で、束受け部材40の底壁部41に載置されている。各保持溝44内に鍔部35が挿入された状態において鍔部35と突壁43との間に形成される隙間の上下方向の寸法は小さく、鍔部35の上下方向の移動は突壁43により規制されている。また、各保持溝44内に鍔部35が挿入された状態において鍔部35と側壁部42との間に形成される隙間の幅方向(束受け部材40の幅方向)の寸法は小さく、鍔部35の幅方向の移動は側壁部42により規制されている。さらに、本実施形態では、互いに対向するリブ34が束受け部材40の幅方向に沿う直線状に並ぶ姿勢で、束部材30が束受け部材40の底壁部41に載置されている。この状態において、リブ34は突壁43間において突壁43よりも上方の位置まで延びている。これより、突壁43によっても、リブ34の幅方向の移動ひいては束部材30の幅方向の移動が規制されている。このように、束部材30は、上方および束受け部材40の幅方向Yへの移動が規制された状態で束受け部材40に保持されている。一方、鍔部35の保持溝44内での束受け部材40の長手方向Xへの移動は許容されており、束部材30は束受け部材40の長手方向Xにスライド移動可能な状態で束受け部材40に保持されている。
本実施形態では、束部材30と束受け部材40とはネジ部材94によって締結されている。具体的には、図2に示すように、突壁43の上方から束部材30の鍔部35と突壁43とに共通のネジが差し込まれている。
なお、図例では、各突壁43の上面に、当該上面から上方に延びる補強壁45がそれぞれ設けられている。1つの突壁43に、それぞれ2つの補強壁45が底壁部41の幅方向について互いに離間した状態で設けられている。各補強壁45は、突壁43の長手方向の全体にわたって延びる板状を有している。
(3)施工方法
前記のデッキ構造を施工する方法について、図5~図8を用いて説明する。
まず、図5に示すように、施工面E上に束受け部材40をその幅方向Yに沿って並列に敷設する(束受け部材敷設工程)。このとき、各束受け部材40と施工面Eとの間にそれぞれゴムプレート50を介在させる。つまり、まず、施工面Eにゴムプレート50を並べ、その上に束受け部材40をそれぞれ載置する。ゴムプレートと束受け部材は両面テープなどで接着されていてもよい。本実施形態では、束受け部材40のうち束部材30が配置される部分の下方にのみゴムプレート50が配置される。後述するように、1の束受け部材40には、複数の束部材30が、束受け部材40の長手方向について互いに離間した状態で配設されるようになっており、ゴムプレート50も1の束受け部材40についてその長手方向について互いに離間した状態で配設される。
ここで、従来のように束部材に対応する台部材を直接施工面Eに設置する方法では、台部材と施工面Eとを接着剤等により固定する作業が行われるが、本実施形態では、この固定作業は行わない。つまり、束受け部材40を接着剤等によって施工面Eに固定せず、ゴムプレート50および束受け部材40を施工面E上に単に載置したままにする。
次に、図6に示すように、各束受け部材40にそれぞれ複数の束部材30を設置する(束部材設置工程)。
具体的には、図6の矢印Z1に示すように、束受け部材40の長手方向Xの一方端から束部材30の各鍔部35を束受け部材40の各保持溝44内に挿入して、束受け部材40の底壁部41上に束部材30を載置する。そして、鍔部35を保持溝44内に挿入した状態で束部材30を束受け部材40の長手方向Xにスライド移動させ、束部材30を所定の位置まで移動させる。この作業を各束部材30について行い、複数の束部材30を束受け部材40の長手方向Xについて互いに離間した状態で1の束受け部材40の底壁部41上に並設する。また、この作業を各束受け部材40について実施する。図6の例では、1つの束受け部材40に4つの束部材30を等間隔に並設する。また、束受け部材40の幅方向Yに沿って束部材30が直線上に並ぶように束部材30を配設する。また、互いに対向する一対のリブ34が束受け部材40の幅方向に沿う直線上に並ぶように束部材30を配設する。
次に、各束部材30と束受け部材40とをネジ部材94で固定する。前記のように束受け部材40の突壁43の上方から突壁43と束部材30の鍔部35とに共通のネジ部材94を締結する。
次に、各束部材30の台板33をその中心軸周りに回して、台板33の上下方向の位置を予め設定された位置にする。次に、必要に応じて、支柱部32の上端部分を切断する。具体的には、支柱部32のうち台板33から上方に突出する部分の上下方向の寸法が、支持フレーム20の上下方向の寸法よりも大きい場合は、支柱部32を内側に挿入した状態で支持フレーム20を台板33に載せることができない。そのため、この場合は、支柱部32の上端部分であって余分な部分を切断する。
次に、束部材30に支持フレーム20を載置して固定する(支持フレーム設置工程)。図7に示すように、互いに異なる束受け部材40に設置された複数の束部材30の台板33に支持フレーム20を載置する。図例では、6つの束受け部材40および6つの束部材30にわたって延びる姿勢で、1の支持フレーム20を6つの束部材30の台板33の上面に載置する。そして、支持フレーム20と台板33とをネジ部材91で固定する。
次に、支持フレーム20にデッキ材10を載置して固定する(デッキ材設置工程)。図8に示すように、デッキ材10を複数の支持フレーム20にわたって延びる姿勢でこれら支持フレーム20の上面に載置する。図例では、4本の支持フレーム20にわたって延びる姿勢で各デッキ材10を支持フレーム20の上面に載置する。また、複数のデッキ材10を支持フレーム20の長手方向に沿って並べる。そして、前記のように、ネジ部材92および取付具93によってデッキ材10どうしおよびデッキ材10と支持フレーム20とを固定する。
以上のようにして、施工面Eの上方に複数のデッキ材10が敷設されたデッキ構造1が構築される。
(4)傾斜プレート
ここで、テラスの床面は水平であることが望まれるが、施工面E自体が水平面に対して傾斜している場合がある。例えば、ベランダの床面の一部にはいわゆる水勾配がつけられている場合がある。このような場合は、デッキ材10が載置される支持フレーム20さらには支持フレーム20が固定される束部材30の台板33を水平面に対して傾斜させることが望まれる。
これに対して、本実施形態では、デッキ構造の1部品として、傾斜プレート70が準備されている。図9は、傾斜プレート70の斜視図であり、図10は、図3に対応する図であって傾斜プレート70を用いたときのデッキ構造101の一部を拡大して示した正面図である。なお、この傾斜プレート70は、請求項の「スペーサ部材」に相当する。
図9に示すように、傾斜プレート70は、略方形の平面形状を有し、その厚みが一の辺に沿って連続的に変化する楔形の部材である。以下の傾斜プレート70の説明では、厚みが変化する方向を傾斜方向といい、これと直交する方向を幅方向という。
傾斜プレート70の幅方向の寸法は、束部材30の台座プレート31の外径とほぼ同じ寸法に設定され、傾斜プレート70の厚みは、束受け部材40の保持溝44の上下方向の寸法から束部材30の鍔部35の厚みを差し引いた寸法以下に設定されている。
図10の矢印Z2に示すように、傾斜プレート70は、束受け部材40の長手方向の一方端から保持溝44内に挿入されて、束部材30の台座プレート31と束受け部材40の底壁部41との隙間に差し込まれる。詳細には、傾斜プレート70は、厚みの小さい側から前記の隙間に差し込まれる。傾斜プレート70が差し込まれることで、束部材30の台座プレート31および台板33は束受け部材40の底壁部41ひいては施工面Eに対して傾けられる。傾斜プレート70の差し込み量に応じて台板33の底壁部41に対する傾斜角度は変化する。従って、台板33が水平に延びる姿勢となるまで傾斜プレート70を前記の隙間に差し込むことで、施工面Eが水平面Hに対して傾斜しておりこれに伴い束受け部材40の底壁部41が水平面Hに対して傾斜している場合であっても、台板33が水平に延びる姿勢になる。そして、これにより、支持フレーム20ひいてはデッキ材10が水平面Hに沿うように設置される。なお、この傾斜プレート70を差し込む作業は、束部材30を束受け部材40にネジ部材94によって固定する作業の前に実施すればよい。
(5)作用等
以上説明した実施形態によれば、複数の束部材30が共通の束受け部材40によって上下方向の移動が規制された状態で保持される。そのため、1の束部材30にこれを傾かせる向きの力が付与されても、当該束部材30が傾くのを束受け部材40が規制する。また、束受け部材40が傾くのを他の束部材30が規制する。すなわち、1の束部材30の傾きが束受け部材40と同じ束受け部材40に保持された他の束部材30とによって規制されることになる。そのため、束部材30が傾くこと、つまり、束部材30がぐらつきデッキ材10がぐらつくのを防止できる。
そして、このように束部材30のぐらつきを束受け部材40によって防止できることから、デッキ材10を安定して支持しつつ束部材30と施工面Eとの接着剤等による固定を省略できる。そのため、設置したデッキ構造1を除去する際に、接着剤等の除去作業が不要になり、設置したデッキ構造1を容易に撤去できるとともに、接着剤等の除去作業に伴って設置面Eが損傷するのを回避できる。
しかも、前記の実施形態では、複数の束部材30が束受け部材40にその長手方向Xにスライド変位可能に保持されている。そのため、束部材30の位置を容易に変更できる。従って、束部材30をより確実に適切な位置、つまり、デッキ材10を安定して支持できる位置に配設してより確実にデッキ材のぐらつきを防止できる。
また、前記の実施形態では、束部材30の台板33をその中心軸回りに回転させることで、この台板33であって支持フレーム20が載置される部分の上下方向の位置を容易に変更できるようになっている。そのため、施工面Eと、支持フレーム20ひいてはデッキ材10との距離を容易に変更でき、デッキ材10を施工面Eに対して容易に適切な位置に敷設できる。
また、前記の実施形態では、デッキ構造1の1部品として傾斜プレート70が設けられて、傾斜プレート70を束部材30の台座プレート31と束受け部材40の底壁部41との間に差し込むことで、束受け部材40の底壁部41および施工面Eに対する束部材30の傾斜角度を変更できるようになっている。そのため、施工面Eが水平面に対して傾斜している場合であっても、束部材30ひいてはデッキ材10を水平面に沿うように敷設することができる。
(6)変形例
ゴムプレート50は省略可能である。つまり、束受け部材40を直接施工面Eに敷設してもよい。
また、ゴムプレート50の大きさは前記に限らず、束受け部材40の底面とより広範囲にわたって接触するような形状を有していてもよい。例えば、ゴムプレート50は、束受け部材40の底面と同じ長さを有していてもよい。
また、1の束受け部材40に設置される束部材30の数は2以上であればよく、この数は適宜変更可能である。また、1の支持フレーム20を支持する束部材30の数や、1のデッキ材10を支持する支持フレーム20の数は、前記に限らない。
また、前記実施形態では、所定方向Xに真っ直ぐ延びるようなデッキ材10に本発明を適用した例について説明したが、本発明が適用可能なデッキ材は直線状に延びるものに限られず、例えば曲線に沿って湾曲しつつ延びるデッキ材であってもよい。また、デッキ材の幅寸法は一定である必要はなく、場所によって異なる幅を有していてもよい。
また、前記実施形態に係るデッキ構造1が利用される場所はベランダに限られず、デッキ構造1は遊歩道(ボードウォーク)など屋外の種々の場所に適用可能である。
1 デッキ構造
10 デッキ材
20 支持フレーム
30 束部材
33 台板
35 鍔部
40 束受け部材
43 突壁
44 保持溝(保持部)
70 傾斜プレート(スペーサ部材)
E 施工面

Claims (4)

  1. 施工面に沿って敷設されるデッキ材と、
    前記デッキ材を下方から支持する支持フレームと、
    前記支持フレームを下方から支持する複数の束部材と、
    所定の方向に延びて前記施工面に載置される束受け部材とを備え、
    前記束受け部材は、複数の前記各束部材の上下方向の移動を規制した状態で当該各束部材を保持する保持部を備え
    前記束受け部材は、前記所定の方向に延びて複数の前記束部材が載置される底壁部と、当該底壁部の幅方向の両縁からそれぞれ上方に延びる一対の側壁部と、前記底壁部よりも上方となる位置で前記各側壁部から前記底壁部の幅方向の内側に向かってそれぞれ突出する一対の突壁とを有し、
    前記束受け部材には、前記各突壁と、前記底壁部のうち当該各突壁と対向する部分と、前記側壁部のうち前記底壁部と前記各突壁をつなぐ部分とによって区画されて前記保持部として機能する一対の保持溝が形成されており、
    前記束部材は、前記束受け部材の前記底壁部に載置された状態で前記各保持溝内に挿入される鍔部を有する、ことを特徴とするデッキ構造。
  2. 請求項1に記載のデッキ構造において、
    前記保持部は、前記束部材を前記束受け部材の長手方向に沿ってスライド変位可能に保持する、ことを特徴とするデッキ構造。
  3. 請求項1または2に記載のデッキ構造において、
    前記束受け部材の前記底壁部と前記束部材との間に挿入されて、前記束受け部材の前記底壁部に対する前記束部材の傾斜角度を変更可能なスペーサ部材を備える、ことを特徴とするデッキ構造。
  4. 所定の方向に延びる複数の束受け部材を施工面に敷設する束受け部材敷設工程と、
    複数の前記束受け部材にそれぞれ複数の束部材を保持させる束部材設置工程と、
    複数の前記束部材にわたって延びる姿勢で支持フレームを当該束部材に固定する支持フレーム設置工程と、
    前記支持フレームにデッキ材を固定するデッキ材設置工程と、を含み、
    前記束受け部材敷設工程では、前記束部材の上下方向の移動を規制しながら当該束部材を前記所定の方向にスライド変位可能に保持する保持部を備えた束受け部材を敷設し、
    前記束部材設置工程では、前記各束部材を前記保持部に保持させつつ前記所定の方向にスライド変位させることで、前記各束受け部材について前記各束部材を前記所定の方向に沿って互いに間隔を空けた状態で並設する、ことを特徴とするデッキの施工方法。
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